JP2008097316A - 自動販売機の扉構造 - Google Patents

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克昌 田中
Kazuhisa Tomoda
一寿 共田
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Abstract

【課題】ロック操作ハンドルなどを備えた錠装置と、コインメック(硬貨処理装置)とを正面視して重なるように配設させた場合でも、身体障害者などの利用者に対して利便性を低下させることのない自動販売機の扉構造を提供する。
【解決手段】前面扉2に、この前面扉2の前面パネル18よりも手前側に突出させた突出状部13を設け、この突出状部13に、前面扉2を自動販売機本体1に対して開かないようにロックするロック機構の錠装置30を配設する。これにより、実質的に、錠装置30を前面扉2の前面パネル18に対して接近させた状態で配設でき、コイン導入シュート21やコイン排出シュート22を短めのものを用いることができて、コイン投入口7を前面扉2において中央寄りの低い位置に配置でき、かつ釣銭返却口を前面扉2において中央寄りの高い位置に配置できる。
【選択図】図4

Description

本発明は自動販売機の扉構造に関する。
図10(a)に簡略的に示すように、一般の自動販売機では、商品を取り出す商品取出口51や釣銭が払い出される釣銭返却口52が、前面扉50における高さ方向の下端部近傍に配置され、コインを投入するコイン投入口53や紙幣を挿入する紙幣挿入口54が、前面扉50の上部に配置されている。
しかし、このような配置の自動販売機では、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が自動販売機を利用しようとすると、その手の届く範囲が限られるため、商品や釣銭を取り出し難かったり、コインや紙幣を投入し難い難点がある。
このような問題に対処する自動販売機として、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が、車椅子に座ったままの姿勢などでも利用し易いよう、図10(b)に簡略的に示すように、商品取出口51や釣銭返却口52を、自動販売機の前面扉50における高さ方向中央部や下部の中央寄り位置に配置したり、コイン投入口53や紙幣挿入口54を、前面扉50における高さ方向中央部付近に配置したものが実用化されている。なお、後述するが、図10(a)、(b)において、60は硬貨処理装置(コインメック)、72は、自動販売機本体に対して前面扉50が開かないようにロックするロック機構の錠装置に設けられたロック操作ハンドル、55は釣銭返却レバーである。
また、前記利用者に対して、自動販売機をさらに利用し易くする方法として、上記のような構成に加え、図10(b)に示すように、商品見本57や商品選択ボタン58が設けられる展示室59の一部を下方(高さ方向の中央部)まで延長した配置とし、商品見本57や商品選択ボタン58も高さ方向中央寄りの低い位置にも設けることが考えられ、これによれば、前記車椅子に座った状態で利用している利用者が、商品見本57をより見易くなり、また、商品選択ボタン58をより操作し易くなる。
さらに、コインの投入動作の容易化を図ったり、利便性を高めたりするものとして、コイン投入口の手前側にコイン投入受皿を突出させて設けたものが、券売機などの自動販売機で実用化されている(図示せず:特許文献1等参照)。このコイン投入受皿には、コインをコイン投入口に案内して導入する導入傾斜面が、上方または斜め上方に臨むように形成されている。この種のコイン受皿を設けると、コインを導入傾斜面が設けられている箇所に投げ込むだけで、コインがコイン投入口に導入されるため、前記身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとってコインの投入動作を行い易くなるとともに、複数枚のコインを一度に容易に投入できるようになり、利便性が向上する。
ところで、図11(a)、(b)に簡略的に示すように、自動販売機においては、コインを種類別に選別して格納し、また、釣銭を払い出す硬貨処理装置(以下、コインメック60と称す)が設けられているが、このコインメック60は、防犯上の必要性から、前面扉50における裏側部分、すなわち、前面扉50の前面パネル56よりも奥側に設けられている。
一般に、コインメック60とコイン投入口53や釣銭返却口52との間には、コインCを自然落下により案内するコイン導入シュート61やコイン排出シュート62が介装される。コインCをコインメック60に対して自然落下により導入並びに排出する場合、これらのコイン導入シュート61やコイン排出シュート62は、コインCの流れ方向に対して良好に自然落下できるよう斜め下方に延ばされた姿勢で形成されている。したがって、図11(a)、(b)に簡略的に示すように、利用者によりコイン投入口53から投入されたコインCは、コイン投入口53に続けて奥行方向に対して下方に傾斜して設けられたコイン導入シュート61内を流れ落ちて、コインメック60内に導入されて選別・収納される。また、コインメック60から釣銭として払い出されたコインCは、コインメック60の釣銭払出部に続いて手前側に傾斜するコイン排出シュート62内を流れ落ちて釣銭返却口52に払い出される。
