JP2008138604A - 4サイクルエンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気通路の上流側の主通路から分岐し、燃焼室に向かって延びる3本の各分岐通路を通り、燃焼室に吸気が吸入されるとき、この燃焼室において、“強いタンブル流”の混合気が得られるようにして、エンジンの燃費をより向上させるようにする。
【解決手段】大気側をシリンダ2の燃焼室11に連通させる吸気通路12が、その上流側を形成する一本の主通路16と、吸気通路12の下流側を形成して主通路16の下流端から燃焼室11に向かって分岐する3本の第1−第3分岐通路17−19とを備える。燃焼室11に向かって開口する第1−第3分岐通路17−19の第1−第3吸気開口20−22をそれぞれ開閉可能とする第1−第3吸気弁23−25を設ける。第1−第3分岐通路17−19のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、他の吸気弁のそれよりも早くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、4サイクルエンジンの吸気装置に関し、より具体的には、この吸気装置が備える3つの吸気弁の開弁動作の開始タイミングを互いに相違させるようにしたものに関する。
上記4サイクルエンジンの吸気装置には、従来、下記特許文献1の特に図1−5に示されるものがある。この公報のものによれば、大気側をシリンダの燃焼室に連通させる吸気通路が、その上流側を形成する一本の主通路と、上記吸気通路の下流側を形成して上記主通路の下流端から上記燃焼室に向かって分岐する3本の第1−第3分岐通路とを備えている。また、上記燃焼室に向かって開口する上記第1−第3分岐通路の第1−第3吸気開口をそれぞれ開閉可能とする第1−第3吸気弁が設けられると共に、これら吸気弁を、適宜開閉弁動作させる動弁装置が設けられている。
また、上記シリンダの軸心を縦向きとしたこのシリンダの平面視で、ある水平な一方向を前方としたとき、上記吸気通路は上記シリンダの後方域から上記燃焼室に向かって延びることとされている。上記シリンダの軸心を通り前後方向に延びる仮想線の一側方に上記第1吸気開口が形成される一方、他側方に上記第3吸気開口が形成されている。また、上記第1、第3吸気開口よりも後方で、上記仮想線上に上記第2吸気開口と主通路とが形成されている。
上記エンジンの運転時には、上記動弁装置により各吸気弁が適宜開、閉弁動作させられる。これら各吸気弁の開弁により、大気側の空気が上記吸気通路を通り燃焼室に吸入される。そして、このように吸入される空気と、別途供給される燃料とにより生成された混合気が上記燃焼室において燃焼に供される。そして、この燃焼による熱エネルギーが動力に変換され、出力される。一方、上記燃焼により生じた燃焼ガスは、排気として上記シリンダの外部の大気側に排出される。
上記構成において、従来より、上記燃焼室における混合気をタンブル流にすることが提案されている。
即ち、上記吸気通路を通り燃焼室に吸入される空気や燃料による吸気の慣性力により、上記混合気がタンブル流となるよう上記吸気通路が形成されている。上記タンブル流とは、上記燃焼室を左右に横切って延びる仮想軸線の回りに旋回する、いわゆる縦方向の旋回流である。
そして、上記タンブル流によれば、第1に、例えば、混合気を点火プラグの放電部が位置するシリンダ内の径方向の中央部に向かわせることができるなど、この混合気の流れの方向を所望方向に明確に定めることができる。このため、特に、低負荷運転時であって、空燃比(A/F)が大きい場合でも、この混合気について安定した着火や燃焼が得られ、これにより、燃費の向上が達成される。
また、第2に、混合気の流速をより速くさせることができる。このため、高速運転時など、空燃比(A/F)が小さい場合でも、混合気の燃焼をより速くさせることができ、これによっても、燃費の向上が達成される。
特開平7−208177号公報
ところで、上記従来の技術では、各分岐通路の長さは互いに相違している。このため、これら各分岐通路を流動する吸気の圧力損失も互いに相違する。よって、上記各吸気弁の開弁動作の開始が同時になされたとき、上記各分岐通路のうち、長さが比較的小さい分岐通路を流動する吸気は、より迅速に上記燃焼室に吸入される。一方、長さが比較的大きい分岐通路を流動する吸気は、より大きい圧力損失によって、燃焼室への吸入タイミングが遅れがちとなる。そして、このように、上記各吸気の燃焼室への吸入タイミングに時差がある場合には、総合的に高い充填効率を得ることは困難である。
