JP2008128073A - 内燃機関における燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】欠歯部を有するシグナルロータを用いた場合の燃料の噴射タイミングを適正に算出できるようにする。
【解決手段】クランク角度検出器30は、クランク軸29に固定されたシグナルロータ31と、電磁誘導方式のピックアップコイル32とから構成されている。シグナルロータ31の周縁には複数の歯部E00,E01〜E35及び欠歯部D36が設けられている。波形整形部33は、ピックアップコイル32から送られてきた電圧信号をパルス形状の波形に整形して制御コンピュータCへ出力する。信号26,27,28,30が出力されると、制御コンピュータCは、信号26,27,28,30を用いて、信号36の立上がり部36sを基点としてパイロット噴射期間P1を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の気筒内で燃焼される燃料を噴射する燃料噴射手段と、前記燃料噴射手段から燃料を噴射する噴射タイミングを制御する制御手段とを備えた内燃機関における燃料噴射制御装置に関する。
例えば、特許文献1に開示のように、内燃機関では、クランク軸に取り付けられた磁性体製の歯付きロータ(シグナルロータ)とマグネットピックアップコイルとを組み合わせてクランク角度を検出するクランク角度センサが用いられる場合がある。特許文献1に開示のクランク角度センサでは、シグナルロータの周囲に等間隔に設けた歯の一部を欠落させたシグナルロータが用いられている。この欠落した部分(欠歯部)は、クランク角度の基準位置の検出に用いられる。
通常、燃料の噴射タイミング(噴射開始時期及び噴射終了時期)は、先ず、所定のクランク角度として設定される。次に、そのクランク角度は、基準となる歯部、及びその基準となる歯部の検出信号が検出された後に必要となる所定時間に変換される。実行時には、マグネットピックアップコイルによって基準の歯が検出されてから、タイマーにより所定時間が経過したことが確認された時点で燃料の噴射が開始又は終了される。
又、上記した所定時間の算出は、基準となる歯部より前の或る隣り合う2つの歯部の検出信号の時間幅から求められるクランクシャフトの回転速度を、現在のクランクシャフトの回転速度として考えることで算出される。具体的には、或る隣り合う2つの歯部の検出信号の時間幅が短い場合には、クランクシャフトの回転速度が速く、所定のクランク角度を回転するのに必要な時間が短くなることから、基準となる歯部の検出信号が検出されてから燃料の噴射が開始されるまでの所定時間も短くなる。
特開2002-303199号公報 特開2005-315107号公報
特許文献1,2に開示されるような8気筒の内燃機関では、前回気筒算出の燃料の主噴射タイミングと今回気筒算出の燃料の主噴射タイミングとの間隔は、クランク角度表示で90°であり、気筒数の少ない例えば4気筒の場合の約180°である場合と比較して、短い間隔で噴射が行われることになる。又、近年において、燃料の噴射は、メインの燃料噴射の前にパイロット噴射を行ったり、メインの噴射の後にポスト噴射を行なうケースが増えてきている。そのため、気筒数の多いエンジンにおいてパイロット噴射やポスト噴射等を行なった場合には、かなり短い間隔で燃料噴射が行われることになるため、前述したようなやり方で燃料噴射タイミングを設定する場合、欠歯部の検出によって得られる信号の幅内でパイロット噴射等を行わなければならない場合が生じることがある。
しかし、欠歯部は、通常の歯部が2歯分無くなっているため、歯部の無くなっている部分に燃料の噴射タイミングが設定された場合には、歯のカウントの認識が実際とずれてしまうことから、燃料の噴射タイミングも実際とずれてしまうという問題が生じる。
本発明は、欠歯部を有するシグナルロータを用いた場合の燃料の噴射タイミングを適正に算出できるようにすることを目的とする。
本発明は、内燃機関の複数の気筒内で燃焼される燃料を噴射する燃料噴射手段と、欠歯部と複数の通常の歯部とを有するシグナルロータと、前記シグナルロータに形成される欠歯部と複数の通常の歯部とを検出するクランク角度検出手段と、前記クランク角度検出手段から出力された隣り合う信号の信号間時間を計測するタイマーと、或る基準となる歯部の検出から所定の待機時間が経過したタイミングを燃料の噴射タイミングとして前記燃料噴射手段に燃料の噴射を開始させる制御手段とを備えた内燃機関における燃料噴射制御装置を対象とし、請求項1の発明は、前記制御手段は、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間以外にある場合、前記所定の待機時間には1信号間時間より短い余り時間を設定し、前記制御手段は、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間にある場合、前記所定の待機時間には1以上の信号間時間と1信号間時間より短い余り時間を足した時間を設定することを特徴とする。
信号間時間及び短い余り時間は、欠歯部の検出によって得られる信号よりも過去であって、通常の歯部の検出によって得られた過去の信号を用いて得られた時間である。このような時間の採用は、欠歯部の検出信号の幅内で設定された噴射タイミングを適正に設定することを可能にする。
好適な例では、前記欠歯先頭区間とは、前記欠歯部の先端部から通常の歯部1個分の区間である。
