JP2008084953A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】基板を効率良く良好に処理できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、露光ビームを射出する第1光学部材と、第1光学部材の光射出側で移動可能な第1物体と、第1光学部材の光射出側で第1物体と独立して移動可能な第2物体と、第1物体及び第2物体の少なくとも一方を移動可能に支持する第1ガイド面を有する第1ガイド部材と、第1ガイド部材とは別に設けられ、第1物体及び第2物体の少なくとも一方を移動可能に支持する第2ガイド面を有する第2ガイド部材と、第1物体及び第2物体の位置に応じて、第1ガイド部材及び第2ガイド部材の少なくとも一方を移動する駆動装置とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を露光する露光装置、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献1〜4に開示されているような、基板を保持する基板ステージを複数(2つ)備えたマルチステージ型(ツインステージ型)の露光装置が知られている。
特表2000−511704号公報 特開2000−323404号公報 特表2001−513267号公報 特開2002−158168号公報
マルチステージ型の露光装置は、複数の基板ステージを露光ステーションに順次配置する動作を実行するが、例えば第1の基板ステージに保持された基板の露光中に、第2の基板ステージが振動を発生すると、その振動が第1の基板ステージに外乱として作用し、第1の基板ステージの基板の露光精度を劣化させる可能性がある。一方、第2の基板ステージによる振動の発生を抑制するために、例えば第1の基板ステージに保持された基板の露光中に、第2の基板ステージの移動を停止すると、露光装置全体の処理効率が低下する可能性がある。そのため、処理効率の低下を招くことなく、基板の露光を精度良く実行できる技術の案出が望まれる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、基板を効率良く良好に処理できる露光装置、及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、基板(P)に露光ビーム(EL)を照射して基板(P)を露光する露光装置において、露光ビーム(EL)を射出する第1光学部材(8)と、第1光学部材(8)の光射出側で移動可能な第1物体(1)と、第1光学部材(8)の光射出側で第1物体(1)と独立して移動可能な第2物体(2)と、第1物体(1)及び第2物体(2)の少なくとも一方を移動可能に支持する第1ガイド面(11G)を有する第1ガイド部材(11)と、第1ガイド部材(11)とは別に設けられ、第1物体(1)及び第2物体(2)の少なくとも一方を移動可能に支持する第2ガイド面(12G)を有する第2ガイド部材(12)と、第1物体(1)及び第2物体(2)の位置に応じて、第1ガイド部材(11)及び第2ガイド部材(12)の少なくとも一方を移動する駆動装置(13)と、を備えた露光装置(EX)が提供される。
本発明の第1の態様によれば、基板を効率良く良好に処理できる。
本発明の第2の態様に従えば、上記態様の露光装置(EX)を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、基板を効率良く良好に処理できる露光装置を用いてデバイスを製造できる。
本発明によれば、基板を効率良く良好に処理でき、デバイスの生産性を向上できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。本実施形態においては、露光装置EXが、例えば特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報、特表2000−511704号公報、特開2000−323404号公報、特開2000−505958号公報、特表2001−513267号公報、特開2002−158168号公報等に開示されているような、基板Pを保持しながら移動可能な複数(2つ)の基板ステージ1、2を備えたマルチステージ型(ツインステージ型)の露光装置である場合を例にして説明する。すなわち、本実施形態においては、露光装置EXは、基板Pを保持しながら移動可能な第1基板ステージ1と、第1基板ステージ1と独立して、基板Pを保持しながら移動可能な第2基板ステージ2とを有する。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持ながら移動可能なマスクステージ3と、基板Pを保持しながら移動可能な第1基板ステージ1と、第1基板ステージ1と独立して、基板Pを保持しながら移動可能な第2基板ステージ2と、マスクステージ3を移動するマスクステージ駆動システム4と、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2を移動する基板ステージ駆動システム5と、各ステージ1、2、3の位置情報を計測するレーザ干渉計を含む計測システム6と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
なお、ここでいう基板Pは、デバイスを製造するための基板であって、半導体ウエハ等の基材に感光材(フォトレジスト)等の膜が形成されたものを含む。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。また、本実施形態においては、マスクMとして透過型のマスクを用いるが、反射型のマスクを用いることもできる。
また、露光装置EXは、基板Pに露光光ELを照射する露光ステーションST1と、露光に関する所定の計測及び基板Pの交換を行う計測ステーションST2とを備えている。第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2のそれぞれは、基板Pを保持しながら、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間で移動可能である。
露光ステーションST1には、照明系IL、マスクステージ3、及び投影光学系PL等が配置されている。投影光学系PLは、複数の光学素子を有し、それら複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子8は、露光光ELを射出する光射出面(下面)を有する。第1基板ステージ1は、露光光ELを射出する投影光学系PLの終端光学素子8の光射出側(投影光学系PLの像面側)で移動可能である。第2基板ステージ2は、投影光学系PLの終端光学素子8の光射出側(投影光学系PLの像面側)で、第1基板ステージ1と独立して移動可能である。
計測ステーションST2には、基板Pの位置情報を取得するためのアライメント系9、及びフォーカス・レベリング検出系10等、基板Pの露光に関する計測を実行可能な各種計測装置が配置されている。アライメント系9は、複数の光学素子を有し、それら光学素子を用いて、基板Pの位置情報を取得する。フォーカス・レベリング検出系10も、複数の光学素子を有し、それら光学素子を用いて、基板Pの位置情報を取得する。
また、不図示であるが、計測ステーションST2の近傍には、基板Pの交換を行うための搬送システムが設けられている。制御装置7は、搬送システムを用いて、計測ステーションST2の基板交換位置(ローディングポジション)に移動した第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)より露光処理済みの基板Pをアンロード(搬出)するとともに、露光処理されるべき基板Pを第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)にロード(搬入)するといった基板交換作業を行うことができる。
本実施形態においては、露光装置EXは、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方を移動可能に支持する第1ガイド面11Gを有する第1ガイド部材(第1定盤)11と、第1ガイド部材11とは別に設けられ、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方を移動可能に支持する第2ガイド面12Gを有する第2ガイド部材(第2定盤)12とを備えている。第1ガイド部材11は露光ステーションST1に配置され、第2ガイド部材12は計測ステーションST2に配置されている。本実施形態においては、第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gのそれぞれは、XY平面とほぼ平行である。
また、露光装置EXは、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動するガイド部材駆動システム13を備えている。後述するように、本実施形態においては、ガイド部材駆動システム13は、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の位置に応じて、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。
また、本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、露光光ELの光路空間を液体LQで満たすように、液体LQの液浸空間LSを形成可能なノズル部材14を備えている。露光光ELの光路空間は、露光光ELが進行する光路を含む空間である。液浸空間LSは、液体LQで満たされた空間である。露光装置EXは、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。
ノズル部材14は、例えば特開2004−289126号公報、特開2004−289128号公報等に開示されているようなシール部材を含み、露光光ELの光路空間に対して液体LQの供給及び回収を行う流路を備えている。なお、図においては、流路の図示を省略してある。流路には、その流路を介して露光光ELの光路空間に液体LQを供給する液体供給装置及び液体LQを回収する液体回収装置が接続される。液体供給装置は、流路を介して液浸空間LSを形成するための液体LQを露光光ELの光路空間に供給可能であり、液体回収装置は、液浸空間LSの液体LQを流路を介して回収可能である。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
なお、ノズル部材14として、例えば国際公開第2004/086468号パンフレット、国際公開第2005/024517号パンフレットに開示されているような構成のものを用いることもできる。
ノズル部材14は、そのノズル部材14と対向する物体との間に液浸空間LSを形成可能である。本実施形態においては、ノズル部材14は、投影光学系PLの終端光学素子8の近傍に配置されており、終端光学素子8の光射出側(投影光学系PLの像面側)において、露光光ELが照射可能な位置に配置された物体との間、すなわち終端光学素子8の光射出面と対向する位置に配置された物体との間に液浸空間LSを形成可能である。ノズル部材14は、その物体との間で液体LQを保持することによって、終端光学素子8の光射出側の露光光ELの光路空間、具体的には終端光学素子8と物体との間の露光光ELの光路空間を液体LQで満たすように、液体LQの液浸空間LSを形成する。
ノズル部材14及び終端光学素子8と対向可能な物体は、終端光学素子8の光射出側で移動可能な物体を含む。本実施形態においては、ノズル部材14及び終端光学素子8と対向可能な物体は、終端光学素子8の光射出側で移動可能な第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方を含む。また、ノズル部材14及び終端光学素子8と対向可能な物体は、第1、第2基板ステージ1、2に保持された基板Pも含む。第1、第2基板ステージ1、2のそれぞれは、ノズル部材14及び終端光学素子8と対向する位置に移動可能であり、ノズル部材14は、その第1、第2ステージ1、2との間で液体LQを保持することによって、終端光学素子8の光射出側の露光光ELの光路空間を液体LQで満たすように、ノズル部材14及び終端光学素子8と第1、第2基板ステージ1、2との間で液体LQの液浸空間LSを形成可能である。
本実施形態においては、ノズル部材14は、物体の表面の一部の領域(局所的な領域)が液浸空間LSの液体LQで覆われるように、終端光学素子8及びノズル部材14と、物体(第1基板ステージ1、第2基板ステージ2、基板Pの少なくとも1つ)との間に液浸空間LSを形成する。すなわち、本実施形態においては、露光装置EXは、少なくとも基板Pの露光中に、基板P上の一部の領域が液浸空間LSの液体LQで覆われるように、終端光学素子8及びノズル部材14と基板Pとの間に液浸空間LSを形成する局所液浸方式を採用する。
