JP2008077714A - 光ディスク装置及び記録パワー制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクへのデータ記録時の記録品質を確保し得る光ディスク装置及び記録パワー制御方法を提案する。
【解決手段】光ディスクに記録されたデータを再生し、再生したデータに基づいて、振幅の非対象性を表すβ値を取得し、複数回分のβ値に基づいて記録パワーに対するβ値の変化比率の逆数を補正係数として算出すると共に、当該補正係数を用いて補正後の記録パワーを算出し、算出した補正後の記録パワーに基づいて記録パワーを補正するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、光ディスク装置及び記録パワー制御方法に関し、特に高レーザパワーを必要とする光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、高速記録に対応した光ディスク装置における記録パワー制御方式として、ウォーキングOPC(Optimum Power Control)と呼ばれる方式が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。ウォーキングOPC方式は、一定間隔ごと又は一定時間ごとに記録を停止して記録終端部を再生すると共に、その記録終端部におけるデータの記録品質を評価し、評価結果に基づいて記録パワーを補正する方式であり、再生互換を保証する高い記録品質を確保できるため、近年では広く用いられている。
ウォーキングOPC方式では、記録品質の指標として、通常、振幅の非対象性を示すβ値と呼ばれるパラメータが用いられる。そして、ウォーキングOPC方式では、一定間隔ごと又は一定時間ごとに、予め設定された目標とすべきβ値(以下、適宜、これを目標β値と呼ぶ)と、そのときの記録終端部を再生することにより得られたβ値(以下、適宜、これを測定β値と呼ぶ)とを比較し、これらの差分量に基づいて記録パワーの補正を行なっている。
かかるβ値は、記録パワーの変化に応じてほぼ一様に変化する。このため記録品質の指標としてβ値を用いることによって、CLV(Constant Linear Velocity)方式のように常に記録パワーが一定の記録方式の場合は無論のこと、CAV(Constant Linear Velocity)方式のように、光ディスクの外周側に向かって記録速度が高速化し、これに伴って記録パワーが増大する記録方式の場合でも、目標β値及び測定β値間の差分量と、記録パワーの補正量との関係を一律とすることができる。
ただし、記録パワーに対するβ値の変化比率は光ディスクの種類ごとに異なる。このため、かかるウォーキングOPC方式を採用した光ディスク装置では、光ディスクの種類ごとの目標β値をそれぞれ保持しており、そのとき装填されている光ディスクの種類に応じて対応する目標β値を使用するように構築されている。
なお、上記特許文献1では、記録品質の確保を目的とした高速記録時における記録パワー補正の高精度化について、光ディスク装置内のフラッシュメモリにベンダごと及び記録線速度ごとのβ値及び反射率の係数テーブルを格納しておき、試書き時に得られるβ値及び反射率を組み合わせて記録品質の指標とする方法が開示されている。
また上記特許文献2では、試書き時に各記録パワーでのβ値をそれぞれ測定し、所定のβ値近傍におけるβ値の変化量に対する記録パワーの変化量を算出すると共に、スクープ現象や多層記録ディスクの迷光によるβ値への影響を除去したウォーキングOPC方式が提案されている。
特開2005−116027号公報 特開2006−120281号公報
ところで、近年、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びCD(Compact Disc)の3タイプの光ディスクに対応した光ディスク装置が提案され、このような光ディスク装置において、レーザダイオードから発射された各波長のレーザ光を光ディスクの情報記録面に集光するフォーカスレンズの1レンズ化が進められている。この場合において、かかるフォーカスレンズは、温度によって光の透過率が変化する性質を有する。
一方で、従来から行なわれているAPC(Auto Power Control)方式による記録パワー制御では、フォーカスレンズ手前におけるレーザ光量をモニタして制御を行なっている。
従って、上述のウォーキングOPC方式における記録パワーの制御をかかる従来のAPC方式により行なった場合、フォーカスレンズを透過して光ディスクに集束するレーザ光量が環境温度の影響を受けるため、モニタしているレーザ光量と、実際に光ディクスに入射するレーザ光の光量との間に差異が生じることとなる。この結果として、かかる従来の光ディスク装置では、精度良く記録パワー制御を行い得ず、光ディスクへのデータ記録時の記録品質を確保し得ない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、光ディスクへのデータ記録時の記録品質を確保し得る光ディスク装置及び記録パワー制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、光ディスクに対するデータの記録時に、前記光ディスクにおける前記データの記録品質を定期的に評価し、評価結果に基づいて記録パワーを制御する光ディスク装置において、前記光ディスクに記録された前記データを再生する再生部と、前記再生部により再生された前記データに基づいて、振幅の非対象性を表すβ値を取得するβ値取得部と、取得した複数回分の前記β値に基づいて、β値から記録パワーへの変換係数でなる補正係数を算出すると共に、目標とすべき補正後の記録パワーを前記補正係数を用いて算出する目標記録パワー算出部と、前記目標記録パワー算出部により算出された前記補正後の記録パワーに基づいて前記記録パワーを補正する記録パワー補正部とを備えることを特徴とする。
