JP2008132657A - 圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、液滴吐出ヘッドの駆動装置、及び液滴吐出装置 - Google Patents

圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、液滴吐出ヘッドの駆動装置、及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、及び液滴吐出ヘッドの駆動装置を提供する。
【解決手段】充電時にスイッチ素子であるp-MOS68のオンオフを繰り返して圧電素子30の電極30Aに間欠的に電圧を印加することで、圧電素子30を段階的に充電する。また、放電時にスイッチ素子であるn-MOS70のオンオフを繰り返して圧電素子30の電極30Aを間欠的に接地することで、圧電素子30の静電容量を段階的に放電する。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、液滴吐出ヘッドの駆動装置、及び液滴吐出装置に係り、特に、圧電素子に駆動電圧を印加して液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドを駆動するための、圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、及び液滴吐出ヘッドの駆動装置と、該液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置とに関する。
ピエゾ素子など電圧印加により体積が変化する圧電素子を利用したインクジェットプリンタでは、記録ヘッドに設けられた圧電素子に駆動電圧を印加してインクが充填された圧力室の内部圧力を変化させ、圧力室に連通させたノズルの先端からインク滴を吐出させている。しかしながら、記録ヘッドに設けられた圧電素子はコンデンサと同様に静電容量を有しており、圧電素子の電極間電位が急激に変化すると誤吐出を引き起こすという問題がある。
例えば、バイアスレベルの電極間電位を基準電位とする場合には、駆動電圧が長時間印加されない圧電素子は自然放電して電極間電位が低下する。このような圧電素子に駆動電圧が急に印加されると誤吐出を引き起こす虞がある。
このため、インクジェットプリンタの動作時に、圧電素子の電極間電位をバイアスレベルに保持する種々の方法が提案されている。例えば、一定間隔で駆動電圧を印加するデータを含む波形データを用いる(特許文献1)、印字データが送信されていないときにバイアス一定電圧を印加する(特許文献2)、圧電素子のグランド側の電極にバイアス電圧を印加するバイアス電源回路を設ける(特許文献3)、駆動か否かに拘わらず圧電素子に電圧を印加する迂回経路を設け、迂回経路を介して電圧を印加することで放電を起こしている圧電素子の電位を補充する(特許文献4)等である。
特開2001−010035号公報 特開2002−144558号公報 特開2002−264325号公報 特開2003−039668号公報
しかしながら、従来の方法では、自然放電による電極間電位の低下度合いが不明であるため、駆動電圧の印加時に電極間電位が急激に変化し、必ずしも誤吐出を防止することができないという問題がある。また、初期動作で圧電素子をバイアスレベルまで充電する場合や、終了動作で圧電素子をグランドレベルまで放電する場合にも、圧電素子の電極間電位が急激に変化する虞がある。従来の方法ではこのような場合に対処することができないという問題がある。加えて、上記特許文献2乃至4の方法では、充放電専用のドライバ回路等、付属回路が必要でありコストアップを招いてしまう。
本発明の目的は、充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、液滴吐出ヘッドの駆動装置、及び液滴吐出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの前記圧電素子を駆動する圧電素子の駆動方法であって、前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に複数回に分けて接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに複数回に分けて接続してグランドレベルまで放電することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に間欠的に接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに間欠的に接続してグランドレベルまで放電することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの前記圧電素子を駆動する圧電素子の駆動回路であって、前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に複数回に分けて接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに複数回に分けて接続してグランドレベルまで放電することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの前記圧電素子を駆動する圧電素子の駆動回路であって、間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルまで充電するための充電波形信号、又は間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極をグランドレベルまで放電するための放電波形信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段で選択された前記充電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記電源から切断する第1のスイッチ素子と、前記信号選択手段で選択された前記放電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極をグランドに接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記グランドから切断する第2のスイッチ素子と、を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記充電波形信号及び前記放電波形信号は、時間T1のオンと時間T2のオフとが交互に切り替わるオンオフ信号であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記前記充電波形信号又は前記放電波形信号がオンになる前記時間T1は、前記圧電素子の一方の電極を前記電源又は前記グランドに接続したときの前記圧電素子の電極間電位の変化量が、前記圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させない範囲となるように設定されることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記前記充電波形信号又は前記放電波形信号がオフになる前記時間T2は、メニスカス振動の固有周期TCの整数倍とならないように設定されることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記前記充電波形信号又は前記放電波形信号がオフになる前記時間T2は、0.5TC又はその奇数倍となるように設定されることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの駆動装置であって、前記圧電素子に印加される駆動電圧の波形を表す複数の駆動波形信号を記憶した信号記憶手段と、前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルまで充電するための充電波形信号及び前記圧電素子の一方の電極をグランドレベルまで放電するための放電波形信号を生成する信号生成手段と、前記信号記憶手段に記憶された駆動波形信号及び前記信号生成手段で生成された充電波形信号及び充電波形信号を供給する信号供給手段と、印刷データに基づいて前記信号供給手段により供給された前記駆動波形信号、前記充電波形信号及び前記充電波形信号の中から所定の波形信号を選択し、選択された波形信号に基づいて前記圧電素子に駆動電圧を印加して前記圧電素子を駆動する駆動回路と、を備え、前記充電波形信号が選択された場合に、前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に複数回に分けて接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記放電波形信号が選択された場合に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに複数回に分けて接続してグランドレベルまで放電することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記駆動回路は、間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルまで充電するための充電波形信号、又は間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極をグランドレベルまで放電するための放電波形信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段で選択された前記充電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記電源から切断する第1のスイッチ素子と、前記信号選択手段で選択された前記放電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極をグランドに接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記グランドから切断する第2のスイッチ素子と、を備えたことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の発明において、前記信号供給手段は、前記信号記憶手段に記憶された駆動波形信号及び前記信号生成手段で生成された充電波形信号及び充電波形信号を前記駆動回路にパラレルに供給することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の発明において、前記信号生成手段は、時間T1にカウントを行い且つ時間T2に機能を停止する第1カウンタと、時間T2にカウントを行い且つ時間T1に機能を停止する第2カウンタとからなり、前記第1カウンタのカウント中はオン信号を出力すると共に前記第1カウンタの機能停止中はオフ信号を出力することで、時間T1のオンと時間T2のオフとが交互に切り替わる前記充電波形信号又は前記放電波形信号を生成することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドを駆動する請求項9乃至12のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置と、記録媒体を前記液滴吐出ヘッドに対向させて搬送する搬送手段と、 を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、圧電素子を段階的に充電又は放電することができる。
請求項3に記載の発明によれば、充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、充電波形信号又は放電波形信号に応じてスイッチ素子を切り替えるだけで一定の電圧を複数回にわたり印加することができるので、圧電素子を短時間で充電又は放電することができる。
請求項5に記載の発明によれば、時間T1に圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に間欠的に接続して充電すると共に、時間T2に当該接続を切断することができる。或いは、時間T1に圧電素子の一方の電極をグランドに間欠的に接続して放電すると共に、時間T2に当該接続を切断することができる。
請求項6に記載の発明によれば、充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を確実に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、充放電時にメニスカスの異常振動による誤吐出を防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、充放電時にメニスカスの異常振動による誤吐出を確実に防止することができる。
請求項9に記載の発明によれば、充電波形信号又は充電波形信号に基づいて圧電素子を駆動して充電又は放電を行うことができるので、充放電専用のドライバ回路等、専用の付属回路を設ける必要がなく、低コストで、充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
請求項10に記載の発明によれば、充電波形信号又は放電波形信号に応じてスイッチ素子を切り替えるだけで、圧電素子を段階的に充電又は放電することができる。
請求項11に記載の発明によれば、駆動波形信号と同様に、印刷データに基づいて充電波形信号又は充電波形信号を選択することができ、選択された信号に基づいて圧電素子を駆動して充電又は放電を行うことができる。
請求項12に記載の発明によれば、時間T1のオンと時間T2のオフとが交互に切り替わる充電波形信号又は放電波形信号を容易に生成することができる。
請求項13に記載の発明によれば、充電波形信号又は充電波形信号に基づいて圧電素子を駆動して充電又は放電を行うことができるので、充放電専用のドライバ回路等、専用の付属回路を設ける必要がなく、低コストで、充放電時に圧電素子の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(インクジェット記録装置の概略構成)
図1は本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置10の要部構成を示す概略図である。ここでは、記録用紙の搬送系については図示を省略した。図1に示すように、インクジェット記録装置10は、インクジェット記録装置10全体の動作を司るコントローラ12と、供給された印刷データに基づいてインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド14と、を備えている。
