JP2008158411A - 導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ - Google Patents

導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2008158411A
JP2008158411A JP2006349469A JP2006349469A JP2008158411A JP 2008158411 A JP2008158411 A JP 2008158411A JP 2006349469 A JP2006349469 A JP 2006349469A JP 2006349469 A JP2006349469 A JP 2006349469A JP 2008158411 A JP2008158411 A JP 2008158411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
optical switch
type optical
optical
optical waveguide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006349469A
Other languages
English (en)
Inventor
Giyokuei Go
玉英 呉
Xiaoqing Jiang
江▲暁▼清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seikoh Giken Co Ltd
Original Assignee
Seikoh Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seikoh Giken Co Ltd filed Critical Seikoh Giken Co Ltd
Priority to JP2006349469A priority Critical patent/JP2008158411A/ja
Publication of JP2008158411A publication Critical patent/JP2008158411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】熱光学効果を有する光学材料を用いたY分岐型光スイッチにS字状彎曲型光導波路を接続することにより、高消光比を有し、且つ低消費電力の導波路型光スイッチ、アレイ型導波路型光スイッチを提供する。
【解決手段】平面基板上に形成されたコア及びクラッドからなる導波路と、導波路上に設けられるヒータ電極とを有する導波路型光スイッチであって、導波路は、Y分岐型導波路と、Y分岐型導波路の導波路出力端に接続される可変光減衰器とで構成され、可変光減衰器は、少なくとも2つ以上の彎曲部を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送システムの伝送路中に設けられ、光路の切り替えなどを行う導波路型光スイッチ、アレイ導波路型光スイッチ、及びその製造方法に関し、特に、消光比が高く、消費電力の低い導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチに関する。
近年のインターネットの普及に伴い、波長の異なる複数の光信号を多重化して1本の光ファイバで伝送する高密度波長分割多重伝送方式(DWDM)や粗波長分割多重伝送方式(CWDM)が実用化されている。このような幹線系DWDMやメトロ系CWDMシステムに用いられる光スイッチはその集積化や低消光比、低コストなどが求められている。
導波路型光スイッチには、電気光学効果(EO効果)や磁気光学効果(MO効果)、熱光学効果(TO効果、温度変化により屈折率が変化する現象)を用いた非機械式のものが数多く提案されている。これらの光スイッチはLSIの製造技術を応用して作製できることから、量産性が高く、小型化でき、今後のDWDMシステムの普及における切替チャネルの増加と低コスト化の要求に応えるものとして注目されている。
ところで上記3種類の効果をそれぞれ利用した導波路型光スイッチにおいては、その構成材料により利用できる効果が異なる。特に熱光学効果を利用する材料には、石英系材料、ポリマー系材料などが挙げられ、これらのうちポリマー系材料には次の(1)〜(5)の特徴がある。(1)材料に多様性があるため屈折率が幅広く制御でき、機能性を付加することなどが容易である。(2)熱光学係数が大きい。(3)スピンコート法により薄膜形成が容易であり、更に低温プロセスのため、作製基板に限定がなく、大面積基板での作製、導波路の積層化も可能である。(4)フィルム化が容易である。(5)多種多様な加工法を適用できるため、量産性に優れ、低コスト化が期待できる。
