JP2008077026A - 静電荷像現像用黒色トナー - Google Patents

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Tomoki Yamazaki
智己 山崎
Nobuo Kimura
伸夫 木村
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】低温定着性、耐オフセット性、流動性、耐ブロッキング性、帯電特性に優れた長
寿命のトナーを提供すること。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含有するトナー母粒子とシリコ
ーンオイルで表面を処理してなる無機酸化物とからなる静電荷像現像用黒色トナーであっ
て、離型剤がノルマルパラフィンの含有率が35〜65質量%、融点60〜90℃の炭化
水素系ワックスであることが好ましい。さらにこの炭化水素系ワックスは炭素数29以下
の炭化水素化合物の含有率が1質量%以下であることが好ましいものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、磁気記録法、トナージェット法に用いられる静電
荷像現像用黒色トナーに関する。
複写機やファクシミリ受信装置あるいはコンピュータからのデータを出力するプリンタ
ーなどにおいては、複写または記録画像を得る方法として、電子写真法または静電記録法
が従来から広く採用されている。この電子写真法あるいは静電記録法を用いた複写機、プ
リンターとしては、電子写真複写機、レーザービームプリンター、液晶アレイを用いたプ
リンター、静電プリンターなどが代表的なものとして挙げられる。電子写真法あるいは静
電記録法においては、電子写真感光体や静電記録体などの静電荷像担持体上に種々の手段
で静電潜像(静電荷像)を形成し、これを現像剤を用いて現像し、得られたトナー像を必
要に応じ紙などの転写体に転写し、加熱、加圧、加熱加圧あるいは溶剤蒸気などにより定
着することにより最終トナー像を得る一方、静電荷像担持体上に転写しないで残留するト
ナーをクリーニング手段によって除去し、再度上記工程を繰り返すことにより順次複写物
あるいは記録物が得られる。トナーを用いて画像あるいは記録像を得る方法としては、前
記静電潜像を利用する方法以外にも、磁気記録体上に磁気潜像を形成し、この磁気潜像を
磁性トナーを用いて現像し、トナー像を得る磁気記録法、あるいはトナーの電気的特性を
利用してトナーを飛翔させトナー像を形成するトナージェット法なども知られている。
ところで、上記静電荷像を現像する方法としては、電気絶縁性液体に分散された微細ト
ナーからなる液体現像剤を用いる方法、結着樹脂中に着色剤、必要に応じ磁性体等が分散
された粉体トナーをキャリア粒子と共に用いる方法、結着樹脂中に磁性体が分散された磁
性トナーを用い、キャリア粒子を用いることなく現像を行う方法などが知られている。こ
れらの方法の内、近年では、粉体トナーあるいは磁性トナーを用いる乾式現像法が主とし
て採用されている。
電子写真複写機、プリンターなどは、最近では小型化、パーソナル化が進む一方で、高
速化も要求されるようになっており、更に低エネルギー化も要求されている。したがって
、これら装置については、出来得る限りシンプルな機構により、信頼性高く且つ高品質の
画像を、高速且つ低エネルギーで、長期間に亘って安定して得るため、改良が種々試みら
れている。また、このような装置の改良とともに、現像の際に用いられるトナーの改善も
種々試みられている。
例えば、静電荷像現像用トナーを定着する装置としては、加熱ローラを用いた加熱加圧
定着装置や、ロール状または長尺状の耐熱性フィルム、所謂定着ベルトを用い、この定着
ベルトを介して加熱体と転写シート現像面を対峙させ、加圧ローラにより転写シートを裏
から加圧しつつベルトおよび転写シートを搬送して加熱加圧定着する加熱加圧定着装置が
広く採用されている。また昨今、加熱ローラの発熱源はハロゲンランプからより強力で省
電力化が可能な電磁誘導加熱(IH)に置き換わって行く傾向がある。
これらの方法では、トナー像の定着時に加熱ローラあるいは定着ベルトがトナー像と直
接接触するためトナーへの熱の伝播が効率良く行われ、このためトナーの溶融を低エネル
ギーで、迅速かつスムーズに行うことができる。しかし、このような加熱、加圧により定
着を行う方法においては、定着時、溶融したトナーと熱ローラあるいは定着ベルトとが直
接接触することになるため、溶融したトナーの一部が熱ローラあるいは定着ベルト表面に
転移付着し、熱ローラあるいは定着ベルトが再度紙などの転写体と接触した際に、転写体
にこの転移付着したトナーが再転移するとか、転写体が存在しない場合には熱ローラ等に
転移付着したトナーが加圧ロールに転移し、次の転写体が定着装置を通過する際に転写体
の裏面に付着するなどの、所謂オフセット現象を引き起こし、転写体を汚すという問題が
ある。このトナーオフセットを解消するため、シリコーンオイルなどのオフセット防止用
液体を転写ローラ等に供給することが行われているが、紙のベタツキが起こるとか、装置
が複雑化するなどの問題がある。
これに対し、トナー自体に離型性物質を含有させ、定着時の加熱により該離型性物質を
融解し、トナーから離型性液体を供給してトナーのオフセット現象を防止することが提案
され、このような離型性物質として低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、炭
化水素系ワックス、天然ワックス、これらを変性した変性ワックスなど多数のワックス類
が提案され(例えば、特許文献1〜5参照)、また複数種類のワックスを添加することで
さらに定着性を改善しようとする試みもなされている(例えば、特許文献6参照)。しか
し、トナーに離型性を付与するために添加されるこれらワックス類は、そもそも結着樹脂
と相溶性が悪く、トナー中において均一分散しづらいものである。また、トナーのオフセ
ット現象を防止すべく多量のワックスをトナー中に添加含有させると、ワックスが偏在し
、トナーを微粉砕する際にワックスが遊離し、遊離したワックスによる感光体、現像スリ
ーブ、キャリア粒子などへのフィルミングが発生し、現像画像の劣化が発生するとともに
、トナーの流動性の低下、ブロッキング等の問題が発生する。また、低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンについては、融点が100℃以上と高く、低温定着性が十分
には図れないという問題がある。
さらに、近年、電子写真画像の更なる高画質化や高解像度化の要求から、トナーの小粒
径化や高機能化が求められている。これに対応するため、重合法によるトナーの製造方法
が注目されている。重合法によるトナーの製造方法としては、結着樹脂の原材料である重
合性単量体中に着色剤、更に必要に応じて、重合開始剤、分散剤、架橋剤、荷電制御剤、
離型剤、極性樹脂、その他の添加剤を溶解もしくは分散せしめて重合性単量体組成物を調
製し、得られた重合性単量体組成物を予め調製しておいた分散安定剤を含有する水系分散
媒体に投入し、撹拌装置の使用により微粒子状の粒子を造粒し、その後、この造粒粒子中
の重合性単量体を重合させて粒子を固化し、濾過、洗浄、乾燥を施して所望の粒径と組成