また本発明においては、光ディスクに対するデータの記録時に、前記光ディスクにおける前記データの記録品質を定期的に評価し、評価結果に基づいて記録パワーを制御する記録パワー制御方法において、前記光ディスクに記録された前記データを再生する第1のステップと、再生した前記データに基づいて、振幅の非対象性を表すβ値を取得する第2のステップと、取得した複数回分の前記β値に基づいて、β値から記録パワーへの変換係数でなる補正係数を算出すると共に、目標とすべき補正後の記録パワーを前記補正係数を用いて算出する第3のステップと、算出し前記補正後の記録パワーに基づいて前記記録パワーを補正する第4のステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、光ディスクへのデータ記録時の記録品質を確保し得る光ディスク装置及び記録パワー制御方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による光ディスク装置の構成
図1は本実施の形態による光ディスク装置1を示す。この光ディスク装置1は、BD、DVD及びCDの3タイプの光ディスク2に対応しており、ホストコンピュータ3からの要求に応じて、これら光ディスク2にデータを記録し又はこれら光ディスク2に記録されたデータを再生し得るようになされている。
実際上、この光ディスク装置1においては、ディジタル・シグナル・プロセッサ12の制御のもとに、モータ駆動部10がスピンドルモータ11を駆動することにより、所定状態に装填された光ディスク2を当該光ディスク2の記録方式(例えばCAV方式又はCLV方式)に応じた回転状態で回転させる。
また光ディスク装置1においては、ホストコンピュータ部3から送信される各種コマンドがインタフェース部12を介してマイクロコンピュータ部13に与えられる。
マイクロコンピュータ部13は、制御プログラムが格納されたメモリ13Aを備えて構成され、ホストコンピュータ3から与えられるコマンドや、ディジタル・シグナル・プロセッサ14から与えられる各種情報に応じて必要な制御処理や演算処理を実行する。
例えば、マイクロコンピュータ部13は、ホストコンピュータ3から記録コマンドが与えられた場合には、インタフェース部12を制御して、この後ホストコンピュータ3から送信される記録対象のデータをディジタル・シグナル・プロセッサ14に送出させる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、インタフェース部13を介して与えられる記録対象のデータに対して変調処理を含む所定の信号処理を施し、かくして得られた記録信号を駆動信号としてレーザ駆動部15に送出する。
レーザ駆動部15は、ディジタル・シグナル・プロセッサ14から与えられる駆動信号に基づいて、光ピックアップ16内の図示しないレーザダイオードを点滅駆動する。この結果、かかる駆動信号(記録信号)の内容に応じた点滅パターン及び当該駆動信号の信号レベルに応じた光量のレーザ光L1がレーザダイオードから発射され、このレーザ光LIが光ピックアップ16内の図示しないフォーカスレンズを介して光ディスク2の記録面2Aに集光される。これにより記録対象のデータが光ディスク2に記録される。
また、かかるレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2は、光ピックアップ16内の図示しないフォトディテクタにより光電変換される。また、この光電変換により得られたRF(Radio Frequency)信号がアナログ/ディジタル変換部17においてディジタル変換されて、ディジタルRF信号としてディジタル・シグナル・プロセッサ14に与えられる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、供給されるディジタルRF信号に基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号及び回転制御信号などの各種制御信号を生成する。かくして、これらフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップ16内の図示しない2軸アクチュエータが制御され、これによりフォーカス制御やトラッキング制御が行なわれる。また回転制御信号はモータ駆動部10に与えられ、この回転制御信号に基づいて、モータ駆動部10によりスピンドルモータ11の回転制御が行なわれる。
