JP2008098419A - 封止フィルム、及びこれを用いた半導体装置 - Google Patents

封止フィルム、及びこれを用いた半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】SAW電極面と基板表面とが封止材で汚染されることがなく、信頼性に優れたSAWデバイスを簡便に得ることを可能とする封止フィルムを提供すること。
【解決手段】A層及びB層を備え、A層の80℃以上150℃以下の温度範囲における最低ずり粘度が1,000Pa・s以上50,000Pa・s未満であり、B層の80℃以上150℃以下の温度範囲における最低ずり粘度が50,000Pa・s以上であることを特徴とする封止フィルム。
【選択図】図1

Description

本発明は、封止フィルム、及びこれを用いた半導体装置に関する。
携帯電話に代表される移動体通信機器の高周波化・軽薄短小化(テレビ機能搭載携帯電話の普及)が進んでいる。これに伴い、電波のノイズを除去するための弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave、以下SAWともいう。)フィルターの需要が増大し、SAWフィルターにも小型・軽量化が求められている。
小型・軽量化のために、CSP(チップサイズパッケージ)型のSAWフィルターが提案されている。CSP型のSAWフィルターは、基板上に小型化した多数のSAWフィルター用チップ(以下、SAWチップともいう。)を搭載しチップを封止した後に、ダイシングにより基板を個片化して作製することができる。
SAWチップを基板に実装する際には、SAWチップが、SAWチップのSAW電極が形成された面(以下、SAW電極面ともいう。)が基板のSAWチップ接続用配線パターンが形成された面(以下、基板表面ともいう。)に対面するように、基板上に配置され、SAW電極が基板の配線パターンとバンプにより接続される。SAWチップは、弾性表面波を発生するためのSAW電極面が他の部材に接触すると、弾性表面波の発生阻害が生じることがある。また、弾性表面波を伝播する基板、例えば水晶に他の部材が接触すると、弾性表面波の伝播阻害が生じることがある。したがって、SAWチップを樹脂などの材料(封止材)で封止する際には、SAW電極面と基板表面とが封止材で汚染されることがないようにしなければならない。すなわち、SAWチップと基板表面とのあいだに設けられたバンプの高さに相当する高さの空間が、SAWフィルター内に中空の状態で維持されなければならない。
上記を達成するために、SAWチップを保護する保護層を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法においては、まず、SAWチップを基板上にバンプの高さに相当する高さ離して配置し、次いで、エポキシ樹脂フィルムなどのフィルムを用いて、フィルムの端部が基板表面(SAWチップと接続される配線パターンが設けられている面)に達するようにSAWチップを覆い、さらに、該フィルム表面(SAWチップと接する面の反対面)に液状の紫外線硬化型樹脂などの樹脂を塗布し、硬化させる。
特開平11−17490号公報
しかしながら、上記の方法は、煩雑で長い工程が必要である。したがって、本発明は、SAW電極面と基板表面とが封止材で汚染されることがなく、信頼性に優れたSAWデバイスを簡便に得ることを可能とする封止フィルムを提供することを目的とする。また、本発明は、前記封止フィルムを用いた半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者らによる鋭意検討の結果、特定の粘度を有するA層及びB層を含む封止フィルムにより上記課題が解決されることを見出した。
本発明は、A層及びB層を備え、A層の80℃以上150℃以下の温度範囲における最低ずり粘度が1,000Pa・s以上50,000Pa・s未満であり、B層の80℃以上150℃以下の温度範囲における最低ずり粘度が50,000Pa・s以上であることを特徴とする封止フィルムに関する。
前記封止フィルムは、好ましくは、弾性表面波デバイスに用いられる封止フィルムであって、弾性表面波デバイスが弾性表面波チップ、基板及び封止フィルムを有し、弾性表面波チップが、弾性表面波チップの電極面が基板と対向するように基板上に配置され、弾性表面波チップの電極がバンプを介して基板に接続され、弾性表面波チップと基板との間に空間があり、弾性表面波チップが封止フィルムにより封止されており、封止フィルムのB層が、弾性表面波チップの電極面とは反対の面、弾性表面波チップの側面、及び基板に接するように用いられる。
また、前記封止フィルムは、A層の厚みが(a+b)μm以上((a+b)×2)μm以下であり、B層の厚みが(b×1/10)μm以上bμm以下であることが好ましい。ここで、aは弾性表面波チップの厚み、bはバンプの高さである。
さらに、前記封止フィルムは、A層及びB層が熱硬化性成分を含有し、熱硬化性成分がエポキシ樹脂及び硬化剤を含むことが好ましい。
また、前記封止フィルムに含まれるA層は、好ましくは、(1)軟化点又は融点が−40〜50℃である熱硬化性成分、(2)重量平均分子量10万以上の高分子量成分、及び(3)無機フィラーを含有し、高分子量成分の含有量が熱硬化性成分100重量部に対し5〜100重量部であり、無機フィラーの含有量がA層全体の体積に対して40〜80体積%である。