を有するトナー粒子を得ている。
上記の重合法を利用したトナーは、粒度分布がシャープな小粒径のトナーであり、優れ
た画質の画像を得ることができるが、水系分散媒体中での懸濁重合法の際、トナー中に存
在するワックスの分散状態をコントロールすることが難しいという問題がある。
したがって、耐ブロッキング性、耐オフセット性に優れ、トナー製造時における粉砕性
や重合時におけるワックスの偏在などの問題がなく、且つ帯電性、低温定着性の良好な静
電荷像現像用トナー、およびこのような優れた特性を持つトナーを形成することができる
ワックスが要望されている。また、オフセット防止液を用いない場合においても、良質の
トナー定着画像をオフセットなく長期間に亘り安定して形成できる画像形成法も要望され
ている。
特公昭52−3304号公報 特開平10−73951号公報 特開平10−125095号公報 特開2000−321815号公報 特開2003−84483号公報 特開平3−28789号公報
本発明の目的は、上述の問題を有しない静電荷像現像用黒色トナーを提供することにあ
る。
また、本発明の目的は、低温定着性、耐オフセット性、流動性、耐ブロッキング性、帯
電特性に優れた静電荷像現像用黒色トナーを提供することにある。
さらに、本発明の目的は、上記諸特性を矛盾なく並立させることができ、またトナー粉
砕性、ワックスの分散制御性にも優れた静電荷像現像用黒色トナーを提供することにある
本発明者らは、前記従来の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、少なくとも結着樹
脂、着色剤および離型剤を含有するトナー母粒子における離型剤としてノルマルパラフィ
ンの含有率が35〜65質量%で、かつ融点が60〜90℃の炭化水素系ワックス、及び
外添剤としてシリコーンオイルで表面を処理してなる無機酸化物を用いることにより、ト
ナーとして低温定着性、耐ブロッキング性、耐オフセット性に優れ、所望の濃度を有する
複写あるいは記録像を長期間安定して得ることができ、しかもトナー製造時のトナー粉砕
性及びワックスの分散性の問題もないことを見出して、本発明をなしたものである。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(5)の静電荷像現像用黒色トナーに関する。
(1)少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含有するトナー母粒子とシリコーンオ
イルで表面を処理してなる無機酸化物とからなる静電荷像現像用黒色トナーであって、離
型剤がノルマルパラフィンの含有率が35〜65質量%、融点60〜90℃の炭化水素系
ワックスであることを特徴とする静電荷像現像用黒色トナー。
(2)前記炭化水素系ワックスは、炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率が1質量%
以下であることを特徴とする(1)に記載の静電荷像現像用黒色トナー。
(3)前記炭化水素系ワックスは、針入度が12〜20であることを特徴とする(1)ま
たは(2)に記載の静電荷像現像用黒色トナー。
(4)前記結着樹脂がポリエステル系樹脂であることを特徴とする(1)〜(3)のいず
れかに記載の静電荷像現像用黒色トナー。
(5)前記結着樹脂がスチレン系樹脂であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか
に記載の静電荷像現像用黒色トナー。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーは、低温定着性および耐オフセット性、耐ブロッキ
ング性、流動性、定着性、画像記録性に優れており、またトナー成分が感光体、現像剤担
持体等に付着してしまう問題もなく、電子写真法、静電記録法、磁気記録法、トナージェ
ット法などにおいて形成される静電潜像を現像するのに好適に用いることができる。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーは、トナーの製造法に関わらずトナー中にワックス
が偏在するなどの問題のないトナーを製造することができ、トナー粉砕性にも優れている
またシリコーンオイルで表面を処理した無機酸化物を外添剤として用いることにより、
トナー成分の感光体への付着を抑制することができた。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いる離型剤(ワックス)は、ノルマルパラフィ
ンの含有率が35〜65質量%であり、且つ融点が60〜90℃の炭化水素系ワックスか
らなることを特徴とするものである。そしてノルマルパラフィン以外の残部成分は、主と
して或いは全てがイソパラフィンからなる。ノルマルパラフィンの含有率は、好ましくは
40〜60質量%、より好ましくは44〜57質量%である。炭化水素系ワックスのノル
マルパラフィンの含有率が65質量%を超えると、トナー中或いは結着樹脂中への炭化水
素系ワックスの分散性が悪くなってしまう。特にポリエステル樹脂を結着樹脂として用い
ている場合はワックスが相溶しなくなってしまう問題がある。一方炭化水素系ワックスの
ノルマルパラフィンの含有率が35質量%未満であると、ワックス自体が軟らかくなって
しまい、トナーの生産時において粉砕機内にトナー成分が固着、融着してしまい、粉砕が
困難になってしまう問題が出てくる。また、本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いる
離型剤は、主として或いは全てがイソパラフィンからなるノルマルパラフィン以外の炭化
水素成分を60〜35質量%含むことにより、結着樹脂中への分散性が飛躍的に改善され
る。特にこの効果はポリエステル樹脂を用いる際に有効である。そしてノルマルパラフィ
ンとイソパラフィンの合計量は、通常90質量%以上とされ、残部成分としてはシクロパ
ラフィンなどが含有される。
さらに本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いる離型剤の融点は、60〜90℃であ
ることが低温定着性,耐オフセット性の点で好ましく、より好ましくは70〜85℃であ
り、更に好ましくは73〜83℃である。離型剤の融点が60℃よりも低くなると、定着
時にオフセットが生じ易く、トナーとしての保存性(貯蔵安定性)低下の問題が生じてし
まう。一方、90℃よりも高くなると、低温定着性の要求に応えることができなくなる。
また、本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いる離型剤は、炭素数29以下の炭化水
素化合物の含有率が1質量%以下であることが好ましく、より好ましくは、0.5質量%
以下である。炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率が1質量%を越えると、トナーの
流動性の問題や、保存時におけるトナーのブロッキングの問題が発生する傾向が強くなり
好ましくない。更に、炭素数30〜44の炭化水素の含有率については80〜87質量%
、また炭素数が45以上の炭化水素の含有率については13〜20質量%であることが好
ましい。炭素数29以下、炭素数30〜44、炭素数45以上の炭化水素の総和は100
