JP2008070447A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光路分割ユニットの第2の状態と第3の状態との間の切り換えを、第1の状態と第3の状態との間の切り換えと同様に、短時間で完了させる。
【解決手段】撮像装置101は、被写体からの光束をファインダ光学系及び焦点検出ユニット121に導く第1の状態、被写体からの光束を撮像素子106及び焦点検出ユニットに導く第2の状態、及び被写体からの光束の撮像素子への光路外に位置する第3の状態に切り換えられる光路分割ユニット111,122を有する。光路分割ユニットを構成する少なくとも1つの光学部材111は、光路分割ユニットが第1の状態から第3の状態へと切り換えられる場合は第1の光路外位置に移動し、第2の状態から第3の状態へと切り換えられる場合は第1の光路外位置とは異なる第2の光路外位置に移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体からの光束をファインダ光学系と焦点検出ユニットとに導く第1の状態と、該光束を撮像素子と焦点検出ユニットとに導く第2の状態と、光路外に退避する第3の状態との間で切り換えられる光路分割ユニットを備えた撮像装置に関する。
上記のような光路分割ユニットを備えた撮像装置は、特許文献1にて開示されている。この撮像装置は、撮像レンズからの光束を用いた光学ファインダ(Optical View Finder:OVF)による被写体観察と電子ファインダ(Electronic View Finder:EVF)による被写体観察とが可能な一眼レフデジタルカメラである。
そして、この撮像装置では、光学ファインダ及び電子ファインダのいずれを用いて被写体観察を行う場合(第1の状態及び第2の状態)でも、光路分割ユニットにより、撮像レンズからの光束を位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出ユニットに導く。これにより、高速なピント合わせを行うことができる。また、被写体からの光が光路分割ユニットを透過することによる光量低下や被写体像のピントずれを回避するために、高精細な静止画を撮像する場合には、光路分割ユニットを撮像光路外に退避させる(第3の状態)。光路分割ユニットには、例えばミラーが用いられる。
特開2004−264832号公報(段落番号0042〜0046、図1,3,5等)
特許文献1にて開示された撮像装置において、光路分割ユニット(ミラー)を光学ファインダによる被写体観察が可能な第1の状態から静止画撮像のための第3の状態に切り換える場合には、従来の一般的な一眼レフカメラと同等な角度範囲でミラーを駆動する。このため、比較的短時間で切り換え動作が完了する。
しかしながら、ミラーを電子ファインダによる被写体観察が可能な第2の状態から第3の状態に切り換える場合には、第1の状態から第3の状態に切り換える場合に比べてミラーを駆動する角度範囲が大きい。このため、切り換えに要する時間が長くなり、所謂レリーズタイムラグを長する要因となる。
本発明は、光路分割ユニットの第2の状態と第3の状態との間の切り換えを、第1の状態と第3の状態との間の切り換えと同様に、短時間で完了させることができるようにした撮像装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体像を光電変換する撮像素子と、被写体像の観察を可能とするファインダ光学系と、被写体からの光束を用いて焦点状態を検出する焦点検出ユニットと、被写体からの光束をファインダ光学系及び焦点検出ユニットに導く第1の状態、被写体からの光束を撮像素子及び焦点検出ユニットに導く第2の状態、及び被写体からの光束の撮像素子への光路外に位置する第3の状態に切り換えられる光路分割ユニットとを有する。そして、光路分割ユニットを構成する少なくとも1つの光学部材は、光路分割ユニットが第1の状態から第3の状態へと切り換えられる場合は第1の光路外位置に移動し、第2の状態から第3の状態へと切り換えられる場合は第1の光路外位置とは異なる第2の光路外位置に移動することを特徴とする。
