JP2008157336A - ホース継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソケットの内周面に把持用突起を形成する際の加工時間を長くすることなく、固定するゴムホースの耐抜け性およびシール性の向上を可能にするホース継手を提供する。
【解決手段】ソケット4の内周面に環状に形成した把持用突起5を、円筒軸方向に間隔をあけて複数設けて同じ突起高さHにするとともに、ソケット4の外周面の第1突起5aと第2突起5bとの間に段差を形成して第1突起5a側に突出部4aを設け、ソケット4を加締めると、突出部4aの内周側に形成された第1突起5aが他の突起5b、5c、5dよりもニップル2とソケット4との間に挿入したゴムホースの端部に深く食い込んで第1突起5aとニップル2とでゴムホースの補強層を把持し、他の突起5b、5c、5dは補強層程度まで食い込んでゴムホースの内層ゴムをニップル2に密着させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ソケット4の内周面に環状に形成した把持用突起5を、円筒軸方向に間隔をあけて複数設けて同じ突起高さHにするとともに、ソケット4の外周面の第1突起5aと第2突起5bとの間に段差を形成して第1突起5a側に突出部4aを設け、ソケット4を加締めると、突出部4aの内周側に形成された第1突起5aが他の突起5b、5c、5dよりもニップル2とソケット4との間に挿入したゴムホースの端部に深く食い込んで第1突起5aとニップル2とでゴムホースの補強層を把持し、他の突起5b、5c、5dは補強層程度まで食い込んでゴムホースの内層ゴムをニップル2に密着させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ホース継手に関し、さらに詳しくは、ソケットの内周面に把持用突起を形成する際の加工時間を長くすることなく、固定するゴムホースの耐抜け性およびシール性の向上を可能にするホース継手に関するものである。
従来、高圧ホース等のワイヤ補強層を備えたゴムホースを固定するホース継手として、ホース端部の外層ゴムを除去することなく固定するホース継手が知られている。このホース継手のソケットの内周面には、円周方向に沿って環状に形成された把持用突起がソケットの円筒軸方向に間隔をあけて複数設けられている。このソケットとニップルとの間にゴムホースの端部を挿入した後に、ソケットを加締めて把持用突起をゴムホースに食い込ませることにより、ゴムホースを固定するようにしている。
しかしながら、把持用突起は外層ゴムに食い込むものの、補強層まで十分に食い込みにくく、経年的なゴムの劣化等によってゴムホースがホース継手から抜け易くなるという問題があった。そこで、把持用突起の突起高さを大きくしてゴムホースへの食い込みを深くすることも考えられる。ところが、把持用突起は、円筒状のソケット用材料を旋盤等で円筒軸心を中心にして回転させながら、内側から所定形状のバイトを押し当てて削り出す精密な加工によって形成されるため、突起高さを大きくするには加工時間が非常に長くなるという問題があった。加工時間の長時間化は、ソケット(ホース継手)のコストアップの大きな要因となる。
この加工時間の長時間化を回避するため、把持用突起の突起高さを大きくする代わりに把持用突起が形成されている部分のソケット外周面を突出させたホース継手が提案されている(特許文献1参照)。この提案のホース継手では、ソケット外周面に設けた突出部を押圧することにより把持用突起のゴムホースへの食い込みが深くなり、ゴムホースの耐抜け性が向上する。ところで、把持用突起の食い込みが深くなると、内層ゴムまで貫通してゴムホースのシール性が損なわれることがあるため、シール性についても十分な性能を確保する必要があった。
特開2006−112600号公報
本発明の目的は、ソケットの内周面に把持用突起を形成する際の加工時間を長くすることなく、固定するゴムホースの耐抜け性およびシール性の向上を可能にするホース継手を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のホース継手は、ニップルと、該ニップルの外周面に一端部を嵌合し、他端部を開口する円筒状のソケットとで構成され、前記ソケットは内周面に円周方向に沿って環状に形成された複数の把持用突起を円筒軸方向に間隔をあけて備え、前記ニップルとソケットとの間に挿入した補強層を備えたゴムホースの端部に、ソケットを加締めることにより前記複数の把持用突起を食い込ませてゴムホースを固定するホース継手において、前記複数の把持用突起を同じ突起高さに形成するとともに、前記ソケットの外周面を、円筒軸方向において前記複数の把持用突起が形成された範囲の中途で、前記ソケットの一端部側を他端部側よりも突出するように構成したことを特徴とするものである。
ここで、前記ソケットの外周面が突出した範囲に形成されている把持用突起の先端を、他の範囲に形成されている把持用突起の先端よりも鋭角にすることもでき、円筒軸方向で前記ソケットの一端部側に傾角した抜け止め形状に形成することもできる。
本発明のホース継手によれば、ソケットの内周面に円周方向に沿って環状に形成され、円筒軸方向に間隔をあけて複数備えた把持用突起を同じ突起高さにするとともに、ソケットの外周面を、円筒軸方向において複数の把持用突起が形成された範囲の中途で、ニップルの外周面に嵌合した側となるソケットの一端部側を他端部側よりも突出するように構成したので、ソケットを加締める際に外周面を突出した範囲がより深く押圧されて、この範囲に形成されている把持用突起が、ニップルとソケットとの間に挿入したゴムホースの端部に一段と深く食い込んでゴムホースの耐抜け性を向上させることができる。また、ソケットの外周面を突出した範囲以外に形成されている把持用突起は、ソケットを加締める際にゴムホースの端部に必要以上に食い込まないので、ゴムホースの内層ゴムを貫通することがなく、内層ゴムをニップルに密着させてゴムホースのシール性を確保することができる。
