JP2008095795A - 流体管の制水弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体管に向かって動作される際に、ゴム部が、流体管の内周面に追随して弾性変形することにより流体管の内周面に亘って十分に水密性を維持できる耐腐食性の良い流体管の制水弁を提供する。
【解決手段】弁体5は、回動ネジを挿入する挿入孔31が形成された基部6aと、基部6aから延設され穿孔を閉塞する蓋部6bと、上下流側に対向配置するように基部6aから延設された一対の弁板部6cと、一対の弁板部6cの対向面間に挟持されるとともに少なくとも弁板部6cの表面及び蓋部6bの表面を被覆して形成され、流体管の内周面及び穿孔の周面に沿って水密に当接するゴム体7と、から構成されており、弁板部6cは、離型剤を介してゴム体7により被覆されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体管に穿設された穿孔に連通してこの流体管の外周を水密に被覆したケースと、非上昇の回動ネジの回動によりケース内において上下動される弁体とを有し、流体管の流路を遮断する流体管の制水弁に関する。
水道のような各種の流体管を修理する際、できるだけ断水区域を少なくするために、不断水状態で流体管に弁体挿入用の穿孔を穿設し、この穿孔に水密に連通したケース内に弁体を配設するとともに、この穿孔から流体管内へ弁体を挿入し、固定設置することにより流体管内の水を止水するために、上記したケースと弁体とを有する制水弁が用いられる。
前記した制水弁の弁体は、回動ネジを挿入する挿入孔が形成された基部と、この基部から延設された穿孔を閉塞する蓋部と、流体管の上下流側に対向配置するように基部から延設された弁板部と、前記蓋部、弁板部の略全表面に亘って被覆されるゴム部とを備え、このゴム部を管の内周面及び穿孔の周面に亘って当接させ、流体管を断水状態で閉塞するように構成するのが一般的である。
流体管内の水を止水する際には、例えば、ゴム部を弁板部の下部に対して非接着状態で被覆することにより、弁体を流体管に向かって仕切り動作する際に、非接着状態で被覆したゴム部を、流体管の内周面に追随して膨出し易くして、流体管と弁体の水密性を向上させる効果を得ようとする場合があった(特許文献1参照)。
また、図7(a)〜(c)に示すように、穿孔107を有する流体管105の外面を水密に被覆するように、ボルト・ナット114によって締結された分割ケース110、111、112からなるケース115を設け、このケース115内に収容されるように、回動ネジ106を挿入する挿入孔108が形成された基部101と、基部101に延設された流体管105の穿孔を閉塞する蓋部102と、上下流側に対向配置するように基部101から延設された一対の弁板部103、103と、その一対の弁板部103、103の対向面間と蓋部とにより囲まれた挟持部116に挟着されたゴム部104と、からなる弁体100が考案されている(特許文献2参照)。
実公昭64−3908号公報(第2頁、第1図) 実公昭63−4859号公報(第2頁、第6図)
しかしながら、特許文献1にあっては、ゴム部が非接着状態で被覆されている箇所が、弁板部の下部に限定されており、この下部を除いた弁板部は、ゴム部により接着状態で被覆されているため、ゴム部の膨出し易さが、非接着状態の箇所と、接着状態の箇所とで異なり、流体管の内周面に亘って一様な水密性を確保できない問題がある。
また、特許文献2にあっては、上記した一対の弁板部103、103と蓋部102とにより囲まれた挟持部116にゴム部104を備えた特許文献2に記載の弁体100は、ゴム部104が弁板部103、103の対向面間に挟着されているのみで接着状態ではないので、流体管105に対する弁体100の仕切り動作の際に、ゴム部104が、流体管105の径方向に向かって弾性変形するとともに、弁板部103、103の対向面間において動いてしまう虞があり、このような場合にゴム部104と流体管105に高水密性を得られないといった問題や、また蓋部の上面や弁板部の対向面を除いた部分は、ゴム部104で被覆されていないため、蓋部や弁板部を鋳物や鋼材等で構成した場合に、管内流体による腐食が助長されるといった問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、流体管に向かって弁体を仕切り動作する際に、ゴム部が、流体管の内周面に追随して弾性変形することにより流体管の内周面に亘って十分に水密性を維持できる耐腐食性の良い流体管の制水弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の流体管の制水弁は、
