JP2008167899A - 測定システム、測定装置、通信装置及び測定方法 - Google Patents

測定システム、測定装置、通信装置及び測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008167899A
JP2008167899A JP2007003129A JP2007003129A JP2008167899A JP 2008167899 A JP2008167899 A JP 2008167899A JP 2007003129 A JP2007003129 A JP 2007003129A JP 2007003129 A JP2007003129 A JP 2007003129A JP 2008167899 A JP2008167899 A JP 2008167899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
measurement
angular velocity
biological information
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007003129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4633745B2 (ja
Inventor
Akihiro Yasuo
明弘 安尾
Kyoichi Adachi
恭一 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADACHI SHOKAI KK
Original Assignee
ADACHI SHOKAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ADACHI SHOKAI KK filed Critical ADACHI SHOKAI KK
Priority to JP2007003129A priority Critical patent/JP4633745B2/ja
Publication of JP2008167899A publication Critical patent/JP2008167899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4633745B2 publication Critical patent/JP4633745B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】血圧値や脈拍数等の生体情報を自動的に測定する際の測定精度を向上させることが可能な測定システムを提供する。
【解決手段】被測定者の身体に装着され、装着部位の角速度を検知する角速度検知部103と、角速度検知部103によって検知される角速度に基づいて、被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断部105と、被測定者の身体に装着され、状態判断部105によって被測定者が静止状態であると判断された場合に、被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定部104と、測定部104により測定された生体情報を予め設定された基準値と比較する比較部と、比較部による比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信部109と、を備える測定システムが提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、測定システム、測定装置、通信装置及び測定方法に関する。
近年、急速な社会発展と共に多様な環境的な要因や食生活の変化等により、疾病の発生頻度が高くなっている。また一方では、医療科学の発展と生活水準の向上によって平均寿命が延びていることなどから、高齢者人口の比率は年々増加している。このような疾病患者や高齢者の増加に対して医療従事者の数は不足しており、患者一人一人の健康状態を常時管理する余裕がないのが現状である。
このような社会的な状況を反映して、不足する医療従事者の手間を省略するための医療システムや、個人が自分自身や家族の健康管理を行うための医療補助機器が盛んに研究開発されている。例えば、患者の腕等に常時装着させて定期的に血圧や脈拍を測定し、測定結果をモニタリングできるようにする血圧計等が考案されている。また、測定した値から異常が検知された場合に、自動的に医療機関や家族に対し異常が通知されるようにしたものもある。このような機器を用いることにより、病室に患者が付き添いなしで居る場合や高齢者が一人で自宅に居る場合であっても、体調が急変したことを即時に知らせることができ、適切な処置を施すことができる。
しかしながら、上述のような機器の場合、血圧や脈拍の測定が予め設定されたタイミングで自動的に行われるため、測定時に被測定者が必ずしも安静状態ではない可能性がある。被測定者が安静状態でないと、正確な測定結果が得られないため、このような機器によるモニタリングの効果は低下してしまう。また、異常が発生したか否かを判断する際に誤った結果を生じることもあるため、最悪の場合、被測定者に緊急事態が発生したことを適切に通知することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、血圧値や脈拍数等の生体情報を自動的に測定する際の測定精度を向上させることが可能な新規かつ改良された測定システム、測定装置、通信装置及び測定方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被測定者の身体に装着され、装着部位の角速度を検知する角速度検知部と、角速度検知部によって検知される角速度に基づいて、被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断部と、被測定者の身体に装着され、状態判断部によって被測定者が静止状態であると判断された場合に、被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定部と、測定部により測定された生体情報を予め設定された基準値と比較する比較部と、比較部による比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信部と、を備える測定システムが提供される。
かかる構成により、被測定者が静止状態である場合にのみ血圧値や脈拍数を測定することが可能となり、被測定者が意識しなくても自動的に精度の高い測定値を得ることができるようになる。また、測定された値から被測定者の健康状態に異常が発生したことが検知された場合に、家族や病院に異常の発生を迅速に通知することが可能となる。また、病院や自治体においては、このようにして測定された血圧値や脈拍数等の生体情報のデータや、それらのデータから判断される健康状態に関する情報を蓄積することによって、被測定者である患者や高齢者の健康状態をさらに詳細に分析し、適切な処方を行うために役立てることができる。
また、上記測定システムは、被測定者の身体に装着されて生体情報を測定する測定装置と、測定装置と通信可能な通信装置とからなるものであってもよい。さらに、測定装置は、角速度検知部と、状態判断部と、測定部と、測定部により測定された生体情報を通信装置に対して送信する生体情報送信部と、を含むものであってもよい。さらに、通信装置は、測定装置から送信される生体情報を受信する生体情報受信部と、比較部と、送信部と、を含むものであってもよい。これにより、測定装置の構成を簡単化することができ、測定装置を小型化して被測定者の身体に装着するのを容易にしたり、装着時の違和感を軽減することができる。
また、状態判断部は、角速度検知部によって継続的に検知される角速度に基づいて、被測定者が一定時間以上静止状態であるか否かを判断し、被測定者が一定時間以上静止状態であると判断された場合、測定部は、被測定者の前記生体情報を測定するようにしてもよい。これにより、介護者等が離れた場所にいる場合であっても、被測定者が一定時間以上動いていないことを知ることができ、さらに、送信された血圧等の値から被測定者の安否確認を行うことができる。
また、比較部は、比較結果から生体情報が基準値により定められる範囲外の値である場合に異常であると判断し、送信部は、被測定者に異常が発生した旨を通知する通知情報を送信するようにしてもよい。これにより、測定された血圧値や脈拍数が、予め設定された基準値を超えていたり、基準値よりも値が低すぎる場合、直ちに家族や主治医等に電話やメール等で通知することができる。これにより、家族や主治医が被測定者と離れた場所にいる場合であっても、被測定者の健康状態の変化をすぐに感知することができ、迅速に処置をとることができる。
また、測定装置と通信装置との間のデータ通信を中継する複数の中継装置をさらに備えてもよい。さらに、測定装置は、状態判断部によって一定時間内に被測定者が動いたことが検知された場合に、測定装置の位置を特定するための位置信号を送信する位置信号送信部をさらに含み、通信装置は、被測定者の位置情報及び/または時刻情報に応じて予め設定された複数の基準値を記憶する基準値記憶部と、測定装置から中継装置を介して送信される位置信号を受信する位置信号受信部と、いずれの中継装置から位置信号を受信したかに基づいて、被測定者の位置を特定する位置特定部と、基準値記憶部に記憶された複数の基準値の中から、生体情報の測定時刻と、位置特定部により特定された位置とに基づいて、基準値を選択する基準値選択部と、をさらに備え、比較部は、基準値選択部によって選択された基準値を用いて比較するようにしてもよい。これにより、血圧値や脈拍数が測定された時刻や、測定時の被測定者のおおよその位置によって、測定値の判断基準を変更することができるようになる。従って、被測定者の生活パターンにより即した健康状態の異常検知を行うことができるようになり、異常検知の検知精度を向上させることができる。
また、被測定者の身体の測定部の装着部位とは異なる位置に装着される角度センサをさらに備え、状態判断部は、角度センサにより検知される角度情報に基づいて被測定者の姿勢を判断し、姿勢に応じて生体情報の測定を行うか否かを判断するようにしてもよい。これにより、被測定者が座った状態であるか、あるいは寝ている状態であるか等を確認して測定を開始することができ、測定精度をさらに向上することができる。
