JP2008163006A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚の水分保持機能を亢進することにより乾燥皮膚を改善して荒れ肌や皮膚のバリア効果を改善するという、皮膚老化防止効果に優れる皮膚化粧料を提供すること。
【解決手段】ヒアルロン酸オリゴ糖及び/又はその塩と、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール、好ましくは1,2−オクタンジオールとを含有し、所望により下記式(1)で表されるコラーゲンペプチド、好ましくは重量平均分子量100〜3000のコラーゲンペプチドを含有す皮膚化粧料とする。ヒアルロン酸オリゴ糖としては、6糖以下のヒアルロン酸オリゴ糖が好ましい。
Figure 2008163006

【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚化粧料に関する。詳しくは、皮膚老化防止効果に優れる皮膚化粧料に関する。
老化皮膚は、乾燥して滑らかさのない荒れた肌状態であり、その改善には、皮膚に適度な水分と油分を与える必要がある。そのため、皮膚化粧料には、従来から親水性の皮膚保湿剤と油性の皮膚柔軟剤とが用いられてきた。しかしながら、グリセリンやプロピレングリコール等の親水性の皮膚保湿剤では、角質層の水分を吸収して却って皮膚水分を損失する原因となることがあった。また、流動パラフィンやワセリン等の油性の皮膚柔軟剤では、表皮からの水分蒸散を充分に抑制できる量を配合すると、べたつき感が生じるうえ、皮膚の正常な新陳代謝を阻害する原因となることもあった。
そこで、セラミド類と平均分子量が10万〜500万のヒアルロン酸等の酸性ムコ多糖類を配合した皮膚化粧料(特許文献1参照)、分子量100万以上の高分子量ヒアルロン酸、分子量10万以下の低分子量ヒアルロン酸、多価アルコールおよびエデト酸塩とを含有した皮膚化粧料(特許文献2参照)、フィトステロール、ヒアルロン酸またはセラミド類を配合した皮膚化粧料(特許文献3参照)、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸とコラーゲンを含有した皮膚老化防止化粧料(特許文献4参照)などが提案されている。しかしながら、これら試みに拠って、皮膚老化防止効果はある程度は改善することができるものの、未だ満足のいくものではない。
特公平6−96514号公報 特開平1−190614号公報 特開2001−10946号公報 特開平6−256159号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであって、皮膚の水分保持機能を亢進することにより乾燥皮膚を改善して荒れ肌や皮膚のバリア効果を改善するという、皮膚老化防止効果に優れる皮膚化粧料を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、
〔1〕ヒアルロン酸オリゴ糖及び/又はその塩と、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールとを含有してなる皮膚化粧料、
〔2〕前記ヒアルロン酸オリゴ糖が、6糖以下のヒアルロン酸オリゴ糖であることを特徴とする前記〔1〕に記載の皮膚化粧料、
〔3〕下記式(1)
Figure 2008163006
で表されるコラーゲンペプチドを含有することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の皮膚化粧料、
〔4〕前記コラーゲンペプチドの分子量が、重量平均分子量で100〜3000であることを特徴とする前記〔3〕に記載の皮膚化粧料、並びに
〔5〕1,2−アルカンジオールが、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の皮膚化粧料
に関する。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚の水分保持機能を亢進することにより乾燥皮膚を改善して荒れ肌や皮膚のバリア効果を改善するという、皮膚老化防止効果を奏する。
本発明の皮膚化粧料には、ヒアルロン酸オリゴ糖及び/又はその塩と、1,2−アルカンジオールとを含有する。
本発明で用いられるヒアルロン酸オリゴ糖は、化粧料に使用できるものであれば特に限定されないが、皮膚老化防止効果に優れることから、ヒアルロン酸の基本単位が10単位以下、すなわち20糖以下のヒアルロン酸オリゴ糖を用いるのが好ましく、ヒアルロン酸の基本単位が5単位以下(すなわち、10糖以下)からなるヒアルロン酸オリゴ糖を用いるのがより好ましい。なかでも、ヒアルロン酸の基本単位が3単位以下(すなわち、6糖以下)のヒアルロン酸オリゴ糖を用いるのが更に好ましく、基本単位が2単位以下(すなわち、4糖以下)のヒアルロン酸オリゴ糖を用いるのが特に好ましい。尚、ヒアルロン酸の基本単位とは、D−グルクロン酸とN−アセチル−D−グルコサミンとがグリコシド結合した2糖を表す。
ヒアルロン酸オリゴ糖は、種々の既知の方法で得ることができる。例えば、市販の高分子量のヒアルロン酸を酵素分解、酸分解、塩基分解、加熱処理、超音波処理などの分解処理により製造することができる。また、化学合成により製造しても良い。
たとえば、酵素分解の方法によりヒアルロン酸オリゴ糖を製造する場合、国際公開第2002/4471号パンフレットや、Glycobiology,2002年,第12巻,第7号,第421−426頁に開示される方法に準じて製造することができる。すなわち、高分子量ヒアルロン酸塩を、例えば、溶液のpHが5付近になるように緩衝液(例えば、0.1Mリン酸緩衝液)に溶解し、ヒアルロニダーゼを添加して加水分解する。加水分解の温度は、37℃付近が好ましく、1〜24時間程度、好ましくは、5〜15時間程度反応させれる。反応後、10,000rpm程度で遠心分離して上清を回収し、この上清をイオン交換カラムなどにより分画することにより得ることができる。
酸加水分解によりヒアルロン酸オリゴ糖を製造する場合、高分子量ヒアルロン酸塩を、たとえば、濃塩酸の50%水溶液中、40℃〜還流温度で1〜5時間程度反応させたのち、イオン交換カラムなどにより分画することにより得ることができる。また、DMSO等の溶媒中に0.05〜1M程度の塩酸を用いて加熱する、より緩和な条件下で加水分解することもできる。