好適な例では、燃料噴射の基準となる歯部は、m番目(mは正の整数)の気筒の噴射サイクルの歯部検出情報におけるu番目(uは正の整数)の歯部として設定される。
好適な例では、前記歯部の検出によって得られた過去の信号は、今回の燃料噴射タイミングの噴射サイクルよりも1つ前の噴射サイクルで得られた信号である。
ここにおける噴射サイクルとは、ピストンが上死点位置にあるときのクランク角度を基点としてクランク角度の1回転分を全気筒数の半数で割った1気筒分の角度範囲のことである。このようにして得られる過去の信号は、噴射タイミングを算出する信号として好適である。
好適な例では、前記気筒の全数は、6個以上である。
気筒数の多い6気筒以上の内燃機関は、本発明の適用対象として好適である。
本発明は、欠歯部を有するシグナルロータを用いた場合の燃料の噴射タイミングを適正に算出することができるという優れた効果を奏する。
以下、8気筒のV型ディーゼルエンジン(4サイクルエンジン)に本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、車両に搭載されたディーゼルエンジン11は、複数の気筒1,2,3,4,5,6,7,8を備えている。複数の気筒1〜8は、気筒1,3,5,7からなる第1群と気筒2,4,6,8からなる第2群との2群に分けられている。第1群の気筒1,3,5,7に対応するシリンダヘッド13Aには気筒1,3,5,7毎に燃料噴射ノズル141,143,145,147が取り付けられている。第2群の気筒2,4,6,8に対応するシリンダヘッド13Bには気筒2,4,6,8毎に燃料噴射ノズル142,144,146,148が取り付けられている。燃料は、燃料ポンプ15及びコモンレール16A,16Bを経由して燃料噴射ノズル141〜148へ供給され、燃料噴射ノズル141〜148は、各気筒1,2,3,4,5,6,7,8内に燃料を噴射する。燃料ポンプ15、コモンレール16A,16B及び燃料噴射ノズル141〜148は、内燃機関の複数の気筒内で燃焼される燃料を噴射する燃料噴射手段を構成する。
シリンダヘッド13A,13Bにはインテークマニホールド17が接続されている。インテークマニホールド17は、吸気通路18に接続されており、吸気通路18は、エアクリーナ19に接続されている。吸気通路18の途中にはスロットル弁20が設けられている。スロットル弁20は、エアクリーナ19を経由して吸気通路18に吸入される空気流量を調整するためのものである。スロットル弁20は、図示しないアクセルペダルの操作に伴って開度調整される。アクセルペダルの踏み込み角は、アクセル開度検出器21によって検出される。
シリンダヘッド13Aにはエキゾーストマニホールド22A,22Bが接続されている。エキゾーストマニホールド22Aには排気通路23Aが接続されており、エキゾーストマニホールド22Bには排気通路23Bが接続されている。排気通路23A上には排気浄化装置24A(例えばNOx触媒)が介在されており、排気通路23B上には排気浄化装置24B(例えばNOx触媒)が介在されている。気筒1,3,5,7から排出される排気ガスは、エキゾーストマニホールド22A、排気通路23A及び排気浄化装置24Aを経由して大気に放出される。気筒2,4,6,8から排出される排気ガスは、エキゾーストマニホールド22B、排気通路23B及び排気浄化装置24Bを経由して大気に放出される。
図1(b)に示すように、シリンダヘッド13Aには吸気ポート131A及び排気ポート132Aが形成されており、シリンダヘッド13Bには吸気ポート131B及び排気ポート132Bが形成されている。各吸気ポート131Aは、一端が各気筒1,3,5,7内の燃焼室12Aに連なるとともに、他端がインテークマニホールド17の各枝管に接続されている。各吸気ポート131Bは、一端が各気筒2,4,6,8内の燃焼室12Aに連なるとともに、他端がインテークマニホールド17の各枝管に接続されている。各排気ポート132Aは、一端が各気筒1,3,5,7内の燃焼室12Aに連なるとともに、他端がエキゾーストマニホールド22Aの枝管に接続されている。各排気ポート132Bは、一端が各気筒2,4,6,8内の燃焼室12Bに連なるとともに、他端がエキゾーストマニホールド22Bの枝管に接続されている。
吸気ポート131Aは、吸気バルブ25Aによって開閉され、吸気ポート131Bは、吸気バルブ25Bによって開閉される。排気ポート132Aは、排気バルブ26Aによって開閉され、排気ポート132Bは、排気バルブ26Bによって開閉される。気筒1〜8内に燃焼室12A,12Bを区画するピストン27は、コネクティングロッド28を介してクランク軸29に連結されている。ピストン27の往復運動は、コネクティングロッド28を介してクランク軸29の回転運動に変換される。クランク軸29の回転角度(クランク角度)は、クランク角度検出器30によって検出される。
図2(a)に示すように、クランク角度検出手段としてのクランク角度検出器30は、クランク軸29に固定されたシグナルロータ31と、電磁誘導方式のピックアップコイル32とから構成されている。シグナルロータ31は、クランク軸29と一体的に矢印Rの方向へ回転する。シグナルロータ31の周縁には複数の歯部E00,E01〜E08,E10,E11〜E18,E20,E21〜E28,E30,E31〜E35が配列されており、シグナルロータ31の周縁には欠歯部D36が設けられている。ピックアップコイル32は、シグナルロータ31の回転に伴って、電圧信号を出力する。ピックアップコイル32から出力された電圧信号は、波形整形部33へ送られる。波形整形部33は、ピックアップコイル32から送られてきた電圧信号をパルス形状の波形に整形して制御コンピュータCへ出力する。