さらに、前記A層を硬化して得られる硬化物の200℃における弾性率が100MPa以上であり、25〜150℃の温度範囲における平均線膨張係数が40ppm以下であることが好ましい。
また、前記封止フィルムに含まれるB層の25℃における破断伸びが50%以上500%以下であることが好ましい。
他の本発明は、半導体チップを前記封止フィルムを用いて封止した半導体装置に関する。半導体チップは、弾性表面波チップであることが好ましい。
本発明の封止フィルムにより、半導体チップを良好に封止フィルム内に埋め込み、封止することができ、信頼性に優れた半導体装置を容易に得ることができる。特に、半導体チップ電極面と基板表面の間への樹脂の流れ込みによる汚染がなく、信頼性に優れたSAWデバイスを容易に得ることができる。本発明の封止フィルムによれば、半導体チップを一度のヒートプレスにより簡便に封止することが可能である。
本発明の封止フィルムはA層及びB層の2層を含む構造からなる。封止フィルムはA層及びB層の2層のみからなってもよいが、さらに任意の層を有していても良い。任意の層を有する封止フィルムとしては、例えば、基材層上にA層及びB層が積層された封止フィルム、基材層上にA層及びB層が積層され、さらにその上に保護フィルムが積層された封止フィルム、A層とB層の間に中間層を有する封止フィルムがある。チップを封止する際には、基材層や保護フィルムは除去される。
本発明の封止フィルムは、好ましくは、SAWデバイス用の封止材として使用される。封止フィルムの用途はこれに限定されず、例えば、CSPパッケージ等のチップ搭載デバイスや、IT機器に用いられる抵抗や電気フィルター等の小型デバイス用の封止材として用いることができる。SAWチップを封止する際には、好ましくは、B層が内側の層、すなわち、SAWチップに接する層となる。この場合、A層は外側の層、すなわち、SAWデバイスの表面となる層である。以下、本発明の封止フィルムについて、SAWデバイスに用いる場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の封止フィルム2によりSAWチップ3が封止されてなるSAWデバイス1の一例を示す断面模式図である。SAWデバイス1は、少なくともSAWチップ3、基板6、及び封止フィルム2を有する。SAWチップ3は、その電極面7が基板6と対向するように配置されている。基板6のSAWチップ3と対向する面には、SAWチップ接続用の配線パターン11が形成されている。SAWチップ3の電極4はバンプ5を介して基板6の配線パターンに接続(接着)され、SAWチップ3の電極面7と基板6との間には、ほぼバンプ5の高さに対応する高さの空間8がある。SAWチップ3は封止フィルム2により封止されている。封止フィルム2のB層10がSAWチップ3の電極面7とは反対の面、及びSAWチップ3の側面に接し、封止フィルム2の外周部2aのB層が基板表面に接している。図1中、9はA層、11は基板に設けられたSAWチップ接続用配線パターンを示す。
封止フィルムを用いてSAWチップを封止する際には、封止フィルムにSAWチップを埋め込む。封止フィルムは、80℃以上150℃以下の温度条件でチップを埋め込む際に、チップが破損することがないよう適度な流動性を有することが望ましい。したがって、チップの埋め込み性の観点から、A層の80℃以上150℃以下の温度範囲での最低ずり粘度は、1,000Pa・s以上50,000Pa・s未満である。さらに、5,000Pa・s以上20,000Pa・s未満であることが好ましい。最低ずり粘度が1,000未満であるとフィルムの流動性が大きく、封止フィルムの厚みにバラツキが発生し、SAWデバイスの表面をフラットに保てなくなる。一方、50,000Pa・s以上であると流動性が悪くなり、チップが破損しない圧力でチップを封止フィルムに埋め込むことができない。
B層は、チップと基板の間への樹脂の流れ込みを防止し、かつ、チップと基板の間に十分な空隙を保つために、流動性が小さいことが望ましい。B層の80℃以上150℃以下の温度範囲での最低ずり粘度は、50,000Pa・s以上である。B層の最低ずり粘度が50,000Pa・s未満であると樹脂の流れ性が大きく、チップと基板との間へ樹脂が流れ込み、十分な空隙を保つことができない。B層の最低ずり粘度は、好ましくは50,000Pa・s以上300,000Pa・s以下であり、より好ましくは80,000Pa・s以上200,000Pa・s以下である。
本発明において最低ずり粘度は、回転型レオメーターを用い、平行円板(直径8mm)にA層又はB層をそれぞれの層厚より2〜5μm小さなギャップ幅で挟み、周波数1Hz、歪み1%、昇温速度5℃/分の条件で測定した際の複素粘度の値として求めることができる。測定は、Bステージ状態の層について行う。
A層はチップを良好に埋め込むために適した粘度を有し、B層はチップと基板との間に空間を保つために適した粘度を有する。SAWチップは、封止フィルムのA層がSAWデバイスの表層となり、B層がチップおよび基板と接触する状態で封止される。
チップを埋め込むために、A層の厚みは(a+b)μm以上((a+b)×2)μm以下であることが好ましい。ここで、aは弾性表面波チップの厚み、bはバンプの高さである。(a+b)μm未満では厚みが不足し、チップを十分に埋め込むことができない場合がある。また、フィルターの小型化の観点から((a+b)×2)μmを超えないことが好ましい。