なお、ヒアルロン酸オリゴ糖の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩などが例示されるが、ナトリウム塩が好ましく用いられる。
ヒアルロン酸オリゴ糖及び/又はその塩の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、所望の効果を発揮させる観点から、化粧料中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、使用感が良好なことから、化粧料中、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらから、皮膚化粧料中の含有量は、0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。
本発明で用いられる1,2−アルカンジオールとしては、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールが用いられる。具体的には、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,2−デカンジオールが挙げられ、これらのうち、1,2−オクタンジオールを用いるのが好ましい。尚、本発明においては、これらの1種を単独で、或いは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
1,2−アルカンジオールの含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、所望の効果を発揮させる観点から、化粧料中、0.05重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、使用感が良好なことから、化粧料中、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらから、皮膚化粧料中の含有量は、0.05〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。
本発明においては、皮膚老化防止効果をより向上させるためにコラーゲンペプチドを含有することができる。コラーゲンペプチドとは、Gly−X−Y(式中、Glyはグリシン残基を表し、X,Yは互いに同一または異なってもよいアミノ酸残基を表す。)で示されるコラーゲントリペプチドを構成単位とし、下記式(1)
Figure 2008163006
で表されるペプチドである。なかでも、重量平均分子量が100〜3000のコラーゲンペプチドを用いるのが好ましく、重量平均分子量が500〜2000のコラーゲンペプチドを用いるのがより好ましい。
コラーゲンペプチドの原料となるコラーゲンの起源は、特に限定されず、獣、魚類、貝類、クラゲ類、海綿類などを挙げることができる。
具体的には、牛、豚などの獣;ヒラメ、カレイ、カツオ、サメ、エイ、サバ、サンマ、アジ、イワシ、サケ、テラピア、マグロ、タラ、オヒョウなどの魚類;ムラサキイガイ、アコヤガイ、ホタテガイ、ウグイスガイ、カキなどの貝類;ミズクラゲ、タコクラゲ、アカクラゲ、ヒゼンクラゲ、ビゼンクラゲ、キタユウレイクラゲ、エチゼンクラゲなどのクラゲ類;尋常海綿綱、石灰海綿綱、硬骨海綿綱、六放海綿綱などの海綿類などを例示することができる。
コラーゲンの抽出は特に限定されず、公知の方法により行うことができる。例えば、魚皮、魚骨、魚鱗などを細断し、エタノール、水、塩化ナトリウム溶液などにより抽出して得ることができる。
そして、コラーゲンペプチドは、コラーゲンにコラゲナーゼを作用させて調製することができる。コラーゲンペプチドの調製方法は特に限定されず、公知の方法により行うことができる。例えば、固定化担体に固定化されたコラゲナーゼを、バッチ法、カラム法又はこれらの組合せにより、反応温度40〜45℃に設定して製造することができる。このとき用いるコラゲナーゼは、コラーゲン特有のアミノ酸配列〔Gly−X−Y(式中、Glyはグリシン残基を表し、X,Yは互いに同一または異なってもよいアミノ酸残基を表す。)〕のグリシン残基のアミノ基末端側を特異的に切断するコラゲナーゼを用いるのが好ましい。
特定の平均分子量のコラーゲンペプチドとするには、公知の分取方法により分画すればよい。例えば、ゲル濾過法やクロマトグラフィーなどにより分画することができる。
尚、コラーゲンペプチドは、市販品をそのまま利用することもできる。本発明で用い得る市販品としては、例えば、商品名 コラーゲン・トリペプチド(宮城化学工業社製)、商品名 コラーゲン・トリペプチド(井原水産社製)、商品名 ファルコニクスCTP(BG)(一丸ファルコス社製)などが挙げられる。
コラーゲンペプチドの含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、所望の効果を発揮させる観点から、化粧料中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、使用感が良好なことから、化粧料中、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらから、皮膚化粧料中の含有量は、0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。
本発明の皮膚化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。例えば、油脂、ロウ類、炭化水素、シリコーン類、脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂肪酸等の油性成分;非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤の各種界面活性剤;低級アルコール、多価アルコール、糖類、ステロール類等のアルコール類;粘度鉱物、水溶性多糖類等の増粘性高分子;紫外線吸収剤;保湿剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤;被膜形成性高分子化合物、無機顔料、粉体、色素、顔料、染料、ビタミン類、アミノ酸類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、酸、アルカリ等の添加成分;水等を例示することができる。
