JP2008099675A - チーズ含有組成物及びそのチーズ臭のマスキング方法 - Google Patents
チーズ含有組成物及びそのチーズ臭のマスキング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008099675A JP2008099675A JP2007245059A JP2007245059A JP2008099675A JP 2008099675 A JP2008099675 A JP 2008099675A JP 2007245059 A JP2007245059 A JP 2007245059A JP 2007245059 A JP2007245059 A JP 2007245059A JP 2008099675 A JP2008099675 A JP 2008099675A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cheese
- containing composition
- odor
- sucralose
- cream
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
- Seasonings (AREA)
Abstract
豊かな風味を楽しむことができるチーズ含有組成物を得る。
【解決手段】チーズ含有組成物にスクラロースを配合する。
【選択図】なし
Description
素材として利用され、またスナック菓子のフレーバリングに好んで用いられている(特許
文献1など)。かかる食品のトッピング材として利用されているチーズとしては、チェダ
ー、パルメザンやゴーダなどのナチュラル系チーズが良く知られ一般的に利用されている
。また、これ以外にもクリームチーズやカマンベールチーズ、モッツァレラなどが知られ
ている。これらチーズは、動物の乳をレンニン(凝乳酵素)や乳酸などで凝固、発酵させ
て得られる食品であるため、その原料等に由来する独特の臭いが敬遠される場合がある。
チーズは生食の他に、先述のようのグラタン、ドリア、ピザや焼き菓子のトッピングに利
用されることから、係る特徴的な臭いがより際だつ場合がある。
味を享受できる方法が望まれていた。
抑制し、チーズ本来の濃厚な風味を味わうことができるチーズ含有組成物およびそのチー
ズ臭のマスキング方法を提供することを目的とする。
用いることにより、上記課題が解決することを見出した。中でもチーズ含有組成物中、ス
クラロースの添加量が0.0005〜0.1質量%である場合に、顕著に効果が高いことを見いだした。
である:
項1.スクラロースを含むことを特徴とするチーズ含有組成物。
項2.スクラロースの添加量が0.0005〜0.1質量%である、項1に記載のチーズ
含有組成物。
項3.スクラロースを含むことを特徴とする、チーズ含有組成物のチーズ臭のマスキング
方法。
来有する豊かな風味を楽しむことができるチーズ含有組成物を得ることができる。また、
チーズ組成物そのもののチーズ臭をマスキングするだけでなく、かかるチーズ含有組成物
を用いてグラタン、ドリア、ピザや焼き菓子を調製することにより、かかる食品において
もチーズ臭が効果的に抑えられていることがわかった。
しているものを制限なく利用することができる。具体的には、ヌーシャテルチーズ、チー
ズフォンデュ、チーズ味噌、クリームカッテージチーズ、チーズパウダー、ホエイタンパ
クチーズ(リコッタチーズ)、熟成チーズ(ブルーチーズ、ブリー、ゴーダ、ハヴァティ
、ハードグレーティングチーズ、スイスチーズ)、プロセスチーズ(アメリカンチーズ、
クラブチーズ、コールドパックチーズ)、果実・野菜・肉類等を含有する風味プロセスチ
ーズ(野菜入りヌーシャテルチーズスプレッド、ペッパージャックチーズ、ワイン入りチ
ェダーチーズスプレッド、チーズボール)、フレッシュチーズ、カッテージチーズ、クリ
ームカッテージチーズ、クリームチーズ、ソフトスプレッドチーズ、モッツァレラ、scam
orzの熟成チーズ、リンズ、カマンベール、エダム、チェダーグラナ、サルビヤダービー入りチーズ、マダムロイクチーズを例示できるが、この限りではない。更には、チーズ類似品、模擬チーズ混合品など、チーズ様の風味を有する製品にも使用可能である。
スを含むことにより、出来上がったチーズ含有組成物のチーズ臭を抑制することができる
。さらに、かかるチーズ含有組成物を利用してグラタン、ドリア、ピザや焼き菓子を調製
することにより、加工(加熱調理)後においてもチーズ臭を効果的に抑制し、チーズ本来
の濃厚な風味を楽しむことができる食品を調製することができる。また、グラタンやピザ
のような加熱工程を経て調製される食品の製造にチーズ含有組成物を利用する場合にも、
スクラロースは熱安定性に優れているため、好適に用いられる。
ム、ソーマチン及びアリテームから選ばれる少なくとも1種の高甘味度甘味料を併用して
も良い。なお、アスパルテームやネオテームといった加熱により分解し甘味が減少しやす
い傾向にある高甘味度甘味料も、加熱方法によっては用いることもできるが、他の熱安定
性に優れた高甘味度甘味料と併用することがより好ましい。
ることができるが、例えば、チーズ含有組成物に対して0.0005〜0.1質量%、好
ましくは、0.001〜0.05質量%、更に好ましくは、0.003〜0.03質量%
となるように配合することができる。
むことを特徴とするが、必要に応じて本発明の効果を損なわない限りにおいて、糖類、イ
ースト、食塩、油脂類(ショートニング、ラード、マーガリン、バター、液状油等)、乳
製品、調味料(グルタミン酸類、核酸等)、化学膨脹剤、香料、色素、酸化防止剤、保存
料等を添加混捏し、焼成の他、必要に応じて、揚げ、蒸し、焙煎等の加熱工程を経て製造
されるものである。
通常用いられる方法であれば特に制限はない。高甘味度甘味料をチーズ含有組成物に練り
込む工程についても特に制限はなく、チーズ原材料に粉体で混合したり、あらかじめ水中
に溶かして使用したりすることができ、加熱工程前であればどの工程中で添加しても良い
。
厚な風味が引き立ち、チーズ臭が原因でチーズを食べることができなかった人でも抵抗無
くチーズを食べられるようになった。また、係るチーズ含有組成物を利用してグラタン、ドリア、ピザやスナック菓子のような焼き菓子を調製しても、得られたグラタン等においてもチーズ臭が抑制されており濃厚なチーズの風味を味わうことができるようになった。