計測ステーションST2のアライメント系9は、物体(第1基板ステージ1、第2基板ステージ2、基板Pの少なくとも1つ)と対向可能な光学素子15を有する。アライメント系9は、基板Pの位置情報を取得するために、その光学素子15を介して、基板P上のアライメントマーク、第1、第2基板ステージ1、2上の基準マーク等を検出する。
以下の説明において、露光ステーションST1に配置されている露光光ELを射出する投影光学系PLの終端光学素子8を適宜、第1光学素子8、と称し、計測ステーションST2に配置されている基板Pの位置情報を取得するためのアライメント系9の光学素子15を適宜、第2光学素子15、と称する。また、第1光学素子8と対向する位置を適宜、第1位置、と称し、第2光学素子15と対向する位置を適宜、第2位置、と称する。
したがって、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2のそれぞれは、第1光学素子8と対向する第1位置、及び第2光学素子15と対向する第2位置を含む第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの所定領域内で、基板Pを保持しながら移動可能である。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。露光装置EXは、基板Pを投影光学系PLの投影領域に対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域に対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。これにより、基板PにはマスクMのパターンの像が投影される。
露光装置EXは、例えばクリーンルーム内の床面上に設けられたコラム16、及びコラム16上に防振装置17を介して設けられた支持フレーム18を含むボディ19を備えている。コラム16は、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12を防振装置20、21を介して支持する支持面16Gを有する。支持フレーム18は、投影光学系PL、アライメント系9、及びフォーカス・レベリング10系等を支持する。第1ガイド部材11と支持面16Gとの間の防振装置20、及び第2ガイド部材12と支持面16Gとの間の防振装置21のそれぞれは、所定のアクチュエータ及びダンパ機構を備えたアクティブ防振装置を含む。
照明系ILは、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ3は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動システム4により、マスクMを保持しながら、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。マスクステージ3(マスクM)の位置情報は、計測システム6のレーザ干渉計6Mによって計測される。レーザ干渉計6Mは、マスクステージ3上に設けられた計測ミラー3Rを用いて、マスクステージ3のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。制御装置7は、計測システム9の計測結果に基づいてマスクステージ駆動システム4を駆動し、マスクステージ3に保持されているマスクMの位置を制御する。
投影光学系PLは、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。投影光学系PLは、複数の光学素子を有しており、それら光学素子は鏡筒PKで保持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXはZ軸方向と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
照明系ILより射出され、マスクMを通過した露光光ELは、投影光学系PLの物体面側からその投影光学系PLに入射する。投影光学系PLは、物体面側から入射した露光光ELを、第1光学素子8の光射出面(下面)より射出して、基板Pに照射可能である。
次に、図2、図3、及び図4を参照しながら、第1、第2基板ステージ1、2、及び基板ステージ駆動システム5について説明する。図2(A)は、第1基板ステージ1を上方から見た平面図、図2(B)は、第1基板ステージ1の側面図である。図3(A)は、第2基板ステージ2を上方から見た平面図、図3(B)は、第2基板ステージ2の側面図である。図4は、第1、第2基板ステージ1、2、及び基板ステージ駆動システム5を上方から見た平面図である。
図2に示すように、第1基板ステージ1は、ステージ本体22と、ステージ本体22に支持され、基板Pを着脱可能に保持する基板ホルダを有する第1基板テーブル23とを有する。図2(B)に示すように、ステージ本体22の下面には、例えば国際公開第2006/009254号パンフレットに開示されているような、気体静圧軸受24を備えた支持装置25が設けられている。第1基板ステージ1のステージ本体22と第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの少なくとも一方との間には、支持装置25によって、第1気体軸受26が形成される。第1基板ステージ1(ステージ本体22)は、第1気体軸受26によって、第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの少なくとも一方に非接触で支持される。
第1基板テーブル23は凹部を有し、基板ホルダはその凹部に配置されている。第1基板テーブル23の凹部の周囲の上面27はほぼ平坦であり、基板ホルダに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)である。すなわち、第1基板テーブル23は、その第1基板テーブル23の基板ホルダに保持された基板Pの表面とほぼ面一の上面27を有する。第1基板ステージ1は、基板ステージ駆動システム5により、第1基板テーブル23の基板ホルダで基板Pを保持しながら、第1、第2ガイド部材11、12上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。
図3に示すように、第2基板ステージ2は、ステージ本体28と、ステージ本体28に支持され、基板Pを着脱可能に保持する基板ホルダを有する第2基板テーブル29とを有する。図3(B)に示すように、ステージ本体28の下面には、例えば国際公開第2006/009254号パンフレットに開示されているような、気体静圧軸受30を備えた支持装置31が設けられている。第2基板ステージ2のステージ本体28と第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの少なくとも一方との間には、支持装置31によって、第2気体軸受32が形成される。第2基板ステージ2(ステージ本体28)は、第2気体軸受32によって、第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの少なくとも一方に非接触で支持される。
第2基板テーブル29は凹部を有し、基板ホルダはその凹部に配置されている。第2基板テーブル29の凹部の周囲の上面33はほぼ平坦であり、基板ホルダに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)である。すなわち、第2基板テーブル29は、その第2基板テーブル29の基板ホルダに保持された基板Pの表面とほぼ面一の上面33を有する。第2基板ステージ2は、基板ステージ駆動システム5により、第2基板テーブル29の基板ホルダで基板Pを保持しながら、第1、第2ガイド部材11、12上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。
本実施形態においては、第1基板ステージ1と第2基板ステージ2とはほぼ同じ形状及び大きさであって、ほぼ同じ構成を有する。本実施形態においては、第1、第2基板ステージ1、2の第1、第2基板テーブル23、29のそれぞれは、XY平面内においてほぼ矩形状である。
基板ステージ駆動システム5は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2のそれぞれを移動可能である。基板ステージ駆動システム5は、第1ガイド部材11の第1ガイド面11G及び第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gの少なくとも一方で、各基板ステージ1、2を移動可能である。
基板ステージ駆動システム5は、複数のリニアモータ34、35、36、37を備えている。基板ステージ駆動システム5は、Y軸方向に延びる一対のY軸ガイド部材38、39を備えている。Y軸ガイド部材38、39のそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。一方のY軸ガイド部材38は、スライド部材40をY軸方向に移動可能に支持し、他方のY軸ガイド部材39は、スライド部材41をY軸方向に移動可能に支持する。スライド部材40、41のそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、コイルユニットを有するスライド部材40、及び磁石ユニットを有するY軸ガイド部材38によって、ムービングコイル型のY軸リニアモータ34が形成される。同様に、コイルユニットを有するスライド部材41、及び磁石ユニットを有するY軸ガイド部材39によって、ムービングコイル型のY軸リニアモータ35が形成される。
また、基板ステージ駆動システム5は、X軸方向に延びる一対のX軸ガイド部材42、43を備えている。X軸ガイド部材42、43のそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。一方のX軸ガイド部材42は、第1基板ステージ1のステージ本体22をX軸方向に移動可能に支持し、他方のX軸ガイド部材43は、第2基板ステージ2のステージ本体28をX軸方向に移動可能に支持する。第1基板ステージ1のステージ本体22は、X軸ガイド部材42を配置可能な開口22Kを有し、その開口22Kの内側に、複数の永久磁石を有する磁石ユニット44を備えている。同様に、第2基板ステージ2のステージ本体28は、X軸ガイド部材43を配置可能な開口28Kを有し、その開口28Kの内側に、複数の永久磁石を有する磁石ユニット45を備えている。すなわち、本実施形態においては、ステージ本体22の磁石ユニット44、及びコイルユニットを有するX軸ガイド部材42によって、ムービングマグネット型のX軸リニアモータ36が形成される。同様に、ステージ本体28の磁石ユニット45、及びコイルユニットを有するX軸ガイド部材43によって、ムービングマグネット型のX軸リニアモータ37が形成される。
一方のX軸ガイド部材42の一端は、Y軸リニアモータ34のスライド部材40に固定され、他方のXガイド部材43の一端は、Y軸リニアモータ35のスライド部材41に固定されている。したがって、X軸ガイド部材42は、Y軸リニアモータ34によってY軸方向に移動可能であり、X軸ガイド部材43は、Y軸リニアモータ35によってY軸方向に移動可能である。
基板ステージ駆動システム5は、X軸リニアモータ36によって、第1基板ステージ1(ステージ本体22)をX軸方向に移動し、Y軸リニアモータ34によって、X軸リニアモータ36のX軸ガイド部材42をY軸方向に移動することによって、X軸ガイド部材42と一緒に、第1基板ステージ1(ステージ本体22)をY軸方向に移動する。また、基板ステージ駆動システム5は、X軸リニアモータ37によって、第2基板ステージ2(ステージ本体28)をX軸方向に移動し、Y軸リニアモータ35によって、X軸リニアモータ37のX軸ガイド部材43をY軸方向に移動することによって、X軸ガイド部材43と一緒に、第2基板ステージ2(ステージ本体28)をY軸方向に移動する。
基板ステージ駆動システム5は、リニアモータ34、36によって、第1基板ステージ1を、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間で移動可能であり、リニアモータ35、37によって、第2基板ステージ2を、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間で移動可能である。
また、本実施形態においては、第1、第2基板テーブル23、29は、ステージ本体22、28に移動可能に支持されている。不図示であるが、第1基板テーブル23とステージ本体22との間には、ボイスコイルモータ等のアクチュエータが複数配置されている。基板ステージ駆動システム5は、第1基板テーブル23とステージ本体22との間に配置されている複数のアクチュエータによって、ステージ本体22に対して、第1基板テーブル23を、6自由度の方向に移動可能(微動可能)である。同様に、第2基板テーブル29とステージ本体23との間には、ボイスコイルモータ等のアクチュエータが複数配置されている。基板ステージ駆動システム5は、第2基板テーブル29とステージ本体28との間に配置されている複数のアクチュエータによって、ステージ本体28に対して、第2基板テーブル29を、6自由度の方向に移動可能(微動可能)である。
