JP2008085362A - 半導体装置及び半導体モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の実装効率を向上する。
【解決手段】表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と相反する前記半導体基板の表面側の位置に形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンと、を有する半導体装置である。
【選択図】図6

Description

この発明は、半導体装置及び半導体モジュールに関し、とくに半導体装置の実装効率を向上する技術に関する。
携帯機器の小型化、多機能化に伴い、半導体装置にはより一層の実装効率向上が求められている。例えば特許文献1には、チップサイズを増大させることなく、所望の容量値、あるいは所望のインダクタンス値を得ることが可能なガリウム砒素(GaAs)MMIC等の集積回路(IC)が開示されている。
特開平8−97375号公報
ところで、電子デバイスに与える影響を考慮して、通常は半導体装置を構成している半導体基板のうち電子デバイスが形成される側の面(以下、表面という)には、インダクタや容量素子、抵抗素子等の回路素子を配置しないように設計がなされる。また半導体装置を携帯機器等の対象機器の回路基板に実装した状態では、半導体基板と回路基板との間に隙間がほとんど存在せず、半導体基板の裏面側に回路素子を設けることは困難である。このように、半導体装置の実装効率の向上に際しては、電子デバイスに与える影響や、半導体装置の対象機器への実装状態を考慮する必要がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、半導体装置の実装効率を向上することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうちの主たる発明は、表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と相反する前記半導体基板の表面側の位置に形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンと、を有してなる半導体装置である。
尚、半導体基板の表面側に形成されることは、この半導体基板の表面の上に形成されることと、この半導体基板の厚さ方向中央から表面の側に形成されることとの何れを意味してもよい。
この半導体装置によれば、インダクタと相互インダクタンス結合し得る主たる導電体は、当該半導体基板を挟んでインダクタと相反する位置に形成される導電パターンとなる。よって、半導体装置単体においてインダクタが所定のインダクタンス特性を有するように予め導電パターンを設計しておけば、この半導体装置を例えば導電体等から遠ざけて実装する限り、インダクタの所定のインダクタンス特性が保持される。インダクタンスが安定に保持されれば、電子デバイスに対するインダクタの干渉がたとえある場合でも、この度合いを一定に保持できることになる。従って、この半導体装置によれば、電子デバイスを不安定にするようなインダクタの干渉を抑制しつつ、実装効率を向上させることができる。
また、上記目的を達成するための本発明のうちの主たる発明は、表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と対向する位置に絶縁材料を介して形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンと、を有してなる半導体装置である。
この半導体装置によれば、インダクタと相互インダクタンス結合し得る主たる導電体は、絶縁材料を挟んでインダクタと対向するように形成される導電パターンとなる。よって、半導体装置単体においてインダクタが所定のインダクタンス特性を有するように予め導電パターンを設計しておけば、インダクタの所定のインダクタンス特性が保持される。また、この半導体装置によれば、半導体基板は、表面側から裏面側へ向かう磁力線を遮蔽し、導電パターンは、裏面側から表面側へ向かう磁力線を遮蔽するため、インダクタの所定のインダクタンス特性が保持される。インダクタンスが安定に保持されれば、電子デバイスに対するインダクタの干渉の度合いを一定に保持できることになる。従って、この半導体装置によれば、電子デバイスを不安定にするようなインダクタの干渉を抑制しつつ、実装効率を向上させることができる。
また、上記目的を達成するための本発明のうちの主たる発明は、表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、を有する半導体装置と、前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と対向する位置に形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンを有し、前記半導体装置が実装される実装基板と、からなる半導体モジュールである。
この半導体モジュールによれば、インダクタと相互インダクタンス結合し得る主たる導電体は、実装基板上におけるインダクタの形成位置と対向する位置に形成される導電パターンとなる。よって、半導体装置を実装基板に実装するに際し、インダクタが所定のインダクタンス特性を有するように実装基板上の導電パターンを設計すれば、インダクタの所定のインダクタンス特性が保持される。また、この半導体モジュールによれば、半導体基板は、表面側から裏面側へ向かう磁力線を遮蔽し、導電パターンは、裏面側から表面側へ向かう磁力線を遮蔽するため、インダクタの所定のインダクタンス特性が保持される。インダクタンスが安定に保持されれば、電子デバイスに対するインダクタの干渉の度合いを一定に保持できることになる。従って、この半導体モジュールによれば、電子デバイスを不安定にするようなインダクタの干渉を抑制しつつ、半導体装置の実装効率を向上させることができる。
本発明によれば、半導体装置の実装効率を向上することができる。
