JP2008109650A - スイッチングアンプ - Google Patents

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Yoshinori Nakanishi
芳徳 中西
Kazuhiro Hida
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Abstract

【課題】 差動電流の生成に電流出力型D/Aコンバータを用いたスイッチングアンプにおいても、パルス幅変調手段に入力される差動電流に対してノイズ成分を打ち消す補正をおこなうことができるスイッチングアンプを提供する。
【解決手段】 本発明によるスイッチングアンプは、デジタル信号を第1の電流と第2の電流とに変換するD/Aコンバータと、第1の電流および第2の電流を基にしてPWM信号を出力するパルス幅変調手段と、増幅手段と、第1の電流および第2の電流に負帰還をかける負帰還手段と、負帰還手段が、増幅手段の出力信号を所定の帰還量で減衰させて負帰還信号として出力する減衰手段と、負帰還信号を電圧から電流に変換して第1の補正信号を生成し、第1の補正信号を基に第1の電流を補正する第1の補正手段と、負帰還信号を電圧から電流に変換して第2の補正信号を生成し、第2の補正信号を基に第2の電流を補正する第2の補正手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチングアンプに関し、さらに詳しくは、例えば、差動電流を基にPWM信号を生成するパルス幅変調手段を備えるスイッチングアンプにおいて、出力歪率特性が優れたスイッチングアンプに関する。
従来のスイッチングアンプには、例えば、差動電流を基にPWM信号を生成するパルス幅変調手段を備えるスイッチングアンプにおいて、電圧入力型のパルス幅変調手段620を備えるスイッチングアンプ600と電流入力型のパルス幅変調手段820を備えるスイッチングアンプ800とがある。
図10は、従来の電圧入力型のパルス幅変調手段620を備えるスイッチングアンプ600を示すブロック図である。スイッチングアンプ600は、図10に示すように、電圧−電流変換手段621およびパルス発生手段622を有するパルス幅変調手段620と、増幅手段630と、LPF(Low Pass Filter)640とを備える。入力信号Vinがスイッチングアンプに入力されると、電圧−電流変換手段621によりアナログ入力信号Vinが差動電流I1、I2に変換され、パルス発生手段622によりPWM(Pulse Width Modulation)信号が生成される。そして、PWM信号が、増幅手段630によって増幅され、LPF640によってアナログ信号に変換されて、スピーカーなどの負荷に出力される。
パルス幅変調手段620をより具体的に説明する。図11はパルス幅変調手段620の具体構成を説明する回路図である。電圧−電流変換手段621は、定電流回路と複数のトランジスタ(ここでは、トランジスタQ3、Q4)とを含む差動増幅回路であり、スイッチングアンプに入力されたアナログ入力信号Vinを差動電流I1、I2に変換して、その差動電流I1、I2をパルス発生手段622に供給する。そして、パルス発生手段622では、供給された差動電流I1、I2によりコンデンサC1、C2を充放電することで、インバータ回路INV1、INV2からハイレベルまたはローレベルの2つのレベルを有するパルス(PWM信号1、PWM信号2)が出力される。そして、パルス発生手段622は、PWM信号1および/またはPWM信号2を出力する。
図12は、従来の電流入力型のパルス幅変調手段820を備えるスイッチングアンプ800を示すブロック図である。スイッチングアンプ800は、図12に示すように、パルス発生手段822を有するパルス幅変調手段820と、増幅手段830と、LPF(Low Pass Filter)840とを備える。パルス幅変調手段820の前段には、電流出力型D/Aコンバータ810が接続されており、この電流出力型D/Aコンバータ810がデジタル入力信号Aを差動電流I1、I2に変換し、パルス幅変調手段820に入力する。差動電流I1、I2がパルス幅変調手段820に入力されると、パルス発生手段822によりPWM信号が生成され、PWM信号が、増幅手段830によって信号が増幅され、LPF840によってアナログ信号に変換されて、スピーカーなどの負荷に出力される。
図13は電流出力型D/Aコンバータ810とパルス幅変調手段820のパルス発生手段822との接続関係を示す回路図である。電流出力型D/Aコンバータ810は、デジタル入力信号Aが入力されると、バイアス電流を中心としたバイアス電流と同じもしくはそれ以下の最大振幅を持つ差動電流I1、I2に変換し、差動電流I1、I2をパルス幅変調手段820に供給する。そして、パルス発生手段822において、差動電流I1、I2によりコンデンサC1、C2を充放電することで、インバータ回路INV1、INV2からハイレベルまたはローレベルの2つのレベルを有するパルス(PWM信号1、PWM信号2)が生成される。そして、パルス発生手段822は、PWM信号1および/またはPWM信号2を出力する。