このように、本実施形態においては、基板ステージ駆動システム5は、第1基板テーブル23及び第2基板テーブル29のそれぞれを、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。
なお、本実施形態においては、ステージ本体22、28と基板テーブル23、29とは、相対的に移動可能であるが、ステージ本体22、28と基板テーブル23、29とは一体でもよい。
なお、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2を駆動する基板ステージ駆動システム5としては、例えば特開2003−17404号公報、特開2005−32812号公報に開示されているような構成のものを用いることもできる。
次に、第1ガイド部材11、第2ガイド部材12、及び第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12を移動するガイド部材駆動システム13について説明する。
第1ガイド部材11は、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方を移動可能に支持する第1ガイド面11Gを有する。第2ガイド部材12は、第1ガイド部材11とは別の部材であって、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方を移動可能に支持する第2ガイド面12Gを有する。第1ガイド部材11は、露光光ELを射出する第1光学素子8を有する露光ステーションST1に配置され、第2ガイド部材12は、基板Pの位置情報を取得するための第2光学素子15を有する計測ステーションST2に配置されている。
ガイド部材駆動システム13は、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の位置に応じて、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。本実施形態においては、ガイド部材駆動システム13は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との距離(ギャップ)G1を調整する。
ガイド部材駆動システム13は、所定のタイミングで、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gと第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gの少なくとも一部とが接触するように、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。また、ガイド部材駆動システム13は、別のタイミングで、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とが離れるように、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。
基板ステージ駆動システム5は、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とが接触したとき、各リニアモータ34、35、36、37によって、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方を、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの間で移動可能である。
ガイド部材駆動システム13は、第1ガイド部材11を第2ガイド部材12に対して接近する方向及び離れる方向に移動可能な第1駆動システム46と、第2ガイド部材12を第1ガイド部材11に対して接近する方向及び離れる方向に移動可能な第2駆動システム47とを備えている。
第1ガイド部材11は、第2ガイド部材12と対向する第1対向面11Tを有し、第2ガイド部材12は、第1ガイド部材11と対向する第2対向面12Tを有する。本実施形態においては、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とはY軸方向に沿って配置されており、第1対向面11Tは、第1ガイド部材11の+Y側の側面であり、第2対向面12Tは、第2ガイド部材12の−Y側の側面である。そして、第1駆動システム46は、第1ガイド部材11を、少なくともY軸方向に移動可能であり、第2駆動システム47は、第2ガイド部材12を、少なくともY軸方向に移動可能である。
第1駆動システム46は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、第1ガイド部材11を少なくともY軸方向に移動可能である。本実施形態においては、第1駆動システム46は、複数のリニアモータ46A、46Bを備えている。第1駆動システム46のリニアモータ46A、46Bのそれぞれは、第1ガイド部材11のうち、第1対向面11Tと反対側の−Y側の側面11Sに設けられた可動子46Mと、その可動子46Mに対応するように、コラム16に設けられた固定子46Cとを有する。本実施形態においては、可動子46Mのそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。固定子46Cのそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、コイルユニットを有する固定子46C、及び磁石ユニットを有する可動子46Mによって、第1ガイド部材11を少なくともY軸方向に移動可能なムービングマグネット型のリニアモータ46A、46Bが形成される。
第2駆動システム47は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、第2ガイド部材12を少なくともY軸方向に移動可能である。本実施形態においては、第2駆動システム47は、複数のリニアモータ47A、47Bを備えている。第2駆動システム47のリニアモータ47A、47Bのそれぞれは、第2ガイド部材12のうち、第2対向面12Tと反対側の+Y側の側面12Sに設けられた可動子47Mと、その可動子47Mに対応するように、コラム16に設けられた固定子47Cとを有する。本実施形態においては、可動子47Mのそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。固定子47Cのそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、コイルユニットを有する固定子47C、及び磁石ユニットを有する可動子47Mによって、第2ガイド部材12を少なくともY軸方向に移動可能なムービングマグネット型のリニアモータ47A、47Bが形成される。
本実施形態においては、露光装置EXは、第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)を第1ガイド部材11上に配置してその第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)に保持された基板Pを露光する動作と、第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)を第2ガイド部材12上に配置してその第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)に保持された基板Pを計測する動作の少なくとも一部とを並行して行う。ガイド部材駆動システム13は、第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)に保持された基板Pの露光中、及び第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)に保持された基板Pの計測中の少なくとも一方で、図4に示すように、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とが離れるように、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。本実施形態においては、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とが離れたときの、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との距離(ギャップ)G1は、約5mmである。
また、図5の模式図に示すように、ガイド部材駆動システム13は、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1ガイド部材11の第1ガイド面11G及び第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gの一方の面から他方の面に移動するときに、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とを接触させるように、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。
図6及び図7は、第1ガイド部材11の第1対向面11T及び第2ガイド部材12の第2対向面12Tの近傍を示す拡大図である。図6は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とが離れている状態を示す図である。図7は、第1ガイド部材11の第1対向面11Tと第2ガイド部材12の第2対向面12Tとが接近して、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gと第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gの少なくとも一部とが接触した状態を示す図である。
図6及び図7に示すように、露光装置EXは、第1対向面11T及び第2対向面12Tの少なくとも一方に配置された弾性部材48を有する。本実施形態においては、弾性部材48は、第2ガイド部材12の第2対向面12Tの上部に配置されている。弾性部材48は、例えばゴム等を含む合成樹脂で形成されており、柔軟性及び可撓性を有する。また、本実施形態においては、第1ガイド部材11の第1対向面11Tの上部の所定領域には、第2ガイド部材12に向かって突出する凸部49が形成されている。凸部49の上面は、第1ガイド面11Gの一部を形成する。
第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とを接触させるために第1ガイド部材11の第1対向面11Tと第2ガイド部材12の第2対向面12Tとを接近させたとき、第1対向面11Tの凸部49と第2対向面12Tに設けられた弾性部材48とが当たる。第2ガイド部材12の弾性部材48は、第1ガイド部材11の凸部49と当たったときの衝撃を吸収する。また、弾性部材48は、凸部49と接触したときの、その凸部49との密着性を高める。したがって、弾性部材48と凸部49とが接触したとき、弾性部材48と凸部49との間の気体の流通(気体の漏れ)が抑制される。
なお、ここでは、弾性部材48は、第2ガイド部材12の第2対向面12Tに配置されているが、第1ガイド部材11の第1対向面11Tの所定位置(例えば凸部49)に配置してもよい。また、第1対向面11Tと第2対向面12Tとの両方に弾性部材を設けてもよい。
また、露光装置EXは、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を調整する位置調整装置50を有している。位置調整装置50は、ガイド部材駆動システム13によって、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とを接触させるように第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動したときの、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を調整する。
本実施形態においては、位置調整装置50は、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gと第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gとの位置関係を調整する。具体的には、位置調整装置50は、第1、第2ガイド面11G、12Gの法線方向(Z軸方向)及び傾斜方向(θY方向)における第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの位置関係を調整する。
本実施形態においては、位置調整装置50は、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とが接触したとき、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが同一平面(XY平面)に配置されるように、換言すれば、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの間に段差が形成されず、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとがほぼ面一となるように、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を調整する。