流体管に穿設された穿孔に連通して該流体管の外周を水密に被覆したケースと、非上昇の回動ネジの回動により前記ケース内において上下動される弁体とを有し、前記流体管の流路を遮断する流体管の制水弁であって、
前記弁体は、前記回動ネジを挿入する挿入孔が形成された基部と、該基部から延設され前記穿孔を閉塞する蓋部と、上下流側に対向配置するように前記基部から延設された一対の弁板部と、該一対の弁板部の対向面間に挟持されるとともに少なくとも前記弁板部の表面及び前記蓋部の表面を被覆して形成され、前記流体管の内周面及び前記穿孔の周面に沿って水密に当接するゴム部と、から構成されており、
前記弁板部は、離型剤を介して前記ゴム部により被覆されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ゴム部が、離型剤により弁板部に対して密着していないため、回動ネジの回動により弁体を流体管に向かって仕切り動作する際に、流体管の内周面に追随して弾性変形し易い。特に、ゴム部が、上下流側に対向配置された弁板部により挟持されているため、径方向、即ち流体管の内周面に向かって膨出し、流体管の内周面に亘って十分に水密性を維持できる。また、弁板部及び蓋部の表面をゴム部で被覆することにより、弁板部及び蓋部を鋳物や鋼材等で構成した場合でも、管内流体による腐食を防止することができる。
本発明の請求項2に記載の流体管の制水弁は、請求項1に記載の流体管の制水弁であって、
前記弁板部の対向面間に挟持されている前記ゴム部は、その外周が前記弁板部より径方向に膨出して形成されており、前記弁板部の対向面間に挟持されている前記ゴム部の対向面間寸法が、前記弁板部より径方向に膨出している前記ゴム部の膨出寸法よりも大きく形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管の内周面に亘って当接するゴム部が、弁板部の対向面間寸法が弁板部より膨出している膨出寸法よりも大きく形成されていることで、ゴム部が流体管の長手方向に対して安定し、管内の水流や圧力等に抗して水密性を維持できる。
本発明の請求項3に記載の流体管の制水弁は、請求項1または2に記載の流体管の制水弁であって、
前記ゴム部は、更に前記基部の表面を被覆して形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、弁体を構成する弁板部、蓋部に併せて基部が、ゴム部により被覆されているため、弁板部、蓋部、基部を鋳物や鋼材等で一体に構成した場合でも、管内流体による腐食を防止できる。
本発明の請求項4に記載の流体管の制水弁は、請求項3に記載の流体管の制水弁であって、
前記挿入孔は、前記基部を上下方向に前記弁板部の対向面間に向かって貫通しており、前記ゴム部は、前記弁板部、前記蓋部、前記基部の外表面から連続して前記挿入孔の内周面を上下方向に沿って被覆し、更に連続して前記弁板部まで被覆していることを特徴としている。
この特徴によれば、ゴム部が、弁板部、蓋部、基部の外表面から連続して上下方向に貫通している挿入孔の内周面を被覆し、更に連続して弁板部まで被覆しており、即ち弁体を構成する弁板部、蓋部、基部の外表面と挿入孔の内周面とを無端状に被覆しているため、管内流体の圧力等によっても、ゴム部が弁板部、蓋部、基部から外れることがない。
本発明の請求項5に記載の流体管の制水弁は、請求項4に記載の流体管の制水弁であって、
前記ゴム部には、前記弁板部の対向面間に、前記挿入孔と連通するとともに前記回動ネジの少なくとも下部を収容する収容孔が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、回動ネジの回動により弁体を上昇させる際に、回動ネジの少なくとも下部をゴム部の収容孔に収容できるため、弁体の全高を低く抑えることができる。
本発明の請求項6に記載の流体管の制水弁は、請求項1ないし5のいずれかに記載の流体管の制水弁であって、
前記基部の上下流側の外面に、上下方向に沿った鍔部が、前記ケースの内面と当接するように延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、基部の上下流側の外面に上下方向に沿って延設された鍔部をケースの内面と当接させることで、反力として利用して、流体管内の流体により弁体が受ける圧力に抗して、弁体を安定させることができる。