インクジェット記録ヘッド14は、複数のイジェクタ32が2次元配置されて構成された複数のイジェクタ群34と、複数のイジェクタ群34の各々に対応して設けられた複数の駆動IC(Integrated Circuit)16と、を備えている。複数のイジェクタ32の各々は、個別に設けられた圧電素子(例えば、ピエゾ素子)30の変形によってインク滴を吐出する。イジェクタ群34に含まれる複数の圧電素子30の各々は、対応する駆動IC16から印加される駆動電圧により駆動される。
複数の駆動IC16の各々はコントローラ12に接続されている。コントローラ12から入力されるクロック信号、印刷データ、ラッチ信号、駆動波形信号、及び充放電初期値データにより、駆動IC16の作動制御が行われる。駆動波形信号は、圧電素子30に印加される駆動電圧の波形を表す一対の信号である。イジェクタ32から吐出されるインク滴の形状(例えば、大滴、中滴、小滴)、吐出タイミングは、駆動電圧の波形に応じて制御される。本実施の形態では、非噴射用の駆動波形信号も含めて14種類の駆動波形信号が用意されている。なお、充放電初期値データについては後述する。
図2はインクジェット記録ヘッド14の概略構成を示す平面図である。本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド14は、以下に説明するように、記録用紙の幅にほぼ等しい幅を有する長尺状の記録ヘッドとすることができる。即ち、インクジェット記録装置10は、インクジェット記録ヘッド14を固定したままで、記録用紙を搬送しながら記録を行う、いわゆるFWA(Full Width Array)方式のインクジェット記録装置として構成することができる。
図2に示すように、インクジェット記録ヘッド14は、略平行四辺形状のヘッドユニット15を複数含んで構成されている。複数のヘッドユニット15は、インクジェット記録ヘッド14の長手方向に沿って配列されている。ヘッドユニット15の各々には、台形状の一対のイジェクタ群34が互いに対向するように配置されている。この結果、イジェクタ群34A1、34B1、34A2、34B2・・・が、インクジェット記録ヘッド14の長手方向に対して、隣接するイジェクタ群の印字領域が一部重なり合うように配列されている。
各イジェクタ群34A1、34B1、34A2、34B2・・・には、駆動IC16A1、16B1、16A2、16B2・・・が1対1で対応するように設けられている。イジェクタ群34と対応する駆動IC16との間は、各々接続線18によって電気的に接続されている。なお、以下では、特に区別をする必要がない場合には、イジェクタ群34A1、34B1、34A2、34B2・・・を「イジェクタ群34」と総称し、駆動IC16A1、16B1、16A2、16B2・・・を「駆動IC16」と総称する。
図3はイジェクタ32の内部構造を示す断面図である。イジェクタ32は、インクを収容するインク収容室20、インク供給路22を介してインク収容室20と連通されたインク圧力室24、インク圧力室24の壁面の一部を構成する振動板26、振動板26に接着された圧電素子30、及びインク圧力室24と連通されたノズル28を含んで構成されている。
インク圧力室24には、インク収容室20からインク供給路22を介して供給されたインクが充填されている。圧電素子30に駆動電圧が印加されると、圧電素子30が変形することで振動板26が振動し、振動板26の振動が圧力波としてインク圧力室24内を伝播する。これにより、インク圧力室24内のインクが、インク圧力室24と連通されたノズル28からインク滴として吐出される。
(駆動ICの概略構成)
図4は駆動IC16の概略構成を示すブロック図である。イジェクタ群34には、複数(ここではn個とする)の圧電素子30〜30が含まれており、圧電素子30〜30の各々は駆動IC16によって駆動されている。イジェクタ群34に含まれる圧電素子30の個数は、例えば128個、256個、512個とすることができる。駆動IC16には、n個の圧電素子30〜30の各々に対応して、圧電素子に印加する駆動電圧を生成するn個の駆動電圧生成部40〜40が設けられている。なお、以下では、特に区別する必要がない場合には、圧電素子30〜30を「圧電素子30」と総称し、駆動電圧生成部40〜40を「駆動電圧生成部40」と総称する。
駆動電圧生成部40は、印刷データに基づいて駆動波形信号を選択するセレクタ42、選択された駆動波形信号をデコードするデコーダ44、デコードされた信号を所定の電圧レベルに昇圧するレベルシフタ46、及びデコードされた信号に基づいて駆動電圧を生成し圧電素子30に印加するドライバ回路48を備えている。
また、駆動IC16には、コントローラ12から入力された複数種類(ここでは14種類とする)の駆動波形信号を各々記憶する複数の波形データ保存メモリ52〜5214を内蔵し、記憶された駆動波形信号を読み出して出力する波形データ入力回路50と、コントローラ12から入力された初期値データから充電波形信号又は放電波形信号を生成する充放電波形データ生成回路54とが設けられている。
また、駆動IC16には、波形データ保存メモリ52〜5214から読み出した駆動波形信号と充放電波形データ生成回路54で生成された充電波形信号又は放電波形信号とを転送して、駆動電圧生成部40〜40の各々に供給する複数のシフトレジスタ列56〜5616が設けられている。ここでは14種類の駆動波形信号と2種類の充放電波形信号とに対応して、16本のシフトレジスタ列が設けられている。シフトレジスタ列56〜5616の各々は、駆動電圧生成部40〜40の各々に対応したn個のシフトレジスタ58が直列に接続されて構成されている。
また、駆動IC16には、印刷データを駆動電圧生成部40〜40の各々に供給するデータ転送入力部60が設けられている。データ転送入力部60には、コントローラ12から入力された印刷データを転送して駆動電圧生成部40〜40の各々に供給する複数(ここではn個)のシフトレジスタ62と、各々のシフトレジスタ62の出力端子に接続され、シフトレジスタ62から出力された印刷データをラッチ信号の入力に基づいて保持する複数(ここではn個)のラッチ64とが設けられている。n個のシフトレジスタ62は直列に接続されている。n個のラッチ64も直列に接続されている。
(駆動ICの概略動作)
次に、上記の駆動IC16の動作を説明する。コントローラ12から出力された印刷データ及びラッチ信号は、データ転送入力部60に入力される。印刷データは、駆動波形信号及び充放電波形信号から一種類の波形信号(一対の信号)を選択するための選択信号であり、4ビットのシリアルデータである。印刷データは、イジェクタ群34に含まれる圧電素子30の個数分だけ連続して入力され、直列に接続された複数のシフトレジスタ62により4ビットのパラレルデータに変換され、対応するラッチ64に出力される。
ラッチ64の出力端子は、対応する駆動電圧生成部40のセレクタ42のセレクト端子に接続されている。複数のシフトレジスタ62からなるシフトレジスタ列によりクロック信号に同期して転送された印刷データは、ラッチ信号の入力に基づいてラッチ64に保持され、対応するセレクタ42に入力される。
