JP2008159182A - ホログラム記録装置 - Google Patents

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敦也 平野
Riyuusuke Horibe
隆介 堀邊
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Abstract

【課題】ホログラム記録媒体等のばらつきにかかわらず、良好なS/N比で再生する。
【解決手段】隣接周期λaを隔てた複数の試験記録波長λtが出力されるようレーザ光源12が生成する参照光と信号光の記録波長をシフトさせて、干渉パターンを記録する。各干渉パターンを目標再生波長λpの参照光で再生したときの再生品質を表す受光強度を取得し、その受光強度を取得する。そして、この受光強度が最も良好となる試験記録波長λtを最適な記録波長と検知する。さらに、検知した最適な記録波長にて記録を行う。
【選択図】図3

Description

本発明はホログラム記録装置に関し、特に電子データに応じて変調された信号光と参照光とをホログラム記録媒体に照射して、これらの干渉パターンを記録するホログラム記録装置に関するものである。
従来のホログラム再生装置として、再生波長を記録波長から所定量波長をシフトさせるものが提案されている(特許文献1、参照。)。
このようなホログラム再生装置によれば、再生波長を記録波長から意図的にシフトさせることにより、反射型ホログラムから寄生的に発生する回折光を抑制することができ、透過型ホログラムからの回折光のみを得ることができた。
特開2006−189597号公報
しかしながら、ホログラム記録媒体やホログラム記録装置自体がばらつき要因を有しているため、最適な記録波長と再生波長との関係が常に一定であるとは限らない。例えば、記録時や保管時のホログラム記録媒体の化学的変質によってホログラム記録媒体が収縮する場合には、適切な回折を生じさせるために収縮に合わせて記録波長を再生波長よりも長波長化させる必要がある。従って、再生波長がある固定の波長であるホログラム再生専用機等を想定したときに、どの記録波長で記録を行うのが最適であるかを判断することができないという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ホログラム記録媒体等のばらつきにかかわらず、再生装置にて良好なS/N比で再生させることができるホログラム記録装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために請求項2にかかる発明は、電子データに応じて変調された信号光と参照光とをホログラム記録媒体に照射して、これらの干渉パターンを記録するホログラム記録装置において、上記参照光と上記信号光を生成する光源手段と、上記光源手段が生成する上記参照光と上記信号光の波長を変動させつつ上記ホログラム記録媒体に対して複数の上記干渉パターンを記録する波長シフト手段と、上記光源手段にて目標の再生波長の参照光を生成させ各干渉パターンに照射したときに得られる再生光に基づき再生品質を取得する品質取得手段と、上記波長シフト手段が変動させた上記参照光と上記信号光の波長うち上記再生品質が良好となるものを最適な記録波長として検知する検知手段と、検知された最適な記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行う記録手段とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項2の発明において、ホログラム記録装置は、電子データに応じて変調された信号光と参照光とをホログラム記録媒体に照射することによって、これらの干渉パターンを記録する。この干渉パターンに波長が適合する参照光を照射することにより、再生光を得ることができる。光源手段は、上記参照光と上記信号光とを生成する。記録時に上記参照光と上記信号光とを干渉させる必要があるため、波長が相互に一致しコヒーレントな上記参照光と上記信号光が生成可能な光源手段が必要となる。上記参照光と上記信号光を同一光源から生成させ、その一部を上記信号光となるように変調するのが好ましい。波長シフト手段は、上記光源手段が生成する上記参照光と上記信号光の波長を変動させつつ、上記ホログラム記録媒体に対して複数の上記干渉パターンを記録する。すなわち、上記ホログラム記録媒体においては上記参照光と上記信号光の波長を異ならせた複数の上記干渉パターンが記録されることとなる。品質取得手段は上記光源手段にて目標となる再生波長の参照光を生成させるとともに、当該参照光を複数の上記干渉パターンに対して照射する。その際に、得られた再生光に基づいて再生品質を取得する。検知手段は、変動させた上記参照光と上記信号光のうち上記再生品質が良好となるものを最適な記録波長であると検知する。そして、記録手段は、検知された最適な記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させつつ記録を行う。