また、被測定者の入力に基づいて個人認証を行う個人認証部をさらに備え、個人認証部による認証結果に応じて測定部による測定を制御してもよい。または、認証された識別情報を測定部により測定される生体情報に付加するようにしてもよい。これにより、測定装置を複数人で共有して使用する場合等に、測定装置を現在使用しているのが誰であるかを認識することができる。また、認証された人だけが測定機能を利用できるようにしたり、測定装置に格納されている測定データ等にアクセス権限を設定し、自分の測定データ以外にはアクセスできないようにすることも可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被測定者の身体に装着され、装着部位の角速度を検知する角速度検知部と、角速度検知部によって検知される角速度に基づいて、被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断部と、被測定者の身体に装着され、状態判断部によって被測定者が静止状態であると判断された場合に、被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定部と、測定部により測定された生体情報を外部装置に対して送信する送信部と、を備える測定装置が提供される。
かかる構成により、被測定者が静止状態である場合にのみ血圧値や脈拍数を測定することが可能となり、被測定者が意識しなくても自動的に精度の高い測定値を得ることができるようになる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被測定者の身体に装着されるジャイロセンサにより検知されるジャイロセンサの角速度に基づいて被測定者が静止状態であると判断された場合に測定された、被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を受信する受信部と、受信部により受信された生体情報を予め設定された基準値と比較する比較部と、比較部による比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信部と、を備える通信装置が提供される。
かかる構成により、測定された値から被測定者の健康状態に異常が発生したことが検知された場合に、家族や病院に異常の発生を迅速に通知することが可能となる。また、病院や自治体においては、このようにして測定された血圧値や脈拍数等の生体情報のデータや、それらのデータから判断される健康状態に関する情報を蓄積することによって、被測定者である患者や高齢者の健康状態をさらに詳細に分析し、適切な処方を行うために役立てることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被測定者の身体に装着されるジャイロセンサによりジャイロセンサの角速度を検知する角速度検知ステップと、角速度検知ステップにおいて検知された角速度に基づいて、被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断ステップと、状態判断ステップにおいて被測定者が静止状態であると判断された場合に、被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定ステップと、測定ステップにおいて測定された生体情報を予め設定された基準値と比較する比較ステップと、比較ステップによる比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信ステップと、を含む測定方法が提供される。
かかる構成により、被測定者が静止状態である場合にのみ血圧値や脈拍数を測定することが可能となり、被測定者が意識しなくても自動的に精度の高い測定値を得ることができるようになる。また、測定された値から被測定者の健康状態に異常が発生したことが検知された場合に、家族や病院に異常の発生を迅速に通知することが可能となる。また、病院や自治体においては、このようにして測定された血圧値や脈拍数等の生体情報のデータや、それらのデータから判断される健康状態に関する情報を蓄積することによって、被測定者である患者や高齢者の健康状態をさらに詳細に分析し、適切な処方を行うために役立てることができる。
以上説明したように本発明によれば、血圧値や脈拍数等の生体情報を自動的に測定する際の測定精度を向上させることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1に基づいて、本発明の第1の実施形態にかかる測定システムについて説明する。図1は、本実施形態にかかる測定システム1の構成を示す説明図である。
(測定システム1の構成)
本実施形態にかかる測定システム1は、図1に示すように、ユーザ(被測定者)の血圧値及び脈拍数を測定する血圧計10と、血圧計10から送信された血圧値及び脈拍数を受信し、受信した血圧値及び脈拍数に基づいてユーザの健康状態に関する情報を外部に送信する通信装置20とから構成される。
血圧計10は、ユーザの上腕や手首等に簡易に装着でき、血圧値と脈拍数とを測定するための装置である。なお、本実施形態にかかる血圧計10は、本発明にかかる測定装置の一例であって、生体情報の一例として血圧値及び脈拍数を測定するために用いられるものである。
通信装置20は、血圧計10を装着したユーザと同じ部屋あるいは同じ建物内に設置され、血圧計10から送信される血圧計や脈拍数の測定値を受信し、ユーザの健康状態に関する情報を医療機関等に通知するための装置である。通信装置20は、公衆回線網31、インターネット32、LAN33等のネットワークを介して介護者や自治体、医療機関等の固定電話34、携帯電話35、またはサーバ等のコンピュータ36と接続され、ユーザの健康状態に関する情報を介護者や自治体、医療機関等に通知することができるように構成される。
(血圧計10の構成)
次に、図2及び図3に基づいて、本実施形態にかかる測定システム1で使用される血圧計10の構成について説明する。なお、図2は、本実施形態にかかる血圧計10の外観を示す斜視図である。また、図3は、本実施形態にかかる血圧計10の概略構成を示すブロック図である。
まず、図2に基づいて、血圧計10の外観構成を説明する。血圧計10は、図2に示すように、各素子が設置された回路基板(図示せず)等を内部に含む本体100と、空気通路またはチューブ(図示せず)等を含み、ユーザの上腕または手首等に容易に装着可能なカフ(腕に巻きつけるベルト)120とから構成される。ユーザは、カフ120を上腕または手首等に巻きつけることにより、血圧計10を装着することができる。さらに、本体100の上面には、ユーザが各種設定値を入力するための入力部102と、測定された血圧値及び脈拍数等の各種データをユーザが確認できるように表示する表示部110とが設けられる。
次に、図3に基づいて、血圧計10の本体100内部の概略構成を説明する。血圧計10の本体100は、図3に示すように、電源部101と、入力部102と、角速度検知部103と、測定部104と、制御部105と、記憶部106と、モータ駆動部107と、圧力制御部108と、無線送信部109と、表示部110とにより構成される。以下、血圧計10の各部について説明する。
(電源部101)
電源部101は、血圧計10が動作するための電力を供給するための機能部である。血圧計10は、例えば、本体100に設けられて電源をオン/オフするために用いられる電源ボタン(図示せず)等により、制御部105等への電力供給/遮断の切り替えが行われる。電源部101は、ユーザの操作により電源ボタンがオンにされたことを検知すると、本体100内部に内蔵された携帯用バッテリまたは電源をコンセント等から直接供給するアダプタ(いずれも図示せず)から電力を制御部105に供給する。また、電源部101は、電源ボタンがオフにされたことを検知すると、制御部105への電力供給を停止する。
(入力部102)
入力部102は、各種の設定情報を入力するためのボタンやスイッチ等からなる。入力部102は、例えば、血圧値を測定する測定時刻や、無線送信部109で用いられる無線通信に関する設定情報等、血圧計10の各部を制御するための各種のパラメータを入力したり、過去に測定された血圧値や脈拍数のデータを読み出して表示部110に表示させるために用いられる。
(角速度検知部103)
角速度検知部103は、血圧計10が装着されたユーザの上腕や手首等の装着部位の動きに応じた角速度を検知するための機能部である。角速度検知部103は、ジャイロセンサ等の角速度の大きさを検知することが可能なセンサにより構成され、血圧計10が装着されたユーザの上腕や手首等の装着部位の動きに応じた角速度を検知する。このような角速度検知部103により検知される角速度の値により、血圧計10が装着されているユーザの上腕や手首等の動きを認識することができ、ユーザが静止している状態、つまり、血圧値や脈拍数を測定可能な状態であるか否かを判断するのに用いることができる。また、角速度検知部103は、角速度を継続的に検知し、検知した角速度を制御部105に所定の時間間隔で継続的に通知するようにしてもよく、あるいは、制御部105からの要求があったタイミングで、検知された角速度を通知するようにしてもよい。
(測定部104)
測定部104は、ユーザの脈圧を感知し、脈圧から最高血圧値、最低血圧値、脈拍数等の生体情報を測定するための機能部である。測定部104は、カフ120が装着されたユーザの上腕または手首から脈圧を感知する圧力センサを含み、圧力制御部108によってカフ120に圧力が掛けられたときに、圧力センサによって脈圧を感知する。さらに、測定部104は、圧力センサによって感知された脈圧信号を電気信号に変換し、変換された電気信号を用いて演算処理を行うことによって、ユーザの最高血圧値、最低血圧値、脈拍数等を測定する。測定される値は、血圧値または脈拍数のいずれか一方であってもよく、両方であってもよい。また、血圧値や脈拍値以外の値を測定するようにしてもよい。測定部104は、制御部105の制御により動作し、制御部105からの指示を受けて脈圧感知等の処理を実行する。また、測定部104によって算出された血圧値や脈拍数等は、測定部104から制御部105に通知される。
(制御部105)
制御部105は、血圧計10の各部を制御して血圧計10を動作させるための制御を行う機能部である。制御部105は、測定部104、モータ駆動部107及び圧力制御部108を制御してユーザの血圧値及び脈拍数を測定させ、測定値を記憶部106に格納したり、あるいは無線送信部109や表示部110に出力する。また、制御部105は、入力部102から入力された各種の設定情報を受け取って記憶部106に格納し、制御部105に接続される各部を制御するために必要に応じて記憶部106に記憶された情報を読み出す。
また、本実施形態にかかる制御部105は、本発明にかかる状態判断部を内部に含み、血圧値及び脈拍数を測定する際にユーザの状態を判断して測定を行うように測定部104等を制御する機能を有する。以下、本発明にかかる状態判断部として機能する制御部105の機能について説明する。
制御部105は、血圧・脈拍測定を行う際に、まず、角速度検知部103から通知される角速度の値を用いてユーザが静止状態であるか否かを判断する。ユーザが静止状態であるか否かは、例えば、角速度が0であるか否かにより判断してもよく、あるいは、静止状態と判断する角速度の範囲を予め定めておき、検知された角速度の値がその範囲内にあるか否かにより判断するようにしてもよい。制御部105は、ユーザが静止状態の場合、血圧値を測定することが可能であると判断し、血圧値または脈拍数を測定するように測定部104、モータ駆動部107及び圧力制御部108を制御する。
