JP5338633B2 - ミキシングコンソールおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンサートホールまたはレコーディングスタジオ等における音声信号のミキシングに用いて好適なミキシングコンソールおよびプログラムに関する。
特許文献1等に開示されたデジタルミキサにおいては、複数の入出力チャンネルの音声信号を各種のフィルタ等によって処理する入出力チャンネル部が設けられている。さらに、かかるデジタルミキサにおいては、任意の入出力チャンネルに介挿可能なエフェクタやグラフィックイコライザ等も設けられている。ここで、入出力チャンネル部、あるいはエフェクタ等の様々なパラメータを設定するために、これら多数のパラメータを設定するための操作子やディスプレイを全て操作パネル上に配置すると、操作パネルの面積が膨大になるため非現実的である。
このため、各種パラメータを調節するための一組の操作子および表示器等から成る「選択チャンネル部」を設け、ユーザが選択した任意のチャンネル(選択チャンネルという)を選択チャンネル部に割り当てることによって、様々なパラメータの調節を行うことが可能になっている。しかし、選択チャンネル部において選択チャンネルの全てのパラメータを設定できるようにすると、やはり選択チャンネル部の面積が膨大になるため、近年においては、特許文献1に示されているように、選択チャンネル部と多目的ディスプレイとを併用してパラメータを設定するデジタルミキサが一般化している。このようなデジタルミキサにおいて、選択チャンネル部においては、調節する頻度が比較的高いパラメータの操作子および表示器等が設けられる。一方、選択チャンネル部にて調整できないパラメータを調整できるようにするため、特許文献1に開示されたデジタルミキサにおいては、多目的のディスプレイ(タッチパネル)が操作パネル上に設けられており、このディスプレイには様々な詳細設定ウィンドウのうち所望のものを選んで表示させることができる。この詳細設定ウィンドウを切り替えつつ操作することにより、全てのパラメータを設定/表示することができる。
特開2007−74623号公報
ところで、特許文献1においては、詳細設定ウィンドウにてパラメータの設定/表示を行うチャンネルは選択チャンネルに限られていた。詳細設定ウィンドウは、そもそも選択チャンネル部の機能を補完するものであるため、選択チャンネルのパラメータを設定/表示を行うことは、一般的には合理的である。しかし、一部の用途においては、詳細設定ウィンドウを選択チャンネルから独立して操作できるようにしたほうが望ましい場合がある。例えば、歌手のコンサート等においては、その歌手のボーカルの入力チャンネルは極めて重要であるため、詳細設定ウィンドウを用い、時間をかけてパラメータを細かく調整することが一般的である。しかし、詳細設定ウィンドウに係るチャンネルが選択チャンネルに固定されていると、その調整を行っている間は選択チャンネルを切り替えることが禁止されることになるため、他のチャンネルについては、比較的簡易な音質調整などもできなくなり、作業効率が低下するという問題が生じることが判明した。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、必要に応じて、詳細設定画面に係るチャンネルを選択チャンネルから独立させることにより、効率的なパラメータ調整を実現できるミキシングコンソールおよびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のミキシングコンソールにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号に対して各々複数の信号処理機能による信号処理を行うとともに、信号処理された音声信号をミキシングする信号処理部(8)に対して、前記信号処理機能を行うためのパラメータを指示するミキシングコンソールにおいて、各々が前記複数の信号処理機能のうち一の機能に対応し当該信号処理機能に係るパラメータを設定および表示するための複数の詳細設定画面(200,300)のうち何れかを必要に応じて表示する画像表示手段(2)と、各々が前記入力チャンネルの何れかに割り当てられ、割り当てられた入力チャンネルの信号レベルを調整するフェーダ(92)と当該入力チャンネルを選択チャンネルとして選択するための選択チャンネル指定操作子(94)とを各々が有する複数のチャンネルストリップ(31−1〜31−8,32−1〜32−8,33−1〜33−8)と、該選択チャンネルにおける前記複数の信号処理機能の各々に対して、前記詳細設定画面(200,300)が表示されているか否かにかかわらず、一部のパラメータを表示するとともに、これら表示されたパラメータを設定可能に構成された選択チャンネル部(34,42)と、表示対象の入力チャンネルである画面設定チャンネルと、表示すべき何れかの信号処理機能である詳細設定機能とを特定して前記画面設定チャンネルにおける、前記詳細設定機能に係る詳細設定画面(200,300)を前記画像表示手段(2)に表示させる表示制御手段(SP6)と、ユーザ操作に基づいて、前記選択チャンネルと前記画面設定チャンネルとの連動オン状態または連動オフ状態を指定する連動状態指定手段(260,370,SP40)と、前記連動状態指定手段(260,370,SP40)によって前記連動オン状態が指定されると、前記画面設定チャンネルを前記選択チャンネル指定操作子(94)によって指定された選択チャンネルに一致させる一方、連動オフ状態が指定されると、前記選択チャンネル指定操作子(94)の操作に関わらず従前の画面設定チャンネルを維持する詳細設定画面制御手段(SP34,SP36)と、指定された前記選択チャンネルに合わせて前記選択チャンネル部(34,42)の状態を変更する選択チャンネル部制御手段(SP30)と、ユーザによる前記選択チャンネル部(34,42)の操作に応じて選択チャンネルに係るパラメータを変更するパラメータ変更手段とを有することを特徴とする。
