JP2008163822A - ポンプ及びこれを備えた食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水モード時にポンプ室に空気を吸い込まないようにして、適切に排水ができるポンプ及び食器洗浄機を提供することである。
【解決手段】
このポンプは、空気層を含む循環系流路に液体を供給する循環モードと、循環系流路の液体を排水系流路に供給する排水モードからなる二つのモードで運転する。循環モードでは、インペラが正転してポンプ室を流れる液体を循環系流路に供給する。排水モードでは、インペラが反転してポンプ室を流れる液体を排水系流路に供給するが、そのポンプ室を流れる液体の一部を循環系流路へも供給するところに特徴がある。より具体的には、ケーシング6に、排水モード時にポンプ室の液体の流れに逆らって循環用流出部18、20へ案内する液体ガイド26、20a1を設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気層を含む循環系流路に液体を供給する循環モードと、その循環系流路の液体を排水系流路に供給する排水モードからなる二つのモードで運転するポンプ、及びこのポンプを搭載した食器洗浄機に関する。
図7に示すように、従来の食器洗浄機100は、食器101を置く食器トレイ102と、食器101に対して横方向に水を噴射する横方向噴射部103と、食器101に対して縦方向に水を噴射する縦方向噴射部104と、洗浄水を貯める貯水部105と、洗浄に使用された水を機外へ排水するための機体排水部106と、貯水部105の水を両噴射部103、104へ供給、或いは機体排水部106へ排水するためのポンプ107と、これらを収容する筐体108とからなる。ポンプ107に対して、両噴射部103、104、貯水部105、及び機体排水部106とは各々、所定の配管103a,104a、105a、106aによって接続されている。
この食器洗浄機100の運転には、食器に向けて水を噴射するために水が循環する循環モードと、使用済みの水など機内の水を機外へ排出する排水モードとがある。循環モードでは、インペラが正転するポンプ107によって、貯水部105に貯められた水が洗浄水として横方向噴射部103と縦方向噴射部104へ供給され、両噴射部103、104から食器101に向けて噴射される。噴射された洗浄水は、貯水部105に回収され、再度洗浄水として使われる。このように循環モードでは、水は、貯水部105、ポンプ107、両噴射部103、104、食器室(食器101が収容される空間)、及びそれらをつなぐ各配管103a、104a、105aからなる循環系流路を流れる。循環モードが終了すると、貯水部105、ポンプ107内のポンプ室、及び両噴射部103、104とポンプ室とをつなぐ噴射部用配管103a、104aに水(図7の斜線部分)が残る。排水モードにおいては、その循環系流路に残った水を機外へ排水するために、ポンプ107のインペラが反転して、その水は、ポンプ107の排水部を介して機外へ排水される。排水モードでは、水は、貯水部105、ポンプ107、機体排水部106、及びそれらをつなぐ各配管105a、106aからなる排水系流路を一方向に流れる(例えば、特許文献1参照。)。
このように、食器洗浄機100では、上述の循環及び排水の運転モードと、その他に温風が吹き付けられる乾燥モードなどを交えた所定のパターンを繰り返して食器が洗浄される。
実開平1−145364号公報
ところで、上記の食器洗浄機100は、排水モード時に所望の量の水を排水できない問題があった。この排水が適切に行われないと、ポンプ室や貯水部における残水量が多くなり、その次の循環モード時に使われる洗浄水の清浄度の低下や機内の清浄性の低下の原因となる。
この排水の問題は、上記排水モード時に、図7に示すように噴射用配管103a、104aの残水が、貯水部105の水が十分に排水されていない段階でポンプ室に流れきってしまうため、噴射用配管103a、104aの空気がポンプ室に吸い込まれた場合に発生する。空気がポンプ室に吸い込まれると、インペラが空気をかみ込んで水流を発生させることができず、適切に排水できなくなる。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、排水モード時にポンプ室に空気を吸い込まないようにして、適切に排水ができるポンプ及び食器洗浄機を提供することである。
