JP2008164063A - 油圧クラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンの軸方向移動に対する抵抗を極力小さくして、ピストンの動作の応答性を向上させる。
【解決手段】油圧室Aへ印加される制御油圧により軸方向へ移動してクラッチ5を押圧するピストン2と、このピストン2における前記油圧室Aと反対側に配置され、外周端部3dがピストン2の外周筒部2eの内周面に径方向に対向された遠心油圧キャンセラ3と、ピストン2と遠心油圧キャンセラ3の間に介在されたリターンスプリング4とを備え、遠心油圧キャンセラ3の外周端部3dに、ピストン2がクラッチ5を押圧する方向へ移動した時にピストン2の端盤部2dと密接され、ピストン2がクラッチ5の押圧を解除する方向へ移動した時にピストン2の端盤部2dと非接触となるシールリップ32が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】油圧室Aへ印加される制御油圧により軸方向へ移動してクラッチ5を押圧するピストン2と、このピストン2における前記油圧室Aと反対側に配置され、外周端部3dがピストン2の外周筒部2eの内周面に径方向に対向された遠心油圧キャンセラ3と、ピストン2と遠心油圧キャンセラ3の間に介在されたリターンスプリング4とを備え、遠心油圧キャンセラ3の外周端部3dに、ピストン2がクラッチ5を押圧する方向へ移動した時にピストン2の端盤部2dと密接され、ピストン2がクラッチ5の押圧を解除する方向へ移動した時にピストン2の端盤部2dと非接触となるシールリップ32が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の自動変速機における油圧クラッチ装置に関する。
自動車の自動変速機における油圧クラッチ装置は、油圧室への制御油圧の印加又は開放によって、ピストンがクラッチシリンダ内を移動し、駆動軸側のドライブプレートと従動軸側のドリブンプレートとを接続又は遮断させるようになっている。図4は、従来の技術による油圧クラッチ装置を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
図4において、参照符号101は、不図示の駆動軸に取り付けられたハウジング、参照符号102は、ハウジング101内に軸方向移動可能に配置されてこのハウジング101の内端との間に油圧室Aを画成する環状のピストン、参照符号103は、内周がハウジング101の内周部に係止されて、ピストン102の油圧室Aと反対側の空間に平衡油室Bを画成する遠心油圧キャンセラ、参照符号104は、ピストン102と遠心油圧キャンセラ103の間に適宜圧縮状態に介装されたリターンスプリング、参照符号105は多板クラッチである。
ピストン102は、ハウジング101の内周部101a及び外周部101bとの間が、シールリップ102a及びOリング101cによって密封されており、遠心油圧キャンセラ103は、その外周縁に、ピストン102の外周筒部の内周面と摺動可能に密接されたシールリップ103aが一体に接着されている。また、ハウジング101の内周部101aには、油圧室Aに制御油圧を導入するための油通路Cと、平衡油室Bに作動油を供給する油通路Dが開設されている。
多板クラッチ105は、ハウジング101の外周部101bに軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドライブプレート105aと、不図示の従動軸側に設けられたクラッチハブ106に軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドリブンプレート105bが軸方向交互に配置された構造を有する。また、ピストン102の外周筒部の端部に形成された押圧鍔部102bが、多板クラッチ105と軸方向に対向されている。
すなわち、この油圧クラッチ装置は、油通路Cを介して油圧室Aに制御油圧を印加することによって、ピストン102がリターンスプリング104を圧縮する方向へ変位し、多板クラッチ105におけるドライブプレート105aとドリブンプレート105bを押し付けて摩擦係合させる。このため、多板クラッチ105が接続状態となり、不図示の駆動軸の駆動トルクが、ハウジング101から多板クラッチ105及びクラッチハブ106を介して不図示の従動軸へ伝達される。