さらに、請求項3にかかる発明は、上記品質取得手段は、上記再生光を所定の光電素子に導光および集光させる光学系を有し、当該光電素子における受光強度を上記再生品質として取得する構成としてある。
上記のように構成した請求項3の発明では、上記再生光を所定の光電素子に導光し集光させる光学系を備えさせ、当該集光させた上記再生光の受光強度を把握することにより得られる上記再生光の全体的(平均的)な輝度を再生品質として把握する。
また、請求項4にかかる発明は、上記記録手段は、ディスク状の上記ホログラム記録媒体の少なくとも内周および外周について検知された最適な上記記録波長に基づく補間演算により上記ホログラム記録媒体の径方向の各記録位置において最適な上記記録波長を特定するとともに、各記録位置に応じて最適な上記記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行う構成としてある。
上記のように構成した請求項4の発明では、最適な上記記録波長がディスク状の上記ホログラム記録媒体の少なくとも内周および外周について検知されており、これらの上記記録波長に基づく補間演算によって上記ホログラム記録媒体の径方向の各記録位置において最適な上記記録波長を特定する。そして、補間演算によって特定した各記録位置にて最適な上記記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行う。
また、請求項5にかかる発明は、上記波長シフト手段は、市松模様の上記画像データの上記信号光と上記参照光の干渉パターンを上記ホログラム記録媒体に複数記録する構成としてある。
上記のように構成した請求項5の発明では、市松模様の上記画像データの上記信号光と上記参照光とが干渉して生成される干渉パターンの再生品質が評価される。市松模様の上記画像データの上記信号光と上記参照光とが干渉して生成される干渉パターンによれば、干渉パターンにおいてより多くの回折格子を形成することができ、記録波長と再生波長の整合性を精度よく評価することができる。
また、請求項6にかかる発明は、上記品質取得手段は、上記再生光に基づいて上記電子データを復調したときのエラーレートを上記再生品質として取得する構成としてある。
上記のように構成した請求項6の発明では、上記再生光に基づいて上記電子データを復調したときのエラーレートが上記再生品質として取得される。
以上の構成をさらに具体化したホログラム記録装置によっても本発明を実現することができ、その具体例として請求項1にかかる発明は、電子データが変調された画像データを示す信号光と参照光とをホログラム記録媒体に照射して、これらの干渉パターンを記録するホログラム記録装置において、上記参照光と上記信号光を生成する光源手段と、上記参照光と市松模様の上記画像データを示す上記信号光の波長を所定の隣接周期を有する複数の試験記録波長にて上記ホログラム記録媒体に対して複数の上記干渉パターンを記録する波長シフト手段と、上記光源手段にて目標の再生波長の参照光を生成させ各干渉パターンに照射したときに得られる再生光を所定の光電素子に導光および集光させる光学系を有し、当該光電素子における受光強度を上記電子データの再生品質として取得する品質取得手段と、上記品質取得手段により得られた上記再生品質が良好となる上記試験波長を最適な記録波長であると検知する検知手段と、ディスク状の上記ホログラム記録媒体の少なくとも内周および外周について検知された最適な上記記録波長に基づく補間演算により上記ホログラム記録媒体の径方向の各記録位置において最適な上記記録波長を特定するとともに、各記録位置に応じて最適な上記記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行う記録手段とを具備する構成としてある。