本発明のポンプは、空気層を含む循環系流路に液体を供給する循環モードと、循環系流路の液体を排水系流路に供給する排水モードからなる二つのモードで運転する。循環モードでは、インペラが正転してポンプ室を流れる液体を循環系流路に供給する。排水モードでは、インペラが反転してポンプ室の液体を排水系流路に供給するが、そのポンプ室を流れる液体の一部を循環系流路へも供給するところに特徴がある。このように液体が流れるようにすることにより、排水モード時に、循環系流路の途中にある空気層の空気をポンプ室に吸い込むのを防止することができる。その結果、インペラ反転時に、ポンプ室への空気の流入を防止できるため、インペラはポンプ室の液体を適切にかき込むことができる。
また、本発明の食器洗浄機は、上記ポンプを備えたものであって、排水モード時に適切に水流が発生し排水系流路の水を適切に機外へ排水できる。
より具体的には、請求項1のポンプでは、空気層を含む循環系流路に液体を供給する循環モードと、該循環系流路の該液体を排水系流路に供給する排水モードからなる二つのモードで運転するポンプであって、該循環モード時に正転し、該排水モード時に反転するインペラと、該インペラを収容すると共に、該インペラの回転によって液体が流れる渦巻き状のメイン流路を有し、該メイン流路が該循環系流路及び該排水系流路に連通するケーシングと、を備え、該ケーシングは、該循環系流路又は該排水系流路の液体を該メイン流路へ案内するポンプ流入部と、該循環モード時に該メイン流路の液体を該循環系流路に案内する循環用流出部と、該排水モード時に該メイン流路の液体を該排水系流路へ案内するポンプ排水部と、該ポンプ排水部を該循環モード時に閉塞し該排水モード時に開放する切換弁とを備え、該排水モード時に、該メイン流路を流れる液体の一部を、該循環用流出部を介して該循環系流路へ案内することによって、該循環系流路の液体が該循環用流出部から該メイン流路に逆流するのに伴って、該循環系流路の空気が該循環用流出部から該メイン流路へ流入するのを抑えることを特徴とする。
請求項2のポンプでは、前記ケーシングには、前記排水モード時に前記メイン流路の液体の流れに逆らって前記循環用流出部へ案内する液体ガイドが設けられていることを特徴とする。
請求項3のポンプでは、前記循環用流出部は、前記インペラの正転方向前方に配置される第一循環用流出部と後方に配置される第二循環用流出部とからなることを特徴とする。
請求項4のポンプでは、前記メイン流路は、液体の流れ方向に垂直な縦断面の断面積が前記インペラの正転方向に漸次増大して形成され、該断面積が最大の最大流路部に前記循環用流出部が接続され、前記ケーシングは、該最大流路部と該断面積が最小の最小流路部との間に、両流路部に臨むノーズ部が形成され、前記液体ガイドは、前記第一循環用流出部と前記第二循環用流出部との境界部に該最大流路に向かって延び、該液体ガイドの先端部が、前記インペラの回転中心を中心点として該ノーズ部の先端を通る仮想円の円周上か又は該仮想円の外側にあることを特徴とする。
請求項5のポンプでは、前記メイン流路は、液体の流れ方向に垂直な縦断面の断面積が前記インペラの正転方向に漸次増大する第一メイン流路と、該縦断面の断面積が前記インペラの反転方向に漸次増大する第二メイン流路とを有し、前記循環用流出部は、該第一メイン流路の該断面積が最大の第一最大流路部に接続され、前記ケーシングは、該第一最大流路部と該第二メイン流路の該断面積が最大の第二最大流路部との間に、両流路部に臨むノーズ部が形成され、前記液体ガイドは、前記第一循環用流出部と前記第二循環用流出部との境界部に該第一最大流路部に向かって延び、前記液体ガイドの先端部が、前記インペラの回転中心を中心点として該ノーズ部の先端を通る仮想円の円周上か又は該仮想円の内側にあることを特徴とする。