図1に一実施形態として説明する半導体装置1の断面模式図を示している。シリコン(Si)からなる半導体基板10の所定位置に、半導体基板10を表面11から裏面12に貫通して設けられた貫通電極13が形成されている。半導体基板10の表面11には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、リニア(バイポーラ)、バイCMOS、MOS、ディスクリート等の素子や集積回路等である電子デバイス14が形成されている。電子デバイス14は、例えば半導体基板10に熱酸化法やCVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタ、リソグラフィ、不純物拡散等の各種前工程を行うことにより形成されたものである。
半導体基板10の裏面12側の貫通電極13が形成される部分には、配線パターン(以下、裏面パターン15という)が形成されている。もし半導体基板10が接地されている場合、裏面パターン15は半導体基板10から電気的に絶縁されている必要があるため、この裏面パターン15は、シリコン酸化膜(SiO)や絶縁性樹脂等を介して、半導体基板10上に形成される。一方、半導体基板10がコレクタ電極として機能し、裏面パターン15がこのコレクタ電極と電気的に接続される場合には、裏面パターン15と半導体基板10とは同電位になるため、絶縁処理は不要である。裏面パターン15の素材としては、例えば銅、金、銀、錫、インジウム、アルミニウム、ニッケル、クロム、又はこれらの合金等が用いられる。半導体基板10の裏面12側には、裏面パターン15に接続する、回路素子16(例えば抵抗やインダクタ、コンデンサ等の受動素子)が設けられている。回路素子16は、ワイヤーボンディング19を介して裏面パターン15の所定位置に接続されている。なお、ワイヤーボンディング19だけでなく、回路素子16は、導電ペースト又はろう材等によって裏面パターン15に固着又は接続されることもある。
半導体基板10の表面11側の、貫通電極13が形成される部分には、電子デバイス14のボンディングパッドとなる配線パターン(以下、表面パターン17という)が形成されている。なお、表面パターン17の素材としては、例えば、銅、金、銀、錫、インジウム、アルミニウム、ニッケル、クロム、又はこれらの合金等が用いられる。半導体基板10の表面11の上記ボンディングパッドとなる部分以外の部分には、ソルダーレジスト20が施されている。また表面パターン17のボンディングパッドとなる部分には、はんだバンプ18が形成されている。この表面パターン17は、図示の都合上、シリコン(Si)からなる半導体基板10に直接形成されて、いわゆる活性領域とコンタクトしているが、実際には、電気的に絶縁が必要とされる活性領域とは少なくとも一層の絶縁膜を介して形成されている。
以上の構成からなる半導体装置1を、例えば携帯機器の回路基板に実装しようとする場合には、半導体基板10の表面11側、すなわち電子デバイス14が形成されている(はんだバンプ18が形成されている)半導体基板10の表面11側を携帯機器の回路基板に対向させるようにして、すなわちフェイスダウンさせた状態で実装することになる。ここで本実施形態の半導体装置1にあっては、電子デバイス14に接続する回路素子16を、貫通電極13を介して半導体基板10の裏面12側に設け、一方、はんだバンプ18はその表面11側に設けるようにしているので、半導体基板10の裏面12側が回路素子16を実装するためのスペースとして開放されることとなる。このため、本実施形態の半導体装置1にあっては、半導体基板10の裏面12側のスペースを有効に利用することができる。またこのことにより半導体装置1を小型化することが可能となる。また従来、実装することが難しかったサイズの大きな回路素子16を実装することも可能となり、これにより設計自由度が増大する。
なお、本実施形態の半導体装置1にあっては、回路素子16が裏面12側に実装されているため、回路素子16が電子デバイス14に与える影響は回路素子16を表面11側に実装する場合に比べて少ない。このため、通常は周辺回路に対する影響が懸念される、例えばインダクタやコンデンサ等の受動素子を、回路素子16として半導体装置1に設けることも可能である。なお、回路素子16は、半導体装置1とは独立して動作する外付け部品であってもよいし、半導体装置1とともに動作する実装部品であってもよい。
ところで、上記回路素子16は、チップ素子のような裏面パターン15とは独立した構造のものに限られない。例えば上記回路素子16は裏面パターン15自体によって構成されるものであってもよい。図2Aに裏面パターン15自体によって構成される回路素子16として、スパイラルインダクタ(平面状コイル)を設けた一例を示す。なお、半導体基板10が薄い場合には、半導体基板10の歪みにより回路素子16の特性が変化することもあるので、例えば図2Bに示すように、半導体基板10と裏面パターン15との間に緩衝層21を介在させるようにしてもよい。ここで緩衝層21は、半導体基板10の裏面12側に設けられることになるため、電子デバイス14に与える影響が少ない。従って緩衝層21の素材として様々なものを選択できる。例えばQ値の向上を目的としてピュアシリコン(Si)等の比抵抗の小さなものを緩衝層21の素材として用いることができる。また高周波特性を向上させるべく誘電率の低いものを選択してもよい。また応力を緩和すべく、樹脂シート等を緩衝層21として用いてもよい。
次に、以上に説明した構造からなる半導体装置1の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、半導体基板10としてシリコン基板を用いるものとする。またベースとなるウェハとして、表面11及び裏面12に熱酸化法やプラズマCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)、スパッタリング法等により5μm厚のシリコン酸化膜(SiO)による絶縁層155,156が施された、130μm厚のシリコンウェハを用いるものとする。また半導体基板10の表面には、熱酸化法やCVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタ、リソグラフィ、不純物拡散等の前工程により、MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造又はBIP(Bipolar)構造の能動素子や集積回路等の電子デバイスが形成されているものとする。
