JP2008132811A - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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Masao Kino
雅夫 木野
Sunao Yamamoto
直 山本
Mikine Hayashi
幹根 林
Takashi Sasaki
崇至 佐々木
Hiroshi Masuda
泰士 増田
Hitoshi Kawabe
仁志 川辺
Yukisachi Tanaka
志幸 田中
Kikuyo Yokoi
希久代 横井
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】使用材料の無駄を抑えて、乗員頭部を受け止めた縦膨張部の内圧が急激な上昇しても、迅速に内圧を下げ可能な頭部保護エアバッグを提供すること。
【解決手段】頭部保護エアバッグ20は、車内側壁部21aと車外側壁部21bとの間に流入する膨張用ガスによって膨張しつつ、折り畳まれて収納された車両のサイドウインドの上方側から展開して、乗員頭部の側方に、保護膨張部24を配置させる。保護膨張部24は、上下方向に延びる区画部42により区画されて、上部にガス流入口25bを備えた複数の縦膨張部25aを備える。乗員頭部を受け止める拘束予定部27として縦膨張部28が、隣接する区画部42におけるエアバッグ20の下縁20b側の近傍部位となる下部42a側に、内圧上昇時に、隣接する縦膨張部29,30と連通可能に開口する連通用閉塞部43を配設させている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のサイドウインドの上縁側から、膨張用ガスを流入させて下方に展開膨張し、乗員の頭部を保護可能な頭部保護エアバッグに関する。
従来、頭部保護エアバッグでは、車内側壁部と車外側壁部との間に流入する膨張用ガスによって膨張しつつ、折り畳まれて収納された車両のサイドウインドの上方側から展開して、乗員頭部の側方に保護膨張部を配置させる構成としていた。また、膨張完了時のエアバッグが、前後方向にテンションを発生させて、乗員を車内側に受け止めておく拘束性能を維持できるように、保護膨張部は、車内側壁部と車外側壁部とを結合させて上下方向に延びる区画部により区画されて、前後方向に沿って並設される複数の縦膨張部を備えて構成されていた。
そして、従来の頭部保護エアバッグでは、膨張完了時に乗員を受け止めて内圧を急激に上昇させた際に、ガス漏れしないように、エアバッグの下縁側に、膨張用ガスを流入させて内圧上昇を抑制する調圧部を配設させていた(例えば、特許文献1)。
特開2005−96575号公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグでは、下縁まで展開した後における縦膨張部が、厚さを増加させるように膨張用ガスの流入途中において、エアバッグに接近している近接乗員の頭部を受け止める際、その接触している縦膨張部だけが、局部的にかつ急激に内圧を上昇させる場合があり、その場合には、エアバッグの下縁側に配置されている調圧部に膨張用ガスが流入する状態となっていても、その調圧部より膨張用ガスの上流側となっている縦膨張部が、内圧上昇を抑制し難く、局部的かつ急激に内圧を上昇させた縦膨張部を、迅速に、内圧を低下させる点に、改善の余地があった。
また、従来の頭部保護エアバッグでは、エアバッグの下縁側に、調圧部の部位を配設させており、そのエリア分は、急激に内圧を上昇させない状態で、エアバッグが乗員を受け止める場合には、無駄となってしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、使用材料の無駄を抑えて、乗員頭部を受け止めた縦膨張部が、局部的かつ急激に内圧を上昇させても、迅速に、内圧を低下させることができる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、車内側壁部と車外側壁部との間に流入する膨張用ガスによって膨張しつつ、折り畳まれて収納された車両のサイドウインドの上方側から展開して、乗員頭部の側方に保護膨張部を配置させ、
保護膨張部が、車内側壁部と車外側壁部とを結合させて上下方向に延びる区画部により区画されて、前後方向に沿って並設される複数の縦膨張部を備えて構成され、
複数の縦膨張部が、それぞれ、上部に膨張用ガスを流入させるガス流入口を配設させて構成される頭部保護エアバッグであって、
複数の縦膨張部の内の一つが、乗員頭部を受け止める拘束予定部として配設され、
拘束予定部の縦膨張部に隣接する少なくとも一つの区画部が、