ここで、電圧入力型のパルス幅変調手段620を備えるスイッチングアンプ600では、電圧−電流変換手段621の入力側に入力信号を補正する信号Vfを外部から与えることで、スイッチングアンプ600からの出力信号の特性を改善することができる。例えば、増幅器630において、電源電圧の変動に追従して出力信号のレベルも変動してしまうが、このような場合、この変動成分を打ち消すような補正信号Vfを電圧−電流変換手段621の入力側に与えることで、電圧−電流変換手段621により、変動成分を補正した差動電流I1、I2に変換することができ、出力歪率特性の向上が望める。しかしながら、電圧−電流変換手段821においてトランジスタQ3、Q4の非線形性の影響を受けてしまうので、結局は出力歪率特性が悪化してしまうという問題点がある。
それに対し、電流入力型のパルス幅変調手段820を備えるスイッチングアンプ800では、電流出力型D/Aコンバータ810を用いてデジタル入力信号Aを直接差動電流I1、I2に変換するので、上述のような電圧入力型のパルス幅変調手段における電圧−電流変換手段のトランジスタの非線形性の影響はなく、パルス幅変調手段820の歪率特性を改善できる。しかし、パルス幅変調手段820の後段回路によって生じる信号変動(例えば、増幅器830における電源電圧の変動)が生じた場合、上記のような電圧−電流変換時の出力信号の補正をおこなうことができず、上記信号変動を補正することができないという問題がある。なぜなら、D/Aコンバータ810は、多くの場合、パルス幅変調手段620と同様の出力信号のレベル変動を補正する入力端子がないからである。このようなD/Aコンバータは、例えば1チップモノリシックIC化されたD/Aコンバータである。
さらに、D/AコンバータがIC化されたものである場合、入力信号をボリューム調整するためには、一般的にマイコンなどの制御回路を使用してD/Aコンバータを制御する必要がある。さらにその場合は、デジタル制御が行われるので、デジタルデータ1ビットあたりの変化量以下でレベル調整することが困難である。
特開2006−165687号公報
本発明は、上記の従来の技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、差動電流を基にPWM信号を生成するパルス幅変調手段を備えるスイッチングアンプにおいて、差動電流の生成に電流出力型D/Aコンバータを用いた場合でも、パルス幅変調手段に入力される差動電流に対してノイズ成分を打ち消す補正をおこなうことができるスイッチングアンプを提供することにある。
本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプは、デジタル信号を第1の電流と第2の電流とに変換する電流出力型D/Aコンバータと、該第1の電流および該第2の電流を基にしてPWM信号を出力するパルス幅変調手段と、該PWM信号を増幅して出力する増幅手段とを備えるスイッチングアンプであって、該第1の電流および該第2の電流に負帰還をかける負帰還手段をさらに備え、該負帰還手段が、該増幅手段の出力信号を所定の帰還量で減衰させて負帰還信号として出力する減衰手段と、該負帰還信号を電圧から電流に変換して第1の補正信号を生成し、該第1の補正信号を基に該第1の電流を補正する第1の補正手段と、該負帰還信号を電圧から電流に変換して第2の補正信号を生成し、該第2の補正信号を基に該第2の電流を補正する第2の補正手段とを備える。
さらに好ましい実施形態においては、上記第1の電流および上記第2の電流が差動電流であり、上記第1の補正信号が該第1の電流に対して逆相であり、上記第2の補正信号が該第2の電流に対して逆相である。
さらに好ましい実施形態においては、上記第1の補正手段が、反転型の電圧−電流変換手段を備え、該反転型の電圧−電流変換手段によって該負帰還信号を電圧から電流に変換して上記第1の補正信号を生成し、該第1の補正信号を上記第1の電流に加算し、上記第2の補正手段が、非反転型の電圧−電流変換手段を備え、該非反転型の電圧−電流変換手段によって該負帰還信号を電圧から電流に変換して上記第2の補正信号を生成し、該第2の補正信号を上記第2の電流に加算する。
さらに好ましい実施形態においては、上記第1の補正手段および上記第2の補正手段が反転型の電圧−電流変換手段を備え、該第2の補正手段がインバータ回路をさらに備え、該第1の補正手段が、該反転型の電圧−電流変換手段によって上記該負帰還信号を電圧から電流に変換して上記第1の補正信号を生成し、該第1の補正信号を上記第1の電流に加算し、該第2の補正手段が、該インバータ回路によって逆相にされた該負帰還信号を電圧から電流に変換して上記第2の補正信号を生成し、該第2の補正信号を上記第2の電流に加算する。
さらに好ましい実施形態においては、上記電流出力型D/Aコンバータが、基準電流を基に動作するものであって、該基準電流を基にバイアス電流を生成するバイアス電流生成手段と、上記デジタル信号及び該基準電流を基に信号成分電流を生成する信号成分電流生成手段と、該バイアス電流及び該信号成分電流を加算して上記第1の電流及び第2の電流を生成する加算手段とを含み;ボリューム調整信号が入力され、該ボリューム調整信号を基に、該基準電流をレベル調整することによって該バイアス電流及び該信号成分電流をレベル調整する第1のボリューム調整手段と、該ボリューム調整信号が入力され、該ボリューム調整信号を基に、上記負帰還手段から出力される第1の補正信号及び第2の補正信号をレベル調整する第2のボリューム調整手段とをさらに備え;該第2のボリューム調整手段が、該第1のボリューム調整手段によってレベル調整された該バイアス電流の変化分を打ち消すように、第1の補正信号及び第2の補正信号をレベル調整する。