質量%である。
前記本発明の静電荷像現像用黒色トナーは、前記離型剤を含むことを特徴とするが、該
離型剤のトナー中の含有量は、トナー中の樹脂成分100質量部に対して1〜20質量部
であることが好ましく、2〜10質量部であることがより好ましい。前記離型剤の含有量
が1質量部未満では離型剤としての効果が現れにくく、また20質量部を超すとワックス
によるトナーの軟化、現像時、クリーニング時のワックスによるフィルミングの問題、ト
ナーの流動性の低下、保存時におけるトナーのブロッキングの問題などが発生する。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いる離型剤としてのワックスは、石油ワックス
から次のようにして製造することができる。すなわち、原油はまず蒸留によって各留分に
分けられる。このうち減圧蒸留流出物から分離生成された常温において固形のワックスは
パラフィンワックスといわれるものであり、さらに減圧蒸留残渣油又は重質留出油から分
離生成した常温において固形のワックスはマイクロクリスタリンワックス(マイクロワッ
クス)といわれるものであり、減圧蒸留残渣油から分離生成した常温において半固形のワ
ックスはペトロラクタムといわれるもので、これらは併せて石油ワックスといわれている
。これらパラフィンワックス、マイロクリスタリンワックスは、プレス発汗法や溶剤脱油
法を利用して低融点成分などを分離除去する方法などで更に精製することができる。本発
明に用いるワックスは、ノルマルパラフィンの含有量及び融点に合わせて、パラフィン基
原油から適宜のワックスを選択製造し、さらに精製することにより製造される。
より具体的には、本発明に用いられるワックスは、高融点パラフィンワックスであるバ
リコ(BARECO)BW3250(東洋ペトロライト製)、低融点マイクロワックスで
あるビースクエアー(BE SQARE)175A、ビクトリー(VICTORY)(い
ずれも東洋ペトロライト製)などの石油系炭化水素を製造する際の方法である溶剤抽出法
もしくはプレス発汗法の処理条件を調整することで、上記特性を有するワックスを形成す
ることができる。
なお、上記では本発明に用いられるワックスを石油ワックスから製造する方法を説明し
たが、合成によって製造されたワックスからも勿論本発明に用いられるワックスは製造で
きる。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いられる結着樹脂としては、従来から、トナー
の結着樹脂として公知のもののいずれもが使用可能である。使用することのできる結着樹
脂としては、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンな
どのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチ
レン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−ク
ロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ
塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニル
ブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などがあげられる。また
架橋されたスチレン系共重合体も好ましい結着樹脂である。
スチレン系重合体に包含されるスチレン系共重合体において、スチレンモノマーに対す
るコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
、アクリルアミドなどの二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、
マレイン酸、マレイン酸メチル、マレイン酸ブチル、マレイン酸ジメチルなどの二重結合
を有するジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニ
ルなどのビニルエステル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのエチレン系オ
レフィン類;例えばビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンなどのビニルケトン類;
例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどの
ビニルエーテル類;等のビニル単量体があげられる。これらは、単独で用いられてもよい
し、2種以上併用されてもよい。
スチレン系系共重合体の市販の樹脂としては、CPR100、CPR120、CPR2
00、CPR220、CPR250、CPR300、CPR330、CPR350、CP
R400、CPR600B(以上三井化学社製)等がある。
架橋されたスチレン系共重合体を製造する際に用いられる架橋剤としては、主として2
個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベンゼン、ジ
ビニルナフタレンなどの芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートな
どの二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、
ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;及び3個以上のビニル基
を有する化合物が単独でもしくは混合物として用いられる。スチレン系重合体としては、
GPCにより測定される分子量分布で3×10〜5×10 の領域に少なくともひと
つのピークを有し、10 以上の領域に少なくとも他の一つのピークあるいはショルダ
ーを有するスチレン系共重合体が定着性の点から好ましい。
なお、ビニル重合体の製造に当たっては重合開始剤が用いられる。重合開始剤としては
、従来公知のものの何れをも用いることができる。重合開始剤としては、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ラウロイル、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド、ターシャリーブチ
ルパーオキシベンゾエ−ト、ジターシャリーブチルパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、アゾイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリ
ルなどが従来好ましく用いられている。重合開始剤のビニルモノマーに対する使用割合は
、0.2〜5質量%が一般的である。重合温度は、使用するモノマーおよび開始剤の種類
に応じ適宜選定される。
一方、ポリエステル樹脂も本発明の静電荷像現像用黒色トナーに用いる結着樹脂として
好ましいものである。ポリエステル樹脂を構成するアルコール成分としては、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1
,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェニールA、また下記一般式3で示され
