JP2008149575A - 液体収容体、液体噴射装置、液体加圧供給方法、液体収容体装着方法、液体収容体取り外し方法、及び液体収容体着脱方法。 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体噴射装置からの取り外し時に残存液体の飛散を抑制することができる液体収容体、該液体収容体を着脱自在とする液体噴射装置、及び該液体噴射装置の液体噴射ヘッド側に液体収容体側から液体を供給可能とする液体加圧供給方法、さらには液体収容体装着方法、液体収容体取り外し方法、及び液体収容体着脱方法を提供する。
【解決手段】インクを噴射する記録ヘッドを備えたプリンタ11に対して着脱自在な定形性を有する容器本体20Aを備え、該容器本体20A内に記録ヘッドに供給するためのインクを収容した容積可変のインクパック24を有すると共に該インクパック24が容積小となるように機械的与圧されることでインクを導出可能に構成されたインクカートリッジ20であって、インクパック24を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する板ばね29を容器本体20Aの外部から遊挿可能とするばね挿通口28aを容器本体20Aに設けた。
【選択図】図3
【解決手段】インクを噴射する記録ヘッドを備えたプリンタ11に対して着脱自在な定形性を有する容器本体20Aを備え、該容器本体20A内に記録ヘッドに供給するためのインクを収容した容積可変のインクパック24を有すると共に該インクパック24が容積小となるように機械的与圧されることでインクを導出可能に構成されたインクカートリッジ20であって、インクパック24を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する板ばね29を容器本体20Aの外部から遊挿可能とするばね挿通口28aを容器本体20Aに設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、液体収容体、液体噴射装置、液体加圧供給方法、液体収容体装着方法、液体収容体取り外し方法、及び液体収容体着脱方法に関する。
液体噴射ヘッドから液体をターゲットに対して噴射する液体噴射装置として、例えば、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う)が知られている。こうしたプリンタのうち、液体噴射ヘッドに対してプリンタの所定箇所に装着した液体収容体から液体供給路を介して液体を加圧供給するタイプのプリンタでは、通常、液体収容体に加圧気体供給路を介して加圧ポンプを接続し、そのポンプ駆動により液体収容体内を加圧して液体を液体噴射ヘッド側へ加圧供給するようにしていた。
しかしながら、プリンタに加圧ポンプや加圧気体供給路を設けると、その分だけ、プリンタ全体が大型化することになる。そのため、近時は、加圧ポンプが供給する加圧気体の加圧力によることなく、コイルスプリング等からなる付勢部材の付勢力を液体収容体内の液体に対して機械的に与圧することにより、液体収容体側から液体噴射ヘッド側へ液体を加圧供給可能とする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
すなわち、この特許文献1には、インクタンクケースと称される液体収容体内に、可撓性材料で袋状に形成された液体収容部(特許文献1ではインクタンク)と可動押圧部材及び該可動押圧部材を液体収容部側に向けて付勢するコイルスプリングが収容されている。そして、コイルスプリングの付勢力に基づき可動押圧部材が液体収容部を押圧することで該液体収容部が機械的与圧される結果、液体収容体側から液体噴射ヘッド側への液体(インク)の加圧供給が可能となるようにしている。
特開2000−6435号公報
ところが、特許文献1における液体収容体(インクタンクケース)では、コイルスプリングの付勢力が常に可動押圧部材を介して液体収容部(インクタンク)に付与される構造となっているため、液体収容体をプリンタから取り外した際に、コイルスプリングの付勢力によって、液体収容部内の残存インク(液体)が飛散してしまうおそれがあった。
なお、上記インクジェット式プリンタにおいて液体収容体をプリンタから取り外す場合に限らず、収容液体が機械的与圧される構造の液体収容体及び該液体収容体を着脱自在とする液体噴射装置にあっては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものである。その目的は、液体噴射装置からの取り外し時に残存液体の飛散を抑制することができる液体収容体、該液体収容体を着脱自在とする液体噴射装置、及び液体噴射装置が備える液体噴射ヘッド側に対して液体噴射装置に装着された液体収容体側から液体を加圧供給可能とする液体加圧供給方法を提供することにある。また、さらには液体噴射装置への液体収容体装着方法、液体噴射装置からの液体収容体取り外し方法、及び液体噴射装置に対する液体収容体着脱方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体収容体は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に対して着脱自在な定形性を有する容器本体を備え、該容器本体内に前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体であって、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を前記容器本体の外部から遊挿可能とする開口部を前記容器本体に設けた。
この構成によれば、液体収容体側から液体噴射装置が備える液体噴射ヘッド側へ液体を供給したい場合には、液体収容体の容器本体外から開口部を介して容器本体内へ付勢部材を進入させ、その付勢部材の付勢力によって液体収容部を機械的与圧するようにすれば、液体収容部に収容されている液体を液体噴射ヘッド側に供給可能となる。その一方、液体収容体を液体噴射装置から取り外す場合には、開口部を介して容器本体内に進入している付勢部材を容器本体外へ退避させれば、付勢部材によって液体収容部が機械的与圧されることはないので、液体収容部に液体が残存していたとしても、液体収容部内の残存液体が液体収容体の外部へ飛散することを抑制できる。
また、本発明の液体収容体は、前記容器本体の開口部の内側に可動押圧部材を移動自在に配設し、前記付勢部材が容器本体の外部から前記開口部を介して内部に進入した場合には、その付勢部材の付勢力を受けた前記可動押圧部材が前記液体収容部側へ移動して前記液体収容部を機械的与圧する構成とした。
この構成によれば、開口部を介して付勢部材が容器本体の外部から内部に進入してきた場合、その付勢部材の付勢力を受けて可動押圧部材が液体収容部側へ移動し、その液体収容部を機械的与圧する。したがって、この可動押圧部材を中継して付勢部材の付勢力を液体収容部に対して効率良く及ぼすことができ、液体収容部内に収容されている液体を良好に導出できる。
また、本発明の液体収容体において、前記液体収容部は可撓性を有する液体収容袋で形成され、該液体収容袋には液体導出口を有する液体導出部材が前記液体収容袋内の液体を該液体収容袋が機械的与圧された場合に導出可能に取着されている。
この構成によれば、付勢部材の付勢力で液体収容袋が機械的与圧された場合にのみ液体導出部材の液体導出口から液体が導出されるようになり、また、可撓性を有しているために脆弱な液体収容袋の保護も定形性を有する容器本体によって図ることができる。