さらに好ましい実施形態においては、上記基準電流が、一端が接地され、他端が上記電流出力型D/Aコンバータに接続された抵抗を流れる電流であって、上記第1のボリューム調整手段が、該電流出力型D/Aコンバータと該抵抗の間に接続され、上記ボリューム調整信号を基に該抵抗を流れる基準電流をレベル調整する。
さらに好ましい実施形態においては、上記第2のボリューム調整手段が、上記ボリューム調整信号を乗算する乗算手段と、上記乗算されたボリューム調整信号を上記減衰手段から出力される上記負帰還信号に加算する加算手段とを含み、該負帰還信号をレベル調整することによって、上記第1の補正信号及び上記第2の補正信号をレベル調整する。
本発明によれば、負帰還手段において、増幅手段の出力を減衰手段によって所定の減衰量で減衰して負帰還信号を生成する。そして、電圧−電流変換手段によって、負帰還信号を、第1の電流に対して逆相である第1の補正信号と、第2の電流に対して逆相である第2の補正信号とに電圧−電流変換するので、その第1の補正信号を第1の電流に加算し、第2の補正信号を第2の補正信号に加算することができる。その結果、差動電流を基にPWM信号を生成するパルス幅変調手段を備えるスイッチングアンプにおいてその差動電流の生成に電流出力型D/Aコンバータを用いた場合であっても、差動電流に負帰還をかけて補正することができる。つまり、パルス幅変調手段以外における信号変動を補正でき、スイッチングアンプの出力の歪率特性を改善することができる。従って、電流出力型D/Aコンバータを用いることによるパルス幅変調手段の歪率特性改善と併せて、スイッチングアンプ全体としての出力信号の歪率特性を改善することができるスイッチングアンプを提供することが可能となる。
さらに、スイッチングアンプが第1のボリューム調整回路及び第2のボリューム調整回路をさらに備え、第1のボリューム調整回路によってD/Aコンバータの動作の基準となる基準電流をレベル調整することによって、第1の電流及び第2の電流のバイアス電流及び信号成分電流共にレベル調整する。そして、第2のボリューム調整回路によってバイアス電流の変化分のみを打ち消すように負帰還手段から出力される第1の補正信号及び第2の補正信号をレベル調整することで、第1の電流及び第2の電流のバイアス電流を一定に保つ。その結果、一定のバイアス電流成分に対して信号成分の量を変化させることができ、パルス幅変調手段の変調度をゲイン調整できる、つまりスイッチングアンプのボリューム調整を容易に実現できることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を援用する。
まず、図1を参照して、本発明のスイッチングアンプ100の概略構成を説明する。図1は、本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプ100を示すブロック図である。スイッチングアンプ100は、D/Aコンバータ110、パルス幅変調手段120、増幅手段130、負帰還手段140、およびLPF(図示せず)とを備える。
D/Aコンバータ110は、例えば1チップモノリシックIC化された電流出力型のD/Aコンバータであり、入力信号(例えば、デジタル信号)Aに基づいて、差動電流である第1の電流I1と第2電流I2とを生成し、第1の電流I1と第2の電流I2との分配比を制御することにより、後述のパルス幅変調手段120の出力パルスのパルス幅を変化させる。第1の電流I1および第2の電流I2は、下記数1に示すように、同一のバイアス電流Ibと、差動の関係にある信号成分電流Isとを含む。
(数1)
I1 = Is + Ib
I2 =−Is + Ib
負帰還手段140は、入力側が増幅手段130(詳細は後述)の出力端と接続され、出力側がD/Aコンバータ110とパルス幅変調手段120(詳細は後述)との間に接続され、第1の電流I1および第2の電流I2に負帰還をかけることによって、スイッチングアンプ100の出力の歪みを低減させる。具体的には、増幅手段130の出力Voutに含まれる信号の歪み成分(ノイズ成分D)を低減させるための第1の補正信号If1および第2の補正信号If2を生成し、第1の補正信号を基に第1の電流I1を補正し、第2の補正信号If2を基に第2の電流I2を補正する。より具体的には、負帰還手段140は、増幅手段130の出力Voutを負帰還量βで減衰させて負帰還信号Vfを出力する減衰手段141を有し、その負帰還信号Vfは、下記数2に示すように、負帰還量βとVoutとによって表される。負帰還手段140は、例えば、抵抗やフィルター回路などを含む。
(数2)
Vf = βVout
