JP2008144769A - 電磁振動形ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵機能を高めて、メンテナンス作業の回数を減らすとともに、稼働率を向上させることができる電磁振動形ポンプを提供する。
【解決手段】電磁振動形ポンプであって、内部のサイクロン室に大気を吸気する吸気口と該大気を排出する排気口を有するとともに、該吸気口よりサイクロン室に吸気された大気にサイクロン作用を発生せしめる発生部が設けられているサイクロン発生部を有する遠心力集じん器を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は電磁振動形ポンプに関する。さらに詳しくは、主として室内用エアマットやエアベッドへのエアの吸排、養魚用水槽や家庭浄化槽などにおける酸素補給、または公害監視における検査ガスのサンプリングなどに利用される電磁振動型ポンプに関する。
従来より、電磁石と永久磁石との磁気的相互作用に基づく、該永久磁石を備えた振動子の振動を利用して流体を吸引、吐出する電磁振動形ポンプとして、図21に示されるようなポンプがある(たとえば特許文献1)。
このポンプは、ダイヤフラム式ポンプであって、ポンプ筐体200内のフレームに対向して配置されている電磁石と、永久磁石を備えた振動子と、該振動子の両端に連結されたダイヤフラムと、前記フレームの両端側にそれぞれ固定されたポンプケーシング部とから構成されている。また、前記ポンプ筐体200の上部には、大気中の砂塵や埃などを除いて吸気するために、集塵部201が設けられている。この集塵部201は、図22に示されるように、ポンプ筐体200に形成されたほぼ四角形状またはほぼ円形の集塵室202に順次設けられた、合成繊維の不織布であるフィルター203、2分割のフィルターパッキン204およびフィルターカバー205から構成されている。また、前記集塵室202の底部には、空気の吸入用の吸気口が設けられており、フィルターカバー205で覆われた2分割のフィルターパッキン204のあいだに、大気の空気の取入口206が形成されている。
特開平8−270556号公報
かかるポンプの構成では、大気の空気は取入口206から吸気されたのち、フィルター203で集じんされ、ついで前記ポンプケーシング部のポンプ室に流入されるが、フィルター203を通過する微細な塵挨や砂塵を完全には除去することができない。このため、フィルターを通過した細かい砂などがポンプに使用されているダイヤフラムと当該ダイヤフラムを保持している金具のあいだに入り込み、運転を続けるあいだにダイヤフラムが傷つき、その寿命が低下するという問題がある。また、かかるダイヤフラムの損傷を早期に発見して、ダイヤフラムの取り換えるためのメンテナンス作業の回数が増えるとともに、ポンプの稼働率が低下するという問題がある。
本発明は、叙上の事情に鑑み、集塵機能を高めて、メンテナンス作業の回数を減らすとともに、稼働率を向上させることができる電磁振動形ポンプを提供することを目的とする。
本発明の電磁振動形ポンプは、電磁振動形ポンプであって、内部のサイクロン室に大気を吸気する吸気口と該大気を排出する排気口を有するとともに、該吸気口よりサイクロン室に吸気された大気にサイクロン作用を発生せしめる発生部が設けられているサイクロン発生部を有する遠心力集じん器を備えてなることを特徴としている。
以上説明したとおり、本発明によれば、吸入された大気中の空気に含まれる砂塵や塵埃などをサイクロン室内においてサイクロン作用により遠心力で集じんすることができる。また、ダスト収納部または本体の底部に一度入った砂塵や塵埃などはサイクロン室に逆流することなく集じんすることができるため、集塵機能を高めることができる。これにより、クリーンな空気をポンプ室に送気できる。したがって、ポンプのメンテナンス作業の回数を減らすとともに、稼働率を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の電磁振動形ポンプを説明する。
実施の形態1