また、本発明の液体収容体において、前記容器本体は、前記液体収容袋を収容する収容凹部が形成された筐体と、該筐体に対して前記収容凹部を覆うように着脱自在に取着される覆蓋とを備え、その覆蓋に前記開口部が形成されている。
この構成によれば、例えば液体収容袋の交換などで容器本体から液体収容袋を取り出す際に、液体収容袋は付勢部材による機械的与圧を受けることがない。また、その付勢部材による機械的与圧が解消された状態において液体収容袋は覆蓋によって容器本体内に保持される。したがって、液体収容袋の残存液体の飛散を抑制できるとともに、容器本体の筐体から覆蓋を取り外すことにより液体収容袋の交換が簡単にできる。さらに、容器本体の外部から液体収容袋を機械的与圧するために開口部から進入させる付勢部材の大きさや形態等が変更された場合にも、開口部の大きさや形状等が異なる覆蓋を交換することにより容易に対処できるようになる。
また、本発明の液体収容体において、前記液体収容袋は、扁平状をなす少なくとも一つの袋部を有した構成とされ、該袋部が前記容器本体内において前記開口部からの前記付勢部材の進入方向と交差する配置態様とされている。
この構成によれば、容器本体を大型化させることなく、開口部から容器本体内に進入した付勢部材の付勢力で液体収容袋の袋部を効率良く機械的与圧できると共に、袋部が複数ある場合にも、それら各袋部が付勢部材の進入方向に沿って積層された状態となるので、液体収容袋を構成する全ての袋部を均一に機械的与圧することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、上記構成の液体収容体が着脱自在に装着される液体収容体装着部と、該液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に該液体収容体と前記液体噴射ヘッドとの間を液体供給可能に接続する液体供給路と、前記液体収容体の前記開口部に遊挿可能な付勢部材とを備えた。
この構成によれば、液体収容体装着部に液体収容体を装着したときに、液体噴射装置が備える付勢部材を液体収容体内に開口部から進入させれば、その付勢部材の付勢力により液体収容体内の液体収容部が機械的与圧されるようになり、液体収容体から液体供給路を介して液体噴射ヘッドに液体を供給することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記液体収容体装着部に対する前記液体収容体の着脱を許容する第1の位置と、前記液体収容体装着部に対する前記液体収容体の着脱を規制する第2の位置との間で変位する変位部材を更に備え、該変位部材には、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着されている状態で前記変位部材が前記第2の位置に変位した場合に該変位部材において前記液体収容体の前記開口部と対応することになる部位に前記付勢部材が取り付けられている。
この構成によれば、変位部材を第1の位置に変位させて液体収容体装着部に液体収容体を装着した後、その状態から変位部材を更に第2の位置に変位させることによって、液体収容体装着部に対する液体収容体の装着作業が完了し、その装着作業完了に合わせて付勢部材が液体収容体内に開口部から進入して液体収容部を機械的与圧するようになる。その一方、液体収容体装着部から液体収容体を取り外す場合は、第2の位置にある変位部材を第1の位置に変位させることにより付勢部材による液体収容部に対する機械的与圧状態を解消した後に、液体収容体装着部からの液体収容体の取り外しが許容される。したがって、液体収容体の交換のための着脱時に液体収容体から液体が不用意に導出されることを抑制できる。
また、本発明の液体噴射装置において、前記液体収容体装着部は、該液体収容体装着部の内奥から見た場合に、前記液体収容体が前記開口部を外側に向けた状態で装着されるようになっており、前記変位部材は、前記第2の位置に変位した場合に前記液体収容体装着部を外側から覆う配置態様となる蓋部材により構成されると共に、該蓋部材の裏面側に前記付勢部材は取り付けられている。
この構成によれば、液体収容体装着部に液体収容体を装着した後、蓋部材で液体収容体装着部を覆うようにすれば、蓋部材の裏面側に取り付けられている付勢部材が液体収容体の開口部から液体収容体内に進入して液体収容袋を機械的与圧するようになる。また、液体収容体装着部を覆う配置態様の第2の位置から蓋部材を変位させれば、付勢部材は液体収容体外に退避して液体収容袋の機械的与圧状態が解消される。
また、本発明の液体加圧供給方法は、液体噴射装置が備える液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有する液体収容体における前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧することにより前記液体収容体側から前記液体噴射ヘッド側に前記液体が加圧供給されるようにする液体加圧供給方法であって、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を使用し、該付勢部材により前記液体収容部を前記液体噴射装置に対して前記液体収容体が装着された状態においてのみ機械的与圧する一方、前記液体噴射装置から前記液体収容体が取り外される場合には、前記付勢部材による前記液体収容部に対する機械的与圧状態を解消するようにした。
この構成によれば、液体収容体を液体噴射装置から取り外した場合には、付勢部材により液体収容部が機械的与圧されることもないので、液体収容部に液体が残存している場合でも、その残存液体が液体収容体の外部へ飛散することを抑制できる。
また、本発明の液体加圧供給方法は、前記付勢部材により前記液体収容部は前記液体噴射装置に対する前記液体収容体の装着完了後に機械的与圧される一方、前記付勢部材による前記液体収容部に対する機械的与圧状態は前記液体噴射装置から前記液体収容体が取り外される前段階で解消される。
この構成によれば、液体噴射装置から液体収容体を取り外すときには、その取り外しの前段階において、既に付勢部材による液体収容部に対する機械的与圧状態は解消されているので、残存液体の外部への飛散を確実に抑制して液体収容体の取り外し作業を行うことができる。
また、本発明の液体収容体装着方法は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に対して、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体を装着する場合に、まず、前記液体収容体を前記液体噴射装置に装着し、その装着後に、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を、前記液体収容体の液体収容部を機械的与圧可能となる位置に配置するようにした。
この構成によれば、液体噴射装置に対して液体収容体を装着した時点では未だ付勢部材の付勢力が液体収容部を機械的与圧していないので、液体収容部が常に機械的与圧されている場合や液体収容部が液体収容体の装着と同時に機械的与圧される場合と異なり、液体収容体の装着時に液体が不用意に液体収容体外へ飛散することを抑制できる。その一方、液体収容体を装着した後に付勢部材を配置すると、その付勢部材の付勢力で液体収容部が機械的与圧される状態となり、液体収容体側から液体噴射ヘッド側への液体供給が可能とされる。
