JP2008074530A - フィルム送りローラ - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化及び構造の簡素化を可能にしたフィルム送りローラを提供する。
【解決手段】このフィルム送りローラ40においては、中空パイプ41の表面に設けられた多数の第1の吸引孔41aによって、中空パイプ41の表面にフィルムFを吸着させることができ、中空パイプ41の回転に追従してフィルムFを確実に送ることができる。さらに、中空パイプ41内には、回転軸線L方向に延在する仕切板42a,42bが設けられているので、中空パイプ41内が分割され、これにより、中空パイプ41内では、真空引きがなされている吸引空間D1と真空引きがなされていない非吸引空間D2とを出現させることができる。
【選択図】図5
【解決手段】このフィルム送りローラ40においては、中空パイプ41の表面に設けられた多数の第1の吸引孔41aによって、中空パイプ41の表面にフィルムFを吸着させることができ、中空パイプ41の回転に追従してフィルムFを確実に送ることができる。さらに、中空パイプ41内には、回転軸線L方向に延在する仕切板42a,42bが設けられているので、中空パイプ41内が分割され、これにより、中空パイプ41内では、真空引きがなされている吸引空間D1と真空引きがなされていない非吸引空間D2とを出現させることができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、特に、転写型印刷装置等で利用されるフィルムの送りローラに関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2001−092056号公報がある。この公報に記載されたフィルム送りローラにおいて、ドラムの外周には多数の吸引孔が設けられ、真空吸引によってドラム内の空気が吸引されている。そして、吸気孔を覆うようにフィルムがドラムの表面に巻き付くと、ドラムの吸引力によってフィルムがドラムの表面に吸着され、ドラムの回転に追従してフィルムも搬送される。さらに、この装置は、ドラムに吸着されたフィルムをドラムから確実に離間させる機構を有している。この機構は、周縁に沿って内部で15度ずつに配分された24個の開口部を有するドラムと、このドラムのそれぞれの開口部に連通する24個の丸穴を有する蓋部と、半円弧状に形成された長穴を有するプレートとから構成されている。このようなフィルム非吸着機構の採用によって、フィルムをドラムの略半周だけに吸着させながら搬送させることができる。
しかしながら、前述した従来のフィルム送りローラには、次のような課題が存在している。すなわち、ドラム上の最適な位置でフィルムとドラムとを離間させるために、内部に多数の開口部が設けられたドラムの開口部と連通する蓋部などを必要とするので、ドラムの構造が複雑になると共に、ドラム自体が重くなるので、ドラムを回転させるための駆動力を大きくしなければならないといった問題点がある。
本発明は、軽量化及び構造の簡素化を可能にしたフィルム送りローラを提供することを目的とする。
本発明に係るフィルム送りローラは、吸着状態でフィルムを送るための回転自在なフィルム送りローラにおいて、回転自在な中空パイプの表面には複数の第1の吸引孔が設けられ、中空パイプ内には、回転軸線方向に延在する仕切板が配置され、仕切板によって中空パイプ内に吸引空間と非吸引空間とを形成することを特徴とする。
このフィルム送りローラにおいては、中空パイプの表面に設けられた複数の第1の吸引孔によって、中空パイプの表面にフィルムを吸着させることができ、中空パイプの回転に追従してフィルムを確実に送ることができる。さらに、中空パイプ内には、回転軸線方向に延在する仕切板が設けられているので、中空パイプ内が分割され、これにより、中空パイプ内では、真空引きがなされている吸引空間と真空引きがなされていない非吸引空間とを出現させることができる。その結果として、中空パイプの周方向において、吸引力の発生に寄与している第1の吸引孔と吸引力を発生させていない第1の吸引孔とが出現させることができる。従って、中空パイプの回転時において、中空パイプの表面に対してフィルムを非接触状態から接触状態へ移行、及び接触状態から非接触状態へ移行させることを容易且つ迅速に達成させることができ、フィルムのより確実な送りも簡単な構成で達成している。さらに、中空パイプ自体の軽量化及び構造の簡素化を可能にし、中空パイプを最小限の駆動力で回転させることができる。このような構成は、正確なフィルム送りを可能にするので、エンコーダなどで中空パイプの回転量を計測するだけで、フィルムの送り量を正確に予測することができる。