かかる構成においても請求項2から請求項5の各発明の発明特定事項が含まれるため、請求項2から請求項10の各発明の単独または相乗的な作用効果が実現できることはいうまでもない。
請求項1および請求項2の発明によれば、ホログラム記録媒体等のばらつきにかかわらず、再生装置にて良好なS/N比で再生させることができる。
請求項3の発明によれば、再生データを解析することなく再生品質を把握することができる。
請求項4の発明によれば、ホログラム記録媒体内のばらつきにかかわらず、良好なS/N比で再生することができる。
請求項5の発明によれば、精度よく最適な記録波長を探索することができる。
請求項6の発明によれば、より直接的な再生品質を把握することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)第1の実施形態:
(1−1)波長探索処理:
(1−2)記録処理:
(2)変形例:
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるホログラム記録再生装置の概略構成を示している。同図において、ホログラム記録再生装置10はコントローラ11とレーザ光源12と対物レンズ13,18とビームスプリッタ14とハーフミラー15,16とDMD[Digital Micro-mirror Device]17と波長評価用ミラー19と集光レンズ20と画像センサ21と光電素子22とから構成されている。
コントローラ11は、画像センサ21から得られた画像データを例えば0,1の2値の電子データにデコードするデコーダ11aと、デコーダ11aと逆の処理を行うエンコーダ11bと、所定の制御プログラムにしたがって各種制御処理を実行するマイコン11cと、レーザ光源12に対して駆動信号を送出するドライバ11dとから構成されている。画像センサ21は複数の光電素子がドットマトリクス状に配列したセンサであり、各光電素子に入射した光強度(輝度)に応じた電荷を生じさせ、当該電荷の量をデジタル化した輝度画像データをデコーダ11aに出力する。例えば、画像センサ21としてCCDセンサやCMOSセンサを利用することができる。
レーザ光源12は、コヒーレントなレーザ光が生成可能であり、例えばYAGレーザ等の固体レーザや半導体レーザを使用することができる。また、レーザ光源12は出力されるレーザ光の波長を変動させることが可能な波長シフト器を具備しており、例えば波長シフト器として分布ブラッグ反射器(DBR)を備えることにより出力波長を変動させることができる。そのため、ドライバ11dは、レーザ発振させるためのバイアス駆動電流Dr1に波長を制御するための駆動電流Dr2を加えてレーザ光源12に供給する。なお、波長を変動させるための機構としてDBR方式以外の他の方式を使用することも可能である。レーザ光源12から出力されたレーザ光は対物レンズ13によって平行光に変換され、ビームスプリッタ14に入射する。
ビームスプリッタ14は半反射面を有し、入射した平行光を直進光と屈曲光に分岐させる。ここにおける直進光は信号光であり、屈曲光が参照光となる。すなわち、レーザ光源12は信号光と参照光とを一括して出力し、その後、ビームスプリッタ14によって信号光と参照光が分割させられる。信号光はDMD17にて反射される。DMD17はエンコーダ11bから入力した画像データに基づきドットマトリクス状に配列したマイクロミラーの配向角を個別に制御する。各マイクロミラーは、後段のハーフミラー16に反射光を入射させる方向と、図示しない吸収体に反射光を入射させる方向のいずれかに配向角を切り換えることができる。従って、エンコーダ11bから入力した画像データに対応した信号光をハーフミラー16に出力することができる。
一方、参照光は半反射面を有するハーフミラー15にて反射され、そのままハーフミラー16に導光される。ハーフミラー16は半反射面を有し、DMD17からの信号光を対物レンズ18に向けて反射させる。一方、ハーフミラー16に入射した参照光はハーフミラー16の半反射面を透過し、そのまま対物レンズ18に向けて直進する。このとき、信号光と再生光とが互いに干渉し、エンコーダ11bから入力した画像データが反映された2光束干渉光が生成される。この2光束干渉光は対物レンズ18にて集光させられ、ホログラム記録媒体にて2次元干渉パターンとして結像される。