図3に半導体基板10に貫通電極13を形成するプロセスを示している。貫通電極13の形成に際しては、まず半導体基板10の表面11のうち、貫通電極13が形成される部分(40μm径)以外の部分にフォトレジストを施した後、四フッ化炭素(CF)等のエッチングガスを用いてエッチングを行い、貫通電極13が形成される部分に形成されている絶縁層155を除去する。貫通電極13が形成される部分に形成されている絶縁層155が除去された後の状態を図3(a)に示している。
次に六フッ化炭素(CF)等のエッチングガスを用いてエッチングを行うことにより、半導体基板10に貫通孔151を形成する(図3(b))。これにより貫通孔151の底部に絶縁層156が露出する。次に四フッ化炭素(CF)等のエッチングガスを用いてエッチングを行い、貫通孔151の底部に露出する部分となる部分の絶縁層156を除去する(図3(c))。
次に貫通孔151の内側面に露出しているシリコン表面を絶縁すべく、貫通孔151の内側面にCVD(Chemical Vapor Deposition)、熱酸化法、スパッタ法等により、SiOからなる絶縁膜157を形成する(図3(d))。なお、この工程を行うことにより貫通孔151の底部に再びSiO158が付着してしまうこととなる。
次に貫通孔151の底部に付着したSiO158を除去する。この際、貫通孔151の表面11近傍に形成されている絶縁膜157が剥がれてしまわないように、あらかじめCVD、熱酸化法、スパッタ法等により貫通孔151の表面11近傍に保護膜159を形成しておく(図3(e))。保護膜159を形成した後は、表面11からエッチバックを行う。これにより貫通孔151の底部に形成されているSiO158が除去されることとなる。図3(f)にSiO158が除去された後の状態を示す。
次にCVDによって貫通孔151の内側面に、下から順にTiN、Cuを形成してなるバリア層152(バリアシード層)を形成する(図3(g))。次にバリア層152の表面に半導体基板10の第2面側から導電材153をめっきする(図3(h))。以上の工程を経ることにより、半導体基板10に貫通電極13が形成されることとなる。
次に以上のようにした貫通電極13が形成された半導体基板10の裏面12に裏面パターン15を形成する。図4に裏面パターン15を形成する際のプロセスフローを示している。なお、同図では貫通電極13は省略している。裏面パターン15の形成に際しては、まず半導体基板10の裏面12全面に導電材となるCuをめっきする(S410)。次に裏面12の全面にフォトレジストを施し(S411)、露光・現像を行って裏面パターン15となる部分をマスクする(S412)。次にエッチングを行って、裏面パターン15となる部分以外の部分のCuを除去する(S413)。次にフォトレジストを除去する(S414)。以上により半導体基板10の第2面に裏面パターン15が形成される。
次に半導体基板10の表面11に表面パターン17を形成する。図5に表面パターン17を形成する際のプロセスフローを示している。なお、同図では貫通電極15は省略している。表面パターン17の形成に際しては、まず半導体基板10の表面11全面に導電材となるCuをめっきする(S510)。次に表面11にフォトレジストを施して(S511)、露光・現像を行うことにより表面パターン17を形成する部分をマスクする(S512)。次にエッチングを行って表面パターン17を形成する部分以外の部分に施されているCuを除去する(S513)。そして更にフォトレジストを除去する(S514)。以上により半導体基板10の表面11に表面パターン17が形成される。
回路素子16は、以上のプロセスを経た後、半導体基板10に実装されることになる。また必要に応じて、回路素子16と半導体基板10間を電気的に接続するためのワイヤーボンディング19等を介した配線処理が施される。なお、上述したスパイラルインダクタのように、裏面パターン15自体によって構成される回路素子16を設ける場合には、回路素子16は、図4に示した裏面パターン15の形成プロセスの過程で形成される。
以上のプロセスの後は、半導体基板10の表面11側及び裏面側12にさらにソルダーレジスト20が施される。また裏面側12にははんだバンプ18が形成される。その後、ダイシングを行ってチップ化することにより半導体基板10が完成する。
なお、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば以上に説明した構造からなる半導体基板10は、電子デバイス14及び回路素子16を造り込んだ後に貫通電極13を形成することもできる。すなわち、まずシリコン基板に半導体製造プロセスを施して単相構造もしくは多層構造の電子デバイス14を形成した後、回路素子16を設ける。次に図3に示したプロセスを施して、裏面側12から貫通電極13を形成する。なお、このように電子デバイス14及び回路素子16を造り込んだ後に貫通電極13を形成した場合には、貫通電極13の底部に、例えば表面側11に形成されている絶縁膜20が露出することになる。
===導電パターンを備えた半導体装置(1)===
<<<半導体装置単体>>>
前述した半導体装置1(図2A)のソルダーレジスト20の表側において、回路素子16であるスパイラルインダクタ(平面状コイル)と相反する面上に、以下述べるダミーパターン(導電パターン)220が設けられていてもよい。