また、第1の吸引孔は中空パイプの全周に渡って設けられ、仕切板は、回転軸線方向に延在して中空パイプの支軸をなす軸パイプに固定されると共に、回転軸線方向において第1の吸引孔を越えて延在し、軸パイプには、中空パイプ内の吸引空間に連通する第2の吸気孔が設けられていると好適である。このような構成は、中空パイプの回転軸をなす軸パイプを真空引きの通路として利用するので、シンプルな構造をもって回転自在なフィルム送りローラを構成することができる。さらには、中空パイプ内の吸引空間に連通する第2の吸気孔を軸パイプに設けることで、中空パイプの周方向において、吸引力の発生に寄与している第1の吸引孔と吸引力が発生していない第1の吸引孔とを容易に出現させることができる。
また、軸パイプには、回転軸線方向に延在する2枚の仕切板が固定され、一方の仕切板の外端は、フィルムと中空パイプとが接触する一方の最端部の近傍に位置し、他方の仕切板の外端は、フィルムと中空パイプとが接触する他方の最端部の近傍に位置すると好適である。2枚の仕切板の採用は、仕切板間のなす角度を設計変更するだけで、中空パイプの表面上でフィルムが接触するときの位置に容易に対応させることができ、吸引空間の変更を容易にしている。
本発明によれば、軽量化及び構造の簡素化を可能にする。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るフィルム送りローラの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図4に示された中間転写型熱転写印刷装置1は、全自動の冊子プリンタであり、印刷画像を厚さ約20μm程度の透明なフィルムFに一旦転写した後、このフィルムFから記録媒体(例えばパスポート、通帳などの冊子)Sに再転写する装置である。このような熱転写印刷装置1は、冊子Sの見開きの片面に高品位な画像(例えば顔写真や標識や文字)を印刷することができる。従って、この装置1は、高品位印刷が可能で、顔写真の入った冊子Sの発行をも可能にし、セキュリティを高めることができる。
このような中間転写型熱転写印刷装置1において、筐体5の下段側には、冊子Sを水平方向に積層可能な冊子ストッカー4が配置され、装置1の上段側には、冊子ストッカー4から一冊ずつ排出された冊子Sに画像を印刷するための印刷部3が配置されている。冊子ストッカー4は、水平方向に引出し可能であり、冊子ストッカー4内では、L字状に広げられた冊子Sが水平方向に重ねられている。冊子Sは、冊子ストッカー4の奥側で吸盤6に吸着され、真空ポンプPによって真空引きされた状態の吸盤6が横方向に移動することで、冊子Sは、冊子ストッカー4の奥側から横方向に一冊ずつ引き出される。筐体5の下段側に設けられた観音開き型の扉5aを開くことによって、冊子ストッカー4を手前側に引き出すことができ、冊子ストッカー4内に冊子Sを補充することができる。
装置1の上段と下段とはベルト搬送方式の傾斜リフト部7で連結され、傾斜リフト部7の下端側及び上端側には回転自在な冊子方向転換部8,9が配置されている。吸盤6で搬送されてきた冊子Sは、送り込みローラ8aによって下端側の冊子方向転換部8内に取り込まれ、冊子方向転換部8は傾斜リフト部7の下端側に送り込むように所定角度内で回動する。上端側の冊子方向転換部9は、傾斜リフト部7の上端から排出された冊子Sを上段の印刷部3の搬送部C内に送り込むように所定角度内で回動する。そして、冊子方向転換部9から排出された冊子Sは、冊子送り込み爪27によって、冊子Sをスライドさせながら印刷部3の搬送部Cに受け渡される。なお、上端側の冊子方向転換部9が直立状態になって、冊子Sを非接触IC読み/書き部10内に送り込むことで、冊子S内に埋め込まれているICチッブの読み書きが行われる。
次に、筐体5の上段側に配置された印刷部3では、フィルムFに画像を熱転写するための記録部(一次転写部)Aと、フィルムFに転写された画像と冊子Sとを対向させて、冊子Sに画像を熱転写するための熱再転写部(二次転写部)Bと、冊子Sを水平方向に搬送させるための搬送部Cとを備えている。