さらに光ピックアップ16内のレーザダイオードから発射されたレーザ光L1の一部は、フォーカスレンズに入射する前に分光されて、光ピックアップ16内の図示しないAPC制御用のフォトディテクタにより光電変換される。また、この光電変換により得られたRF信号がアナログ/ディジタル変換部17においてディジタル変換された後にディジタルRF信号としてディジタル・シグナル・プロセッサ14に与えられる。
かくしてディジタル・シグナル・プロセッサ14は、このディジタルRF信号に基づいて、記録パワーがAPC制御用に予め設定された目標とする記録パワー(以下、これを目標記録パワーと呼ぶ)となるように、レーザ駆動部15に送出する駆動信号の信号レベルを制御する。
一方、マイクロコンピュータ部13は、インタフェース部12を介してホストコンピュータ3からの再生コマンドを受信すると、ディジタル・シグナル・プロセッサ14を制御することにより、所定の制御信号をレーザ駆動部15に送出させる。
レーザ駆動部15は、供給される制御信号に基づいて、光ピックアップ16内のレーザダイオードを所定電圧で点灯駆動する。この結果、このレーザダイオードから所定パワーのレーザ光が発射され、このレーザ光が上述のフォーカスレンズを介して光ディスク2の記録面2Aに集光される。
このレーザ光L1の光ディスク2における反射光L2は、光ピックアップ16内のかかるフォトディテクタにより光電変換され、かくして得られたRF信号がアナログ/ディジタル変換部17においてディジタル変換されてディジタルRF信号としてディジタル・シグナル・プロセッサ14に与えられる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、供給されるディジタルRF信号に対して復調処理等の処理の再生信号処理を施し、かくして得られた再生されたデータをインタフェース部12を介してホストコンピュータ3に送出する。
またディジタル・シグナル・プロセッサ14は、データ記録時と同様にして、かかるディジタルRF信号に基づいてフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号及び回転制御信号などの各種制御信号を生成する。かくして、これらフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号及び回転制御信号に基づいて、データ記録時と同様にして、フォーカス制御、トラッキング制御及びスピンドルモータ11の回転制御が行なわれる。
(2)本実施の形態の光ディスク装置における記録パワー制御方式
次に、かかる光ディスク装置1に採用された記録パワー制御方式について説明する。
ウォーキングOPC方式では、測定β値を取得しながら記録パワーを制御するため、図2(A)に示すように、データ記録の途中で得られたいくつかの測定β値(β1,β2,……)に基づいて、そのとき使用している光ディスク2における記録パワー(P1,P2,……)と測定β値(β1,β2,……)との関係を検出することができる。具体的には、図2(B)における線分Kの傾きである、その光ディスク2における記録パワーに対する測定β値の変化比率を求めることができる。
そこで、本実施の形態による光ディスク装置1においては、記録パワー制御方式としてウォーキングOPC方式を採用すると共に、当該ウォーキングOPC方式による記録パワー制御により得られた測定β値とそのときの記録パワーとの関係に基づいて、記録パワーに対する測定β値の変化比率(傾き)Aを計算する。
そして、光ディスク装置1においては、この変化比率Aの逆数(1/A)を補正係数として、次式
Figure 2008077714
のようにして、記録パワーのウォーキングOPCパワーアップレートRUPを算出し、算出したウォーキングOPCパワーアップレートRUPを現在の目標記録パワーに乗算するようにして、補正後の新たなAPC制御の目標記録パワーを算出する。なお、(1)式において、RUP′は、前回算出したウォーキングOPCパワーアップレートを示す。
ここで、ウォーキングOPCパワーアップレートRUPとは、試書きにより補正された、当該補正直後の記録パワー(以下、これを基準記録パワーと呼ぶ)を基準として、その基準記録パワーを増減させる割合をいう。例えば1回目の記録品質を評価したときに得られた補正係数(1/A)が1で、目標β値及び測定β値の差分(目標β値−測定β値)が1のときのウォーキングOPCパワーアップレートRUPは1〔%〕となる。従って、この場合には、基準記録パワーを1〔%〕だけ増加させた記録パワーが今回の記録パワー(次に記録品質を評価するまでの記録パワー)となる。
光ディスク装置1では、このような記録パワー制御を行なうための手段として、マイクロコンピュータ部13のメモリ13Aに、図3に示すようなストレージテーブル20が格納されている。
このストレージテーブル20は、各光ディスク製造会社がそれぞれ販売する各光ディスク2について、記録速度を1倍速、2倍速、4倍速、……にした場合の目標β値及び目標とすべき記録パワー(目標記録パワー)をまとめたテーブルである。
そして光ディスク装置1においては、このストレージテーブル20に格納された各目標β値のうちのそのとき装填されている光ディスク2の種類と、そのときの記録速度とに応じた目標β値を読み出して、(1)式の演算に用いる。
ただし、フォーカスレンズの温度上昇により当該フォーカスレンズの透過率が変化するなど、環境の変化に起因して記録条件が変化した場合には、図4に示すように、同じ記録パワーで記録しても得られる測定β値が大きく変化する。