一方、チップと基板との間に空隙を保つ必要があることから、B層の厚みは(b×1/10)μm以上bμm以下であることが好ましい。B層の厚みが(b×1/10)未満であると、B層が封止時に破断し、A層がチップと基板との間に流れ込む場合がある。一方、bμmを超えると、封止フィルム全体の埋め込み性が低下してチップの埋め込みが困難になる場合がある。
チップの厚さaμmについて特に限定はないが、通常50〜300μm、好ましくは100〜200μmである。バンプの高さbμmについても特に限定はないが、通常25〜100μm、好ましくは50〜80μmである。
本発明におけるA層及びB層としては、上記粘度を有する層であればその成分に特に制限はない。
A層は熱硬化性成分を含むことが好ましい。さらに、A層が上記粘度を有するためには、(1)軟化点又は融点が−40℃〜50℃である熱硬化性成分、(2)重量平均分子量10万以上の高分子量成分、及び(3)無機フィラーを含むことが好ましく、高分子量成分の含有量が熱硬化性成分100重量部に対し5〜100重量部であり、無機フィラーの含有量がA層全体の体積に対して40〜80体積%であることが特に好ましい。
A層に用いられる熱硬化性成分としては特に制限はない。使用できる熱硬化性成分としては、エポキシ樹脂、シアネート樹脂、フェノール樹脂及び必要に応じその硬化剤等が挙げられるが、耐熱性が高い点で、エポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂などの二官能エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂などを使用することができる。また、多官能エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環含有エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂など、一般に知られているものを適用することができる。エポキシ樹脂は、単独または2種類以上を組み合わせて、使用することができる。
二官能エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製、商品名:エピコート807,815,825,827,828,834,1001,1004,1007,1009、ダウケミカル社製、商品名:DER−330,301,361、東都化成株式会社製、商品名:YD-8125,YDF-8170,YDF-8170Cなどが挙げられる。
フェノールノボラック型エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製、商品名:エピコート152,154、日本化薬株式会社製、商品名:EPPN−201、ダウケミカル社製、商品名:DEN−438などが、また、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂としては、日本化薬株式会社製、商品名:EOCN−102S,103S,104S,1012,1025,1027、東都化成株式会社製、商品名:YDCN701,702,703,704などが挙げられる。
多官能エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製、商品名:Epon 1031S、チバスペシャリティーケミカルズ社製、商品名:アラルダイト0163、ナガセ化成株式会社製、商品名:デナコールEX−611,614,614B,622,512,521,421,411,321などが挙げられる。アミン型エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製、商品名:エピコート604、東都化成株式会社製、商品名:YH−434、三菱ガス化学株式会社製、商品名:TETRAD−X,TETRAD−C、住友化学工業株式会社製、商品名:ELM−120などが挙げられる。
複素環含有エポキシ樹脂としては、チバスペシャリティーケミカルズ社製、商品名:アラルダイトPT810、UCC社製、商品名:ERL4234,4299,4221,4206などが挙げられる。
また、エポキシ樹脂の硬化剤としては、通常用いられている公知の硬化剤を使用することができる。たとえば、アミン類、ポリアミド、酸無水物、ポリスルフィド、三フッ化ホウ素、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSのようなフェノール性水酸基を1分子中に2個以上有するビスフェノール類、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂などのフェノール樹脂などが挙げられる。
特に吸湿時の耐電食性に優れる点で、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂などのフェノール樹脂が好ましい。好ましいフェノール樹脂系硬化剤としては、例えば、大日本インキ化学工業株式会社製、商品名:フェノライトLF2882、フェノライトLF2822、フェノライトTD−2090、フェノライトTD−2149、フェノライトVH−4150、フェノライトVH4170などが挙げられる。
A層に関しては、硬化剤を除く熱硬化性成分の軟化点又は融点は−40℃〜50℃であることが好ましい。熱硬化性成分は、単独または2種類以上を組み合わせて用いることができる。2種類以上を組み合わせる場合、組み合わせた混合物である熱硬化性成分の軟化点又は融点が−40℃〜50℃であることが好ましい。軟化点又は融点が−40℃未満であるとフィルム成膜性に劣る場合があり、軟化点又は融点が50℃を超えると粘度が高くなり流れ性が低下する場合がある。軟化点は、環球法により測定することが可能である。
