JP2008155716A - 車両用空調装置及び空調制御装置 - Google Patents

車両用空調装置及び空調制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吹出モードがバイレベルモードに設定されている状態でエアミックスドアが最大暖房位置側に設定されたときのフェイス開口部及びフット開口部から吹き出される空調風の風量を均一化する。
【解決手段】設定されている吹出しモードがバイレベルモードに設定されているときに第1温度調整ドア16が最大暖房位置に設定された場合には、第1温度調整ドア16の開度位置を最大冷房側位置へと補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用空調装置等に関する。
車両用空調装置の一例として特許文献1に記載されているものが公知である。これは、温風ガイドにより形成された温風通路を通過した温風と冷風通路を通過した冷風とが空気混合室で混合され、混合後の空調風が各開口部から選択的に吹き出されるようになっている。
具体的には、以下のような構成である。まず、空調ケース内に導入された空気は冷却用熱交換器で冷却され、冷却後の冷風がエアミックスドアの開度位置調整によって加熱用熱交換器で加熱される冷風と加熱余熱交換器をバイパスする冷風とに配分される。加熱用熱交換器で加熱された温風は、温風ガイドにより形成された温風通路を通って空気混合室に到達するとともに、加熱用熱交換器をバイパスした冷風は冷風通路を通って同じく空気混合室に到達し、当該室内で混合される。
ここで、加熱用熱交換器から吹き出された温風は、温風ガイドに沿って上昇し、空調ケース前方(冷風通路側)に湾曲した温風ガイドの先端部によって空調ケース前方へ吹き出す形で空気混合室内に集合する。一方、冷却用熱交換器から吹き出された冷風は、空調ケース後方へ向けて吹き出されることで空気混合室に集合する。
空気混合室で混合された空調風は、例えば、フット開口部から吹き出される空調風とフェイス開口部から吹き出される空調風との風量割合を調整する切替ドアの切替位置に応じてそれぞれの開口部から所定の割合で空調風が吹き出される。
フェイス開口部は、空気混合室から斜め上方に位置しており、フット開口部は、温風ガイド後方に位置しているため、空気混合室からの空調風は、切替ドアによって、空気混合室から斜め上方に向かう空調風と、空気混合室から温風ガイドの後側に回り込む空調風とに分かれる。このうち、温風ガイドの後側に回り込む空調風は、主に冷風の流れによって形成されるようになっている。
特開2005−22613号公報
ところで、吹出モードを、フェイス開口部から吹き出される空調風とフット開口部から吹き出される空調風とを同量とするバイレベルモードに設定された状態で、エアミックスドアの開度位置が空調ケース内に導入された空気の全てを加熱用熱交換器で加熱する最大暖房位置の側に設定されると、空気混合室内に集合する冷風の割合が減少することが判明した。
このため、冷風の流れによってフット開口部に吹き出されていた空調風の割合が減少することとなる。この結果、両開口部から吹き出される空調風の割合が不均一となり、各身体部位に吹き付けられる空調風の風量にバラつきが生じて違和感を覚えることがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吹出モードがバイレベルモードに設定されている状態でエアミックスドアが最大暖房位置側に設定されたときの、フェイス開口部及びフット開口部から吹き出される空調風の風量を均一化することができる車両用空調装置等を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、空調ケース内に導入した空気を温度調整し、温度調整後の前記空気を車室内に吹き出す車両用空調装置であって、前記空調ケース内に導入された空気を冷却して冷風を吹き出す冷却用熱交換器と、前記冷風を加熱して温風を吹き出す加熱用熱交換器と、前記冷却用熱交換器を通過した冷風が前記加熱用熱交換器をバイパスする冷風通路と、前記冷風通路を通過する冷風と、前記加熱用熱交換器に加熱される冷風との風量割合を調整するエアミックスドアと、前記加熱用熱交換器で加熱された前記温風が通過する温風通路と、前記温風通路を形成し、温風流れ下流側部位が前記冷風通路側へ向けられた温風ガイドと、前記冷風通路を通過した前記冷風と、前記温風通路を通過した前記温風とを混合して空調風を生成する空気混合室と、前記空気混合室からの空調風が吹出されるフェイス開口部と、前記温風ガイドを介して前記温風通路の反対側の位置に配置され、前記空気混合室からの空調風が吹出されるフット開口部と、前記フェイス開口部に吹き出される前記空調風と前記フット開口部に吹き出される前記空調風との風量割合を切替える切替ドアと、前記切替ドアが前記フェイス開口部から吹き出される前記空調風と前記フット開口部から吹き出される前記空調風とを同量とする切替位置に設定されている場合であって、前記エアミックスドアの開度位置が前記冷風通路を通過する冷風よりも前記加熱用熱交換器で加熱される冷風が多くなる開度位置に設定されたときには、前記エアミックスドアの開度位置を前記空調ケース内に導入された空気の全てを前記冷風通路に配風する最大冷房位置側へと補正する補正制御手段とを備えることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、エアミックスドアの開度位置を最大冷房位置側へと補正することにより、空気混合室内に吹き出される冷風の風量が増加する。この結果、温風ガイドの後側に回り込む空調風の風量が増加し、フット開口部に吹き出される空調風の風量が増加する。これにより、フェイス開口部から吹き出される空調風の風量とフット開口部から吹き出される空調風の風量との差が縮小され適切な空調感覚を確保することができる。