一方、角速度が予め定められた範囲内の値ではなく、ユーザが静止状態ではないと判断される場合、制御部105は、血圧値が測定できなかったことを通知するメッセージを生成し、無線送信部109を通じてメッセージを通信装置20に送信するようにしてもよく、または表示部110にメッセージを表示させるようにしてもよい。あるいは、制御部105は、所定の時間経過後に再び角速度検知部103から角速度の値を取得し、ユーザの状態を判断する処理を、測定が正常に行えるまで繰り返すようにしてもよい。あるいは、かかる処理を繰り返して実行した回数が所定の閾値を超えたら処理を終了し、血圧・脈拍値が測定できなかったことを通知する通知情報を無線送信部109を通じて通信装置20に送信するようにしてもよい。
また、制御部105は、角速度検知部103から継続的に通知される角速度の値から、ユーザが静止状態であるか否かの判断を所定の時間間隔で継続的に行うようにしてもよい。このとき、一定時間以上継続して静止状態であると判断された場合に、制御部105は、測定部104、モータ駆動部107及び圧力制御部108を制御して血圧値や脈拍数を測定するようにしてもよい。さらに、一定時間以上静止状態であったことを示すメッセージを生成し、測定値とともに無線送信部109から送信したり、表示部110に表示させるようにしてもよい。これにより、病室に患者が一人でいる場合や、自宅に高齢者が一人でいる場合であっても、家族や病室から離れた場所にいる医師や看護士に患者や高齢者が一定時間以上動いていないことを通知することができる。また、それと同時に、血圧値等を測定して送信することにより、離れた場所からでも患者や高齢者の安否確認を行うことができる。
(記憶部106)
記憶部106は、各種設定値や、測定された血圧値や脈拍数等のデータを記憶するための記憶部である。記憶部106は、入力部102から入力された各種の設定情報や、測定部104によって測定された血圧値や脈拍数等の測定値を記憶する。
(モータ駆動部107)
モータ駆動部107は、脈圧感知のために空気の吸気及び排気を助けるモータ(図示せず)を駆動するための機能部である。モータ駆動部107は、測定部104において脈圧を感知する際に制御部105の制御により動作し、制御部105からの指示を受けて本体100内部に設けられたモータを駆動する。モータ駆動部107によって駆動されたモータは、カフ120内の吸気または排気を行うチャージポンプ(図示せず)に動力を与える。モータから与えられた動力によりチャージポンプが動作することによって、カフ120の空気通路またはチューブの吸気または排気が行われる。
(圧力制御部108)
圧力制御部108は、脈圧感知のためにカフ120に加える圧力を制御するための機能部である。圧力制御部108は、測定部104において脈圧を感知する際に制御部105の制御により動作し、カフ120内の吸気または排気を行うチャージポンプ(図示せず)を制御する。圧力制御部108は、制御部105の指示によりチャージポンプを制御し、カフ120の空気通路またはチューブの吸気または排気が行われるようにする。これにより、カフ120の圧力が上昇したり減少したりして圧力が制御される。
(無線送信部109)
無線送信部109は、測定された血圧値及び脈拍数を通信装置20に送信するための機能部である。なお、本実施形態にかかる無線送信部109は、本発明にかかる生体信号送信部の一例である。無線送信部109は、制御部105から血圧値や脈拍数のデータを受け取って無線信号に変換し、通信装置20に対して送信する。送信するタイミングは制御部105によって制御され、測定部104による測定が完了する毎に送信するようにしてもよく、あるいは、外部からの要求があったときや、予め定められた時間間隔で記憶部106に格納されたデータを読み出して送信するようにしてもよい。
また、無線送信部109は、血圧値や脈拍数等の測定データの他に、角速度検知部103により検知される角速度のデータや、制御部105により判断されるユーザの健康状態を示す情報を送信するようにしてもよい。また、無線送信部109は、例えば、ユーザが動いている等の理由で血圧値や脈拍数の測定が行われなかった場合に、その旨を通知するメッセージやコード等を送信してもよく、何回か再実行した後に測定された場合に、その旨を通知するメッセージやコード等を送信してもよい。あるいは、ユーザが一定時間以上動いていないことが検知された場合は、その旨を通知するメッセージやコード等を送信してもよい。また、無線送信部109は、これらのメッセージやコード等を血圧値や脈拍数等の測定値に付加して送信するようにしてもよく、上記測定値とは独立したデータとして送信するようにしてもよい。
(表示部110)
表示部110は、測定部104により測定された血圧値や脈拍数を、ユーザや介護者、主治医等が確認できるように表示するための機能部である。表示部110は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等により構成されてもよい。表示部110は、例えば、測定部104による血圧値や脈拍数の測定終了後に、制御部105から与えられる測定データ等のデータをユーザが確認できるように表示するようにしてもよい。あるいは、ユーザが動いている等の理由で測定が行われなかった場合に、その旨を通知するメッセージを表示してもよい。あるいは、入力部102によりユーザがデータを入力しているときに、入力されたデータをユーザが確認できるように表示してもよい。
以上、血圧計10の構成について説明した。かかる構成により、血圧計10は、ユーザが静止状態である場合にのみ血圧値や脈拍数を測定することが可能となり、ユーザが意識しなくても自動的に精度の高い測定値を得ることができるようになる。また、ユーザが一定時間以上静止した状態である場合に血圧値等を測定して送信することにより、介護者等が離れた場所にいる場合であっても、ユーザが一定時間以上動いていないことを知ることができ、さらに、送信された血圧等の値からユーザの安否確認を行うことができる。
なお、血圧計10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種の記憶媒体等により構成されてもよい。また、記憶媒体としては、例えば、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスクまたはその他の記憶媒体等であってもよい。また、血圧計10を構成する各機能部の一部又は全部の機能は、上記のような記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいてCPUにより実現されるものであってもよく、あるいは、上述した各機能を実行可能なプロセッサ等のハードウェアによりその機能が実現されてもよい。
(通信装置20)
次に、図4及び図5に基づいて、本実施形態にかかる測定システム1で使用される通信装置20の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態にかかる通信装置20の外観を示す平面図である。また、図5は、本実施形態にかかる通信装置20の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかる通信装置20は、図4に示すように、各素子が設置された回路基板(図示せず)等を内部に含む本体200、血圧計10からの無線信号を受信するアンテナ220等から構成される。さらに、本体200の上面には、ユーザが各種設定値を入力するためのキー入力部203と、各種データをユーザが確認できるように表示するための表示部211とが設けられる。また、図示していないが、通信装置20には、音声を入力するためのマイクや、音声を出力するためのスピーカやブザー等が設けられてもよい。
次に、図5に基づいて、通信装置20の本体200内部の概略構成を説明する。通信装置20の本体200は、図5に示すように、電源部201と、無線受信部202と、キー入力部203と、音声入力部204と、制御部205と、記憶部206と、送信データ作成部207と、送信部208と、音声出力部209と、ダイヤリング部210と、表示部211とにより構成される。以下、通信装置20の各部について説明する。
(電源部201)
電源部201は、通信装置20が動作するための電力を供給するための機能部である。通信装置20は、例えば、本体200に設けられて電源をオン/オフするために用いられる電源ボタン(図示せず)等により、制御部205等への電力供給/遮断の切り替えが行われる。電源部201は、ユーザの操作により電源ボタンがオンにされたことを検知すると、本体200内部に内蔵された携帯用バッテリ、あるいは電源をコンセント等から直接供給するアダプタ(いずれも図示せず)から電力を制御部205に供給する。また、電源部201は、電源ボタンがオフにされたことを検知すると、制御部205への電力供給を停止する。
(無線受信部202)
無線受信部202は、血圧計10の無線送信部109より送信された無線信号をアンテナ220を介して受信するための機能部である。なお、本実施形態にかかる無線受信部202は、本発明にかかる生体信号受信部の一例である。無線受信部202は、アンテナ220により受信された無線信号を受け取って復調し、受信信号内に含まれるデータを分離する。分離されたデータは、無線受信部202から制御部205に入力される。
(キー入力部203)
キー入力部203は、各種の設定情報を入力するためのボタンやスイッチ等からなる。キー入力部203は、例えば、介護者や医療機関等の電話番号やメールアドレス等の連絡先、無線受信部202で用いられる無線通信に関する設定情報、送信部208で用いられるネットワーク設定情報、音声出力部209の音声出力に関する設定情報、ダイヤリング部210で用いられる電話の設定情報等を入力するために用いられる。
(音声入力部204)
音声入力部204は、ダイヤリング部210が電話回線を介して送信する音声メッセージ等を入力するための機能部である。音声入力部204は、音声を直接入力して電気信号に変換するマイクロホン(図示せず)等であってもよく、あるいは、既に録音された音声データを入力可能なインタフェースからなるものであってもよい。音声入力部204から入力された音声データは、制御部205に与えられ、制御部205によって記憶部206に格納される。
(制御部205)
制御部205は、通信装置20の各部を制御して通信装置20を動作させるための機能部である。制御部205は、無線受信部202、キー入力部203及び音声入力部204から入力されるデータを受け取り、記憶部206に格納する。また、制御部205は、無線受信部202により受信されたデータや、記憶部206から読出したデータを送信データ作成部207に入力して送信データを作成させ、作成された送信データを送信部208に入力して送信させる。また、制御部205は、記憶部206に格納されている音声メッセージ等を読み出し、音声出力部209から出力させたり、ダイヤリング部210を通じて公衆回線網により送信するように制御する。また、制御部205は、無線受信部202、キー入力部203及び音声入力部204から入力されるデータや、記憶部206から読み出したデータを表示部211に表示させる。
本実施形態にかかる制御部205は、本発明にかかる比較部を内部に含むものであって、血圧計10から受信した血圧値または脈拍数等の測定データを予め設定された基準値と比較する機能を有する。以下、本発明にかかる比較部として機能する制御部205の機能について説明する。
制御部205は、無線受信部202を介して血圧計10から血圧値及び脈拍数等の生体情報を受信すると、記憶部206に格納されている血圧値及び脈拍数等のそれぞれの基準値を取得し、取得された基準値と受信した血圧値等の測定値とを比較する。比較の結果、制御部205は、測定値が異常な値であるか否かを判定し、これによりユーザの健康状態を判断する。ここで、判定する際には、基準値と測定値とが一致するか否かにより判定してもよく、あるいは、基準値の上限値と下限値とを設け、測定値が上限値と下限値との間にあるか否かにより判定してもよい。また、健康状態の判断結果は、異常であるか否かのいずれかとしてもよいし、あるいは、測定値がどの範囲に属するかによって健康状態を複数の状態に分類してもよい。
さらに、制御部205は、基準値と測定値との比較結果に応じて、送信部208、音声出力部209またはダイヤリング部210のいずれかにより出力を行うように各部を制御する。例えば、比較の結果、ユーザの健康状態が非常に悪く、緊急事態であると判断された場合は、送信部208から家族の携帯電話に対して緊急事態である旨を通知する電子メールを送信したり、ダイヤリング部210により家族や医療機関等の電話に電話を掛け、緊急事態である旨を通知する音声メッセージを送信するようにしてもよい。あるいは、音声出力部209から警告アラーム等を発することにより、別室にいる家族や医師等に緊急事態であることを通知するようにしてもよい。また、健康状態が通常の状態である場合は、送信部208を通じて測定値のデータのみを医療機関や自治体等のコンピュータに送信するようにしてもよい。
また、制御部205は、血圧計10から測定値以外のメッセージやエラーコード等を受信した場合は、その旨を通知するように送信部208、音声出力部209またはダイヤリング部210を制御するようにしてもよい。例えば、血圧計10を装着したユーザが一定時間以上動いていないことを表すメッセージ等を受け取った場合、送信部208やダイヤリング部210からその旨を通知する電子メールや音声メッセージを送信したり、音声出力部209から警告アラーム等を発するようにしてもよい。あるいは、血圧計10から一定回数以上測定に失敗したことを表すメッセージを受け取った場合、送信部208やダイヤリング部210からその旨を通知する電子メールや音声メッセージを送信し、メッセージを受け取った人に注意を促すようにしてもよい。
(記憶部206)
記憶部206は、各種設定値や、血圧計10から受信した血圧値等の測定データや血圧計10のユーザの健康状態に関する各種データを記憶するための記憶部である。記憶部206は、例えば、無線受信部202で用いられる無線通信に関する設定情報、データ送信部208で用いられるネットワーク設定情報、音声出力部209の音声出力に関する設定情報、ダイヤリング部210で用いられる電話の設定情報等の各種の設定情報を記憶する。また、記憶部206は、血圧計10から受信した血圧値や脈拍数等の測定データ、測定データの付加情報、測定データとは別に受信したメッセージやコード等を記憶する。このとき、通信装置20が複数の血圧計10から測定データを受信する場合、記憶部206は、各血圧計10を使用するユーザを示す情報と対応付けて測定データを記憶するようにしてもよい。また、記憶部206は、測定データに加えて、測定データから判断されるユーザの健康状態に関する情報を記憶するようにしてもよい。
また、記憶部206は、ユーザの健康状態に関する情報を通知する電話番号やメールアドレス等の連絡先を記憶する。ここで、記憶部206は、上述した測定データと同様に、各ユーザを示す情報と連絡先を示す情報とを対応付けて記憶するようにしてもよい。
また、記憶部206は、血圧計10から受信した血圧値や脈拍数が異常な値であるか否かを判断するための基準値を記憶する。基準値は、各ユーザ毎に設定され、記憶部206にはユーザを示す情報と基準値とを対応付けて記憶されてもよい。さらに、記憶部206は、各ユーザに対応する複数の基準値を記憶するようにしてもよい。
(送信データ作成部207)
送信データ作成部207は、送信部208より送信するデータを作成するための機能部である。送信データ作成部207は、制御部205から血圧値や脈拍数、ユーザの健康状態を通知するメッセージ等のデータを受け取り、送信用のデータを作成する。作成される送信用データは、電子メールであってもよく、テキストやHTML(Hyper Text Markup Language)等の各種のデータ形式の電子データであってもよい。作成された送信データは、制御部205を介して送信部208に与えられ、送信部208からインターネット32やLAN33を経由して医療機関や自治体等に送信される。
(送信部208)
送信部208は、ユーザの健康状態に関するデータを外部装置に対し送信するための機能部である。送信部208は、インターネット32やLAN33を介して、ユーザの家族や介護者、病院や自治体等のコンピュータ36や携帯電話35等の外部機器と接続され、送信データ作成部207によって作成されたデータを送信する。データは、電子メールにより送信されてもよく、あるいは、FTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルにより送信されてもよい。
(音声出力部209)
音声出力部209は、音声によりユーザの健康状態に関する情報を出力するための機能部である。音声出力部209は、制御部205の制御により動作し、例えば、ユーザの血圧値等に異常があった場合に異常を通知するための音声を出力するように構成される。音声出力部209は、例えば、ユーザが認識可能な音を発するブザー等であってもよく、あるいは、音声メッセージを出力可能なスピーカ等であってもよい。
(ダイヤリング部210)
ダイヤリング部210は、公衆回線網31により介護者や自治体、医療機関等の固定電話34や携帯電話35に電話を掛けるための機能部である。ダイヤリング部210は、制御部205の制御により動作し、制御部205から入力される電話番号をダイヤルする。ダイヤリング部210からのコールに対し、相手側で応答があると、ダイヤリング部210は応答があったことを制御部205に通知する。さらに、制御部205からの指示を受けて、制御部205から入力される音声メッセージを公衆回線網31を経由して相手側に伝送する。なお、ここでは、公衆回線網により電話を掛けることを想定して説明したが、これは、医療機関や自治体等において用いられる専用回線網を用いて行ってもよい。
(表示部211)
表示部211は、無線受信部202によって受信されたデータやキー入力部203から入力されたデータをユーザや介護者、主治医等が確認できるように表示するための機能部である。表示部211は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。表示部211は、例えば、無線受信部202によって血圧値や脈拍数を受信後に、それらの値をユーザが確認できるように表示するようにしてもよい。あるいは、それらの測定データから異常が検出された場合に、異常を示すメッセージ等を表示するようにしてもよい。あるいは、キー入力部203によりユーザがデータを入力しているときに、入力されたデータをユーザが確認できるように表示してもよい。
以上、通信装置20の構成について説明した。かかる構成により、通信装置20は、血圧計10によって測定された血圧値や脈拍数が、予め設定された基準値を超えていたり、基準値よりも値が低すぎる場合、直ちに家族や主治医等に電話やメールで通知することができる。これにより、家族や主治医が患者や高齢者と離れた場所にいる場合であっても、家族や主治医は、患者や高齢者の健康状態の変化をすぐに感知することができ、迅速に処置をとることができる。また、病院や自治体において、通信装置20に蓄積された血圧値や脈拍数等の生体情報のデータや、それらのデータから判断される健康状態に関する情報を活用することにより、患者や高齢者の健康状態をさらに詳細に分析し、適切な処方を行うために役立てることができる。
なお、通信装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種の記憶媒体等により構成されてもよい。なお、記憶媒体としては、例えば、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスクまたはその他の記憶媒体等であってもよい。また、通信装置20を構成する各機能部の一部又は全部の機能は、上記のような記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいてCPUにより実現されるものであってもよく、あるいは、上述した各機能を実行可能なプロセッサ等のハードウェアによりその機能が実現されてもよい。
次に、図6及び図7に基づいて、本実施形態にかかる測定システム1において実行される処理について説明する。なお、図6は、本実施形態にかかる測定システム1の血圧計10において実行される処理の流れを示すフローチャートである。また、図7は、本実施形態にかかる測定システム1の通信装置20において実行される処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図6に基づいて、本実施形態にかかる測定システム1の血圧計10において実行される処理の一例について説明する。
まず、ステップS600で、制御部105において、測定時刻であるか否かを判断する。測定時刻でない場合は、ステップS602に遷移し、角速度検知部103により一定時間継続的に検知された角速度のデータを記憶部106から読み出し、一定時間以上ユーザが動いていない状態であるか否かを判断する。ここで、一定時間内にユーザが動いていると判断された場合は、初期状態に戻る。一方、一定時間以上ユーザが動いていないと判断された場合は、ステップS610に遷移し、血圧値や脈拍数の測定を行う。
ステップS600において、測定時刻であると判断された場合、ステップS604に遷移し、角速度検知部103により検知された角速度の値からユーザが安静状態であるか否かを判断する。ここで、安静状態であると判断された場合は、ステップS610に遷移し、血圧値や脈拍数の測定を行う。
一方、ステップS604で、ユーザが安静状態ではないと判断された場合は、ステップS606に遷移し、再試行回数が所定の閾値を超えたか否かを判断する。ここで、再試行回数が閾値を超えていない場合は、ステップS608に遷移し、所定の保護時間の経過後に、再びステップS604を実行する。
