JP2008122508A - 接合プリズム、映像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよび映像撮像装置 - Google Patents

接合プリズム、映像表示装置、ヘッドマウントディスプレイおよび映像撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】接合線幅W1を小さくして、接合部を介してシースルーで観察される外界像の品位の劣化を回避する。接合面に配置された光学素子24の光学性能を確実に発揮させる。
【解決手段】接眼プリズム22において、接合面である面22eを含む面と、2つの対向面の一方である面22cとのなす角度が鈍角となるように、面22eは面22cに対して傾斜して設けられている。この構成において、面22eと面22cとの間に、面22eに対して凸となる凸部22pが形成されるように、面22eと面22cとを連結する面22mを設ける。接眼プリズム22と偏向プリズム23とは、凸部22pを介してこれらのプリズム間で連続した面が形成されるように接合される。凸部22pを設けることにより、接合部に光学素子24の配置空間や接着剤25の充填空間が確保されるので、接合時に接合線幅W1が広がることはなく、光学素子24が各プリズム間で圧接されることもない。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの光学プリズムを接合してなる接合プリズムと、その接合プリズムを備えた映像表示装置と、その映像表示装置を備えたヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する)と、上記接合プリズムを備えた映像撮像装置とに関するものである。
従来、2つの光学プリズムを接合した接合プリズムとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。図16は、特許文献1の接合プリズムの接合部の模式的な断面図である。この接合プリズムは、基板を一旦2要素101・102に切断し、その切断部に光学素子103を挟み込み、その2要素101・102を接着剤104で接合することによって得られている。
一方、凹凸が存在する面に、光学素子を形成するフィルムを貼合する手法として、例えば特許文献2や特許文献3に開示されたものがある。特許文献2では、フィルムを押圧して貼付面に貼り付けるローラとして、貼付面の凹凸に追従可能な柔軟性を有するローラを用い、このローラの軸部を貼付面の曲率に応じて湾曲させることにより、フィルムを貼付面に貼り付けるようにしている。また、特許文献3では、ゴムローラのゴムの部分に、貼付面の凹凸や曲率を吸収するのに適当な厚みを持たせ、そのゴムローラを用いてフィルムを貼付面に貼り付けることにより、貼り付け時の気泡の混入やしわの発生を抑制するようにしている。
特開2004−29544号公報(段落〔0022〕参照) 特許第3428552号公報(請求項1参照) 特開平7−272625号公報(請求項1、段落〔0011〕参照)
ところが、特許文献1の手法で接合プリズムを得る場合には、光学素子103や接着剤104の厚みで、2要素101・102の接合線、すなわち、接合時の2要素101・102の境界線で外観に現れる線の幅Wが大きくなり、接合線の部位を透過してシースルーで観察される外界像の光学性能(品位)が悪くなる。また、接合面に配置された光学素子103が、接着時に2要素101・102で押し付けられて機能しなくなる可能性もある。
また、凹凸が存在する面にフィルムを貼合する場合に、ローラの軸部を湾曲させる特許文献2の手法では、ローラは大きな凹凸には追従できるが、ローラ径に対して微小な段差の凹凸には追従することができない。したがって、フィルムが貼り付けられる面(例えば一方の光学プリズムの接合面)に凹凸が存在している場合には、特許文献2の手法ではうまくフィルムを貼り付けることができない。
また、特許文献3の手法では、滑らかな凹凸形状にはゴムローラを変形によって追従させることができるが、例えば直角に近いコーナーの段差部分にはゴムローラを変形だけで追従させることはできない。その結果、フィルムを段差の近傍まで貼り付けることができない。なお、コーナーの段差部分にゴムローラを追従させるべく、ゴムローラのゴム硬度を低くしすぎると、フィルム貼合時に気泡が入りやすくなる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その主な目的は、2つの光学プリズムの接合線幅を小さくして、接合線の部位を透過してシースルーで観察される外界像の品位の劣化を回避できるとともに、接合面に配置された光学素子の光学性能を確実に発揮させることができる接合プリズムと、その接合プリズムを備えた映像表示装置と、その映像表示装置を備えたHMDと、上記接合プリズムを備えた映像撮像装置とを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、光学プリズムのフィルム貼付領域に凹凸が存在していても、貼付面に気泡が入ったり、しわがよることなくフィルムを段差近傍まで貼り付けて光学素子を形成した接合プリズムと、その接合プリズムを備えた映像表示装置と、その映像表示装置を備えたHMDと、上記接合プリズムを備えた映像撮像装置とを提供することにある。
本発明の接合プリズムは、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとを互いの接合面を介して接合してなる接合プリズムであって、第1の光学プリズムおよび第2の光学プリズムの少なくとも一方は、接合面を含む面に対して鈍角または略鈍角を形成する鈍角形成面と、接合面と鈍角形成面との間に、接合面に対して凸となる凸部が形成されるように、接合面と鈍角形成面とを連結する連結面とを有しており、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとは、上記凸部を介してこれらの光学プリズム間で連続した面が形成されるように接合されていることを特徴としている。
なお、上記した接合面、鈍角形成面および連結面は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。例えば、接合面および鈍角形成面が平面であれば、接合面を含む面も平面となり、この面と鈍角形成面とのなす角度は純粋な鈍角となる。一方、接合面および鈍角形成面の少なくとも一方が曲面であれば、接合面を含む面と鈍角形成面とのなす角度は平面同士のなす角度ではないので純粋な鈍角とはならず、それに近い略鈍角となる。
上記の構成によれば、第1の光学プリズムおよび第2の光学プリズムの少なくとも一方は、接合面に凸部が形成されるように接合面と鈍角形成面とを連結する連結面を有しているので、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとを各接合面を介して接合したときに、その接合部には各接合面と連結面とで囲まれた一定の空間が形成される。これにより、その空間内に例えば光学素子(例えばホログラム光学素子)を配置したり、接着剤を充填したりすることが可能となる。したがって、たとえ、接合部に光学素子を配置したり、接着剤を充填する構成を採用したとしても、そのような光学素子や接着剤の厚さに起因して第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとの接合線(接合時の境界線で外観に現れる線)の幅が広がることはなく、むしろ、連結面がない構成よりも接合線幅を狭くすることができる。
しかも、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとは、上記凸部を介してこれらの光学プリズム間で連続した面(表面)が形成されるように接合されており、表面に段差が生じるように接合されているわけではない。
したがって、本発明の接合プリズムを例えばシースルーで外界像を観察することが可能な映像表示装置に適用したときでも、接合線の部位を透過して観察される外界像の品位が低下するのを回避することができ、外界像を良好に観察できる範囲を広げることが可能となる。
また、両プリズムの接合部に光学素子の配置空間を確保することができるので、接合時に光学素子が圧接されることもなく、光学素子の光学性能を確実に発揮させることができる。
ここで、接合面からの上記凸部の高さは、30μm以上300μm以下であることが望ましい。なお、接合面が曲面である場合、凸部の高さとは、例えば接合面端部での接平面に対する凸部の高さを想定することができる。凸部の高さが上記範囲内であれば、両プリズムの接合部に光学素子を配置したり、接着剤を充填する構成を採用しても、その接合線の幅を狭くできる効果を十分に得ることができる。
また、本発明においては、第1の光学プリズムおよび第2の光学プリズムの両方が、鈍角形成面と連結面とをそれぞれ有しており、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとは、各々の鈍角形成面と連結面とによって形成される各凸部を介してこれらの光学プリズム間で連続した面が形成されるように接合されていてもよい。
この場合、接合プリズムの例えば表裏に現れる接合線の幅を狭くすることができるので、本発明の接合プリズムを上記映像表示装置に適用した場合に、外界像を良好に観察できる範囲をさらに広げることができる。
また、本発明において、接合面、鈍角形成面および連結面は、それぞれ平面であってもよい。この場合は、そのような構成の接合プリズムにおいて、上述した本発明の効果を得ることができる。
このとき、鈍角形成面と連結面とのなす角度は、80度以上100度以下であることが望ましい。この場合、接合面上に凸部を確実に形成して光学素子の配置空間を確実に確保しつつ、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとの接合線の幅を限りなく狭くすることができる。
また、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとの接合線の幅は、100μm以下であることが望ましい。接合線幅100μm以下は、人間の明視の距離(30cm)で眼の解像限界(1分)以下に対応する。つまり、この接合線幅では、外部から接合線の部位を見たときに、接合線を明確に視認することができなくなる。したがって、接合プリズムの外観上の品位が損なわれることがない。また、このレベルまで接合線幅を狭くすることにより、外界像を非常に良好に観察することが可能となる。
また、本発明において、第1の光学プリズムは、入射面から入射する光と外界像の光とを両方とも射出面に導く光学素子が配置されるコンバイナ面を有しており、上記コンバイナ面を上記凸部が形成される接合面として第2の光学プリズムと接合されていてもよい。
このように、第1の光学プリズムのコンバイナ面上に凸部が形成されていることにより、コンバイナ面と第2の光学プリズムの接合面との間に、光学素子(例えばホログラム光学素子)を圧接することなく配置できる空間を確保することができる。
また、本発明の接合プリズムは、第1の光学プリズムの上記コンバイナ面上に配置される光学素子を有しており、上記光学素子は、上記コンバイナ面に対する凸部の高さよりも薄く形成されていることが望ましい。
この構成では、光学素子はコンバイナ面上に形成される凸部の高さよりも薄いので、両プリズムの接合時には、上記コンバイナ面と第2の光学プリズムの接合面との間に光学素子が圧接されることなく埋設される。したがって、光学素子を配置することによって第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとの接合線の幅が広がることはない。つまり、接合線の幅を小さく保ったまま、光学素子を両プリズム間に埋設することができる。
このとき、上記光学素子は、体積位相型の反射型ホログラム光学素子であってもよい。上記ホログラム光学素子(以下、HOEとも称する)においては、外界像の光の透過率が高いので、外界像をシースルーで観察可能な映像表示装置に、上記光学素子を有する接合プリズムを適用したときに、観察者は外界像を明瞭に観察することができる。
また、本発明において、上記光学素子は、上記凸部の高さよりも厚さの薄いフィルムを、上記凸部の高さよりも大径のローラで上記コンバイナ面に押し付けることによって形成されており、上記ローラの移動方向は、上記コンバイナ面と、上記凸部を構成する連結面との境界線に対して略垂直方向であり、上記フィルムは、上記ローラの移動により、上記境界線近傍まで密着貼合されている構成であってもよい。
ローラの移動方向は、上記境界線に対して略垂直方向であるので、コンバイナ面に上記の凸部が形成されており、かつ、その段差部分がほぼ直角に形成されていても、ローラ硬度を極端に低下させることなく、ローラによってフィルム全面に常に均一な圧力(負荷)を加えることができる。これにより、気泡が入ったり、しわがよることなく、フィルムを均一にコンバイナ面に貼合できるとともに、上記境界線近傍までフィルムを密着貼合することが可能となる。
また、本発明において、上記第1の光学プリズムは、上記境界線が一直線上となるように複数の第1の光学プリズムを配置して、上記フィルムが同時に複数の第1の光学プリズムに貼合されたものの一つであることが望ましい。この場合は、上記フィルムの第1の光学プリズムへの貼付効率を向上させることができる。
また、本発明において、上記光学素子は、上記凸部の高さよりも厚さの薄いフィルムを、上記凸部の高さよりも大径のローラで上記コンバイナ面に押し付けることによって形成されており、上記フィルムを第1のフィルムとすると、上記光学素子は、高さ調整用の第2のフィルムが第1のフィルムに貼付されて上記ローラによりコンバイナ面に貼合された後、上記第2のフィルムを剥離することによって形成されており、上記第2のフィルムは、上記第1のフィルムの厚さとの合計が上記凸部の高さよりも大きくなるような厚さを有している構成であってもよい。
第2のフィルムと第1のフィルムとのフィルム厚の合計が凸部の高さよりも大きいので、コンバイナ面と凸部との段差の存在が実質上問題にならなくなり、ローラの移動方向によらずに、ローラによって第2のフィルムを介して第1のフィルム全面に常に均一な圧力(負荷)を加えることができる。これにより、気泡が入ったり、しわがよることなく、第1のフィルムを均一にコンバイナ面に貼合できるとともに、上記境界線近傍まで第1のフィルムを密着貼合することが可能となる。
また、本発明において、上記コンバイナ面に貼付されるフィルムは、フォトポリマーからなる感光層を含んでおり、上記光学素子は、上記フィルムを第1の光学プリズムに貼付した後、上記感光層にレーザ光を2光束で照射し、その干渉によって体積位相型の反射型ホログラム光学素子が形成されたものであってもよい。
上記フィルムの感光層がフォトポリマーからなるので、ドライプロセスのみで体積位相型の反射型HOEを作製することができ、製造が簡便で容易である。また、フィルムを第1の光学プリズムに貼付した後にHOEを作製するので、HOEを常に適切な位置に形成することができる。つまり、例えば、映像表示素子からの映像光を光学素子を介して観察者の瞳に導く映像表示装置に本発明の接合プリズムを適用した場合でも、常に観察者の眼前にHOEを位置させることができ、HOEの配置位置のずれが生じない。
本発明の映像表示装置は、発光ダイオードからなる光源と、上記光源からの光を変調して映像を表示する映像表示素子と、上述した本発明の接合プリズムとを有し、上記接合プリズムは、上記第1の光学プリズムの接合面に配置される体積位相型の反射型ホログラム光学素子を含み、上記映像表示素子からの映像光を、第1の光学プリズムの入射面より入射させ、内部で複数回全反射して上記ホログラム光学素子に導き、上記ホログラム光学素子にて映像光を拡大反射して射出面より外部に射出して観察者の眼に虚像として導くと同時に、上記ホログラム光学素子を透過した外界像の光を観察者の眼に導くことを特徴としている。
上記の構成によれば、光源から出射される光(LED光)は映像表示素子によって変調され、映像光として出射される。この映像光は、第1の光学プリズムの入射面から入射し、内部で複数回全反射した後、HOEにて反射されて射出面から射出される。これにより、観察者は、上記映像を拡大虚像として観察することができる。また、HOEを透過した外界像の光は観察者の眼に導かれるので、観察者は上記虚像と外界像とを同時に観察することが可能となる。
このように、HOEを用いて装置を構成することにより、装置を小型軽量にできる。また、光源であるLEDの発光波長とHOEの回折波長とを合わせれば、明るい映像を観察者に提供できる。さらに、第1の光学プリズム内での全反射を用いた構成なので、接合プリズムを小型軽量にできるとともに、外界像の光の透過率が高くなり、外界像を良好に観察することができる。また、映像表示素子を視野の周辺に配置することが可能となり、広い外界視野角を確保することができる。
このとき、上記ホログラム光学素子は、上記映像表示素子にて表示された映像を拡大する正の非軸対称な光学パワーを有しており、上記表示映像を観察者の眼に虚像として導く接眼光学系の少なくとも一部を構成していてもよい。この場合は、接眼光学系を小型にできるとともに、良好に収差補正された映像を観察者に提供することができる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、上述した本発明の映像表示装置と、上記映像表示装置を観察者の眼前で支持する支持手段とを備えていることを特徴としている。この構成では、映像表示装置が支持手段によって観察者の眼前で支持されるので、観察者はハンズフリーとなり、外界像および映像表示素子での表示映像を虚像として観察しながら、空いた手で所望の作業を行うことができる。また、観察者の観察方向が一方向に定まるので、観察者は暗環境でも表示映像を探しやすいという利点もある。
本発明の映像撮像装置は、被写体像を撮像する撮像素子と、上述した本発明の接合プリズムとを有し、上記接合プリズムは、上記第1の光学プリズムの接合面に配置される体積位相型の反射型ホログラム光学素子を含み、被写体像の光を第1の光学プリズムの入射面より入射させ、上記ホログラム光学素子にて反射させた後、内部で複数回全反射させて射出面より外部に射出し、上記撮像素子に導くと同時に、上記ホログラム光学素子を透過した外界像の光を観察者の眼に導くことを特徴としている。
この構成では、被写体像の光は第1の光学プリズムの入射面から入射し、HOEにて反射された後、内部で複数回全反射して射出面から射出され、撮像素子に導かれる。また、これと同時に、HOEを透過した外界像の光は観察者の眼に導かれる。
このように、HOEを用いて装置を構成することにより、装置を小型軽量にできる。また、第1の光学プリズムでの全反射を用いた構成なので、接合プリズムを小型軽量にできるとともに、外界像の光の透過率が高くなり、外界像を良好に観察することができる。また、撮像素子を視野の周辺に配置することが可能となり、広い外界視野角を確保することができる。
本発明によれば、第1の光学プリズムおよび第2の光学プリズムの少なくとも一方の接合面上に凸部を形成し、これによって、接合部に光学素子を配置したり、接着剤を充填する空間を確保しているので、接合部に光学素子を配置して接着剤で両プリズムを接合する構成としても、両プリズムの接合線幅を狭くすることができる。しかも、第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとは、表面に段差が生じるように接合されているわけではない。したがって、本発明の接合プリズムを例えばシースルーで外界像を観察することが可能な映像表示装置に適用したときでも、接合線の部位を透過して観察される外界像の品位が低下するのを回避することができ、外界像を良好に観察できる範囲を広げることが可能となる。また、凸部の形成により、両プリズムの接合部に光学素子の配置空間を確保することができるので、接合時に光学素子が圧接されることもなく、光学素子の光学性能を確実に発揮させることができる。
また、光学素子が配置される接合面(コンバイナ面)には、凸部の形成により段差が生じているが、光学素子を形成するフィルムをローラを用いてコンバイナ面に貼合する場合でも、ローラの移動方向を、コンバイナ面と連結面との境界線に対して略垂直方向としたり、高さ調整用のフィルムを介して貼合することで、ローラ硬度を極端に低下させることなく、フィルム全面に常に均一な圧力を加えることができる。これにより、気泡が入ったり、しわがよることなく、フィルムを均一にコンバイナ面に貼合できるとともに、凸部近傍までフィルムを密着貼合することが可能となる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(1.HMDについて)
図2(a)は、本実施形態に係るHMDの概略の構成を示す平面図であり、図2(b)は、HMDの側面図であり、図2(c)は、HMDの正面図である。HMDは、映像表示装置1と、それを支持する支持手段2とを有しており、全体として、一般の眼鏡から一方(例えば左目用)のレンズを取り除いたような外観となっている。
映像表示装置1は、観察者に外界像をシースルーで観察させるとともに、映像を表示して観察者にそれを虚像として提供するものである。図2(c)で示す映像表示装置1において、眼鏡の右目用レンズに相当する部分は、後述する接眼プリズム22および偏向プリズム23(ともに図3参照)の貼り合わせによって構成されている。なお、映像表示装置1の詳細な構成については後述する。
支持手段2は、映像表示装置1を観察者の眼前(例えば右目の前)で支持するものであり、ブリッジ3と、フレーム4と、テンプル5と、鼻当て6と、ケーブル7とを有している。なお、フレーム4、テンプル5および鼻当て6は、左右一対設けられているが、これらを左右で区別する場合は、右フレーム4R、左フレーム4L、右テンプル5R、左テンプル5L、右鼻当て6R、左鼻当て6Lのように表現するものとする。
映像表示装置1の一端は、ブリッジ3に支持されている。このブリッジ3は、映像表示装置1のほかにも左フレーム4Lおよび鼻当て6を支持している。左フレーム4Lは、左テンプル5Lを回動可能に支持している。一方、映像表示装置1の他端は、右フレーム4Rに支持されている。右フレーム4Rにおいて映像表示装置1の支持側とは反対側端部は、右テンプル5Rを回動可能に支持している。ケーブル7は、外部信号(例えば映像信号、制御信号)や電力を映像表示装置1に供給するための配線であり、右フレーム4Rおよび右テンプル5Rに沿って設けられている。
観察者がHMDを使用するときは、右テンプル5Rおよび左テンプル5Lを観察者の右側頭部および左側頭部に接触させるとともに、鼻当て6を観察者の鼻に当て、一般の眼鏡をかけるようにHMDを観察者の頭部に装着する。この状態で、映像表示装置1にて映像を表示すると、観察者は、映像表示装置1の映像を虚像として観察することができるとともに、この映像表示装置1を介して外界像をシースルーで観察することができる。
(2.映像表示装置について)
次に、上述した映像表示装置1の詳細について説明する。
図3は、映像表示装置1の概略の構成を示す断面図である。映像表示装置1は、映像表示部11と、接眼光学系21とで構成されている。映像表示部11は、光源12と、一方向拡散板13と、集光レンズ14と、LCD15とを有している。
光源12は、中心波長が例えば465nm、520nm、635nmとなる3つの波長帯域の光を発するRGB一体型のLEDで構成されている。一方向拡散板13は、光源12からの照明光を拡散させるものであるが、その拡散度は方向によって異なっている。より詳細には、一方向拡散板13は、HMDを観察者が装着したときの左右方向に対応する方向(図3の紙面に垂直な方向)には、入射光を約40゜拡散させ、HMDを観察者が装着したときの上下方向(図3の紙面に平行な方向)には、入射光を約0.2゜拡散させる。集光レンズ14は、一方向拡散板13にて拡散された光を集光するものである。集光レンズ14は、上記拡散光が効率よく光学瞳Eを形成するように配置されている。
LCD15は、映像信号に基づいて光源12からの光を変調することにより、映像を表示する映像表示素子である。なお、本実施形態では、LCD15は、透過型であるが、反射型で構成されていてもよい(この場合、光源12などの他の光学素子の配置位置を工夫する必要がある)。また、LCD以外の光変調素子(例えばDMD(Digital Micromirror Device;米国テキサスインスツルメント社製))を映像表示素子として用いてもよい。
一方、接眼光学系21は、接合プリズムで構成されている。この接合プリズムは、接眼プリズム22(第1の光学プリズム)と偏向プリズム23(第2の光学プリズム)とを、光学素子24を挟んで接合してなっている。
接眼プリズム22および偏向プリズム23は、例えばアクリル系樹脂で構成されており、これらは接着剤で接合されている。接眼プリズム22は、平行平板の下端部を楔状にし、その上端部を厚くした形状で構成されており、面22a・22b・22cを有している。面22aは、映像表示部11からの映像光が入射する入射面であり、面22b・22cは互いに対向する面である。このうち、面22bは、全反射面兼射出面となっている。
偏向プリズム23は、平行平板の上端部を接眼プリズム22の下端部に沿った形状とすることによって、接眼プリズム22と一体となって略平行平板となるように構成されている。接眼プリズム22に偏向プリズム23を接合させない場合、外界像の光が接眼プリズム22の楔状の下端部を透過するときに屈折するので、接眼プリズム22を介して観察される外界像に歪みが生じる。しかし、接眼プリズム22に偏向プリズム23を接合させて一体的な略平行平板を形成することで、外界像の光が接眼プリズム22の楔状の下端部を透過するときの屈折を偏向プリズム23でキャンセルすることができる。その結果、シースルーで観察される外界像に歪みが生じるのを防止することができる。
光学素子24は、特定の入射角で入射する例えば465±10nm、520±10nm、635±10nmの3つの波長帯域の光を回折させる体積位相型の反射型ホログラム光学素子(HOE)で構成されている。光学素子24は、接眼プリズム22の下端部の傾斜面に貼り付けられており、この結果、接眼プリズム22と偏向プリズム23とで挟まれている。体積位相型の反射型ホログラムは、例えば、フォトポリマーからなる感光層を含む光学フィルムを接眼プリズム22上に貼り付け、これをレーザ光で露光することによって作製されるが、その詳細については後述する。
このような映像表示装置1の構成により、映像表示部11の光源12から出射された光は、一方向拡散板13にて拡散され、集光レンズ14にて集光されてLCD15に入射する。LCD15に入射した光は、映像信号に基づいて変調され、映像光として出射される。このとき、LCD15には、その映像自体が表示される。
LCD15からの映像光は、接眼光学系21の接眼プリズム22の内部にその上端面(面22a)から入射し、対向する2つの面22b・22cで複数回全反射されて、光学素子24に入射する。光学素子24に入射した光はそこで反射され、面22bを介して射出され、光学瞳Eに達する。光学瞳Eの位置では、観察者は、LCD15に表示された映像の拡大虚像を観察することができる。光学瞳Eから虚像までの距離は数m程度であり、また、虚像の大きさはLCD15に表示された映像の10倍以上である。
一方、接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24は、外界からの光をほとんど全て透過させるので、観察者は外界像を観察することができる。したがって、LCD15に表示された映像の虚像は、外界像の一部に重なって観察されることになる。以上のことから、光学素子24は、映像表示部11から提供される映像(映像光)と外界像(外光)とを同時に観察者の目に導くコンバイナとして機能していると言える。
以上のように、映像表示装置1では、LCD15から出射される映像光を、接眼プリズム22内での全反射によって光学素子24に導く構成としている。これにより、通常の眼鏡レンズと同様に接眼プリズム22および偏向プリズム23の厚さを3mm程度にすることができ、接眼光学系21ひいては映像表示装置1を小型化、軽量化することができる。また、外界像の光の透過率が高くなり、外界像を良好に観察することができる。さらに、映像表示部11を観察者の眼の直前から大きく離れた位置に配置することができ、観察者の外界に対する視野を広く確保することができる。また、光学素子24としてHOEを用いているので、LEDの発光波長とHOEの回折波長とを合わせれば、明るい映像を観察者に提供することができる。
また、光学素子24は、上述したように特定入射角の特定波長の光のみを回折させる体積位相型の反射型ホログラム光学素子で構成されているので、LCD15からの映像光が接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24を透過する外界像の光に影響を与えることがない。それゆえ、観察者は、光学素子24を介してLCD15の表示映像の虚像を観察しながら、接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24を介して外界像を通常通り観察することができる。
また、光学素子24は、映像光と外光とを同時に観察者の瞳に導くコンバイナであるので、観察者は、LCD15から提供される映像を接眼光学系21を介して観察することができるのと同時に、接眼光学系21を介してシースルーで外界像を観察することができる。
また、光学素子24を構成するホログラム光学素子は、LCD15にて表示された映像を拡大する正の非軸対称な光学パワーを有しており、上記表示映像を観察者の眼に虚像として導く接眼光学系21の少なくとも一部を構成しているので、接眼光学系21を小型にできるとともに、良好に収差補正された映像を観察者に提供することができる。
(3.接眼光学系の全体構成について)
次に、接眼光学系21の全体構成、すなわち、本発明の特徴部分を説明する上で前提となる構成について説明する。
図4(a)は、接眼プリズム22の平面図を示し、図4(b)は、接眼プリズム22の正面図を示している。また、図4(c)は、偏向プリズム23の平面図を示し、図4(d)は、偏向プリズム23の正面図を示している。さらに、図4(e)は、接眼プリズム22および偏向プリズム23を接合させた接眼光学系21の平面図を示している。なお、図3で示した接眼光学系21の断面図は、図4(e)の接眼光学系21のA−A’線矢視断面図に相当する。
接眼プリズム22は、全体として略四角錐台の形状をしており、その上面は先に示した面22cであり、下面は先に示した面22bである。これら面22b・22cは、4つの側面で囲まれている。すなわち、これらの4つの側面は、図4(a)の平面図において、上面を中心として反時計回りに配置される面22d・22e・22f・22gである。これらの面22d・22e・22f・22gは、その法線方向が互いに異なっている。
また、面22d・22e・22fは、面22b・22cに対してそれぞれ傾斜しており、偏向プリズム23との接合面となる。面22d・22e・22fは、面22bに対しては鋭角(例えば45度以下)で傾斜しており、面22cに対しては鈍角で傾斜している。上記の光学素子24は、接眼プリズム22の例えば面22eに貼り付けられている。また、面22gには、上記上面よりも上方に突出する突出部22hが形成されており、この突出部22hにおいて、面22gとは反対側には、映像光の入射面となる面22aが位置している。
一方、偏向プリズム23は、接眼プリズム22が接合することで平行平板が形成されるような形状となっている。つまり、偏向プリズム23は、平行平板から接眼プリズム22をその形状に沿ってくり抜いた形状をしている。この偏向プリズム23は、互いに対向する面23b・23cを有している。これらの面23b・23cは、接眼プリズム22との接合時に面22b・22cを含む面と同一平面上に位置する。
また、偏向プリズム23は、接眼プリズム22との接合時に面22d・22e・22fと接合される面23d・23e・23fを有している。これらの面23d・23e・23fは、その法線方向が互いに異なっており、面23bに対しては鈍角で傾斜し、面23cに対しては鋭角(例えば45度以下)で傾斜している。
このように光学素子24を貼り付けた一方の接眼プリズム22に他方の偏向プリズム23を、光学素子24を挟むように接着剤を介して接合することにより、図4(e)に示すように、接眼光学系21が形成される。この接眼光学系21は、平面視で眼鏡のレンズのような形状をしている。この接眼光学系21を用いることにより、接眼プリズム22および偏向プリズム23の接合面(面22d・22e・22f、面23d・23e・23f)を介して、シースルーで外界像を観察することが可能となる。
(4.接眼光学系の詳細な構成について)
次に、接眼光学系21の詳細、すなわち、接眼光学系21における本発明の特徴部分について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、接眼プリズム22および偏向プリズム23の各面は、平面であるとする。
図1(a)は、接眼プリズム22の断面図を示し、図1(b)は、偏向プリズム23の断面図を示し、図1(c)は、上記両プリズムを接合してなる接合プリズム(接眼光学系21)の断面図を示している。接眼プリズム22は、第1の連結面としての面22mをさらに有している。この面22mは、偏向プリズム23との接合面となる面22eと、対向する2つの面22b・22cのうちで面22eを含む面(平面)とのなす角度が鈍角となる面22cとを連結する連結面である。面22mと面22cとのなす角度は、80度以上100度以下となっている。
面22eと面22cとを面22mで連結することにより、面22eと面22cとの間には、面22eに対して凸となる凸部22pが形成されている。面22eに対する凸部22pの高さは、面22e上に形成される光学素子24の厚さ(例えば25μm)を考慮して、30μm以上300μm以下となるように設定されている。
一方、偏向プリズム23は、第1の連結面としての面23mをさらに有している。この面23mは、接眼プリズム22との接合面となる面23eと、対向する2つの面23b・23cのうちで面23eを含む面(平面)とのなす角度が鈍角となる面23bとを連結する連結面である。面23mと面23bとのなす角度は、80度以上100度以下となっている。
面23eと面23bとを面23mで連結することにより、面23eと面23bとの間には、面23eに対して凸となる凸部23pが形成されている。面23eに対する凸部23pの高さも、凸部22pと同様に、30μm以上300μm以下となるように設定されている。
上記構成の接眼プリズム22の面22eに光学素子24を形成し、偏向プリズム23と接着剤25を介して接合することにより、接眼光学系21が得られる。このとき、接眼プリズム22と偏向プリズム23とは、凸部22p・23pを介してこれらのプリズム間で連続した面(表面)が形成されるように接合される。つまり、凸部22pを介して面22cと面23cとが連続し、凸部23pを介して面22bと面23bとが連続するように、接眼プリズム22と偏向プリズム23とが接合される。
このように、接眼プリズム22の面22eには凸部22pが形成されているので、各プリズムの接合時には、面22eと面23eとの間に、光学素子24を配置したり、接着剤25を充填するための一定の空間を確保することができる。特に、本実施形態では、偏向プリズム23の面23eにも凸部23pが形成されているので、各プリズムの接合時には、面22eと面23eとの間に、凸部22pおよび凸部23pの高さに相当する略一定高さの空間を確保することができる。
したがって、本実施形態のように両プリズムの接合部に光学素子24を配置したり、接着剤25を充填する構成を採用したとしても、そのような光学素子24や接着剤25の層厚に起因して接眼プリズム22と偏向プリズム23との接合線の幅W1・W2が広がることはなく、むしろ、凸部22p・23pがない構成よりも幅W1・W2を狭くすることができる。なお、幅W1は面22c・23cの間の幅を指し、幅W2は面22b・23bの間の幅を指す。しかも、接眼プリズム22と偏向プリズム23とは、凸部22p・23pを介して表面上連続した面が形成されるように接合されており、表面に段差が生じるように接合されているわけではない。
したがって、本実施形態のようにシースルーで外界像を観察することが可能な映像表示装置1において、接合線の部位を透過して観察される外界像の品位が低下するのを回避することができ、外界像を良好に観察できる範囲を広げることが可能となる。また、両プリズムの接合部に光学素子24の配置空間を確保することができるので、接合時に光学素子24が圧接されることもなく、光学素子24の光学性能を確実に発揮させることができる。また、光学素子24は、接眼プリズム22および偏向プリズム23の間に埋設されており、外気に触れることがないので、その光学性能を安定に保つことが可能となる。
また、面22eに対する凸部22pの高さ、および面23eに対する凸部23pの高さは、光学素子24の厚さよりも厚い30μm以上300μm以下となるように設定されているので、両プリズムの接合部に光学素子24を配置したり、接着剤25を充填する構成を採用しても、その接合線の幅W1・W2を狭くできる効果を十分に得ることができる。
また、接眼プリズム22および偏向プリズム23の両方が、連結面(面22m、面23m)および凸部(凸部22p、凸部23p)をそれぞれ有しており、各凸部を介して接眼プリズム22および偏向プリズム23間で連続した面が形成されるように接合されているので、接眼光学系21の表裏に現れる接合線の幅W1・W2を同時に狭くすることができる。したがって、映像表示装置1において、外界像を良好に観察できる範囲をさらに広げることができる。
また、面22mと面22cとのなす角度は、80度以上100度以下であり、面22mは面22cに対して垂直に近いので、接合面である面22e上に凸部22pを確実に形成して接合部に光学素子24の配置空間を確実に確保しつつ、接合線幅W1を限りなく狭くすることができる。同様に、面23mと面23bとのなす角度は、80度以上100度以下であり、面23mは面23bに対して垂直に近いので、接合面である面23e上に凸部23pを確実に形成して接合部に光学素子24の配置空間を確実に確保しつつ、接合線幅W2を限りなく狭くすることができる。
特に、本実施形態では、接合線幅W1・W2が100μm以下となるように、凸部22pおよび凸部23pが形成され、接眼プリズム22と偏向プリズム23とが接合されている。例えば、凸部22pの高さや面22mの面22cに対する角度、凸部23pの高さや面23mの面23bに対する角度を適切に設定することにより、接合線幅W1・W2をともに100μm以下にすることが可能である。
接合線幅W1・W2の100μm以下は、人間の明視の距離(30cm)で眼の解像限界(1分)以下に対応する。つまり、この接合線幅W1・W2では、外部から30cmの距離で接合線の部位を見たときに、接合線を明確に視認することができなくなる。したがって、接眼光学系21が2つのプリズムを接合してなっていても、その接合部において外観上の品位が損なわれることがない。また、このレベルまで接合線幅W1・W2を狭くすることにより、外界像を非常に良好に観察することが可能となる。
また、接眼プリズム22の面22eに形成される光学素子24は、面22a(入射面)から入射する光と外界像の光とを両方とも面22b(射出面)に導くコンバイナとも言うことができる。したがって、接眼プリズム22は、光学素子24が配置されるコンバイナ面(面22e)を有しており、このコンバイナ面を凸部22pが形成される接合面として偏向プリズム23と接合されているとも言うことができる。このように、接眼プリズム22のコンバイナ面上に凸部22pが形成されていることにより、コンバイナ面と偏向プリズム23の接合面(面23e)との間に、光学素子24を圧接することなく配置できる空間を確保できることになる。
また、本実施形態では、接眼プリズム22のコンバイナ面上に配置される光学素子24は、そのコンバイナ面に対する凸部22pの高さよりも薄く(例えば25μm以下で)形成されている。この場合、接眼プリズム22と偏向プリズム23との接合時に、コンバイナ面と偏向プリズム23の接合面との間に光学素子24が圧接されることなく埋設される。したがって、光学素子24を配置することによって接眼プリズム22と偏向プリズム23との接合線の幅W1・W2が広がることはない。つまり、接合線の幅W1・W2を小さく保ったまま、光学素子24を両プリズム間に埋設することができる。したがって、接合線幅W1・W2の狭いコンバイナ埋設接合プリズムを実現することができる。
ところで、図5は、接眼光学系21の他の構成例を示す断面図である。この接眼光学系21は、接眼プリズム22には凸部22pを設ける一方、偏向プリズム23には上述した凸部23pを設けないで、両プリズムを接合させたものである。このように、一方のプリズム(ここでは接眼プリズム22)にのみ凸部(凸部22p)を設けるようにしても、その凸部の高さや接合面の傾斜角度を適切に設定すれば、接合面である面22eと面23eとの間に光学素子24を圧接することなく配置したり、接着剤25を充填したりするための空間を確保することはできる。そして、その場合でも、例えば接合線幅W1を100μm以下に狭くすることはできる。逆に、図示はしないが、偏向プリズム23にのみ凸部(凸部23p)を設けるようにしても、同様の効果を得ることはできる。
したがって、接眼プリズム22および偏向プリズム23のうちで少なくとも一方が、接合面に対して凸部が形成されるような連結面(面22mまたは面23m)を有し、両プリズムがその凸部を介して連続した面(表面)が形成されるように接合されていれば、上述した本発明の効果を得ることができると言える。
なお、以上では、接眼プリズム22において、コンバイナ面である面22e上に凸部22pを形成した例について説明したが、コンバイナ面以外の接合面、すなわち、面22dや面22fに凸部22pと同様の機能を有する凸部を設けるようにしてもよい。また、同様に、偏向プリズム23において、面23e以外の接合面、すなわち面23dや面23fに凸部23pと同様の機能を有する凸部を設けるようにしてもよい。さらには、上記凸部は1個の接合面にのみ設けられてもよいし、複数の接合面のそれぞれに設けられてもよい。また、接合面に凸部を設ける本発明の構成は、他方のプリズムとの接合面が元々1つしかないプリズムと、上記他方のプリズムとを接合してなる接眼光学系21にも勿論適用することができる。
したがって、接眼光学系21においては、接眼プリズム22および偏向プリズム23は、少なくとも1個の接合面に上記凸部が形成されるように、一方の対向面と上記接合面とを連結する連結面を有していればよいと言える。
また、図6(a)は、接眼プリズム22の他の構成例を示す断面図であり、図6(b)は、偏向プリズム23の他の構成例を示す断面図であり、図6(c)は、上記両プリズムを接合してなる接合プリズム(接眼光学系21)の断面図である。接眼プリズム22は、第2の連結面としての面22nをさらに有している。この面22nは、面22eと、対向する2つの面22b・22cのうちで面22eを含む面(平面)とのなす角度が鋭角となる面22bとを連結する連結面である。面22nと面22bとのなす角度は、80度以上100度以下となっている。また、面22nは、偏向プリズム23の面23mよりも面積が小さく形成されている。
一方、偏向プリズム23は、第2の連結面としての面23nをさらに有している。この面23nは、面23eと、対向する2つの面23b・23cのうちで面23eを含む面(平面)とのなす角度が鋭角となる面23cとを連結する連結面である。面23nと面23cとのなす角度は、80度以上100度以下となっている。また、面23nは、接眼プリズム22の面22mよりも面積が小さく形成されている。
この構成では、接眼プリズム22と偏向プリズム23との接合時には、接眼プリズム22の面22mおよび面22nがそれぞれ、偏向プリズム23の面23nおよび面23mと対向して接合される。このとき、面22nおよび面23nは、面23mおよび22mよりも面積が小さいので、接合時に面23nが面22e上の光学素子24に接触したり、面22nが面23eに接触して接合線幅W1・W2が広がるのを確実に回避することができる。つまり、上記構成によれば、接合部に光学素子24の配置空間(光学素子24を圧接することなく配置できる空間)や接着剤25の充填空間を確実に確保しながら、接合線幅W1・W2を確実に狭くすることができる。
また、面22nおよび面23nをそれぞれ設けることにより、これらの面を設けずに面22b・22eを直接交差させたり、面23c・23eを直接交差させる構成に比べて、その交差部分の先鋭度を落とすことができる。これにより、接眼プリズム22および偏向プリズム23の先端部の成形性を良好にすることができる。つまり、これらのプリズムを樹脂成形で得る際に、その樹脂を先端部まできれいに流し込んで成形することができ、各プリズムをその先端部まで精度よく成形することができる。したがって、各プリズムの先端部を透過する光によって得られる像(例えば外界像)を観察者に観察させる場合でも、その像が乱れるのを抑えることができる。
また、各プリズムの接合面を介して外界像をシースルーで観察可能とする映像表示装置1では、観察される外界像の光学性能(品位)を高めるためには、接眼光学系21を構成する接眼プリズム22および偏向プリズム23の厚さを互いに揃える必要がある(各プリズム間の表面上の段差を無くす必要がある)。この点、接眼プリズム22に面22nを設ける構成とすることで、その接眼プリズム22を樹脂成形で得る際には、図7に示すように、固定側の金型Pに対して可動側の金型Qの位置を面22nに沿った方向に調整することで、成形される接眼プリズム22の厚さを容易に調整することが可能となる。同様に、偏向プリズム23に面23nを設ける構成とすることで、その偏向プリズム23を樹脂成形で得る際には、面23nに沿った方向に金型の位置を調整することで、成形される偏向プリズム23の厚さを容易に調整することができる。また、上記のような位置調整が可能な金型P・Qは、その構成を複雑にすることなく容易に得ることができ、また特殊な金型を一から作り直す必要もない。したがって、面22nおよび面23nを各接合面に設ける構成とすることで、接合される各プリズム間の表面上の段差を容易に無くすことができ、例えば50μm未満の段差にして、観察される外界像の光学性能を高めることができる。
また、面22nと面22bとのなす角度は、80度以上100度以下であり、面23mと面23bとのなす角度とほぼ同じなので、各プリズムの接合時には、接合部に光学素子24の配置空間を確実に確保しつつ、接合線幅W2を確実に狭くすることができる。同様に、面23nと面23cとのなす角度は、80度以上100度以下であり、面22mと面22cとのなす角度とほぼ同じなので、各プリズムの接合時には、接合部に光学素子24の配置空間を確実に確保しつつ、接合線幅W1を確実に狭くすることができる。
上記した連結面(面22m・22n、面23m・23n)は、プリズム厚さ方向の幅(長さ)が例えば300μm以下に設定されればよい。厚さ3mm程度の薄い接眼プリズム22を用いても、その厚さの10分の1以下の幅の連結面とすることにより、面22eの面積を大きくして光学素子24の有効範囲を広くすることができる。
ところで、図8は、映像表示装置1の他の構成例を示す断面図である。なお、図8では、LCD15よりも前段に配置される光学素子(光源、一方向拡散板、集光レンズ)の図示を省略している。図8の構成では、LCD15からの映像光は、接眼光学系21の入射面(接眼プリズム22の面22a)から入射し、2つの対向面(接眼プリズム22の面22b・22c)の間をこれらの面で全反射することなく通過し、光学素子24にて回折反射されて光学瞳Eに達する。このような構成の映像表示装置1の接眼光学系21にも、面22eに面22m・22nを設けたり、面23eに面23m・23nを設ける上述した本発明の構成を適用することは勿論可能である。
また、図9は、映像表示装置1のさらに他の構成例を示す断面図である。なお、図9においても、LCD15よりも前段に配置される光学素子の図示を省略している。図9の接眼光学系21では、接眼プリズム22は、面22bと対向する面22cを有しておらず、面22a・22b・22eが曲面で構成されている。また、偏向プリズム23の各面23b・23c・23eの3面も曲面で構成されている。この構成では、LCD15からの映像光は、接眼光学系21の接眼プリズム22の面22aから入射し、面22bで全反射された後、面22eに配置された光学素子24にて回折反射され、光学瞳Eに達する。
このように、接眼プリズム22および偏向プリズム23の各面に曲率を持たせることにより、接眼光学系21に矯正眼鏡レンズとしての機能を持たせることができる。また、このような構成の映像表示装置1の接眼光学系21にも、例えば面22eに面22nを設けたり、面23eに面23mを設ける上述した本発明の構成を適用することは勿論可能である。なお、接合面である面23eが曲面である場合、例えば面23mによって形成される凸部23pの高さとは、面23eの端部における接平面に対する高さを考えればよい。また、面22nや面23mについても曲面とすることは可能である。さらに、例えば面23e・23bのうち少なくとも一方が曲面であれば、面23eを含む面と面23bとのなす角度は、純粋な鈍角とはならないが、それに近い角度となり、これを略鈍角と呼ぶことができる。
以上のように、各プリズムを構成する面が平面であってもよく、曲面であってもよいことから、本実施形態の接眼光学系21は、少なくとも以下のように表現することができる。すなわち、接眼光学系21は、接眼プリズム22と偏向プリズム23とを互いの接合面(面22e、面23e)を介して接合してなる接合プリズムで構成されており、接眼プリズム22および偏向プリズム23の少なくとも一方は、接合面(面22eまたは面23e)を含む面に対して鈍角または略鈍角を形成する鈍角形成面(面22cまたは面23b)と、接合面と鈍角形成面との間に、接合面に対して凸となる凸部(凸部22pまたは凸部23p)が形成されるように、接合面と鈍角形成面とを連結する連結面(面22mまたは面23m)とを有しており、接眼プリズム22と偏向プリズム23とは、凸部を介してこれらの光学プリズム間で連続した面(表面)が形成されるように接合されている構成である。
また、接眼光学系21は、接眼プリズム22と偏向プリズム23とを接合してなる接合プリズムであって、接眼プリズム22および偏向プリズム23は、それぞれ、互いに対向する2つの対向面(面22b・22c、面23b・23c)と、各対向面に対して傾斜するように設けられ、他方のプリズムと接合される少なくとも1個の接合面(面22e、面23e)とを有しており、接眼プリズム22および偏向プリズム23の少なくとも一方は、各対向面のうちで上記接合面を含む面とのなす角度が鈍角または略鈍角となる対向面(面22cまたは面23b)と、上記接合面(面22eまたは面23e)との間に、上記接合面に対して凸となる凸部(凸部22pまたは凸部23p)が形成されるように、上記対向面と上記接合面とを連結する連結面(面22mまたは面23m)を有しており、接眼プリズム22と偏向プリズム23とは、上記凸部を介して各プリズム間で連続した面が形成されるように接合されている構成である。
(5.光学素子の形成について)
次に、接眼プリズム23上に光学素子24を形成する方法について説明する。
図10は、光学素子24を形成するために用いられる光学フィルム31の概略の構成を示す断面図である。この光学フィルム31は、ベースフィルム32(ベース層)、バリアフィルム33(バリア層)、感光性フィルム34(感光層)およびカバーフィルム35(カバー層)をこの順に積層して構成されている。ベースフィルム32、バリアフィルム33、感光性フィルム34およびカバーフィルム35の厚さは、それぞれ例えば50μm、5μm、20μm、50μmである。感光性フィルム34を構成する感光材料としては、フォトポリマー、銀塩材料、重クロム酸ゼラチンなどが挙げられるが、本実施形態では、光学素子24としてのHOEをドライプロセスで容易に製造可能なフォトポリマーで構成している。
光学フィルム31を用いたHOEの作製プロセスは、以下の通りである。
(1)光学フィルム31を所定の大きさ(貼付外形)に切断する。
(2)光学フィルム31からカバーフィルム35を剥離する。
(3)例えばゴムローラからなるローラ41(図11(a)(b)参照)による押し付けにより、接眼プリズム22の面22eに光学フィルム31を貼り付ける。このとき、光学フィルム31の感光性フィルム34側が面22e側となるようにする。
(4)光学フィルム31からベースフィルム32を剥離する。
(5)可干渉性のレーザ光を感光性フィルム34に2光束で照射し、その2光束の干渉によって体積位相型の反射型ホログラム光学素子(HOE)を作製する。このとき、レーザ光としてR(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光を射出するレーザ光源を用いることで、RGBの3色に対して機能するHOE、すなわち、RGBの光を回折反射させるHOEを作製することができる。
この例では、HOEとして各プリズムの接合面間に埋設されるのは、感光性フィルム34のみ、あるいは感光性フィルム34およびバリアフィルム33である。感光性フィルム34およびバリアフィルム33の厚さの合計は、高々25μmである。したがって、上述したように凸部22p・23pの高さを30μm以上設けることにより、HOEにストレスをかけることなく埋設可能なスペースを接合部に形成することができるとともに、接合線幅の狭いHOE埋設接合光学プリズムを形成することができる。
また、上記のように光学フィルム31を接眼プリズム22の面22eに貼付した後に、2光束の干渉露光によってHOEを作製するので、HOEを常に適切な位置に形成することができる。つまり、映像表示装置1においては、常に観察者の眼前にHOEを位置させることができ、HOEの配置位置のずれが生じない。
次に、上記(3)の工程における光学フィルム31の面22eへの貼り付け方について説明する。
本実施形態では、上述したように、接眼プリズム22の面22eと面22cとを連結する面22mを設けることで、面22eの端部に凸部22pが存在する。この面22e上に光学素子24を圧接することなく配置するためには、端部に凸部22pのある面22eに、凸部22pの高さより厚さの薄い光学フィルム31を貼付する必要がある。
このとき、図11(a)に示すように、ローラ41の移動方向が面22eと凸部22p(または面22m)との境界線に平行な方向の場合、凸部22pの高さが光学フィルム31の厚さよりも大きいので、ローラ41は凸部22pで押し上げられ、ローラ面全体で光学フィルム31を押圧することができなくなる。このとき、押圧時にローラ41がゴム弾性により多少変形したとしても、その押圧が不均一になり、気泡の混入などの問題が発生しやすい。
そこで、本実施形態では、図11(b)に示すように、凸部22pの高さよりも大径のローラ41で、凸部22pの高さよりも厚さの薄い光学フィルム31を面22eに押し付ける際に、面22eと凸部22p(または面22m)との境界線に対して略垂直方向にローラ41を移動させ、光学フィルム31を上記境界線近傍まで密着して面22eに貼合している。
ローラ41の上記方向への移動により、凸部22pと面22eとの段差部分において、面22eと面22mとのなす角度がたとえ90度近くであっても、ローラ硬度を極端に低下させることなく、ローラ41によって光学フィルム31の全面に常に均一な圧力(負荷)を加えることができる。これにより、気泡が入ったり、しわがよることなく、光学フィルム31を均一に面22eに貼合することができる。そして、ローラ41の上記移動により、上記境界線近傍まで光学フィルム31を密着貼合することが可能となる。
なお、凸部22pの高さと貼付する光学フィルム31の厚さとの差が、20μm以上100μm以下の系においては、上記境界線から0.3mmの位置まで近づけて光学フィルム31を貼付することが可能であることが実験的に分かっている。つまり、凸部22pの高さと貼付する光学フィルム31の厚さとの差が上記範囲を超えて大きくなりすぎると、本実施形態の手法によっても、面22eと面22mとの境界線近傍まで光学フィルム31を貼ることが困難となる。
また、ローラ41が多少ゴム弾性によって変形することにより、上記境界線近傍まで光学フィルム31を面22eに密着貼合することが可能であるが、ローラ41が軟らかすぎると、その変形量が大きいため、光学フィルム31の広い面積部分が一度に押し付けられることとなり、気泡が入りやすくなってしまう。また、ローラ41の直径が大きすぎると、多少ローラ41が変形しても、物理的に凸部22pの境界線近傍まで光学フィルム31を密着貼合することができなくなる。以上のことを考慮して、本実施形態では、ローラ41は、直径40mm以下、ゴム硬度30以上70以下の比較的軟らかいゴムローラで構成している。
ところで、図12は、複数の接眼プリズム22の面22eに、所定の大きさに切断した複数の光学フィルム31を同時に貼合する方法を模式的に示す斜視図である。この例では、所定の大きさに切断した光学フィルム31を各接眼プリズム22の個々の面22eに貼り付けた後、面22eと凸部22p(同図の太い破線)との境界線が一直線上(同図では破線B上)に並ぶように、複数の接眼プリズム22を配置する。そして、複数の接眼プリズム22に対して、ローラ41を上記境界線とは略垂直方向に移動させ、複数の光学フィルム31を各面22eに押し付ける。
このような手法により光学フィルム31が貼付された複数の接眼プリズム22の中の一つを、上述した接眼光学系21に適用することができる。この手法によれば、複数の接眼プリズム22に対して、その個数分まとめて光学フィルム31を同時に貼付することができるので、光学フィルム31の貼付効率を向上させることができる。
また、図13は、光学フィルム31(第1のフィルム)を、高さ調整フィルム51(高さ調整用の第2のフィルム)を用いて接眼プリズム22に貼り付ける手法を模式的に示す説明図である。このような高さ調整フィルム51を用いて光学フィルム31を接眼プリズム22の面22eに貼り付けるようにしてもよい。以下、この手法について説明する。
高さ調整フィルム51は、一般的な両面テープのような構造のものであり、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)からなるフィルムの両面に接着剤層および剥離可能なカバー層を設けてなるものである。この高さ調整フィルム51は、光学フィルム31の厚さとの合計が凸部22pの高さよりも大きくなるような厚さを有している。
この手法では、凸部22pの高さよりも厚さの薄い光学フィルム31を、凸部22pの高さよりも大径のローラ41で接眼プリズム22の面22eに押し付ける際に、高さ調整フィルム51を光学フィルム31に貼付し、ローラ41により高さ調整フィルム51を介して光学フィルム31を面22eに貼合し、その後、高さ調整フィルム51を剥離することにより、光学フィルム31だけを面22e上に残す。
このように高さ調整フィルム51を用いて光学フィルム31を面22eに貼り付けることにより、面22eと凸部22pとの段差の存在が実質上問題にならなくなり、ローラ41の移動方向によらずに(図13のローラ移動方向は一例)、ローラ41によって高さ調整フィルム51を介して光学フィルム31の全面に常に均一な圧力(負荷)を加えることができる。これにより、気泡が入ったり、しわがよることなく、光学フィルム31を均一に面22eに貼合できるとともに、面22eと凸部22pとの境界線近傍まで光学フィルム31を密着貼合することが可能となる。
なお、光学フィルム31を面22eに貼り付けた後は、これに続く上記(4)の工程でベースフィルム32を剥離するので、上記(3)の工程において、高さ調整フィルム51を剥離する際に、ベースフィルム32も同時に剥離するようにしてもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図14は、本実施形態の映像撮像装置61の概略の構成を示すとともに、外界像と観察者の瞳との位置関係を示す説明図である。この映像撮像装置61は、接合光学プリズム62と、撮像光学系63と、撮像素子64とで構成されている。
接合光学プリズム62は、第1の光学プリズム71と、第2の光学プリズム72とを光学素子73を間に挟んで接合したものである。光学素子73は、第1の光学プリズム71の接合面に配置されている。本実施形態の第1の光学プリズム71、第2の光学プリズム72および光学素子73は、実施の形態1で示した接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24と全く同様の構成である。ただし、第1の光学プリズム71の面71b・71aは、接眼プリズム22の面22b・22aに対応するが、本実施形態ではそれぞれ入射面および射出面として機能している。なお、第1の光学プリズム71の面71cは、接眼プリズム22の面22cに対応している。
撮像光学系63は、接合光学プリズム62から射出された光を撮像素子64に導く光学系であり、例えば撮影レンズで構成されている。撮像素子64は、撮像光学系63を介して得られる光を受光することにより、被写体像を撮像するものであり、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサで構成されている。
つまり、本実施形態の映像撮像装置61は、実施の形態1の映像表示装置1において、光源12およびLCD15が撮影素子64に置き換わり、集光レンズ14が撮像光学系63に置き換わり、接眼光学系21が接合光学プリズム62に置き換わっただけである。その他、プリズムの形状(特に接合面に連結面や凸部を設ける構成)、HOEの作製方法、特性などは全て、上述の映像表示装置1の場合と同様である。
上記の構成によれば、被写体像(例えば観察者の瞳の像)の光は、第1の光学プリズム71の面71bから入射し、光学素子73にて回折反射された後、内部で複数回全反射して面71aから射出され、撮像光学系63を介して撮像素子64に導かれる。また、これと同時に、光学素子73を透過した外界像の光は、観察者の眼に導かれる。つまり、この映像撮像装置61の配置では、光学素子73を通して外界像を見ている観察者の瞳像を撮像することができる。
また、図15に示すように、映像撮像装置61に対する外界像と観察者の瞳との位置関係を図14の場合と逆にすれば、映像撮像装置61では、光学素子73を通して観察者が見ている外界像を撮像することができる。
このように、本実施形態では、接合面に連結面や凸部を設けた実施の形態1の各プリズムの構成を、映像撮像装置61の接合光学プリズム62に適用している。したがって、映像撮像装置61においても、接合光学プリズム62における接合線幅を狭くできる、接合線の部位を透過して観察される外界像の品位が低下するのを回避することができ、外界像を良好に観察できる範囲を広げることができる、両プリズムの接合部に光学素子73を圧接することなく配置して、光学素子73の光学性能を確実に発揮させることができる、など、実施の形態1で述べた効果と同様の効果を得ることができる。
また、光学素子73としてHOEを用いることにより、映像撮像装置61を小型軽量にできる。また、第1の光学プリズム71での全反射を用いた構成なので、接合光学プリズム62を小型軽量にできるとともに、外界像の光の透過率が高くなり、外界像を良好に観察することができる。また、撮像素子64を視野の周辺に配置することが可能となり、広い外界視野角を確保することができる。
なお、各実施の形態で説明した手法や構成を適宜組み合わせて各種装置を構成することも勿論可能である。
本発明の接合プリズムは、映像表示装置、映像撮像装置、HMDに利用可能である。
(a)は、本発明の実施の一形態に係るHMDの映像表示装置を構成する接眼光学系の接眼プリズムの断面図であり、(b)は、上記接眼光学系の偏向プリズムの断面図であり、(c)は、上記両プリズムを接合してなる接合プリズム(接眼光学系)の断面図である。 (a)は、HMDの概略の構成を示す平面図であり、(b)は、HMDの側面図であり、(c)は、HMDの正面図である。 上記映像表示装置の概略の構成を示す断面図である。 (a)は、上記接眼プリズムの平面図であり、(b)は、上記接眼プリズムの正面図であり、(c)は、上記偏向プリズムの平面図であり、(d)は、上記偏向プリズムの正面図であり、(e)は、上記両プリズムを接合した接眼光学系の平面図である。 上記接眼光学系の他の構成例を示す断面図である。 (a)は、上記接眼プリズムの他の構成例を示す断面図であり、(b)は、上記偏向プリズムの他の構成例を示す断面図であり、(c)は、上記両プリズムを接合してなる接合プリズム(接眼光学系)の断面図である。 接眼プリズムの成形に用いる金型および成形される接眼プリズムの断面図である。 上記映像表示装置の他の構成例を示す断面図である。 上記映像表示装置のさらに他の構成例を示す断面図である。 接眼プリズムの接合面上に光学素子を形成するために用いられる光学フィルムの概略の構成を示す断面図である。 (a)は、接眼プリズムにおける接合面と凸部との境界線に対して平行にローラを移動させて光学フィルムを接合面に押圧する手法を模式的に示す説明図であり、(b)は、上記境界線に対して垂直方向にローラを移動させて光学フィルムを接合面に押圧する手法を模式的に示す説明図である。 複数の接眼プリズムの接合面に、所定の大きさに切断した複数の光学フィルムを同時に貼合する方法を模式的に示す斜視図である。 高さ調整フィルムを用いて光学フィルムを接眼プリズムの接合面に貼り付ける手法を模式的に示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る映像撮像装置の概略の構成を示すとともに、上記映像撮像装置に対する外界像と観察者の瞳との位置関係の一例を示す説明図である。 上記映像撮像装置に対する外界像と観察者の瞳との位置関係の他の例を示す説明図である。 従来の接合プリズムの接合部の構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 映像表示装置
2 支持手段
12 光源
15 LCD(映像表示素子)
21 接眼光学系(接合プリズム)
22 接眼プリズム(第1の光学プリズム)
22a 面(入射面)
22b 面(射出面)
22c 面(鈍角形成面)
22e 面(接合面、コンバイナ面)
22m 面(連結面)
22p 凸部
23 偏向プリズム(第2の光学プリズム)
23b 面(鈍角形成面)
23e 面(接合面)
22m 面(連結面)
23p 凸部
24 光学素子
31 光学フィルム(第1のフィルム)
34 感光性フィルム(感光層)
41 ローラ
51 高さ調整フィルム(第2のフィルム)
61 映像撮像装置
62 接合光学プリズム(接合プリズム)
64 撮像素子
71 第1の光学プリズム
71a 射出面
71b 入射面
72 第2の光学プリズム
73 光学素子

Claims (17)

  1. 第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとを互いの接合面を介して接合してなる接合プリズムであって、
    第1の光学プリズムおよび第2の光学プリズムの少なくとも一方は、
    接合面を含む面に対して鈍角または略鈍角を形成する鈍角形成面と、
    接合面と鈍角形成面との間に、接合面に対して凸となる凸部が形成されるように、接合面と鈍角形成面とを連結する連結面とを有しており、
    第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとは、上記凸部を介してこれらの光学プリズム間で連続した面が形成されるように接合されていることを特徴とする接合プリズム。
  2. 接合面からの上記凸部の高さが、30μm以上300μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の接合プリズム。
  3. 第1の光学プリズムおよび第2の光学プリズムの両方が、鈍角形成面と連結面とをそれぞれ有しており、
    第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとは、各々の鈍角形成面と連結面とによって形成される各凸部を介してこれらの光学プリズム間で連続した面が形成されるように接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の接合プリズム。
  4. 接合面、鈍角形成面および連結面は、それぞれ平面であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の接合プリズム。
  5. 鈍角形成面と連結面とのなす角度は、80度以上100度以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の接合プリズム。
  6. 第1の光学プリズムと第2の光学プリズムとの接合線の幅が、100μm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の接合プリズム。
  7. 第1の光学プリズムは、入射面から入射する光と外界像の光とを両方とも射出面に導く光学素子が配置されるコンバイナ面を有しており、上記コンバイナ面を上記凸部が形成される接合面として第2の光学プリズムと接合されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の接合プリズム。
  8. 第1の光学プリズムの上記コンバイナ面上に配置される光学素子を有しており、
    上記光学素子は、上記コンバイナ面に対する凸部の高さよりも薄く形成されていることを特徴とする請求項7に記載の接合プリズム。
  9. 上記光学素子は、体積位相型の反射型ホログラム光学素子であることを特徴とする請求項8に記載の接合プリズム。
  10. 上記光学素子は、上記凸部の高さよりも厚さの薄いフィルムを、上記凸部の高さよりも大径のローラで上記コンバイナ面に押し付けることによって形成されており、
    上記ローラの移動方向は、上記コンバイナ面と、上記凸部を構成する連結面との境界線に対して略垂直方向であり、
    上記フィルムは、上記ローラの移動により、上記境界線近傍まで密着貼合されていることを特徴とする請求項8または9に記載の接合プリズム。
  11. 上記第1の光学プリズムは、上記境界線が一直線上となるように複数の第1の光学プリズムを配置して、上記フィルムが同時に複数の第1の光学プリズムに貼合されたものの一つであることを特徴とする請求項10に記載の接合プリズム。
  12. 上記光学素子は、上記凸部の高さよりも厚さの薄いフィルムを、上記凸部の高さよりも大径のローラで上記コンバイナ面に押し付けることによって形成されており、
    上記フィルムを第1のフィルムとすると、
    上記光学素子は、高さ調整用の第2のフィルムが第1のフィルムに貼付されて上記ローラによりコンバイナ面に貼合された後、上記第2のフィルムを剥離することによって形成されており、
    上記第2のフィルムは、上記第1のフィルムの厚さとの合計が上記凸部の高さよりも大きくなるような厚さを有していることを特徴とする請求項8または9に記載の接合プリズム。
  13. 上記コンバイナ面に貼付されるフィルムは、フォトポリマーからなる感光層を含んでおり、
    上記光学素子は、上記フィルムを第1の光学プリズムに貼付した後、上記感光層にレーザ光を2光束で照射し、その干渉によって体積位相型の反射型ホログラム光学素子が形成されたものであることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の接合プリズム。
  14. 発光ダイオードからなる光源と、
    上記光源からの光を変調して映像を表示する映像表示素子と、
    請求項1から13のいずれかに記載の接合プリズムとを有し、
    上記接合プリズムは、上記第1の光学プリズムの接合面に配置される体積位相型の反射型ホログラム光学素子を含み、上記映像表示素子からの映像光を、第1の光学プリズムの入射面より入射させ、内部で複数回全反射して上記ホログラム光学素子に導き、上記ホログラム光学素子にて映像光を拡大反射して射出面より外部に射出して観察者の眼に虚像として導くと同時に、上記ホログラム光学素子を透過した外界像の光を観察者の眼に導くことを特徴とする映像表示装置。
  15. 上記ホログラム光学素子は、上記映像表示素子にて表示された映像を拡大する正の非軸対称な光学パワーを有しており、上記表示映像を観察者の眼に虚像として導く接眼光学系の少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項14に記載の映像表示装置。
  16. 請求項14または15に記載の映像表示装置と、
    上記映像表示装置を観察者の眼前で支持する支持手段とを備えていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  17. 被写体像を撮像する撮像素子と、
    請求項1から13のいずれかに記載の接合プリズムとを有し、
    上記接合プリズムは、上記第1の光学プリズムの接合面に配置される体積位相型の反射型ホログラム光学素子を含み、被写体像の光を第1の光学プリズムの入射面より入射させ、上記ホログラム光学素子にて反射させた後、内部で複数回全反射させて射出面より外部に射出し、上記撮像素子に導くと同時に、上記ホログラム光学素子を透過した外界像の光を観察者の眼に導くことを特徴とする映像撮像装置。
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