このように、本発明では把持用突起の突起高さを特別に大きくすることなく、ソケットの外周面を加工するようにしたので、把持用突起を形成する際の加工時間が長くなることもない。
以下、本発明のホース継手を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するように、本発明のホース継手1は、ニップル2と円筒状のソケット4とで構成され、ニップル2の外周面に形成した嵌合溝3にソケット4の一端部に形成した嵌合部6を嵌合することにより、ソケット4をニップル2の外周側にすき間をあけて配置した構造になっている。ソケット4の他端部は開口した状態になっている。
円筒状のソケット4は、図1および図2に例示するように内周面に突出し、円周方向に沿って環状に形成された把持用突起5を、ソケット4の円筒軸方向に間隔をあけて複数備えている。この実施形態では、ソケット4の円筒軸方向で嵌合部6側から開口端部側に向かって順に第1突起5a、第2突起5b、第3突起5c、第4突起5dの4つの把持用突起5が形成され、それぞれ同じ突起高さHになっている。この把持用突起5の数は4つに限定されず複数であればよく、それぞれの把持用突起5の間隔は固定するゴムホース7のスペック等により適宜決定される。
ソケット4の外周面は、円筒軸方向において第1突起5aと第2突起5bとの間に段差を有し、第1突起5a側の範囲が第2突起5b側の範囲よりも外周側に突出するように構成されている。即ち、ソケット4の外周面を突出した範囲となる突出部4aの内周側には第1突起5aが形成され、外周面を突出していない範囲の内周側には第2突起5b、第3突起5c、第4突起5dが形成されている。
この突出部4aは、第1突起5aと第2突起5bとの間に段差を形成して設けるだけでなく、ソケット4の円筒軸方向において第1突起5aが形成されている位置から第4突起5dが形成されている位置に至る範囲の中途に段差を形成して、嵌合部6側を開口端部側よりも外周側に突出するように設ければよい。即ち、ソケット4の円筒軸方向において、突出部4aが形成されている範囲に少なくも1つの把持用突起5があり、突出部4aが形成されている範囲外となる他の範囲に少なくとも1つの把持用突起5がある構造であればよい。図1の実施形態で言えば、第1突起5aおよび第2突起5bが形成されている範囲に突出部4aを設けることもでき、第1突起5aから第3突起5cが形成されている範囲に突出部4aを設けることもできる。
金属ワイヤ等で構成される補強層9を備えたゴムホース7を固定するには、図3に例示するように、ニップル2とソケット4との間にゴムホース7の端部を挿入し、ソケット4を外周側から加締めることにより行なう。ソケット4を加締めると把持用突起5が内周側に押圧されて、ゴムホース7に食い込む。ここで、ソケット4の円筒軸方向において第1突起5aが形成されている範囲のソケット4の外周面は、他の突起5b、5c、5dが形成されている範囲よりも相対的に突出しているので、第1突起5aの食い込みが相対的に深くなり、この第1突起5aは外層ゴム10を貫通して補強層9に達し、さらに補強層9を介して内層ゴム8を貫通してニップル2まで到達する。これにより、補強層9は外層ゴム10および内層ゴム8を介在することなく、或いはゴムの介在を最小限にして第1突起5aとニップル2とに把持された状態になる。そのため、外層ゴム10、内層ゴム8の経年劣化に影響を受けることなく、ゴムホース7がホース継手1に固定されて長期間抜けにくくなり、ゴムホース7の耐抜け性が向上する。
一方、第2突起5b、第3突起5c、第4突起5dが形成されている範囲のソケット4の外周面は、相対的に内周側に引っ込んでいるので、ソケット4を加締めた際に第2突起5b、第3突起5c、第4突起5dの食い込み深さは、第1突起5aよりも浅くなり、外層ゴム10を貫通し補強層9に達する程度となって、内層ゴム8を貫通することがない。したがって、これら第2突起5b、第3突起5c、第4突起5dにより押圧された内層ゴム8がニップル2に密着してゴムホース7を流通する流体の漏れを確実に防止することが可能になる。
このように、本発明では第1突起5aがゴムホース7の耐抜け性を確保し、第2突起5b、第3突起5c、第4突起5dがゴムホース7のシール性を確保するように構成されている。
さらに、このホース継手1は、4つの把持用突起5が同じ突起高さHであり、特別に突起高さHを大きくすることなく、ソケット4の外周面に突出部4aを設ける加工を行なうことにより製造することができる。ソケット4の外周面に突出部4aを設ける加工は、内周面に形成する把持用突起5の突起高さHを大きくする加工よりも格段に容易で、かつ短時間で行なうことができる。このように、本発明では把持用突起5の突起高さHを大きくする代わりに、ソケット4の外周面を加工するようにしたので、把持用突起5を形成する際の加工時間が長くなることを回避でき、ソケット4のコストアップを抑えることができる。
また、図4に例示するように、第1突起5aの先端の角度Aを、第2突起5b、第3突起5cの先端の角度Bおよび第4突起5dの先端の角度Cよりも鋭角にすることもできる。これにより、ソケット4を加締めた際に、第1突起5aが他の突起5b、5c、5dに比べて一段とゴムホース7に食い込み易くなり、ゴムホース7がホース継手1から抜けにくくなる。
