JP2010214920A - 液体収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解作業や吸収材の交換等のコストアップを招くことなく、回収した液体を容易に抜き取って再使用することが可能な液体収容容器を提供する。
【解決手段】廃インクを貯留する廃インク貯留部45を有するインクカートリッジ17は、廃インク貯留部45を形成する周壁である枠部52に設けられた廃インク入出口55と、一端53aが廃インク入出口55に連通され、他端53bがインク貯留部内に配置されて開口された廃インク流路53と、廃インク貯留部45を、連通部58を介して互いに連通した上方の空気室61と下方の貯留室62とに区分けする壁部54と、空気室61を外部と連通させる大気連通路87と、空気室61と貯留室62とを連通させる連通部58と、貯留室62に設けられ、連通部58における連通方向に沿って対向方向から互い違いに延在された複数のリブ91a〜91dと、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、貯留されている液体を取り出し可能な液体収容容器に関する。
液体を扱う装置として、例えば、液体のインクを用いて印刷を行う印刷装置がある。印刷装置としては、着脱可能なインクカートリッジからインクを記録ヘッドに供給し、この記録ヘッドによって用紙にインク滴を吐出して印刷するものがある。
このような印刷装置に装着されるインクカートリッジとしては、海綿体等の排出インク吸収部材を収納した排出インク回収カートリッジを有し、インク回収路を通して排出インクを排出インク回収カートリッジに回収させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、廃インクを吸収する廃インク吸収材を交換可能としたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭59−204569号公報 特開平11−070672号公報
上記のようなインクカートリッジは、印刷用のインクを使い切った使用済みの状態では吸収材がインクを吸収して汚れている。そのため、新たなインクを充填しても、回収した廃液(廃インク)がカートリッジ内に残った状態では再使用できない。
したがって、上記インクカートリッジでは、使用済みとなると、廃棄処分とするか、あるいはカートリッジを分解し吸収材を新たなものに交換して、新たなインクを詰め替えて再生使用する、いわゆるリサイクルを行う必要がある。リサイクルを行う場合、そのまま再使用する場合と比較してコストが嵩み、環境にも影響を与えることになる。
そこで、本発明の目的は、分解作業や吸収材の交換等のコストアップを招くことなく、貯留した液体を容易に抜き取って再使用することが可能な液体収容容器を提供することにある。
前記課題を解決することのできる本発明に係る液体収容容器は、液体を貯留する液体貯留部を有する液体収容容器であって、
前記液体貯留部を形成する周壁に設けられた液体導入口と、
一端が前記液体導入口に連通され、他端が前記液体貯留部内に配置されて開口された液体流路と、
前記液体貯留部を、連通部を介して互いに連通した第1室と第2室とに区分けする壁部と、
前記第1室を外部と連通させる大気連通路と、
前記第2室に設けられ、前記連通部における連通方向に沿って対向方向から互い違いに延在された複数の板部と、を有することを特徴とする。
この構成の液体収容容器によれば、液体導入口から液体(廃液)を注入することにより、液体流路を介して液体貯留部内へ容易に液体を導き入れて貯留させることができる。そして、この液体貯留部内の液体を取り出す場合には、液体流路の他端が下方側となるように配置させた状態で、液体導入口から吸引する。このようにすると、液体貯留部内の液体が、液体流路の他端から液体流路内へ引き込まれて抜き取られる。
液体貯留部内に液体が導入されると、その液体によって液体貯留部内の空気が大気連通路へ送り出されて外部に放出されるので、液体貯留部の内圧が上昇しにくい。これにより、液体を内圧によって逆流させることなく、液体貯留部内へ円滑に導くことができる。
このように、回収した液体を保持する吸収材を用いることなく廃液を貯留させ、液体収容容器を分解しなくても貯留させた廃液を確実に取り出して容易に再使用可能である。
また、例えば、第2室に液体が貯留された状態で、液体収容容器が振られたとしても、連通部における連通方向に沿って対向方向から互い違いに延在された複数の板部が液体の流れを阻害するので、連通部を介して第1室へ流れる液体の量を少なくすることができる。
本発明の液体収容容器において、前記第1室には、前記連通部における連通方向と交差する方向に沿って配設された複数の壁体が設けられていることが好ましい。
