JP2008129146A - 液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器 - Google Patents

液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化を図りつつ、表示パネルの浮きを確実に防止して良好な表示輝度を確保することを可能とする液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器を提供する。
【解決手段】FPC基板10は可撓性基板からなり、FPC基板10を湾曲させることにより液晶パネル100の表示面とは反対側の面側に重ねて固定され、フレーム300が、フレーム300に形成されたボスピン15を有し、FPC基板10が、ボスピン15を挿通可能とする挿通孔13を有し、ボスピン15は、その基端部の断面積よりも大きい断面積を有する頭部を、少なくとも基端側よりも先端側に設けてなり、FPC基板10は、挿通孔13に挿通したボスピン15の頭部よりも基端側に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器に関するものである。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機等といった各種の電子機器において、各種の情報を視覚的に表示するための表示部として液晶装置が用いられている。
このような液晶装置の一例として、表示パネルの一例である液晶パネルとバックライト(照明装置)と、液晶パネル及びバックライトを収容するためのフレームとを備えた液晶装置が知られている。
液晶パネルは、一対の基板と、基板外周部に沿って一対の基板間に形成されたシール材と、これら一対の基板及びシール材により囲まれた領域に配置された液晶とを有して構成されるものである。また、上記バックライトは、一般に透光性の樹脂によって形成された導光板と、光を発生する光源とを有する。このような光源としては、例えばLED(Light Emitting Diode)や冷陰極管等を用いることができ、光源から発せられた光は導光板の内部に導入され、導光板の内部を進行した後、導光板の光出射面から面状の光となって液晶装置の液晶層へ出射されて表示が行われるようになっている。
そして、上記液晶パネルには、可撓性を備えた、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)から構成される配線基板が接続される。この配線基板には、例えば液晶パネルを駆動するために必要となる駆動回路及び入力用端子が形成されていて、この入力用端子に外部電源や種々の外部機器が接続されることにより、配線基板を介して液晶パネルに駆動信号や電力を供給できるようになっている。また、光源であるLEDが実装され、導光板やプリズムシートにより液晶パネルに透過光を照射することができる構造となっている。光源(LED)を配線基板に実装することでコスト面にて有益なものとなっている。
このような配線基板は、一般に液晶装置の小型化や設計自由度を高めるといった理由から、液晶パネル(表示パネル)から直線的に引き出された後に曲げられた構成となっており、配線基板に曲げ応力が生じた状態で使用される。また、液晶パネルは、バックライトに遮光性を備えた接着テープによって貼着されることで上記フレームに収容されているのであるが、液晶パネルの遮光領域の縮小に伴い、遮光領域として利用される接着テープの表面積も小さくなってきている。
よって、図13に示すように、配線基板51の反力により上述したような接着テープ52の接着力では液晶パネル53とバックライト54とを貼り合わせておくことができず、液晶パネル53がバックライト54から剥がれてフレーム55内から浮き上がってしまう虞がある。
このように、バックライト54から液晶パネル53が剥がれてしまうと液晶表示面の表面輝度ムラといった不具合が発生してしまう。また、フレーム55内から液晶パネル53が浮き上がると、バックライト54と液晶パネル53との位置関係が変化することでバックライト54の光を有効に利用できなくなってしまい、液晶装置50の表示品質が低下してしまうという問題がある。
そこで、図14に示すように、リブ61等を設けて液晶パネル53や配線基板51を押さえることで配線基板51の反力を抑制するという構成が考えられてきた(特許文献1参照)。
特開2006−98811号公報
しかし、配線基板だけを押さえても液晶パネルの浮きに対して不十分な場合が多い。また、液晶パネルを押さえる構造は落下時の衝撃の際にリブ等が液晶パネルを強く押してしまうことになり、パネル割れの原因になってしまうことがあった。さらに、リブ等により偏光板を押さえるような構造も提案されている。このような構造は、液晶パネルの浮きに対して有効であるが、外形の大きさが大きくなってしまい、コンパクトな構造を求める現在の顧客ニーズに対応できない。そのため、外形をコンパクトに納め、液晶パネルの浮きを確実に防止する構造が求められている。
また、配線基板の長さやフレームの設計(公差)のばらつきにより、リブ等が組み込み難くなったり、リブによる配線基板等の押さえが弱くなってしまうという問題もあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化及び低コスト化を図りつつ、表示パネルの浮きを確実に防止して良好な表示輝度を確保することを可能とする液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器を提供することにある。
本発明の液晶装置は、上記課題を解決するために、電気光学材料を備える電気光学パネルと、当該電気光学パネルに接続される配線基板と、少なくとも電気光学パネルを収容するフレームと、を備える液晶装置であって、配線基板は、可撓性基板からなり、当該配線基板を湾曲させることにより電気光学パネルの表示面とは反対側の面側に重ねて固定され、フレームが、当該フレームに形成されたに配線基板固定凸部を有し、配線基板が、配線基板固定凸部を挿通可能とする挿通孔を有し、配線基板固定凸部は、その基端部の断面積よりも大きい断面積を有する拡大部を、少なくとも基端側よりも先端側に設けてなり、配線基板は、挿通孔に挿通した配線基板固定凸部の拡大部よりも基端側に配置されることを特徴とする。