また、この接続状態から、油圧室Aの制御油圧を開放すると、ピストン102は、圧縮されたリターンスプリング104の復元力によって、油圧室Aの容積を縮小させる方向へ復帰移動して、多板クラッチ105におけるドライブプレート105aとドリブンプレート105bの摩擦係合状態を解除し、これによって、駆動軸から従動軸への駆動力伝達を遮断する。
上述のクラッチ断続動作において、ハウジング101及びピストン102は、駆動軸と共に軸心Oの周りに回転しているので、油圧室A内に導入された作動油は遠心力によって外周側へ押し付けられる。したがって油圧室A内には遠心油圧が発生し、この遠心油圧はリターンスプリング104によるピストン102の復帰動作を妨げるように作用する。しかしながら、ピストン102と遠心油圧キャンセラ103の間の平衡油室Bに充満している作動油にも同様に遠心油圧が発生しているため、ピストン102の軸方向両側で遠心油圧がほぼ均衡し、ピストン102の復帰動作によるクラッチの切断を円滑に行うことができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−241467号公報
ところが、この種の油圧クラッチ装置では、ピストン102に設けられたシールリップ102aが、油圧室Aの制御油圧及び遠心油圧によってハウジング101の外周部101bの内周面に押し付けられるのに加え、遠心油圧キャンセラ103に設けられたシールリップ103aも同様に、平衡油室Bの遠心油圧によってピストン102の外周筒部の内周面に押し付けられるため、軸方向の摩擦抵抗によって、クラッチ断続動作の応答性を向上させることが困難であるといった問題が指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、油圧クラッチ装置におけるピストンの動作の応答性を向上させることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、本発明に係る油圧クラッチ装置は、油圧室へ印加される制御油圧により軸方向へ移動してクラッチを押圧するピストンと、このピストンにおける前記油圧室と反対側に配置され、外周端部が前記ピストンに形成された外周筒部の内周面に径方向に対向された遠心油圧キャンセラと、前記ピストンと遠心油圧キャンセラの間に介在されたリターンスプリングとを備え、前記遠心油圧キャンセラの外周端部に、前記ピストンが前記クラッチを押圧する方向へ移動した時に前記ピストンの端盤部と密接され、前記ピストンが前記クラッチの押圧を解除する方向へ移動した時に前記ピストンの端盤部と非接触となるシールリップが設けられたものである。
上記構成によれば、遠心油圧キャンセラの外周部に設けられたシールリップがピストンの外周筒部の内周面に対して軸方向に摺動するものではないので、軸方向の摩擦抵抗を発生せず、摩耗も抑制される。また、ピストンがクラッチの押圧を解除する方向へ移動した時には、遠心油圧キャンセラの外周部に設けられたシールリップが前記ピストンの端盤部と非接触になるので、これによっても摩耗が少なくなり、しかもピストンの端盤部と密接したときのシールリップのつぶし代も小さなものとなるので永久変形が抑制され、耐久性が向上する。
本発明に係る油圧クラッチ装置によれば、遠心油圧キャンセラの外周部に設けられたシールリップが、軸方向の摩擦抵抗を発生しないので、その分、ピストンの動作の応答性を向上させることができ、しかも前記シールリップの耐久性を向上することができる。
以下、本発明に係る油圧クラッチ装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示すクラッチ接続解除状態の半断面図、図2は、同じくクラッチ接続状態の半断面図である。
図1及び図2に示される油圧クラッチ装置において、参照符号1は軸心Oを中心とする環状の作動空間Sを有するハウジング、参照符号2は、前記作動空間S内に軸方向移動可能に配置されてハウジング1との間に油圧室Aを画成する環状のピストン、参照符号3は、このピストン2における油圧室Aと反対側に配置されると共に内周が止め環31を介してハウジング1の内周部1aに軸方向に支持され、ピストン2との間に平衡油室Bを画成する遠心油圧キャンセラ、参照符号4は、ピストン2と遠心油圧キャンセラ3の間に適宜圧縮状態に介装されたリターンスプリング、参照符号5は多板クラッチである。
ハウジング1は、不図示の駆動軸に取り付けられており、その内周部1aには、遠心油圧キャンセラ3を係止する止め環31を装着するための環状溝が形成され、油圧室Aに作動油(ATF)による制御油圧を導入するための油通路12と、平衡油室Bに作動油を供給する油通路13が開設されている。また、ハウジング1の内周部1aの外周面に、油通路12,13の間を通るように形成された環状溝にはOリング14が装着されている。
