JP2008101545A - ポンプ装置 - Google Patents

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幸彦 唐澤
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Abstract

【課題】 噛み込んだ固形物質をすぐに排出することで、長期に亘ってシール性を確保することができるポンプを提供する。
【解決手段】 ポンプ作用室7cと、ポンプ作用室に開口する流出入ポート22と、ポンプ作用室内で往復動するプランジャ9と、プランジャ外周に洗浄液を供給するための洗浄空間18aとを備え、プランジャがx方向に摺動したとき、ポンプ作用室内に流体を吸入し、プランジャがy方向に摺動したとき、ポンプ作用室内の流体を吐出するポンプ装置において、ポンプ作用室と洗浄空間との間にはシール部材23を設け、プランジャが流体を吐出するとき、ポンプ作用室の高圧が作用してポンプ作用室と洗浄空間とを遮断し、プランジャが流体を吸入するとき、ポンプ作用室の負圧が作用して洗浄空間からポンプ作用室への洗浄液の流通を許容する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、特に固形物質が含有される流体に有効なポンプ装置に関する。
この種のポンプ装置として、特許文献1に示すものが従来知られているが、この従来のポンプ装置について図3を用いて説明する。
図3に示すように、シリンダ101には、ポンプ作用室102と、このポンプ作用室102に開口する流出入ポート103とを設けている。上記シリンダ101内には、プランジャ104を軸方向に往復移動可能に設けるとともに、このプランジャ104の外周をシールするシール105を設けて、シリンダ101内を上記ポンプ作用室102と洗浄空間106とに区画している。
そして、洗浄空間106には循環通路107を連通させるとともに、洗浄液供給手段108によって、洗浄空間106内に洗浄液を循環させている。
上記の構成からなるポンプ装置によれば、プランジャ104を図中右側の吸入方向に摺動させると、ポンプ作用室102内が負圧となって流出入ポート103から流体が吸入される。一方、ポンプ作用室102内に流体が吸入された状態で、プランジャ104を図中左側の吐出方向に摺動させると、ポンプ作用室102内が高圧となって、ポンプ作用室102内の流体が流出入ポート103から吐出する。したがって、プランジャ104を往復移動させれば、流出入ポート103から流体を吸入したり、あるいは吐出したりすることができる。
また、プランジャ104は、流体を吸入および吐出する際に、ポンプ作用室102と洗浄空間106とに亘って往復移動することになる。上記したように、洗浄空間106内には、洗浄液が循環しているため、プランジャ104が洗浄空間106に進入すると、循環する洗浄液によってプランジャ104の外周が洗浄される。
したがって、例えば、ポンプ装置がスラリーを吐出する場合には、ポンプ作用室102内でプランジャ104外周に固形物質が付着することになるが、固形物質が付着したとしても、往復動する過程でプランジャ104外周の固形物質を除去することができる。
そして、このように往復動する過程で常にプランジャ104外周を洗浄すれば、プランジャ104に固形物質がこびり付いて取れなくなってしまうこともない。
特開2001−241385号公報
上記従来のポンプ装置によれば、洗浄空間106でプランジャ104外周を洗浄することはできるが、シール105の摺動接触部分にいったん噛み込んだ固形物質までも除去することはできない。
つまり、プランジャ104が、ポンプ作用室102側から図中右側の吸入方向に移動すると、スラリー中の固形物質が、プランジャ104の移動に伴って、どうしてもシール105内に噛み込んでしまう。
これに対して、プランジャ104を図中左側の吐出方向に移動させる場合には、ポンプ作用室102内が高圧になっているため、シール105の摺動接触部分に噛み込んだ固形物質が、プランジャ104とともにポンプ作用室102側になかなか排出されない。