本発明に係る流体管の制水弁を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における流体管の制水弁の全体像を示す斜視図である。図2は、制水弁を側面から視た一部断面図である。図3は、制水弁を正面から視た一部断面図である。図4(a)は、弁体を示す側面図であり、(b)は、弁体を示す正面図である。図5は、管路遮断時の制水弁の全体像を示す斜視図である。図6(a)は変形例における弁体を示す側面図であり、(b)は、弁体を示す正面図である。
図1ないし図3に示されるように、本実施例の制水弁10は、主として、流体管1の上部に穿設された上面視略円形の穿孔Qに連通して流体管1の外周を水密に被覆したケース2と、回動ネジ4の回動によりケース2内において上下動される弁体5とを有し、後述のように流体管1の管路を遮断する。
流体管1の穿孔Qに連通して流体管1の外周面に固定に取付けられるケース2は、いわゆる割T字管であって、穿孔Qと略同軸に連通する上下方向の内空部を備えた分岐管12及び弁蓋3と、流体管1の外周の下側を被覆するフランジ11と、からなる。分岐管12とフランジ11とは、流体管の長手方向に沿って配置された複数のボルト・ナット13により締結される。ここで、流体管1内を流れる水流等よりケース2から溢水が生じないよう、フランジ11と分岐管12における流体管1の長手方向の両端部において周方向に沿った円周部17と、長手方向に沿った長手部18とからなる弾性材質のパッキン、及び穿孔Qの外周に沿ったゴムリング22が、フランジ11若しくは分岐管12の内面に沿って設けられている。そして、流体管1に、フランジ11、分岐管12を取付けた後に、プラグ15を開放し、ケース2内に水圧を加えることで、流体管1の外面とフランジ11、分岐管12の内面との間隙の水密性を適宜確認する。
弁蓋3は分岐管12の内径より小径の外径を有しており、弁蓋3の下部は、分岐管12の内周面に沿って嵌挿されている。弁蓋3の底面と外周面は、分岐管12の上面と内周面にそれぞれ当接されており、この当接面の水密性を高くするよう、弁蓋3下部の外周面に可撓性材質のOリング19が設けられる。また弁蓋3を定置させるよう、リング状のフランジ9が弁蓋3に挿入され、沈みプラグ16で位置あわせを行いながら、ボルト・ナット14でフランジ9と分岐管12とを締結する。また、弁蓋3の頂部には挿通孔32が穿設されている。
回動ネジ4は、弁蓋3の挿通孔32に回動自在に貫通して、上端部を弁蓋3の外部に突出して取り付けられている。押え板33は、弁蓋3の上端面にボルト20で固定され、回動ネジ4の抜出しを阻止する。上記構成により、回動ネジ4はケース2に対し正逆両方向に回動自在であるが上下動はない。4bは、回動ネジ4の上端部を除いて略全長に亘ってその周面が螺設されたネジ部である。ネジこま25は、後述する弁体5の上端部に形成されたガイド溝21に嵌合されるとともに、ネジ部4bに螺合されており、回動ネジ4の上端部に形成された回動操作部4aを回転させると、それに応じてネジ部4bが回転することにより、ネジこま25に追随して弁体5が上下動可能となる。
次に、制水弁10を構成する弁体5について詳細に説明する。
図4(a)、(b)に示されるように、弁体5は、鋳物や鋼材などにより形成された弁本体6と、ゴム部として弾性体より形成されるゴム体7とから成る。弁本体6は、回動ネジ4のネジ部4bを挿入する挿入孔31が形成された基部6aと、基部6aから延設され流体管1の穿孔Qを閉塞する蓋部6bと、流体管1の上下流側に対向配置するように基部6aから延設された一対の弁板部6c、6cから成る。
また、弁本体6の基部6aにおける上下流側の外面に、上下方向に沿った鍔部8、8が、ケース2を構成する弁蓋3若しくは分岐管12の内面に上下方向に設けられた溝部(図示略)内に摺接可能に延設されている。
ゴム体7は、一対の弁板部6c、6cの対向面間に挟持されるとともに、管軸方向視弁板部6cより径方向に膨出して、弁板部6c、6c、蓋部6bそして基部6aの略全表面を被覆して形成され、流体管1の内周面及び穿孔Qの周面に沿って水密に当接するように成っている。また、弁板部6cは、弁板部6cの略全表面(図示斜線部)に塗布された離型剤を介してゴム体7により被覆されており、この離型剤により弁板部6cとゴム体7との互いの密着が防止されている。尚、図1及び図5において、便宜上、弁板部6cの前面(図示手前側の面)をゴム体7により被覆せずに図示しているが、実際は、上述のようにゴム体7により弁板部6cの前面を含む略全表面を被覆している。
