JP2008158172A - 清掃装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置筐体3と、この装置筐体3内に設けられ、開口部3aを介して被清掃対象物1に接して当該被清掃対象物1上の残留付着物を掻取る板状掻取り部材4と、板状掻取り部材4に付着した前記残留付着物を掻出す掻出し機構5とを備え、掻出し機構5は、両端の回転軸部6aに対し径方向に偏倚する回転腕部6bが含まれる駆動軸6と、前記回転腕部6bに設けられて装置筐体3の空間部3bのうち前記板状掻取り部材4から離間する方向に残留付着物を掻出す掻出し部材7と、この掻出し部材7の両端部に設けられ、可撓性シート部材にて構成され且つ少なくとも前記板状掻取り部材4の前記回転軸部6aに対応する領域にて板状掻取り部材4の残留付着物を駆動軸6の端部から中央に向かう方向に掻出す掻出し補助部材8とを具備する。
【選択図】図1
Description
また、トナーを再利用する画像形成装置にあっては、清掃装置と現像装置との間にトナー戻し搬送路を設け、このトナー戻し搬送路内にトナー掻出し機構を配置し、トナー戻し搬送路内のトナーの搬送性を確保するようにしたものも知られている(例えば特許文献2参照)。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る清掃装置において、掻出し補助部材は、少なくとも前記掻出し部材より板状掻取り部材両端部側に突出して下方に向かう折曲面部を備え、この折曲面部は、駆動軸の端部から中央に向かう方向にて板状掻取り部材側に進出する傾斜面を構成している清掃装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る清掃装置において、装置筐体の空間部には、板状掻取り部材の長手方向に沿って設けられ且つ当該空間部に滞留する残留付着物を装置筐体外に送り出す搬送部材を設けている清掃装置である。
請求項6に係る発明は、トナー像を保持するトナー像保持体と、このトナー像保持体上のトナー像を転写材搬送体上の転写材に転写する転写材搬送体装置と、この転写材搬送体上の残留付着物を除去する清掃装置とを備え、清掃装置として請求項1に係る清掃装置を備えた画像形成装置である。
請求項2に係る発明によれば、板状掻取り部材から掻取った残留付着物を後方へ掻出すことが容易になる。
請求項3に係る発明によれば、板状掻取り部材の両端部から掻取った残留付着物を有効に装置筐体内の空間部の内寄りに掻出すことができるようになる。
請求項4に係る発明によれば、清掃装置内の空間部への残留付着物の滞留量を相対的に増やすことが可能になり、清掃装置の寿命を長くすることができる。
請求項5に係る発明によれば、小型化を維持しながら、板状掻取り部材両端部での残留付着物の滞留を有効に防いで清掃性能を長期的に維持すると共に装置筐体からの残留付着物の漏れ発生を抑制できる清掃装置を用いた画像形成装置を提供できる。
請求項6に係る発明によれば、小型化を維持しながら、板状掻取り部材両端部での残留付着物の滞留を有効に防いで清掃性能を長期的に維持すると共に装置筐体からの残留付着物の漏れ発生を抑制できる清掃装置を用いた転写材搬送体を使用した画像形成装置を提供できる。
◎実施の形態モデルの概要
図1(a)(b)は本発明を具現化する実施の形態モデルに係る清掃装置の概要を示す。同図において、清掃装置2は、被清掃対象物1の下方に配置され、被清掃対象物1自体の移動によってその表面に付着している残留付着物を清掃するようになっている。
被清掃対象物1としては、例えばトナー像を保持するトナー像保持体であってもよいし、記録材としての転写材を保持搬送する転写材搬送体であってもよい。また、清掃装置2が被清掃対象物1に対し移動するようになっていても差し支えなく、被清掃対象物1上の残留付着物を清掃する際に清掃装置2が被清掃対象物1に接触して清掃するようになっていてもよい。
また、駆動軸6の回転腕部6bが連続しているかどうかは特に限定されず、例えば、回転腕部6bが分断されていても、掻出し部材7を介して駆動軸6が回転できるようになっていればよい。