また、波形データ入力回路50の波形データ保存メモリ52〜5214の各々に記憶された駆動波形信号と、充放電波形データ生成回路54で生成された充放電波形信号とは、クロック信号に同期して読み出され、対応するシフトレジスタ列56〜5616に出力される。シフトレジスタ列56〜5616の各々を構成するn個のシフトレジスタ58の出力端子は、対応する駆動電圧生成部40のセレクタ42の入力端子に接続されている。駆動波形信号及び充放電波形信号は、シフトレジスタ列56〜5616の各々によりクロック信号に同期して転送され、対応するセレクタ42に入力される。これによりセレクタ42には、16種類の波形信号が入力される。
セレクタ42の出力端子はデコーダ44の入力端子に接続され、デコーダ44の出力端子はレベルシフタ46の入力端子に接続されている。セレクタ42は、セレクト端子から入力された印刷データに基づいて16種類の波形信号から1種類の波形信号を選択し、選択された波形信号をデコーダ44に出力する。
例えば、印刷データが「0000」の場合に非噴射用の波形信号を選択し、印刷データが「1110」の場合に充電波形信号を選択し、印刷データが「1111」の場合に放電波形信号を選択するように設定することができる。デコーダ44は、入力された波形信号を後述する真理値表に基づいてデコードし、デコードされた信号をレベルシフタ46に出力する。レベルシフタ46は、デコードされた信号を所定の電圧レベルに昇圧する。
レベルシフタ46の出力端子はドライバ回路48の入力端子に接続されている。レベルシフタ46で昇圧された信号はドライバ回路48に出力される。ドライバ回路48は、入力された信号に基づいて電圧レベルが変化する駆動電圧を生成し、生成された駆動電圧を圧電素子30に印加する。これにより、圧電素子30〜30の各々が駆動IC16によって独立に駆動される。
(駆動電圧生成部のドライバ回路)
図5は駆動電圧生成部40におけるドライバ回路48の構成を示す回路図である。点線で囲まれた部分がドライバ回路48である。ドライバ回路48は、pチャンネルMOSFET(以下、「p-MOS」という。)66、p-MOS68、及びnチャンネルMOSFET(以下、「n-MOS」という。)70を備えている。
p-MOS66のソースには、定圧電源(図示せず)から所定レベル(HV2[V])の電圧が供給される。p-MOS68のソースには、定圧電源(図示せず)から所定レベル(HV1[V])の電圧が供給される。HV2はHV1より高レベルである。例えば、HV1を15[V]、HV2を20[V]とすることができる。n-MOS70のソースは接地されて、グランドレベル(GND;0[V])とされている。p-MOS66、p-MOS68、及びn-MOS70の各ドレインは、圧電素子30の一方の電極30Aに接続されている。圧電素子30の他方の電極30Bは接地されている。
上述した通り、セレクタ42では、印刷データに基づいて1種類の波形信号が選択され、一対の信号V、Vが出力される。図6はデコーダの真理値表である。デコーダ44では、図6に示すように、信号V、Vが入力されると、信号の電圧レベル「H(ハイレベル)、L(ローレベル)」を「1,0」に置き換えて表した真理値表に基づいて信号V、Vをデコードし、デコードされた信号D、D、Dを出力する。即ち、電圧レベルがGND、HV1、HV2の3値に変化する波形信号が生成される。信号D、D、Dが、同時にHレベル(=1)となることはない。
p-MOS66のゲートは、レベルシフタ46を介してデコーダ44に接続されている。p-MOS66のゲートには、信号Dがレベルシフタ46で昇圧され、論理反転されて入力される。p-MOS68のゲートは、レベルシフタ46を介してデコーダ44に接続されている。p-MOS68のゲートには、信号Dがレベルシフタ46で昇圧され、論理反転されて入力される。n-MOS70のゲートは、レベルシフタ46を介してデコーダ44に接続されている。n-MOS70のゲートには、信号Dがレベルシフタ46で昇圧されて入力される。
Hレベル(=1)の信号Dは、レベルシフタ46で論理反転されてLレベル(=0)となる。p-MOS66のゲートにLレベル(=0)の信号が入力されると、p-MOS66がオン状態となり、ドライバ回路48の出力電圧レベルはHV2[V]となる。これにより圧電素子30の電極30AにHV2[V]の駆動電圧が印加される。
同様に、Hレベル(=1)の信号Dは、レベルシフタ46で論理反転されてLレベル(=0)となる。p-MOS68のゲートにLレベル(=0)の信号が入力されると、p-MOS68がオン状態となり、ドライバ回路48の出力電圧レベルはHV1[V]となる。これにより圧電素子30の電極30AにHV1[V]の駆動電圧が印加される。
また、n-MOS70のゲートにHレベル(=1)の信号Dが入力されると、n-MOS70がオン状態となり、ドライバ回路48の出力電圧レベルはGND(=0[V])となる。即ち、圧電素子30の電極30Aは接地される。信号D、D、Dが、同時にLレベル(=0)の場合は、ドライバ回路48の出力電圧レベルはオープンとなる。即ち、圧電素子30の電極30Aに駆動電圧が印加されていない状態である。
上述した通り、p-MOS66、p-MOS68、及びn-MOS70の各々は、信号D、D、Dに応じて電源又はGNDとの接続を切り替えるスイッチ素子として機能している。なお、p-MOS66、p-MOS68、n-MOS70、及びレベルシフタ46〜46の各々は、定圧電源(図示せず)から所定レベル(VDD[V])の電圧が供給されて駆動されている。
(充放電波形データ生成回路)
図7は充放電波形データ生成回路54の構成を示すブロック図である。充放電波形データ生成回路54は、Hレベルの信号を出力する期間(オン時間T1)をカウントする第1カウンタ72と、Lレベルの信号を出力する期間(オフ時間T2)をカウントする第2カウンタ74とを備えている。第1カウンタ72と第2カウンタ74とは交互にアクティブな状態となる。一方のカウンタがアクティブな状態にある間、他方のカウンタは機能停止状態となる。
充放電波形データ生成回路54からは、第1カウンタ72がアクティブな状態でHレベルの信号が出力されると共に、第1カウンタ72が機能を停止した状態でLレベルの信号が出力される。これにより、電圧レベルが2値(Hレベル、Lレベル)に変化する波形信号が生成されて、充放電波形データ生成回路54から充電波形信号又は放電波形信号が出力される。
以下では、電源からHV1[V]レベルの電圧を供給して、圧電素子30をHV1[V]レベルの基準電位まで充電する場合について説明する。
真理値表(図6)から分かるように、信号V1がLレベル(=0)で信号V2がHレベル(=1)の場合に、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。また、信号V1がHレベル(=1)で信号V2がLレベル(=0)の場合に、圧電素子30の電極30Aが接地される。従って、充電波形信号としては、電圧レベルがLレベルの信号V1と、電圧レベルが2値に変化する信号V2とを生成する。また、放電波形信号としては、電圧レベルが2値に変化する信号V1と、電圧レベルがLレベルの信号V2とを生成する。
図8は充放電波形データ生成回路の動作を示すタイミングチャートである。
印刷データの出力サイクル(印字サイクル)を表すサイクルクロック信号がHレベルになる等、所定のタイミングで、第1カウンタ72にオン時間T1用の初期値データが入力され、第2カウンタ74にオフ時間T2用の初期値データが入力されると、まず、第1カウンタ72がアクティブな状態となる。