車内側壁部と車外側壁部とを結合させてエアバッグの外周縁を形成する周縁部におけるエアバッグの下縁側の部位まで、下方に延びるように配設されるとともに、エアバッグの下縁側の近傍部位となる下部側に、拘束予定部の縦膨張部が区画部を間にして隣接する縦膨張部より内圧を上昇させた際に、隣接する縦膨張部相互を連通させるように開口する連通用閉塞部を配設させて、構成されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、サイドウインドの上方側から展開して、乗員頭部の側方に保護膨張部を配置させるように展開させて、厚さを増すように膨らむ際、乗員頭部が、拘束予定部の縦膨張部に対して干渉し(当たり)、拘束予定部の縦膨張部が内圧を局部的にかつ急激に上昇させても、連通用閉塞部が開口して、連通用閉塞部を間にして隣接する縦膨張部側に膨張用ガスを逃がすことができる。さらに、連通用閉塞部は、車内側壁部と車外側壁部とを結合させて上下方向に延びる区画部の下部側に配置されているものであり、開口すれば、車内側壁部と車外側壁部とを車内外方向で離す状態となって、保護膨張部の容積を増大させる態様となる。すなわち、連通用閉塞部を開口させて、乗員頭部と干渉していた拘束予定部の縦膨張部から膨張用ガスを逃がすことができるとともに、その縦膨張部の容積が増大することから、乗員頭部と干渉していた拘束予定部の縦膨張部の内圧を、迅速に低下させることができ、乗員頭部に対する押圧力を低減できる。
また、このような内圧を低下させる部位が、縦膨張部を区画する区画部から構成されており、エアバッグの使用材料の無駄を、極力、無くすことができる。
そして、連通用閉塞部は、急激な内圧上昇が無ければ、開口しないことから、上部のガス流入口から流入する膨張用ガスにより、連通用閉塞部を間にして隣接する縦膨張部相互の膨張完了を促進させることができて、乗員頭部の拘束予定部の縦膨張部における初期拘束時に、十分な内圧を容易に確保できる。
勿論、エアバッグは、拘束予定部の縦膨張部が内圧を局部的にかつ急激に上昇させても、連通用閉塞部が開口すれば、連通用閉塞部を間にして隣接する縦膨張部側に膨張用ガスを逃がすことができ、容積増大による内圧の上昇の抑制とともに、エアバッグの全体で内圧上昇を吸収することができて、エアバッグの破損を招くことなく、エアバッグのガス漏れを防止できる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、使用材料の無駄を抑えて、乗員頭部を受け止める拘束予定部としての縦膨張部が、局部的かつ急激に内圧を上昇させても、迅速に、内圧を低下させることができる。
そして、エアバッグの周縁部には、エアバッグの内圧上昇時に、エアバッグ外に膨張用ガスを排気可能に開口する排気用閉塞部を配設することが望ましい。このような構成では、連通用閉塞部が開口して、容積増大による内圧の上昇の抑制とともに、エアバッグの全体で内圧上昇を吸収する際、その内圧が、著しく上昇することとなっても、排気用閉塞部が開口して、エアバッグ外へ膨張用ガスを排気できる。そのため、縦膨張部の急激な内圧上昇をエアバッグ全体で吸収し切れなかった場合でも、エアバッグの破損を防止できて、縦膨張部は、乗員頭部を保護できる内圧を確保できる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、拘束予定部の縦膨張部の前後に、連通用閉塞部を備えた区画部によって区画させて、縦膨張部を配設させ、
排気用閉塞部を、拘束予定部の縦膨張部と拘束予定部の縦膨張部に前後で隣接する縦膨張部の内、少なくとも拘束予定部の縦膨張部の下方に、配設させてもよい。
このような構成では、拘束予定部の縦膨張部の急激な内圧上昇時、隣接する二つの連通用閉塞部を開口させることができ、二つの連通用閉塞部を開口させれば、一層迅速に、拘束予定部の縦膨張部の内圧を低減でき、さらに、その内圧抑制が十分でない場合でも、直下の排気用閉塞部を開口させて、拘束予定部の縦膨張部内の膨張用ガスを極めて迅速にエアバッグ外に排気できる。そのため、拘束予定部の縦膨張部が、著しく急激に内圧を上昇させても、破損することなく、かつ、反力を抑えて、乗員頭部を受け止めることが可能となる。
なお、エアバッグが、袋織りにより形成される場合、連通用閉塞部や排気用閉塞部は、袋織りに使用する糸を破断可能に車内側壁部と車外側壁部との一方から他方に延びるように配設した接結部により、構成してもよい。この場合には、エアバッグの袋織り時に、連通用閉塞部や排気用閉塞部を容易に形成できる。
勿論、この点を考慮しなければ、連通用閉塞部や排気用閉塞部は、破断可能な縫合糸を使用した車内側壁部と車外側壁部との縫合、若しくは、剥離可能な接着剤を使用した車内側壁部と車外側壁部との接着、の少なくとも一方を使用した結合構造として、構成してもよい。このような構成は、車内側壁部や車外側壁部とを縫合や接着等により結合させてエアバッグを形成する結合タイプのエアバッグに適用すれば、エアバッグの製造時に同時に連通用閉塞部や排気用閉塞部を容易に形成できることから、好適となる。
また、連通用閉塞部は、エアバッグの下縁側からくるんで結束するとともに、連通用閉塞部の開口時に破断する結束材から構成してもよい。このような構成では、エアバッグの製造後に結束材を組み付ける構成であって、結束材の選択によって、連通用閉塞部の開口する縦膨張部の内圧値を、容易に変更することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1,2に示すように、第1実施形態の頭部保護エアバッグ(以下、特に断らない限り、単にエアバッグとする)20は、車両Vに搭載される頭部保護用のエアバッグ装置Mに使用されるものである。このエアバッグ装置Mは、エアバッグ20と、インフレーター12と、取付ブラケット10,13と、エアバッグカバー8と、を備えて構成されている。そして、エアバッグ20は、車両Vの車内側におけるサイドウインドW1,W2の上縁側において、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、リヤピラー部RPの上方側までの範囲に、折り畳まれて収納されている。
