JP2008161541A - ミシンの押え金 - Google Patents

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Abstract

【課題】メスによる上生地及び下生地の端縁の切り揃えを良好に行なわせ、切り揃えの不備に伴う縫製不良の発生を有効に防止し得るミシンの押え金を提供する。
【解決手段】針落ち位置11の左右両側から前方に延びる2つの押え足12,13のうち、針板との間に上生地を挾持する押え足13に、固定メス16及び可動メス17よりも前位置において他方の押え足12との間の案内通路内に張り出す補助案内部材6を取り付け、補助案内部材6と押え足12とによる拘束下にて上生地及び下生地の立ち上がり姿勢を保って固定メス16及び可動メス17の配設位置に送り込み、上端縁を切り揃える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、2枚の生地の端縁を所定幅に重ねて縫い合わせる合わせ縫いの実施に用いられるミシンの押え金に関する。
例えば、ブリーフ、ショーツの股下部の合わせ縫いは、細幅の筒型ベッドを備えたミシンを用い、2枚の生地を夫々の端縁から所定幅に亘って上下に重ねた状態で押え金と針板との間に挾持し、押え金の後部に設けた針落ち位置に送り込み、該針落ち位置の降下する針により相互に縫い合わせる手順にて行なわれる。
このような合わせ縫いにおいて良質の縫製品を得るためには、針落ち位置に送り込まれる生地の重ね幅がミシン固有の縫い幅に相当する適正な幅に保たれていることが重要である。生地の重ね幅は、一般的には、縫製作業者の手作業により押え金の前位置において調整されるが、この調整作業に多大の熟練を要するという問題がある。この問題を解消するために従来においては、合わせ縫いの対象となる生地の端縁を切り揃えるメス(固定メス及び可動メス)と、切り揃えられた生地を案内し、上下に重ね合わせるガイド手段(上ガイド及び下ガイド)とを備える特殊な押え金を用いることにより、手作業による重ね幅の調整を不要としたミシンが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、メス及びガイド手段を備える従来の押え金を装備したミシンの針落ち位置近傍の斜視図である。図示の如く押え金1は、ミシンアーム2の先端に垂下支持された押え棒10の下端に取り付けた押え本体11の前部に、互いに平行をなして前方に延びる一対の押え足12,13を備えており、押え棒10の下動によりミシンベッド3上の針板4に弾接するように構成されている。縫製対象となる下生地KL及び上生地KUは、夫々の端縁近傍を左右の押え足12,13と針板4との間に挾持した状態にセットされ、針板4上に出没する公知の送り歯(図示せず)の作用により図中に白抜矢符にて示す向きの送りを加えて押え本体11の下部に送り込まれ、該押え本体11の略中央の針落ち位置14に降下する針5,5…により縫い合わされる。
左右の押え足12,13は、前端に開口する案内通路15を形成しており、この案内通路15の中途部には、押え足12に固定した固定メス16と、左右方向の摺動を可能として押え足13に取り付けた可動メス17とが配してある。下生地KL及び上生地KUは、図示の如く、端縁を立てて相互に合わせた状態で案内通路15に導入されており、固定メス16及び可動メス17の配設位置に達して、上下に重なるように摺接する固定メス16及び可動メス17の動作により切り揃えられる。
固定メス16及び可動メス17の後位置には、左右の押え足12,13の上面間に上ガイド18が横架してあり、また押え足12の下面に沿って案内通路15内に張り出すように下ガイド19 (図6参照)が設けてあり、固定メス16及び可動メス17により端縁を切り揃えられた下生地KL及び上生地KUは、上ガイド18及び下ガイド19の作用により上下に重ねられて針落ち位置14に送り込まれる。
図6は、押え金の動作説明図であり、下生地KL及び上生地KUの送り方向と直交する方向の押え金1の断面が略示されており、図6(a)は、押え金1の前端部近傍、図6(b)は、固定メス16と可動メス17とによる切断位置、図6(c),(d)は、切断位置と針落ち位置14との間、図6(e)は、針落ち位置14における下生地KL及び上生地KUの状態を夫々示している。
