JP2008082440A - バルブ装置、発電装置及び電子機器 - Google Patents

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英二 沖田
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Abstract

【課題】 バルブ装置の小型化を図るとともに、電子機器自体の小型化を実現する。
【解決手段】 バルブ装置には、流入口及び流出口を有する流路に対して変位し、変位することにより前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弾性を有する弁体部が設けられている。さらに、スライドすることにより弁体部と接触して、弁体部を変位させるスライド部が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、バルブ装置、発電装置及び電子機器に関する。
近年、ノート型PCや携帯電話等のモバイル式電子機器に搭載が期待される発電装置としての発電ユニットには、発電に必要な液体や気体が流れる様々な流路が形成されている。
このような発電ユニットにはバルブ装置が複数設けられている(例えば、特許文献1参照)。これらのバルブ装置には、耐圧性の高いものが望まれているため、コイルバネの弾性力により流路を開閉するバルブ装置(例えば特許文献2参照)を燃料電池に用いることが考えられていた。
特開2006−079955号公報 特開2005−155836号公報
ところで、従来から電子機器自体の小型化が望まれているために、電子機器の各構成部を小型化することが望まれている。これはバルブ装置においても同様であるが、上記したようにコイルバネを用いたバルブ装置であると構造上、少なくともコイルバネの長さ分スペースが必要となるために、小型化にも限度があった。
本発明の課題はバルブ装置の小型化を図るとともに、電子機器自体の小型化を実現することである。
請求項1に記載の発明に係るバルブ装置は、
流入口及び流出口を有する流路に対して変位し、変位することにより、前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弾性を有する弁体部と、
スライドすることにより前記弁体部と接触して、前記弁体部を変位させるスライド部と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバルブ装置において、
前記スライド部は、前記弁体部に対して前記流路側とは反対側に配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバルブ装置において、
前記スライド部は、前記弁体部の変位方向に直交する方向にスライドすることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のバルブ装置において、
前記弁体部は、複数設けられていて、
前記スライド部はスライドすることにより複数の前記弁体部を一括して変位させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のバルブ装置において、
複数の前記弁体部は同一平面上に配置されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のバルブ装置において、
複数の前記弁体部は直線状に配置されていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のバルブ装置において、
前記弁体部は、前記流路の前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弁体と、前記弁体に固定されて、前記スライド部との接触により前記弁体を前記流路側に移動させる弁体移動部と、からなり、前記弁体移動部は弾性体であることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のバルブ装置において、
前記弁体部は、前記流路の前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弁体と、前記弁体に当接されて、前記スライド部との接触により前記弁体を前記流路側に移動させる弁体移動部と、からなり、前記弁体は弾性体であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のバルブ装置において、