ステップS606で再試行回数が閾値を超えていると判断された場合は、測定を行わず、ステップS618に遷移する。そして、ステップS618で、測定が正常に行われなかったことを示す状態コードを付与し、ステップS622で状態コードを通信装置20に送信する。
測定時刻においてユーザが安静状態であることが確認された場合(ステップS604)、もしくは、測定時刻ではないが、ユーザが一定時間以上動いていない状態であると判断された場合(ステップS602)、ステップS610以降で測定処理を行う。ステップS610において、制御部105は、測定部104、モータ駆動部107及び圧力制御部108等を制御して、脈圧信号を検出する。次いで、ステップS612で、脈圧信号を電気信号に変換し、変換された電気信号を用いて演算処理を行うことによって血圧値や脈拍数を算出する。
次いで、ステップS614で、測定が正常に終了したか否かを判定する。例えば、測定途中に血圧計10がユーザの身体から外される等、何らかの異常が発生し、測定が正常に終了しなかった場合は、ステップS616に遷移し、再試行回数が所定の閾値を超えたか否かを判断する。ここで、再試行回数が閾値を超えていない場合は、ステップS610に戻って再度測定処理を実行する。
ステップS616において、再試行回数が閾値を超えていると判断された場合は、測定を行わず、ステップS618に遷移する。そして、ステップS618で、測定が正常に行われなかったことを示す状態コードを付与し、ステップS622で状態コードを通信装置20に送信する。
測定が正常に終了したと判断された場合は、ステップS620で、測定値を記憶部106に格納する。次いで、ステップS622で、測定値のデータを通信装置20に送信する。
次に、図7に基づいて、本実施形態にかかる測定システム1の通信装置20において実行される処理の一例について説明する。
まず、ステップS700で、通信装置20は、図6のステップS622で血圧計10が送信した測定値データを受信する。通信装置20は、受信した測定値データを記憶部206に格納する。
次いで、ステップS702で、測定値データに付加された状態コード等から、測定が正常に終了したか否かを判定する。測定が正常に終了していないと判断された場合は、ステップS704に遷移し、次回測定時刻まで待機する。
測定が正常に終了した場合は、ステップS706に遷移し、測定時刻等に基づいて記憶部206に格納されている基準値を取得する。
次いで、ステップS708で、測定値と基準値とを比較し、測定値が正常と判断される基準範囲内であるか、基準範囲外であるかを判定する。ここで、基準範囲内と判定された場合は、ユーザの健康状態に異常がないと判断できるため、ステップS716に遷移し、測定データを外部装置に対して送信する。
一方、ステップS708で、測定値が基準範囲外であると判定された場合は、ステップS710に遷移し、音声による通知を行うか否かを判断する。音声による通知を行う場合は、ステップS712で、記憶部206に格納されている電話番号を読み出して電話を掛け、音声メッセージを送信する。
次いで、ステップS714で、異常であることを示す範囲外コードを測定値データに付与し、送信データ作成部207により送信データを作成する。次いで、ステップS716で、作成された送信データを、送信部208から介護者や自治体、医療機関等に送信する。
以上、本実施形態にかかる測定システム1において実行される処理について説明した。医療機関や自治体においては、このような処理を通じて送信された情報を蓄積し、分析することにより、血圧計10のユーザである患者や高齢者の健康状態を把握し正しい処方を施すための資料として使用することができる。あるいは、健康状態に異変があった場合に、異変を通知する情報が介護者や自治体、医療機関等に送信されることによって、受信した人が即時に適切な対処を取ることができる。
(血圧計10の変形例)
さらに、図8に基づいて、上述した血圧計10の変形例について説明する。ここで、図8は、本実施形態にかかる血圧計10の変形例を示すブロック図である。
本変形例にかかる血圧計10は、上述した血圧計10の構成に加えて、個人認証部112をさらに備えることを特徴とする。
個人認証部112は、入力部102からユーザが入力した認証コードやパスワード等に基づいて個人認証を行うための機能部である。個人認証部112は、入力部102から入力された認証コードやパスワード等の認証情報を受け取って、予め格納されている認証情報と照合し、認証結果を制御部105に通知する。制御部105は、認証結果に基づいて、各部の動作を制御する。例えば、入力された認証情報が正しくない場合に、血圧値や脈拍数等の測定を行わないように測定部104等を制御するようにしてもよく、あるいは、認証情報が正しくないことを通知するメッセージを表示部110に表示させるようにしてもよい。また、認証情報が正しい場合、認証されたユーザを特定する識別情報を測定データに付加して通信装置20に送信するようにしてもよい。
かかる構成により、血圧計10を複数人で共有して使用する場合等に、測定システムにおいて血圧計10を使用しているユーザが誰であるかを認識することができる。また、認証されたユーザだけが測定機能を利用できるようにしたり、血圧計10に格納されている測定データ等にアクセス権限を設定し、自分の測定データ以外にはアクセスできないようにすることも可能となる。また、認証されたユーザを示す識別情報を通信装置20に送信することにより、通信装置20で識別情報を利用して異常判断等を行うことができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、図9に基づいて、本発明の第2の実施形態にかかる測定システムについて説明する。図9は、本実施形態にかかる測定システム2の構成を示す説明図である。
(測定システム2の構成)
本実施形態にかかる測定システム2は、図9に示すように、血圧計40と、通信装置50と、複数の中継装置60a〜60cとから構成される。なお、図示していないが、上述した第1の実施形態と同様に、通信装置50は、公衆回線網、インターネット、LAN等のネットワークを介して介護者や自治体、医療機関等の固定電話、携帯電話、またはサーバ等のコンピュータと接続される。
本実施形態にかかる測定システム2は、上述した第1の実施形態にかかる測定システムの構成に加えて、血圧計40を装着したユーザが移動する各部屋毎に設置される複数の中継装置60a〜60cを含み、中継装置60a〜60cにより中継される信号によって通信装置50がユーザの位置情報を取得できるようにすることを特徴とする。
(中継装置60a〜60c)
中継装置60a〜60cは、血圧計40から通信装置50に送信される無線信号を中継するための装置である。中継装置60a〜60cは、血圧計40から送信される信号を受信し、受信した信号を通信装置50に送信する。このとき、中継装置60a〜60cは、血圧計40から受信した信号をそのまま通信装置50に送信してもよく、血圧計40から受信した信号に任意の情報、例えば、信号を中継した中継装置60a〜60cを示す識別番号等を付加して通信装置50に送信するようにしてもよい。
また、中継装置60a〜60cは、血圧計40を装着したユーザが移動する範囲内の複数個所に設置され、血圧計40から送信される信号が中継装置60a〜60cのうちのいずれか1つによって中継されるように構成される。例えば、中継装置60a〜60cを、ユーザの自宅の各部屋に1つずつ配置し、血圧計40との距離が最も近い中継装置60a〜60cによって信号が中継されるようにしてもよい。これにより、中継装置60a〜60cのいずれかによって中継された信号を受信した通信装置50は、受信した信号がどの中継装置60a〜60cによって中継されたかという情報を取得することによって、血圧計40を装着したユーザのおおよその位置を知ることが可能となる。
以下、本実施形態にかかる測定システム2の血圧計40及び通信装置50について説明する。本実施形態にかかる血圧計40及び通信装置50は、第1の実施形態にかかる血圧計10及び通信装置20と実質的に同一の機能を含むものであるので、重複する部分に関しては説明を省略する。以下では、血圧計40及び通信装置50の機能のうち、本実施形態において特徴的な部分を中心に説明する。
(血圧計40)
まず、図10に基づいて、本実施形態にかかる測定システム2で使用される血圧計40の構成について説明する。なお、図10は、本実施形態にかかる血圧計40の本体400内部の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかる血圧計40は、図2に示す第1の実施形態にかかる血圧計10と実質的に同一の外観を有し、本体400と、ユーザの上腕または手首等に装着可能なカフ(図示せず)とから構成される。血圧計40の本体400内部は、図10に示すように、電源部401と、入力部402と、角速度検知部403と、測定部404と、制御部405と、記憶部406と、モータ駆動部407と、圧力制御部408と、無線送信部409と、表示部410と、位置信号送信部411とにより構成される。
本実施形態にかかる血圧計40は、位置信号送信部411を備える点を除いては、上述した第1の実施形態にかかる血圧計10の各部に該当する構成要素と実質的に同一の構成を有する。以下、本実施形態にかかる血圧計40の位置信号送信部411について説明する。
(位置信号送信部411)
位置信号送信部411は、通信装置50が血圧計40を装着したユーザの位置を認識可能にするための信号を送信するための機能部である。位置信号送信部411は、所定の時間間隔で無線信号を中継装置60a〜60cに対して送信する。ここで、送信される無線信号を位置信号と呼ぶ。あるいは、角速度検知部403で検知された角速度から、一定時間内、例えば15分以内にユーザが動いたことが検知された場合のみ、位置信号を送信するようにしてもよい。あるいは、ユーザが動いたことが検知されない場合であっても、前回の信号発信から一定時間以上、例えば1時間以上経過した場合には位置信号を送信するようにしてもよい。送信される位置信号には、例えば送信時刻や、動作状況(例えば、ユーザが動いたと検知されたか否か)を示す情報が含まれてもよい。
なお、本実施形態においては、位置信号送信部411を無線送信部409とは別の構成要素として説明したが、位置信号送信部411は、無線送信部409と一体に構成されるものであってもよい。
(通信装置50)
次に、図11に基づいて、本実施形態にかかる測定システム2で使用される通信装置50の構成について説明する。なお、図11は、本実施形態にかかる通信装置50の本体500内部の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかる通信装置50は、図4に示す第1の実施形態にかかる通信装置20と実質的に同一の外観を有し、本体500と、アンテナ(図示せず)とから構成される。通信装置50の本体500内部は、図11に示すように、電源部501と、無線受信部502と、キー入力部503と、音声入力部504と、制御部505と、記憶部506と、送信データ作成部507と、送信部508と、音声出力部509と、ダイヤリング部510と、表示部511と、位置信号受信部512とにより構成される。
