JP2008120295A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃費優先の指示に対する車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保する。
【解決手段】アクセルオフ時にエコスイッチがオンとされているときには、エンジンの燃料カットを行なっている最中には、空調装置のコンプレッサの負荷(デューティ比)を100%とし(S250)、車速Vがエコスイッチがオフとされているときの閾値Vref3より小さな閾値Vref4未満に至ったときに空調装置のコンプレッサの負荷(デューティ比)を0%とする(S260)。これにより、エコスイッチをオフとしているときに比してコンプレッサの負荷(デューティ比)を100%とする継続時間を長くすることができ、車両の運動エネルギのより多くを冷凍サイクルに蓄えることができる。この結果、乗員室の空調における快適性を若干損なうことが生じる場合があるものの、車両の燃費を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関し、詳しくは、走行用の動力を出力する内燃機関を搭載する車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、車両の減速時にエンジンへの燃料をカットしている最中に車両用冷房装置の圧縮機を作動させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エンジンへの燃料をカットしている最中の運動エネルギの一部を圧縮機を作動させて回生することにより、車両の燃費を向上させている。
特開2003−165331号公報
上述の車両を一例として挙げることができるように、エンジンへの燃料をカットしている最中に空調装置を負荷運転することにより、車両の燃費の向上を図ることができるが、場合によっては、乗員室が過冷却となる場合も生じる。乗員室の空調より燃費を優先することを乗員が欲しているときはよいが、乗員室の快適性を欲しているときには好ましくない。また、燃費の向上と車両の良好な動特性の確保は車両にとって必要なことであるが、若干の車両の動特性の低下を伴っても燃費の向上を図りたい場合がある。これらの要請から、燃費優先を指示するスイッチなどが設けられている車両もあり、乗員室の快適性と車両の動特性と燃費との良好な関係が望まれている。
本発明の車両およびその制御方法は、燃費優先の指示に対する車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、燃費優先の指示がなされたときに必要な車両の動特性を確保した上で燃費の向上を図ることを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用の動力を出力する内燃機関を搭載する車両であって、
前記内燃機関の出力軸の動力を用いて乗員室の空気調和を行なう空調装置と、
燃費優先を指示する燃費優先指示スイッチと、
アクセルオフ時には、所定の燃料カット条件が成立しているときに前記内燃機関の燃料供給が停止されるよう前記内燃機関を制御すると共に該内燃機関の燃料供給が停止されている状態で前記所定の燃料カット条件が不成立になったときに燃料供給を開始するよう前記内燃機関を制御し、前記内燃機関の燃料供給が停止されている状態の範囲内で前記燃費優先指示スイッチの状態に基づいて前記空調装置が所定の負荷で作動するよう該空調装置を制御するアクセルオフ時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両は、アクセルオフ時には、所定の燃料カット条件が成立しているときに内燃機関の燃料供給が停止されるよう内燃機関を制御し、その後、所定の燃料カット条件が不成立になったときに燃料供給を開始するよう内燃機関を制御する。そして、内燃機関の燃料供給が停止されている状態の範囲内で燃費優先指示スイッチの状態に基づいて空調装置が所定の負荷で作動するよう空調装置を制御する。これにより、燃費優先指示スイッチの状態に応じて車両の燃費の向上と乗員室の空調との関係を変更することができ、燃費優先の指示に対する車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することができる。
こうした本発明の車両において、前記アクセルオフ時制御手段は、前記燃費優先指示スイッチがオンのときには該燃費優先指示スイッチがオフのときに比して前記空調装置が前記所定の負荷で作動する時間が長くなるよう前記空調装置を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃費優先指示スイッチをオンとすることにより、乗員室の快適性を若干損なうものの車両の燃費の向上を図ることができる。
また、本発明の車両において、車速を検出する車速検出手段を備え、前記アクセルオフ時制御手段は、前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された車速が第1車速未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御し、前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された車速が前記第1車速より小さい第2車速未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、車速を用いて空調装置が所定の負荷で作動するのを停止することができる。
この車速に基づいて空調装置が所定の負荷で作動するのを停止する態様の本発明の車両において、前記アクセルオフ時制御手段は、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された車速が前記第1車速より小さい第3車速以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御し、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された車速が前記第2車速より小さい第4車速以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃費優先指示スイッチの状態に応じて燃料カットを実行することができると共に内燃機関への燃料供給を開始することができる。即ち、燃費優先の指示がなされたときに必要な車両の動特性を確保した上で燃費の向上を図ることができる。