第1カウンタ72は、入力された初期値からカウントを開始する。第1カウンタ72は、クロック信号(CLK)に同期してカウントを行い、第1カウンタ72がアクティブな状態の間は、Hレベルの信号が出力される(COUT)。予め設定した設定値までカウントし終わると、第1カウンタ72のキャリーアウト信号(CO1)をHレベルにして、第1カウンタ72の機能を停止する。同時に、キャリーアウト信号(CO1)を第2カウンタ74に入力して、第2カウンタ74をアクティブな状態にする。
第2カウンタ74は、入力された初期値からカウントを開始する。第2カウンタ74は、クロック信号(CLK)に同期してカウントを行い、第1カウンタ72が停止状態の間は、Lレベルの信号が出力される(COUT)。予め設定した設定値までカウントし終わると、第2カウンタ74のキャリーアウト信号(CO2)をHレベルにして、第2カウンタ74の機能を停止する。同時に、キャリーアウト信号(CO2)を第1カウンタ72に入力して、第1カウンタ72を再度アクティブな状態とする。第1カウンタ72がアクティブな状態になると、第1カウンタ72はカウント値を初期値にリセットし、初期値からカウントを開始する。
サイクルクロック信号がLレベルになるまで等、所定の期間にわたって第1カウンタ72と第2カウンタ74とを交互にアクティブな状態とすることで、オン時間T1のHレベル信号の出力とオフ時間T2のLレベル信号の出力とが繰り返され、電圧レベルが2値(Hレベル、Lレベル)に変化する波形信号が生成される。
充放電波形データ生成回路54に入力される初期値データは、例えば16ビットデータとすることができる。この初期値データでは、前半の8ビットでオン時間T1を定義すると共に、後半の8ビットでオフ時間T2を定義している。初期値データが「1000000000000010」の場合には、オン時間T1は128クロック分に相当し、オフ時間T2は2クロック分に相当する。クロックサイクルが10MHzの場合には、0〜25.5μsの範囲でオン時間T1及びオフ時間T2を設定することができる。
上述した通り、充電波形信号の信号V2がHレベルの場合(オン時間T1の期間)に、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加されると共に、充電波形信号の信号V2がLレベルの場合(オフ時間T2の期間)はオープンとされる。このようにスイッチ素子であるp-MOS68のオンオフを繰り返して圧電素子30の電極30Aに間欠的に電圧を印加することで、圧電素子30を段階的に充電することができ、圧電素子30の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
また、放電波形信号の信号V1がHレベルの場合(オン時間T1の期間)に、圧電素子30の電極30Aが接地されると共に、放電波形信号の信号V1がLレベルの場合(オフ時間T2の期間)はオープンとされる。このようにスイッチ素子であるn-MOS70のオンオフを繰り返して圧電素子30の電極30Aを間欠的に接地することで、圧電素子30の静電容量を段階的に放電することができ、圧電素子30の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
オン時間T1は、対応するイジェクタ32の誤吐出を引き起こさないように、圧電素子30の電極30Aに電圧を印加した時に発生する電極間電位の変化量が少なくともHV1[V]より小さくなるように設定する。圧電素子30の静電容量をC、p-MOS68の抵抗をRとすると、圧電素子30の電極間電位がHV1[V]と等しくなるのに要する時間は、時定数τ(=RC秒)に応じて変化する。時定数τが小さい場合には、電極間電位の立ち上がりが早くなるので、オン時間T1を短くすることが好ましい。例えば、時定数τ=1μsに対して、オン時間T1を0.2〜0.5μsの範囲とすることが好ましい。
オフ時間T2は、メニスカス振動の固有周期TCの整数倍とならないように設定する。オフ時間T2は、理論上は0.5TC又はその奇数倍、即ち、0.5TC、1.5TC、2.5TC、3.5TC、、、とすることが好ましいが、現実的には全体の波形長を考慮すると、0.5TC又は1.5TC程度でよい。ノズルでのメニスカスは、駆動電圧の印加による音響振動に応じて所定周期で振動する。オフ時間T2がこのメニスカス振動の固有周期TCの整数倍である場合には、メニスカスに異常な振動が発生して、誤吐出を引き起こす。メニスカス振動の固有周期TCは12μs程度なので、オフ時間T2は6μs又は18μsとすることが好ましい。
イジェクタ32の誤吐出を生じる電極間電位の変化量は、充放電時の環境温度やインク色などの種々の要因によって変化するので、オン時間T1及びオフ時間T2を定義するための初期値データを吐出条件に応じて設定してもよい。例えば、コントローラ12のメモリ(図示せず)に、初期値データを環境温度やインク色などの吐出条件に関連付けてテーブルで記憶しておいて、充放電時の吐出条件に応じて初期値データを選択することができる。
(充放電動作)
図9は初期動作で充電を行う場合の圧電素子30の電極間電位の変化の様子を示すタイミングチャートである。充電波形信号は、電圧レベルがLレベル(=0)の信号V1と、電圧レベルが2値に変化する信号V2とで構成されている。信号V2がHレベル(=1)となるオン時間T1は0.2μsであり、信号V2がLレベル(=0)となるオフ時間T2は6μsである。このような充電波形信号は、クロックサイクルを10MHzとして、上述した充放電波形データ生成回路54に入力される16ビットの初期値データを「0000001000111100」とすることで生成される。
時刻t0のサイクルクロック信号の立ち上がりと同時に、充電波形信号の信号V2がHレベル(=1)となり、p-MOS68がオン状態となって、グランドレベルにある圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。時刻t0から0.2μs経過後の時刻t1に、充電波形信号の信号V2がLレベル(=0)となり、p-MOS68がオフ状態となって圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t0から時刻t1までの間に電圧が印加されたことで、圧電素子30の電極間電位はGNDからHV1[V]の約1/4まで上昇する。
時刻t1から6μs経過後の時刻t2に、充電波形信号の信号V2がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。時刻t2から0.2μs経過後の時刻t3に、充電波形信号の信号V2がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t2から時刻t3までの間に電圧が印加されたことで、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]の約1/2まで上昇する。