インフレーター12は、図1,2に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ20における膨張用ガスを流入させるための接続口部22が、外装され、クランプ15を利用して、エアバッグ20と連結されている。そして、インフレーター12は、取付ブラケット13を利用して、センターピラー部CPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定されている。なお、インナパネル2は、車両Vのボディ(車体)1側の部材である。また、取付ブラケット13は、板金製として、インフレーター12を保持し、取付ボルト14を利用して、インナパネル2に固定されている。
各取付ブラケット10は、二枚の板金製のプレートから構成され、エアバッグ20の各取付部40を挟むように、各取付部40に取り付けられ(図7参照)、取付ボルト11によって、各取付部40をインナパネル2に取付固定している。なお、各取付ボルト11は、ナット2bを設けてインナパネル2に形成された取付孔2aに、締結されている。
エアバッグカバー8は、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4とルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5とのそれぞれの下縁4a,5a側から構成されている。なお、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製とし、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ1のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。また、ルーフヘッドライニング5は、フロントピラー部FPの上方付近から、センターピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方付近まで、配設されている。
エアバッグ20は、図1〜5に示すように、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されている。このエアバッグ20は、インフレーター12からの膨張用ガスGを流入させて、折り畳み状態から展開して、サイドウインドW1,W2やセンターピラー部CP、リヤピラー部RPのセンターピラーガーニッシュ7,リヤピラーガーニッシュ6の車内側を覆うように、展開膨張する。そして、エアバッグ20は、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部21aと車外側壁部21bとを離すように膨らむガス流入部21と、膨張用ガスGを流入させない非流入部35と、を備えて構成されている。
非流入部35は、ガス流入部21の車内側壁部21aと車外側壁部21bとを相互に結合させたように形成され、周縁部36、取付部40、区画部41,42、及び、板状部46,47、から構成されている。周縁部36は、エアバッグ20の外周縁の部位に配置されて、ガス流入部21の周囲を囲むように、形成されている。
取付部40は、エアバッグ20の上縁20a側における周縁部36から上方へ突出するように、複数(実施形態では6個)配置されて、インナパネル2に取り付けるための取付ブラケット10が固着されることとなる(図7参照)。各取付部40には、取付ボルト11を挿通させる取付孔40aが、開口されている。
板状部46は、長方形板状として、前後の前席用保護部25と後席用保護部26との間におけるガス供給路部23の下方に配設されている。板状部47は、三角板状として、エアバッグ20の前縁側に縫合されて配設されている。これらの板状部46,47は、エアバッグ20の全体形状を確保するとともに、ガス流入部21の容積を小さくして、膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。
区画部41は、板状部46からガス供給路部23に沿って後方へ延びて、後席用保護部26内に侵入するように、下方に延びる逆L字形状に配設されている。区画部42は、前席用保護部25の領域内で、上下方向に沿うように配設されて、前後に二つ並設されている。これらの区画部41,42は、膨張完了時のエアバッグ20の厚さを規制し、エアバッグ20を板状に膨張させることができるように、厚さ規制部として、配設されるとともに、保護膨張部24を上下方向に延びる複数(実施形態では五個)の縦セル24aに区画するように形成し、膨張時に、エアバッグ20の前後方向の長さを短くして、膨張完了時のエアバッグ20の下縁20b側に、前後方向のテンションを生じさせるために、配設されている。