また、本発明の液体収容体取り外し方法は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置から、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体を取り外す場合に、まず、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な位置に配置されている付勢部材を、前記液体収容部に対する機械的与圧状態が解消されることになる位置に退避させ、その退避後に、前記液体収容体を前記液体噴射装置から取り外すようにした。
この構成によれば、液体噴射装置から取り外される液体収容体の液体収容部内にたとえ残存液体があったとしても、その液体収容部に対する機械的与圧状態が解消されてから、液体収容体は液体噴射装置から取り外されることになるので、取り外し時点において液体収容部内の残存液体が液体収容体の外部へ飛散することを抑制できる。
また、本発明の液体収容体着脱方法は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に対して、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体を着脱する場合において、前記液体収容体を装着する場合には、まず、前記液体収容体を前記液体噴射装置に装着し、その装着後に、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を、前記液体収容体の液体収容部を機械的与圧可能となる位置に配置するようにし、その一方、前記液体収容体を取り外す場合には、まず、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な位置に配置されている前記付勢部材を、前記液体収容部に対する機械的与圧状態が解消されることになる位置に退避させ、その退避後に、前記液体収容体を前記液体噴射装置から取り外すようにした。
この構成によれば、上記液体収容体装着方法において奏し得る作用効果と上記液体収容体取り外し方法において奏し得る作用効果の双方を奏し得る。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタという)、及びそのプリンタに装着されるインクカートリッジ、並びにそのインクカートリッジからのインク加圧供給方法、インクカートリッジの装着方法、取り外し方法、着脱方法に具体化した実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、特に断らない限り、各図中に矢印で示す前後方向、左右方向及び上下方向をそれぞれ示すものとする。
本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、箱状をなす本体ケース12(図1において破線で輪郭を示す。その他の図では図示省略。)の上面の一部が蓋部12aとして、図1に示す矢印方向への開閉可能に構成されている。また、本体ケース12内の前方下部には、プラテン13が主走査方向となるプリンタ11の長手方向(図1において左右方向)に沿って架設されている。
プラテン13は、ターゲットとしての記録用紙P(図8,図9参照)を支持する支持台であって、このプラテン13上には、紙送り機構14により記録用紙Pが主走査方向と直交する副走査方向に沿って給送されるようになっている。プラテン13の上面側には、記録用紙Pを支えるための凸部13aが複数箇所に形成されるとともに、凸部13aが形成されていない領域の2箇所には貫通孔13bが設けられている。
プラテン13の後部上方には、主走査方向に沿って棒状のガイド軸15が架設され、このガイド軸15にはキャリッジ16が支持されている。また、キャリッジ16は、タイミングベルト(図示略)を介してキャリッジモータ17に接続されている。したがって、キャリッジ16は、キャリッジモータ17の駆動により、ガイド軸15に沿って主走査方向に往復移動可能となっている。また、キャリッジ16の下面側には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド16aが設けられているとともに、記録ヘッド16aの下面には、液体としてのインクの噴射孔となるノズル(図示略)が複数形成されている。
本体ケース12内の一端側(図1では右端側)には、記録ヘッド16aに対するメンテナンス処理を行うためのメンテナンスユニット18が設けられている。メンテナンスユニット18の後方部分には、印刷の開始前などにメンテナンスユニット18上に移動された記録ヘッド16aの下面(所謂ノズル形成面)を封止するためのキャップ18aが備えられている。
キャップ18aの前方には、記録ヘッド16a内のインクをクリーニングのために吸引する吸引ポンプ18bが設けられている。また、キャップ18aの底面に設けられた排出孔(図示略)と吸引ポンプ18bとは、インク吸引チューブ18c(図2参照)によって接続されている。
そして、記録ヘッド16aが図1に示すようにメンテナンスユニット18上に移動された場合には、キャップ18aが上方向に移動して記録ヘッド16aに当接することで、ノズルが形成された記録ヘッド16aの下面を密閉するようになっている。このようにノズル形成面をキャップ18aによって密閉した状態において、吸引ポンプ18bが駆動されると、記録ヘッド16a内にある増粘したインクや気泡などがノズルから吸引され、記録ヘッド16aのクリーニングが行われる。
メンテナンスユニット18及びプラテン13に隣接した位置には、内部に複数のインク供給路(図示略)が形成された略L字形状の流路形成部材19が設けられている。流路形成部材19は、図2に示すように、その一端側がプラテン13の下側において前後方向に延びる角柱形状の接続部19aとなるとともに、その他端側が図1に示すように上向きに立設された角柱形状の中継部19bとなっている。
流路形成部材19の接続部19aには、液体収容体としてのインクカートリッジ20が接続される。そして、インクカートリッジ20は矩形板材を断面略U字状に折曲形成してなる変位部材としての蓋部材21で下側から支持されることによって、プリンタ11におけるプラテン13の直下位置に設けられた液体収容体装着部としてのカートリッジホルダ40(図8,図9参照)に対して着脱自在に装着されるようになっている。
蓋部材21は、その長手方向の長さがインクカートリッジ20よりも若干短い形状をなしており、その蓋部材21における長手方向で接続部19a側となる端部にはフック部21aが設けられている。そして、本体ケース12の下面側において流路形成部材19の接続部19aの近傍には、蓋部材21のフック部21aを掛止可能な掛止軸40a(図8,図9参照)が左右両側からカートリッジホルダ40内に向けて突設されている。また、本体ケース12の下面側には、蓋部材21の長手方向で流路形成部材19の接続部19aとは反対側の端部を下側から係止するための係止片21b(図2参照)が蓋部材21に係合する係止位置と係合しない非係止位置との間で回動操作されるように設けられている。
また、図1に示すように、流路形成部材19における中継部19bには、インク供給チューブ22の上流側となる端部が接続されるとともに、インク供給チューブ22の下流側となる端部はキャリッジ16に接続されている。したがって、接続部19aに接続されたインクカートリッジ20内のインクは、流路形成部材19内に形成されたインク供給路及びインク供給チューブ22にて構成される液体供給路を通じてキャリッジ16に運ばれ、記録ヘッド16aの下面に形成された複数のノズルから記録用紙Pにインク滴が噴射されることで印刷が行われるようになっている。
次に、インクカートリッジ20の構成について図3〜図9に基づいて説明する。なお、図3においては、プリンタ11の本体ケース12、キャリッジ16、記録ヘッド16a及びインク供給チューブ22の記載を省略している。