なお、ここで、熱光学効果とは、加熱することにより、導波路材料の屈折率が変わることを指し、この熱光学効果は、通常、熱光学係数dn/dT(n:屈折率、T:温度)で表される。石英の熱光学係数dn/dTは+1.0*10^(-6)程度であり、ポリマーの熱光学係数は−1.3*10^(-4)程度である。
また、石英系の光スイッチが、MZ干渉型を基本にしているのに対して、ポリマー系の光スイッチは、方向性結合器(DC型)や、DC型とDC型を組み合わせたマッハツェンダー干渉型(MZI)や、Y分岐型を基本にしたタイプ(Y−DOS)や、X分岐型を基本にしたタイプ(X−DOS)等の多種多様な光スイッチ構成に適応できる。更に、ポリマー系材料の熱光学定数が石英系材料と比較して約1桁大きく、また熱伝導率も低いことから、低消費電力の導波路型光スイッチが期待できると言われている。尚、導波路型光スイッチにおいては、上記以外の特性の他に、低挿入損失、低消光比、波長無依存、偏波無依存、集積と実装の低コスト化が求められている。
このような状況において、光信号の切り替えを導波路型光スイッチのみで実現せず、導波路型光スイッチと可変光減衰器を接続して消光比を向上させる試みがなされている。特許文献1記載の導波路型光スイッチは、Y分岐型光スイッチと可変光減衰器を接続した構成を有しており、Y分岐型光スイッチで消光された信号光のうち、僅かに漏れ出た信号光を可変光減衰器で更に減衰させるものである。また特許文献2記載の導波路型光スイッチは、Y分岐型光スイッチにマッハツェンダー干渉型光導波路を接続したものであり、この構成によれば消光比を低減することができる。
特開2002−162654号公報 特表2003−520987号公報
しかしながら、従来の光スイッチは、高い製造プロセス精度が要求され、より高価の製造設備が必要となるため製造コストの削減が困難となる問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、低コスト化を実現しつつ、高消光比を有し、且つ低消費電力を持つ導波路型光スイッチと、それを集積させたアレイ導波路型光スイッチの提供を目的とするものである。
本発明の請求項1記載の導波路型光スイッチは、平面基板上に形成されたコア及びクラッドからなる光導波路と、該光導波路上に設けられるヒータ電極とを有する導波路型光スイッチであって、前記コア及びクラッドは、いずれも熱光学係数が負の感光特性を有する感光性ポリマー材料から成り、前記光導波路は、Y分岐された分岐部を有するY分岐型光導波路と、該Y分岐型光導波路の夫々の出力端に接続され、少なくとも2つ以上の彎曲部を有するS字型光導波路とで構成されることを特徴とする。
なお、ここで、感光性ポリマー材料とは、ある強度の紫外光(UV光)、あるいは特定波長の光を照射することにより、導波路パターンが転写できる材料と定義する。
本発明の請求項2記載の導波路型光スイッチは、請求項1記載の導波路型光スイッチであって、ヒータ電極は、S字型光導波路の彎曲部の内縁側斜め上方に配置され、且つ該彎曲部の曲線に沿って配置されることを特徴とする。
本発明の請求項3記載のアレイ導波路型光スイッチは、請求項1乃至2のいずれかに記載の導波路型光スイッチを複数並列配置させてなることを特徴とする。
本発明によれば、コア及びクラッドに高い熱光学効果を有し、かつ感光性を有するポリマー材料を用いることにより、製造プロセスが容易であると共に製造歩留まりが向上される。また高価で高精密な製造設備を使用する必要がないから製造コストを低減することができる。
さらにY分岐型光導波路の夫々の出力端に複数のS字型光導波路を接続し、該彎曲部の内縁側斜め上方にヒータ電極が設けられているため彎曲部の外側への光放射が促進される。このため高消光比で、且つ低消費電力の導波路型光スイッチ、及びアレイ型導波路型光スイッチを得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る導波路型光スイッチを上方から観察したときの平面図である。
この導波路型光スイッチは、熱光学効果を利用したポリマー系導波路型スイッチであって、Y分岐型光導波路1の出力端にS字型光導波路2が接続されたものである。この導波路型光スイッチの具体的な構成を、図2〜図5を参照して説明する。図2は、Y分岐型光導波路1を上方から観察した平面図であり、図3は、Y分岐型光導波路1のA−A断面図である。図4は、S字型光導波路2を上方から観察したときの平面図であり、図5は、S字型光導波路2のB−B断面図である。
図2及び図3に示すようにY分岐型光導波路1は、平面基板12と、この基板12上に設けられるY分岐型のコア7(ここでは入力導波路3と出力導波路6を総称して、こう呼ぶ)と、このコア7を覆うクラッド層11とからなり、このY分岐型光導波路1のY分岐路に沿ってヒータ電極5が設けられている。