このように、シール105の摺動接触部分に固形物質が一度噛み込んでしまうと、当該固形物質がなかなか排出されなくなってしまい、プランジャ104やシール105が傷ついてシール性が悪化したり、あるいはシールの摩耗劣化が早くなってしまったりするという問題があった。
この発明の目的は、シールに固形物質が噛み込んでも、当該固形物質をすぐに排出することで、長期に亘ってシール性を確保することができるポンプ装置を提供することである。
第1の発明は、シリンダに形成したポンプ作用室と、このポンプ作用室に開口する流出入ポートと、上記ポンプ作用室内で往復動するプランジャと、上記ポンプ作用室に隣接して設けるとともに上記プランジャ外周に洗浄液を供給するための洗浄空間とを備え、上記プランジャが吸入方向に摺動したとき、流出入ポートからポンプ作用室内に流体を吸入する一方、上記プランジャが吐出方向に摺動したとき、ポンプ作用室内の流体を流出入ポートから吐出するポンプ装置において、上記ポンプ作用室と洗浄空間との間には、プランジャ外周をシールするシール部材を設けるとともに、このシール部材は、上記プランジャが流体を吐出するとき、ポンプ作用室の高圧が作用してポンプ作用室と洗浄空間とを遮断する一方、プランジャが流体を吸入するとき、ポンプ作用室の負圧が作用して洗浄空間からポンプ作用室への洗浄液の流通を許容する点に特徴を有する。
第2の発明は、プランジャ外周には補助シール部材を設けるとともに、この補助シール部材と上記シール部材との間に洗浄空間を位置させた点に特徴を有する。
第3の発明は、洗浄空間と洗浄液タンクとの間に連通開度を調整する可変絞りを介在させ、この可変絞りを制御して洗浄空間からポンプ作用室へ流通する洗浄液の流量を調整可能にした点に特徴を有する。
第1の発明によれば、シール部材は、プランジャが流体を吐出するとき、ポンプ作用室と洗浄空間とを遮断し、プランジャが流体を吸入するとき、ポンプ作用室と洗浄空間とを連通させる。したがって、流体の吐出時にはポンプ作用室を高圧に保って、流出入ポートから確実に流体を吐出することができ、流体の吸入時には洗浄空間からポンプ作用室へ洗浄液が流通し、シール部材の摺動接触部を洗浄することができる。
このように、流体の吸入時に洗浄空間からポンプ作用室へ洗浄液を流通させるので、シール部材に固形物質が噛み込んだとしても、当該固形物質を確実に排出することができ、シール性を確保することができる。
また、固形物質の噛み込みによるシールの摩耗劣化を低減して、シール性を長期に亘って確保することができる。
しかも、洗浄空間に供給する洗浄液によって、プランジャを冷却することもできるので、プランジャが高温になって、シールが変形するおそれがない。
第2の発明によれば、シール部材と補助シール部材との間に洗浄空間を位置させたので、流体吸入時に、洗浄液を確実にポンプ作用室側へ導くことができる。
また、補助シール部材を設けたので、洗浄液の供給圧を高めてもシール部材以外の場所から洗浄液が漏れない。したがって、シール部材に噛み込んだ固形物質を取り除くために、洗浄液の供給圧を高めれば、当該固形物質を確実にポンプ作用室へ導くことができる。
第3の発明によれば、洗浄空間と洗浄液タンクとの間に可変絞りを設けたので、ポンプ作用室側へ導く洗浄液の流量を調整することができる。したがって、流出入ポートから吸入および吐出する流体が、固形物質をほとんど含んでいない場合、すなわち、シール部材を洗浄する必要がない場合には、可変絞りの開度を大きくして、ポンプ作用室側へ導く洗浄液の流量を減らすことができる。
また、流出入ポートから吸入および吐出する流体が、固形物質を多く含んでいる場合には、可変絞りの開度を小さくして、ポンプ作用室側へ排出される洗浄液の流量を増やし、固形物質がシール部材に噛み込むのを確実に防ぐことができる。
図1,2を用いて、この発明の実施形態について説明する。
この発明のポンプ装置は、機械装置全般に広く用いることができるが、特に固形物質を含有するスラリーが流通する機械装置においてその機能を発揮するものである。したがって、この実施形態では、スラリーが流通する湿式酸化装置にこの発明のポンプを用いた場合について説明することとする。