そして、前席用保護部25の区画部42は、周縁部36におけるエアバッグ20の下縁20b側の部位まで、下方に延びるように配設されている。
ガス流入部21は、実施形態の場合、接続口部22、ガス供給路部23、及び、保護膨張部24、から構成されている。ガス供給路部23は、保護膨張部24より膨張用ガスGの上流側部位であって、エアバッグ20の上縁20a側で車両Vの前後方向に沿って、直線状に配設されている。ガス供給路部23の前後方向の略中間部位には、上方へ延びて、インフレーター12からの膨張用ガスGをガス流入部21内に流入させるための接続口部22が、形成されている。ガス供給路部23では、接続口部22から膨張用ガスGが流入すると、膨張用ガスGは、車両Vの前後方向両側に向かうように、流れることとなる。
保護膨張部24は、車両Vのシートに着座した乗員の頭部を保護するエリアであり、前席用保護部25と後席用保護部26とを備えて構成されている。前席用保護部25は、ガス供給路部23の前部側の下方に配置され、エアバッグ20の展開膨張時、車両Vの前席の側方に配置されて、前席側方のサイドウインドW1を覆うように膨張することとなる。後席用保護部26は、ガス供給路部23の後部側の下方に配置され、エアバッグ20の展開膨張時、車両Vの後席の側方に配置されて、後席側方のサイドウインドW2を覆うこととなる。そして、保護膨張部24は、厚さを規制する区画部41,42によって区画され、上下方向に棒状に延びるように膨張して、車両Vの前後方向に並設される複数の縦セル24aを備えて構成され、前席用保護部25は、三つの縦セル24aを備えて構成され、後席用保護部26は、二つの縦セル24aを備えて構成されている。さらに、前席用保護部25の三つの縦セル24aが、それぞれ、上部に、ガス供給路部23に連通させて、膨張用ガスGを流入させるガス流入口25bを配設させた縦膨張部25a、を構成している。
そして、第1実施形態では、前席用保護部25の前後方向の中間の縦膨張部25aを、乗員Cの頭部Hを拘束する拘束予定部27の拘束膨張部28として(図6参照)、拘束膨張部28の前後に隣接する前縦膨張部29と後縦膨張部30の間の区画部42,42において、エアバッグ20の下縁20b側の周縁部36の近傍となる下部42a側に、連通用閉塞部43を配設させるように構成されている。第1実施形態の場合、連通用閉塞部43は、区画部42の上下方向の長さの約1/3程度の長さで配設されて、図4に示すように、エアバッグ20の製造時における袋織りに使用する糸49を、破断可能に車内側壁部21aと車外側壁部21bとの一方から他方に延びるように配設した接結部50により、形成している。そして、区画部42,42間の拘束膨張部28が急激に内圧を上昇させた際には、接結部50の糸49を破断させて、連通用閉塞部43の車内側壁部21aと車外側壁部21bとが分離され、連通用閉塞部43に開口44が形成されることとなる。
また、第1実施形態の場合、図2,5に示すように、エアバッグ20の下縁20b側となる拘束膨張部28の下方の周縁部36に、排気用閉塞部37を配設させている。第1実施形態の場合、排気用閉塞部37は、連通用閉塞部43と同様に、エアバッグ20の製造時における袋織りに使用する糸49を、破断可能に車内側壁部21aと車外側壁部21bとの一方から他方に延びるように配設した接結部50により、形成されている。そして、エアバッグ20の拘束膨張部28付近が急激に内圧を上昇させた際に、接結部50の糸49を破断させて、排気用閉塞部37の車内側壁部21aと車外側壁部21bとが分離され、排気用閉塞部37に開口38が形成されることとなる。
なお、連通用閉塞部43と排気用閉塞部37との車内側壁部21aと車外側壁部21bとの連結強度は、それぞれ、エアバッグ20の内圧上昇時に、連通用閉塞部43と排気用閉塞部37との部位以外で、エアバッグ20にガス漏れを生じさせない状態で、開口44,38を形成する強度として、さらに、排気用閉塞部37が連通用閉塞部43より連結強度を高めて設定されている。
このエアバッグ20を、車両Vに搭載するまでの工程を説明すると、まず、エアバッグ20を平らに展開させて、エアバッグ20の下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、ロール折りや蛇腹折りを併用してエアバッグ20を折り畳む。
そして、エアバッグ20を折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないテープにより、エアバッグ20の所定箇所をくるむとともに、インフレーター12,取付ブラケット10,13を取り付けて、エアバッグ組付体を形成する。
その後、各取付ブラケット10,13を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付孔40aを挿通させる等して、取付ボルト11,14を締め付け、各取付ブラケット10,13をインナパネル2に固定して、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。ついで、インフレーター12に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、リヤピラーガーニッシュ6、センターピラーガーニッシュ7をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
