JP2008119872A - 補正値決定方法、露光装置および画像形成装置 - Google Patents

補正値決定方法、露光装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各スポット領域の形状のバラツキの影響を抑制する。
【解決手段】X方向に配列する各発光素子Eの出射光のエネルギを補正するための補正値Aが第1過程と第2過程とを経て決定される。第1過程においては、各発光素子Eからの出射光によって形成される複数のスポット領域SのなかからX方向に対して傾斜するP方向を長軸とする長円形のスポット領域Sを特定する。第2過程においては、第1過程にて特定したスポット領域SにおいてP方向の寸法WPが目標値W0に近づくように補正値Aを決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の発光素子による出射光のエネルギを補正する技術に関する。
複数の発光素子を利用した露光によって感光体ドラムなどの像担持体の表面(以下「被露光面」という)に潜像を形成する電子写真方式の画像形成装置が従来から提案されている。各発光素子の特性やこれを駆動する能動素子の特性にバラツキ(設計値からの誤差や各素子間の相違)があると、被露光面のうち各発光素子からの出射光で照射される領域(以下「スポット領域」という)のサイズが発光素子ごとに相違して画像の階調(濃度)にムラが発生するという問題がある。以上の問題を解決するために、例えば特許文献1には、主走査方向や副走査方向に沿った寸法(直径)が総てのスポット領域にわたって均一化されるように、各発光素子の出射光のエネルギを補正する技術が開示されている。
特許第3233834号公報
しかし、各スポット領域には単純なサイズ(直径)のバラツキに加えて形状のバラツキも発生し得る。例えば、複数のスポット領域の各々が別個の方向に歪んだ形状となる場合がある。特に、各発光素子からの出射光が屈折率分布型レンズなど各種の集光体を経由して被露光面に到達する構成においては、各発光素子と各集光体の光軸との位置関係の相違に起因して各スポット領域の形状のバラツキが顕在化する。そして、特許文献1のようにスポット領域が円形であることを前提とした技術によっては、スポット領域の形状の相違に起因した階調のムラを充分に抑制できないという問題がある。以上の事情を背景として、本発明は、各スポット領域の形状のバラツキの影響を抑制するという課題の解決をひとつの目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明の第1の形態は、第1方向に配列して被露光面を露光する複数の発光素子の各々について出射光のエネルギを補正するための補正値を設定する方法であって、複数の発光素子からの出射光によって被露光面に形成される複数のスポット領域のうち第1方向に対して傾斜する方向を長軸とする長円形(例えば楕円形)のスポット領域を特定する第1過程と、第1過程にて特定したスポット領域における長軸の方向の寸法が目標値に近づくように補正値を決定する第2過程とを含む。
以上の方法によれば、スポット領域のうち第1方向に対して傾斜する長軸の方向に沿った寸法が目標値に近づくように補正値が決定されるから、スポット領域における第1方向の寸法が目標値に合致するように補正値を決定する特許文献1の方法と比較して、各スポット領域の形状のバラツキの影響(例えば階調のムラ)を有効に抑制することが可能である。なお、「第1方向に対して傾斜する」とは、第1方向との仰角が90度の整数倍の角度以外の角度である状態を意味する。
各発光素子からの出射光が、第1方向と当該第1方向に対して傾斜する第2方向とにわたって配列された複数の集光体(例えば屈折率分布型レンズやマイクロレンズ)を通過して被露光面に到達する構成においては、スポット領域の長軸の方向が第2方向に近似または合致する場合がある。したがって、第2過程においては、第1過程にて特定したスポット領域における第2方向の寸法が目標値に近づくように補正値を決定してもよい。以上の形態によれば、スポット領域のうち集光体の配列の方向の寸法に基づいて補正値が決定されるから、各スポット領域の長軸の方向を厳密に測定する作業が不要となる。
本発明の好適な態様における第2過程では、被露光面に形成される画像のスクリーン角の方向と第1過程にて特定したスポット領域の長軸の方向との関係に応じて補正値を決定する。スポット領域の形状のバラツキの影響はスクリーン(ハーフトーンスクリーン)を適用した場合に特に顕著となる。例えば、ひとつのスポット領域がスクリーン角の方向を長軸とする長円形であって別個のスポット領域がスクリーン角に垂直な方向を長軸とする長円形であるような場合には、各スポット領域と隣のスポット領域との重複の程度が相違するから階調のムラが顕在化し易い。したがって、スポット領域の形状のバラツキの影響を低減できる本発明は、以上の態様のようにスクリーンが適用される場合に特に好適である。