図1は、湿式酸化装置の簡略的な回路図であるが、まず、この図を用いて湿式酸化装置について説明する。貯留槽1は、焼酎粕等の有機物と水とを混合したスラリーを貯留するタンクであり、フィードポンプ2によって、この貯留槽1に貯留されたスラリーを原料タンク3に供給している。この原料タンク3には、モータMによって駆動する攪拌手段4を設け、固形物質が沈殿しないように掻き混ぜるようにしている。
原料タンク3で攪拌されたスラリーは、通路5,6を介して反応機構Aに供給されるが、原料タンク3から反応機構Aへスラリーを供給するのがポンプ装置PPである。
このポンプ装置PPは複動シリンダ型のポンプであり、シリンダ7内に形成した一対の圧力室7a,7b、および、圧力室7a,7bの外側において隣接するとともにシリンダ7内に形成した一対のポンプ作用室7c,7dを備えてなる。上記一対の圧力室7a,7bは、シリンダ内に摺動自在に設けたピストン8によって区画形成される。
上記ピストン8には、その両端にプランジャ9を設けるとともに、このプランジャ9を圧力室7a,7bから突出させて、その先端を、上記一対のポンプ作用室7c,7d内に臨ませている。
上記圧力室7a,7bには、コントロールバルブ10を介して油圧ポンプPを接続し、この油圧ポンプPから吐出する作動油を、圧力室7a,7bのいずれか一方の室に導くとともに、いずれか他方の室からの戻り油をタンクTに導くようにしている。
したがって、コントロールバルブ10を切り換えれば、油圧ポンプPから圧力室7a,7bに導かれる作動油によってピストン8が摺動するとともに、このピストン8と一体的にプランジャ9が摺動する。なお、上記コントロールバルブ10は、図示しないコントローラによって連続的に切り換わるようにしており、圧力室7a,7bに交互に作動油が導かれて、ピストン8およびプランジャ9を連続的に往復動させるようにしている。
そして、プランジャ9が一対のポンプ作用室7c,7d内で往復動すると、ポンプ作用室7c,7dにおいて吸入工程と吐出工程とが繰り返し行われる。つまり、プランジャ9が図中下方に移動すると、原料タンク3からチェック弁Cを介してスラリーがポンプ作用室7cに吸入される。一方、プランジャ9が図中上方に移動すると、ポンプ作用室7cに吸入されたスラリーが、再び通路5に吐出されるとともに、チェック弁Cを押し開いて後述する反応機構Aに導かれる。また、ポンプ作用室7cにおいてスラリーの吸入、吐出がされると同時に、ポンプ作用室7dにおいても、通路6およびチェック弁C、Cを介して上記ポンプ作用室7cと同様の吸入、吐出が連続的に行われる。ただし、ポンプ装置PPの構成上、ポンプ作用室7cが吸入工程にあるときには、ポンプ作用室7dが吐出工程にあり、ポンプ作用室7cが吐出工程にあるときには、ポンプ作用室7dが吸入工程にある。したがって、ポンプ装置PP全体で見れば、吸入工程および吐出工程の双方が連続的に行われていることになる。
なお、ポンプ装置PPの具体的な構成については、後述することとする。
上記ポンプ装置PPから吐出されたスラリーは、反応機構Aに導かれるとともに、この反応機構Aにおいてスラリー中の有機物が酸化処理される。反応機構Aは、第1反応塔11〜第3反応塔13を直列に接続しており、ポンプ装置PPから吐出されたスラリーが、各反応塔11〜13を順次通過するようにしている。また、上記各反応塔11〜13にはエア供給手段14を接続し、スラリーとともに所定の温度に調節されたエアまたは酸素等からなる酸素含有ガスを供給している。そして、このエア等が各反応塔11〜13内でスラリー中の有機物に接触するとともに、当該有機物を化学反応させて酸化処理するのである。
上記のように反応機構Aにおいて酸化処理されたスラリーは、処理流体として第3反応塔13から排出手段15を介して気液分離器16に導かれ、この気液分離器16において水と二酸化炭素とに分離される。
次に、図2を用いて、この発明のポンプ装置PPの具体的な構成について説明する。
このポンプ装置PPは、上記したようにピストン8によってシリンダ7内を一対の圧力室7a,7bに区画するとともに、これら圧力室7a,7bに隣接した一対のポンプ作用室7c,7dを備えている。
上記ピストン8にはプランジャ9が一体的に設けられており、このプランジャ9を、圧力室7a,7bから突出させて、上記ポンプ作用室7c,7dに臨ませている。