図3,図8及び図9に示すように、インクカートリッジ20は、下面側が開口した矩形箱形状をなす筐体23を有しており、その筐体23の内部は筐体23の長手方向に沿って延びる隔壁により幅広い長方形の収容凹部としてのパック用凹部23aと幅狭い長方形の回収材用凹部23bとに区画されている。そして、後方側のパック用凹部23a内には、インクを収容した液体収容袋(液体収容部)としてのインクパック24が収容されると共に、前方側の回収材用凹部23b内には、インクを吸収保持可能な多孔質材からなる角柱形状の廃液回収材25が収容されている。
ここで、インクパック24の具体的構成について図4〜図9を参照しながら説明する。
図4及び図5に示すように、インクパック24は、矩形状をなす2枚の可撓性フィルム41を重ね合わせ、その両可撓性フィルム41の所定部位同士を熱溶着することにより、内部にインクを収容した容積可変の液体収容部として機能するように形成されている。具体的には、両可撓性フィルム41の四辺に沿う端縁部41a同士が熱溶着されると共に、何れかの辺と平行な方向(この場合、左右方向)へ直線状に延びる少なくとも1つの境界部42a〜42cにおいて両可撓性フィルム41が熱溶着されることにより、インクパック24は、その内部が扁平状をなす複数の袋部24a〜24dに区画されている。
図4及び図5に示すように、インクパック24は、矩形状をなす2枚の可撓性フィルム41を重ね合わせ、その両可撓性フィルム41の所定部位同士を熱溶着することにより、内部にインクを収容した容積可変の液体収容部として機能するように形成されている。具体的には、両可撓性フィルム41の四辺に沿う端縁部41a同士が熱溶着されると共に、何れかの辺と平行な方向(この場合、左右方向)へ直線状に延びる少なくとも1つの境界部42a〜42cにおいて両可撓性フィルム41が熱溶着されることにより、インクパック24は、その内部が扁平状をなす複数の袋部24a〜24dに区画されている。
すなわち、本実施形態では、3つの境界部42a〜42cにより、インクパック24の内部が偶数(この場合、4つ)の平面視略同一形状の袋部24a〜24dに区画され、各境界部42a〜42cを折り返し線としてジグザグ状に折り返すことにより、各袋部24a〜24dを上下方向に重ね合わせた積層状態とし得るようになっている。そして、それら各袋部24a〜24d内には、プリンタ11での印刷に使用される複数色(本実施形態では4色)のインクが袋部24a〜24d毎に振り分け収容されている。
また、インクパック24の各袋部24a〜24dには、図7に示すような液体導出部材(以下、「導出部材」と略称する。)43が袋部24a〜24d毎に一つずつ取着されている。同図に示すように、この導出部材43は、合成樹脂材からなり、その先端に液体導出口(以下、「導出口」と略称する。)43aが開口した筒状部44と、この筒状部44の基端に一体形成された断面形状が扁平な略菱形をなす溶着部45とを備えている。
この溶着部45には、導出部材43が各袋部24a〜24dに取着された場合に、その袋部24a〜24d内と前記筒状部44内とをインク導出可能に連通する連通路46が、筒状部44の軸方向に沿って貫通形成されている。また、連通路46内には、連通路46内と筒状部44内とを連通する連通管46aが形成されている。そして、溶着部45における厚さ方向(図7では上下方向)の両側のうち少なくとも一方側(本実施形態では上側のみ)が連通路46内まで切り欠かれ、その連通路46の壁面を構成する壁部を切り欠かれた部分が溶着部45の厚さを図7(b)に示す距離L分だけ薄くする切欠部47とされている。
一方、図4(b)及び図5(a)に示すように、両可撓性フィルム41の端縁部41aのうち境界部42a〜42cと直交する一つの辺(本実施形態では右辺)からは袋部24a〜24d毎に前記導出部材43の溶着部45と対応した形状の突片部41bが突出形成されている。そして、この両可撓性フィルム41の突片部41bに溶着部45が厚さ方向の両側から挟み込まれて熱溶着されることにより、導出部材43はインクパック24の各袋部24a〜24dに筒状部44を突出させた状態で取着されている。なお、この場合、導出部材43における溶着部45の連通路46は、その上下両壁部のうち上側壁部が前記切欠部47により切り欠かれているため、上側(一方側)の壁面46bが樹脂成形された下側壁部よりも厚さが薄い前記可撓性フィルム41により構成されることになる。
ところで、本実施形態のインクパック24において各導出部材43は、図8及び図9に示すように、各々対応する袋部24a〜24dに対する取着位置が袋部24a〜24dの厚さ方向及び幅方向(図8,図9では上下方向及び前後方向)において各導出口43aが異なる位置となるように設定されている。すなわち、各導出部材43は、各袋部24a〜24dが平面的に連続するように展開された状態で、袋部24a〜24dの数を二等分する位置にある中央の境界部42bを基準にして線対称となる位置で互いに対をなす2つの袋部毎に、一定の配置規則に従って各々対応する袋部24a〜24dに取着されている。
この場合、本実施形態では、境界部42bを基準として、この境界部42bにより区画された袋部24bと袋部24cとが境界部42bの直近の線対称となる位置で互いに一つの対をなしている。同様に、インクパック24の展開方向(この場合、前後方向)両端の袋部24aと袋部24dとが前記袋部24b及び袋部24cよりも境界部42bから遠く離れた線対称となる位置で互いに一つの対をなしている。
そして、袋部24a〜24dの厚さ方向においては、互いに対をなす2つの袋部毎(この場合、袋部24b及び袋部24c毎、袋部24a及び袋部24毎)に各々の導出口43aが同一方向へ変位するようにして、各導出部材43は各々が対応する袋部24a〜24dに取着されている。また、この場合、各導出部材43は、互いに対をなす2つの袋部毎(袋部24b及び袋部24c毎、袋部24a及び袋部24d毎)に、それら両袋部の導出口43aが袋部24a〜24dの厚さ方向中心からの変位量が同じとなるようにして、各々が対応する袋部24a〜24dに取着されている。
さらに、前記境界部42bを基準とする各線対称位置で各々互いに対をなす各対の袋部毎に一つの対(袋部24bと袋部24cの対)と他の対(袋部24aと袋部24dの対)とでは、袋部24a〜24dの厚さ方向における変位量が異なるようにして、各々が対応する袋部24a〜24dに取着されている。具体的には、境界部42bから遠い位置で互いに対をなす2つの袋部24a,24dの導出口43aの方が境界部42bに近い位置で互いに対をなす2つの袋部24b,24cの導出口43aよりも袋部24a〜24dの厚さ方向中心からの変位量が大きくなるようにして、各々が対応する袋部24a〜24dに取着されている。
そして、このインクパック24は、図6(a)(b)に示すように、各袋部24a〜24dが各境界部42a〜42cを折り返し線としてジグザグ状に折り返され、各袋部24a〜24dが上下方向に隙間なく重合した積層状態とされて前記筐体23のパック用凹部23a内に収容されている。そして、このように各袋部24a〜24dが積層状態とされた場合には、図6(b)に示すように、各導出部材43の導出口43aが積層方向と略直交する前後方向に間隔をおいて並ぶように、各導出部材43は各々の取着位置が設定されている。換言すると、各導出部材43は、各袋部24a〜24dが積層状態とされた場合に、その積層状態での1つの境界部(42a又は42b又は42c)から各導出口43aまでの距離が導出口43a毎に異なることとなるように、各々の取着位置が設定されている。
