JP2008084522A - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法および製造装置、磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスクの製造方法、ならびに磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク用ガラス基板の製造方法および製造装置、磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスクの製造方法、ならびに磁気ディスク Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、少ない取代で高精度に面取部を鏡面研磨することにより、ナトリウムやカリウムの析出の発生を防止して信頼性と耐久性を向上させた磁気ディスク用のガラス基板および磁気ディスクの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】面取部の研削工程は、円盤形状の、磁気ディスク用ガラス基板1の一方の主表面1aと外周端面2aとで形成される円形稜線2eの全周に亘って同時に砥石21を当接させる工程と、当接させた砥石21に円形稜線2eをその全周に亘って同時に押圧させて砥石21とガラス基板1とを相対的に移動させる工程とを含む。これによって、ガラス基板1の一方の主表面1aと外周端面2aとの間に面取部2bを研削する。このようにして研削された面取部2bは、続いて、研磨工程において、砥石21を研磨布に代えて、研削工程と同様の処理を繰り返すことにより、鏡面研磨する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ等の記録媒体として用いられる磁気ディスク用のガラス基板および磁気ディスク、およびこれらの製造方法に関するものである。
近年、情報化技術の高度化に伴い、情報記録技術、特に磁気記録技術は著しく進歩している。磁気記録媒体のひとつであるHDD(ハードディスクドライブ)等の磁気記録媒体用基板としては、アルミニウム基板が広く用いられてきた。しかし磁気ディスクの小型化、薄板化、および高密度記録化に伴い、アルミニウム基板に比べ基板表面の平坦性および基板強度に優れたガラス基板に徐々に置き換わりつつある。
また、磁気記録技術の高密度化に伴い、磁気ヘッドの方も薄膜ヘッドから、磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)、大型磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)へと推移してきていて、磁気ヘッドの基板からの浮上量が8nm程度にまで狭くなってきている。このような磁気抵抗効果型素子を搭載した磁気ヘッドは、固有の障害としてヘッドクラッシュやサーマルアスペリティ障害を引き起こす場合がある。サーマルアスペリティ障害とは、磁気ディスク面上の微小な凸形状あるいは凹形状上を磁気ヘッドが浮上飛行しながら通過するときに、空気の断熱圧縮または接触により磁気抵抗効果型素子が加熱されることにより、読み出しエラーを生じる障害である。したがって磁気抵抗型素子を搭載した磁気ヘッドに対しては、磁気ディスク表面は極めて高度な平滑度および平坦度が求められる。また塵埃や異物が付着したまま磁性層を形成すると凸部が形成されてしまうため、ガラス基板には、凹凸をなくすことによる発塵の防止と、異物を除去する高度な洗浄とが求められている。
上記のような状況において、従来からも、基板端面の平滑性についての重要性が認められていた。特許文献1(特開平10−154321号公報)には、基板の端面に形成された面取部および側壁部の表面性状が粗いとパーティクルの発生および吸着を招き、そのパーティクルが基板主表面に付着することにより凸部形成の原因となると説明している(特許文献1、段落0010)。そして特許文献1では、端面を鏡面に到るまで平滑に研磨することにより、上記問題を解決できるとしている。
端面の加工では、基板の内周および外周の主表面と端面との間に面取部を形成する研削工程を行い、続いて、端面と上記面取部を研磨する研磨工程を行なう。まず、従来の研削技術を参照すると、特許文献2(特開2004−79009号公報)には、回転砥石を備える研削装置が開示されている。回転砥石に形成された研削溝は、目的の端面・面取部の形状に沿ったテーパ状に形成されている。そして、上記文献では、回転砥石とガラス素板とを相対回転させながら、回転砥石の外周面とガラス素板の外周端面または内周端面とを接触させることで、研削溝の形状に沿った目的の端面・面取部を一挙に形成している。
特開平10−154321号公報 特開2004−79009号公報
ところで近年は、携帯機器に大容量の磁気記録媒体を搭載すべく、基板のサイズは縮小化の傾向にある。このため従来の3.5インチ基板や2.5インチ基板から、1.8インチ基板、1インチ基板、もしくはさらに小さな基板が求められるようになってきている。これに伴い、ガラス基板からのナトリウムおよびカリウム等の物質が磁気ディスク表面に析出してしまうという問題が発生するようになってきた。
ナトリウムやカリウムはガラス基板から析出すると考えられる。これらの結晶が析出するとヘッドクラッシュやサーマルアスペリティの原因となり、読み出しエラーが増大する要因となる。ナトリウムやカリウムの析出は磁性層やその外側の保護層に不均一な部分があると発生する傾向にあり、保護層等の不均一な部分はガラス基板にクラックなどのキズがあると生じやすい。逆に、ガラス基板が十分に鏡面研磨された部位からは、ナトリウムやカリウムの析出は発生しにくいことがわかっている。
しかし、特許文献2(特開2004−79009号公報)に記載のような、テーパ状研削溝を設けた回転砥石によって、外周端面または内周端面の端面と両方の面取部とを一挙に研削すると、以下のような問題が生じていた。すなわち、かかる従来の方式では、砥石とガラス基板とは、短い接触部分にて線接触するため、粗い砥石を使わなければ、加工能率が稼げなかった。
そして、粗い砥石を使って研削を行った場合には、形成される面取部は、当然ながら粗い面になってしまう。そして、この粗い面を研磨して鏡面化する場合には、相当に長時間の研磨が必要である。
さらに、粗い砥石を使うと、面取部に発生する加工層(クラック層)の深さが深くなってしまう。そして、面取部の研磨のときに加工層を取り除こうとすると、深く取り除く必要があるため、面取部が長くなってしまい、形状もくずれる。その結果、主表面が短くなり、記録密度が下がってしまう。
その一方で、面取部の研磨のときに、加工層を十分に除去しない場合には、当該面取部の表面粗さが粗くなり、ナトリウムやカリウムの析出が発生してしまう。
また、ナトリウムやカリウムの析出が問題となってきた他の理由は、特に小径のディスクでは、面取部の鏡面化が困難である点にある。