るビスフェノール誘導体等のジオール類、グリセリン、ソルビット、ソルビタン、ペンタ
エリスリトール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール類が好ましいものとして挙
げられる。
Figure 2008077026
(式中、Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、yはそれぞれ1以上の整数であり
、かつx+yの平均値は2〜10である。)
酸成分としては、二価のカルボン酸として、例えば、フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、無水フタル酸などのベンゼンジカルボン酸類またはその無水物;コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのアルキルジカルボン酸類またはその無水物;ま
たさらに炭素数16〜18のアルキル基で置換されたコハク酸もしくはその無水物;フマ
ル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸またはその無水
物等が好ましいものとして挙げられ、一方、架橋成分としてはたらく三価以上のカルボン
酸としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸やその
無水物等が好ましいものとして挙げられる。
好ましいアルコール成分は、前記一般式3で表されるビスフェノール誘導体であり、好
ましい酸成分はフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸またはその無水物、コハク酸、n
−ドデセニルコハク酸またはその無水物、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のジ
カルボン酸類、トリメリット酸またはその無水物等のトリカルボン酸類である。
またポリエステル樹脂の架橋成分としては、前記述べた三価以上のカルボン酸、三価以
上の多価アルコール類を用いることに加え、多価イソシアネート化合物を用いてウレタン
架橋(イソシアネート架橋)することも好ましい。
さらに、ポリエステル樹脂としては、ウレタン変性ポリエステル樹脂も好ましいものと
して挙げられる。ウレタン変性ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂に多価イソシアネ
ート化合物を添加し、溶融混練により、混合、反応させることによって得ることができる
。多価イソシアネートを用いる架橋反応は、ポリエステル樹脂中の水酸基とイソシアネー
ト基との付加反応によりなされ、ウレタン結合を得るものであり、大変反応性に富み、特
に溶融混練の工程での短い反応時間で確実に架橋したり、分子量の増加をさせたりするの
には適した化合物である。
多価イソシアネート化合物としては、2価以上のイソシアネート基を有する化合物であ
って、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラ
メチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート等を挙げることができる。
上記ポリエステル樹脂の酸価は、トナーとしての酸価が40mgKOH/g以下である
ことが好ましい。酸価が40mgKOH/g以下であれば高湿下に長期間放置後の摩擦帯
電性の著しい低下を防止でき好ましい。30mgKOH/g以下になると、複写枚数の増
加に伴う摩擦帯電性も安定するのでより好ましい。特に、1〜20mgKOH/gの範囲
にトナーの酸価が入るポリエステル樹脂の場合は、高湿度下に長期間放置後にも摩擦帯電
性の低下が起こらず、キャリアと振とうすることで放置前の帯電量に完全に復帰し、しか
も、帯電速度も良好であり、帯電量が複写枚数の増加に伴い徐々に増加することもないの
で好ましい。
なお、本発明において、酸価の測定はJIS K−0070の方法に準じて行うことが
できる。酸価はトナー1gを中和するために必要な水酸化カリウムのmg数で表す。ただ
し、トナーが磁性体を含有する場合は、磁性体を酸で溶出させた残分をトナー1gとする
また、本発明においては、ビニル系重合体を幹重合体、ポリエステルユニットを枝重合
体としたグラフト共重合体のようなビニル系重合体ユニットとポリエステルユニットが化
学的に結合されたハイブリッド樹脂も用いることができる。ビニル系樹脂としては、カル
ボキシル基あるいは水酸基を有するモノマーが重合単位として含まれることが好ましい。
他の重合単位としては、上記ビニル系重合体において例示されたモノマーが適宜用いられ
る。さらにポリエステルユニットを形成する単量体成分としては、ポリエステル樹脂を製
造するために用いられる上記アルコール成分、酸成分などが用いられる。これらハイブリ
ッド樹脂については、例えば、前記特許文献5などに記載されている製造方法が参照でき
る。
本発明においては、結着樹脂は、トナー100質量部当たり40〜95質量部であるこ
とが好ましい。
結着樹脂のガラス転移温度(Tg)は50〜70℃の範囲であることが好ましい。ガラ
ス転移温度(Tg)は、本発明においては示差走査熱量計(島津製作所社製 DSC−5
0)を用いて、昇温速度10℃/minで測定した時のTg以下のベースラインの延長線
と、Tg近傍の吸熱カーブの接線との交点の値を求め測定した。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーにおいて用いることができる着色剤としては、従来
トナーの製造において用いられることが知られた着色剤がいずれも使用可能である。その
中でも通常はカーボンブラック、磁性粉体を用いることが好ましい。
カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブ
ラックのなどの各種いずれも使用できるが、ファーネスブラックカーボンの方が、画像特
性においてカブリ(白地部の地汚れ)が低減される効果があり好ましいものである。カー
ボンブラックは単独で或いは2種以上を混合して使用することができる。カーボンブラッ
クは、通常結着樹脂100質量部に対し、3〜15質量部、好ましくは4〜10質量部の
添加量がよい。なお、磁性トナーにおいて磁性粉が着色剤となる場合には、カーボンブラ
ックは必要に応じて用いればよい。
また本発明の静電荷像現像用黒色トナーにおいては、着色剤として磁性粉体が内添され
、磁性トナーとされてもよい。使用可能な磁性体は、従来磁性トナーの製造において使用
されている強磁性の元素を含む合金、化合物等何れのものであってもよい。これら磁性体
の例としては、マグネタイト、マグヘマイト、フェライト等の酸化鉄または二価金属と酸
化鉄との化合物、鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金属のアルミニウ
ム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス
、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのよ
うな金属の合金、およびこれらの混合物が挙げられる。これらの磁性体は、SEMにより