前記弁体部は、前記流路の前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弁体と、前記弁体に当接されて、前記スライド部との接触により前記弁体を前記流路側に移動させる弁体移動部と、からなり、前記弁体及び前記弁体移動部は弾性体であることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9の何れか一項に記載のバルブ装置において、
前記弁体部は、凸部を有し、
前記スライド部は、スライドにより前記凸部と非接触になる少なくとも1つの開口部と、前記凸部に接触し、前記凸部を押圧する非開口部と、が設けられていることを特徴としている。
請求項11に記載の発明に係る発電装置は、
請求項1〜10の何れか一項に記載のバルブ装置を備え、
前記バルブ装置により燃料の送液を制御し、当該送液される燃料により発電を行うことを特徴としている。
請求項12に記載の発明に係る電子機器は、
請求項11に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、流入口や流出口の何れか一方の開度を変えるように動作する弁体部自体が弾性を有しているので、コイルバネの弾性を用いなくとも、弁体部自体の弾性によりスムーズな動作を実現することができる。このため、コイルバネを省略することができ、バルブ装置を小型化することができる。したがって、バルブ装置を搭載する発電装置の小型化や、当該発電装置を搭載する電子機器の小型化が図られることになる。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は本発明に係る電子機器の一例としてのノート型PCの概略構成を表す斜視図である。この図1に示すように、ノート型PC1には、CPU、RAM、ROM、その他の電子部品から構成された演算処理回路を内蔵するとともにキーボード2を備え付けた下筐体3と、液晶ディスプレイ4を備えた上筐体5とからなる電子機器本体6が備えられている。下筐体3と上筐体5とはヒンジ結合されており、上筐体5を下筐体3に重ねてキーボード2に液晶ディスプレイ4を相対させた状態で折り畳むことができるようになっている。下筐体3の一側面から底面にかけて、本発明に係る発電装置としての発電ユニット7を装着するための装着部8が設けられている。この装着部8に発電ユニット7を装着すると、発電ユニット7で発電された電力によりノート型PC1が動作する。
図2は発電ユニット7の概略構成を表す斜視図である。図2に示すように、発電ユニット7は、例えばフレーム71と、燃料タンク72及び水タンク73を一体化してフレーム71に対して着脱可能とした燃料容器74と、流路、ポンプ、流量センサ及びバルブ装置10(後述の図4等参照)等を有する流量制御ユニット75と、断熱パッケージ76に収容された状態のマイクロリアクタモジュール77と、燃料電池、加湿器及び回収器等を有する発電セル78と、エアポンプ79と、二次電池、DC−DCコンバータ及び外部インターフェース等を有する電源ユニット80とを具備して構成される。流量制御ユニット75によって燃料容器74内の水と液体燃料の混合気がマイクロリアクタモジュール77に供給されることで、上述のように水素ガスが生成され、水素ガスが発電セル78の燃料電池に供給され、生成された電気が電源ユニット80の二次電池に蓄電される。
次に図3に、図2の発電ユニットのシステムブロック図を示し、機能面から説明する。
図3に示すように発電ユニット7には、水を貯留する水タンク73と、メタノールを貯留する燃料タンク72と、マイクロリアクタ103と、発電セル78と、マイクロリアクタ103及び発電セル78に空気を供給する空気供給部105が設けられている。
水タンク73には、送出用の水用ポンプ106が連結されるとともに、その下流側にはON−OFFバルブ107が設けられている。ON−OFFバルブ107からは、2流路L1,L2に分岐しており、そのうちの一流路L1は、制御バルブ108を介して合流弁109が連結されている。制御バルブ108と合流弁109との間には流量センサ110が設けられている。また、他の一流路L2は、さらに2流路L3,L4に分岐し、それぞれの流路L3,L4が加湿器111,112を介して、発電セル78の酸素極の入力ポート783、発電セル78の燃料極の入力ポート781に連結されている。
燃料タンク72には、送出用の燃料用ポンプ113が連結されるとともに、その下流側にはON−OFFバルブ114が設けられている。ON−OFFバルブ114の下流側には合流弁109が連結されている。このON−OFFバルブ114と合流弁109との間には流量センサ115が設けられている。
