JP2008158122A - 撮像レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】正パワーの第1レンズと負パワーの第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、コンパクトで、良好な光学特性を有する撮像レンズの提供。
【解決手段】物体側から像面側に向かって順に、絞り、1面以上が非球面で、両凸の正パワーを有する第1レンズと、1面以上が非球面で、像面側に凸面を向けた負パワーを有するメニスカス形状の第2レンズとを含む撮像レンズであって、第1レンズの芯厚d1、第2レンズの芯厚d3及び撮像レンズ全体の焦点距離fが下記条件式(1)及び(2)を満足する。
0.50<(d1+d3)/f<0.75 (1)
0.10<d3/f<0.29 (2)
【選択図】 図1
【解決手段】物体側から像面側に向かって順に、絞り、1面以上が非球面で、両凸の正パワーを有する第1レンズと、1面以上が非球面で、像面側に凸面を向けた負パワーを有するメニスカス形状の第2レンズとを含む撮像レンズであって、第1レンズの芯厚d1、第2レンズの芯厚d3及び撮像レンズ全体の焦点距離fが下記条件式(1)及び(2)を満足する。
0.50<(d1+d3)/f<0.75 (1)
0.10<d3/f<0.29 (2)
【選択図】 図1
Description
本発明は撮像レンズに関する。特に、高画素用CCD、CMOSなどの固体撮像素子を使用した小型撮像装置、光センサー、携帯用モジュールカメラ、WEBカメラなどに好適な、コンパクトで良好な光学特性を有する2枚のレンズで構成される撮像レンズに関する。
近年、CCDやCMOSなどの固体撮像素子を使用した各種撮像装置が広く普及している。これら撮像素子の高性能化、小型化にともない、撮像装置に使用される撮像レンズも、従来以上にコンパクトで良好な光学特性が求められている。
従来、コンパクト化と良好な光学特性とをともに満足させる撮像レンズに関し、多くの研究開発が行われている。CCDなどの固体撮像素子の高性能化により、求められるコンパクト化や光学特性のレベルは高くなっている。撮像レンズをコンパクト化するには、撮像レンズを構成するレンズの枚数が少ないほど有利である。一方、光学特性はレンズ枚数が多くなるほど、容易に良好な特性を達成することができる。これらを考慮して、コンパクト化と良好な光学特性とをバランスさせた2枚のレンズで構成される撮像レンズが提案されている。
特許文献1には、物体側から順に、絞り、両凸の正のパワーを有する第1レンズと、物体側に凹面のメニスカス形状の正のパワーを有する第2レンズで構成された撮像レンズが提案されている。しかし、この構成でも、撮像レンズのコンパクト化は十分といえず、更なるコンパクト化が要望されている。
特許文献2には、物体側から順に、絞り、両凸の正のパワーを有する第1レンズと、物体側に凹面のメニスカス形状の第2レンズとで構成される撮像レンズが提案されている。この撮像レンズとして、第1レンズ及び第2レンズのパワー構成として「正・正」又は「正・負」を組み合わせたレンズ系が開示されている。これらの構成は「負・正」の組み合わせに比べ、コンパクト化には有利といわれている。しかしながら、この提案でも、撮像レンズのコンパクト化はまだ十分といえず、更なるコンパクト化が要望されている。
2枚のレンズで構成される撮像レンズのコンパクト化に関し、第1レンズと第2レンズのパワー構成を考慮した提案は多いが、撮像レンズコンパクト化の要因の一つであるレンズの厚さに焦点をあてた提案は見当たらない。
本発明は、上記従来例の問題点を解決するために成されたものであり、正パワーの第1レンズと負パワーの第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、さらにコンパクトで、良好な光学特性を有する撮像レンズを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、物体側から像面側に向かって順に、絞り、1面以上が非球面で、両凸の正のパワーを有する第1レンズと、1面以上が非球面で、像面側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、下記条件式(1)及び(2)を満足する撮像レンズである。
0.50<(d1+d3)/f<0.75 (1)
0.10<d3/f<0.29 (2)
ただし、
f:撮像レンズ全体の焦点距離、
d1:第1レンズの芯厚、
d3:第2レンズの芯厚
である。なお、レンズの芯厚とは光軸上でのレンズの厚さである。
0.50<(d1+d3)/f<0.75 (1)
0.10<d3/f<0.29 (2)
ただし、
f:撮像レンズ全体の焦点距離、
d1:第1レンズの芯厚、
d3:第2レンズの芯厚
である。なお、レンズの芯厚とは光軸上でのレンズの厚さである。
請求項2の発明は、請求項1の撮像レンズにおいて、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする。