また、車速に基づいて空調装置が所定の負荷で作動するのを停止する態様の本発明の車両において、前記内燃機関の出力軸側の動力を無段階に変速して車軸側に出力する無段変速手段を備え、前記アクセルオフ時制御手段は、アクセルオフ時には前記内燃機関が予め定められた回転数で回転するよう前記無段変速手段を制御する手段である、ものとすることもできる。
本発明の車両において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記アクセルオフ時制御手段は、前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された回転数が第1回転数未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御し、前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された回転数が前記第1回転数より小さい第2回転数未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の回転数を用いて空調装置が所定の負荷で作動するのを停止することができる。
この内燃機関の回転数に基づいて空調装置が所定の負荷で作動するのを停止する態様の本発明の車両において、前記アクセルオフ時制御手段は、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された回転数が前記第1回転数より小さい第3回転数以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御し、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された回転数が前記第2回転数より小さい第4回転数以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃費優先指示スイッチの状態に応じて燃料カットを実行することができると共に内燃機関への燃料供給を開始することができる。即ち、燃費優先の指示がなされたときに必要な車両の動特性を確保した上で燃費の向上を図ることができる。
また、内燃機関の回転数に基づいて空調装置が所定の負荷で作動するのを停止する態様の本発明の車両において、前記内燃機関の出力軸側の動力を有段階に変速して車軸側に出力する有段変速手段を備えるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
走行用の動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関の出力軸の動力を用いて乗員室の空気調和を行なう空調装置と、燃費優先を指示する燃費優先指示スイッチと、を備える車両の制御方法であって、
アクセルオフ時には、所定の燃料カット条件が成立しているときに前記内燃機関の燃料供給が停止されるよう前記内燃機関を制御すると共に該内燃機関の燃料供給が停止されている状態で前記所定の燃料カット条件が不成立になったときに燃料供給を開始するよう前記内燃機関を制御し、前記内燃機関の燃料供給が停止されている状態の範囲内で前記燃費優先指示スイッチがオンのときには該燃費優先指示スイッチがオフのときに比して前記空調装置が所定の負荷で作動する時間が長くなるよう前記空調装置を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、アクセルオフ時には、所定の燃料カット条件が成立しているときに内燃機関の燃料供給が停止されるよう内燃機関を制御し、その後、所定の燃料カット条件が不成立になったときに燃料供給を開始するよう内燃機関を制御する。そして、内燃機関の燃料供給が停止されている状態の範囲内で燃費優先指示スイッチがオンのときには燃費優先指示スイッチがオフのときに比して空調装置が所定の負荷で作動する時間が長くなるよう空調装置を制御する。これにより、燃費優先指示スイッチがオンのときには、燃費優先指示スイッチがオフのときに比して乗員室の快適性を若干損なうものの車両の燃費の向上を図ることができる。この結果、燃費優先の指示に対する車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例の自動車20は、図示するように、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという。)26によりガソリンや軽油などの燃料の噴射制御や点火制御を受けて駆動するエンジン22と、エンジン22のクランクシャフト24とデファレンシャルギヤ36を介して駆動輪38a,38bに連結された駆動軸34とに接続されオートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという。)32に駆動制御される無段階に変速可能な自動無段変速機30と、乗員室21の空気調和を行なう空調装置50と、車両全体をコントロールする車両用電子制御ユニット60と、を備える。なお、エンジンECU26は、エンジン22のクランクシャフト24の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23から入力されるクランクポジションに基づいてエンジン22の回転数Neも計算している。また、自動無段変速機30は、ロックアップ機構付きのトルクコンバータと無段変速機とから構成されており、無段変速機としては、例えば、ベルト式のCVT(Continuously Variable Transmission)により構成されている。