マイクロリアクタ103には、合流弁109により混ぜ合わされた水と燃料を気化させる気化器116と、気化器116で気化した水と燃料とを加熱することで、水素を含有するガスに改質させる改質器117と、発電セル104の燃料極の出力ポート782から供給された発電に使用されずに余った水素ガス及び空気供給部105から供給された空気を基に気化器116及び改質器117を加熱する燃焼器118と、改質器117から供給されたガス及び空気供給部105から供給された空気を基にCOを除去して水素ガスを抽出するCO除去器119と、が備えられている。燃焼器118から排出された排気ガスは、ON−OFFバルブ120を介して排気されるようになっている。
空気供給部105には、エアフィルタ121と、エアフィルタ121を介して空気を吸引するエアポンプ79とが設けられている。エアポンプ79からは3流路L5,L6,L7に分岐していて、そのうちの一流路L5は、制御バルブ123を介して燃焼器118に連結されている。また、他の一流路L6は、制御バルブ124を介してCO除去器119の流入口に連結されている。そして、残りの一流路L7は、ON−OFFバルブ125を介して発電セル104の酸素極の入力ポート783に連結されている。この流路L7には流路L3が連結されているので、流路L7を通過する空気に対して、加湿器111から出力された蒸気を加え、加湿する。また、各流路L5,L6,L7には、それぞれ流量センサ127,128,129が連結されている。
発電セル78は、CO除去器119から供給され、加湿器112により加湿され燃料極の入力ポート781に供給された水素ガスと、空気供給部105から供給されて加湿器111により加湿された酸素極の入力ポート783に供給され空気とを基に発電し、電力を外部に供給する。この発電に使用されずに余った水素ガスは発電セル78の燃料極の出力ポート782から燃焼器118に送られて、当該燃焼器118の燃焼に用いられる。また、発電セル78の酸素極の出力ポート784から排出された排気ガスは、分離器130を介して、排気温度を下げ、液体になった水を流路L2に戻すとともに、水蒸気はON−OFFバルブ126を介して排気されるようになっている。
この図3に示したように発電ユニット100には複数のバルブ(107,114,123,・・・)が設けられている。これらのバルブとして、小型化を図ることのできる構造について図4〜図6を参照して説明する。図4は発電ユニット7内に配設された流路を開閉するバルブ装置の概略構成を表す説明図であり、(a)は断面斜視図、(b)は分解断面斜視図である。図5はバルブ装置の各部品の上面図である。図6はバルブ装置の開閉状態を表す説明図であり、(a)は開状態の断面図、(b)は閉状態の断面図である。
図4〜図6に示すように、バルブ装置10には、複数の流路11が形成された流路部20と、流路11毎に配置され、変位することにより複流路11を開閉する弁体部30と、弁体部30を変位させるスライド部40と、弁体部30及びスライド部40を覆う流路部20に蓋をする蓋部50と、スライド部40を駆動させる駆動部60とが備えられている。
流路部20には、流路11毎に2段式の凹部12が形成されている。凹部12の底面16の略中央には流路11の流入口13及び流出口14が形成されている。各流路11の流入口13及び流出口14は流路部20の延在方向に沿ってここでは直線状に配置されている。
弁体部30は、各流路11のそれぞれに対応して設けられている。これらの弁体部30は、流路部20の上面に沿って同一平面上に配置されるとともに、各流路11の流入口13及び流出口14の配列方向に沿ってここでは直線状に配置されている。弁体部30には、流入口13及び流出口14に対向して、これら流入口13及び流出口14を開閉する弁体31と、スライド部40によって変位することで弁体31を底面16に対して接離させる弁体移動部32とが設けられている。
弁体31は、円板状の弾性体であり、その表裏面の中央部分が凸となっている凸部を備えている。裏面(流路)側の凸部38は、当該凸部38の下面33が凹部12の底面16に接触した際に、流入口13及び流出口14を一括して閉状態とするように、下面33の直径Dが流入口13の一端から流出口14の他端までの幅Hよりも大きく形成されている。一方、弁体31の表面(流路と反対)側の凸部34は、弁体移動部32の内面35に固定されている。
そして、弁体31の周縁部36は、流入口13,流出口14を流れる流体が漏れでないように、流路部20の凹部12の段部15に密着されている。弁体31は、無負荷状態である場合には流入口13及び流出口14を開状態(図6(a)参照)としていて、スライド部40により負荷がかかると、弾性変形し流入口13及び流出口14を閉状態(図6(b)参照)とするようになっている。