ホログラム記録媒体は干渉パターンを屈折率(透過率)の変化として記録する感光記録層を有しており、例えば感光記録層としてニオブ酸リチウム単結晶や、フォトポリマー等の感光材料を使用することができる。これにより、エンコーダ11bに入力した電子データに応じた干渉パターンを回折格子としてホログラム記録媒体に記録することができる。なお、ホログラム記録媒体はディスク状記録媒体であり、図示しないモータによって回転されることにより干渉パターンの結像位置を変えることができ、シフト多重により多量の電子データを記録することができる。
電子データの再生を行う場合には、DMD17によるマイクロミラーの反射角の制御によって信号光が吸収体に吸収され、参照光のみがホログラム記録媒体に到達させられる。ホログラム記録媒体においては記録された干渉パターンが参照光の回折格子として作用し、この回折光が再生光として生成される。なお、回折格子としての干渉パターンによって回折が生じる波長の参照光が入力される必要があり、基本的には記録時の参照光と信号光と同一の波長を再生時にも使用する必要がある。
本実施形態では、反射膜を有する反射式のホログラム記録媒体を使用しており、再生光がホログラム記録媒体を反射して、対物レンズ18に入射されることとなる。対物レンズ18にて平行光に変換された再生光はハーフミラー16を透過し、画像センサ21に再生光の写像が結像されることとなる。画像センサ21から得られた画像データは、所定の閾値を基準として2値化判定を行うことにより2値化画像データに変換され、さらにデコーダ11aによってもとの電子データが再現される。なお、以上説明したホログラム記録再生装置10の各光学系の配置や方式はあくまでも一例であり、他の形態のホログラム記録装置においても本発明を適用することができる。
図2には、デコーダ11aとエンコーダ11bが行う変換処理の一例を示している。同図左においては2進数の電子データを模式的に示し、同図右においては当該電子データに対応する画像データを示している。電子データにおけるオンビット(1)は画像データにおいて上下に白□黒■が配列するシンボルに変換され、オフビット(0)は画像データにおいて上下に黒■白□が配列するシンボルに変換される。そして、各シンボルを規則的に配列させることにより、電子データに対応したドットマトリクス状の画像データに変調(エンコード)される。デコードする場合には、画像データを各シンボルの配列に変換し、各シンボルをオンビット(1)またはオフビット(0)に復元する。以上のエンコード/デコード方式もあくまでも一例に過ぎず、例えば白/黒画素の比率が1:1とならない他の方式を適用することも可能である。
上述したとおり、基本的には、記録時にレーザ光源12が出力するレーザ光の波長と、再生時にレーザ光源12が出力するレーザ光の波長が一致するようにドライバ11dが駆動電流Dr2を出力するべきである。しかしながら、ホログラム記録媒体に対する記録は、記録層の化学的変化をともない、その体積変化は避けられない。また、ホログラム記録媒体の保管条件や保管期間や温度変化等によっても記録層が体積変化を起こす可能性もある。従って、上述した干渉パターンによる回折格子の間隔が変動し、回折効率が最大となる回折を起こす再生時の参照光の波長が記録時の波長からずれてしまう場合がある。
記録層が収縮したとすると、収縮後の回折格子において回折効率の高い回折を起こすために、記録波長は再生波長よりも長めにシフトさせるべきである。ところが、この体積変化の度合いは各ホログラム記録媒体に依存してばらつくため、一様に記録波長をシフトさせても、そのホログラム記録媒体に最適な波長で再生を行うことができない。また、ホログラム記録媒体が全記録量域において一様に製造されていない場合も考えられ、その場合には同一のホログラム記録媒体においても最適な波長が変動することとなる。従って、本実施形態においては以下に示す波長探索処理を行ってから記録を行うようにする。
(1−1)波長探索処理:
図3は、波長探索処理の流れを示している。同図において、ステップS100においては再生時にレーザ光源12が出力する目標の目標再生波長λpを取得する。本実施形態においては再生も行うホログラム記録再生装置10にて再生を行うため、再生の際にホログラム記録再生装置10が使用する目標再生波長λpを取得することができる。例えば、ホログラム記録再生装置10のレーザ光源12が最も安定して発光することができる波長を目標再生波長λpとして設定することが望ましい。