図2(b)に例示する波形Exは、シグナルロータ31が2回転以上の回転を行なったときに波形整形部33から出力されるパルス形状の波形を示す。横軸θは、クランク角度を示す。TDC1は、気筒1におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示し、TDC2は、気筒2におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示す。TDC3は、気筒3におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示し、TDC4は、気筒4におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示す。TDC5は、気筒5におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示し、TDC6は、気筒6におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示す。TDC7は、気筒7におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示し、TDC8は、気筒8におけるピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を示す。本実施形態では、気筒1,2,7,3,4,5,6,8の順に燃料供給が行われる。
パルス形状を含む信号36は、欠歯部D36の検出に対応した信号である。他のパルス形状を含む信号00〜08は、歯部E00,E01,E02・・・E08の検出に対応した信号であり、信号10〜18は、歯部E10,E11・・・E18の検出に対応した信号である。信号20〜28は、歯部E20,E21・・・E28の検出に対応した信号であり、信号30〜35は、歯部E30,E31・・・E35の検出に対応した信号である。
符号M1は、気筒1における燃料噴射ノズル141からの燃料の主噴射の期間を示し、符号M2は、気筒2における燃料噴射ノズル142からの燃料の主噴射の期間を示す。符号M3は、気筒3における燃料噴射ノズル143からの燃料の主噴射の期間を示し、符号M4は、気筒4における燃料噴射ノズル144からの燃料の主噴射の期間を示す。符号M5は、気筒5における燃料噴射ノズル145からの燃料の主噴射の期間を示し、符号M6は、気筒6における燃料噴射ノズル146からの燃料の主噴射の期間を示す。符号M7は、気筒7における燃料噴射ノズル147からの燃料の主噴射の期間を示し、符号M8は、気筒8における燃料噴射ノズル148からの燃料の主噴射の期間を示す。
符号P1は、気筒1における燃料噴射ノズル141からの燃料のパイロット噴射の期間を示し、符号P2は、気筒2における燃料噴射ノズル142からの燃料のパイロット噴射の期間を示す。符号P3は、気筒3における燃料噴射ノズル143からの燃料のパイロット噴射の期間を示し、符号P4は、気筒4における燃料噴射ノズル144からの燃料のパイロット噴射の期間を示す。符号P5は、気筒5における燃料噴射ノズル145からの燃料のパイロット噴射の期間を示し、符号P6は、気筒6における燃料噴射ノズル146からの燃料のパイロット噴射の期間を示す。符号P7は、気筒7における燃料噴射ノズル147からの燃料のパイロット噴射の期間を示し、符号P8は、気筒8における燃料噴射ノズル148からの燃料のパイロット噴射の期間を示す。
アクセル開度検出器21によって得られた踏み込み角検出情報、及びクランク角度検出器30によって得られたクランク角度検出情報(波形Exで示す電圧信号)は、制御コンピュータCに送られる。制御コンピュータCは、踏み込み角検出情報及びクランク角度検出情報に基づいて、燃料噴射ノズル141〜148における燃料噴射タイミング(噴射開始時期及び噴射終了時期)を算出する。
図1(a)に示すように、制御コンピュータCにはタイマー37が信号接続されている。タイマー37によって得られた時間計測情報は、制御コンピュータCに送られる。
図4及び図5は、燃料噴射制御プログラムを表すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って燃料噴射制御を説明する。
制御コンピュータCは、所定の制御周期単位でクランク角度検出情報(波形Exで示す電圧信号)を取り込んで記憶する(ステップS1)。制御コンピュータCは、クランク角度検出情報を取り込むと、信号レベルが低レベルから高レベルへ切り替わったか否かを判定する(ステップS2)。信号レベルが低レベルから高レベルへ切り替わらなかった場合(ステップS2においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
信号レベルが低レベルから高レベルへ切り替わった場合(ステップS2においてYES)、制御コンピュータCは、前回の信号レベルの切り替わり(低レベルから高レベルへ切り替わり)と今回の信号レベルの切り替わり(低レベルから高レベルへ切り替わり)との間で経過した時間(信号間時間tx)を、タイマー37から得られる時間計測情報に基づいて、検出して記憶する(ステップS3)。そして、制御コンピュータCは、信号01の立上がり部を最初の信号レベルの切り換えとして信号レベルの切り換え回数をカウントする(ステップS4)。