なお、上記撮像装置と、該撮像装置に装着されるレンズ装置とを有する撮像システムも本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、光路分割ユニットを第2の状態から第3の状態に切り換える場合の光学部材の光路外位置(第2の光路外位置)を、第1の状態から第3の状態に切り換える場合の該光学部材の光路外位置(第1の光路外位置)とは異なる任意の位置に設定できる。これにより、第2の光路外位置を、第2の状態での位置からの移動量が、第2の状態での位置から第1の光路外位置に移動させる場合の移動量よりも小さくなるように設定することが可能となる。したがって、第2の状態と第3の状態との間の切り換え動作を、第1の状態と第3の状態との間の切り換えと同様に、短時間で完了させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、図10を用いて、本発明の実施例であるカメラシステム(撮像システム)の概略構成について説明する。このカメラシステムは、カメラ(撮像装置)101と、該カメラ101に着脱可能に装着される交換レンズ(レンズ装置)とを有する。
カメラ101は、CCDセンサ又はCMOSセンサなどの撮像素子106を有する。撮像素子106を連続的又は単発的に駆動して、動画像又は静止画像を表わす画像信号を得ることができる。撮像素子106は、受光した光を画素毎に電気信号に変換して受光量に応じた電荷を蓄積し、蓄積された電荷を読み出すタイプのエリアセンサである。
交換レンズ102内には、不図示の絞りを含む撮像光学系103が設けられている。交換レンズ102は、不図示のマウント機構を介してカメラ101に電気的及び機械的に接続される。そして、焦点距離の異なる交換レンズ102をカメラ101に装着することによって、様々な画角の撮像画面を得ることが可能である。
また、交換レンズ102では、不図示の駆動機構を介して撮像光学系103の一部を構成するフォーカスレンズを光軸L1に平行な方向(以下、光軸方向という)に移動させることで、撮像光学系103の焦点調節を行う。
撮像素子106は、パッケージ124に収納されている。撮像光学系103から撮像素子106に至る光路(以下、撮像光路という)中には、光学ローパスフィルタ156が設けられている。光学ローパスフィルタ156は、撮像素子106に、被写体像(光学像)に含まれる必要以上に高い空間周波数成分が伝達されないように撮像光学系103のカットオフ周波数を制限する。
撮像素子106から読み出された信号に所定の処理が施されることにより、画像信号が生成される。該画像信号は、動画像又は静止画像(以下、これらを画像データともいう)としてディスプレイユニット107に表示される。ディスプレイユニット107は、カメラ101の背面に取り付けられており、使用者はディスプレイユニット107に表示された画像を観察できる。
ディスプレイユニット107は、有機EL空間変調素子や液晶空間変調素子、微粒子の電気泳動を利用した空間変調素子などで構成することができる。これにより、消費電力を小さくすることができ、かつディスプレイユニット107の薄型化を図ることができる。これにより、カメラ101の省電力化及び小型化を図ることができる。
撮像素子106には、本実施例では、増幅型固体撮像素子の1つであるCMOSプロセスコンパチブルのセンサ(CMOSセンサ)が用いられている。CMOSセンサは、エリアセンサ部のMOSトランジスタと、撮像素子駆動回路、AD変換回路及び画像処理回路等の周辺回路とを同一工程で形成できるため、マスク枚数やプロセス工程がCCDセンサと比較して大幅に削減できるという特長を有する。また、CMOSセンサは、任意の画素へのランダムアクセスが可能であるという特長も有する。これにより、ディスプレイ用に間引いた信号読み出しが容易であり、ディスプレイユニット107において高い表示レートでリアルタイム表示を行うことができる。この特長を利用して、本実施例では、撮像素子106からのディスプレイ画像用の出力動作(撮像素子106の受光領域のうち一部を間引いた領域での読み出し)と、高精細画像の出力動作(全受光領域での読み出し)とを行う。
111は可動型のハーフミラー(第1のミラー部材)であり、撮像光路内に配置された状態では、撮像光学系103からの光束のうち一部を反射させるとともに残りを透過させることで、撮像光学系103からの1つの光路を2つの光路に分割する。
105は撮像光学系103によって形成される被写体像の予定結像面に配置されたフォーカシングスクリーンである。112はフォーカシングスクリーン105からの光をファインダレンズ109に導くペンタプリズムである。
ファインダレンズ109は、フォーカシングスクリーン105上に結像された被写体像を観察するための接眼光学系を構成する。本実施例では、ファインダレンズ109は、実際には3つのレンズ(図1に109−1,109−2,109−3で示す)で構成されている。フォーカシングスクリーン105、ペンタプリズム112及びファインダレンズ109によりファインダ光学系が構成される。