時刻t3から6μs経過後の時刻t4に、充電波形信号の信号V2がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。時刻t4から0.2μs経過後の時刻t5に、充電波形信号の信号V2がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t4から時刻t5までの間に電圧が印加されたことで、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]の約3/4まで上昇する。
時刻t5から6μs経過後の時刻t6に、充電波形信号の信号V2がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。時刻t6から0.2μs経過後の時刻t7に、充電波形信号の信号V2がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t6から時刻t7までの間に電圧が印加されたことで、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]まで上昇する。
同様に、時刻t0から55.6μs後の時刻t8のサイクルクロック信号の立ち下がりまで、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が間欠的に印加される。この例では、HV1[V]の電圧を0.2μs間ずつ印加することで、4回の電圧印加で圧電素子30の電極間電位をGNDから基準電位であるHV1[V]まで上昇させている。
図10は終了動作で放電を行う場合の圧電素子30の電極間電位の変化の様子を示すタイミングチャートである。放電波形信号は、電圧レベルが2値に変化する信号V1と、電圧レベルがLレベル(=0)の信号V2とで構成されている。信号V1がHレベル(=1)となるオン時間T1は0.2μsであり、信号V1がLレベル(=0)となるオフ時間T2は6μsである。このような放電波形信号は、クロックサイクルを10MHzとして、上述した充放電波形データ生成回路54に入力される16ビットの初期値データを「0000001000111100」とすることで生成される。
時刻t0のサイクルクロック信号の立ち上がりと同時に、放電波形信号の信号V1がHレベル(=1)となり、n-MOS70がオン状態となって、HV1[V]の電圧レベルにある圧電素子30の電極30Aが接地される。時刻t0から0.2μs経過後の時刻t1に、放電波形信号の信号V1がLレベル(=0)となり、n-MOS70がオフ状態となって圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t0から時刻t1までの間に電極30Aが接地されたことで圧電素子30は放電し、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]からHV1[V]の約3/4まで低下する。
時刻t1から6μs経過後の時刻t2に、放電波形信号の信号V1がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30Aが接地される。時刻t2から0.2μs経過後の時刻t3に、放電波形信号の信号V1がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t2から時刻t3までの間に電極30Aが接地されたことで圧電素子30は放電し、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]の約1/2まで低下する。
時刻t3から6μs経過後の時刻t4に、放電波形信号の信号V1がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30Aが接地される。時刻t4から0.2μs経過後の時刻t5に、放電波形信号の信号V1がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t4から時刻t5までの間に電極30Aが接地されたことで圧電素子30は放電し、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]の約1/4まで低下する。
時刻t5から6μs経過後の時刻t6に、放電波形信号の信号V1がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30Aが接地される。時刻t6から0.2μs経過後の時刻t7に、放電波形信号の信号V1がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t6から時刻t7までの間に電極30Aが接地されたことで圧電素子30は放電し、圧電素子30の電極間電位はグランドレベルまで低下する。
同様に、時刻t0から55.6μs後の時刻t8のサイクルクロック信号の立ち下がりまで、圧電素子30の電極30Aを間欠的に接地する。この例では、0.2μs間ずつ接地することで、4回の接地で圧電素子30の電極間電位を、基準電位であるHV1[V]からGNDまで低下させている。
図11は自然放電により低下した圧電素子30の電極間電位を充電する様子を示すタイミングチャートである。非噴射用の波形信号が連続して選択された場合や、駆動電圧が長時間にわたり印加されない場合には、圧電素子30は自然放電して電極間電位が低下する。イジェクタ群34にこのような圧電素子30が存在する場合には、次の印字サイクルで充電動作を実施する。充電動作は初期動作で充電を行う場合と同様である。充電波形信号としては、図9に示した波形信号(信号V2のオン時間T1は0.2μs、オフ時間T2は6μs)を使用する。
時刻t0のサイクルクロック信号の立ち上がりと同時に印字サイクルが開始され、イジェクタ群34の各圧電素子30に印刷データに基づいて駆動電圧が印加される。印字サイクルが複数回繰り返される間に、非噴射用の波形信号が連続して選択された圧電素子30が存在するか否かが検出される。例えば、非噴射用の波形信号が4回以上連続して選択された圧電素子30が存在する場合には、時刻t1のサイクルクロック信号の立ち下がりにより通常の印字サイクルを終了し、充電印字サイクルに移行する。
時刻t2のサイクルクロック信号の立ち上がりと同時に、充電波形信号の信号V2がHレベル(=1)となり、p-MOS68がオン状態となって、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。時刻t2から0.2μs経過後の時刻t3に、充電波形信号の信号V2がLレベル(=0)となり、p-MOS68がオフ状態となって圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t2から時刻t3までの間に電圧が印加されたことで、HV1[V]の約1/2まで低下していた圧電素子30の電極間電位は、HV1[V]の近傍まで上昇する。
時刻t3から6μs経過後の時刻t4に、充電波形信号の信号V2がHレベル(=1)となり、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が印加される。時刻t4から0.2μs経過後の時刻t5に、充電波形信号の信号V2がLレベル(=0)となり、圧電素子30の電極30Aはオープンとなる。時刻t4から時刻t5までの間に電圧が印加されたことで、圧電素子30の電極間電位はHV1[V]まで上昇する。
同様に、時刻t6のサイクルクロック信号の立ち下がりまで、圧電素子30の電極30AにHV1[V]の電圧が間欠的に印加される。この例では、HV1[V]の電圧を0.2μs間ずつ印加することで、2回の電圧印加で圧電素子30の電極間電位を基準電位であるHV1[V]まで回復させている。
