JP4058399B2 - 角質除去用の化粧料 - Google Patents

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本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、角栓除去に有用な化粧料に関する。
近年食生活の変化に伴い、現代人においては脂質代謝が著しく変化を遂げている。即ち、食生活の西欧化に伴い、脂質の摂取量が著しく増大し、それに伴い、分泌、代謝される脂質量も著しく増大し、それによって面皰の形成などが起こりやすくなっている。かかる面皰は、毛穴などに脂質及び脱落した角層などが複合体となって栓を形成した、所謂、角栓にアクネ菌等が住み着き、起炎症性物質を放出し、慢性的な炎症を形成することにより生じると言われている。この様な状況から、皮膚を健やかに保つためには、この様な角栓を随時除去することが必要となってくる。この様な角栓除去について、従来知られている方法としては、ピロクトオラミンなどの角質溶解剤を化粧料に含有させて、これで処置し、角栓を溶解させ、除去する方法(例えば、特許文献1を参照)、非イオン界面活性剤を作用させて、角栓を構成する脂質部分を溶解させ、角栓を毛穴より除去する方法(例えば、特許文献2を参照)、水により軟化し、粘着性を発現する高分子をシート状に塗工し、水を一様に塗布した部位に貼付し、前記高分子を乾燥、固定後シートごと除去する方法(例えば、特許文献3、特許文献4を参照)などが存するが、角栓を構成する角質乃至は脂質を溶解させ、角栓の構造をルーズにする方法では、角栓を毛穴から抜けやすい状況に出来ても、角栓そのものを毛穴の外に引き出すのは困難であり、角栓除去シート状パックにおいては、角栓のみならず、正常な角層細胞も大量に除去してしまうため、適用回数に制限があり、完全には除去しにくい欠点が存した。かかる方法以外には、例えば、エステティックなどにおいては、角栓の存在部位を直接吸引して角栓を除去する方法も存するが、この方法では、角栓除去のために必要な吸引力が極めて大きいために、吸引部に内出血を起こさせる場合が存した。即ち、安全に、且つ、確実に角栓を除去する方法の開発が望まれていた。
一方、ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルについては、保湿の目的、構造形成の目的などで化粧料に配合させる技術は既に知られている(例えば、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)が、角栓除去の作用、角栓除去の目的での化粧料への配合は全く知られていない。
特開2002−338426号公報 特開2001−226226号公報 特開2001−97820号公報 特開2001−19617号公報 特開2002−121105号公報 特開2000−355524号公報 特開2000−355516号公報 特開2000−7942号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、安全に、且つ、確実に角栓を除去する方法を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、安全に、且つ、確実に角栓を除去する方法を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルを、多価アルコールを多量に含む系中に含有する化粧料がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。(1)1)ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルと2)多価アルコール80〜98質量%とを含有することを特徴とする、角栓除去用の化粧料。
(2)ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルが、ラウロイルサルコシンイソプロピルであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)多価アルコールの70質量%以上が、グリセリン及び/又は平均分子量が800以下のポリエチレングリコールから選択される水和熱を発する多価アルコールであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料
(4)エステティック用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜()の何れか1つ
に記載の化粧料。
本発明によれば、安全に、且つ、確実に角栓を除去する方法を提供することができる。
<1>本発明の化粧料の必須成分であるラウロイルサルコシンの低級アルコールエステル
本発明の化粧料は、ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルを必須成分として含有することを特徴とする。前記低級アルコールとしては、炭素数1〜4のものが好ましく例示でき、例えば、メチルエステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステル、n−ブチルエステル、イソブチルエステル、セカンダリーブチルエステル、ターシャリーブチルエステルなどが好ましく例示でき、特に好ましいものはイソプロピルエステルである。かかるエステルは、ラウロイルサルコシンを原料として、このカルボキシル基の水素原子を水素化ナトリウムなどを用いて、ナトリウムに置換した後、低級アルコールのトシルエステルや、低級アルコールに塩化チオニルなどを作用させて得たハライドを反応させることにより得ることが出来る。又、ラウロイルサルコシンイソプロピルについては、既に市販品が存し、それを購入して利用することも出来る。かかる市販品としては、味の素株式会社から販売されている「エルデュウSL−205」が好ましく例示できる。