ハーフミラー111の背後(像面側)には、可動型のサブミラー(第2のミラー部材)122が設けられている。サブミラー122は、撮像光路内に配置された状態でハーフミラー111を透過した光束のうち光軸L1に近い領域の光束成分を反射して焦点検出ユニット121に導く。サブミラー122は、後述する回動軸(図1に125で示す)を中心に回動して、ミラーボックス(図1に101aで示す)の下部に収納される。サブミラー122は、ハーフミラー111と一体となって動作せず、独立して撮像光路に対して進退可能である。
焦点検出ユニット121は、サブミラー122からの光束を受けて、位相差検出方式による焦点検出を行う。
ハーフミラー111とサブミラー122で構成される光路分割ユニットは、光路を分割する第1の状態と第2の状態との間で切り換わる。さらに、第1及び第2の状態のそれぞれから直接、ハーフミラー111とサブミラー122とが撮像光路外に退避する第3の状態に移行できる。
第1の状態では、撮像光学系103からの光束の一部をハーフミラー111で反射してファインダ光学系に導くとともに、ハーフミラー111を透過した光束をサブミラー122で反射して焦点検出ユニット121に導く。この第1の状態では、ファインダレンズ109を介して被写体像を観察することができるとともに、焦点検出ユニット121において焦点検出を行うことができる。なお、図10は、第1の状態を示している。
第2の状態では、撮像光学系103からの光束の一部をハーフミラー111を透過させて撮像素子106に向かわせるとともに、残りの光束をハーフミラー111で反射して焦点検出ユニット121に導く。この第2の状態では、撮像された画像データをディスプレイユニット107に表示したり、高速連続撮像を行ったりすることができる。第2の状態では、光路分割ユニットを動作させずに撮像素子106での撮像を行うことができるため、信号処理系での動作を高速化させることで高速連続撮像を行うこともできる。
また、第2の状態では、焦点検出ユニット121において焦点検出を行うことができる。このため、ディスプレイユニット107による被写体観察中でも、位相差検出方式による高速な焦点調節を行うことが可能である。なお、第2の状態では、撮像光学系103からの光束が撮像素子106に到達するため、上述した位相差検出方式による焦点調節に加えて、撮像素子106の出力を用いたコントラスト検出方式による焦点調節を行うようにしてもよい。
第3の状態では、撮像光学系103からの光束が直接、すなわちハーフミラー111及びサブミラー122を介することなく撮像素子106に到達する。この状態において、ハーフミラー111及びサブミラー122は、撮像光路から退避している。第3の状態は、被写体からの光量の損失が少ない状態で高精細画像の撮像が行えるので、大型プリントを行う場合などに好適である。
第1の状態から第3の状態に移行する場合、ハーフミラー111は、第1の退避位置(第1の光路外位置)に駆動される。また、第2の状態から第3の状態に移行する場合には、ハーフミラー111は、第2の退避位置(第2の光路外位置)に駆動される。
光路分割ユニットは、不図示の電磁モータ及びギア列を有するミラー駆動機構と、後述するミラー支持切り換え機構とによって行われる。これらの機構により、ハーフミラー111及びサブミラー122のそれぞれの位置を変化させることで、第1、第2及び第3の状態に切り換えることができる。ミラー駆動機構及びミラー支持切り換え機構の制御は、後述するミラー駆動制御回路を介してカメラシステム制御回路によって行われる。
104は可動式の閃光発光ユニットであり、カメラ101に対して収納される収納位置とカメラ101から上方に突出した発光位置との間で移動が可能である。
113は撮像素子106に入射する光量を調節するためのフォーカルプレンシャッタであり、119はカメラ101を起動させるためのメインスイッチである。
120は2段階で押圧操作されるレリーズボタンである。レリーズボタン120の半押し操作(SW1のON)で撮像準備動作(測光動作や焦点調節動作等)が開始され、全押し操作(SW2のON)で撮像動作(撮像素子106から読み出された信号に基づいて生成された画像データの記録媒体への記録)が開始される。
123はファインダモード切り換えスイッチであり、該スイッチを押すごとにOVFモードとEVFモード間の切り換えを行うことができる。OVFモードでは、光路分割ユニットは第1の状態になり、EVFモードでは第2の状態になる。
180は、フォーカシングスクリーン105上に特定の情報を表示させるためのファインダ内情報表示ユニットである。
図11には、本実施例のカメラシステムにおける電気的構成を示す。図11において、図10で説明した構成要素には、図10と同符号を付している。