求められる平均粒径が0.1〜2μm、更には0.1〜0.5μm程度のものが好ましい
。また、磁性体のトナー中の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、約20〜200
質量部、好ましくは40〜150質量部である。また、トナーの飽和磁化としては、15
〜35emu/g(測定磁場 1キロエルステッド)が好ましい。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーには、必要に応じて従来公知の荷電制御剤が含有さ
れてもよい。荷電制御剤は、現像されるべき静電潜像担持体上の静電荷像の極性に応じて
、正荷電制御剤または負荷電制御剤が用いられる。正荷電制御剤としては、ニグロシン染
料および脂肪酸金属誘導体、トリアリールメタン系染料のような塩基性染料、4級アンモ
ニウム塩(例えば、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスル
ホン酸塩、テトラブチルベンジルアンモニウムテトラフルオロボレート)、有機錫オキサ
イド(例えば、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシル
スズオキサイド)、ジオルガノスズボレート(ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボ
レート、ジシクロヘキシルスズボレート)、アミノ基を有するポリマー等の電子供与性物
質等を単独であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ニグ
ロシン染料、4級アンモニウム塩が好ましい。一方、負荷電制御剤としては、カルボキシ
ル基を有する化合物、例えばモノアゾ染料の金属錯体、含クロム有機染料(銅フタロシア
ニングリーン、含クロムモノアゾ染料)のごとき金属錯塩染料、サリチル酸あるいはサリ
チル酸誘導体などのアリールオキシカルボン酸の二価または三価の金属塩や金属キレート
(錯体)、脂肪酸石鹸、ナフテン酸金属塩等が挙げられる。これら荷電制御剤は、通常結
着樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜8質量部の割合で
使用される。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーは、体積平均粒径が3〜35μmであることが好ま
しく、より好ましくは4〜20μmである。小粒径トナーの場合には、平均粒径が4〜1
0μm程度とされる。本発明の静電荷像現像用黒色トナーが磁性トナーである場合には、
1010Ω・cm以上、好ましくは1013Ω・cm以上の電気抵抗を有することが好ま
しい。
なお、トナーの粒度分布測定は、例えばコールターカウンター(マルチサイザー)を用い
て測定することができる。本発明の静電荷像現像用黒色トナーにおいてはマルチサイザー
3(ベックマンコールター社製)にて、アパチャー径100μmの条件にて測定を行った
本発明の静電荷像現像用黒色トナーには外添剤として流動化剤の機能を有する、シリコ
ーンオイルで処理された無機酸化物を用いることが重要である。
シリコーンオイルで処理された無機酸化物を用いることにより、トナー成分が感光体、
現像スリーブに付着してしまうことによるドラムフィルミング、スリーブフィルミング等
の問題を起こしにくくなる効果を有する。これはシリコーンオイルが優れた離型性、滑り
性を持っていること、そして感光体ドラム表面への付着、フィルミングを防ぐ効果、トナ
ー中に無機酸化物(外添剤)の埋め込まれを防止する効果を果たしているからである。
特に本発明に用いるワックスがイソパラフィンを含むこと、融点が60〜90℃の範囲で
あることからトナーとして、5万枚を超える枚数を印字した場合にトナー成分が上記フィ
ルミングを起こしやすくなるため、シリコーンオイルで表面処理された無機酸化物を流動
化剤として用いることは有効である。またシリコーンオイルで処理された流動化剤はトナ
ー母粒子表面にも埋め込まれにくくなり、耐刷性にも優れ、画像品質も長期に渡って安定
なものとなる。
無機酸化物の基材としては、シリカ、アルミナ、チタニア、マグネシア、非晶質珪素−
アルミニウム共酸化物、非晶質珪素−チタニウム共酸化物などの微粉末を用いることがで
きる。また外添剤としての流動化剤はトナーに流動性を付与する目的のみならず、トナー
の帯電性付与及び制御の役割をも担っている。つまり外添剤はトナーの最表部に付着する
ことによって、トナーの帯電性に大きな影響を及ぼすものであり、適切にシリコーンオイ
ルの材質を選択することが好ましい。
表面処理に好ましく用いることのできるシリコーンオイルとしては、ジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルな
どのストレートシリコーンオイル、更には変性シリコーンオイルが使用できる。変性シリ
コーンオイルに用いられる変性基としては、メチルスチレン基、長鎖アルキル基、ポリエ
ーテル基、カルビノール基、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、高級脂肪酸基、メ
ルカプト基、メタクリル基等があげられる。
市販されているシリコーンオイルによる表面処理をされているシリカとしては、R20
2、RY200、RY200S(以上日本アエロジル社製)、H2015EP、H205
0EP、H2150VP、H3050VP、H15、H20、H30(以上ワッカーケミ
カル社製)等があり、これらを用いてもよい。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーには、さらに必要に応じて滑剤、研磨剤、導電性付
与剤、画像剥離防止剤等、トナーの製造に当たり使用されている公知の添加剤を内添、あ
るいは外添することができる。これら添加剤の例としては、滑剤としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ステアリン酸亜鉛などが、研磨剤としては窒化珪素、酸化セリウム、炭
化ケイ素、チタン酸ストロンチウム(富士チタン社製ST、HST−1、HPST−1、
HPST−2等)、チタン酸カルシウム(富士チタン社製CT等)、タングステンカーバ
イド、炭酸カルシウムおよびこれらを疎水化処理したものなどが、導電性付与剤としては
カーボンブラック、酸化スズなどが挙げられる。また、ポリビニリデンフルオライドなど
のフッ素含有重合体の微粉末は、流動性、研磨性、帯電安定性などの点から好ましいもの
である。チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム等は1983年以前よりトナー用
の研磨剤として好ましく用いられてきており、さらに21世紀を過ぎた昨今においても今
なおチタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウムにプロセスを加えたりしながら用いる
ことの新規の特許出願がなされているものである。
これら外添剤である滑剤、研磨剤、導電性付与剤などの使用量は、トナー100質量部
当たり、滑剤は、0.1〜2質量部、研磨剤は、0.2〜5質量部、導電性付与剤、0.