本発明の第2の形態は、第1方向に配列して被露光面を露光する複数の発光素子の各々について出射光のエネルギを補正するための補正値を設定する方法であって、複数の発光素子からの出射光によって被露光面に形成される複数のスポット領域のうち、第1方向に対して傾斜する第1軸方向(例えば図4のP軸)を長軸とする長円形のスポット領域(例えば図4のスポット領域S2)と、第1方向に対して第1軸方向とは異なる方向に傾斜する第2軸方向(例えば図4のQ軸)を長軸とする長円形のスポット領域(例えば図4のスポット領域S4)とから第1軸方向と第2軸方向とを特定する第1過程と、複数の発光素子の各々について、当該発光素子が形成するスポット領域における第1軸方向の寸法と第2軸方向の寸法との差分値に応じて補正値を決定する第2過程とを含む。以上の形態においても、第1方向に対して傾斜する第1軸方向および第2軸方向に沿った寸法に応じて補正値が決定されるから、スポット領域における第1方向の寸法が目標値に合致するように補正値を決定する特許文献1の方法と比較して、各スポット領域の形状のバラツキの影響(例えば階調のムラ)を有効に抑制することが可能である。また、第1軸方向の寸法と第2軸方向の寸法との差分値に応じて補正値が決定されるから、第1軸方向を長軸とするスポット領域と第2軸方向を長軸とするスポット領域とで補正値の決定の方法を共通化できるという利点もある。
本発明の別の態様は、以上の各態様に係る補正値決定方法によって決定された補正値に基づいて発光素子を駆動する露光装置である。ひとつの形態に係る露光装置は、第1方向に配列して被露光面を露光する複数の発光素子と、各発光素子について補正値を記憶する記憶回路(例えば図2や図9の記憶回路12)とを具備し、各発光素子の出射光のエネルギを当該発光素子の補正値に応じて制御する露光装置であって、記憶回路に記憶された各補正値は、各発光素子からの出射光によって被露光面に形成される複数のスポット領域のうち第1方向に対して傾斜する方向を長軸とする長円形のスポット領域の長軸に沿った寸法が目標値に近づくように決定されている。以上の露光装置によれば、スポット領域の形状のバラツキの影響が低減されるように決定された補正値に基づいて均一な露光を実現することが可能となる。
以上の態様に係る露光装置は各種の電子機器に利用される。例えば、本発明のひとつの態様に係る画像形成装置は、本発明のひとつの態様に係る露光装置と、露光装置による露光で潜像が形成される被露光面を有する像担持体(例えば感光体ドラム70)と、像担持体の潜像に対する現像剤(例えばトナー)の付加によって顕像を形成する現像器とを具備する。本発明に係る露光装置によれば均一な露光が実現されるから、本発明に係る画像形成装置は、階調のムラが良好に抑制された高品位な画像を形成することが可能である。
もっとも、本発明に係る露光装置の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、スキャナなどの画像読取装置においては、本発明に係る露光装置を原稿の照明に利用することが可能である。この画像読取装置は、本発明に係る露光装置と、露光装置から出射して読取対象(原稿)で反射した光を電気信号に変換する受光装置(例えばCCD(Charge Coupled Device)素子などの受光素子)とを具備する。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の部分的な構造を示す断面図である。同図に示すように、画像形成装置は、静電潜像が形成される被露光面(像形成面)70Aを外周面とする感光体ドラム70と、感光体ドラム70を露光することで被露光面70Aに静電潜像を形成する露光装置(ラインヘッド)Hと、露光装置Hの動作を制御する制御装置10とを具備する。感光体ドラム70は、X方向(主走査方向)に延在する回転軸に支持され、被露光面70Aを露光装置Hに対向させた状態で回転する。したがって、被露光面70Aのうち露光装置Hに対向する部分は、露光装置Hに対して相対的にY方向(副走査方向)に進行する。
図1に示すように、露光装置Hは、発光装置30および集束性レンズアレイ40と、両者を保持する遮光性の保持部材50とを具備する。発光装置30は、X方向を長手とする姿勢に支持された光透過性の基板32と、基板32のうち感光体ドラム70とは反対側の表面にてX方向に配列するn個(nは自然数)の発光素子Eと、基板32に固定されて各発光素子Eを封止する封止体34と、基板32に実装された駆動回路36とを具備する。
図2は、制御装置10および発光装置30の機能的な構成を示すブロック図である。発光素子Eは、相互に対向する陽極と陰極との間に有機EL(Electroluminescence)材料の発光層が介在する有機発光ダイオード素子である。駆動回路36は、制御装置10による制御のもとに駆動電流IDRを出力することで各発光素子Eを発光させる。なお、駆動回路36は、ICチップの形態で基板32に実装されてもよいし、発光素子Eとともに基板32の表面に形成された薄膜トランジスタで構成されてもよい。