また、請求項2記載のプログラムにあっては、複数の入力チャンネルの音声信号に対して各々複数の信号処理機能による信号処理を行うとともに、信号処理された音声信号をミキシングする信号処理部(8)に対して、前記信号処理機能を行うためのパラメータを指示するミキシングコンソールに適用されるプログラムであって、前記ミキシングコンソールは、各々が前記複数の信号処理機能のうち一の機能に対応し当該信号処理機能に係るパラメータを設定および表示するための複数の詳細設定画面(200,300)のうち何れかを必要に応じて表示する画像表示手段(2)と、各々が前記入力チャンネルの何れかに割り当てられ、割り当てられた入力チャンネルの信号レベルを調整するフェーダ(92)と当該入力チャンネルを選択チャンネルとして選択するための選択チャンネル指定操作子(94)とを各々が有する複数のチャンネルストリップ(31−1〜31−8,32−1〜32−8,33−1〜33−8)と、該選択チャンネルにおける前記複数の信号処理機能の各々に対して、前記詳細設定画面(200,300)が表示されているか否かにかかわらず、一部のパラメータを表示するとともに、これら表示されたパラメータを設定可能に構成された選択チャンネル部(34,42)と、処理装置(18)とを有するものであり、表示対象の入力チャンネルである画面設定チャンネルと、表示すべき何れかの信号処理機能である詳細設定機能とを特定して前記画面設定チャンネルにおける、前記詳細設定機能に係る詳細設定画面(200,300)を前記画像表示手段(2)に表示させる表示制御過程(SP6)と、ユーザ操作に基づいて、前記選択チャンネルと前記画面設定チャンネルとの連動オン状態または連動オフ状態を指定する連動状態指定過程(260,370,SP40)と、前記連動状態指定過程(260,370,SP40)によって前記連動オン状態が指定されると、前記画面設定チャンネルを前記選択チャンネル指定操作子(94)によって指定された選択チャンネルに一致させる一方、連動オフ状態が指定されると、前記選択チャンネル指定操作子(94)の操作に関わらず従前の画面設定チャンネルを維持する詳細設定画面制御過程(SP34,SP36)と、指定された前記選択チャンネルに合わせて前記選択チャンネル部(34,42)の状態を変更する選択チャンネル部制御過程(SP30)と、ユーザによる前記選択チャンネル部(34,42)の操作に応じて選択チャンネルに係るパラメータを変更するパラメータ変更過程とを前記処理装置(CPU18)に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザ操作に基づいて、選択チャンネルと画面設定チャンネルとの連動オン/オフ状態を指定できるから、必要に応じて、詳細設定画面に係るチャンネルを選択チャンネルから独立させることにより、効率的なパラメータ調整を実現できる。
本発明の一実施例のデジタルミキサのブロック図である。 デジタルミキサのアルゴリズムのブロック図である。 入力チャンネル調整部55におけるアルゴリズム構成の詳細ブロック図である。 デジタルミキサの操作パネル30の平面図である。 背景画像100の表示例を示す図である。 第1ダイナミックス詳細設定ウィンドウ200の表示例を示す図である。 イコライザ詳細設定ウィンドウ300の表示例を示す図である。 詳細設定ウィンドウ表示イベント処理ルーチンのフローチャートである。 SELボタン押下イベントルーチンのフローチャートである。 連動オン/オフ・イベントルーチンのフローチャートである。
1.実施例のハードウエア構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサの構成を図1を参照し説明する。
図1において2はタッチパネルであり、バスライン12を介して供給された表示情報に基づいてユーザに各種画面を表示するディスプレイと、このディスプレイの表面に貼付され、ユーザの指で押下されると、その旨および押下位置を検出するタッチスクリーンとから構成されている。タッチパネル2内のディスプレイは、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。4は表示器・操作子群であり、後述する操作パネル上の各部に配置される各種のノブ、スイッチおよびLEDキーから構成されている。LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバスライン12を介して設定される。また、ノブ、スイッチおよびLEDキー等の操作状態はバスライン12を介して出力される。
6は電動フェーダ群であり、操作者の操作に基づいて各入出力チャンネルの信号レベルを調節する。さらに、電動フェーダ群6は、バスライン12を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。10は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号を入出力する。本実施例においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はデジタル、アナログ信号の双方が考えられる。このため、波形I/O部10においては、アナログ信号とデジタル信号間の変換、複数種類のデジタル信号相互間の変換等の処理が行われる。次に、8は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部8は、波形I/O部10を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部10に出力する。
16はその他I/O部であり、レコーダ等、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。18はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バスライン12を介して各部を制御する。20はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域には上記制御プログラムが記憶されている。22はRAMであり、CPU18のワークメモリとして使用される。本実施例のデジタルミキサにおいては、現在の動作を制御する各種パラメータ(カレントデータ)がRAM22の所定領域(カレント領域)に記憶されている。すなわち、ユーザが表示器・操作子群4、電動フェーダ群6を操作することによりカレントデータの内容が更新され、また、該カレントデータに基づいて信号処理部10におけるミキシング処理や効果処理、タッチパネル2における表示状態、表示器・操作子群4内のLEDの点滅状態、電動フェーダ群6の各フェーダの位置などが制御される。
2.ミキシングアルゴリズム構成