この構成の液体収容容器によれば、連通部を介して第1室へ液体が流れ込んだとしても、連通部における連通方向と交差する方向に沿って第1室に配設された複数の壁体によって、第1室内における液体の流れを極力抑えることができ、外部への液体の流出をさらに確実に防止することができる。
本発明の液体収容容器において、前記第2室における前記第1室寄りの区域と前記第1室の前記連通部から離れている区域とを連通する通気路を有することが好ましい。
この構成の液体収容容器によれば、液体貯留部内に液体が導入されて第2室内に液体が貯留されると、第2室内の空気が、その第1室寄りの区域から通気路を介して第1室へ導かれる。これにより、第2室のほぼ全域まで液体を円滑に導くことができる。
本発明に係る液体収容容器であるインクカートリッジが装着されるインクジェットプリンタの外観斜視図である。 図1のインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図である。 図2のインクカートリッジの斜視図である。 図2のインクカートリッジの右側から見た分解斜視図である。 図2のインクカートリッジの左側から見た分解斜視図である。 図2のインクカートリッジの内部構造を示す断面図である。 図5におけるA−A断面図及びB−B断面図である。 液体の抜き取り作業時の姿勢を示すインクカートリッジの断面図である。
以下、本発明に係る液体収容容器の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る液体収容容器であるインクカートリッジが装着されるインクジェットプリンタの外観斜視図、図2はインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図、図3はインクカートリッジの斜視図、図4はインクカートリッジの右側から見た分解斜視図、図5はインクカートリッジの左側から見た分解斜視図、図6はインクカートリッジの内部構造を示す断面図、図7は図5におけるA−A断面図及びB−B断面図、図8は液体の抜き取り作業時の姿勢を示すインクカートリッジの断面図である。
まず、本実施形態のインクカートリッジが装着されるインクジェットプリンタについて説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、複数種のカラーインクを使用してロール紙の繰り出された一部にカラー印刷するものであり、プリンタ本体を覆うプリンタケース2の前面には、ロール紙カバー5及びインクカートリッジカバー7が開閉自在に設けられている。更に、プリンタケース2の前面には、電源スイッチ3と共にフィードスイッチやインジケータ等も配置されている。
図2に示すように、ロール紙カバー5を開くと、印刷される媒体であるロール紙(媒体)11を収容した用紙収容部13が開放されるようになっており、ロール紙11の交換が可能になる。
また、インクカートリッジカバー7を開くと、カートリッジ装着部15が開放状態になり、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ(液体収容容器)17の着脱が可能になる。
この場合、インクカートリッジカバー7を開く動作に連動して、カートリッジ装着部15の前方にインクカートリッジ17が所定距離だけ引き出される構成になっている。
プリンタケース2内の用紙収容部13の上方には、インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ23が設けられている。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によって用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト26aと無端ベルト26aを駆動するキャリッジモータ26bとによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。インクジェットヘッド21は、ロール紙11の繰り出された一部に対してインクを吐出して印刷処理を行う。
図示のように、ロール紙11を介してカートリッジ装着部15の反対側は、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっている。そして、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出するインクジェットヘッド21の各インクノズル内のインクを吸引するインク吸引機構29が設けられている。