本発明の化粧料に於いて、かかるラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルは、角質を溶解、軟化させる作用を有し、角栓を殆ど溶解せしめる効果を発現する。この為、従来の角質溶解剤などのように、部分的に溶解した角栓が、そのまま毛穴に残存しているようなことが少なく、軽いマッサージにより、毛穴の外に溶出する。本発明の化粧料では、ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルは、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することもできる。この様な作用を発揮するためには、本発明の化粧料に於いては、前記ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルの含有量は、総量で、化粧料全量に対して0.1〜30質量%が好ましく、更に好ましくは1〜10質量%である。これは、少なすぎると角質溶解作用が発揮されず、角栓が充分に溶解されない場合が存し、多すぎても効果が頭打ちになり、処方の自由度を損なう場合
が存するためである。
<製造例1>
ラウロイルサルコシン10gをジメチルホルムアミド100mlに溶解させ、水素化ナトリウム1gを加え、しかる後に、n−ブタノールに塩化チオニルを作用させて得た、n−ブチルクロリドをクロロホルムに溶解して、滴下し、2時間、120℃に加熱して、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ベンゼン:イソプロピルエーテル:メタノール=100:0:0→0:100:0→0:90:10)で精製し、3.2gのラウロイルサルコシンノルマルブチルを得た。
<2>本発明の化粧料
本発明の化粧料は、前記ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルと後記する多価アルコールとを含有することを特徴とする。この様な形態を取ることにより、角栓を構成している、皮脂、角質を溶解させ、角栓を殆ど溶解せしめ、軽いマッサージにより、毛穴の外に溶出させる作用を発揮する。本発明の化粧料に於いては、かかる必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類
(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
前記した如く、本発明の化粧料には、多価アルコールを、総量で、化粧料全体に対して、80〜98質量%含有する。多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。これらの内、特に好ましいものは、水和熱を発する多価アルコールと、抗菌性多価アルコールである。本発明において「抗菌性」とは、狭義の抗菌性(antimicrobial)と、静菌性(bacteriostatic又はfungistatic)とを包含した意味であり、殺菌作用を有するか、又は微生物の生育を抑える作用を有する多価アルコールは、本発明にいう「抗菌性」である。抗菌性多価アルコールとしては、具体的には例えば、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘプタンジオール或いは1,2−オクタンジオールといった、比較的炭素鎖の長い直鎖アルキルジオール類が知られており、これらの何れもが本発明の化粧料では使用可能である。これらの中では、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,4−ヘキシレングリコール及び1,2−オクタンジオールから選択される1種乃至は2種以上がより好適に例示でき、その含有量としては、総量で化粧料全量に対して1〜20質量%が好ましい。かかる成分を含有させることにより、皮膚に対して刺激発現を誘発することがあるパラベンなどの防腐剤を使用せずに製剤化することが出来、これにより、マッサージ時に刺激発現することを抑制することが出来る。又、本発明に言う、「水和熱を発する多価アルコール」とは、水と混合した場合に於いて、発熱するような多価アルコールであり、具体的には、グリセリンや、平均分子量が800以下のポリエチレングリコールが好適に例示でき、グリセリンが特に好適に例示できる。かかる水和熱を発する多価アルコールの好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、60〜90質量%であり、更に好ましくは70〜80質量%である。この様な形態を取ることにより、皮膚に適用時に皮膚の水分とこれらが混和して熱を発し、かかる熱によって角栓の成分の溶解が促進される。更に、多価アルコール全体の構成としては、多価アルコールの70質量%以上、より好ましくは75質量%以上が水和熱を発する多価アルコールであり、10質量%以上、より好ましくは15質量%以上が、抗菌性多価アルコールである形態である。
本発明の化粧料は、これら必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。かくして得られた、化粧料は、角栓を構成している、皮脂、角質を溶解させ、角栓を殆ど溶解せしめ、軽いマッサージにより、毛穴の外に溶出させる作用に優れるため、角栓除去用の化粧料として使用することが出来る。この様な化粧料の内、エステティックにおいて、当該化粧料を使用した後に、角栓の吸引除去施術を行う形態で使用される化粧料に適用することが好ましい。この様な化粧料で施術し、しかる後、吸引することにより、吸引に負荷する応力を著しく低減でき、吸引施術に由来する内出血などのトラブルを回避することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロをそれぞれ80℃で加熱、溶解し、イにロを加え、攪拌冷却して本発明の化粧料1を得た。