ここで再び図3に戻って、インクカートリッジ20の筐体23において、プリンタ11に対する装着時に流路形成部材19の接続部19aと対向する位置には、インクパック24の各導出部材43の筒状部44を挿通するための挿通孔23cが4つ形成されている。すなわち、インクパック24が筐体23のパック用凹部23a内に収容された場合には、各導出部材43の筒状部44が対応する挿通孔23cに挿通されるようになっている。そして、インクカートリッジ20のプリンタ11に対する装着時には、各導出部材43の導出口43aがプリンタ11側の接続部19aに対してインク導出可能に接続されるようになっている。
また、インクカートリッジ20の筐体23において、前記挿通孔23cの前方側で回収材用凹部23bと対応する位置には、吸引ポンプ18b側からの廃液を流入させるための挿入孔23dが1つ形成されている。そして、インクカートリッジ20のプリンタ11に対する装着時には、吸引ポンプ18b側から延びる廃液チューブ(図示略)の下流端が接続されている流路形成部材19の接続部19aから突出した接続口(図示略)がインクカートリッジ20の外側から挿入孔23dに挿通されるようになっている。したがって、クリーニング時に吸引ポンプ18bにより吸引された記録ヘッド16a内のインクは、廃液チューブ及び流路形成部材19の接続口を通じて回収材用凹部23bに至って廃液回収材25に吸収保持される。なお、廃液回収材25が収容された回収材用凹部23bの開口縁には、廃液回収材25を回収材用凹部23b内に封入するための封入フィルム26が溶着されている。
また、筐体23のパック用凹部23a内においてインクパック24の下側には可動押圧部材としての受圧板27が収容されるとともに、筐体23の下面側には蓋部材21の内面に沿う断面略U字状に形成された覆蓋としての下蓋28がパック用凹部23aを覆うように嵌合されている。すなわち、インクカートリッジ20は、この下蓋28と筐体23とによりプリンタ11のカートリッジホルダ40に対して着脱自在な定形性を有する容器本体20Aが構成されている。
そして、この容器本体20Aにおいては、下蓋28の中央付近に、長方形状をなす開口部としてのばね挿通口28aが形成され、このばね挿通口28aの内側に前記受圧板27がインクパック24における各袋部24a〜24dの積層方向に沿う方向(この場合は、上下方向)への移動自在に配設されている。この配設状態において、受圧板27は、ばね挿通口28a側に面する下面27aが板ばね29の付勢力を受ける受圧面となり、インクパック24側に面する上面27bが板ばね29の付勢力を受けて移動した場合にインクパック24を押圧する押圧面となっている。ちなみに、受圧板27は、その平面視形状が、板ばね29の平面視形状よりも大きく、各袋部24a〜24dが折り返されて積層状態となっているインクパック24の平面視形状とは略同一形状をなしている。
また、この下蓋28を介してインクカートリッジ20(容器本体20A)を下側から支持する前記蓋部材21の上面側(裏面側)中央付近には、V字形状をなす付勢部材としての板ばね29が取り付けられている。下蓋28のばね挿通口28aは板ばね29を遊挿可能に形成されており、インクカートリッジ20の装着状態時において、板ばね29は下蓋28のばね挿通口28aに挿通されて容器本体20A内に進入し、受圧板27をインクパック24側となる上側に向かって付勢するようになっている。
容器本体20Aにおける筐体23の図3における上面、すなわちプラテン13の貫通孔13bと対向する面には凹部23eが形成され、この凹部23e内には廃液吸収材30が収容されている。また、筐体23の上面には、凹部23eの開口を覆うようにフィルム部材31が溶着されている。フィルム部材31には、インクカートリッジ20の装着状態時において、プラテン13に形成された貫通孔13bと対峙する位置に廃液の通過を許容するための通過孔31aが設けられている。
また、図3に示すように、プラテン13上にはインク吸収シート33が敷設されている。すなわち、インク吸収シート33にはプラテン13の凸部13aを挿通するための孔が凸部13aと同数設けられており、インク吸収シート33が敷設された状態においても、凸部13aがプラテン13の上面に露出している。また、プラテン13上においてインク吸収シート33の下側には多孔質シート32が敷設されている。そして、この多孔質シート32におけるプラテン13の貫通孔13b及びフィルム部材31の通過孔31aと上下方向で対応する位置には、その貫通孔13b及び通過孔31aを挿通して斜めに垂れ下がるようにコの字形に切り込みを入れられた部分が下向きに屈曲される(切り曲げされる)ことによって、切片状の伝達部32aが形成されている。
すなわち、多孔質シート32には、プラテン13の2つの貫通孔13b及びフィルム部材31の2つの通過孔31aと個々対応するように多孔質素材からなる2つの伝達部32aが形成されている。そして、多孔質シート32に形成された2つの伝達部32aは、貫通孔13b及び通過孔31aを挿通して廃液吸収材30に接触するとともに、その伝達部32aが切り曲げ形成された多孔質シート32を介してインク吸収シート33に接触している。したがって、記録ヘッド16aからプラテン13上に排出された廃液は、インク吸収シート33、多孔質シート32、及びその一部である伝達部32aを通じてインクカートリッジ20内の廃液吸収材30に回収される。
次に、以上のように構成されたインクカートリッジ20及び該インクカートリッジ20に収容されるインクパック24の機能について図8及び図9等に基づいて説明する。
まず、インクパック24をインクカートリッジ20に収容する場合について説明する。
まず、インクパック24をインクカートリッジ20に収容する場合について説明する。
さて、インクパック24をインクカートリッジ20の容器本体20A内に収容する場合には、インクパック24が各境界部42a〜42cを折り返し線としてジグザグに折り返され、図6(b)に示すように、各袋部24a〜24dが各々の間に隙間を形成することなく上下方向に重なった積層状態とされる。すると、この積層状態において、インクパック24は、各袋部24a〜24dに取着された各導出部材43の導出口43aが積層方向と略直交する方向、すなわち本実施形態の場合は前後方向に沿う一直線状に間隔を置いて並んだ状態となる。
そして、このように積層状態とされることにより、本実施形態のインクパック24は、複数の袋部24a〜24dが各別に別体構成で独立した複数の袋体として構成される場合と異なり、そのまま一体物として取り扱われてインクカートリッジ20の容器本体20Aに収容される。また、このとき、インクパック24は、インクカートリッジ20における容器本体20Aの筐体23から下蓋28が取り外されることにより、パック用凹部23aがその広い開口を外部に露出させた状態において収容作業が行われる。
その後、このパック用凹部23a内において、インクパック24を筐体23の長手方向に沿って右方向へスライド移動させると、各導出部材43の筒状部44が各々対応する挿通孔23cに挿通され、インクパック24はパック用凹部23a内に仮止めされる。そして次に、そのパック用凹部23a内に仮止めされているインクパック24の下側から受圧板27を最下層の袋部24dに当接させた状態で、パック用凹部23aを覆うように下蓋28を筐体23に嵌合させると、インクカートリッジ20に対するインクパック24の収容作業が終了する。
なお、上記の場合とは逆に、インクカートリッジ20の容器本体20A内から既に収容されているインクパック24を取り出す場合には、下蓋28を筐体23から取り外すと共に受圧板27をパック用凹部23aから取り出せば、インクパック24は簡単に取り出し可能となる。