請求項6のポンプでは、前記インペラは、前記ハウジングに収容されたモータによって回転駆動し、前記モータは、該モータの回転体と静止体との一方に設けられたシャフトが他方に設けられたスリーブに摺動自在に挿入され該シャフトと該スリーブとによって軸受部を構成し、該軸受部の該シャフトと該スリーブとの間に形成される間隙が、前記メイン流路に連通することを特徴とする。
請求項7のポンプでは、前記切換弁は、前記メイン流路を流れる液流によって回動する機構であることを特徴とする。
請求項8の食器洗浄機では、食器を液体によって洗浄する食器洗浄機であって、
請求項1乃至7の何れかに記載のポンプと、該食器を載置する食器トレイと、
該食器に液体を噴射する噴射部と、当該食器洗浄機内の液体を機外へ排水する機体排水部と、噴射前及び噴射後の該液体を貯留する貯水部と、を備え、前記ポンプは、前記ポンプ流入部が該貯水部に連通し、前記循環用流出部が該噴射部に連通し、前記ポンプ排水部が該機体排水部に連通していることを特徴とする。
本発明のポンプは、排水モードに時にポンプ室の液体を適切に排水できる。本発明の食器洗浄機は、排水モード時に機内の水を適切に排水できる。
本発明に係るポンプ及びこれを備えた食器洗浄機の一実施形態について、図1乃至6を参照して説明する。
本実施形態の食器洗浄機は、図7に示す従来の食器洗浄機100と基本構造は同じであって、循環モードと排水モードの二つの運転モードがある。食器に水を噴射する噴射部は、縦方向と横方向に二つある。また、ポンプは、それら運転モードに対応するために正逆回転し、それら噴射部に対応するために、ポンプからそれら噴射部に水を供給するための流出部を二つ備える。以下に、そのポンプ及び食器洗浄機の詳細構造について説明する。
図1乃至3に示すように、ポンプ2は、水に水流を発生するためのインペラ4がケーシング6内のポンプ室8に収容されている。インペラ4は、正逆回転するモータ部10と、水を掻き込むブレード部12を備え、モータ部10によって正転又は反転の何れにも回転する。モータ部10は、静止体に設けられたシャフト11aが回転体に設けられたスリーブ11bに摺動自在に挿入され、このシャフト11aの外周面とスリーブ11bの内周面とによって軸受部が構成されている。この軸受部のシャフト11aとスリーブ11bとの間に形成される間隙はポンプ室8に連通することから、ポンプ室8を流れる水がこの間隙にも進入し、水が軸受部の潤滑流体となる。
ポンプ室8には、インペラ4の周囲に水が流れる渦巻き状のメイン流路14がある。このケーシング6には、後述する食器洗浄機の貯水部の水をポンプ室8に案内するポンプ流入部16と、ポンプ室8の水を食器洗浄機の後述する二つの洗浄用噴射部へ案内する第一及び第二循環用流出部18,20と、ポンプ室8の水を食器洗浄機の機体排水部に案内するポンプ排水部22と、そのポンプ排水部22を開閉する切換弁24を備えている。
切換弁24は、ポンプ室8を流れる水流によって矢印Y1で示すように回動駆動する機構であって、インペラ正転(図1の時計回り)時にポンプ排水部22を閉塞し、インペラ反転(図1の反時計回り)時に開放する。つまり、食器洗浄機の循環モード時では、第一及び第二循環用流出部18、20からポンプ室8の水を吐出するために、インペラ4を正転させることによって切換弁24がポンプ排水部22を閉塞する。排水モード時では、ポンプ排水部22からポンプ室の8の水を吐出するために、インペラ4を反転させることによって切換弁24がポンプ排水部22を開放する。
このように、ポンプ2は、流入部16からポンプ室8に取り込まれた水を第一及び第二循環用流出部18,20と、ポンプ排水部22の何れから吐出するかを、インペラ4の回転方向によって切り換えることができる。
次に、図5に示す本形態の食器洗浄機1は、図7の従来の食器洗浄機100のポンプ107に換えて上記ポンプ2を備え、それ以外の構成は実質的に同じである。そのため、図5の食器洗浄機は、図7と同一符号の部位は同機能をなすものとして相違点を中心に説明する。