0.2<d2/d1<1.0 (3)
ただし、
d1:第1レンズの芯厚、
d2:第1レンズの像面側の面と第2レンズの物体側の面との光軸上での面間隔
である。
0.2<d2/d1<1.0 (3)
ただし、
d1:第1レンズの芯厚、
d2:第1レンズの像面側の面と第2レンズの物体側の面との光軸上での面間隔
である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の撮像レンズにおいて、第1レンズが屈折率1.50〜1.55の範囲にある樹脂材料で形成されていることを特徴とする。
本発明者らは、正パワーの第1レンズと負パワーの第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、構成するレンズの厚さと光学特性の関係を鋭意検討した結果、構成するレンズの厚さと撮像レンズの焦点距離が特定の関係にあるとき、コンパクトで、良好な光学特性を有する撮像レンズが得られることを見出し、本発明に到達した。すなわち、物体側から像面側に向かって順に、絞り、1面以上が非球面で、両凸の正のパワーを有する第1レンズと、1面以上が非球面で、像面側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、第1及び第2レンズの芯厚の和と撮像レンズ全体の焦点距離との比、第2レンズの芯厚と撮像レンズ全体の焦点距離との比を請求項1に示す条件を満足させることにより、コンパクトで良好な光学特性を有する2枚レンズ構成の撮像レンズが得られる。それにより、本発明に係る撮像レンズが搭載される携帯電話など各種のデジタル入力機器の高機能化、高性能化、コンパクト化に寄与することができる。
さらに、請求項2に示す条件を満足させることにより、撮像レンズが大きくなることを規制するとともに、コンパクト化と光学特性とを好適にバランスさせることが可能である。
さらに、請求項3に示す条件を満足させることにより、第1レンズの芯厚を薄くすることができ、第1レンズ及び第2レンズの芯厚の和を小さく抑え、撮像レンズのコンパクト化を容易にする。
本発明に係る撮像レンズの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態に係る撮像レンズの構成を図1に示す。この撮像レンズLAは、物体側(図示せず)から像面に向かって順に、絞りS1、第1レンズL1、第2レンズL2が、配列された2枚構成のレンズ系である。第2レンズL2と像面との間に、ガラス平板GFが置かれる。このガラス平板GFとしては、カバーガラス、IRカットフィルタ、又は、ローパスフィルタなどの機能を有するものを使用することができる。
絞りS1を第1レンズL1より物体側へ配置することにより、入射瞳位置を像面から遠い位置にとることができる。これにより、高いテレセントリック性を確保することが可能となり、像面に対する入射角を好適にすることが可能となる。
第1レンズL1は1面以上が非球面、好ましくは両面が非球面の両凸の正のパワーを有するレンズである。第2レンズL2は1面以上が非球面、好ましくは両面が非球面の像面側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状のレンズである。第1レンズとして非球面を有する正パワーのレンズを、第2レンズとして非球面を有する負パワーのレンズを組み合わせることにより、撮像レンズLAをコンパクト化すると共に良好な光学特性が得られる。しかしながら、単に正パワーの第1レンズと負パワーの第2レンズとを組み合わせるだけでは、コンパクト化は不十分である。なお、前記のパワーは、焦点距離の逆数で定義される量のことである。
そこで、正パワーの第1レンズと負パワーの第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、構成するレンズの厚さと光学特性の関係を鋭意検討した結果、光学特性を出来るだけ損なわない範囲で構成レンズの薄肉化を図るために、第1の条件として、第1レンズL1の芯厚d1と第2レンズL2の芯厚d3との和と撮像レンズ全体の焦点距離fとの比を以下の条件式(1)、より好ましくは条件式(1−A)を満足させる必要があることがわかった。
0.50<(d1+d3)/f<0.80 (1)
0.55<(d1+d3)/f<0.74 (1−A)
0.50<(d1+d3)/f<0.80 (1)
0.55<(d1+d3)/f<0.74 (1−A)
(d1+d3)/fの値が条件式(1)の上限値より大きくなると、コンパクト化の達成が困難になることがある。また、(d1+d3)/fの値が条件式(1)の下限値より小さくなると、収差の補正が困難となることがある。そのため、条件式の範囲外では、コンパクト化と良好な光学特性をともに達成する撮像レンズを得ることが難しくなる。従って、上記条件式(1)、より好ましくは条件式(1−A)に示す条件を満足させることにより、コンパクトで良好な光学特性を有する2枚レンズ構成の撮像レンズが得られる。それにより、この撮像レンズLAが搭載される携帯電話など各種のデジタル入力機器の高機能化、高性能化、コンパクト化に寄与することができる。
