JP4101816B2 - バッテリ保護回路 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリの充放電に異常が発生した場合、給電経路を遮断してバッテリを保護するバッテリ保護回路に係り、例えば、給電経路を遮断するためのスイッチとしてNチャンネルのMOSトランジスタを用いるバッテリ保護回路に関するものである。
近年、リチウムイオン電池やニッケル−水素電池などの比較的小容量のバッテリにおいてエネルギー密度の向上が著しく進んでおり、小型・軽量でありながら機器を長時間駆動することが可能になってきている。バッテリの性能向上は、携帯電話機に代表される携帯型電子機器の普及に大きく貢献している。
また、バッテリ本体の高性能化に伴って、その周辺回路も高機能化が進んでいる。例えばノート型コンピュータやビデオカメラなどのようにバッテリの交換が可能な電子機器には、残量管理機能などの各種機能を実現するための電子回路をバッテリ本体に組み込んだバッテリ装置(バッテリ・パックとも呼ばれる)が搭載されている。最近では、マイクロコンピュータ(以降‘μC’と略記することがある)を使ってこれらの機能を実現するバッテリ装置が一般的になっている。
他方、例えばリチウムイオン電池などの高性能なバッテリは、過充電によってセル電圧が異常に高くなったり、過放電によってセル電圧が極端に低下したり、あるいはセルに過大な充放電電流が流れたりした場合、特性の劣化や故障を構造的に起こし易いという問題がある。そのため、一般的なバッテリ装置には、上記のような異常な充放電が行われた場合にバッテリと電子機器との間の給電経路を遮断してバッテリを保護する回路が搭載されている。
給電経路の遮断には、一般にトランジスタ等の半導体スイッチ素子が用いられており、例えば、オン抵抗が小さく大電流の駆動が可能なパワーMOSFETなどが使用されている。特許文献1には、バッテリの正極側の給電経路をNチャンネルのMOSトランジスタによって遮断するバッテリの保護回路が記載されている。
特開平11−187578号公報
図10は、バッテリの正極側の給電経路をNチャンネルのMOSトランジスタ(以降、‘NMOSトランジスタ’と表記する)によって遮断する保護回路を備えたバッテリ装置の一構成例を示す図である。
図10に示すバッテリ装置100は、NMOSトランジスタQ1,Q2と、バッテリB1と、抵抗Rs1と、保護回路101と、マイクロコンピュータ102とを有する。
バッテリ(二次電池)B1は、例えばリチウムイオン電池などのバッテリ・セルを複数直列に接続して構成される。図10の例では、直列に接続された3つのバッテリ・セルCEL1〜CEL3を有する。
NMOSトランジスタQ1及びQ2は、互いのドレインが共通に接続される。NMOSトランジスタQ1のソースは、バッテリ装置100の正極PACK+に接続される。NMOSトランジスタQ2のソースは、バッテリB1の正極BAT+に接続される。
バッテリB1の負極BAT−とバッテリ装置100の負極PACK−との間には、抵抗Rs1が接続される。抵抗Rs1は、マイクロコンピュータ102や保護回路101においてバッテリB1の充放電電流を検出するために用いられる。
保護回路101は、NMOSトランジスタQ1,Q2の各ゲートに供給する駆動電圧を発生し、これらのオンとオフを制御する。例えば、所定のインターフェースを介してマイクロコンピュータ102と通信を行い、マイクロコンピュータ102から送られてくる設定値を内部のレジスタに格納する。そして、レジスタに格納した設定値に従ってNMOSトランジスタQ1,Q2のオンとオフをそれぞれ制御する。
また、保護回路101は、NMOSトランジスタQ1,Q2の駆動電圧を発生するため、例えばチャージポンプ回路などによって構成される昇圧回路を内蔵する。NMOSトランジスタQ1の駆動電圧を発生する昇圧回路は、NMOSトランジスタQ1のソース(すなわち正極PACK+)に生じる電圧を昇圧してNMOSトランジスタQ1のゲートに供給する。NMOSトランジスタQ2の駆動電圧を発生する昇圧回路は、NMOSトランジスタQ2のソース(すなわち正極BAT+)に生じる電圧を昇圧してNMOSトランジスタQ2のゲートに供給する。
更に、保護回路101は、内部回路や外部のマイクロコンピュータ102に電源電圧Vregを供給するための電源回路を内蔵する。この電源回路は、例えば低ドロップアウト(low-dropout)のリニア・レギュレータによって構成されており、NMOSトランジスタQ1,Q2の共通ドレインに生じる電圧VDDを降圧して一定値の電源電圧Vregを発生する。
保護回路101は、抵抗Rs1に生じる電圧に基づいてバッテリB1の充電電流を監視し、過電流を検出した場合にNMOSトランジスタQ1,Q2を遮断する機能や、レジスタの設定値に応じて選択したバッテリ・セル(CEL1〜CEL3)の電圧を検出し、これをマイクロコンピュータ102に出力する機能なども有する。
マイクロコンピュータ102は、バッテリB1の充放電電流や各セルの電圧を監視し、過充電や過放電、過電流等の異常が生じた場合、NMOSトランジスタQ1及びQ2をオフするよう保護回路101のレジスタへ設定値を書き込む。また、バッテリB1の充放電電流を積分して電池残量を予測する処理や、保護回路101における過電流の検出しきい値を設定する処理などを行う。
また、マイクロコンピュータ102は、例えばSMBUS(system management bus)等のチップ間インターフェースによって後述する電子機器200と通信を行い、バッテリ装置100の電池残量等の情報を電子機器200に提供する。
このバッテリ装置100は、パーソナルコンピュータ等の電子機器200に接続されて使用される。電子機器200は、例えば図10に示すように、充電回路CH1,CH2と、スイッチ回路SW1,SW2と、マイクロコンピュータ210と、負荷220とを有する。
負荷220は、バッテリ装置100からの電源供給によって動作する電子機器200の内部負荷を表す。
充電回路CH1,CH2は、バッテリ装置100を充電するための充電電流I1,I2を発生し、これをバッテリ装置100の正極PACK+側の給電経路に出力する。
充電回路CH1は、スイッチ回路SW1を介して給電経路に接続されており、スイッチ回路SW1がオンのとき給電経路に充電電流I1を出力する。
充電回路CH2は、スイッチ回路SW2を介して給電経路に接続されており、スイッチ回路SW2がオンのとき給電経路に充電電流I2を出力する。
充電回路CH1は、バッテリ装置100の通常の充電に使用される。一方、充電回路CH2は、バッテリ電圧が一定レベルより低下している場合などにおいて予備的な充電(プリチャージ)を行うために使用される。充電回路CH2が出力する充電電流I2は、充電回路CH1が出力する充電電流I1に比べて小さい。
マイクロコンピュータ210は、バッテリ装置100のマイクロコンピュータ102とSMBUS等によって通信を行い、電池残量等の情報を取得する。また、バッテリ装置100から取得した情報に基づいて充電回路CH1,CH2やスイッチ回路SW1,SW2を制御し、バッテリB1の充電電流を適切な値に設定する。
ここで、図10に示す上述のバッテリ装置100において過放電等によりバッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合の充電動作について、図11を参照して説明する。
バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合、過大な充電電流によるバッテリ・セルのダメージを避けるため、通常の電流(I1)より小さいプリチャージ電流(I2)によってバッテリB1の充電が行われる。
ステップST1:
バッテリB1の電圧がゼロボルトの状態でスイッチ回路SW2がオンに設定され、充電電流I2によるプリチャージが開始される。
ステップST2:
このとき、バッテリ装置100のNMOSトランジスタQ1及びQ2は何れもオフであるため、正極PACK+に供給される充電電流IpackはNMOSトランジスタQ1のボディ・ダイオードD1を介してNMOSトランジスタQ1のドレインに流れ、電圧VDDが上昇する(図11(A))。
ステップST3:
電圧VDDの上昇によって保護回路101の電源回路が動作を開始し、電源電圧Vregが発生すると、その電源電圧Vregを受けて保護回路101の昇圧回路が動作を開始する。また、この電源電圧Vregによってマイクロコンピュータ101が起動する(図11(D))。
ステップST4:
昇圧回路が発生する駆動電圧によってNMOSトランジスタQ2がオンし、バッテリ(CEL1〜CEL3)に充電電流Ipack(=I2)が流れる(図11(C))。
ステップST5:
昇圧回路の駆動電圧の電圧が上昇すると、これに伴ってNMOSトランジスタQ1,Q2のオン抵抗が小さくなるため、電圧VDDが低下する。
ステップST6:
電圧VDDの電圧が電源回路の動作可能な電圧より低くなると、電源回路からの電源電圧Vregの供給が停止し、昇圧回路の動作が停止する。これにより、NMOSトランジスタQ2がオフしてバッテリB1の充電電流がゼロになる(図11(C))。また、電源電圧Vregの供給が停止されるためマイクロコンピュータ101が停止する(図11(D))。
ステップST7:
NMOSトランジスタQ2がオフになると、ボディ・ダイオードD1を介して流れる充電電流Ipackにより電圧VDDが再び上昇する。バッテリB1の電圧が電源回路の動作可能な電圧になるまで、上述したステップST2〜ST6の動作が繰り返され、バッテリが断続的に充電される。
ステップST8:
バッテリB1の電圧が電源回路の動作可能な一定のレベルに達すると、NMOSトランジスタQ2がオンしても電源回路は停止しなくなる。これにより、昇圧回路が持続的に動作して、NMOSトランジスタQ2がオンのまま保持されるため、バッテリは一定の充電電流Ipack(=I2)によって充電される。
ステップST9:
バッテリB1の電圧が更に上昇し、通常の充電電流によって充電可能なレベルに達すると、スイッチ回路SW2がオフ、スイッチ回路SW1がオンに切り替えられ、充電電流I1がバッテリに供給される(図11(C)))。また、NMOSトランジスタQ1,Q2の両方がオンに駆動される。これにより、プリチャージ時に比べて高速な充電が行われる。
ステップST10:
バッテリB1の電圧が充電回路CH1の出力電圧の上限値(Vc)に達すると、充電電流I1がゼロになり、バッテリB1の充電が終了する。