次に、インクパック24が収容されているインクカートリッジ20をプリンタ11に装着してインク加圧供給に供する場合について説明する。
さて、インクカートリッジ20をプリンタ11に装着する場合には、まずインクカートリッジ20がプラテン13直下のカートリッジホルダ40内に配置され、その配置状態から図2において右方向へスライド移動される。すると、このスライド移動に伴い、インクカートリッジ20は、内部に収容したインクパック24における各導出部材43の導出口43aが接続部19aに接続される。なお、このとき、蓋部材21はカートリッジホルダ40から取り外されて、カートリッジホルダ40に対するインクカートリッジ20の着脱を可能とする第1の位置(図8に示す位置)にある。
さて、インクカートリッジ20をプリンタ11に装着する場合には、まずインクカートリッジ20がプラテン13直下のカートリッジホルダ40内に配置され、その配置状態から図2において右方向へスライド移動される。すると、このスライド移動に伴い、インクカートリッジ20は、内部に収容したインクパック24における各導出部材43の導出口43aが接続部19aに接続される。なお、このとき、蓋部材21はカートリッジホルダ40から取り外されて、カートリッジホルダ40に対するインクカートリッジ20の着脱を可能とする第1の位置(図8に示す位置)にある。
そして次には、その第1の位置にある蓋部材21がカートリッジホルダ40に取り付けられることにより、カートリッジホルダ40に対するインクカートリッジ20の着脱を規制する第2の位置(図9に示す位置)に変位させられる。すなわち、蓋部材21は、本体ケース12の下側で斜め状態とされて、そのフック部21aをプリンタ11側の前記掛止軸40aに掛止され、その後、その掛止状態のままで図2に二点鎖線で示す矢印方向に回動される。
すると、蓋部材21は、インクカートリッジ20を下方から支持する配置態様となり、その状態のまま更に係止片21bが図2に点線で示す矢印方向に回動されると、その係止片21bが蓋部材21に係止する。その結果、蓋部材21はカートリッジホルダ40からの落下防止を図られるようになり、これによりインクカートリッジ20のプリンタ11に対する装着作業が完了する。
そして、このインクカートリッジ20のプリンタ11に対する装着作業完了に伴って、インクパック24の積層状態とされた各袋部24a〜24dが受圧板27を介して板ばね29の付勢力によって容積小となるように加圧される。すなわち、カートリッジホルダ40に蓋部材21を取り付けた時点で、蓋部材21に取り付けられた板ばね29がインクカートリッジ20における容器本体20Aの下蓋28に形成されたばね挿通口28aを介して容器本体20A内に進入し、受圧板27をインクパック24側となる上方へ付勢する。
その結果、受圧板27が上方へ移動し、各袋部24a〜24dが積層状態とされているインクパック24を機械的与圧するようになる。そして、この受圧板27により積層状態にある全て袋部24a〜24dが均一に機械的与圧されることで、インクパック24内からインクがインク供給路及びインク供給チューブ22を介してキャリッジ16側に圧送されるようになる。
一方、インクカートリッジ20の新旧交換などのために、旧いインクカートリッジ20をカートリッジホルダ40から取り外す場合には、上記の場合とは逆に、係止片21bが蓋部材21に対する係止状態を解除する方向へ回動され、蓋部材21がカートリッジホルダ40から取り外される。そして、その状態において、インクカートリッジ20の容器本体20Aがカートリッジホルダ40から取り外される。
なお、このときインクカートリッジ20は、蓋部材21がカートリッジホルダ40から取り外された時点で、前記板ばね29が前記ばね挿通口28aから抜き出されて容器本体20A外に退避している。そのため、インクカートリッジ20をカートリッジホルダ40から取り外す時点では、既にインクパック24に対する板ばね29の機械的与圧状態は解消されている。したがって、カートリッジホルダ40から取り外したインクカートリッジ20内にインクが残存していたとしても、その残存インクがインクカートリッジ20外に飛散することはない。
上記説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)カートリッジホルダ40に装着されたインクカートリッジ20からプリンタ11の記録ヘッド16aにインクを加圧供給するには、そのインクカートリッジ20における容器本体20Aのばね挿通口28aに蓋部材21の板ばね29を挿入し、その板ばね29の付勢力でインクパック24を機械的与圧するようにすればよい。したがって、プリンタ11に加圧ポンプや加圧気体供給路を設けてインクカートリッジ20に加圧気体を供給する必要もないので、プリンタ11全体の大型化及び装置構成の複雑化を抑制することができる。
(1)カートリッジホルダ40に装着されたインクカートリッジ20からプリンタ11の記録ヘッド16aにインクを加圧供給するには、そのインクカートリッジ20における容器本体20Aのばね挿通口28aに蓋部材21の板ばね29を挿入し、その板ばね29の付勢力でインクパック24を機械的与圧するようにすればよい。したがって、プリンタ11に加圧ポンプや加圧気体供給路を設けてインクカートリッジ20に加圧気体を供給する必要もないので、プリンタ11全体の大型化及び装置構成の複雑化を抑制することができる。
(2)その一方、既にばね挿通口28aを介してインクカートリッジ20の容器本体20A内に進入してインクパック24を機械的与圧している板ばね29が蓋部材21を取り外すことにより容器本体20A外へ退避すると、その板ばね29によるインクパック24に対する機械的与圧状態は解消される。したがって、その後にインクカートリッジ20をカートリッジホルダ40から取り外すようにすれば、たとえインクパック24内にインクが残存していたとしても、そのインクがインクカートリッジ20の取り外し時に外部へ飛散することを抑制できる。
(3)また、蓋部材21の取り付けに伴いインクカートリッジ20の容器本体20A内に進入した板ばね29の付勢力は、ばね挿通口28aの内側で移動自在とされた受圧板27における上面(押圧面)27bを介してインクパック24に及ぼされる。そのため、ばね挿通口28aから進入した小さな板ばね29の付勢力が各袋部24a〜24dを積層状態としたインクパック24に対して広い押圧面でもって効率良く及ぶようになり、インクを良好に導出できるようになる。
(4)また、板ばね29の付勢力を受けて容積小となるように機械的与圧される液体収容部が、容器本体20A内にインク貯留室として区画形成される構成ではなく、可撓性フィルム41でインクを収容した袋部24a〜24dが形成されたインクパック24により構成されているので、容器本体20Aの内面がインクで汚れることもない。そして、そのように可撓性を有するために脆弱なインクパック24については定形性を有する容器本体20Aにより外部からの衝撃などに対して有効に保護を図ることができる。
(5)加えて、インクカートリッジ20内に収容されているインクパック24を新旧交換する場合には、カートリッジホルダ40にインクカートリッジ20が装着された状態において蓋部材21が先に取り外されるが、その段階では下蓋28によりインクパック24は容器本体20A内に保持されている。すなわち、インクパック24は板ばね29による機械的与圧状態を解消される。そして次に容器本体20Aにおける筐体23から下蓋28を取り外せば、パック用凹部23aの広い開口が外部に露出するので、簡単に交換作業を行うことができる。