図6(c),(d)に示すように上ガイド18は、押え足12の側を高くし、押え足13の側を低くしたアーチ形に湾曲する下面を有しており、また後方に向けて厚さを増して針落ち位置14の前位置にて押え本体11の下面に連続するように設けてある。また下ガイド19は、押え足12の下面に固定された板であり、図6(b)〜(c)に示すように、固定メス16と可動メス17とによる切断位置の直後から案内通路15内に張り出し,後側に向けて張り出し長さを増して、針落ち位置14の前位置に達するガイド縁を備えている。
下生地KL及び上生地KUは、図6(a)に示すように、夫々の端縁から適宜の幅分を重ね合わせ、この合わせ部を針板4上に立てた状態で案内通路15に導入される。この導入を容易に行なわせるため、針板4の上面に立ち上がり、下生地KL及び上生地KUの重なり部分を起立状態に保つ補助作用をなす補助板P(仮想線により示す)が用いられる。
このように導入された下生地KL及び上生地KUは、図6(b)に示す如く、固定メス16と可動メス17との摺接位置に達し、その端縁を切り揃えられ、図6(c),(d)に示す如く後方に送られる。
この間、左側の押え足12により挾持された下生地KLは、案内通路15内に突出する下ガイド19のガイド縁により左側から押されて針板4の上に倒される。一方右側の押え足13により挾持された上生地KUは、アーチ形に湾曲する上ガイド18により案内され、これの下部に重なり合う下ガイド19の上に倒れ、該下ガイド19の末端において針板4上の下生地KLの上部に重なり合い、この状態で針落ち位置14に送り込まれて、図6(e)に示す如く、針落ち位置14に降下する針5,5…により縫い合わされる。
このように下生地KL及び上生地KUは、夫々の端縁近傍を適宜に重ね、針板4上に立てた状態で押え金1に送り込むことにより、固定メス16及び可動メス17の動作により端縁を切り揃え、上ガイド18と下ガイド19との作用により上下に重ね合わされて針落ち位置14に送り込まれることとなり、略一定の重ね幅での下生地KL及び上生地KUの合わせ縫いを、手作業による重ね幅の調整を必要とせずに実現することができる。
実公昭59−34457号公報
さて以上の如き押え金1を備えるミシンにおいて、下生地KL及び上生地KUの合わせ縫いを良好に行わせるためには、固定メス16及び可動メス17の動作により下生地KL及び上生地KUの端縁を正しく切り揃える必要がある。ここで、固定メス16及び可動メス17は、針板4の上面に立ち上がる下生地KL及び上生地KUの上端縁に作用するから、端縁を正しく切り揃えるには、下生地KL及び上生地KUの立ち上がり姿勢を安定させることが重要である。
針板4上での下生地KL及び上生地KUの立ち上がり姿勢は、前述の如く、夫々を針板4との間に挾持する押え足12,13の内側面(案内通路15との対向面)による拘束下にて維持される。従って、安定した立ち上がり姿勢を保つためには、固定メス16及び可動メス17よりも前位置における押え足12,13間の案内通路15の通路幅W(図6(a)参照)を適正化する必要がある。
しかしながら案内通路15の通路幅Wの適正値は、縫製対象となる下生地KL及び上生地KUの厚さによって異なるため、例えば、厚い下生地KL及び上生地KUに対応する通路幅Wを有する押え金1を用いた場合には、薄い下生地KL及び上生地KU、特に、薄く柔らかい下生地KL及び上生地KUを縫製する際に、適正幅よりも広い案内通路15内にて下生地KL及び上生地KUが撓み、固定メス16及び可動メス17の動作により切り揃えられる端縁が波打った状態となり、図7に示すように、上生地KUの端縁に切り揃えの不備による波打ち部Aが残された不良な縫製品が得られる虞れがある。
逆に、薄い下生地KL及び上生地KUに対応する通路幅Wを有する押え金1を用いた場合、厚い下生地KL及び上生地KUを縫製する際に、適正幅よりも狭い案内通路15内での下生地KL及び上生地KUの送りが阻害されて縫製の実施に支障を来す虞れがある。
このような事情により従来においては、縫製対象となる生地の厚さに応じて押え金1を適宜に取り換えて対応しているが、薄物、厚物が混在する縫製現場においては、押え金1の取り換えに多大の時間を要し、能率の低下を引き起こす結果となっている。
また、中途に重ね部を有する生地等、縫いの進行方向に厚さが変化する生地を取り扱う場合には、以上の如き押え金1に取り換えによる対応は不可能であり、良質な縫製品を得ることは難しい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、メスによる上生地及び下生地の端縁の切り揃えを、簡単な部品を追加することにより、対象生地の種別によらず良好に行なわせることを可能とし、切り揃えの不備に伴う縫製不良の発生を有効に防止し得るミシンの押え金を提供することを目的とする。