インクカートリッジ17は、カートリッジケース18内に複数個の図示略のカラーインクパックを収容したものである。インクカートリッジ17内の各インクパックは、可撓性材料からなり内部にインクを貯留した状態で密封されるもので、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着した際に、カートリッジ装着部15側に設けられた図示略のインク供給針がインクパックの後述するインク供給口43に差込接続される。カートリッジ装着部15のインク供給針には、プリンタケース2内に固定されたインク流路31が接続され、このインク流路31には、各色に分けられた可撓性のインク供給チューブ33の一端が接続されている。
インク供給チューブ33の他端は、キャリッジ23上に設けられた各色のインクポンプ部34に接続されている。各インクポンプ部34は、インクジェットヘッド21の上方に設けられており、インクジェットヘッド21に接続された自己封止ユニット36にそれぞれ接続されている。
キャリッジ23には、インクジェットヘッド21の他に、インクポンプ部34及び自己封止ユニット36が一体的に搭載された構成になっている。
これにより、インクカートリッジ17内の各インクパックのインクは、カートリッジ装着部15のインク供給針から、インク流路31、インク供給チューブ33、各色のインクポンプ部34及び各色の自己封止ユニット36を経て、インクジェットヘッド21の各インクノズルにそれぞれ供給されるようになっている。
インクポンプ部34は、キャリッジ23の移動によりインクカートリッジ17からインクを引き込むものであり、キャリッジ23の移動によりインクポンプ部34を動作させる規制板37が、キャリッジ23の待機位置への移動方向前方に配置されている。
そして、このインクポンプ部34では、キャリッジ23の待機位置への移動により、揺動アーム35が規制板37に当接すると、この揺動アーム35が揺動し、内部のポンプが駆動する。これにより、インクカートリッジ17からインクを引き込むようになっている。
なお、インクジェットヘッド21のクリーニング時にインク吸引機構29によってインクジェットヘッド21から吸引したインクは、廃インクとしてインクカートリッジ17に戻される。
次に、上記インクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部15に装着される本実施形態に係るインクカートリッジ17について説明する。
図3から図5に示すように、インクカートリッジ17は、箱型形状に形成されたカートリッジケース18を有する。カートリッジケース18は、ケース本体41と蓋体42とから構成されている。本体ケース41には、その内部にインクパックが設けられており、それぞれのインクパックのインク供給口43が、本体ケース41の一側面である装着面44に配列されている。
インクカートリッジ17には、蓋体42側に、廃インク(廃液)を貯留しておく廃インク貯留部(液体貯留部)45が形成されている。この廃インク貯留部45は、蓋体42と、この蓋体42に貼り付けられるフィルム46とから形成されている。
蓋体42は、平板状に形成された平板部51を有しており、この平板部51には、その縁部に沿って枠部(周壁)52が立設されている。そして、この枠部52を覆うように、高剛性のフィルム46が貼り付けられ、これにより、蓋体42に廃インク貯留部45が形成される。
図6に示すように、廃インク貯留部45には、上下方向の中央よりも上方側に、左右方向へ延在する廃インク流路(液体流路)53が形成されている。なお、図6に示すインクカートリッジ17の姿勢は、インクカートリッジ17がカートリッジ装着部15に装着された状態であり、この姿勢で廃インクが廃インク貯留部45に導入されてくる。
廃インク流路53は、平板部51、平板部51に立設された一対の壁部54及びフィルム46によって形成されている。そして、この廃インク流路53は、その一端53aが、装着面44で開口され、他端53bが、装着面44との対向側における枠部52近傍で開口されている。そして、装着面44で開口された廃インク流路53の一端53aは、装着面44に形成された廃インク入出口(液体導入口)55に連通されている。なお、この廃インク入出口55には、インク排出針(図示省略)が挿入されることにより開口するバルブ56が設けられている。また、廃インク流路53の他端53b位置には、枠部52に、外側へ凹む凹部57が形成されており、廃インク流路53の他端53bは、凹部57内に配置されて開口されている。
上記の廃インク流路53が形成された廃インク貯留部45は、廃インク流路53を境として、上方側が空気室(第1室)61と下方側が貯留室(第2室)62とに区分けされており、廃インク流路53と凹部57の底部との隙間が、空気室61と貯留室62との連通部58とされている。廃インク流路53は廃インク貯留部45における上下方向の中央よりも上方側に形成されているため、空気室61より貯留室62の方が広くなっている。