図1〜2に示されるように、本発明の実施の形態1にかかわる電磁振動形ダイヤフラムポンプは、ポンプ1に遠心力集じん器2を装着させたものである。すなわちこの遠心力集じん器2は、後述する排気口13、10および16がポンプ筐体3の大気取入口に直接または従来のようにポンプ筐体3に形成される、集塵室にフィルター3aを有する集塵部に形成した大気取入口3bに連通するようにポンプ筐体3に装着されている。かかるポンプ1の種類は、本発明において、とくに限定されるものではないが、本実施の形態1では、ポンプ筐体3内に設置されるポンプ本体に対向して配置されている電磁石、磁石を備えた振動子、該振動子の両端に連結されたダイヤフラムおとび前記電磁石の両端側に固定される、ポンプ室を有するポンプケーシング部3cから構成されるものが用いられている。前記電磁石は、2次元形電磁石または立体形電磁石とすることができる。たとえば2次元形電磁石の場合、電磁石は一対のE型鉄心(主鉄心)および各鉄心の内周凹部に組み込まれる捲線コイル部から構成される。この2次元形電磁石を用いる場合、前記電磁石間の空隙部に挿入される振動子の磁石形状は平板形状となる。また、立体形電磁石の場合、電磁石は対向して配置される一対のE型小径鉄心(補助鉄心)、該一対のE型小径鉄心とは直交する位置に配置される一対のE型大径鉄心(主鉄心)および該E型大径鉄心の内周凹部に組み込まれる捲線コイル部から構成される。この立体形電磁石を用いる場合、振動子の磁石形状は立方体となる。かかるポンプは、前記電磁石と磁石との磁気的相互作用に基づく、該磁石を備えた振動子の振動を利用して流体を吸引と吐出を行なう。なお、図1において、3d、3e、3fはそれぞれ集じん器カバー、排気タンクおよび吐出口である。
前記遠心力集じん器2は、サイクロン発生部4と、該サイクロン発生部4の下部に装着されるダスト収納部5と、前記サイクロン発生部4の上部に装着される上部カバー6とから構成されている。なお、このサイクロン発生部4、ダスト収納部5および上部カバー6は嵌合部7により脱着自在にされている。
前記サイクロン発生部4は、図2〜4に示されるように、円形内部のサイクロン室8に大気を吸気する吸気口9と該大気をポンプ側に排出する排気口10を有している。また、該吸気口9よりサイクロン室8に吸気された大気にサイクロン作用を発生せしめる発生部が設けられている。なお、図3〜4において、矢印は空気の流れを示している。本実施の形態1では、この吸気口9はサイクロン室8の上部の位置に形成されているが、サイクロン室8の下部の位置9aに形成することもできる。この吸気口9が上部の位置で開口する場合、たとえば上部で吸引された大気の埃や砂塵などを流速が早いサイクロン室8の底部に落とし込み、ダスト収納部5で集じんさせることができる。また、吸気口9が下部の位置で開口する場合、下部で吸引された大気の埃や砂塵などを流速が遅いサイクロン室8の上部側に吹き上げたのち、流速が遅い分埃や砂塵などがサイクロン室8の底部に落とし込みやすくなり、埃などをダスト収納部5で集じんさせることができる。前記吸気口9の開口形状はほぼ長方形にされ、その出口はサイクロン室8の周方向に向けられている。前記開口形状は、ほぼ長方形に限定されるものではなく、ほぼ長円形、ひし形または台形などとすることもできる。また、前記開口形状は、吸気の流速を高めるために、サイクロン室8に向けて開口断面積が小さくなるように傾斜するのが好ましい。
前記サイクロン発生部4は、内部にサイクロン室8を形成するための加工上の制約から、前記外周部位に複数個の排気口10が形成された本体11と、前記発生部である円錐部12が形成され、前記排気口10と同じ外周部位に排気口13が形成された仕切板14とから構成されている。また、このサイクロン発生部4の底部11aには、前記円錐部12に対向する位置およびサイクロン室8の外周3箇所の位置にそれぞれ砂塵および異物などの落下用の孔15a、15bが前記ダスト収納部5に連通するように形成されている。この中央孔15aは、サイクロン室8で旋回する空気が円錐部12の内側に流入するときに、外周孔15bで捕捉できなかった微細な塵などを落ち込ませ、清浄度の高い空気をポンプ1側に供給させるために設けられている。この中央孔15aの上表面位置と円錐部12の先端との隙間S1は、小さいほどよいが、たとえば0.5〜10mm、好ましくは1〜5mmとすることができる。なお、本実施の形態1では、前記底部11aには、1個の中央孔15aおよび3個の外周孔15bが形成されているが、これらの孔15a、15bは、少なくとも1個でもあれば砂塵および異物を前記ダスト収納部5側に集じんすることができる。
前記ダスト収納部5は、前記排気口10と同じ外周部位に排気口16が形成されているとともに、底部内面に円筒リブ17が設けられている。この円筒リブ17は、逆流防止のために設けられているが、省くこともできる。
前記嵌合部7は、着脱自在であれば、とくに限定されるものではないが、本実施の形態1では、上部カバー6および本体11の突起片18の凹部19と本体11およびダストカバー5の側面の凸部20とからなる凹凸構造による凹凸嵌合部にされている。この凹凸嵌合部以外にネジ結合による嵌合部とすることができるが、この場合は凹凸嵌合部の組立時間よりも組立時間が長くなる。