請求項2の発明では、前記補正制御手段は、前記エアミックスドアの開度位置を前記フェイス開口部から吹き出される前記空調風と前記フット開口部から吹き出される前記空調風とが同量となる開度位置に補正することを特徴としている。
請求項2の発明によれば、乗員の空調感覚を最適にすることができる。
請求項3の発明では、前記補正制御手段は、前記設定手段で設定された前記エアミックスドアの開度位置が前記空調ケース内に導入された空気の全てを前記加熱用熱交換器で加熱する最大暖房位置に設定されているときに前記エアミックスドアの開度位置を補正することを特徴としている。
エアミックスドアが最大暖房位置に設定されているときには、空気混合室内に吹き出される冷風が途絶えることとなるため、冷風の流れによるフット開口部への空調風が著しく減少する。また、空気混合室に吹き出される温風は、空気流れ下流側から上流側へ向けて流れているため、フット開口部へ辿り着くための温風の流れがUターン状となるため、圧損が大となることで、フット開口部へ吹き出される温風が著しく減少し、空調感覚の違和感を最も感じ易くなる。
請求項3の発明では、エアミックスドアが最大暖房位置に設定されているときに、切替ドアの切替位置を補正することで、両開口部から吹き出される温風風量のムラをなくして最適な空調感覚を提供することができる。
請求項4の発明では、請求項1から請求項3のいずれかに記載の空調装置に用いられる補正制御手段を備えることを特徴とする空調制御装置。請求項4の発明については、上記と同様の効果であるため、その説明を省略する。
<第1の実施形態>
本発明に係る車両用空調装置の一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。本実施形態の車両用空調装置は、設定されている吹出モードがバイレベルモードであって、かつ、第1温度調整ドア16の開度位置が最大暖房位置に設定されたときに、フットフェイス切替用ドア29の切替位置を補正するものである。
図1に空調ユニット10の断面図を示す。空調ユニット10は車両の前後方向および上下方向に対して、図中の矢印で示す搭載方向で配置されており、車室内へ向けて流れる空気通路が形成されている。また、図示しない送風機ユニットが備えられており、外気(車室外空気)と内気(車室内空気)を切替導入し、導入した空気を空調ユニット10の空気通路内に送り込む。
空調ユニット10には、当該ユニット10を構成する各構成部品が収容されているとともに、内部に空気通路が形成されている空調ケース11を有している。この空調ケース11は、左右に2分割される2つのケース半体の内側に各構成部品を収めた状態で一体化されている。
空調ケース11内には、図示するように、冷却用熱交換器としての蒸発器12と加熱用熱交換器としてのヒータコア13とが内蔵されている。空調ケース11のうち車両最前方の部位には、送風機ユニットから吹き出された空気が流入する空気入口空間14が形成されている。
空気入口空間14直後の部位には、蒸発器12が略垂直に配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルを循環する冷媒の蒸発潜熱を空気から吸熱し、空気を冷却するものである。蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)には、所定の間隔を開けて、略並行にヒータコア13が配置されている。ヒータコア13は蒸発器12を通過した空気を再加熱するものであって、その内部に図示しない車両に搭載された内燃機関から高温の温水(冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。ヒータコア13は、扁平チューブとコルゲートフィンとにより構成されている熱交換用コア13aを有する公知の構成である。
ヒータコア13の上方にはヒータコア13をバイパスして冷風が通過する冷風バイパス通路15(冷風通路)が形成されている。
蒸発器12とヒータコア13との間には平板状の板ドアからなる第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17がそれぞれ回転軸16a、17aを中心にして回転可能に配置されている。