ピストン2は、金属板の打ち抜きプレス成形等によって製作されたものであって、ハウジング1の内周部1aの外周面に遊嵌されると共にOリング14に軸方向摺動可能に密接される内周筒部2aと、その油圧室A側の端部から径方向に延びてリターンスプリング4の一端を担持するスプリング受け部2bと、その外周端から内周筒部2aと同心的に延びる中間筒部2cと、その油圧室A側の端部から径方向に延びる端盤部2dと、その外周端から内周筒部2aと同心的に延びる外周筒部2eと、更にこの外周筒部2eの多板クラッチ5側の端部に形成された押圧鍔部2fを有する。端盤部2dと外周筒部2eの間の屈曲部には、ゴム状弾性材料からなるシールリップ21が一体に接着されており、ハウジング1の外周部1bの内周面に軸方向摺動可能に密接されている。また、端盤部2dには、油圧室A側へ打ち出された複数の突起2gが、円周方向等間隔で形成されている。
遠心油圧キャンセラ3は、金属板の打ち抜きプレス成形等によって製作されたものであって、先に説明した止め環31を介してハウジング1の内周部1aに軸方向に支持されると共にリターンスプリング4の他端を担持する円盤状のスプリング受け部3aと、その外周端からピストン2側へ延びる中間筒部3bと、その端部から径方向に延びて、外周端部がピストン2の外周筒部2eの内周面に径方向に対向される端盤部3cを有する。端盤部3cの外周端部3dには、ゴム状弾性材料からなるシールリップ32が一体に接着されている。
多板クラッチ5は、ハウジング1の外周部1bに軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドライブプレート51と、不図示の従動軸側に設けられたクラッチハブ6に軸方向移動可能な状態で円周方向に係止された複数のドリブンプレート52が軸方向交互に配置された構造を有する。そしてこの多板クラッチ5は、ピストン2の押圧鍔部2fにより押圧され、又は押圧が解除されることよって、クラッチ接続動作又は切断動作を行うものである。
遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32は、遠心油圧キャンセラ3の外周端部3dにおける平衡油室B側の面から、内周側へ傾斜しながらピストン2の端盤部2d側へ向けて円錐筒状に延びており、前記外周端部3dに接着された基部32aが、僅かな隙間を介してピストン2の外周筒部2eの内周面と径方向に近接対向している。そしてこのシールリップ32は、図2に示されるように、ピストン2がその押圧鍔部2fによって多板クラッチ5を押圧して接続状態とする下死点位置にある場合は、ピストン2の端盤部2dの内面と密接され、ピストン2が上死点位置にある状態、すなわち図1に示されるように、端盤部2dに形成された突起2gがハウジング1の上底面1cと当接する位置までピストン2が変位した状態では、ピストン2と非接触であって、その端盤部2dの内面に対して僅かな隙間を介して近接対向した状態となるものである。
以上の構成を備える油圧クラッチ装置は、油圧室Aへの作動油の加圧供給(制御油圧の印加)によって、油圧室Aが加圧されると、ピストン2がリターンスプリング4を圧縮しながら図1に示される上死点位置から図2に示される下死点位置へ変位して、このピストン2の押圧鍔部2fが多板クラッチ5を押圧し、ドライブプレート51とドリブンプレート52とを摩擦係合させる。このため、不図示の駆動軸からの駆動力が、ハウジング1、このハウジング1に係合されたドライブプレート51、ドリブンプレート52、及びこのドリブンプレート52と係合されたクラッチハブ6を介して、不図示の従動軸へ伝達される。
ここで、ピストン2が図1に示される上死点位置にある状態では、遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32はピストン2と非接触であり、すなわち平衡油室Bの外周をシールしていないので、この平衡油室Bに発生する遠心油圧は、シールリップ32の基部32aとピストン2の外周筒部2eとの僅かな隙間を介して開放され、減圧される。しかし、油圧室Aの圧力も、この油圧室A内に残存する少量の作動油による遠心油圧のみとなるため、油圧室Aと平衡油室Bとの差圧による平衡油室B側へのピストン2の移動力は小さく抑えられる。