05〜2質量部が好ましい。また、これら外添剤はトナーに対し荷電制御性をも有するこ
とが多いので、トナーの荷電特性に応じ適宜のものを選択使用すればよい。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーは、従来から公知のトナーの製造方法を用いて製造
することができる。トナーの製造方法は、混練、粉砕工程を経て得られる粉砕法、ケミカ
ル的に重合して得られる重合法の2種類に大別される。粉砕法の場合、例えば上述したよ
うなトナー構成材料を、ボールミル、ヘンシェルミキサーなどの混合機により充分混合し
たのち、熱ロールニーダー、一軸あるいは二軸のエクストルーダーなどの熱混練機を用い
て良く混練し、冷却固化後、ハンマーミルなどの粉砕機を用いて機械的に粗粉砕し、次い
でジェットミル、機械式粉砕機などにより微粉砕した後、分級する方法により製造する方
法が挙げられる。
一方、重合法の場合、結着樹脂溶液中に他のトナー構成材料を分散した後、噴霧乾燥す
る、所謂マイクロカプセル法によりトナーを製造する方法、結着樹脂を形成する単量体に
所定材料を混合し、乳化あるいは懸濁重合を行いトナーを得る方法などが挙げられる。乳
化重合法では、サブミクロンの粒径の樹脂微粒子を凝集工程であらかじめ水中で乳化させ
た着色剤、ワックス等の内添剤とともに会合させ、所望のトナーサイズの粒径を得るもの
である。また懸濁重合法は、重合開始剤、着色剤、ワックス、荷電制御剤等の必要な材料
をモノマー中に分散、加熱させ重合を行うものである。
このようにして調製されたトナーは、キャリアと混合されて二成分系乾式トナーとして
使用されるか、又はトナー単独で、例えば一成分磁性現像剤として使用される。キャリア
としては、従来二成分系乾式現像剤において用いられるキャリアのいずれもが使用できる
。このようなキャリアとしては、例えば鉄粉等の強磁性金属あるいは強磁性金属の合金粉
、酸化鉄などの金属酸化物、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、バリウム等の元素から
構成されるフェライト粉、マグネタイト粉などの磁性粉からなる磁性粉キャリア、これら
磁性粉を樹脂で被覆した磁性粉樹脂コートキャリア、磁性粉とバインダー樹脂からなるバ
インダーキャリヤ、樹脂被覆されたあるいは樹脂被覆されていないガラスビーズなどが挙
げられる。これらのキャリアは、通常15〜500μm、好ましくは20〜300μm程
度の粒径のものが用いられる。
なお、磁性粉樹脂コートキャリアの被覆樹脂としては、例えば、ポリエチレン、シリコ
ーン樹脂などのシリコン含有樹脂、フッ素含有樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、
スチレン−アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、セルロース誘導体、マレイン酸樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、ポリ臭化ビニリデン
、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン、フェノール樹脂、ポリビニルアル
コール、フマル酸エステル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルエーテル、クロロプ
レンゴム、アセタール樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエン共重合体、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、アイオノマー樹脂、ポリフェニレン
サルファイド樹脂などが使用できる。これらのなかでは、スペントトナーの形成が少ない
ためフッ素含有樹脂、シリコン含有樹脂が特に好ましい。この磁性粉樹脂コートキャリア
には、導電性微粒子(カーボンブラック、導電性金属酸化物、金属粉体)、無機充填材(
シリカ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、炭化ホウ素、酸
化チタン、クレイ、タルク、ガラス繊維)、前記例示の荷電制御剤などを、必要に応じ含
有させてもよい。キャリア芯材に対する樹脂被覆膜厚は、0.1〜5μm程度が好ましい
なお、本発明においては、ワックスの融点はASTM D87に準拠し、また針入度は
ASTM D1321に準拠して各々測定された値である。
また、ワックスの炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率、炭素数30〜44の炭化
水素化合物の含有率は、ガスクロマトグラフィー法(GC)により測定されたデータに基
づくものである。ノルマルパラフィンの含有量の合計量は、標準物質のリテンションタイ
ムから同定することができ、ノルマルパラフィン以外の成分合計はノルマルパラフィンの
量から計算で出せる。GCによる測定は、例えば次の測定条件で行われる。
(GC測定条件)
ワックスを熱トルエンに溶解し、これを下記ガスクロマトグラフに下記条件で熱時注入
することにより行った。ワックス中の脂肪族炭化水素は炭化鎖長毎に分離され、各々のピ
ーク面積比を求めることにより炭素数分布を測定した。ガスクロマトグラフに現れたピー
クは、同時に測定した下記標準溶液のクロマトグラムと照合し同定を行った。n−パラフ
ィンは炭素数の少ないものから順に溶出して来るので、4種のn−パラフィンで同定が可
能である。
ガスクロマトグラフ:ジーエルサイエンス社製GC−380(FID検出器使用)
カラム:シリカキャピラリーカラム InertCap 1 (ジーエルサイエンス社製

カラム温度:130〜340℃ 3℃/min.昇温
検出器、注入口温度:340℃
キャリアガス:100ml/min. N2
サンプル注入量:2μL
同定標準試薬:トルエン(試薬特級)、n−テトラコサン(n−C24 H50 試薬1
級)、n−オクタコサン(n−C28 H58 試薬特級)、n−ドトリアコサン(n−
C32 H66 試薬1級)、n−ヘキサントリアコサン(n−C36 H74 試薬特
級)の5種類を用いた。
以下、本発明を製造例、実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例に
よってなんら限定されるものではない。
ワックスの製造
パラフィン基原油を、冷却してパラフィンワックス分を析出させ、これをフィルタープ
レスで圧搾・ろ過することにより得た搾ろう(スラックワックス)を、プレス発汗法でパ
ラフィンワックス分と油分を分離処理することにより下記特性を有するワックスA〜Cを
製造した。なお、パラフィン基原油を選択すること、及びプレス発汗法における条件(温
度等)を調整することで、目的のパラフィンワックスの成分を調整することができる。
〔ワックスA〕
融点:80.8℃
n−パラフィン含有量 :53質量%
非ノルマルパラフィン炭化水素化合物含有量:47質量%
炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率 :0.26質量%