このように、コインメック60とコイン投入口53や釣銭返却口52との間には、コインCを自然落下により案内するコイン導入シュート61やコイン排出シュート62が介装されるため、図11(b)に簡略的に示すように、コインメック60を自動販売機の前面扉50における前面パネル56から離れた位置に配設した場合には、図11(a)に簡略的に示すように、コインメック60を自動販売機の前面扉50における前面パネル56に接近させて配設した場合と比較して、コイン導入シュート61やコイン排出シュート62を長めのものを用いなければならず、コイン投入口53と釣銭返却口52との間の高さ方向の離間寸法H1も、コインメック60を前面パネル56に接近させて配設させた場合の離間寸法H2と比較して、大きくなってしまう。したがって、上記のように車椅子を利用している身体障害者などの利用者でも使用できる自動販売機として、コインメック60を自動販売機の前面扉50における前面パネル56から離れた位置に配設すると、コイン投入口53が自動販売機の前面扉50において高い位置になるとともに釣銭返却口52が低い位置となり、車椅子を利用している身体障害者などの利用者にとっては、不便となり易く、前記利用者の利便性を考慮すると、できるだけ、コインメック60を前面パネル56に接近させて配設することが望ましい。
また、図10に示すように、自動販売機には自動販売機本体に対して前面扉50が開かないようにロックするシリンダー錠などからなる錠装置71を備えたロック機構が設けられており、前面扉50には錠装置71のロック操作ハンドル72が、前面パネル56に露出して配設されている。なお、ロック用ハンドル72の奥部には、錠装置71の本体部分が組みつけられており、この錠装置71は、ある程度(数cm)奥行方向に厚みを有する構造である。
特開2003−162754公報
ところで、図10(b)に示すように、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が、車椅子に座ったままの姿勢などでも利用し易いように、高さ方向中央寄りの低い位置に設けた商品見本57や商品選択ボタン58の数が多いほうがよく、これらの商品見本57や商品選択ボタン58が設けられる箇所の展示室59(展示室59の下段部分)の幅はできるだけ広いままの状態に維持することが好ましい。また、自動販売機の設置空間は制約がある場合が多いため、自動販売機の幅は、無駄を排除してできるだけ狭くすることが好ましい。
これらに対処する方法としては、図10(c)、図11(b)に示すように、前面扉50における、ロック用ハンドル72を備えた錠装置71の奥側にコインメック60を配設する、すなわち、ロック操作ハンドル72などを備えた錠装置71と、コインメック60とが正面視して重なるように配設して、自動販売機の設置空間の制約などに対処しながら、これらの部品による幅方向寸法を抑えることが考えられる。これにより、図10(b)に示す自動販売機と比較して自動販売機のケース幅を小さくできる。しかしがら、このような配置とすると、図11(b)および図10(c)に示すように、コイン導入シュート61やコイン排出シュート62を長めのものを用いることとなり、コイン投入口53が自動販売機の前面扉50において高い位置になるとともに釣銭返却口52が低い位置となり、車椅子を利用している身体障害者などの利用者にとっては、不便となる課題を生じてしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、ロック操作ハンドルなどを備えた錠装置と、コインメック(硬貨処理装置)とを正面視して重なるように配設させた場合でも、身体障害者などの利用者に対して利便性を低下させることのない自動販売機の扉構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の自動販売機の扉構造は、コインを種類別に選別して格納し、釣銭を払い出す硬貨処理装置と、自動販売機本体に開閉自在に取り付けられた前面扉を前記自動販売機本体に対して開かないようにロックするロック機構とを備え、前記ロック機構の錠装置が、前記硬貨処理装置に対して正面視して少なくとも一部が重なるように配設された自動販売機であって、前記前面扉に、この前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させた突出状部を設け、この突出状部に、前記錠装置を配設したことを特徴とする。
この構成により、錠装置を、前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させた突出状部に配設したので、硬貨処理装置に対して錠装置を正面視して重なるように配設させた場合でも、実質的に、錠装置を前面扉の前面パネルから前後方向に対して接近させた状態で配設できる。したがって、コイン導入シュートやコイン排出シュートを短めのものを用いることができ、この結果、コイン投入口を自動販売機の前面扉において中央寄りの低い位置に配置でき、かつ釣銭返却口を前面扉において中央寄りの高い位置に配置できる。
