JP2008124336A - 半導体チップの外形認識方法および位置補正方法 - Google Patents

半導体チップの外形認識方法および位置補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体チップの外形を精度良く認識する半導体チップの外形認識方法、および前記外形認識方法を利用して半導体チップの位置補正および角度補正を一括して行う方法を提供する。
【解決手段】半導体チップ101をxy直交座標系平面を有するステージ上に載置し、xy直交座標系平面内でx軸に平行にかつy座標の値が増加するように複数の仮想ライン401を走査し、これら複数の仮想ライン401と半導体チップ101の外周との複数の交点420,421,422を利用することによって半導体チップ101の外形を認識する。これによって、半導体チップ101の角度および位置補正を一括して行うことができ、補正精度が極めて高く、従来の補正方法に比べて工程数が少なく、半導体チップ101の角度と位置補正を容易に実施でき、半導体チップ101の載置位置を正確に補正できるので、ボンディング時の不良品率を減少させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極が形成された半導体チップをステム、フレーム、サブマウントチップなどの基材にマウントした後にボンディングするダイボンド装置において、半導体チップの外形を精度良く認識し、半導体チップの方位角度および位置の補正を行うことを特徴とする半導体チップの外形認識方法および位置補正法に関する。
従来、半導体チップのダイボンドプロセスは、撮影手段を有する画像認識部によって半導体チップ供給部にある半導体チップの位置を特定してピックアップするプロセスと、ピックアップされた半導体チップの外形を認識して方位角度と位置を補正するプロセスと、方位角度と位置を補正した半導体チップをステム、フレーム、サブマウントチップなどの基材に移載してボンディングするプロセスより構成されている。
ここでピックアッププロセスでは、半導体チップは粘着シートあるいはトレイなどの保持部材上に整列された状態で供給され、カメラなどの撮影手段により得られる撮影画像を用いて半導体チップの位置の補正を行った後、ピックアップされる。しかし、シートなどの保持部材に粘着性があるためピックアップ時に方位角度および位置のずれが生じたり、あるいは、撮影時のカメラ倍率が低いため半導体チップの外形の認識精度の誤差が大きいなどの原因により、一般的にピックアッププロセスでの半導体チップの方位角度および位置の補正精度は低いという問題があった。
そのため、位置補正プロセスを設けて半導体チップを精密に位置補正する必要がある。図10は、半導体レーザチップの位置補正プロセスの一例を示す図である。図10(a)は、図示しない位置補正用の駆動ステージ上に載置される位置補正前の半導体レーザチップ101aを鉛直方向上方から撮影した撮影画像100aを示す図である。図10(b)は、位置補正後の半導体レーザチップ101bを鉛直方向上方から撮影した撮影画像100bを示す図である。
位置補正前の半導体チップ101aは、図10(a)に示すように、光出射端面102a上の光出射点103aは基準位置である位置補正駆動原点104に対して方位角度や位置にずれが生じており、半導体チップ101aを基材に移載してダイボンドする前に角度および位置を正確に補正する必要がある。そこで、図10(b)に示すように、半導体チップ101bの方位角度の補正および光出射端面102b上の光出射点103bが位置補正駆動原点104に合致するような位置補正がなされる。
また、半導体チップの方位角度および位置を補正するに際しては、半導体チップの外形を正確に認識することが重要である。従来の半導体チップの外形の認識方法としては、外形が矩形であるという条件を基に半導体チップの外形を認識する方法や、前工程で位置補正用のアライメント用パターンを半導体チップ表面に作成してそのアライメントマークを基準として認識する方法、半導体チップの標準外形を基準パターンとして登録してパターンマッチングを行う方法などが採られている。
半導体チップの外形認識を利用して半導体チップの位置補正を行う従来技術としては、たとえば、半導体チップの位置決め手段と、テーブル補正手段とを含み、xyテーブルに保持される基板の所定位置に半導体チップをマウント・ボンディングする半導体チップ実装装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1では、位置決め手段は半導体チップを載置する吸着保持台と吸着保持台に載置される半導体チップの位置を補正する位置決め爪とを含み、テーブル補正手段によって決定されるずれ量に基づいて吸着保持台上の半導体チップの位置を補正する。テーブル補正手段は、基準になる半導体チップの外形パターンと吸着保持台に載置される半導体チップの外形パターンとのマッチングを行い、基準パターンとのx方向およびy方向のずれ量を検出する。そして、吸着保持台上で位置補正された半導体チップは、ボンディングヘッド(コレット)によって吸着・保持され、基材上にマウント・ボンディングされる。
また、コレットと、テレビカメラと、認識部と、制御部とを含むダイボンディング装置が知られている(たとえば、特許文献2参照)。コレットは半導体チップを吸着・保持する端部を有する。テレビカメラは、コレットの端部を撮影する。認識部は、テレビカメラによって撮影される半導体チップの外形パターン画像と基準パターンとが一致する相対的ずれ量を演算する。制御部は、コレットの移動量を相対的ずれ量に応じて補正する。特許文献2のダイボンディング装置によれば、コレットに半導体チップを吸着保持した状態でその外形パターン画像を撮影し、この外形パターン画像と基準パターンとが一致する相対的ずれ量を求め、これに基づいてコレットの移動量を補正することによって、半導体チップを基板上の所定位置にマウント・ボンディングする。
また、パターン認識部と、比較部と、制御部と、位置決め爪とを含むダイボンディング装置が知られている(たとえば、特許文献3参照)。ここで、パターン認識部は、半導体チップを基板に搭載した状態で、半導体チップの配線パターンと基板の内部リードパターンの位置を読み取る。比較部は、配線パターンとリードパターンの位置のずれ量と基準ずれ量とを比較して、ずれ量の差を検出する。制御部は、比較部による検出結果に応じて位置決め爪を制御する。位置決め爪は、制御部に制御されて半導体チップの位置を補正する。
その他、半導体チップが半導体レーザチップなどの場合、より精度の高い位置補正を行う方法として、外形認識の後に発光し、その発光データに基づき精密な角度・位置補正する方法がある。たとえば、半導体レーザチップなどの場合、外形認識の後に半導体レーザチップからレーザ光を出射させ、受光装置にレーザ光が入光するように半導体レーザチップの光出射端面の方位角度および位置の補正を行う検査手段を含む検査装置が知られている(たとえば、特許文献4参照)。
図11は、光出射端面112上に光出射点113を有する半導体レーザチップ111の方位角度および位置補正方法を示す図である。この方法では、半導体レーザチップ111の光出射点113に対して、所定の距離Dを開けてカメラ、フォトディテクタなどの光認識装置115を設置し、光出射点113からの出射光116の光軸117を光認識装置115に向け、出射光116が光認識装置115に入光するように半導体チップ111の方位角度および位置補正を行う。
しかし、発光データに基づいた方位角度および位置補正を行う場合でも、あらかじめ撮影画像による認識・補正処理時に光出射点113と光認識装置115との距離Dを一定に保たないとレーザ光の認識時に誤差が生じて補正精度が低下するため、撮影画像による半導体チップ111の認識・補正処理は重要である。
このように、ボンディング工程において半導体チップの外形の認識精度は、半導体チップを基材にマウントしてボンディングする場合の精度に直接影響する。また、半導体レーザチップからレーザ光を出射して半導体レーザチップの位置補正を行った後にボンディングする場合においても、レーザ光の認識精度にも影響する。そのため、半導体チップの外形の認識精度を前記の従来技術よりも一層向上させることは基材へのボンディング位置の精度を高め、製品の良品率を向上させる上で重要である。