このようにすることで、ゴム体7が、離型剤により弁板部6cに対して密着していないため、回動ネジ4の回動により弁体5を流体管1に向かって仕切り動作する際に(図5参照)、流体管1の内周面に追随して弾性変形し易い。特に、ゴム体7が、上下流側に対向配置された弁板部6c、6cにより挟持されているため、ゴム体7の上下流側に向けての膨出は拘束され、径方向、即ち流体管1の内周面に向かって膨出し、流体管1の内周面に亘って十分に水密性を維持できる。
また弁板部6c、蓋部6b、基部6aを鋳物や鋼材等で一体に構成した場合でも、弁本体6を構成する弁板部6c、蓋部6bに併せて基部6aが、ゴム体7により被覆されているため、管内流体による腐食を防止できる。
尚、弁板部6c、蓋部6b、基部6aを鋳物や鋼材等で一体に構成した弁本体6の略全表面に、ゴム体7を被覆する方法として、例えば、弁本体6の外面より所定に拡大した内面を有する型部材(図示略)の内部に、弁本体6を収容するとともに、この弁本体6の挿入孔31の内径より所定に小径の円柱形状からなる中子部材(図示略)を挿入孔31内に収容し、前記型部材の内面及び前記中子部材の外面と、弁本体6の全表面との間に形成された間隙に、加熱して変形可能となったゴムを流し込み加硫させることで、弁本体6の略全表面にゴム体7を所望に被覆する公知の手段を採用することができる。
基部6aに形成された挿入孔31は、弁板部6c、6cの対向面間に向かって上下方向に貫通しており、ゴム体7は、弁板部6c、蓋部6b、基部6aの外表面から連続して挿入孔31の内周面を被覆し、更に連続して弁板部6c、6cの対向面間まで被覆している。また、ゴム体7には、弁板部6c、6cの対向面間に、挿入孔31と連通するとともに回動ネジ4の少なくとも下部を収容する収容孔34が形成されている。
このようにすることで、ゴム体7が、弁板部6c、蓋部6b、基部6aの外表面から連続して上下方向に貫通している挿入孔31の内周面を被覆し、更に連続して弁板部6c、6cの対向面間まで被覆しており、即ち弁本体6を構成する弁板部6c、蓋部6b、基部6aの外表面と挿入孔31の内周面とを無端状に被覆しているため、管内流体の圧力等によっても、ゴム体7が弁本体6から外れることがない。
上記構成を有する制水弁10の機能を説明すると、図1及び図5に示すように、制水弁10は、非上昇の回動ネジ4の回動により、鍔部8、8が、ケース2内面に設けられた前記した溝部の内側壁(図示略)と当接することで自身の回動を止めつつ、ネジ部4bに螺合されたネジこま25とともにケース2内部を上下動されるようになっており、制水弁10をケース2内で上昇させた場合に、回動ネジ4の一部を挿入孔31及び挿入孔31に連通した収容孔34内に収容できるように成っている(図4参照)。
このようにすることで、回動ネジ4の回動により弁体5を上昇させる際に、回動ネジ4の少なくとも下部をゴム体7の収容孔34に収容できるため、弁体5の全高を低く抑えることができる。
また、弁体5をケース2内で下降させた場合に、弁板部6c、6cの対向面間に挟持されるとともに管軸方向視弁板部6cより径方向に膨出したゴム体7が、流体管1の内周面に周方向に沿って水密に当接し、また、蓋部6bを被覆したゴム体7が、流体管1の穿孔Qの周面に沿って水密に当接することで、流体管1の管路を遮断する。
弁体5を流体管1に向かって仕切り動作する際に、ゴム体7が、離型剤により弁板部6cに対して密着していないため、ゴム体7が拘束されることなく自由度を有しており、流体管1の内周面に追随して弾性変形し易い。特に、ゴム体7が流体管1の上下流側に対向配置された弁板部6c、6cにより挟持されているため、ゴム体7は、流体管1の上下流側に向かっては膨出することなく、径方向、即ち流体管1の内周面に向かって膨出し、流体管1の内周面に亘って十分に水密性を維持できる。
また、図4(a)に示すように、弁板部6c、6cの対向面間に挟持されているゴム体7の突出部Rの対向面間寸法Xが、弁板部6cより径方向に膨出しているゴム体7の膨出寸法Yよりも大きく形成されていることが好ましい。このようにすることで、流体管1の内周面に亘って当接するゴム体7において、弁板部6c、6cの対向面間寸法Xが弁板部6cより膨出している膨出寸法Yよりも大きく形成されていることで、ゴム体7が流体管1の長手方向に対して安定し、流体管1内の水流や圧力等に抗して水密性を維持できる。