そして、エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター12が作動されれば、インフレーター12からの膨張用ガスGが、図2の二点鎖線に示すように、接続口部22からガス供給路部23に流入し、前後方向両側に向かって、ガス供給路部23を流れて、さらに、エアバッグ20の保護膨張部24が、折りを解消させつつ、展開し、さらに、膨張し始める。そして、エアバッグ20は、くるんでおいた図示しないテープを破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5の下縁4a,5a側のエアバッグカバー8を押し開いて、図1の二点鎖線や図6に示すように、下方へ突出しつつ、サイドウインドW1,W2,センターピラー部CP,リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
この時、図7,8に示すように、乗員Cの頭部HがサイドウインドW1に接近している場合には、サイドウインドW1の上方側から展開して、頭部Hの側方に前席用保護部25を配置させるように展開させて、厚さを増すように膨らむ際、乗員Cの頭部Hが、拘束膨張部28に対して干渉し(当たり)、拘束膨張部28が内圧を局部的にかつ急激に上昇させても、連通用閉塞部43が接結部50の糸49を破断させて(図4参照)、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを分離させて開口44を形成するため(図7のB、図8のA参照)、連通用閉塞部43を間にして隣接する前縦膨張部29や後縦膨張部30に、開口44を経て膨張用ガスGを逃がすことができる(図4参照)。
さらに、連通用閉塞部43は、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを結合させて上下方向に延びる区画部42の下部42a側に配置されているものであり、開口すれば、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを車内外方向で離す状態となって、前席用保護部25の容積を増大させる態様となる(図4の二点鎖線参照)。すなわち、連通用閉塞部43を開口させて、乗員Cの頭部Hと干渉していた拘束膨張部28から膨張用ガスGを逃がすことができるとともに、その拘束膨張部28の容積が増大することから、乗員Cの頭部Hと干渉していた拘束膨張部28の内圧を、迅速に低下させることができ、乗員Cの頭部Hに対する押圧力を低減できる(図8参照)。
また、このような内圧を低下させる部位が、縦膨張部25aを区画する区画部42から構成されており、エアバッグ20の使用材料の無駄を、極力、無くすことができる。
そして、連通用閉塞部43は、急激な内圧上昇が無ければ、開口しないことから、上部のガス流入口25bから流入する膨張用ガスGにより、連通用閉塞部43を間にして隣接する拘束膨張部28、前縦膨張部29、及び、後縦膨張部30の膨張完了を促進させることができて、乗員Cの頭部Hの拘束膨張部28における初期拘束時に、十分な内圧を容易に確保できる。
勿論、エアバッグ20は、拘束膨張部28が内圧を局部的にかつ急激に上昇させても、連通用閉塞部43が開口すれば、連通用閉塞部43を間にして隣接する前縦膨張部29や後縦膨張部30側に膨張用ガスGを逃がすことができ、容積増大による内圧の上昇の抑制とともに、エアバッグ20の全体で内圧上昇を吸収することができて、エアバッグ20の破損を招くことなく、エアバッグ20のガス漏れを防止できる。
したがって、第1実施形態の頭部保護用のエアバッグ20では、使用材料の無駄を抑えて、乗員Cの頭部Hを受け止める拘束予定部27としての縦膨張部25a(拘束膨張部28)が、局部的かつ急激に内圧を上昇させても、迅速に、内圧を低下させることができる。
そして、第1実施形態の場合には、エアバッグ20の周縁部36に、排気用閉塞部37が配設されている。そのため、連通用閉塞部43が開口して、容積増大による内圧の上昇の抑制とともに、エアバッグ20の全体で内圧上昇を吸収する際、その内圧が、著しく上昇することとなっても、排気用閉塞部37の接結部50の糸49が破断して、排気用閉塞部37の車内側壁部21aと車外側壁部21bとを離して開口38が形成されるため(図5、図8のB参照)、開口38を経てエアバッグ20外へ膨張用ガスGを排気できる。そのため、拘束膨張部28の急激な内圧上昇をエアバッグ20全体で吸収し切れなかった場合でも、エアバッグ20の破損を防止できて、拘束膨張部28は、乗員Cの頭部Hを保護できる内圧を確保できる。