また、硬化剤の軟化点又は融点は、60℃以上150℃以下が好ましい。軟化点又は融点が60℃未満であると、硬化物の耐熱性が十分に得られない場合がある。また、硬化剤の軟化点又は融点が150℃を超えると、フィルムの流動性が低下する場合がある。
A層に使用される高分子量成分は、フィルムの取り扱い性、フィルム強度、可とう性、およびタック性の観点から重量平均分子量は、10万以上であり、特に20万〜300万であることが好ましく、30万〜100万であることがより好ましい。重量平均分子量が10万未満あるとフィルム性が低下することがある。なお、本発明において、重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値を示す。
このような高分子量成分としては、ポリイミド樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノキシ樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ブタジエンゴム、アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
その中でも、高分子量成分のガラス転移温度(以下「Tg」という)は、−50℃以上20℃以下であるものが好ましい。Tgが−50℃以上であると、Bステージ状態での粘接着剤層のタック性が適当であり、取り扱い性に問題を生じないからである。またモノマーを用い、アクリルゴム(ポリマー)などの高分子量成分を製造する場合、その重合方法としては特に制限はなく、たとえば、パール重合、溶液重合などの方法を使用することができる。
高分子量成分の量は、熱硬化性成分100重量部に対して、5〜100重量部であることが好ましい。5重量部未満であると、硬化前のフィルムの強度が低く、またフィルムの伸びが小さくなり、取り扱い性が低下する場合がある。100重量部を超えると流れ性が低下する場合がある。より好ましくは5〜80重量部、さらに好ましくは5〜50重量部である。
A層の線膨張係数低減と機械的強度の向上、レーザーマーキング性の向上を目的に、A層は、無機フィラーを含有していることが好ましい。無機フィラーの含有量は、好ましくはA層の全体積に対し40〜80体積%である。50〜80体積%であることがより好ましく、65〜75体積%であることがさらに好ましい。
無機フィラーとしては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、アルミナ、窒化アルミニウム、ほう酸アルミウイスカ、窒化ホウ素、結晶性シリカ、非晶性シリカ、アンチモン酸化物などを使用することができ、これらの2種以上を併用することもできる。熱伝導性向上のためには、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、結晶性シリカ、非晶性シリカ等が好ましい。溶融粘度の調整やチクソトロピック性の付与の目的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、アルミナ、結晶性シリカ、非晶性シリカ等が好ましい。さらに、フィルム切削時に切削ブレードに樹脂が残ることがなく、短時間でフィルムを良好に切削、個片化できる点でアルミナ、シリカが好ましい。
無機フィラーの形状は、針状、鱗片状、板状、球状など特に制限はされることはないが、フィラーを高い割合で含有させても比較的高い流動性を得ることができる球状フィラーが好ましい。
無機フィラーの平均粒径は、フィルムの流動性と表面平滑性の点から0.1μm以上20μm以下が好ましい。さらに好ましくは0.3μm以上10μm以下である。平均粒径の下限が、0.1μm未満であるとフィラーの比表面積が大きくなり、その表面効果により流動性が低下する場合がある。一方、平均粒径が20μmを超えるとフィルムの平滑性が低下する場合がある。本発明においては、フィラーの粒度分布を測定し、その粒度分布において累積重量が50%となる粒子径を平均粒径とする。フィラーの粒度分布は、例えば、レーザー回折式粒度分布測定装置(日機装製マイクロトラック)を用いて測定することができる。
A層を硬化して得られる硬化物の25〜150℃の温度範囲における平均線膨張係数が40ppm以下であることが、パッケージに使用した場合に封止フィルムのそりが小さくなる点で好ましい。好ましくは3ppm以上40ppm以下、より好ましくは3ppm以上30ppm以下、さらに好ましくは5ppm以上20ppm以下である。平均線膨張係数が3ppm未満であるか、又は、40ppmを超えると基板と封止フィルムの平均線膨張係数の差が大きくなり、温度変化により応力が発生して、基板との界面の剥離や封止フィルム内にクラックが発生する場合がある。A層の平均線膨張係数を上記範囲にするためには、有機物(熱硬化性成分及び高分子量成分)に比べて、熱膨張係数の低い無機フィラーをA層の全体積に対して40〜80体積%含有させることが好ましい。
本発明において、平均線膨張係数は、加熱硬化した層について、熱機械分析装置を用いて、毎分5℃の昇温速度で試料の伸びを測定し、25℃から150℃の温度範囲における伸びの平均値として求めることができる。