空調装置50は、エンジン22のクランクシャフト24にベルト28を介してクラッチ53により取り付けられたコンプレッサ52や図示しないコンデンサ,エキスパンションバルブ,エバポレータからなる冷凍サイクル51と、この冷凍サイクル51のエバポレータとの熱交換により冷却された空気を乗員室21の吹き出し口21aに送風するブロア54と、乗員室21に取り付けられた操作パネル55と、装置全体をコントロールする空調用電子制御ユニット(以下、空調ECUという)58とを備える。空調ECU58には、操作パネル55に取り付けられて冷房のオンオフを操作するブロワスイッチ56aからのブロワスイッチ信号BSWや同じく操作パネル55に取り付けられて乗員室21内の温度を設定する設定温度スイッチ56bからの設定温度T*,操作パネル55に取り付けられて乗員室21内の温度を検出する温度センサ56cからの乗員室温Tinなどが入力されており、空調ECU58からは、コンプレッサ52やクラッチ53への駆動信号が出力されている。空調ECU58は、入力信号に基づいて乗員室温Tinが設定温度T*となるようコンプレッサ52やブロワ54などを駆動制御する。また、空調ECU58は、車両用電子制御ユニット60と通信しており、必要に応じて空調装置50の状態に関するデータを車両用電子制御ユニット60に送信したり、車両用電子制御ユニット60からの制御信号を受信する。
車両用電子制御ユニット60は、CPU62を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU62の他に処理プログラムを記憶するROM64と、データを一時的に記憶するRAM66と、時間を計時するタイマ68と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。車両用電子制御ユニット60には、イグニッションスイッチ70からのイグニッション信号,シフトレバー71の操作位置を検出するシフトポジションセンサ72からのシフトポジションSP,アクセルペダル73の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ74からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル75の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ76からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ78からの車速V,運転席近傍に取り付けられて車両の燃費を優先する旨を指示するエコスイッチ79からのエコスイッチ信号ESWなどが入力ポートを介して入力されている。車両用電子制御ユニット60は、エンジンECU26やATECU32,空調ECU58と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU26やATECU32,空調ECU58と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
次に、こうして構成された第1実施例の自動車20の動作について説明する。図2は踏み込まれていたアクセルペダル73がオフとされたときに第1実施例の車両用電子制御ユニット60により実行されるアクセルオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、アクセルオフの最中に所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。なお、第1実施例の自動車20では、アクセルオフ時には、車速にもよるがエンジン22の回転数Neが1300rpm程度から徐々に低下して1000rpmで回転するよう自動無段変速機30の変速比が制御されるいわゆるコースト制御が実行されている。
アクセルオフ時制御ルーチンが実行されると、車両用電子制御ユニット60のCPU62は、まず、エコスイッチ79からのエコスイッチ信号ESWや車速センサ78からの車速Vなど制御に必要なデータを入力し(ステップS100)、入力したエコスイッチ信号ESWのオンオフを判定する(ステップS110)。エコスイッチ信号ESWがオフのとき、即ち、運転者が燃費を優先する指示を行なっていないときには、車速Vを閾値Vref3と比較し(ステップS120)、車速Vが閾値Vref3以上のときには、他の燃料カット条件が成立しているのを条件にエンジン22への燃料をカットする(ステップS130)。ここで、閾値Vref3は、エコスイッチ79がオフとされているときにエンジン22への燃料カットを中止してエンジン22に燃料を供給する車速として設定されるものであり、例えば20km/hや15km/hなどを用いることができる。また、燃料カット条件としては、上述した車速Vが閾値Vref3以上であることの他に、エンジン22の暖機が完了していることやエンジン22の排気管に取り付けられた浄化装置の触媒暖機が完了していることなどを挙げることができる。この図2のアクセルオフ時制御ルーチンでは、こうした車速V以外の燃料カット条件が成立しているものとして説明する。燃料カットは、燃料カット用の制御信号をエンジンECU26に送信し、エンジンECU26が受信した制御信号に基づいて実行することにより、行なわれる。続いて、車速Vを閾値Vref3より大きな閾値Vref1と比較し(ステップS140)、車速Vが閾値Vref1以上のときにはクラッチ53が接続されていないときには接続して空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とし(ステップS150)、本ルーチンを終了し、車速Vが閾値Vref1未満のときにはクラッチ53をオフとして空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とし(ステップS160)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値Vref1は、エコスイッチ79がオフとされているときにコンプレッサ52の負荷を増大する動作を終了するか否かを判定するための閾値であり、例えば、25km/hや20km/hなどを用いることができる。このようにエンジン22の燃料カットを実行している状態のときにコンプレッサ52の負荷を増大すると、車両の運動エネルギの一部を空調装置50の冷凍サイクル51に蓄積することができるから、車両全体として燃費の向上を図ることができる。コンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%としたり0%とする変更は、その制御信号を空調ECU58に送信し、空調ECU58が受信した制御信号に基づいてクラッチ53とコンプレッサ52とを駆動することにより行なわれる。なお、ステップS120で車速Vが閾値Vref3未満と判定されたときには、エンジン22への燃料噴射を行なって(ステップS170)、本ルーチンを終了する。以上の処理により、比較的高速でアクセルオフしたときには、エンジン22の燃料カットが行なわれ、車速Vが閾値Vref3未満に至ったときに、エンジン22の燃料カットが中止されてエンジン22への燃料噴射が再開される。こうしたエンジン22の燃料カットの最中には車速Vが燃料カットを中止する閾値Vref3より大きな閾値Vref1未満に至るまで空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とする。
