JP2008155321A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 作業者が、ベースが相手材に接触していることを認識することで、一定の切込み深さを維持することができる電動工具を提供する。
【解決手段】 モータと、モータに接続されたベース2と、ベース2から突出し、モータにより駆動される先端工具5と、を有する電動工具において、ベース2と先端工具5により加工される相手材との接触を検出する手段を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 モータと、モータに接続されたベース2と、ベース2から突出し、モータにより駆動される先端工具5と、を有する電動工具において、ベース2と先端工具5により加工される相手材との接触を検出する手段を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、モータに接続されたベースから突出可能に設けた先端工具を有する電動工具に関するものである。
モータに接続されたベースから突出可能に設けた先端工具を有する電動工具の一例として、以下では電動カッタについて説明する。
従来の電動カッタの全体図を図3を用いて説明する。電動カッタは、ハウジング8に内蔵した図示しないモータにより先端工具である回転刃物5が駆動され、回転刃物5により木材やコンクリート石材の相手材に切込みを行う。なお、回転刃物5はギヤカバ1に覆われている。相手材への切込み時に、回転刃物5を案内し、回転刃物5による切込み深さを調整できるようギヤカバ1にベース2が回動可能に取り付けられる。ベース2には、切込み深さ調整範囲に対応した案内溝が形成されたリンク3が取り付けられる。リンク3はギヤカバ1に内包されており、リンク3とギヤカバ1はボルト4により任意の切込み量で固定される。
作業者は、ボルト4を緩め、ギヤカバ1に対してベース2を回動させ、ベース2底面から突出する回転刃物5の突出量を任意の量に調整した状態でボルト4を締め付けることにより、切込み深さを任意に調整可能となっている。
上記した従来の電動カッタにおいては、任意に設定した切り込み深さに対し、設定した切込み深さ以上に切り込むことを制限することは可能である。しかし、電動カッタを用いてコンクリート石材等の硬い材料を溝切りする場合などは、回転刃物への負荷が大きいため、作業時に電動カッタ本体をコンクリート石材等の相手材に押付ける力が必要である。そのため、作業者は常にベースの浮き具合を目視にて確認しながら切り込み深さをコントロールしなければならなかった。
また、電動カッタを用いて切込みを行う面は、相手材の側面、上面、底面等様々であるため、作業者の姿勢次第で相手材に対して十分な押付け力を与えることができない。そのため、電動カッタ本体のベースが相手材から浮き上がることにより、あらかじめ設定した切り込み深さで切り込みを行うことができない場合がある。従って、作業者は常にベースの浮き具合を目視にて確認しながら切り込み深さをコントロールしなければならなかった。
また、切り込み深さを容易に認識することができない場合には、必要以上に電動カッタ本体を押し付けることにより、相手材とベース間の摩擦抵抗が大きくなり作業性が著しく低下していた。
本発明の目的は、上記従来の欠点を解消し、作業者が、ベースが相手材に接触していることを認識することで、一定の切込み深さを維持することができる電動工具を提供することである。
上記目的は、モータと、モータに接続されたベースと、ベースから突出し、モータにより駆動される先端工具と、を有する電動工具において、ベースと先端工具により加工される相手材との接触を検出する手段を設けたことにより達成することができる。
また、上記目的は、相手材との接触を検出する手段はスイッチ素子であり、スイッチ素子のオン/オフにより発光装置が点灯/消灯することにより達成することができる。
また、上記目的は、ベースはモータに対して回動可能に接続されており、先端工具の相手材への切込み深さが調整可能であることにより達成することができる。
また、上記目的は、スイッチ素子はベースの両端を除く底面に設けたことにより達成することができる。
請求項1記載の発明によれば、ベースと相手材との接触を検出することができるため、作業者は、必要最低限の力で電動工具本体を相手材に対して押し付ければよい。そのため、作業性に優れた電動工具を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、スイッチ素子と相手材との接触により発光体が点灯するので、作業者が暗い場所で作業をしている場合でも容易にベースと相手材との接触を認識することができ、必要最低限の力で電動工具本体を相手材に対して押し付ければよい。そのため、作業性に優れた電動工具を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、任意の角度で相手材に対して切込みを行うことができる。また、ベースと相手材との接触を検出することができるため、作業者が設定した任意の切込み深さを維持して切込みをすることができる。そのため、作業性に優れた電動工具を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、ベースが相手材に対して傾いた状態においてはベースと相手材との接触を検出することはなく、ベース底面全体と相手材が接触している状態でベースと相手材との接触を検出することができる。そのため、作業性に優れた電動工具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電動工具を図1及び図2を用いて説明する。以下では電動工具の一例として電動カッタを用いて説明する。なお、図3に示す従来の電動カッタと同様の部位については、同様の符号を付し説明を省略する。