本発明の液晶装置によれば、フレームに一体形成された配線基板固定凸部を配線基板の挿通孔に挿通させることにより湾曲姿勢の配線基板をフレームに対して位置決めすることができるので、配線基板の曲げ応力(光軸に直交する横方向への反力)を抑えることができる。また、衝撃等の負荷が掛かって挿通孔から配線基板固定凸部が抜けようとしても、挿通孔が配線基板固定凸部の拡大部に引っ掛かることによって配線基板固定凸部が挿通孔から抜けないようになっている。このように、配線基板固定凸部と挿通孔との挿通状態を確実に維持して配線基板をフレームに固定しているので、配線基板の曲げ応力(光軸に沿う縦方向への反力)を抑えることができる。したがって、電気光学パネルがフレーム内から浮き上がることを防止することができる。このように、表示パネルの浮きを確実に防止することによって輝度ムラのない良好な表示を可能とし、画像の表示品質を長期的に維持することができる。また、装置全体の外形を小型化することが可能になるとともにコスト削減を図ることができる。
本発明の液晶装置は、電気光学材料を備える電気光学パネルと、当該電気光学パネルに接続される配線基板と、少なくとも電気光学パネルを収容するフレームと、を備える液晶装置であって、配線基板は、可撓性基板からなり、当該配線基板を湾曲させることにより電気光学パネルの表示面とは反対側の面側に重ねて固定され、フレームが、当該フレームに形成されたに配線基板固定凸部を有し、配線基板が、配線基板固定凸部を挿通可能とする挿通孔を有し、配線基板固定凸部の少なくとも基端側よりも先端側に、配線基板の挿通孔との挿通状態を維持する留め部材を備え、配線基板は、挿通孔に挿通した配線基板固定凸部の留め部材よりも基端側に配置されることを特徴とする。
本実施形態の液晶装置によれば、フレームに一体形成された配線基板固定凸部を配線基板の挿通孔に挿通させることにより湾曲姿勢の配線基板をフレームに対して位置決めすることができるので、配線基板の曲げ応力(光軸に直交する横方向への反力)を抑えることができる。また、衝撃等の負荷が掛かって挿通孔から配線基板固定凸部が抜けようとしても、挿通孔が配線基板固定凸部の留め部材に引っ掛かることによって配線基板固定凸部が挿通孔から抜けないようになっている。このように、配線基板固定凸部と挿通孔との挿通状態を確実に維持して配線基板をフレームに固定しているので、配線基板の曲げ応力(光軸に沿う縦方向への反力)を抑えることができる。
したがって、電気光学パネルがフレーム内から浮き上がることを防止することができる。このように、表示パネルの浮きを確実に防止することによって輝度ムラのない良好な表示を可能とし、画像の表示品質を長期的に維持することができる。また、装置全体の外形を小型化することが可能になるとともにコスト削減を図ることができる。
また、留め部材が、電気光学パネル、配線基板及びフレームを収容する枠部材を兼ねていることも好ましい。
このような構成により、留め部材が電気光学パネル、照明装置、配線基板及びフレームを収容する枠部材を兼ねることから、留め部材に上記した各構成部材を収容するだけで配線基板の反力を相殺することができる。また、フレームに収容されている電気光学パネルの保持状態を確実なものにできると同時に、電気光学パネルのほか、配線基板をも保護することができる。さらに、枠部材に収容されることにより、電気光学パネルの裏面側に配置される配線基板が枠部材の底部に沿って収容されることから配線基板の撓みが防止される。このように、電気光学パネル、配線基板及びフレームを収容する部材を別途用意する必要がないため、部品点数が削減されてコスト低下を図ることができる。
また、配線基板固定凸部は、フレームにおける電気光学パネルの表示面側の面上に設けられることも好ましい。
このような構成によれば、配線基板と液晶パネルとの接続部分の近傍で配線基板を固定することができる。これにより、接続部分に配線基板の撓みをなくしてフレームに対する配線基板の位置ずれを防止できる。よって、配線基板の反力を効果的に抑制することができ、電気光学パネルの浮きが確実に防止される。
また、挿通孔は、配線基板における電気光学パネルに接続された領域から湾曲させられる領域までの間の領域に設けられることも好ましい。
このような構成によれば、配線基板と液晶パネルとの接続部分の近傍で配線基板を固定することができる。これにより、接続部分に配線基板の撓みをなくしてフレームに対する配線基板の位置ずれを防止できる。よって、配線基板の反力を効果的に抑制することができ、電気光学パネルの浮きが確実に防止される。
また、液晶装置が、配線基板に実装された光源と当該光源からの光を電気光学パネルに導く導光板とを備えた照明装置をさらに有し、配線基板が湾曲させられることにより光源が導光板の光入射端面に対向する位置に配置されることも好ましい。
このような構成によれば、配線基板がされることで、液晶装置のコンパクト化が実現されると共に、照明装置の光源からの出射光を導光板を介して電気光学パネルに照射することができる。さらに、上記液晶装置を備えることにより、照明装置と電気光学パネルとの位置関係が確立するので、照明装置の光を有効に利用することができる。さらに、光軸がずれることもなくなるので表示画面が暗くなることも防止され、良好な表示輝度を確保できる。このように、電気光学パネルの浮きを確実に防止することによって輝度ムラのない良好な表示を可能とし、画像の表示品質を長期的に維持することができる。
本発明の液晶パネルの製造方法は、電気光学材料を備える電気光学パネルと、当該電気光学パネルに接続される配線基板と、少なくとも電気光学パネルを収容するフレームと、を備える液晶装置の製造方法であって、配線基板を湾曲して、電気光学パネルの表示面とは反対側の面側に固定する配線基板湾曲工程と、配線基板に形成された挿通孔に、フレームに形成された配線基板固定凸部を挿通させる挿通工程と、挿通孔に挿通させた配線基板固定凸部の先端側に応力を加えることにより、当該配線基板固定凸部の少なくとも基端側よりも先端側に、基端側の断面積よりも大きい断面積を有する拡大部を形成する拡大部形成工程と、を有することを特徴とする。
このような液晶装置の製造方法によれば、フレームに一体形成された配線基板固定凸部を配線基板に形成された挿通孔に挿通させることによって、配線基板の反力(光軸に直交する横方向の力)が抑えられ、配線基板固定凸部に拡大部を形成することによって、配線基板固定凸部と配線基板の挿通孔との挿通状態を確実に維持することができるので、配線基板の反力(光軸に沿う縦方向の力)が抑えられる。