次に、信号処理部8等において実現されるアルゴリズムの内容を図2を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムは信号処理部8に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU18の制御の下、フラッシュメモリ20等から信号処理部8にロードされる。図2において51はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部8に供給する。52はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部8内部のフォーマットに変換する。66はアナログ出力部であり、信号処理部8から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。68はデジタル出力部であり、信号処理部8から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
以上述べた構成は、信号処理部8とは別体のハードウエアである波形I/O部10およびここに介挿される各種カードにより実現されているが、上記以外の構成は信号処理部8において動作するプログラムによって実現されている。55は入力チャンネル調整部であり、操作パネル30上の電動フェーダおよびノブ等の操作子の操作に基づいて、「48」チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。54は入力パッチ部であり、入力部51,52等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を、入力チャンネル調整部55内の任意の入力チャンネルに割り当てる。
58はMIXバス群であり、「16」系統のMIXバスから構成されている。各MIXバスにおいては、各入力チャンネルのデジタル音声信号のうち当該MIXバスに供給されたものがミキシングされる。各入力チャンネルにおいては、音声信号をMIXバスに供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベルやフェードモード(プリフェード/ポストフェード)等も系統毎に独立して設定することができる。62はMIX出力チャンネル部であり、上記各MIXバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。64は出力パッチ部であり、MIX出力チャンネル部62の出力信号を、各出力部66,68の任意のポートに割り当てる。56は汎用イコライザ群であり、インサーションエフェクト、グラフィックイコライザ等の汎用イコライザから構成され、これら汎用イコライザは、入力チャンネル調整部55またはMIX出力チャンネル部62のうち任意のチャンネルに介挿することができる。
次に、入力チャンネル調整部55におけるアルゴリズム構成の詳細を図3を参照し説明する。図3において55−iは第i入力チャンネル調整部であり、第i入力チャンネル(1≦i≦48)における音質・音量調整を行う。その内部において71はアッテネータ部であり、入力された音声信号を減衰させる。72はイコライザ部であり、「4」バンドのパラメトリックイコライザ等により、音声信号の周波数特性を調節する。また、アッテネータ部71とイコライザ部72との間には、汎用イコライザ群56に属する各種イコライザを必要に応じて介挿することができる。73,74は第1および第2ダイナミックス調整部であり、該音声信号に対して、コンプレッサ処理、ゲート処理等を行う。75は音量調整部であり、第i入力チャンネルの音声信号の信号レベル(ゲイン)を調節する。76はオンオフ切換部であり、第i入力チャンネル全体のオン/オフ状態を切り換える。
80−1〜80−16は信号切換部であり、第i入力チャンネルから「16」系統のMIXバスに各々出力され得る音声信号をフェードモードに応じて切り換える。すなわち、フェードモードが「プリフェード」に設定されると、第2ダイナミックス調整部74の出力信号が選択され、「ポストフェード」に設定されるとオンオフ切換部76の出力信号が選択される。82−1〜82−16はセンドレベル調節部であり、各MIXバスに出力する信号のゲインすなわちセンドレベルを調節する。84−1〜84−16はセンドオンオフ切換部であり、各MIXバスに対する音声信号供給のオン/オフ状態を設定する。なお、MIX出力チャンネル部62については図示を省略するが、MIX出力チャンネル部62においても、各チャンネル毎に、上述した構成要素71〜76と同様のものが設けられている。
3.操作パネルの構成
次に、本実施例のデジタルミキサの操作パネル30の構成を図4を参照し説明する。31,32,33はチャンネルストリップ群であり、各「8」のチャンネルストリップ31−1〜31−8,32−1〜32−8,33−1〜33−8から構成されている。これらのチャンネルストリップには、各々一のチャンネル(入力チャンネルまたはMIX出力チャンネル)が割り当てられ、割り当てられたチャンネルの信号レベル(音量調整部75のゲイン)を調節する電動フェーダ92と、当該チャンネルを選択チャンネルとして選択するSELボタン94とが設けられている。ここで、選択チャンネルとして指定できるチャンネルは一のチャンネルのみである。従って、何れかのチャンネルストリップにおけるSELボタン94がユーザによって押下されると、当該チャンネルストリップに割り当てられたチャンネルが選択チャンネルとして指定され、押下されたSELボタン94は点灯状態になり、他のSELボタン94は消灯される。
さらに、チャンネルストリップ33−1〜33−8にあっては、無限回転型のノブ96が設けられている。これらノブ96には、ユーザの指定に応じて、センドレベルの調整等、各種機能が割り当てられる。35はレイヤ選択部であり、チャンネルストリップ群31,32,33に割り当てるレイヤを選択する。ここで、「レイヤ」について説明しておく。上述したように、入力チャンネル調整部55におけるチャンネル数は「48」であり、MIX出力チャンネル部62におけるチャンネル数は「16」であるが、これらのチャンネルはチャンネル番号順に「8」チャンネル毎にグループ化されており、このグループを「レイヤ」と呼ぶ。チャンネルストリップ群31,32,33には、これらのレイヤのうち任意のものを割り当てることができる。34は選択チャンネル操作部であり、選択チャンネルにおけるアッテネータ部71、イコライザ部72、第1および第2ダイナミックス調整部73,74における主要なパラメータを調節する操作子が設けられている。すなわち、これらの操作子を操作すると、選択チャンネルにおける対応するパラメータが調整される。36はその他操作部であり、その他の各種操作を行う操作子等から構成されている。