図1に示すように、ベース2上面には一端が取付けられたリンク3を備えており、リンク3は他端をギヤカバ1内に位置している。ベース2はギヤカバ1と連結した連結部1aを支点としてギヤカバ1に対して回動可能となっている。作業者は、固定ボルト4を緩めることにより、連結部1aを支点としてベース2を回動させ、ベース2底面からの先端工具である回転刃物5の突出量、すなわち切込み深さを調整する。
なお、ベース2がギヤカバ1に対して回動可能となっているため、作業者は相手材に対して任意の角度で切込みを行うことができる。
ベース2の先端にはスイッチ素子7のON/OFFにより、内蔵した電池6bで電球6aを点灯する回路を備えた発光装置6がボルトにより着脱可能な状態で取付けられている。なお、スイッチ素子7と相手材が接触し一定の押圧力で押圧されることによりスイッチ素子はオンとなり発光装置6が点灯し、スイッチ素子7と相手材が離れ一定の押圧力で押圧されない状態となることでスイッチ素子7はオフとなり発光装置6は消灯する。
また、ベース2底面にはベース2とベース2から突出した回転刃物5の突出量が最も大きくなる位置近辺にスイッチ素子7を設けている。スイッチ素子7をベース2底面の両端に設けるとベース2底面全体が相手材に接触する前にスイッチ素子7がオンとなる可能性がある。そのため、スイッチ素子7はベース2底面の両端を除いた位置に設けるのが望ましい。
先端工具である回転刃物5を所定の切り込み深さになるまで押し込んでいくとベース2底面が相手材に接触し、スイッチ素子7が相手材に圧迫されオンとなり電球6aが点灯する。このように、電球6aが点灯した状態で作業を行なえば、作業者はベース2が相手材に接触していることを容易に認識することができる。そのため、作業者は必要最低限の力で電動工具本体を相手材に押し付ければよい。従って、相手材への切り込み深さは常に一定となり安定した作業を行なうことができる。
また、ベース2と相手材が接触することで電球6aが点灯するので暗い場所で作業する際にも、作業者は容易にベース2と相手材の接触を認識することができる。そのため、相手材への切り込み深さは常に一定となり安定した作業を行なうことができる。
また、作業の途中にベース2が相手材から浮き上がり切り込み深さが浅くなると、固定ボルト4によってギヤカバ1に固定したベース2が相手材から離れ、スイッチ素子7への圧迫が開放し、スイッチ素子7がオフとなり電球6aは消灯する。そのため、作業者は相手材に対して本体を押し込む力が弱いことをすぐに認識することができる。従って、より強い力で本体を押し込むことで電球6aが点灯したことを確認し作業を行えば、一定の切込み深さで作業を行うことができる。
また、このON/OFF信号を発生するスイッチ素子7は発光装置6の点灯/消灯と連動してON/OFFの動作が可能であれば上述のような構造に限定されるものではなく、作業者が電動工具本体を押圧してベース2と相手材が接触すれば接点を感知して発光体がONとなり、ベース2と相手材の接触が外れれば発光体がOFFとなる構造としても良い。従ってスイッチ素子7の実施の形態は、上述のような実施の形態に限定されるものではなく電気的、機械的、磁気的な効果等を利用した構造でも良い。
また、スイッチ素子7がON/OFFとなるための圧迫値を調整することにより、ベース2と相手材に生じる不要な摩擦抵抗を抑えることができる。そのため、必要以上の押圧力でベース2を相手材に対して押圧する必要がなくなり、作業者への負担を軽減することが可能になる。
また、ON/OFF信号を検出するスイッチ素子7は先端工具である回転刃物5の突出量とスイッチ素子7に生じる信号について関連性をもつ動きをする構成とすれば、上述のような取付け位置に限定されるものではない。
また、上記実施例では発光装置6に電池6bを内蔵し電球6aを用いているが、商用電源でモータを駆動する電動工具においては、モータ駆動用の電源を分岐して発光体への電力として用いても良く、発光体をLEDにすれば高効率で長寿命な発光装置となる。従って、発光装置6の実施の形態は、上述のような構成に限定されるものではない。
また、上記実施例では電動工具の一例として電動カッタを用いて説明したが、本発明の実施の形態は電動カッタに限定されたものではなく、丸鋸やルータ等の電動工具に適用しても同様の効果を得ることができる。
1はギヤカバ、1aは連結部、2はベース、3はリンク、4はボルト、5は先端工具、6は発光装置、6aは電球、6bは電池、7はスイッチ素子、8はハウジングである。
Claims (4)
- モータと、
該モータに接続されたベースと、
該ベースから突出し、該モータにより駆動される先端工具と、
を有する電動工具において、
該ベースと該先端工具により加工される相手材との接触を検出する手段を設けたことを特徴とする電動工具。 - 該相手材との接触を検出する手段はスイッチ素子であり、該スイッチ素子のオン/オフにより発光装置が点灯/消灯することを特徴とする請求項1記載の電動工具。
- 該ベースは該モータに対して回動可能に接続されており、該先端工具の該相手材への切込み深さが調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
- 該スイッチ素子は該ベースの両端を除く底面に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電動工具。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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