また、本発明は、突出状部の上面部分に、コイン投入口へコインを導入するコイン投入受皿を形成し、前記突出状部における前記コイン投入受皿の下方に、ロック機構の錠装置を配設したことを特徴とする。
この構成により、突出状部の上面部分にコイン投入受皿を形成したので、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとってコインの投入動作を行い易くなるとともに、複数枚のコインを一度に容易に投入できるようになり、利便性が向上する。そして、前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させた突出状部を、コイン投入受皿と、錠装置の収容配設部として兼用することができる。
また、本発明は、前面扉に、この前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させて、釣銭返却口を介して釣銭が払い出される釣銭払出受皿を、コイン投入受皿および錠装置の下方に配設したことを特徴とする。
この構成により、前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させて釣銭払出受皿を設けたので、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとって釣銭の回収動作を行い易くなり、利便性が向上する。
また、本発明は、突出状部に、前面扉の奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせる釣銭返却用押ボタンを設けたことを特徴とする。
この構成により、釣銭返却用押ボタンを奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせることができ、一般の自動販売機のように、返却レバーを回動させることにより返却動作を行わせる場合と比較して、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとってより使い易くなる。また、突出状部に釣銭返却用押ボタンを設けているので、この突出状部に釣銭返却用押ボタンの押圧動作を回転動作に変換する機構を内装することで、返却レバー仕様の返却機構を備えた硬貨処理装置を利用することができる。
本発明によれば、錠装置を、前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させた突出状部に配設することにより、硬貨処理装置に対して錠装置を正面視して重なるように配設させた場合でも、コイン投入口を自動販売機の前面扉において中央寄りの低い位置に配置できるとともに釣銭返却口を前面扉において中央寄りの高い位置に配置でき、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が、車椅子に座ったままの姿勢などでも利用し易い自動販売機を提供することができる。
また、突出状部の上面部分にコイン投入受皿を形成することにより、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとってコインの投入動作を行い易くなるとともに、複数枚のコインを一度に容易に投入できるようになり、利便性が向上する。また、前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させた突出状部を、コイン投入受皿と、錠装置の収容配設部として兼用することができるので、それぞれ別個に突出状部を形成する場合に比べて構造が簡単となり、製造コストの増加を少なく抑えることができる。
また、前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させて釣銭払出受皿を設けることにより、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとって釣銭の回収動作も行い易くできて、さらに利便性が向上する。
また、突出状部に、前面扉の奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせる釣銭返却用押ボタンを設けることにより、釣銭の返却動作をより容易に行うことができ、一層利便性を向上させることができる。また、突出状部に釣銭返却用押ボタンを設けているので、この突出状部に釣銭返却用押ボタンの押圧動作を回転動作に変換する機構を内装することで、返却レバー仕様の返却機構を備えた硬貨処理装置を利用することができ、製造コストの増加を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明の左右方向とは、自動販売機を正面から見た(正面視した)状態での左右方向として説明する。
図1〜図3に示すように、自動販売機本体1に縦軸心O(この実施の形態では、縦軸心Oが自動販売機の左側端部に設けられている場合を示すが、これに限るものではなく、自動販売機の右側端部)を中心として前面扉2が開閉自在に取り付けられている。前面扉2には展示室3が設けられ、この展示室3内に、複数の商品見本4が見本棚5上に左右に並べられてかつ上下複数段に展示されているとともに、この商品見本4に対応するように、商品を選択する商品選択ボタン6も並設されている。また、前面扉2には、商品を購入するためのコインを投入するコイン投入口7、紙幣を挿入する紙幣挿入口8、利用者が投入したコインなどの金額を表示する投入金額表示部9や、釣銭や投入金を返却させるための釣銭返却用押ボタン10、釣銭が返却される釣銭返却口11、商品が払い出される商品取出口12などが設けられている。