本実施の形態1では、前記電磁石と磁石との磁気的相互作用に基づく、振動子の振動により、吸気口9から吸引された大気の旋回気流中に浮遊している塵埃などは、サイクロン作用(遠心力の作用)によってサイクロン室8の周方向に向かって移動しているあいだに、気流から分離されて、外周孔15bおよび中央孔15aからダスト収納部5に集じんされる。その結果、清浄な空気が円錐部12内から排気口13、10および16を通ってポンプ1のポンプ室に供給される。
実施の形態2
つぎに本発明の実施の形態2を説明する。本実施の形態2では、図5〜6に示されるように、サイクロン発生部21の発生部が円錐部12と螺旋状の隔壁22から構成されている。
本実施の形態2では、吸気口9から吸引された大気の旋回気流中に浮遊している塵埃などは、サイクロン作用によってサイクロン室8の螺旋状の隔壁22の周方向に向かって何回も移動しているあいだに、気流から分離されて、中央孔15aおよび外周孔15bからダスト収納部5に集じんされる。そして、清浄な空気が円錐部12内から排気口13、10および16を通ってポンプのポンプ室に供給される。
実施の形態3
つぎに本発明の実施の形態3を説明する。本実施の形態3では、図7〜8に示されるように、サイクロン発生部31の発生部が円錐部12と外方の片面にテーパ32が形成された円筒状の隔壁33からから構成されている。
本実施の形態3では、吸気口9から吸引された大気の旋回気流中に浮遊している塵埃などは、サイクロン作用によってサイクロン室8の円筒状の隔壁33の外周に沿って移動しているあいだに、流速の早い下部側で気流から分離されて、外周孔15bからダスト収納部5に集じんされる。また、円筒状の隔壁33の上部から該隔壁33と仕切板14とのあいだの隙間S2を通過した空気は、第2のサイクロン作用により円錐部12と隔壁33のあいだを旋回して円錐部12内に通過するときに、微細な砂塵などが中央孔15aからダスト収納部5に集じんされる。その結果、清浄度の高い空気が円錐部12内から排気口13、10および16を通ってポンプのポンプ室に供給される。
実施の形態4
つぎに本発明の実施の形態4を説明する。本実施の形態4では、図9〜10に示されるように、サイクロン発生部41の発生部が円錐部12、外方の片面にテーパ32が形成された円筒状の隔壁33および該隔壁33と前記サイクロン発生部41とのあいだに配置される螺旋板42からから構成されている。この螺旋板42の巻数は、サイクロン室8および隔壁33の大きさにより適宜選定することができるが、たとえば1.5巻(周)とすることができる。なお、図9において、矢印は空気の流れを示している。
本実施の形態4では、前記実施の形態3における発生部に螺旋板42が追加されているため、吸気口9から吸引された大気の旋回気流中に浮遊している塵埃などは、サイクロン室8の隔壁33の回りで発生するサイクロン作用とともに、螺旋板42による螺旋気流により周方向に向かって移動しているあいだに、気流から分離されて、外周孔15bからダスト収納部5に集じんされる。また、円筒状の隔壁33の上部から該隔壁33と仕切板14とのあいだの隙間S2を通過した空気は、第2のサイクロン作用により円錐部12と隔壁33のあいだを旋回して円錐部12内に通過するときに、微細な砂塵などが中央孔15aからダスト収納部5に集じんされる。その結果、清浄度の高い空気が円錐部12内から排気口13、10および16を通ってポンプのポンプ室に供給される。
つぎに前記実施の形態2〜4にかかわる電磁振動形ポンプについて、ポンプを10分間運転させた状態で各遠心力集じん器の吸気口から、けいそう壁(微細な砂)を30g吸わせる集じん試験を行なった。そして、10分間後にポンプを停止させてダスト収納部に集塵されたけいそう壁の量(集じん率)を調べた。その結果、けいそう壁の量(集じん率)が26〜28g(87〜93%)であることから、高い集じん効果が得られることがわかった。
実施の形態5
つぎに本発明の実施の形態5を説明する。本実施の形態5では、図11〜12に示されるように、遠心力集じん器51が、サイクロン発生部52および該サイクロン発生部52の上部に設けられる上部カバー6とから構成されている。このサイクロン発生部52および上部カバー6は嵌合部7により脱着自在にされている。該サイクロン発生部52の発生部である円錐部12の先端に、断面がH形状などの遮蔽板53が水平に設けられている。また、この円錐部12の外周には、排気口10に連通する長孔の通気孔(スリット)54が対向して一対形成されている。このスリット54は、本発明においては、適宜の個数を形成することができるが、少なくとも1箇所形成されていればよい。本実施の形態5では、サイクロン発生部52の底部にダスト収納部が一体に形成されているため、該ダスト収納部に連通する孔15a,15bが、少なくとも1個形成される分離板56が配置されている。