さらに、第2の条件として、第2レンズの芯厚d3と撮像レンズ全体の焦点距離fとの比を以下の条件式(2)、より好ましくは条件式(2−A)をさらに満足させることにより、撮像レンズLAが大きくなることを規制するとともに、コンパクト化と光学特性とを好適にバランスさせることが可能である。
0.10<d3/f<0.30 (2)
0.15<d3/f<0.27 (2−A)
0.10<d3/f<0.30 (2)
0.15<d3/f<0.27 (2−A)
d3/fの値が条件式(2)の上限値より大きくなると、コンパクト化の達成が困難となることがある。また、d3/fの値が条件式(2)の下限値より小さくなると、第2レンズの芯厚が薄くなりすぎて、レンズの製造が困難となることがあったり、収差の補正が困難となることがあったりする。従って、撮像レンズLAが条件式(1)及び(2)を同時に満足することにより、コンパクト化と良好な光学特性を有することが可能となる。
また、第1レンズL1の芯厚d1と第1レンズL1の像面側の面と第2レンズL2の物体側の面との光軸上での面間隔d2との比d2/d1を、以下の条件式(3)、好ましくは条件式(3−A)、より好ましくは条件式(3−B)を満足させることにより、良好な光学特性を維持しつつ、撮像レンズLAをさらにコンパクト化することができる。
0.2<d2/d1<1.0 (3)
0.3<d2/d1<0.8 (3−A)
0.5≦d2/d1<0.7 (3−B)
0.2<d2/d1<1.0 (3)
0.3<d2/d1<0.8 (3−A)
0.5≦d2/d1<0.7 (3−B)
d2/d1の値が条件式(3)の上限値より大きくなるとコンパクト化が不十分となり、下限値より小さくなると良好な光学特性が得られないことがある。
撮像レンズLAの第1レンズL1と第2レンズL2のパワーバランスは、それぞれのレンズの焦点距離f1及びf2と撮像レンズLA全体の焦点距離fとの関係が下記条件式(4)及び(5)を満足することが好ましい。条件式(4)は、第1レンズL1の焦点距離f1と撮像レンズ全体の焦点距離fの比f1/fの関係を示す。また、条件式(5)は、第2レンズL2の焦点距離f2と撮像レンズ全体の焦点距離fの比f2/fの関係を示す。
0.4<f1/f<0.8 (4)
0.8<|f2|/f<2.0 (5)
0.4<f1/f<0.8 (4)
0.8<|f2|/f<2.0 (5)
f1/fの値が、条件式(4)の上限値より大きくなると光学長が長くなり、コンパクト化が難しくなることがある。又、下限値より小さくなると歪曲収差の補正が不十分となることがある。また、|f2|/fの値が条件式(5)の範囲外では、球面収差などの補正が不十分となることがある。従って、条件式(4)及び(5)の範囲外では、コンパクトで光学特性の良好な撮像レンズを得ることが難しくなる。
第1レンズL1及び第2レンズL2は、それぞれ樹脂材料で形成されている。第1レンズL1に使用される樹脂材料は、ASTM D542法に準じて測定されたd線の屈折率が1.50〜1.55、好ましくは、1.50〜1.53の範囲にあり、波長450〜600nmの範囲での光線透過率が80%以上、好ましくは85%以上の樹脂材料であればよく、熱可塑性樹脂であっても、熱硬化性樹脂であってもよい。第1レンズL1の好ましい樹脂材料の具体例としては、シクロ環や、その他の環状構造を有する非晶性のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
第2レンズL2に使用される樹脂材料は、ASTM D542法に準じて測定されたd線の屈折率が1.50〜1.65、好ましくは、1.55〜1.64の範囲にあり、波長450〜600nmの範囲での光線透過率が80%以上、好ましくは85%以上の樹脂材料であればよく、熱可塑性樹脂であっても、熱硬化性樹脂であってもよい。
第2レンズL2に使用される樹脂材料の具体例としては、シクロ環や、その他の環状構造を有する非晶性のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどを構成成分とする透明性の高いポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂などが挙げられる。これらの中では、ポリカーボネート系樹脂、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどを構成成分とする透明性の高いポリエステル系樹脂などが好ましい。第1レンズL1及び第2レンズL2は前記の樹脂材料を使用し、射出成形、圧縮成形、注型成形、トランスファー成形など公知の成形加工法を利用して製造することができる。