そこで、本実施の形態の光ディスク装置1においては、前回と同じ記録パワーで記録を行ったときに得られた測定β値の値が前回得られた測定β値と大きく異なる場合には、このとき得られた測定β値を使用せず、予め定められた固定の補正係数を使用して(1)式により今回のウォーキングOPCパワーアップレートRUPを算出するようにする。
ここで、本実施の形態による光ディスク装置1の場合、このような記録パワー制御は、マイクロコンピュータ部13のメモリ13Aに格納された制御プログラムに基づいて、当該マイクロコンピュータ部13の制御のもとに実行される。
図5は、このような記録パワー制御に関するマイクロコンピュータ部13の処理内容を示すフローチャートである。
マイクロコンピュータ部13は、ホストコンピュータ3から記録コマンドが与えられると、この図5に示す記録パワー制御処理を開始し(SP0)、まず、ディジタル・シグナル・プロセッサ14及び図示しないシークモータを制御するようにして、光ディスク2上の所定領域に試書きを行わせ、そのときのβ値を測定する。そして、このとき得られた測定β値に基づいて記録パワーの補正を行なう(SP1)。なおこのようなβ値の測定方法及び記録パワーの補正方法については、後述する(ステップSP4及びステップSP10参照)。
続いてマイクロコンピュータ部13は、シークモータ及びディジタル・シグナル・プロセッサ14等を駆動させることにより、記録コマンドに基づき得られる光ディスク2上の記録開始位置にまで光ピックアップ16を移動させて、その記録開始位置から記録対象のデータの記録を開始させる(SP2)。
次いでマイクロコンピュータ部13は、データの記録を開始してから一定時間(又は一定間隔)が経過したか否かを判断し(SP3)、否定結果を得るとステップSP2に戻って光ディスクへのデータの記録を続けさせる。
そしてマイクロコンピュータ部13は、やがてデータの記録を開始してから一定時間(又は一定間隔)が経過することによりステップSP3において肯定結果を得ると、そのときのβ値を測定する(SP4)。
具体的にマイクロコンピュータ部13は、ディジタル・シグナル・プロセッサ14及びシークモータ等を制御することにより、光ディスク2に対する記録対象のデータの記録を停止させて記録終端部を再生させる。そして、このとき得られたRF信号が、ディジタル変換部17を介してディジタル・シグナル・プロセッサ14に与えられる。
ディジタル・シグナル・プロセッサ14は、供給されるディジタルRF信号に対して復調処理等の所定の信号処理を施し、かくして得られた再生信号に基づいて、次式
Figure 2008077714
のようにしてそのときのβ値(測定β値)を算出する。なお、この(2)式において、a1は再生信号の最大レベルを示し、a2は再生信号の最小レベルを示す。またディジタル・シグナル・プロセッサ14は、このようにして得られたβ値をマイクロコンピュータ部13に送出する。
この後、マイクロコンピュータ部13は、かかるβ値の測定回数が予め定められた規定数回(例えば4〜6回)以上となったか否かを判断する(SP5)。そしてマイクロコンピュータ部13は、この判断において否定結果を得ると、予め用意された固定の補正係数(1/A)を使用して(1)式によりウォーキングOPCパワーアップレートRUPを算出する(SP9)。
またマイクロコンピュータ部13は、算出したウォーキングOPCパワーアップレートRUPを現在の記録パワーに乗算するようにして補正後の記録パワーを算出し、この記録パワーを新たなAPC制御の目標記録パワーとしてディジタル・シグナル・プロセッサ14に設定する(SP10)。この結果、記録パワーがこの目標記録パワーに一致するように、ディジタル・シグナル・プロセッサ14によりAPC制御が行なわれることとなる。
これに対してマイクロコンピュータ部13は、ステップSP5の判断において肯定結果を得ると、現在の記録パワーが前回β値を測定したときの記録パワーと同じであるか否かを判断する(SP6)。
マイクロコンピュータ部13は、この判断において否定結果を得ると、今回取得したβ値が前回取得したβ値と同じ又はほぼ同じであるか否か(例えば数パーセント程度の誤差範囲内に入っているか否か)を判断する(SP7)。
そしてマイクロコンピュータ部13は、この判断において否定結果を得ると、上述した固定の補正係数(上述の1/A)を使用して(1)式によりウォーキングOPCパワーアップレートRUPを算出すると共に(SP9)、算出したウォーキングOPCパワーアップレートRUPに基づいて補正後の記録パワーを算出し、これを新たなAPC制御の目標記録パワーとしてディジタル・シグナル・プロセッサ14に設定する(SP10)。
これに対してマイクロコンピュータ部13は、ステップSP6又はステップSP7の判断において肯定結果を得ると、現在の環境に最も適した補正係数を得るため、今回取得した測定β値と、前回までに取得した測定β値のうちの今回の測定β値近傍の測定β値とを用いて、記録パワーに対する測定β値の変化比率(図2(B)の線分Kの傾き)Aの逆数を補正係数として算出する。またマイクロコンピュータ部13は、この補正係数を用いて(1)式によりウォーキングOPCパワーアップレートRUPを算出する(SP8)。