また、他のホログラム再生装置にて再生することを前提とし、そのホログラム再生装置が参照光として発光することが可能な波長を設定するようにしてもよい。その際に、例えばホログラム再生装置の製造モデル名やメーカ名等を指定することによって間接的に目標再生波長λpが設定されるようにしてもよい。ステップS110においては、複数の試験記録波長λtを設定する。
ここでは、例えば図4に図示するように隣接周期λaをもって隣接し、レーザ光源12が出力可能な波長域の全体にわたる複数の試験記録波長λtを設定する。ステップS120においては、ステップS120においては、ドライバ11dが、レーザ発振させるためのバイアス駆動電流Dr1に所定の駆動電流Dr2を加えて出力する。これにより、複数の試験記録波長λtの参照光と信号光が生成されることとなる。このとき、エンコーダ11bには所定のテスト電子データが出力されており、当該テスト電子データに基づく画像データに変調され、当該画像データに基づいてDMD17が制御される。一つの試験記録波長λtについての干渉パターンが記録されると、ホログラム記録媒体をシフトさせて次の試験記録波長λtについての干渉パターンを記録する。これにより、ホログラム記録媒体には試験記録波長λtの個数分の干渉パターンが記録される。
図5は、テスト電子データとその変調画像データの一例を示している。同図において、テスト画像データはオンビット(1)とオフビット(0)とが交互に並んだデータとされており、そのエンコード結果は同図右に示すように白□黒■が縦方向および横方向に交互に配列した市松模様となる。従って、市松模様の信号光と、参照光とが干渉した干渉パターンがホログラム記録媒体上に記録されることとなる。
ステップS130においては、ステップS120にて記録した複数の干渉パターンのそれぞれについて目標再生波長λpの参照光を順次照射するとともに、その際に光電素子22が受光した受光強度を取得する。このとき、可動式の波長評価用ミラー19はハーフミラー16と画像センサ21との間の光路に侵入し、波長評価用ミラー19における反射によって集光レンズ20に再生光を導光する。また、再生時と同様にDMD17の配向角が制御され参照光のみがホログラム記録媒体に到達させられる。集光レンズ20は、平行光である再生光を透過屈折させ、再生光を光電素子22に集光させる。
光電素子22は、画像センサ21と異なり多数の画素を有しておらず、単一または数個の光電素子によって構成され、一点に集光された再生光の強度を電気信号に変換する。このようにすることにより、平行光における光強度分布が平均化され、再生光の平均強度を得ることができる。このことは、通常の再生時においては、画像センサ21が撮像する再生光の写像を示す画像データの輝度平均を得ていることを意味する。このように集光レンズ20によって光学的に平均すれば画像データに関する演算を省略することができ、処理負担や処理時間を省くことができる。
ステップS140においては、ステップS130にて得られた各試験記録波長λtについての平均強度を比較し、最も輝度平均の良好(大きい)な試験記録波長λtを特定し、当該試験記録波長λtを最適な記録波長であると決定し、最適な波長探索処理を終了させる。なお、ステップS140では、複数の試験記録波長λtに対応する受光強度から近似曲線を予測し、その近似曲線において極大値をとる記録波長を最適とするようにしてもよい。
さらに、集光レンズ20によって光学的に再生光を平均して得られた受光強度によって画像センサ21にて撮像される画像データの輝度平均を簡易的に取得したが、集光レンズ20を使用することなく画像センサ21にて実際に画像データを撮像し、その輝度平均を再生品質として算出してもよい。また、輝度平均のみならず、最大輝度や輝度コントラスト等の画像指標を再生品質として適用することも可能である。ホログラム記録媒体内における干渉パターンの多重記録の方式ごとに最適な再生波長を探索することもできる。記録波長多重方式においては、各記録波長について最適な波長を探索すべきである。むろん、3次元多重記録を想定した場合には、記録角度や記録深度ごとに最適な波長を探索するようにしてもよい。
また、可動式の波長評価用ミラー19をハーフミラー16と画像センサ21との間の光路に侵入し、波長評価用ミラー19における反射によって集光レンズ20に再生光を導光したが、可動式の波長評価用ミラー19は固定式のハーフミラーで構成しても構わない。
(1−2)記録処理:
次に、記録処理について説明する。図6は、記録処理の流れを示している。同図において、ステップS200にてホログラム記録媒体の内周に干渉パターンが記録できるよう(内周に参照光と信号光が照射されるよう)に図示しないアクチュエータを駆動させる。そして、ステップS210にてホログラム記録媒体の内周に複数の干渉パターンを形成して上述した波長探索処理を実行する。次にステップS220にてホログラム記録媒体の外周に干渉パターンが記録できるよう(外周に参照光と信号光が照射されるよう)に図示しないアクチュエータを駆動させる。そして、ステップS230にてホログラム記録媒体の外周に複数の干渉パターンを記録して上述した波長探索処理を実行する。上述したとおり同一のホログラム記録媒体内においても記録層にばらつきが生じうるため、内周と外周において同一の記録波長で干渉パターンを形成しても、干渉パターンの大きさが相違する場合も考えられ、目標再生波長λpの参照光によって高品位に再生できる干渉パターンの記録波長も内周と外周とで異なる場合もある。
ステップS240においては、内周と外周において最適な記録波長に基づいて各記録位置において最適な記録波長を予測する。図7は、径方向の各記録位置において最適な記録波長を予測する様子をグラフによって示している。同図においては、内周と外周において最適な記録波長λi,λoが示されており、これらを直線的に結んだ補間直線が示されている。そして、この補間直線の各径位置rにおける読み取り値を当該径位置rにおいて最適な記録波長であると推定する。なお、本実施形態においては、内周と外周のみの最適記録波長を検知するものとしたが、3点以上について最適記録波長を検知するようにしてもよい。その場合、直線のみならず高次関数等の各種関数によって補間関数を近似させることができる。ステップS250においては、実際に記録を行う。ステップS240において径方向の各記録位置rにおける最適記録波長が推定されているため、各記録位置rにおける最適波長に対応した駆動電流Dr2をドライバ11dが出力することにより記録を行うことができる。従って、ホログラム記録媒体内におけるばらつきに追従した記録波長により記録を行うことができる。このようにして記録された干渉パターンに対して目標再生波長λpの参照光によって再生すれば、常にS/N比の良好な再生を実現することができる。
(3)変形例
上述した実施形態においては、目標再生波長λpに対して最適な記録波長を探索するものとしたが、再生専用装置等の他の再生装置にてホログラム記録媒体を再生する場合には、当該他の再生装置にて目標再生波長λpの参照光による再生をさせる必要がある。この場合、ホログラム記録媒体においてホログラム記録とは異なる手法、例えばバーコード等によって目標再生波長λpを記録しておき、再生時に目標再生波長λpを読み取るようにしてもよい。
また、再生品質をより直接的なものとすることもできる。図8は、記録/再生の流れを示している。同図において、所定の電子データがエンコーダ11bによって画像データに変換され、その画像データに応じた干渉パターンがホログラム記録媒体に記録される。そして、ホログラム記録媒体に参照光を照射して再現された再生光を画像センサ21にて撮像した画像データがデコーダ11aによって電子データに復調される。ここにおいて、記録時の電子データと再生時の電子データ、ないしは、記録時の画像データと再生時の画像データとの一致性が高ければ再生品質が高いと直接的に判断することができる。上述した実施形態では、もとのテスト電子データや市松模様の画像データが既知であるため、再生した電子データや画像データとの比較を行うことができる。なお、エラーレートは小さいほど再生品質が高いため、図3の波長探索処理においては最も小さい値を示す記録波長が探索されることとなる。
上記実施形態においては、ホログラム記録媒体の方式として反射型を採用したものを例示したが、透過型のホログラム記録媒体を用いたホログラム再生装置においても同様に本発明を適用することができる。さらに、上記実施形態では、信号光と参照光との2光束方式を適用したホログラム再生装置を例示したがコリニア方式を採用することも可能である。また、空間光変調器[SLM:Spatial Light Modulator]として、DMDを例示したが、液晶SLMや磁気光学空間変調器[MOSLM]等を用いることも可能である。
ホログラム記録再生装置の概略ブロック図である。 デコード/エンコード処理内容を説明する図である。 波長探索処理のフローチャートである。 波長探索処理を説明するグラフである。 テスト電子データを説明する図である。 記録処理のフローチャートである。 補間演算を説明する図である。 記録/再生処理におけるデータを模式的に示す図である。