まず、被写体像の撮像及び記録に関する部分について説明する。カメラシステムは、撮像系、画像処理系、記録再生系及び制御系を有する。撮像系は、撮像光学系103及び撮像素子106を有し、画像処理系は、A/D変換器130、RGB画像処理回路131及びYC処理回路132を有する。また、記録再生系は、記録処理回路133及び再生処理回路134を有し、制御系は、カメラシステム制御回路(制御手段)135、操作検出回路136、撮像素子駆動回路137を有する。
138は、外部のコンピュータ等に接続され、データの送受信を行うために規格化された接続端子である。上述した電気回路は、不図示の小型電池からの電力供給を受けて動作する。
撮像系は、被写体からの光を、撮像光学系103を介して撮像素子106の撮像面に結像させる光学処理系である。撮像光学系103内に設けられた不図示の絞りの駆動を制御するとともに、必要に応じてフォーカルプレンシャッタ113の駆動を制御することによって、適切な光量の被写体光を撮像素子106に受光させる。
撮像素子106としては、本実施例では、正方画素の画素数が合計約1000万個の撮像素子が用いられている。これらの画素には、R(赤色),G(緑色)及びB(青色)のカラーフィルタが、いわゆるベイヤー配列をなすように配置されている。ベイヤー配列では、観察者が画像を見たときに強く感じやすいGの画素を、RやBの画素よりも多く配置することで、総合的な画像性能を上げている。一般に、この方式の撮像素子を用いる画像処理では、輝度信号は主にG信号から生成され、色信号はR,G,B信号から生成される。
撮像素子106から読み出された信号は、A/D変換器130を介して画像処理系に供給される。この画像処理系での画像処理によって画像データが生成される。
A/D変換器130は、撮像素子106の各画素から読み出された信号の振幅に応じて、例えば撮像素子106の出力信号を10ビットのデジタル信号に変換して出力する信号変換回路であり、以降の画像処理はデジタル処理にて実行される。
画像処理系は、R,G,Bのデジタル信号から所望の形式の画像信号を得る信号処理回路であり、R,G,Bの色信号を輝度信号Y及び色差信号(R−Y),(B−Y)にて表わされるYC信号などに変換する。
RGB画像処理回路131は、A/D変換器130の出力信号を処理する信号処理回路であり、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算による高解像度化を行う補間演算回路を有する。
YC処理回路132は、輝度信号Y及び色差信号(R−Y),(B−Y)を生成する信号処理回路である。このYC処理回路132は、高域輝度信号YHを生成する高域輝度信号発生回路、低域輝度信号YLを生成する低域輝度信号発生回路及び色差信号(R−Y),(B−Y)を生成する色差信号発生回路を有している。輝度信号Yは、高域輝度信号YHと低域輝度信号YLを合成することによって形成される。
記録再生系は、不図示のメモリへの画像信号の出力と、ディスプレイユニット107への画像信号の出力とを行う処理系である。記録処理回路133はメモリへの画像信号の書き込み処理及び読み出し処理を行い、再生処理回路134はメモリから読み出した画像信号を再生して、ディスプレイユニット107に出力する。
また、記録処理回路133は、静止画データ及び動画データを表わすYC信号を所定の圧縮形式にて圧縮するとともに、圧縮されたデータを伸張させる圧縮伸張回路を内部に有する。圧縮伸張回路は、信号処理のためのフレームメモリなどを有しており、このフレームメモリに画像処理系からのYC信号をフレーム毎に蓄積し、複数のブロックのうち各ブロックから蓄積された信号を読み出して圧縮符号化する。圧縮符号化は、例えば、ブロック毎の画像信号に対する2次元直交変換、正規化及びハフマン符号化により行われる。
再生処理回路134は、輝度信号Y及び色差信号(R−Y),(B−Y)をマトリクス変換し、例えばRGB信号に変換する回路である。再生処理回路134によって変換された信号はディスプレイユニット107に出力され、可視画像として表示(再生)される。再生処理回路134及びディスプレイユニット107は、Bluetoothなどの無線通信を介して接続されていてもよい。これにより、カメラ101で撮像された画像を離れたところからモニタすることができる。
一方、制御系における操作検出回路136は、メインスイッチ119、レリーズボタン120及びファインダモード切り換えスイッチ123等(他のスイッチは不図示)の操作を検出して、この検出結果をカメラシステム制御回路135に出力する。
カメラシステム制御回路135は、操作検出回路136からの検出信号を受けることで、検出結果に応じた動作を行う。また、カメラシステム制御回路135は、撮像動作を行う際のタイミング信号を生成して、撮像素子駆動回路137に出力する。