図6の断面模式図に例示されるように、本実施の形態の半導体装置1’は、主として、電子デバイス140が形成された半導体基板100と、貫通電極130と、コイル(インダクタ)160と、ダミーパターン220と、を備えて構成されている。ここで、半導体基板100、貫通電極130、及びコイル160は、図2Aに例示された半導体装置1における半導体基板10、貫通電極13、及び回路素子16と同様の構成を備えたものである。図6に直接図示されてはいないが、コイル160は、裏面パターン150、貫通電極130、表面パターン170を介して、電子デバイス140に対し電気的に接続されている。また、半導体基板100の表側(−Z側)において、電子デバイス140のボンディングパッドとなる部分以外の部分に設けられたソルダーレジスト(絶縁材料)200も前述したソルダーレジスト20と同じ構成を備えたものである。
本実施の形態のダミーパターン220は、半導体基板100の裏側(+Z側)のコイル160と相反するように、ソルダーレジスト200の表側に設けられている。このダミーパターン220は、具体的には、例えば銅(Cu)を主材料とし、コイル160の輪郭と整合するようになっている。つまり、このダミーパターン220は、コイル160の外周枠と同じ又はこれを越えた位置に外縁を有するものである。また、例えば本実施の形態のコイル160が、半導体基板100の裏面に並んだ複数のコイル(不図示)を接続した構成を有している場合、このダミーパターン220は、この複数のコイル全体の輪郭と整合するような形状を有している。これにより、後述するように、コイル160の動作時にもしコイル160から−Z方向へ電磁界が発生した場合でも、これがダミーパターン220により吸収される。尚、本実施の形態のダミーパターン220は、ソルダーレジスト200の表側に、例えば圧延銅箔が貼着されたものであってもよいし、或いは、例えば銅めっき形成されたものであってもよい。また、本実施の形態のダミーパターン220の主材料は、銅に限定されるものではなく、例えば、金、銀、錫、インジウム、アルミニウム、ニッケル、クロム、又はこれらの合金等が主材料であってもよい。
尚、図6に例示された半導体装置1’では、半導体基板100の表面の内側(+Z側)に電子デバイス140が形成され、電子デバイス140の表面と対向するようにソルダーレジスト20の層が形成され、更にこの層の表面と対向するように導電パターン220が形成されるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、電子デバイス140は、半導体基板100の表面において、インダクタ160と相反する位置からXY方向に外れた位置に形成されていてもよい。この外れた位置とは、電子デバイス140とダミーパターン220とがXY方向に全く重ならない位置P1(不図示)であってもよいし、電子デバイス140とダミーパターン220とがXY方向に一部重なる位置P2(不図示)であってもよい。特に、位置P1における場合、電子デバイス140は、更に−Z方向に突出するように形成されていてもよい。上記何れの場合でも、電子デバイス140とダミーパターン220とが電気的に絶縁されるように、ソルダーレジスト200をパターン形成すればよい。特に、電子デバイス140が前記位置P1において−Z方向に突出している場合、ソルダーレジスト200及びダミーパターン220を、半導体基板100の表面の上で電子デバイス140と例えば並列するようにパターン形成してもよい。
本実施の形態の半導体装置1’単体では、コイル160と相互インダクタンス結合し得る主たる導電体はダミーパターン220である。よって、半導体装置1’単体のコイル160が所定のインダクタンス特性を有するように例えばメーカ側で予めダミーパターン220を設計しておけば、例えばユーザ側で半導体装置1’を導電体等から遠ざけて実装する限り、コイル160の所定のインダクタンス特性が保持される。コイル160のインダクタンス特性が安定に保持されれば、電子デバイス140に対するコイル160の干渉がたとえある場合でも、この度合いを一定に保持できることになる。従って、本実施の形態の半導体装置1’によれば、電子デバイス140を不安定にするようなコイル160の干渉を抑制しつつ、実装効率を向上させることができる。
尚、前述した半導体装置1(図2B)の場合と同様に、半導体基板100が薄い場合には半導体基板100の歪みによりコイル160の特性が変化する虞があるため、半導体基板100と裏面パターン150との間に前述した緩衝層21(図2B)と同様の緩衝層(不図示)を介在させてもよい。この緩衝層には、例えば、Q値の向上を目的としてピュアシリコン(Si)等の比抵抗の小さなものを用いてもよいし、或いは、高周波特性を向上させるべく誘電率の低いものを用いてもよい。また、この緩衝層には、応力を緩和すべく、樹脂シート等を用いてもよい。
<<<回路基板への実装>>>
図7(a)の断面模式図に例示されるように、前述した半導体装置1’は、例えばはんだバンプ180を介して例えば携帯機器の回路基板300に実装可能である。同図の例示では、半導体装置1’の表面パターン170と、回路基板300上に形成された導電路(電極)310とが、はんだバンプ180を介して電気的に接続されている。一方、同図の例示では、回路基板300上には、半導体装置1’とともに、半導体部品230が実装されており、半導体装置1’は、そのダミーパターン220が半導体部品230と対向するような位置に実装されている。尚、同図の例示では、半導体部品230は、導電路310及びはんだバンプ180を介して半導体装置1’に対し電気的に接続されているが、これに限定されるものではなく、半導体部品230は半導体装置1’から電気的に独立した素子であってもよい。また、この半導体部品230は、前述したMOS構造の能動素子や集積回路等であってもよいし、前述した抵抗やインダクタ、コンデンサ等の受動素子であってもよい。
以上の構成により、コイル160の動作により発生し得る電磁界がダミーパターン220により吸収されるため、本実施の形態の半導体装置1’の実装先である回路基板300における半導体部品230等への電磁干渉が抑制される。また、半導体基板100の主材料である例えばシリコンは、例えば大気(空気)に比べて高い誘電率を有するため、コイル160から漏洩する電磁界を、ダミーパターン220とともに効果的に吸収し閉じ込めることができる。更に、この半導体装置1’は、回路基板300との間隙に半導体部品230があるように実装できるため、回路基板300における実装効率が向上する。