この印刷部3には、水平方向に引出し可能なフィルムカセット部13とリボンカセット部14とが配置されている。このフィルムカセット部13内のフィルムFは、上下一対のボビン15,16に巻かれた状態で交換可能であり、各ボビン15,16は、モータ(図示せず)により回転制御されている。リボンカセット部14内のカラーインクリボンRも同様に、上下一対のボビン17,18に巻かれた状態で交換可能であり、各ボビン17,18は、モータ(図示せず)により回転制御されている。そして、リボンカセット部14内のカラーインクリボンRには、溶融性又は昇華性のイエロー・マゼンタ・シアンの3色(またはブラックを加えた4色)のインクを1フレームとして周期的にインクが塗布されている。なお、フィルムF又はリボンRを交換する場合、筐体5の上段側に設けられた跳ね上げ式の扉5bを持ち上げる。
さらに、記録部Aにおいて、プラテンローラ(通称「プラテン」)20とプラテンローラ20に対する離間/接近が可能なクランプローラ19a,19bとの協働により、フィルムFは、プラテンローラ20の周面の3/4周に巻き付け固定されると共に、プラテンローラ20の回転に追従して移動する。そして、一次転写時において、サーマルヘッド21がプラテンローラ20に向かって前進し、サーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRがプラテンローラ20上のフィルムFに押し当てられる。そして、モータによってプラテンローラ20を正転させ、フィルムFとカラーインクリボンRとを同期させながら下方に送ることで、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRの第1色目(シアン)がフィルムF上に熱転写される。また、フィルムF上に画像を熱転写した後のカラーインクリボンRは、サーマルヘッド21の後退後、フィルムFから剥離させられながらボビン18に巻き取られて行く。
次に、フィルムFとカラーインクリボンRとを離間させた状態で、プラテンローラ20を逆転させながらフィルムFを上昇させて元の位置に復帰させる。その後、前述の転写動作を繰り返しながら、フィルムF上にマゼンタ、イエロー、ブラックの順に色を重層させて、所望のカラー画像をフィルムF上に作り出す。その後、プラテンローラ20からクランプローラ19a,19bを離間させ、巻取り側ボビン16等の回転によってフィルムF上の記録画像をヒートローラ23の近くまで移動させる。
また、搬送部Cにおいて、冊子Sの見開きページの印刷予定面が搬送テーブル24によって支持された状態で、搬送テーブル24は水平方向に移動する。このとき、冊子Sは、フィルムF上の記録画像と位置合わせされ、冊子Sの見開きページの印刷予定面とフィルムFとが重ね合わされた状態で熱再転写部Bに送り込まれる。
この熱再転写部Bにおいて、冊子Sの印刷予定面にフィルムFが重ね合わされた状態で、冊子S及びフィルムFは、ヒートローラ23と搬送テーブル24とで挟み込まれ、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と搬送テーブル24との協働により、冊子SとフィルムFとを加圧搬送させながら、フィルムF上の記録画像を冊子Sの印刷予定面上に徐々に転写させていく。このとき、フィルムFは、冊子Sから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。
印刷が完了した冊子Sは搬送部Cから排出された後、冊子送り込み爪28によって、冊子Sをスライドさせながら冊子方向転換部25内に送り込まれる。この冊子方向転換部25が直立状態になって、冊子Sを非接触IC読み/書き部27内に送り込むことで、冊子S内に埋め込まれているICチッブの読み書きが行われる。その後、冊子Sが冊子方向転換部25内に送り戻された後、冊子方向転換部25を水平状態にして、スタッカー26内に冊子Sが排出される。このスタッカー26内には、印刷や情報書き込みが完了した冊子Sがストックされる。なお、情報の書き込みや読み込みエラーが発生した冊子Sは、リジェクトストッカ29内に排出される。