撮像素子駆動回路137は、カメラシステム制御回路135からの制御信号を受けることで撮像素子106を駆動させるための駆動信号を生成する。情報表示回路142は、カメラシステム制御回路135からの制御信号を受けて光学ファインダ内情報表示ユニット180の駆動を制御する。
制御系は、カメラ101に設けられた各種スイッチの操作に応じて、撮像系、画像処理系及び記録再生系の動作を制御する。例えば、レリーズボタン120の操作によってSW2がONとなった場合、制御系(カメラシステム制御回路135)は、撮像素子106の駆動、RGB画像処理回路131の動作、記録処理回路133の圧縮処理などを制御する。さらに、制御系は、情報表示回路142を介して光学ファインダ内情報表示ユニット180の動作を制御することによって、光学ファインダ内での表示(表示セグメントの状態)を変更する。
次に、撮像光学系103の焦点調節動作に関して説明する。カメラシステム制御回路135はAF制御回路140と接続されている。また、交換レンズ102をカメラ101に装着することで、カメラシステム制御回路135は、マウント接点101a,102aを介して交換レンズ102内のレンズシステム制御回路141と接続される。そして、AF制御回路140及びレンズシステム制御回路141と、カメラシステム制御回路135とは、特定の処理の際に必要となるデータを相互に通信する。
焦点検出ユニット121は、撮像画面内の所定位置に設けられた焦点検出領域での検出信号をAF制御回路140に出力する。AF制御回路140は、焦点検出ユニット121からの出力信号に基づいて焦点検出信号を生成し、撮像光学系103の焦点状態(デフォーカス量)を検出する。そして、AF制御回路140は、検出したデフォーカス量を撮像光学系103のフォーカスレンズの駆動量に変換し、該フォーカスレンズの駆動量に関する情報をカメラシステム制御回路135を介してレンズシステム制御回路141に送信する。
ここで、移動する被写体に対して焦点調節を行う場合、AF制御回路140は、レリーズボタン120が全押し操作されてから実際の撮像制御が開始されるまでのタイムラグを勘案して、フォーカスレンズの適切な停止位置を予測する。そして、予測した停止位置へのフォーカスレンズの駆動量に関する情報をレンズシステム制御回路141に送信する。
一方、カメラシステム制御回路135は、撮像素子106の出力信号に基づいて、被写体の輝度を判定する。そして、被写体の輝度が低く、十分な焦点検出精度が得られないと判定したときには、閃光発光ユニット104又はカメラ101に設けられた不図示の白色LEDや蛍光管等の照明ユニットを駆動することによって被写体を照明する。
レンズシステム制御回路141は、カメラシステム制御回路135から受信したフォーカスレンズの駆動量に関する情報に基づいて、交換レンズ102内に配置された不図示の駆動機構を介してフォーカスレンズを上記駆動量だけ光軸方向に移動させる。これにより、撮像光学系103が合焦状態となる。
AF制御回路140において被写体にピントが合ったことが検出されると、この情報はカメラシステム制御回路135に送信される。このとき、レリーズボタン120の全押し操作によってSW2がONになれば、上述したように、撮像系、画像処理系及び記録再生系によって撮像動作が行われる。
図1から図9には、本実施例におけるカメラ101の光軸L1に沿った断面構成と光軸方向から見たときの正面構成を示している。なお、これらの図において、図10で説明した構成要素と同じものには同符号を付している。
図1は、光路分割ユニットが第1の状態にあるときのカメラ101の断面図であり、図2は、第1の状態からハーフミラー111が撮像光路から第1の退避位置に退避した第3の状態を示すカメラ101の断面図である。図3は、光路分割ユニットが第2の状態にあるときのカメラ101の断面図であり、図4は、第2の状態からハーフミラー111が撮像光路から第2の退避位置に退避した第3の状態を示すカメラ101の断面図である。
図5は光路分割ユニットが第1の状態にあり、第2の状態に切り換えられる直前の状態を示す正面図である。図6は、光路分割ユニットが第1の状態にあり、ハーフミラー111が撮像光路から退避する直前の状態を示す正面図である。さらに、図7は、光路分割ユニットを第1の状態と第2の状態とに切り換え可能な状態を示す正面図であり、図8は、光路分割ユニットが第2の状態にあり、第1の状態に切り換えられる直前の状態を示す正面図である。図9は、光路分割ユニットが第2の状態にあり、ハーフミラー111が撮像光路から退避する直前の状態を示す正面図である。