このように、図10に示すバッテリ装置100においては、過放電等によってバッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下すると、保護回路100の昇圧回路が安定に動作できなくなり、NMOSトランジスタQ2がオンとオフを繰り返すため、バッテリに流れる充電電流が断続的になってしまうという不利益がある。特に、NMOSトランジスタQ2がオフからオンへ変化するとき、バッテリに流れる電流が一時的にプリチャージ電流I2より大きくなる可能性があり、バッテリ・セルを劣化させる原因になる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部電源とバッテリとの間の給電経路に生じる電圧を昇圧して生成した駆動電圧により当該給電経路に設けたNMOSトランジスタ等のスイッチ回路の開閉を制御し、かつ、過放電等によってバッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合でも一定の充電電流によって安定にバッテリを充電することができるバッテリ保護回路を提供することにある。
本発明の第1の観点は、外部電源とバッテリとの間の第1の給電経路に挿入される第1のスイッチ回路の開閉を制御するバッテリ保護回路であって、入力される制御信号に応じて、上記第1の給電経路に生じる電圧を昇圧した第1の駆動電圧を発生し、上記第1のスイッチ回路を当該第1の駆動電圧によってオンに駆動する第1のスイッチ駆動回路と、入力される制御信号に応じて、上記外部電源と上記バッテリとの間の第2の給電経路に生じる電圧より低い第2の駆動電圧を発生し、当該第2の給電経路に挿入される第2のスイッチ回路を当該第2の駆動電圧によってオンに駆動する第2のスイッチ駆動回路と、上記バッテリの電圧が上記第1のスイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達していない場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を停止し、上記第2のスイッチ駆動回路が上記第2の駆動電圧を発生するように上記制御信号を出力する制御回路とを有し、上記外部電源と上記第2のスイッチ回路との間の上記第2の給電経路には第2の抵抗が挿入されており、上記第2のスイッチ駆動回路は、上記第2の抵抗と上記第2のスイッチ回路との間の上記第2の給電経路に生じる電圧より低い上記第2の駆動電圧を発生する。
上記第1の観点に係るバッテリ保護回路は、上記外部電源から上記第1の給電経路を介して供給される電圧に基づいて上記制御回路の電源電圧を発生する電源回路と、上記電源回路において発生する電源電圧が所定の電圧より低い場合にリセット信号を出力するリセット回路とを有しても良い。上記制御回路は、上記リセット信号を受けて起動した場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を停止し、上記第2のスイッチ駆動回路が上記第2の駆動電圧を発生するように上記制御信号を出力し、上記バッテリの電圧が上記第1のスイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達したことを示す所定の信号が入力された場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を開始し、上記第2のスイッチ駆動回路が上記第2の駆動電圧の発生を停止するように上記制御信号を出力しても良い。
本発明の第2の観点は、外部電源とバッテリとの間の給電経路に挿入されるスイッチ回路の開閉を制御するバッテリ保護回路であって、入力される制御信号に応じて、上記給電経路に生じる電圧を昇圧した電圧を発生し、上記スイッチ回路を当該昇圧した電圧によってオンに駆動するスイッチ駆動回路と、入力される制御信号に応じて、上記スイッチ回路をオンに駆動するための電圧を上記外部電源から上記給電経路を介して上記スイッチ回路に供給する駆動電圧供給回路と、上記バッテリの電圧が上記スイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達していない場合、上記スイッチ駆動回路が昇圧動作を停止し、上記駆動電圧供給回路が上記スイッチ回路に駆動電圧を供給するように上記制御信号を出力する制御回路とを有し、上記スイッチ回路は、ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記外部電源から上記バッテリへ流れる充電電流に対して順方向となるように上記給電経路に挿入される第1のNMOSトランジスタと、ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記充電電流に対して逆方向となるように上記給電経路に挿入される第2のNMOSトランジスタとを含み、上記スイッチ駆動回路は、上記第1のNMOSトランジスタのソースに生じる電圧を昇圧して上記第1のNMOSトランジスタのゲートに供給するとともに、上記第2のNMOSトランジスタのソースに生じる電圧を昇圧して上記第2のNMOSトランジスタのゲートに供給し、上記駆動電圧供給回路は、上記第2のNMOSトランジスタのドレインとゲートとの間に接続される第2のPMOSトランジスタと、上記制御回路の制御信号に応じて、上記第2のPMOSトランジスタをオン又はオフに駆動するトランジスタ駆動回路とを含む。
上記第2の観点に係るバッテリ保護回路は、上記スイッチ駆動回路の上記昇圧電圧によって上記第2のPMOSトランジスタに流れる電流を阻止するように、上記第2のPMOSトランジスタと直列に接続されるダイオードを有しても良い。
また、上記第2の観点に係るバッテリ保護回路は、上記バッテリの充電モードを選択するための電圧を入力する第1の端子と、上記外部電源から上記給電経路を介して上記第1の端子に電圧が供給されているかを判定する判定回路と、上記外部電源から上記給電経路を介して供給される電圧に基づいて上記制御回路の電源電圧を発生する電源回路と、上記電源回路において発生する電源電圧が所定の電圧より低い場合にリセット信号を出力するリセット回路とを有しても良い。
上記トランジスタ駆動回路は、上記外部電源から上記給電経路を介して上記第1の端子に電圧が供給される場合において、上記リセット回路が上記リセット信号を出力するか、又は、上記制御回路が上記第2のPMOSトランジスタをオンに駆動するための上記制御信号を出力するならば、上記第2のPMOSトランジスタをオンに駆動しても良い。
上記制御回路は、上記リセット信号を受けて起動した場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を停止するように上記制御信号を出力し、上記リセット回路が上記リセット信号の出力を停止した場合、上記外部電源からの電圧が上記第1の端子に供給されていると上記判定回路が判定するならば、上記トランジスタ駆動回路が上記第2のPMOSトランジスタをオンに駆動するように上記制御信号を出力し、上記バッテリの電圧が上記スイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達したことを示す所定の信号が入力された場合、上記スイッチ駆動回路が昇圧動作を開始し、上記トランジスタ駆動回路が上記第2のPMOSトランジスタをオフに駆動するように上記制御信号を出力しても良い。
本発明の第3の観点は、二次電池と、当該二次電池の電源端子と外部電源端子との間に直列に接続される第1及び第2のトランジスタとを有するバッテリ装置の上記第1及び第2のトランジスタを駆動するためのバッテリ保護回路に関するものである。このバッテリ保護回路は、上記第1のトランジスタの制御端子に対して第1の駆動信号を供給する第1のドライバと、上記第2のトランジスタの制御端子に対して第2の駆動信号を供給する第2のドライバと、外部電源端子に供給される電圧又は基準電圧に応じた電圧が印加されるモード選択端子と、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点と上記第2のトランジスタの制御端子との間に結合され得る第4のトランジスタと、上記モード選択端子に印加される電圧に応じて上記第4のトランジスタの制御端子に対して第4の駆動信号を供給するための駆動回路とを含むモード選択回路とを有し、二次電池に対して外部電源端子から電流が供給される際に、上記モード選択端子に現われる電圧が上記外部電源端子に供給される電圧に応じた電圧である場合に上記第4のトランジスタが導通状態に駆動される。
上記第3の観点に係るバッテリ保護回路は、外部電源端子に供給される電圧を監視するための電圧監視回路と、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点から給電され得る電源回路とを更に有しても良い。この場合、上記電圧監視回路が所定の電圧を検出した後に上記電源回路が内部電源電圧の供給を開始しても良い。
上記第1及び第2のトランジスタは、ドレイン同士が接続された第1及び第2のNMOSトランジスタであっても良い。
本発明の第4の観点は、二次電池と、当該二次電池の電源端子と外部電源端子との間に直列に接続される第1及び第2のトランジスタと、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点と二次電池の電源端子との間に結合される第3のトランジスタとを有するバッテリ装置の上記第1、第2及び第3のトランジスタを駆動するためのバッテリ保護回路に関するものである。このバッテリ保護回路は、上記第1のトランジスタの制御端子に対して第1の駆動信号を供給する第1のドライバと、上記第2のトランジスタの制御端子に対して第2の駆動信号を供給する第2のドライバと、上記第3のトランジスタの制御端子に対して第3の駆動信号を供給する第3のドライバと、外部電源端子に供給される電圧又は基準電圧に応じた電圧が印加されるモード選択端子と、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点と上記第2のトランジスタの制御端子との間に結合され得る第4のトランジスタと、上記モード選択端子に印加される電圧に応じて上記第4のトランジスタの制御端子に対して第4の駆動信号を供給するための駆動回路とを含むモード選択回路と、外部電源端子に供給される電圧を監視するための電圧監視回路と、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点から給電され、上記電圧監視回路が所定の電圧を検出した後に内部電源電圧の供給を開始する電源回路とを有しており、二次電池に対して外部電源端子から電流が供給される際に、上記モード選択端子に現われる電圧が基準電圧に応じた電圧である場合に上記第4のトランジスタが非導通状態に駆動され、上記電源回路から内部電源電圧が供給されていないときに、上記第3のドライバが上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点に現われる電圧に応答して上記第3のトランジスタを導通状態とするための第3の駆動信号を供給する。
上記バッテリ装置は、二次電池の電源端子と上記第3のトランジスタとの間に結合される第1の抵抗素子を有しても良いし、あるいは、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの間の接続中点と上記第3のトランジスタとの間に結合される第2の抵抗素子を有しても良い。