図5の食器洗浄機1において、横方向噴射部103は、噴射部用配管103aを介してポンプ2の第一循環用流出部18に接続され、縦方向噴射部104は、噴射用配管104aを介してポンプ2の第二循環用流出部20に接続され、機体排水部106は、排水用配管106aを介してポンプ排水部22に接続され、さらに貯水部105は、吸水用配管105aを介してポンプ2の流入部16に接続されている。この食器洗浄機1における循環系流路は、貯水部105、ポンプ1、両噴射部103、104、食器室(食器101を収容する空間)、及び各配管103a、104a、105aからなる。この循環系流路では、食器室が空気層に相当する。排水系流路は、貯水部105、ポンプ1、機体排水部106、及び各配管105a、106aからなる。この食器洗浄機1の運転は、基本的には従来の食器洗浄機100と同じであるが、ポンプ2が異なるため排水モード時の水の流れ方が異なる。その詳細な相違点は、ポンプ2の水の流れ方と関連付けて後述する。
ところで、ポンプ2は、排水モード時における第一及び第二循環用流出部18、20の水が、インペラ4の反転時にメイン流路14を流れる水に吸い込まれて、第一及び第二循環用流出部18、20内の空気又は第一及び第二循環用流出部18、20に接続された噴射用配管103a、104a内の空気をメイン流路14に取り込まないように、インペラ4の反転時にメイン流路14を流れる水の一部を第一及び第二循環用流出部18、20へ吐出する構造であって、排水モード時において第一及び第二循環用流出部18、20を介してポンプ室8に空気を吸い込まない特徴がある。
以下に、この特徴部分を中心に図4を用いて説明する。図4において、メイン流路14は、インペラ4とこれの外周部に対向するポンプ室8の内周面8a及びポンプ室8の上下面と間に形成される空間であって、メイン流路14を流れる水の流れ方向に垂直な縦断面の断面積がインペラ4の正転方向に漸次増大して形成されている。図4では、ポンプ室内周面8aの始点p1に対応する縦断面の断面積d1が最小となり、この始点p1からインペラ4の正転方向に約100度の範囲θ1までを最小流路14aと定義する。ポンプ内周面8aの終点p2に対応する縦断面の断面積d2が最大となり、この終点p2からインペラ4の正転方向に約60度の範囲θ2を最大流路14bと定義する。終点p2は、ポンプ室内周面8aが曲面から平坦面に変わる接続点である。最小流路14aと最大流路14bとの間には、最小流路14aと最大流路14bの各々に臨む鋭角状に突出するノーズ部14cが形成されている。
その最大流路14bには、インペラ正転方向前方に第一循環用流出部18、インペラ正転方向後方に第二循環用流出部20がそれぞれ形成されている。第一及び第二循環用流出部18、20は、メイン流路14とこれらに接続される各噴射用配管103a,104aとの間を貫通する筒状部分である。第一及び第二循環用流出部18,20の境界部には、板状の液体ガイド26が最大流路14b中に延在して設けられている。
液体ガイド26は、直線状に延在する第二循環用流出部20に平行であって、かつ直線状に延在する第一循環用流出部18に対して閉塞する方向を向いている。さらに、液体ガイド26の先端部は、インペラ4の回転中心を中心点としてノーズ部14cの頂点(ポンプ室内周面8aの始点p1に同じ)を通る仮想円c1よりも外側の部位まで延在している。より詳細には、液体ガイド26の先端部は、その仮想円c1のノーズ部14cの始点p1における仮想接線c2まで延在している。これにより、第一循環用流出部18の最大流路14b側には、ノーズ部14cと液体ガイド26によって区切られる案内流路14b1が形成される。
次に、このポンプ2及び食器洗浄機1の循環及び排水モードの運転について説明する。循環モード時では、ポンプ1のインペラ4が正転して、水は循環系流路を流れる。詳細には、メイン流路14の水は、正転方向に流れ、第一及び第二循環用流出部18,20を介して横方向噴射部103及び縦方向噴射部104から食器101に向けて噴射される。切換弁24は、正転方向に流れる水流によってポンプ排水部22を閉塞する。噴射後の水は貯水部105に回収されて、再度、ポンプ2によって食器101に噴射される。