位置調整装置50は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を第1の精度で調整する第1位置調整装置51と、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を第1の精度よりも高い第2の精度で調整する第2位置調整装置52とを有する。すなわち、第1位置調整装置51は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を粗く調整し、第2位置調整装置52は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を微調整する。
第1位置調整装置51は、第1ガイド部材11に固定された凸部材53と、第2ガイド部材12に設けられ、凸部材53を配置可能な凹部54とを含む。凸部材53は、第1ガイド部材11の第1対向面11Tに配置され、第2ガイド部材12に向かって突出している。凹部54は、第2ガイド部材12の第2対向面12Tに配置されている。
第1ガイド部材11の第1対向面11Tに配置された凸部材53は、第2ガイド部材12に向かって窄まるように形成されたくさび状(テーパ状)の凸部53Tを有する。
第2ガイド部材12には、凹部54に配置された凸部材53(凸部53T)の上方に配置され、凸部材53と対向可能な下面55Aを有する第1部材55と、凹部54に配置された凸部材53(凸部53T)の下方に配置され、凸部材53と対向可能な上面56Aを有する第2部材56とが設けられている。凹部54の内面は、第1部材55の下面55A及び第2部材56の上面56Aを含む。第1部材55の下面55Aと第2部材56の上面56Aとは対向している。
第1、第2部材55、56のそれぞれは、凸部材53の移動をガイドするローラ57、58を備えている。図6に示すように、凹部54に凸部材53が配置されていない状態において、第1部材55のローラ57と第2部材56のローラ58との距離(ギャップ)G2は、くさび状の凸部53Tの最小径の部分よりも大きく、最大径の部分よりも小さい。
ガイド部材駆動システム13によって、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とを接触させるために第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動したとき、第1対向面11Tと第2対向面12Tとが接近し、凸部材53が凹部54に進入する。ローラ57、58は、凹部54に進入する凸部材53の移動をガイドする。凹部54に配置された凸部材53は、第1、第2部材55、56のローラ57、58と接触し、第1部材55のローラ57と第2部材56のローラ58とで挟まれる。
第1部材55は、Z軸方向に移動可能な軸部材59に支持されている。軸部材59は、 第2ガイド部材12の一部に形成された孔59Hに配置されている。孔59Hは、第2ガイド部材12の一部に第1部材55の上面55Bと対向するように形成された対向面12Bに形成されている。軸部材59は、孔59Hの内側でZ軸方向に移動可能である。したがって、軸部材59の下端に接続されている第1部材55も、Z軸方向に移動可能である。
また、第1部材55の上面55Bと、その上面55Bと対向する第2ガイド部材12の対向面12Bとの間には、第1部材55を下方(凸部材53に向かう方向)に付勢する付勢部材60が配置されている。付勢部材60は、例えばバネ部材(スプリング部材)を含む。付勢部材60の上端は、第2ガイド部材12の対向面12Bに接続されており、下端は、第1部材55の上面55Bに接続されている。
凸部材53が凹部54に進入するとき、第1部材55は、ローラ57で凸部材53の移動をガイドするとともに、付勢部材60に基づく下方(凸部材53に向かう方向)への付勢力(弾性力)を発生しつつ上方に移動する。これにより、第1位置調整装置51は、付勢部材60の付勢力(弾性力)に応じた力で、第1部材55のローラ57と第2部材56のローラ58とで、凸部材53を挟む。
第2部材56は、第1部材55と同様、Z軸方向に移動可能である。凹部54の内面の少なくとも一部は、第1部材55の下面55A及び第2部材56の上面56Aで形成されており、凸部材53は、第1部材55のローラ57及び第2部材56のローラ58に接触した状態で、凹部54の内側で、第1部材55及び第2部材56の移動とともに、Z軸方向に移動可能である。
第2位置調整装置52は、凹部54の内側に配置された凸部材53を移動可能な駆動素子61を含む。本実施形態においては、駆動素子61は、例えばピエゾ素子を含み、第2部材56の下面56Bに接続されている。第2部材56は、Z軸方向に移動可能であり、第2部材56に接続された駆動素子61は、第2部材56をZ軸方向に移動可能である。
上述のように、第1部材55は、付勢部材60で付勢されつつ、Z軸方向に移動可能である。したがって、制御装置7は、凸部材53と、第1部材55のローラ57及び第2部材56のローラ58とを接触させた状態で、駆動素子61によって第2部材56をZ軸方向に移動することによって、凸部材53をZ軸方向に移動可能である。このように、駆動素子61は、凹部54の内側に配置された凸部材53をZ軸方向に移動可能である。
本実施形態においては、凸部材53が凹部54に進入し、第1部材55のローラ57及び第2部材56のローラ58に接触することによって、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gと第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gとの位置関係が粗く調整される。そして、凹部54に凸部材53を配置した状態で、駆動素子61が凸部材53(第1部材11)をZ軸方向に移動することによって、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gと第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gとの位置関係が微調整される。
また、図6及び図7を参照して説明した第1位置調整装置51及び第2位置調整装置52を含む位置調整装置50は、図4等に示すように、X軸方向に複数(本実施形態では3箇所)配置されている。制御装置7は、各位置調整装置50(第2位置調整装置52)の調整量(駆動量)を制御することによって、第1、第2ガイド面11G、12Gの法線方向(Z軸方向)及び傾斜方向(θY方向)における第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの位置関係を調整する。
なお、制御装置7は、アクチュエータを含むアクティブ防振装置20、21を駆動することによって、Z軸、θX、θY方向における第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの位置関係を調整することができる。また、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13による第1、第2ガイド部材11、12のY軸方向への移動と同期して、アクチュエータを含むアクティブ防振装置20、21の一部を、Y軸方向にスライドするように移動することができる。
また、露光装置EXは、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を計測する計測装置62を備えている。本実施形態においては、計測装置62は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とのZ軸方向の位置関係を計測可能である。
本実施形態においては、計測装置62は、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方に設けられたスケール(回折格子)63を検出するエンコーダシステムを含む。本実施形態においては、第2ガイド部材12の対向面12Tの所定位置に、スケール63が配置され、第1ガイド部材11の対向面11Tの所定位置に、第2ガイド部材12に設けられたスケール63を検出する光学式のエンコーダシステムを含む計測装置62が配置されている。また、図4等に示すように、計測装置62は、複数(3つ)の位置調整装置50に対応するように、複数(3つ)配置されている。
図7に示すように、第1対向面11Tと第2対向面12Tとが接近し、凹部54に凸部材53が配置され、第2位置調整装置52の駆動素子61が凸部材53(第1ガイド部材51)を移動可能な状態となったとき、計測装置62がスケール63を検出可能な位置(スケール63と対向する位置)に配置される。計測装置62の計測結果は制御装置7に出力される。制御装置7は、計測装置62の計測結果に基づいて、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gと第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gとが所望の位置関係となるように、駆動素子61を含む第2位置調整装置52を駆動して、第1ガイド部材と第2ガイド部材との位置関係を調整(微調整)する。
本実施形態においては、計測装置62を用いてスケール63を検出したときの検出結果と、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの相対位置とが予め関連付けられており、その情報は制御装置7に記憶されている。したがって、制御装置7は、計測装置62の計測結果に基づいて、駆動素子61を含む第2位置調整装置52を制御することによって、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとを所望の位置関係にすることができる。具体的には、制御装置7は、計測装置62の計測結果に基づいて、駆動素子61を含む第2位置調整装置52を制御することによって、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとをほぼ面一にすることができる。
次に、図1〜図3、及び図8を参照しながら、第1、第2基板ステージ1、2の位置情報を計測する計測システム6の一例について説明する。第1基板ステージ1の第1基板テーブル23及び第2基板ステージ2の第2基板テーブル29のそれぞれは、その第1基板テーブル23及び第2基板テーブル29の位置を計測するための計測システム6からの計測光が照射される計測ミラー1Rx、1Ry、1Rz、2Rx、2Ry、2Rzを有する。
計測システム6は、レーザ干渉計6Px、6Py、6Pzを含み、第1、第2基板テーブル23、29の所定位置に設けられた計測ミラー1Rx、1Ry、1Rz、2Rx、2Ry、2Rzに位置計測用の計測光を照射して、第1、第2基板テーブル23、29のX軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に関する位置情報を計測可能である。
本実施形態においては、第1、第2基板ステージ1、2の第1、第2基板テーブル23、29のそれぞれは、XY平面内においてほぼ矩形状である。第1基板テーブル23は、第1基板テーブル23に保持された基板Pの周囲に4つの端面を有している。第2基板テーブル29は、第2基板テーブル29に保持された基板Pの周囲に4つの端面を有している。
計測ミラー1Rxは、第1基板テーブル23の+X側及び−X側のそれぞれの側面に配置されている。計測ミラー1Rxは、YZ平面とほぼ平行である。計測ミラー1Ryは、第1基板テーブル23の+Y側及び−Y側のそれぞれの側面に配置されている。計測ミラー1Ryは、XZ平面とほぼ平行である。計測ミラー1Rzは、第1基板テーブル23の4つの端面のうち、3つの端面に設けられている。本実施形態においては、計測ミラー1Rzは、第1基板テーブル23の−X側、+Y側、及び−Y側のそれぞれの端面に配置されている。計測ミラー1Rzの反射面は、上方を向くように所定角度(例えば45度)傾斜している。
計測ミラー2Rxは、第2基板テーブル29の+X側及び−X側のそれぞれの側面に配置されている。計測ミラー2Rxは、YZ平面とほぼ平行である。計測ミラー2Ryは、第2基板テーブル29の+Y側及び−Y側のそれぞれの側面に配置されている。計測ミラー2Ryは、XZ平面とほぼ平行である。計測ミラー2Rzは、第2基板テーブル29の4つの端面のうち、3つの端面に設けられている。本実施形態においては、計測ミラー2Rzは、第2基板テーブル29の+X側、+Y側、及び−Y側のそれぞれの端面に配置されている。計測ミラー2Rzの反射面は、上方を向くように所定角度(例えば45度)傾斜している。