本実施形態にかかる通信装置50は、新たに備える位置信号受信部512と、記憶部506と、制御部505とを除いては、上述した第1の実施形態にかかる通信装置20の各部に該当する構成要素と実質的に同一の構成を有する。以下、本実施形態にかかる通信装置50の位置信号受信部512、記憶部506及び制御部505について説明する。
(位置信号受信部512)
位置信号受信部512は、血圧計10の位置信号送信部411より送信された位置信号をアンテナを介して受信するための機能部である。位置信号受信部512は、アンテナを介して受信した位置信号を復調し、復調された信号を制御部505に入力する。あるいは、復調された信号内に含まれるデータを分離し、分離されたデータを制御部505に入力するようにしてもよい。なお、本実施形態においては、位置信号受信部512を無線受信部502とは別の構成要素として説明したが、位置信号受信部512は、無線受信部502と一体に構成されるものであってもよい。
(記憶部506)
記憶部506は、上述した第1の実施形態にかかる通信装置20の記憶部206に記憶される情報に加え、ユーザの位置情報及び/または時刻情報に応じて設定された複数の基準値を記憶する。なお、本実施形態にかかる記憶部506は、本発明にかかる基準値記憶部の一例である。
図12を参照して、記憶部506に記憶される基準値のデータについて説明する。ここで、図12は、記憶部506に記憶される基準値のデータの一例を示す説明図である。図12に示すように、記憶部506には、時刻情報1201、位置情報1202、及び基準値1203が各々対応付けられて記憶されている。時刻情報1201は、測定データが測定された時刻に対応しており、位置情報1202は、測定データが測定された時刻に最も近い時刻のユーザの位置情報に対応する。基準値1203は、時刻情報1201及び位置情報1202に対応づけられており、測定時刻にユーザが居る位置に応じた血圧値等の基準値が記憶されている。
また、記憶部506は、時刻情報1201と位置情報1202との組み合わせにおいて、ユーザの通常の行動パターンにはない組み合わせがある場合、その組み合わせを異常と判断するための異常フラグ等を付加したデータを記憶するようにしてもよい。これにより、例えば、位置信号受信部512によって受信された位置信号によりユーザの位置情報が取得された際に、その位置情報の取得時刻との組み合わせが異常フラグが付加された組み合わせに該当する場合、介護者や医療機関等に通知することも可能となる。
(制御部505)
制御部505は、上述した第1の実施形態にかかる通信装置20の制御部205と実質的に同一の機能を有し、さらに、本発明にかかる位置特定部及び基準値選択部を内部に含む。すなわち、本実施形態にかかる制御部505は、位置信号受信部512により受信された位置信号に基づいてユーザの位置を特定する位置特定部としての機能と、特定された位置に応じて測定値の異常を判断するための基準値を設定する基準値設定部としての機能とを有する。
まず、制御部505が有する位置特定部としての機能について説明する。制御部505は、血圧計40の位置信号送信部411から送信される位置信号に基づいて、血圧計40を装着したユーザの位置情報を取得する。まず、制御部505は、位置信号受信部512により位置信号が受信されると、その位置信号が中継装置60a〜60cのうちのいずれを経由して受信された信号であるかを求める。中継装置60a〜60cは、上述したように、ユーザが居る自宅や病院の各部屋等にそれぞれ対応しており、制御部505は、位置信号を中継した中継装置を特定することにより、ユーザがどの部屋に居るかというおおよその位置を知ることができる。例えば、図9において、中継装置60a、60b、60cはそれぞれ、部屋X、部屋Y、部屋Zに対応している。従って、例えば、受信された位置信号が中継装置60aを経由したものであった場合、制御部505は、ユーザが現在部屋Xにいると判断することができる。
次に、制御部505が有する基準値選択部としての機能について説明する。制御部505は、血圧計40より受信した血圧値等を所定の基準値と比較する際に、上述した記憶部506に記憶されている複数の基準値の中からユーザの位置情報や測定時刻に応じた基準値を選択して読み出す。図12に示す基準値の例を用いて説明すると、例えば、血圧値が午前10:00に測定され、位置信号受信部512により受信された位置信号から判断されるユーザの位置が部屋Yである場合、血圧値が異常であるか否かを判断するための基準値として「最高血圧値=CC、最低血圧値=DD」が選択される。
なお、ここでは、位置情報と時刻情報との両方を用いて基準値を選択する例を用いて説明したが、位置情報または時刻情報のいずれか一方により基準値を選択するようにしてもよい。あるいは、位置情報や時刻情報以外に、ユーザの生活パターンに関する情報を用いて基準値を選択するようにしてもよい。
以上、本実施形態にかかる測定システム2の構成について説明した。かかる構成により、血圧値や脈拍数が測定された時刻や、そのときのユーザのおおよその位置によって、測定値の判断基準を変更することができるようになる。これにより、ユーザの生活パターンに即した健康状態の異常検知を行うことができるようになり、異常検知の検知精度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、図13に基づいて、本発明の第3の実施形態にかかる測定システムについて説明する。ここで、図13は、本実施形態にかかる測定システム3の構成を示す説明図である。
(測定システム3の構成)
本実施形態にかかる測定システム3は、図13に示すように、角度センサ70と、血圧計80と、通信装置90とから構成される。なお、図示していないが、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、通信装置90は、公衆回線網、インターネット、LAN等のネットワークを介して介護者や自治体、医療機関等の固定電話、携帯電話、またはサーバ等のコンピュータと接続される。
本実施形態にかかる測定システム3は、上述した第1の実施形態にかかる測定システムの構成に加えて、血圧計80を装着したユーザの身体に装着される角度センサ70を含み、角度センサ70により検知される角度によってユーザの姿勢を認識可能にしたことを特徴とする。
(角度センサ70)
角度センサ70は、ユーザの身体に装着可能な装置であって、角度を検知するための装置である。角度センサ70は、血圧計80の装着部位とは別の場所、例えば腰のベルトや衣服の胸の部分等に装着させることが可能なように構成される。角度センサ70は、無線通信機能を有し、検知された角度の情報を無線信号により血圧計80に送信する。
(血圧計80)
図13に基づいて、本実施形態にかかる測定システム3で使用される血圧計80の構成について説明する。
本実施形態にかかる血圧計80は、図2に示す第1の実施形態にかかる血圧計10と実質的に同一の外観を有し、本体800と、ユーザの上腕または手首等に装着可能なカフ(図示せず)とから構成される。血圧計80の本体800内部は、図13に示すように、電源部801と、入力部802と、角速度検知部803と、測定部804と、制御部805と、記憶部806と、モータ駆動部807と、圧力制御部808と、無線送信部809と、表示部810と、角度受信部811とにより構成される。
本実施形態にかかる血圧計80は、新たに備える角度受信部811と制御部805とを除いては、上述した第1及び第2の実施形態にかかる血圧計10及び40の各部に該当する構成要素と実質的に同一の構成を有する。以下、本実施形態にかかる血圧計80の角度受信部811及び制御部805について説明する。
(角度受信部811)
角度受信部811は、角度センサ70から送信される角度のデータを受信するための機能部である。受信された角度のデータは制御部805に入力される。
(制御部805)
制御部805は、第1及び第2の実施形態にかかる血圧計10及び40の制御部と実質的に同一の機能を有し、さらに、角度受信部811により受信された角度のデータを用いてユーザの姿勢を判断する状態判断部としての機能を有する。制御部805は、角速度検知部803により検知された角速度によりユーザが静止状態であることを確認した後、角度受信部811を通じて受信した角度の値からユーザの姿勢(座っている状態、寝ている状態等)を判断する。判断に用いられる角度情報には、最も新しく受信した情報が用いられてもよい。また、角速度による判断と、角度による判断とは、逆の順序により実行されてもよい。ユーザの姿勢から血圧値等を測定可能であると判断される場合、測定部804等を制御して測定を開始する。測定不可能であると判断された場合は、角速度による状態判断時と同様に、エラーメッセージを送信するようにしたり、あるいは、測定できるまで上述の処理を再実行するようにしてもよい。
さらに、制御部805は、角度受信部811により受信された角度情報や、制御部805において判断されたユーザの姿勢に関する情報を、無線送信部809を介して通信装置90に送信するようにしてもよい。あるいは、ユーザの姿勢から測定不可能であると判断された場合に、その旨を通知するメッセージやエラーコード等を通信装置90に送信するようにしてもよい。
(通信装置90)
本実施形態にかかる通信装置90は、上述した第1及び第2の実施形態にかかる通信装置20及び50と実質的に同一の構成を有する。通信装置90は、血圧計80から角度情報、あるいはユーザの姿勢に関する情報を受信し、測定データの異常を判断するのにそれらの情報を用いて行ってもよい。例えば、ユーザの姿勢に応じた血圧値等の基準値を登録しておき、受信した角度情報や角度情報により判断されるユーザの姿勢に基づいて、血圧値等の異常を判断するための基準値を設定するようにしてもよい。