即ち、上記吸気状態によれば、燃焼室において、流れの方向がより明確であり、かつ、流速がより速いという、いわゆる“強いタンブル流”の混合気を得ることは困難であり、これは、燃費をより向上させるという点で好ましくない。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、吸気通路の上流側の主通路から分岐し、燃焼室に向かって延びる3本の分岐通路の長さが互いに相違する4サイクルエンジンの吸気装置において、“強いタンブル流”の混合気が燃焼室において得られるようにして、エンジンの燃費をより向上させるようにすることである。
請求項1の発明は、大気側をシリンダ2の燃焼室11に連通させる吸気通路12が、その上流側を形成する一本の主通路16と、上記吸気通路12の下流側を形成して上記主通路16の下流端から上記燃焼室11に向かって分岐する3本の第1−第3分岐通路17−19とを備え、上記燃焼室11に向かって開口する上記第1−第3分岐通路17−19の第1−第3吸気開口20−22をそれぞれ開閉可能とする第1−第3吸気弁23−25を設けた4サイクルエンジンの吸気装置において、
上記第1−第3分岐通路17−19のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、他の吸気弁のそれよりも早くしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、図1に例示するように、上記シリンダ2の軸心3を縦向きとしたこのシリンダ2の平面視(図1)で、ある水平な一方向を前方(Fr)としたとき、上記吸気通路12が上記シリンダ2の後方域から上記燃焼室11に向かって延びるようにし、上記シリンダ2の軸心3を通り前後方向に延びる仮想線53の一側方Rに上記第1吸気開口20を形成する一方、他側方Lに上記第3吸気開口22を形成し、上記第1、第3吸気開口20,22よりも後方で、上記仮想線53上に上記第2吸気開口21と主通路16とを形成した4サイクルエンジンの吸気装置において、
上記第1、第3吸気弁23,25の各開弁動作の開始タイミングを、第2吸気弁24のそれよりも早くしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明に加えて、図5に例示するように、上記シリンダ2の軸心3を縦向きとしたこのシリンダ2の平面視(図5)で、ある水平な一方向を前方(Fr)としたとき、上記吸気通路12が上記シリンダ2の後方域から上記燃焼室11に向かって延びるようにし、上記シリンダ2の軸心3を通り前後方向に延びる仮想線53の一側方Rに上記第1吸気開口20を形成する一方、他側方Lに上記第3吸気開口22を形成し、上記第1、第3吸気開口20,22よりも後方で、上記仮想線53上に上記第2吸気開口21を形成し、上記主通路16が、後方に向かうに従い上記仮想線53の他側方Lに向けて、この仮想線53からより大きく離れるようにした4サイクルエンジンの吸気装置において、
上記第1吸気弁23の開弁動作の開始タイミングを、上記第3吸気弁25のそれよりも早くしたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、大気側をシリンダの燃焼室に連通させる吸気通路が、その上流側を形成する一本の主通路と、上記吸気通路の下流側を形成して上記主通路の下流端から上記燃焼室に向かって分岐する3本の第1−第3分岐通路とを備え、上記燃焼室に向かって開口する上記第1−第3分岐通路の第1−第3吸気開口をそれぞれ開閉可能とする第1−第3吸気弁を設けた4サイクルエンジンの吸気装置において、
上記第1−第3分岐通路のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、他の吸気弁のそれよりも早くしている。
ここで、長さがより大きい分岐通路を流動する吸気の圧力損失はより大きくなりがちである。このため、この吸気の燃焼室への吸入タイミングは他の分岐通路を流動する吸気に比べて遅れがちとなる。そこで、上記のように長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを早くするようにしたのであり、このため、上記の長さが大きい分岐通路を流動する吸気を、他の分岐通路を流動する他の吸気に対し大きくは遅れることなく燃焼室に吸入させることができる。