特に、第1実施形態のエアバッグ20では、拘束膨張部28の前後に、連通用閉塞部43を備えた区画部42によって区画された前縦膨張部29と後縦膨張部30とを配設させて、排気用閉塞部37が、拘束膨張部28の下方に配設されている。そのため、拘束膨張部28の急激な内圧上昇時、隣接する二つの連通用閉塞部43を開口させることができ、二つの連通用閉塞部43を開口させれば、一層迅速に、拘束膨張部28の内圧を低減でき(図4の二点鎖線参照)、さらに、その内圧抑制が十分でない場合でも、直下の排気用閉塞部37を開口させて、拘束膨張部28内の膨張用ガスGを極めて迅速にエアバッグ外に排気できる。そのため、拘束膨張部28が、著しく急激に内圧を上昇させても、破損することなく、かつ、反力を抑えて、乗員Cの頭部Hを受け止めることが可能となる。
なお、上記の点を考慮すれば、図2の二点鎖線に示すように、前縦膨張部29と後縦膨張部30との一方若しくは両方の下方の周縁部36に、排気用閉塞部37を設けてもよい。
また、第1実施形態のエアバッグ20が、袋織りにより形成されて、連通用閉塞部43や排気用閉塞部37が、袋織りに使用する糸49を破断可能に車内側壁部21aと車外側壁部21bとの一方から他方に延びるように配設した接結部50により、構成しており、エアバッグ20の袋織り時に、連通用閉塞部43や排気用閉塞部37を容易に形成できる。
なお、袋織りして製造するエアバッグ20であっても、連通用閉塞部43を、破断可能な縫合糸を使用して、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを縫合して形成してもよい。
また、外周縁側の周縁部36に設ける排気用閉塞部37は、エアバッグ20が袋織りで形成されていても、図9,10に示すように、破断可能な縫合糸52を使用して、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを縫合して形成する他、図11,12に示すように、剥離可能な接着剤54を使用して、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを接着させて形成したり、あるいは、縫合と接着とを併用して、排気用閉塞部37を形成してもよい。
さらに、図13〜16に示すエアバッグ20Aのように、連通用閉塞部43Aとして、エアバッグ20Aの下縁20b側からくるんで結束するとともに、連通用閉塞部43Aの開口時に破断する結束材56から構成してもよい。結束材56は、エアバッグ20Aとともに折り畳み可能な可撓性を有したポリアミド等の織布等からなるテープ材から形成されている。このエアバッグ20Aでは、拘束膨張部28に隣接する後方側の区画部42Aだけに、連通用閉塞部43Aが配設されている。この区画部42Aには、下部42a側に、予め、開口44が形成されており、そして、開口44の上縁付近に、結束材56を挿通させる車内外方向に貫通する貫通孔57が配設され、結束材56が、貫通孔57を貫通して、貫通孔57からエアバッグ20Aの下縁20bまでの部位を、巻いた状態で、結束して開口44を閉塞している。なお、エアバッグ20Aの排気用閉塞部37Aは、エアバッグ20Aの袋織り時に、接結部50を設けて形成している。
このエアバッグ20Aでも、結束材56を結束して連通用閉塞部43Aを形成しておくだけで、第1実施形態のエアバッグ20と同様に折り畳んで、車両Vに搭載することとなる。そして、車両Vへの搭載後、インフレーター12(図13,14参照)が作動されれば、インフレーター12からの膨張用ガスGが、図14の二点鎖線に示すように、接続口部22からガス供給路部23に流入し、前後方向両側に向かって、ガス供給路部23を流れて、さらに、エアバッグ20Aの保護膨張部24が、折りを解消させつつ、展開膨張し、図15,16に示すように、エアバッグカバー8を押し開いて、下方へ突出しつつ、サイドウインドW1の車内側Iを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
この時、頭部Hの側方に前席用保護部25を配置させるように展開させて、厚さを増すように膨らむ際、乗員Cの頭部Hが、拘束膨張部28に対して干渉し、拘束膨張部28が内圧を局部的にかつ急激に上昇させても、連通用閉塞部43Aの結束材56を破断させて、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを分離させて開口44を形成するため(図15のB、図16のA参照)、連通用閉塞部43Aを間にして隣接する後縦膨張部30に、開口44を経て膨張用ガスGを逃がすことができ、さらに、内圧の抑制が十分でなければ、排気用閉塞部37Aが開口38を形成して(図16のB参照)、膨張用ガスGをエアバッグ20A外に逃がすことから、第1実施形態のエアバッグ20と略同様な作用・効果を得ることができる。
そして、このエアバッグ20Aでは、エアバッグ20Aを袋織りして製造した後に、結束材56を組み付ける構成であって、結束材56の選択によって、連通用閉塞部43Aの開口する拘束膨張部28の内圧値を、容易に変更することができる。