以上説明した通り、本実施の形態では、充電時にスイッチ素子であるp-MOS68のオンオフを繰り返して圧電素子30の電極30Aに間欠的に電圧を印加することで、圧電素子30を段階的に充電することができ、圧電素子30の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。また、放電時にスイッチ素子であるn-MOS70のオンオフを繰り返して圧電素子30の電極30Aを間欠的に接地することで、圧電素子30の静電容量を段階的に放電することができ、圧電素子30の電極間電位の急激な変化による誤吐出を防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、インク滴を吐出する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、吐出する液滴はインク滴の固化促進等のために用いられる処理液の液滴であってもよい。また、その他、インクジェット方法により、液晶表示素子の配向膜形成材料の塗布、フラックスの塗布、接着剤の塗布などにも本発明を上記と同様に適用することができる。
また、上記の実施の形態では、駆動ICに設けた充放電波形データ生成回路で充放電波形信号を生成する例について説明したが、充電波形信号及び放電波形信号を含む波形信号を、予め波形データ入力回路50の内蔵メモリに記憶しておくこともできる。
上記の実施の形態では、記録用紙の搬送系を省略した図でインクジェット記録装置を説明したが、例えば、本発明は、図12に示すように、フルカラーのインクジェット記録装置に適用することができる。同図に示されるように、インクジェット記録装置110は、給紙トレイ120、排紙トレイ122、及び複数のローラ124を含んで構成されている。
給紙トレイ120内には、記録紙が収容されており、画像形成時には給紙トレイ120内の記録紙がローラ124により1枚ずつ持ち出されて、インクジェット記録装置110内を所定の搬送経路Fに沿って搬送されながら後述するインクジェット記録ヘッド118により画像が記録され、排紙トレイ122に排紙される。
この記録紙の搬送経路Fには、矢印E方向に回転する搬送ロール112に張架された無端ベルト114及び吸着器116が配設されている。吸着器116は、搬送経路F上を搬送されてきた記録紙を無端ベルト114に押圧すると共に記録紙に電荷を与え、無端ベルト114に吸着させる。
また、記録紙の搬送経路Fには、無端ベルト114に吸着された記録紙に対向する位置に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクを吐出させる4つの記録ヘッド118Y、118M、118C、118Kが設けられている。各色の記録ヘッド118Y、118M、118C、118Kは、それぞれ複数の吐出ノズルを備えたヘッドユニットが上記無端ベルト114の幅方向全域にわたって配列され、多数の吐出ノズルにより構成されているFWA(Full Width Array)型のものとされている。
なお、以下では、各色毎に設けられた部材については、符号の末尾に各々の色を示すアルファベット(Y/M/C/K)を付与して示すが、特に色を区別せずに説明する場合は、この符号末尾のアルファベットを省略して説明する。
また、同図に示されるように、本実施の形態に係るインクジェット記録装置110は、表裏反転用の搬送経路Rを含んで構成されている。両面印刷時には、片面に画像を形成した後に、記録紙を搬送経路Rに沿って搬送することにより、画像が形成された面の裏面側が各記録ヘッド118Y、118M、118C、118Kに対向するように表裏反転を行なうことができる。ここで、記録ヘッド118Y、118M、118C、118Kは、不図示の駆動機構により無端ベルト114から離間移動可能に構成されている。
さらに、当該記録ヘッド118Y、118M、118C、118Kの搬送経路Fの上流側及び下流側には、それぞれメンテナンス装置128A及び128Bが設けられている。メンテナンス装置128Aは、ブラック用、シアン用のメンテナンスユニット130K、130Cを、メンテナンス装置128Bは、マゼンタ用、イエロー用のメンテナンスユニット130M、130Yを、それぞれ含んで構成されている。各メンテナンス装置128A、128Bは、不図示の駆動機構により互いに接近する方向に移動可能に構成されている。
本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置の要部構成を示す概略図である。 インクジェット記録ヘッドの概略構成を示す平面図である。 イジェクタの内部構造を示す断面図である。 駆動ICの概略構成を示すブロック図である。 駆動電圧生成部におけるドライバ回路の構成を示す回路図である。 デコーダの真理値表である。 充放電波形データ生成回路の構成を示すブロック図である。 充放電波形データ生成回路の動作を示すタイミングチャートである。 初期動作で充電を行う場合の圧電素子の電極間電位の変化の様子を示すタイミングチャートである。 終了動作で放電を行う場合の圧電素子の電極間電位の変化の様子を示すタイミングチャートである。 自然放電により低下した圧電素子の電極間電位を充電する様子を示すタイミングチャートである。 本発明を適用可能なインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
12 コントローラ
14 インクジェット記録ヘッド
15 ヘッドユニット
16 駆動IC
18 接続線
20 インク収容室
22 インク供給路
24 インク圧力室
26 振動板
28 ノズル
30 圧電素子
30A 電極
30B 電極
32 イジェクタ
34 イジェクタ群
40 駆動電圧生成部
42 セレクタ
44 デコーダ
46 レベルシフタ
48 ドライバ回路
50 波形データ入力回路
52 波形データ保存メモリ
54 充放電波形データ生成回路
56 シフトレジスタ列
58 シフトレジスタ
60 データ転送入力部
62 シフトレジスタ
64 ラッチ
72 カウンタ
74 カウンタ
110 インクジェット記録装置
112 搬送ロール
114 無端ベルト
116 吸着器
118 インクジェット記録ヘッド
120 給紙トレイ
122 排紙トレイ
124 ローラ
128A メンテナンス装置
128B メンテナンス装置
128A 各メンテナンス装置
130K メンテナンスユニット
130M メンテナンスユニット

Claims (13)

  1. 圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの前記圧電素子を駆動する圧電素子の駆動方法であって、
    前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に複数回に分けて接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに複数回に分けて接続してグランドレベルまで放電することを特徴とする圧電素子の駆動方法。
  2. 前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に間欠的に接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに間欠的に接続してグランドレベルまで放電することを特徴とする請求項1に記載の圧電素子の駆動方法。