制御コンピュータCは、前回の信号レベルの切り替わりと今回の信号レベルの切り替わりとの間にかかる時間(クランク角度検出器30から出力された隣り合う信号の信号間時間tx)が所定の時間toより大きいか否かを判断する(ステップS5)。このステップは、検出した歯部が欠歯部であるか否かを判断するステップであり、所定の時間toとは、隣り合う通常の歯部の検出信号間の時間より大きい時間が設定されている。又、所定の時間toは、エンジンの回転速度により変化する1次変数となっている。
検出した歯部が欠歯部でない場合(ステップS5においてNO)、制御コンピュータCは、カウント数Mxが基準の歯部〔図2(b)の例では、04,08,14,18,24,28,34の歯部〕に対応するか否かを判断する(ステップS7)。カウント数Mxが基準の歯部に対応しない場合(ステップS7においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
カウント数Mxが基準の歯部に対応する場合(ステップS7においてYES)、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、噴射開始待機時間T(s)=Ts(h)を算出する(ステップS8)。図2(c)の例では、1信号間時間よりも短い余り時間としてのTs(h)は、TP1sであり、TP1sは、Δθ(P1s)を時間表示した値である。
なお、基準の歯部は、事前に実行される燃料噴射タイミングを決定するフローにより決定される。燃料の噴射タイミングを決定するフローの内容を簡単に説明すると、先ず、エンジンの運転状態等を基に燃料の噴射タイミングが所定のクランク角度として設定され、次に、そのクランク角度が、基準となる歯部が検出された後に必要となる所定時間に変換される。
又、基準となる歯部は、m番目(mは正の整数)の気筒の噴射サイクルの歯部検出情報におけるu番目(uは正の整数)の歯部として設定される。m番目の気筒とは、気筒1が1番目に主噴射される気筒であるとして、m番目に主噴射される気筒である。例えば、1番目の気筒(本実施形態では気筒1)の1番目の歯部であれば、歯部04が該当し、2番目の気筒(本実施形態では気筒2)の8番目の歯部であれば歯部22が該当する。8番目の気筒(本実施形態では気筒8)の3〜5番目の歯部であれば、欠歯部が該当することになる。なお、8番目の気筒8の3番目の歯部から4番目の歯部の間の区間を欠歯先頭区間、8番目の気筒8の4番目の歯部から5番目の歯部の間の区間を欠歯中央区間、8番目の気筒8の5番目の歯部から歯部00の間の区間を欠歯先頭区間とする。
図3の例では、T(s)=TMs又はT(s)=TPsであり、T(e)=TMe又はT(e)=TPeである。ここにおける噴射サイクルとは、ピストン27が上死点位置にあるときのクランク角度を基点として、クランク角度の1回転分(360°)を全気筒数(本実施形態では8気筒数)の半数で割った角度範囲(本実施形態では90°)のことである。つまり、噴射サイクルは、隣り合うTDCj(jは1〜8の整数)の間の角度範囲のことである。前回噴射サイクル(今回の噴射タイミングに対応する噴射サイクルより1つ前の噴射サイクル)の歯部検出情報は、前回噴射サイクルで得られた過去の信号である。
図3に例示する場合には、クランク角度θがθ(M2s)のときに主噴射を開始し、クランク角度θがθ(M2e)のときに主噴射を終了する。主噴射の開始は、歯部検出信号14の立上がり部14s(開始点)のクランク角度θ(M2)を基点にしてクランク角度表示でΔθ(M2s)の後であり、主噴射の終了は、クランク角度θ(M2)を基点にしてクランク角度表示でΔθ(M2e)の後である。Δθ(M2s),Δθ(M2e)は、θ(M2)を基点にして予め設定された待機角度である。図3に例示の場合の前回噴射サイクルの歯部検出情報は、図2(b)における検出信号04〜13,14のことであり、前回噴射サイクルの信号間時間検出情報は、検出信号04〜13,14を用いて得られた時間のことである。
又、図3に例示する場合では、クランク角度θがθ(P7s)のときにパイロット噴射を開始し、クランク角度θがθ(P7e)のときにパイロット噴射を終了する。パイロット噴射の開始は、検出信号18の立上がり部のクランク角度θ(P7)を基点にしてクランク角度表示でΔθ(P7s)の後であり、パイロット噴射の終了は、クランク角度θ(P7)を基点にしてクランク角度表示でΔθ(P7e)の後である。図3に例示の場合の前回噴射サイクルの歯部検出情報は、図2(b)における検出信号08のことであり、前回噴射サイクルの信号間時間検出情報は、隣り合う検出信号08,10を用いて得られた時間のことである。
ステップS5においてYES(tx≧toである場合)、つまり検出した歯部が欠歯部である場合、制御コンピュータCは、カウント数Mxを0にリセットする(ステップS6)。ステップS6の処理後、制御コンピュータCは、基準の歯部が欠歯先頭区間を除く欠歯区間(即ち、欠歯中央区間及び欠歯終盤区間)に有るか否かを判断する(ステップS9)。欠歯区間とは、図2(c)に示す信号36の区間のことであり、欠歯部の先端部から欠歯部の次の歯部の先端部までの区間である。