特開平1−296700号公報 特開平8−45970号公報 特開平2−7535号公報 特開2005−140586号公報
半導体チップの撮影画像から外周を認識して方位角度と位置の補正処理をする場合、矩形の半導体チップでは、外周の少なくとも1辺以上を認識すればよい。
図12は、矩形状の半導体レーザチップ121の外形認識方法を示す図である。図12に示す外形認識方法では、半導体レーザチップ121として外周に欠損または汚れが付着する部分を有するけれども、その一方で元の矩形形状を留める辺を有する半導体レーザチップ121を用い、矩形の1辺であることが容易に認識できる部分(以下、「認識域」とする)を利用して外形認識を行う。
より具体的には、半導体レーザチップ121の光出射端面122上に複数の点128(以下、認識点128とする)を認識し、これに隣接する2つの端面121a、121bのうち少なくとも一方の端面上に複数の点129(以下、認識点129とする)を認識する。次いで、光出射端面上122の認識点128に基づく一次近似直線130と、光出射端面122に隣接する端面121a、121b上の認識点109を結ぶ一次近似直線131a、131bを各々引き、その交点132a、132bを光出射端面122の両端点として認識する。これによって、半導体レーザチップ121の外周を認識して位置決めを行う。
図13は、矩形状半導体レーザチップ141の別形態の外形認識方法を説明する図である。図13に示す外形認識方法では、矩形状半導体レーザチップ141として、光出射端面142の一方の端部に欠損を有する半導体レーザチップ141を用いる。まず、半導体レーザチップ141の光出射端面142に複数の認識点148を設ける。また、半導体レーザチップ141において欠損部を介して光出射端面142に隣接する端面141aに1個の認識点149を設ける。次に、光出射端面142上の認識点148を結んで1次近似直線150を引き、認識点149から1次近似直線150に対して垂線151を下ろす。そして、1次近似直線150と垂線151との交点152を光出射端面142の欠損した端部とすることによって、半導体レーザチップ141の外形を認識し、その外形認識に基づいて半導体レーザチップ141の位置を補正する。しかし、半導体チップの欠損や汚れ等の存在する部分が広く、認識域が狭くなると端部の認識精度が低下し、半導体チップの外周の2辺以上を認識した場合でもその認識精度が悪化するという問題点があった。
図14は、従来の外形認識方法の問題点を説明する図である。図14では、認識域外の点が認識点168として誤認識されている。たとえば、半導体レーザチップ161は光出射端面162とそれに隣り合う端面161aとの間に欠損を有するのではなく、光出射端面162自体に欠損を有する。このような場合は光出射端面162上に認識点168aを設けても、欠損外周を認識域と誤認識して認識点168bを設けることになる。このため、認識点168a、168bに基づく一次近似直線160が光出射端面162の外周から大きく外れるので、光出射端面162を充分に認識できず、正確な補正をすることができない。
また、図15は、位置補正用のアライメント用パターン203が形成される半導体チップ201の外形認識方法を示す図である。この方法では半導体チップ201として、たとえば、光出射端面202の一端部に欠損を有し、かつ、あらかじめ2点以上の位置補正および駆動用のアライメントマーク203が表面に設けられた半導体チップ201を使用する。たとえば、2点のアライメントマーク203を認識し、その2点の重心を利用して半導体チップ201の表面と画像処理用カメラの光軸とが垂直になるように角度を補正し、アライメントマーク203のうちの1点の座標からxy位置の補正を行う。この場合、あらかじめアライメントマーク203を半導体チップ201にマーキングするという前工程が必要になる上、アライメントマーク203の位置に欠損や汚れが存在すると認識不能になるという問題がある。
さらに、図16は、半導体チップの標準外形パターンを基準パターンとして用いる位置補正方法(以下、「パターンマッチング法」とする)を示す図である。図16(a)は、矩形状半導体チップの標準外形パターン301を示す図であり、図16(b)は、実際に供給される半導体チップ301aを示す図であり、図16(c)は、パターンマッチング法で半導体チップ301aの外周を誤認識して補正を行った例を示す図である。
一般的に位置補正に利用されるパターンマッチング法では、あらかじめ登録されている半導体チップの標準外形パターン301に対して半導体レーザチップ301aの外形パターンの一致率が最大になるように補正を行う。しかしながら、図16(a)に示すような矩形の標準外形パターン301に対し、認識の対象となる半導体レーザチップ群に図16(b)に示すような平行四辺形状の半導体レーザチップ301aが混在している場合、図16(c)に示すように光出射端面302a以外の外周のうち向かい合う2辺301x、301yがx座標に対して垂直になるように認識を行い、光出射端面302aが基準座標のx軸に平行にならないような誤認識が生じる。このように、パターンマッチング法では半導体レーザチップ301aの外形のバラつきが大きい場合、角度に対する認識精度が悪くなるという問題があった。
図17は従来の半導体チップの外形認識方法および位置補正方法の一例を説明するフローチャートである。図17に示す従来の半導体チップの位置補正方法は、たとえば、半導体チップ載置工程(スタート)T0と、撮影工程T1と、補正角度認識工程T3と、補正角度演算工程T4と、回転補正駆動工程T5と、再撮影工程T6と、位置認識工程T7と、位置補正量演算工程T8と、位置補正駆動工程T9とを含む。
ステップT0では、半導体チップは図示しない位置補正装置の図示しない駆動ステージ上に設けられるxy直交座標系平面上に載置される。ステップT1では、駆動ステージ上に載置される半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状を図示しない撮影装置にて撮影する。得られる画像はxy直交座標系平面上の座標データとして、画像入力部を介して演算処理部に入力される。ステップT2では、演算処理部において、画像入力部にxy直交座標系平面上での座標データとして取り込まれる撮影画像データを、半導体チップ載置面上に予め定められる図示しない基準方位に対する半導体チップの方位角度のずれを補正角度として認識する。ステップT3では、撮影画像から前述の基準方位に対する半導体チップの方位の補正角度θを演算する。ステップT4では、演算された補正角度θを回転補正角度として、半導体チップの方位角度が基準方位と合致するように駆動ステージを回転補正駆動する。ステップT5では、回転補正駆動して方位角度を基準方位と合致させた半導体チップを撮影装置にて新たに撮影し、半導体チップの外周を新たな撮影画像として取り込む。ステップT6では、その撮影画像を基に半導体チップ載置面上に載置される半導体チップの位置を認識する。ステップT7では、予め定められた基準位置に対する半導体チップの位置のずれ量を演算する。ステップT8では、演算された位置のずれ量を位置補正駆動量として駆動ステージを駆動して、半導体チップが基準位置とほぼ一致するように位置を補正駆動する。ステップT9では、基準位置に対して方位角度および位置が補正された半導体チップはステム、フレーム、サブマウントチップなどの基材に移載されてボンディングされる。
このような位置補正方法は、現在の半導体チップのボンディング装置内に設けられる半導体チップのアライメント法として通常、使用されているものである。半導体チップのアライメント工程において撮影工程と補正駆動工程に要する時間は制御系内でのデータ演算処理時間に比べて長いため、位置補正プロセスに無駄な時間がかかっていた。また、この位置補正方法では撮影工程と位置補正駆動工程を2回繰り返すことは作業時間およびコスト面で非効率的である。
本発明の目的は、半導体チップの基材へのダイボンドプロセスにおいて、半導体チップの外形を精度良く認識する半導体チップの外形認識方法および前記外形認識方法を利用して半導体チップの位置補正および角度補正を一括して行うことができ、補正精度が高く、従来の補正方法に比べて工程数が少なく、補正を容易に実施できる半導体チップの位置補正方法を提供することである。
