JP2008143656A - エレベータ遠隔監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータ遠隔監視システムは、取得するエレベータの運転状態に関する監視データを無線網端末7および無線網を経由して遠隔監視センタに報告するエレベータ監視装置6を備える遠隔監視システムにおいて、上記無線網端末は、上記無線網に接続する複数の基地局との間で通信を確立することができ、上記エレベータ監視装置は、学習して選定された所定の時間帯毎の最適な上記基地局との間で通信を確立して上記監視データを報告する監視データ報告手段12と、上記監視データを報告する度に上記通信を確立した基地局の識別情報、電波状態および通信品質を収集し学習データとして蓄積する学習データ収集手段13と、上記蓄積した学習データを解析して上記最適な基地局を選定し直す学習手段14と、を有する。
【選択図】図3
Description
複数の基地局のサービスエリアが重複する場所で無線網と接続を行おうとする場合、一方の基地局は設置場所に最も距離が近く電波強度は強いが、ある時間帯では電波状況の変化が大きい。他方の基地局は一方の基地局と比べると距離が離れた場所にあるため電波強度は一方の基地局からの電波に比べて弱いものの、いずれの時間帯でも電波状況の変動が小さい。
本来ならば電波状況の変化が大きい時間帯で途中で電波状況が悪化する場合に通信失敗となるおそれがあるため、電波強度が比較して小さくても他方の基地局に接続して安定した通信を行う必要がある。
そこで、設置場所付近のPHSの電波状態を確認できるようなエレベータ遠隔監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、この発明の実施の形態1に係わるエレベータ遠隔監視システムのブロック図である。
この発明の実施の形態1に係わるエレベータ遠隔監視システムは、図1に示すように、エレベータ1が設置された現場から離れた遠隔地に設置される遠隔監視センタ2、エレベータ1が設置される現場に設置される遠隔監視装置3および遠隔監視センタ2と遠隔監視装置3とを接続する無線網4を備える。
そして、遠隔監視装置3は、エレベータ制御装置5からエレベータの運転状態を収集し監視データを生成し送信するエレベータ監視装置6および監視データを無線網4を経由して遠隔監視センタ2に報告する無線網端末7を備える。
無線網4は、公衆網8と公衆網8に接続され無線網端末7との間で無線通信する2つの基地局9a、9bから構成されている。なお、無線網端末7と接続可能な基地局として2つを例に挙げたがこれに限るものではない。
遠隔監視センタ2は、公衆網8に接続されている。
そして、遠隔監視装置3と無線通信可能な基地局9a、9bは図2のように設置されている。この遠隔監視装置3は、基地局9aのサービスエリア21と基地局9bのサービスエリア22の両方に含まれる位置に設置されているので、基地局9aまたは基地局9bのいずれかと交信することができる。
エレベータ監視装置6は、エレベータ制御装置5からエレベータ1の運転状態に関する監視データを取得する監視データ取得手段11、監視データを無線網端末7、基地局9a、9b、公衆網8を経由して遠隔監視センタ2に報告する監視データ報告手段12、監視データを報告するとき通信の確立した基地局9a、9bの識別情報、現在の時刻、報告するときの無線網端末7の無線状態としての受信電界強度および報告したときの通信品質としてのスループットを収集し学習データテーブル15に格納する学習データ収集手段13、学習データテーブル15の学習データを解析して最適な基地局9a、9bを求め基地局テーブル16を更新する学習手段14、学習データテーブル15および基地局テーブル16が設けられるメモリ17、時刻を計時する時計IC18を備える。
基地局テーブル16は、図5に示すように、時間帯毎に最適な基地局9a、9bの識別情報が格納される。
監視データ報告手段12は、時刻が報告時点に達すると無線網端末7に問い合わせて現在接続可能な基地局9a、9bの一覧を収集し、収集した基地局9a、9bの一覧に基地局テーブル16の現在の時間帯の最適な基地局9a、9bが含まれているか否かを判断する。
また、監視データ報告手段12は、一覧に最適な基地局9a、9bが含まれているときには無線網端末7に最適な基地局9a、9bとの間で通信を確立し監視データを遠隔監視センタ2に送信するように指令し、一方一覧に最適な基地局9a、9bが含まれていないときには無線網端末7に各基地局9a、9bからの電波の受信電界強度を問い合わせ最も受信電界強度の大きい基地局9a、9bとの間で通信を確立し監視データを送信するように指令する。
また、学習データ収集手段13は、現在の時刻の時間帯に学習データが格納されるシートに収集した基地局9a、9bの識別情報、受信電界強度およびスループットを格納する。
また、学習手段14は、学習データの数が所定数未満のときには学習せずに終了し、学習データの数が所定数以上のときにはシートに格納されている学習データを読み出し、受信電界強度とスループットを変数とする評価関数を用いて最も評価の高い基地局9a、9bをその時間帯での最適な基地局と定める。
また、学習手段14は、最適な基地局9a、9bと定められた基地局の識別情報を基地局テーブル16の該当する時間帯の基地局の識別情報の欄に格納する。このようにして、基地局テーブル16には時間帯毎に最適な基地局の識別情報が格納される。
ステップS12では、無線網端末7に問い合わせて現在接続可能な基地局9a、9bの一覧を収集する。
ステップS13では、収集した基地局9a、9bの一覧に基地局テーブル16の現在の時間帯の最適な基地局が含まれているか否かを判断し、一覧に最適な基地局9a、9bが含まれているときにはステップS14に進み、一覧に最適な基地局9a、9bが含まれていないときにはステップS17に進む。
ステップS15では、無線網端末7が指定された基地局9a、9bとの間で通信を確立し監視データを遠隔監視センタ2に送信する。