一方、ステップS110でエコスイッチ信号ESWがオンと判定されたときには、運転者が燃費を優先する指示を行なっていると判断し、車速Vを閾値Vref3より小さな閾値Vref4と比較し(ステップS220)、車速Vが閾値Vref4以上のときには、他の燃料カット条件が成立しているのを条件にエンジン22への燃料をカットする(ステップS230)。ここで、閾値Vref4は、エコスイッチ79がオンとされているときにエンジン22への燃料カットを中止してエンジン22に燃料を供給する車速として設定されるものであり、エコスイッチ79がオフとされているときの閾値Vref3より例えば5km/hや10km/hなど小さな値が用いられる。このように、エコスイッチ79がオンとされているときにエンジン22への燃料カットを中止して燃料供給を再開する車速をエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さくすることにより、エンジン22の燃料カットの継続時間を長くすることができ、車両の燃費を更に向上させることができる。続いて、車速Vを閾値Vref1より小さな閾値Vref2と比較し(ステップS240)、車速Vが閾値Vref2以上のときにはクラッチ53が接続されていないときには接続して空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とし(ステップS250)、本ルーチンを終了し、車速Vが閾値Vref2未満のときにはクラッチ53をオフとして空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とし(ステップS260)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値Vref2は、エコスイッチ79がオンとされているときにコンプレッサ52の負荷を増大する動作を終了するか否かを判定するための閾値であり、エコスイッチ79がオフとされているときの閾値Vref1より例えば5km/hや10km/hなど小さな値が用いられる。このように、エコスイッチ79がオンとされているときにコンプレッサ52の負荷を増大する動作を終了する車速をエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さくすることにより、コンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%として駆動する継続時間を長くすることができ、車両の運動エネルギのより多くを冷凍サイクルに蓄えることができる。この結果、車両の燃費を更に向上させることができる。なお、ステップS220で車速Vが閾値Vref4未満と判定されたときには、エンジン22への燃料噴射を行なって(ステップS270)、本ルーチンを終了する。以上の処理により、比較的高速でアクセルオフしたときには、エンジン22の燃料カットが行なわれ、車速Vが閾値Vref3より小さな閾値Vref4未満に至ったときに、エンジン22の燃料カットが中止されてエンジン22への燃料噴射が再開される。こうしたエンジン22の燃料カットの最中には車速Vが閾値Vref1より小さな閾値Vref2未満に至るまで空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とする。これにより、エコスイッチ79がオンとされたときには、乗員室21の空調における快適性を若干損なうことが生じる場合があるものの、車両の燃費を向上させることができる。
図3は、アクセルオフ時の車速Vとエンジン22の燃料カットの状態と空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)の時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、エコスイッチ79がオフのときには時間T2にコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とすると共に時間T4に燃料カットをオフするが、エコスイッチ79がオンのときには時間T2より遅い時間T3にコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とすると共に時間T4より遅い時間T5に燃料カットをオフする。即ち、エコスイッチ79がオンのときには、コンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とする時間も燃料カットをオフとする時間も遅くなり、その分、燃費の向上を図ることができる。
以上説明した第1実施例の自動車20によれば、アクセルオフ時にエコスイッチ79がオンとされているときには、エンジン22の燃料カットを行なっている最中における空調装置50のコンプレッサ52の負荷を増大する動作を停止する車速をアクセルオフ時にエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さな車速とするから、コンプレッサ52の負荷を増大する動作の継続時間を長くすることができ、車両の運動エネルギのより多くを冷凍サイクルに蓄えることができる。この結果、乗員室21の空調における快適性を若干損なうことが生じる場合があるものの、車両の燃費を向上させることができる。即ち、燃費優先の指示に対する車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することができる。しかも、アクセルオフ時にエコスイッチ79がオンとされているときには、エンジン22の燃料カットを中止してエンジン22に燃料供給を再開する車速をエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さな車速とするから、エンジン22の燃料カットの継続時間を長くすることができ、車両の動特性が若干低下する場合が生じるものの、車両の燃費を更に向上させることができる。即ち、燃費優先の指示に対する車両の動特性と車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することができる。