なお、本実施の形態5では、前記サイクロン発生部52の底部にダスト収納部が形成されているが、本発明においては、これまでの実施の形態と同様に、別体により設けることができる。また、前記サイクロン発生部52の底部に形成されるダスト収納部には、円筒リブ17が形成されているが、本発明においては、省くこともできる。
本実施の形態5では、吸気口9から吸引された大気の旋回気流中に浮遊している塵埃などは、サイクロン作用によってサイクロン室8の周方向に向かって移動しているあいだに、遮蔽板53に衝突するなどして気流からの分離が促進されて、外周孔15bおよび中央孔15aからダスト収納部に集じんされる。その結果、清浄な空気が円錐部12のスリット54から排気口13および10を通ってポンプ1のポンプ室に供給される。
実施の形態6
つぎに本発明の実施の形態6を説明する。本実施の形態6では、図13〜14に示されるように、遠心力集じん器61が、前記サイクロン発生部52および該サイクロン発生部52の上部に設けられる上部カバー6とから構成されている。このサイクロン発生部52および上部カバー6は嵌合部7により脱着自在にされている。該サイクロン発生部52の円錐部12の先端には、前記実施の形態5と同様に遮蔽板53が形成され、さらにその下部に遮蔽壁62が垂下されている。この遮蔽壁62の形状、向きおよび個数については、適宜選定することができるが、本実施の形態6では、旋回気流に向かって湾曲するR状(曲線状)の形状にされているとともに、十字状に4枚形成されている。
本実施の形態6では、遮蔽壁62により吸引力を低下させずにサイクロン室8に吸引された大気中に浮遊している塵埃などを前記本実施の形態5と同様に遮蔽板53に衝突させて分離する。
なお、本発明においては、これまでの実施の形態を組み合わせて適宜用いることができる。
実施の形態7
本実施の形態7にかかわるポンプは、図15〜16に示されるように、ポンプ本体71を収納する有底のポンプ筐体72と、サイレンサの働きをするエアタンク73と、前記ポンプ筐体72とエアタンク73とのあいだに設けられるポンプ仕切板74と、遠心力集じん器75とを積層して組み立てられている。また、前記ポンプ仕切板74には、ポンプ吸入口76から前記遠心力集じん器75の吸気口77までの通路を確保するために前記ポンプ本体71を覆うようにポンプカバー78が形成されている。ポンプ本体71は、保持板79に段付きクッション80を介して支持されている。このため、ポンプ仕切板74と保持板79とは前記ポンプ本体71をポンプカバー78で覆うために、別体で組み付けられるようにされている。なお、図15において、81はポンプ本体71から吐出された空気をエアタンク73に導くホースであり、82はエアタンク73から、たとえばエアマットの空気袋へ空気を吐出させる吐出口である。
本実施の形態7は、前記実施の形態1〜6と異なり、ポンプ筐体72内において、遠心力集じん器75をポンプ本体71に並設させるとともに、該遠心力集じん器75におけるサイクロン発生部の発生部である本体83内に塵埃などを集じんさせる(すなわちダスト収納部を備えていない)構成にされている。
前記本体83は、内部に塵埃などを集じんさせるために、有底の形状をしており、この本体83の開口部83bには、通気口である円筒部84を有する仕切板85が被せられている。この仕切板85は、合成樹脂または合成ゴムなどで作製されており、サイクロン室86を密封状態にするためのシール材を兼ねている。なお、前記本体83に形成される吸気口77の位置は、サイクロン室86の上部で吸引された大気の塵埃などをサイクロン作用により本体83の底部83aに落とし込み、集じん効果を高めるために、前記吸気口77は前記円筒部84の先端部より上方の位置にするのが好ましい。また、前記ポンプ筐体72および本体83の全体または外周の一部は、底部83aに集塵された塵埃量を外見から確認することができるように、透明または半透明な材料から作製するのが好ましい。
前記開口部83bの周辺部の一部から水平方向に排気口87(ポンプ本体71へのエア供給口)が形成される張出し部88を設け、該張出し部88を前記ポンプカバー78の段部89に据え付けて、遠心力集じん器75を安定して保持させている。この段部89の周壁には、前記排気口87に連通するポンプ本体71へのエア供給口90が形成されている。また、前記仕切板85および張出し部88には、たとえば不織布などからなり、微細な塵埃を除去し得るフィルター91が複数の柱92を介して設けられている。