そしてマイクロコンピュータ部13は、このようにして算出したウォーキングOPCパワーアップレートRUPに基づいて補正後の記録パワーを算出し、この後これを新たなAPC制御の目標記録パワーとしてディジタル・シグナル・プロセッサ14に設定する(SP10)。
そしてマイクロコンピュータ部13は、この後記録対象のデータをすべて光ディスク2に記録し終えたか否かを判断し(SP11)、否定結果を得るとステップSP2に戻って、この後同様の処理を繰り返す(SP2〜SP11)。
そしてマイクロコンピュータ部13は、やがて記録対象のデータのすべてを光ディスク2に記録し終えることによりステップSP11において肯定結果を得ると、この記録パワー制御処理を終了する(SP12)。
(3)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態による光ディスク装置1では、ウォーキングOPCにより得られたβ値に基づいて補正係数を算出し、この補正係数に基づいて記録パワーを補正する。
従って、この光ディスク装置1によれば、対象とする光ディスクの特性や現在の環境に最適な目標記録パワーが設定され、その目標記録パワーとなるように記録パワーが補正されるため、精度の良い記録パワー制御を行なうことができる。かくするにつき、光ディスクへのデータ記録時の記録品質を確保することができる。
また光ディスク装置1では、複数回分の測定β値を取得したうえで、今回取得した測定β値と、この測定β値近傍の測定β値を用いて補正係数を算出するようにしているため、より現在の環境に適合した補正係数を得ることができ、その分、より精度の良い記録パワー制御を行なうことができる。
さらに光ディスク装置1では、現在の記録パワーが過去の記録パワーと異なり、かつ、今回得られた測定β値が過去に得られたいずれの測定β値からも所定の誤差範囲を超えているときには、予め設定された固定の補正係数を用いて記録パワーを補正するようにしているため、急激な環境変化により測定β値が急激に変化したときにも当該測定β値が補正係数の算出に影響を与えることがなく、その分、より精度の良い記録パワー制御を行なうことができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明をBD、DVD及びCDの3タイプの光ディスク2に対応した光ディスク装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の光ディスク装置に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、今回取得した測定β値と、前回までに取得した測定β値のうちの今回の測定β値近傍の測定β値とを用いて、記録パワーに対する測定β値の変化比率の逆数を補正係数として算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、今回及び前回までに取得したすべての測定β値を用いて、例えば記録パワーに対する各測定β値の近似直線の傾きの逆数を補正係数として算出するようにしても良く、補正係数の算出手法としては、この他種々の算出手法を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、算出した補正係数を用いて(1)式により記録パワーのウォーキングOPCパワーアップレートRUPを算出し、このウォーキングOPCパワーアップレートRUPに基づいて記録パワーを補正するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる補正係数を用いた記録パワーの補正方法としては、この他種々の補正方法を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、光ディスク2に記録されたデータを再生する再生部を、光ピックアップ16、アナログ/ディジタル変換部17及びディジタル・シグナル・プロセッサ14により構成し、この再生されたデータに基づいて測定β値を取得するβ値取得部をディジタル・シグナル・プロセッサ14により構成し、取得した複数回分の測定β値に基づいて記録パワーに対する補正係数を算出すると共に、目標とすべき補正後の記録パワーを当該補正係数を用いて算出する目標記録パワー算出部をマイクロコンピュータ部13により構成し、さらに算出された補正後の記録パワーに基づいて記録パワーを補正する記録パワー補正部をディジタル・シグナル・プロセッサ14により構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら再生部、β値取得部、記録パワー算出部及び記録パワー補正部の構成としては、この他種々の構成を広く適用することができる。
本実施の形態による光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態による光ディスク装置における記録パワー制御方式の説明に供するグラフである。 ストレージテーブルを示す図表である。 本実施の形態による光ディスク装置における記録パワー制御方式の説明に供するグラフである。 マイクロコンピュータ部における記録パワー制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1……光ディスク装置、2……光ディスク、3……ホストコンピュータ、13……マイクロコンピュータ部、13A……メモリ、14……ディジタル・シグナル・プロセッサ、16……光ピックアップ、20……ストレージテーブル。