計測システム6は、第1、第2基板ステージ1、2の第1、第2基板テーブル23、29のそれぞれの所定位置に設けられた計測ミラー1Rx、1Ry、1Rz、2Rx、2Ry、2Rzのそれぞれに計測光を照射して、第1、第2基板テーブル23、29の位置情報を計測するレーザ干渉計6Px、6Py、6Pzを有している。計測ミラー1Rx、1Ry、1Rz、2Rx、2Ry、2Rzのそれぞれは、レーザ干渉計6Px、6Py、6Pzにより、位置計測用の計測光が照射される。
レーザ干渉計6Px、6Py、6Pzは、それぞれ複数設けられている。レーザ干渉計6Px、6Py、6Pzの少なくとも一部は、露光ステーションST1と計測ステーションST2とのそれぞれに設けられている。露光ステーションST1に設けられたレーザ干渉計6Px、6Py、6Pzは、露光ステーションST1に存在する第1基板テーブル23(又は第2基板テーブル29)の位置情報を計測する。計測ステーションST2に設けられたレーザ干渉計6Px、6Py、6Pzは、計測ステーションST2に存在する第2基板テーブル29(又は第1基板テーブル23)の位置情報を計測する。
図8に示すように、露光ステーションST1は、第1光学素子8に対して+X側、−X側、−Y側のそれぞれの所定位置に配置された3つのレーザ干渉計6Pzを有する。計測ステーションST2は、第2光学素子15に対して+X側、−X側、+Y側のそれぞれの所定位置に配置された3つのレーザ干渉計6Pzを有する。
レーザ干渉計6Pxは、X軸方向を計測軸とする計測光を計測ミラー1Rx、1Rxに照射可能であり、第1、第2基板テーブル23、29のX軸方向に関する位置を計測する。レーザ干渉計6Pyは、Y軸方向を計測軸とする計測光を計測ミラー1Ry、1Ryに照射可能であり、第1、第2基板テーブル23、29のY軸方向に関する位置を計測する。レーザ干渉計6Pzは、Z軸方向を計測軸とする計測光を計測ミラー1Rz、1Rzに照射可能であり、第1、第2基板テーブル23、29のZ軸方向に関する位置を計測する。
また、本実施形態においては、計測システム6は、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に配置され、露光ステーションST1に配置された第1基板テーブル23(又は第2基板テーブル29)の計測ミラー1Ry、1Rz(又は2Ry、2Rz)と計測ステーションST2に配置された第2基板テーブル29(又は第1基板テーブル23)の計測ミラー2Ry、2Rz(又は1Ry、1Rz)とのそれぞれに、計測光を照射可能なレーザ干渉計6Py、6Pzを有する(図1及び図8中、符号6C参照)。
計測ミラー1Rz、2Rzの反射面は、上方を向くように所定角度(例えば45度)傾斜しており、レーザ干渉計6Pzから射出され、計測ミラー1Rz、2Rzに照射された計測光は、その計測ミラー1Rz、2Rzの反射面で反射し、支持フレーム18に設けられた計測ミラー1K、2Kに照射される。そして、その計測ミラー1K、2Kで反射した計測光は、第1、第2基板テーブル23、29の計測ミラー1Rz、2Rzを介して、レーザ干渉計6Pzに受光される。レーザ干渉計6Pzは、その受光した計測光を用いて、第1、第2基板テーブル23、29のZ軸方向の位置情報を計測可能である。
なお、第1、第2基板テーブル23、29のZ軸方向の位置情報を計測可能なレーザ干渉計(Z干渉計)に関する技術は、例えば特開2000−323404号公報、特表2001−513267号公報等に開示されている。
以下の説明において、レーザ干渉計6Px、6Py、6Pzのそれぞれを適宜、X干渉計6Px、Y干渉計6Py、Z干渉計6Pz、と称する。
また、計測システム6は、上述の第2光学素子15を含むアライメント系9を有する。アライメント系9は、計測ステーションST2に配置され、基板Pのアライメントマーク、又は第1、第2基板テーブル23、29の上面27、33に配置されている基準マークを検出可能である。
また、計測システム6は、上述のフォーカス・レベリング検出系10を有する。フォーカス・レベリング検出系10は、計測ステーションST2に配置され、第1、第2基板テーブル23、29に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する面位置情報)を検出する。フォーカス・レベリング検出系10は、計測ステーションST2に配置された第1基板テーブル23(又は第2基板テーブル29)に保持された基板Pの表面に斜め方向から検出光を照射する投射装置10Aと、基板Pの表面に照射され、その基板Pの表面で反射した検出光を受光可能な受光装置10Bとを有する。フォーカス・レベリング検出系10は、計測ステーションST2で、第1基板テーブル23に保持された基板Pの表面の面位置情報と、第2基板テーブル29に保持された基板Pの表面の面位置情報とを交互に検出する。
そして、制御装置7は、計測システム6の計測結果に基づいて、基板ステージ駆動システム5を駆動し、第1、第2基板テーブル23、29の位置を制御することによって、第1、第2基板テーブル23、29に保持されている基板Pの位置を制御する。
次に、上述の構成を有する露光装置の動作の一例について図4、図5、図9、及び図10を参照して説明する。
本実施形態においては、露光装置EXは、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の一方の基板ステージを露光ステーションST1の第1ガイド部材11上に配置し、その一方の基板ステージで保持した基板Pを露光する動作と、他方の基板ステージを計測ステーションST2の第2ガイド部材12上に配置し、その他方の基板ステージで保持した基板Pを計測する動作の少なくとも一部とを並行して行う。
具体的には、制御装置7は、露光光ELの光路空間を液体LQで満たした状態で、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2のうち、露光ステーションST1に存在する一方の基板ステージの移動を制御しつつ、その基板ステージに保持された基板Pを、投影光学系PLと液体LQとを介して露光する。一方、制御装置7は、計測ステーションST2に存在する他方の基板ステージに保持された未露光の基板Pの位置情報を計測する。ここで、基板Pの位置情報とは、所定の基準面に対する基板Pの面位置情報(Z、θX、θY方向の位置情報)、及び所定の基準位置に対する基板Pのアライメント情報(基板P上の複数のショット領域のX、Y、θZ方向の位置情報)の少なくとも一方を含む。
制御装置7は、計測ステーションST2において、基板Pの交換(ロード及び/又はアンロード)、及び所定の計測処理を開始する。例えば、制御装置7は、計測ステーションST2の基板交換位置に第2基板ステージ2を配置し、搬送システムを用いて、その第2基板ステージ2に露光処理されるべき基板Pをロードする。そして、制御装置7は、計測ステーションST2において、基板Pを保持した第2基板ステージ2に関する計測処理を開始する。一方、露光ステーションST1には、既に基板Pがロードされ、その基板Pを保持した第1基板ステージ1が配置されており、計測ステーションST2で計測処理済みの基板Pの露光が開始される。
図4に示したように、制御装置7は、露光ステーションST1において、基板ステージ駆動システム5を用いて第1基板ステージ1を移動して、第1基板ステージ1に保持された基板Pに対する露光処理を実行する。また、制御装置7は、計測ステーションST2において、基板ステージ駆動システム5を用いて第2基板ステージ2を移動して、第1基板ステージ1に保持された基板Pに対する露光処理の少なくとも一部と並行して、第2基板ステージ2に保持された基板Pに対する計測処理を実行する。
制御装置7は、露光ステーションST1において、第1基板ステージ1に保持された基板Pの液浸露光を実行する。制御装置7は、基板Pを保持した第1基板ステージ1と投影光学系PLの第1光学素子8とを対向させた状態で、第1光学素子8の光射出側の露光光ELの光路空間を液体LQで満たした状態で、基板Pを露光する。
露光ステーションST1における第1基板ステージ1を用いた露光処理が実行されている間、計測ステーションST2において、第2基板ステージ2を用いた計測処理等が実行される。本実施形態において、計測ステーションST2における計測には、上述のアライメント系9を用いた検出動作、及びフォーカス・レベリング検出系10を用いた検出動作が含まれる。例えば、フォーカス・レベリング検出系10を用いた検出動作では、制御装置7は、計測ステーションST2において、Z干渉計6Pzで第2基板ステージ2のZ軸方向の位置情報を計測しつつ、フォーカス・レベリング検出系10を用いて、所定の基準面、及び基板Pの表面の面位置情報を検出する。そして、制御装置7は、Z干渉計6Pzを含む計測システム6によって規定される座標系内における、基準面を基準とした基板Pの表面(各ショット領域)の近似平面(近似表面)を求める。
図8等を参照して説明したように、第2基板ステージ2には、その第2基板ステージ2の4つの端面のうち、3つの端面(+X側、+Y側、−Y側の端面)に、計測ミラー2Rzが配置されている。計測ステーションST2において、第2基板ステージ2の基板Pの計測処理を実行する際、計測システム6は、その3つの端面のそれぞれの計測ミラー2Pzに計測光を照射可能なZ干渉計6Pzを用いて、それら3つの端面の計測ミラー2Pzのそれぞれに計測光を照射して、第2基板ステージ2のZ軸方向の位置情報を計測する。本実施形態においては、計測ステーションST2に設けられた3つのZ干渉計6Pzのうち、第2光学素子15に対して+X側、及び+Y側に配置された2つのZ干渉計6Pz、及び露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に配置されたZ干渉計6Pzのそれぞれより、第2基板ステージ2の3つの端面のそれぞれに設けられた計測ミラー2Rzに計測光が照射される。
また、アライメント系9を用いた検出動作では、制御装置7は、計測ステーションST2において、X干渉計6Px及びY干渉計6Pyで、基板Pを保持した第2基板ステージ2のX軸方向及びY軸方向の位置情報を計測しつつ、アライメント系9を用いて、第2基板ステージ2の一部に形成された基準マーク、及び基板P上の各ショット領域に対応するように基板Pに設けられたアライメントマークを検出する。そして、制御装置7は、所定の基準位置に対する基板P上の複数のショット領域のそれぞれの位置情報を演算処理によって求める。
露光ステーションST1における第1基板ステージ1に保持された基板Pの露光中、及び計測ステーションST2における第2基板ステージ2に保持された基板Pの計測中の少なくとも一方で、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とを離す。
すなわち、本実施形態においては、基板Pを保持した第1基板ステージ1が第1光学素子8と対向する第1位置に配置され、基板Pを保持した第2基板ステージ2が第2光学素子15と対向する第2位置に配置されているときには、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とを離すように、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。換言すれば、第1基板ステージ1が露光ステーションST1の第1ガイド部材11上に配置され、第2基板ステージ2が計測ステーションST2の第2ガイド部材12上に配置されているときには、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とを離す。制御装置7は、第2ガイド部材12と離れている第1ガイド部材11上の第1基板ステージ1に保持されている基板Pの露光を実行し、第1ガイド部材11と離れている第2ガイド部材12上の第2基板ステージ2に保持されている基板Pの計測を実行する。
露光ステーションST1において、第1基板ステージ1に保持されている基板Pの露光処理が完了し、計測ステーションST2において、第2基板ステージ2に保持されている基板Pの計測処理が完了した後、制御装置7は、計測ステーションST2から露光ステーションST1への第2基板ステージ2の移動を開始する。換言すれば、制御装置7は、第2ガイド面12Gから第1ガイド面11Gへの第2基板ステージ2の移動を開始する。
第2基板ステージ2を第2ガイド面12Gから第1ガイド面11Gに移動するとき、制御装置7は、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とを接触させるように、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動する。
制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とを接近させるとともに、図6及び図7を参照して説明したように、位置調整装置50の第1位置調整装置51を用いて、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの位置関係を粗く調整する。そして、制御装置7は、計測装置62を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係をモニタしつつ、第2位置調整装置52を用いて、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの位置関係を微調整する。制御装置7は、計測装置62の計測結果に基づいて、第2位置調整装置52を制御して、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとを所望の位置関係に調整する。