(6)また、板ばね29の大きさや形態が変更されるなどした場合には、その変更後の板ばね29に対応した大きさのばね挿通口28aが形成された下蓋28に元の下蓋28を取り替えるだけで対処できるため、インクカートリッジ20の容器本体20Aについては筐体23の仕様変更をしなくてよい分、コスト低減を図ることができる。
(7)そして、ばね挿通口28aからインクカートリッジ20内に進入した板ばね29の付勢力で機械的与圧されるインクパック24は、板ばね29の進入方向に沿って各袋部24a〜24dが積層状態とされているので、その積層方向に加圧する付勢力により全ての袋部24a〜24dを均一に機械的与圧することができる。
(8)また、カートリッジホルダ40に対するインクカートリッジ20の装着時にも、ただ単にインクカートリッジ20を装着しただけではインクの加圧供給が開始されることはなく、さらに板ばね29が設けられた蓋部材21を取り付けた後においてインクの加圧供給が開始されることになる。したがって、インクカートリッジ20の取り外し時のみならず装着時にも、インクパック24がユーザの意図に反して機械的与圧されることによる不測のインク飛散という事態が発生することを抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、蓋部材21は、その一端(例えばフック部21aの設けられた端部)がプリンタ11の本体ケース12の一部(例えばカートリッジホルダ40の掛止軸40a)に回動可能に軸支された構成であってもよい。このような構成であっても、蓋部材21はカートリッジホルダ40に対するインクカートリッジ20の着脱を許容する第1の位置と着脱を規制する第2の位置との間を変位することになる。
・上記実施形態において、蓋部材21は、その一端(例えばフック部21aの設けられた端部)がプリンタ11の本体ケース12の一部(例えばカートリッジホルダ40の掛止軸40a)に回動可能に軸支された構成であってもよい。このような構成であっても、蓋部材21はカートリッジホルダ40に対するインクカートリッジ20の着脱を許容する第1の位置と着脱を規制する第2の位置との間を変位することになる。
・上記実施形態において、蓋部材21は、プリンタ11の本体ケース12の下面側で、カートリッジホルダ40を外側から覆う第2の位置とその第2の位置から側方へ変位した第1の位置との間をスライド移動する構成としてもよい。
・上記実施形態において、付勢部材(板ばね29)は蓋部材21の裏面側にではなく、プリンタ11の本体ケース12の一部(例えば、カートリッジホルダ40の内部)に固定してあってもよい。すなわち、カートリッジホルダ40の内奥面(プラテン13の下面)に板ばね29等の付勢部材を取り付け、インクカートリッジ20の容器本体20Aを実施形態の場合とは上下逆さまにして、ばね挿通口28aがカートリッジホルダ40の内奥面に対向する姿勢でカートリッジホルダ40内に挿入配置するようにする。このようにした場合には、インクカートリッジ20をカートリッジホルダ40内に挿入配置すると同時にインクパック24を板ばね29の付勢力で機械的与圧することができると共に、インクカートリッジ20をカートリッジホルダ40内から取り出すと同時に板ばね29によるインクパック24に対する機械的与圧状態を解消できるようになる。なお、この場合、廃液吸収材30は、インクカートリッジ20に収容することなく、プリンタ11の本体ケース12内の別位置に配置された廃液タンク内に収容して、プラテン13上のインク吸収シート33から廃液を導くようにするとよい。
・上記実施形態において、開口部としてのばね挿通口28aは、容器本体20Aの下蓋28ではなく筐体23に形成してもよい。例えば、筐体23における各挿通孔23c及び挿入孔23dが形成された端面以外の他の端面にばね挿通口28aを形成し、インクカートリッジ20がカートリッジホルダ40内に挿入配置された場合に、そのばね挿通口28aを介して容器本体20Aの外部から板ばね29等の付勢部材を進入させて、インクパック24を機械的与圧するように構成すればよい。
・上記実施形態において、付勢部材は板ばね29に限らず、コイルスプリング、スポンジ、ゴムなど、容器本体20A内に進入した場合にインクパック24を機械的与圧できる付勢部材であればよい。
・上記実施形態において、液体収容袋としてのインクパック24は、インクを収容した袋部が一つだけの構成、すなわち境界部がなくインクパック全体が袋部となっている構成であってもよい。また、そのような袋部が一つだけの複数パックのインクパックを複数段に重ねた積層状態にしてインクカートリッジ20に収容するようにしてもよい。
・上記実施形態において、インクパック24の袋部の数は、2つ、3つ、5つなど4つ以外の複数の袋部が境界部により区画された構成であってもよい。
・上記実施形態において、インクパック24は、複数の袋部24a〜24dが厚さ方向に重なって積層された状態ではなく、各袋部24a〜24dが平面的に連続するように展開された状態でインクカートリッジ20内に収容された構成であってもよい。また、そのように各袋部24a〜24dが平面的に連続するように展開された状態のインクパック24が複数段に積層された状態でインクカートリッジ20内に収容された構成であってもよい。なお、このような場合は、インクカートリッジ20の容器本体20Aの平面視形状を大きくする必要がある。
・上記実施形態において、インクパック24は、複数の袋部24a〜24dが厚さ方向に重なって積層された状態ではなく、各袋部24a〜24dが平面的に連続するように展開された状態でインクカートリッジ20内に収容された構成であってもよい。また、そのように各袋部24a〜24dが平面的に連続するように展開された状態のインクパック24が複数段に積層された状態でインクカートリッジ20内に収容された構成であってもよい。なお、このような場合は、インクカートリッジ20の容器本体20Aの平面視形状を大きくする必要がある。
・上記実施形態において、インクパック24の袋部は、各袋部24a〜24dが積層した状態とできるものならば、必ずしも扁平な形状でなくてもよい。
・上記実施形態において、容器本体20Aの覆蓋としての下蓋28は省略してもよい。この場合は、蓋部材21に覆蓋としての機能を代行させることになり、筐体23におけるパック用凹部23aの開口が板ばね29を遊挿可能とする開口部となる。
・上記実施形態において、容器本体20Aの覆蓋としての下蓋28は省略してもよい。この場合は、蓋部材21に覆蓋としての機能を代行させることになり、筐体23におけるパック用凹部23aの開口が板ばね29を遊挿可能とする開口部となる。
・上記実施形態において、可動押圧部材としての受圧板27は、板ばね29に対する受圧面とインクパック24に対する押圧面を有しているものならば、その形状は袋部24a等と平面視同一形状である必要はない。また、受圧面及び押圧面を有していれば、板状の部材に限らずブロック状の部材や箱形状の部材であってもよい。
・上記実施形態においては、本発明にかかる液体噴射装置をインクジェット式プリンタに適用する場合について説明したが、こうしたプリンタに限らない他の液体噴射装置にも本発明は同様に適用することができる。例えば、ファクシミリや複写機等に用いられる印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいは面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、更には精密ピペットとしての試料噴射装置等であってもよい。