図2に示すように、駆動回路36は、各々が別個の発光素子Eに対応するn個の単位回路Uを具備する。各単位回路Uは、ひとつの発光素子Eに供給される駆動電流IDRを制御する回路であり、電流生成回路361とパルス駆動回路363とを含む。電流生成回路361は、制御装置10から指示される電流値aの駆動電流IDRを生成する。パルス駆動回路363は、所定の期間(例えば水平走査期間)のうち制御装置10から指示されるパルス幅bに相当する期間にて駆動電流IDRを発光素子Eに出力するとともに残余の期間にて駆動電流IDRの出力を停止する。
制御装置10は、記憶回路12と制御部14とを具備する。記憶回路12(例えばROM(Read Only Memory))は、n個の発光素子Eの各々について補正値Aを記憶する。補正値Aの意義や設定の方法については後述する。
制御部14には画像信号Vが供給される。画像信号Vは、各発光素子Eの階調を指定する信号である。制御部14は、パルス幅設定部141と電流設定部143とを含む。パルス幅設定部141は、画像信号Vに応じたパルス幅bを発光素子Eごとに設定して各パルス駆動回路363に指示する。電流設定部143は、記憶回路12に記憶された補正値Aに応じた電流値aを発光素子Eごとに設定して各電流生成回路361に指示する。例えば電流設定部143は、所定の初期値に対して補正値Aを乗算することで電流値aを設定する。以上のように、補正値Aに基づいて補正された電流値aによって各発光素子Eの出射光の光度(エネルギの強度)が設定されるとともに各発光素子Eの発光の時間長が画像信号Vに応じたパルス幅bに制御(パルス幅変調)される。
図1に示すように、集束性レンズアレイ40は発光装置30と感光体ドラム70との間隙に配置される。各発光素子Eからの出射光は、基板32を透過してから集束性レンズアレイ40によって集光されたうえで感光体ドラム70の被露光面70Aに到達する。被露光面70Aには、各発光素子Eからの出射光に応じた等倍の正立像が結像する。
図3は、集束性レンズアレイ40を感光体ドラム70側からみたときの構成を示す平面図である。同図に示すように、集束性レンズアレイ40は、相互に間隔をあけて対向する2枚のFRP(Fiber-Reinforced Plastics)板42と、各々の中心軸(光軸)を所定の方向(Z方向)に向けて各FRP板42の間隙に配列された複数の屈折率分布型レンズ44と、各屈折率分布型レンズ44の間隙に充填された遮光性の充填材46(例えばシリコン)とを含む。屈折率分布型レンズ44は、中心軸から周縁に向かって離間した位置ほど屈折率が低下するように横断面内にて屈折率が分布する円柱状の集光体である。集束性レンズアレイ40としては、例えば日本板硝子株式会社から入手できるSLA(セルフォック・レンズ・アレイ)が好適に採用される。なお、「セルフォック/SELFOC」は日本板硝子株式会社の登録商標である。
図3に示すように、複数の屈折率分布型レンズ44はX方向に沿って2列かつ千鳥状に配列される。さらに詳述すると、各々の中心軸がX方向の直線LA1を通過するようにピッチd(屈折率分布型レンズ44の直径)で配列する複数の屈折率分布型レンズ44の集合G1と、直線LA1に平行な直線LA2を各々の中心軸が通過するようにピッチdで配列する複数の屈折率分布型レンズ44の集合G2とが、X方向に沿ってピッチdの半分(d/2)だけずれた位置にて相互に接触するように配置される。したがって、集合G1の屈折率分布型レンズ44と集合G2の屈折率分布型レンズ44とは、X方向の正側に対して仰角θ(θ=60°)で傾斜するP方向の直線LP(あるいはX方向の負側に対して仰角θで傾斜するQ方向の直線LQ)に沿って相隣接する。すなわち、複数の屈折率分布型レンズ44は、X方向とP方向(またはQ方向)とにわたって平面的に配列される。
図3に黒丸で示すように、複数の発光素子E(E1〜E5)は、直線LA1と直線LA2とから等距離にあるX方向の直線LCに沿って直線状に配列する。各発光素子Eと各屈折率分布型レンズ44との配列のピッチは相違するから、屈折率分布型レンズ44との相対的な位置関係は発光素子Eごとに相違する。すなわち、例えば発光素子E1のX方向に沿った位置は、集合G1のひとつの屈折率分布型レンズ44の中心軸と合致するのに対し、発光素子E2は、集合G1の屈折率分布型レンズ44の中心軸と集合G2の屈折率分布型レンズ44の中心軸とを結ぶ直線LP上に位置する。
図4は、各発光素子Eからの出射光のエネルギを補正値Aに応じて補正しない場合(以下「非補正時」という)に発光素子E1〜E5の各々からの出射光が被露光面70Aに形成するスポット領域S(発光素子E1〜E5に対応するスポット領域S1〜S5)の形状を示す概念図である。図4に示すように、各発光素子Eが形成するスポット領域Sの形状は、図4に示すように当該発光素子Eと屈折率分布型レンズ44との位置関係に応じて相違する。