負帰還手段140は、さらに、負帰還信号Vfを基に、互いに逆相である第1の補正信号If1および第2の補正信号If2を出力する電圧−電流変換手段142を備える。電圧−電流変換手段142は、言い換えると、負帰還信号Vfを、第1の電流I1に対して逆相である第1の補正信号If1と、第2の電流I2に対して逆相である第2の補正信号If2とに電圧−電流変換する。第1の補正信号If1および第2の補正信号If2をそれぞれ第1の電流I1および第2の電流I2に対して逆相にするのは、差動電流である第1の電流I1および第2の電流I2からノイズ成分Dを打ち消すためである。図2は、電圧−電流変換手段142の具体構成を説明する回路図である。電圧−電流変換手段142は、第1の電圧−電流変換回路142aと第2の電圧−電流変換回路142bとを備える。第1の電圧−電流変換回路142aは、負帰還信号Vfを第1の電流I1に対して逆相である第1の補正信号If1に電圧−電流変換し、その第1の補正信号If1を第1の電流I1に加算する。第2の電圧−電流変換回路142bは、負帰還信号Vfを第2の電流I2に対して逆相である第2の補正信号If2に電圧−電流変換し、その第2の補正信号If2を第2の電流I2に加算する。
より具体的には、図2に示すように、第1の電圧−電流変換回路142aは、反転型の電圧−電流変換回路であり、第2の電圧−電流変換回路142bは、非反転型の電圧−電流変換回路である。第1の電圧−電流変換回路142aは、オペアンプOP1および抵抗R1〜R4を含む。減衰手段141とオペアンプOP1の反転入力端子との間に抵抗R1が接続されている。またオペアンプOP1の出力と反転入力端子との間に抵抗R2が接続されている。オペアンプOP1の出力とアースとの間に抵抗R3と抵抗R4とが接続され、抵抗R4がアース側に接続される。抵抗R3と抵抗R4との間のA点とオペアンプOP1の非反転入力端子が接続される。そして、A点から第1の補正信号If1が出力される。第2の電圧−電流変換回路142bは、オペアンプOP2および抵抗R5〜R8を含む。減衰手段141とオペアンプOP2の非反転入力端子との間に抵抗R8が接続されている。またオペアンプOP2の出力と非反転入力端子との間に抵抗R7が接続されている。オペアンプOP2の出力とアースとの間に抵抗R6と抵抗R5とが接続され、抵抗R5がアース側に接続される。オペアンプOP2の反転入力端子は抵抗R5と抵抗R6との間に接続される。抵抗R7と抵抗R8との間のB点から第2の補正信号If2が出力される。なお、第1の電圧−電流変換回路142aおよび第2の電圧−電流変換回路142bにおける抵抗R1〜R8の関係は、R1=R5、R2=R6、R3=R7、R4=R8かつR1:R2=R4:R3である。このとき、第1の補正信号If1および第2の補正信号If2は数3のように表される。
(数3)
If1 = −Vf/R4
If2 = Vf/R4
パルス幅変調手段120は、無安定マルチバイブレータを使用したパルス幅変調回路であり、差動電流を基にPWM信号を出力する。パルス幅変調手段120は、図3に示すとおり、パルス発生手段121を備える。
パルス発生手段121は、負帰還手段140により第1の電流I1および第2の電流I2が補正された入力信号I1’、I2’(下記数4参照)を基にして、PWM信号OUTを生成し、後述する増幅手段130に出力する。具体的には、入力信号I1’、I2’によってコンデンサC1、C2に電荷を充電し、第1の出力素子または第2の出力素子から、ハイレベルまたはローレベルの2つのレベルを有するパルスを生成する。第1の出力素子および第2の出力素子は、本例では、インバータ回路INV1、INV2であり、増幅手段130に出力するPWM信号OUTはインバータ回路INV2から出力される。パルス発生手段121は、インバータ回路INV1、INV2、コンデンサC1、C2、ダイオードD1、D2を含み、コンデンサC1、C2の充電期間に対応した幅のPWM信号OUTを出力する。また、インバータ回路INV1およびINV2は、図3に示す通り、ダイオードD1、D2を介して出力パルスのハイレベルに略対応する電源Vccに接続され、また、ローレベルに略対応する接地電位(または電源)に接続されている(図示せず)。
(数4)
I1’ = I1 + If1
I2’ = I2 + If2
図4は、コンデンサC1の充電電圧波形およびインバータ回路INV2から出力されるPWM信号OUTである。インバータ回路INV2は、コンデンサC1の充電電圧が所定の閾値Vc以上になるとハイレベルの信号を出力し、コンデンサC1の充電電圧が所定の閾値Vc未満になるとローレベルの信号を出力する。ここで、PWM信号OUTがハイレベルである期間t1およびローレベルである期間t2は下記数5に示すように表される。また、PWM信号の電圧情報は、数6に示すように、変調度mとして表すことができる。
(数5)
t1 = (C1 × Vc)/I1’
t2 = (C2 × Vc)/I2’
(数6)
m = (t1−t2)/(t1+t2)
増幅手段130は、第1の電源(例えば正の電源電圧+Vamp)と第2の電源(例えば負の電源電圧−Vamp)とを基に、入力されたPWM信号OUTを増幅してLPFに出力する。増幅手段130の出力信号V1は、変調度mを基にして電圧情報として表すと、数7に示す式のように表される。
(数7)
V1 = Vamp × m
パルス幅変調手段120以外において生じたノイズ成分Dが出力信号Voutに含まれた場合、スイッチングアンプ100の出力信号Voutは、下記数8に示すように、増幅手段130の出力信号V1にノイズ成分Dを加算して表すことができる。なお、本例では、パルス幅変調手段120以外において生じたノイズ成分を、増幅手段130の後段において加算されるノイズ成分Dとして定義している。