なお、ポンプ作用室7c,7dはどちらも同一の構成であるため、以下では一方のポンプ作用室7cについて説明する。
ポンプ作用室7cには、ベアリング17を設けるとともに、このベアリング17によってプランジャ9を摺動自在に支持している。
また、上記ポンプ作用室7cには洗浄室区画部材18を設けるとともに、この洗浄室区画部材18にプランジャ9を貫通させている。そして、上記洗浄室区画部材18には、洗浄空間18aを形成するとともに、この洗浄空間18aをプランジャ9が貫通するようにしている。
上記洗浄空間18aは、洗浄通路19を介して洗浄液供給手段20に接続するとともに、この洗浄液供給手段20から洗浄空間18aに洗浄液を供給している。そして、洗浄空間18aと洗浄液タンクtとの連通過程には可変絞り21を接続し、洗浄空間18aと洗浄液タンクtとの連通開度を調整するようにしている。したがって、この可変絞り21を調節すれば、洗浄空間18aに供給される洗浄液を、流量制御しながら洗浄液タンクtに排出することができる。
また、上記ポンプ作用室7c,7dには流出入ポート22を形成している。この流出入ポート22は、上記湿式酸化装置の通路5,6を接続する部分であり、この流出入ポート22を介して通路5,6からスラリーを吸入したり、通路5,6にスラリーを吐出したりする。
そして、この流出入ポート22と上記洗浄空間18a(洗浄室区画部材18)との間には、Uパッキンまたはリップシールからなるシール部材23を設けている。このシール部材23は、プランジャ9の外周をシールするものであるが、流出入ポート22側が高圧となった場合にその高圧の作用を受けてそのリップ部が押し開かれてシール機能を発揮し、ポンプ作用室7c,7dと洗浄空間18aとの連通を遮断する。しかし、ポンプ作用室7c,7dよりも洗浄空間18aの方が相対的に高圧になったときには、シール部材23はシール機能を発揮しない。言い換えれば、洗浄空間18a側が相対的に高圧になったときには、洗浄空間18aからポンプ作用室7c,7dへの流体の流通を許容することになる。
また、プランジャ9の外周をシールするために、補助シール部材24を設けているが、この補助シール部材24と、上記シール部材23との間に洗浄空間18aが位置するようにしている。
なお、図中符号25はポンプ作用室7c,7dに設けたスペーサー、26,27は圧力室7a,7bと油圧ポンプPあるいはタンクTとを連通する孔である。
次に、上記の構成からなるポンプ装置PPの作用について説明する。
いま、コントロールバルブ10を切り換えて、油圧ポンプPから圧力室7aに作動油を供給したとする。すると、この作動油によってピストン8およびプランジャ9が、ポンプ作用室7cにおける吸入方向(図中x方向)に摺動する。ポンプ作用室7cにおいてプランジャ9が図中x方向に摺動すると、ポンプ作用室7cが負圧となって、通路5からポンプ作用室7c内にスラリーが吸入される。
この状態で、再びコントロールバルブ10を切り換えて、圧力室7bに作動油を供給すると、ピストン8およびプランジャ9が、ポンプ作用室7cにおける吐出方向(図中y方向)に摺動する。ポンプ作用室7cにおいてプランジャ9が図中y方向に摺動すると、ポンプ作用室7cおよび流出入ポート22が高圧となって、ポンプ作用室7c内のスラリーが通路5に吐出される。
このとき、洗浄空間18aには洗浄液供給手段20から洗浄液が供給されており、プランジャ9が往復動することによって、洗浄空間18aに臨むプランジャ9外周部分が洗浄される。
また、プランジャ9が図中y方向に摺動すると、ポンプ作用室7cが高圧となる。すると、この高圧がシール部材23に作用するとともに、シール部材23のリップ部がプランジャ9外周に密着するように押し開かれて、洗浄空間18aと流出入ポート22とが遮断される。
したがって、ポンプ作用室7c内のスラリーが洗浄空間18aに浸入することなく、確実に流出入ポート22から吐出される。
一方、プランジャ9が図中x方向に摺動すると、ポンプ作用室7cが負圧となる。すると、シール部材23に負圧が作用するので、シール部材23がシール機能を発揮しなくなり、洗浄空間18aと流出入ポート22とが連通することになる。したがって、ポンプ作用室7cにスラリーを吸入する際には、洗浄空間18aから流出入ポート22へ洗浄液が流通する。