これにより、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとがほぼ面一になるとともに、少なくとも第2基板ステージ2が移動する領域における第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触する。制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gの少なくとも一部とを接触させた後、基板ステージ駆動装置5を用いて、第2基板ステージ2を、第2ガイド面12Gから第1ガイド面11Gに移動する。
これにより、第1ガイド部材11上に、第2基板ステージ2が配置される。また、本実施形態においては、制御装置7は、第2基板ステージ2を第2ガイド面12Gから第1ガイド面11Gへ移動しているときにも、第1基板ステージ1を第1光学素子8と対向する第1位置に配置する。これにより、第2基板ステージ2が第2ガイド面12Gから第1ガイド面11Gへ移動する動作を実行中においても、液浸空間LSの液体LQは、第1光学素子8と第1基板ステージ1(基板P)との間に保持され続ける。以上の動作により、図9に示すように、第1ガイド部材11上に、第1基板ステージ1と第2基板ステージ2との両方が配置される。
次に、制御装置7は、第2基板ステージ2の基板Pを液浸露光するために、第1基板ステージ1と第1光学素子8とが対向する状態(第1基板ステージ1と第1光学素子8との間に液体LQが保持されている状態)から、第2基板ステージ2と第1光学素子8とが対向する状態(第2基板ステージ2と第1光学素子8との間に液体LQが保持される状態)に変化させる。
本実施形態においては、例えば国際公開第2005/074014号パンフレットに開示されているように、制御装置7は、第1光学素子8との間で液体LQを保持可能な空間を形成し続けるように、第1光学素子8と対向する第1位置を含む第1ガイド面11Gの所定領域内で、第1基板ステージ1の上面27と第2基板ステージ2の上面33とを接近又は接触させた状態で、第1光学素子8に対して、第1基板ステージ1と第2基板ステージ2とをXY方向に同期移動する。これにより、制御装置7は、図9に示すような、第1基板ステージ1と第1光学素子8とが対向し、第1基板ステージ1と第1光学素子8との間に液体LQが保持されている状態から、図10に示すような、第2基板ステージ2と第1光学素子8とが対向し、第2基板ステージ2と第1光学素子8との間に液体LQが保持される状態に変化させることができる。
本実施形態においては、第1基板ステージ1と第1光学素子8との間に液体LQが保持されている状態から、第2基板ステージ2と第1光学素子8との間に液体LQが保持される状態に変化させるために、第1基板ステージ1の上面27と第2基板ステージ2の上面33とを接近又は接触させる際、図9及び図10に示すように、制御装置7は、計測ミラー1Rzが設けられていない第1基板ステージ1の+X側の端面と、計測ミラー2Rzが設けられていない第2基板ステージ2の−X側の端面とを接近又は接触させた状態で、それら第1基板ステージ1と第2基板ステージ2とを、第1光学素子8と対向する第1位置を含む第1ガイド面11Gの所定領域内で同期移動する。計測ミラー1Rz、2Rzが設けられていない第1基板ステージ1と第2基板ステージ2との端面同士を接近又は接触させることによって、第1基板ステージ1の上面27と第2基板ステージ2の上面33とを良好に接近又は接触させることができる。これにより、液体LQの液浸空間LSを形成した状態で、液体LQの漏出を抑制しつつ、第1基板ステージ1と第1光学素子8との間に液体LQが保持されていた状態から、第2基板ステージ2と第1光学素子8との間に液体LQが保持される状態に円滑に変化させることができる。すなわち、第1光学素子8の光射出側の露光光ELの光路空間を液体LQで満たし続けた状態で、第1基板ステージ1と第1光学素子8とが対向する状態から、第2基板ステージ2と第1光学素子8とが対向する状態に変化させることができる。
その後、制御装置7は、第2基板ステージ2と第1光学素子8とを対向させた状態を維持しつつ、基板ステージ駆動システム5を制御して、第1基板ステージ1を計測ステーションST2に移動する。第1基板ステージ1が露光ステーションST1から計測ステーションST2に移動するときにおいても、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を調整して、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとを接触させる。
そして、第2基板ステージ2が露光ステーションST1の第1ガイド面11Gに配置されるとともに、第1基板ステージ1が計測ステーションST2の第2ガイド面12Gに配置された後、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とを離す。
計測ステーションST2に移動された第1基板ステージ1に保持されている基板Pは、基板交換位置において、搬送システムによってアンロードされ、露光されるべき新たな基板Pが第1基板ステージ1にロードされる。制御装置7は、計測ステーションST2において、第1基板ステージ1にロードされた基板Pの計測処理等を開始する。
第1基板ステージ1には、その第1基板ステージ1の4つの端面のうち、3つの端面(−X側、+Y側、−Y側の端面)に、計測ミラー1Rzが配置されている。計測ステーションST2において、第1基板ステージ1の基板Pの計測処理を実行する際、計測システム6は、その3つの端面のそれぞれの計測ミラー1Rzに計測光を照射可能なZ干渉計6Pzを用いて、それら3つの端面の計測ミラー1Rzのそれぞれに計測光を照射して、第1基板ステージ1のZ軸方向の位置情報を計測する。本実施形態においては、計測ステーションST2に設けられた3つのZ干渉計6Pzのうち、第2光学素子15に対して−X側、及び+Y側に配置された2つのZ干渉計6Pzと、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に配置されたZ干渉計6Pzとのそれぞれより、第1基板ステージ1の3つの端面のそれぞれに設けられた計測ミラー1Rzに計測光が照射される。
そして、制御装置7は、露光ステーションST1において、第2基板ステージ2に保持された基板Pの液浸露光を実行する。制御装置7は、基板Pを保持した第2基板ステージ2と第1光学素子8とを対向させた状態で、第1光学素子8の光射出側の露光光ELの光路空間を液体LQで満たした状態で、基板Pを露光する。
基板Pを露光するに際し、制御装置7は、計測ステーションST2での計測結果を用いて、露光ステーションST1において、第2基板ステージ2に保持された基板Pの位置を調整しつつ、基板Pを露光する。
例えば、制御装置7は、露光ステーションST1に配置された第2基板ステージ2のZ軸方向の位置をZ干渉計6Pzで計測し、Z干渉計6Pzを含む計測システム6によって規定される座標系内における、基板Pの表面の近似平面と、投影光学系PLの像面との位置関係を求める。Z干渉計6Pzを含む計測システム6によって規定される座標系内における、基準面のZ軸方向の位置情報及びその基準面を基準とした基板Pの表面の近似平面は、計測ステーションST2で既に計測されている。また、制御装置7には、基準面に対する投影光学系PLの像面の位置情報が予め記憶されている。したがって、制御装置7は、露光ステーションST1に配置された第2基板ステージ2のZ軸方向の位置をZ干渉計6Pzで計測することにより、その計測結果に基づいて、Z干渉計6Pzを含む計測システム6によって規定される座標系内における、基板Pの表面の近似平面と、投影光学系PLの像面との位置関係を求めることができる。そして、制御装置7は、基板Pの表面と投影光学系PLの像面とが所定の位置関係となるように(基板Pの表面と投影光学系PLの像面とが合致するように)、Z干渉計6Pzを含む計測システム6で第2基板ステージ2の位置情報を計測しつつ、基板Pを露光する。
図8等を参照して説明したように、第2基板ステージ2には、その第2基板ステージ2の4つの端面のうち、3つの端面(+X側、+Y側、−Y側の端面)に、計測ミラー2Rzが配置されている。露光ステーションST1において、第2基板ステージ2の基板Pの計測処理及び露光処理を実行する際、計測システム6は、その3つの端面のそれぞれの計測ミラー2Rzに計測光を照射可能なZ干渉計6Pzを用いて、それら3つの端面の計測ミラー2Rzのそれぞれに計測光を照射して、第2基板ステージ2のZ軸方向の位置情報を計測する。本実施形態においては、露光ステーションST1に設けられた3つのZ干渉計6Pzのうち、第1光学素子8に対して+X側、及び−Y側に配置された2つのZ干渉計6Pz、及び露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に配置されたZ干渉計6Pzのそれぞれより、第2基板ステージ2の3つの端面のそれぞれに設けられた計測ミラー2Rzに計測光が照射される。
以下、上述した処理が繰り返される。すなわち、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とが離れた状態で、露光ステーションST1において第2基板ステージ2に保持された基板Pの露光処理が実行されるとともに、計測ステーションST2において第1基板ステージ1に保持された基板Pの計測処理が実行される。そして、露光ステーションST1における第2基板ステージ2に保持された基板Pの露光処理、及び計測ステーションST2における第1基板ステージ1に保持された基板Pの計測処理の完了後、制御装置7は、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を調整して、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとを接触させた後、計測ステーションST2の第2ガイド面12Gに配置されていた第1基板ステージ1を、露光ステーションST1の第1ガイド面11Gに移動する。そして、制御装置7は、第2基板ステージ2と第1光学素子8とが対向する状態から、第1基板ステージ1と第1光学素子8とが対向する状態に変化させた後、露光済みの基板Pを保持した第2基板ステージ2を、第1ガイド面11Gから第2ガイド面12Gに移動する。そして、制御装置7は、第1基板ステージ1を第1ガイド面11Gに配置するとともに、第2基板ステージ2を第2ガイド面12Gに配置した後、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12Gとを離す。そして、制御装置7は、露光ステーションST1において、第1基板ステージ1に保持されている基板Pの露光を実行するとともに、計測ステーションST2において、第2基板ステージ2の基板Pの交換、計測処理等の所定の処理を実行する。
また、計測ステーションST2での計測処理が完了した基板Pを保持した第1基板ステージ1を露光ステーションST1に移動した後、その第1基板ステージ1に保持された基板Pの露光を露光ステーションST1において実行するに際し、制御装置7は、露光ステーションST1に配置された第1基板ステージ1のZ軸方向の位置を、Z干渉計6Pzで計測し、その計測結果に基づいて、基板Pの表面の近似平面と、投影光学系PLの像面との位置関係を求める。
第1基板ステージ1には、その第1基板ステージ1の4つの端面のうち、3つの端面(−X側、+Y側、−Y側の端面)に、計測ミラー1Rzが配置されている。露光ステーションST1において、第1基板ステージ1の基板Pの計測処理及び露光処理を実行する際、計測システム6は、その3つの端面のそれぞれの計測ミラー1Rzに計測光を照射可能なZ干渉計6Pzを用いて、それら3つの端面の計測ミラー1Rzのそれぞれに計測光を照射して、第1基板ステージ1のZ軸方向の位置情報を計測する。本実施形態においては、露光ステーションST1に設けられた3つのZ干渉計6Pzのうち、第1光学素子8に対して−X側、及び−Y側に配置された2つのZ干渉計6Pz、及び露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に配置されたZ干渉計6Pzのそれぞれより、第1基板ステージ1の3つの端面のそれぞれに設けられた計測ミラー1Rzに計測光が照射される。
以上説明したように、本実施形態によれば、露光ステーションST1及び計測ステーションST2それぞれの処理効率(処理速度)の低下を招くことなく、露光ステーションST1における基板Pの露光精度、及び計測ステーションST2における基板Pの計測精度を維持することができる。