更に、基部6aの上下流側の外面に上下方向に沿って延設された鍔部8、8をケース2の内面と当接させることで、反力として利用して、流体管1内の流体により弁体5が受ける圧力に抗して、弁体5を安定させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上記実施例では、ゴム体7が、弁本体6を構成する基部6a、蓋部6b、弁板部6cの表面を略全表面に亘って被覆して形成されているが、例えば、変形例として図6(a)、(b)に示すように、ゴム体7’が、弁板部6cの略全表面及び蓋部6bの略全表面を被覆するように袋状に形成されており、弁板部6cの略全表面に離型剤を塗布して構成されていてもよい。このようにすることで、上記実施例と同様に、弁板部6c及び蓋部6bを鋳物や鋼材等で構成した場合でも、管内流体による腐食を防止できる。
また、この変形例では、弁本体6の基部6aに形成された挿入孔31’は、上記実施例における挿入孔31のように基部6aを貫通しておらず、即ち、基部6aの上端部から所定深さで内底面31a’を有して形成されている。このようにすることで、基部6aを貫通する挿入孔を形成する場合に比べて、基部6aの内底面31a’より下方部を内空部にすることなく、弁本体6の剛性を維持することができる。
本発明の実施例における流体管の制水弁の全体像を示す斜視図である。 制水弁を側面から視た一部断面図である。 制水弁を正面から視た一部断面図である。 (a)は、弁体を示す側面図であり、(b)は、弁体を示す正面図である。 管路遮断時の制水弁の全体像を示す斜視図である。 (a)は変形例における弁体を示す側面図であり、(b)は、弁体を示す正面図である。 (a)は、従来例における制水弁を正面から視た一部断面図であり、(b)は、弁体を示す正面図であり、(c)は、弁体を示す側面図である。
符号の説明
1 流体管
2 ケース
3 弁蓋
4 回動ネジ
4a 回動操作部
4b ネジ部
5 弁体
6 弁本体
6a 基部
6b 蓋部
6c 弁板部
7、7’ ゴム体(ゴム部)
8 鍔部
9 フランジ
10 制水弁
11 フランジ
12 分岐管
13 T頭ボルト・ナット
14 ボルト・ナット
15 プラグ
16 沈みプラグ
17 パッキンの円周部
18 パッキンの長手部
19 Oリング
20 ボルト
21 ガイド溝
22 ゴムリング
25 ネジこま
31、31’ 挿入孔
31a’ 内底面
32 挿通孔
33 抑え板
34 収容孔
Q 穿孔
R 突出部
X 対向面間寸法
Y 膨出寸法

Claims (6)

  1. 流体管に穿設された穿孔に連通して該流体管の外周を水密に被覆したケースと、非上昇の回動ネジの回動により前記ケース内において上下動される弁体とを有し、前記流体管の流路を遮断する流体管の制水弁であって、
    前記弁体は、前記回動ネジを挿入する挿入孔が形成された基部と、該基部から延設され前記穿孔を閉塞する蓋部と、上下流側に対向配置するように前記基部から延設された一対の弁板部と、該一対の弁板部の対向面間に挟持されるとともに少なくとも前記弁板部の表面及び前記蓋部の表面を被覆して形成され、前記流体管の内周面及び前記穿孔の周面に沿って水密に当接するゴム部と、から構成されており、
    前記弁板部は、離型剤を介して前記ゴム部により被覆されていることを特徴とする流体管の制水弁。
  2. 前記弁板部の対向面間に挟持されている前記ゴム部は、その外周が前記弁板部より径方向に膨出して形成されており、前記弁板部の対向面間に挟持されている前記ゴム部の対向面間寸法が、前記弁板部より径方向に膨出している前記ゴム部の膨出寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体管の制水弁。
  3. 前記ゴム部は、更に前記基部の表面を被覆して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体管の制水弁。
  4. 前記挿入孔は、前記基部を上下方向に前記弁板部の対向面間に向かって貫通しており、前記ゴム部は、前記弁板部、前記蓋部、前記基部の外表面から連続して前記挿入孔の内周面を上下方向に沿って被覆し、更に連続して前記弁板部まで被覆していることを特徴とする請求項3に記載の流体管の制水弁。
  5. 前記ゴム部には、前記弁板部の対向面間に、前記挿入孔と連通するとともに前記回動ネジの少なくとも下部を収容する収容孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の流体管の制水弁。
  6. 前記基部の上下流側の外面に、上下方向に沿った鍔部が、前記ケースの内面と当接するように延設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の流体管の制水弁。
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