(数8)
Vout = V1 + D
ここで、数1〜数6により、出力信号Voutを、信号成分電流Isとノイズ成分Dとに分けて表すと、図5に示す式となる。ここで、図5中のK1は信号成分電流Isに対する増幅度を表し、K2はノイズ成分Dに対する増幅度を表す。これからわかるように、ノイズ成分Dに対する増幅度K2を小さくすれば、ノイズ成分Dを補正することができる。ノイズ成分Dに対する増幅度K2を小さくするためには、例えば負帰還量βを大きくすれば良い。
次に、本発明の別の好ましい実施例における電圧−電流変換手段142について説明する。図6は、本発明の別の好ましい実施例における電圧−電流変換手段142の具体構成を説明する回路図である。
第1の電圧−電流変換回路142aおよび第2の電圧−電流変換回路142bは反転型の電圧−電流変換回路である。第1の電圧−電流変換回路142aは、反転型の電圧−電流変換回路により負帰還信号Vfを第1の電流I1に対して逆相である第1の補正信号If1に電圧−電流変換し、その第1の補正信号If1を第1の電流I1に加算する。第2の電圧−電流変換回路142bは、減衰手段141と第2の電圧−電流変換回路142bとの間に接続されるインバータ回路INV3をさらに備える。第2の電圧−電流変換回路142bは、そのインバータ回路INV3によって逆相にされた負帰還信号−Vfを、反転形電圧−電流変換回路により電圧−電流変換することにより、負帰還信号Vfを第2の電流I2に対して逆相である第2の補正信号If2を生成することができる。そして、その第2の補正信号If2を第2の電流I2に加算する。
より具体的には、第1の電圧−電流変換回路142aおよび第2の電圧−電流変換回路142bは、それぞれ、図6に示すように、オペアンプOPおよび抵抗R1、R2、R3、R4を含み、減衰手段141とオペアンプOPの反転入力端子との間に抵抗R1が接続されている。またオペアンプOPの出力と反転入力端子との間に抵抗R2が接続されている。オペアンプOPの出力とアースとの間に抵抗R3と抵抗R4とが接続され、抵抗R4がアース側に接続される。その抵抗R3と抵抗R4との間のA点とオペアンプOPの非反転入力端子が接続される。そして、A点から補正信号Ifが出力される。なお、抵抗R1、R2、R3、R4がR1:R2=R4:R3の関係である。このとき、第1の電圧−電流変換回路142aから出力される第1の補正信号If1および第2の電圧−電流変換回路142bから出力される第2の補正信号If2は、負帰還信号Vfおよび抵抗R4によって数3と同様に表される。
ところで、本発明のようにD/Aコンバータ110がIC化されたものである場合、入力信号をボリューム調整するためには、一般的にマイコンなどの制御回路を使用してD/Aコンバータ110を制御する必要がある。さらにその場合は、デジタル制御が行われるので、デジタルデータ1ビットあたりの変化量以下でレベル調整することが困難である。
そこで、ボリューム調整可能な本発明のさらに好ましい実施形態について説明する。図7は、本発明のさらに好ましい実施形態によるスイッチングアンプ100のブロック図である。上述のスイッチングアンプ100と同一部分については説明を省略する。
D/Aコンバータ110は、1チップモノリシックIC化されたものであり、基準電流Irefを基準にして、デジタル信号である入力信号Aをアナログ信号である第1の電流I1及び第2の電流I2に変換する。D/Aコンバータ110には、一端が接地された抵抗R9が接続され、その抵抗R9に流れる電流が基準電流Irefとなる。つまり、抵抗R9の抵抗値によって基準電流Irefが決定される。
また、D/Aコンバータ110は、バイアス電流生成手段111と信号成分電流生成手段112とを含む。バイアス電流生成手段111は、基準電流Irefを基に、バイアス電流Ibを生成する。バイアス電流Ibは、下記の数9に示すように、基準電流Irefに変換係数aを乗算したものである。変換係数aは、D/Aコンバータ110内の回路構成によって決まる固有の係数である。信号成分電流生成手段112は、基準電流Irefと入力信号Aとを基に、信号成分電流Isを生成する。信号成分電流生成手段112は、正出力端と負出力端を有し、正出力端から信号成分電流Isが出力され、負出力端からは逆相の信号成分電流−Isが出力される。信号成分電流Isは、下記の数10に示すように、基準電流Irefと入力信号Aと変換係数bとを乗算したものである。変換係数bは、D/Aコンバータ110内の回路構成によって決まる固有の係数である。
(数9)
Ib=a×Iref
(数10)
Is=b×A×Iref
また、D/Aコンバータ110は、加算器113、114を含む。加算器113、114は、上記数1に示したように、バイアス電流生成手段111から出力されるバイアス電流Ibに、信号成分電流生成手段112から出力される信号成分電流Is、−Isを加算し、差動電流である第1の電流I1及び第2の電流I2を生成する。具体的には、加算器113は、信号成分電流生成手段112の正出力端から出力された信号成分電流Isを、バイアス電流生成手段111から出力されたバイアス電流Ibに加算して、第1の電流I1を生成する。加算器114は、信号成分電流生成手段112の負出力端から出力された信号成分電流−Isを、バイアス電流生成手段111から出力されたバイアス電流Ibに加算して、第2の電流I2を生成する。