また、エアバッグとしては、第1実施形態の袋織りタイプでなく、図17,18に示す第2実施形態のエアバッグ20Bのように、ポリアミドやポリエステル等の織布からなる別体の車内側壁部21aと車外側壁部21bとを縫合や接着して形成する結合タイプから構成してもよい。なお、第2実施形態の場合、連通用閉塞部43Bと排気用閉塞部37Bとを除いて、非流入部35の周縁部36や区画部41,42を、縫合糸58の縫合と接着剤59の接着とを併用して、形成している。
そして、区画部42の下部42aの連通用閉塞部43Bと、拘束膨張部28の下方の周縁部36に設けた排気用閉塞部37Bとは、拘束膨張部28の急激な内圧上昇時に、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを分離させて開口44,28を形成可能に、区画部42の上部42bや周縁部36における排気用閉塞部37Bの部位以外の部位と相違し、接着剤59を使用しない構成として、縫合糸58の破断が可能な縫合により、形成されている。なお、連通用閉塞部43Bと排気用閉塞部37Bとの車内側壁部21aと車外側壁部21bとの連結強度は、それぞれ、エアバッグ20Bの内圧上昇時に、連通用閉塞部43Bと排気用閉塞部37Bとの部位以外で、エアバッグ20Bにガス漏れを生じさせない状態で、開口44,38を形成する強度として、さらに、排気用閉塞部37Bが連通用閉塞部43Bより連結強度を高めて設定されている。
この第2実施形態のエアバッグ20Bでも、第1実施形態のエアバッグ20と同様に折り畳んで、車両Vに搭載することとなる。そして、車両Vへの搭載後、接続口部22に接続させたインフレーター12(図17参照)が作動されれば、インフレーター12からの膨張用ガスGが、図17の二点鎖線に示すように、接続口部22からガス供給路部23に流入し、前後方向両側に向かって、ガス供給路部23を流れて、さらに、エアバッグ20の保護膨張部24が、折りを解消させつつ、展開膨張し、図19,20に示すように、エアバッグカバー8を押し開いて、下方へ突出しつつ、サイドウインドW1の車内側Iを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
この時、頭部Hの側方に前席用保護部25を配置させるように展開させて、厚さを増すように膨らむ際、乗員Cの頭部Hが、拘束膨張部28に対して干渉し、拘束膨張部28が内圧を局部的にかつ急激に上昇させても、連通用閉塞部43Bの縫合糸58を破断させて、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを分離させて開口44を形成するため(図19のB、図20のA参照)、連通用閉塞部43Bを間にして隣接する前縦膨張部29と後縦膨張部30に、開口44を経て膨張用ガスGを逃がすことができ、さらに、内圧の抑制が十分でなければ、排気用閉塞部37Bが縫合糸58を破断させて開口38を形成し(図20のB参照)、膨張用ガスGをエアバッグ20B外に逃がすことから、第1実施形態のエアバッグ20と同様な作用・効果を得ることができる。
なお、第2実施形態のエアバッグ20Bにおいて、図21に示すように、連通用閉塞部43Bや排気用閉塞部37Bを、拘束膨張部28の急激な内圧上昇時に、車内側壁部21aと車外側壁部21bとを分離させて開口44,28を形成可能に、区画部42の上部42bや周縁部36における排気用閉塞部37Bの部位以外の部位と相違し、縫合しない構成として、剥離可能な接着剤59を塗布するだけの構成として、形成してもよい。勿論、連通用閉塞部43Bや排気用閉塞部37Bは、開口可能であれば、縫合と接着とを併用してもよい。
また、図17や図21に示すエアバッグ20Bにおいても、前縦膨張部29と後縦膨張部30との一方若しくは両方の下方の周縁部36に、排気用閉塞部37Bを設けてもよい。
本発明の第1実施形態のエアバッグが使用される頭部保護用のエアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略正面図である。 第1実施形態のエアバッグの正面図である。 第1実施形態のエアバッグにおける膨張時の部分横断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグにおける膨張時の部分横断面図であり、図2のIV−IV部位に対応し、連通用閉塞部が開口した状態を二点鎖線で示している。 第1実施形態のエアバッグにおける膨張時の部分縦断面図であり、図2のV−V部位に対応し、排気用閉塞部が開口した状態を二点鎖線で示している。 第1実施形態のエアバッグの膨張時における展開完了時の状態を、車内側から見た概略正面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張時における車両搭載状態の縦断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張時における車両搭載状態の縦断面図であり、図7の後の状態を示す。 第1実施形態のエアバッグの排気用閉塞部の変形例を示す部分正面図である。 図9に示す排気用閉塞部の開口状態を示す図である。 第1実施形態のエアバッグの排気用閉塞部の他の変形例を示す部分正面図である。 図11に示す排気用閉塞部の開口状態を示す図である。 第1実施形態のエアバッグの変形例を示す正面図である。 図13に示すエアバッグに連通用閉塞部を形成した状態を示す正面図である。 図13に示すエアバッグの膨張時における車両搭載状態の縦断面図である。 図13に示すエアバッグの膨張時における車両搭載状態の縦断面図であり、図15の後の状態を示す。 第2実施形態のエアバッグを示す正面図である。 第2実施形態のエアバッグの膨張時を示す部分横断面図であり、図17のXVIII−XVIII部位に対応する。 第2実施形態のエアバッグの膨張時における車両搭載状態の縦断面図である。 第2実施形態のエアバッグの膨張時における車両搭載状態の縦断面図であり、図19の後の状態を示す。 第2実施形態のエアバッグの変形例を示す正面図である。