したがって、電気光学パネルがフレーム内から浮き上がることを防止することができる。このように、表示パネルの浮きを確実に防止することによって輝度ムラのない良好な表示を可能とし、画像の表示品質を長期的に維持することができる。また、装置全体の外形を小型化することが可能になるとともにコスト削減を図ることができる。
また、拡大部形成工程において、拡大部を熱かしめにより形成することも好ましい。
このような製造方法によれば、熱かしめによる手法を用いることで簡単且つ短時間で配線基板固定凸部の拡大部を形成することができる。
本発明の電子機器は、上記のような液晶装置を備えることを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、上記した液晶装置を備えているので、輝度むらのない高品質で信頼性の高い画像を表示することを可能とする。
以下、本発明に係る液晶装置について、いくつかの実施形態を例に挙げて説明する。なお、本発明がその実施形態に限定されないことはもちろんである。また、これ以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、これらの図面に示される構造は特徴的な部分を分かり易く示すために実際の構造に対して寸法を異ならせて示す場合がある。
(液晶装置の第1実施形態)
以下に、本発明の液晶装置の第1実施形態について説明する。
図1は本実施形態における液晶装置の分解斜視図である。図2は組立後の液晶装置の概略平面図を示すもので、図3は図2のA−A断面図である。図4はFPC基板の概略斜視図である。また、図5は組立前後におけるボスピンの形状を示す断面図である。
図1に示すように、液晶装置1は、液晶パネル100(電気光学パネル)と、当該液晶パネル100に接続されたFPC(配線基板、Flexible Printed Circuit)基板10と、液晶パネル100に貼り合わされたバックライト200(照明装置)と、液晶パネル100及びバックライト200を収容するフレーム300と、を有する。液晶パネル100は第1基板3と第2基板2とを有し、正方形状又は長方形状で環状のシール材によって貼り合わされている。これらの基板2,3の間には間隙、いわゆるセルギャップが形成され、そのセルギャップ内に液晶(電気光学材料)、例えばTN(Twisted Nematic)液晶が封入されて液晶層(不図示)を構成している。
図1に示すように、フレーム300は略枠状、具体的に本実施形態では矩形の中央部がくりぬかれた額縁状のものである。フレーム300には、導光板210の複数の突出部210eそれぞれに対応した凹部300aが設けられていて、該凹部300aに導光板210の突出部210eが嵌め込まれることにより導光板210がフレーム300に固定されるようになっている。
導光板210は、導光板210に対応して配置された液晶パネル100に対し、後述するLED12から出射された光を液晶パネル100の面内に均一に照射することができ、アクリル樹脂やポリカーボネートなどから形成されたものである。
更に、導光板210上に、拡散板222、2枚のプリズムシート221及び220、額縁状の接着シート20が配置され、接着シート20により、拡散板222、2枚のプリズムシート221及び220は、導光板210に固定配置される。また、フレーム300の裏側に導光板210とフレーム300とを覆うように反射板223が貼り付けられる。この反射板223は、導光板210から出た光を液晶パネル100側へ反射させるためのものである。拡散板222は、表示領域Vの光の輝度をより均一化させるためのものである。2枚のプリズムシート220及び221は、出射光の配向角を調整し、正面の輝度を向上させるためのものである。
すなわち、バックライト200は、液晶パネル100の第2基板2側に光出射面211aを向けるほぼ矩形の導光板210と、液晶装置1として組み立てた時に導光板210の第1凹部210bに収容されるFPC基板10に形成されたLED12(図3参照)からなる光源と、液晶パネル100と導光板210との間に導光板210から液晶パネル100に向かって順に配置された矩形状のシート状光学部品としての拡散板222と2枚のプリズムシート220及び221と、導光板210の光出射面211aとなる光出射面211aの反対側の裏面211bに積層配置される矩形状のシート状光学部品としての反射板223とを有して構成されたものとなっている。このような構成のもとに、バックライト200はフレーム300内に収容されることになる。
一方、液晶パネル100は、導光板210に接着シート20を介して貼り合わされたものとなっている。この接着シート20は、両面が接着可能なシートであり、導光板210の突出部210eを除く、光出射面211aの外縁部に沿った額縁形状を有している。また、接着シート20は遮光性を有しており、上記バックライト200からの光漏れを防止している。このように液晶パネル100は、バックライト200(導光板210)に貼りあわされることで、フレーム300に収容されることになる。
液晶パネル100に設けられたFPC基板10は、図2及び図3に示すように、液晶装置1を構成する際に、液晶パネル100の背面側に重なるように曲げられた状態で使用される。そのため、フレーム300には、曲げられたFPC基板10の回路部10bが図1に示したような導光板210の裏面211bに位置しやすいように、フレーム300の一辺に配線基板用凹部300bが形成されている。
FPC基板10は液晶パネル100の外周辺を跨ぎ、液晶パネル100の外側まで引き出されていて、その一部に接続された外部機器により、外部からの制御信号や電源等を供給することで液晶パネル100が駆動されるようになっている。このFPC基板10は、例えば、ポリイミドやポリエステル等からなるフィルムを基材とする、曲げ性(可撓性)に優れた例えばFPCからなるものである。
このように、FPC基板10として曲げ性に優れたFPCを用いることで、図2及び図3に示したようにFPC基板10を曲げることができ、したがって液晶パネル100に設けられたFPC基板10に形成された端子(図示せず)の引き出し方向を所望の方向に定めることが可能となっている。なお、本実施形態では、FPC基板10上に形成されたLED12(図4参照)を導光板210の所定位置に配置するためFPC基板10を曲げている。
本実施形態のFPC基板10は、湾曲した状態でフレーム300と機械的に固定されている。これは、図3に示すように、フレーム300に一体形成されたボスピン(配線基板固定凸部)がFPC基板10に形成された挿通孔13に係止されたことによって可能とされ、液晶パネル100とFPC基板10との接続部分近傍において固定されている。詳細については後述することにする。