弁体移動部32は、弁体部30の流入口13及び流出口14側(流路側)とは反対側に向けて凸である球面状に形成された凸部320を備える円板状の弾性体である。この弁体移動部32の周縁部37は、弁体31の周縁部36の上面に固定されている。弁体移動部32は、無負荷状態である場合には流入口13及び流出口14を開状態(図6(a)参照)としていて、スライド部40により負荷がかかると、弾性変形して弁体31を押下し、流入口13及び流出口14を閉状態(図6(b)参照)とするようになっている。
スライド部40は、弁体部30の変位方向に直交する方向にスライドし、当該スライドにより弁体部30と接触して、弁体部30を変位させるものである。このスライド部40は、板状に形成されていて、流路部20と蓋部50とにより挟まれる本体部41と、本体部41の一端部から流路部20と蓋部50との外部に延出するラック42とが設けられている。
本体部41には、各弁体部30における弁体移動部32の頂点部に対応するように、開口部43が形成されている。この開口部43が弁体移動部32の頂点部に位置すると、図6(a)に示すように弁体移動部32に負荷をかけず、弁体移動部32を変形させない。一方、開口部43が弁体移動部32の頂点部から退避していると、図6(b)に示すように開口部43以外の非開口部44が弁体移動部32を押下して、弁体移動部32を弾性変形させる。
駆動部60には、ラック42の歯と噛合する歯車61と、歯車61を回転させるモータ62とが設けられている。モータ62は、流量制御ユニット75の制御部に電気的に接続され、当該制御部により制御されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
発電ユニット7の各流路11を開状態(図6(a)参照)から閉状態(図6(b)参照)とする場合には、流量制御ユニット75の制御部は、スライド部40の非開口部44が各弁体部30における弁体移動部32の頂点部に位置するように、モータ62を回転させる。モータ62の回転が歯車61を介してスライド部40に作用して、スライド部40がスライドすることになる。このスライドに伴い、スライド部40の非開口部44が弁体移動部32に接触し、その後徐々に弁体移動部32を押下する。スライド部40の押下により弁体移動部32及び弁体31は押下されて弾性変形する。弁体31の下面33が凹部12の底面16と接触し密着することで流入口13及び流出口14が閉状態となり、流路11が閉ざされる。このとき、スライド部40が蓋部50により上方を覆われているので、弁体31と流路部20との空間が高圧になったとしても蓋部50によりスライド部40が浮き上がることが防止され、耐圧性が確保されることになる。
一方、各流路11を閉状態(図6(b)参照)から開状態(図6(a)参照)とする場合には、流量制御ユニット75の制御部は、スライド部40の非開口部44が各弁体部30における弁体移動部32の頂点部から退避するように、モータ62を回転させる。モータ62の回転が歯車61を介してスライド部40に作用して、スライド部40がスライドする。このスライドに伴い、スライド部40の非開口部44が弁体移動部32の頂点部から退避して、開口部43が頂点部に位置するようになる。このとき徐々に弁体移動部32は弾性復帰するので、弁体31も弾性復帰し、弁体31の下面33が凹部12の底面16から徐々に離間する。これにより流入口13及び流出口14が開状態となり、流路11が開かれ導通状態となる。
ここで、上記実施形態の各部の部材について利用できるものを述べる。弁体移動部32としては、SUS301-CSP、SUS304-CSP等の板ばね材、弁体としては、空気、水の流れる流路には、シリコンゴム、フッ素ゴム、メタノールの流れる流路には、メタノール耐性のあるフッ素ゴムが望ましい。
スライド部、ラックや歯車部については耐摩耗性がある材料としてPOM(ポリオキシメチレン、ポリアセタール樹脂)を利用することが望ましい。
流路部は、PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテルサルホン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等といった樹脂基板で形成することができる。PEEKは結晶性のエンジニアリングプラスチックであり、アウトガスや金属インの溶出が極めて少なく、その連続使用温度が260°である。PEEKはガス透過性もPS(ポリスチレン)やPC(ポリカーボネート)の1000分の1〜100分の1程度あり、液体が流れる流路を形成するのに適している。
以上のように、本実施形態によれば、流入口13や流出口14を開閉する弁体部30自体が弾性を有しているので、コイルバネの弾性を用いなくとも、弁体部30自体の弾性によりスムーズな開閉動作を実現することができる。このため、コイルバネを省略することができ、バルブ装置10を小型化することができる。したがって、バルブ装置10を搭載する発電装置の小型化や、当該発電装置を搭載する電子機器の小型化が図られることになる。