例えば、発光素子E1が形成するスポット領域S1は略円形(あるいはY方向に僅かに長尺の楕円形)となる。発光素子E3のスポット領域S3や発光素子E5のスポット領域S5も同様である。これに対し、発光素子E2が形成するスポット領域S2は、X方向に対して仰角θで傾斜するP方向(すなわち集合G1の屈折率分布型レンズ44と集合G2の屈折率分布型レンズ44との配列の方向)を長軸とする長円形(楕円形)となる。同様に、発光素子E4が形成するスポット領域S4は、X方向に対して仰角θで傾斜するQ方向を長軸とする長円形となる。
以上のように各スポット領域Sの形状や長軸の方向が相違すると、各スポット領域Sの形状が円形に均一化された場合と比較して、画像形成装置から出力される画像に階調のムラが発生するという問題がある。多数の網点からなるスクリーン(ハーフトーンスクリーン)で擬似的な中間調を表現する場合には、以下に説明するように階調のムラが特に顕在化する。
図5は、複数の網点を配列した多数の網線L(同図において斜線が付された部分)からなるスクリーンが感光体ドラム70の被露光面70Aに潜像として形成された様子を示す概念図である。図5における区間U1は、ひとつの発光素子Eからの出射光が照射される領域であり、区間U2は、ひとつの水平走査期間内に露光され得る領域である。図5に示すように、X方向に対して所定の角度(以下「スクリーン角」という)θsで傾斜する多数の網線Lを等間隔に配置することで、各網線Lの線幅や間隔に応じた擬似的な中間調が表現される。
同図に示すスポット領域Siのように網線Lと略平行な方向を長軸とする長円形である場合、X方向に隣接する各発光素子Eのスポット領域Sは相互に重複する。したがって、被露光面70Aのうち各スポット領域Sが重複した部分には、所期値(ひとつのスポット領域Sによって付与される本来のエネルギ)を上回るエネルギが付与される。一方、図5に示すスポット領域Sjのように網線Lと略垂直な方向を長軸とする長円形である場合、X方向に隣接する各発光素子Eのスポット領域Sは重複しない。したがって、スポット領域Siの近傍の領域がスポット領域Sjの近傍の領域と比較して濃い階調になるというムラが発生する。もっとも、画像の形成の条件によっては、スポット領域Sjの近傍の領域がスポット領域Siの近傍の領域と比較して濃い階調になる場合もある。
各発光素子Eの補正値Aは、以上のようにスポット領域Sの形状のバラツキ(歪み)に起因した階調のムラが抑制されるように、以下に説明する第1過程と第2過程とを経て決定される。第1過程は、X方向に傾斜する方向(P方向またはQ方向)を長軸とする長円形のスポット領域Sを特定する過程である。すなわち、非補正時に各発光素子Eからの出射光によって被露光面70Aに形成されるスポット領域SをCCD(Charge Coupled Device)素子などの撮像機器によって撮像した結果に基づいて長円形のスポット領域Sを特定する。例えば図4の場合には発光素子E2のスポット領域S2と発光素子E4のスポット領域S4とが特定される。
第2過程は、第1過程にて特定されたスポット領域Sにおいて長軸の方向に沿った外形の寸法が目標値に近づくように補正値Aを決定する過程である。第2過程の具体的な内容について以下に詳述する。
図6および図7は、各発光素子Eからの出射光によって被露光面70Aに付与されるエネルギの強度と当該被露光面70Aに形成されるスポット領域Sの外形との関係を示す概念図である。図6および図7に示すように、被露光面70Aのうち発光素子Eからの出射光で付与されるエネルギの強度が所定の閾値THを上回る領域がスポット領域Sと定義される。本形態においては閾値THが固定値である場合を想定するが、例えばスポット領域S内のエネルギのピーク値と所定の係数との乗算値を閾値THに設定してもよい。図6および図7には、形状が歪んでいない場合のスポット領域S0(すなわち理想的なスポット領域S)が併記されている。発光素子Eは円形であるから、発光素子Eの正立像であるスポット領域S0は直径W0の円形とる。
図6のスポット領域Sa2は、非補正時に発光素子E2が形成するスポット領域S(図4のスポット領域S2)である。第1過程で特定された発光素子E2の補正値Aは、スポット領域Sa2における長軸の方向(換言すると各屈折率分布型レンズ44が配列するP方向)に沿った寸法WPが目標値W0(すなわち、理想的なスポット領域S0の直径)に近づくように決定される。本形態においては、P方向に沿った長軸の寸法WPを目標値W0に合致させるべく非補正時のスポット領域Sa2を縮小したスポット領域Sb2が発光素子E2によって形成されるように、発光素子E2の補正値Aが決定される。すなわち、発光素子E2の補正値Aは、当該発光素子E2に供給される駆動電流IDR(すなわち発光素子E2の出射光の強度)を減少させる数値となる。