ここでヒータ電極5は、出力導波路6近傍に設けられ、ほぼ出力導波路6に沿って配置される。
尚、ヒータ電極5の電極幅は、本実施例ではS字型光導波路2の幅とほぼ同じ幅で形成しているが、目的とするスイッチング速度によって適宜選択して用いればよい。またヒータ電極5の長さ及び配置はポリマー材料の特性によって決められる。
次に、図4、図5を参照して、本発明の実施の形態に係る導波路型光スイッチの構成を説明する。
このS字型光導路2は、Y分岐型光導波路1が形成される基板と同じ基板12上に形成される。即ち図5に示すように、平面基板12と、この平面基板12上に形成される、熱光学係数が負の感光特性を有する感光性ポリマー導波路材料からなる下部クラッド層11aと、この下部クラッド層11a上に設けられ、熱光学係数が負の感光特性を有する感光性ポリマー導波路材料からなる曲線状のコア7と、このコア7を覆うように設けられ、熱光学係数が負の感光特性を有する感光性ポリマー導波路材料からなる上部クラッド層11bと、この上部クラッド層11bの表面であって、上記コアの曲線に沿い、且つ曲線の内側に配置されるヒータ電極9で構成されている。
このコア7は、少なくとも2つ以上の彎曲部を有するS字型であり、S字型光導路2を構成している。
尚ここで、一例として第1の彎曲部R1の曲率半径Rと第2の彎曲部R2の曲率半径Rは、10〜100mmが望ましい。曲率半径Rは小さすぎると挿入損失が大きくなり、大きすぎると導波路の彎曲による放射モード効果が得られなくなるため、光スイッチが大きくなり、消費電力も高くなるからである。
上記したS字型光導波路2を構成するコア7と、上部及び下部クラッド層は、熱光学係数が負の感光特性を有する感光性ポリマー材料で作製されることが好ましく、望ましくはフッ素化ポリイミド、アクリル、エポキシ、ポリシロキサン(感光性ゾルゲル)、ポリシランやケイ素ポリマーなどの感光性を有するポリマーで作製されるのが最適である。こうした感光性ポリマーを用いると、プロセス工程が簡易になり、ドライエッチングなどの高価装置が必要なくなるため、プロセス時間の短縮及び低コスト化を図ることができるからである。
また図4に示すように、S字型光導波路2の上面、若しくは上部クラッド層11bを介して上部クラッド層11bの表面にはヒータ電極9が設けられている。このヒータ電極9は、第1の彎曲部R1及び第2の彎曲部R2の曲線内側に配置されると共に、この曲線に沿って平行に配置されている。このときのヒータ電極9は、第1のヒータ電極9aの一部が、第1の湾曲部R1に重なるように配置されている。この重なりの範囲は、図5に示す断面図において、S字型光導波路2の長手方向であってヒータ電極9aに隣接する側の側線、即ちd0を基準としたときに、ヒータ電極9aの長手方向のS字型光導波路2に隣接する側の側線、即ちXが、基準dを中心として「−X」から「+X」の範囲内とする。ここで具体的にXは、S字型光導波路2の幅dwが4.0μmであり、S字型光導波路2の高さhが7.5μmであるときに、「−3」〜「+3」の範囲内とする。即ち、S字型光導波路2のコア幅dwの約1/2までをヒータ電極の重なり許容範囲とする。尚、このケースにおいては下部クラッド層11aの層厚を20μm、上部クラッド層11bの層厚を20μm(S字型クラッド層の層厚を含む)とした。
尚ここで基板12とは、シリコン基板、ガラス基板、若しくは高分子ポリマーからなる基板とする。
次に、図6、図7を参照して本実施形態に係る導波路型光スイッチの製造方法を説明する。尚、本発明の導波路型光スイッチは、Y分岐型光導波路1とS字型光導波路2を同一基板上に同時に形成するが、本説明では、図1のC−C断面における工程のみを説明する。
まずは図6(a)に示すように、シリコン(Si)、又はガラス(石英)を主原材料とする基板12を用意し、図6(b)に示すように、この基板12上に感光性ポリマー材料をスピンコート法にて均一厚となるように成膜する。これにより基板12上に下部クラッド層11aが形成される。
次いで図6(c)に示すように、下部クラッド層11a上に、感光性ポリマー材料からなるコア剤を同じくスピンコート法により均一厚となるように成膜する。これによりコア層が形成される。
そして図6(d)に示すように、コア層の上に導波路パターンを有するマスク20を被せ、その上から紫外光(UV光)を照射し、マスク20で覆われた部分以外を露光・現像により除去して、マスク20により転写された導波路パターンを加熱処理(ベイク)して硬化させ、図6(e)に示すコア6を完成させる。