前述した中間転写型熱転写印刷装置1は、記録媒体の他の例である紙製のシート(例えばVISAシート)Gの印刷も可能である。シートストッカー30内で平積みされたシートGは、下から押し上げられながら搬送路2を通って冊子方向転換部8内に送り込まれる。そして、シートGは、傾斜リフト部7を通って印刷部3に供給され、印刷完了後はスタッカー26内でストックされる。
次に、前述した中間転写型熱転写印刷装置1に適用されるフィルム送りローラ40について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、フィルム送りローラ40は、フィルムFの搬送経路中において、プラテンローラ20とヒートローラ23との間に配置されている。回転自在なフィルム送りローラ40の表面には、略半周に渡ってフィルムFが巻き付くようにして圧着され、フィルム送りローラ40は、フィルムFの確実な送りに寄与している。
図5〜図7に示すように、フィルム送りローラ40は、回転自在な中空パイプ41と、中空パイプ41内で回転軸線L方向に延在して中空パイプ41内で吸引空間D1と非吸引空間D2とを形成するための仕切板42a,42bと、中空パイプ41の回転軸線L上で延在して中空パイプ41の支軸をなす軸パイプ43とによって主として構成されている。中空パイプ41の表面には多数の第1の吸引孔41aが形成され(図8参照)、第1の吸気孔41aは、中空パイプ41の全周に渡って形成されると共に、フィルムFの横幅以上の領域に渡って中空パイプ41上に形成されている。
この中空パイプ41は、軸パイプ43を中心にしてモータMにより所定の速度で正逆回転する。中空パイプ41の両端には、円筒状の第1及び第2の軸受装着部44a,44bが固定され、軸パイプ43と第1及び第2の軸受装着部44a,44bとの間には、第1及び第2の軸受45a,45bが装着されている。さらに、第2の軸受装着部44bには、平歯車46が固定され、この平歯車46はモータMに連結され、このモータMの回転軸の正逆回転によって、中空パイプ41の正逆回転を行っている。そして、フィルムFは、中空パイプ41に吸着された状態で搬送されるので、中空パイプ41の回転量とフィルムFの送り量とを正確に一致させることができるので、中空パイプ41に連結されているロータリーエンコーダで中空パイプ41の回転量を計測することによって、フィルムFの送り量を正確に予測することができる。
さらに、軸パイプ43の一端は閉鎖され、この他端は開放されており、軸パイプ43の開放端には、真空源としての真空ポンプP(図2参照)から伸びる接続パイプの端部の雄ねじ部に連結させるための雌ネジ部43aが設けられている。そして、真空ポンプPと軸パイプ43を連結することで軸パイプ43内の空気を吸引することができる。
このような軸パイプ43には、回転軸線L方向に延在する2枚の仕切板42a,42bが固定され、各仕切板42a,42bは、回転軸線Lの方向において第1の吸引孔41aを越えて延在している。さらに、軸パイプ43には、中空パイプ41内の吸引空間D1と連通する5個の第2の吸引孔49が設けられている(図9参照)。
中空パイプ41内で吸引空間D1と非吸引空間D2とを仕切るための各仕切板42a,42bの内端は溶接によって軸パイプ43に固定され、各仕切板42a,42bの外端Hは、中空パイプ41の内周面の曲率に略合致するような曲率で形成されている(図10参照)。そして、中空パイプ41の内周面は各仕切板42a,42bの外端Hに摺接し、固定された仕切板42a,42bに対して中空パイプ41が回転しても、吸引空間D1の気密性は保たれ、常に一定した場所に吸引空間D1を出現させることができる。
図7に示すように、軸パイプ43に固定された一方の仕切板42aの外端Hは、フィルムFと中空パイプ41とが接触する一方の最端部E1の近傍に位置し、他方の仕切板42bの外端Hは、フィルムFと中空パイプ41とが接触する他方の最端部E2の近傍に位置する。そして、仕切板42a,42b間のなす角度αは略180度であり、吸引空間D1と非吸引空間D2とが略等しい体積を有している。
このフィルム送りローラ40においては、中空パイプ41の表面に設けられた多数の第1の吸引孔41aによって、中空パイプ41の表面にフィルムFを吸着させることができ、中空パイプ41の回転に追従してフィルムFを確実に送ることができる。さらに、中空パイプ41内には、回転軸線L方向に延在する仕切板42a,42bが設けられているので、中空パイプ41内が分割され、これにより、中空パイプ41内では、真空引きがなされている吸引空間D1と真空引きがなされていない非吸引空間D2とを出現させることができる。