よって、各分岐通路をそれぞれ流動する吸気をほぼ同時に燃焼室に吸入させることができる。この結果、上記各吸気の燃焼室への吸入タイミングに時差がある場合に比べて、総合的に高い充填効率を得ることができ、つまり、燃焼室において、“強いタンブル流”の混合気を得ることができて、エンジンの燃費をより向上させることができる、という「効果」が生じる。
請求項2の発明は、上記シリンダの軸心を縦向きとしたこのシリンダの平面視で、ある水平な一方向を前方としたとき、上記吸気通路が上記シリンダの後方域から上記燃焼室に向かって延びるようにし、上記シリンダの軸心を通り前後方向に延びる仮想線の一側方に上記第1吸気開口を形成する一方、他側方に上記第3吸気開口を形成し、上記第1、第3吸気開口よりも後方で、上記仮想線上に上記第2吸気開口と主通路とを形成した4サイクルエンジンの吸気装置において、
上記第1、第3吸気弁の各開弁動作の開始タイミングを、第2吸気弁のそれよりも早くしている。
ここで、上記したように、第1、第3吸気開口よりも後方に第2吸気開口と主通路とが形成されている。このため、上記第1、第3吸気開口に対応する第1、第3分岐通路は、上記第2吸気開口に対応する第2分岐通路に比べて長くなりがちであり、これにより、上記第1、第3分岐通路を流動する吸気の圧力損失がより大きくなりがちである。
そこで、上記したように、上記第1、第3吸気開口を開閉する第1、第3吸気弁の各開弁動作の開始タイミングを、第2吸気弁のそれよりも早くしている。このため、上記したように、第1、第3分岐通路を流動する吸気の圧力損失がより大きいとしても、これら吸気を、上記第2分岐通路を流動する吸気に対し大きくは遅れることなく上記燃焼室に吸入させることができる。よって、上記した具体的構成において、前記請求項1の「効果」と同様の効果が生じる。
請求項3の発明は、上記シリンダの軸心を縦向きとしたこのシリンダの平面視で、ある水平な一方向を前方としたとき、上記吸気通路が上記シリンダの後方域から上記燃焼室に向かって延びるようにし、上記シリンダの軸心を通り前後方向に延びる仮想線の一側方に上記第1吸気開口を形成する一方、他側方に上記第3吸気開口を形成し、上記第1、第3吸気開口よりも後方で、上記仮想線上に上記第2吸気開口を形成し、上記主通路が、後方に向かうに従い上記仮想線の他側方に向けて、この仮想線からより大きく離れるようにした4サイクルエンジンの吸気装置において、
上記第1吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、上記第3吸気弁のそれよりも早くしている。
ここで、上記したように、主通路が、後方に向かうに従い上記仮想線の他側方に向けて、この仮想線からより大きく離れることとされている。このため、上記第1吸気開口に対応する第1分岐通路は、上記第3吸気開口に対応する第3分岐通路に比べて長くなりがりがちであり、これにより、上記第1分岐通路を流動する吸気の圧力損失がより大きくなりがちである。
そこで、上記したように、第1吸気開口を開閉する第1吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、第3吸気弁のそれよりも早くしている。このため、上記したように、第1分岐通路を流動する吸気の圧力損失がより大きいとしても、この吸気を、上記第3分岐通路を流動する吸気に対し大きくは遅れることなく上記燃焼室に吸入させることができる。よって、上記した具体的構成において、前記請求項1の「効果」と同様の効果が生じる。
本発明の4サイクルエンジンの吸気装置に関し、吸気通路の上流側の主通路から分岐し、燃焼室に向かって延びる3本の分岐通路の長さが互いに相違する4サイクルエンジンの吸気装置において、“強いタンブル流”の混合気が燃焼室において得られるようにして、エンジンの燃費をより向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、4サイクルエンジンの吸気装置において、大気側をシリンダの燃焼室に連通させる吸気通路が、その上流側を形成する一本の主通路と、上記吸気通路の下流側を形成して上記主通路の下流端から上記燃焼室に向かって分岐する3本の第1−第3分岐通路とを備えている。上記燃焼室に向かって開口する上記第1−第3分岐通路の第1−第3吸気開口をそれぞれ開閉可能とする第1−第3吸気弁が設けられている。上記第1−第3分岐通路のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングが、他の吸気弁のそれよりも早くなることとされている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1−4に従って説明する。