いま、非補正時に発光素子E2が被露光面70AにエネルギENa2を供給することでスポット領域Sa2が形成されるとすると、補正後のスポット領域Sb2に付与されるべきエネルギENb2は、以下の式(1)で表現される。なお、式(1)における変数δ1は、非補正時のスポット領域Sa2における長軸の寸法WPと目標値W0との差分値(δ1=WP−W0)である。
ENb2=α×{W0/(W0+δ1)}×ENa2 ……(1)
式(1)における係数αは、補正後のスポット領域Sb2の長軸の寸法を目標値W0に近づける程度を調整するための数値である。図5を参照して説明したように、スクリーンに現れる階調のムラはスポット領域Sの長軸の方向が網線Lの方向に近いほど顕著となる(すなわち、相隣接するスポット領域Sの重複が増加する)から、P方向とスクリーンの網線Lとのなす角度(θ−θs)が小さいほど係数αが増加するように、係数αは発光素子Eごとに決定される。
実際には式(1)における部分「α×{W0/(W0+δ1)}」の数値が補正値Aとして記憶回路12に格納される。補正値Aが初期値に乗算されることで電流値aが決定されるから、式(1)で表現されるエネルギENb2が発光素子E2からの出射光によって被露光面70Aに付与される(すなわち図6のスポット領域Sb2が形成される)ことになる。
第1過程で特定された発光素子E4についても同様の条件のもとで補正値Aが決定される。すなわち、図7に示すように、Q方向に沿う長軸の寸法WQが目標値W0に接近または合致するようにスポット領域Sa4を縮小したスポット領域Sb4が発光素子E4によって形成されるように発光素子E4の補正値Aが決定される。例えば、図7のように発光素子E4がエネルギENa4を供給することでスポット領域Sa4が形成されるとすれば、補正後のスポット領域Sb4に付与されるエネルギENb4は以下の式(2)で表現される。なお、式(2)における変数δ2は、非補正時におけるスポット領域Sa4の長軸の寸法WQと目標値W0との差分値(δ2=WQ−W0)である。また、発光素子E2について説明したように、係数αは、例えばスクリーン角θsに応じた数値に設定される。
ENb4=α×{W0/(W0+δ2)}×ENa4 ……(2)
式(2)における部分「α×{W0/(W0+δ2)}」の数値が発光素子E4の補正値Aとして記憶回路12に格納される。
スポット領域Sの長軸の方向がX方向に対して傾斜する場合には、図6や図7に示すように、非補正時のスポット領域S(Sa2,Sa4)のX方向に沿った寸法Wxは目標値W0に近い。したがって、特許文献1に開示されるようにX方向におけるスポット領域Sの寸法Wxが目標値W0に合致するように各発光素子Eからの出射光のエネルギを補正したとしても、スポット領域Sの長軸の方向における寸法と目標値W0との差異は依然として解消されず、図5に例示した階調のムラを充分に抑制することはできない。これに対し、本形態においては、長円形に歪んだスポット領域Sの長軸の方向の寸法(WP,WQ)が目標値W0に接近または合致するように各発光素子Eの出射光のエネルギが補正されるから、スポット領域Sの形状のバラツキに起因した階調のムラを充分に抑制することが可能である。しかも、本形態においては、集束性レンズアレイ40における各屈折率分布型レンズ44が配列する方向(P方向,Q方向)をスポット領域Sの長軸の方向と同視したうえで補正値Aを決定するから、スポット領域Sの長軸の方向を厳密に測定する必要がないという利点もある。
図5を参照して説明したように、スポット領域Sの形状のバラツキに起因した階調のムラは被露光面70Aにスクリーンを形成する場合に特に顕著となる。本形態においては、スクリーン角θsの方向とスポット領域Sの長軸の方向(P方向,Q方向)との関係から決定される係数αに応じて補正値Aが調整されるから、補正値Aがスクリーン角θsと無関係に設定される構成と比較して、スクリーンの画像に表れる階調のムラを有効に抑制することが可能である。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、非補正時のスポット領域Sにおける長軸の方向の寸法に基づいて補正値Aを決定する場合を例示した。本形態においては、ひとつのスポット領域SがP方向を長軸とする長円形であって別のスポット領域SがQ方向を長軸とする長円形である場合に、第1過程にてP方向およびQ方向を特定したうえで、第2過程において、スポット領域SのP方向の寸法とQ方向の寸法との差分値に基づいて補正値Aを決定する。なお、本形態のうち作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、非補正時のスポット領域Saと目標となるスポット領域S0との関係を示す概念図である。図8においては非補正時のスポット領域SaがP方向を長軸とする長円形である場合(例えば図6のスポット領域Sa2)を想定する。図8における寸法WPは、P方向におけるスポット領域Saの寸法であり、図8における寸法WQは、Q方向におけるスポット領域Saの寸法である。本形態においては、非補正時にスポット領域Saに付与されるエネルギENaと補正後のスポット領域Sに付与されるエネルギENbとが、P方向の寸法WPとQ方向の寸法WQとの差分値の絶対値δ3(δ3=|WP−WQ|)に対して以下の式(3)の関係を満たすように補正値Aが決定される。