次に、各構成要素について図1〜図5を用いて詳しく説明する。
(液晶パネル)
図1及び図3に示すように、液晶パネル100は、第1基板3と、第1基板3から張り出した張り出し部2aを有する第2基板2と、これら第1基板3及び第2基板2を貼り合わせるための基板周縁部に設けられた不図示のシール材と、第1基板3及び第2基板2とシール材とにより形成された空間内に配置された電気光学材料としての不図示の液晶層と、一対の基板2,3を挟むように設けられた第1偏光板8a及び第2偏光板8bとを有している。第1基板3及び第2基板2は、透光性を有するガラス、プラスチック等によって形成されている。
第1基板3の第2基板2と対向する面上には、複数のITO(Indium・Tin Oxide)膜からなるストライプ状の第1透明電極が設けられ、この第1透明電極を覆うようにポリイミドなどからなる配向膜が形成されている。一方、第2基板2の第1基板3と対向する面上には、第1透明電極と交差するように複数のITO膜からなるストライプ状の第2透明電極が設けられ、この第2透明電極を覆うようにポリイミドなどからなる配向膜が形成されている。ここで、第1透明電極、第2透明電極及びこれらを覆う配向膜は公知の技術で形成されるもので、図1及び図3においてはいずれも図示を省略してある。
さらに、張り出し部2a上には、例えば液晶パネル100を駆動するために必要となる駆動用IC23及び入力用端子(不図示)が形成されていて、この入力用端子に外部電源や種々の外部機器が接続されることにより、FPC基板10を介して液晶パネル100に駆動信号や電力を供給できるようになっている。
このような構成の液晶パネル100は、対向する第1透明電極及び第2透明電極と、これらに挟持される液晶層とにより画素が形成される。そして、各画素に印加する電圧を選択的に変化させることによって液晶層の光学特性を変化させ、バックライト200から照射される光は各画素のこの液晶層を透過することによって変調される。このように光を変調させることによって画像などを表示することができ、液晶パネル100における表示領域はシール材により囲まれた表示領域Vに略等しくなっている。
(FPC基板)
FPC基板10は、図4に示すように回路部10a及び回路部10bを有してなり、その裏面10c上に配線14及び半導体装置11が設けられている。回路部10a側に、張り出し部2a上に配置された入力用端子とACF(導電性接着剤)等により導電接続される配線14が形成され、回路部10b側に、配線14と電気的に接続される回路素子としての複数の半導体装置11が配置されている。また、裏面10c上には半導体装置11の配置方向に沿って複数の光源部としてのLED12(本実施形態においては4つ)が配置されている。
半導体装置11は第1透明電極及び第2透明電極に対して駆動信号を供給するものである。更に、FPC基板10の裏面10c上には、外部から半導体装置11に対して制御信号や電源などを供給するための配線(図示せず)が形成されている。このFPC基板10は、その回路部10a側の端部がACFの樹脂によって張り出し部2aの辺端に固着されている。そして、FPC基板10の配線14がACF内の導電粒子によって張り出し部2a上の入力用端子に導電接続されている。
このようなFPC基板10には、その回路部10aの所定箇所に、厚さ方向を貫通する係止凹部22が配線14を避けるようにして複数設けられている。本実施形態では、2つの挿通孔13,13が、回路部10aの延在方向(回路部10bからの突出方向)で一致するように配設されている。なお、挿通孔13の孔径は適宜設定されるものとする。
(導光板)
導光板210は、図1に示したように、液晶パネル100の表示領域Vに対して光を出射する導光領域210dと、液晶装置1として組み立てたときに張り出し部2aを支持する第1支持部210aが配置される支持領域210gと、支持領域210gと導光領域210dとの間の領域に配置されたLED12を収容する4つの第1凹部210bが設けられたLED領域210fとを有する。
導光板210の第1支持部210aは、導光領域210dが延在した形状となっており、導光板210の一辺212aに沿って配置され、光出射面211aを上(液晶パネル100側)に向けた時に、導光領域210dからやや上方に突き出した凸部状となるように形成されている。本実施形態においては、第1支持部210aの導光領域210dを基準としたときの高さは、第2偏光板8b、プリズムシート220、プリズムシート221及び拡散板222を重ねた時の厚みにほぼ相当する。
導光板210の導光領域210dはほぼ液晶パネル100の表示領域Vに対応している。導光板210の一辺212aに直交する二辺212b及び212cには、導光領域210d部分から突出する突出部210eが、各辺212b及び212cごとに5つづつ設けられている。これら各突出部210eは、フレーム300に設けられた対応する凹部300aに挿入され、固定される。突出部210eはほぼ等間隔に配置されている。
LED領域210fは、液晶装置1として組み立てた時に、裏面211b側に接着材を介して導光板210とFPC基板10の回路部10bとを接着固定してFPC基板10を支持する5つの第2支持部210hと、隣り合う第2支持部210h間に配置された図4に示すLED12が収容される4つの第1凹部210bとを有する。本実施形態においては、LED12の高さ、すなわち導光板210の厚さ方向に沿ったLED12の寸法が導光領域210dにおける導光板210の厚さとほぼ同じなため、第1凹部210bは導光板210を貫通する孔状となっている。このようにLED12を収容する第1凹部210bを導光板210に設けることにより、導光板210から突出した状態でLED12を設ける必要がなく、液晶装置1の小型化を図ることができる。
(フレーム)
上述したように液晶装置1が組み立てられた際、液晶パネル100から直線的に延びるFPC基板10を湾曲させることで、導光板210に形成された第1凹部210b内にLED12を配置しバックライト200の光源部を構成している(図3参照)。
このようにして曲げられたFPC基板10には曲げ応力が生じている。つまり、曲げ応力が生じているFPC基板10が接続された液晶パネル100には外力が加わった状態となっている。
上述したように、液晶パネル100は導光板210に額縁状の接着シート(接着部材)20によって貼り合わされている。接着シート20は液晶パネル100の遮光領域を兼ねている。一般に、遮光領域の面積は非常に小さく、接着シート20の表面積も小さくなっている。そのため、接着シート20の接着力では、上述したような液晶パネル100に生じている応力に耐えることが難しい。