図2(c)に例示する場合では、クランク角度θがθ(P1s)のときにパイロット噴射を開始し、クランク角度θがθ(P1e)のときにパイロット噴射を終了する。パイロット噴射の開始は、欠歯部検出信号36の立上がり部36sのクランク角度θ(P)を基点にしてクランク角度表示でΔθ(Ps)の後であり、パイロット噴射の終了は、クランク角度θ(P)を基点にしてクランク角度表示でΔθ(Pe)の後である。Δθ(Ps),Δθ(Pe)は、θ(P)を基点にした待機角度である。θ(P1)は、クランク角度θ(P)を基点にして、歯部の検出信号2つ分のクランク角度幅(本実施形態では20°)だけ後に設定されたクランク角度である。TP1は、クランク角度θ(P1)を時間表示した値である。θ(P1s)は、クランク角度θ(P1)を基点にしたパイロット噴射開始までのクランク角度幅であり、θ(P1e)は、クランク角度θ(P1)を基点にしたパイロット噴射終了までのクランク角度幅である。
基準の歯部が欠歯先頭区間に有る場合(ステップS9においてYES)、制御コンピュータCは、ステップS8へ移行する。
基準の歯部が欠歯先頭区間に無い場合(ステップS9においてNO)、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの歯部検出情報、並びに次式(1)及び式(2)を用いて、噴射開始待機時間T(s)を算出する(ステップS10〜S13)。
Figure 2008128073
kは正の整数である。hは、基準の歯部がどの欠歯区間に設定されたかを示す数値であり、基準の歯部が欠歯中央区間に設定された場合にはh=2、欠歯終盤区間に設定された場合にはh=3になる。
ΔT1(即ち、ΔTkにおいてkが1の場合)やΔT2(即ち、ΔTkにおいてkが2の場合)には、前回噴射サイクルに対応する歯部間の時間が設定される。即ち、ΔT1は、信号26と信号27との間の時間(信号間時間)になり、ΔT2は、信号27と信号28との間の時間(信号間時間)になり、ΔT3は、信号28と信号30との間の時間(信号間時間)になる。制御コンピュータCは、タイマー37からの計測情報に基づいて、これらの信号間時間を検出する。
k(≦h)がhに一致しない場合(ステップS11においてNO)、制御コンピュータCは、k+1をkとして(ステップS12)ステップS10へ移行する。k(≦h)がhに一致する場合(ステップS11においてYES)、制御コンピュータCは、次式(2)を算出する(ステップS13)。
T(s)=T(h)+Ts(h)・・・(2)
図2(c)の例では、T(s)は、TPsである。又、TPeは、燃料の噴射を終了するタイミングであり、燃料の噴射開始後に、エンジンの運転状態等から決まる所定の燃料噴射時間τが経過したタイミングである。又、図2(c)の例では、T(h)は、(ΔT1+ΔT2)である。
図2(c)に例示の場合の前回噴射サイクルの欠歯部検出情報は、図2(b),(c)における検出信号26,27,28,30のことであり、前回噴射サイクルの信号間時間検出情報は、検出信号26,27,28,30を用いて得られた時間のことである。
ステップS10〜S13における処理では、歯部E26,E27,E28の検出によって得られた欠歯数分の過去の信号26,27,28の隣り合う信号間の1以上の信号間時間と余り時間とが加算される。ここにおける欠歯数とは、欠歯部の検出によって得られる信号のクランク角度幅(本実施形態では30°)を歯部の検出によって得られる信号のクランク角度幅(本実施形態では10°)で割った値Zのことであり、本実施形態では欠歯数Zは3である。
ステップS8における処理は、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間以外にあって、1信号間時間より短い余り時間を所定の待機時間(燃料噴射開始待機時間)として設定する処理である。ステップS10〜S13における処理は、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、クランク角度表示のΔθ(Ps)を時間表示のTpsに置き換えると共に、クランク角度表示のΔθ(Pe)を時間表示のTPeに置き換える処理である。つまり、ステップS10〜S13における処理は、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間にあって、1以上の信号間時間と1信号間時間より短い余り時間を足した時間を所定の待機時間(燃料噴射開始待機時間)として設定する処理である。図2(c)におけるT(P)は、クランク角度θ(P)を時間表示した基準時間である。
ステップS8又はステップS13の処理後、制御コンピュータCは、時刻To〔図3の例では時刻T(M2)又は時刻T(P7)、図2(c)の例では時刻T(P)〕から噴射開始待機時間T(s)が経過したか否かを判断する(ステップS14)。時刻Toから噴射開始待機時間T(s)が経過した場合(ステップS14においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図2(c)に例示の場合には燃料噴射ノズル148〕に燃料噴射を開始させる(ステップS15)。次いで、制御コンピュータCは、時刻〔To+T(s)〕から所定時間τが経過したか否かを判断する(ステップS16)。所定時間τは、エンジンの運転状態等から設定される燃料噴射期間であり、時間〔T(s)+τ〕は、所定の待機時間としての燃料噴射終了待機時間である。時刻To+T(s)〕から所定時間τが経過した場合(ステップS16においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図2(c)に例示の場合には燃料噴射ノズル148〕に燃料噴射を終了させる(ステップS17)。そして、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