次に、タッチパネル2の内部において、44はパラメータ領域であり、主としてチャンネルストリップ群33に割り当てられたチャンネルのパラメータを表示/設定するための各種画像が表示される。図示の例においては、パラメータ領域44には、「8」のチャンネル対応部100−1〜100−8から構成される背景画像100が表示されている。ここで、チャンネル対応部100−1〜100−8は、各チャンネルストリップ33−1〜33−8に前後方向に揃う位置(左右方向において同一位置)に表示され、各々これらチャンネルストリップ33−1〜33−8に割り当てられたチャンネルの各種パラメータを表示/設定するためのものである。
次に、42は選択チャンネル領域であり、上記選択チャンネル操作部34と協働して選択チャンネルにおけるアッテネータ部71、イコライザ部72、第1および第2ダイナミックス調整部73,74における主要なパラメータを表示するとともに、これらパラメータの設定を行うためのものである。この選択チャンネル領域42は、タッチパネル2内において固定的に割り当てられており、選択チャンネルに係るパラメータを恒常的に表示する。ここで、選択チャンネル操作部34と選択チャンネル領域42とを合わせて「選択チャンネル部34,42」と称する。選択チャンネル部34,42に割り当てられるチャンネルは何れも一の選択チャンネルであるから、両者には常に共通のチャンネルが割り当てられることになる。
選択チャンネル部34,42においては、上記構成要素71,72,73,74の全てについて、何らかのパラメータを調節するノブ等の操作子または画面上の操作部が設けられているが、これら構成要素71,72,73,74の何れについても、当該構成要素の主要なパラメータを調整する操作子または画面上の操作部しか設けられておらず、全てのパラメータの調整を行えるわけではない。一方、選択チャンネル操作部34にあっては、選択チャンネルに係るパラメータを調整するためのノブ等の物理的な操作子が常に使用可能になっており、選択チャンネル領域42は、パラメータ領域44の表示内容にかかわらず、上述した主要なパラメータを調整するための表示部が常に表示される。46はその他領域であり、その他各種の操作を行うためのものである。
4.表示画面の例
4.1.背景画像100
次に、パラメータ領域44おける各種表示画面の例を説明する。
まず、図5は、上述した背景画像100の表示例を示すものであり、該背景画像100は、上述したように「8」のチャンネル対応部100−1〜100−8から構成されている。以下、チャンネル対応部100−1の内容について説明するが、他のチャンネル対応部100−2〜100−8も同様に構成されている。チャンネル対応部100−1の内部において110は表題部であり、該チャンネル対応部100−1に係る入出力チャンネルのチャンネル番号および短縮チャンネル名(ショートネーム)を表示する。
ここで、チャンネル対応部100−1〜100−8に係るチャンネルの中に選択チャンネルが含まれている場合は、当該チャンネルについては表題部110の表示色が他のチャンネルとは異なるように表示される(図5においてはチャンネル対応部100−4においてハッチングで表記する)。これを「表題部カーソル」という。112は入力ゲイン表示部であり、当該チャンネルに対応する入力ポートのゲイン等の設定状態、すなわち図2における入力パッチ部54を介して当該チャンネルに接続されているアナログ入力部51またはデジタル入力部52内の入力ポートに設定されているゲイン等の設定状態の概要を表示する。特に、入力ゲイン表示部112にはノブ画像が表示され、これによって該入力ポートにおけるゲインが表示される。114はインサーションエフェクト表示部であり、例えば当該チャンネルのアッテネータ部71とイコライザ部72との間にインサーションエフェクト、グラフィックイコライザ等の汎用イコライザが挿入されているか否か等を表示する。
116はイコライザ表示部であり、当該チャンネルのイコライザ部72によって設定された特性の概要を、その内部に設けられた小型のグラフによって表示する。118は第1ダイナミックス表示部、120は第2ダイナミックス表示部であり、各々ダイナミックス調整部73,74において設定された特性の概要を表示する。122はセンドレベル表示部であり、センドレベル調節部82−1〜82−16の数に等しい「16」個のノブ画像によって構成され、これらのセンドレベルを表示する。また、これらノブ画像の一部は、ダークアウト(図上では破線で示す)される場合がある。これは、対応するセンドオンオフ切換部84−1〜84−16がオフ状態に設定されていることを意味する。126はチャンネル名表示部であり、当該チャンネルのチャンネル名(ロングネーム)を表示する。
上述したように、入力ゲイン表示部112、センドレベル表示部122、ステレオ出力表示部124にはノブ画像が表示されているが、このうち任意のノブ画像をユーザが指で押下すると、その押下されたノブ画像と、各チャンネル対応部100−1〜100−8内における同一位置のノブ画像とが強調表示され、これらノブ画像にパラメータが、チャンネルストリップ32−1〜32−8内の「8」個のノブ96によって調整可能になる。これにより、ノブ96に対して様々な機能を割り当てることが可能になっているのである。
また、上述した各表示部112〜122に対して、各々対応する詳細設定ウィンドウ(ポップアップウィンドウ)を表示させることができる。これら詳細設定ウィンドウにおいては、各表示部112〜122において表示されていない詳細なパラメータが表示されるとともに、これらパラメータを編集することが可能になっている。詳細設定ウィンドウを表示させる方法は、各表示部112〜122のうちノブ画像が含まれているものと含まれていないものとで異なる。すなわち、ノブ画像が含まれている表示部が最初に押下されると、上述したように押下位置のノブ画像が強調表示される。この強調表示されたノブ画像のうち何れかをもう一度押下すると、背景画像100の上に詳細設定ウィンドウが表示されるのである。一方、ノブ画像が含まれていない表示部においては、単にその表示部を押下すると、対応する詳細設定ウィンドウが直ちに表示されることになる。
4.2.ダイナミックス詳細設定ウィンドウ200
以下、上述した詳細設定ウィンドウのうちの数例を説明する。
図5のチャンネル対応部100−1において、何れかのチャンネル対応部100−1〜100−8の第1ダイナミックス表示部118が押下されると、図6に示す第1ダイナミックス詳細設定ウィンドウ200がタッチパネル2のパラメータ領域44に表示される。ここで、ウィンドウ200はある一のチャンネルにおける第1ダイナミックス調整部73の調整可能な全てのパラメータを表示するものであり、このパラメータ表示に係る一のチャンネルを「画面設定チャンネル」という。画面設定チャンネルは、押下された第1ダイナミックス表示部118に係るチャンネル、または選択チャンネルのうち何れかであり、何れが適用されるかは「連動モード」という動作モードに応じて決定される(詳細は後述する)。ウィンドウ200が表示される際には、背景画像100はダークアウト(図上では破線で示す)される。ウィンドウ200はタイトルバー210と、各種画像が表示されるフィールド部220とから成る。フィールド部220の内部においては、以下に列挙するパラメータを設定/表示する各種の画像が表示されている。