第1実施例の自動車20では、アクセルオフ時にエコスイッチ79がオンとされているときには、エンジン22の燃料カットを中止してエンジン22に燃料供給を再開する車速(閾値Vref4)をエコスイッチ79がオフとされているときの車速(閾値Vref3)より小さなものとしたが、エコスイッチ79のオンオフに拘わらず、同一の車速(例えば閾値Vref3)でエンジン22の燃料カットを中止してエンジン22に燃料供給を再開するものとしてもよい。
第1実施例の自動車20では、自動無段変速機30をロックアップ機構付きのトルクコンバータとベルト式のCVTにより構成するものとしたが、ベルト式のCVTに代えてトロイダル式の無段変速機により構成するものとしてもよい。また、アクセルオフ時にエンジン22の回転数を調整するものであれば無段変速機以外の変速機を用いるものとしても差し支えない。
次に、本発明の第2実施例の自動車20Bについて説明する。図4は、第2実施例の自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。第2実施例の自動車20Bは、図4と図1に示すように、第1実施例の自動車20の自動無段変速機30を自動有段変速機30Bとした点および自動無段変速機30を制御するATECU32を自動有段変速機30Bを制御するATECU32Bとした点を除いて第1実施例の自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、重複した説明を省略するために、第2実施例の自動車20Bの構成のうち第1実施例の自動車20の構成と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。第2実施例の自動車20Bが搭載する自動有段変速機30Bは、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと有段変速機とから構成されており、有段変速機としては例えば4速や5速のトランスミッションとして構成されている。
こうして構成された第2実施例の自動車20Bでは、踏み込まれていたアクセルペダル73がオフとされたときには図5に例示するアクセルオフ時制御ルーチンが実行される。このルーチンは、アクセルオフの最中に所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。なお、第2実施例の自動車20Bでは、アクセルオフ時には、エンジン22の回転数Neがアイドル回転数(例えば600rpm)より若干高い回転数に至ったときにトルクコンバータのロックアップが解除される。
アクセルオフ時制御ルーチンが実行されると、車両用電子制御ユニット60のCPU62は、まず、エコスイッチ79からのエコスイッチ信号ESWやエンジン22の回転数Neなど制御に必要なデータを入力し(ステップS300)、入力したエコスイッチ信号ESWのオンオフを判定する(ステップS310)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクポジションセンサ23からのクランクポジションに基づいて計算されたものをエンジンECU26から通信により入力するものとした。エコスイッチ信号ESWがオフのとき、即ち、運転者が燃費を優先する指示を行なっていないときには、エンジン22の回転数Neを閾値Nref3と比較し(ステップS320)、回転数Neが閾値Nref3以上のときには、他の燃料カット条件が成立しているのを条件にエンジン22への燃料をカットする(ステップS330)。ここで、閾値Nref3は、エコスイッチ79がオフとされているときにエンジン22への燃料カットを中止してエンジン22に燃料を供給するエンジン22の回転数として設定されるものであり、例えば1800rpmや1700rpmなどを用いることができる。また、燃料カット条件としては、第1実施例でも説明したが、上述したエンジン22の回転数Neが閾値Nref3以上であることの他に、エンジン22の暖機が完了していることやエンジン22の排気管に取り付けられた浄化装置の触媒暖機が完了していることなどを挙げることができる。図5のアクセルオフ時制御ルーチンでも、こうしたエンジン22の回転数Ne以外の燃料カット条件が成立しているものとして説明する。続いて、エンジン22の回転数Neを閾値Nref3より大きな閾値Nref1と比較し(ステップS340)、回転数Neが閾値Nref1以上のときにはクラッチ53が接続されていないときには接続して空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とし(ステップS350)、本ルーチンを終了し、回転数Neが閾値Nref1未満のときにはクラッチ53をオフとして空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とし(ステップS360)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値Nref1は、エコスイッチ79がオフとされているときにコンプレッサ52の負荷を増大する動作を終了するか否かを判定するための閾値であり、例えば、2000rpmや1900rpmなどを用いることができる。このようにエンジン22の燃料カットを実行している状態のときにコンプレッサ52の負荷を増大すると、車両の運動エネルギの一部を空調装置50の冷凍サイクル51に蓄積することができるから、車両全体として燃費の向上を図ることができる。なお、ステップS320でエンジン22の回転数Neが閾値Nref3未満と判定されたときには、エンジン22への燃料噴射を行なって(ステップS370)、本ルーチンを終了する。以上の処理により、比較的高速でアクセルオフしたときには、エンジン22の燃料カットが行なわれ、エンジン22の回転数Neが閾値Nref3未満に至ったときに、エンジン22の燃料カットが中止されてエンジン22への燃料噴射が再開される。こうしたエンジン22の燃料カットの最中にはエンジン22の回転数Neが燃料カットを中止する閾値Nref3より大きな閾値Nref1未満に至るまで空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とする。