図1−3において、符号1は自動二輪車などの車両に用いられる4サイクル単気筒エンジンである。なお、説明の便宜上、矢印Frの方向を前方として以下説明する。
上記エンジン1は、不図示のクランク軸を支承するクランクケースから上方に突出するシリンダ2を備えている。このシリンダ2は、上記クランクケースから上方に突出し、軸心3が縦向きのシリンダ孔4が形成されたシリンダ本体5と、このシリンダ本体5の上端面に取り付けられて上記シリンダ孔4の上端開口を閉じるシリンダヘッド6と、このシリンダヘッド6の上面側を閉じるようこのシリンダヘッド6に取り付けられるシリンダヘッドカバー7と、上記シリンダ孔4に軸方向に摺動可能となるよう嵌入され、不図示の連接棒により上記クランク軸と連動連結されるピストン8とを備えている。上記シリンダ孔4の軸心3は、上記シリンダ2の軸心に相当する。
上記シリンダ本体5の上部、シリンダヘッド6、および上死点の近傍に位置するピストン8により囲まれた空間が燃焼室11とされている。この燃焼室11に対応する上記シリンダヘッド6の下面は円錐台凹形状とされ、いわゆるペントルーフとされている。上記シリンダヘッド6の後部には、大気側を上記燃焼室11に連通させる吸気通路12が形成されている。この吸気通路12は、上記シリンダ2の後上方域から上記燃焼室11に向かって延びている。また、上記シリンダヘッド6の前部には、上記燃焼室11を大気側に連通させる排気通路13が形成されている。この排気通路13は上記燃焼室11から上記シリンダ2の前上方域に向かって延びている。
上記吸気通路12は、その上流側を形成する1本の主通路16と、上記吸気通路12の下流側を形成して上記主通路16の下流端から上記燃焼室11の後部に向けて分岐する3本の第1−第3分岐通路17−19とを備えている。これら第1−第3分岐通路17−19の下流端は、上記燃焼室11に向かって開口する第1−第3吸気開口20−22とされている。
上記第1−第3吸気開口20−22を上記燃焼室11側から開閉可能に閉じる第1−第3吸気弁23−25が設けられている。また、これら各吸気弁23−25を閉弁動作させるよう付勢するばね26が設けられている。一方、上記燃焼室11に向かって開口する2つの排気開口28を上記燃焼室11側から開閉可能に閉じる2つの排気弁29が設けられている。また、これら各排気弁29を閉弁動作させるよう付勢するばね30が設けられている。
上記各吸気弁23−25と排気弁29とを適宜開、閉弁動作させる動弁装置33が設けられている。この動弁装置33は、上記シリンダヘッド6とシリンダヘッドカバー7との間に形成されたカム室34に設けられる吸気カム軸35と排気カム軸36とを備えている。これら吸気カム軸35と排気カム軸36とは、それぞれ左右に延びる軸心38,39回りに回転可能となるよう上記シリンダヘッド6に支持されている。上記吸気カム軸35と排気カム軸36とはタイミングチェーンを有するチェーン巻掛装置40により前記クランク軸に連動連結されている。
上記吸気カム軸35は、上記軸心38回りに回転可能な軸本体42と、この軸本体42に一体的に突設され、それぞれリフター43を介し上記第1−第3吸気弁23−25にカム係合する3つの第1−第3カムノーズ44−46とを備えている。一方、上記排気カム軸36も、それぞれリフター47を介し上記各排気弁29にカム係合している。
上記シリンダ孔4のほぼ軸心3上で、上記シリンダヘッド6に点火プラグ49が取り付けられている。この点火プラグ49の放電部50は、上記燃焼室11の上端部に配置されている。
特に、図1において、上記吸気通路12につき、より詳しく説明する。
上記シリンダ2の平面視(図1)で、上記第1−第3吸気開口20−22は、上記シリンダ孔4の後部側に形成され、上記各排気開口28は上記シリンダ孔4の前部側に形成されている。上記シリンダ孔4の軸心3を通り前後方向に延びる仮想線53の一側方Rに上記第1吸気開口20が形成されている。一方、上記仮想線53の他側方Lに上記第3吸気開口22が形成されている。また、上記第1吸気開口20と第3吸気開口22とは、前後方向で互いにほぼ同じところに位置し、これら第1、第3吸気開口20,22よりも後方で、上記仮想線53上に上記第2吸気開口21、主通路16、および第2分岐通路18が形成されている。上記第1、第3分岐通路17,19は、後方に向かうに従い上記仮想線53に接近して主通路16の下流端に向かうよう傾斜している。
図1−4において、上記エンジン1の運転時には、上記クランク軸に動弁装置33が連動する。そして、この動弁装置33の吸気カム軸35と排気カム軸36とが上記各吸気弁23−25と各排気弁29とにカム係合することにより、これら各吸気弁23−25と各排気弁29とがそれぞれ適宜開、閉弁動作させられる。