また、高温での信頼性を保つために、A層を硬化して得られる硬化物の弾性率が200℃で100MPa以上であることが好ましい。より好ましくは100MPa以上5,000MPa以下であり、さらに好ましくは300MPa以上1,000MPa以下である。弾性率が100MPa未満であると強度不足によるリフロークラックが発生する場合があり、弾性率が5,000MPaを超えると熱応力の緩和効果が小さく、剥離やクラックが発生する場合がある。
本発明において、硬化物の弾性率は、加熱硬化した層について、動的粘弾性測定装置(引張りモード)を用いて、200℃における貯蔵弾性率として求めることができる。
次に、B層は熱硬化性成分を含むことが好ましい。B層に用いられる熱硬化性成分としては、上述のA層と同じ熱硬化性成分が挙げられる。B層は、上述の粘度の観点から、また、破断伸びの観点から、熱硬化性成分の他に、高分子量成分を含むことが好ましく、さらに、高分子量成分の含有量が熱硬化性成分の含有量よりも多いことが好ましい。
B層に用いられる高分子量成分としては、上述のA層と同じ高分子量成分が挙げられ、中でもポリイミド樹脂、アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが好ましい。破断伸びの観点からは、ゴムやエラストマー等の高分子量成分を含むことが好ましい。
B層とA層をラミネートにより貼り合せた場合に、その界面で剥離が発生し難いことから、B層に用いられる高分子量成分は、A層に用いられる高分子量成分と同種類(ポリイミド樹脂、アクリルゴム、NBR等)であることが好ましく、A層に用いられる高分子量成分と同一であることがより好ましい。
高分子量成分の量は、熱硬化性成分100重量部に対して、50〜500重量部であることが好ましい。50重量部未満であると、破断伸びが低下する場合がある。500重量部を超えると流れ性が低下する場合がある。より好ましくは、100〜400重量部、さらに好ましくは、150〜300重量部である。
さらに、B層は、高温での弾性率の増大による耐熱性の向上、また、粘度の調整を目的に、無機フィラーを含有してもよい。無機フィラーとしては、上述のA層と同じ無機フィラーが挙げられる。無機フィラーの含有量は、B層の全体積に対し好ましくは50体積%未満であり、より好ましくは10体積%未満である。無機フィラーの含有量が50体積%以上であると、破断伸びが不足する場合がある。無機フィラーの平均粒径は、フィルムの表面平滑性及び耐熱性の向上の観点から、0.1μm以下であることが好ましい。また、平均粒径が10nm未満であると、フィラーの比表面積が大きくなり、フィルム内にフィラーを分散することが困難になり、フィルムの流動性が極端に低下する場合があるため、10nm以上であることが好ましい。
B層は、破断伸びが50%以上500%以下であることが好ましい。破断伸びが50%未満である場合はB層の伸びが不足し、封止フィルムがチップ及び基板の凹凸に対応することができず、チップを良好に埋め込むことができない場合がある。また、500%を超えると樹脂がチップ下へ流れ込む場合がある。B層の破断伸びを上記範囲にするためには、ゴムやエラストマー等の高分子量成分を含むことが好ましい。
本発明において、破断伸びは、Bステージ状態の層について引張り試験を行い、((L−L0)/L0)×100(L0:試験前の標点間距離、L:破断時の標点間距離(mm))の式により求めることができる。
A層及び/又はB層は、上記の熱硬化性成分、高分子量成分、及び無機フィラーの他に、着色剤、硬化促進剤、触媒、添加剤、カップリング剤等を含有していてもよい。また、A層及び/又はB層は、波長300〜1100nmの領域の透過率がそれぞれ10%以下であることが好ましい。A層及び/又はB層は着色剤を含むことが好ましい。着色剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、チタンカーボン、二酸化マンガン、フタロシアニン系等の顔料及び染料を用いることができる。また、上記無機フィラーを着色剤として作用させることも可能である。
着色剤の含有量は、それぞれA層全体の重量又はB層全体の重量に対し0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0重量%である。着色剤の含有量が0.1重量%未満になると、フィルムに色が付かずレーザーマーキングを行った際にレーザーマーキング部の視認性が悪くなる場合がある。逆に、着色剤の含有量が10重量%を超すと、イオン性不純物の増加、フィルム延性の低下または半導体チップとの接着強度の低下等の問題が発生してしまう場合がある。
また、レーザーマーキングに使用されるレーザーは、YAGレーザーであることが多いため、着色剤としてはYAGレーザーにより揮発し易いカーボンブラックを使用することが好ましい。
なお、本発明の封止フィルムは、A層とB層の2層を含む構造からなればよく、2層を含むフィルムの製造方法に関しては特に規定はない。例えば、A層からなるフィルムA、及びB層からなるフィルムBを作製し、フィルムA又はフィルムBの軟化温度(好ましくは、80〜120℃)で、両者を熱圧着する又はラミネータなどを使用して貼り合わせることによって製造できる。
A層及びB層は、それぞれ基材層に、例えば、前記熱硬化性成分、前記高分子量成分、前記無機フィラー、及び前記着色剤を含む樹脂ワニスを塗工乾燥して作成することができる。これらに用いられる基材層としては、特に制限されることなく従来公知のものを使用することができる。なお、樹脂ワニスは、前記成分にシクロヘキサノンなどの溶剤を加えて撹拌混合して得ることができる。