上記第1及び第2のトランジスタは、ドレイン同士が接続された第1及び第2のNMOSトランジスタであっても良い。
上記第3のトランジスタは、ソースが上記第1及び第2のNMOSトランジスタのドレインに接続されたPMOSトランジスタであっても良い。
本発明によれば、バッテリ電圧がスイッチ回路の駆動電圧を生成するための昇圧動作に必要な電圧に達していない場合、別の給電経路に挿入される昇圧動作の不要なスイッチ回路をオンに駆動することによって、一定の充電電流により安定にバッテリを充電することができる。
また、本発明によれば、バッテリ電圧がスイッチ回路の駆動電圧を生成するための昇圧動作に必要な電圧に達していない場合、外部電源から給電経路を介して与えられる電圧によってスイッチ回路をオンに駆動することによって、一定の充電電流により安定にバッテリを充電することができる。
以下、バッテリ装置に適用された本発明のバッテリ保護回路について、図面を参照して説明する。
図1、図2及び図3は、本発明の実施形態に係る3つのバッテリ装置(100A、100B、100C)の構成例を示す図である。
まず、これらのバッテリ装置の全体構成を説明し、次いで、各バッテリ装置において共通に用いられる保護回路110の詳細構成を説明する。
図1に示すバッテリ装置100Aは、NMOSトランジスタQ1,Q2と、PMOSトランジスタQ3と、バッテリB1と、抵抗Rs1と、ダイオードD5,D6と、保護回路110と、マイクロコンピュータ150とを有する。
NMOSトランジスタQ1及びQ2は、本発明の第1のスイッチ回路の一実施形態である。
NMOSトランジスタQ1は、本発明の第1のNMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)の一実施形態である。
NMOSトランジスタQ2は、本発明の第2のNMOSトランジスタ(第2のトランジスタ)の一実施形態である。
PMOSトランジスタQ3は、本発明の第2のスイッチ回路の一実施形態であるとともに、本発明の第1のPMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)の一実施形態である。
抵抗R1は、本発明の第1の抵抗の一実施形態である。
バッテリB1は、例えばリチウムイオン電池などのバッテリ・セルを複数直列に接続して構成される。図1の例では、直列に接続された3つのバッテリ・セルCEL1〜CEL3を有する。
NMOSトランジスタQ1及びQ2は、互いのドレインが共通に接続される。NMOSトランジスタQ1のソースは、バッテリ装置100Aの正極PACK+に接続される。NMOSトランジスタQ2のソースは、バッテリB1の正極BAT+に接続される。
PMOSトランジスタQ3は、そのソースがNMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインに接続され、そのドレインが抵抗R1を介して正極BAT+に接続される。
NMOSトランジスタQ1及びQ2の各ゲート並びにPMOSトランジスタQ3のゲートには、保護回路110によって生成される駆動電圧が供給される。
バッテリB1の負極BAT−とバッテリ装置100Aの負極PACK−との間には、電流検出用の抵抗Rs1が接続される。
なお、正極PACK+、NMOSトランジスタQ1及びQ2、正極BAT+、負極BAT−、抵抗Rs1、負極PACK−を通る給電経路は、本発明の第1の給電経路に相当する。
正極PACK+、NMOSトランジスタQ1(ボディ・ダイオードD1)、PMOSトランジスタQ3、抵抗R1、正極BAT+、負極BAT−、抵抗Rs1、負極PACK−を通る給電経路は、本発明の第2の給電経路に相当する。
ダイオードD5及びD6は、互いのカソードが共通に接続される。ダイオードD5のアノードは、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインに接続される。ダイオードD6のアノードは、正極BAT+に接続される。
ダイオードD5及びD6の共通接続されたカソードに生じる電圧は、後述する電源回路116に供給される。
保護回路110は、NMOSトランジスタQ1,Q2及びPMOSトランジスタQ3の各ゲートに供給する駆動電圧を発生し、これらのオンとオフを制御する。例えば、所定のインターフェースを介してマイクロコンピュータ150と通信を行い、マイクロコンピュータ150から送られてくる設定値を内部のレジスタに格納する。そして、レジスタに格納した設定値に従ってNMOSトランジスタQ1,Q2及びPMOSトランジスタQ3のオンとオフをそれぞれ制御する。
また、保護回路110は、バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合におけるバッテリB1の充電モードを、端子PMSに入力される電圧に応じて選択する。すなわち、端子PMSが負極BAT−(基準電位)に接続される場合(図1、図2)、NMOSトランジスタQ2のドレインとゲートとを切り離した状態でバッテリB1の充電を開始し、端子PMSが正極PACK+に接続される場合(図3)、NMOSトランジスタQ2のドレインとゲートとを接続した状態でバッテリB1の充電を開始する。
更に、保護回路110は、抵抗Rs1に生じる電圧に基づいてバッテリB1の充電電流を監視し、過電流を検出した場合にNMOSトランジスタQ1,Q2を遮断する機能や、レジスタの設定値に応じて選択したバッテリ・セル(CEL1〜CEL3)の電圧を検出し、これをマイクロコンピュータ150に出力する機能なども有する。
マイクロコンピュータ150は、バッテリB1の充放電電流や各セルの電圧を監視し、過充電や過放電、過電流等の異常が生じた場合、NMOSトランジスタQ1及びQ2をオフするように保護回路110を設定する。また、バッテリB1の充放電電流を積分して電池残量を予測する処理や、保護回路110における過電流の検出しきい値を設定する処理などを行う。
また、マイクロコンピュータ150は、SMBUS等のチップ間インターフェースによって電子機器200と通信を行い、バッテリ装置100Aの電池残量等の情報を電子機器200に提供する。
バッテリ装置100Aに接続される電子機器200は、図10に示す同一符号の構成要素と同じであるため、ここでは説明を割愛する。
図2に示すバッテリ装置100Bは、図1に示すバッテリ装置100Aにおける抵抗R1を抵抗R2に置き換えたものである。
抵抗R2は、本発明の第2の抵抗に相当し、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインとPMOSトランジスタQ3のソースとの間の経路に挿入される。
なお、バッテリ装置100Bにおいて、正極PACK+、NMOSトランジスタQ1(ボディ・ダイオードD1)、抵抗R2、PMOSトランジスタQ3、正極BAT+、負極BAT−、抵抗Rs1、負極PACK−を通る給電経路は、本発明の第2の給電経路に相当する。
また、図2における電子機器200Bは、電子機器200におけるプリチャージ用の充電回路CH2とスイッチ回路SW2を削除したものである。
図3に示すバッテリ装置100Cは、図1に示すバッテリ装置100AにおけるPMOSトランジスタQ3及び抵抗R1を削除し、保護回路110の端子PMSを正極PACK+に接続したものである。
次に、保護回路110の詳細構成について説明する。
保護回路110は、例えば図1〜図3に示すように、NMOSトランジスタの駆動回路111,112と、PMOSトランジスタの駆動回路113と、モード選択回路114と、低電圧動作ロック回路115と、電源回路116と、リセット回路117と、セル電圧検出回路118と、過電流検出回路119と、制御回路120とを有する。
駆動回路111及び112は、本発明の第1のスイッチ駆動回路の一実施形態である。
駆動回路111は、本発明の第1のドライバの一実施形態である。
駆動回路112は、本発明の第2のドライバの一実施形態である。
駆動回路113は、本発明の第2のスイッチ駆動回路(第3のドライバ)の一実施形態である。
電源回路116は、本発明の電源回路の一実施形態である。
低電圧動作ロック回路115は、本発明の電源監視回路の一実施形態である。
制御回路120は、本発明の制御回路の一実施形態である。
駆動回路111は、制御回路120から出力される制御信号DSGに応じて、NMOSトランジスタQ1のゲートに供給する駆動電圧を発生する。駆動回路111は、例えばチャージポンプ回路等の昇圧回路を有しており、制御信号DSGがハイレベルの場合にNMOSトランジスタQ1のソース(すなわち正極PACK+)の電圧を昇圧してNMOSトランジスタQ1のゲートに供給する。
駆動回路112は、制御回路120から出力される制御信号CHGに応じて、NMOSトランジスタQ2のゲートに供給する駆動電圧を発生する。駆動回路112は、例えばチャージポンプ回路等の昇圧回路を有しており、制御信号CHGがハイレベルの場合にNMOSトランジスタQ2のソース(すなわち正極BAT+)の電圧を昇圧してNMOSトランジスタQ2のゲートに供給する。
駆動回路113は、制御回路120から出力される制御信号xZVに応じて、PMOSトランジスタQ3のゲートに供給する駆動電圧を発生する。駆動回路113は、例えばクランプ回路を有しており、制御信号xZVがローレベルの場合にPMOSトランジスタQ3のソース(すなわちNMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレイン)に生じる電圧VDDより低い駆動電圧ZVOを発生してPMOSトランジスタQ3のゲートに供給する。
図4は、駆動回路113の構成の一例を示す図である。
駆動回路113は、例えば図4に示すように、差動増幅器OP1と、基準電圧発生回路U1と、NMOSトランジスタQ4と、抵抗R3〜R7とを有する。
抵抗R3は、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインと駆動電圧ZVOの出力端子との間に接続される。
抵抗R6は、駆動電圧ZVOの出力端子と差動増幅器OP1の負側の入力端子との間に接続される。
抵抗R7は、差動増幅器OP1の負側の入力端子と基準電位(負極BAT−)との間に接続される。
NMOSトランジスタQ4のドレインは抵抗R4を介して駆動電圧ZVOの出力端子に接続され、そのソースは抵抗R5を介して基準電位に接続され、そのゲートは差動増幅器OP1の出力に接続される。
基準電圧発生回路U1は、基準電圧Vrefを発生して差動増幅器OP1の正側入力端子に入力する。
差動増幅器OP1は、電源回路116において生成される電源電圧Vregを受けて動作する回路であり、正側入力端子(+)に入力される電圧と負側入力端子(−)に入力される電圧との差を増幅してNMOSトランジスタQ4のゲートに出力する。
また、差動増幅器OP1は、制御信号xZVがローレベルの場合に上記の増幅動作を行う。制御信号xZVがハイレベルの場合は、ローレベルの信号を出力してNMOSトランジスタQ4をオフに設定する。