本発明は、外周上に少なくとも第1の辺を有する半導体チップをxy直交座標系平面上に載置することによって、その外形を認識する半導体チップの外形認識方法であって、
xy直交座標系平面内でx軸に平行な方向に走査され、かつ、走査毎にy座標の値が増加する位置にずれて走査される複数の仮想ラインと、半導体チップの外周との複数の交点を利用して半導体チップの外形を認識することを特徴とする半導体チップの外形認識方法である。
また本発明は、半導体チップは光出射点を含む光出射端面を有し、かつ、第1の辺は光出射端面の外周部分に存在することを特徴とする。
また本発明は、半導体チップと最初に交わる仮想ラインが、半導体チップの外周との交点を1つ有するとき、
前記交点を外形認識のための第1の点とするとともに、前記仮想ラインよりもy座標の値が増加する位置に複数の仮想ラインをさらに走査することを特徴とする。
また本発明は、半導体チップと最初に交わって半導体チップの外周との交点を1つ有する仮想ラインよりもy座標の値が増加する位置に走査され、半導体チップの外周との間に複数の交点を有する仮想ラインのうちで、半導体チップと最初に交わる仮想ラインと、半導体チップの外周との複数の交点のうち、
x座標の値が最小になる交点を第2の点、x座標の値が最大になる交点を第3の点とし、第1の点、第2の点および第3の点を利用して半導体チップの外形を認識することを特徴とする。
また本発明は、半導体チップは、その外周に少なくとも第1の辺とともに、第1の辺に隣接して第1の辺につながり、第1の辺よりもx座標値が増加する方向に延びる第2の辺とを有し、
仮想ラインと第1の辺との交点が第2の点であり、かつ、仮想ラインと第2の辺との交点が第3の点であることを特徴とする。
また本発明は、第2の点が存在する第1の辺と仮想ラインとがなす角と、第3の点が存在する第2の辺と仮想ラインとがなす角のうち、仮想ラインとともに角度のより小さい角をなす辺上に存在する点を利用して半導体チップの外形を認識することを特徴とする。
また本発明は、第1の点のx座標値と第2の点のx座標値との差の絶対値L2が0.2W≦L2<W(式中Wは半導体チップの第1の辺の長さである)であり、かつ、第1の点のx座標値と第3の点のx座標値との差の絶対値L3が0.2W≦L3<W(式中Wは前記に同じである)であるとき、第2の点および第3の点を外形認識に利用できる点として認識し、
L2およびL3の両方が前記範囲を満たさないとき、さらにy座標の値が増加する位置に複数の仮想ラインを走査することを特徴とする。
また本発明は、半導体チップと最初に交わる仮想ラインが、半導体チップの外周との交点を複数有するとき、
x座標の値が最小になる交点を第4の点、x座標の値が最大になる交点を第5の点とし、第4の点のx座標値と第5の点のx座標値との差の絶対値L4が0.32W≦L4≦W(式中Wは半導体チップの第1の辺の長さである)であるときに、第4の点および第5の点を外形認識に利用できる点として認識することを特徴とする。
また本発明は、半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状を撮影し、得られる撮影画像に対して複数の仮想ラインを走査することを特徴とする。
また本発明は半導体チップの外周における少なくとも第1の辺および第1の辺を含む外周の鉛直方向上方から見る平面形状を撮影することを特徴とする。
また本発明は半導体チップは、
その鉛直方向上方から見る平面形状が、外周の少なくとも一部に欠損を有することのある多角形または外周の少なくとも一部に欠損を有することがあり、かつ、外周の少なくとも一部が湾曲する帯状形であることを特徴とする。
また本発明は半導体チップは、
その鉛直方向上方から見る平面形状において、基準外形パターンの鉛直方向上方から見る平面形状における頂点に対応する頂点を少なくとも1つ有することを特徴とする。
また本発明は、その外周上に少なくとも第1の辺を有する半導体チップをステージ上のxy直交座標系平面に載置する半導体チップ載置工程と、
xy直交座標系平面に載置される半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状の少なくとも一部を撮影して撮影画像を得る撮影工程と、
撮影工程で得られる撮影画像に対して請求項1〜12のいずれか1つの半導体チップの外形認識方法を行って、半導体チップの外形からxy直交座標系平面上での位置および補正角度を認識する位置および補正角度認識工程と、
位置および補正角度認識工程で認識される補正角度に応じて、xy直交座標系平面上の任意の点を中心にして撮影画像における角度補正値を演算する角度補正値演算工程と、
位置および補正角度認識工程で認識される位置に応じて、xy直交座標系平面の任意の点を中心にして撮影画像におけるx軸方向およびy軸方向の位置補正値を演算する位置補正値演算工程と、
角度補正値演算工程および位置補正値演算工程における演算結果に応じてステージを駆動させて半導体チップの角度および位置を補正する補正駆動工程とを含むことを特徴とする半導体チップの位置補正方法である。
また本発明は、xy直交座標系平面上の任意の点は、
xy直交座標系平面の原点であることを特徴とする。
また本発明は、半導体チップはその外周に光出射点を含む光出射端面を有し、
xy直交座標系平面上の任意の点は、
光出射点に対応するx座標値およびy座標値を有する点であることを特徴とする。
本発明によれば、外周上に少なくとも第1の辺を有する半導体チップをxy直交座標系平面を有するステージ上に載置し、xy直交座標系平面内でx軸に平行にかつy座標の値が増加するように複数の仮想ラインを走査し、これら複数の仮想ラインと半導体チップの外周との複数の交点を利用することによって半導体チップの外形を認識する半導体チップの外形認識方法が提供される。本発明の外形認識方法によれば、ステージ上のxy直交座標系平面に載置される半導体チップに対し、x軸に平行にかつy座標値が増加する方向に複数の仮想ラインを走査し、これらの仮想ラインと半導体チップ外周との交点を半導体チップの外形認識に利用することによって、半導体チップの外形を精度良く認識することができる。さらに、この外形認識結果を利用することによって、半導体チップの外形を精度良く認識できる。さらにこの外形認識結果を利用して半導体チップの位置補正を精度良くかつ効率よく実施できる。
本発明によれば、光出射点を含む光出射端面を有し、かつ光出射端面の外周部分に第1の辺が存在するような半導体チップが好ましい。このような半導体チップに本発明の外形認識方法を適用すると、光出射端面近傍にのみ仮想ラインを走査することによって、半導体チップの外形を認識することが可能になる。したがって、たとえば、光出射端面近傍を撮影した撮影画像を用いて外形認識する場合、従来技術における撮影画像よりも光学倍率ひいては画像分解能を上げることができる。その結果、xy方向の位置補正精度を一層向上させることができる。
本発明によれば、半導体チップと最初に交わる仮想ラインが、半導体チップの外周との交点を1つ有するとき、前記の交点を外形認識のための第1の点とするとともに、前記の仮想ラインよりもy座標の値が増加する位置に複数の仮想ラインをさらに走査する。これによって、第1の点を起点として、半導体チップの外形を精度良く認識を実施できる。
本発明によれば、半導体チップと最初に交わって半導体チップの外周との交点を1つ有する仮想ライン(以下「第1の仮想ライン」とする)よりもy座標の値が増加する位置に順次走査され、かつ半導体チップの外周との間に複数の交点を有する仮想ラインのうち、半導体チップの外周と最初に交わる仮想ライン(以下「第2の仮想ライン」とする)と半導体チップの外周との複数の交点のうち、x座標の値が最小になる交点を第2の点、x座標の値が最大になる交点を第3の点とする。このようにして第2の点および第3の点を定め、これらの点とともに第1の仮想ラインと半導体チップ外周との交点である第1の点を利用することによって、半導体チップの外形を簡単な操作でかつ非常に高い精度で認識することができる。
本発明によれば、半導体チップがその外周に第1の辺とともに、第1の辺に隣接して第1の辺につながり、第1の辺よりもx座標値が増加する方向に延びる第2の辺とを有する場合には、第2の仮想ラインと第1の辺との交点を第2の点、第2の仮想ラインと第2の辺との交点を第3の点とする。このように、自動的に第2の点と第3の点とを認識することによって、本発明の外形認識方法における工程が一層簡略化される。