更に、掻出し部材7は、残留付着物を掻き出す観点からすれば、剛性部材で構成されることが好ましいが、例えば板状掻取り部材4側に可撓性部材を備えるようにして、板状掻取り部材4に滞留した残留付着物を掻き出すようにしても差し支えない。更に、板状掻取り部材4から掻出した残留付着物を装置筐体3の空間部3bに効果的に搬送する観点からすれば、下方に突起部を備えることが好ましく、掻出し部材7の回転に伴って残留付着物を後方に搬送するようにすればよい。そして、板状掻取り部材4上の残留付着物を効果的に掻き出す観点からすれば、掻出し部材7が駆動軸6によって、板状掻取り部材4の上方から下方に向かって当該板状掻取り部材4上の残留付着物を掻き出すような移動軌跡をもっていることが好ましい。
◎実施の形態1
図2は、本実施の形態における画像形成装置の概要を示す。
同図において、符号21は例えば矢印方向に回転するトナー像保持体としての感光体ドラムであり、この感光体ドラム21の周囲には、回転方向上流側から順に、感光体ドラム21を帯電するコロトロン等の帯電器22、帯電された感光体ドラム21に静電潜像を書き込むレーザ走査装置等の露光装置23(図2では露光装置からのレーザ光に符号を付している)、感光体ドラム21上の静電潜像を所定色のトナーにて可視像化する現像装置24、現像後のトナー像に対し転写前処理を施すコロトロン等の転写前処理器25、感光体ドラム21上のトナー像を転写材Pに転写させる転写材搬送体装置としての転写ベルト装置30、転写後の感光体ドラム21を清掃工程前に除電するコロトロン等の清掃前処理器26、感光体ドラム21上の残留トナー等を清掃するドラム清掃器27を順次配設するようにしたものである。
尚、符号28は感光体ドラム21上に濃度制御用のパッチ画像を形成する場合に当該パッチ画像の濃度を検出する濃度センサ、符号29は転写後の転写材Pを通過させ、転写材P上の未定着トナー像を定着する定着装置である。
また、転写ベルトユニット31の上方側に位置する一対の張架ロール41a,41bは、感光体ドラム21に対向する転写ベルト40の搬送面を規制する一方、これら一対の張架ロール41a,41bの下方側に位置する一つの張架ロール41cは、例えば張架ロール41bの略直下近傍位置に配置され、張架ロール41aとの間に転写ベルト40の緩やかな傾斜角の傾斜部40aを確保すると共に、この転写ベルト40の傾斜部40aが斜辺となる断面略三角形状の空間部を確保するようになっている。
ここで、転写ベルト40としては例えばゴム等の弾性状ベルトが用いられ、張架ロール41aが駆動ロール、張架ロール41bが従動ロール、張架ロール41cが張力付与ロールとして使用されており、本例では、転写ベルト40は、傾斜部40aを上方側から下方側へと移動するようになっている。尚、本例では、転写ベルト40が移動方向に直交する方向に蛇行しようとしても、その弾性作用により自動的に中立位置に補正されるため、蛇行矯正ロールは使用されていない。
そのため、図示外の駆動手段によって駆動軸63が回転すると、回転腕部63bは回転中心の周囲を回転する回転軌跡を採るようになり、掻出し部材61は、図6(b)の状態で反時計回りに板状掻取り部材56に対し上方から下方に向かって移動するようになる。そして、この駆動軸63の回転によって、掻出し部材61は受部61a側が回転腕部63bの回転に伴った回転軌跡を採ると共に、受部61aと反対側の自由端側では楕円軌跡を採るようになる。
本実施の形態における掻出し補助部材62は、図6及び清掃ユニット32内の部分拡大斜視図である図7に示すように、掻出し部材61の上面と略平行し且つ掻出し部材61から回転軸部63a側に突出する略平行四辺形形状の平面部62aと、この平面部62aの板状掻取り部材56と交差する方向の両端部に設けられ且つ平面部62aから下方に向かう折曲面部62bとを備えている。また、この二つの折曲面部62bは、共に、駆動軸63の端部から中央に向かう方向にて板状掻取り部材56側に進出する傾斜面となっており、駆動軸63に対し、所定の角度で設定されている。そのため、掻出し部材61の回転軌跡と共に、掻出し補助部材62も同様の回転軌跡を採るようになっている。
このとき、掻出し機構60の駆動軸63が外部からの駆動力によって回転することで、掻出し部材61の先端掻取り部材61dは板状掻取り部材56を上方から下方に向かってなでるように移動するようになり、板状掻取り部材56に滞留した残留付着物を後方に掻出すようになる。また、この掻出された残留付着物は、掻出し部材61の突起部61cによって、その楕円軌跡に沿って後方に掻出される。
図8(a)では、掻出し部材61が回転腕部63bの略上死点に位置し、これから図の反時計回りに回転しようとしている状態を示している。このとき、掻出し補助部材62は、残留付着物から遠ざかっているため、掻出し補助部材62による残留付着物の掻出し効果は殆ど発揮されない。