炭素数30〜44の炭化水素化合物の含有率:85.03質量%、
針入度(25℃):10
密度 :0.940
平均分子量(浸透圧法):520
動粘度(100℃):8.0cSt
〔ワックスB〕
融点:73.2℃
n−パラフィン含有量 :36質量%
非ノルマルパラフィン炭化水素化合物含有量:64質量%
炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率 :0.84質量%
炭素数30〜44の炭化水素化合物の含有率:84.75質量%
針入度(25℃):16
密度 :0.938
平均分子量(浸透圧法):512
動粘度(100℃):84 Saybolt(SUS)
〔ワックスC〕
融点:82.7℃
n−パラフィン含有量 :64質量%
非ノルマルパラフィン炭化水素化合物含有量:36質量%
炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率 :0.53質量%
炭素数30〜44の炭化水素化合物の含有率:87.24質量%
針入度(25℃):9
密度 :0.942
平均分子量(浸透圧法):524
動粘度(100℃):10.0cSt
ウレタン変成ポリエステル樹脂55質量部、磁性体(マグネタイト)43質量部、芳香
族ヒドロキシカルボン酸3価クロム塩化合物0.5質量部、ワックスA1.5質量部を、
容量20Lのヘンシェルミキサーにて均一に混合した後、2軸押出混練機PCM−30(
池貝社製)にて供給量6kg/hr、吐出温度150℃にて混練し、冷却した後、サンプ
ルミルにて1mmのメッシュを通過させチップを得た。さらに粉砕機内部にローター及び
ライナーを有する機械式粉砕機クリプトロンKTM−1型(アーステクニカ社製)を用い
て粉砕(供給量5kg/hr、ローター回転数5000rpm)した後、気流式分級機(
日本ニューマチック社製DS−2型)にて分級して、平均粒径10.5μmの負帯電性ト
ナー母粒子を得た。このとき粉砕時におけるローター、ライナーへの材料の融着は見られ
なかった。また、得られたトナー粒子中に含まれるワックスの分配状態を以下の方法によ
り確認した。トナー粒子中におけるワックスの分配状態の確認結果を表1に示す。
<トナー粒子中におけるワックスの分配状態の確認>
気流式分級機で分級したトナー母粒子(分級品)と分級微粉のサンプリングし、示差走
査熱測定装置(DSC:島津製作所製DSC−60)を用いて、ファーストランにおける
ワックスの融点に相当する吸熱ピークの熱量の測定を行った。
分級品と分級微粉とにおける熱量の差が小さいほどトナー中にワックスが均一に分散、
配合されているということができる。分級品のワックス熱量を基準にして、分級微粉のワ
ックス熱量の数値が10%以内の数値であれば、分級、配合は良好であるといえる。非常
に好ましくは5%以内である。10%を超えてしまうと、製造工程においてワックスの配
分をコントロールすることが困難になり、分級微粉の再利用が不可能になってしまったり
、トナー粒子のワックスの含有量が偏在してしまい、画像濃度が変動したり、カブリが増
えてしまう問題も生じる。
次いで、上記で得られたトナー母粒子100質量部に対し、ジメチルシリコーンオイル
で処理したシリカ微粉末0.3質量部、および平均一次粒子径が0.8μmの炭化タング
ステン微粉末1.0質量部を添加し、ヘンシェルミキサーにて混合した後、振動篩にてふ
るい、負帯電性を有する磁性黒色トナーを得た。
得られた黒色トナーについて、下記試験方法に基づいて、貯蔵安定性、画像濃度,カブ
リ濃度、定着性、耐オフセット性の試験および評価を行った。ワックスの分配性の評価結
果と併せて、これら試験の結果を表2および表3に示す。
<貯蔵安定性の試験および評価>
得られた磁性黒色トナー40gを200mlのガラス製容器に密閉し、50℃の高温槽
に24時間放置した後、トナーのブロッキングの状況を目視にて観察し、以下の評価基準
に基づいて評価を行った。
○:凝集の発生がない
△:凝集があるが容易にほぐれる
×:容易にほぐれない凝集がある
○、△のレベルであれば、トナーの使用において問題はないが、×のレベルでは、トナ
ーが現像機内で融着、固着してしまい現像機がロックしてしまう問題や、保存時の凝集等
の問題が生じてしまう。
<画像試験>
得られた磁性黒色トナーを用いて市販のデジタル複写機iR−3300(キヤノン社製
)にOPCドラムを搭載し、常温常湿(N/N:23℃、50%RH)の環境下で、10
万枚の実写試験を行った。
<定着性の試験および評価>
定着画像を消しゴム(トンボ鉛筆製:MONO)で摺擦し、[摺擦後の画像濃度/摺擦
前の画像濃度]×100で計算した値を定着強度として表した。85%以上が良好な値で
ある。
<耐オフセット性の試験および評価>
定着試験用画像を200枚連続複写後、5分間停止した後、白紙20枚を通紙し、白紙
の紙汚れの状態により評価した。評価結果は、次の基準によった。
○:紙汚れが発生しなかった
×:紙汚れが発生した
<画像濃度の測定>
画像濃度はマクベス光度計を用いて行った。1.35以上の濃度であればよい。
<カブリ濃度の測定>
フォトボルトにて、反射率を測定することにより行った。1.2%以下が良好な値であ
る。
[実施例2]
実施例1のワックスAに代えてワックスBを用いた他は実施例1と同様にして、トナー
母粒子(分級品)および磁性黒色トナーを製造した。なお、本実施例のトナー母粒子製造
中、チップ粉砕時に、ローター、ライナーへの材料の融着は見られなかった。
トナー母粒子中のワックスの分配状態、トナーの貯蔵安定性、画像濃度,カブリ濃度、
定着性、耐オフセット性の試験および評価を行った。結果を表2および表3に示す。
[実施例3]
実施例1のワックスAに代えてワックスCを用いた他は実施例1と同様にして、トナー
母粒子(分級品)および磁性黒色トナーを製造した。なお、本実施例のトナー母粒子製造
中、チップ粉砕時に、ローター、ライナーへの材料の融着は見られなかった。
トナー母粒子中のワックスの分配状態、トナーの貯蔵安定性、画像濃度,カブリ濃度、
定着性、耐オフセット性の試験および評価を行った。結果を表2および表3に示す。
[比較例1]
実施例1のワックスAに代えてバリコBW3250(東洋ペトロライト社製)を用いた
他は実施例1と同様にして、トナー母粒子(分級品)および磁性黒色トナーを製造した。
なお、バリコBW3250の融点は76.0℃、n−パラフィンの含有量は51質量%
、炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率は1.25質量%、炭素数30〜44の炭化
水素化合物の含有率は88.09質量%、ノルマルパラフィン以外の炭化水素の総量は4
9質量%、針入度は12である。
トナー粒子中のワックスの分配状態、トナーの貯蔵安定性、画像濃度,カブリ濃度、定
着性、耐オフセット性の試験および評価を実施例1と同様に行った。結果を表2および表
3に示す。
[比較例2]
実施例1のワックスAに代えてマイクロクリスタリンワックスDを用いた他は実施例1
と同様にしてトナー母粒子を生産したが、ワックスが混錬機の壁に融着したためトナー母
粒子を生産することができなかった。
なお、マイクロクリスタリンワックスDの融点は79.0℃、n−パラフィンの含有量