本発明によれば、第2の点が存在する第1の辺と第2の仮想ラインとがなす角と、第3の点が存在する第2の辺と第2の仮想ラインとがなす角のうち、第2の仮想ラインとともに角度のより小さい角をなす辺上に存在する点を利用して半導体チップの外形を認識する。これによって、半導体チップのステージ上における方位角度方向のずれを正確に認識でき、これに基づいて高精度で角度補正を実施できる。
本発明によれば、第1の点のx座標値と第2の点のx座標値との差の絶対値L2が0.2≦L2<Wであり、かつ、第1の点のx座標値と第3の点のx座標値との差の絶対値L3が0.2W≦L3<Wであるとき、第2の点および第3の点を外形認識に利用できる点として認識し、L2およびL3の両方が前記範囲を満たさないとき、さらにy座標の値が増加する位置に複数の仮想ラインを走査する。これによって、有効な第2の点および第3の点が認識されるまで仮想ラインの走査が継続されるので、極めて正確な外形認識が可能になる。
本発明によれば、半導体チップと最初に交わる仮想ラインが半導体チップ外周との交点を複数有するとき、x座標の値が最小になる交点を第4の点、x座標の値が最大になる交点を第5の点とする。そして、第4の点のx座標値と第5の点のx座標値との差の絶対値L4が0.32W≦L4≦Wであるときに、第4の点および第5の点を外形認識に利用できる有効な点として認識する。これによって、たとえば、ステージのxy直交座標系平面に載置される半導体チップの外周の一部が、x軸に対して平行である場合、平行であることを認識して仮想ラインの余分な走査を留め得る。また、平行な部分の長さが、規定よりも少ない場合には仮想ラインをさらに走査して正確な外形認識を行うことができる。
本発明によれば、半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状を撮影し、得られる撮影画像に対して複数の仮想ラインを走査することによって、撮影された撮影画像上で外形認識を実施することができる。これによって外形認識の工程が簡略化され、たとえば、コンピューターなどによって外形認識処理を実行できるので外形認識の精度が増し、かつ外形認識に要する時間を短縮できる。
本発明によれば、半導体チップの外周における少なくとも第1の辺および第1の辺を含む外周の鉛直方向上方から見る平面形状を撮影し、その撮影画像を使用することによっても外形認識ができる。すなわち本発明によれば、ステージのxy直交座標系平面に載置される半導体チップに対して仮想ラインを走査するという精度の高い方法で外形を認識するので、第1の辺近傍の部分のみの撮影画像を用いても、外形をずれなく、高精度で認識できる。また、第1の辺近傍部分のみを撮影するので、得られる撮影画像の光学倍率を上げることができ、一層高精度の外形認識を行うことができる。
本発明によれば、本発明の外形認識方法は、半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状が、外周の少なくとも一部に欠損を有することのある多角形、または、外周の少なくとも一部に欠損を有することがあり、かつ、外周の少なくとも一部が湾曲する帯状形である半導体チップの外形認識に適する。
本発明によれば、本発明の外形認識方法は、半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状において、基準外形パターンの鉛直方向上方から見る平面形状における頂点に対応する頂点を少なくとも1つ有する。すなわち、半導体チップが基準外形パターンの頂点に対応する頂点を有する場合は、頂点を第1の点として認識できるので、本発明の外形認識方法を容易に実施できる。
本発明によれば、半導体チップ載置工程と、撮影工程と、位置および補正角度認識工程と、角度補正値演算工程と、位置補正値演算工程と、補正駆動工程とを含む半導体チップの位置補正方法が提供される。
本発明の位置補正方法において、半導体チップの載置工程では、その外周上に少なくとも第1の辺を有する半導体チップをステージ上のxy直交座標系平面に載置する。撮影工程では、半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状の少なくとも一部を撮影して撮影画像を得る。位置および補正角度認識工程では、撮影画像に対してx軸方向に平行にかつy座標の値が増加する方向に複数の仮想ラインを走査し、半導体チップの外形からxy直交座標系平面上での位置および補正角度を認識する。角度補正演算工程では、前記工程で認識される補正角度に応じて、xy直交座標系平面上の任意の点を中心にして撮影画像における角度補正値を演算する。位置補正値演算工程では、xy直交座標系平面の任意の点を中心にして撮影画像におけるx軸方向およびy軸方向の位置補正値を演算する。補正駆動工程では、前記2つの演算工程における演算結果に応じてステージを駆動させて半導体チップの角度および位置を補正する。本発明の位置補正方法によれば、本発明の外形認識方法を利用することによって、半導体チップの位置補正および角度補正を一括して行うことができ、補正精度が極めて高く、従来の補正方法に比べて工程数が少なく、補正を容易に実施できる。また、本発明の位置補正方法によれば、半導体チップの載置位置を正確に補正できるので、ボンディング時の不良品率を減少させることができる。
本発明によれば、半導体チップが載置されているxy直交座標系平面上の任意の点をxy直交座標系平面の原点とすることによって、半導体チップの角度および位置を高精度で補正できる。
本発明によれば、半導体チップがその外周に光出射点を含む光出射端面を有する場合、xy直交座標系平面上の任意の点を、光出射点に対応するx座標値およびy座標値を有する点とすることによって、半導体チップの角度および位置を高精度で補正できる。
図1は、本実施の第1形態である半導体チップの外形認識方法を説明する図である。図1(a)は、xy直交座標系平面上に載置されている半導体レーザチップ101aに対してx軸に平行な方向に走査される仮想ライン401を示す図である。図1(b)は、半導体レーザチップ101aに対して、x軸に平行にかつ走査毎にy座標の値が増加する位置にずれて走査される複数の仮想ライン401を示す図である。図1(c)は、半導体レーザチップ101aの外周と最初に交わりかつ半導体レーザチップ101aの外周との交点を1つ有する第1の仮想ライン401aを示す図である。図1(d)は、第1の仮想ライン401aと、第1の仮想ライン401aからy座標値が増す方向にずれて走査されかつ半導体レーザチップ101aの外周と複数の交点を有する第2の仮想ライン401bとを示す図である。図1(e)は、第1の仮想ライン401cと、第1の仮想ライン401cからy座標値が増す方向にずれて走査されかつ半導体レーザチップ101bの外周と複数の交点を有する第2の仮想ライン401dとを示す図である。図1(f)は、半導体レーザチップ101cと最初に交わり、かつ、半導体レーザチップ101cの外周との交点を複数有する第3の仮想ライン401eを示す図である。なお、図1(a)〜(f)は、縦方向および横方向の寸法が同じである同一の方形状領域100aである。この方形状領域100aは、好ましくは、図示しない駆動ステージ上に設けられるxy直交座標系平面上に載置される半導体レーザチップ101a,101b,101cをその鉛直方向上方から撮影して得られる撮影画像である。
ここで、xy直交座標系平面の定め方は任意であるが、本実施の形態では、図1(a)〜(f)に示す方形状領域100aにおいて、紙面に向かって左下端部の角の頂点を原点とし、この原点から右に水平に延びる方向をx軸、該原点から上方に垂直に延びる方向をy軸と定める。また、本実施の形態では、半導体チップとして、第1の辺102aが光出射端面である半導体レーザチップ101aを用いる。なお、半導体レーザチップ101aの光出射点は図示しないけれども、光出射端面上に存在する。ここで、第1の辺102aの長さを「W」とする。また、半導体レーザチップ101aは、第1の辺102aとともに第2の辺102bを有する。第2の辺102bは第1の辺102aに隣接して第1の辺102aにつながり、第1の辺102aのx座標値よりもx座標値が増加する方向に延びる辺である。また、半導体レーザチップ101aを鉛直方向上方から見た平面形状は四角形であって、1つの角の部分が欠損する形状である。
本発明の半導体チップの外形認識方法では、まず図1(a)に示すように、半導体レーザチップ101aを駆動ステージ上に設けられるxy直交座標系平面上に載置する。半導体チップ101aはその光出射端面102aがxy直交座標系平面の原点およびx軸を臨むように載置される。この半導体レーザチップ101aに対して、x軸に平行にかつy座標の値が少ない方向から仮想ライン401を走査する。
図1(b)に示すように、仮想ライン401はx軸に平行にかつ走査毎にy座標の値が増加する位置にずれて順次走査される。このとき、y座標の増加分は一定でもよくまたは異なってもよい。また、y座標の増加分は、たとえば、半導体レーザチップ101aの形状、半導体レーザチップ101aにおける平均的な欠損の数などの各種条件に応じて適宜選択される。仮想ライン401と半導体レーザチップ101aの外周との複数の交点は、xy座標中の座標値(x,y)として認識される。認識されるそれら交点の座標値から半導体レーザチップ101aの外形が認識される。また、任意に設定される基準位置からの位置データとして認識される。ここで、任意に設定される基準位置とは、たとえば、xy直交座標系平面の原点、半導体レーザチップ101aの光出射端面102a上に存在する図示しない光出射点に対応するx座標値およびy座標値を有する点などである。この位置データは後述する本発明の半導体チップの位置補正方法に利用される。
また、位置データが検出されるのと同時に、x軸に平行な仮想ライン401によって、半導体レーザチップ101aの外形とともに、方位角度のずれを検出できる。たとえば、図1(c)に示すように、半導体レーザチップ101aの外周と初めて交わる仮想ライン401a上に単一の交点のみが存在する場合、その仮想ライン401を第1の仮想ライン401aとし、その交点を第1の点420aとする。この第1の点420aを半導体レーザチップ101aの外形認識用の点として認識する。
次に、図1(d)に示すように、第1の仮想ライン401aに対して、y座標値が所定の値だけ増加する方向にずれて第2の仮想ライン401bを走査する。第2の仮想ライン401bは半導体レーザチップ101aの外周と複数の交点を有する仮想ライン401のうちで、半導体レーザチップ101aと最初に交わる仮想ラインである。第2の仮想ライン401bは、半導体レーザチップ101a外周との間に2つの交点、すなわち第2の交点421aと第3の交点422aを有する。第2の交点421aは第2の仮想ライン401bと半導体レーザチップ101aの第1の辺102aとの交点である。また、第2の交点421aは、第2の仮想ライン401bと半導体レーザチップ101a外周との間にある複数の交点のうち、x座標値が最小の交点である。第3の交点422aは、第2の仮想ライン401bと半導体レーザチップ101aの第2の辺102bとの交点である。また、第3の点422aは、第2の仮想ライン401bと半導体レーザチップ101a外周との間にある複数の交点のうち、x座標が最大の交点である。このとき、第1の点420aのx座標値と第2の点421aのx座標値との差の絶対値L2が、0.2W≦L2<Wの範囲にあるとき、第2の交点421aが有効と認識される。ここで、Wは半導体レーザチップ101aにおける第1の辺102aの長さである。また、第1の点420aのx座標値と第3の点422aのx座標値の差の絶対値L3が、0.2W≦L3<Wの範囲にあるとき、第3の点422aが有効であると認識される。第2の点421aおよび第3の点422aの少なくともいずれか一方が有効と認識されると、これら2つの交点とともに、第1の点420aが半導体レーザチップ101aの外形認識に利用される。第2の点421aおよび第3の点422aが共に無効と認識される場合、第2の点421および第3の点422の少なくとも一方が有効な交点として認識されるまで仮想ライン401はy座標の値が所定量増加する位置にずれるように繰り返し走査される。なお、前記L2およびL3の範囲は、半導体レーザチップ101aの外形を認識するために設定される精度に応じて、適宜変更が可能である。
図1(d)の場合では、絶対値L2および絶対値L3のいずれか一方が前記範囲を満たすので第2の点421aおよび第3の点422aは有効な交点として認識される。このような場合、第1の点420aと第2の点421aとを結ぶ直線と、第1の点420aを通る第1の仮想ライン401aとが成す角の角度θ1を演算する。また、第1の点420aと第3の点422aとを結ぶ直線と、第1の点420aを通る第1の仮想ライン401aとが成す角の角度θ2を演算する。そして、角度θ1と角度θ2とを比較し、より小さい方の角度を補正角度θと認識する。たとえば、θ1<θ2の場合は角度θ1が補正角度θであると認識される。この補正角度θは後述する本発明の半導体チップの位置補正方法に利用される。
また、図1(e)に示すように、半導体レーザチップ101bが半導体レーザチップ101aとは異なる角度のずれを有してxy直交座標系平面に載置される場合には、次のようにして半導体レーザチップ101bの外形を認識し、補正角度θが求められる。まず、半導体レーザチップ101bの外周と初めて交わりかつ半導体レーザチップ101bの外周との交点が単一である第1の仮想ライン401cを走査する。半導体レーザチップ101bの外周と第1の仮想ライン401cの交点が第1の点420bである。次に、第1の仮想ライン401cに対して、y座標値が所定量ずつ増加する方向にずれて走査され、半導体レーザチップ101bの外周との間に複数の交点を有する仮想ラインのうち、半導体レーザチップ101bと初めて交わる第2の仮想ライン401dを走査する。第2の仮想ライン401dは、半導体レーザチップ101bの外周との間に2つの交点421b,422bを有する。x座標が最小の交点が第2の点421bであり、x座標が最大の交点が第3の点422bである。このとき、第1の点420bのx座標値と第2の点421bのx座標値との差の絶対値L2が前記範囲を満たすので、第2の点421bは有効な交点として認識され、第1の点420bのx座標値と第3の点422bのx座標値との差の絶対値L3が前記範囲を満たさないので、第3の点422bは有効な交点として認識されない。よって、第1の点420bと第2の点421bとを結ぶ直線と第1の仮想ライン401cとがなす角度θ3が補正角度θであると認識される。この補正角度θは後述する本発明の半導体チップの位置補正方法に利用される。
図1(f)に示すように、半導体レーザチップ101cがxy直交座標系平面において、第1の辺102aがx軸に対してほぼ平行に載置される場合は、次のようにして外形が認識される。まず、上記と同様にして複数の仮想ライン401が走査される。複数の仮想ライン401のうち、最初に半導体レーザチップ101cの外周と交わる第3の仮想ライン401eは、半導体レーザチップ101c外周との間に複数の交点を有する。複数の交点のうち、x座標が最小になる交点を第4の点420c、x座標値が最大になる交点を第5の点420dとする。ここで、第5の点420dのx座標値から第4の点420cのx座標を差し引いた値L4が0.32W≦L4≦Wの範囲にあるとき、第4の点420cおよび第5の点420dを外形認識に利用できる有効な交点として認識する。第4の点420cおよび第5の点420dが有効な交点と認識されることによって、第1の辺102aがx軸に対してほぼ平行になるように半導体レーザチップ101cが載置されることを示す。この場合、補正角度は0°であると認識する。たとえば、第1の辺102aに大きな欠損があって、L4が前記範囲を満たさない場合は、第4の点および第5の点のうち、y座標値が小さい方を図1(c)における第1の点と認識して仮想ライン401を走査し、図1(d)および図1(e)に示すようにして外形認識する。なお、前記L4の範囲は、半導体レーザチップ101aの外形を認識するために設定される精度に応じて、適宜変更が可能である。
このように、駆動ステージ上のxy直交座標系平面上に載置される半導体レーザチップ101に対して仮想ライン401を走査することによって、半導体レーザチップ101の外形認識ができる。また、外形認識の際に得られるxy直交座標系平面上の任意に設定される基準位置(xy直交座標系平面の原点、半導体レーザチップ101aの光出射端面102a上に存在する図示しない光出射点に対応するx座標値およびy座標値を有する点など)に対する位置データ、補正角度θを利用して半導体レーザチップ101の位置および角度補正を実施できる。
本実施の形態では、半導体チップとして半導体レーザチップを用いるが、これに限定されず、半導体ダイオードチップなどの他の半導体チップを用いてもよい。
また、本実施の形態では、半導体レーザチップ101として、その鉛直方向上方から見る平面形状が一部に欠損を有する四角形状の半導体レーザチップを使用するけれども、それに限定されず、2つ以上の欠損を有する四角形状、1つまたは2つ以上の欠損を有する四角形状以外の多角形状、欠損を有しない四角形状をも含む多角形状、1つまたは2つ以上の欠損を有しもしくは有することなくかつ外周の少なくとも一部が湾曲する帯形状の半導体レーザチップを使用できる。また、半導体レーザチップ101の鉛直方向上方から見る平面形状が、外周の少なくとも一部に欠損を有することのある多角形であること、または外周の少なくとも一部に欠損を有することがありかつ外周の少なくとも一部が湾曲する帯形状であることが判明している場合は、前記形状の基準となる外形パターンに対応する頂点を少なくとも1つ有する半導体レーザチップ101に対して、基準外形パターンデータを外形認識方法に組み入れることにより、より精度良く外形認識を行うことができる。
また、本実施の形態では、半導体レーザチップ101a,101b,101cの鉛直方向上方から見る全体像に対して仮想ライン401を走査する構成をとるが、それに限定されず、半導体レーザチップ101a,101b,101cの外周における少なくとも第1の辺102aおよび第1の辺102aを含む近傍領域を、鉛直方向上方から撮影し、得られる撮影画像に対して仮想ライン401を走査することによっても、半導体レーザチップ101a,101b,101cの外形を認識できる。なお、半導体レーザチップ101a,101b,101cの外周に複数の辺が存在する場合は、第1の辺102aはそのうちのいずれの辺であってもよい。
また、本実施の形態では、図1(a)〜(f)に示すように、半導体レーザチップ101a,101b,101cの全体像に基づいて外形認識を行う。しかしながら、これに限定されず、図9に示すように、半導体レーザチップ101aの外周の一部である辺および近傍領域を用いて外形を認識できる。図9は半導体レーザチップ101aの一部を鉛直方向上方から見る図である。このように、半導体レーザチップ101aの外形認識は半導体チップ101a全体の撮影画像を基としても行うことができるが、本実施の形態の別の形態では光出射端面102a近傍を撮影し、光学系倍率を上げた撮影画像100dを基に外形認識および位置補正することができ、半導体チップ101aの外形の認識および位置補正の精度をさらに高めることができる。
図2は、本発明の実施の別形態である半導体チップの位置補正方法を実行する位置補正装置500の構成を模式的に示すブロック図である。図2に示す位置補正装置500は位置補正手段510と撮影手段510と制御手段520とを含む。位置補正手段510は図示しない駆動ステージと図示しない駆動手段とを含み、制御手段520に電気的に接続される。駆動ステージは、その鉛直方向上面に図示しないxy直交座標系平面が設けられ、該平面上には半導体チップが載置される。駆動ステージ上において、半導体チップの位置および/または角度が補正される。駆動手段は、駆動ステージをxy直交座標系平面におけるx軸方向およびy軸方向ならびに任意の基準位置を回転中心とする回転方向に移動可能に支持する。駆動手段が駆動ステージをx軸方向およびy軸方向ならびに回転方向に移動させることによって、半導体チップの位置および/または角度が補正される。撮影手段510は撮影装置を含み、制御手段520に電気的に接続される。撮影装置は鉛直方向上方から見る半導体チップ外周の一部または全部を撮影する装置である。撮影手段510には半導体チップの少なくとも一部たとえば光出射部近傍を高倍率で解像度良く明確に撮影できるものが好ましく使用でき、たとえば、CCDカメラなどが挙げられる。撮影手段510は駆動ステージ上に載置される半導体チップの外周の一部または全部を撮影する。制御手段520は画像入力部(記憶部)521と演算処理部522とステージ駆動部(制御部)523とを含む。画像入力部(記憶部)521は撮影手段500によって撮影される半導体チップの鉛直方向上部から見る平面形状の撮影画像が書き込まれる。また、画像入力部(記憶部)521には、本発明の半導体チップの外形認識方法を実行するためのプログラムが予め書き込まれる。画像入力部(記憶部)521には、たとえば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などを使用できる。演算処理部522は、画像入力部521から撮影画像のデータおよび本発明の半導体チップの外形認識方法を実行するためのプログラムを取り出し、該撮影画像から外形認識を行って半導体チップの角度のずれおよびxy位置のずれを認識し、演算処理して補正角度θおよび位置補正量を求める。演算処理は、たとえば、制御手段520と図示しないコンピューターとをネットワークを介して電気的に接続し、コンピューターディスプレイ上で自動的にまたは手動で行うことができる。また、演算処理部522内で行っても良い。演算処理部522による演算結果は、ステージ駆動部(制御部)523に出力される。ステージ駆動部523は演算処理部522から入力される演算結果に応じて駆動ステージを駆動させる駆動手段に制御信号を送る。駆動手段は出力された位置座標データのxy直交座標系平面における原点を基準位置として、制御信号に含まれる補正角度θおよび位置補正量に応じて、駆動ステージ510を回転方向およびxy方向に一括駆動してxyθ一括補正を行うことにより、半導体チップの位置補正を行う。演算処理部522およびステージ駆動部523は、たとえば、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピューター、マイクロプロセッサなどによって実現される処理回路である。位置補正装置500によれば、駆動ステージ上に載置される半導体チップに対して、画像の撮影、仮想ラインの走査による外形認識、外形認識からの補正角度量θおよび位置補正量の演算ならびに演算結果に基づくxyθ一括位置補正が行われ、半導体チップの載置位置が適切な位置に改められる。これによって、半導体チップの基板への精確なボンディングが可能になり、ボンディング時の不良品発生率が減少するとともに、xyθ一括位置補正が行われるので、工程が簡略化される。
図3は、本実施の別形態である半導体チップの位置補正方法を説明するフローチャートである。図4〜9は、半導体チップの位置補正の具体例を示す図である。図3に示す半導体チップの位置補正方法は、半導体チップ載置工程(スタート)S0と、撮影工程S1と、位置および補正角度認識工程S2と、角度補正値演算工程S3と、位置補正値演算工程S4と、補正駆動工程S5とを含む。
ステップS0では、半導体チップを位置補正装置500の図示しない駆動ステージ上に設けられるxy直交座標系平面上に載置する。
ステップS1では、駆動ステージのxy直交座標系平面上に載置される半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状を撮影手段510によって撮影する。撮影する部位は、半導体チップがその外周に少なくとも1つの辺を有する場合は、その辺と近傍部分のみでもよくまたは半導体チップの外周全体でもよい。得られる撮影画像は、xy直交座標系平面上での座標データとして、位置補正装置500の制御手段520における画像入力部521に入力される。
ステップS2では、演算処理部522において、画像入力部521にxy直交座標系平面上での座標データとして取り込まれる撮影画像を取り出し、本発明の半導体チップの外形認識方法を実行して半導体チップの外形を認識する。さらに外形認識に基づいて、xy直交座標系平面上での半導体チップのxy方向における位置のずれを認識する。また、xy直交座標系平面におけるx軸方向に対する半導体チップの角度のずれを認識する。
ステップS3では、ステップS2における認識に基づいて、演算処理部522において、撮影画像からx軸方向に対する半導体チップの補正角度θを演算する。図4は、補正角度θの演算方法の一例を示す図である。図4は、xy直交座標系平面上に載置される半導体レーザチップ601aの撮影画像600aである。半導体レーザチップ601aは、外周上に少なくとも1つの辺として、光出射点603aを含む光出射端面602aを有し、光出射端面602aがx軸を臨むように載置される。また、撮影画像600aの領域には、位置補正駆動原点位置604が含まれる。位置補正駆動原点位置604を中心にして、駆動手段による駆動ステージのxyθ方向への移動が実施される。図4では、本発明の外形認識方法に従って半導体レーザチップ601aの外形をxy直交座標系平面上での角度と位置のデータとして認識し、補正角度θの演算角度θが求められている。補正角度の演算は、たとえば、得られた補正角度θを基にxy直交座標系平面における座標データを任意の点(たとえば、半導体レーザチップ601aの光出射点603a)を原点とする新たなXY直交座標系平面における座標データに変換することによって行われる。より具体的には、任意に設定しうる位置補正駆動原点604を中心にデータを回転させる場合、xy直交座標系平面における座標(x,y)データは補正角度θを用いる下記式1による回転座標データ変換によって、XY直交座標系平面における座標(X,Y)データに変換される。半導体レーザチップ601aの位置データは演算処理部522にて新たなXY直交座標系平面における座標データに変換される。すなわち、半導体レーザチップ601aは演算処理部522内で仮想的にたとえば半導体チップ601bのように変換される。このXY直交座標系平面では半導体レーザチップ601bの光出射端面602bはx軸に対して平行になる。
Figure 2008124336
図5は、XY直交座標系平面に載置される仮想の半導体レーザチップ601bを示す図である。半導体レーザチップ601bは、図4に示す演算方法によって半導体レーザチップ601aをxy直交座標系平面から角度補正変換したものである。図5に示すXY直交座標系平面においては、半導体レーザチップ601bの外周全体について、座標データ(X,Y)によるラベリングが可能であるが、特定の部分のみをラベリングすることによって、工程の簡略化が可能になる。たとえば、半導体レーザチップ601bの外周上に少なくとも1つ存在する辺と辺の交点(以下「頂点」とする)および光出射点603bをXY直交座標系平面における座標データ(X,Y)によるラベリングをする。これらの座標データを用いて、位置認識工程および位置補正値演算工程を実施することもできる。すなわち、本発明の位置補正方法では、位置および補正角度認識工程で位置および角度のずれを認識した後に、補正角度値演算工程および位置補正値演算工程を順次実施する構成を採る。しかしながら、それに限定されず、補正角度認識工程および補正角度値演算工程の後に、位置認識工程および位置補正値演算工程を実施することができる。図5に示す頂点および光出射点603bから選ばれる少なくとも1つの点の座標データ(X,Y)を利用して位置認識工程および位置補正値演算工程を実施すると、作業時間が短縮でき、作業効率を高める上で好適である。また、補正角度θが大きい場合には、一層正確な位置補正値を得る上で有利である。ステップS3における演算結果は制御手段520におけるステージ駆動部523に出力される。
ステップS4では、ステップS2における認識に基づいて、演算処理部522において、任意の基準位置に対する半導体チップのxy方向における位置のずれ量を演算する。図6および7は、位置補正量の演算工程の一例を示す図である。すなわち、この位置補正量の演算工程は、図6に示す位置補正量演算工程(a)と、図7に示す位置補正量演算工程(b)とを含む。図6では、XY直交座標系平面に仮想の半導体レーザチップが載置される。図6に示す位置補正量演算工程(a)では、半導体レーザチップ601bの外周上に存在する光出射点603bと基準位置(ここでは、位置補正駆動原点604)とのX座標データのずれ量ΔXおよびY座標データのすれ量ΔYを検出し、半導体チップ601bのxy位置補正変換を行う。すなわちこの位置補正演算工程(a)では、角度補正された仮想的な半導体チップ601bの外周の座標データと、光出射点603cが位置補正駆動原点604と合致するもう1つの仮想の半導体レーザチップ601cとのずれ量ΔX,ΔYを演算する。具体的には、たとえば、仮想の半導体チップ601bの外周に存在する光出射点603bと位置補正駆動原点604とのずれ量を座標データのずれ量ΔX,ΔYとして演算する。本実施の形態では光出射点603bを基にずれ量の演算を行うが、これに限定されず、半導体チップ601bの外周または頂点の座標データを基に演算してもよい。演算により得られるΔX,ΔYがXY方向における位置補正値になる。
図7に示す位置補正値演算工程(b)では仮想の半導体レーザチップ601bを補正角度θにて逆変換する。逆変換を行うことにより、図6のXY直交座標系平面における仮想の半導体チップ601bに対する仮想の半導体チップ601cのXY補正位置のずれ量ΔX,ΔYを、図7のxy直交座標系平面における半導体チップ601aに対する仮想の半導体チップ601cのxy補正位置量Δx,Δyに変換することができる。演算結果は制御手段520におけるステージ駆動部523に出力される。
ステップS5では、ステージ駆動部523が駆動手段に制御信号を送り、ステップS3,S4で演算されたxy方向の位置のずれ量および補正角度θをxyθ補正駆動量として駆動ステージを一括駆動させ、半導体チップが任意の基準位置とほぼ一致するように位置補正駆動される。図8はxyθ一括補正駆動工程の一例を示す図である。xy直交座標系平面上に載置される半導体レーザチップ601aは、ステップS3で演算される補正角度値θおよびステップS4で演算されるxy補正位置量Δx,Δyに基づいて、位置補正駆動原点位置604を中心にして位置補正され、半導体レーザチップ601dの位置に移動する。補正駆動原点位置604は、ここでは、半導体レーザチップの光出射点が置かれる正規の位置に設定される。半導体レーザチップ601dにおいて、その光出射点604dは位置補正駆動原点位置604に一致し、光出射点604dを含む光出射端面602dは、x軸に対してほぼ平行になる。
ステップS6では、一連の位置補正工程が終了する。角度とxy位置が補正された半導体チップは、たとえば、ステム、フレーム、サブマウントチップなどの基材に移載されてボンディングされる。このようにして本実施の形態では、従来の位置補正方法に比べ、半導体チップ101をより短時間で効率よく精密に位置補正ができる。
本発明の実施の第1形態である半導体チップの外形認識方法を説明する図である。図1(a)はxy直交座標系平面上に載置される半導体レーザチップに対して走査される仮想ラインを示す図である。図1(b)は半導体レーザチップに対して走査される複数の仮想ラインを示す図である。図1(c)は第1の仮想ラインを示す図である。図1(d)および図1(e)は第1の仮想ラインと第2の仮想ラインとを示す図である。図1(f)は第3の仮想ラインを示す図である。 本実施の別形態である半導体チップの位置補正方法を実行する位置補正装置の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施の別形態である半導体チップの位置補正方法を説明するフローチャートである。 xy直交座標系平面上に載置される半導体レーザチップの撮影画像を示す図である。 XY直交座標系平面に載置される仮想の半導体レーザチップを示す図である。 位置補正量の演算工程の一例を示す図である。 位置補正量の演算工程の一例を示す図である。 xyθ一括補正駆動工程の一例を示す図である。 半導体レーザチップの一部を鉛直方向上方から見る図である。 半導体レーザチップの位置補正プロセスの一例を示す図である。図10(a)および図10(b)はそれぞれ位置補正前および位置補正後の半導体レーザチップの撮影画像を示す図である。 光出射端面上に光出射点を有する半導体レーザチップの方位角度および位置補正方法を示す図である。 矩形状の半導体レーザチップの外形認識方法を示す図である。 矩形状半導体レーザチップの別形態の外形認識方法を説明する図である。 従来の外形認識方法の問題点を説明する図である。 位置補正用のアライメント用パターンが形成される半導体チップの外形認識方法を示す図である。 半導体チップの標準外形パターンを基準パターンとして用いる位置補正方法を示す図である。 従来の半導体チップの外形認識方法および位置補正方法の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