したがって、フレーム300内に収容されている液晶パネル100には、上記応力により導光板210から剥離させ、フレーム300から浮き上がらせるような力が加わった状態となる。
本実施形態に係るフレーム300は、図1に示すように、配線基板用凹部300bの上面301からフレーム300の深さ方向に突出するボスピン15(配線基板固定凸部)を複数(ここでは2つ)有している。そして、図2及び図3に示すように、上記FPC基板10の挿通孔13に対応するように互いに所定の間隔をおいて配置され、フレーム300に一体形成されている。組立前のボスピン15は挿通孔13内に貫入可能な大きさで形成され、図5(a)に示すように軸方向における軸径が等しい円柱形状を呈したものとなっている。
そして、FPC基板10を液晶パネル100の背面側に重なるように湾曲させて液晶装置1を構成する際、FPC基板10の挿通孔13に貫入するフレーム300のボスピン15とFPC基板10との間の隙間がなるべく小さくなるように、ボスピン15の軸径を挿通孔13に対応した大きさに設定しておくことが好ましい。
図3に示す組立後の状態では、挿通孔13から突出したボスピン15の頭部15a(先端部)が圧縮されて軸方向における断面積が軸部15b(基端部)の断面積よりも大きくなっている(適宜図5(b)参照)。詳しくは、ボスピン15の頭部15aが軸部15bの軸径、つまり挿通孔13の孔径よりも拡径された形状となるため、挿通孔13からボスピン15が抜けなくなってFPC基板10がフレーム300に固定されることになる。ボスピン15の軸方向長さは、圧縮によって頭部15aの断面積を軸部15bよりも拡大させるのに十分な長さを有する。圧縮されたボスピン15の頭部15aは、FPC基板10の回路部10aを押圧するようにその表面に当接することになる。これにより、FPC基板10が撓むことが防止される。
このように、組立時におけるボスピン15を、配線基板用凹部300bの上面301から起立する軸部15bと軸部15bの断面積よりも大きい断面積を有する頭部15aとから構成される形状にすれば、挿通孔13からボスピン15が抜けることが防止される。これにより、挿通孔13とボスピン15トの係止状態が確実に維持されるとともに、頭部15aによってFPC基板10がフレーム300側に押圧されるので、FPC基板10の反力(光軸方向に沿う縦方向の力)が抑えられる。また、FPC基板10の挿通孔13にボスピン15を係止させることによってフレーム300に対してFPC基板10が位置決めされるので、FPC基板10の反力(光軸に直交する横方向の力)が抑えられる。
このようにしてFPC基板10をフレーム300に固定することにより、湾曲姿勢のFPC基板10の曲げ応力を抑えることができ、液晶パネル100がバックライト200から剥がれてフレーム300内から浮き上がることを防止することができる。
よって、本実施形態に係る液晶装置1は、上述したFPC基板10の曲げ応力に起因する、フレーム300からの液晶パネル100の浮き上がりを確実に防止したものとなる。
このように、フレーム300内からの液晶パネル100の浮き上がりを防止し、バックライト200と液晶パネル100との位置関係を確立することができるので、バックライト200の光を有効に利用でき、液晶装置1の表示品質及び信頼性が高いものとなる。また、FPC基板10を曲げた状態で使用できるため、FPC基板10の引き出し方向の自由度が高くなる。
また、フレーム300の液晶パネル100側にボスピン15を設けて、液晶パネル100及びFPC基板10の接続部分近傍においてFPC基板10を固定することによって、接続部分側でFPC基板10が撓むことが防止される。これにより、FPC基板10が接続部分から撓むことなく延在することになるので、FPC基板10の曲げ応力を効果的に抑えることができ、接続部分に与える影響をなくすことができる。よって、液晶パネル100の浮きを確実に防止することができる。
(第1実施形態に係る液晶装置の製造方法)
次に、上記した液晶装置の製造方法について図1及び図5を参照しつつ述べる。
本実施形態の液晶装置の製造方法は、FPC基板10を湾曲させて、LED12を導光板210の光入射端面213に対向する位置に配置させる配線基板湾曲工程と、FPC基板10の挿通孔13にフレーム300に一体形成されたボスピン15を係止させる係止工程と、挿通孔13に係止させたボスピン15に、その軸部15bの断面積よりも大きい断面積を有する頭部15aを、少なくともボスピン15の基端側よりも先端側に形成する拡大部形成工程と、を有する。
なお、本実施形態の液晶装置の製造方法における製造工程を図6に示す。
まず、S1において、既知の方法により液晶パネル100、FPC基板10及びバックライト200を製造し、FPC基板10と、液晶パネル100の張り出し部2aの駆動用IC23が設けられた面(光出射面211a)とを電気的に接続する。
S2において、導光板210上に、拡散板222、2枚のプリズムシート221及び220、額縁状の接着シート20をこの順に積層配置し、最上層に配置される接着シート20により、拡散板222、2枚のプリズムシート221及び220を導光板210に固定する。
S3において、導光板210の接着シート20上にFPC基板10を備えた液晶パネル100を配置する。両面が接着可能な接着シート20上に液晶パネル100を配置することによって導光板210と液晶パネル100とを貼り合わせる。
S4において、フレーム300の裏側に不図示の接着材を用いて反射板223を貼り付ける。反射板223は、導光板210及び液晶パネル100をフレーム300内に収容する前に貼り付けるようにしても良いし、導光板210及び液晶パネル100をフレーム300内に収容した後に貼り付けるようにしても良い。作業のし易さから適宜選択する。
S5において、導光板210及び液晶パネル100をフレーム300内に収容する。このとき、導光板210の突出部210eをフレーム300の凹部300aに嵌め込むことにより導光板210をフレーム300に固定する。
S6において、導光板210及び液晶パネル100をフレーム300内に収容した後、FPC基板10の挿通孔13内にフレーム300のボスピン15を貫入させる(係止工程)。