具体的には、ガラス基板の外周の端面・面取部を従来のブラシ研磨方式にて研磨する様子を示す図15(a)、図16(a)に示すように、ガラス基板1の径の縮小化に伴ってその厚みも薄くなり、積層されたガラス基板1の隣接する面取部2bが形成する溝も幅が狭くなってきているという点がある。したがって従来のブラシ研磨では端面2aは十分に鏡面研磨できるが、面取部2bの溝の奥まで十分に鏡面研磨することが難しくなっている。そして面取部2bでナトリウムやカリウムの析出が発生すると、析出した結晶が主表面1aへと移動し、読み出しエラーの原因となっている。他の理由としては、記録密度を向上させることができる垂直磁気記録方式の磁気ディスクは、面内磁気ディスクより基板性状の影響を受けやすいという点がある。
ここで図16(b)に示すように、従来のブラシ研磨によって面取部2bを十分に鏡面研磨しようとすれば、端面2aを従来以上に研磨して、取代を多くする必要が生じる。しかし加工時間が増大するために生産性が低下し、廉価に大量生産することが困難になってしまう。また端面2aの形状が不安定となって真円度が悪くなったり、面取部2bの品質(寸法および形状)にばらつきを生じたりするおそれがある。さらに、取代を多くした場合には研磨範囲がダレてしまい、その影響が主表面1aまで及ぶために記憶領域の減少を招きやすく、主表面1aの面積が設計値よりも小さくなると磁気ディスクとして使用できなくなるおそれがある。
そこで本発明は、従来より細かい砥粒の砥石によって面取部の研削が可能であり、少ない取代で高精度に面取部を鏡面研磨することにより、ナトリウムやカリウムの析出の発生を防止して信頼性と耐久性を向上させた磁気ディスク用のガラス基板および磁気ディスク、およびこれらの製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明による磁気ディスク用ガラス基板の製造方法によれば、円盤形状のガラス基板の一方の主表面の端部の全周に亘って同時に砥石を当接させる工程と、当接させた砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程とを含み、これによって、ガラス基板の一方の主表面と端面との間に面取部を形成することを特徴とする。
上記の「端部」は、円盤形状のガラス基板の主表面の外周端部としてよく、その場合、上記「端面」は外周端面である。また、ガラス基板には、ガラス基板と同心の円柱状貫通孔である内孔が設けられていて、上記の「端部」は、円盤形状のガラス基板の主表面の内周端部としてよく、その場合、上記「端面」は内周端面である。
上述の砥石は、ガラス基板の主表面の端部である円形稜線を構成する円より小さな円形断面から大きな円形断面まで次第に円形断面が変化する回転体の表面の形状を、ガラス基板の円形稜線と接触する部分において有してよい。また、回転体は球形状としてよい。
上述の砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程は、球形状の中心を通る回転軸とガラス基板の主表面の中心を通る垂線とを所定の角度を有して交差させる工程と、砥石を回転軸を中心に回転させ、あるいは、ガラス基板を垂線を中心に回転させる工程とを含むこととしてよい。
上述の砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程はさらに、所定の角度が変化するよう、ガラス基板または砥石を揺動させる工程を含んでよい。
上述の砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程では、ガラス基板および砥石のうち一方を所定の負荷を有して回転自在に支持し、他方を回転駆動することにより、一方を他方に従動させて相対的に移動させることとしてよい。
本発明によれば、円盤形状のガラス基板の主表面と外周端面との間に面取部を形成する磁気ディスク用ガラス基板の研削装置において、ガラス基板を回転可能に支持する基板支持部と、ガラス基板の一方の主表面の外周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形凹面を備えた砥石と、砥石を回転可能に支持する砥石支持部と、砥石および基板支持部の少なくとも一方を回転させる回転部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、円盤形状のガラス基板の中央にガラス基板と同心の円柱状貫通孔が設けられたガラス基板の主表面と内周端面との間に面取部を形成する磁気ディスク用ガラス基板の研削装置において、ガラス基板を回転可能に支持する基板支持部と、ガラス基板の一方の主表面の内周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形凸面を備えた砥石と、砥石を回転可能に支持する砥石支持部と、砥石および基板支持部の少なくとも一方を回転させる回転部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、円盤形状であって主表面と外周端面との間の面取部が凸面を成している磁気ディスク用ガラス基板において、凸面は、ガラス基板の主表面の外周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形状であることを特徴とする。
本発明によれば、上述の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により得られたガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成して、磁気ディスクを製造してよい。
本発明によれば、円盤形状のガラス基板に少なくとも磁性層を形成してなる磁気ディスクにおいて、ガラス基板の一方の主表面と外周端面との間の面取部は、ガラス基板の一方の主表面の外周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形状に沿った凸面を成すことを特徴とする。
本発明による磁気ディスク用ガラス基板の製造方法によれば、上述のいずれかの研削方法による面取部の形成の後、その研削方法における砥石を研磨布に変更した研磨方法を使用して、形成した面取部をさらに研磨してよい。
本発明による磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、上述の砥石の表面には、クーラントが流動可能な溝が設けられているとよい。
また、本発明による磁気ディスク用ガラス基板の研削装置において、上述の砥石の表面には、クーラントが流動可能な溝が設けられているとよい。
面取部を形成する際に供給されるクーラントは、この溝を流動することにより、研削面に十分に供給され、円滑に研削を実行可能となるからである。