図7(b)の断面模式図に例示されるように、前述した半導体装置1’は、例えばはんだバンプ180を介して回路基板300に実装可能である。同図の例示では、半導体装置1’の裏面パターン150と、回路基板300上に形成された導電路310とが、はんだバンプ180を介して電気的に接続されている。一方、同図の例示では、回路基板300上には、半導体装置1’とともに、前述した半導体部品230が実装されており、半導体装置1’は、そのコイル160が半導体部品230と対向するような位置に実装されている。尚、同図の例示では、半導体部品230は、導電路310及びはんだバンプ180を介して半導体装置1’に対し電気的に接続されているが、これに限定されるものではなく、半導体部品230は半導体装置1’から電気的に独立した素子であってもよい。
以上の構成により、ダミーパターン220は、コイル160のインダクタンス特性を安定させることにより、半導体部品230に対するコイル160の干渉の度合いを一定に保持できることになる。従って、本実施の形態の半導体装置1’によれば、半導体部品230を不安定にするようなコイル160の干渉を抑制しつつ、実装効率を向上させることができる。
前述した実施の形態では、半導体装置1’は、回路基板300に対し、はんだバンプ180を介して実装されるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、半導体装置1’と回路基板300とがワイヤーボンディングで電気的に接続されるものであってもよい。但し、はんだバンプ180を使用した方が、実装効率をより向上させることができる。
===導電パターンを備えた半導体装置(2)===
前述した半導体装置1(図2A)の裏側において、回路素子16であるスパイラルインダクタ(平面状コイル)と対向するように、以下述べるダミーパターン(導電パターン)420が設けられていてもよい。
図8の断面模式図に例示されるように、本実施の形態の半導体装置1001は、主として、素子(電子デバイス)402が形成された、チップとしての半導体基板401と、貫通電極406a、406bと、コイル(インダクタ)400と、ダミーパターン420と、を備えて構成されている。ここで、半導体基板401、貫通電極406a、406b、及びコイル400は、図2Aに例示された半導体装置1における半導体基板10、貫通電極13、及び回路素子16と類似の構成を備え、後述する製造プロセスにより製造されるものである。
本実施の形態の半導体基板401の表面(−Z側の面)にはP型、N型の拡散領域が形成され、この表面は少なくとも1つの素子(電子デバイス)402が形成されたディスクリート又は集積回路(IC)をなすものである。この表面が例えばディスクリート・トランジスタである場合、絶縁層403を介してエミッタ電極404及びベース電極405が形成されており、再配線を介して、貫通電極406a、406bの形成領域までそれぞれ延在し、延在した先には、貫通電極406a、406bとコンタクトするコンタクト電極407a、407bがそれぞれ形成されている。
本実施の形態の半導体基板401の裏面(+Z側の面)からコンタクト電極407a、407bにかけては貫通領域が形成されており、その内壁には絶縁層408が形成されている。また、シリコン(Si)からなる半導体基板401の裏面との電気的絶縁のために、裏面に対しシリコン酸化膜(SiO)409を介してコイル400が設けられている。また、本実施の形態では、コイル400と半導体基板401との熱膨張係数の相違によりこの境界に発生し得る応力を低減するために、当該境界には柔軟性を有する絶縁性樹脂(緩衝層)410が形成されている。
本実施の形態の貫通電極406a、406bは、半導体基板401の裏面から貫通領域の内壁にかけて形成され、更に半導体基板401の表面でコンタクト電極407a、407bと電気的に接続されるように形成されている。尚、コイル400は、貫通電極406a、406bの形成と同時に形成されてもよいし、別途形成されてもよい。
以上の構成により、半導体基板401の表面の活性領域に形成される素子402と電気的に接続された電極404、405は、再配線、コンタクト電極407a、407b、貫通電極406a、406b、及び半導体基板401の裏面の電極415と電気的に接続される。
本実施の形態の半導体基板401の裏面には、例えばはんだバンプ(又ははんだボール)412(図9)を形成するためにソルダーレジスト(絶縁材料)413が形成されている。これにより、コイル400は、ソルダーレジスト413により被覆される。このコイル400は、不図示の貫通電極により、半導体基板401の表面の一電極と電気的に接続される。例えば、コイル400がICの裏面に配置される場合は、このICの一電極と接続されることになる。
尚、本実施の形態の半導体装置1001は、はんだバンプ(又はボール)412を備えるものであってもよいし、或いは、実装先の回路基板(例えば、回路基板300)がはんだバンプ(又はボール)412を備えるものであってもよい。
本実施の形態のダミーパターン420は、コイル400と対向するように、ソルダーレジスト413の+Z側に設けられている。このダミーパターン420は、具体的には、例えば銅(Cu)を主材料とし、コイル400の輪郭と整合するようになっている。つまり、このダミーパターン420は、コイル400の外周枠と同じ又はこれを越えた位置に外縁を有するものである。また、例えば本実施の形態のコイル400が、半導体基板401の裏面に並んだ複数のコイル(不図示)を接続した構成を有している場合、このダミーパターン420は、この複数のコイル全体の輪郭と整合するような形状を有している。尚、本実施の形態のダミーパターン420は、ソルダーレジスト413の表側に、例えば圧延銅箔が貼着されたものであってもよいし、或いは、例えば銅めっき形成されたものであってもよい。また、本実施の形態のダミーパターン420の主材料は、銅に限定されるものではなく、例えば、金、銀、錫、インジウム、アルミニウム、ニッケル、クロム、又はこれらの合金等が主材料であってもよい。