A層の乾燥後の厚さは、50〜200μmであることが好ましく、50〜150μmであることがより好ましい。また、B層の乾燥後の厚さは、7〜75μmであることが好ましく、10〜50μmであることがより好ましい。
なお、A層及びB層は、それぞれ複数層を積層して膜厚を調整した後に使用しても良い。積層にはラミネータなどを用いることができる。
用いられる基材層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリイミドフィルムなどのプラスチックフィルム等が挙げられる。また、必要に応じて基材層の表面に、プライマー塗布、UV処理、コロナ放電処理、研磨処理、エッチング処理、離型処理等の表面処理を行っても良い。基材の厚さは特に限定されず、38〜100μmであることが好ましい。
基材層が粘着性を有していてもよく、また、基材層の片面に粘着剤層を設けても良い。また粘着剤層は、低分子量成分(テルペン化合物等の粘着付与剤)とTgを調整した高分子量成分を含む適度なタック強度を有する樹脂ワニスを塗布乾燥することで形成可能である。
また、A層又はB層を、保護フィルムで保護することが好ましい。保護フィルムとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリイミドフィルムなどのプラスチックフィルム等が挙げられる。また、必要に応じてプライマー塗布、UV処理、コロナ放電処理、研磨処理、エッチング処理、離型処理等の表面処理を行っても良い。なお前記基材層を保護フィルムとして使用してもかまわない。基材層上に設けたA層及びB層上に保護フィルムを設置してもかまわない。保護フィルムの厚さは特に限定されず、10〜100μmであることが好ましい。
封止フィルムの用途としては、従来の固形状または液状封止材と同様の用途が考えられる。使用方法としては、例えば、半導体チップや部品を実装した基板上に基材層(基材フィルム)つきの封止フィルムを熱板プレスやラミネータなどを使用して積層し、加熱硬化した後、基材層をはく離する方法がある。また、基材層をはく離した後、加熱硬化することもできる。
より具体的には、基板上にバンプにより接着された半導体チップに、基材層つきの封止フィルムを熱板プレスを使用して積層した後、基材層をはく離し、温度140〜170℃で、1〜5時間加熱硬化するなどの方法がある。さらに、必要に応じて表面研磨などの工程をとることができる。封止フィルムを積層する際には、半導体チップを充填するために温度、圧力、時間を適切に設定する。例えば、100μmの半導体チップを130μmの本発明の封止フィルムで充填するためには、温度100〜150℃、圧力0.4〜1MPa、1〜1000sが好ましく、4〜10sがより好ましい。
また、例えば、半導体チップや部品を実装した基板2枚を、実装した面が向かい合うように封止フィルムを挟んで熱板プレスやラミネータなどを使用して積層し、加熱硬化する方法がある。
以下、本発明の封止フィルムについて、実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(フィルムA1)
熱硬化性成分(エポキシ樹脂)としてビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量175、融点−15℃、東都化成株式会社製のYDF−8170Cを使用)50重量部、熱硬化性成分(硬化剤)として低吸水性フェノール樹脂(軟化点76.5℃、三井化学株式会社製のXLC−LLを使用)50重量部、無機フィラーとしてシリカフィラー(平均粒径8.0μm、株式会社龍森製のTFC−24を使用)530重量部、着色剤としてカーボンブラック1.5重量部、高分子量成分としてエポキシ基含有アクリルゴム(重量平均分子量85万、ナガセケムテックス株式会社製のHTR−860P−3を使用)18重量部、硬化促進剤として1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール(四国化成工業株式会社製のキュアゾール2PZ−CNを使用)0.5重量部、及び、溶剤としてシクロヘキサノン500重量部を撹拌混合し、樹脂ワニスを得た。
得られた樹脂ワニスを基材層である離型剤付きのベースフィルム(帝人株式会社製のピューレックスA31)上に塗工し、90℃10分、120℃20分乾燥して、厚み100μmのフィルムA1を得た。この場合の無機フィラーの体積分率は69%であった。さらに、厚み100μmのフィルムA1 2枚を、ラミネータを使用して80℃で貼り合わせ、厚み200μmのフィルムA1を得た。
(フィルムA2)