レンズを樹脂材料で製造する場合、第1レンズL1及び第2レンズL2のレンズ外周部にコバを設けることができる。コバの形状は、レンズの性能を損なわなければ、特に制約は無い。レンズの成形加工性の面から、コバの厚さはレンズ外周部の厚さの70〜130%の範囲にあることが好ましい。レンズ外周部にコバを設けた場合、コバ部に光が入射すると、ゴーストやフレアの原因となることがある。その場合は、必要に応じて、レンズ間に入射光を制限する遮光マスクを設ければよい。
撮像レンズLAは、撮像モジュールなどに利用される前に、第1レンズL1及び第2レンズL2はそれぞれの物体側、像面側のレンズ表面に反射防止や表面硬化など公知の表面処理を施してもよい。撮像レンズLAを使用した撮像モジュールは、携帯用モジュールカメラ、WEBカメラ、パソコン、デジタルカメラ、自動車や各種産業機器の光センサー、モニターなどに使用される。
以下、本発明の撮像レンズLAの具体的実施例について説明する。各実施例に記載されている記号は以下のことを示す。
f :撮像レンズ全体の焦点距離(単位mm)
f1 :第1レンズL1の焦点距離(単位mm)
f2 :第2レンズL2の焦点距離(単位mm)
Fno :Fナンバー
r :光学面の曲率半径、レンズの場合は中心曲率半径(単位mm)
d :レンズの芯厚あるいはレンズ間の面間隔(単位mm)
d1 :第1レンズL1の芯厚(単位mm)
d2 :第1レンズL1の像面側の面と第2レンズL2の物体側の面との光軸上での面間隔(単位mm)
d3 :第2レンズL2の芯厚(単位mm)
d4 :第2レンズL2の像面側とガラス平板GFの物体側との光軸上での面間隔(単位mm)
d5 :ガラス平板GFの厚さ(単位mm)
nd :d線での屈折率
N1 :第1レンズL1の屈折率
N2 :第2レンズL2の屈折率
N3 :ガラス平板GFの屈折率
νd :d線でのアッベ数
ν1 :第1レンズL1のアッベ数
ν2 :第2レンズL2のアッベ数
ν3 :ガラス平板GFのアッベ数
f :撮像レンズ全体の焦点距離(単位mm)
f1 :第1レンズL1の焦点距離(単位mm)
f2 :第2レンズL2の焦点距離(単位mm)
Fno :Fナンバー
r :光学面の曲率半径、レンズの場合は中心曲率半径(単位mm)
d :レンズの芯厚あるいはレンズ間の面間隔(単位mm)
d1 :第1レンズL1の芯厚(単位mm)
d2 :第1レンズL1の像面側の面と第2レンズL2の物体側の面との光軸上での面間隔(単位mm)
d3 :第2レンズL2の芯厚(単位mm)
d4 :第2レンズL2の像面側とガラス平板GFの物体側との光軸上での面間隔(単位mm)
d5 :ガラス平板GFの厚さ(単位mm)
nd :d線での屈折率
N1 :第1レンズL1の屈折率
N2 :第2レンズL2の屈折率
N3 :ガラス平板GFの屈折率
νd :d線でのアッベ数
ν1 :第1レンズL1のアッベ数
ν2 :第2レンズL2のアッベ数
ν3 :ガラス平板GFのアッベ数
撮像レンズLAの第1レンズL1及び第2レンズL2のそれぞれのレンズ面の非球面形状は、yを光の進行方向を正とした光軸に、xを光軸と直交する方向とした軸として、下記の非球面多項式(6)で表される。
y=(x2/r)/[1+{1−(k+1)(x/r)2}1/2]+A4x4
+A6x6+A8x8+A10x10 (6)
+A6x6+A8x8+A10x10 (6)
ただし、rは光軸上の曲率半径、kは円錐係数、A4、A6、A8、A10は非球面係数である。
各レンズ面の非球面は、便宜上、式(6)で表される非球面を使用している。しかしながら、特にこの非球面多項式(6)に限定されるものではない。
(実施例1)
図2は、実施例1の撮像レンズの配置を示す構成図である。実施例1の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1及び第2レンズL2のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径r、屈折率nd、アッベ数νd、レンズの芯厚又はレンズ間の面間隔d、円錐係数k、非球面係数などの値を、表1に示す。
図2は、実施例1の撮像レンズの配置を示す構成図である。実施例1の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1及び第2レンズL2のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径r、屈折率nd、アッベ数νd、レンズの芯厚又はレンズ間の面間隔d、円錐係数k、非球面係数などの値を、表1に示す。
この条件では、f=2.09mm、f1=1.16mm、f2=−2.58mm、d1=1.17mm、d2=0.37mm、d3=0.37mm、Fno=2.8となる。これらの値から、(d1+d2)/f=0.74、d3/f=0.18、d2/d1=0.32であった。
実施例1の撮像レンズの球面収差を図3に、非点収差及び歪曲収差を図4に示す。以上の結果より、実施例1の撮像レンズは、コンパクトで、良好な光学特性を有していることがわかる。なお、球面収差及び非点収差は波長486nm、波長588nm、波長656nmの3波長に対する収差の結果であり、図では左から順に、波長486nm、波長588nm、波長656nmにおける収差である。歪曲収差は波長588nmにおける収差である。又、非点収差のSはサジタル像面に対する収差、Tはタンジェンシャル像面に対する収差である。