このように、本実施形態にかかる測定システム3では、血圧計80とは別の場所に装着した角度センサを併用することにより、ユーザの姿勢を確認して測定を開始することができ、測定精度をさらに向上することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、通信装置において、測定値からユーザの健康状態に異常がないか否かを判断するものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、血圧計に上記判断を行うための手段を備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明にかかる測定装置を血圧値及び脈拍数を測定する血圧計に適用した例を用いて説明したが、本発明はかかる例に限定されず、例えば、体温や呼吸数等、ユーザの健康状態を判断することが可能な他の生体情報を測定する機器に適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる測定システムの構成を示す説明図である。 同実施形態にかかる血圧計の外観を示す斜視図である。 同実施形態にかかる血圧計の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる通信装置の外観を示す斜視図である。 同実施形態にかかる通信装置の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる測定システムの血圧計において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 同実施形態にかかる測定システムの通信装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 同実施形態にかかる血圧計の変形例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる測定システムの構成を示す説明図である。 同実施形態にかかる血圧計の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる通信装置の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかる通信装置の記憶部に記憶される基準値のデータの一例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかる測定システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2、3 測定システム
10、40、80 血圧計
101、401、801 電源部
102、402、802 入力部
103、403、803 角速度検知部
104、404、804 測定部
105、405、805 制御部
106、406、806 記憶部
107、407、807 モータ駆動部
108、408、808 圧力制御部
109、409、809 無線送信部
110、410、810 表示部
112 個人認証部
120 カフ
411 位置信号送信部
811 角度受信部
20、50、90 通信装置
201、501 電源部
202、502 無線受信部
203、503 キー入力部
204、504 音声入力部
205、505 制御部
206、506 記憶部
207、507 送信データ作成部
208、508 送信部
209、509 音声出力部
210、510 ダイヤリング部
211、511 表示部
220 アンテナ
512 位置信号受信部
31 公衆回線網
32 インターネット
33 LAN
34 固定電話
35 携帯電話
36 コンピュータ
60a、60b、60c 中継装置
70 角度センサ

Claims (10)

  1. 被測定者の身体に装着され、装着部位の角速度を検知する角速度検知部と、
    前記角速度検知部によって検知される角速度に基づいて、前記被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断部と、
    前記被測定者の身体に装着され、前記状態判断部によって前記被測定者が静止状態であると判断された場合に、前記被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定部と、
    前記測定部により測定された前記生体情報を予め設定された基準値と比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする、測定システム。
  2. 前記測定システムは、前記被測定者の身体に装着されて前記生体情報を測定する測定装置と、前記測定装置と通信可能な通信装置とからなり、
    前記測定装置は、
    前記角速度検知部と、
    前記状態判断部と、
    前記測定部と、
    前記測定部により測定された前記生体情報を前記通信装置に対して送信する生体情報送信部と、
    を含み、
    前記通信装置は、
    前記測定装置から送信される前記生体情報を受信する生体情報受信部と、
    前記比較部と、
    前記送信部と、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の測定システム。
  3. 前記状態判断部は、前記角速度検知部によって継続的に検知される前記角速度に基づいて、前記被測定者が一定時間以上静止状態であるか否かを判断し、
    前記被測定者が一定時間以上静止状態であると判断された場合、前記測定部は、前記被測定者の前記生体情報を測定することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の測定システム。
  4. 前記比較部は、前記比較結果から前記生体情報が前記基準値により定められる範囲外の値である場合に異常であると判断し、
    前記送信部は、前記被測定者に異常が発生した旨を通知する通知情報を送信することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の測定システム。
  5. 前記測定装置と前記通信装置との間のデータ通信を中継する複数の中継装置をさらに備え、
    前記測定装置は、
    前記状態判断部によって一定時間内に前記被測定者が動いたことが検知された場合に、前記測定装置の位置を特定するための位置信号を送信する位置信号送信部をさらに含み、
    前記通信装置は、
    前記被測定者の位置情報及び/または時刻情報に応じて予め設定された複数の前記基準値を記憶する基準値記憶部と、
    前記測定装置から前記中継装置を介して送信される前記位置信号を受信する位置信号受信部と、
    いずれの前記中継装置から前記位置信号を受信したかに基づいて、前記被測定者の位置を特定する位置特定部と、
    前記基準値記憶部に記憶された前記複数の基準値の中から、前記生体情報の測定時刻と、前記位置特定部により特定された位置とに基づいて、前記基準値を選択する基準値選択部と、
    をさらに備え、
    前記比較部は、前記基準値選択部によって選択された基準値を用いて比較することを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の測定システム。
  6. 前記被測定者の身体の前記測定部の装着部位とは異なる位置に装着される角度センサをさらに備え、
    前記状態判断部は、前記角度センサにより検知される角度情報に基づいて前記被測定者の姿勢を判断し、前記姿勢に応じて前記生体情報の測定を行うか否かを判断することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の測定システム。
  7. 前記被測定者の入力に基づいて個人認証を行う個人認証部をさらに備え、
    前記個人認証部による認証結果に応じて前記測定部による測定を制御し、
    または、認証された識別情報を前記測定部により測定される前記生体情報に付加することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の測定システム。
  8. 被測定者の身体に装着され、装着部位の角速度を検知する角速度検知部と、
    前記角速度検知部によって検知される角速度に基づいて、前記被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断部と、
    前記被測定者の身体に装着され、前記状態判断部によって前記被測定者が静止状態であると判断された場合に、前記被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定部と、
    前記測定部により測定された前記生体情報を外部装置に対して送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする、測定装置。
  9. 被測定者の身体に装着されるジャイロセンサにより検知される前記ジャイロセンサの角速度に基づいて前記被測定者が静止状態であると判断された場合に測定された、前記被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された生体情報を予め設定された基準値と比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  10. 被測定者の身体に装着されるジャイロセンサにより前記ジャイロセンサの角速度を検知する角速度検知ステップと、
    前記角速度検知ステップにおいて検知された前記角速度に基づいて、前記被測定者が静止状態であるか否かを判断する状態判断ステップと、
    前記状態判断ステップにおいて前記被測定者が静止状態であると判断された場合に、前記被測定者の血圧値または脈拍数の少なくともいずれかを含む生体情報を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定された前記生体情報を予め設定された基準値と比較する比較ステップと、
    前記比較ステップによる比較結果に応じた情報を外部装置に対し送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とする、測定方法。
JP2007003129A 2007-01-11 2007-01-11 測定システム及び測定方法 Expired - Fee Related JP4633745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003129A JP4633745B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 測定システム及び測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003129A JP4633745B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 測定システム及び測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008167899A true JP2008167899A (ja) 2008-07-24
JP4633745B2 JP4633745B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=39696544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003129A Expired - Fee Related JP4633745B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 測定システム及び測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4633745B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244841A (ja) * 2010-05-21 2011-12-08 Canon Inc 生体情報計測処理装置及び生体情報計測処理方法