この自動販売機では、前面扉2の高さ方向中央部における右側半分の領域に、前面扉2全体の前面部分をなす前面パネル18よりも手前側に略数cm、島状に突出させた突出状部(突出操作部)13が設けられ、この突出状部13にそれぞれ上記した前記各種操作用構成要素部分が配設されている。
すなわち、図2、図3などに示すように、突出状部13には、右側の上面部分に、下方に窪んでコイン投入口7へコインを導入するコイン投入受皿14が手前側に突出して形成され、コイン投入受皿14の奥側部分にコイン投入口7が開口され、コイン投入受皿14の内側にはコイン投入口7が最も低くなるようにコインを案内する傾斜面が形成されている。また、突出状部13における右側の下部、すなわち、コイン投入受皿14の下方には、自動販売機本体1に対して前面扉2が開かないようにロックするロック機構の錠装置30(詳しくは、錠装置30のロック操作ハンドル31など)が配設されている。また、突出状部13の左右方向中央部の上部に、奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせる釣銭返却用押ボタン10が配設され、さらに、この釣銭返却用押ボタン10が設けられている箇所の左隣箇所に、紙幣挿入口8が設けられている。紙幣挿入口8にも、紙幣を挿入し易くするために、紙幣を受けて案内する紙幣ガイド部16が手前に突出して形成されている。また、突出状部13における左側部分の上部に投入金額表示部9が配設されている。
また、この自動販売機では、展示室3の下部における左寄り部分が前面扉2における高さ方向中央部まで延ばされて設けられている。したがって、前面扉2における突出状部13の左隣も展示室3とされ、この箇所にも、複数の商品見本4および商品選択ボタン6が左右に並設されている。
また、この自動販売機では、商品取出口12や釣銭返却口11が、自動販売機の前面扉2における高さ方向中央部寄り位置、すなわち、一般の自動販売機よりも上方寄り位置に配設されている。商品取出口12には、内開き式で透明な取出口扉17が設けられ、商品が商品取出口12に払い出された際に、透明な取出口扉17を通して、商品を見つけ易いよう図られている。また、図2、図5に示すように、前面扉2における商品取出口12の右隣に釣銭返却口11が設けられているが、この釣銭返却口11が設けられている箇所も、商品取出口12の右隣の突出部分に続けて、前面扉2の前面パネル18よりも手前側に島状に突出された第2突出状部19が設けられている。そして、この第2突出状部19に、釣銭返却口11を介して釣銭が払い出される釣銭払出受皿15が、手前側に突出し、かつ突出部分が下方に窪んだ形状で組込まれている。
ところで、図3、図4、図6などに示すように、この自動販売機においても、コインを種類別に選別して格納し、必要に応じて釣銭を払い出す硬貨処理装置(以下、コインメックと称す)20が設けられており、このコインメック20は、前面扉2における前面パネル18の裏側に固定された支持プレート25(図6参照)を介して、前面扉2における裏側部分、すなわち、前面扉2の前面パネル18よりも奥側に設けられている。また、図4に示すように、コインメック20とコイン投入口7との間には、コイン投入口7から投入されたコインCを自然落下によりコインメック20に案内するコイン導入シュート21が介装され、また、図5に示すように、コインメック20と釣銭返却口11との間には、コインメック20から排出されたコインCを自然落下により案内するコイン排出シュート22が介装されている。なお、この実施の形態では、釣銭払出受皿15の奥側部分が、コイン排出シュート22を兼用するように一体化されて形成されており、このコイン排出シュート22が後述するコインメック20のコイン排出口に接続されている。
また、自動販売機には、通常販売時に自動販売機本体1に対して前面扉2が開かないようにロックするロック機構が備えられている。ロック機構は、シリンダー錠からなる錠装置30を備えており、この錠装置30に取り付けられたロック操作ハンドル31が、前面パネル18から露出して配設されている。錠装置30は、外殻をなすベース部32によりブラケット33、34を介して前面パネル18に取り付けられ、鍵が挿入されるキー挿入部35と、ベース部32の内部において解錠時に回動自在となる回動部36を回動させるロック操作ハンドル31とが、外部に露出されて配設されている。また、錠装置30の回動部36の後端面には回動プレート37がねじ38で取り付けられており、解錠時には、この回動プレート37が、ロック操作ハンドル31や回動部36と一体的に回動するよう構成されている。
図6〜図8に示すように、前面扉2の裏面寄り箇所には、上下に延びるスライドロック部材41が、前面扉2の裏面板39や補強ガイド部材40などによって前面扉2内で上下にスライド自在に支持されている。このスライドロック部材41には横孔部41aとロック用孔部41bとが形成され、回動プレート37の一端に形成されたフック部37aが、スライドロック部材41の横孔部41aに挿入されて係合されている。そして、錠装置30にキーが挿入されてロック操作ハンドル31とともに回動部36並びに回動プレート37が回動された際に、回動プレート37に連動してスライドロック部材41が昇降されるようになっている。