このように、スラリーを吸入する際に、洗浄空間18aからポンプ作用室7cへ洗浄液が流通すれば、シール部材23に固形物質が噛み込まれたとしても、その固形物質をポンプ作用室7c側に洗い流すことができる。したがって、シール部材23に、たとえ固形物が噛み込まれたとしても、そのシール性が損なわれたりしない。
なお、洗浄液供給手段20から供給する洗浄液の量および圧力は適宜決定すればよい。例えば、供給量を多くするとともに供給圧を高めれば、より多くの洗浄液をポンプ作用室7c側へ導くことができ、噛み込んだ固形物質を確実に洗い流すことができる。しかも、洗浄空間18aは、補助シール部材24によってシールされているので、洗浄空間18aから圧力室7a,7b側に洗浄液が漏れることはない。
また、洗浄空間18aに可変絞り21を設けたので、洗浄空間18aから洗浄液タンクtへ排出される洗浄液の排出量を調節することができる。したがって、上記可変絞り21を制御することで、洗浄空間18aからポンプ作用室7cへ導く洗浄液の流量を調整することができる。
例えば、流出入ポート22から吸入および吐出する流体が、固形物質をほとんど含有しない場合には、シール部材23を洗浄する必要がほとんどないので、可変絞り21の開度を大きくして、洗浄空間18aから直接洗浄液タンクtに洗浄液を戻すようにしてもよい。このようにすれば、ポンプ作用室7cへ導く洗浄液の流量を減らすことができる。
一方、流出入ポート22から吸入および吐出する流体が、固形物質を多く含有する場合には、可変絞り21の開度を小さくして、ポンプ作用室7cへ導く洗浄液の流量を増やせば、固形物質がシール部材23に噛み込むのを確実に防ぐことができる。
なお、上記実施形態においては、ポンプ作用室7cについて説明したが、ポンプ作用室7dにおいても全く同様の効果を得ることができること当然である。ただし、上記実施形態では、一対のポンプ作用室7c,7dを有するとともに、吸入および吐出を連続的に行う複動型のポンプを用いて説明したが、この発明は複動型のポンプに限らない。
また、シール部材23は、Uパッキンまたはリップシールで構成しているが、補助シール部材24は、上記Uパッキン等に限らず、シール機能を発揮するものであれば、特にその構造等限定されるものではない。
この発明のポンプを用いた湿式酸化装置の簡略図である。 この発明のポンプを示す図である。 従来のポンプ装置を示す図である。
符号の説明
7c,7d ポンプ作用室
9 プランジャ
18a 洗浄空間
21 可変絞り
22 流出入ポート
23 シール部材
24 補助シール部材
x 吸入方向
y 吐出方向
PP この発明のポンプであるポンプ装置

Claims (3)

  1. シリンダに形成したポンプ作用室と、このポンプ作用室に開口する流出入ポートと、上記ポンプ作用室内で往復動するプランジャと、上記ポンプ作用室に隣接して設けるとともに上記プランジャ外周に洗浄液を供給するための洗浄空間とを備え、上記プランジャが吸入方向に摺動したとき、流出入ポートからポンプ作用室内に流体を吸入する一方、上記プランジャが吐出方向に摺動したとき、ポンプ作用室内の流体を流出入ポートから吐出するポンプ装置において、上記ポンプ作用室と洗浄空間との間には、プランジャ外周をシールするシール部材を設けるとともに、このシール部材は、上記プランジャが流体を吐出するとき、ポンプ作用室の高圧が作用してポンプ作用室と洗浄空間とを遮断する一方、プランジャが流体を吸入するとき、ポンプ作用室の負圧が作用して洗浄空間からポンプ作用室への洗浄液の流通を許容する構成にしたポンプ装置。
  2. プランジャ外周には補助シール部材を設けるとともに、この補助シール部材と上記シール部材との間に洗浄空間を位置させた請求項1記載のポンプ装置。
  3. 上記洗浄空間と洗浄液タンクとの間に連通開度を調整する可変絞りを介在させ、この可変絞りを制御して洗浄空間からポンプ作用室へ流通する洗浄液の流量を調整可能にした請求項1記載のポンプ装置。
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