図5は、バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合における駆動回路113の動作を説明するための図である。
図5(A)は、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインに生じる電圧VDD、及び、駆動回路113から出力される駆動電圧ZVOを示す。
図5(B)は、低電圧動作ロック回路115から出力される信号xUVLOを示す。
図5(C)は、電源回路116において生成される電源電圧Vregを示す。
図5(D)は、リセット回路117から出力されるリセット信号xRESETを示す。
図5(E)は、制御回路120から出力される制御信号xZVを示す。
バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下している状態で電子機器200の充電回路CH2から充電電流I2が供給されると、NMOSトランジスタQ1のドレインとソースとの間のボディ・ダイオードD1を介してNMOSトランジスタQ1のドレインに充電電流I2が流れるため、ドレインの電圧VDDが上昇する。この電圧が一定のレベルより低い場合、後述の低電圧動作ロック回路115からローレベルの信号xUVLOが出力され(図5(B))、電源回路116は電源電圧Vregの供給を停止する(図5(C))。
電源回路116から電源電圧Vregが供給されない場合、差動増幅器OP1が動作しないため、NMOSトランジスタQ4のゲートには駆動電圧が供給されず、NMOSトランジスタQ4はオフする。したがって、駆動電圧ZVOは、抵抗R6,R7の直列回路と抵抗R3とによって電圧VDDを分圧した値になる。抵抗R6,R7の抵抗値が抵抗R3の抵抗値に比べて十分大きいものとすると、駆動電圧ZVOは電圧VDDとほぼ等しくなる(図5(A))。
電圧VDDが一定レベルに達すると、低電圧動作ロック回路115の信号xUVLOがハイレベルに変化し、電源回路116が起動する(図5(C))。電源回路116が起動する当初において、リセット回路117はローレベルのリセット信号xRESETを出力するため(図5(D))、これを受けた制御回路120は所定の初期状態になる。制御回路120は、この初期状態においてローレベルの制御信号xZVを出力する(図5(E))。差動増幅器OP1は、ローレベルの制御信号xZVを受けて増幅動作を開始する。
差動増幅器OP1は、抵抗R6及びR7によって駆動電圧ZVOを分圧した値と基準電圧Vrefとが等しくなるように、NMOSトランジスタQ4のゲート電圧を発生する。そのため、駆動電圧ZVOは、抵抗R6及びR7の抵抗値と基準電圧Vrefとによって決まる一定の電圧(Vc1)にクランプされる。
例えば、抵抗R6の抵抗値を119KΩ、抵抗R7の抵抗値を60KΩ、基準電圧Vrefを1.7Vとすると、電圧Vc1は次式のようになる。
[数1]
Vc1=1.7×(119K+60K)/60K≒3.5[V] …(1)
駆動電圧ZVOが一定の電圧Vc1にクランプされるように制御が働くため、電圧VDDが上昇するにつれてNMOSトランジスタQ3の抵抗値は小さくなる。ところが、電圧VDDが一定のレベルより高くなると、NMOSトランジスタQ4の抵抗値をゼロにしても(すなわちNMOSトランジスタQ4をショートしても)駆動電圧ZVOを電圧Vc1にクランプできなくなり、駆動電圧ZVOが電圧Vc1を超えて上昇し始める。
例えば抵抗R3の抵抗値を5KΩ、抵抗R4の抵抗値を4.2KΩ、抵抗R5の抵抗値を800Ω(0.8KΩ)とすると、電圧VDDが約7Vを超えたところで駆動電圧ZVOが上昇し始める。この場合、駆動電圧ZVOは次式のようになる。
[数2]
ZVO≒VDD×(4.2K+0.8K+5K)/5K=VDD/2 …(2)
この状態で更に電圧VDDが上昇すると、抵抗R5に生じる電圧によってNMOSトランジスタQ4のソース電圧が上昇し、これに応じてNMOSトランジスタQ4のゲート電圧も上昇する。このゲート電圧が差動増幅器OP1の出力可能な上限値に達すると、NMOSトランジスタQ4に流れる電流はこの上限値によって制限された一定の電流になる。
例えば、差動増幅器OP1の出力電圧の上限値が3V、NMOSトランジスタQのしきい値が0.6Vとすると、この上限値3Vに達したとき抵抗R5に流れる電流は3mAになる。その結果、NMOSトランジスタQ4の電流は3mAに制限され、抵抗R3(5KΩ)に生じる電圧は最大15V(=3mA×5kΩ)に制限される。すなわち、PMOSトランジスタQ3のゲートとソースとの間の電圧は最大15Vに制限される。
駆動回路113は、電圧VDDを上記のように3段階にクランプすることによって、電圧VDDより低い駆動電圧ZVOを生成し、PMOSトランジスタQ3をオンに駆動する。
PMOSトランジスタQ3がオンすると、これを経由して流れるプリチャージ電流によりバッテリB1が充電される。バッテリB1の電圧が一定のレベルに達すると、制御回路120は制御信号xZVをローレベルからハイレベルに切り換える(図5(E))。制御信号xZVがハイレベルになると、差動増幅器OP1の増幅動作が停止して、NMOSトランジスタQ4がオフするため、駆動電圧ZVOは電圧VDDとほぼ等しくなる。これにより、PMOSトランジスタQ3はオンからオフに切り替わり、バッテリB1のプリチャージが停止される。
以上が駆動回路113の説明である。
モード選択回路114は、バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合におけるバッテリB1の充電モードを選択するための回路である。
すなわち、端子PMSが負極BAT−に接続される場合(図1、図2)、モード選択回路114は、NMOSトランジスタQ2のドレインとゲートとを切り離した状態でバッテリB1の充電を開始する。
他方、端子PMSが正極PACK+に接続される場合(図3)、モード選択回路114は、NMOSトランジスタQ2のドレインとゲートとを接続した状態でバッテリB1の充電を開始する。すなわち、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインに生じる電圧VDDをNMOSトランジスタQ2のゲートに供給することにより、NMOSトランジスタQ2をオンに駆動した状態で、バッテリB1の充電を開始する。
図6は、モード選択回路114の構成の一例を示す図である。
図6に示すモード選択回路114は、PMOSトランジスタQ5と、NMOSトランジスタQ6〜Q9と、ダイオードD4と、ツェナダイオードZD1と、抵抗R8〜R12と、キャパシタC1と、バッファ回路U2とを有する。
なお、PMOSトランジスタQ5、NMOSトランジスタQ6〜Q8、ツェナダイオードZD1、抵抗R8〜R11、キャパシタC1を含む回路は、本発明の駆動電圧供給回路の一実施形態である。
PMOSトランジスタQ5は、本発明の第2のPMOSトランジスタの一実施形態である。
NMOSトランジスタQ6〜Q8、ツェナダイオードZD1、抵抗R8〜R11、キャパシタC1を含む回路は、本発明のトランジスタ駆動回路の一実施形態である。
NMOSトランジスタQ9、抵抗R12、バッファ回路U2を含む回路は、本発明の判定回路の一実施形態である。
PMOSトランジスタQ5は、NMOSトランジスタQ2のドレインとゲートとの間に接続される。図6の例では、PMOSトランジスタQ5のドレインは、後述のダイオードD4を介してNMOSトランジスタQ2のゲートに接続され、PMOSトランジスタQ5のソースは、NMOSトランジスタQ2のドレインに接続される。
ダイオードD4は、駆動回路112の駆動電圧によってPMOSトランジスタQ5に流れる電流を阻止するように、PMOSトランジスタQ5と直列に接続される。図6の例では、PMOSトランジスタQ5のドレインにダイオードD4のアノードが接続され、NMOSトランジスタQ2のゲートにダイオード4のカソードが接続される。
ツェナダイオードZD1のカソードは、PMOSトランジスタQ5のゲートに接続され、そのアノードは抵抗R9を介してNMOSトランジスタQ6,Q7のドレインに共通接続される。NMOSトランジスタQ6,Q7のソースは、それぞれ基準電位(負極BAT−)に接続される。
抵抗R8は、PMOSトランジスタQ5のソースとツェナダイオードのアノードとの間に接続される。
端子PMSと基準電位との間には、抵抗R10とキャパシタC1が直列に接続される。抵抗R10は端子PMS側に接続され、キャパシタC1は基準電位側に接続される。
抵抗R10とキャパシタC1との接続点は、NMOSトランジスタQ6,Q9のゲートに接続されるとともに、抵抗R11及びNMOSトランジスタQ8の直列回路を介して基準電位に接続される。
NMOSトランジスタQ9のドレインは、抵抗R12を介して電源電圧Vregの供給線に接続され、そのソースは基準電位に接続される。
NMOSトランジスタQ9のドレインに生じる電圧は、電源電圧Vregを受けて動作するバッファ回路U2に入力される。バッファ回路U2の出力信号xPMSは、端子PMSの接続状態を示す信号として制御回路120に出力される。
上述した構成を有する図6に示すモード選択回路116によると、端子PMSが基準電位(負極BAT−)に接続される場合、NMOSトランジスタQ6,Q9のゲート電圧が基準電位になるため、これらのトランジスタがオフに駆動される。
バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下して電源回路116が起動していないとき、制御回路120から出力される制御信号PCHGはローレベルになり、NMOSトランジスタQ7はオフする。この状態でNMOSトランジスタQ6もオフになると、抵抗R8に流れる電流はゼロになり、ツェナダイオードZD1はオフする。そのため、PMOSトランジスタQ5のゲートとソースの電圧はほぼ等しくなり、PMOSトランジスタQ5はオフする。
また、充電電流Ipackにより電源回路116が起動して電源電圧Vregが発生すると、PMOSトランジスタQ9のドレイン電圧は電源電圧Vregと等しくなり、バッファ回路U2からハイレベルの信号xPMSが出力される。
他方、端子PMSが正極PACK+に接続される場合、充電回路CH1若しくはCH2から供給される充電電流Ipackによって端子PMSの電圧が上昇する。
バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下して電源回路116が起動していないとき、リセット回路116からローレベルのリセット信号xRESETが出力され、NMOSトランジスタQ8はオフする。この状態で端子PMSの電圧が上昇すると、端子PMSから抵抗R10を介して流れる電流によりキャパシタC1の電圧が上昇し、NMOSトランジスタQ6及びQ9がオンに駆動される。