スイッチングアンプ100のボリューム調整は、パルス幅変調手段120の変調度mをゲイン調整することができれば可能である。パルス幅変調手段120の変調度mは、一般的に下記数11に示すように入力信号I1’、I2’によって表すことができる。ここで、説明を簡略化するために、入力信号I1’、I2’には補正信号If1、If2が含まれていないものとすると、さらに変調度mは、数1及び数4から下記数12のように表わすことができる。この数12から、変調度mのゲイン調整は、バイアス電流Ibに対する信号成分電流Isの量を変化させることによって実現できることがわかる。
(数11)
m = (I1’−I2’)/(I1’+I2’)
(数12)
m = Is/Ib
そこで、スイッチングアンプ100は、第1のボリューム調整手段151をさらに備える。第1のボリューム調整手段151は、D/Aコンバータ110の基準電流Irefをレベル調整することによって、信号成分電流生成部112から出力される信号成分Isをレベル調整する。具体的には、第1のボリューム調整手段151は、D/Aコンバータ110と抵抗R9との間に接続され、任意のボリューム調整信号evが入力される。第1のボリューム調整手段151は、このボリューム調整信号evを基にD/Aコンバータ110の基準電流Irefを下記の数13の関係を満たすようにレベル調整する。数13中のIminは、ボリューム調整信号ev=0のとき、基準電流IrefがD/Aコンバータ110が正常動作する電流値であるように、抵抗R9によって調整される電流である。言い替えると、最低電流Iminは、第1のボリューム調整手段151を備えていない場合と同様に、抵抗R9によって決まる基準電流Irefである。
(数13)
Iref=Imin+ev/R9
上記数13の条件を満たす第1のボリューム調整回路151は、例えば図8に示すように、ボリューム調整信号発生回路151a、直流電源151b、第3の電圧−電流変換回路151cを含む。第3の電圧−電流変換回路151cはオペアンプOP3およびMOSFETQ1を含む。オペアンプOP3の非反転入力端子には直流電源152bが接続され、電圧Eが入力される。さらに、直流電源151bと非反転入力端子との間にボリューム調整信号151aが接続され、直流電圧E[mV]にボリューム調整信号evが加算される。ここで、ボリューム調整信号evはボリューム調整信号発生回路151aにおいて任意に調整可能な電圧である。つまり、オペアンプOP3の非反転入力端子には電圧E+ev[mV]が入力される。また、オペアンプOP3の出力にはMOSFETQ1のゲートが接続される。そして、MOSFETQ1のドレイン側にはD/Aコンバータ110が接続され、ソース側には抵抗R9が接続される。さらに、MOSFETQ1のソース側と抵抗R9との間にオペアンプOP3の反転入力端子が接続される。ev=0のとき、抵抗R9にかかる電圧はE[mV]であり、このとき抵抗R9には最低電流Iminが流れる。オペアンプOP3の非反転入力端子にボリューム調整信号ev(>0)が入力されると、基準電流Irefが最低電流Iminからev/R9だけ増加される。
ここで、上述のように信号成分電流Isをレベル調整するために第1のボリューム調整手段151によって基準電流Irefをレベル調整すると、上記数9及び数13から分かるように、バイアス電流Ibがバイアス電流変化分ΔIbias(=a×ev/R9)だけレベル調整されてしまう。そうすると、数12からわかるように、バイアス電流Ibに対する信号成分電流Isの量を変化させてパルス幅変調手段120の変調度mをゲイン調整することが難しくなる。なお、このときの第1の電流I1および第2の電流I2は、数1、数9、数10および13から、下記数14に示すように表わされる。
(数14)
I1={a×Imin+a×ev/R9}+{b×(Imin+ev/R9)×A}
I2={a×Imin+a×ev/R9}−{b×(Imin+ev/R9)×A}
そこで、このバイアス電流変化分ΔIbiasを打ち消すために、スイッチングアンプ100は、第2のボリューム調整手段152をさらに備える。第2のボリューム調整手段152は、負帰還手段140によってパルス幅変調手段120以外で生じたノイズ成分Dが打ち消されると同時に、第1の電流I1及び第2の電流I2のバイアス電流成分に含まれるバイアス電流変化分ΔIbias(=a×ev/R9)も打ち消されるように、負帰還手段140から出力される第1の補正信号If1及び第2の補正信号If2をレベル調整する。具体的には、第2のボリューム調整手段152は、図9に示すように、乗算器152a及び加算器152bを含む。第2のボリューム調整手段152は、ボリューム調整信号evが入力され、このボリューム調整信号evを加算器152aによって係数cで乗算する。その結果得られた信号ΔVf(=c×ev)が加算器152bに入力される。加算器152bは、減衰器141と電圧−電流変換手段142との間に接続されており、第2のボリューム調整手段152から出力される補正信号ΔVfを、減衰手段141から出力される補正信号Vfに加算する。負帰還信号Vfに加算された補正信号ΔVfは、下記数15に示すように電圧−電流変換手段142によって電圧−電流変換されて補正信号ΔIfとなる。ここで、上述の係数cは、補正信号ΔIfが第1の電流I1及び第2の電流I2に含まれるバイアス電流の変化分ΔIbiasを打ち消すよう、下記数16を満たすものである。従って、パルス幅変調手段120に入力される入力信号I1’、I2’は、下記数17に示すように、第1の補正信号If1および第2の補正信号If2によって、バイアス電流の変化分ΔIbiasが打ち消されたものとなる。