次に、図6〜図9にフローチャートで示す第2の実施形態を説明する。装置構成は、第1の実施形態と同じであり、燃料噴射の態様も第1の実施形態の場合と同じである。図6のフローチャートにおけるステップS1〜S6は、第1の実施形態のフローチャートにおけるステップS1〜S6と同じであるので、その説明は、省略する。又、図2(a),(b),(c)及び図3を参照して説明する。
検出した歯部が欠歯部でない場合(ステップS5においてNO)、又はステップS6の処理後、制御コンピュータCは、カウント数Mxが予め設定された値X1か否かを判断する(ステップS18)。本実施形態では、値X1は、9,18,27,34のいずれかであり、これらのカウント数9,18,27,34よりも1つ少ないカウント数8,17,26,33に対応する信号08,18,28,36の幅内でパイロット噴射が開始される。信号08,18,28は、歯部E08,E18,E28の検出によって得られ、歯部E08,E18,E28は、パイロット噴射P2,P7,P3,P5,P6,P8の噴射タイミングの基準となる歯部である。信号36は、欠歯部D36の検出によって得られ、欠歯部D36は、パイロット噴射P1,P4の噴射タイミングの基準となる。
カウント数Mxが予め設定された値X1でない場合(ステップS18においてNO)、制御コンピュータCは、カウント数Mxが予め設定された値X2か否かを判断する(ステップS19)。本実施形態では、値X2は、5+9×(n−1)(n=1〜4の整数)であり、これらのカウント数5+9×(n−1)(=5,14,23,32)よりも1つ少ないカウント数4,13,22,31に対応する信号04,14,24,34の幅内で主噴射が開始される。信号04,14,24,34は、歯部E04,E14,E24,E34の検出によって得られ、歯部E04,E14,E24,E34は、主噴射M1〜M8も噴射タイミングの基準となる歯部である。
カウント数Mxが予め設定された値X2である場合(ステップS19においてTES)、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、噴射開始待機時間TMsを算出する(ステップS20)。
ステップS29における処理は、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、クランク角度表示のΔθ(M2s)を時間表示のTMsに置き換える処理である。図3におけるT(M2)は、クランク角度θ(M2)を時間表示した基準時間である。
ステップS20の処理後、制御コンピュータCは、カウント数Mxが予め設定された値(X2―1)(=4,13,22,31)か否かを判断する(ステップS21)。カウント数Mxが予め設定された値(X2―1)(=4,13,22,31)でない場合(ステップS10においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
カウント数Mxが予め設定された値(X2―1)(=4,13,22,31)である場合(ステップS21においてYES)、制御コンピュータCは、時刻T(M2)から噴射開始待機時間TMs経過したか否かを判断する(ステップS22)。時刻T(M2)から噴射開始待機時間TMs経過した場合(ステップS22においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図3に例示の場合には燃料噴射ノズル142〕に燃料噴射を開始させる(ステップS23)。制御コンピュータCは、時刻〔T(M2)+TMs〕から所定時間τ経過したか否かを判断する(ステップS24)。時刻〔T(M2)+TMs〕から所定時間τ経過した場合(ステップS24においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図3に例示の場合には燃料噴射ノズル142〕に燃料噴射を終了させる(ステップS25)。そして、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
ステップS19においてNOの場合(Mx=M2でない場合)、制御コンピュータCは、ステップS21へ移行する。
ステップS18においてYESの場合(Mx=M1である場合)、制御コンピュータCは、カウント数Mx=M1が予め設定された値X1oであるか否かを判断する(ステップS26)。本実施形態では、値X1oは、27である。カウント数Mxが予め設定された値X1oである場合(ステップS26においてYES)、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの欠歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、パイロット噴射の噴射開始待機時間TPsを算出する(ステップS27)。
ステップS27における処理は、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、クランク角度表示のΔθ(Ps)を時間表示のTpsに置き換える処理である。図2(c)におけるT(P)は、クランク角度θ(P)を時間表示した基準時間である。TPsは、Δθ(Ps)を時間表示した値であり、TP1sは、Δθ(P1s)を時間表示した値である。時間TPsは、次式(3)で表される。ΔT1は、隣り合う信号26,27に基づいて検出された信号間時間であり、ΔT2は、隣り合う信号27,28に基づいて検出された信号時間であり、ΔT3は、隣り合う信号28,30に基づいて検出された信号間時間である。