本発明によれば、ガラス基板の端部(外周端部または内周端部)の全周を同時に研削加工できるので、従来の砥石をガラス基板の端部の一部に押圧して研削加工する工程と比べて単位時間当たりの研削量を多くすることができ、例えば、従来と同じ時間で研削加工する場合には従来よりも細かい3000〜6000番程度の砥粒の砥石を用いて面取部の研削が可能となる。このため、研削工程時にガラス基板の端部および当該研削工程によって形成される面取り部に発生するクラック層(加工層)の深さを浅く(小さく)することができる。また面取部の表面自体も、従来の粗い砥粒の砥石を用いて研削を行った場合と比較して、より平滑化することができるため、研削に続く研磨工程にて、短時間で面取部の鏡面研磨ができるという利点が得られる。また、面取部形成工程によって面取部に発生している加工層を従来と比べて、浅くすることができるので、この後の面取り部の研磨工程においても、加工層を除去するための取代が少なくてすむ。そのため、最終的に得られる面取部の長さを例えば短くした場合であっても加工層を確実に除去することができ、加工層を除去するために取代が多くなることを防止できる。
また、小サイズの基板であっても、少ない取代で高精度に面取部を鏡面研磨することができる。したがって、ナトリウムやカリウムの析出の発生を防止して信頼性と耐久性を向上させると共に、内周・外周の真円度と加工精度を向上させることができ、また歩留まりを向上させて生産性を向上させることができる。
本発明によれば、面取部が凸面または凹面を成すことにより、ラッチ(爪)などで把持しやすくなり、保持性や確実性、位置精度などのハンドリング性を向上させることができる。
本発明に係る磁気ディスク用ガラス基板および磁気ディスクの製造方法の実施形態について、図を用いて説明する。図1はガラス基板の外周端部を研削する研削装置の概略構成を説明する図面であり、図8はガラス基板の内周端面を研削する研削装置の概略構成を説明する図面である。図2は磁気ディスク用ガラス基板の研削前後の形状変化を説明する図面であり、図2(a)は研削前のガラス基板の形状を説明する図面、図2(b)は研削後のガラス基板の形状を説明する図面である。図3は磁気ディスク用ガラス基板と砥石との関係を説明する図であり、図3(a)(b)はそれぞれ面取部の研削前後の状態を示す図である。
以下、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。また、同様の要素は同一の参照符号で示すものとする。さらに、本発明ではガラス基板の外周の研削と内周の研削とを行なうところ、代表として外周の研削工程や研削装置を説明する。その際、内周の研削工程や研削装置についても外周のそれらと同様の説明を要する場合は、繰り返しの説明を避け、括弧内に内周の研削に関する要素の参照符号や要素名を表記して、内周研削・外周研削を同時に説明するものとする。
研削前のガラス基板は、図2(a)に示すように、円盤形状のガラス基板1である。円盤形状の周囲を外周2と呼ぶ。またガラス基板1の中央には、ガラス基板1と同心の円柱状貫通孔である内孔4が設けられていて、その輪郭を内周3と呼ぶ。つまり、ガラス基板1には、主表面1aに対して垂直な外周端面2aおよび内周端面3aとが設けられている。
外周2には外周端面2aが設けられ、内孔の設けられている内周3には内周端面3aが設けられている。
図1および図8に示す研削装置は、それぞれ、ガラス基板1の外周2および内周3を一枚ずつ研削する枚葉式の研削装置である。これらの装置は、それぞれ、ガラス基板を回転可能に支持する基板支持部10(110)と、砥石支持部20(120)とで構成されている。また、これらの研削装置は、研削後に砥石を研磨布に代え、研磨装置としても利用可能であり、研磨装置として利用する場合には、研磨中に研磨液を供給する研磨液供給部14(114)を備えればよい。研磨材である研磨砥粒としては、例えば、アルミナ、酸化セリウム、コロイダルシリカ等のガラス基板の研磨に使用される砥粒であれば特に限定されない。
図1および図8に示す基板支持部10(110)は、それぞれ、ガラス基板1を保持するホルダ11(111)と、アーム13(113)および所定の負荷を有してホルダ11(111)とアーム13(113)とを回転自在に接続するトルクコンバータ12(112)を備えている。ホルダ11(111)は、デルリン(デュポン社の登録商標)などの硬質樹脂からなる基体にポリウレタンなどの発泡樹脂を貼り付けて構成している。この発泡樹脂に水などの液体をつけてガラス基板1を貼り合わせれば、ガラス基板1は表面張力によって剥がれることはなく、十分に強固に保持することができる。トルクコンバータ12(112)は、ホルダ11(111)を回転可能としつつも、回転方向に対して負荷を与えるものである。アーム13(113)はホルダ11(111)の回転に対しては固定であるが、全体として後述するように揺動可能となっている。
図1の外周研削装置の砥石支持部20は砥石21を回転可能に支持する。砥石21の材質は、ダイヤモンド砥粒に熱硬化性樹脂と低融点金属粉とを混合焼結させた砥石を利用する事ができ、いわゆるレジメタ砥石と呼ばれるものとしてよい。砥石21は、図2(a)のガラス基板1の一方の主表面1aと外周端面2aとで形成される円形稜線2eの全周に亘って同時に当接しうる球形状に沿った、球形凹面21aを有する。砥石21はモータ23によって回転駆動される。球形凹面21aの形状は、ガラス基板1に当接する部分のみに設ければよく、ガラス基板1に当接しない部分は、例えば図1においては砥石支持部20に支持されている平面部分21bのように、球面でなくてもよいし、砥石を設けていなくてもよい。また砥石21の支持軸24には高さ調節器24aが備えられていて、砥石21を基板支持部10に対して離接可能となっている。
図8の内周研削装置の砥石支持部120は砥石122を回転可能に支持する。砥石21は、先端に、図2(a)のガラス基板1の一方の主表面1aと内周端面3aとで形成される円形稜線3e(ガラス基板の内周端部(主表面と端面との境界線))の全周に亘って同時に当接しうる球形状に沿った、球形凸面122aを有する。砥石122もモータ123によって回転駆動される。球形凸面122aの形状は、ガラス基板1に当接する部分のみに設ければよく、ガラス基板1に当接しない部分は、例えば砥石122の下半分である円柱側面部122bのように、単なる円柱形状であってよいし、砥石を設けていなくてもよい。その他、砥石122、支持軸124および高さ調節器124aの構成は、図1の対応する要素21、24および24aと同様であるため、説明を省略する。
上記構成の研削装置を用いて研削を行なう場合について、図1および図8を参照して説明する。まずホルダ11(111)にガラス基板1を取り付けた後に、砥石21(122)を上昇させる。すると砥石の球形凹面21a(球形凸面122a)がガラス基板の外周2(内周3)に当接し、一面側の円形稜線2e(3e)の全周に亘って押圧される。モータ23(123)を駆動させて砥石の球形凹面21a(球形凸面122a)を回転させることにより、面取部2b(3b)が研削される。クーラントは、研削中、供給し続ける。