ENb=α×{W0/(W0+δ3)}×ENa ……(3)
実際には、式(3)の部分「α×{W0/W0+δ3}」が補正値Aとして記憶回路12に格納される。なお、係数αが例えばスクリーン角θsに応じて発光素子Eごとに設定される点は第1実施形態と同様である。以上においてはP方向を長軸とするスポット領域Saを例示したが、Q方向を長軸とするスポット領域Sa(例えば図6のスポット領域Sa4)も、式(3)で同様に算定される補正値Aに基づいて補正される。
第1実施形態においては、発光素子E2についてはP方向の寸法WPから補正値Aを決定するとともに発光素子E4についてはQ方向の寸法WQから補正値Aを決定するという具合に、発光素子EごとにP方向とQ方向とを区別する必要がある。これに対し、本形態においては、P方向の寸法WPとQ方向の寸法WQとの差分値に応じて補正値Aが決定されるから、P方向およびQ方向とスポット領域Sの寸法の大小との関係の区別が不要になるという利点がある。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本形態のうち作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図9は、制御装置10および発光装置30の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、本形態における制御装置10は、図2の要素に加えて記憶回路16(例えばROM)を具備する。記憶回路16は、記憶回路12と一体の回路であっても別体の回路であってもよい。
記憶回路16には変換テーブルが格納される。変換テーブルは、補正値Aと各発光素子Eの階調との組に対して電流値aを対応づけるテーブルである。電流設定部143は、各発光素子Eについて記憶回路12に格納された補正値Aと画像信号Vによって当該発光素子Eに指定される階調とに対応する電流値aを変換テーブルから取得して駆動回路36に出力する。したがって、ひとつの発光素子Eに供給される駆動電流IDRの電流値a(さらには発光素子Eからの出射光のエネルギ)は、当該発光素子Eの補正値Aと階調とに応じたレベルに制御される。
各発光素子Eの補正値Aは、当該発光素子Eについて所定の階調が指定された場合に形成される補正後のスポット領域Sが第1実施形態や第2実施形態の条件(例えば式(1)ないし式(3))を満たすように発光素子Eごとに決定される。すなわち、所定の階調が指定された発光素子Eによって形成される補正後のスポット領域Sの長軸の寸法が目標値W0に接近または合致するように、当該発光素子Eの補正値Aが決定される。
各発光素子Eに供給される駆動電流IDRの電流値aの最適値は、当該発光素子Eに指定される階調に応じて変動する場合がある。以上に説明したように本形態においては、補正値Aおよび階調の双方に基づいて電流値aが設定されるから、補正値Aに応じた補正で階調のムラを抑制しながら、変換テーブルの内容を適宜に設定することで駆動電流IDRの電流値aを発光素子Eごとに最適化することが可能となる。
<D:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の各形態においては、集束性レンズアレイ40における屈折率分布型レンズ44の配列の方向(P方向,Q方向)におけるスポット領域Sの寸法(WP,WQ)に基づいて補正値Aを決定する場合を例示したが、屈折率分布型レンズ44の方向を利用する必要は必ずしもない。すなわち、非補正時におけるスポット領域Sの長軸の方向(スポット領域Sを楕円形に近似したときの長軸の方向)を測定し、ここで測定した方向におけるスポット領域Sの寸法に基づいて補正値Aを決定してもよい。
(2)変形例2
以上の各形態においては駆動電流IDRの電流値aを補正値Aに応じて制御する構成を例示したが、スポット領域Sの形態(サイズや形状)を補正するための方法は適宜に変更される。例えば、電流値aを制御する構成に代えて、または、この構成とともに、駆動電流IDRのパルス幅bを補正値Aに応じて制御する構成を採用してもよい。また、電圧(以下「駆動電圧」という)の印加によって発光する電圧駆動型の発光素子を利用した露光装置においては、駆動電圧の電圧値およびパルス幅の少なくとも一方を補正値Aに応じて制御する構成が採用される。