NMOSトランジスタQ6がオンすると、抵抗R8に電流が流れて電圧降下が生じる。電圧VDDの上昇に応じて抵抗R8の電圧降下が大きくなり、これがツェナダイオードZD1のツェナ電圧VzdとPMOSトランジスタQ5のしきい電圧Vthとの和‘Vzd+Vth’を超えると、PMOSトランジスタQ5がオンする。これにより、PMOSトランジスタQ5及びダイオード4を介してNMOSトランジスタQ2のゲートに駆動電圧が供給され、NMOSトランジスタQ2がオンする。
また、充電電流Ipackにより電源回路116が起動して電源電圧Vregが発生すると、PMOSトランジスタQ9のドレイン電圧は基準電位と等しくなり、バッファ回路U2からローレベルの信号xPMSが出力される。
以上が、モード選択回路114の説明である。
低電圧動作ロック回路115は、正極PACK+の電圧が所定の電圧より低い場合、電源回路116による電源電圧Vregの供給を停止させるローレベルの信号xUVLOを出力し、正極PACK+の電圧がこの所定の電圧を超えた場合、信号xUVLOをローレベルからハイレベルに切り替えて電源回路116を起動させる。
電源回路116は、保護回路110内部の各回路やマイクロコンピュータ150に供給する電源電圧Vregを発生する。
電源回路116は、例えば低ドロップアウト(low-dropout)のリニア・レギュレータによって構成されており、NMOSトランジスタQ1,Q2の共通ドレインからダイオードD5を介して供給される電圧、若しくは、正極BAT+からダイオードD6を介して供給される電圧を入力し、この入力電圧を降圧して一定値の電源電圧Vregを発生する。
リセット回路117は、電源回路116において発生する電源電圧Vregが所定の電圧より低い場合にローレベルのリセット信号xRESETを出力し、電源電圧Vregがこの所定の電圧を超えた場合、リセット信号xRESETをローレベルからハイレベルに切り換える。
セル電圧検出回路118は、制御回路120の制御に従って3つのバッテリ・セル(CEL1〜CEL3)から1つを選択し、当該選択したバッテリ・セルの電圧を検出する。そして、この検出結果をマイクロコンピュータ150に出力する。
過電流検出回路119は、抵抗Rs1に発生する電圧が制御回路120によって設定されたしきい値を超えたか否かを検出し、この検出結果を制御回路120に出力する。
制御回路120は、電源電圧Vregの供給を受けて動作する回路であり、保護回路110内部の各回路を制御するための制御信号を出力する。すなわち、制御回路120は、所定のインターフェースを介してマイクロコンピュータ150と通信を行い、マイクロコンピュータ150から送られてくる設定値を内部のレジスタに格納する。そして、レジスタの設定値に応じて保護回路110内部の各回路を制御する。
例えば、レジスタに格納される設定値に応じて、各トランジスタ(Q1〜Q3)のオンとオフの制御や、過電流検出回路119における過電流検出しきい値の設定、セル電圧検出回路118における検出対象のバッテリ・セルの選択などを行う。
また、制御回路120は、過電流検出回路119の検出結果を監視し、しきい値を超える過電流が検出された場合には制御信号CHG、DSGを直ちにローレベルにする。これにより、NMOSトランジスタQ1,Q2を遮断して、バッテリB1を過電流から保護する。
更に、制御回路120は、電源回路116の起動時などにおいてローレベルのリセット信号xRESETが入力されると、レジスタの設定値を初期化する。この場合、制御回路120は、制御信号CHG、DSG、xZV、PCHGを全てローレベルに設定する。
すなわち、制御回路120は、ローレベルのリセット信号xRESETを受けて起動すると、駆動回路111,112が昇圧動作を停止し、駆動回路113が駆動電圧ZVOを発生するように制御信号CHG,DSG,xZVを出力する。
したがって、図1に示すバッテリ装置100Aや図2に示すバッテリ装置100Bでは、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下した状態で制御回路120が起動すると、NMOSトランジスタQ1及びQ2がオフ、PMOSトランジスタQ3がオンになり、PMOSトランジスタQ3を流れる電流によってバッテリB1が充電される。
他方、制御回路120は、ローレベルのリセット信号xRESETがハイレベルに切り替わるとき、端子PMSに正極PACK+からの電圧が供給されていることを示すローレベルの信号xPMSがモード選択回路114から出力されているならば、モード選択回路114のPMOSトランジスタQ5がオンするようにハイレベルの制御信号PCHGを出力する。
したがって、図3に示すバッテリ装置100Cでは、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下した状態で制御回路120が起動すると、NMOSトランジスタQ2はゲートとドレインとを接続されてオン状態になり、NMOSトランジスタQ2を流れる電流によりバッテリB1が充電される。
バッテリB1が充電されているとき、マイクロコンピュータ150はバッテリB1の電圧を監視する。そして、バッテリB1の電圧が駆動回路111,112の安定な昇圧動作に必要な電圧に達したと判断すると、マイクロコンピュータ150は制御信号CHG,DSG,xZVをハイレベル、制御信号PCHGをローレベルにするよう制御回路120のレジスタに設定値を書き込む。
制御回路120は、マイクロコンピュータ150により書き込まれたレジスタの設定値に応じて、制御信号CHG,DSG,xZVをハイレベル、制御信号PCHGをローレベルに設定し、PMOSトランジスタQ3及びQ5をオフ、NMOSトランジスタQ1及びQ2をオンに切り替える。これにより、バッテリB1は、NMOSトランジスタQ1及びQ2を流れる電流によって充電される。
ここで、上述した構成を有するバッテリ装置(100A,100B,100C)の動作を説明する。
<バッテリ装置100A(図1)の動作説明>
まず、バッテリ装置100Aの動作について、図7を参照して説明する。
図7は、バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合におけるバッテリ装置100Aの動作を説明するための図である。
図7(A)は、正極PACK+の電圧V(PACK+)、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインに生じる電圧VDD、正極BAT+の電圧V(BAT+)を示す。
図7(B)は、PMOSトランジスタQ3の状態(オン/オフ)を示す。
図7(C)は、NMOSトランジスタQ1及びQ2の状態(オン/オフ)を示す。
図7(D)は、電子機器200から供給される充電電流Ipackを示す。
図7(E)は、マイクロコンピュータ150の起動状態を示す。
ステップST101:
バッテリB1の電圧がゼロボルトの状態でスイッチ回路SW2がオンに設定され、充電電流I2によるプリチャージが開始される。
ステップST102:
このとき、バッテリ装置100AのNMOSトランジスタQ1及びQ2は何れもオフであるため、電子機器200から正極PACK+に供給される充電電流Ipack(=I2)はNMOSトランジスタQ1のボディ・ダイオードD1を介してNMOSトランジスタQ1のドレインに流れ、電圧VDDが上昇する(図7(A))。
ステップST103:
電圧VDDの上昇によって電源回路116が起動し、電源電圧Vregが発生すると、この電源電圧Vregを受けて駆動回路113が動作を開始する。また、電源電圧Vregの供給を受けてマイクロコンピュータ150が起動する(図7(E))。
ステップST104:
電圧VDDが所定の電圧Vc2に達すると、駆動回路113による駆動電圧ZVOのクランプが開始される。電圧Vc2は次式で表される。
[数3]
Vc2=Vc1+Vgs(Q3) …(3)
ただし、式(3)において‘Vgs(Q3)’はPMOSトランジスタQ3のゲートとソースとの間の電圧を示す。この‘Vgs(Q3)’によってPMOSトランジスタQ3がオンし(図7(B))、充電電流Ipack(=I2)がバッテリB1に流れる(図7(D))。すなわち、
PACK+ … Q1(D1) … Q3 … R1 … BAT+ … B1 … BAT− … Rs1 … PACK− ;
という給電経路によってバッテリB1がプリチャージされる。
このとき、充電電流Ipack(=I2)が一定であるため、PMOSトランジスタQ3の‘Vgs(Q3)’は一定になる。したがって、電圧VDDは式(3)に示す一定の電圧Vc2に保持される。
また、正極PACK+の電圧V(PACK+)は、式(3)で表される電圧Vc2に比べてボディ・ダイオードD1の順方向電圧だけ高くなる。
ステップST105:
マイクロコンピュータ150は、セル電圧検出回路118の検出値に基づいてバッテリB1の電圧を監視する。バッテリB1の電圧が駆動回路111,112の安定な昇圧動作に必要な電圧に達すると、マイクロコンピュータ150は制御信号CHG,DSG,xZVがそれぞれハイレベルになるよう制御回路120のレジスタに設定値を書き込む。これにより、PMOSトランジスタQ3がオフし、NMOSトランジスタQ1,Q2がオンする(図7(B),(C))。これにより、
PACK+ … Q1 … Q2 … BAT+ … B1 … BAT− … Rs1 … PACK− ;
という給電経路でバッテリB1が充電される。
ステップST106:
また、マイクロコンピュータ150がNMOSトランジスタQ1,Q2をオンに設定すると、電子機器200はスイッチ回路SW2をオフ、スイッチ回路SW1をオンに設定する。これにより、バッテリB1は、プリチャージ時より大きな電流I1で高速に充電される(図7(D))。
ステップST107:
バッテリB1の電圧が充電回路CH1の出力電圧の上限値(Vc)に達すると、充電電流I1がゼロになり、バッテリB1の充電が終了する(図7(D))。
<バッテリ装置100B(図2)の動作説明>
次に、バッテリ装置100Bの動作について、図8を参照して説明する。
図8は、バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合におけるバッテリ装置100Bの動作を説明するための図である。
図8(A)は、正極PACK+の電圧V(PACK+)、PMOSトランジスタQ3のソースの電圧VDDs、正極BAT+の電圧V(BAT+)を示す。
図8(B)は、PMOSトランジスタQ3の状態(オン/オフ)を示す。
図8(C)は、NMOSトランジスタQ1及びQ2の状態(オン/オフ)を示す。
図8(D)は、電子機器200Bから供給される充電電流Ipackを示す。
図8(E)は、マイクロコンピュータ150の起動状態を示す。
ステップST201:
バッテリB1の電圧がゼロボルトの状態でスイッチ回路SW1がオンに設定され、充電電流I1によるプリチャージが開始される。
ステップST202:
このとき、バッテリ装置100BのNMOSトランジスタQ1及びQ2は何れもオフであるため、電子機器200Bから正極PACK+に供給される充電電流Ipack(=I1)はNMOSトランジスタQ1のボディ・ダイオードD1を介してNMOSトランジスタQ1のドレインに流れ、電圧VDDが上昇する。