第1温度調整ドア16は一般にエアミックスドアと称されるドアに相当するものであって、その回転軸16aはヒータコア13の上端部の直ぐ上側に配置されている。第1温度調整ドア16は回転軸16aを中心として上下方向に回転する。また、第2温度調整ドア17の回転軸17aはヒータコア13の下端部側の空気流れ上流側(車両前方側)に配置され、第2温度調整ドア17は回転軸17aを中心として上下方向に回転する。
ヒータコア13の熱交換用コア13aの上流側(車両前方側)には第1入口通風路18aと第2入口通風路18bが上下方向に並列配置されている。第1入口通風路18aはヒータコア13の熱交換用コア13aの空気流れ上流側にて上方寄りの部位(冷風バイパス通路15側の部位)に配置され、第2入口通風路18bはヒータコア13の熱交換用コア13aの空気流れ上流側にて下方寄りの部位(冷風バイパス通路15から離れる側の部位)に配置される。
なお、第1入口通風路18aは、冷風バイパス通路15側の部位に開口するように配置されている。第2入口通風路18bは、第1入口通風路18aに比べて冷風バイパス通路15から離れる側の部位に開口するように配置されている。
そして、上側の第1入口通風路18aと下側の第2入口通風路18bとの間には、図1に示すように、第1温度調整ドア16の先端部の当たり面19aと第2温度調整ドア17の回転軸17aを覆う曲面19bを有する仕切り壁19が配置してある。この仕切り壁19は空調ケース11に一体成形されるものであって、第1入口通風路18aおよび第2入口通風路18bをそれぞれ流れる通過空気をガイドして、ヒータコア12の熱交換用コア13aの上下方向の全体に空気を均一に流入させる空気ガイド部材の役割を果たす。
そのため、仕切り壁19は空調ケース11の内部において車両幅方向(図1の紙面垂直方向)の全域にわたって延びるとともに、仕切り壁19の車両前方側端部(蒸発器側端部)から車両後方側端部(ヒータコア側端部)へ向かって斜め下方へ傾斜するように配置してある。
第1温度調整ドア16の回転軸16aおよび第2温度調整ドア17の回転軸17aはともに空調ケース11の左右両側の壁面の軸受穴(図示せず)により回転可能に支持される。そして、両回転軸16a、17aの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構を介在して温度調整操作機構に連結され、この温度調整操作機構により第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17は連動して回転操作される。
この温度調整操作機構はサーボモータを用いた電気駆動機構から構成され、サーボモータの回転動力にて第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17を回転させる。なお、温度調整操作機構として乗員の手動操作力にて第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17を直接回転させるマニュアル方式のものを用いてもよい。
第1温度調整ドア16は冷風バイパス通路15と第1入口通風路18aとの開度を調整することにより、第1入口通風路18aを通過してヒータコア13で加熱される温風(図3に示す矢印WH)と、冷風バイパス通路15を通過する冷風(図1に示す矢印WC)との風量割合を調整する。これに対して、第2温度調整ドア17は第2入口通風路18bを通過してヒータコア13の熱交換用コア13aで加熱される温風の風量のみを補助的に調整する。
なお、ここで、図1に示すように、第1温度調整ドア16により開閉される第1入口通風路18aは、第2温度調整ドア17により開閉される第2入口通風路18bに比べて通風路面積が大きい。第2温度調整ドア17はその通風路面積から第1温度調整ドア16の補助的役割を果たすものである。
本実施形態では、第1温度調整ドア16の開度変化に応じて第2温度調整ドア17の開度が略比例的に変化するようになっている。すなわち、第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17が、第1入口通風路18aおよび第2入口通風路18bを全閉する実線位置が最大冷房位置である。従って、第1及び第2温度調整ドア16,17が最大冷房位置に設定されているときには、空調ケース11内に導入された空気の全てがヒータコア13をバイパスする。
一方、第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17が、第1入口通風路18aおよび第2入口通風路18bを全開する二点鎖線位置が最大暖房位置である。従って、第1及び第2温度調整ドア16,17が最大暖房位置に設定されているときには、空調ケース11内に導入された空気の全てがヒータコア13で加熱される。
そして、第1温度調整ドア16が実線で示される最大冷房位置から二点鎖線で示される最大暖房位置へ向かってドア開度を増大すると、第2温度調整ドア17も実線で示される最大冷房位置から二点鎖線で示される最大暖房位置へ向かってドア開度を増大するように、両ドア16、17は連動する。