Claims (10)

  1. 光ディスクに対するデータの記録時に、前記光ディスクにおける前記データの記録品質を定期的に評価し、評価結果に基づいて記録パワーを制御する光ディスク装置において、
    前記光ディスクに記録された前記データを再生する再生部と、
    前記再生部により再生された前記データに基づいて、振幅の非対象性を表すβ値を取得するβ値取得部と、
    取得した複数回分の前記β値に基づいて、β値から記録パワーへの変換係数でなる補正係数を算出すると共に、目標とすべき補正後の記録パワーを前記補正係数を用いて算出する目標記録パワー算出部と、
    前記目標記録パワー算出部により算出された前記補正後の記録パワーに基づいて前記記録パワーを補正する記録パワー補正部と
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記目標記録パワー算出部は、
    前記記録パワーに対する前記β値の変化比率の逆数を前記補正係数として算出する
    ことを特徴する請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記目標記録パワー算出部は、
    今回取得した前記β値と、過去に取得した前記β値のうちの当該今回取得したβ値の近傍の前記β値とに基づいて前記補正係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記目標記録パワー算出部は、
    所定個数の前記β値を取得するまでは、予め設定された所定の補正係数を用いて前記補正後の記録パワーを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 前記目標記録パワー算出部は、
    現在の記録パワーが過去の記録パワーと異なり、かつ、今回得られた前記β値が過去に得られたいずれの前記β値からも所定の誤差範囲を超えているときには、予め設定された所定の補正係数を用いて前記補正後の記録パワーを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 光ディスクに対するデータの記録時に、前記光ディスクにおける前記データの記録品質を定期的に評価し、評価結果に基づいて記録パワーを制御する記録パワー制御方法において、
    前記光ディスクに記録された前記データを再生する第1のステップと、
    再生した前記データに基づいて、振幅の非対象性を表すβ値を取得する第2のステップと、
    取得した複数回分の前記β値に基づいて、β値から記録パワーへの変換係数でなる補正係数を算出すると共に、目標とすべき補正後の記録パワーを前記補正係数を用いて算出する第3のステップと、
    算出し前記補正後の記録パワーに基づいて前記記録パワーを補正する第4のステップと
    を備えることを特徴とする記録パワー制御方法。
  7. 前記第3のステップでは、
    前記記録パワーに対する前記β値の変化比率の逆数を前記補正係数として算出する
    ことを特徴する請求項6に記載の記録パワー制御方法。
  8. 前記第3のステップでは、
    今回取得した前記β値と、過去に取得した前記β値のうちの当該今回取得したβ値の近傍の前記β値とに基づいて前記補正係数を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の記録パワー制御方法。
  9. 前記第3のステップでは、
    所定個数の前記β値を取得するまでは、予め設定された所定の補正係数を用いて前記補正後の記録パワーを算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の記録パワー制御方法。
  10. 前記第3のステップでは、
    現在の記録パワーが過去の記録パワーと異なり、かつ、今回得られた前記β値が過去に得られたいずれの前記β値からも所定の誤差範囲を超えているときには、予め設定された所定の補正係数を用いて前記補正後の記録パワーを算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の記録パワー制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010118117A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Samsung Electronics Co Ltd 光ディスクドライブ及びその記録方法。
JP2010129153A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Samsung Electronics Co Ltd 光ディスクドライブの記録パワー決定方法及び光ディスクドライブ
US8068395B2 (en) 2009-07-30 2011-11-29 Sony Corporation Recording device and method of adjusting laser power

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