熱硬化性成分(エポキシ樹脂)としてビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量175、融点−15℃、東都化成株式会社製のYDF−8170Cを使用)44重量部とクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量220、軟化点80℃、東都化成株式会社製のYDCN−703を使用)15重量部、熱硬化性成分(硬化剤)としてビスフェノールA型ノボラック樹脂(軟化点130℃、大日本インキ化学工業株式会社製のLF−2882を使用)41重量部、無機フィラーとしてシリカフィラー(平均粒径0.5μm、アドマテック株式会社製のアドマファインSO-C2を使用)143重量部、高分子量成分としてエポキシ基含有アクリルゴム(重量平均分子量85万、ナガセケムテックス株式会社製のHTR−860P−3を使用)42重量部、硬化促進剤として1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾ−ル(四国化成株式会社製のキュアゾール2PZ-CNを使用)0.5重量部、及び、溶剤としてシクロヘキサノン1000重量部を用いた他はフィルムA1と同様にして、厚さ25μmと100μmのフィルムA2を得た。ビスフェノールF型エポキシ樹脂及びクレゾールノボラック型エポキシ樹脂の混合物は、室温(25℃)において粘調性の液体であった(混合物の軟化点又は融点は室温以下であった。)。この場合の無機フィラーの体積分率は34%であった。さらに、厚み100μmのフィルムA2 2枚を、ラミネータを使用して80℃で貼り合わせ、厚み200μmのフィルムA2を得た。
(フィルムA3)
無機フィラーとしてシリカフィラー(平均粒径8.7μm、電気化学工業製のFB−35を使用)を245重量部使用した他は、フィルムA1と同様にして、厚み115μmのフィルムA3を得た。この場合の無機フィラーの体積分率は50%であった。さらに、厚み115μmのフィルムA3 2枚を、ラミネータを使用して80℃で貼り合わせ、厚み230μmのフィルムA3を得た。
(フィルムA4)
無機フィラーとしてシリカフィラー(平均粒径3.9μm、株式会社龍森製のTFC−12を使用)を使用した他は、フィルムA1と同様にして、厚み100μmのフィルムA4を得た。この場合の無機フィラーの体積分率は69%であった。さらに、厚み100μmのフィルムA4 2枚を、ラミネータを使用して80℃で貼り合わせ、厚み200μmのフィルムA4を得た。
(フィルムB1)
熱硬化性成分(エポキシ樹脂)としてクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量220、軟化点80℃、東都化成株式会社製のYDCN−703を使用)60重量部、熱硬化性成分(硬化剤)として低吸水性フェノール樹脂(軟化点76.5℃、三井化学株式会社製のXLC−LL使用)40重量部、無機フィラーとしてシリカフィラー(平均粒径16nm、日本アエロジル株式会社製のR972Vを使用)32重量部、高分子量成分としてエポキシ基含有アクリルゴム(重量平均分子量85万、ナガセケムテックス株式会社製のHTR−860P−3を使用)200重量部、硬化促進剤として1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾ−ル(四国化成株式会社製のキュアゾール2PZ-CNを使用)0.5重量部、溶剤としてシクロヘキサノン1500重量部を用いた他はフィルムA1と同様にして、厚み10μmと50μmのフィルムB1を得た。この場合の無機フィラーの体積分率は4.5%であった。さらに、厚み50μmのフィルムB1 2枚又は4枚を、ラミネータを使用して80℃で貼り合わせ、厚み100μm及び200μmのフィルムB1を得た。
得られたフィルムのBステージ状態(溶剤乾燥後)、Cステージ状態(加熱硬化後)での各種特性を評価した。評価にあたっては、下記の方法を用いた。評価結果を表1に示す。
(評価方法)
(1)最低ずり粘度
サンプルは、厚みを130μm以上260μm未満に調整したフィルムを10mm×10mmに切断したものを用いた。フィルム単体の厚みが130μm未満である場合は、複数枚数貼り合わせて130μm以上となるようにした。具体的には、フィルムを硬化が進まない温度(80℃)で貼り合わせて、ずり粘度測定中に貼り合わせ面において剥離が生じないようにした。ずり粘度は、回転型レオメーター(レオメトリック サイエンティフィック製、ARES)を用い、平行円板(直径8mm)にフィルムをフィルム厚より2〜5μm小さなギャップ幅で挟み、周波数1Hz、歪み1%で30℃から300℃まで(昇温速度5℃/分)測定した際の複素粘度の値である。80℃から150℃の温度範囲における複素粘度の最低値を最低ずり粘度とした。
(2)弾性率(貯蔵弾性率)
170℃、1時間加熱硬化したフィルムの200℃における貯蔵弾性率を動的粘弾性測定装置(レオロジ社製、DVE−V4)を用いて測定した(サンプルサイズ:長さ20mm、幅4mm、膜厚100μm又は115μm、昇温速度5℃/min、引張りモード、10Hz、自動静荷重、温度範囲−50〜300℃)。
(3)平均線膨張係数
170℃、1時間加熱硬化したフィルム(厚さ100μm又は115μm)について、熱機械分析装置(セイコーインスツルメンツ製、SS6100)を用いて、毎分5℃の昇温速度で試料の伸びを測定し、25℃から150℃の伸びから、平均線膨張係数を求めた。
(4)破断伸び
厚さ100μm又は115μmのフィルムを10mm×100mmに切断して、50mmの間隔をもつ標線を付けた。フィルムを室温(23℃±2℃)で引張速度を50mm/分として破断伸びを測定した。なお、破断伸び(%)=((L−L0)/L0)×100(L0:試験前の標点間距離(50mm)、L:破断時の標点間距離(mm))とした。
実施例および比較例に用いたフィルム及びその厚みは表2に示した。実施例1〜6および比較例1〜3に関しては、表1のフィルムから2つを選択し、2枚のフィルムをラミネータを使用して80℃で貼り合わせることにより封止フィルムを作製した。比較例4および5に関しては表1のフィルムから1つを選択し、単層のフィルムを封止フィルムとした。