一方、ステップS310でエコスイッチ信号ESWがオンと判定されたときには、運転者が燃費を優先する指示を行なっていると判断し、エンジン22の回転数Neを閾値Nref3より小さな閾値Nref4と比較し(ステップS420)、回転数Neが閾値Nref4以上のときには、他の燃料カット条件が成立しているのを条件にエンジン22への燃料をカットする(ステップS430)。ここで、閾値Nref4は、エコスイッチ79がオンとされているときにエンジン22への燃料カットを中止してエンジン22に燃料を供給するエンジン22の回転数として設定されるものであり、エコスイッチ79がオフとされているときの閾値Nref3より例えば400prmや500rpm程度小さな値が用いられる。このように、エコスイッチ79がオンとされているときにエンジン22への燃料カットを中止して燃料供給を再開するエンジン22の回転数をエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さくすることにより、エンジン22の燃料カットの継続時間を長くすることができ、車両の燃費を更に向上させることができる。続いて、エンジン22の回転数Neを閾値Nref1より小さな閾値Nref2と比較し(ステップS440)、回転数Neが閾値Nref2以上のときにはクラッチ53が接続されていないときには接続して空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とし(ステップS450)、本ルーチンを終了し、回転数Neが閾値Nref2未満のときにはクラッチ53をオフとして空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とし(ステップS460)、本ルーチンを終了する。ここで、閾値Nref2は、エコスイッチ79がオンとされているときにコンプレッサ52の負荷を増大する動作を終了するか否かを判定するための閾値であり、エコスイッチ79がオフとされているときの閾値Nref1より例えば400rpmや500rpm程度小さな値が用いられる。このように、エコスイッチ79がオンとされているときにコンプレッサ52の負荷を増大する動作を終了するエンジン22の回転数をエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さくすることにより、コンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%として駆動する継続時間を長くすることができ、車両の運動エネルギのより多くを冷凍サイクルに蓄えることができる。この結果、車両の燃費を更に向上させることができる。なお、ステップS420でエンジン22の回転数Neが閾値Nref4未満と判定されたときには、エンジン22への燃料噴射を行なって(ステップS470)、本ルーチンを終了する。以上の処理により、比較的高速でアクセルオフしたときには、エンジン22の燃料カットが行なわれ、エンジン22の回転数Neが閾値Nref3より小さな閾値Nref4未満に至ったときに、エンジン22の燃料カットが中止されてエンジン22への燃料噴射が再開される。こうしたエンジン22の燃料カットの最中にはエンジン22の回転数Neが閾値Nref1より小さな閾値Nref2未満に至るまで空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%とする。これにより、エコスイッチ79がオンとされたときには、乗員室21の空調における快適性を若干損なうことが生じる場合があるものの、車両の燃費を向上させることができる。
図6は、アクセルオフ時のエンジン22の回転数Neとエンジン22の燃料カットの状態と空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)の時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、エコスイッチ79がオフのときには時間T2にコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とすると共に時間T4に燃料カットをオフするが、エコスイッチ79がオンのときには時間T2より遅い時間T3にコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とすると共に時間T4より遅い時間T5に燃料カットをオフする。即ち、エコスイッチ79がオンのときには、コンプレッサ52の負荷(デューティ比)を0%とする時間も燃料カットをオフとする時間も遅くなり、その分、燃費の向上を図ることができる。
以上説明した第2実施例の自動車20Bによれば、アクセルオフ時にエコスイッチ79がオンとされているときには、エンジン22の燃料カットを行なっている最中における空調装置50のコンプレッサ52の負荷を増大する動作を停止するエンジン22の回転数をアクセルオフ時にエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さな回転数とするから、コンプレッサ52の負荷を増大する動作の継続時間を長くすることができ、車両の運動エネルギのより多くを冷凍サイクルに蓄えることができる。この結果、乗員室21の空調における快適性を若干損なうことが生じる場合があるものの、車両の燃費を向上させることができる。即ち、燃費優先の指示に対する車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することができる。しかも、アクセルオフ時にエコスイッチ79がオンとされているときには、エンジン22の燃料カットを中止してエンジン22に燃料供給を再開するエンジン22の回転数をエコスイッチ79がオフとされているときに比して小さな回転数とするから、エンジン22の燃料カットの継続時間を長くすることができ、車両の動特性が若干低下する場合が生じるものの、車両の燃費を更に向上させることができる。即ち、燃費優先の指示に対する車両の動特性と車両の燃費と乗員室の空調との良好な関係を確保することができる。