このように、図1の研削装置によってガラス基板1の一面側の外周2の面取部2bを研削し、さらに、図8の研削装置によって、ガラス基板1の一面側の内周の面取部3bを研削する枚葉式の研削方法を行なう。以上の方法によれば、従来より細かい3000〜6000番程度の砥粒の砥石を用いて面取部の研削が可能であるため、浅い切り込みによる面取部を形成可能である。
このように、外周2の面取部2bについては図1に示した研削装置および上記研削方法によって研削し、内周3の面取部3bについては図8に示した研削装置および上記研削方法によって研削する。以上の方法によれば、面接触で研削を行なうことから、研磨速度を大幅に向上させることができるため、従来より細かい3000〜6000番程度の砥粒の砥石を用いて面取部の研削が可能となり、表面粗さの小さい面取部を形成可能である。また面接触で研削を行なうことにより、従来の回転砥石を用いた場合と比べてガラス基板1に発生するクラックを極めて低減させることができるため、後の鏡面研磨工程において必要な取代を縮小することができ、鏡面研磨工程の加工時間の大幅な短縮を図ることができる。また面取部の表面自体も、従来の粗い砥粒の砥石を用いて研削を行った場合と比較して、より平滑化され、同一のガラス基板において、均一な面取部を形成できる。そのため、研削に続く研磨工程にて、短時間で面取部の鏡面研磨ができるという利点が得られる。また、枚葉式の研磨およびホーニング研磨を行うことにより、端面および面取面を高品質に仕上ることが可能である。
また、図1に示した研削装置および上記研削方法によって研削した場合、広い面積で押圧できるため、圧力が分散される。さらに、加工レート(研削速度)が向上できる点は上述の通りである。
なお、1枚のガラス基板に対しては、外周2および内周3のそれぞれを、両面側から研削する必要があるため、図1および図8の装置を2回ずつ用いて、1枚につき合計4回、研削を行なうこととなる。これら4回の研削工程の順番は自由に定めてよい。1回の研削に要する時間は、最終的に得るガラス基板の面取部の鏡面の度合いに応じて、適宜設定すればよい。
図1または図8において、ガラス基板1が球形凹面21a(球形凸面122a)に従動回転するとき、トルクコンバータ12(112)の作用によってガラス基板1は球形凹面21a(球形凸面122a)に遅れて回転し、この遅れによって面取部2bが研削される。すなわち、一つの駆動源で砥石21(122)のみを回転駆動しているにもかかわらず、ガラス基板1の装置全体に対する姿勢(位相)をも変えることができ、一面側の面取部2b(3b)を全周に亘って均等に研削することができる。
上記実施例では、砥石21を回転駆動し、ガラス基板1が従動回転する構成として説明した。しかし、ガラス基板1のホルダ11を回転駆動し、砥石21が従動回転する構成としてもよい。この場合、トルクコンバータ12は砥石21の支持軸に設けることができる。
また研削を行なう際には、ガラス基板1の主表面1aの中心を通る垂線は、球形凹面21a(球形凸面122a)によって構成される球形状の中心を通り、かつ、砥石21(122)は、面取部2b(3b)を形成すべき端部の全周に亘って同時に当接した状態を維持したままで、ガラス基板1と砥石21(122)の少なくとも一方を移動させる。例えば、アーム13(113)を揺動させることにより、ガラス基板1の回転軸と砥石21(122)の回転軸との相対位置を変化させる。本実施例では、砥石21(122)の回転軸を含む平面内において、ガラス基板1の回転軸を、上記の球形状の中心27(127)を通るように維持しつつ反復的に揺動させている。したがって、ガラス基板1の回転軸の軌跡は扇形となっている。より具体的には、ガラス基板1の外周2(内周3)と球形凹面21a(球形凸面122a)との間で求心力が働くことから、必然的にガラス基板1の回転軸は球形状の中心27を通るように調節される。したがって、アーム13(113)の姿勢までも制御する必要はなく、アーム13(113)を支持軸13a(113a)にて回転自在に軸支し、支持軸13a(113a)の移動軌跡が球形凹面21a(球形凸面122a)と同心円上にある円弧を描くように揺動させることで足りる。
このとき、砥石21(122)のうち、面取部2b(3b)を形成すべき端部に接触する部分は、球形状の内面(表面)を成す球形凹面21a(球形凸面122a)であることから、ガラス基板1の回転軸と砥石21(122)の回転軸との相対位置を変化させても、常に砥石21(122)が面取部2b(3b)を形成すべき一面側の端部の全周に亘って同時に当接した状態を維持することができる。なお、砥石21(122)のうち、端部に接触する部分が、球形状の内面(表面)を成す球形凹面であればよく、砥石21の回転軸の周囲は端部に接触しないため、平面部分21b(円柱側面部122b)としてよい。また、砥石21は、図1に示すように、実質的に半球のお碗型の形状を有していればよく、端部に接触しない部分まで球面を設ける必要はない。
このように、球形凹面21a(球形凸面122a)のうち、面取部2b(3b)を形成すべき端部と接触可能な領域が広がることにより、研削レートの低下を防止し、生産性を向上させることができる。また球形の砥石21(122)の耐久性が向上することから、生産コストの低減化を図ることができる。
図17は、図1および図8の研削装置の砥石の表面に溝を設けた場合の図であり、図17(a)は図1の研削装置に対応し、図17(b)は図8の研削装置に対応している。研削中、クーラントが供給されるが、砥石21または122の表面(球形凹面21aまたは球形凸面122)とガラス基板1とは密着しているため、クーラントをそれらの間に供給しにくいという問題がある。しかし、図17に示す溝60、70を設けることにより、クーラントは、砥石21または122の表面より深い位置を流動するため、砥石とガラス基板1との間には十分にクーラントが供給され、研削が非常に円滑に行われる。
なお溝の数は図17に示すものに限られない。放射状に何本の溝を設けてもよい。また、溝は均等な間隔で設けるのが好ましいが、その配列方法は自由に定めてよい。
ここで、図3および図9を用いて、外周2と球形凹面21aとの関係、ならびに、内周3と球形凸面122aとの関係について説明する。まず、図3(a)の球形凹面21aの円形断面の半径r1をガラス基板の外周2の半径r0より大きく設定することにより、球形凹面21aは、ガラス基板1の面取部2bを形成すべき一面側の端部の全周に亘って同時に当接している。一方、図9(a)の球形凸面122aの円断面の半径r1を内周3の半径r0より大きく設定することにより、球形凸面122aは、図9(b)のような面取部3bを形成すべき一方側の内周3の端部の全周に亘って同時に当接している。