次いで、図6(f)に示すように、このコア6を覆うように、下部クラッド層11aと同一の原材料からなる感光性ポリマー材料をスピンコート法により塗布して成膜し、表面が平坦面を有する上部クラッド層11bを形成する。これにより下部クラッド層11a及び上部クラッド層11bからなるクラッドと、コアで構成される光導波路が完成する。
次に、上述した光導波路上にヒータ電極を設ける。
まず図7(a)に示すように、光導波路の表面(すなわち上部クラッド層11aの表面)に導電性材料をスパッタ法、真空蒸着法の何れかから、成膜させる導電性材料に合った方法を選んで成膜する。
次に図7(b)に示すように、上記工程で形成された導電層5の上にマスク21を配置する。
次に図7(c)に示すように、エッチング法によりマスク21で覆われた導電層5以外の導電層5を除去する。エッチング法にはドライエッチングとウェットエッチングの2つの方法があり、設計要求に応じて上記2つの方法を使い分けるものとする。
そして最後に図7(d)に示すように、レジスト22を除去してヒータ電極5を得る。以上の工程により本発明の導波路型光スイッチが完成する。
次に上記製造方法で作製された導波路型光スイッチの作用及び効果を説明する。
ここで図1を正視して、導波路型光スイッチの右側の電極に加熱電流を流すと、Y分岐型光導波路1では光モード分離原理により、光エネルギーの大半は左側の出力導波路に結合し、残りの微量光エネルギーは右のS字型光導路2に流れる。右のS字型光導路2に配置されたヒータ電極9に加熱電流を同時に加えると、S字型光導路2の横方向に温度差が発生し、ポリマー材料の負の熱光学係数により光導波路の横方向及び深さ方向に屈折率差が発生し、S字型光導波路2の彎曲外縁側への光輻射によりエネルギー漏洩が大きくなる。
このようにY分岐制御で右側に漏れ出した微量の光エネルギーは、S字型光導波路2で更に減衰されるので、従来の光スイッチの消光比を大きく改善することができる。
このように、本発明では、Y分岐型光導波路を光エネルギーの大きな流れを切り替える機能として利用し、消光比の制御はY分岐型光導波路の両出力端に接続されたS字型光導波路の制御で実現させる。
本発明の製造方法に係る効果は、図6に示した光導波路を製造する工程において、コアの材料を感光性ポリマー材料とした点にある。これにより従来のレジスト塗布工程、レジストの露光・現像工程及びドライエッチング工程を不要とすることができるので、この製造工程分の時間が短縮される。換言すれば、この工程に要していた製造時間を削減できるので、その分の人件費コストを低減し、結果として製造コストを低減することができる。また上記工程が不要になることにより、この工程で使用していた材料費の負担が軽減され、材料コストを低減することができるので、結果として低コスト化に寄与する。
このような上記構成を有する導波路型光スイッチをRsoft社のBEAMPROPソフトを用いて数値シュミレーションした結果、本発明の導波路型光スイッチは、消光比が低く、挿入損失が低い、且つ波長特性が平坦で集積し易い特徴を見出せた。また本発明の光導波路型光スイッチのON/OFF特性を測定した結果、図8に示すように光減衰量は40dB時に消費電力は50mW以下、挿入損失は0.3dBが得られ、従来よりも消費電力が低減できた。
次に、本発明の導波路型光スイッチの一実施例を説明する。製造方法は、図6、図7に示した工程と同じため詳細説明は省略する。
まず、平坦面を有するシリコン基板(又はガラス基板)上に感光性を有するポリシロキンのクラッド剤をスピンコートにより塗布して下部クラッド層11aを形成した。
次いで、この下部クラッド層11a上に感光性を有するポリシロキサンのコア剤をスピンコートし、コア層を成膜して、このコア層の上に導波路パターンを有するマスクを被せ、紫外光を照射(露光)・現像して導波路パターンを転写し、これを加熱処理することでY分岐型光導波路1とS字型光導波路2のコアを形成した。
そして、上記パターンニングにより形成されたY分岐型光導波路1とS字型光導波路2のコアを覆うように、再度感光性を有するポリシロキサンのクラッド剤をスピンコートで塗布して上部クラッド層11bを形成される。以上の工程により光導波路が形成した。本実施例において使用した感光性を有するポリシロキサンは、波長1.55μmの場合、コア屈折率は1.446であり、コアとクラッドの屈折率差は0.005である。また熱光学係数は、−1.3×10−4、線膨張率は9×10−5、耐半田熱は300℃以上のものを使用した。