第2実施例の自動車20Bでは、アクセルオフ時にエコスイッチ79がオンとされているときには、エンジン22の燃料カットを中止してエンジン22に燃料供給を再開するエンジン22の回転数(閾値Nref4)をエコスイッチ79がオフとされているときのエンジン22の回転数(閾値Nref3)より小さなものとしたが、エコスイッチ79のオンオフに拘わらず、同一のエンジン22の回転数(例えば閾値Vref3)でエンジン22の燃料カットを中止してエンジン22に燃料供給を再開するものとしてもよい。
第2実施例の自動車20Bでは、自動有段変速機30Bを搭載するものとしたが、運転者のシフト操作により変速するマニュアル式の有段変速機を搭載するものとしてもよい。
第1実施例の自動車20や第2実施例の自動車20Bでは、エンジンの燃料カットを行なっている最中に、空調装置のコンプレッサの負荷(デューティ比)を100%とし、その後、車速Vが閾値Vref3や閾値Vref4未満に至ったときに空調装置のコンプレッサの負荷(デューティ比)を0%とするものとしたが、コンプレッサの負荷(デューティ比)は100%と0%とに限定されるものではなく、100%に代えて90%や80%などを用いたり、0%に代えて5%や10%を用いるなど、種々の値を用いることができる。
実施例では、発明を実施するための最良の形態として自動車20,20Bに適用したものを説明したが、こうした自動車20,20Bに限定されるものではなく、自動車以外の車両に適用するものとしてもよく、自動車を含めた車両の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。第1実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、空調装置50が「空調装置」に相当し、エコスイッチ79が「燃費優先指示スイッチ」に相当し、アクセルオフ時に車速Vが閾値Vref3や閾値Vref4以上であると共にエンジン22の暖機が完了していることや浄化装置の触媒暖機が完了していることなどの条件が成立しているときにエンジン22の燃料カットを実行すると共に、その後、車速Vが閾値Vref3や閾値Vref4未満に至ったときにエンジン22への燃料供給を再開する図2のアクセルオフ時制御ルーチンのステップS120,S130,S170,S220,S230,S270の処理を実行し、エンジン22の燃料カットが行なわれている状態でエコスイッチ79のオンオフに応じて空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%としたり0%とする図2のアクセルオフ時制御ルーチンのステップS140〜S160,S240〜S260の処理を実行する車両用電子制御ユニット60が「アクセルオフ時制御手段」に相当する。また、車速センサ78が「車速検出手段」に相当し、自動無段変速機30が「無段変速手段」に相当する。第2実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、空調装置50が「空調装置」に相当し、エコスイッチ79が「燃費優先指示スイッチ」に相当し、アクセルオフ時にエンジン22の回転数Neが閾値Nref3や閾値Nref4以上であると共にエンジン22の暖機が完了していることや浄化装置の触媒暖機が完了していることなどの条件が成立しているときにエンジン22の燃料カットを実行すると共に、その後、エンジン22の回転数Neが閾値Nref3や閾値Nref4未満に至ったときにエンジン22への燃料供給を再開する図5のアクセルオフ時制御ルーチンのステップS320,S330,S370,S420,S430,S470の処理を実行し、エンジン22の燃料カットが行なわれている状態でエコスイッチ79のオンオフに応じて空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)を100%としたり0%とする図5のアクセルオフ時制御ルーチンのステップS340〜S360,S440〜S460の処理を実行する車両用電子制御ユニット60が「アクセルオフ時制御手段」に相当する。また、クランクポジションセンサ23とクランクポジションセンサ23からのクランクポジションに基づいてエンジン22の回転数Neを演算するエンジンECU26とが「回転数検出手段」に相当し、自動有段変速機30Bが「有段変速手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の第1実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図である。 第1実施例の車両用電子制御ユニット60により実行されるアクセルオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アクセルオフ時の車速Vとエンジン22の燃料カットの状態と空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)の時間変化の一例を示す説明図である。 第2実施例の自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。 第2実施例の車両用電子制御ユニット60により実行されるアクセルオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アクセルオフ時のエンジン22の回転数Neとエンジン22の燃料カットの状態と空調装置50のコンプレッサ52の負荷(デューティ比)の時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