TPs=ΔT1+ΔT2+TP1s
=ΔT1+ΔT2+Δθ(P1s)×ΔT3/10°・・・(3)
信号28に対応するシグナルロータ31の回転速度Vは、次式(4)で表される。
V=Δθ(P1s)/TP1s=10°/ΔT3・・・(4)
式(4)からTP1sが得られて式(3)が得られる。
制御コンピュータCは、式(3)を用いて待機時間TPsを算出する。
ステップS27の処理後、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの検出情報(信号間時間検出情報、歯部検出情報及び欠歯部検出情報)を消去する(ステップS28)。
ステップS28の処理後、制御コンピュータCは、カウント数Mxが33か否かを判断する(ステップS29)。カウント数Mxが33である場合(ステップS29においてYES)、制御コンピュータCは、時刻T(P)から噴射開始待機時間TPs経過したか否かを判断する(ステップS30)。時刻T(P)から噴射開始待機時間TPs経過した場合(ステップS30においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図2(c)に例示の場合には燃料噴射ノズル148〕に燃料噴射を開始させる(ステップS31)。制御コンピュータCは、時刻〔T(P)+TPs〕から所定時間τ経過したか否かを判断する(ステップS32)。時刻〔T(P)+TPs〕から所定時間τ経過した場合(ステップS32においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図2(c)に例示の場合には燃料噴射ノズル148〕に燃料噴射を終了させる(ステップS33)。そして、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
ステップS26においてNOの場合(カウント数Mxが予め設定された値X1oでない場合)、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、パイロット噴射の噴射開始待機時間TP7sを算出する(ステップS34)。
ステップS34における処理は、前回噴射サイクルの歯部検出情報及び信号間時間検出情報を用いて、クランク角度表示のΔθ(P7s)を時間表示のTP7sに置き換える処理である。図3におけるT(P7)は、クランク角度θ(P7)を時間表示した基準時間である。
ステップS34の処理後、制御コンピュータCは、前回噴射サイクルの検出情報(信号間時間検出情報及び歯部検出情報)を消去する(ステップS35)。
ステップS35の処理後、制御コンピュータCは、カウント数Mxが8,17,26のいずれか否かを判断する(ステップS36)。カウント数Mxが8,17,26のいずれかである場合(ステップS36においてYES)、制御コンピュータCは、時刻T(P7)から噴射開始待機時間TP7s経過したか否かを判断する(ステップS37)。時刻T(P7)から噴射開始待機時間TP7s経過した場合(ステップS37においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図3に例示の場合には燃料噴射ノズル147〕に燃料噴射を開始させる(ステップS38)。制御コンピュータCは、時刻〔T(P7)+TP7s〕から所定時間τ経過したか否かを判断する(ステップS39)。時刻〔T(P7)+TP7s〕から所定時間τ経過した場合(ステップS39においてYES)、制御コンピュータCは、燃料噴射ノズル〔図3に例示の場合には燃料噴射ノズル147〕に燃料噴射を終了させる(ステップS40)。そして、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。
第1,2の実施形態における制御コンピュータCは、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間以外にある場合、前記所定の待機時間には1信号間時間より短い余り時間を設定する制御手段である。又、制御コンピュータCは、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間にある場合、前記所定の待機時間には1以上の信号間時間と1信号間時間より短い余り時間を足した時間を設定する制御手段である。
第1,2の実施形態では以下のような効果が得られる。
(1)欠歯部D36の検出信号36の幅内で噴射タイミングを設定されたパイロット噴射の噴射タイミングは、信号間時間ΔT1,ΔT2,ΔT3及び余り時間Ts(h)を用いて設定され、信号間時間ΔT1,ΔT2,ΔT3及び余り時間Ts(h)は、欠歯部D36の検出によって得られた信号36よりも過去の信号26,27,28,30を用いて設定される。このような信号26,27,28,30の採用が欠歯部D36の検出信号36の幅内で設定された噴射タイミングを適正に算出することを可能にする。