また、上記廃インク流路53は、装着面44側の一端53aから凹部57側の他端53bへ向かって次第に下方へ傾斜されている。つまり、廃インク流路53は、一端53aから他端53bへ向かって貯留室62側に傾斜されている。
空気室61側には、連通部58側の区域61aと反対側の区域に、複数の隔壁71a〜71hを平板部51に立設させることにより区画された複数の隔室72a〜72hが形成されている。
隔壁71a,71c,71eは、図7(a)に示すように、フィルム46側に形成した溝部とフィルム46とからなる通気孔81を有し、隔壁71b,71dは、図7(b)に示すように、平板部51側に形成した通気孔82を有している。尚、複数の隔壁71a〜71gは、連通部58における貯留室62から空気室61への廃インクの流れ方向と略平行に立設されている。
通気孔81は、空気室61における上方側に配置されており、通気孔82は空気室61における下方側に配置されている。これにより、隔室72aは連通部58側の空間に対して上方側で連通され、隔室72bは隔室72aに対して下方側で連通され、隔室72cは隔室72bに対して上方側で連通され、隔室72dは隔室72cに対して下方側で連通され、隔室72eは隔室72dに対して上方で連通されている。また、通気孔81,82は、インクカートリッジ17の厚さ方向においても異なった位置に形成されている。
また、空気室61側には、連通部58側の区域61aに、複数の仕切り壁(壁体)75a〜75cが平板部51に立設されている。
仕切り壁75aは、装着面44との対向側における枠部52から装着面44側へ向かって延在され、仕切り壁75bは、隔壁71aから装着面44と反対側へ向かって延在されている。また、仕切り壁75cは、廃インク流路53を形成する空気室61側の壁部54から装着面44と反対側へ向かって斜めに延在されている。
そして、仕切り壁75a〜75cは何れも、連通部58における連通方向(連通部58における貯留室62から空気室61への廃インクの流れ方向と交差する方向)に立設されている。
また、隔室72eにおける平板部51には孔部83aが形成され、隔室72fにおける平板部51には一対の孔部83b,83cが形成され、隔室72gにおける平板部51には一対の孔部83d,83eが形成され、隔室72hにおける平板部51には一つの孔部83fが形成されている。
また、空気室61の連通部58側の区域61aにおける平板部51には、仕切り壁75b,75c、隔壁71a及び廃インク流路53を形成する空気室61側の壁部54によって囲われた区域に、孔部83gが形成されている。さらに、貯留室62における平板部51には、装着面44側の枠部52と廃インク流路53を形成する貯留室62側の壁部54との隅部に、孔部83hが形成されている。
平板部51には、図5に示すように、廃インク貯留部45と反対の面に、複数の溝部84が形成されている。また、平板部51における廃インク貯留部45と反対の面には、溝部84を覆うように、高剛性の透明フィルム85が貼り付けられている。これにより、平板部51における廃インク貯留部45と反対の面には、溝部84と透明フィルム85とからなる複数の通気路86a,86b,86c,86dが形成されている。
通気路86aは、隔室72eの孔部83aと隔室72fの孔部83bとに連通され、通気路86bは、隔室72fの孔部83cと隔室72gの孔部83dとに連通され、通気路86cは、隔室72gの孔部83eと隔室72hの孔部83fとに連通されている。
また、通気路86dは、仕切り壁75b,75c、隔壁71a及び廃インク流路53を形成する空気室61側の壁部54によって囲われた区域の孔部83gと装着面44側の枠部52と廃インク流路53を形成する貯留室62側の壁部54との隅部の孔部83hとに連通されている。
また、廃インク貯留部45の周囲には、その上部側、装着面44の反対側及び底部側を通る大気連通路87が形成されている。この大気連通路87は、その一端87a側が、空気室61の隔室72hに連通され、他端87b側が、底部側における装着面44側に形成された大気開放室88に連通されている。装着面44には、底部近傍位置に、大気開放室88に繋がる大気開放孔89が形成されており、この大気開放孔89によって大気連通路87が大気開放されている。これにより、空気室61と大気とを連通する大気連通路87は、その大気開放側の他端87bが、空気室61に対して貯留室62よりも離れた位置に配置されている。
また、装着面44の反対側における大気連通路87の途中には、上方側が開口された液溜め空間90が形成されている。
廃インク貯留部45を構成する貯留室62には、複数のリブ(板部)91a〜91dが平板部51に立設するように形成されており、各リブ91によって平面部51とフィルム46との間隔が確保されている。