ステップS16で、無線網端末7が通信が確立した基地局9a、9bからの電波の受信電界強度を計測し、且つ監視データの送信時のスループットを算出してステップS21に進む。
ステップS18では、無線網端末7に最も受信電界強度の大きい基地局9a、9bとの間で通信を確立し監視データを送信するように指令する。
ステップS19では、無線網端末7が指定された基地局9a、9bとの間で通信を確立し監視データを遠隔監視センタ2に送信する。
ステップS20では、無線網端末7が通信が確立した基地局9a、9bからの電波の受信電界強度を計測し、且つ監視データの送信時のスループットを算出してステップ19に進む。
ステップS22では、現在の時刻の時間帯に学習データが格納されるシートに収集した基地局9a、9bの識別情報、受信電界強度およびスループットを格納する。
ステップS24では、シートに格納されている学習データを読み出し、受信電界強度とスループットを変数とする評価関数を用いて最も評価の高い基地局9a、9bをその時間帯での最適な基地局9a、9bと定める。
ステップS25では、最適な基地局9a、9bと定められた基地局の識別情報を基地局テーブル16の該当する時間帯の基地局の識別情報の欄に格納する。
一方、この発明のように過去の学習データを解析して最適な基地局を選定することにより、現時点では電波状態は最良ではないが過去の履歴を考慮すれば電波状態が通信が中断するまでは悪化せず安定した通信が行える基地局を選定することができる。
また、エレベータ監視装置に学習機能を付加したので、無線網端末の機種変更の影響を受けずに継続して使用することができる。
図7は、この発明の実施の形態2に係わるエレベータ監視装置の機能ブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わるエレベータ遠隔監視システムは、実施の形態1に係わるエレベータ遠隔監視システムとエレベータ監視装置6Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
実施の形態2に係わるエレベータ監視装置6Bは、図7に示すように、実施の形態1に係わるエレベータ監視装置に初期値準備手段19を追加したことが異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
また、初期値準備手段19は、報告時点に達する度に、無線網端末7に現在接続可能な基地局9a、9bからの電波の受信電界強度を問い合わせて取得し、取得したデータに基づいて最も受信電界強度の大きい基地局9a、9bとの間で通信を確立しテスト用データを送信するように指令する。
また、初期値準備手段19は、現在の時刻の時間帯に学習データが格納されるシートに収集した基地局の識別情報、受信電界強度およびスループットを格納する。
また、初期値準備手段19は、時間帯毎に最適な基地局9a、9bに選定された基地局の識別情報を基地局テーブル16の該当する時間帯の基地局の識別情報の欄に格納する。
図8は、この発明の実施の形態3に係わるエレベータ遠隔監視システムのブロック図である。
この発明の実施の形態3に係わるエレベータ遠隔監視システムは、実施の形態1に係わるエレベータ遠隔監視システムと遠隔監視センタ2Cおよびエレベータ監視装置6Cが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
実施の形態3に係わる遠隔監視センタ2Cは、実施の形態1に係わる遠隔監視センタ2に定期的に遠隔監視しているエレベータ監視装置6Cから学習データテーブル15に格納されている学習データを収集する機能が追加されている。
実施の形態3に係わるエレベータ監視装置6Cは、新たに設置する場合、起動直後に遠隔監視センタ2Cに他のエレベータ監視装置6Cが蓄積した学習データを問い合わせる。遠隔監視センタ2Cは、問い合わせを行ったエレベータ監視装置6Cの近くに存在する基地局9a、9bに関する学習データがあるとき、問い合わせを行ったエレベータ監視装置6Cにその学習データを送信する。
Claims (3)
- 取得するエレベータの運転状態に関する監視データを無線網端末および無線網を経由して遠隔監視センタに報告するエレベータ監視装置を備える遠隔監視システムにおいて、
上記無線網端末は、上記無線網に接続する複数の基地局との間で通信を確立することができ、
上記エレベータ監視装置は、学習して選定された所定の時間帯毎の最適な上記基地局との間で通信を確立して上記監視データを報告する監視データ報告手段と、上記監視データを報告する度に上記通信を確立した基地局の識別情報、電波状態および通信品質を収集し学習データとして蓄積する学習データ収集手段と、上記蓄積した学習データを解析して上記最適な基地局を選定し直す学習手段と、を有することを特徴とするエレベータ遠隔監視システム。 - 上記エレベータ監視装置は、新たに設置され運用開始前に、所定の期間に亘って所定の周期の報告時点でテスト用データを上記遠隔監視センタに送信するとともに上記テスト用データを送信する度に通信を確立した基地局の識別情報、電波状態および通信品質を収集し学習データとして蓄積し、所定の期間経過後蓄積した学習データを解析して上記最適な基地局を選定する初期値準備手段を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ遠隔監視システム。
- 上記遠隔監視センタは、定期的に遠隔監視している上記エレベータ監視装置から学習データを収集し、新たに設置された上記エレベータ監視装置から学習データの問い合わせがあったとき、上記新たに設置されたエレベータ監視装置の近くにある上記基地局に関する学習データを返信し、
上記エレベータ監視装置は、新たに設置されたとき、起動直後に上記遠隔監視センタに他の上記エレベータ監視装置が蓄積した学習データの有無を問い合わせることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ遠隔監視システム。
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