(実施例2)
図5は、実施例2の撮像レンズの配置を示す構成図である。この実施例2の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1及び第2レンズL2のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径r、屈折率nd、アッベ数νd、レンズの芯厚又はレンズ間の面間隔d、円錐係数k、非球面係数などの値を、表2に示す。
図5は、実施例2の撮像レンズの配置を示す構成図である。この実施例2の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1及び第2レンズL2のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径r、屈折率nd、アッベ数νd、レンズの芯厚又はレンズ間の面間隔d、円錐係数k、非球面係数などの値を、表2に示す。
この条件では、f=2.42mm、f1=1.50mm、f2=−4.07mm、d1=1.24mm、d2=0.69mm、d3=0.41mm、Fno=2.8となる。これらの値から、(d1+d2)/f=0.68、d3/f=0.17、d2/d1=0.56であった。
実施例2の撮像レンズの球面収差を図6に、非点収差及び歪曲収差を図7に示す。以上の結果より、実施例2の撮像レンズは、コンパクトで、良好な光学特性を有していることがわかる。
LA :撮像レンズ
S1 :絞り
L1 :第1レンズ
L2 :第2レンズ
GF :ガラス平板
R1 :第1レンズL1の物体側面
R2 :第1レンズL1の像面側面
R3 :第2レンズL2の物体側面
R4 :第2レンズL2の像面側面
R5 :ガラス平板GLの物体側面
R6 :ガラス平板GLの像面側面
d1 :第1レンズL1の芯厚
d2 :第1レンズL1の像面側と第2レンズL2の物体側との光軸上の面間隔
d3 :第2レンズL2の芯厚
d4 :第2レンズL2の像面側とガラス平板GFの物体側との光軸上の面間隔
d5 :ガラス平板GFの厚さ
S1 :絞り
L1 :第1レンズ
L2 :第2レンズ
GF :ガラス平板
R1 :第1レンズL1の物体側面
R2 :第1レンズL1の像面側面
R3 :第2レンズL2の物体側面
R4 :第2レンズL2の像面側面
R5 :ガラス平板GLの物体側面
R6 :ガラス平板GLの像面側面
d1 :第1レンズL1の芯厚
d2 :第1レンズL1の像面側と第2レンズL2の物体側との光軸上の面間隔
d3 :第2レンズL2の芯厚
d4 :第2レンズL2の像面側とガラス平板GFの物体側との光軸上の面間隔
d5 :ガラス平板GFの厚さ
Claims (3)
- 物体側から像面側に向かって順に、絞り、1面以上が非球面で、両凸の正のパワーを有する第1レンズと、1面以上が非球面で、像面側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズとを含む撮像レンズにおいて、下記条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
0.50<(d1+d3)/f<0.75 (1)
0.10<d3/f<0.29 (2)
ただし、
f:撮像レンズ全体の焦点距離、
d1:第1レンズの芯厚、
d3:第2レンズの芯厚
である。なお、レンズの芯厚とは光軸上でのレンズの厚さをいう。 - 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
0.2<d2/d1<1.0 (3)
ただし、
d1:第1レンズの芯厚、
d2:第1レンズの像面側の面と第2レンズの物体側の面との光軸上での面間隔
である。 - 第1レンズが屈折率1.50〜1.55の範囲にある樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像レンズ。
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JP2009069369A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Fujinon Corp | 撮像レンズおよび撮像装置 |
JP2010102087A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Enplas Corp | 撮像レンズ |
JP2012108449A (ja) * | 2010-11-16 | 2012-06-07 | E-Pin Optical Industry Co Ltd | 2つのレンズからなる光学イメージングレンズ |
-
2006
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080729 |