リブ91a,91cは、下方側の枠部52側から上方へ向かって延在されている。また、リブ91b,91dは、廃インク流路53を形成する貯留室62側の壁部54側から下方へ向かって延在されている。
すなわち、リブ91a〜91dは、連通部58における貯留室62から空気室61への廃インクの流れ方向と略平行に、対向方向から互い違いに延在されている。
なお、リブ91a,91cは、下方側の枠部52に対して隙間93a,93cをあけて設けられ、また、リブ91b,91dは貯留室62側の壁部54に対して隙間93b,93dをあけて設けられている。
これらのリブ91a〜91dは、互い違いに配置されており、リブ91bがリブ91aとリブ91cとの間に入り込み、リブ91cがリブ91bとリブ91dとの間に入り込んでいる。これにより、これらリブ91a〜91dは、上下方向において互いにラップした状態で交互に配設されている。
また、これらリブ91a〜91dは、それぞれ延在方向前方へ向かって次第に装着面44から離れる方向へ傾斜されている。
そして、貯留室62は、リブ91a,91cによって、装着面44と反対側から第1貯留区域92a、第2貯留区域92b及び第3貯留区域92cに分割されている。
なお、蓋体42の平板部51には、その外縁に、ケース本体41側に形成された係合部(図示省略)と係合可能な複数の係合片92が形成されている。これにより、蓋体42をケース本体41に組み付けることにより、係合片92が係合部と係合し、ケース本体41に対して蓋体42が取り付けられる。
上記構成のインクカートリッジ17では、インクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部15に装着することにより、カートリッジ装着部15側に設けられたインク供給針がインク供給口43に差込接続され、各色のインクがインクジェットプリンタ1側へ供給可能とされる。
また、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着すると、カートリッジ装着部15側に設けられたインク排出針が廃インク入出口55に挿入される。これにより、インクジェットヘッド21のクリーニングによって排出される廃インクが、インク排出針を介して廃インク入出口55に送り込まれる。そして、この廃インク入出口55に送り込まれる廃インクは、廃インク流路53を通り、この廃インク流路53の他端53bから廃インク貯留部45内に送り込まれ、貯留室62に貯留される。
廃インク流路53は、廃インク入出口55側の一端53aから凹部57内で開口する他端53b側へ向かって下方側の貯留室62側に傾斜されているので、廃インク入出口55へ送り込まれた廃インクは、傾斜に沿って廃インク流路53内を円滑に流れ、廃インク貯留部45内へ導かれる。
廃インク貯留部45の貯留室62に導かれた廃インクは、貯留室62の第1貯留区域92a内に流れ込み、隙間93a,93cを介して第2貯留区域92b及び第3貯留区域92c内へ流れ込む。これにより、廃インク貯留部45の貯留室62に、廃インクが貯留される。
上記のように廃インクが送り込まれると、廃インク貯留部45内の空気は、連通部58及び通気路86dを介して空気室61の連通部58側の区域61aへ送り込まれる。なお、リブ91b,91d間の空気は、隙間93b,93dから連通部58側及び通気路86d側へ導かれ、連通部58及び通気路86dを介して空気室61の連通部58側の区域61aへ送り込まれる。
空気室61の連通部58側の区域61aへ送り込まれた空気は、各通気孔81,82及び通気路86a〜86cによって連通部58側から順に連通された隔室72a〜72hを介して大気連通路87へ送り出され、さらに、この大気連通路87によって大気開放室88へ導かれ、大気開放孔89から外部に放出される。したがって、廃インク貯留部45は、廃インクが導入されても内圧が上昇することがない。これにより、インク排出針を介して送り込まれる廃インクは、内圧によって逆流することもなく、廃インク貯留部45へ円滑に導かれる。
インクパック内のインクが消費された使用済みのインクカートリッジ17を、インクジェットプリンタ1のカートリッジ装着部15から取り外す。これにより、カートリッジ装着部15側のインク供給針がインクパックのインク供給口43から引き抜かれるとともに、カートリッジ装着部15側のインク排出針が廃インク入出口55から引き抜かれる。
このインクカートリッジ17の貯留室62には廃インクが貯留された状態であり、仮に、インクカートリッジ17があらゆる方向へ振られたとしても、リブ91a〜91dが廃インクの流れを阻害するので空気室61へ流れる廃インクの量を少なくすることができる。
また、空気室61へ廃インクが流れ込んだとしても、空気室61の連通部58側の区域61aに形成された仕切り壁75a〜75cによって、空気室61内における廃インクの流れを極力抑えることができる。