より正確に説明すれば、研削の当初、砥石の球形凹面21a(球形凸面122a)は、ガラス基板1の一方の主表面1aと外周端面2a(内周端面3a)とで形成される円形稜線2e(3e)の全周に亘って同時に当接している。その後、研削が開始されても、砥石の球形凹面21a(球形凸面122a)は、上述のように、研削された面取部2b(3b)にも当接し続ける。
さらに、砥石21(122)を面取部2b(3b)に押圧させた際に、面取部2b(3b)の法線は、砥石の球形凹面21a(球形凸面122a)を一部とする球形状のほぼ中心27(127)を通る。面取部2b(3b)の表面を円錐台として近似すれば、面取部2b(3b)の法線が球形状の中心27(127)を通るとき、砥石の球形凹面21a(球形凸面122a)と面取部2b(3b)との接触面積を最も大きくすることができる。これにより面取部2b(3b)を均等に研削し、その取代を最小限とすることができるため、生産効率を向上させることができる。また接触面積が大きければ研削レートも向上するため、この点においても生産効率を向上させることが可能である。
一方、ガラス基板1について見ると、研削後の外周2(内周3)の面取部2b(3b)は、球形凹面21a(球形凸面122a)の内面(表面)に沿った凸面(凹面)となる。また、このガラス基板1に磁性層を形成してなる磁気ディスクにも、同様の形状の面取部が形成される。このように面取部2b(3b)が凸面(凹面)を成すことにより、ラッチ(爪)などで把持しやすくなり、保持性や確実性、位置精度などのハンドリング性を向上させることができる。
本発明によれば、以上の研削工程によって形成された面取部2b(3b)を、さらに、研削に用いた図1および図8に示す装置を用いて研磨する。すなわち、研削工程で用いた研削用の砥石を研磨用の研磨布に代えて、研削で行われたのと同様の工程を繰り返すことにより研磨する。これにより、研削・研磨という2段階の工程を、いずれも同様の枚葉式で行なうこととなる。
なお、面取部を形成する研削工程および面取部を研磨する研磨工程の両方を行なう場合には、上記説明した構成の研削装置と研磨装置とを用いればよい。このとき、研磨装置と研削装置とは、例えば、砥石に対して研磨布を貼り付けて1つの装置で研削と研磨との両方の処理を行ってもよく、また、別々の装置でそれぞれの処理を行ってもよい。
また、例えば、研削工程(面取部形成工程)で、所望の表面粗さが達成できる場合には、その後の面取部の研磨工程を省略してもよい。
研磨の対象となる、研削された面取部2b(3b)の表面は、従来の粗い砥粒の砥石を用いて研削を行った場合と比較して、より平滑化されたものとなるため、研磨工程にて、短時間で面取部の鏡面研磨ができるという利点が得られる。また、少ない取代で面取部2b(3b)を十分に研磨することができる。したがってこのガラス基板1を用いて磁気ディスクを生産した場合には、面取部2b(3b)からのナトリウムやカリウムの析出の発生を防止することができる。また、例えば、ブラシを用いて研磨する場合に比べて、面取部2b(3b)を鏡面化するための取代が少ないことからも、加工時間を短くすることができ、生産性を向上させることができる。また球形凹面21a(球形凸面122a)は面取部2b(3b)のみを研磨することができるため、端面2a(3a)の真円度と加工精度に影響を及ぼすことがなく、面取部の研磨のためにこれらを低下させてしまうおそれがない。また面取部2b(3b)自体の加工精度が高く、基板間でのばらつきが極めて少ない。さらには球形凹面21a(球形凸面122a)による研磨面は、面取部2b(3b)のみに当接するため、従来のブラシ研磨のように面取部がダレてその影響が主表面1aに及ぶようなことがない。これにより、面取部2b(3b)と主表面1aとの稜線を明確にすることができる。したがって主表面1aの記憶領域を浸食することなく、設計値通りの記憶容量を得られるばかりか、従来のブラシ研磨の場合より記憶領域を増大させることができる。
[実施例1]
以下に、本発明を適用した磁気ディスク用ガラス基板および磁気ディスクの製造方法について実施例を説明する。この磁気ディスク用ガラス基板および磁気ディスクは、0.8インチ型ディスク(内径6mm、外径21.6mm、板厚0.381mm)、1.0インチ型ディスク(内径7mm、外径27.4mm、板厚0.381mm)、1.8インチ型磁気ディスク(内径12mm、外径48mm、板厚0.508mm)などの所定の形状を有する磁気ディスクとして製造される。また、2.5インチ型ディスクや3.5インチ型ディスクとして製造してもよい。
(1)形状加工工程および第1ラッピング工程
まず、溶融させたアルミノシリケートガラスを上型、下型、胴型を用いたダイレクトプレスによりディスク形状に成型し、アモルファスの板状ガラスを得た。なお、アルミノシリケートガラスとしては、化学強化用のガラスを使用した。ダイレクトプレス以外に、ダウンドロー法やフロート法で形成したシートガラスから研削砥石で切り出して円盤状の磁気ディスク用ガラス基板を得てもよい。なお、アルミノシリケートガラスとしては、SiO:58〜75重量%、Al:5〜23重量%、LiO:3〜10重量%、NaO:4〜13重量%を主成分として含有する化学強化ガラスを使用した。
次に、この板状ガラスの両主表面をラッピング加工し、ディスク状のガラス母材とした。このラッピング加工は、遊星歯車機構を利用した両面ラッピング装置により、アルミナ系遊離砥粒を用いて行った。具体的には、板状ガラスの両面に上下からラップ定盤を押圧させ、遊離砥粒を含む研削液を板状ガラスの主表面上に供給し、これらを相対的に移動させてラッピング加工を行った。このラッピング加工により、平坦な主表面を有するガラス母材を得た。
(2)切り出し工程(コアリング、フォーミング)
次に、ダイヤモンドカッタを用いてガラス母材を切断し、このガラス母材から円盤状のガラス基板を切り出した。次に、円筒状のダイヤモンドドリルを用いて、このガラス基板の中心部に内孔4を形成し、円環状のガラス基板とした(コアリング)。
(3)第2ラッピング工程
次に、得られたガラス基板の両主表面について、第1ラッピング工程と同様に、第2ラッピング加工を行った。この第2ラッピング工程を行なうことにより、前工程である切り出し工程や端面研磨工程において主表面に形成された微細な凹凸形状を予め除去しておくことができ、後続の主表面に対する研磨工程を短時間で完了させることができるようになる。
そして外周端面2a(内周端面3a)の円形稜線2e(3e)を、本発明による方法を用いて研削し、所定の面取り加工を施し、面取部2b(3b)を形成した(フォーミング)。
(4)端面研磨工程
次に、ガラス基板の端面の研磨を行なう。まず外周端面2aについて、面取部2bに先立ち、単独で研磨を行なう。研磨の方法は、例えば特開2003−159639号公報に記載のように複数枚の基板を同時にブラシにて研磨する方法でもよいが、取代が多くなってしまう。そこで、例えば特開2002−219642号公報に記載の枚葉式の研磨方法を用いてよい。