特に、図4において、図中、TDCはピストン8の上死点、INは吸気弁23−25の弁動作、EXは排気弁29の弁動作を示している。この図4によれば、クランク角(時間)の進行に伴い、上記吸、排気弁23−25,29の各リフト量が増大して開弁動作させられ、リフト量が減少することにより閉弁動作させられる。
上記各吸気弁23−25の開弁により、大気側の空気が上記吸気通路12を通り燃焼室11に吸入される。そして、このように吸入される空気と、これに供給される燃料とにより生成された混合気55が上記燃焼室11において燃焼に供される。この燃焼による燃焼ガスは、排気56として上記排気通路13を通り大気側に排出される。上記の場合、吸気通路12を通り燃焼室11に吸入される空気や燃料による吸気57の慣性力により、上記混合気55がタンブル流となるよう上記吸気通路12が形成されている。上記燃料の供給は、気化器によるものであってもよく、燃料噴射弁によるものであってもよい。
上記第1−第3分岐通路17−19のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングが、他の吸気弁のそれよりも早くされている。具体的には、上記各吸気弁23−25がそれぞれ開弁動作している期間(約300°)やリフト量は互いに同じであるが、上記第1、第3吸気弁23,25の各開弁動作(図4中実線)は、上記第2吸気弁24の開弁動作(図4中二点鎖線)よりも全体的に少しの期間(5−10°)だけ早められている。
上記のように、各吸気弁23−25の開弁動作の開始タイミングを早くさせたり、遅くさせたりすることは、上記吸気カム軸35の周方向における上記第1−第3カムノーズ44−46の相対的な位置を適正に定めることにより得られる。
上記構成によれば、第1−第3分岐通路17−19のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、他の吸気弁のそれよりも早くしている。
ここで、長さがより大きい分岐通路を流動する吸気57の圧力損失はより大きくなりがちである。このため、この吸気57の燃焼室11への吸入タイミングは他の分岐通路を流動する吸気57に比べて遅れがちとなる。そこで、上記のように長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを早くするようにしたのであり、このため、上記の長さが大きい分岐通路を流動する吸気57を、他の分岐通路を流動する他の吸気57に対し大きくは遅れることなく燃焼室11に吸入させることができる。
よって、各分岐通路をそれぞれ流動する吸気57をほぼ同時に燃焼室11に吸入させることができる。この結果、上記各吸気57の燃焼室11への吸入タイミングに時差がある場合に比べて、総合的に高い充填効率を得ることができ、つまり、燃焼室11において、“強いタンブル流”の混合気55を得ることができて、エンジン1の燃費をより向上させることができる、という「効果」が生じる。
より具体的には、上記したように、第1、第3吸気開口20,22よりも後方に第2吸気開口21と主通路16とが形成されている。このため、上記第1、第3吸気開口20,22に対応する第1、第3分岐通路17,19は、上記第2吸気開口21に対応する第2分岐通路18に比べて長くなりがちであり、これにより、上記第1、第3分岐通路17,19を流動する吸気57の圧力損失がより大きくなりがちである。
そこで、上記したように、第1、第3吸気開口20,22を開閉する第1、第3吸気弁23,25の各開弁動作の開始タイミングを、第2吸気弁24のそれよりも早くしている。このため、上記したように、第1、第3分岐通路17,19を流動する吸気57の圧力損失がより大きいとしても、これら吸気57を、上記第2分岐通路18を流動する吸気57に対し大きくは遅れることなく上記燃焼室11に吸入させることができる。よって、上記した具体的構成において、前記「効果」と同様の効果が生じる。
なお、上記第1吸気弁23と第3吸気弁25との各開弁動作の開始タイミングは、ほぼ同時であってもよいが、いずれかが多少早くてもよい。
以下の図5は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図5に従って説明する。
図5において、上記主通路16は、後方に向かうに従い上記仮想線53の他側方Lに向けて、この仮想線53からより大きく離れるよう屈曲されている。そして、上記第1吸気弁23の開弁動作の開始タイミングは、上記第3吸気弁25のそれよりも早くされている。