さらには、空気室61の複数の隔壁71a〜71gが、連通部58における貯留室62から空気室61への廃インクの流れと略平行に立設されていることから、空気室61へ流れた廃インクは、隔室72a〜72hへ移動しない。
次に、上記のインクカートリッジ17から廃インクを抜き取り、再使用可能とする場合について説明する。
図8に示すように、このカートリッジ装着部15から取り外したインクカートリッジ17を、廃インク流路53の他端53bが下方側となるように配置させる。これにより、廃インク流路53が上下方向に配置され、廃インク貯留部45内の廃インクが廃インク流路53の他端53b側に貯留した状態となる。
この状態で、インクカートリッジ17の廃インク入出口55に、図示略の吸引用インク針を差し込んで吸引する。これにより、インクカートリッジ17の廃インク貯留部45内の廃インクが、廃インク流路53の他端53bから廃インク流路53内へ引き込まれ、吸引用インク針を介して抜き取られる。その際、インクカートリッジ17内は負圧になるが、廃インクが送り込まれる場合とは反対に大気連通路87等を介して大気が流入することから負圧は大きくならず吸引の障害になることはない。
また、貯留室62に形成された複数のリブ91a〜91dは、それぞれ延在方向前方へ向かって次第に装着面44から離れる方向へ傾斜されているので、貯留室62内の廃インクは、各リブ91a〜91dに沿って下方へ流れる。つまり、リブ91a〜91dが廃インクの流れの障害となることはない。
そして、廃インク貯留部45内の廃インク残量が少なくなり、廃インクの液面が下方側に配置された枠部52の内面に近付いたとしても、廃インク流路53の他端53bが凹部57内に配置されて開口されているので、残量の少なくなった廃インクが凹部57内で確実に廃インク流路53を介して吸い出される。
このように廃インク貯留部45から廃インクを抜き取った後は、インクパックにインクを充填することにより、インクカートリッジ17が再使用可能となる。
また、このインクカートリッジ17では、廃インク貯留部45内の廃インクの抜き取り時の図8に示す姿勢としても、さらには、空気室61が下側となる上下逆さまの姿勢としたり、装着面44を下方にした姿勢としても、大気連通路87が貯留室62を回りこむように形成され、大気連通路87の外部への開放端である他端87bが空気室61に対して貯留室62よりも離れた位置に配置されているので、廃インク貯留部45内の廃インクが大気連通路87を介して大気開放孔89から外部へ流れ出ることが防止される。
また、空気室61には、空気室61と貯留室62とを連通する連通部58から離れた位置で、隣接するもの同士が互いに連通する隔室72a〜72hが設けられているので、貯留室62の廃インクの大気連通路87への流れ込みが防止される。しかも、空気室61の連通部58側の空間と隔室72aとを区画する隔壁71a、隔壁71b〜72eを区画する隔壁71b〜71eに形成された通気孔81,82が、インクカートリッジ17の上下方向及び厚さ方向に千鳥状に配置されているので、隔室72a〜72eにおける廃インクの流れが、あらゆる方向において効果的に抑制される。
これにより、貯留室62内の廃インクの大気連通路87への流れ込み防止効果がより高められ、外部への廃インクの流出がさらに確実に防止される。
また、仮に大気連通路87へ廃インクが入り込んだとしても、その廃インクは大気連通路87の途中に形成された液溜め空間90や大気開放室88に溜まることとなり、大気開放孔89から外部に流出することが防止される。
以上説明した実施形態の液体収容容器であるインクカートリッジ17によれば、廃インク入出口55から廃インクを注入することにより、廃インク流路53を介して廃インク貯留部45内へ容易に廃インクを導き入れて貯留させることができる。廃インク貯留部45内に廃インクが導入されると、廃インク貯留部45内の空気が送り込まれる廃インクによって、連通部58側から順に連通された隔室72a〜72hを介して大気連通路87へ送り出され、さらに、この大気連通路87によって大気開放室88へ導かれ、大気開放孔89から外部に放出されるので、廃インク貯留部45が、廃インクが導入されても内圧が上昇することがない。これにより、廃インクを、内圧によって逆流させることなく、廃インク貯留部45内へ円滑に導くことができる。また、この廃インク貯留部45内の廃インクを取り出す場合には、廃インク流路53の他端53bが下方側となるように配置させた状態で、廃インク入出口55から吸引する。このように、インクカートリッジ17は、廃インクを保持する吸収材を用いることなく廃インクを貯留し、インクカートリッジ17を分解することなく貯留させた廃インクを取り出して容易に再使用可能とすることができる。