またこのときの下部クラッド層厚は20μm、コア層厚は7μm、コア層を含む上部クラッド層厚は20μmである。Y分岐型光導波路1、及び入出力導波路3、6、7のコア幅は7μm、S字型光導波路2のコア幅は4μm、S字型光導波路10の曲率半径は50mmである。次いで、スパッタ装置を用いて上部クラッド層11b上に導電性膜を形成させた。この導電層の上にヒータ電極パターンを有するマスクを被せ、ヒータ電極パターンを転写させ、それ以外の部分をエッチングにより除去し、上部クラッド層11b上にヒータ電極5(及びヒータ電極9)を形成した。ここでヒータ電極5(及びヒータ電極9)は、クロム(Cr)/金(Au)の2層薄膜構造を採用した。またこのときの電極幅はS字型光導波路2のコア幅とほぼ同じ幅とし、膜厚は100〜300nmとした。
次に、本発明の他の実施例を説明する。前述の図1に示した本発明の導波路型光スイッチは、平坦な波長特性とコンパクトで集積し易い構造を有するので、これをアレイ化することが可能である。または、一枚の基板上に複数の導波路型光スイッチを平行に配置することができる。更には、S字型光導波路2は、第1の彎曲部R1と第2の彎曲部R2を連結するのみならず、更に第3の彎曲部R3〜第Nの彎曲部RNを連結するようにしてもよい。これにより更に減衰量範囲を広くすることができる。また必要に応じて第1の彎曲部R1と第2の彎曲部R2の間に直線光導波路を設けるようにすることもできる。
以上、詳述したように、本発明の実施形態によれば、コア及びクラッドに高い熱光学効果を有し、かつ感光性を有するポリマー材料を用いることにより、製造プロセスが容易であると共に製造歩留まりが向上される。また高価で高精密な製造設備を使用する必要がないから製造コストを低減することができる。
さらにY分岐型光導波路の夫々の出力端に複数のS字型光導波路を接続し、該彎曲部の内縁側斜め上方にヒータ電極が設けられているため彎曲部の外側への光放射が促進される。このため高消光比で、且つ低消費電力の導波路型光スイッチ、及びアレイ型導波路型光スイッチを得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る導波路型光スイッチを上方から観察したときの平面図である。 本発明の導波路型光スイッチを構成するY分岐型光導波路を上方から観察した平面図である。 本発明の導波路型光スイッチを構成するY分岐型光導波路1のA−A断面図である。 本発明の導波路型光スイッチを構成するS字型光導波路2を上方から観察したときの平面図である。 本発明の導波路型光スイッチを構成するS字型光導波路2のB−B断面図である。 本実施形態に係る導波路型光スイッチの製造方法一例を説明するための工程図(その1)である。 本実施形態に係る導波路型光スイッチの製造方法一例を説明するための工程図(その2)である。 本発明の光導波路型光スイッチのON/OFF特性を示すグラフである。 本発明の導波路型光スイッチの温度変化に対する減衰量の関係である。 本発明の導波路型光スイッチの波長特性である。
符号の説明
1…Y分岐型光導波路
2…S字型光導波路
3…入力導波路
4…面取り部
5…ヒータ電極
6…出力導波路
7…コア
9…ヒータ電極
9a…第1のヒータ電極
9b…第2のヒータ電極
11…クラッド層
11a…下部クラッド層
11b…上部クラッド層
12…基板
20…導波路パターンを有するマスク
21…ヒータ電極パターンを有するマスク

Claims (3)

  1. 平面基板上に形成されたコア及びクラッドからなる光導波路と、該光導波路上に設けられるヒータ電極とを有する導波路型光スイッチであって、
    前記コア及びクラッドは、いずれも熱光学係数が負の感光特性を有する感光性ポリマー材料から成り、
    前記光導波路は、Y分岐された分岐部を有するY分岐型光導波路と、該Y分岐型光導波路の夫々の出力端に接続され、少なくとも2つ以上の彎曲部を有するS字型光導波路とで構成されることを特徴とする導波路型光スイッチ。
  2. 前記ヒータ電極は、
    前記S字型光導波路の前記彎曲部の内縁側斜め上方に配置され、且つ該彎曲部の曲線に沿って配置されることを特徴とする請求項1記載の導波路型光スイッチ。
  3. 請求項1または2に記載の導波路型光スイッチを複数並列配置させてなることを特徴とするアレイ導波路型光スイッチ。
JP2006349469A 2006-12-26 2006-12-26 導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ Pending JP2008158411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006349469A JP2008158411A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006349469A JP2008158411A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008158411A true