  3. 圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの前記圧電素子を駆動する圧電素子の駆動回路であって、
    前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に複数回に分けて接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに複数回に分けて接続してグランドレベルまで放電することを特徴とする圧電素子の駆動回路。
  4. 圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの前記圧電素子を駆動する圧電素子の駆動回路であって、
    間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルまで充電するための充電波形信号、又は間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極をグランドレベルまで放電するための放電波形信号を選択する信号選択手段と、
    前記信号選択手段で選択された前記充電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記電源から切断する第1のスイッチ素子と、
    前記信号選択手段で選択された前記放電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極をグランドに接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記グランドから切断する第2のスイッチ素子と、
    を備えたことを特徴とする圧電素子の駆動回路。
  5. 前記充電波形信号及び前記放電波形信号は、時間T1のオンと時間T2のオフとが交互に切り替わるオンオフ信号であることを特徴とする請求項4に記載の圧電素子の駆動回路。
  6. 前記前記充電波形信号又は前記放電波形信号がオンになる前記時間T1は、前記圧電素子の一方の電極を前記電源又は前記グランドに接続したときの前記圧電素子の電極間電位の変化量が、前記圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させない範囲となるように設定されることを特徴とする請求項5に記載の圧電素子の駆動回路。
  7. 前記前記充電波形信号又は前記放電波形信号がオフになる前記時間T2は、メニスカス振動の固有周期TCの整数倍とならないように設定されることを特徴とする請求項5に記載の圧電素子の駆動回路。
  8. 前記前記充電波形信号又は前記放電波形信号がオフになる前記時間T2は、0.5TC又はその奇数倍となるように設定されることを特徴とする請求項5に記載の圧電素子の駆動回路。
  9. 圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの駆動装置であって、
    前記圧電素子に印加される駆動電圧の波形を表す複数の駆動波形信号を記憶した信号記憶手段と、
    前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルまで充電するための充電波形信号及び前記圧電素子の一方の電極をグランドレベルまで放電するための放電波形信号を生成する信号生成手段と、
    前記信号記憶手段に記憶された駆動波形信号及び前記信号生成手段で生成された充電波形信号及び充電波形信号を供給する信号供給手段と、
    印刷データに基づいて前記信号供給手段により供給された前記駆動波形信号、前記充電波形信号及び前記充電波形信号の中から所定の波形信号を選択し、選択された波形信号に基づいて前記圧電素子に駆動電圧を印加して前記圧電素子を駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記充電波形信号が選択された場合に、前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に複数回に分けて接続して基準電圧レベルまで充電すると共に、前記放電波形信号が選択された場合に、前記圧電素子の一方の電極をグランドに複数回に分けて接続してグランドレベルまで放電することを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  10. 前記駆動回路は、間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルまで充電するための充電波形信号、又は間欠的にオンオフが切り替わり前記圧電素子の一方の電極をグランドレベルまで放電するための放電波形信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段で選択された前記充電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極を基準電圧レベルの電源に接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記電源から切断する第1のスイッチ素子と、前記信号選択手段で選択された前記放電波形信号が入力され、入力信号がオンの場合に前記圧電素子の一方の電極をグランドに接続すると共に、入力信号がオフの場合に前記電極を前記グランドから切断する第2のスイッチ素子と、を備えたことを特徴とする請求項9に記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  11. 前記信号供給手段は、前記信号記憶手段に記憶された駆動波形信号及び前記信号生成手段で生成された充電波形信号及び充電波形信号を前記駆動回路にパラレルに供給する請求項9又は10に記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  12. 前記信号生成手段は、時間T1にカウントを行い且つ時間T2に機能を停止する第1カウンタと、時間T2にカウントを行い且つ時間T1に機能を停止する第2カウンタとからなり、前記第1カウンタのカウント中はオン信号を出力すると共に前記第1カウンタの機能停止中はオフ信号を出力することで、時間T1のオンと時間T2のオフとが交互に切り替わる前記充電波形信号又は前記放電波形信号を生成することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置。
  13. 圧電素子に駆動電圧を印加して該圧電素子に対応するノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドを駆動する請求項9乃至12のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの駆動装置と、
    記録媒体を前記液滴吐出ヘッドに対向させて搬送する搬送手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
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