・ダイナミックスの種別(Gate, Ducking, Expander)の選択
・第1ダイナミックス調整部73の入出力レベル特性(グラフ表示)
・第1ダイナミックス特性のオン/オフ状態の設定(オフ状態になると、入出力特性がゲイン一定のリニアな状態になる)
・*「閾値」、「レート」、「アタック」、「ホールド」、「ディケイ」、「レンジ」などのパラメータ
なお、「*」を付したパラメータは、チャンネルストリップ群32内のノブ96に対応付けられており、これらのノブによって調整することができる。
タイトルバー210の内部において260はSEL_LINKボタンであり、押下される毎に、連動モードのオン/オフ状態をトグルで切り替える。ここで、「連動モード」とは、詳細設定ウィンドウ(この場合はウィンドウ200)における調整対象である画面設定チャンネルと、選択チャンネル部34,42における調整対象である選択チャンネルとを連動させるか否かを指定する動作モードである。なお、この連動モードは、詳細設定ウィンドウが閉じられた後においてもRAM22に保存され、次回に何れかの詳細設定ウィンドウが表示された際には、保存された連動モードが当該詳細設定ウィンドウの連動モードの初期値として適用される。上記SEL_LINKボタン260内の文字列は、連動モードがオン状態である場合には「SEL LINK:ON」になり、連動モードがオフ状態である場合には「SEL LINK:OFF」になる。
また、フィールド部220の内部において221はチャンネル表示/選択部であり、画面設定チャンネルのチャンネル番号等を表示するとともに、ユーザによってその左右端が押下されると、画面設定チャンネルのチャンネル番号を減少方向または増加方向に変更する。但し、連動モードがオン状態であるとき、チャンネル表示/選択部221はダークアウトされ、チャンネル番号等の表示は続行されるが、チャンネル番号の変更は禁止される(チャンネル番号を変更する操作が無効化される)。これは、連動モードがオン状態である場合には、画面設定チャンネルは選択チャンネルに一致するように自動的に設定されるためである。以上のように、この第1ダイナミックス詳細設定ウィンドウ200には、画面設定チャンネルの第1ダイナミックス調整部73において調整可能な全てのパラメータが表示されるとともに、調整可能な全てのパラメータに対応して、画面上のボタンあるいはノブ画像228〜242が表示されるため、ユーザは、第1ダイナミックス調整部73において調整可能な全てのパラメータをウィンドウ200において調整することができる。
4.3.イコライザ詳細設定ウィンドウ300
図5の背景画像100において、何れかのチャンネル対応部100−1〜100−8のイコライザ表示部116が押下されると、図7に示すイコライザ詳細設定ウィンドウ300がタッチパネル2のパラメータ領域44に表示される。ウィンドウ300は、上述した「画面設定チャンネル」におけるアッテネータ部71およびイコライザ部72の調整可能な全てのパラメータを表示するものである。そして、上述したウィンドウ200と同様に、連動モードに応じて、この画面設定チャンネルとして、押下されたイコライザ表示部116に係るチャンネル、または選択チャンネルのうち何れかが適用される。ウィンドウ300はタイトルバー310と、各種画像が表示されるフィールド部320とから成る。フィールド部320の内部においては、以下に列挙するパラメータを設定/表示する各種の画像が表示されている。
・パラメトリックイコライザ用の帯域分割フィルタのタイプの選択(バンド間の干渉が多いタイプIまたは少ないタイプII)
・イコライザ部72の周波数特性(グラフ表示)
・イコライザ部72の周波数特性を強制的にフラットにする指示
・イコライザ部72のオン/オフ状態(オフ状態になると、入出力周波数特性はフラットな状態になる)
・イコライザ部72に入出力される信号レベルの表示
・アッテネータ部71に設定されている減衰率の表示
・ハイパスフィルタのオン/オフ状態の設定・表示
・*イコライザ部72に含まれるハイパスフィルタのカットオフ周波数の表示
・*パラメトリックイコライザ用パラメータ(低音部(LOW)、中低音部(LOW-MID)、中高音部(HIGH-MID)および高音部(HIGH)の「4」バンド各々について、中心周波数、ゲインおよびQ値(鋭さ))
なお、「*」を付したパラメータは、チャンネルストリップ群32内のノブ96に対応付けられており、これらのノブによって調整することができる。タイトルバー310の内部において370はSEL_LINKボタンであり、上述した第1ダイナミックス詳細設定ウィンドウ200内のSEL_LINKボタン260と同様の機能を果たす。すなわち、SEL_LINKボタン370は押下される毎に、連動モードのオン/オフ状態をトグルで切り替えるとともに、該ボタン370内の文字列は、連動モードがオン状態である場合には「SEL LINK:ON」になり、連動モードがオフ状態である場合には「SEL LINK:OFF」になる。また、フィールド部320の内部において321はチャンネル表示/選択部であり、上述したウィンドウ200内のチャンネル表示/選択部221と同様の機能を果たす。すなわち、チャンネル表示/選択部221は画面設定チャンネルのチャンネル番号等を表示するとともに、ユーザによってその左右端が押下されると、画面設定チャンネルのチャンネル番号を減少方向または増加方向に変更する。但し、連動モードがオン状態であるとき、チャンネル表示/選択部321はダークアウトされ、チャンネル番号等の表示は続行されるが、チャンネル番号の変更は禁止される。
ここで、イコライザ部72に対して設定されるパラメータについて、詳細設定ウィンドウ300と選択チャンネル部34,42との異同を説明しておく。選択チャンネル部34,42においては、上記ボタン331およびノブ画像332〜360等に相当するボタン、ノブまたは画面上の操作部が設けられているが、イコライザ部72に関しては、その他のパラメータを調整する操作子等(例えばフィルタ・タイプ選択ボタン322,324に相当する操作子)は設けられていない。すなわち、これらのパラメータ等は、調整する頻度が低いため、ウィンドウ300においてのみ調整可能にしている。以上のように、イコライザ詳細設定ウィンドウ300には、画面設定チャンネルのイコライザ部72において調整可能な全てのパラメータが表示されるとともに、調整可能な全てのパラメータに対応して、画面上のボタンあるいはノブ画像332〜360が表示されるため、ユーザは、イコライザ部72において調整可能な全てのパラメータをウィンドウ300において調整することができる。