グリセリン 75 質量部
イソペンチルグリコール 5 質量部
1,3−ブタンジオール 15 質量部
「エルデュウSL−205」 4 質量部
カルボマー 0.4質量部

水 0.3質量部
トリエタノールアミン 0.3質量部
<試験例1>
実施例1の化粧料1について、グラスロート角栓モデルを用いて、角栓除去効果を調べた。即ち、ケラチンパウダー5gと、牛脂5gと、スクワラン5gとを良く混練りし、角栓擬似体を作成し、クロム硫酸混液で有機物を除去し、水洗、120℃での乾燥を4回繰り返し、恒量にしたG3グラスフィルターにこすりつけ、余分な分を拭き取った後、重さを量り、一様に水で湿らせて作成した、角栓モデルに、化粧料を1g塗布し、1分間擦過し、拭き取り、120℃で3時間乾燥させた後、重さを量り、角栓擬似体の損失量を計測した。化粧料1の「エルデュウSL−205」をピロクトオラミンに置換した比較例1、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルに置換した比較例2も作成し、同様に検討し、角栓擬似体の除去率を求めた。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は角栓除去作用に優れることが判る。
Figure 0004058399
<試験例2>
試験例と同じサンプル、及び、市販の角栓除去シート状パックを用いて、角栓除去使用テストを行った。即ち、角栓のたまりやすいパネラー12名を用いて、化粧料1、比較例1、比較例2及び市販の角栓除去シート状パックをそれぞれ2週間づつ使用してもらい、その使用性を比較してもらった。使用性の比較は、使用性の優れる順に1から順位をつけてもらう形で行った。結果を平均順位として示す。これより、本発明の化粧料が優れた角栓除去作用を有することが判る。
Figure 0004058399
<実施例2>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロをそれぞれ80℃で加熱、溶解し、イにロを加え、攪拌冷却して本発明の化粧料2を得た。このものは試験例1の擬似角栓除去試験で78%の除去率を認めた。

ポリエチレングリコール400 75 質量部
イソペンチルグリコール 5 質量部
1,3−ブタンジオール 15 質量部
「エルデュウSL−205」 4 質量部
カルボマー 0.4質量部

水 0.3質量部
トリエタノールアミン 0.3質量部
<実施例3>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロをそれぞれ80℃で加熱、溶解し、イにロを加え、攪拌冷却して本発明の化粧料3を得た。このものは試験例1の擬似角栓除去作用の評価で74%除去率を認めた。

グリセリン 75 質量部
イソペンチルグリコール 5 質量部
1,3−ブタンジオール 15 質量部
ラウロイルサルコシンノルマルブチル 4 質量部
カルボマー 0.4質量部

水 0.3質量部
トリエタノールアミン 0.3質量部
<試験例3>
実施例1〜3の本発明の化粧料の使用性を、エステティックサロンで試験した。比較対象は通常の業務で角栓の吸引除去時に使用する化粧料とした。それぞれ5人のエステシャンに試してもらった。結果を表3に示す。これより本発明の化粧料はエステティックの吸引の前処置に用いるのが好ましいことが判る。
Figure 0004058399
本発明は、エステティックの吸引による角栓の前処理のための化粧料に応用できる。

Claims (4)

  1. 1)ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルと2)多価アルコール80〜98質量%とを含有することを特徴とする、角栓除去用の化粧料。
  2. ラウロイルサルコシンの低級アルコールエステルが、ラウロイルサルコシンイソプロピルであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 多価アルコールの70質量%以上が、グリセリン及び/又は平均分子量が800以下のポリエチレングリコールから選択される水和熱を発する多価アルコールであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. エステティック用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の化粧料。
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