続いて外周面取部2bについては、図1に示す装置において砥石を研磨布に代えて、本発明による方法によって研削と同様の工程を行なうことにより、鏡面研磨を行った。
次に、内周端面3aについては、図7に示す研磨装置を用いて鏡面研磨を行った。図7に示す研磨装置は、複数枚のガラス基板1を積層して円筒状の被研磨体30とし、連通した内孔に内周研磨部31を挿入する。内周研磨部31は軸方向に延伸してなる複数の研磨布32を円周方向において等間隔に配している。複数の研磨布32は半径方向に移動可能であって、内周研磨部31全体として拡縮し、被研磨体30の内周面に同圧力で接触させることができる。そして被研磨体30の内周端面と内周研磨部31との間に研磨液を供給しつつ、内周研磨部31を軸を中心に回動または軸方向に移動させることにより、研磨を行なう。このような構成の研磨方法によれば、内周研磨部の研磨布を被研磨体の内周端面全体に面接触させ、かつその押圧力を均一にすることができる。面接触することから研磨速度を向上させることができる。また押圧力が半径方向において均一となることから真円度を小さくかつ安定させ、軸方向において均一となることから基板間の内径交差を低く保つことができる。
続いて内周面取部3bについては、図8に示す装置において砥石を研磨布に代えて、本発明による方法によって研削と同様の工程を行なうことにより、鏡面研磨を行った。
そして、研磨工程を終えたガラス基板を水洗浄した。これらの研磨工程により、ガラス基板の端面は、ナトリウムやカリウムの析出の発生を防止できる鏡面状態に加工された。
なお、本実施例では端面2a(3a)の研磨を行った後に面取部2b(3b)の研磨を行なうよう説明した。しかしこの順序については任意であって、面取部2b(3b)の研磨を先に行ってから端面2a(3a)の研磨を行ってもよい。
(5)主表面研磨工程
主表面研磨工程として、まず第1研磨工程を施した。この第1研磨工程は、前述のラッピング工程において主表面に残留したキズや歪みの除去を主たる目的とするものである。この第1研磨工程においては、遊星歯車機構を有する両面研磨装置により、硬質樹脂ポリッシャを用いて、主表面の研磨を行った。研磨材としては、酸化セリウム砥粒を用いた。
この第1研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。
次に、主表面研磨工程として、第2研磨工程を施した。この第2研磨工程は、主表面を鏡面状に仕上げることを目的とする。この第2研磨工程においては、遊星歯車機構を有する両面研磨装置により、軟質発泡樹脂ポリッシャを用いて、主表面の鏡面研磨を行った。研磨材としては、第1研磨工程で用いた酸化セリウム砥粒よりも微細な酸化セリウム砥粒を用いた。
この第2研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、純水、IPA(イソプロピルアルコール)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。なお、各洗浄槽には、超音波を印加した。
(6)化学強化工程
次に、前述のラッピング工程および研磨工程を終えたガラス基板に、化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用意し、この化学強化溶液を400℃に加熱しておくとともに、洗浄済みのガラス基板を300℃に予熱し、化学強化溶液中に約3時間浸漬することによって行った。この浸漬の際には、ガラス基板の表面全体が化学強化されるようにするため、複数のガラス基板が端面で保持されるように、ホルダに収納した状態で行った。
このように、化学強化溶液に浸漬処理することによって、ガラス基板の表層のリチウムイオンおよびナトリウムイオンが、化学強化溶液中のナトリウムイオンおよびカリウムイオンにそれぞれ置換され、ガラス基板が強化される。ガラス基板の表層に形成された圧縮応力層の厚さは、約100μm乃至200μmであった。
化学強化処理を終えたガラス基板を、20℃の水槽に浸漬して急冷し、約10分間維持した。そして、急冷を終えたガラス基板を、約40℃に加熱した濃硫酸に浸漬して洗浄を行った。さらに、硫酸洗浄を終えたガラス基板を純水、IPA(イソプロピルアルコール)の各洗浄槽に順次浸漬して洗浄した。なお、各洗浄槽には超音波を印加した。
上記の如く、第1ラッピング工程、切り出し工程、端面研磨工程、第2ラッピング工程、第1および第2研磨工程、ならびに化学強化工程を施すことにより、平坦で平滑な、高剛性の磁気ディスク用ガラス基板を得た。
(7)磁気ディスク製造工程
上述した工程を経て得られたガラス基板の両面に、ガラス基板の表面にCr合金からなる付着層、CoTaZr基合金からなる軟磁性層、Ruからなる下地層、CoCrPt基合金からなる垂直磁気記録層、水素化炭素からなる保護層、パーフルオロポリエーテルからなる潤滑層を順次成膜することにより、垂直磁気記録ディスクを製造した。なお、本構成は垂直磁気ディスクの構成の一例であるが、面内磁気ディスクとして磁性層等を構成してもよい。
[評価]
上記実施例のように、面取部を砥石を用いて枚葉式研削し、さらに面取部を研磨布を用いて枚葉式研磨した磁気ディスクと、背景技術の項で説明した従来技術のようにブラシ研磨した磁気ディスクとを作成し、加速試験を行った。加速試験の条件は、温度85℃、湿度85%、30日間とした。すると、ブラシ研磨の場合にはナトリウムおよびカリウムの析出が検出され、本実施例の場合には検出されなかった。また、グライドテストを実施したところ、ヒット(ヘッドが磁気ディスク表面の突起にかすること)やクラッシュ(ヘッドが磁気ディスク表面の突起に衝突すること)は認められなかった。さらに、磁気抵抗型ヘッドで再生試験を行ったところ、サーマルアスペリティによる再生の誤動作は認められなかった。
上記実施例のように面取部を研削したガラス基板と、従来技術で研削した比較例としてのガラス基板とを準備し、同じ条件で鏡面研磨(ブラシ研磨)した。その後、これらに垂直磁気記録用の磁性膜を成膜することによって作製したメディアを用いて、面取部におけるキズ残り数を調査した。このとき、面取部の観察は、1枚のディスクにつき48回(48ポイント)行った。その結果、ナトリウム溶出が生じたメディアからは、2.19個/回のキズが認められた。一方、ナトリウム溶出が生じなかったメディアからは、0.92個/回のキズしか認められなかった。このように、ナトリウムやカリウムの析出の原因は、外周または内周端面を研磨した後に面取部に残存する形状加工キズからナトリウム等が溶出するためと考えられる。したがって、本発明のように、キズの少ない磁気ディスクを製造するという方針は、ナトリウム等の析出を防止するうえで有効と考えられる。