すなわち、例えば計測ステーションST2における処理効率(処理速度)を高めるために、計測ステーションST2に配置されている基板ステージの移動速度(又は加速度)を高めた場合、その基板ステージの移動に伴って振動が発生する可能性がある。露光ステーションST1に配置されている基板ステージに保持された基板Pの露光中に、計測ステーションST2の基板ステージによって振動が発生すると、その振動が露光ステーションST1の基板ステージに外乱として作用し、露光ステーションST1に配置されている基板ステージの基板の露光精度が劣化する可能性がある。計測ステーションST2に配置されている基板ステージによる振動の発生を抑制するために、例えば露光ステーションST1に配置されている基板ステージに保持された基板の露光中に、計測ステーションST2に配置されている基板ステージの移動を停止したり、移動速度(又は加速度)を低下させると、計測ステーションST2の処理効率、ひいては露光装置EX全体の処理効率が低下する。同様に、露光ステーションST1における処理効率(処理速度)を高めるために、露光ステーションST1に配置されている基板ステージの移動速度(又は加速度)を高めた場合においても、その基板ステージの移動に伴って振動が発生し、その振動が計測ステーションST2に配置されている基板ステージに外乱として作用し、計測ステーションST2に配置されている基板ステージの基板の計測精度が劣化する可能性がある。計測ステーションST2に配置されている基板ステージの基板の計測精度の劣化を抑制するために、計測ステーションST2に配置されている基板ステージに保持された基板の計測中に、露光ステーションST1に配置されている基板ステージの移動を停止したり、移動速度(又は加速度)を低下させると、露光ステーションST1の処理効率、ひいては露光装置EX全体の処理効率が低下する。
本実施形態においては、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の位置に応じて、第1ガイド部材11及び第2ガイド部材12の少なくとも一方を移動するようにしたので、例えば、第1ガイド部材11上に配置された第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)に保持された基板Pの露光中、及び第2ガイド部材12上に配置された第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)に保持された基板Pの計測中の少なくとも一方で、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12とを離すことができる。これにより、露光ステーションST1及び計測ステーションST2それぞれにおける基板ステージの移動速度を高速化した場合でも、露光ステーションST1及び計測ステーションST2の一方で発生した振動が他方に伝わることを抑制できる。したがって、露光ステーションST1及び計測ステーションST2の一方のステーションに配置された基板ステージに保持された基板Pの処理中に、他方のステーションに配置された基板ステージの移動を停止したり、移動速度(又は加速度)を低下させたりすること無く、一方のステーションに配置された基板ステージに保持された基板Pの処理を良好に行うことができる。したがって、露光ステーションST1における露光処理及び計測ステーションST2における計測処理のそれぞれを、高い処理効率(処理速度)で実行できる。
そして、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの一方の面から他方の面に移動するときには、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触するので、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間での第1、第2基板ステージ1、2の移動を円滑に実行できる。本実施形態においては、第1基板ステージ1と第1、第2ガイド面11G、12Gとの間には第1気体軸受24が形成され、第2基板ステージ2と第1、第2ガイド面11G、12Gとの間には第2気体軸受32が形成され、それら第1、第2気体軸受24、32によって、第1、第2基板ステージ1、2が、第1、第2ガイド面11G、12Gに非接触で支持される。第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの間に隙間(ギャップ)G1が存在する状態で、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの一方の面から他方の面に移動すると、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの間の隙間(ギャップ)G1によって、第1、第2気体軸受24、32の機能が損なわれ、第1、第2基板ステージ1、2は、第1、第2ガイド面11G、12Gに対して非接触で支持されなくなる可能性がある。本実施形態においては、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの一方の面から他方の面に移動するときには、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触するので、第1、第2気体軸受24、32の機能を維持しつつ、第1、第2基板ステージ1、2の移動を円滑に実行できる。
本実施形態においては、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの境界近傍に配置されていたり、第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2の少なくとも一方が、第1光学素子8と対向する第1位置及び第2光学素子15と対向する第2位置のそれぞれから離れて、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの間で移動するときには、制御装置7は、ガイド部材駆動システム13を用いて、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触するように、第1ガイド部材11と第2ガイド部材12との位置関係を調整する。これにより、制御装置7は、第1、第2気体軸受24、32の機能を維持しつつ、第1、第2基板ステージ1、2を円滑に移動できる。
また、本実施形態においては、第2ガイド部材12の第2対向面12Tには、弾性部材48が配置されており、第1ガイド部材11の第1対向面11T(凸部49)との密着性が高められている。弾性部材48と凸部49との間の気体の流通(気体の漏れ)が抑制されるので、第1、第2基板ステージ1、2が第1ガイド面11G及び第2ガイド面12Gの一方から他方へ移動するときの、第1、第2気体軸受24、32の機能を維持することができる。
また、例えば基板Pの大型化に伴って、第1、第2基板ステージ1、2が大型化したり、第1、第2基板ステージ1、2の移動範囲(移動ストローク)が大きくなる場合、第1、第2基板ステージ1、2を移動可能に支持するガイド部材(定盤)を大型化する必要が生じる可能性がある。大型のガイド部材を製造したり、大型のガイド部材を搬送(輸送)したりすることは困難である。本実施形態においては、複数のガイド部材11、12を組み合わせることができるので、大型のガイド部材を製造したり、輸送しなくても済む。
また、本実施形態においては、Z干渉計6Pzの計測光が照射される計測ミラー1Rz、2Rzを、第1、第2基板ステージ1、2それぞれの4つの端面のうち、3つの端面に設け、液浸空間LSを第1基板ステージ1の上面27と第2基板ステージ2の上面33との間で移動するときには、計測ミラー1Rz、2Rzが設けられていない第1、第2基板ステージ1、2の端面同士を接近又は接触させるようにしたので、液体LQの漏出を抑制しつつ、液浸空間LSを第1基板ステージ1の上面27と第2基板ステージ2の上面33との間で円滑に移動できる。
また、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に、露光ステーションST1に配置された第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)の計測ミラー1Rz(又は2Rz)と計測ステーションST2に配置された第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)の計測ミラー2Rz(又は1Rz)とのそれぞれに計測光を照射可能なZ干渉計6Pzを配置したので、計測システム6は、各基板ステージ1、2の4つの端面のうち3つの端面に設けられた各計測ミラー1Rz、2Rzに計測光を円滑に照射可能である。すなわち、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間にZ干渉計6Pzを配置しない場合、例えば、露光ステーションST1の第1ガイド部材11上に配置された第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)の+Y側の計測ミラー1Rz(又は2Rz)に、第2ガイド部材12の+Y側に配置されたZ干渉計6Pzの計測光を照射する構成が考えられるが、第2ガイド部材12上に例えば第2基板ステージ2(又は第1基板ステージ1)が配置された場合、そのZ干渉計6Pzを用いて、第1ガイド部材11上の第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)に計測光を照射することが困難となる。同様に、計測ステーションST2の第2ガイド部材12上に配置された第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)の−Y側の計測ミラー1Rz(又は2Rz)に、第1ガイド部材11の−Y側に配置されたZ干渉計6Pzの計測光を照射することも困難である。
本実施形態においては、露光ステーションST1と計測ステーションST2との間に、露光ステーションST1に配置された第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)の計測ミラー1Rz(又は2Rz)と計測ステーションST2に配置された第1基板ステージ1(又は第2基板ステージ2)の計測ミラー1Rz(又は2Rz)とのそれぞれに計測光を照射可能なZ干渉計6Pzを配置したので、計測システム6は、各基板ステージ1、2の4つの端面のうち3つの端面に設けられた各計測ミラー1Rz、2Rzに計測光を円滑に照射可能である。また、3つの端面の設けられた各計測ミラー1Rz、又は2Rzのそれぞれに計測光を照射することによって、第1、第2基板ステージ1、2それぞれの位置情報を精度良く取得することができる。
なお、本実施形態においては、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gの+Y側の辺のほぼ全域と、第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gの−Y側の辺のほぼ全域とが接触するように説明したが、少なくとも第1基板ステージ1及び第2基板ステージ2のそれぞれが移動する領域における第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触すればよい。
例えば、図11に示すように、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触する領域ARの大きさ(X軸方向の幅)は、第1、第2基板ステージ1、2のそれぞれに設けられた支持装置25、31の下面(気体静圧軸受24、30)の大きさよりも大きければよく、必ずしも、第1ガイド部材11の第1ガイド面11Gの+Y側の辺のほぼ全域と、第2ガイド部材12の第2ガイド面12Gの−Y側の辺のほぼ全域とが接触していなくてもよい。上述のように、本実施形態の支持装置25、31は、例えば国際公開第2006/009254号パンフレットに開示されているような支持装置であって、ロッド状であり、第1、第2基板ステージ1、2にそれぞれ1つずつ設けられている。そして、第1、第2ガイド面11G、12Gとほぼ平行なXY平面における支持装置25、31それぞれの大きさは、第1、第2基板ステージ1、2(ステージ本体22、28)の下面の大きさよりも小さい。したがって、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとが接触する領域ARの大きさ(X軸方向の幅)は、少なくとも支持装置25、31の大きさよりも大きければよい。すなわち、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとは、少なくとも支持装置25、31が通過する領域だけ接触していればよい。図11に示す例においては、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとは、第1基板ステージ1の支持装置25及び第2基板ステージ2の支持装置31のそれぞれが通過する2つの領域において互いに接続している。このような構成であっても、第1、第2基板ステージ1、2を、第1ガイド面11Gと第2ガイド面12Gとの間で円滑に移動できる。