(数15)
ΔIf=−ΔVf/R4
=−c×ev/R4
(数16)
ΔIf=−ΔIbias
(数17)
I1’={a×Imin}+{b×(Imin+ev/R9)×A}
I2’={a×Imin}−{b×(Imin+ev/R9)×A}
このとき、パルス幅変調手段120の変調度mは、上記数11及び数17によって下記数18に示すように表わされる。第1のボリューム調整回路151および第2のボリューム調整回路152にボリューム調整信号evを与えた場合(ev>0)は、与えない場合(ev=0)に対し、出力信号Voutが{1+ev/(R9×Imin)}倍となる。例えば、ボリューム調整信号ev=(R9×Imin)の場合には、ev=0のときに対して出力信号Voutの信号レベルは2倍、ev=2×(R9×Imin)の場合には3倍とすることができ、ボリューム調整信号evを調整することによってアナログ的に出力信号Voutをレベル調整することが可能となる。
(数18)
m = b/a×{1+ev/(R9×Imin)}×A
以上により、第1のボリューム調整回路151によってD/Aコンバータ110の基準電流Irefをレベル調整することによって、第1の電流I1及び第2の電流I2のバイアス電流Ib及び信号成分電流Is共にレベル調整する。そして、第2のボリューム調整回路152によってバイアス電流Ibの変化分のみを打ち消すように負帰還手段140から出力される第1の補正信号If1及び第2の補正信号If2をレベル調整することで、そのバイアス電流Ibを一定に保つ。これにより、一定のバイアス電流Ibに対して信号成分電流Isの量を変化させることができ、パルス幅変調手段120の変調度mをゲイン調整できる、つまりスイッチングアンプ120のボリューム調整を容易に実現できることができる。その結果、従来の電流入力型デジタルアンプにおいて(例えば図10参照)、アナログ的方法でスイッチングアンプの出力信号をゲイン調整することができ、出力信号のダイナミックレンジの改善が望める。さらには、マイコンなどのデジタルボリューム制御用回路を搭載しなければならないという問題を回避でき、簡単なアナログ回路のみでスイッチングアンプの出力信号のレベル調整が可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。例えば、第1および第2の出力素子は、トランジスタなどのスイッチ素子でも良い。さらに、本実施例においては、インバータ回路INV2からPWM信号を生成するようにしたが、インバータ回路INV1およびインバータ回路INV2からそれぞれPWM信号を生成するようにしてもよい。さらには、本実施例においては、負帰還手段140を増幅手段130の出力端に接続し、増幅手段130の出力V1を基にして第1の電流I1および第2の電流I2に負帰還をかけるようにしたが、負帰還手段140をパルス幅変調手段120の出力端または、図示しないLPFの出力端に接続しても良い。
また、本実施例において、第1のボリューム調整回路に、オペアンプ及びMOSFETを用いた電圧−電流変換回路を用いたが、MOSFETの代わりに他のトランジスタを用いた電圧−電流変換回路であっても良く、上記数13を満たす電圧−電流変換回路であれば良い。
本発明のスイッチングアンプは、あらゆる用途の電子機器に用いられ得るが、音響機器などに好適に用いられ得る。
本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプの概略構成を説明するブロック図である。 本発明の好ましい実施形態による電圧−電流変換手段の回路図である。 本発明の好ましい実施形態によるパルス幅変調手段の回路図である。 本発明の好ましい実施形態によるパルス発生手段におけるコンデンサC1の充電電圧波形およびインバータ回路INV2の出力波形である。 本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプの出力Voutを表す式である。 本発明の別の好ましい実施形態による電圧−電流変換手段の回路図である。 本発明のさらに好ましい実施形態によるスイッチングアンプの概略構成を説明するブロック図である。 本発明のさらに好ましい実施形態による第1のボリューム調整手段の回路図である。 本発明のさらに好ましい実施形態による第2のボリューム調整手段の回路図である。 従来の電圧入力型のパルス幅変調手段を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 従来のスイッチングアンプにおけるパルス幅変調手段の具体構成を説明する回路図である。 従来の電流入力型のパルス幅変調手段を備えるスイッチングアンプを示すブロック図である。 従来のスイッチングアンプにおけるパルス幅変調手段と電流出力型D/Aコンバータとの接続関係を示す回路図である。