ステップST203:
電圧VDDの上昇によって電源回路116が起動し、電源電圧Vregが発生すると、この電源電圧Vregを受けて駆動回路113が動作を開始する。また、電源電圧Vregの供給を受けてマイクロコンピュータ150が起動する(図8(E))。
ステップST204:
電流I1によって生じる抵抗R2の電圧降下が充電回路CH1の出力可能な上限電圧Vcに比べて十分大きいものとすると、正極PACK+の電圧はこの上限電圧Vcに達する(図8(A))。また、電圧VDDは、上限電圧Vcに比べてボディ・ダイオードD1の順方向電圧だけ低い電圧となる。
電圧VDDが上昇すると、駆動回路113のクランプ動作によってPMOSトランジスタQ3のソースの電圧VDDsが式(3)の電圧Vc2にクランプされ(図8(A))、PMOSトランジスタQ3がオンする(図8(B))。このときPMOSトランジスタQ3に流れる電流Ir2は、次式のように表される。
[数4]
Ir2=(Vc−Vf(D1)−Vc2)/r2 …(4)
式(4)において、‘Vf(D1)’はボディ・ダイオードD1の順方向電圧を示し、‘r2’は抵抗R2の抵抗値を示す。この式(4)に示す電流Ir2が、充電電流IpackとしてバッテリB1に流れる(図8(D))。
すなわち、
PACK+ … Q1(D1) … R2 … Q3 … BAT+ … B1 … BAT− … Rs1 … PACK− ;
という給電経路に式(4)の電流が流れ、バッテリB1が充電される。
式(4)から分かるように、抵抗値r2を適切に設定することによって、プリチャージ電流の大きさを任意に設定することができる。
ステップST205:
マイクロコンピュータ150は、セル電圧検出回路118の検出値に基づいてバッテリB1の電圧を監視する。バッテリB1の電圧が駆動回路111,112の安定な昇圧動作に必要な電圧に達すると、マイクロコンピュータ150は制御信号CHG,DSG,xZVがそれぞれハイレベルになるよう制御回路120のレジスタに設定値を書き込む。これにより、PMOSトランジスタQ3がオフし、NMOSトランジスタQ1,Q2がオンする(図8(B),(C))。その結果、
PACK+ … Q1 … Q2 … BAT+ … B1 … BAT− … Rs1 … PACK− ;
という給電経路でバッテリB1が充電される。
給電経路の切り替えによって抵抗R2による電圧降下がなくなるため、正極PACK+の電圧は上限電圧Vcから正極BAT+の電圧V(BAT+)まで急速に低下する(図8(A))。また、充電回路CH1から供給される充電電流Ipackは電流Ir2から電流I1まで大きくなる。これにより、バッテリB1は、ステップST204のプリチャージ時に比べて大きな電流I1で高速に充電される。
ステップST206:
バッテリB1の電圧が充電回路CH1の出力電圧の上限値(Vc)に達すると、充電電流I1がゼロになり、バッテリB1の充電が終了する(図8(D))。
<バッテリ装置100C(図3)の動作説明>
次に、バッテリ装置100Cの動作について、図9を参照して説明する。
図9は、バッテリ電圧がゼロボルト付近まで低下した場合におけるバッテリ装置100Cの動作を説明するための図である。
図9(A)は、正極PACK+の電圧V(PACK+)、NMOSトランジスタQ1及びQ2の共通ドレインに生じる電圧VDD、NMOSトランジスタQ2のゲートの電圧Vg(Q2)、正極BAT+の電圧V(BAT+)を示す。
図9(B)は、モード選択回路114のPMOSトランジスタQ5の状態(オン/オフ)を示す。
図9(C)は、電子機器200から供給される充電電流Ipackを示す。
図9(D)は、低電圧動作ロック回路115の信号xUVLOを示す。
図9(E)は、電源電圧Vregを示す。
図9(F)は、リセット信号xRESETを示す。
図9(G)は、モード選択回路114の信号xPMSを示す。
図9(H)は、制御回路120の制御信号PCHGを示す。
図9(I)は、制御回路120の制御信号CHGを示す。
図9(J)は、制御回路120の制御信号DSGを示す。
ステップST301:
バッテリB1の電圧がゼロボルトの状態でスイッチ回路SW2がオンに設定され、充電電流I2によるプリチャージが開始される。
ステップST302:
このとき、バッテリ装置100CのNMOSトランジスタQ1及びQ2は何れもオフであるため、電子機器200から正極PACK+に供給される充電電流Ipack(=I2)はNMOSトランジスタQ1のボディ・ダイオードD1を介してNMOSトランジスタQ1のドレインに流れ、電圧VDDが上昇する。
ステップST303:
端子PMSに入力される正極PACK+の電圧V(PACK+)が所定の電圧Vpmsに達すると(図9(A))、モード選択回路114のPMOSトランジスタQ5がオンに駆動されて(図9(B))、NMOSトランジスタQ2のゲートに電圧‘VDD−Vf(D4)’が供給される。ただし、‘Vf(D4)’はダイオードD4(図6参照)の順方向電圧を示す。
ステップST304:
NMOSトランジスタQ2は、ゲートに供給される電圧‘VDD−Vf(D4)’によってオンするため、バッテリB1には、NMOSトランジスタQ2を介して充電電流Ipack(=I2)が流れる(図9(C))。
すなわち、
PACK+ … Q1 … Q2 … BAT+ … B1 … BAT− … Rs1 … PACK− ;
という給電経路でバッテリB1がプリチャージされる。
このとき、NMOSトランジスタQ2ゲートとソース(正極BAT+)との間の電圧Vgs(Q2)は、プリチャージ用の電流I2を流すために必要な電圧に固定される。また、電圧VDDは、電圧V(BAT+)に比べて‘Vgs(Q2)+Vf(D4)’だけ高くなり、電圧V(PACK+)は電圧V(BAT+)に比べて‘Vgs(Q2)+Vf(D4)+Vf(D1)’だけ高くなる(図9(A))。
ステップST305:
電圧VDDが電源回路116の動作可能な所定の電圧に達し、低電圧動作ロック回路115の信号xUVLOがローレベルからハイレベルに変化すると(図9(D))、電源回路116が起動する(図9(E))。
ステップST306:
電源回路116の起動によって電源電圧Vregが上昇すると、この電源電圧Vregを受けた制御回路120が起動する。この起動時にリセット信号xRESETはローレベルであるため(図9(F))、制御回路120のレジスタは初期化される。
一方、端子PMSは正極PACK+に接続されるため、電源回路116の起動によって電源電圧Vregが上昇してもモード選択回路114の信号xPMSはローレベルに保たれる(図9(G))。
ステップST307:
制御回路120の初期化後、リセット信号xRESETがローレベルからハイレベルに切り替わる(図9(G))。リセット信号xRESETがハイレベルになると、NMOSトランジスタQ8(図6参照)がオンするため、キャパシタC1が抵抗R11により放電されて、NMOSトランジスタQ6及びQ9のゲート電圧が徐々に低下する。このとき、キャパシタC1の電圧は、キャパシタC1の容量値と抵抗R11の抵抗値とによって決まる一定の時定数に応じた速さで低下するため、リセット信号xRESETがハイレベルに変化した後もNMOSトランジスタQ6及びQ9は一定の期間(th)オン状態に保たれる。
他方、リセット信号xRESETがローレベルからハイレベルに切り替わるとき、NMOSトランジスタQ9は期間thが経過するまでオン状態に保たれるため、この期間thにおいて信号xPMSはローレベルに保たれる。期間thが制御回路120のタイミング条件(最小ホールド時間)を満たすものとすると、制御回路120は、リセット信号xRESETのハイレベルへの切り替わり時に信号xPMSがローレベルになっていると判断して、制御信号PCHGをローレベルからハイレベルに切り替える(図9(H))。
ステップST308:
制御信号PCHGがハイレベルになると、NMOSトランジスタQ7(図6参照)がオンする。そのため、上述した期間thの経過後にNMOSトランジスタQ6がオフしても、PMOSトランジスタQ5は引き続きオンに駆動される。
ステップST309:
マイクロコンピュータ150は、セル電圧検出回路118の検出値に基づいてバッテリB1の電圧を監視する。バッテリB1の電圧が駆動回路111,112の安定な昇圧動作に必要な電圧に達すると、マイクロコンピュータ150は、制御信号CHG,DSGがそれぞれハイレベル、制御信号PCHGがローレベルになるよう制御回路120のレジスタに設定値を書き込む(図9(H),(I),(J))。これにより、モード選択回路114のPMOSトランジスタQ5がオフしてNMOSトランジスタQ2のドレインとゲートとが切り離されるとともに、駆動回路111及び112が発生する駆動電圧によってNMOSトランジスタQ1及びQ2がオンする。
ステップST310:
マイクロコンピュータ150がNMOSトランジスタQ1,Q2をオンに設定すると、電子機器200はスイッチ回路SW2をオフ、スイッチ回路SW1をオンに設定する。これにより、バッテリB1は、プリチャージ時より大きな電流I1で高速に充電される(図9(C))。
このとき、正極PACK+と正極BAT+との電圧差は、NMOSトランジスタQ1及びQ2のオン抵抗値に電流I1を乗じた値になる。この電圧差が十分小さいものとすると、正極PACK+の電圧V(PACK+)は概ね‘Vgs(Q2)+Vf(D4)+Vf(D1)’だけプリチャージ時よりも低くなる(図9(A))。
ステップST311:
バッテリB1の電圧が充電回路CH1の出力電圧の上限値(Vc)に達すると、充電電流I1がゼロになり、バッテリB1の充電が終了する(図8(C))。
以上説明したように、図1,図2に示すバッテリ装置100A,100Bによれば、バッテリB1の電圧が駆動回路111,112においてNMOSトランジスタQ1,Q2の駆動電圧を生成するために必要な電圧に達していない場合、駆動回路111,112の昇圧動作が停止され、これらのトランジスタとは異なる給電経路に挿入されたPMOSトランジスタQ3が駆動回路113によってオンに駆動される。駆動回路113では、PMOSトランジスタQ3の給電経路に生じる電圧VDDをこれより低い電圧にクランプすることによって、昇圧動作を行うことなくPMOSトランジスタQ3の駆動電圧ZVOが生成される。これにより、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下した場合でも、一定の充電電流によって安定にバッテリB1を充電することができる。
また、図3に示すバッテリ装置100Cによれば、バッテリB1の電圧が駆動回路111,112においてNMOSトランジスタQ1,Q2の駆動電圧を生成するために必要な電圧に達していない場合、NMOSトランジスタQ1,Q2が挿入される給電経路を介して電子機器200の充電回路CH2から与えられる電圧VDDをNMOSトランジスタQ2のゲートに供給することにより、昇圧動作を行うことなくNMOSトランジスタQ2がオンに駆動される。これにより、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下した場合でも、一定の充電電流によって安定にバッテリB1を充電することができる。