本発明の第1発明に係るミシンの押え金は、針落ち位置の左右両側から、互いに略平行をなして前方に延びる2つの押え足と、これらの押え足の間に形成された案内通路の中途に配したメスとを備え、前記押え足の夫々と針板との間に挟持した上生地及び下生地を、夫々の端部を合わせて前記針板上に立ち上げた状態で前記案内通路に送り込み、前記メスにより端縁を切り揃え、上下に重ねて前記針落ち位置に送り込むようにしたミシンの押え金において、前記上生地を挟持する押え足の前記メスよりも前位置に取り付けてあり、前記案内通路の内側に張り出す補助案内部材を備えることを特徴とする。
また第2発明に係るミシンの押え金は、第1発明における補助案内部材が、左右方向の位置調節により、前記案内通路内への張り出し量を変更可能に取り付けてあることを特徴とする。
また第3発明に係るミシンの押え金は、第2発明における補助案内部材が、前記押え足の上方からの操作が可能な止めねじにより取り付けてあることを特徴とする。
更に第4発明に係るミシンの押え金は、第1〜第3発明における補助案内部材が、前記案内通路の幅方向の弾性変位が可能に構成してあることを特徴とする。
本発明の第1発明に係るミシンの押え金においては、上生地を挾持する押え足に、メスの前位置において案内通路内に張り出す補助案内部材を取り付けたから、他方の押え足との間の案内通路幅を規制し、上生地及び下生地の立ち上がり姿勢を安定して保ち、メスによる端縁の切り揃えを良好に行わせることができ、切り揃えの不備に伴う縫製不良の発生を有効に防止することが可能となる。
また第2発明に係るミシンの押え金においては、例えば、左右方向の位置調節により案内通路内への張り出し量を変更可能として補助案内部材を取り付けたから、厚薄、硬軟等の生地の種別に応じて通路幅を適正化することができ、対象生地の種別によらずにメスによる端縁の切り揃えを良好に行わせることが可能となり、切り揃えの不備に伴う縫製不良の発生を有効に防止することができる。
また第3発明に係るミシンの押え金においては、上方からの止めねじの操作により補助案内部材の張り出し量を変更可能としたから、対象生地の種別に応じた通路幅の適正化を簡易に実施することができる。
更に第4発明に係るミシンの押え金においては、案内通路の幅方向の弾性変位が可能な補助案内部材を設けたから、縫いの進行方向に厚さが変化する生地を取り扱う場合においても補助案内部材の変位により追随することができ、切り揃えの不備に伴う縫製不良の発生を有効に防止することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る押え金の分解斜視図である。
本発明に係る押え金1は、図5に示す従来の押え金1と同様、略中央に針落ち位置14が設けられた押え本体11と、この押え本体11の前部に延設され、互いに平行をなして前方に延びる一対の押え足12,13を備えている。押え本体11は、後部に立設された支持脚 11aを有しており、この支持脚 11aの上端に開口を有する差し込み孔 11bを、図中に2点鎖線により示す押え棒10の下端に差し込み固定し、図5に示す如くミシンアーム2の先端下部に垂下支持されている。
このような押え金1は、図5に示すように、押え棒10と共にミシンベッド3上に降下させ、該ミシンベッド3上に横架された針板4の上面に、押え本体11及び左右一対の押え足12,13を弾接させて使用する。押え足12,13の下面には、滑り板 12a,13aが装着されている。滑り板 12a,13aは、そり形に湾曲成形された板ばねであり、前後端を屈曲させて設けた係合部を押え足12,13の前縁及び押え本体11の後縁に引っ掛け、押え足12,13の前縁に止めねじ 12b,13bにより固定して、押え足12,13及び押え本体11の全長に沿うように取り付けてある。
押え本体11の下部には、針落ち位置14の後側に、滑り板 12a,13aの間に位置するように小押え9が取り付けてある。小押え9は、一体に設けた支持筒90を前記支持脚 11aに設けた装着孔(図示せず)に下から通し、支持筒90内に保持したコイルばね91により下向きに付勢して取り付けてある。押え本体11及び左右一対の押え足12,13の針板4への弾接は、実際には、小押え9及び滑り板 12a,13aを介して生じる。