符号の説明
100 スイッチングアンプ
110 D/Aコンバータ
111 バイアス電流生成手段
112 信号成分電流生成手段
113、114 加算器
120 パルス幅変調手段
121 パルス発生手段
130 増幅手段
140 負帰還手段
141 減衰手段
142 電圧−電流変換手段
142a 第1の電圧−電流変換回路
142b 第2の電圧−電流変換回路
151 第1のボリューム調整手段
151a ボリューム調整信号発生回路
151b 直流電源
151c 第3の電圧−電流変換回路
152 第2のボリューム調整手段
152a 乗算器
152b 加算器

Claims (7)

  1. デジタル信号を第1の電流と第2の電流とに変換する電流出力型D/Aコンバータと、該第1の電流および該第2の電流を基にしてPWM信号を出力するパルス幅変調手段と、該PWM信号を増幅して出力する増幅手段とを備えるスイッチングアンプであって、
    該第1の電流および該第2の電流に負帰還をかける負帰還手段をさらに備え、
    該負帰還手段が、
    該増幅手段の出力信号を所定の帰還量で減衰させて負帰還信号として出力する減衰手段と、
    該負帰還信号を電圧から電流に変換して第1の補正信号を生成し、該第1の補正信号を基に該第1の電流を補正する第1の補正手段と、
    該負帰還信号を電圧から電流に変換して第2の補正信号を生成し、該第2の補正信号を基に該第2の電流を補正する第2の補正手段とを備える、スイッチングアンプ。
  2. 前記第1の電流および前記第2の電流が差動電流であり、
    前記第1の補正信号が該第1の電流に対して逆相であり、
    前記第2の補正信号が該第2の電流に対して逆相である、請求項1に記載のスイッチングアンプ。
  3. 前記第1の補正手段が、反転型の電圧−電流変換手段を備え、該反転型の電圧−電流変換手段によって該負帰還信号を電圧から電流に変換して前記第1の補正信号を生成し、該第1の補正信号を前記第1の電流に加算し、
    前記第2の補正手段が、非反転型の電圧−電流変換手段を備え、該非反転型の電圧−電流変換手段によって該負帰還信号を電圧から電流に変換して前記第2の補正信号を生成し、該第2の補正信号を前記第2の電流に加算する、請求項2に記載のスイッチングアンプ。
  4. 前記第1の補正手段および前記第2の補正手段が反転型の電圧−電流変換手段を備え、
    該第2の補正手段がインバータ回路をさらに備え、
    該第1の補正手段が、該反転型の電圧−電流変換手段によって前記該負帰還信号を電圧から電流に変換して前記第1の補正信号を生成し、該第1の補正信号を前記第1の電流に加算し、
    該第2の補正手段が、該インバータ回路によって逆相にされた該負帰還信号を電圧から電流に変換して前記第2の補正信号を生成し、該第2の補正信号を前記第2の電流に加算する、請求項2に記載のスイッチングアンプ。
  5. 前記電流出力型D/Aコンバータが、
    基準電流を基に動作するものであって、
    該基準電流を基にバイアス電流を生成するバイアス電流生成手段と、
    前記デジタル信号及び該基準電流を基に信号成分電流を生成する信号成分電流生成手段と、
    該バイアス電流及び該信号成分電流を加算して前記第1の電流及び第2の電流を生成する加算手段とを含み;
    任意に調整可能なボリューム調整信号が入力され、該ボリューム調整信号を基に、該基準電流をレベル調整することによって該バイアス電流及び該信号成分電流をレベル調整する第1のボリューム調整手段と、
    該ボリューム調整信号が入力され、該ボリューム調整信号を基に、前記負帰還手段から出力される第1の補正信号及び第2の補正信号をレベル調整する第2のボリューム調整手段とをさらに備え;
    該第2のボリューム調整手段が、
    該第1のボリューム調整手段によってレベル調整された該バイアス電流の変化分を打ち消すように、前記第1の補正信号及び前記第2の補正信号をレベル調整する、請求項1〜4のいずれかに記載のスイッチングアンプ。
  6. 前記基準電流が、
    一端が接地され、他端が前記電流出力型D/Aコンバータに接続された抵抗を流れる電流であって、
    前記第1のボリューム調整手段が、
    該電流出力型D/Aコンバータと該抵抗の間に接続され、
    前記ボリューム調整信号を基に該抵抗を流れる基準電流をレベル調整する、請求項5に記載のスイッチングアンプ。
  7. 前記第2のボリューム調整手段が、
    前記ボリューム調整信号を乗算する乗算手段と、
    前記乗算されたボリューム調整信号を前記減衰手段から出力される前記負帰還信号に加算する加算手段とを含み、
    該負帰還信号をレベル調整することによって、前記第1の補正信号及び前記第2の補正信号をレベル調整する、請求項5または請求項6に記載のスイッチングアンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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