排水モード時では、ポンプ1のインペラ4が反転して、水は排水系流路を流れる。詳細には、メイン流路14の水は、反転方向に流れ、貯水部105から流入部16を介して取り込まれ、この反転方向に流れる水流によって切換弁24が回動しポンプ排水部22が開放され、ここから排水される。
特に、排水モード時には、メイン流路14の最小流路14aから最大流路14bを反転方向に通過する水の一部が、液体ガイド26の側壁面に遮られて、案内流路14b1から第一循環用流出部18へ案内される。第一循環用流出部18に案内された水は、噴射用配管103aを介して横方向噴射部103から吐出する(図5参照)。このようにして、排水モード時に、メイン流路14から第一循環用流出部18を介してケーシング外部に向かって水が押し込まれることによって、横方向噴射部103及び噴射用配管103aから第一循環用流出部18を介してポンプ室8内に空気が吸い込まれるのを防止できる。
同様に、メイン流路14の最小流路14aから最大流路14bを反転方向に通過する水の一部は、液体ガイド26の反対側の側壁面に対向するポンプ内周面8aの平坦状壁面20a1に遮られて、第二循環用流出部20を介して噴射用配管104aに案内される。つまりこの平坦状壁面20a1は、液体ガイド26と同じように作用する。噴射用配管104aに案内された水は、縦方向噴射部104から吐出する(図5参照)。このようにして、排水モード時に、メイン流路14から第二循環用流出部20を介してケーシング外部に向かって水が押し込まれることによって、縦方向噴射部104及び噴射用配管104aから第二循環用流出部104を介してポンプ室8内に空気が吸い込まれるのを防止できる。
つまり、このポンプ1は、排水モード時に、排水系流路を流れる水の一部を、循環系流路へ流して、第一及び第二循環用流出部18、20からの空気の吸い込みを防止している。
排水モード時において、第一及び第二循環用流出部18,20からの空気の吸い込みが無いため、インペラ4はポンプ室8の水に十分な水流を発生させることができ、円滑に排水を行うことができる。ポンプ室8の水を円滑に排水できるようになると、貯水部105の水も円滑に排水することができる。このようにして、このポンプ2は、排水モード終了時におけるポンプ室8及び貯水部105の残水量を少なくできる。
排水モード時において、第一及び第二循環用流出部18、20から吐出された水は、両噴射部103、104から吐出され、貯水部105へ回収される。この貯水部105の水は、流入部16から再度ポンプ室8へ取り込まれる。つまり、排水用の水の一部が第一及び第二循環用流出部18,20から貯水部105及びポンプ室8を循環しながら、その他の水が徐々にポンプ排水部22から排水される。
ところで、上記液体ガイド26及びポンプ内周面8aの平坦状壁面20a1は、インペラ反転時に流れる水の一部を、第一及び第二循環用流出部18,20へ案内することによって、空気の吸い込みを防止できれば、その形状や延在長さ等は上記構成に限定されるものではない。
上記液体ガイド26は、上記仮想接線c2まで延在する長さとすることで、案内流路14b1の周方向の開口幅e1(図3参照)が十分に確保されている。そのため、インペラ正転時に正転方向に流れる水を妨げることなく円滑に第一循環用流出部18へ案内することができる。つまり、上記液体ガイド26は、循環モード時に両循環用流出部18,20への水の流通性を損なうことなく、排水モード時における空気の吸い込みを防止することができる。また、この構成では、最小流路14aがノーズ部14cの頂点から形成されているため、その液体ガイド26を設けたとしても、正転方向に最小流路14aから最大流路14bまでの流通距離をより長く確保でき、揚程性能を最大にできる。
一方で、排水モード時により多くの水を第一循環用流出部18側へ案内して押し込み圧を大きくする必要がある場合や、案内流路14b1の周方向開口幅e1を十分に確保できる場合などにおいては、液体ガイド26を、例えば、仮想円c1まで延在させたり、液体ガイド26の先端が案内流路14b1の内側に向くように液体ガイド26を傾けるようにして、反転方向に流れる水に対する抵抗が大きくなるようにするとよい。第二循環用流出部20についても、ポンプ内周面8aの平坦状壁面20a1を内側に傾けるとよい。