S7において、挿通孔13にボスピン15を係止させた状態を維持しながらFPC基板10を湾曲させて液晶パネル100の背面側に重ね、湾曲姿勢となったFPC基板10を固定すべく、その回路部10bを不図示の第1支持部210aの裏面211b側に接着固定する(配線基板湾曲工程)。このとき、FPC基板10に設けられたLED12を導光板210の第1凹部210bに嵌め込み、LED12を導光板210へと収容しておく。
S8において、FPC基板10の挿通孔13から突出しているボスピン15の頭部15aを熱かしめにより圧縮する。つまり、ボスピン15を加熱しつつ、ボスピン15の先端側から基端側に向かって押圧することによって軸部15bの断面積よりも頭部15aの断面積の方が大きくなるように形成する(拡大部形成工程)。圧縮はFPC基板10を傷付けないようにして行い、頭部15aがFPC基板10を適宜押圧するようにFPC基板10の表面10dへと当接させる。このようにして、FPC基板10をフレーム300へ固定する。
上述した本実施形態の液晶装置の製造方法によれば、ボスピン15をFPC基板10の挿通孔13に挿入させた後にボスピン15の頭部15aを圧縮し、圧縮された頭部15aによりFPC基板10をフレーム300側に押圧することでFPC基板10の反力(光軸方向に沿う縦方向の力)が抑えられ、フレーム300に一体形成されたボスピン15をFPC基板10に形成された挿通孔13に係止させることによって、FPC基板10の反力(光軸に直交する横方向の力)が抑えられる。これにより、液晶パネル100がバックライト200から剥がれてフレーム300内から浮き上がることを防止することができる。
また、圧縮した頭部15aによってFPC基板10を押さえているため、別部品を設けることなくFPC基板10をフレーム300側に固定することができる。そのため、部品点数が削減されて製造効率が向上しコスト削減を図ることができる。
したがって、バックライト200と液晶パネル100との位置関係が確立するので、バックライト200の光を有効に利用することができる。また、光軸がずれる虞もないので表示画面が暗くなることも防止される。このように、液晶パネル100の浮きを確実に防止することによって、輝度ムラのない良好な表示を可能とし、画像の表示品質を長期的に維持することができる。
また、本実施形態においては、熱かしめによりボスピン15の圧縮を行なっていることから、簡単且つ短時間でボスピン15の頭部15aの断面積を軸部15bよりも大きく形成することができる。これにより、液晶装置1の製造効率を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、ボスピン15の頭部15aの圧縮を熱かしめによる手法を用いて行なったが、ボスピン15の頭部15aを良好に圧縮することができる手法であればこれに限ったことではない。
また、上記においては液晶装置1を組み立てた後に、ボスピン15の頭部15aを圧縮することによって基端側よりも先端側の方が大きい断面積となるよう形成したが、基端部15bよりも断面積の大きい頭部15aを有するボスピン15を予め形成しておいてもよい。そして、FPC基板10の挿通孔13にボスピン15をその頭部15aから貫入させるようにしても良い。挿通孔13の大きさは、平面視における頭部15aの大きさよりも小さい孔径となっているため、FPC基板10に柔軟性を持たせておけば、ボスピンの挿入時にFPC基板10に亀裂等が入る心配がない。
ボスピン15の形状は上記実施形態に限ったものではなく、図7に示すような形状でもよい。少なくとも基端側よりも先端側に、基端部15bよりも断面積の大きい拡大部15aを備えた形状ものであれば良い。
これに対し、FPC基板10の挿通孔の形状も適宜変化させるようにしても良い。上記においてはFPC基板10の厚さ方向を貫通する挿通孔13としたが、これに限定されるものではなく、例えば図8に示すような溝形状であってもよい。これら挿通孔43は、ボスピン15の基端部15bを挿通可能とするとともに、拡大部15aの挿通を不可能とする寸法形状となっている。すなわち、挿通孔43は、ボスピン15の軸方向においてボスピン15の係合状態が解除されない形状とし、ボスピン15との係止状態を確実に維持する構成であれば良い。
さらに、上記実施形態においては、ボスピン15がフレーム300に一体形成されているが、フレーム300とは別体とされたボスピン15を用いても良い。
(液晶装置の第2実施形態)
以下に示す第2実施形態の液晶装置の基本構成は、第1実施形態と略同様である。本実施形態が上記第1実施形態と異なるところは、液晶パネル100、バックライト200及びFPC基板10を収容する枠部材18(留め部材)を設け、この枠部材18にフレーム300のボスピン25が一体形成されている点である。よって、以下では、枠部材18の構成について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1〜図5と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。図9は第2実施形態の液晶装置を示す概略構成図であって、図10は図9のB−B断面図である。
本実施形態の液晶装置71は、図9及び図10に示すように、フレーム300の外側に金属製の枠部材18(留め部材)が設けられており、液晶パネル100及びバックライト200をフレーム300に固定してこれらがフレーム300から脱落するのを防止している。
枠部材18は、液晶パネル100の表示領域Vに対応した開口部19を有し、バックライト200の液晶パネル100とは反対側を覆うとともに、液晶パネル100及びバックライト200の側方をカバーすることを可能とした上面開口型の箱形状となっている。開口部19は、液晶パネル100の表示領域V(図9の一点鎖線で囲まれた部分)を露出するように設けられ、液晶パネル100とFPC基板10との貼り付け部分を露出するような大きさに形成されている。
本実施形態の枠部材18には、FPC基板10の屈曲側を覆う側部18aの上端から表示領域V側へと垂直に延在する固定部21が側部の延在方向に沿って複数設けられている。図9に示すように、ここでは一対の固定部21,21が互いに所定間隔をおいて設けられ、フレーム300のボスピン25(配線基板固定凸部)に対応する位置に配置されている。固定部21は、液晶パネル100とFPC基板10との接続部分上には至らない長さで延出し、その中央に延出方向先端部21aから延出方向基端部21b側に向かって凹む係止凹部22を有している。この係止凹部22は、フレーム300のボスピン25を係止するもので、ボスピン25の軸径に応じた寸法となっている。また、枠部材18の深さ寸法は、図10に示すように、固定部21がFPC基板10をフレーム300に密着させる機能を果たすべく設定されたものとなっている。