JP2013212315A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Kyokko Denki Kk 装着型使用者状態情報取得装置
KR101461464B1 (ko) 2014-06-18 2014-11-18 김경태 스마트밴드 및 이의 생체 인증 방법
CN105147268A (zh) * 2015-06-15 2015-12-16 辛勤 一种健康监测方法及装置
WO2015194879A1 (ko) * 2014-06-18 2015-12-23 (주)직토 웨어러블 디바이스의 바디 밸런스 측정 방법 및 장치
US9288556B2 (en) 2014-06-18 2016-03-15 Zikto Method and apparatus for measuring body balance of wearable device
JP2018161462A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
WO2019159789A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 オムロン株式会社 無線通信装置、センサ装置およびウェアラブルデバイス
JP2020110648A (ja) * 2015-07-10 2020-07-27 パラマウントベッド株式会社 患者状態通報装置
CN111587512A (zh) * 2018-02-14 2020-08-25 欧姆龙株式会社 无线通信装置、传感器装置以及可穿戴设备
US11006904B2 (en) 2015-07-10 2021-05-18 Paramount Bed Co., Ltd. Patient status notification device, notification method in patient status notification device and program
WO2022239929A1 (ko) * 2021-05-10 2022-11-17 삼성전자 주식회사 생체 정보 검출 방법 및 이를 지원하는 전자 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05220117A (ja) * 1992-02-10 1993-08-31 Musashi Seimitsu Ind Co Ltd 携帯型診療用機械器具
JP2003024287A (ja) * 2001-07-12 2003-01-28 Shin Sangyo Souzou Kenkyu Kiko 身体状態の監視装置
JP2006312010A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Hitachi Ltd センサノードの制御装置、生体情報の測定方法及びプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05220117A (ja) * 1992-02-10 1993-08-31 Musashi Seimitsu Ind Co Ltd 携帯型診療用機械器具
JP2003024287A (ja) * 2001-07-12 2003-01-28 Shin Sangyo Souzou Kenkyu Kiko 身体状態の監視装置
JP2006312010A (ja) * 2005-04-08 2006-11-16 Hitachi Ltd センサノードの制御装置、生体情報の測定方法及びプログラム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244841A (ja) * 2010-05-21 2011-12-08 Canon Inc 生体情報計測処理装置及び生体情報計測処理方法
JP2013212315A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Kyokko Denki Kk 装着型使用者状態情報取得装置
US9495529B2 (en) 2014-06-18 2016-11-15 Zikto Method and apparatus for measuring body balance of wearable device
WO2015194879A1 (ko) * 2014-06-18 2015-12-23 (주)직토 웨어러블 디바이스의 바디 밸런스 측정 방법 및 장치
CN105377133A (zh) * 2014-06-18 2016-03-02 兹克托株式会社 可穿戴设备的身体平衡测量方法及装置
US9288556B2 (en) 2014-06-18 2016-03-15 Zikto Method and apparatus for measuring body balance of wearable device
US9495528B2 (en) 2014-06-18 2016-11-15 Zikto Method and apparatus for measuring body balance of wearable device
KR101461464B1 (ko) 2014-06-18 2014-11-18 김경태 스마트밴드 및 이의 생체 인증 방법
CN105147268A (zh) * 2015-06-15 2015-12-16 辛勤 一种健康监测方法及装置
JP2020110648A (ja) * 2015-07-10 2020-07-27 パラマウントベッド株式会社 患者状態通報装置
US11006904B2 (en) 2015-07-10 2021-05-18 Paramount Bed Co., Ltd. Patient status notification device, notification method in patient status notification device and program
JP2018161462A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
JP7065447B2 (ja) 2017-03-27 2022-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
CN111587512A (zh) * 2018-02-14 2020-08-25 欧姆龙株式会社 无线通信装置、传感器装置以及可穿戴设备
WO2019159789A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 オムロン株式会社 無線通信装置、センサ装置およびウェアラブルデバイス
US11329366B2 (en) 2018-02-14 2022-05-10 Omron Corporation Wireless communication device, sensor device, and wearable device
US11431084B2 (en) 2018-02-14 2022-08-30 Omron Corporation Wireless communication device, sensor device, and wearable device
WO2022239929A1 (ko) * 2021-05-10 2022-11-17 삼성전자 주식회사 생체 정보 검출 방법 및 이를 지원하는 전자 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4633745B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4633745B2 (ja) 測定システム及び測定方法
JP4706040B2 (ja) 生命危機緊急通報システム
WO2014148037A1 (ja) 生活見守り支援装置
US20100298718A1 (en) Multiple Mode, Portable Patient Monitoring System
JP2008027030A (ja) 床ずれ通報システム
JP2008047097A (ja) 患者異常通知システム
JPH10155749A (ja) 人の健康状態の監視通報システム
US9642530B2 (en) Apparatus and method for monitoring of a body function and/or a body property
US20070271115A1 (en) Medical Device Which Can Be Operated With Various Operating Settings, In Particular Patient Monitor
KR20080109371A (ko) 응급 구조구난 시스템
KR100720924B1 (ko) 구호통보장치
JP2009110038A (ja) 情報提示システム
EP3338107A1 (en) Tracking system and method
KR20020024083A (ko) 무선 건강체크기 및 무선 건강체크 방법
JP2004041749A (ja) 緊急医療連絡システム
JP6874685B2 (ja) ケアプラン調整システム及びプログラム
KR20050090947A (ko) 실버텔 운영 시스템
KR20030077248A (ko) 혈압계를 이용한 환자모니터링장치 및 자동구급통보장치
JP6744200B2 (ja) 情報提供システム及び情報提供方法
JP3687842B2 (ja) テレメータ体温計及びそれを用いたテレメータ緊急通報機能付き検温システム
KR20160007111A (ko) 응급상황 알림 시스템 및 그 시스템을 이용한 응급상황 알림 방법
JP2003275180A (ja) 血圧計を利用した健康モニタリングシステム,血圧計を利用した自動救急通知システム,血圧計,受信装置。
JP2002261955A (ja) 緊急通報システム
KR101220462B1 (ko) 위치 정보를 이용한 응급상황알림시스템
JP2002034931A (ja) 入浴監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091028

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100615

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees