JP2008121710A - ワンウェイクラッチおよびこれを組み込んだ流体伝動装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチおよびこれを組み込んだ流体伝動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流体伝動装置に組み込まれる従来のワンウェイクラッチにはスラストレースが必要であり、そのための設置スペースを確保しなければならなかった。
【解決手段】内輪35と、内輪35を囲む外輪36と、内輪35と外輪36との間に組み込まれる複数個のスプラグ38と、スプラグ38を挟んで対向するように内輪35と外輪36との間に相対回転可能に嵌合され、内輪35と外輪36との間隔を規定する一対のエンドベアリング42とを有する本発明によるワンウェイクラッチ34は、内輪35の外周面に形成された環状をなす内側保持溝43と、外輪36の内周面に形成された環状をなす外側保持溝44と、エンドベアリング42の内周面に突設され、内輪35の内側保持溝43に対し摺動可能に係合する内側突起部45と、エンドベアリング42の外周面に突設され、外輪36の外側保持溝44に対し摺動可能に係合する外側突起部46とを具える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプラグを用いたワンウェイクラッチおよびこれを組み込んだ流体伝動装置に関する。
スプラグを用いたワンウェイクラッチにおいては、内輪と外輪との間にスプラグを正確に配する必要がある。このため、スプラグを一定間隔に収容するリテーナや、スプラグを内輪の外周面および外輪の内周面に接触するようなばね力を与えるリボンスプリングの他に、これらを内輪と外輪との間に保持する一対のエンドベアリングなどを用いる必要がある。
このようなワンウェイクラッチを組み込んだ代表的な機械装置として、特許文献1に示すようなトルクコンバータが知られている。トルクコンバータにおいては、そのステータと変速機ケースと一体の支持筒との間にワンウェイクラッチが組み込まれ、ステータの回転方向を規定している。
特開2004−132526号公報
特許文献1に開示されたワンウェイクラッチにおいては、内輪と外輪との間からエンドベアリングが抜け外れるのを防止するため、内輪および外輪の側端面にそれぞれ摺接し得る一対のスラストレースをスナップリングを介してステータに取り付けている。
環状をなすスラストレースは、内輪と外輪との隙間を覆うようにワンウェイクラッチを挟んで対向した状態となるため、トルクコンバータ内に供給される作動油の流動がスラストレースによって阻害される可能性がある。また、これらスラストレースの板厚の分だけトルクコンバータの回転軸線に沿った方向の寸法が増大してしまうという問題もある。
本発明の目的は、スラストレースを省略して作動油の円滑な流動を促進すると共に回転軸線に沿った方向の寸法を増大させる必要のないワンウェイクラッチおよびこのワンウェイクラッチが組み込まれた流体伝動装置を提供することにある。
本発明の第1の形態は、内輪と、この内輪を囲むように配される外輪と、これら内輪と外輪との間に組み込まれる複数個のスプラグと、これらスプラグを挟んで対向するように前記内輪と外輪との間に相対回転可能に嵌合され、これら内輪と外輪との間隔を規定する一対のエンドベアリングとを有するワンウェイクラッチであって、前記内輪の外周面に形成された環状をなす内側保持溝と、前記外輪の内周面に形成された環状をなす外側保持溝と、前記エンドベアリングの内周面に突設され、前記内輪の内側保持溝に対し摺動可能に係合する内側突起部と、前記エンドベアリングの外周面に突設され、前記外輪の外側保持溝に対し摺動可能に係合する外側突起部とを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、内輪および外輪の相対回転方向がスプラグによって常に一方向にのみ規制される。エンドベアリングはその内側および外側突起部が内輪および外輪の内側および外側保持溝にそれぞれ摺動可能に係合しており、内輪と外輪とが相対回転したとしても外輪と内輪との間からエンドベアリングが抜け外れるような不具合は生じない。
本発明の第1の形態によるワンウェイクラッチにおいて、エンドベアリングの内側突起部および外側突起部がそれぞれ径方向に弾性変形可能であることが好ましい。
本発明の第2の形態は、入力部材が連結される入力側回転要素と、出力部材が連結される出力側回転要素と、これら入力側回転要素と出力側回転要素との間に介装されるステータと、このステータと固定部材との間に組み込まれるワンウェイクラッチとを具えた流体伝動装置であって、前記ワンウェイクラッチが本発明の第1の形態によるものであって、その内輪が前記固定部材に連結されると共に外輪がステータに連結されていることを特徴とする。
本発明においては、固定部材に連結された内輪に対し、外輪およびこれと一体のステータの回転方向がスプラグによって常に一方向にのみ規制される。エンドベアリングはその内側および外側突起部が内輪および外輪の内側および外側保持溝にそれぞれ摺動可能に係合しており、ステータと共に外輪が回転したとしてもエンドベアリングが外輪と内輪との間から抜け外れるような不具合は生じない。
本発明のワンウェイクラッチによると、内輪の外周面に形成された環状をなす内側保持溝と、外輪の内周面に形成された環状をなす外側保持溝と、エンドベアリングの内周面に突設され、内輪の内側保持溝に対し摺動可能に係合する内側突起部と、エンドベアリングの外周面に突設され、外輪の外側保持溝に対し摺動可能に係合する外側突起部とを具えているので、内輪および外輪に対してエンドベアリングの抜け外れを防止することができる。この結果、従来のようなスラスト軸受用のレースを使用する必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる上、ワンウェイクラッチをよりコンパクト化させることが可能である。
エンドベアリングの内側突起部および外側突起部がそれぞれ径方向に弾性変形可能な場合、内輪と外輪との間にエンドベアリングを装着する場合、特別な治具などを用いることなく、簡単な圧入操作で迅速に装着させることができる。
本発明の流体伝動装置によると、ステータと固定部材との間に組み込まれるワンウェイクラッチが本発明の第1の形態によるものであって、その内輪が固定部材に連結されると共に外輪がステータに連結されているので、内輪と外輪との間からのエンドベアリングの脱落を防止するためのレースを使用する必要がなくなった。これにより、部品点数の削減と相俟って流体伝動装置の軽量化を図ることができ、ワンウェイクラッチを通過する作動油の流れをより円滑化させることができる。
本発明による流体伝動装置を車両用トルクコンバータに応用した一実施形態について、図1〜図3を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、本発明の精神に帰属してワンウェイクラッチを必要とする他の任意の技術にも当然応用することができる。
本実施形態におけるトルクコンバータの断面構造(上半分)を図1に示す。本実施形態におけるトルクコンバータ10は、ポンプインペラ11およびフロントカバー12を含む入力側回転要素Aと、タービンランナ13およびこのタービンランナ13にリベット14を介して一体的に連結されたタービンハブ15を含む出力側回転要素Bと、フロントカバー12に押し当たる摩擦板16が外周端部に接合されたロックアップピストン17を含むロックアップクラッチ装置Cと、このロックアップクラッチ装置Cのロックアップピストン17と出力側回転要素Bのタービンハブ15とに跨がって配されるダンパ装置Dとを具えている。
上述したポンプインペラ11は、ブレード18と、このブレード18を内側に取り付けた環状のポンプシェル19とを有する。入力側回転要素Aは、このポンプインペラ11以外に、外周縁部にてポンプシェル19が接合され、入力部材としての図示しないエンジンのクランク軸に連結される駆動板を固定するためのナット部材20が溶接止めされたフロントカバー12と、ポンプシェル19の内周縁部に外周縁部が接合されるエクステンションスリーブ21などをさらに含んでいる。
出力側回転要素Bのタービンランナ13は、ポンプインペラ11と対向するブレード22と、これらブレード22を保持するタービンシェル23とを有する。この出力側回転要素Bには、出力部材としての図示しない変速機、例えば複数の遊星歯車装置を用いた自動変速機(AT)や溝幅を変更可能な一対のプーリとこれらに巻き掛けられる無端ベルトとを用いた無段変速機(CVT)の入力軸1が連結される。本実施形態では、タービンハブ15の内周面に雌スプライン15aを形成し、ここに変速機入力軸1の外周面に形成した雄スプライン1aが嵌合されるようになっている。この出力側回転要素Bのタービンハブ15のボス部15bの内周面には、シールリング24が圧入され、ボス部15bの内周面と変速機入力軸1の軸端部の外周面との間の隙間をシールしている。また、このタービンハブ15とフロントカバー12との間には、トルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向に沿ったタービンハブ15の変位を規制するスラスト受け部材25が組み込まれている。なお、このスラスト受け部材25には、トルクコンバータ10の径方向(図1中、上下方向)に沿った自動変速機油またはCVT油(以下、これらを一括して作動油と呼称する)の通過を許容する図示しない油通路が画成されている。
ロックアップピストン17の径方向内側端には、タービンハブ15側に突出する円筒状のボス部17aが形成され、タービンハブ15に形成された環状の溝部15cに対してトルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向に沿って摺動自在に嵌合されている。タービンハブ15の溝部15cとロックアップピストン17のボス部17aとの間には、シールリング26が装着され、これらの間の隙間をシールしている。このロックアップピストン17を有するロックアップクラッチ装置Cは、ロックアップピストン17の摩擦板16をフロントカバー12に一体的に押し付けてフロントカバー12とロックアップピストン17とを直結状態に保持することができるようにしたものである。より具体的には、ロックアップピストン17とポンプシェル19との間に画成される係合側油室27に供給される作動油の油圧と、フロントカバー12とロックアップピストン17との間に画成される係合解除側油室28に供給される作動油の油圧との差圧が図示しない油圧制御装置を介して制御される。この結果、ロックアップピストン17をフロントカバー12との対向方向、つまりトルクコンバータ10の回転軸線10aと平行な方向に沿って変位させることができる。これにより、フロントカバー12に対して摩擦板16を完全な非接触状態に保持することはもちろん、フロントカバー12とロックアップピストン17の摩擦板16とを摺接させる半クラッチ状態に保持することも可能となる。
この場合、後述するステータ29の回転が起こらないトルクコンバータ機能領域では、ロックアップピストン17がタービンハブ15側に変位する。これにより、フロントカバー12とロックアップピストン17の摩擦板16とが非接触状態、つまりロックアップクラッチ装置Cが非接続状態となる。この結果、入力側回転要素Aからの動力は、作動油を介してトルクが増強された状態で出力側回転要素Bへと伝達される。逆に、入力側回転要素Aおよび出力側回転要素Bの回転速度がほぼ等しくなってステータ29の空転が起こるトルクコンバータ非機能領域では、ロックアップピストン17をフロントカバー12側に変位させ、ロックアップピストン17の摩擦板16とフロントカバー12とを密着状態にする。これは、係合側油室27に供給される作動油の油圧を係合解除側油室28に供給される作動油の油圧よりも相対的に高くなるように油圧制御回路を介して制御することによりなされる。この結果、入力側回転要素Aと出力側回転要素Bとがロックアップクラッチ装置Cを介して一体的に結合し、入力側回転要素Aの駆動力が作動油を介さずにダンパ装置Dを介して出力側回転要素Bへと伝達される。
タービンハブ15とロックアップピストン17との間に配されるダンパ装置Dは、ロックアップクラッチ装置Cのロックアップピストン17にリベット30を介して一体的に連結される環状のドライブプレート31と、内周端部がタービンシェル23の内周端部と共にリベット14を介してタービンハブ15の外周縁部に一体的に接合される環状のドリブンプレート32と、これらドライブプレート31およびドリブンプレート32に跨がって配されるばね部材33とを具えている。従って、ドライブプレート31とドリブンプレート32との間での動力伝達は、ばね部材33を介して行われることとなる。
本実施形態におけるトルクコンバータ10は、タービンランナ13とポンプインペラ11との間に介在するステータ29と、このステータ29をタービンランナ13の回転方向と同一方向にのみ回転を許容するワンウェイクラッチ34などをさらに具えている。
ワンウェイクラッチ34を介して図示しない変速機ケース側に保持されるステータ29は、入力側回転要素Aのポンプインペラ11によって出力側回転要素Bのタービンランナ13へと流れ込む作動油を再びポンプインペラ11側に導くためのものであり、これによって周知のトルク増大がなされる。
本実施形態におけるワンウェイクラッチ34の抽出拡大断面構造を図2に示し、そのIII−III矢視に沿った更なる拡大断面構造を図3に示す。本実施形態におけるワンウェイクラッチ34は、内輪35と、ステータ29の内周に嵌め込まれる外輪36と、この外輪36をステータ29の内周側に保持する一対のスナップリング37と、内輪35および外輪36の間に保持されるスプラグ38とで主要部が構成される。外輪36はステータ29に対して一体的に回転可能となっているが、その回転方向はスプラグ38によって常に一方向にのみ規定されている。内輪35の内周面には、図示しない変速機ケースの一部を構成する本発明の固定部材としての支持筒2の先端部に形成された雄スプライン2aに対して嵌合する雌スプライン35aが形成されている。変速機入力軸1と支持筒2との間には、これらを同心状に保持するための針状ころ軸受3が組み込まれ、支持筒2に対する変速機入力軸1の円滑な回転を確保している。スプラグ38は、その姿勢を均一に保持するための内側リテーナ39と外側リテーナ40とで保持され、さらにリボンスプリング41によって内輪35と外輪36とに接触するような付勢力が与えられている。内側リテーナ39および外側リテーナ40は、内輪35と外輪36との間に装着される一対のエンドベアリング42によって内側および外側リテーナ39,40と共に内輪35と外輪36との間から脱落することなく保持される。一対のエンドベアリング42には、スプラグ38を横切るような作動油の流路を画成するための連通孔42aが形成され、これによって作動油が係合側油室27側へ円滑に供給されるように配慮している。本実施形態の場合、内輪35および外輪36の側端面を覆うレースが不要となるため、ワンウェイクラッチ34を横切る作動油の流れを従来のものよりも円滑に行うことができる。
エンドベアリング42の内側摺接部42bおよび外側摺接部42cが摺接する内輪35の外周面および外輪36の内周面には、それぞれ2条の環状溝43,44が形成されている。本発明の内側保持溝および外側保持溝として機能する環状溝43,44は、エンドベアリング42が内輪35と外輪36との間から抜け外れないようにするためのものであり、そのための内側および外側突起部45,46がエンドベアリング42の内側摺接部42bおよび外側摺接部42cにそれぞれ形成されている。これら内側および外側突起部45,46は、環状溝43,44の円周方向に沿って等間隔に複数個配され、環状溝43,44内に突出することによって内輪35および外輪36からエンドベアリング42の抜け外れを阻止するものである。この場合、内輪35の外周面および外輪36の内周面に対して摺接するエンドベアリング42の内側摺接部42bおよび外側摺接部42cを径方向に弾性変形可能としておくことが有効である。つまり、エンドベアリング42を内輪35と外輪36との間に装着する際、その内側摺接部42bおよび外側摺接部42cを弾性変形させ、これらに形成された内側および外側突起部45,46が内輪35および外輪36の環状溝43,44に嵌合した時点で弾性変形が解除されるような嵌め合い寸法に設定しておくことが望ましい。
内側および外側突起部45,46を内側摺接部42bおよび外側摺接部42cの全周に亙ってそれぞれ連続させることも可能である。しかしながら、本実施形態のように環状溝43,44の周方向に沿って間欠的に形成することにより、周方向に隣接する各突起部45,46の間に位置する環状溝43,44を作動油の油溜まりとして機能させることができ、内輪35および外輪36とエンドベアリング42との間の潤滑性の点で有利となる。また、環状溝43,44およびこれらに嵌合する突起部45,46の数はワンウェイクラッチ34の寸法形状などに応じて適宜変更可能であり、1つのエンドベアリング42に対して環状溝43,44を内輪35および外輪36にそれぞれ複数本ずつ形成することも当然可能である。
タービンハブ15およびエクステンションスリーブ21とワンウェイクラッチ34との間にはそれぞれスラスト軸受47が介装されており、エクステンションスリーブ21およびタービンハブ15に対するワンウェイクラッチ34の相対回転が可能となっている。
上述した実施形態では、本発明に係る流体伝動装置を車両用のトルクコンバータ10に適用したが、駆動トルクを増大させる機能を持たない流体伝動装置に適用することも当然可能である。この場合、流体伝動装置がロックアップクラッチ装置やダンパ装置を有していないものであってもよい。さらに、流体伝動装置以外にもワンウェイクラッチを組み込む必要のある任意の機械装置に本発明を適用できることは容易に理解し得よう。
本発明による流体伝動装置を車両用トルクコンバータに応用した一実施形態の内部構造を表す断面図であり、その回転軸線を境にして片側(図では上半分)のみを示している。 図1に示した実施形態におけるワンウェイクラッチの部分の抽出拡大断面図である。 図2に示したワンウェイクラッチの外輪と一方のエンドベアリングとの嵌合部分における円周方向に沿った断面図である。
符号の説明
A 入力側回転要素
B 出力側回転要素
C ロックアップクラッチ装置
D ダンパ装置
1 入力軸
1a 雄スプライン
2 支持筒
2a 雄スプライン
3 針状ころ軸受
10 トルクコンバータ
10a 回転軸線
11 ポンプインペラ
12 フロントカバー
13 タービンランナ
14 リベット
15 タービンハブ
15a 雌スプライン
15b ボス部
15c 溝部
16 摩擦板
17 ロックアップピストン
17a ボス部
18 ブレード
19 ポンプシェル
20 ナット部材
21 エクステンションスリーブ
22 ブレード
23 タービンシェル
24 シールリング
25 スラスト受け部材
26 シールリング
27 係合側油室
28 係合解除側油室
29 ステータ
30 リベット
31 ドライブプレート
32 ドリブンプレート
33 ばね部材
34 ワンウェイクラッチ
35 内輪
35a 雌スプライン
36 外輪
37 スナップリング
38 スプラグ
39 内側リテーナ
40 外側リテーナ
41 リボンスプリング
42 エンドベアリング
42a 連通孔
42b 内側摺接部
42c 外側摺接部
43,44 環状溝
45 内側突起部
46 外側突起部
47 スラスト軸受

Claims (3)

  1. 内輪と、この内輪を囲むように配される外輪と、これら内輪と外輪との間に組み込まれる複数個のスプラグと、これらスプラグを挟んで対向するように前記内輪と外輪との間に相対回転可能に嵌合され、これら内輪と外輪との間隔を規定する一対のエンドベアリングとを有するワンウェイクラッチであって、
    前記内輪の外周面に形成された環状をなす内側保持溝と、
    前記外輪の内周面に形成された環状をなす外側保持溝と、
    前記エンドベアリングの内周面に突設され、前記内輪の内側保持溝に対し摺動可能に係合する内側突起部と、
    前記エンドベアリングの外周面に突設され、前記外輪の外側保持溝に対し摺動可能に係合する外側突起部と
    を具えたことを特徴とするワンウェイクラッチ。
  2. 前記エンドベアリングの内側突起部および外側突起部は、それぞれ径方向に弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ。
  3. 入力部材が連結される入力側回転要素と、
    出力部材が連結される出力側回転要素と、
    これら入力側回転要素と出力側回転要素との間に介装されるステータと、
    このステータと固定部材との間に組み込まれるワンウェイクラッチと
    を具えた流体伝動装置であって、
    前記ワンウェイクラッチが請求項1または請求項2に記載のものであって、その内輪が前記固定部材に連結されると共に外輪がステータに連結されていることを特徴とする流体伝動装置。
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