また、本実施形態は、弁体部30が複数同一平面上に配置されていて、スライド部40のスライドによって複数の弁体部30を一括して変位することができるので、1つの駆動源で複数の弁体部30を開閉させることが可能となる。これにより、弁体部30毎に駆動源を設ける場合と比較して、より小型化することが可能となる。
さらに、複数の弁体部30が直線状に配置されているので、スライド部40を直線的にスライド移動させるだけで複数の弁体部30を開閉することができ、簡便な動作で複数の弁体部30を開閉することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、弁体移動部32が球面状の凸部を持つ場合を例示したが、凸部はスライド部40のスライド移動によって、変位する形状、つまり、スライド方向に対して高さが変わる形状であればいかなるものであっても構わない。例えば、図7(a)に示す弁体移動部32Aの凸部320Aのようなアーチ型形状や、図7(b)に示す弁体移動部32Bの凸部320Bのような三角柱形状などの形状が挙げられる。
また、上記実施形態では駆動部60の駆動源がモータ62である場合を例示して説明したが、スライド部40をスライド移動させるものであれば如何なる駆動源であっても構わない。例えば、直動式の駆動源(例えば圧電素子、リニアモータ等)を用いることも可能である。直動式の駆動源であると、モータのように回転運動を直動運動に変換する機構等も不要になり、好ましい。
また、上記実施形態では、弁体31と弁体移動部32とが予め別体で、組立時に一体的に接着(固定)されるものを例示して説明したが、弁体31と弁体移動部32とは予め一体成形されていてもよい。弁体31及び弁体移動部32のそれぞれが弾性体であると、何れか一方の弾性力が弱まったとしても、他方の弾性力で補助することができ、好ましい。
なお、弁体31及び弁体移動部32の何れか一方のみを弾性体とすることでも、流路11を開閉することは可能である。弁体31のみを弾性体とした場合には、弁体31と弁体移動部32とが当接さえしていれば、弁体31の弾性復帰によって弁体移動部32も元の位置に復帰する。一方、弁体移動部32のみを弾性体とした場合には、弁体31と弁体移動部32とを固定していないと、弁体移動部32の弾性復帰により、弁体31が元の位置まで戻らない。つまり、弁体31のみを弾性体にした方が、組立時に弁体31と弁体移動部32との固定作業を省略することができる。
また、上記実施形態では弁体31は流入口及び流出口の両方を開閉するようにしたが、どちらか一方のみを開閉するようにしてもよい。
さらに、スライド部40の摩擦を減らすために、開口部43にかからないようなベアリング機構等を待たせるようにしてもよい。その場合、ベアリング機構によりスライド部40が浮き上がることが防止され、より耐圧性が確保されることになる。
また、上記実施形態では、弁体部30の弾性変形時に流路11が閉状態となって、弾性復帰時に流路11が開状態となる場合を例示したが、これとは逆に弁体部30の弾性変形時に流路11が開状態となって、弾性復帰時に流路11が閉状態となってもよい。
例えば、図8に示すバルブ装置10Cは図6に対応する部分のバルブ装置の変形例で、弁体部30Cの弾性変形時に流路11Cが開状態となって、弾性復帰時に流路11Cが閉状態となるようになっている。なお、以下の説明において、上記実施形態と同一の部分においては同一の符号を伏して、その説明を省略する(蓋部50は省略している)。詳細に説明すると、流路部20Cには、弁体部30Cの変位方向に直交する方向に沿う流路11Cと、弁体部30Cの変位方向に沿って形成され、弁体部30Cの弁体31Cが係合する係合口29Cが設けられている。係合口29Cの側面には、流路11Cの流入口13C及び流出口14Cが形成されている。
弁体31Cの裏面(流路)側の凸部38Cには、流入口13Cと流出口14Cとを連通する連通路39Cが形成されている。この連通路39Cは、弁体31Cの弾性復帰時にあると流入口13Cと流出口14Cとを連通しておらず流路11Cを閉状態とする。一方、弁体31Cの弾性変形時にあると連通路39Cは、流入口13C流出口14Cとを連通し流路11Cを開状態とする。
なお、この構造において、連通路39Cの位置を下側にずらし、弾性復帰時にあると流入口13Cと流出口14Cとを連通し、流路11Cを開状態とし、弁体31Cの弾性変形時にあると連通路39Cは、流入口13Cと流出口14Cとを連通しておらず、流路11Cを閉状態とするようにしてもよい。