符号の説明
20,20A,20B…エアバッグ、
21a…車内側壁部、
21b…車外側壁部、
24…保護膨張部、
25a…縦膨張部、
25b…ガス流入口、
27…拘束予定部、
36…周縁部、
37・37A・37B…排気用閉塞部、
38…開口、
42…区画部、
43・43A・43B…連通用閉塞部、
44…開口、
50…接結部、
52・58…縫合糸、
54・59…接着剤、
56…拘束材、
V…車両、
W1…サイドウインド、
G…膨張用ガス、
M…頭部保護用のエアバッグ装置。

Claims (8)

  1. 車内側壁部と車外側壁部との間に流入する膨張用ガスによって膨張しつつ、折り畳まれて収納された車両のサイドウインドの上方側から展開して、乗員頭部の側方に保護膨張部を配置させ、
    前記保護膨張部が、前記車内側壁部と前記車外側壁部とを結合させて上下方向に延びる区画部により区画されて、前後方向に沿って並設される複数の縦膨張部を備えて構成され、
    複数の前記縦膨張部が、それぞれ、上部に膨張用ガスを流入させるガス流入口を配設させて構成される頭部保護エアバッグであって、
    複数の前記縦膨張部の内の一つが、乗員頭部を受け止める拘束予定部として配設され、
    該拘束予定部の縦膨張部に隣接する少なくとも一つの前記区画部が、
    前記車内側壁部と前記車外側壁部とを結合させて前記エアバッグの外周縁を形成する周縁部における前記エアバッグの下縁側の部位まで、下方に延びるように配設されるとともに、前記エアバッグの下縁側の近傍部位となる下部側に、前記拘束予定部の縦膨張部が前記区画部を間にして隣接する縦膨張部より内圧を上昇させた際に、隣接する前記縦膨張部相互を連通させるように開口する連通用閉塞部を配設させて、構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
  2. 前記エアバッグの前記周縁部に、前記エアバッグの内圧上昇時に、エアバッグ外に膨張用ガスを排気可能に開口する排気用閉塞部が、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 前記拘束予定部の縦膨張部の前後に、前記連通用閉塞部を備えた前記区画部によって区画されて、縦膨張部が配設される構成とし、
    前記排気用閉塞部が、前記拘束予定部の縦膨張部と該縦膨張部に前後で隣接する縦膨張部の内、少なくとも前記拘束予定部の縦膨張部の下方に、配設されていることを特徴とする請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
  4. 前記エアバッグが、袋織りにより形成され、
    前記連通用閉塞部が、袋織りに使用する糸を破断可能に前記車内側壁部と前記車外側壁部との一方から他方に延びるように配設した接結部により、構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  5. 前記連通用閉塞部が、破断可能な縫合糸を使用した前記車内側壁部と前記車外側壁部との縫合、若しくは、剥離可能な接着剤を使用した前記車内側壁部と前記車外側壁部との接着、の少なくとも一方を使用した結合構造として、構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  6. 前記連通用閉塞部が、前記エアバッグの下縁側からくるんで結束するとともに、前記連通閉塞部の開口時に破断する結束材から構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
  7. 前記エアバッグが、袋織りにより形成され、
    前記排気用閉塞部が、袋織りに使用する糸を破断可能に前記車内側壁部と前記車外側壁部との一方から他方に延びるように配設した接結部により、構成されていることを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載の頭部保護エアバッグ。
  8. 前記排気用閉塞部が、破断可能な縫合糸を使用した前記車内側壁部と前記車外側壁部との縫合、若しくは、剥離可能な接着剤を使用した前記車内側壁部と前記車外側壁部との接着、の少なくとも一方を使用した結合構造として、構成されていることを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載の頭部保護エアバッグ。
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