4.4.他の詳細設定ウィンドウ
上記詳細設定ウィンドウ200,300以外の詳細設定ウィンドウについては図示を省略するが、何れの詳細設定ウィンドウにおいても、画面設定チャンネルの各種パラメータを表示/設定する画像が含まれるとともに、上記SEL_LINKボタン260,370と同様のSEL_LINKボタンが含まれており、連動モードのオン/オフ状態をトグルで切り替えることができるようになっている。また、これらの詳細設定ウィンドウにおいては、チャンネル表示/選択部221,321と同様のチャンネル表示/選択部も含まれており、連動モードがオン状態であるとき、当該チャンネル表示/選択部はダークアウトされ、チャンネル番号等の表示は続行されるが、チャンネル番号の変更は禁止される。また、これらの詳細設定ウィンドウには、対応する信号処理機能(アッテネータ部71、第2ダイナミックス調整部74または各種汎用イコライザのうち何れか)において調整可能な全てのパラメータが表示されるとともに、調整可能な全てのパラメータに対応して、画面上のボタンあるいはノブ画像が表示されるため、ユーザは、対応する信号処理機能において調整可能な全てのパラメータを、対応する詳細設定ウィンドウにおいて調整することができる。
5.実施例の動作
5.1.詳細設定ウィンドウ表示イベント(図8)
上述したように、背景画像100の何れかのチャンネル対応部100−1〜100−8において、何れかの表示部112〜122を操作すると、当該表示部に対応する詳細設定ウィンドウが指定される。その指定が為されると、図8に示す詳細設定ウィンドウ表示イベント処理ルーチンが起動される。図8において処理がステップSP2に進むと、既に他の詳細設定ウィンドウが表示されているか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると処理はステップSP4に進み、現在表示されている詳細設定ウィンドウが消去される。これは、本実施例にあっては、表示される詳細設定ウィンドウの数は常に一つにしておくためである。一方、他の詳細設定ウィンドウが表示されていなければステップSP4はスキップされる。次に、処理がステップSP6に進むと、表示部112〜122のうち押下された表示部に対応する詳細設定ウィンドウがパラメータ領域44に表示され、背景画像100はダークアウトされる。
ところで、今回操作された表示部112〜122は、チャンネル対応部100−i(1≦i≦8)の何れかに属するものであるから、表示部112〜122の操作によって、このチャンネル対応部100−iに割り当てられたチャンネルが指定されたことになる。次に処理がステップSP8に進むと、この指定されたチャンネルが画面設定チャンネルとして選択され、当該チャンネルにおける各種のパラメータの値が詳細設定ウィンドウ内に表示される。次に、処理がステップSP10に進むと、RAM22に保存されている連動モードがオン状態であるか否かが判定される。ここで「NO」(オフ状態)と判定されると、処理はステップSP16に進み、詳細設定ウィンドウの連動モードがこの保存されている連動モード(オフ状態)に一致するように設定される。すなわち、当該詳細設定ウィンドウ内におけるSEL_LINKボタン(260,370等)内の文字列は「SEL LINK:OFF」に設定され、チャンネル表示/選択部(221,321等)はダークアウトされ、当該チャンネル表示/選択部における画面設定チャンネルの変更は禁止される。以上により、本ルーチンの処理が終了する。
一方、ステップSP10において「YES」(オン状態)と判定されると、処理はステップSP12に進み、選択チャンネルに一致するように画面設定チャンネルが変更される。これにより、変更された画面設定チャンネルのパラメータ値を表示するように、詳細設定ウィンドウ内の表示状態が更新される。次に処理がステップSP16に進むと、詳細設定ウィンドウの連動モードがこの保存されている連動モード(オン状態)に一致するように設定される。すなわち、当該詳細設定ウィンドウ内におけるSEL_LINKボタン(260,370等)内の文字列は「SEL LINK:ON」に設定され、チャンネル表示/選択部(221,321等)のダークアウトが解除されることにより、当該チャンネル表示/選択部における画面設定チャンネルの変更が許可される。以上により、本ルーチンの処理が終了する。
5.2.選択チャンネル指定イベント(図9)
また、何れかのSELボタン94が押下される等、選択チャンネルを変更する操作が為されると、図9に示すSELボタン押下イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP30に進むと、指示されたチャンネル、すなわち押下されたSELボタン94の属するチャンネルストリップに割り当てられたチャンネルが新たな選択チャンネルに設定される。これにより、新たな選択チャンネルに係るSELボタン94を点灯させ、他のSELボタン94を消灯するように、各チャンネルストリップ内のSELボタン94の点灯/消灯状態が変更される。また、選択チャンネル部34,42においても、この新たな選択チャンネルに係るパラメータ値に基づいて、各種操作子の設定状態および表示内容が変更される。
次に、処理がステップSP32に進むと、パラメータ領域44において何れかの詳細設定ウィンドウが表示中であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると本ルーチンの処理は直ちに終了する。一方、「YES」と判定されると処理はステップSP34に進み、連動モードがオン状態に設定されているか否かが判定される。ここで「NO」と判定された場合においても、本ルーチンの処理は直ちに終了する。一方、連動モードがオン状態に設定されている場合は、ステップSP34において「YES」と判定され、処理はステップSP36に進む。ここでは、今回指示された選択チャンネルと一致するように画面設定チャンネルが変更される。すなわち、チャンネル表示/選択部(221,321等)には今回指示された選択チャンネルのチャンネル番号等が表示され、表示中の詳細設定ウィンドウの表示内容が変更後の画面設定チャンネルに係るパラメータ値の内容に応じて変更される。
5.3.SEL_LINKボタン押下イベント(図10)