図6に示すように、自動販売機本体1の側面パネル1aの前端周部には補強板43を介して、前面扉2側に延びる固定ロック部材42が固定され、図7、図8(a)に示すように、固定ロック部材42の先端に形成された切欠アーム部42aがスライドロック部材41のロック用孔部41bに嵌入自在とされている。そして、前面扉2が閉じられて錠装置30が施錠されている際には、スライドロック部材41におけるロック用孔部41bの直上部分が、固定ロック部材42の切欠アーム部42aに形成された切欠部42bに下方まで入り込み、この状態で前面扉2を開けようとしても、固定ロック部材42の切欠アーム部42aが、スライドロック部材41におけるロック用孔部41bの直上部分に当接して前後に位置規制され、自動販売機本体1から前面扉2を開けられないようにロックされる。
一方、キーが錠装置30に挿入されて解錠され、ロック操作ハンドル31とともに回動部36並びに回動プレート37が所定方向に回動されると、回動プレート37に連動してスライドロック部材41が上昇され、スライドロック部材41のロック用孔部41bに対して固定ロック部材42の切欠アーム部42aが前面扉2に対して挿脱自在で何ら係合しないロック解除状態となる。したがって、自動販売機本体6から前面扉2を自由に開閉することができる。
図1、図3、図4などに示すように、コインメック20を、ロック用ハンドル31を備えた錠装置30の奥側に配設し、すなわち、ロック操作ハンドル31などを備えた錠装置30と、コインメック20とが正面視して重なるように配設している。これにより、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が、車椅子に座ったままの姿勢などでも利用し易いように、高さ方向中央寄りの低い位置に設けた商品見本4や商品選択ボタン6の数を多くすべく、展示室3の下段部分の幅を広めに構成している。
さらに、図4などに示すように、特に、前面扉2の前面パネル18よりも手前側に突出させた突出状部13に、ロック操作ハンドル31を含めた錠装置30を配設している。
また、この自動販売機では、図3などに示すように、上述したように、突出状部13の左右方向中央部の上部に、奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせる釣銭返却用押ボタン10が配設されている。図9に示すように、釣銭返却用押ボタン10は、突出状部13の前面部分に続いて形成されている筒状部13aにより、略前後方向に出退自在に支持され、釣銭返却用押ボタン10の後端部近傍に回動自在に支持された回動片26に当接されている。突出状部13の裏面には、釣銭返却用押ボタン10の後退位置を規制するストッパ27が取り付けられ、このストッパ27に回動片26を回動自在に支持する軸28が略水平に取り付けられている。また、図9における29は、回動片26の起立部分を釣銭返却用押ボタン10の後端部側に付勢するばねである。そして、図3、図9に示すように、コインメック20の上部には、回動片26の水平部分に当接する返却用ローラ23が回動自在に取り付けられており、この返却用ローラ23が取り付けられた返却用レバー24が押圧されることで、釣銭の返却動作が行われるようになっている。すなわち、利用者が釣銭返却用押ボタン10を押すことで、回動片26が回動して、コインメック20の返却用ローラ23および返却用レバー24が押圧され、返却動作が行われる。このように、コインメック20は、返却レバー仕様の返却機構を備えた一般的なものが用いられている。
上記構成により、コインメック20に対して錠装置30を正面視して重なるように配設させたことにより、展示室3の下段部分の幅を広めに構成することができて、この箇所の商品見本4や商品選択ボタン6の数を多くできて、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が、車椅子に座ったままの姿勢などでも利用し易いよう構成できる。また、自動販売機の幅を、無駄を排除してできるだけ狭くすることができる。
このように、コインメック20に対して錠装置30を正面視して重なるように配設する一方で、錠装置30を、前面扉2の前面パネル18よりも手前側に突出させた突出状部13に配設したので、実質的に、錠装置30を前面扉2の前面パネル18から前後方向に対して接近させた状態で配設できる。したがって、図4や図5に示すように、コイン導入シュート21やコイン排出シュート22として短めのものを用いることができ、この結果、図1に示すように、コイン投入口7を自動販売機の前面扉2において中央寄りの低い位置に配置でき、かつ釣銭返却口11を前面扉2において中央寄りの高い位置に配置できる。したがって、車椅子を利用している身体障害者などの利用者が、車椅子に座ったままの姿勢などでも利用し易い自動販売機を提供することができる。