(2)歯部E26,E27,E28,E30の検出によって得られた過去の信号26,27,28,30は、今回の燃料噴射タイミングの噴射サイクルよりも1つ前の噴射サイクルで得られた信号である。主噴射M8及びパイロット噴射P1に関連して言えば、今回の燃料噴射タイミングの噴射サイクルは、TDC8,TDC1間の角度範囲のことであり、1つ前の噴射サイクルは、TDC6,TDC8間の角度範囲のことである。この過去の信号から得られた回転速度は、今回の燃料噴射タイミングの噴射サイクル内における回転速度に精度良く一致する。従って、今回の燃料噴射タイミングの噴射サイクルよりも1つ前の噴射サイクルで得られた過去の信号は、主噴射タイミング及びパイロット噴射タイミングを決定する信号として好適である。
(3)気筒の全数が多くなるほど、燃料噴射タイミングが欠歯部の検出信号の幅内に入り込む可能性が大きくなる。気筒の多い8気筒の内燃機関は、本発明の適用対象として好適である。
本発明では、以下のような実施形態も可能である。
○次式(5)を用いて待機時間TPsを求めると共に、次式(6)を用いて待機時間TPeを求めてもよい。ΔTkはΔT1,ΔT2,ΔT3のいずれか1つである。
TPs=Δθ(Ps)×(ΔTk)/10°・・・(5)
TPe=Δθ(Pe)×(ΔTk)/10°・・・(6)
シグナルロータ31の回転速度をVとすると、回転速度Vは、次式(7),(8)で表される。
V=Δθ(Ps)/TPs=10°/ΔTk・・・(7)
V=Δθ(Pe)/TPe=10°/ΔTk・・・(8)
式(7)から式(5)が得られ、式(8)から式(6)が得られる。
○噴射タイミングを決定するために用いられる過去の信号(歯部の検出によって得られた過去の信号)は、今回の噴射サイクルより2つ前の噴射サイクルで得られた信号であってもよい。
○噴射タイミングを決定するために用いられる過去の信号(歯部の検出によって得られた過去の信号)は、今回得られた歯部の検出信号よりも2つ以上前の信号であってもよい。
○主噴射の後にポスト噴射を行なうことがあるが、このポスト噴射の噴射タイミングが欠歯部の検出によって得られる信号の幅内で設定される場合にも本発明を適用することができる。
○8気筒数以外(例えば4,6,10,12気筒数等)の気筒数の内燃機関において噴射タイミングが欠歯部の検出によって得られた過去の信号を用いて決定されるのであれば、8気筒数以外の気筒数の内燃機関に本発明を適用することができる。
○上記実施形態においては、シグナルロータには欠歯部が1つだけ形成されていたが、欠歯部は複数存在してもよい。例えば、欠歯部が180°の間隔で2つ形成されていてもよい。
第1の実施形態を示し、(a)は、内燃機関の簡略図。(b)は、内燃機関の側断面図。 (a)は、シグナルロータとクランク角度検出器30を示す一部破断正面図。(b)は、検出された波形Exを示すタイミングチャート。(c)は、要部タイミングチャート。 タイミングチャート。 燃料噴射制御プログラムを表すフローチャート 燃料噴射制御プログラムを表すフローチャート 第2の実施形態の燃料噴射制御プログラムを表すフローチャート 燃料噴射制御プログラムを表すフローチャート 燃料噴射制御プログラムを表すフローチャート 燃料噴射制御プログラムを表すフローチャート
符号の説明
11…内燃機関としてのディーゼルエンジン。1〜8…気筒。141〜148…燃料噴射手段を構成する燃料噴射ノズル。30…クランク角度検出手段としてのクランク角度検出器。31…シグナルロータ。E00,E01〜E35…歯部。D36…欠歯部。36s…開始点としての立ち上がり部。37…タイマー。C…制御手段としての制御コンピュータ。Δθ(Ps),Δθ(Pe)…待機角度。Z…欠歯数。ΔT1,ΔT2,ΔT3…信号間時間。Ts(h)…余り時間。

Claims (5)

  1. 内燃機関の複数の気筒内で燃焼される燃料を噴射する燃料噴射手段と、欠歯部と複数の通常の歯部とを有するシグナルロータと、前記シグナルロータに形成される欠歯部と複数の通常の歯部とを検出するクランク角度検出手段と、前記クランク角度検出手段から出力された隣り合う信号の信号間時間を計測するタイマーと、或る基準となる歯部の検出から所定の待機時間が経過したタイミングを燃料の噴射タイミングとして前記燃料噴射手段に燃料の噴射を開始させる制御手段とを備えた内燃機関における燃料噴射制御装置において、
    前記制御手段は、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間以外にある場合、前記所定の待機時間には1信号間時間より短い余り時間を設定し、
    前記制御手段は、燃料の噴射タイミングが欠歯先頭区間を除く欠歯区間にある場合、前記所定の待機時間には1以上の信号間時間と1信号間時間より短い余り時間を足した時間を設定する内燃機関における燃料噴射制御装置。
  2. 前記欠歯先頭区間とは、前記欠歯部の先端部から通常の歯部1個分の区間である請求項1に記載の内燃機関における燃料噴射制御装置。
  3. 燃料噴射の基準となる歯部は、m番目(mは正の整数)の気筒の噴射サイクルの歯部検出情報におけるu番目(uは正の整数)の歯部として設定される請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の内燃機関における燃料噴射制御装置。
  4. 前記歯部の検出によって得られた過去の信号は、今回の燃料噴射タイミングの噴射サイクルよりも1つ前の噴射サイクルで得られた信号である請求項1乃至請求項3にいずれか1項に記載の内燃機関における燃料噴射制御装置。
  5. 前記気筒の全数は、6個以上である請求項1乃至請求項4にいずれか1項に記載の内燃機関における燃料噴射制御装置。
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