このように、バッテリ装置100A〜100Cによれば、一定の充電電流によって安定にバッテリB1を充電することができるため、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下した場合でも、図10に示すバッテリ装置100のように一時的に過大な充電電流が流れることによるバッテリ・セルの劣化を防止することができる。
また、バッテリ装置100A〜100Cによれば、一定の充電電流によってバッテリB1をプリチャージすることにより、図11に示すような断続的なプリチャージを行う場合に比べて、プリチャージに要する時間を短縮できる。
図11に示すバッテリ装置では、プリチャージ中にマイクロコンピュータがオンとオフを繰り返すため、電子機器はバッテリ装置の状態を把握することができなくなり、プリチャージに必要な時間を予測することができない。
これに対して、バッテリ装置100A〜100Cによれば、一定の充電電流でバッテリB1をプリチャージすることにより、電源回路を安定に動作させてマイクロコンピュータを起動状態に保つことができるため、電子機器はプリチャージ時間を予測することができる。
加えて、プリチャージ中にマイクロコンピュータがオンとオフを繰り返すと、電子機器はバッテリ装置を異常状態と誤判定する可能性があるが、バッテリ装置100A〜100Cによれば、そのような誤判定を防止できる。
更に、バッテリ装置100A〜100Cによれば、一定の充電電流によってバッテリB1を充電することにより、図11に示すような正極PACK+の電圧の振動を抑制できる。電子機器側のマイクロコンピュータは、バッテリ装置の正極の電圧に基づいてその状態を判定する場合があるため、図11のような振動が検出されるとバッテリ装置に異常があると誤判定される可能性があるが、バッテリ装置100A〜100Cによればそのような誤判定を防ぐことができる。
特に、バッテリ装置100Aによれば、正極PACK+とPMOSトランジスタQ3との間の経路に生じる電圧VDDより低い電圧ZVOが生成され、これがPMOSトランジスタQ3のゲートに駆動電圧として供給される。これにより、PMOSトランジスタQ3を経由して充電を行う状態からNMOSトランジスタQ1,Q2を経由して充電を行う状態へ切り替えるときの正極PACK+の電圧変化を微小に抑えることができる。
バッテリ装置100Cによれば、正極PACK+とNMOSトランジスタQ2との間の経路に生じる電圧VDDがNMOSトランジスタQ2のゲートに駆動電圧として供給されるため、このようにNMOSトランジスタQ2を駆動する状態からNMOSトランジスタQ1,Q2のゲートを昇圧駆動する状態へ切り換えるときの正極PACK+の電圧変化を微小に抑えることができる。
バッテリ装置100Bによれば、正極PACK+とPMOSトランジスタQ3との間の経路に抵抗R2が挿入されており、この抵抗R2とPMOSトランジスタQ3との間の経路に生じる電圧VDDsより低い電圧ZVOが生成され、これがPMOSトランジスタQ3のゲートに駆動電圧として供給される。これにより、抵抗R2の抵抗値に応じた任意の電流でバッテリB1をプリチャージすることができるため、電子機器側においてプリチャージ用の充電回路を設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
バッテリ装置100Cによれば、プリチャージ用のPMOSトランジスタを別途に設けることなくプリチャージを行うことができるため、部品点数を削減することができる。
バッテリ装置100A,100Bによれば、バッテリB1の正極BAT+側からPMOSトランジスタQ3によってプリチャージ電流が供給される。これにより、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下している状態でも、PMOSトランジスタQ3のソース側の電圧VDDによって電源回路116を起動させることができる。そのため、バッテリB1の電圧がゼロボルト付近まで低下している状態から、マイクロコンピュータ150を起動して電子機器200(200B)との通信を行うことが可能である。
また、上述した保護回路110によれば、プリチャージ用のPMOSトランジスタQ3を駆動するための駆動回路113と、NMOSトランジスタQ2に給電経路からの駆動電圧を供給するPMOSトランジスタQ5と、端子PMSの電圧に応じてPMOSトランジスタQ5をオン又はオフに駆動する回路とを設けることによって、図1〜図3に示すような種々のバッテリ装置を構成することが可能である。これにより、例えば電子機器におけるプリチャージ用の充電回路の有無や、バッテリ電圧がゼロボルト付近におけるバッテリ装置と通信の必要性、バッテリ装置の部品点数など、様々な条件や要求に適合するバッテリ装置を共通の保護回路110によって構成することが可能になる。
バッテリ装置100Aによれば、PMOSトランジスタQ3とバッテリB1との経路に抵抗R1が設けられているため、プリチャージ時におけるPMOSトランジスタQ3の損失を低減し、PMOSトランジスタQ3の発熱を抑えることができる。
図6に示すモード選択回路116によれば、PMOSトランジスタQ5と直列に接続されたダイオードD4によって、駆動回路112の出力からPMOSトランジスタQ5に逆流する電流を阻止できる。そのため、駆動回路112の駆動電圧をNMOSトランジスタQ2のソース電圧に対して十分に昇圧し、NMOSトランジスタQ2のオン抵抗を小さくすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の形態にのみ限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
上述の実施形態では、2つのNMOSトランジスタ(Q1,Q2)のドレインを共通に接続しているが、これに限らず、両者のソースを共通に接続しても良い。
この場合、2つのNMOSトランジスタが両方ともオフする初期の状態において、共通接続されたソースに外部電源若しくはバッテリから電圧を供給する回路を設ける。これにより、2つのNMOSトランジスタの各駆動回路は、共通接続されたソースの電圧を昇圧して駆動電圧を生成することが可能になる。
また、図3に示すタイプのバッテリ装置を構成する場合には、2つのNMOSトランジスタのうち放電側のトランジスタのゲートに外部電源からの電圧を供給することによって、このトランジスタをオンに駆動し、プリチャージを行うことが可能になる。
モード選択回路114のPMOSトランジスタQ5がオンに駆動されているとき駆動回路112の昇圧動作が停止するように両者を制御することによって、逆流防止用のダイオードD4は省略することが可能である。
上述の実施形態では、バッテリB1の電圧がプリチャージを終了して良い電圧に達しているか否かをマイクロコンピュータ150において検知しているが、これを保護回路110の内部回路において検知しても良い。
本発明の実施形態に係るバッテリ装置の第1の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ装置の第2の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリ装置の第3の構成例を示す図である。 給電経路に挿入されるPMOSトランジスタの駆動回路の構成例を示す図である。 図4に示す駆動回路の動作の一例を示す図である。 モード選択回路の構成の一例を示す図である。 図1に示すバッテリ装置の動作の一例を示す図である。 図2に示すバッテリ装置の動作の一例を示す図である。 図3に示すバッテリ装置の動作の一例を示す図である。 バッテリの正極側の給電経路をNMOSトランジスタによって遮断する保護回路を備えたバッテリ装置の一構成例を示す図である。 図10に示すバッテリ装置においてバッテリの電圧がゼロボルト付近まで低下した場合における充電動作の一例を説明するための図である。
符号の説明
100A〜100C…バッテリ装置、200,200B…電子機器、CH1,CH2…充電回路、110…保護回路、150,210…マイクロコンピュータ、B1…バッテリ、Q1,Q2,Q4,Q6〜Q9…NMOSトランジスタ、Q3,Q5…PMOSトランジスタ、Rs1,R1〜R12…抵抗、C1…キャパシタ、D1〜D6…ダイオード、ZD1…ツェナダイオード、OP1…差動増幅器、U1…基準電圧発生回路、U2…バッファ回路、111〜113…駆動回路、114…モード選択回路、115…低電圧動作ロック回路、116…電源回路、117…リセット回路、118…セル電圧検出回路、119…過電流検出回路、120…制御回路。

Claims (14)

  1. 外部電源とバッテリとの間の第1の給電経路に挿入される第1のスイッチ回路の開閉を制御するバッテリ保護回路であって、
    入力される制御信号に応じて、上記第1の給電経路に生じる電圧を昇圧した第1の駆動電圧を発生し、上記第1のスイッチ回路を当該第1の駆動電圧によってオンに駆動する第1のスイッチ駆動回路と、
    入力される制御信号に応じて、上記外部電源と上記バッテリとの間の第2の給電経路に生じる電圧より低い第2の駆動電圧を発生し、当該第2の給電経路に挿入される第2のスイッチ回路を当該第2の駆動電圧によってオンに駆動する第2のスイッチ駆動回路と、
    上記バッテリの電圧が上記第1のスイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達していない場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を停止し、上記第2のスイッチ駆動回路が上記第2の駆動電圧を発生するように上記制御信号を出力する制御回路と、
    有し、
    上記外部電源と上記第2のスイッチ回路との間の上記第2の給電経路には第2の抵抗が挿入されており、
    上記第2のスイッチ駆動回路は、上記第2の抵抗と上記第2のスイッチ回路との間の上記第2の給電経路に生じる電圧より低い上記第2の駆動電圧を発生する、
    バッテリ保護回路。
  2. 上記外部電源から上記第1の給電経路を介して供給される電圧に基づいて上記制御回路の電源電圧を発生する電源回路と、
    上記電源回路において発生する電源電圧が所定の電圧より低い場合にリセット信号を出力するリセット回路と
    更に有し、
    上記制御回路は、
    上記リセット信号を受けて起動した場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を停止し、上記第2のスイッチ駆動回路が上記第2の駆動電圧を発生するように上記制御信号を出力し、