20,20B 自動車、21 乗員室、21a 吹き出し口、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 クランクシャフト、26 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、28 ベルト、30 自動無段変速機、30B 自動有段変速機、32,32B オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、34 駆動軸、36 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、50 空調装置、51 冷凍サイクル、52 コンプレッサ、53 クラッチ、54 ブロア、55 操作パネル、56a ブロワスイッチ、56b 設定温度スイッチ、56c 温度センサ、58 空調用電子制御ユニット(空調ECU)、60 車両用電子制御ユニット、62 CPU、64 ROM、66 RAM、68 タイマ、70 イグニッションスイッチ、71 シフトレバー、72 シフトポジションセンサ、73 アクセルペダル、74 アクセルペダルポジションセンサ、75 ブレーキペダル、76 ブレーキペダルポジションセンサ、78 車速センサ、79 エコスイッチ。

Claims (9)

  1. 走行用の動力を出力する内燃機関を搭載する車両であって、
    前記内燃機関の出力軸の動力を用いて乗員室の空気調和を行なう空調装置と、
    燃費優先を指示する燃費優先指示スイッチと、
    アクセルオフ時には、所定の燃料カット条件が成立しているときに前記内燃機関の燃料供給が停止されるよう前記内燃機関を制御すると共に該内燃機関の燃料供給が停止されている状態で前記所定の燃料カット条件が不成立になったときに燃料供給を開始するよう前記内燃機関を制御し、前記内燃機関の燃料供給が停止されている状態の範囲内で前記燃費優先指示スイッチの状態に基づいて前記空調装置が所定の負荷で作動するよう該空調装置を制御するアクセルオフ時制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記アクセルオフ時制御手段は、前記燃費優先指示スイッチがオンのときには該燃費優先指示スイッチがオフのときに比して前記空調装置が前記所定の負荷で作動する時間が長くなるよう前記空調装置を制御する手段である請求項1記載の車両。
  3. 請求項1または2記載の車両であって、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記アクセルオフ時制御手段は、前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された車速が第1車速未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御し、前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された車速が前記第1車速より小さい第2車速未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御する手段である、
    車両。
  4. 前記アクセルオフ時制御手段は、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された車速が前記第1車速より小さい第3車速以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御し、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された車速が前記第2車速より小さい第4車速以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御する手段である請求項3記載の車両。
  5. 請求項3または4記載の車両であって、
    前記内燃機関の出力軸側の動力を無段階に変速して車軸側に出力する無段変速手段を備え、
    前記アクセルオフ時制御手段は、アクセルオフ時には前記内燃機関が予め定められた回転数で回転するよう前記無段変速手段を制御する手段である、
    車両。
  6. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記アクセルオフ時制御手段は、前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された回転数が第1回転数未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御し、前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された回転数が前記第1回転数より小さい第2回転数未満に至ったときに前記空調装置が前記所定の負荷で作動するのを停止するよう該空調装置を制御する手段である、
    車両。
  7. 前記アクセルオフ時制御手段は、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオフのときには前記検出された回転数が前記第1回転数より小さい第3回転数以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御し、アクセルオフ時に前記燃費優先指示スイッチがオンのときには前記検出された回転数が前記第2回転数より小さい第4回転数以上である条件を前記所定の燃料カット条件の一つとして用いて前記内燃機関の燃料供給の停止と開始とが行なわれるよう前記内燃機関を制御する手段である請求項6記載の車両。
  8. 前記内燃機関の出力軸側の動力を有段階に変速して車軸側に出力する有段変速手段を備える請求項6または7記載の車両。
  9. 走行用の動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関の出力軸の動力を用いて乗員室の空気調和を行なう空調装置と、燃費優先を指示する燃費優先指示スイッチと、を備える車両の制御方法であって、
    アクセルオフ時には、所定の燃料カット条件が成立しているときに前記内燃機関の燃料供給が停止されるよう前記内燃機関を制御すると共に該内燃機関の燃料供給が停止されている状態で前記所定の燃料カット条件が不成立になったときに燃料供給を開始するよう前記内燃機関を制御し、前記内燃機関の燃料供給が停止されている状態の範囲内で前記燃費優先指示スイッチがオンのときには該燃費優先指示スイッチがオフのときに比して前記空調装置が所定の負荷で作動する時間が長くなるよう前記空調装置を制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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