また、何れかの詳細設定ウィンドウにおいてSEL_LINKボタン(260,370等)が押下されると、図10に示す連動オン/オフ・イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP40に進むと、連動モードが反転される。連動モードの反転とは具体的にはRAM22に保存されている連動モードを書き替えることであり、現在値がオンであれば、それがオフへ書き替えられる。すなわち、この場合は、今回のボタン操作が連動モードとしてオフ状態を指定する操作であると判断され連動モードがオフ状態に設定されることになる。一方、連動モードの現在値がオフであれば、それがオンへ書き替えられる。すなわち、この場合は、今回のボタン操作が連動モードとしてオン状態を指定する操作であると判断され連動モードがオン状態に設定されることになる。
さらに、ステップSP40においては、反転後の連動モードに応じて、詳細設定ウィンドウ内の表示状態が変更される。すなわち、反転後の連動モードがオン状態である場合には、当該SEL_LINKボタン内の表示が「SEL LINK:ON」になるとともに、チャンネル表示/選択部(221,321等)がダークアウトされ、当該チャンネル表示/選択部における画面設定チャンネルの変更は禁止される。一方、反転後の連動モードがオフ状態である場合には、当該SEL_LINKボタン内の表示が「SEL LINK:OFF」になるとともに、チャンネル表示/選択部のダークアウト状態が解除され、当該チャンネル表示/選択部における画面設定チャンネルの変更が許可される。
次に、処理がステップSP42に進むと、反転後の連動モードがオン状態であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると本ルーチンの処理は直ちに終了する。一方、ステップSP42において「YES」と判定されると処理は処理はステップSP46に進む。ここでは、選択チャンネルに一致するように画面設定チャンネルが変更される。これにより、変更された画面設定チャンネルのパラメータ値を表示するように、詳細設定ウィンドウ内の表示状態が更新される。以上のステップにより、本ルーチンの処理が終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、任意のタイミングで詳細設定ウィンドウ内のSEL_LINKボタン(260,370等)を押下することにより、そのタイミングで連動モードを反転させることができるから、実行しようとする調整作業に最適な連動モードを適宜選択することができ、パラメータの調整作業を効率的に実現することができる。
6.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、CPU18上で動作するプログラムによって各種イベント処理等を行ったが、このプログラムのみをCD−ROM、メモリカード等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
(2)上記実施例においては、選択チャンネル部34,42は選択チャンネル操作部34内にノブ等の物理的操作子を含むものであったが、選択チャンネル部には必ずしも物理的操作子を設けなくてもよい。すなわち、選択チャンネル部をタッチパネル2内の選択チャンネル領域42のみによって構成してもよい。
(3)上記実施例において例示した詳細設定ウィンドウ200,300にあっては、何れも「1」チャンネルのパラメータ値を設定/表示するものであったが、詳細設定ウィンドウは、レイヤ毎に複数チャンネルのパラメータを同時に設定/表示するものであってもよい。この場合、連動モードがオフ状態であったとしても、詳細設定ウィンドウ内に選択チャンネルが存在する場合は、選択チャンネルであることを示すカーソル(例えば、図5のチャンネル対応部100−4の表題部110について説明した「表題部カーソル」と同様のカーソル)を当該詳細設定ウィンドウ内に表示し、そのレイヤ内で選択チャンネルが移動した場合には、そのカーソルを当該選択チャンネルに係る部分に移動させるとよい。また、この場合において連動モードがオン状態であって、表示中のレイヤ以外のレイヤに属するチャンネルが選択チャンネルとして選択された場合は、詳細設定ウィンドウに係るレイヤを、選択チャンネルの属するレイヤに切り替えるとよい。
(4)また、上記実施例においては、「詳細設定画面」の一例として、ポップアップウィンドウである詳細設定ウィンドウ200,300を適用した例を説明したが、詳細設定画面はポップアップウィンドウでなくてもよい。例えば、背景画像100と詳細設定ウィンドウ(200,300等)とをタブによって切り替える画面であってもよい。換言すれば、「詳細設定画面」とは、「パラメータの詳細設定を行うために一時的に表示される画面」であればよい。
(5)上記実施例においては、何れかの詳細設定ウィンドウを表示するイベントが生じたとき、表示中の他の詳細設定ウィンドウがあれば当該他の詳細設定ウィンドウは消去されるため(図8ステップSP2,SP4)、同時に複数の詳細設定ウィンドウが表示されることはなかった。しかし、このステップSP2,4を省略することによって、同時に複数の詳細設定ウィンドウをパラメータ領域44に表示できるようにしてもよい。この場合、一つの連動モードのオン/オフ状態を全ての詳細設定ウィンドウにおいて共有してもよく、あるいは各詳細設定ウィンドウ毎に連動モードのオン/オフ状態を独立して設定できるようにしてもよい。
(6)上記実施例においては、背景画像100内の表示部112〜122に対する操作によって対応する詳細設定ウィンドウを表示したが、詳細設定ウィンドウの表示を指示する操作はこれに限られるものではない。例えば、タッチパネル2内の選択チャンネル領域42、その他領域46等の操作によって詳細設定ウィンドウを表示させてもよく、選択チャンネル操作部34、その他操作部36等の操作子を用いて詳細設定ウィンドウを表示させるようにしてもよい。
(7)上記実施例は、信号処理部8と、その他の部分を同一の筐体内に実装したデジタルミキサに本実施例を適用した例を説明したが、デジタルミキサを構成する方法として、信号処理部8および波形I/O部10を別筐体に実装し、残りの部分を「ミキシングコンソール」としてコンソール用の筐体に実装する場合もある。かかる場合、本発明は「ミキシングコンソール」に対して適用することができる。