また、図8(b)では、掻出し部材61が板状掻取り部材56側に最も進出した位置となっている。このとき、掻出し部材61の先端掻取り部材61dは、掻出し部材61の回転に伴って板状掻取り部材56から残留付着物を掻出すようになる。このとき、掻出し補助部材62も残留付着物を掻出せる位置に配置される。
更に、掻出し部材61が回転すると、図8(c)のように、回転腕部63bの略下死点の位置になると、掻出し部材61の先端掻取り部材61dは、板状掻取り部材56に沿って移動し、掻出し補助部材62もその折曲面部62bの移動によって有効に残留付着物を後方に掻出すようになる。尚、図中、二点鎖線は、板状掻取り部材56や支持片57の表面位置を示している。
今、(a)のように、両端側に折曲面部62bが設けられた掻出し補助部材62において、(b)のように、折曲面部62bが残留付着物の上流側に位置しており、この折曲面部62bが(c)の細線矢印のように移動した場合には、折曲面部62bの移動方向下流側にある残留付着物は、折曲面部62bの移動によって折曲面部62bの移動方向より内側に向かって残留付着物を掻出すようになる。このとき、折曲面部62bの移動による残留付着物の移動方向は、折曲面部62bの移動方向に対する設定角度、部材の硬さや移動速度等によって異なるが、図中白抜き矢印方向に掻出されるようになる。
そして、折曲面部62bのこのような動作が次々行われることで、残留付着物が有効に奥側に掻出されるようになる。
また、掻出し補助部材62の二つの折曲面部62bは略同じ角度の傾斜面とするようにしたが、曲面状に形成されていてもよいし、互いに異なる角度に設定されるようにしても差し支えない。ただし、掻出し補助部材62にて回転軸部63aに対応した領域から掻出された残留付着物を内寄りに掻出すことができるような角度で設けられることは云うまでもない。
更に、本実施の形態では、掻出し補助部材62として折曲面部62bを二箇所備える態様を示したが、回転軸部63aに対応する領域での残留付着物が掻出される部位にて一方のみの折曲面部62bを備えるようにしてもよい。この場合、板状掻取り部材56側に折曲面部62bを備える方が好ましく、回転軸部63aに滞留した残留付着物を掻出すことが有効になされるようになる。
更にまた、本実施の形態では、掻出し部材61の両端部は回転軸部63aに対応した部位まで達するようにはなっていないが、例えば掻出し部材61の板状掻取り部材56から離れた部位(自由端側)で掻出し補助部材62より奥側にて、装置筐体51内壁に近いところまで広く設けるようにしても差し支えない。
また、本実施の形態では、掻出し部材61の突起部61cは直線状の突起としたが、例えば弧状に設けるようにしてもよく、掻出し部材61で掻出される残留付着物を装置筐体51内の空間部の所定の部位に集めるようにすることも可能になる。
そして、板状掻取り部材56によって掻取られた残留付着物が板状掻取り部材56に留まることなく、有効に板状掻取り部材56の下方側へ落下するときには、掻出し部材61に先端掻取り部材61dを設けなくてもよい。
(a)では、掻出し補助部材62の板状掻取り部材56に近い方の上流側の折曲面部62b1の角度は上述の実施の形態と同様に駆動軸63の中央寄りに進出する角度となっているが、下流側の折曲面部62b2の角度は駆動軸63と略平行となっている。このような角度の場合には、上流側の折曲面部62b1で掻出された残留付着物は下流側の折曲面部62b2で有効に遮蔽され、より内寄りに向かって掻出されるようになる。
また、(b)では、掻出し補助部材62を2箇所(62,62’)設けたもので、(a)の掻出し補助部材62を互いに対称的に対向配置させたものとなっている。この場合には、外側の掻出し補助部材62によって内寄りに掻出された残留付着物は、内側の掻出し補助部材62’側に移動し、この内側の掻出し補助部材62’の折曲面部62b1’,62b2’によって有効に内寄り奥側に掻出されるようになる。
本実施の形態に係る画像形成装置は実施の形態1と同様であるが、転写ベルト装置30内の清掃ユニット32の構成が異なる。そのため、ここでは、清掃ユニット32についてのみ説明する。
図11は、清掃ユニット32の概略を示すもので、装置筐体51内に、板状掻取り部材56が取り付けられ、板状掻取り部材56の近傍には、掻出し部材61が設けられている。本実施の形態の掻出し機構60は、クランク状に曲がった駆動軸63に掻出し部材61が回転可能に支持されたものとなっている。尚、図11では、掻出し部材61の孔部、先端掻取り部材、掻出し補助部材は省略しているが、これらが設けられていることは云うまでもない。