押え足12,13の中途部には、側面を幅方向に貫通する矩形断面の保持孔が設けてある。一側(左側)の押え足12の保持孔には、板状をなす固定メス16が、他側(右側)の押え足13との間の案内通路15(図2、3参照)内に刃面を臨ませて固定保持されており、また他側(右側)の押え足13の保持孔には、案内通路15内に臨ませた刃面を前記固定メス16の刃面に重ねて、左右方向への摺動可能に可動メス17が保持されている。
可動メス17を保持する押え足13の保持孔は前部に延長され、適長に亘って段落ちされた保持溝60が設けてあり、この保持溝60には補助案内部材6が取り付けてある。補助案内部材6は、図示の如く、弓形の湾曲形状を有する部材であり、湾曲面の逆側に保持溝60への嵌め込みが可能な矩形の固定ブロック61が突設されている。
この補助案内部材6は、図中に矢符により示す如く、押え足13の内側面の側から固定ブロック61を保持溝60に嵌め込み、押え足13の上面に開口する円孔から止めねじ62を通し、固定ブロック61に設けた長孔63を経て保持溝60の底面に設けたねじ孔に締め付けることにより固定してある。
固定ブロック61の長孔63は、図示の如く左右に長くしてあり、補助案内部材6の固定位置は、止めねじ62を緩めることにより長孔63の長さ範囲内にて左右方向に調節することができる。止めねじ62は、押え足13の上面の円孔を経て上方から緩め操作することが可能であり、補助案内部材6の位置は、押え棒10の下端に押え金1を取り付けた使用状態において容易に調節することができる。
また押え足13の下面には、可動メス17の保持孔の後位置に適長に亘って凹所70が設けてあり、この凹所70に平板状をなす当接部材7が嵌め込み固定してある。前記凹所70の上部には、押え足13の上面及び外側面に開口し左右方向に延びる切欠き溝71が設けてある。
当接部材7は、図中に矢符により示す如く、凹所70に下位置から嵌め込み、切欠き溝71の底面に設けた長孔に通した止めねじ72を当接部材7に設けたねじ孔に締め付けることにより固定してある。
切欠き溝71の底面の長孔は、切欠き溝71の長手方向、即ち、左右方向に長くしてあり当接部材7の固定位置は、止めねじ72を緩めることにより前記長孔の長さ範囲内にて左右方向に調節することができる。止めねじ72は、切欠き溝71の上部の開口を経て上方から緩め操作することが可能であり、当接部材7の位置は、押え棒10の下端に押え金1を取り付けた使用状態において容易に調節することができる。
他側(左側)の押え足12の下面には、従来の押え金1におけると同様の下ガイド19が取り付けてある。下ガイド19は、前述の如く、止めねじ80により押え足13の下面に締め付け固定される矩形の固定板の一縁に、後方に向けて案内通路15内への突出長さを増すガイド縁を備えた図示の形状を有している。
また押え足12の下面には、板ばね8が取り付けてある。図示の如く板ばね8は、下ガイド19の固定板に対応する矩形形状を有する固定片81の一縁に連設されており、固定片81の連設縁から略垂直に立ち上がり、この立ち上がり部の上端から他側に向けて低くなり、前部から後部に向けて徐々に低くなる上向きに凸の湾曲形状を有している。
このような形状を有する板ばね8は、例えば、ばね用ステンレス綱(SUS304−CSP:JIS)等の弾性の富む金属材料製の薄板により、固定片81を含めて一体形成されており、図1に示す如く、下ガイド19の上部に固定片81を重ね、前記止めねじ80により押え足13の下面に共締め固定されている。
図2は、本発明に係る押え金1の上面図、図3は、同じく底面図であり、前述の如く取り付けられた補助案内部材6、当接部材7及び板ばね8の平面的な位置関係が示されている。なおこれらの図には、固定メス16及び可動メス17を、2点鎖線により示してある。可動メス17は、図示しない駆動機構からの伝動により図中に白抜矢符により示す如く進退動作し、固定メス16の上面に摺接して、後述の如く、案内通路15内に導入される上生地KU及び下生地KLの立ち上がり端縁を切断する動作をなす。
右側の押え足13の前端部に取り付けられた補助案内部材6は、弓形に湾曲する一面を内向きとし、押え足13の前端部から固定メス16及び可動メス17の摺接部までの間において、押え足12との間の案内通路15内に張り出すように取り付けてある。補助案内部材6は、左右方向への位置調節が可能であり、この調節により案内通路15の内側への張り出し量を変更することができる。