また、突出状部13の上面部分にコイン投入受皿14を形成したので、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとってコインCの投入動作を行い易くなるとともに、複数枚のコインCを一度に容易に投入できるようになり、利便性が向上する。そして、前面扉2の前面パネル18よりも手前側に突出させた突出状部13を、コイン投入受皿14と、錠装置30の収容配設部として兼用することができる。したがって、コイン投入受皿14を設けるためと、錠装置30を収容するためとに、それぞれ別個に突出状部を形成する場合に比べて構造が簡単となり、製造コストの増加を少なく抑えることができる。
また、上記構成によれば、前面扉2の前面パネル18よりも手前側に突出させて釣銭払出受皿15を設けたので、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとって釣銭の回収動作も行い易くなり、利便性が向上する。
さらに、突出状部13に、前面扉2の奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせる釣銭返却用押ボタン10を設けたことにより、釣銭返却用押ボタン10を奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせることができ、一般の自動販売機のように、返却レバーを回動させることにより返却動作を行わせる場合と比較して、身体障害者などの利用者を含めた全ての利用者にとってより使い易くなる。また、突出状部13に釣銭返却用押ボタン10を設けているので、この突出状部13に上記のように釣銭返却用押ボタン10の押圧動作を回動片26の回転動作に変換する機構を内装することで、一般に多く流通している返却レバー仕様の返却機構を備えたコインメック20を利用することができ、製造コストの増加を最小限に抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る自動販売機の全体正面図である。 同自動販売機の中央部から下部にかけての斜視図である。 同自動販売機の要部正面図である。 同自動販売機の突出状部およびコインメック近傍箇所の要部側面断面図である。 (a)および(b)は同自動販売機の第2の突出状部およびその近傍箇所の要部正面図および側面断面図である。 同自動販売機のロック機構が設けられている箇所の平面断面図である。 同自動販売機の施錠時における、スライドロック部材と固定ロック部材との係合状態を概念的に示す斜視図である。 (a)および(b)はそれぞれ同自動販売機のスライドロック部材と固定ロック部材との係合状態を概念的に示す側面断面図で、(a)は施錠時、(b)は解錠時の状態を示す。 同自動販売機の釣銭返却用押ボタンの動作を示す側面断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ従来の自動販売機の正面図である。 (a)および(b)はそれぞれ同従来の自動販売機の前面パネルとコインメックとの位置関係に伴うコイン投入口と釣銭返却口との位置関係を簡略的に示す側面図である。
符号の説明
1 自動販売機本体
2 前面扉
3 展示室
4 商品見本
5 見本棚
6 商品選択ボタン
7 コイン投入口
8 紙幣挿入口
9 投入金額表示部
10 釣銭返却用押ボタン
11 釣銭返却口
12 商品取出口
13 突出状部(突出操作部)
14 コイン投入受皿
15 釣銭払出受皿
16 紙幣ガイド部
18 前面パネル
19 第2突出状部
20 硬貨処理装置(コインメック)
21 コイン導入シュート
22 コイン排出シュート
30 錠装置
31 ロック操作ハンドル

Claims (4)

  1. コインを種類別に選別して格納し、釣銭を払い出す硬貨処理装置と、自動販売機本体に開閉自在に取り付けられた前面扉を前記自動販売機本体に対して開かないようにロックするロック機構とを備え、前記ロック機構の錠装置が、前記硬貨処理装置に対して正面視して少なくとも一部が重なるように配設された自動販売機であって、前記前面扉に、この前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させた突出状部を設け、この突出状部に、前記錠装置を配設した自動販売機の扉構造。
  2. 突出状部の上面部分に、コイン投入口へコインを導入するコイン投入受皿を形成し、前記突出状部における前記コイン投入受皿の下方に、ロック機構の錠装置を配設した請求項1記載の自動販売機の扉構造。
  3. 前面扉に、この前面扉の前面パネルよりも手前側に突出させて、釣銭返却口を介して釣銭が払い出される釣銭払出受皿を、コイン投入受皿および錠装置の下方に配設した請求項2に記載の自動販売機の扉構造。
  4. 突出状部に、前面扉の奥側に押すことで釣銭の返却動作を行わせる釣銭返却用押ボタンを設けた請求項1〜3の何れか1項に記載の自動販売機の扉構造。
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JP2010238077A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機

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