また、上記最小流路14aは、渦巻き状のメイン流路14の始点p1から始まっているが、ノーズ部14cのインペラ4側に対向する側壁面の一部を図6の点p3から反転方向に約30度の範囲θ3を、縦断面の断面積が漸次増大するように削除して、この最小流路14aが点p3から正転方向に範囲θ3に構成してもよい。この場合、メイン流路14は、点p3から正転方向に縦断面の断面積が漸次増大する第一メイン流路と、点p3から反転方向に縦断面の断面積が漸次増大する第二メイン流路とからなる。液体ガイド26のポンプ室8側の先端部は、ノーズ部14c’の頂点を通る仮想円c3の内側であって仮想円c1の外側に位置する。これにより、インペラ反転時にノーズ部14c’のインペラ4側の側壁面に沿って流れる水が液体ガイド26へ案内され易くなり、より多くの水を第一循環用流出部18へ送ることができる。これらノーズ部14c、14c’の頂点は、共に鋭角となっているが、アール曲面とすることにより、ノーズ部14c、14c’のインペラ4側の側壁面に沿って流れる水を、案内流路14b1側の側壁面へ円滑に案内できる。このようにノーズ部の形状を変更することでも、第一循環用流出部18へ吐出する水の押し込み圧を大きくすることができる。
また、上記ポンプ2は、二つの噴射部103、104に個別に接続するために第一及び第二循環用流出部18,20を備える構成であるが、一つ又は三つ以上の循環用流出部を備える構成であっても適用することができる。
さらに、上記ポンプ2は、上述したように排水が円滑にできることによって、次のような効果も得られる。即ち、排水モード時において空気の吸い込みが防止できるため、モータ部10の軸受部に空気が混入してシャフト11aとスリーブ11bとの異常摩擦を発生しにくくでき、モータ部10を長寿命化できる。また、ポンプ室8及び貯水部105の残水量を少なくできるため、ポンプ室8及び食器洗浄機1の機内を衛生的に保つことができるとともに、ポンプ室8などの水が流れる部位の腐食などの発生を防止できる。また、切換弁24は、排水モード時における空気の吸い込みがないため、排水モードから循環モードに切り換わる際に、水流を十分に切換弁24へ伝えることができ、切換弁24を円滑に動作させることができる。このようにポンプ2の性能向上に伴って、食器洗浄機1も性能が向上する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、上記ポンプ2は、食器洗浄機向けの場合を例示したが、洗濯機等の吸排水を必要とする他の機器への適用も可能である。
本発明の一実施形態に係るポンプの内部構造を示す平面図。 図1に示すポンプの断面図。 図1に示すポンプのケーシングの一部を示す斜視図。 図1に示すポンプの内部構造の要部を拡大した平面図。 本発明の一実施形態に係る食器洗浄機の内部構造を模式的に示す断面図。 本発明の一実施形態を変形したポンプの変形例の内部構造を示す平面図。 従来の食器洗浄機の内部構造を模式的に示す断面図。
符号の説明
1、100 食器洗浄機
2 ポンプ
4 インペラ
6 ケーシング
8 ポンプ室
10 モータ部
12 ブレード部
14 メイン流路
16 流入部
18 第一循環用流出部
20 第二循環用流出部
20a1 平坦状壁面
22 ポンプ排水部
24 切換弁
26 液体ガイド

Claims (8)

  1. 空気層を含む循環系流路に液体を供給する循環モードと、該循環系流路の該液体を排水系流路に供給する排水モードからなる二つのモードで運転するポンプであって、
    該循環モード時に正転し、該排水モード時に反転するインペラと、
    該インペラを収容すると共に、該インペラの回転によって液体が流れる渦巻き状のメイン流路を有し、該メイン流路が該循環系流路及び該排水系流路に連通するケーシングと、
    を備え、