    上記バッテリの電圧が上記第1のスイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達したことを示す所定の信号が入力された場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を開始し、上記第2のスイッチ駆動回路が上記第2の駆動電圧の発生を停止するように上記制御信号を出力する、
    請求項に記載のバッテリ保護回路。
  3. 上記第1のスイッチ回路は、
    ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記外部電源から上記バッテリへ流れる充電電流に対して順方向となるように上記第1の給電経路に挿入される第1のNMOSトランジスタと、
    ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記充電電流に対して逆方向となるように上記第1の給電経路に挿入される第2のNMOSトランジスタとを含み、
    上記第2のスイッチ回路は、
    ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記充電電流に対して逆方向となるように上記第2の給電経路に挿入される第1のPMOSトランジスタを含み、
    上記第1のスイッチ駆動回路は、上記第1のNMOSトランジスタのソースに生じる電圧を昇圧して上記第1のNMOSトランジスタのゲートに供給するとともに、上記第2のNMOSトランジスタのソースに生じる電圧を昇圧して上記第2のNMOSトランジスタのゲートに供給し、
    上記第2のスイッチ駆動回路は、上記第1のPMOSトランジスタのソースに生じる電圧より低い電圧を上記第1のPMOSトランジスタのゲートに供給する、
    請求項1又は2に記載のバッテリ保護回路。
  4. 上記第1のNMOSトランジスタ及び上記第2のNMOSトランジスタは、互いのドレインが共通に接続されており、
    上記第1のPMOSトランジスタは、上記第1のNMOSトランジスタ及び上記第2のNMOSトランジスタの共通接続されたドレインと上記バッテリとの間の上記第2の電流経路に挿入される、
    請求項に記載のバッテリ保護回路。
  5. 外部電源とバッテリとの間の給電経路に挿入されるスイッチ回路の開閉を制御するバッテリ保護回路であって、
    入力される制御信号に応じて、上記給電経路に生じる電圧を昇圧した電圧を発生し、上記スイッチ回路を当該昇圧した電圧によってオンに駆動するスイッチ駆動回路と、
    入力される制御信号に応じて、上記スイッチ回路をオンに駆動するための電圧を上記外部電源から上記給電経路を介して上記スイッチ回路に供給する駆動電圧供給回路と、
    上記バッテリの電圧が上記スイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達していない場合、上記スイッチ駆動回路が昇圧動作を停止し、上記駆動電圧供給回路が上記スイッチ回路に駆動電圧を供給するように上記制御信号を出力する制御回路と、
    を有し、
    上記スイッチ回路は、
    ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記外部電源から上記バッテリへ流れる充電電流に対して順方向となるように上記給電経路に挿入される第1のNMOSトランジスタと、
    ドレインとソースとの間に内蔵されるダイオードが上記充電電流に対して逆方向となるように上記給電経路に挿入される第2のNMOSトランジスタとを含み、
    上記スイッチ駆動回路は、上記第1のNMOSトランジスタのソースに生じる電圧を昇圧して上記第1のNMOSトランジスタのゲートに供給するとともに、上記第2のNMOSトランジスタのソースに生じる電圧を昇圧して上記第2のNMOSトランジスタのゲートに供給し、
    上記駆動電圧供給回路は、
    上記第2のNMOSトランジスタのドレインとゲートとの間に接続される第2のPMOSトランジスタと、
    上記制御回路の制御信号に応じて、上記第2のPMOSトランジスタをオン又はオフに駆動するトランジスタ駆動回路とを含む、
    バッテリ保護回路。
  6. 上記スイッチ駆動回路の上記昇圧電圧によって上記第2のPMOSトランジスタに流れる電流を阻止するように、上記第2のPMOSトランジスタと直列に接続されるダイオードを有する、
    請求項に記載のバッテリ保護回路。
  7. 上記バッテリの充電モードを選択するための電圧を入力する第1の端子と、
    上記外部電源から上記給電経路を介して上記第1の端子に電圧が供給されているかを判定する判定回路と、
    上記外部電源から上記給電経路を介して供給される電圧に基づいて上記制御回路の電源電圧を発生する電源回路と、
    上記電源回路において発生する電源電圧が所定の電圧より低い場合にリセット信号を出力するリセット回路と、
    を有し、
    上記トランジスタ駆動回路は、上記外部電源から上記給電経路を介して上記第1の端子に電圧が供給される場合において、上記リセット回路が上記リセット信号を出力するか、又は、上記制御回路が上記第2のPMOSトランジスタをオンに駆動するための上記制御信号を出力するならば、上記第2のPMOSトランジスタをオンに駆動し、
    上記制御回路は、
    上記リセット信号を受けて起動した場合、上記第1のスイッチ駆動回路が昇圧動作を停止するように上記制御信号を出力し、
    上記リセット回路が上記リセット信号の出力を停止した場合、上記外部電源からの電圧が上記第1の端子に供給されていると上記判定回路が判定するならば、上記トランジスタ駆動回路が上記第2のPMOSトランジスタをオンに駆動するように上記制御信号を出力し、
    上記バッテリの電圧が上記スイッチ駆動回路の昇圧動作に必要な電圧に達したことを示す所定の信号が入力された場合、上記スイッチ駆動回路が昇圧動作を開始し、上記トランジスタ駆動回路が上記第2のPMOSトランジスタをオフに駆動するように上記制御信号を出力する、
    請求項5又は6に記載のバッテリ保護回路。
  8. 二次電池と、当該二次電池の電源端子と外部電源端子との間に直列に接続される第1及び第2のトランジスタとを有するバッテリ装置の上記第1及び第2のトランジスタを駆動するためのバッテリ保護回路であって、
    上記第1のトランジスタの制御端子に対して第1の駆動信号を供給する第1のドライバと、
    上記第2のトランジスタの制御端子に対して第2の駆動信号を供給する第2のドライバと、
    外部電源端子に供給される電圧又は基準電圧に応じた電圧が印加されるモード選択端子と、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点と上記第2のトランジスタの制御端子との間に結合され得る第4のトランジスタと、上記モード選択端子に印加される電圧に応じて上記第4のトランジスタの制御端子に対して第4の駆動信号を供給するための駆動回路とを含むモード選択回路と、
    を有し、
    二次電池に対して外部電源端子から電流が供給される際に、上記モード選択端子に現われる電圧が上記外部電源端子に供給される電圧に応じた電圧である場合に上記第4のトランジスタが導通状態に駆動される、
    バッテリ保護回路。
  9. 外部電源端子に供給される電圧を監視するための電圧監視回路と、
    上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点から給電され得る電源回路と、
    を更に有し、
    上記電圧監視回路が所定の電圧を検出した後に上記電源回路が内部電源電圧の供給を開始する、
    請求項に記載のバッテリ保護回路。
  10. 上記第1及び第2のトランジスタが、ドレイン同士が接続された第1及び第2のNMOSトランジスタである、
    請求項8又は9に記載のバッテリ保護回路。
  11. 二次電池と、当該二次電池の電源端子と外部電源端子との間に直列に接続される第1及び第2のトランジスタと、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点と二次電池の電源端子との間に結合される第3のトランジスタとを有するバッテリ装置の上記第1、第2及び第3のトランジスタを駆動するためのバッテリ保護回路であって、
    上記第1のトランジスタの制御端子に対して第1の駆動信号を供給する第1のドライバと、
    上記第2のトランジスタの制御端子に対して第2の駆動信号を供給する第2のドライバと、
    上記第3のトランジスタの制御端子に対して第3の駆動信号を供給する第3のドライバと、
    外部電源端子に供給される電圧又は基準電圧に応じた電圧が印加されるモード選択端子と、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点と上記第2のトランジスタの制御端子との間に結合され得る第4のトランジスタと、上記モード選択端子に印加される電圧に応じて上記第4のトランジスタの制御端子に対して第4の駆動信号を供給するための駆動回路とを含むモード選択回路と、
    外部電源端子に供給される電圧を監視するための電圧監視回路と、
    上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点から給電され、上記電圧監視回路が所定の電圧を検出した後に内部電源電圧の供給を開始する電源回路と、
    を有し、
    二次電池に対して外部電源端子から電流が供給される際に、
    上記モード選択端子に現われる電圧が基準電圧に応じた電圧である場合に上記第4のトランジスタが非導通状態に駆動され、
    上記電源回路から内部電源電圧が供給されていないときに、上記第3のドライバが上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続中点に現われる電圧に応答して上記第3のトランジスタを導通状態とするための第3の駆動信号を供給する、
    バッテリ保護回路。
  12. 上記バッテリ装置が、二次電池の電源端子と上記第3のトランジスタとの間に結合される第1の抵抗素子を有する、
    請求項11に記載のバッテリ保護回路。
  13. 上記バッテリ装置が、上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの間の接続中点と上記第3のトランジスタとの間に結合される第2の抵抗素子を有する、
    請求項11に記載のバッテリ保護回路。
  14. 上記第1及び第2のトランジスタが、ドレイン同士が接続された第1及び第2のNMOSトランジスタであり、
    上記第3のトランジスタが、ソースが上記第1及び第2のNMOSトランジスタのドレインに接続されたPMOSトランジスタである、
    請求項11乃至13の何れかに記載のバッテリ保護回路。
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