具体的には、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボカド油等の油脂;カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワレン、スクワラン等の炭化水素;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド等の脂肪酸エステル;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸が挙げられる。
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類等の非イオン界面活性剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等の陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩等のアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩、塩化ベンゼエトニウム等の陽イオン界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤を例示することができる。
アルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール;1,3−ブタンジオール,グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール類;ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、キシリトール、ラクトース、トレハロース等の糖類;コレステロール、フィトステロール等のステロール類を挙げることができる。
増粘性高分子としては、例えば、ベントナイト、スメクタイトの他、バイデライト系、ノントロナイト系、サポナイト系、ヘクトライト系、ソーコナイト系、スチーブンサイト系等の粘度鉱物;カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、デキストラン、アミロース、アミロペクチン、アガロース、プルラン、コンドロイチン硫酸、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等を例示することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸オクチル、エチル−4−イソプロピルシンナメート等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ベンジルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール類;グルコース、マルトース、マルチトール、スクロール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール等の糖類;ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等の糖誘導体;デキストリン、コンドロイチン硫酸等の多糖類;グリシン、アラニン、セリン、アルギニン、グルタミン酸等のアミノ酸類;クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム等の有機酸塩等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類、亜硫酸、重亜硫酸、チオ硫酸、チオ乳酸、チオグリコール酸、L−システイン、N−アセチル−L−システイン等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、アラニン、シュウ酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキサン−四酢酸、N−オキシエチルエチレンジアミン−三酢酸、エチレングリコールビス−四酢酸、エチレンジアミン−四プロピオン酸、1−ヒドロキシヘキサン−1,1−ジホスホン酸、ホスホノ酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、エチレンジアミン二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸等を挙げることができる。
本発明の皮膚化粧料は、化粧品や医薬部外品などの化粧料として使用することができる。具体的には、化粧水、乳液、スキンクリーム、美容液、洗顔剤、アフターシェーブローション等に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。尚、含有量は、特記しない限り「重量%」を表す。また、POEは、ポリオキシエチレンの略であり、POEの付加モル数は括弧内に表記する。
〔試料の調製〕
ヒアルロン酸オリゴ糖は、国際公開第2002/4471号パンフレットの方法に準じて調製した。すなわち、ヒアルロン酸ナトリウム10gを100mMリン酸緩衝液(pH5.3)450mLに加えて攪拌し、ヒアルロニダーゼ80mgを添加して37℃の恒温下で24時間酵素分解した。得られた反応液を遠心分離機(10000rpm,30分)にて上清を回収し、強塩基性イオン交換樹脂I型(商品名Dowex1x2、ダウケミカル社製)を充填したカラムにて、塩化ナトリウム水溶液を溶出液として分画した。目的の画分を脱塩処理後、凍結乾燥してヒアルロン酸オリゴ糖1.6gを得た。得られたヒアルロン酸オリゴ糖をゲルろ過クロマトグラフィーにて分析した結果、210nmの相対的なピーク面積から、6糖以下のヒアルロン酸オリゴ糖として純度約80%,4糖以下のヒアルロン酸オリゴ糖として純度約60%であった。
上記で得られたヒアルロン酸オリゴ糖を用い、表1に記した組成に従い、実施例及び比較例のローションをそれぞれ定法により調製し、下記評価に供した。尚、各表中の配合量は、「重量%」である。
〔試験例1;荒肌改善効果試験〕