下記表1に掲げる処方のうち、低温殺菌乳、生クリームを混合し、攪拌機で攪拌しつつ60℃まで加温後、均質機(14700kPa(150kg/cm2))に通した後、22℃まで冷却してスターターカルチャーを添加した。よく攪拌した後、レンネットを添加し、22℃の恒温器にてpH4.8まで発酵させた。恒温器を22℃に保ちながら、攪拌機で穏やかに攪拌し、カードを破砕し、40℃の滅菌水を原料の25%加え、1時間程度かけて恒温水相の温度を52℃まで加温し、ホエイの分離を促した。52℃に達したらカードを布に包み、同じ重量のおもりを載せて、1時間ホエイを排出させた。元の半分程度までホエイが排除されたら、50℃まで加熱し、攪拌機で攪拌しながら粉末のローカストビーンガム、続けて食塩とスクラロースを添加した。攪拌しながら80℃まで攪拌溶解し、熱いままのクリームチーズを70℃の恒温水槽に浸して、8000rpmで5分間ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にかけ、均質化した後、容器に充填して冷却し、クリームチーズを調製した。比較例1として、スクラロースの代わりに砂糖を添加した以外は実施例1と同様の方法で、クリームチーズを調製した。
下記表2に掲げる処方のうち、低温殺菌乳、生クリーム及びスクラロースを混合し、攪拌機で攪拌しつつ60℃まで加温後、均質機(14700kPa(150kg/cm2))に通した後、22℃まで冷却してスターターカルチャーを添加した。よく攪拌した後、レンネットを添加し、22℃の恒温器にてpH4.8まで発酵させた。恒温器を22℃に保ちながら、攪拌機で穏やかに攪拌し、カードを破砕し、40℃の滅菌水を原料の25%加え、1時間程度かけて恒温水相の温度を52℃まで加温し、ホエイの分離を促した。52℃に達したらカードを布に包み、同じ重量のおもりを載せて、1時間ホエイを排出させた。元の半分程度までホエイが排除されたら、50℃まで加熱し、攪拌機で攪拌しながら粉末のローカストビーンガム、続けて食塩を添加した。攪拌しながら80℃まで攪拌溶解し、熱いままのクリームチーズを70℃の恒温水槽に浸して、8000rpmで5分間ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にかけ、均質化した後、容器に充填して冷却し、クリームチーズを調製した。
下記表3に示す処方のうち、マーガリン及びクリームチーズを万能混合攪拌機でビーターを用いて126rpmで1分30秒間攪拌後、糖アルコール及びスクラロース又は砂糖を加えて、3分間混合した。薄力粉、膨張剤、香料の粉体混合物を加え、混合し、冷蔵庫で1時間寝かせた後、成型して、天板2枚、上火180℃、下火150℃のオーブンで23分間焼成し、クリームチーズショートブレッドを調製した。
下記表4に示す処方のうち、マーガリン及びクリームチーズを万能混合攪拌機でビーターを用いて126rpmで1分30秒間攪拌後、糖アルコール及びスクラロースを加えて、3分間混合した。薄力粉、膨張剤、香料の粉体混合物を加え、混合し、冷蔵庫で1時間寝かせた後、成型して、天板2枚、上火180℃、下火150℃のオーブンで23分間焼成し、クリームチーズショートブレッドを調製した。
Claims (3)
- スクラロースを含むことを特徴とするチーズ含有組成物。
- スクラロースの添加量が0.0005〜0.1質量%である、請求項1に記載のチーズ含
有組成物。 - スクラロースを含むことを特徴とする、チーズ含有組成物のチーズ臭のマスキング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007245059A JP2008099675A (ja) | 2006-09-22 | 2007-09-21 | チーズ含有組成物及びそのチーズ臭のマスキング方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006257628 | 2006-09-22 | ||
JP2007245059A JP2008099675A (ja) | 2006-09-22 | 2007-09-21 | チーズ含有組成物及びそのチーズ臭のマスキング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008099675A true JP2008099675A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=39434508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007245059A Pending JP2008099675A (ja) | 2006-09-22 | 2007-09-21 | チーズ含有組成物及びそのチーズ臭のマスキング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008099675A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009159990A (ja) * | 2009-04-21 | 2009-07-23 | Sanei Gen Ffi Inc | 高栄養食 |
JP2012075368A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | フレッシュチーズおよびその製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10243776A (ja) * | 1997-03-03 | 1998-09-14 | Sanei Gen F F I Inc | 酸味のマスキング方法 |
WO2000024273A1 (fr) * | 1998-10-28 | 2000-05-04 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | Compositions contenant du sucralose, et applications correspondantes |
JP2000135055A (ja) * | 1998-10-29 | 2000-05-16 | Sanei Gen Ffi Inc | 乳感の向上した乳含有製品 |
JP2002095409A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Yakult Honsha Co Ltd | 発酵乳食品 |