符号の説明
10…ホログラム記録再生装置、11…コントローラ、11a…デコーダ、11b…エンコーダ、11c…マイコン、11d…ドライバ、12…レーザ光源、13…対物レンズ、14…ビームスプリッタ、15…ハーフミラー、16…ハーフミラー、17…DMD[Digital Micro-mirror Device]、18…対物レンズ、19…波長評価用ミラー、20…集光レンズ、21…画像センサ、22…光電素子、Dr1…バイアス駆動電流、Dr2…駆動電流。


Claims (6)

  1. 電子データが変調された画像データを示す信号光と参照光とをホログラム記録媒体に照射して、これらの干渉パターンを記録するホログラム記録装置において、
    上記参照光と上記信号光を生成する光源手段と、
    上記参照光と市松模様の上記画像データを示す上記信号光の波長を所定の隣接周期を有する複数の試験記録波長にて上記ホログラム記録媒体に対して複数の上記干渉パターンを記録する波長シフト手段と、
    上記光源手段にて目標の再生波長の参照光を生成させ各干渉パターンに照射したときに得られる再生光を所定の光電素子に導光および集光させる光学系を有し、当該光電素子における受光強度を上記電子データの再生品質として取得する品質取得手段と、
    上記品質取得手段により得られた上記再生品質が良好となる上記試験波長を最適な記録波長であると検知する検知手段と、
    ディスク状の上記ホログラム記録媒体の少なくとも内周および外周について検知された最適な上記記録波長に基づく補間演算により上記ホログラム記録媒体の径方向の各記録位置において最適な上記記録波長を特定するとともに、各記録位置に応じて最適な上記記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行う記録手段とを具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  2. 電子データが変調された画像データを示す信号光と参照光とをホログラム記録媒体に照射して、これらの干渉パターンを記録するホログラム記録装置において、
    上記参照光と上記信号光を生成する光源手段と、
    上記光源手段が生成する上記参照光と上記信号光の波長を変動させつつ上記ホログラム記録媒体に対して複数の上記干渉パターンを記録する波長シフト手段と、
    上記光源手段にて目標の再生波長の参照光を生成させ各干渉パターンに照射したときに得られる再生光に基づき再生品質を取得する品質取得手段と、
    上記波長シフト手段が変動させた上記参照光と上記信号光の波長うち上記再生品質が良好となるものを最適な記録波長として検知する検知手段と、
    検知された最適な記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行う記録手段とを具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  3. 上記品質取得手段は、上記再生光を所定の光電素子に導光および集光させる光学系を有し、当該光電素子における受光強度を上記再生品質として取得することを特徴とする請求項2に記載のホログラム記録装置。
  4. 上記記録手段は、
    ディスク状の上記ホログラム記録媒体の少なくとも内周および外周について検知された最適な上記記録波長に基づく補間演算により上記ホログラム記録媒体の径方向の各記録位置において最適な上記記録波長を特定するとともに、各記録位置に応じて最適な上記記録波長の上記参照光と上記信号光を上記光源手段にて生成させて記録を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のホログラム記録装置。
  5. 上記波長シフト手段は、市松模様の上記画像データの上記信号光と上記参照光の干渉パターンを上記ホログラム記録媒体に複数記録することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のホログラム記録装置。
  6. 上記品質取得手段は、上記再生光に基づいて上記電子データを復調したときのエラーレートを上記再生品質として取得することを特徴とする請求項2に記載のホログラム記録装置。


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