    該ケーシングは、該循環系流路又は該排水系流路の液体を該メイン流路へ案内するポンプ流入部と、該循環モード時に該メイン流路の液体を該循環系流路に案内する循環用流出部と、該排水モード時に該メイン流路の液体を該排水系流路へ案内するポンプ排水部と、該ポンプ排水部を該循環モード時に閉塞し該排水モード時に開放する切換弁とを備え、
    該排水モード時に、該メイン流路を流れる液体の一部を、該循環用流出部を介して該循環系流路へ案内することによって、該循環系流路の液体が該循環用流出部から該メイン流路に逆流するのに伴って、該循環系流路の空気が該循環用流出部から該メイン流路へ流入するのを抑えることを特徴とするポンプ。
  2. 前記ケーシングには、前記排水モード時に前記メイン流路の液体の流れに逆らって前記循環用流出部へ案内する液体ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記循環用流出部は、前記インペラの正転方向前方に配置される第一循環用流出部と後方に配置される第二循環用流出部とからなることを特徴とする請求項1及び2の何れかに記載のポンプ。
  4. 前記メイン流路は、液体の流れ方向に垂直な縦断面の断面積が前記インペラの正転方向に漸次増大して形成され、該断面積が最大の最大流路部に前記循環用流出部が接続され、
    前記ケーシングは、該最大流路部と該断面積が最小の最小流路部との間に、両流路部に臨むノーズ部が形成され、
    前記液体ガイドは、前記第一循環用流出部と前記第二循環用流出部との境界部に該最大流路に向かって延び、該液体ガイドの先端部が、前記インペラの回転中心を中心点として該ノーズ部の先端を通る仮想円の円周上か又は該仮想円の外側にあることを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記メイン流路は、液体の流れ方向に垂直な縦断面の断面積が前記インペラの正転方向に漸次増大する第一メイン流路と、該縦断面の断面積が前記インペラの反転方向に漸次増大する第二メイン流路とを有し、
    前記循環用流出部は、該第一メイン流路の該断面積が最大の第一最大流路部に接続され、
    前記ケーシングは、該第一最大流路部と該第二メイン流路の該断面積が最大の第二最大流路部との間に、両流路部に臨むノーズ部が形成され、
    前記液体ガイドは、前記第一循環用流出部と前記第二循環用流出部との境界部に該第一最大流路部に向かって延び、前記液体ガイドの先端部が、前記インペラの回転中心を中心点として該ノーズ部の先端を通る仮想円の円周上か又は該仮想円の内側にあることを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  6. 前記インペラは、前記ハウジングに収容されたモータによって回転駆動し、
    前記モータは、該モータの回転体と静止体との一方に設けられたシャフトが他方に設けられたスリーブに摺動自在に挿入され該シャフトと該スリーブとによって軸受部を構成し、該軸受部の該シャフトと該スリーブとの間に形成される間隙が、前記メイン流路に連通することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のポンプ。
  7. 前記切換弁は、前記メイン流路を流れる液流によって回動する機構であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のポンプ。
  8. 食器を液体によって洗浄する食器洗浄機であって、
    請求項1乃至7の何れかに記載のポンプと、
    該食器を載置する食器トレイと、
    該食器に液体を噴射する噴射部と、
    当該食器洗浄機内の液体を機外へ排水する機体排水部と、
    噴射前及び噴射後の該液体を貯留する貯水部と、
    を備え、
    前記ポンプは、前記ポンプ流入部が該貯水部に連通し、前記循環用流出部が該噴射部に連通し、前記ポンプ排水部が該機体排水部に連通していることを特徴とする食器洗浄機。
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