ヒータコア13の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて温風ガイド20が形成されている。この温風ガイド20は、上下方向に延びているとともに、先端部20A(温風流れ下流側部位)が車両前方側(冷風バイパス通路側)に湾曲形成された壁面により構成されており、空調ケース11に一体成形されている。この温風ガイド20によりヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路21が形成されている。
この温風通路21の下流側(車両上方側)にはヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路15の下流側と合流し、冷風と温風を混合して空調風を生成する空気混合部22が形成されている。
従って、第1温度調整ドア16および第2温度調整ドア17は、図1に示すように、この空気混合部22に流入する冷風(図1に示す矢印WC)と温風(図3に示す矢印WH)との風量割合を調整する。また、第2温度調整ドア17はその通風路面積から第1温度調整ドア16の補助的役割を果たす。
そして、空調ケース11の上面部において車両前後方向の略中間部位に、空気混合部22から温度調整された空調風が流入するデフロスタ開口部23が開口している。このデフロスタ開口部23は図示しないデフロスタダクトを介して車室内に開口するデフロスタ開口部(図示せず)に接続され、このデフロスタ開口部から車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風が吹き出される。
デフロスタ開口部23は平板状のデフロスタドア24により開閉される。このデフロスタドア24は回転軸25を中心として回転可能になっており、デフロスタ開口部23と連通口26を切替開閉する。この連通口26は空気混合部22からの空調空気をフェイス開口部27とフット開口部28側へ流すための通路となる。
フェイス開口部27は空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部23よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に設けられている。このフェイス開口部27は図示しないフェイスダクトを介して、車室内に開口するフェイス吹出口(図示せず)に接続され、このフェイス吹出口から車室内の乗員上半身側に向けて空調風が吹き出される。
フェイス開口部27とフット開口部28は、フットフェイス切替用ドア29により切替開閉される。このフットフェイス切替用ドア29は回転軸30を中心として回転可能な平板状ドアから構成される。
フット開口部28は、フェイス開口部27の下方側であって、温風ガイド20の後側(車両後方側)に配置されている。このフット開口部28の下側には、さらにフット吹出通路31が下方に向かって形成されている。このフット吹出通路31の上下方向の途中において、空調ケース11の左右の側面部に前席側のフット吹出口32が開口し、この左右両側のフット開口部32から前席乗員の足元部に空調風を吹き出すようになっている。
また、フット吹出通路31の下端部には後席用フット開口部33が開口している。この後席用フット開口部33には図示しない後席用フットダクトが接続され、この後席用フットダクトの先端部に設けられる後席側のフット吹出口33から後席乗員の足元部に空調風を吹き出す。
なお、デフロスタドア24とフットフェイス切替用ドア29は吹出モードを切り替える吹出モードドアを構成するものであって、図示しないリンク機構により連動操作される。設定可能な吹出しモードとして、例えば、デフロスタモード、フェイスモード、バイレベルモード、及びフットモードが有る。デフロスタモードは、デフロスタ開口部23のみへ空調風を吹き出すモードである。フェイスモードは、フェイス開口部27のみへ空調風を噴出すモードである。バイレベルモードは、フェイス開口部27及びフット開口部28へ同量の空調風を吹き出すモードである。最後に、フットモードは、フット開口部28のみへ空調風を吹き出すモードである。
従って、空気入口空間14から空調ケース11内に導入された空気は、蒸発器12で冷却された後に冷風となり、第1温度調整ドア16の開度位置に応じて冷風バイパス通路15に導かれる冷風と、ヒータコア13に導かれる冷風とに配分される。
冷風バイパス通路15を通過した冷風は、車両後方への空気流れとなって空気混合室22に到達する。また、ヒータコア13に導かれた冷風は、このヒータコア13で加熱された後に温風となり、温風通路21を通過して空気混合室22に到達する。ヒータコア13を通過して空気混合室22に到達するまでの温風の流れは、温風ガイド20によって車両上方に上昇した後に温風ガイド20の先端部20Aによって車両前方(冷風バイパス通路15側)へとその流れ方向が変更される。
空気混合室22に到達した冷風及び温風は、当該混合室22内で混合されて空調風となり、この空調風が設定されている吹出モードに応じて開口している開口部へと吹き出される。
図2には本実施形態に備えられる各構成機器を制御するためのエアコンECU50、及びその周辺機器の構成を示す。エアコンECU50は、各種アクチュエータ81,82を作動させることにより、第1温度調整ドア16及び第2温度調整ドア17の開度位置を設定すると共に、デフロスタドア24及びフットフェイス切替用ドア29の切替位置を設定する。