押え足13の下面に取り付けられた当接部材7は、図3に示す如く、固定メス16及び可動メス17の後方から、押え本体11に設けた針落ち位置14までの間に位置している。当接部材7の押え足13の内側の縁部は、他方の押え足12との間の案内通路15の内側に張り出し、針落ち位置14の一側の直前に位置させてある。
左側の押え足12の下面に固定された下ガイド19は、押え足13との間の案内通路15の内側に突出するガイド縁を備えている。このガイド縁は、図示の如く、固定メス16及び可動メス17の摺接部の下位置から、後方(図における下方)に向かうに従って長さを増すように案内通路15の内側に突出している。
この下ガイド19と共締め固定された板ばね8は、図3に示すように、固定メス16及び可動メス17の摺接部の上位置に前端が位置し、前述した湾曲形状を有して後方に延びる後端が押え本体11に設けた針落ち位置14の直前に位置するように取り付けてある。
図2に示す如く押え金1の上部には、固定メス16及び可動メス17の摺接部の後側において左右の押え足12,13間に架け渡された上ガイド18が設けてあり、押え足12に前述の如く取り付けた板ばね8の上部は、この上ガイド18により覆われている。上ガイド18の上面には、前縁から斜め後方に向かい、押え本体11の左側(押え足12の側)の外縁に連続するガイド溝 18aが形成されている。このガイド溝 18aは、固定メス16と可動メス17とにより切断される生地端を、針落ち位置14に達することなく左側に排出させる案内作用をなすべく設けてある。
以上の如く構成された押え金1を備えるミシンによる合わせ縫いは、従来と同様に、縫製対象となる下生地KL及び上生地KUを、夫々の端部を立てた状態で合わせて左右の押え足12,13間の案内通路15に導入し、固定メス16と可動メス17との摺接部において端縁を切り揃え、上下に重ねて針落ち位置14に送り込むことにより実現される。
図4は、本発明に係るミシンの押え金の動作説明図である。本図は、従来の押え金の場合の図6と同様、下生地KL及び上生地KUの送り方向と直交する方向の押え金1の略示断面図であり、図4(a)は、押え金1の前端部近傍、図4(b)は、固定メス16と可動メス17とによる切断位置の近傍、図4(c),(d)は、切断位置と針落ち位置14との間、図4(e)は、針落ち位置14における下生地KL及び上生地KUの状態を夫々示している。
図4(c)、(d)に示すように上ガイド18の下面は、下生地KLを挾持する押え足12の側が高く、上生地KUを挾持する押え足13の側が低いアーチ形の湾曲形状を有しており、また後方に向けて高さを減じ、針落ち位置14の前位置に連続している。押え足12に取り付けた板ばね8の湾曲形状は、以上の如き上ガイド18の下面の形状に対応させてあり、該板ばね8は、上ガイド18の下面に適宜の隙間を隔てて対向するように位置決めされている。
図4(a)に示す如く下生地KL及び上生地KUは、押え足12,13と針板4との間に夫々の端部近傍を挾圧され、端縁から所定幅の部分を重ね合わせ、この合わせ部を針板4上に立てた状態で案内通路15に送り込まれる。なお図中のPは、下生地KL及び上生地KUの重なり部分を起立状態に保つべく設けられた補助板である。
本発明に係る押え金1において、案内通路15の前端部には。上生地KUを挾持する押え足13に取り付けた補助案内部材6が張り出しており、この補助案内部材6は、針板4から立ち上がる上生地KUに当接し、この上生地KUの立ち上がり姿勢を拘束し、他方の押え足12との当接により拘束される下生地KLと共に、針板4上にて安定した立ち上がり姿勢に保つ作用をなす。
補助案内部材6の張り出し量は、左右方向の位置調節により増減することができ、この調節により下生地KL及び上生地KUが導入される案内通路15の通路幅Wを適宜に変更することができる。従って、縫い合わせ対象となる生地の種類に応じて適正な通路幅Wに設定することにより、下生地KL及び上生地KUを、夫々の厚薄、硬軟の如何に拘らず安定した立ち上がり姿勢に保って送り込むことができる。
補助案内部材6は、押え足13の上部からの止めねじ62の操作により位置調節することができ、種々に異なる下生地KL及び上生地KUを取り扱う場合においても迅速に対応することが可能である。また、中途に重ね部を有する生地等、縫いの進行方向に厚さが変化する生地を取り扱う場合においても、厚さ変化を見込んで補助案内部材6の位置を設定しておけば、重ね部の通過を阻害することなく他の部分の立ち上がり姿勢を安定して保つことが可能である。