その結果として、中空パイプ41の周方向において、吸引力の発生に寄与している第1の吸引孔41aと吸引力を発生させていない第1の吸引孔41aとが出現させることができる。従って、中空パイプ41の回転時において、中空パイプ41の表面に対してフィルムFを非接触状態から接触状態へ移行、及び接触状態から非接触状態へ移行させることを容易且つ迅速に達成させることができ、フィルムFのより確実且つ正確な送りを可能にしている。
さらに、中空パイプ41自体の軽量化及び構造の簡素化を可能にし、中空パイプ41を最小限の駆動力で回転させることができ、これによってパワーの小さなモータMを採用することができる。このような構成は、正確なフィルム送りを可能にするので、エンコーダなどで中空パイプ41の回転量を計測するだけで、フィルムFの送り量を正確に予測することができる。
また、中空パイプ41の回転軸をなす軸パイプ43を真空引きの通路として利用するので、シンプルな構造をもって回転自在なフィルム送りローラ40を構成することができる。さらには、中空パイプ41内の吸引空間に連通する第2の吸気孔49を軸パイプ43に設けることで、中空パイプ41の周方向において、吸引力の発生に寄与している第1の吸引孔41aと吸引力が発生していない第1の吸引孔41aとを容易に出現させることができる。
また、2枚の仕切板42a,42bの採用は、仕切板42a,42b間のなす角度αを設計変更するだけで、中空パイプ41の表面上でフィルムFが接触するときの位置に容易に対応させることができ、吸引空間の変更を容易にしている。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、図11に示すように、中空パイプ41上でフィルムFが接触するときの位置に関して、フィルムFの吸着面積を小さくする場合、それに合わせるように、吸引空間D1側において、フィルム送りローラ50の仕切板51aと仕切板51bとのなす角度αを小さくするように、例えば略110度になるように、各仕切板51a,51bを軸パイプ43に固定してもよい。
図12に示すように、テンションローラ52によって、フィルムFの吸着面積が広がる場合、それに合わせるように、吸引空間D1側において、フィルム送りローラ60の仕切板54aと仕切板54bとのなす角度αを大きくするように、例えば略200度になるように、各仕切板54a,54bを軸パイプ43に固定してもよい。
40,50,60…フィルム送りローラ、41…中空パイプ、41a…第1の吸引孔、42a,42b,51a,51b,54a,54b…仕切板、43…軸パイプ、49…第2の吸引孔、D1…吸引空間、D2…非吸引空間、E1,E2…最端部、F…フィルム、L…回転軸線、M…モータ、P…真空ポンプ。
Claims (3)
- 吸着状態でフィルムを送るための回転自在なフィルム送りローラにおいて、
回転自在な中空パイプの表面には複数の第1の吸引孔が設けられ、前記中空パイプ内には、回転軸線方向に延在する仕切板が配置され、前記仕切板によって前記中空パイプ内に吸引空間と非吸引空間とを形成することを特徴とするフィルム送りローラ。 - 前記第1の吸引孔は前記中空パイプの全周に渡って設けられ、前記仕切板は、前記回転軸線方向に延在して前記中空パイプの支軸をなす軸パイプに固定されると共に、前記回転軸線方向において前記第1の吸引孔を越えて延在し、前記軸パイプには、前記中空パイプ内の前記吸引空間に連通する第2の吸気孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のフィルム送りローラ。
- 前記軸パイプには、回転軸線方向に延在する2枚の前記仕切板が固定され、一方の前記仕切板の外端は、前記フィルムと前記中空パイプとが接触する一方の最端部の近傍に位置し、他方の前記仕切板の外端は、前記フィルムと前記中空パイプとが接触する他方の最端部の近傍に位置することを特徴とする請求項2記載のフィルム送りローラ。
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2006
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