エアコンECU50には、周知のセンサ群60からのセンサ信号、車室内に備えられる操作パネル70からの操作信号が入力される。センサ群60としては、車室外温度を検出する外気温センサ61、車室内気温を検出する内気温センサ62、車室内への日射量を検出する日射量センサ63、蒸発器12から吹出された冷風の温度を検出する蒸発器後温度センサ64、ヒータコア13に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ65等が備えられている。また、各ドア16、17、24、29を駆動するための駆動手段80として、第1及び第2温度調整ドア16、17を回転駆動する駆動モータ81、デフロスタドア24及びフットフェイス切替用ドア29を駆動する駆動モータ82等を備えている。
エアコンECU50はセンサ群60からのセンサ信号及び乗員の設定操作に基づく操作パネル70からの操作信号に応じて吹出モード及び吹き出し温度を設定する。そして、設定した吹出モード及び吹き出し温度に基づいて各種アクチュエータ81,82を駆動し、所定の空調制御を行う。尚、このエアコンECU50が請求項に記載の設定手段及び補正制御手段に相当する。
以下、吹出モードがバイレベルモードに設定されているときの作動について説明する。吹出モードがバイレベルモードに設定されているときには、デフロスタドア24がデフロスタ開口部23を全閉する位置に切替えられると共に、フットフェイス切替用ドア29が、フェイス開口部27及びフット開口部28から吹き出される空調風が同量となる位置に切替えられる(図3中の図示位置)。従って、空気混合室22内の空調風は、空気混合室22から斜め上方に向かってフェイス開口部27に吹き出される空調風と、空気混合室22から温風ガイド20の後側に回り込んでフット開口部28に吹き出される空調風とに均等に配分される。また、フット開口部28に吹出される空調風は、主に車両後方側に向かう冷風の流れによって形成されている。
吹出しモードがバイレベルモードに設定されているときに、第1温度調整ドア16が最大暖房位置に設定された場合には、空調風の流れは以下のようになる。即ち、蒸発器12を通過した冷風は全てヒータコア13に加熱されることで温風となり、温風通路21を通過して空気混合室22を経た後、各開口部27,28へと吹き出される。そして、温風通路21から空気混合室22へと吹き出された温風の流れは車両前方側へ向かう流れが主となり、この後に第1温度調整ドア16及びデフロスタドア24に沿って斜め後ろ上方へ向かうこととなり、フェイス開口部27に吹き出される空調風が増大する(図3の矢印WH1)。
一方、空気混合室22から吹き出された温風の一部は、温風ガイド20に沿ってUターン状に流れてフット開口部28に吹き出されるのであるが、上述したように、温風は斜め後ろ上方への流れが主となっているため、このフット開口部28へ吹き出される温風の風量は大幅に減少する(図3の矢印WH2)。この結果、フェイス開口部27から吹き出される温風の風量と、フット開口部28から吹き出される温風の風量とが不均一となる。
本実施形態では、吹出モードがバイレベルモードに設定されているときに第1温度調整ドア16の開度位置が最大暖房位置に設定されたときには、エアコンECU50は、第1温度調整ドア16の開度位置を最大冷房位置側に補正する。
補正後の開度位置(図3中の実線位置)は、両開口部27,28から吹き出される温風の風量が同一となる位置とされており、当該開度位置は、実験により求められた実測開度あるいは理論的に求められた推定開度に基づいて定めることができる。
第1温度調整ドア16が補正後の開度位置に設定されると、冷風バイパス通路15に冷風が流れて空気混合室22内に冷風が流入する。空気混合室22内に流入する冷風は、車両後方へ略水平に流れる。従って、空気混合室22内の温風のうち、フェイス開口部27に向かっていた温風の一部が冷風の流れによってフット開口部28に向かうこととなるため、フット開口部28に吹き出される温風が増加するとともにフェイス開口部27へ吹き出される温風が減少することで、両開口部27,28に吹き出される温風の風量が均一化されることとなる。
尚、第1温度調整ドア16の開度位置が最大暖房位置に設定されているにも拘らず、最大暖房位置から最大冷房位置側に補正することにより、各開口部27,28へと吹き出される温風の温度が低下することが懸念される。しかしながら、第1温度調整ドア16が最大暖房位置に設定される状況を想定すると、通常は、暖房初期時等の要求される暖房能力が高い場合が多い。従って、車室内の温度に対して車室内に吹き出される温風の温度が十分に高くなることがほとんどであり、このような状況では、吹き出される温風の温度が多少低下する程度では温度低下の不都合性は問題にはならない。