2:タッチパネル(画像表示手段)、4:表示器・操作子群、6:電動フェーダ群、8:信号処理部、10:波形I/O部、12:バスライン、16:その他I/O部、18:CPU、20:フラッシュメモリ、22:RAM、30:操作パネル、31,32,33:チャンネルストリップ群、31−1〜31−8,32−1〜32−8,33−1〜33−8:チャンネルストリップ、34:選択チャンネル操作部(選択チャンネル部)、35:レイヤ選択部、36:その他操作部、42:選択チャンネル領域(選択チャンネル部)、44:パラメータ領域、46:その他領域、51:アナログ入力部、52:デジタル入力部、54:入力パッチ部、55:入力チャンネル調整部(入力チャンネル調整手段)、56:汎用イコライザ群、58:MIXバス群(ミキシング手段)、62:MIX出力チャンネル部、64:出力パッチ部、66:アナログ出力部、68:デジタル出力部、71:アッテネータ部、72:イコライザ部、73:第1ダイナミックス調整部、74:第2ダイナミックス調整部、75:音量調整部、76:オンオフ切換部、80−1〜80−16:信号切換部、82−1〜82−16:センドレベル調節部、84−1〜84−16:センドオンオフ切換部、92:電動フェーダ(フェーダ)、94:SELボタン(選択チャンネル指定操作子)、96:ノブ、100:背景画像、100−1〜100−8:チャンネル対応部、110:表題部、112:入力ゲイン表示部、114:インサーションエフェクト表示部、116:イコライザ表示部、118:第1ダイナミックス表示部、120:第2ダイナミックス表示部、122:センドレベル表示部、200:第1ダイナミックス詳細設定ウィンドウ、200,300:詳細設定ウィンドウ(詳細設定画面)、210:タイトルバー、220:フィールド部、222,224,226:種別選択ボタン、228〜242:ノブ画像、246:オン/オフボタン、250:特性グラフ部、260,370:SEL_LINKボタン、300:イコライザ詳細設定ウィンドウ、310:タイトルバー、320:フィールド部、322,324:フィルタ・タイプ選択ボタン、326:特性表示部、328:フラットボタン、329:オン/オフボタン、330:レベル表示部、331:ハイパスフィルタ・オン/オフボタン、332:アッテネータノブ画像、332〜360:ノブ画像、334:ハイパスフィルタ・ノブ画像、336〜360:ノブ画像。

Claims (2)

  1. 複数の入力チャンネルの音声信号に対して各々複数の信号処理機能による信号処理を行うとともに、信号処理された音声信号をミキシングする信号処理部に対して、前記信号処理機能を行うためのパラメータを指示するミキシングコンソールにおいて、
    各々が前記複数の信号処理機能のうち一の機能に対応し当該信号処理機能に係るパラメータを設定および表示するための複数の詳細設定画面のうち何れかを必要に応じて表示する画像表示手段と、
    各々が前記入力チャンネルの何れかに割り当てられ、割り当てられた入力チャンネルの信号レベルを調整するフェーダと当該入力チャンネルを選択チャンネルとして選択するための選択チャンネル指定操作子とを各々が有する複数のチャンネルストリップと、
    該選択チャンネルにおける前記複数の信号処理機能の各々に対して、前記詳細設定画面が表示されているか否かにかかわらず、一部のパラメータを表示するとともに、これら表示されたパラメータを設定可能に構成された選択チャンネル部と、
    表示対象の入力チャンネルである画面設定チャンネルと、表示すべき何れかの信号処理機能である詳細設定機能とを特定して前記画面設定チャンネルにおける、前記詳細設定機能に係る詳細設定画面を前記画像表示手段に表示させる表示制御手段と、
    ユーザ操作に基づいて、前記選択チャンネルと前記画面設定チャンネルとの連動オン状態または連動オフ状態を指定する連動状態指定手段と、
    前記連動状態指定手段によって前記連動オン状態が指定されると、前記画面設定チャンネルを前記選択チャンネル指定操作子によって指定された選択チャンネルに一致させる一方、連動オフ状態が指定されると、前記選択チャンネル指定操作子の操作に関わらず従前の画面設定チャンネルを維持する詳細設定画面制御手段と、
    指定された前記選択チャンネルに合わせて前記選択チャンネル部の状態を変更する選択チャンネル部制御手段と、
    ユーザによる前記選択チャンネル部の操作に応じて選択チャンネルに係るパラメータを変更するパラメータ変更手段と
    を有することを特徴とするミキシングコンソール。
  2. 複数の入力チャンネルの音声信号に対して各々複数の信号処理機能による信号処理を行うとともに、信号処理された音声信号をミキシングする信号処理部に対して、前記信号処理機能を行うためのパラメータを指示するミキシングコンソールに適用されるプログラムであって、
    前記ミキシングコンソールは、
    各々が前記複数の信号処理機能のうち一の機能に対応し当該信号処理機能に係るパラメータを設定および表示するための複数の詳細設定画面のうち何れかを必要に応じて表示する画像表示手段と、
    各々が前記入力チャンネルの何れかに割り当てられ、割り当てられた入力チャンネルの信号レベルを調整するフェーダと当該入力チャンネルを選択チャンネルとして選択するための選択チャンネル指定操作子とを各々が有する複数のチャンネルストリップと、
    該選択チャンネルにおける前記複数の信号処理機能の各々に対して、前記詳細設定画面が表示されているか否かにかかわらず、一部のパラメータを表示するとともに、これら表示されたパラメータを設定可能に構成された選択チャンネル部と、
    処理装置と
    を有するものであり、
    表示対象の入力チャンネルである画面設定チャンネルと、表示すべき何れかの信号処理機能である詳細設定機能とを特定して前記画面設定チャンネルにおける、前記詳細設定機能に係る詳細設定画面を前記画像表示手段に表示させる表示制御過程と、
    ユーザ操作に基づいて、前記選択チャンネルと前記画面設定チャンネルとの連動オン状態または連動オフ状態を指定する連動状態指定過程と、
    前記連動状態指定過程によって前記連動オン状態が指定されると、前記画面設定チャンネルを前記選択チャンネル指定操作子によって指定された選択チャンネルに一致させる一方、連動オフ状態が指定されると、前記選択チャンネル指定操作子の操作に関わらず従前の画面設定チャンネルを維持する詳細設定画面制御過程と、
    指定された前記選択チャンネルに合わせて前記選択チャンネル部の状態を変更する選択チャンネル部制御過程と、
    ユーザによる前記選択チャンネル部の操作に応じて選択チャンネルに係るパラメータを変更するパラメータ変更過程と
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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