また、上記実施形態ではバルブ装置10が流路11の開状態、閉状態を切り替えるON−OFFバルブの場合を例示したが、流量を制御する(開度を変える)制御バルブのようにしてもよい。例えば、スライド部40の位置を駆動部60により微調整することで、流路部20の底面16と、弁体31の下面33との間隔を変位させて、流路11を流れる流量を制御することが挙げられる。
また、上記実施形態では、スライド部40によって複数の弁体部30を同時に開閉する場合を例示して説明したが、各弁体部30の開状態と閉状態とを異ならせて開閉することも可能である。図9は図4に対応するバルブ装置の変形例で、異なるタイミングで各弁体部を開閉する場合を説明する説明図である。ここで図9(a)は、各開閉パターンの切り替えタイミングを表し、横軸が時間軸に対応する。(b)は各開閉パターンにおける各弁体部の状態を表している。なお、図9(b)に示すように、スライド部40Dの各開口部43Dの間隔は、各開閉パターンが実現される間隔に設定されている。以下、各弁体部を図の左から順に第1弁体部301、第2弁体部302、第3弁体部303と称する。まず、パターンA(タイミングA)においては第1弁体部301が開状態、第2弁体部302と第3弁体部303が閉状態となっている。次の開閉パターンの切り替えタイミングとなると、スライド部40Dが図における左方向に各弁体間の一ピッチ分スライドする。この移動中、各弁体部301〜303はほぼ閉状態となる。なお、移動中においても各開口部43Dが弁体部301〜303を通過する際に当該弁体部が開状態となるが、これは僅かな時間であるため、流体の流れにはほとんど影響しない。そして、スライド部40dが所定の位置で停止すると、パターンB(タイミングB)となって第1弁体部301と第2弁体部302とが開状態、第3弁体部303が閉状態となる。更に次の開閉パターンの切り替えタイミングになると、スライド部40Dが図における左方向にさらに各弁体間の1ピッチ分スライドする。この移動中においても各弁体部301〜303はほぼ閉状態となる。そして、スライド部40Dが所定の位置で停止すると、パターンC(タイミングC)となって第1弁体部301と第3弁体部303とが開状態、第2弁体部302が閉状態となる。
この弁体部301〜303の開閉の仕方はスライド部40Dの開口のパターンの変更で可能になる。
上記実施形態では、スライド部は、弁体部に対して流路側とは反対側に配置されている場合の例を示したが、スライド部を流路側と同じ側に設ける場合でも、スライド部と弁体部が干渉しない構造にすることはできるので、スライド部は、弁体部に対して反対側に配置されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、スライド部は、弁体部の変位方向に直交する方向にスライドする場合の例を示したが、スライドの方向が弁体部の変位方向に直交する方向でなくても、スライド部が弁体部と接触することにより、弁体部を変位させることはできるので、スライド部は、必ずしも弁体部の変位方向に直交する方向にスライドするものでなくてもよい。
上記実施形態では、各流路11の流入口13及び流出口14は流路部20の延在方向に沿って直線状にほぼ等間隔に配置されている場合の例を示したが、等間隔である必要はない。
また、上記実施形態では、各流路11の流入口13及び流出口14は流路部20の延在方向に沿って直線状に配置されている場合について示したが、スライド部が対応する形状になっていれば直線上になくても、平面視して屈曲している形状、円弧状、円周状になっていてもよい。
さらに、各流路11の流入口13及び流出口14は流路部20に対して同一平面上にある例を示したが、段差があってもスライド部もそれに対応するように可動できればよいので、同一平面上になくてもよい。
本実施形態の電子機器としてのノート型PCの概略構成を表す斜視図である。 図1のノート型PCに搭載される発電ユニットの概略構成を表す斜視図である。 図2の発電ユニットのシステムブロック図である。 図2の発電ユニットに搭載されるバルブ装置の概略構成を表す説明図(斜視図)である。 図4のバルブ装置の各部品を表す分解図(上面図)である。 図4のバルブ装置の開状態、閉状態を表す断面図である。 図4のバルブ装置に備わる弁体移動部の変形例を表す斜視図である。 図6に対応する部分のバルブ装置の変形例を表す断面図である。 図4に対応するバルブ装置の変形例を表す説明図である。
符号の説明
1 ノート型PC(電子機器)
2 キーボード
3 下筐体
4 液晶ディスプレイ
5 上筐体
6 電子機器本体
7 発電ユニット(発電装置)
8 装着部
10,10C バルブ装置
11,L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,11C 流路