得られた封止フィルムの充填性、流れ込み性、はんだ耐熱性を評価した。評価にあたっては、下記の方法を用いた。評価結果を表2に示した。
(充填(埋め込み)性)
スライドガラス上に、バンプの代わりとしてダイボンドフィルム(日立化成工業(株)製、型番:ダイボンディングフィルムHS−230、25μm厚、5mm×5mm)を載せた。さらに、ダイボンドフィルムがガラスチップの中央に位置するように、ダイボンドフィルムの上にガラスチップ(150μm厚、10mm×10mm)を載せて150℃、0.1MPa、3秒で熱圧着させ、試験用素子を作製した(図2)。ガラスチップに表2におけるB層が接するように、ガラスチップに封止フィルム(25mm×25mm)を載せて、120℃、0.7MPaで5秒の条件で熱板を用いてプレスした。そのガラスチップを光学顕微鏡で観察し、封止フィルムがガラスチップ側面に接している割合(ガラスチップ側面(チップ外周)の長さに対する、封止フィルムがガラスチップ側面に接している長さの割合)を算出した。その割合が95%以上を○、85%以上95%未満を△、85%未満を×とした。
(流れ込み(浸み込み)性)
充填性の評価方法と同様に試験用サンプルを作製し、ガラスチップに封止フィルムを載せてプレスした。そのガラスチップを光学顕微鏡で観察し、ガラスチップの端部から内部に向かい封止フィルムが流れ込んだ距離の最大値を測定した。流れ込んだ距離が50μm未満を○、50μm以上100μm未満を△、100μm以上を×とした。
(はんだ耐熱性)
充填性の評価方法と同様に試験用素子を作製し、ガラスチップに封止フィルムを載せてプレスし、封止フィルムによりガラスチップが封止されたサンプルを3個得た。これらの素子を、170℃、1時間硬化させた後、240℃のはんだ漕に1分間フロートし(浮かせ)、ふくれ、剥離の有無を目視および光学顕微鏡で観察した。ふくれ又は剥離が1個も観察されなかった場合を○、ふくれ又は剥離が1個以上観察された場合を△、ふくれ又は剥離がすべてに観察された場合を×とした。
Figure 2008098419
Figure 2008098419
実施例1〜6の封止フィルムは、いずれも充填性、流れ込み(浸み込み)性、及びはんだ耐熱性に優れていた。
また、従来の方法、すなわち、半導体チップをエポキシ樹脂フィルムなどのフィルムで覆い、さらに、該フィルム表面に液状の紫外線硬化型樹脂などの樹脂を塗布し、硬化させる方法によって半導体チップを封止した場合には、得られる半導体装置の表面がフラットとはいえなかった。これに対し、本発明の封止フィルムを用いて半導体チップを封止した場合には、表面がフラットな半導体装置が得られた。
図1は、本発明の封止フィルムによりSAWチップが封止されてなるSAWデバイスの一例を示す断面模式図である。 図2は、充填性を評価するための試験用素子の断面模式図である。
符号の説明
1 SAWデバイス
2 封止フィルム
2a 封止フィルムの外周部
3 SAWチップ
4 電極
5 バンプ
6 基板
7 電極面
8 空間
9 A層
10 B層
11 配線
21 ガラスチップ
22 ダイボンドフィルム
23 スライドガラス
24 試験用素子

Claims (9)

  1. A層及びB層を備え、A層の80℃以上150℃以下の温度範囲における最低ずり粘度が1,000Pa・s以上50,000Pa・s未満であり、B層の80℃以上150℃以下の温度範囲における最低ずり粘度が50,000Pa・s以上であることを特徴とする封止フィルム。
  2. 弾性表面波デバイスに用いられる封止フィルムであって、弾性表面波デバイスが弾性表面波チップ、基板及び封止フィルムを有し、弾性表面波チップが、弾性表面波チップの電極面が基板と対向するように基板上に配置され、弾性表面波チップの電極がバンプを介して基板に接続され、弾性表面波チップと基板との間に空間があり、弾性表面波チップが封止フィルムにより封止されており、封止フィルムのB層が、弾性表面波チップの電極面とは反対の面、弾性表面波チップの側面、及び基板に接するように用いられる請求項1記載の封止フィルム。
  3. A層の厚みが(a+b)μm以上((a+b)×2)μm以下であり、B層の厚みが(b×1/10)μm以上bμm以下である請求項2記載の封止フィルム。ここで、aは弾性表面波チップの厚み、bはバンプの高さである。
  4. A層及びB層が熱硬化性成分を含有し、熱硬化性成分がエポキシ樹脂及び硬化剤を含む請求項1〜3いずれか記載の封止フィルム。
  5. A層が、(1)軟化点又は融点が−40〜50℃である熱硬化性成分、(2)重量平均分子量10万以上の高分子量成分、及び(3)無機フィラーを含有し、高分子量成分の含有量が熱硬化性成分100重量部に対し5〜100重量部であり、無機フィラーの含有量がA層全体の体積に対して40〜80体積%である請求項1〜4いずれか記載の封止フィルム。
  6. A層を硬化して得られる硬化物の200℃における弾性率が100MPa以上であり、25〜150℃の温度範囲における平均線膨張係数が40ppm以下である請求項1〜5いずれか記載の封止フィルム。
  7. B層の25℃における破断伸びが50%以上500%以下である請求項1〜6いずれか記載の封止フィルム。
  8. 半導体チップを請求項1〜7いずれか記載の封止フィルムを用いて封止した半導体装置。
  9. 半導体チップが弾性表面波チップである請求項8記載の半導体装置。
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