なお、前記フィルター91は仕切板85および張出し部88の上面とポンプ筐体72とのあいだに形成されるエアタンク93に配置させるために、複数の柱92を介して設けられていているが、本発明においては、このフィルター91および柱92は、前記通気口として通気孔付円錐部を用いる場合、この円錐部に塵埃除去用ネットを装着させることにより省くこともできる。また、前記フィルター91の上部は、前記ポンプ筐体72が覆っているが、本発明においては、個のポンプ筐体72とは別体の上部カバーを嵌着させることもできる。
本実施の形態7では、図15に示されるように、ポンプ本体71内の振動子の振動により、ポンプへのエア供給のための吸入口76から吸引された大気は、ポンプ筐体72内の通路を経由してサイクロン室への吸気口77から本体83のサイクロン室86に導入される。ついで旋回気流中に浮遊している大きな塵埃は、サイクロン作用(遠心力の作用)によってサイクロン室86の周方向に向かって移動しているあいだに、気流から分離されて、本体83の底部83aに集じんされる。ついで円筒部84を通過した大気中の微細な塵埃はフィルター92を通過するあいだに除去される。その結果、清浄な空気が排気口87およびエア供給口90を通ってポンプ本体71内のポンプ室に供給される。
実施の形態8
本実施の形態8は、前記実施の形態7とは遠心力集じん器の構成が異なっている。本実施の形態8における遠心力集じん器101は、図17〜18に示されるように、吸気口102を有する有底の本体103と、円錐部104を有する仕切板105と、該円錐部104に装着されるネット106とから構成されている。本実施の形態8における円錐部104は、外周に複数個の通気孔107が形成され、内部に補強用の十字状支持部108が形成されているが、本発明においては、前記通気孔107の個数は、とくに限定されるものではなく、またスリット形状の通気孔107に代えて網目状(メッシュ形状)の通気孔とすることもできる。なお、図18において、内部をわかりやすく示すために、前記支持部108の断面は省略されている。
前記ネット106は、吸引した大気中の塵埃などを除去するために装着されており、円錐部104に対して着脱自在であれば、その装着位置は円錐部104の内周面もしくは外周面のいずれか、または両面とすることができる。また、ネット106の装着構造は、通常の構造を適宜選定することができるが、たとえば円錐部に凸部を設けて装着するか、弾性体のリング、たとえばゴム製ベルトで押さえるか、または振動などでは剥がれないある程度の緊密力ないしはしめ代をもたせて装着させる構造とすることができる。前記ネット106のメッシュは、ポンプの使用場所によって、大気中の塵埃の大きさが異なるため、適宜選定することができるが、たとえば#300〜700とすることができる。
本実施の形態8は、吸気口102から本体103のサイクロン室109に導入された大気の旋回気流中に浮遊している大きな塵埃などは、サイクロン作用(遠心力の作用)によってサイクロン室109の周方向に向かって移動しているあいだに、気流から分離されて、本体103の底部103aに集じんされる。ついで大気中の微細な塵埃はネット106を通過するあいだに除去される。その結果、清浄な空気が円錐部104および排気口110を通ってポンプ本体内のポンプ室に供給される。
なお、本実施の形態8では、円錐部104にネット106が装着されているが、本発明においては、これに限定されるものではなく、ネットを省き、仕切板105とポンプ筐体とのあいだに形成されるエアタンク111に前記実施の形態7と同様にフィルターを配置させることもできる。また、前記本体103の全体または外周の一部は、底部103aに集塵された塵埃量を外見から確認することができるように、透明または半透明な材料から作製するこができる。
実施の形態9
本実施の形態9にかかわる遠心力集じん器121は、図19〜20に示されるように、吸気口122を有する有底の本体123と、有底の隔壁筒124と、第2発生部である円錐部125と、該隔壁筒124と円錐部125に被せられる仕切板126とから構成されている。すなわち本実施の形態9にかかわる遠心力集じん器121は、本体123と隔壁筒124とのあいだに第1サイクロン室127が形成され、該隔壁筒124と円錐部125とのあいだに第2サイクロン室128が形成される、2重サイクロン式構造にされている。なお、図19〜20において、129は仕切板126を取りやすいように設けられたつまみ部である。また、前記本体123の全体または外周の一部は、底部123aに集塵された塵埃量を外見から確認することができるように、透明または半透明な材料から作製するこができる。また、本実施の形態9では、2重サイクロン式構造であるため、フィルターを用いていないが、さらに微細な塵埃を除去するために、前記本体123の上部にフィルターを設けることができる。または前記円錐部125の外周に複数個の通気孔または網目状の通気孔を形成し、塵埃を除去するためのネットを着脱自在に装着させることもできる。なお、本実施の形態9では、2重サイクロン式構造にされているが、本発明においては、これに限定されるものではなく、さらにサイクロン室を設ける構造とすることにより多重サイクロン式構造とすることもできる。