本実施の形態に係る画像形成装置は、実施の形態1と異なり清掃ユニット32と略同様の清掃装置が、転写材を搬送する転写ベルトではなく、トナー像を保持して搬送するトナー像保持体としての中間転写ベルトに対して設けられている。
図12は、本実施の形態における画像形成装置の概略を示すもので、トナー像を形成保持する感光体ドラム81と、この感光体ドラム81に対向して配置され、3本の張架ロール83〜85に架け渡されて循環搬送するトナー像保持体としての中間転写ベルト82とで構成されており、中間転写ベルト82に対し清掃装置87(32)が接触するように設けられている。尚、清掃装置87は少なくとも中間転写ベルト82の清掃時に接触するようになっていればよい。
このような構成の画像形成装置では、感光体ドラム81上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト82を挟んで感光体ドラム81に対向配置される一次転写ロール89によって中間転写ベルト82上に一次転写される。中間転写ベルト82上に転写されたトナー像は、二次転写ロール86によって転写材P上に二次転写される。尚、図では、感光体ドラム81の周囲に配置されてトナー像を形成する各要素、例えば現像器等は省略しており、また、転写材P上に転写されたトナー像を定着する定着器等も省略している。
本実施の形態の清掃装置87は、実施の形態1の清掃ユニット32と略同様に構成されるため、ここではその説明を省略する。尚、図中符号88が板状掻取り部材である。
本実施の形態でも清掃装置87によって、中間転写ベルト82上の残留付着物の清掃が実施の形態1と同様になされるようになる。
また、中間転写ベルト82に対して清掃装置87を用いる態様を示したが、例えば感光体ドラム81にこのような清掃装置を設けるようにしてもよく、ベルト状の感光体に用いるようにしてもよいことは云うまでもない。
Claims (6)
- 移動可能な被清掃対象物上の残留付着物を除去する清掃装置であって、
少なくとも上方の一部に開口部を有し且つ内部に空間部が形成されるように構成された装置筐体と、
この装置筐体内に固定的に支持され、前記開口部を介して被清掃対象物に接して当該被清掃対象物上の残留付着物を掻取る板状掻取り部材と、
この板状掻取り部材に付着した前記残留付着物を掻出す掻出し機構とを備え、
掻出し機構は、
両端の回転軸部に対し径方向に偏倚する回転腕部が含まれる駆動軸と、
前記回転腕部に設けられて装置筐体の空間部のうち前記板状掻取り部材から離間する方向に残留付着物を掻出す掻出し部材と、
この掻出し部材の両端部に設けられ、可撓性シート部材にて構成され且つ少なくとも前記板状掻取り部材の前記回転軸部に対応する領域にて板状掻取り部材の残留付着物を駆動軸の端部から中央に向かう方向に掻出す掻出し補助部材とを具備することを特徴とする清掃装置。 - 請求項1記載の清掃装置において、
掻出し部材は、少なくとも板状掻取り部材側に可撓性部材を備え、
この可撓性部材が板状掻取り部材の上方から下方に向かって当該板状掻取り部材上の残留付着物を掻出すような移動軌跡をもっていることを特徴とする清掃装置。 - 請求項1記載の清掃装置において、
掻出し補助部材は、少なくとも前記掻出し部材より板状掻取り部材両端部側に突出して下方に向かう折曲面部を備え、
この折曲面部は、駆動軸の端部から中央に向かう方向にて板状掻取り部材側に進出する傾斜面を構成していることを特徴とする清掃装置。 - 請求項1記載の清掃装置において、
前記装置筐体の空間部には、板状掻取り部材の長手方向に沿って設けられ且つ当該空間部に滞留する残留付着物を装置筐体外に送り出す搬送部材を設けていることを特徴とする清掃装置。 - トナー像を保持するトナー像保持体と、
トナー像保持体上の残留付着物を除去する請求項1記載の清掃装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - トナー像を保持するトナー像保持体と、
このトナー像保持体上のトナー像を転写材搬送体上の転写材に転写する転写材搬送体装置と、
この転写材搬送体上の残留付着物を除去する請求項1記載の清掃装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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