は33質量%、炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率は2.60質量%、炭素数30
〜44の炭化水素化合物の含有率は62.60質量%、ノルマルパラフィン以外の炭化水
素の総量は67質量%、針入度は20、密度は0.932である。
[比較例3]
実施例1のワックスAに代えてパラフィンワックスEを用いた他は実施例1と同様にし
て、トナー母粒子(分級品)および磁性黒色トナーを製造した。
なお、パラフィンワックスEの融点は76.2℃、n−パラフィンの含有量は85質量
%、炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率は0.24質量%、炭素数30〜44の炭
化水素化合物の含有率は84.65質量%、ノルマルパラフィン以外の炭化水素の総量は
15質量%、針入度は7、密度0.939である。
トナー粒子中のワックスの分配状態、トナーの貯蔵安定性、画像濃度,カブリ濃度、定
着性、耐オフセット性の試験および評価を実施例1と同様に行った。結果を表2および表
3に示す。
[比較例4]
実施例1のワックスAに代えて低分子量ポリプロピレンF(ビスコール550P:三洋
化成社製)を用いた他は実施例1と同様にして、トナー母粒子(分級品)および磁性黒色
トナーを製造した。
トナー母粒子中のワックスの分配状態、トナーの貯蔵安定性、画像濃度,カブリ濃度、
定着性、耐オフセット性の試験および評価を実施例1と同様に行った。結果を表2および
表3に示す。
なお、以下に実施例1〜3および比較例1〜4で使用したワックスA〜C、バリコBW
3250、マイクロクリスタリンワックスD、パラフィンワックスE、ポリプロピレンF
の物性をまとめて表1に、また実施例1〜3および比較例1〜4で製造されたトナーの各
評価結果を表2、表3に示す。
Figure 2008077026
Figure 2008077026
Figure 2008077026
[実施例4]
スチレン−ブチルアクリレート共重合樹脂89質量部、カーボンブラック(モナーク8
80 キャボット社製)の7質量部、ニグロシン染料(ボントロンN−04)2質量部、
トルエン100質量部をサンドミルで5時間処理して分散させた後、ワックスA 2質量
部をトルエン100質量部に分散させて得たワックスのトルエン分散液36質量部を加え
、均一になるまでよく撹拌して、油相液を作製した。リン酸三カルシウム60質量部、水
40質量部をボールミルで8時間混合して分散させた後、リン酸三カルシウム分散液6質
量部とドデシル硫酸ナトリウム0.5質量部をミキサーに入れて、5分間混合して、水相
液を作製した。得られた水相液に、上記の油相液50質量部を加えて、ミキサーで6分間
混合した後、70℃の湯浴中で加熱して、有機溶媒を除去した。6N塩酸を100質量部
加えて、リン酸三カルシウムを除去した後、pH10に調整したNaOH水溶液100質
量部を加え、10分間攪拌し、ろ過、水洗、乾燥して平均粒子径10.5μmの黒色トナ
ー母粒子を得た。
次いで、上記で得られた黒色トナー母粒子100質量部に対し、メチルフェニルシリコ
ーンオイルで処理したシリカ微粉末0.3質量部、導電性酸価スズ微粉末0.2質量部を
添加し、ヘンシェルミキサーにて混合した後、振動篩にてふるい、正帯電性黒色トナーを
得た。
この黒色トナーを用いて、定着装置として熱圧ロールの構造を有する市販の複写機(松
下電器産業社製複写機FP−7113)を用いて実写テストを行い、画像濃度(初期およ
び100,000枚後の画像濃度の値:1センチx1センチ、オリジナル濃度1.2にて
測定)、カブリ(初期および100,000枚後のカブリの値)、定着性、および耐オフ
セット性の評価を行った。キャリアとしては平均粒径80μmのシリコーンコートされた
フェライトキャリアを用い、このキャリア96部と黒色トナー4部とを混合し現像剤を作
製した。その結果、画像濃度は、初期1.38、8000枚後1.39、カブリは、初期
0.6、8000枚後0.8であり、また感光体に対するトナー成分の付着もなく、定着
性の問題もなく、オフセットの発生も見られなかった。
[実施例5]
実施例4で得られた黒色トナー母粒子100質量部に対し、市販のシリコーンオイル処
理されたシリカR202を0.3質量部、導電性酸価スズ微粉末0.2質量部を添加し、
ヘンシェルミキサーにて混合した後、振動篩にてふるい、正帯電性黒色トナーを得た。さ
らに実施例5と同様の試験を行った結果、画像濃度は、初期1.37、8000枚後1.
37、カブリは、初期0.7、8000枚後0.9であり、また感光体に対するトナー成
分の付着もなく、定着性の問題もなく、オフセットの発生も見られなかった。
本発明の静電荷像現像用黒色トナーは低温定着性に優れ、かつトナー成分が感光体、現
像スリーブ等へ付着することもなく、耐久性、耐刷性に優れた品質の優れたトナーを提供
することができる。

Claims (5)

  1. 少なくとも結着樹脂、着色剤および離型剤を含有するトナー母粒子とシリコーンオイル
    で表面を処理してなる無機酸化物とからなる静電荷像現像用黒色トナーであって、離型剤
    がノルマルパラフィンの含有率が35〜65質量%、融点60〜90℃の炭化水素系ワッ
    クスであることを特徴とする静電荷像現像用黒色トナー。
  2. 前記炭化水素系ワックスは、炭素数29以下の炭化水素化合物の含有率が1質量%以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用黒色トナー。
  3. 前記炭化水素系ワックスは、針入度が12〜20であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の静電荷像現像用黒色トナー。
  4. 前記結着樹脂がポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の静電荷像現像用黒色トナー。
  5. 前記結着樹脂がスチレン系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の静電荷像現像用黒色トナー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011118094A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Ricoh Co Ltd トナーの製造方法とそれにより得られたトナー及び現像剤、トナー入り容器並びにプロセスカートリッジ及び画像形成方法
US9012119B2 (en) 2013-03-25 2015-04-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid developer, image forming apparatus, image forming method, liquid developer cartridge, and process cartridge

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