JP2002165570A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | House Foods Corp | ゲル状食品 |
JP2005073526A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Sanei Gen Ffi Inc | 凝固卵黄様組成物 |
JP2005087090A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Sanei Gen Ffi Inc | 液状スープ調製用ベース |
-
2007
- 2007-09-21 JP JP2007245059A patent/JP2008099675A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10243776A (ja) * | 1997-03-03 | 1998-09-14 | Sanei Gen F F I Inc | 酸味のマスキング方法 |
WO2000024273A1 (fr) * | 1998-10-28 | 2000-05-04 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | Compositions contenant du sucralose, et applications correspondantes |
JP2000135055A (ja) * | 1998-10-29 | 2000-05-16 | Sanei Gen Ffi Inc | 乳感の向上した乳含有製品 |
JP2002095409A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-02 | Yakult Honsha Co Ltd | 発酵乳食品 |
JP2002165570A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | House Foods Corp | ゲル状食品 |
JP2005073526A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Sanei Gen Ffi Inc | 凝固卵黄様組成物 |
JP2005087090A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Sanei Gen Ffi Inc | 液状スープ調製用ベース |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009159990A (ja) * | 2009-04-21 | 2009-07-23 | Sanei Gen Ffi Inc | 高栄養食 |
JP2012075368A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | フレッシュチーズおよびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6319526B1 (en) | Pasta filata cheese | |
US7611743B2 (en) | Low protein cream cheese | |
JP4909326B2 (ja) | チーズ風味及び/又は乳感増強方法 | |
Mohd Shukri et al. | A review of natural cheese and imitation cheese | |
JP4771542B2 (ja) | 熟成チーズ風味を有する非熟成チーズ食品の製造方法 | |
JP6666782B2 (ja) | 可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP2008099675A (ja) | チーズ含有組成物及びそのチーズ臭のマスキング方法 | |
JP4192417B2 (ja) | チーズ様食品およびその製造法 | |
RU2489889C2 (ru) | Применение анионных эмульгаторов для увеличения плотности плавленых сырных продуктов с содержанием сухих веществ ≤ 40% | |
US4837040A (en) | Cheese and yam product | |
JP6671289B2 (ja) | 耐熱保形性を有するナチュラルチーズおよびその製造方法 | |
Chandan et al. | Manufacturing outlines and applications of selected cheese varieties | |
JP2007110917A (ja) | シュー生地及びシュー皮の製造法 | |
JP5822564B2 (ja) | 乳化状油脂ベース食品及びその製造方法 | |
JP2009291133A (ja) | チーズ食品 | |
JP2007006721A (ja) | チーズ様食品及びその製造方法 | |
JPH0530890A (ja) | スポンジケーキ用水中油型乳化油脂組成物 | |
JP7336910B2 (ja) | 難消化性デキストリン含有液状チーズ食品 | |
JP2006223209A (ja) | チーズ様食品およびその製造方法 | |
RU2416202C2 (ru) | Композиция для получения плавленого сырного продукта | |
JP4627060B2 (ja) | 加工チーズ | |
JPH0515308A (ja) | 流動性クリーム類 | |
JP6941485B2 (ja) | 食品内包用チーズソース | |
JP2023033882A (ja) | チーズ類を用いた調理加工食品の製造方法 | |
JP6195201B2 (ja) | 牛乳豆腐の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111014 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120508 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130402 |