本実施の形態の半導体装置1001によれば、コイル400と相互インダクタンス結合し得る主たる導電体は、ソルダーレジスト413を挟んでコイル400と対向するように形成されるダミーパターン420である。よって、半導体装置1001単体においてコイル400が所定のインダクタンス特性を有するように予めダミーパターン420を設計しておけば、コイル400の所定のインダクタンス特性が保持される。また、この半導体装置1001によれば、半導体基板401を形成するシリコン(Si)は+Z方向の磁力線を遮蔽し、ダミーパターン420は−Z方向の磁力線を遮蔽する。一般に、磁場(磁力線)は電磁誘導によりコイル400のインダクタンス値を大きく変化させる虞があるが、この遮蔽により、コイル400の近傍に磁場が発生し難くなり(即ち、コイル400に磁力線が到達し難くなり)、コイル400の所定のインダクタンス値が保持される。インダクタンス値が安定に保持されれば、例えば素子402に対するコイル400の干渉の度合いを一定に保持できることになる。従って、この半導体装置1001によれば、素子402を不安定にするようなコイル400の干渉を抑制しつつ、実装効率を向上させることができる。
===導電パターンを備えた半導体モジュール===
前述した半導体装置1(図2A)を回路基板300に実装する際に、回路素子16であるスパイラルインダクタ(平面状コイル)が、回路基板(実装基板)300上のダミーパターン(導電パターン)500と対向するように実装されてもよい。
図9の断面模式図に例示されるように、本実施の形態の半導体モジュール2は、半導体装置1002と、ダミーパターン500を有する回路基板300と、からなるものである。半導体装置1002は、主として、素子(電子デバイス)402が形成された、チップとしての半導体基板401と、貫通電極406a、406bと、コイル(インダクタ)400と、を備えて構成されており、回路基板300に実装される際に、コイル400の形成位置と、回路基板300上のダミーパターン500の形成位置とが対向するようになっている。尚、本実施の形態の半導体装置1002は、ダミーパターン420(図8)を備えていない以外は、図8に例示された半導体装置1001と同じ構成を備えたものである。また、本実施の形態の半導体装置1002の裏面(+Z側の面)の電極415は、回路基板300上に形成された導電路310と、例えばはんだバンプ(又はボール)412を介して電気的に接続されている。
本実施の形態の半導体モジュール2によれば、コイル400と相互インダクタンス結合し得る主たる導電体は、回路基板300上におけるコイル400の形成位置と対向する位置に形成されるダミーパターン500である。よって、半導体装置1002を回路基板300に実装するに際し、コイル400が所定のインダクタンス特性を有するように回路基板300上のダミーパターン500を設計すれば、コイル400の所定のインダクタンス特性が保持される。また、本実施の形態の半導体モジュール2によれば、半導体基板401は+Z方向の磁力線を遮蔽し、ダミーパターン500は−Z方向の磁力線を遮蔽するため、コイル400の所定のインダクタンス特性が保持される。インダクタンス値が安定に保持されれば、例えば素子402に対するコイル400の干渉の度合いを一定に保持できることになる。従って、本実施の形態の半導体モジュール2によれば、素子402を不安定にするようなコイル400の干渉を抑制しつつ、半導体装置1002の実装効率を向上させることができる。
===半導体装置の製造方法===
前述した構成を備える半導体装置1001、1002の製造方法について説明する。尚、以下の説明では、半導体基板401としてシリコン基板を用いるものとする。また、ベースとなるウェハとして、表面及び裏面に熱酸化法やプラズマCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)、スパッタリング法等により5μm厚のシリコン酸化膜(SiO)による絶縁層155”,156”が施された、130μm厚のシリコンウェハを用いるものとする。また、半導体基板401の表面には、熱酸化法やCVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタ、リソグラフィ、不純物拡散等の前工程により、MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造又はBIP(Bipolar)構造の能動素子や集積回路等の電子デバイスが形成されているものとする。
<<<貫通電極>>>
図10において、半導体基板401に貫通電極(例えば、貫通電極406a、406b)を形成するプロセスを示している。前述したように、半導体基板401の裏面(拡散により形成された表面と反対の面)には、シリコン酸化膜(SiO)や絶縁性の樹脂膜等の絶縁層155”が形成されている。貫通電極の形成に際しては、先ずこの裏面の貫通電極が形成される部分(40μm径)以外の部分にフォトレジスト(PR)を施した後、四フッ化炭素(CF)等のエッチングガスを用いてエッチングを行い、貫通電極が形成される部分に形成されている絶縁層155”を除去する。貫通電極が形成される部分に形成されている絶縁層155”が除去された後の状態を図10(a)に示している。尚、電極MLは、金属材料からなる電極又は配線であり、例えば、Al、Cu、又は、下地から順にTi−TiN−Alを形成してなる層等からなるものである。
次に、六フッ化炭素(CF)等のエッチングガスを用いてエッチングを行うことにより、半導体基板401に貫通孔151”を形成する(図10(b))。これにより、貫通孔151”の底部に絶縁層156”が露出する。ここでは、絶縁層156”の例えばシリコン酸化膜と、半導体基板401のシリコンとでは、エッチングレートが異なるため、図10(b)の例示では、オーバーエッチングにより、絶縁層156”側で若干横方向に広がっている。
次に、四フッ化炭素(CF)等のエッチングガスを用いてエッチングを行い、貫通孔151”の底部に露出する部分となる部分の絶縁層156”を除去する(図10(c))。ここでは、電極MLが底部から露出することになる。