また、第3実施形態においては補正値Aと階調とが変換テーブルにて対応づけられた構成を例示したが、補正値Aと階調とを引数とする所定の演算によって電流設定部143が電流値aを算定する構成も採用される。以上に説明したように、本発明の典型的な態様は、発光素子Eの出射光のエネルギが補正値Aに応じて補正される構成であれば足り、補正値Aに応じた処理の具体的な内容や補正値Aによる直接的な補正の対象は任意である。
(3)変形例3
発光素子Eや屈折率分布型レンズ44の配列の態様は適宜に変更される。例えば、複数の発光素子Eが複数列(例えば2列かつ千鳥状)に配列された構成や、複数の屈折率分布型レンズが3列以上に配列された構成としてもよい。
(4)変形例4
以上の各形態においては、スポット領域Sの長軸の方向の寸法に応じて補正値Aを決定する構成を例示したが、以上に例示した方法と他の方法とを併用することで補正値Aを決定してもよい。例えば、第1に、各発光素子Eの特性の誤差に起因した各々の光量の相違が低減される(光量が均一化される)ように補正値Aの初期値を決定し、第2に、補正値Aの初期値を利用した補正後のスポット領域Sの長軸の方向の寸法に応じて補正値Aを調整する(すなわち以上の各形態に例示した条件を満たすように各発光素子Eの補正値Aを決定する)といった手順が採用される。
(5)変形例5
有機発光ダイオード素子は発光素子の例示に過ぎない。例えば、無機EL素子やLED(Light Emitting Diode)素子やレーザダイオード素子など様々な発光素子を以上の各形態における有機発光ダイオード素子に代えて採用することが可能である。
<E:応用例>
次に、露光装置Hを利用した電子機器(画像形成装置)の具体的な形態を説明する。
図10は、画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置であり、以上の形態に係る4個の露光装置H(HK,HC,HM,HY)と、各露光装置Hに対応する4個の感光体ドラム70(70K,70C,70M,70Y)とを具備する。図1に示したように、ひとつの露光装置Hは、当該露光装置Hに対応した感光体ドラム70の被露光面70A(外周面)と対向するように配置される。なお、各符号の添字「K」「C」「M」「Y」は、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各顕像の形成に利用されることを意味している。
図10に示すように、駆動ローラ711と従動ローラ712とには無端の中間転写ベルト72が巻回される。4個の感光体ドラム70は、相互に所定の間隔をあけて中間転写ベルト72の周囲に配置される。各感光体ドラム70は、中間転写ベルト72の駆動に同期して回転する。
各感光体ドラム70の周囲には、露光装置Hのほかにコロナ帯電器731(731K,731C,731M,731Y)と現像器732(732K,732C,732M,732Y)とが配置される。コロナ帯電器731は、これに対応する感光体ドラム70の被露光面70Aを一様に帯電させる。この帯電した被露光面70Aを各露光装置Hが露光することで静電潜像が形成される。各現像器732は、静電潜像に現像剤(トナー)を付着させることで感光体ドラム70に顕像(可視像)を形成する。
以上のように感光体ドラム70に形成された各色(黒・シアン・マゼンタ・イエロー)の顕像が中間転写ベルト72の表面に順次に転写(一次転写)されることでフルカラーの顕像が形成される。中間転写ベルト72の内側には4個の一次転写コロトロン(転写器)74(74K,74C,74M,74Y)が配置される。各一次転写コロトロン74は、これに対応する感光体ドラム70から顕像を静電的に吸引することによって、感光体ドラム70と一次転写コロトロン74との間隙を通過する中間転写ベルト72に顕像を転写する。
シート(記録材)75は、ピックアップローラ761によって給紙カセット762から1枚ずつ給送され、中間転写ベルト72と二次転写ローラ77との間のニップに搬送される。中間転写ベルト72の表面に形成されたフルカラーの顕像は、二次転写ローラ77によってシート75の片面に転写(二次転写)され、定着ローラ対78を通過することでシート75に定着される。排紙ローラ対79は、以上の工程を経て顕像が定着されたシート75を排出する。
以上の画像形成装置は有機発光ダイオード素子を光源として利用しているので、レーザ走査光学系を利用した構成よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以外の構成の画像形成装置にも露光装置Hを適用することができる。例えば、ロータリ現像式の画像形成装置や、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラム70からシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置、あるいはモノクロの画像を形成する画像形成装置にも露光装置Hを利用することが可能である。