JP2008158411A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39659349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006349469A Pending JP2008158411A (ja) 2006-12-26 2006-12-26 導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008158411A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106444093A (zh) * 2016-11-25 2017-02-22 武汉光迅科技股份有限公司 一种用于光波导降低应力的加热电极及其voa
CN110412779A (zh) * 2019-06-25 2019-11-05 宁波大学 基于石墨烯-硅波导紧凑型y分叉宽带双模光开关

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106444093A (zh) * 2016-11-25 2017-02-22 武汉光迅科技股份有限公司 一种用于光波导降低应力的加热电极及其voa
CN106444093B (zh) * 2016-11-25 2018-04-03 武汉光迅科技股份有限公司 一种用于光波导降低应力的加热电极及其voa
WO2018094793A1 (zh) * 2016-11-25 2018-05-31 武汉光迅科技股份有限公司 一种用于光波导降低应力的加热电极及其voa
US11397340B2 (en) 2016-11-25 2022-07-26 Accelink Technologies Co., Ltd. Heating electrode for lowering stress of light waveguide and VOA thereof
CN110412779A (zh) * 2019-06-25 2019-11-05 宁波大学 基于石墨烯-硅波导紧凑型y分叉宽带双模光开关
CN110412779B (zh) * 2019-06-25 2023-01-31 宁波大学 基于石墨烯-硅波导紧凑型y分叉宽带双模光开关

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7103252B2 (en) Optical waveguide and fabricating method thereof
JP2006208518A (ja) 熱光学効果型光導波路素子およびその製造方法
EP0905546A2 (en) Stacked thermo-optic switch, switch matrix and add-drop multiplexer having the stacked thermo-optic switch
US20010031122A1 (en) Photodefinition of optical devices
JP2002014242A (ja) 光導波路装置
JP2006251563A (ja) 導波路型可変光減衰器
CN113050222A (zh) 一种用于模分复用***的可重构聚合物模式转换器
JP3552159B2 (ja) 温度無依存アレイ導波路格子素子
JP2001021930A (ja) 熱光学スイッチ、その製作方法及びそれを用いた光線路変更方法
JPH1048443A (ja) ポリマ導波路及びその製造方法
JP2008158411A (ja) 導波路型光スイッチ及びアレイ導波路型光スイッチ
JP3719644B2 (ja) 導波型光回路
JP2012103505A (ja) 多連熱光学位相シフタおよびそれを用いた光干渉回路
JP3742030B2 (ja) 平面光導波回路デバイスの製造方法
JP3343846B2 (ja) 光導波路の製造方法
JP2008158410A (ja) 可変光減衰器及びアレイ型可変光減衰器
JP6817634B2 (ja) 有機薄膜光集積回路
JP2003215647A (ja) 平面導波路型光回路及びその製造方法
JP3937218B2 (ja) プログラマブル光回路
JP3534385B2 (ja) 熱光学スイッチ
JPH1115028A (ja) 高分子熱光学光スイッチ
JP2002139638A (ja) 光学素子及びその製造方法
US20040120649A1 (en) Optical coupling interface for optical waveguide and optical fiber
KR100429225B1 (ko) 열광학 스위치
JP2009222742A (ja) 熱光学位相シフタおよびその製造方法