ここで、上記したように、主通路16が、後方に向かうに従い上記仮想線53の他側方Lに向けて、この仮想線53からより大きく離れることとされている。このため、上記第1吸気開口20に対応する第1分岐通路17は、上記第3吸気開口22に対応する第3分岐通路19に比べて長くなりがりがちであり、これにより、上記第1分岐通路17を流動する吸気57の圧力損失がより大きくなりがちである。
そこで、上記したように、第1吸気開口20を開閉する第1吸気弁23の開弁動作の開始タイミングを、第3吸気弁25のそれよりも早くしている。このため、上記したように、第1分岐通路17を流動する吸気57の圧力損失がより大きいとしても、この吸気57を、上記第3分岐通路19を流動する吸気57に対し大きくは遅れることなく上記燃焼室11に吸入させることができる。よって、上記した具体的構成において、前記「効果」と同様の効果が生じる。
なお、上記第2吸気弁24と第3吸気弁25との各開弁動作の開始タイミングは、ほぼ同時であってもよいが、図例では、第2分岐通路18よりも第3分岐通路19が長いため、上記第3吸気弁25の開弁動作の開始タイミングを第2吸気弁24のそれよりも少し早くすることが好ましい。
実施例1を示し、エンジンの部分平面簡略図である。 実施例1を示し、エンジンの部分側面断面図である。 実施例1を示し、エンジンの部分正面断面図である。 実施例1を示し、吸、排気弁の開、閉弁動作を示すグラフ図である。 実施例2を示し、図1に相当する図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダ
3 軸心
4 シリンダ孔
5 シリンダ本体
6 シリンダヘッド
8 ピストン
11 燃焼室
12 吸気通路
16 主通路
17 第1分岐通路
18 第2分岐通路
19 第3分岐通路
20 第1吸気開口
21 第2吸気開口
22 第3吸気開口
23 第1吸気弁
24 第2吸気弁
25 第3吸気弁
33 動弁装置
35 吸気カム軸
38 軸心
42 軸本体
43 リフター
44 第1カムノーズ
45 第2カムノーズ
46 第3カムノーズ
53 仮想線
55 混合気
56 排気
57 吸気
R 一側方
L 他側方

Claims (3)

  1. 大気側をシリンダの燃焼室に連通させる吸気通路が、その上流側を形成する一本の主通路と、上記吸気通路の下流側を形成して上記主通路の下流端から上記燃焼室に向かって分岐する3本の第1−第3分岐通路とを備え、上記燃焼室に向かって開口する上記第1−第3分岐通路の第1−第3吸気開口をそれぞれ開閉可能とする第1−第3吸気弁を設けた4サイクルエンジンの吸気装置において、
    上記第1−第3分岐通路のうち、長さがより大きい分岐通路に対応する吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、他の吸気弁のそれよりも早くしたことを特徴とする4サイクルエンジンの吸気装置。
  2. 上記シリンダの軸心を縦向きとしたこのシリンダの平面視で、ある水平な一方向を前方としたとき、上記吸気通路が上記シリンダの後方域から上記燃焼室に向かって延びるようにし、上記シリンダの軸心を通り前後方向に延びる仮想線の一側方に上記第1吸気開口を形成する一方、他側方に上記第3吸気開口を形成し、上記第1、第3吸気開口よりも後方で、上記仮想線上に上記第2吸気開口と主通路とを形成した4サイクルエンジンの吸気装置において、
    上記第1、第3吸気弁の各開弁動作の開始タイミングを、第2吸気弁のそれよりも早くしたことを特徴とする請求項1に記載の4サイクルエンジンの吸気装置。
  3. 上記シリンダの軸心を縦向きとしたこのシリンダの平面視で、ある水平な一方向を前方としたとき、上記吸気通路が上記シリンダの後方域から上記燃焼室に向かって延びるようにし、上記シリンダの軸心を通り前後方向に延びる仮想線の一側方に上記第1吸気開口を形成する一方、他側方に上記第3吸気開口を形成し、上記第1、第3吸気開口よりも後方で、上記仮想線上に上記第2吸気開口を形成し、上記主通路が、後方に向かうに従い上記仮想線の他側方に向けて、この仮想線からより大きく離れるようにした4サイクルエンジンの吸気装置において、
    上記第1吸気弁の開弁動作の開始タイミングを、上記第3吸気弁のそれよりも早くしたことを特徴とする請求項1に記載の4サイクルエンジンの吸気装置。
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