なお、露光装置Hの用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、露光装置Hは、原稿などの読取対象に光を照射する照明装置として画像読取装置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コードを読む二次元画像コードリーダがある。
第1実施形態に係る画像形成装置の部分的な構造を示す斜視図である。 露光装置および制御装置の電気的な構成を示すブロック図である。 集束性レンズアレイの構成を示す平面図である。 非補正時におけるスポット領域の形状を示す概念図である。 スクリーンについて説明するための概念図である。 P方向を長軸とするスポット領域の補正を説明するための概念図である。 Q方向を長軸とするスポット領域の補正を説明するための概念図である。 第2実施形態におけるスポット領域の補正を説明するための概念図である。 第3実施形態に係る露光装置および制御装置の電気的な構成を示すブロック図である。 電子機器のひとつの形態(画像形成装置)を示す断面図である。
符号の説明
H……露光装置、10……制御装置、70……感光体ドラム、70A……被露光面、12,16……記憶回路、14……制御部、141……パルス幅設定部、143……電流設定部、30……発光装置、E……発光素子、36……駆動回路、U……単位回路、361……電流生成回路、363……パルス駆動回路、40……集束性レンズアレイ、44……屈折率分布型レンズ、S……スポット領域、Sa(Sa2,Sa4)……非補正時のスポット領域、Sb(Sb2,Sb4)……補正後のスポット領域、WP……非補正時のスポット領域のP方向に沿った寸法、WQ……非補正時のスポット領域のQ方向に沿った寸法、W0……目標値(理想的なスポット領域の直径)、L……スクリーンの網線、θ……非補正時のスポット領域の長軸がX方向となす角度、θs……スクリーン角。

Claims (6)

  1. 第1方向に配列して被露光面を露光する複数の発光素子の各々について出射光のエネルギを補正するための補正値を設定する方法であって、
    前記複数の発光素子からの出射光によって前記被露光面に形成される複数のスポット領域のうち前記第1方向に対して傾斜する方向を長軸とする長円形のスポット領域を特定する第1過程と、
    前記第1過程にて特定したスポット領域における前記長軸の方向の寸法が目標値に近づくように補正値を決定する第2過程と
    を含む補正値決定方法。
  2. 前記各発光素子からの出射光は、前記第1方向と当該第1方向に対して傾斜する第2方向とにわたって配列された複数の集光体を通過して前記被露光面に到達し、
    前記第2過程においては、前記第1過程にて特定したスポット領域における前記第2方向の寸法が前記目標値に近づくように補正値を決定する
    請求項1に記載の補正値決定方法。
  3. 前記第2過程においては、前記被露光面に形成される画像のスクリーン角の方向と前記第1過程にて特定したスポット領域の長軸の方向との関係に応じて補正値を決定する
    請求項1または請求項2に記載の補正値決定方法。
  4. 第1方向に配列して被露光面を露光する複数の発光素子の各々について出射光のエネルギを補正するための補正値を設定する方法であって、
    前記複数の発光素子からの出射光によって前記被露光面に形成される複数のスポット領域のうち、前記第1方向に対して傾斜する第1軸方向を長軸とする長円形のスポット領域と、前記第1方向に対して前記第1軸方向とは異なる方向に傾斜する第2軸方向を長軸とする長円形のスポット領域とから前記第1軸方向と前記第2軸方向とを特定する第1過程と、
    前記複数の発光素子の各々について、当該発光素子が形成するスポット領域における前記第1軸方向の寸法と前記第2軸方向の寸法との差分値に応じて補正値を決定する第2過程と
    を含む補正値決定方法。
  5. 第1方向に配列して被露光面を露光する複数の発光素子と、前記各発光素子について補正値を記憶する記憶回路とを具備し、前記各発光素子の出射光のエネルギを当該発光素子の補正値に応じて制御する露光装置であって、
    前記記憶回路に記憶された各補正値は、前記各発光素子からの出射光によって前記被露光面に形成される複数のスポット領域のうち前記第1方向に対して傾斜する方向を長軸とする長円形のスポット領域の前記長軸に沿った寸法が目標値に近づくように決定されている
    ことを特徴とする露光装置。
  6. 請求項5に記載の露光装置と、
    前記露光装置による露光で潜像が形成される前記被露光面を有する像担持体と、
    前記像担持体の潜像に対する現像剤の負荷によって顕像を形成する現像器と
    を具備する画像形成装置。


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