図13は、面取部を枚葉式研削した効果を示す表である。枚葉式研削を行なうことにより、従来の回転砥石式のガラス基板と比較して、加工層除去のための端面研磨における取代を低減させることができる。このとき、ビデオスコープ×1000画像を用いた。ガラス基板の周囲を90°ずつに4等分して4個(4回)の観測をし、さらに両面を観測することで観測回数を2倍にし、枚葉研削式と回転砥石式の研削を行ったガラス基板を各3枚観測した。したがって、4×2×3=24回の観測を行い、1視野(220×260μm)に確認できる欠陥をカウントした。この結果、枚葉式研削加工適応仕上の方が格段にキズ残り数が小さいことが明らかであった。
図14は、面取部を枚葉式研削した効果を示す他の表である。枚葉式研削を行なうことにより、従来の回転砥石を用いて面取り部を形成する場合と比較して、ブラシ研磨加工で問題となる面取(チャンファー)角度の悪化を低減できる。すなわち、図14は、この後の工程も考慮してチャンファー角度を46°目標として面取部形成工程を行った場合のチャンファー角度を示している。図14に示す通り、枚葉式研削(本発明の方法)の方が、回転砥石式より、目標値に近い平均値を有する。また、取代あたりの角度増加率は約半分であり、それに伴うバラツキも約半分という効果が確認された。
[実施例2]
また上記実施例では砥石21(122)のうちガラス基板1の面取部2b(3b)が接触する部分を球形凹面21a(球形凸面122a)としたが、ガラス基板1の一面側の面取部2b(3b)の全周に亘って同時に面接触する構成であればよい。図4、図5、図9、図10および図11は砥石の他の構成の例を説明する図である。図4(a)、図9(a)に示す砥石25(125)は円錐形(回転体)である。図4(図10)の砥石25(125)は、外周2(内周3)の半径r0より小さな半径r2の円断面から外周2(内周3)の半径r0より大きな半径r1の円断面へと次第に(順次)大きくなる形状を備えている。
また図5、図11に示す砥石26(126)は紡錘形であって、同様の回転体形状の要件を備えている。このような砥石を用いても、面取部を形成すべき一面側の端部の全周に亘って同時に面接触することができ、面取部のみを研削・研磨することができるため、少ない取代で高精度に面取部を鏡面研磨することが可能となる。
[実施例3]
図6および図12は、砥石のうち、面取部を形成すべき端部に接触可能な領域を広げるための他の構成を説明する図である。上記実施例ではアーム13(113)を揺動させることにより、球形凹面21a(球形凸面122a)のうち、面取部2b(3b)を形成すべき端部と接触可能な領域を広げるよう説明した。図6(a)および図12(a)に示すように、ガラス基板1と砥石21(122)のそれぞれの回転軸を、所定の角度を有して交差させてもよい。本構成によっても、球形凹面21a(球形凸面122a)のうちガラス基板1と接触可能な領域を広げることができる。したがって研磨レートの低下を防止すると共に、砥石の耐久性を向上させることができる。
さらに、上記実施例ではアーム13(113)をガラス基板1の回転軸の軌跡が扇形を描くように揺動するよう説明したが、ガラス基板1または砥石21(122)の回転軸を、砥石の球形凹面を一部とする球形状の中心27(127)を通るように維持しつつ移動させてよい。したがって例えば図6(b)および図12(b)に示すように、ガラス基板1の回転軸の移動の軌跡が、球形凹面21a(球形凸面122a)の中心を先端とする円錐形となるようにしてもよい。本構成によっても、砥石のうちガラス基板と接触可能な領域を広げることができ、研磨レートの低下を防止すると共に、砥石の耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態にかかる磁気ディスクの製造方法は、ガラス基板の外周側(内周側)の面取部に略半球形状を有する砥石または研磨布を押し当て、上記砥石または研磨布とガラス基板との間に研磨材を供給し、砥石とガラス基板とを相対的に移動させることにより面取部を研磨する構成としてもよい。
また、本実施の形態にかかる磁気ディスクの製造方法は、略半球形状を有する砥石または研磨布に対して、ガラス基板を変位させるように移動させることによって、上記ガラス基板の外周側(内周側)の面取部を研削・研磨することで、半球形状の砥石の一つの場所のみに接触することなく、砥石または研磨布の広い領域で研磨できる構成としてもよい。
また、本実施の形態にかかる磁気ディスクの製造方法は、略半球形状を有する砥石または研磨布に対してガラス基板が同一平面内で回転する以外の変位をするように、砥石もしくは研磨布と、ガラス基板と、いずれか少なくとも一方を移動させることによって、上記ガラス基板の外周(内周)の面取部を研磨することで、半球形状の砥石または研磨布の一つの場所のみに接触することなく、砥石の広い領域で研削・研磨できる構成としてもよい。
また、本実施の形態にかかる磁気ディスクの製造方法は、ガラス基板の外周(内周)の面取部に、当該面取部に押し当てた際にこの面取部の面と一致する形状を有する砥石または研磨布を押し当て、上記砥石または研磨布とガラス基板との間に研磨材を供給し、砥石またはガラス基板の少なくとも一方を回転させることにより研削・研磨する構成としてもよい。
また、本実施の形態にかかる磁気ディスクの製造方法は、ガラス基板の外周(内周)の面取部に略半球形状を有する砥石または研磨布を、上記ガラス基板の一面側に形成された面取部の全周に亘って押し当て、上記砥石または研磨布とガラス基板との間に研磨材を供給し、砥石または研磨布とガラス基板とを相対的に移動させることにより、ガラス基板と砥石または研磨布とを面接触させながら外周(内周)の面取部を研磨する構成としてもよい。
本発明は、磁気ディスク用のガラス基板および磁気ディスク、およびこれらの製造方法として利用することができる。
本発明によるガラス基板の製造装置であってガラス基板外周の研削装置の概略構成を説明する図である。 磁気ディスク用ガラス基板の研削前後の形状変化を説明する図である。 磁気ディスク用ガラス基板と砥石との関係を説明する図である。 砥石の他の構成の例を説明する図である。 砥石の他の構成の例を説明する図である。 砥石のうち、面取部を形成すべき端部と接触可能な領域を広げるための他の構成を説明する図である。 内周端面を研磨する研磨装置を説明する図である。 本発明によるガラス基板の製造装置であってガラス基板内周の研削装置の概略構成を説明する図である。 磁気ディスク用ガラス基板と砥石との関係を説明する図である。 砥石の他の構成の例を説明する図である。 砥石の他の構成の例を説明する図である。 砥石のうち、面取部を形成すべき端部と接触可能な領域を広げるための他の構成を説明する図である。 面取部を枚葉式研削した効果を示す表である。 面取部を枚葉式研削した効果を示す他の表である。 従来の内周・外周端面研磨装置を説明する図である。 従来の内周・外周端面研磨装置を説明する図である。 図1および図8の研削装置の砥石の表面にクーラント用の溝を設けた場合の図である。
符号の説明
1 ガラス基板
1a 主表面
2 外周
2a、3a 端面
2b、3b 面取部
3 内周
10、110 基板支持部
11、111 ホルダ