このように、突出部4aの内周側に形成された把持用突起5の先端を、他の範囲に形成された把持用突起5の先端よりも鋭角にすることにより、ゴムホース7の耐抜け性を向上させることができる。突出部4aの内周側に複数の把持用突起5が形成されている場合、他の範囲に形成された把持用突起5の先端よりも鋭角にするのは、いずれか1つの把持用突起5でもよく、例えば、ソケット4の円筒軸方向で最も嵌合部6側に位置する把持用突起5だけをその対象とする。
第1突起5aの先端は、図5に例示するように、ソケット4の円筒軸方向で嵌合部6側に傾角させた断面直角三角形状に形成することもできる。第1突起5aをこのような抜け止め形状に形成することにより、ソケット4を加締めてゴムホース7に食い込ませてゴムホース7を固定した際に、ゴムホース7をホース継手1から引き抜こうとする力が作用しても、この第1突起5aによる抵抗力が大きくなる。そのため、ゴムホース7がホース継手1から抜けにくくなる。
このように、突出部4aの内周側に形成された把持用突起5の先端を、ソケット4の円筒軸方向で嵌合部6側に傾角した抜け止め形状にすることで、ゴムホース7の耐抜け性を向上させることができる。突出部4aの内周側に複数の把持用突起5が形成されている場合、先端を抜け止め形状にするのは、いずれか1つの把持用突起5でもよく、例えば、ソケット4の円筒軸方向で最も嵌合部6側に位置する把持用突起5だけをその対象とする。
1 ホース継手
2 ニップル
3 嵌合溝
4 ソケット
4a 突出部
5 把持用突起
5a 第1突起
5b 第2突起
5c 第3突起
5d 第4突起
6 嵌合部
7 ゴムホース
8 内層ゴム
9 補強層
10 外層ゴム
2 ニップル
3 嵌合溝
4 ソケット
4a 突出部
5 把持用突起
5a 第1突起
5b 第2突起
5c 第3突起
5d 第4突起
6 嵌合部
7 ゴムホース
8 内層ゴム
9 補強層
10 外層ゴム
Claims (3)
- ニップルと、該ニップルの外周面に一端部を嵌合し、他端部を開口する円筒状のソケットとで構成され、前記ソケットは内周面に円周方向に沿って環状に形成された複数の把持用突起を円筒軸方向に間隔をあけて備え、前記ニップルとソケットとの間に挿入した補強層を備えたゴムホースの端部に、ソケットを加締めることにより前記複数の把持用突起を食い込ませてゴムホースを固定するホース継手において、前記複数の把持用突起を同じ突起高さに形成するとともに、前記ソケットの外周面を、円筒軸方向において前記複数の把持用突起が形成された範囲の中途で、前記ソケットの一端部側を他端部側よりも突出するように構成したホース継手。
- 前記ソケットの外周面が突出した範囲に形成されている把持用突起の先端を、他の範囲に形成されている把持用突起の先端よりも鋭角にした請求項1に記載のホース継手。
- 前記ソケットの外周面が突出した範囲に形成されている把持用突起の先端を、円筒軸方向で前記ソケットの一端部側に傾角した抜け止め形状に形成した請求項1または2に記載のホース継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006345719A JP2008157336A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | ホース継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006345719A JP2008157336A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | ホース継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008157336A true JP2008157336A (ja) | 2008-07-10 |
Family
ID=39658472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006345719A Pending JP2008157336A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | ホース継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008157336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017073148A1 (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-04 | 株式会社 栄組 | 壁の亀裂補修装置 |
-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006345719A patent/JP2008157336A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017073148A1 (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-04 | 株式会社 栄組 | 壁の亀裂補修装置 |
JP2017082497A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | 株式会社 栄組 | 壁の亀裂補修装置 |
US10364582B2 (en) | 2015-10-29 | 2019-07-30 | Sakaegumi Corporation | Device for repairing crack in wall |
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