また、例えば、図6における貯留室62に廃インクが貯留された状態で、インクカートリッジ17が振られたとしても、上下に振られた場合は連通部58を通過するような大きな力が発生せず廃インク流路53を形成する貯留室62側の壁部54が阻害し、左右に振られた場合は連通部58における連通方向に沿って対向方向から互い違いに延在された複数のリブ91a〜91dが連通部58方向への廃インクの流れを阻害するので連通部58を通過するような大きな力が発生しないことから空気室61へ流れる廃インクの量を少なくすることができる。
また、連通部58を介して空気室61へ廃インクが流れ込んだとしても、連通部58における連通方向と交差する方向に沿って空気室61に配設された複数の仕切り壁75a〜75cによって、空気室61内における廃インクの流れを極力抑えることができ、外部への廃インクの流出をさらに確実に防止することができる。
また、廃インク貯留部45内に廃インクが導入されて貯留室62内に廃インクが貯留されると、貯留室62内の空気が、貯留室62において空気室61寄りとなる最上部の区域から通気路86dを介して空気室61へ導かれる。これにより、貯留室62の最上部付近まで、すなわちほぼ全域まで、廃インクを円滑に導くことができる。
なお、リブ91a,91cを、下方側の枠部52に対する隙間93a,93cをあけずに設け、また、リブ91b,91dを貯留室62側の壁部54に対する隙間93b,93dをあけずに設けることもできる。
その場合、廃インク貯留部45の貯留室62に導かれた廃インクは、貯留室62の第1貯留区域92a内に流れ込み、廃インク量がリブ91aの上端まで達したら第2貯留区域92b内へ流れ込む。さらに、廃インク量がリブ91cの上端まで達したら第3貯留区域92c内へ流れ込む。第3貯留区域92cまでの流入を促すには、リブ91aの上端よりリブ91cの上端が低く形成されていると良い。
なお、本発明に係る液体収容容器は、上記実施形態で例示したインクジェットプリンタに使用されるインクカートリッジをはじめとして、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材吐出ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材吐出ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物吐出ヘッド等の液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いた液体吐出装置や、精密ピペットとしての試料吐出装置等に使用される液体収容容器にも適用できる。
また、液体の概念にはジェル状のもの、粘性の高いもの、固形物を溶媒に混合させたものも含み、さらにインクの概念には水性インクも油性インクも含む。
また、平板部51の通気路86a等を透明フィルム85を用いて形成したが可視性に係らず使用可能であり、さらには、フィルム46を貼り付けるとして説明したが、その方法に限定されるものではなく例えば熱溶着で取付けることもできる。
17…インクカートリッジ(液体収容容器)、45…廃インク貯留部(液体貯留部)、52…枠部(周壁)、53…廃インク流路(液体流路)、53a…一端、53b…他端、54…壁部、55…廃インク入出口(液体導入口)、58…連通部、61…空気室(第1室)、62…貯留室(第2室)、75a〜75c…仕切り壁(壁体)、86d…通気路、87…大気連通路、91a〜91d…リブ(板部)

Claims (3)

  1. 液体を貯留する液体貯留部を有する液体収容容器であって、
    前記液体貯留部を形成する周壁に設けられた液体導入口と、
    一端が前記液体導入口に連通され、他端が前記液体貯留部内に配置されて開口された液体流路と、
    前記液体貯留部を、連通部を介して互いに連通した第1室と第2室とに区分けする壁部と、
    前記第1室を外部と連通させる大気連通路と、
    前記第2室に設けられ、前記連通部における連通方向に沿って対向方向から互い違いに延在された複数の板部と、を有することを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記第1室には、前記連通部における連通方向と交差する方向に沿って配設された複数の壁体が設けられていることを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項1または2に記載の液体収容容器であって、
    前記第2室における前記第1室寄りの区域と前記第1室の前記連通部から離れている区域とを連通する通気路を有することを特徴とする液体収容容器。
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