本実施の形態9では、吸気口122から吸引された大気の旋回気流中に浮遊している塵埃などは、サイクロン室127の隔壁筒124の回りで発生するサイクロン作用とともに、隔壁筒124による上昇気流により上方に向かって移動しているあいだに、気流から分離されて、大きな塵埃が本体123の底部123aに集じんされる。ついで隔壁筒124および円錐部125の上部に形成される第1通気口130と第1通気口131を通過した空気は、第2のサイクロン作用により隔壁筒124と円錐部125のあいだを旋回して円錐部125内に通過するときに、微細な塵埃が隔壁筒124の底部124aに集じんされる。その結果、清浄度の高い空気が円錐部125内から第2通気口132、仕切板126に形成されるに通気口133および排気口134を通ってポンプ本体のポンプ室に供給される。
なお、これまでの実施の形態では、電磁振動形ダイヤフラムポンプについて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電磁振動形ピストンポンプなどにも適用することができる。
本発明の実施の形態1にかかわる電磁振動形ポンプを示す側面図である。 図1の遠心力集じん器の分解斜視図である。 図1の遠心力集じん器の要部断面図である。 図1の遠心力集じん器の本体の平面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる遠心力集じん器を示す要部断面図である。 図5の遠心力集じん器の本体の平面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる遠心力集じん器を示す要部断面図である。 図7の遠心力集じん器の本体の平面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる遠心力集じん器を示す要部断面図である。 図9の遠心力集じん器の本体の平面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる遠心力集じん器を示す断面図である。 図11のA−A線断面図である。 本発明の実施の形態6にかかわる遠心力集じん器を示す断面図である。 図13のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態7にかかわる電磁振動形ポンプを示す断面図である。 図15の遠心力集じん器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態8にかかわる遠心力集じん器を示す分解斜視図である。 図17の遠心力集じん器のC−C線断面図である。 本発明の実施の形態9にかかわる遠心力集じん器を示す分解斜視図である。 図19の遠心力集じん器の断面図である。 従来のポンプを示す側面図である。 図21の集塵部を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 ポンプ
2、51、61、75、101、121 遠心力集じん器
3、72 ポンプ筐体
4、21、31、41、52 サイクロン発生部
5 ダスト収納部
6 上部カバー
7 嵌合部
8、86、109、127、128 サイクロン室
9、77、102、122 吸気口
10、13、16、87、110、134 排気口
11、83、103、123 本体
11a、83a、103a、123a 底部
12、104、125 円錐部
14、85、105、126 仕切板
15a、15b 孔
17 円筒リブ
18 突起片
19 凹部
20 凸部
22 螺旋状の隔壁
32 テーパ
33 円筒状の隔壁
42 螺旋板
53 遮蔽板
54、107 通気孔
62 遮蔽壁
91 フィルター
106 ネット
124 隔壁筒

Claims (1)

  1. 電磁振動形ポンプであって、内部のサイクロン室に大気を吸気する吸気口と該大気を排出する排気口を有するとともに、該吸気口よりサイクロン室に吸気された大気にサイクロン作用を発生せしめる発生部が設けられているサイクロン発生部を有する遠心力集じん器を備えてなる電磁振動形ポンプ。
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