本実施形態では、吹出モードがバイレベルモードに設定されているときに第1温度調整ドア16が最大暖房位置に設定されたときには、この第1温度調整ドア16の開度位置を最大冷房位置側に補正している。これにより、フット開口部28に吹き出される温風が増加するため、両開口部27,28から吹き出される空調風の風量のバラつきを抑制して適切な空調感覚を提供することができる。
また、補正後の開度位置を両開口部27,28から吹き出される温風の風量が同一とされる位置に設定しているため、両開口部27,28から吹出される温風を均一化され、最適な空調感覚を提供することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
上記実施形態では、第1温度調整ドア16の開度位置が最大暖房位置に設定されたときに、この温度調整ドア16を最大冷房位置側に補正する構成としたが、例えば、第1温度調整ドア16の開度位置が冷風バイパス通路15を通過する冷風よりもヒータコア13で加熱される冷風が多くなる最大暖房側の位置に設定されているときにも補正を行なうようにしても良い。これは、第1温度調整ドア16の開度位置が最大暖房側の位置へ設定されると、空気混合室22に吹出される冷風量が減少し、これによってフット開口部28への空調風が減少するためである。従って、このような場合にも、第1温度調整ドア16の開度位置を補正することで適切な空調感覚を提供できる。
本発明の実施形態による車両用空調装置の空調ユニットの断面図である。 エアコンECU及び周辺機器の構成を示したブロック図である。 空調ユニット部において、バイレベルモード及び最大暖房の状態を示した断面図である。
符号の説明
11…空調ケース
12…蒸発器(冷房用熱交換器)
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)
15…冷風バイパス通路(冷風通路)
16…第1温度調整ドア(エアミックスドア)
17…第2温度調整ドア
20…温風ガイド
21…温風通路
22…空気混合室
50…エアコンECU(設定手段、補正制御手段)

Claims (4)

  1. 空調ケース内に導入した空気を温度調整し、温度調整後の前記空気を車室内に吹き出す車両用空調装置であって、
    前記空調ケース内に導入された空気を冷却して冷風を吹き出す冷却用熱交換器と、
    前記冷風を加熱して温風を吹き出す加熱用熱交換器と、
    前記冷却用熱交換器を通過した冷風が前記加熱用熱交換器をバイパスする冷風通路と、
    前記冷風通路を通過する冷風と、前記加熱用熱交換器に加熱される冷風との風量割合を調整するエアミックスドアと、
    前記加熱用熱交換器で加熱された前記温風が通過する温風通路と、
    前記温風通路を形成し、前記温風流れ下流側部位が前記冷風通路側へ向けられた温風ガイドと、
    前記冷風通路を通過した前記冷風と、前記温風通路を通過した前記温風とを混合して空調風を生成する空気混合室と、
    前記空気混合室からの空調風が吹出されるフェイス開口部と、
    前記温風ガイドを介して前記温風通路の反対側の位置に配置され、前記空気混合室からの空調風が吹出されるフット開口部と、
    前記フェイス開口部に吹き出される前記空調風と前記フット開口部に吹き出される前記空調風との風量割合を切替える切替ドアと、
    前記切替ドアが前記フェイス開口部から吹き出される空調風と前記フット開口部から吹き出される空調風とを同量とする切替位置に設定されている場合であって、前記エアミックスドアの開度位置が前記冷風通路を通過する冷風よりも前記加熱用熱交換器で加熱される冷風が多くなる開度位置に設定されたときには、前記エアミックスドアの開度位置を前記空調ケース内に導入された空気の全てを前記冷風通路に配風する最大冷房位置側へ補正する補正制御手段とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記補正制御手段は、
    前記エアミックスドアの開度位置を前記フェイス開口部から吹き出される前記空調風と前記フット開口部から吹き出される前記空調風とが同量となる開度位置に補正することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記補正制御手段は、
    前記設定手段で設定された前記エアミックスドアの開度位置が前記空調ケース内に導入された空気の全てを前記加熱用熱交換器で加熱する最大暖房位置に設定されているときに前記エアミックスドアの開度位置を補正することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用空調装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の空調装置に用いられる前記補正制御手段を備えることを特徴とする空調制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017171125A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 株式会社ケーヒン 車両用空調装置

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