上記実施形態同様、ボスピン25はFPC基板10の挿通孔13に挿入され、その先端部を挿通孔13から突出させている。そして、ボスピン25の先端部を固定部21の係止凹部22に挿入させるようにして枠部材18を取り付けることにより、固定部21がFPC基板10をフレーム300側へと押圧するようにFPC基板10の上面に当接することになる。ボスピン25を係止凹部22に係止させることによりフレーム300と枠部材18とが位置決めされる。
このように、枠部材18に固定部21を設けて、枠部材18の一部がFPC基板10の外側から液晶パネル100側へと巻き込むような形状にすることによってFPC基板10を押さえ込むことができるので、FPC基板10の反力(光軸に沿う縦方向への力)を相殺することができる。また、フレーム300のボスピン25がFPC基板10の挿通孔13に挿入されていることから、フレーム300に対するFPC基板10の位置決めがなされFPC基板10の反力(光軸に直交する横方向への力)を相殺することができる。
さらに、ボスピン25を固定部21の係止凹部22に係止させる構成としたことで挿通孔13及びボスピン25の係止状態を確実に維持することができる。さらに、ボスピン25の先端側が固定部21の係止凹部22に係止する構成となっていることから、ボスピン25に係止するFPC基板10の挿通孔13の周辺を略囲うようにしてFPC基板10を固定することができる。これにより、液晶パネル100とFPC基板10との接続部分近傍でFPC基板10を固定することができるので、FPC基板10の撓み発生を防止できる。したがって、液晶パネル100がバックライト200から剥がれてフレーム300内から浮き上がることを防止することができる。
本実施形態によれば、FPC基板10をフレーム300に固定する留め部材が、液晶パネル100、バックライト200、FPC基板10及びフレーム300を収容する枠部材18を兼ねることから、枠部材18に上記した各構成部材を収容するだけでFPC基板10の反力を相殺することができる。また、フレーム300に収容されている液晶パネル100及びバックライト200の保持状態を確実なものにできると同時に、これら液晶パネル100及びバックライト200のほか、FPC基板10をも保護することができる。さらに、枠部材18に収容されることにより、液晶パネル100の裏面側に配置されるFPC基板10が枠部材18の底部に沿って収容されるためFPC基板10の撓みが防止される。このように、枠部材18を用いることによって、液晶パネル100、バックライト200、FPC基板10及びフレーム300を収容する部材を別途用意する必要がない。よって、部品点数が削減されてコスト低下を図ることができる。
また、導通性を有した枠部材18とすることで、液晶パネル100が外部からの電気的なノイズの影響を受けることを回避して、電子部品の誤作動及び破損を防止することができる。
上記実施形態においては、ボスピン25の頭部15aを圧縮し、圧縮した頭部15aによりFPC基板10を押さえていたが、本実施形態では、枠部材18に設けられた固定部21によってFPC基板10を押さえ込む構成としたことからボスピン25を加工する必要がなくなる。つまり、組み立てるだけでFPC基板10の反力を相殺することができる。
(第2実施形態に係る液晶装置の製造方法)
次に、上記した液晶装置の製造方法について述べる。
本実施形態の液晶装置の製造方法において、FPC基板10を湾曲して、LED12を導光板210の光入射端面213に対向する位置に配置させる配線基板湾曲工程と、FPC基板10の挿通孔13にフレーム300に一体形成されたボスピン25を係止させる係止工程と、を有し、これらは上記第1実施形態と同様の工程であることから説明を省略する。
以下の説明においては、液晶パネル100及びバックライト200を収容したフレーム300をさらに枠部材18に収容する工程から説明する。まず、液晶パネル100及びバックライト200を収容したフレーム300を、液晶パネル100の表示領域Vを上方に向けた状態にしてその底部側から枠部材18に収容する。枠部材18の開口部19から液晶パネル100の表示領域Vが露出するように組み込む。このとき、枠部材18に設けられたそれぞれの固定部21の係止凹部22内にフレーム300の各ボスピン25を挿入させながら行う。
上記した枠部材18の構成により、固定部21がFPC基板10をフレーム300側に押圧するように当接することから、フレーム300を枠部材18に組み込むだけでFPC基板10の曲げ応力(光軸に沿う縦方向の反力)を相殺することができる。また、本実施形態においてもFPC基板10の挿通孔13内にボスピン25を係止させるようにしたので、FPC基板10の位置ずれを防止することができる。これによってもFPC基板10の曲げ応力(光軸に直交する横方向の反力)を相殺することができる。さらに、ボスピン25を枠部材18の固定部21の係止凹部22に係止させることで、FPC基板10とボスピン25との係止状態を確実に維持することができる。
このように、本実施形態においては、液晶パネル100、バックライト200及びFPC基板10を収容したフレーム300(勿論、挿通孔13にボスピン25が係止した状態のもの)を枠部材18内に組み込むだけでFPC基板10の曲げ応力を抑えることができるので製造が容易となり歩留まりを向上させることができる。
なお、上記実施形態においては個々のボスピン25の位置に対応する一対の固定部21を設けたが、図11に示すように、両方のボスピン25に対応する固定部23を設けるようにしても良い。この固定部21は、FPC基板10の延出方向に直交する方向の幅の略全体を覆うことを可能とすることから、FPC基板10の曲げ応力をより安定的に抑えることができる。
また、ボスピン25の軸方向長さをFPC基板10の厚み方向と同じ長さとし、FPC基板10の挿通孔13に係止状態にあるボスピン25の上方を覆うようにして、FPC基板10の表面10d及びボスピン25の先端面に固定部21を当接させるようにしてもよい。この場合、固定部21に係止凹部22を形成する必要がなくなる。
上記においては、留め部材として、フレーム300の収容を可能とする枠形状に構成された枠部材を用いたが、ボスピン15の断面積よりも大きい断面積を有する別部材を設けてFPC基板10をフレーム300側へと押圧するようにしても良い。