12、112 トルクコンバータ
13、113 アーム
13a、113a 支持軸
14、114 研磨液供給部
20、120 砥石支持部
21、122 砥石
23、123 モータ
24、124 支持軸
24a、124a 高さ調節器
25、125 砥石
26、126 砥石
50、52 回転ブラシ
60、70 溝

Claims (16)

  1. 円盤形状のガラス基板の一方の主表面の端部の全周に亘って同時に砥石を当接させる工程と、
    該当接させた砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程とを含み、
    これによって、前記ガラス基板の一方の主表面と端面との間に面取部を形成することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記主表面の端部は外周端部であり、前記端面は外周端面であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  3. 請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記円盤形状のガラス基板には、該ガラス基板と同心の円柱状貫通孔である内孔が設けられていて、前記主表面の端部は内周端部であり、前記端面は内周端面であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記ガラス基板の主表面の端部である円形稜線を構成する円より小さな円形断面から大きな円形断面まで次第に円形断面が変化する回転体の表面の形状を、前記ガラス基板の円形稜線と接触する部分において有する前記砥石を用いることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  5. 請求項4に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記回転体は球形状であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  6. 請求項5に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程は、
    前記球形状の中心を通る回転軸と前記ガラス基板の主表面の中心を通る垂線とを所定の角度を有して交差させる工程と、
    前記砥石を前記回転軸を中心に回転させ、あるいは、前記ガラス基板を前記垂線を中心に回転させる工程とを含むことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程はさらに、
    前記所定の角度が変化するよう、前記ガラス基板または砥石を揺動させる工程を含むことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記砥石とガラス基板とを押圧しながら相対的に移動させる工程では、
    前記ガラス基板および砥石のうち一方を所定の負荷を有して回転自在に支持し、他方を回転駆動することにより、一方を他方に従動させて相対的に移動させることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  9. 円盤形状のガラス基板の主表面と外周端面との間に面取部を形成する磁気ディスク用ガラス基板の研削装置において、
    前記ガラス基板を回転可能に支持する基板支持部と、
    前記ガラス基板の一方の主表面の外周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形凹面を備えた砥石と、
    該砥石を回転可能に支持する砥石支持部と、
    前記砥石および基板支持部の少なくとも一方を回転させる回転部とを備えることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の研削装置。
  10. 円盤形状のガラス基板の中央に該ガラス基板と同心の円柱状貫通孔が設けられたガラス基板の主表面と内周端面との間に面取部を形成する磁気ディスク用ガラス基板の研削装置において、
    前記ガラス基板を回転可能に支持する基板支持部と、
    前記ガラス基板の一方の主表面の内周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形凸面を備えた砥石と、
    該砥石を回転可能に支持する砥石支持部と、
    前記砥石および基板支持部の少なくとも一方を回転させる回転部とを備えることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の研削装置。
  11. 円盤形状であって主表面と外周端面との間の面取部が凸面を成している磁気ディスク用ガラス基板において、
    前記凸面は、ガラス基板の主表面の外周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形状であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
  12. 請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により得られたガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成することを特徴とする、磁気ディスクの製造方法。
  13. 円盤形状のガラス基板に少なくとも磁性層を形成してなる磁気ディスクにおいて、
    該ガラス基板の一方の主表面と外周端面との間の面取部は、前記ガラス基板の一方の主表面の外周端部の全周に亘って同時に当接しうる球形状に沿った凸面を成すことを特徴とする磁気ディスク。
  14. 請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、該方法による面取部の形成の後、該方法における砥石を研磨布に変更した方法を使用して、前記形成した面取部をさらに研磨することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  15. 請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、前記砥石の表面には、クーラントが流動可能な溝が設けられていることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  16. 請求項9または10に記載の磁気ディスク用ガラス基板の研削装置において、前記砥石の表面には、クーラントが流動可能な溝が設けられていることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
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