そして、ピストン2が図1に示される上死点位置からクラッチ接続方向への移動を開始した時点では、上述のように、遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32はピストン2と非接触であり、平衡油室Bに発生する遠心油圧は開放された状態にあるため、油圧室Aに制御油圧を印加した時のピストン2の応答性が良い。しかも、ピストン2がクラッチ接続方向へ移動する過程で、このピストン2の端盤部2dがシールリップ32に密接しても、このシールリップ32は、ピストン2の外周筒部2eとは摺動しないので、ピストン2の軸方向移動に対する摩擦抵抗は、ピストン2のシールリップ21の摺動部及びOリング14の摺動部のみで発生し、遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32には発生しない。このため、ピストン2はハウジング1内を円滑に移動して、多板クラッチ5を接続動作することができる。
また、遠心油圧キャンセラ3のシールリップ32は、ピストン2の外周筒部2eと径方向に近接対向した端盤部3cの外周端部3dから延びているので、図2に示されるクラッチ接続状態において、回転速度の上昇によって平衡油室Bの遠心油圧が著しく上昇しても、前記シールリップ32は、その外周側からピストン2の外周筒部2eによってバックアップされ、ピストン2の端盤部2dとの密接による良好なシール状態を維持する。このため、油圧室Aの遠心油圧が平衡油室Bの遠心油圧で相殺されるので、ピストン2には、油圧室Aの過大な圧力が作用することはなく、実質的に、油圧室Aに印加される制御油圧のみで多板クラッチ5の接続が維持される。
次に、図2に示されるクラッチ接続状態から、油圧室Aの制御油圧を開放すると、圧縮されたリターンスプリング4の反発力によって、ピストン2が図2に示される下死点位置から図1に示される上死点位置へ変位するので、多板クラッチ5のドライブプレート51とドリブンプレート52の摩擦係合が解除され、駆動軸から従動軸への駆動力の伝達が遮断される。
そして、ピストン2が図2に示される下死点位置からクラッチ遮断方向へ移動する過程では、ピストン2の端盤部2dの内面がシールリップ32に密接されており、すなわち平衡油室Bの外周がシールされているので、平衡油室Bの遠心油圧によって油圧室Aの遠心油圧が相殺され、リターンスプリング4によるピストン2の復帰移動(クラッチの切断動作)が円滑に行われる。
また、上述のように、遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32がピストン2の外周筒部2eの内周面と軸方向に摺動するものではなく、ピストン2がクラッチの押圧を解除する上死点近傍にある時には、前記シールリップ32がピストン2の端盤部2dとも非接触になるので、これによっても摩耗が少なくなる。しかも、ピストン2が上死点近傍にある時にピストン2の端盤部2dと非接触になるようにすることによって、ピストン2が下死点にある時のシールリップ32のつぶし代も小さなものとなる。したがって、摩耗の抑制に加えて、永久変形も抑制されるので、シールリップ32の耐久性が向上する。
なお、ピストン2が、図1に示される上死点位置から図2に示される下死点位置へ移動する過程で、このピストン2の端盤部2dが遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32に密接した後は、ピストン2の変位に伴ってシールリップ32が軸方向に曲げ変形されていくので、シールリップ32には曲げ変形に対する反発力が発生し、これがピストン2の移動に対する抵抗となる。しかしながら、リターンスプリング4の荷重を、リターンスプリング4の荷重とシールリップ32の反発荷重との和が、従来構造によるリターンスプリング荷重と略同等となるように調整すれば、問題とならない。
図3は、本発明に係る油圧クラッチ装置の第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示すクラッチ接続解除状態の半断面図であり、この形態は、上述のようなシールリップ32の曲げ変形による反発荷重を、極力小さくなるようにしたものである。
すなわち、図3に示される油圧クラッチ装置では、遠心油圧キャンセラ3に設けられたシールリップ32は、この遠心油圧キャンセラ3の端盤部3cの外周端部における平衡油室B側の面から内周側へ傾斜しながらピストン2の端盤部2d側へ向けて薄肉の円錐筒状に延び、その先端部が、ピストン2の端盤部2dから遠ざかるようにカールした形状に形成されている。そしてこのシールリップ32は、ピストン2がその押圧鍔部2fによって多板クラッチ5を押圧して接続状態とする下死点位置にある場合は、ピストン2の端盤部2dの内面と密接され、ピストン2が上死点位置にある状態、すなわち図1に示されるように、端盤部2dに形成された突起2gがハウジング1の上底面1cと当接する位置までピストン2が変位した状態では、図3に示されるように、先端近傍のカール部32bが、ピストン2の端盤部2dの内面に対して僅かな隙間を介して近接対向した状態となるものである。