12 凹部
13 流入口
14 流出口
15 段部
16 底面
20,20C 流路部
30,30C,301,302,303 弁体部
31,31C 弁体
32,32A,32B 弁体移動部
33 下面
34,34A,34B 弁体の表面(流路と反対)側の凸部
35 内面
36 弁体の周縁部
37 弁体移動部の周縁部
38,38C 弁体の裏面(流路)側の凸部
40,40D スライド部
41 本体部
42 ラック
43,43D 開口部
44 非開口部
50 蓋部
60 駆動部
61 歯車
62 モータ
71 フレーム
72 燃料タンク
73 水タンク
74 燃料容器
75 流量制御ユニット
76 断熱パッケージ
77 マイクロリアクタモジュール
78 発電セル
79 エアポンプ
80 電源ユニット
320,320A,320B 弁体移動部の凸部

Claims (12)

  1. 流入口及び流出口を有する流路に対して変位し、変位することにより、前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弾性を有する弁体部と、
    スライドすることにより前記弁体部と接触して、前記弁体部を変位させるスライド部と、を備えることを特徴とするバルブ装置。
  2. 前記スライド部は、前記弁体部に対して前記流路側とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記スライド部は、前記弁体部の変位方向に直交する方向にスライドすることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ装置。
  4. 前記弁体部は、複数設けられていて、
    前記スライド部はスライドすることにより複数の前記弁体部を一括して変位させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のバルブ装置。
  5. 複数の前記弁体部は同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のバルブ装置。
  6. 複数の前記弁体部は直線状に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のバルブ装置。
  7. 前記弁体部は、前記流路の前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弁体と、前記弁体に固定されて、前記スライド部との接触により前記弁体を前記流路側に移動させる弁体移動部と、からなり、前記弁体移動部は弾性体であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のバルブ装置。
  8. 前記弁体部は、前記流路の前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弁体と、前記弁体に当接されて、前記スライド部との接触により前記弁体を前記流路側に移動させる弁体移動部と、からなり、前記弁体は弾性体であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のバルブ装置。
  9. 前記弁体部は、前記流路の前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方の開度を変えるように動作する弁体と、前記弁体に当接されて、前記スライド部との接触により前記弁体を前記流路側に移動させる弁体移動部と、からなり、前記弁体及び前記弁体移動部は弾性体であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のバルブ装置。
  10. 前記弁体部は、凸部を有し、
    前記スライド部は、スライドにより前記凸部と非接触になる少なくとも1つの開口部と、前記凸部に接触し、前記凸部を押圧する非開口部と、が設けられていることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載のバルブ装置。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載のバルブ装置を備え、
    前記バルブ装置により燃料の送液を制御し、当該送液される燃料により発電を行うことを特徴とする発電装置。
  12. 請求項11に記載の発電装置と、
    前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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