11…液体噴射装置としてのプリンタ、16a…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、20…液体収容体としてのインクカートリッジ、20A…容器本体、21…変位部材としての蓋部材、22…液体供給路を構成するインク供給チューブ、23…容器本体を構成する筐体、23a…収容凹部としてのパック用凹部、24,24A…液体収容部を構成する液体収容袋としてのインクパック、24a〜24d…袋部、27…可動押圧部材としての受圧板、28…覆蓋としての下蓋、28a…開口部としてのばね挿通孔、29…付勢部材としての板ばね、40…液体収容体装着部としてのカートリッジホルダ、43…液体導出部材としての導出部材、43a…液体導出口としての導出口。
Claims (13)
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に対して着脱自在な定形性を有する容器本体を備え、該容器本体内に前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体であって、
前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を前記容器本体の外部から遊挿可能とする開口部を前記容器本体に設けた液体収容体。 - 前記容器本体の開口部の内側に可動押圧部材を移動自在に配設し、前記付勢部材が容器本体の外部から前記開口部を介して内部に進入した場合には、その付勢部材の付勢力を受けた前記可動押圧部材が前記液体収容部側へ移動して前記液体収容部を機械的与圧する構成とした請求項1に記載の液体収容体。
- 前記液体収容部は可撓性を有する液体収容袋で形成され、該液体収容袋には液体導出口を有する液体導出部材が前記液体収容袋内の液体を該液体収容袋が機械的与圧された場合に導出可能に取着されている請求項1又は請求項2に記載の液体収容体。
- 前記容器本体は、前記液体収容袋を収容する収容凹部が形成された筐体と、該筐体に対して前記収容凹部を覆うように着脱自在に取着される覆蓋とを備え、その覆蓋に前記開口部が形成されている請求項3に記載の液体収容体。
- 前記液体収容袋は、扁平状をなす少なくとも一つの袋部を有した構成とされ、該袋部が前記容器本体内において前記開口部からの前記付勢部材の進入方向と交差する配置態様とされている請求項3又は請求項4に記載の液体収容体。
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体収容体が着脱自在に装着される液体収容体装着部と、
該液体収容体装着部に前記液体収容体が装着された場合に該液体収容体と前記液体噴射ヘッドとの間を液体供給可能に接続する液体供給路と、
前記液体収容体の前記開口部に遊挿可能な付勢部材と
を備えた液体噴射装置。 - 前記液体収容体装着部に対する前記液体収容体の着脱を許容する第1の位置と、前記液体収容体装着部に対する前記液体収容体の着脱を規制する第2の位置との間で変位する変位部材を更に備え、該変位部材には、前記液体収容体装着部に前記液体収容体が装着されている状態で前記変位部材が前記第2の位置に変位した場合に該変位部材において前記液体収容体の前記開口部と対応することになる部位に前記付勢部材が取り付けられている請求項6に記載の液体噴射装置。
- 前記液体収容体装着部は、該液体収容体装着部の内奥から見た場合に、前記液体収容体が前記開口部を外側に向けた状態で装着されるようになっており、前記変位部材は、前記第2の位置に変位した場合に前記液体収容体装着部を外側から覆う配置態様となる蓋部材により構成されると共に、該蓋部材の裏面側に前記付勢部材は取り付けられている請求項7に記載の液体噴射装置。
- 液体噴射装置が備える液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有する液体収容体における前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧することにより前記液体収容体側から前記液体噴射ヘッド側に前記液体が加圧供給されるようにする液体加圧供給方法であって、
前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を使用し、該付勢部材により前記液体収容部を前記液体噴射装置に対して前記液体収容体が装着された状態においてのみ機械的与圧する一方、前記液体噴射装置から前記液体収容体が取り外される場合には、前記付勢部材による前記液体収容部に対する機械的与圧状態を解消するようにした液体加圧供給方法。 - 前記付勢部材により前記液体収容部は前記液体噴射装置に対する前記液体収容体の装着完了後に機械的与圧される一方、前記付勢部材による前記液体収容部に対する機械的与圧状態は前記液体噴射装置から前記液体収容体が取り外される前段階で解消される請求項9に記載の液体加圧供給方法。
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に対して、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体を装着する場合に、まず、前記液体収容体を前記液体噴射装置に装着し、その装着後に、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を、前記液体収容体の液体収容部を機械的与圧可能となる位置に配置するようにした液体収容体装着方法。
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置から、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体を取り外す場合に、まず、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な位置に配置されている付勢部材を、前記液体収容部に対する機械的与圧状態が解消されることになる位置に退避させ、その退避後に、前記液体収容体を前記液体噴射装置から取り外すようにした液体収容体取り外し方法。
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に対して、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を収容した容積可変の液体収容部を有すると共に該液体収容部が容積小となるように機械的与圧されることで前記液体を導出可能に構成された液体収容体を着脱する場合において、前記液体収容体を装着する場合には、まず、前記液体収容体を前記液体噴射装置に装着し、その装着後に、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な付勢力を有する付勢部材を、前記液体収容体の液体収容部を機械的与圧可能となる位置に配置するようにし、その一方、前記液体収容体を取り外す場合には、まず、前記液体収容部を容積小となるように機械的与圧可能な位置に配置されている前記付勢部材を、前記液体収容部に対する機械的与圧状態が解消されることになる位置に退避させ、その退避後に、前記液体収容体を前記液体噴射装置から取り外すようにした液体収容体着脱方法。
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JP2006340093A JP2008149575A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 液体収容体、液体噴射装置、液体加圧供給方法、液体収容体装着方法、液体収容体取り外し方法、及び液体収容体着脱方法。 |
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