(液晶装置のその他の実施形態)
本発明は、液晶装置として、例えば、電気泳動装置等にも適用することができる。
また、上述した液晶装置1,71は、パッシブ型のものに限定されることはなく、TFTやTFDといったスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス型液晶装置にも適用できる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器について説明する。本発明の電子機器は、前述した本発明の液晶装置を備えてなるものである。
以下、電子機器の一実施形態として、上述した液晶装置を備えた携帯電話90を例に挙げて説明する。
図12は、携帯電話90の構成を示す斜視図である。図12に示すように、この携帯電話90は、複数の操作ボタン91の他、受話口92、送話口93とともに、液晶装置を表示部94として備えたものである。
本実施形態の携帯電話90によれば、上述したようにフレーム300内にパネル100が確実に収納された液晶装置を表示部として備えているので、信頼性の高いものとなる。
なお、本発明の電子機器としては、携帯電話以外にも、例えば電子ノート、パーソナルコンピュータ、電子ブック、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等などを挙げることができる。
本発明の第1実施形態に係る液晶装置の概略構成を示す分解斜視図。 第1実施形態に係る液晶装置の平面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係る液晶装置の液晶パネル及びFPC基板の概略構成を示す要部斜視図。 ボスピンの概略構成を示す要部拡大図である。 本実施形態における液晶装置の製造方法を示す製造工程図である。 配線基板固定凸部の他の形状を示す断面図である。 挿通孔の他の形状を示す断面図である。 第2実施形態に係る液晶装置の平面図である。 図9のB−B断面図である。 固定部の他の実施形態を示す平面図である。 本発明の電子機器に係る携帯電話の概略構成図である。 従来の液晶装置の問題点を示した断面図である。 従来の液晶装置の他の問題点を示した断面図である。
符号の説明
1,71…液晶装置、100・・・液晶パネル(電気光学パネル)、10・・・FPC基板(配線基板)、4・・・バックライト(照明装置)、300・・・フレーム、213・・・光入射端面、15,25・・・ボスピン(配線基板固定凸部)、15b・・・軸部(基端部)、15a・・・頭部(拡大部)、18・・・枠部材(留め部材)

Claims (9)

  1. 電気光学材料を備える電気光学パネルと、当該電気光学パネルに接続される配線基板と、少なくとも前記電気光学パネルを収容するフレームと、を備える液晶装置であって、
    前記配線基板は、可撓性基板からなり、当該配線基板を湾曲させることにより前記電気光学パネルの表示面とは反対側の面側に重ねて固定され、
    前記フレームが、当該フレームに形成されたに配線基板固定凸部を有し、
    前記配線基板が、前記配線基板固定凸部を挿通可能とする挿通孔を有し、
    前記配線基板固定凸部は、その基端部の断面積よりも大きい断面積を有する拡大部を、少なくとも基端側よりも先端側に設けてなり、
    前記配線基板は、前記挿通孔に挿通した前記前記配線基板固定凸部の前記拡大部よりも基端側に配置されることを特徴とする液晶装置。
  2. 電気光学材料を備える電気光学パネルと、当該電気光学パネルに接続される配線基板と、少なくとも前記電気光学パネルを収容するフレームと、を備える液晶装置であって、
    前記配線基板は、可撓性基板からなり、当該配線基板を湾曲させることにより前記電気光学パネルの表示面とは反対側の面側に重ねて固定され、
    前記フレームが、当該フレームに形成されたに配線基板固定凸部を有し、
    前記配線基板が、前記配線基板固定凸部を挿通可能とする挿通孔を有し、
    前記配線基板固定凸部の少なくとも基端側よりも先端側に、前記配線基板の挿通孔との挿通状態を維持する留め部材を備え、
    前記配線基板は、前記挿通孔に挿通した前記前記配線基板固定凸部の前記留め部材よりも基端側に配置されることを特徴とする液晶装置。
  3. 前記留め部材が、前記電気光学パネル、前記配線基板及び前記フレームを収容する枠部材を兼ねていることを特徴とする請求項2記載の液晶装置。
  4. 前記配線基板固定凸部は、前記フレームにおける前記電気光学パネルの表示面側の面上に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液晶装置。
  5. 前記挿通孔は、前記配線基板における前記電気光学パネルに接続された領域から湾曲させられる領域までの間の領域に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液晶装置。
  6. 前記液晶装置が、前記配線基板に実装された光源と当該光源からの光を前記電気光学パネルに導く導光板とを備えた照明装置をさらに有し、前記配線基板が湾曲させられることにより前記光源が前記導光板の光入射端面に対向する位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液晶装置。
  7. 電気光学材料を備える電気光学パネルと、当該電気光学パネルに接続される配線基板と、少なくとも前記電気光学パネルを収容するフレームと、を備える液晶装置の製造方法であって、
    前記配線基板を湾曲して、前記電気光学パネルの表示面とは反対側の面側に固定する配線基板湾曲工程と、
    前記配線基板に形成された挿通孔に、前記フレームに形成された配線基板固定凸部を挿通させる挿通工程と、
    前記挿通孔に挿通させた前記配線基板固定凸部の先端側に応力を加えることにより、当該配線基板固定凸部の少なくとも基端側よりも先端側に、基端側の断面積よりも大きい断面積を有する拡大部を形成する拡大部形成工程と、を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  8. 前記拡大部形成工程において、
    前記拡大部を熱かしめにより形成することを特徴とする請求項7記載の液晶装置の製造方法。
  9. 前記請求項1乃至6記載のいずれか一項に記載の液晶装置を備えることを特徴とする電子機器。
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