次に、貫通孔151”の内側面に露出しているシリコン表面を絶縁するべく、貫通孔151”の内側面にCVD(Chemical Vapor Deposition)、熱酸化法、スパッタ法等により、SiOからなる絶縁膜157”を形成する(図10(d))。尚、この工程を行うことにより、貫通孔151”の底部に再びSiO158”が付着してしまうこととなる。
次に、貫通孔151”の底部に付着したSiO158”を除去する。この際、貫通孔151”の表面近傍に形成されている絶縁膜157”が剥がれてしまわないように、予めCVD、熱酸化法、スパッタ法等により貫通孔151”の表面近傍に保護膜159”を形成しておく(図10(e))。ただし、この保護膜159”の形成は必須ではなく、これを使用しない場合もある。
続いて、裏面から異方性エッチングを行う。これにより貫通孔151”の底部に形成されているSiO158”が除去されることとなる。異方性エッチングにより、側壁よりも底部の方がエッチングされやすいため、絶縁膜156”に対し、貫通孔151”の開口部と実質同じサイズの開口部を形成するエッチングが可能である。これにより、貫通孔151”の開口部に保護膜159”を形成しておけば、絶縁膜156”側に対し、この保護膜159”で狭められた、より小さい開口部が内側に形成される。図10(f)にSiO158”が除去された後の状態を示す。
次に、CVDによって貫通孔151”の内側面に、下地から順にTiN又はTi、TiNを形成してなるバリア層152”を形成する。(図10(g))。尚、このバリア層152”は、バリア層として機能すればよいため、例えば他の金属でもよい。
次に、CVD法又は無電解めっき等の成膜法で導電層を形成する。つまり、バリア層152”の表面に導電材153”をめっきする(図10(h))。以上の工程を経ることにより、半導体基板401に貫通電極(例えば、貫通電極406a、406b)が形成されることとなる。
<<<裏面パターン>>>
次に、以上のような貫通電極が形成された半導体基板401の裏面に裏面パターン(例えば、電極415)を形成する。裏面パターンを形成する際のプロセスフローは、図4に例示されるものと略同様であるため、同図に基づいて説明する。
裏面パターンの形成に際しては、先ず、図10(h)で説明したように、半導体基板401の裏面の全面に導電材となるCuをめっきする(S410)。次に、裏面の全面にフォトレジストを施し(S411)、露光・現像を行って裏面パターンとなる部分をマスクする(S412)。次に、エッチングを行って、裏面パターンとなる部分以外の部分のCu及びバリア層152”を除去する(S413)。次に、フォトレジストを除去する(S414)。以上により、半導体基板401の裏面に裏面パターンが形成される。ここで、図9に例示されるように、裏面にはんだバンプ(又はボール)412が形成される場合は、裏面パターンにおいて、はんだバンプ(又はボール)412とコンタクトする領域を除いて、例えばソルダーレジスト413が形成され、その開口部にはんだバンプ(又はボール)412等が形成される。ここで、はんだバンプ(又はボール)412と電極415のCuとの間には、Ni等のバリアが形成されてもよい。尚、図8に例示される半導体装置1001の場合、前述したように、コイル400は、貫通電極406a、406b及び電極415の形成と同時に形成されてもよいし、別途形成されてもよい。
<<<表面パターン>>>
次に、半導体基板401の表面に表面パターン(例えば、電極404、405)を形成する。表面パターンを形成する際のプロセスフローは、図5に例示されるものと略同様であるため、同図に基づいて説明する。
表面パターンの形成に際しては、先ず、半導体基板401の表面の全面に導電材となるCuをめっきする(S510)。当然のことであるが、半導体基板401上には、絶縁層を介して複数層の電極や配線等が形成されて、通常のディスクリートデバイス又はLSIデバイスをなすものである。そして、その上には、例えば絶縁性樹脂やSiN等の絶縁層が形成され、この絶縁層を介して、所望の電極と電気的に接続されてなるCuが全面に形成されることになる。この表面にフォトレジストを施して(S511)、露光・現像を行うことにより表面パターンを形成する部分をマスクする(S512)。次にエッチングを行って表面パターンを形成する部分以外の部分に施されているCuを除去する(S513)。そして更にフォトレジストを除去する(S514)。以上により、半導体基板401の表面に表面パターンが形成される。
前述した回路素子16(図1)と同様の回路素子(不図示)は、以上のプロセスを経た後、半導体基板401に実装されることになる。また必要に応じて、回路素子と半導体基板401との間を電気的に接続するためのワイヤーボンディング(不図示)等を介した配線処理が施される。尚、この回路素子が前述したコイル400のような場合、この回路素子は、図10に例示される裏面パターンの形成プロセスと同様のプロセスで形成される。
以上のプロセスの後は、半導体基板401の表面側に更にソルダーレジスト(不図示)が施される。また、表面側にはんだバンプ(又はボール)412が形成されてもよい。その後、ダイシングを行ってチップ化することにより半導体装置1001、1002が完成する。
尚、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
前述した回路素子16、160は、例えば抵抗やインダクタ、コンデンサ等の受動素子であるが、これに限定されるものではなく、例えば水晶振動子であってもよい。
また、前述した実施の形態では、半導体装置1001、1002は、回路基板300に対し、はんだバンプ412を介して実装されるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、半導体装置1001、1002と回路基板300とがワイヤーボンディングで電気的に接続されるものであってもよい。但し、はんだバンプ412を使用した方が、実装効率をより向上させることができる。