実施例及び比較例の各試料の約1mLづつを、朝晩2回、荒れ肌に悩む被験者10名に4週間連続して塗布し、荒肌の改善効果を下記評価基準に基づき、肉眼で評価した。尚、評価結果は、各被験者の平均の値を採用した。結果を表1に併記する。
<評価基準>
◎;全く落屑がなく正常な肌に改善された。
○;ほぼ正常な肌に改善された。
△;やや改善された。
×;明らかに落屑があり全く改善されていない。
〔試験例2;皮膚保湿性効果試験〕
実施例及び比較例の各試料の皮膚保湿性効果について、10名の被験者により評価した。すなわち、各被験者の顔面を、洗顔料を用いて温水で洗浄し、温度20℃,湿度50%の恒温恒湿室にて15分間安静にさせ、額部を対象として皮膚水分量を皮表角層水分量測定装置(SKICON−200EX型;アイ・ビイ・エス社製)にて測定した。測定は、皮膚水分量の初期値を測定し、30分後に実施例及び比較例の各試料を塗布し、塗布後30分後,3時間後,6時間後の各皮膚水分量を測定し、その平均値を採用した。結果を図1に示す。
〔試験例3;皮膚バリア回復効果試験〕
実施例及び比較例の各試料の皮膚バリア回復効果について、10名の被験者により評価した。すなわち、被験者の前腕内側部の経皮水分蒸散量(TEWL)を皮膚水分蒸散量測定装置(TEWAMETER TM210型;Courage+Khazaka electronic社製)にて測定した。このTEWL値(T)を100%とした。次に、前腕内側部をテープストリッピングして皮膚バリアを破壊し、同様にTEWLを測定した。このTEWL値(T)を0%とした。
その後、実施例及び比較例の各試料をテープストリッピングした部分に1日1回入浴後に塗布し、14日間続けたのちTEWLを測定した。このTEWL値(T)を百分率に換算し、TEWLの回復率を下記式から求め、その平均値を採用した。結果を表1に併記する。

TEWL回復率(%)=[(T−T)/(T−T)]×100
Figure 2008163006
表1及び図1の結果から、本発明の皮膚化粧料は、皮膚の水分保持機能を亢進して荒肌並びに角質層を改善し、皮膚を健常な状態に保持して皮膚老化防止効果を奏することが分かる。
以下、本発明に係る皮膚化粧料の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
(配合例1;エモリエントローション)
ワセリン 2.0
スクワラン 5.0
セスキオレイン酸ソルビタン 0.8
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.5
1,2−オクタンジオール 0.1
コラーゲンペプチド(平均分子量1500) 1.0
ヒアルロン酸オリゴ糖(2〜4糖) 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.16
水酸化カリウム 0.1
メチルパラベン 0.3
香料 適 量
紫外線吸収剤 適 量
精製水 残 分
合 計 100.0
(配合例2;エモリエントローション)
流動パラフィン 15.0
ミツロウ 2.0
ラノリン 1.5
セスキオレイン酸ソルビタン 2.5
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
1,2−ヘキサンジオール 1.0
1,2−オクタンジオール 0.05
コラーゲンペプチド(平均分子量1500) 0.5
ヒアルロン酸オリゴ糖(2〜4糖) 0.3
プロピレングリコール 3.0
香料 適 量
紫外線吸収剤 適 量
精製水 残 分
合 計 100.0
(配合例3;エモリエントクリーム)
ステアリルアルコール 5.0
ステアリン酸 2.0
ワセリン 5.0
スクワラン 5.0
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
ホホバ油 1.0
オリーブ油 1.0
ジプロピレングリコール 4.0
1,2−ペンタンジオール 3.0
1,2−オクタンジオール 0.05
コラーゲンペプチド(平均分子量3000) 1.0
ヒアルロン酸オリゴ糖(4糖) 0.1
プロピレングリコールモノステアリン酸エステル 2.5
ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
トリエタノールアミン 1.0
メチルパラベン 0.15
プロピルパラベン 0.1
香料 適 量
酸化防止剤 適 量
精製水 残 分
合 計 100.0
(配合例4;マッサージクリーム)
固形パラフィン 5.0
ミツロウ 8.0
ワセリン 8.0
流動パラフィン 30.0
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
ホホバ油 1.0
オリーブ油 1.0
1,2−オクタンジオール 0.15
コラーゲンペプチド(平均分子量3000) 2.0
ヒアルロン酸オリゴ糖(平均分子量2〜4糖) 0.1
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0
モノステアリン酸グリセリル 1.6
メチルパラベン 0.15
プロピルパラベン 0.15
香料 適 量
酸化防止剤 適 量
精製水 残 分
合 計 100.0
皮膚保湿性効果の試験結果を表す図である。

Claims (5)

  1. ヒアルロン酸オリゴ糖及び/又はその塩と、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールとを含有してなる皮膚化粧料。
  2. 前記ヒアルロン酸オリゴ糖が、6糖以下のヒアルロン酸オリゴ糖であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚化粧料。
  3. 下記式(1)
    Figure 2008163006
    で表されるコラーゲンペプチドを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の皮膚化粧料。
  4. 前記コラーゲンペプチドの分子量が、重量平均分子量で100〜3000であることを特徴とする請求項3に記載の皮膚化粧料。
  5. 1,2−アルカンジオールが、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の皮膚化粧料。
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