更に、補助案内部材6を、例えば、左右方向に弾性を有する板ばねにより構成し、案内通路15の幅方向の弾性変位を可能として構成することができ、この構成によれば、前述した縫いの進行方向に厚さが変化する生地を取り扱う場合、厚さの変化部において板ばねが撓むことにより厚さ変化を吸収し、下生地KL及び上生地KUの立ち上がり姿勢を良好に保つことができる。
このように送り込まれる下生地KL及び上生地KUは、図4(b)に示す如く、固定メス16と可動メス17との摺接位置に達し、その上縁を切り揃えられる。補助案内部材6は、固定メス16及び可動メス17の直前にまで延設されているから、下生地KL及び上生地KUの端縁は、安定した立ち上がり姿勢を保って切り揃えられることとなり、切り揃え端縁が波打ち、前記図7に示すように、切り揃えの不備による波打ち部Aが上生地KUの端縁に残されたままで下生地KLに縫い合わされた不良な縫い形態が生じる虞れを回避することができる。
以上の如き固定メス16及び可動メス17の後上部付近には、板ばね8の前端が位置しており、下部には下ガイド19の前部が位置しており、固定メス16及び可動メス17により切断された下生地KLの下部に下ガイド19のガイド縁が当接し、同じく上生地KUの上部に板ばね8が弾接する。なお切断された生地端は、前述の如く、上ガイド18の上面のガイド溝 18aに案内されて排出される。
固定メス16と可動メス17とにより上縁を切り揃えられた下生地KL及び上生地KUは、更なる送りに伴って、図4(c)〜(d)に示すように針落ち位置14に近づく。この間に下生地KLは、案内通路15内への突出長さを増す下ガイド19のガイド縁により左側から押され、下部の針板4上に倒される。また上生地KUは、上部に弾接する板ばね8により下向きに押される。板ばね8は、上生地KUを挾持する押え足13の側が低く、後方に向けて低くなる湾曲形状を有しており、上生地KUは、板ばね8の作用により右側下方に押されて下ガイド19の上に倒れ、下ガイド19の後端を超えた図4(d)の送り位置において下生地KLの上面に重なる。
下生地KL及び上生地KUは、更なる送りに伴って、図4(e)に示す如く、針落ち位置14の前位置に達する。この位置に下ガイド19は存在しておらず、上生地KUは下生地KLの上面に直接重なる。針落ち位置14の前位置には、押え足13の下面に取り付けた当接部材7が突出しており、この突出部は、上生地KUを下生地KLとの重なり部に向けて押圧するから、上生地KUは、下生地KLの上面に緩みなく重なり、この状態で針落ち位置14に送り込まれ、該針落ち位置に降下する針5,5…により縫い合わされる。
本発明に係る押え金の分解斜視図である。 本発明に係る押え金の上面図である。 本発明に係る押え金の底面図である。 本発明に係るミシンの押え金の動作説明図である。 従来の押え金を装備したミシンの針落ち位置近傍の斜視図である。 従来の押え金の動作説明図である。 従来の押え金を用いた場合に得られる不良な縫い形態を示す図である。
符号の説明
1 押え金
4 針板
6 補助案内部材
12 押え足
13 押え足
14 針落ち位置
15 案内通路
16 固定メス
17 可動メス
62 止めねじ
KL 下生地
KU 上生地

Claims (4)

  1. 針落ち位置の左右両側から、互いに略平行をなして前方に延びる2つの押え足と、これらの押え足の間に形成された案内通路の中途に配したメスとを備え、前記押え足の夫々と針板との間に挟持した上生地及び下生地を、夫々の端部を合わせて前記針板上に立ち上げた状態で前記案内通路に送り込み、前記メスにより端縁を切り揃え、上下に重ねて前記針落ち位置に送り込むようにしたミシンの押え金において、
    前記上生地を挟持する押え足の前記メスよりも前位置に取り付けてあり、前記案内通路の内側に張り出す補助案内部材を備えることを特徴とするミシンの押え金。
  2. 前記補助案内部材は、左右方向の位置調節により、前記案内通路内への張り出し量を変更可能に取り付けてある請求項1記載のミシンの押え金。
  3. 前記補助案内部材は、前記押え足の上方からの操作が可能な止めねじにより取り付けてある請求項2記載のミシンの押え金。
  4. 前記補助案内部材は、前記案内通路の幅方向の弾性変位が可能に構成してある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のミシンの押え金。
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