一実施形態として説明する半導体装置1の断面模式図である。 一実施形態として説明する、回路素子16が裏面パターン15自体によって構成される半導体装置1の一例を示す図である。 一実施形態として説明する、回路素子16が裏面パターン15自体によって構成される半導体装置1の一例であり、半導体基板10と裏面パターン15との間に緩衝層21を介在させるようにした場合の一例を示す図である。 一実施形態として説明する半導体基板10に貫通電極13を形成するプロセスを説明する図である。 一実施形態として説明する裏面パターン15を形成するためのプロセスフローである。 一実施形態として説明する表面パターン17を形成するためのプロセスフローである。 一実施形態として説明する半導体装置1’の断面模式図である。 一実施形態として説明する回路基板300上に実装された半導体装置1’の断面模式図である。 一実施形態として説明する半導体装置1001の断面模式図である。 一実施形態として説明する半導体モジュール2の断面模式図である。 一実施形態として説明する半導体基板401に貫通電極を形成するプロセスを説明する図である。
符号の説明
1’、1001、1002 半導体装置
2 半導体モジュール
100 半導体基板
130 貫通電極
140 電子デバイス
150 裏面パターン
160 回路素子
170 表面パターン
180 はんだバンプ
200、413 ソルダーレジスト
220、420 ダミーパターン
230 半導体部品
300 回路基板
310 導電路
400 コイル
401 半導体基板
403、408 絶縁層
404 エミッタ電極
405 ベース電極
406a、406b 貫通電極
407a、407b コンタクト電極
409 シリコン酸化膜
410 絶縁性樹脂
412 はんだバンプ
415 電極
500 ダミーパターン

Claims (10)

  1. 表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、
    前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、
    前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、
    前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と相反する前記半導体基板の表面側の位置に形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンと、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記導電パターンは、絶縁材料を介して前記半導体基板の表面と接続されることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記半導体基板の表面側の前記導電パターンは回路基板上の半導体部品と対向し、
    前記貫通電極は、はんだバンプを介して前記回路基板上の電極と接続される、ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記半導体基板の裏面側の前記インダクタは回路基板上の半導体部品と対向し、
    前記貫通電極は、はんだバンプを介して前記回路基板上の電極と接続される、ことを特徴とする半導体装置。
  5. 表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、
    前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、
    前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、
    前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と対向する位置に絶縁材料を介して形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンと、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置であって、
    前記半導体基板は、当該半導体基板の表面側から裏面側へ向かう磁力線を遮蔽するための素材からなり、
    前記導電パターンは、前記半導体基板の裏面側から表面側へ向かう磁力線を遮蔽するための素材からなる、
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項5又は6に記載の半導体装置であって、
    前記半導体基板の裏面と前記インダクタとの間に形成される、前記半導体基板の裏面と前記インダクタとの間の応力を低減するための緩衝層、を有することを特徴とする半導体装置。
  8. 表面側に電子デバイスが形成されてなる半導体基板と、前記半導体基板の裏面側に形成されるインダクタと、前記半導体基板の表面と裏面との間を貫通し、前記電子デバイスと前記インダクタとを電気的に接続する貫通電極と、を有する半導体装置と、
    前記半導体基板の裏面側の前記インダクタの形成位置と対向する位置に形成される、前記インダクタのインダクタンスを安定化させるための導電パターンを有し、前記半導体装置が実装される実装基板と、
    からなることを特徴とする半導体モジュール。
  9. 請求項8に記載の半導体モジュールであって、
    前記半導体基板は、当該半導体基板の表面側から裏面側へ向かう磁力線を遮蔽するための素材からなり、
    前記導電パターンは、前記半導体基板の裏面側から表面側へ向かう磁力線を遮蔽するための素材からなる、
    ことを特徴とする半導体モジュール。
  10. 請求項8又は9に記載の半導体モジュールであって、
    前記半導体基板の裏面と前記インダクタとの間に形成される、前記半導体基板の裏面と前記インダクタとの間の応力を低減するための緩衝層、を有することを特徴とする半導体モジュール。
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