100,600 取込画像視野
101,111,121,141,161,201,301,601 半導体チップ
102,112,132,142,162,202,302,602 光出射端面
103,113,603 光出射点
104,604 位置補正駆動原点
D 光出射点から光認識装置までの距離
θ 半導体チップの補正角度
115 光認識装置(CCDカメラなど)
116 半導体から出射された光
117 半導体から出射された光の軸線
128,148,158 従来の認識方法での光出射端面上の認識点
129,149 従来の認識方法での光出射端面に隣接して繋がる端面上の認識点
130,150,160 レーザ出射端面の外周の辺上の認識点に基づく一次近似直線
131,151 レーザ出射端面の外周の辺に隣接する辺上の認識点に基づく一次近似直線
132,152 半導体チップの鉛直方向上方から見た半導体チップの外周における光出射面の外形の端点
203 半導体チップ上のアライメントマーク
401 ステージ上に予め定められたxy直交座標系のx軸に平行に走査される仮想ライン
420 本実施の形態での第1の点
421 本実施の形態での第2の点
422 本実施の形態での第3の点
L2 第1の点のx座標の値と第2の点のx座標の値の差分
L3 第1の点のx座標の値と第3の点のx座標の値の差分
500 位置補正装置
510 位置補正手段
520 撮影手段
530 制御手段
521 画像入力部(記憶部)
522 演算処理部
523 ステージ駆動部(制御部)

Claims (15)

  1. 外周上に少なくとも第1の辺を有する半導体チップをxy直交座標系平面上に載置することによってその外形を認識する半導体チップの外形認識方法であって、
    xy直交座標系平面内でx軸に平行な方向に走査され、かつ、走査毎にy座標の値が増加する位置にずれて走査される複数の仮想ラインと、半導体チップの外周との複数の交点を利用して半導体チップの外形を認識することを特徴とする半導体チップの外形認識方法。
  2. 半導体チップは光出射点を含む光出射端面を有し、かつ、第1の辺は光出射端面の外周部分に存在することを特徴とする請求項1記載の半導体チップの外形認識方法。
  3. 半導体チップと最初に交わる仮想ラインが、半導体チップの外周との交点を1つ有するとき、
    前記交点を外形認識のための第1の点とするとともに、前記仮想ラインよりもy座標の値が増加する位置に複数の仮想ラインをさらに走査することを特徴とする請求項1または2記載の半導体チップの外形認識方法。
  4. 半導体チップと最初に交わって半導体チップの外周との交点を1つ有する仮想ラインよりもy座標の値が増加する位置に走査され、半導体チップの外周との間に複数の交点を有する仮想ラインのうちで、半導体チップと最初に交わる仮想ラインと、半導体チップの外周との複数の交点のうち、
    x座標の値が最小になる交点を第2の点、x座標の値が最大になる交点を第3の点とし、第1の点、第2の点および第3の点を利用して半導体チップの外形を認識することを特徴とする請求項3記載の半導体チップの外形認識方法。
  5. 半導体チップは、その外周に少なくとも第1の辺とともに、第1の辺に隣接して第1の辺につながり、第1の辺よりもx座標値が増加する方向に延びる第2の辺とを有し、
    仮想ラインと第1の辺との交点が第2の点であり、かつ、仮想ラインと第2の辺との交点が第3の点であることを特徴とする請求項4記載の半導体チップの外形認識方法。
  6. 第2の点が存在する第1の辺と仮想ラインとがなす角と、第3の点が存在する第2の辺と仮想ラインとがなす角のうち、仮想ラインとともに角度のより小さい角をなす辺上に存在する点を利用して半導体チップの外形を認識することを特徴とする請求項5記載の半導体チップの外形認識方法。
  7. 第1の点のx座標値と第2の点のx座標値との差の絶対値L2が0.2W≦L2<W
    (式中Wは半導体チップの第1の辺の長さである)、かつ、第1の点のx座標値と第3の点のx座標値との差の絶対値L3が0.2W≦L3<W(式中Wは前記に同じである)であるとき、第2の点および第3の点を外形認識に利用できる点として認識し、
    L2およびL3の両方が前記範囲を満たさないとき、さらにy座標の値が増加する位置に複数の仮想ラインを走査することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の半導体チップの外形認識方法。
  8. 半導体チップと最初に交わる仮想ラインが、半導体チップの外周との交点を複数有するとき、
    x座標の値が最小になる交点を第4の点、x座標の値が最大になる交点を第5の点とし、第4の点のx座標値と第5の点のx座標値との差の絶対値L4が0.32W≦L4≦W(式中Wは半導体チップの第1の辺の長さである)であるときに、
    第4の点および第5の点を外形認識に利用できる点として認識することを特徴とする請求項1記載の半導体チップの外形認識方法。
  9. 半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状を撮影し、得られる撮影画像に対して複数の仮想ラインを走査することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体チップの外形認識方法。
  10. 半導体チップの外周における少なくとも第1の辺および第1の辺を含む外周の鉛直方向上方から見る平面形状を撮影することを特徴とする請求項9記載の半導体チップの外形認識方法。
  11. 半導体チップは、
    その鉛直方向上方から見る平面形状が、外周の少なくとも一部に欠損を有することのある多角形または外周の少なくとも一部に欠損を有することがあり、かつ、外周の少なくとも一部が湾曲する帯状形であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体チップの外形認識方法。
  12. 半導体チップは、
    その鉛直方向上方から見る平面形状において、基準外形パターンの鉛直方向上方から見る平面形状における頂点に対応する頂点を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の半導体チップの外形認識方法。
  13. その外周上に少なくとも第1の辺を有する半導体チップをステージ上のxy直交座標系平面に載置する半導体チップ載置工程と、
    xy直交座標系平面に載置される半導体チップの鉛直方向上方から見る平面形状の少なくとも一部を撮影して撮影画像を得る撮影工程と、
    撮影工程で得られる撮影画像に対して請求項1〜12のいずれか1つの半導体チップの外形認識方法を行って、半導体チップの外形からxy直交座標系平面上での位置および補正角度を認識する位置および補正角度認識工程と、
    位置および補正角度認識工程で認識される補正角度に応じて、xy直交座標系平面上の任意の点を中心にして撮影画像における角度補正値を演算する角度補正値演算工程と、
    位置および補正角度認識工程で認識される位置に応じて、xy直交座標系平面の任意の点を中心にして撮影画像におけるx軸方向およびy軸方向の位置補正値を演算する位置補正値演算工程と、
    角度補正値演算工程および位置補正値演算工程における演算結果に応じてステージを駆動させて半導体チップの角度および位置を補正する補正駆動工程とを含むことを特徴とする半導体チップの位置補正方法。
  14. xy直交座標系平面上の任意の点は、
    xy直交座標系平面の原点であることを特徴とする請求項13に記載の半導体チップの位置補正方法。
  15. 半導体チップはその外周に光出射点を含む光出射端面を有し、
    xy直交座標系平面上の任意の点は、
    光出射点に対応するx座標値およびy座標値を有する点であることを特徴とする請求項13または14記載の半導体チップの位置補正方法。
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