なお、その他の構成は、先に説明した第一の形態と同様である。
すなわち、この第二の形態によれば、第一の形態と同様の効果のほか、シールリップ32を薄肉にしたことによって、その曲げ変形による反発荷重を小さくすることができる。しかも、ピストン2がリターンスプリング4によって復帰移動する過程では、シールリップ32のカール部32bがその曲率を変化させながらピストン2の端盤部2dの内面との密接状態を維持し、平衡油室Bの遠心油圧を維持するので、ピストン2のストローク距離が大きい場合に有効に適用できる。
1 ハウジング
2 ピストン
2d 端盤部
2e 外周筒部
21 シールリップ
3 遠心油圧キャンセラ
31 止め環
32 シールリップ
4 リターンスプリング
5 多板クラッチ
A 油圧室
B 平衡油室
2 ピストン
2d 端盤部
2e 外周筒部
21 シールリップ
3 遠心油圧キャンセラ
31 止め環
32 シールリップ
4 リターンスプリング
5 多板クラッチ
A 油圧室
B 平衡油室
Claims (1)
- 油圧室(A)へ印加される制御油圧により軸方向へ移動してクラッチ(5)を押圧するピストン(2)と、
このピストン(2)における前記油圧室(A)と反対側に配置され、外周端部が前記ピストン(2)に形成された外周筒部(2e)の内周面に径方向に対向された遠心油圧キャンセラ(3)と、
前記ピストン(2)と遠心油圧キャンセラ(3)の間に介在されたリターンスプリング(4)とを備え、
前記遠心油圧キャンセラ(3)の外周端部に、前記ピストン(2)が前記クラッチ(5)を押圧する方向へ移動した時に前記ピストン(2)の端盤部(2d)と密接され、前記ピストン(2)が前記クラッチ(5)の押圧を解除する方向へ移動した時に前記ピストン(2)の端盤部(2d)と非接触となるシールリップ(32)が設けられたことを特徴とする油圧クラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006354503A JP2008164063A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 油圧クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006354503A JP2008164063A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 油圧クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008164063A true JP2008164063A (ja) | 2008-07-17 |
Family
ID=39693805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006354503A Withdrawn JP2008164063A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 油圧クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008164063A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113677906A (zh) * | 2019-05-10 | 2021-11-19 | Nok株式会社 | 液压促动器的密封装置 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006354503A patent/JP2008164063A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113677906A (zh) * | 2019-05-10 | 2021-11-19 | Nok株式会社 | 液压促动器的密封装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100302 |