なお、本実施形態においては、制御装置7は、第1、第2ガイド部材11、12上の第1、第2基板ステージ1、2の位置情報を計測システム6を用いて計測しており、その計測システム6の計測結果に基づいて、第1、第2基板ステージ1、2が第1、第2光学素子8、15に対して所望の位置に配置されるように、基板ステージ駆動システム5を用いて、第1、第2基板ステージ1、2の位置を制御している。したがって、ガイド部材駆動システム13が第1、第2ガイド部材11、12を移動したとしても、制御装置7は、第1、第2基板ステージ1、2を所望の位置に配置可能である。
なお、上述の実施形態の基板ステージ駆動システム5は、X軸ガイド部材42、43の一端のみが、Y軸ガイド部材38、39を移動するスライダ部材40、41に接続された構成であるが、例えば特表2000−505958号公報、特表2000−511704号公報、特開2001−223159号公報等に開示されているような、X軸ガイド部材の両端が、一対のYガイド部材のそれぞれに設けられたスライダ部材に接続された構成のものであってもよい。
なお、上述の実施形態の投影光学系は、先端の光学素子の像面(射出面)側の光路空間を液体で満たしているが、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、先端の光学素子の物体面(入射面)側の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用することもできる。
なお、本実施形態の液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい、例えば、露光光ELの光源がFレーザである場合、このFレーザ光は水を透過しないので、液体LQとしてはFレーザ光を透過可能な例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)やフッ素系オイル等のフッ素系流体であってもよい。また、液体LQとしては、その他にも、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系PLや基板P表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なもの(例えばセダー油)を用いることも可能である。また、液体LQとしては、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。また、液体LQとして、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
なお、上記各実施形態においては、干渉計システムを用いてマスクステージ及び基板ステージの各位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムとの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り換えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開第1999/23692号パンフレット)、特開2000−164504号公報(対応米国特許第6,897,963号)等に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、国際公開第99/49504号パンフレットに開示されているように、1つの基板ステージを備えた露光装置にも適用できる。1つの基板ステージを備えた露光装置であっても、複数のガイド部材を用いることにより、大型のガイド部材を製造したり、あるいは大型のガイド部材を搬送(輸送)しなくてすむ。また、本発明は、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はレンズ等の光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸空間が形成される。
なお、上述の各実施形態においては、露光光ELの光路空間を液体LQで満たした状態で基板Pを露光する液浸法を適用した場合を例にして説明したが、露光光ELの光路空間を液体LQで満たさずに、気体のみを満たす、通常のドライ型露光装置にも、本発明を適用可能である。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスクとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いてもよい。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
また、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図12に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態に従って、マスクのパターンを基板に露光し、露光した基板を現像する基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
本実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。 第1基板ステージを示す図である。 第2基板ステージを示す図である。 第1基板ステージ及び第2基板ステージを上方から見た平面図である。 第1ガイド部材及び第2ガイド部材の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る位置調整装置の一例を示す図である。 本実施形態に係る位置調整装置の一例を示す図である。 本実施形態に係る計測システムの一例を示す図である。 本実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る露光装置の一例を説明するための図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…第1基板ステージ、1Rz…計測ミラー、2…第2基板ステージ、2Rz…計測ミラー、5…基板ステージ駆動システム、6…光学システム、6Px…X干渉計、6Py…Y干渉計、6Pz…Z干渉計、8…第1光学素子、9…アライメント系、10…フォーカス・レベリング検出系、11…第1ガイド部材、11G…第1ガイド面、11T…第1対向面、12…第2ガイド部材、12G…第2ガイド面、12T…第2対向面、13…ガイド部材駆動システム、15…第2光学素子、26…第1気体軸受、32…第2気体軸受、48…弾性部材、50…位置調整装置、51…第1位置調整装置、52…第2位置調整装置、53…凸部材、54…凹部、61…駆動素子、62…計測装置、EL…露光光、EX…露光装置、LQ…液体、LS…液浸空間、P…基板、PL…投影光学系、ST1…露光ステーション、ST2…計測ステーション

Claims (17)

  1. 基板に露光ビームを照射して前記基板を露光する露光装置において、
    前記露光ビームを射出する第1光学部材と、
    前記第1光学部材の光射出側で移動可能な第1物体と、
    前記第1光学部材の光射出側で前記第1物体と独立して移動可能な第2物体と、
    前記第1物体及び前記第2物体の少なくとも一方を移動可能に支持する第1ガイド面を有する第1ガイド部材と、
    前記第1ガイド部材とは別に設けられ、前記第1物体及び前記第2物体の少なくとも一方を移動可能に支持する第2ガイド面を有する第2ガイド部材と、
    前記第1物体及び前記第2物体の位置に応じて、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の少なくとも一方を移動する駆動装置と、を備えた露光装置。
  2. 前記駆動装置は、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との距離を調整する請求項1記載の露光装置。
  3. 前記駆動装置は、前記第1物体及び前記第2物体の少なくとも一方が前記第1ガイド面及び前記第2ガイド面の一方の面から他方の面に移動するときに、前記第1ガイド面と前記第2ガイド面の少なくとも一部とを接触させるように、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の少なくとも一方を移動する請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 少なくとも前記第1物体及び前記第2物体のそれぞれが移動する領域における前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とが接触する請求項3記載の露光装置。
  5. 前記第1物体と前記第1ガイド面及び前記第2ガイド面との間に形成される第1気体軸受と、
    前記第2物体と前記第1ガイド面及び前記第2ガイド面との間に形成される第2気体軸受とを有する請求項1〜4のいずれか一項記載の露光装置。
  6. 前記第1物体及び前記第2物体のそれぞれは、基板を保持しながら移動可能である請求項1〜5のいずれか一項記載の露光装置。
  7. 基板の位置情報を取得するための第2光学部材を備え、
    前記第1ガイド部材は前記第1光学部材を有する露光ステーションに配置され、
    前記第2ガイド部材は前記第2光学部材を有する計測ステーションに配置される請求項6記載の露光装置。
  8. 前記第1物体を前記第1ガイド部材上に配置して該第1物体に保持された基板を露光する動作と、前記第2物体を前記第2ガイド部材上に配置して該第2物体に保持された基板を計測する動作の少なくとも一部とが並行して行われ、
    前記駆動装置は、前記第1物体に保持された基板の露光中、及び前記第2物体に保持された基板の計測中の少なくとも一方で、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材とが離れるように、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の少なくとも一方を移動する請求項7記載の露光装置。
  9. 前記第1物体は、前記第1物体に保持された基板の周囲に4つの端面と、位置計測用の計測ビームが照射される、前記4つの端面のうち3つの端面に設けられた光学部材とを有し、
    前記第2物体は、前記第2物体に保持された基板の周囲に4つの端面と、位置計測用の計測ビームが照射される、前記4つの端面のうち3つの端面に設けられた光学部材とを有し、
    前記第1物体と前記第2物体とは、前記第1光学部材との間で液体を保持可能な空間を形成するように、前記光学部材が設けられていない端面同士を接近又は接触させた状態で、前記第1光学部材と対向する第1位置を含む前記第1ガイド面を移動する請求項7又は8記載の露光装置。
  10. 前記露光ステーションと前記計測ステーションとの間に配置され、前記露光ステーションに配置された第1物体の光学部材と前記計測ステーションに配置された第2物体の光学部材とのそれぞれに前記計測ビームを照射可能なレーザ干渉計システムを有する請求項9記載の露光装置。
  11. 前記第1ガイド部材は前記第2ガイド部材と対向する第1対向面を有し、前記第2ガイド部材は前記第1ガイド部材と対向する第2対向面を有し、
    前記第1対向面及び第2対向面の少なくとも一方に配置された弾性体を有する請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との位置関係を調整する位置調整装置を有する請求項1〜11のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 前記位置調整装置は、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との位置関係を第1の精度で調整する第1位置調整装置と、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との位置関係を前記第1の精度よりも高い第2の精度で調整する第2位置調整装置とを有する請求項12記載の露光装置。
  14. 前記第1位置調整装置は、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材の一方に固定された凸部材と、他方に設けられ、前記凸部材を配置可能な凹部とを含む請求項13記載の露光装置。
  15. 前記凸部材は前記凹部の内側で移動可能であり、
    前記第2位置調整装置は、前記凹部の内側に配置された凸部材を移動可能な駆動素子を含む請求項14記載の露光装置。
  16. 前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との位置関係を計測する計測装置を備えた請求項1〜15のいずれか一項記載の露光装置。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれか一項記載の露光装置を用いるデバイス製造方法。
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