以下、図1を中心に用いて、カメラ101の構成について説明する。図1において、101aはカメラ101の基本構造部品であり、光路分割ユニット、マウント機構及び撮像素子106等を支持するミラーボックスである。交換レンズ102は、レンズ側マウント102bを介してカメラ側マウント101bに装着される。
103aは撮像光学系103を構成する複数のレンズのうち最も像面側に位置するレンズである。
163はアイピースシャッタであり、第2の状態(EVFモード)においてファインダレンズ109から侵入した外光がファインダ光学系を介して撮像素子106に導かれないようにするための遮光部材である。
164は焦点検出ユニット121における光束の取り込み窓となるコンデンサーレンズである。165はコンデンサーレンズ164からの光束を反射させる反射ミラーである。166は反射ミラー165で反射した光束を、焦点検出ユニット121の焦点検出センサ167上で結像させるための再結像レンズである。
ハーフミラー111は、ハーフミラー受け板111aにより保持されている。ハーフミラー受け板111aの両側縁部(図1の紙面に垂直な方向の両端部)にはそれぞれ、ピン111bが設けられている。該ピン111bは、ミラーボックス101aにおける両側壁に形成された溝穴101cを貫通している。また、ハーフミラー受け板111aの一端(図1では上端)における両側縁部には軸受け111cが設けられ、他端の両側縁部には軸受け111dが設けられている。
ミラーボックス101aの両側壁の外側には、ミラー駆動機構と連動して図5〜図9に示すように水平方向(図1の紙面に垂直な方向)に同軸上で移動可能な軸受け170a,170bが設けられている。軸受け170a,170bは、水平方向内側に移動することでピン111bに対して係合し、水平方向外側に移動することでピン111bとの係合を解除する。図1及び図3に示す第1及び第2の状態では、軸受け170a,170bは、図5,7,8に示すように、ピン111bに対して係合する。これにより、ハーフミラー受け板111aは、ピン111bを中心として回動可能に保持される。そして、この係合保持により、ハーフミラー受け板111a及びハーフミラー111は、第1の状態と第2の状態との間での切り換え可能となる。
また、ミラーボックス101aの両側壁の上部周辺には、ミラー駆動機構と連動して図5〜図9に示すように水平方向に同軸上で移動可能な第1の回動中心ピン171a,171bが設けられている。ピン171a,171bは、その先端がミラーボックス101aの両側壁に形成された貫通穴から該両側壁の内側に突出して軸受け111cに対して係合する。また、ピン171a,171bは、その先端がミラーボックス101aの両側壁の厚み内に引っ込むことで、軸受け111cとの係合を解除する。
図1及び図5に示す第1の状態では、ピン171a,171bは、軸受け111cに係合する。これにより、ハーフミラー受け板111aは、第1の回動中心ピン171a,171bを中心として回動可能に保持される。そして、この係合保持により、ハーフミラー受け板111a及びハーフミラー111は、第1の状態と第2の状態との間での切り換え可能となる。
さらに、図6に示すように、第1の回動中心ピン171a、171bが軸受け111cに係合し、かつ軸受け170a,170bとピン111bとの係合が解除された状態において、図1に示す第1の状態と図2に示す第3の状態との間で切り換えが可能となる。
一方、ミラーボックス101aの両側壁の下部周辺には、ミラー駆動機構と連動して図5〜図9に示すように水平方向に同軸上で移動可能な第2の回動中心ピン172a,172bが設けられている。ピン172a,172bは、その先端がミラーボックス101aの両側壁に形成された貫通穴から該両側壁の内側に突出して、軸受け111dに対して係合する。また、ピン172a,172bは、その先端がミラーボックス101aの両側壁の厚み内に引っ込むことで、軸受け111dとの係合を解除する。
図3及び図9に示す第2の状態では、ピン172a,172bは、軸受け111dに係合する。これにより、ハーフミラー受け板111aは、第2の回動中心ピン172a,172bを中心として回動可能に保持される。そして、この係合保持により、ハーフミラー受け板111a及びハーフミラー111は、第2の状態と図4に示す第3の状態との間で切り換え可能となる。
図1に示す第1の状態では、図5〜図9にも示すミラーストッパ160a,160bがハーフミラー受け板111aの移動領域内に進入した状態にある。このため、ハーフミラー受け板111aは、不図示のバネの付勢力を受けてミラーストッパ160a,160bに当接して位置決めされる。
なお、ミラーストッパ160a,160bは、ミラー駆動機構に連動してハーフミラー受け板111aの移動領域内に進入したり退避したりする。また、ミラーストッパ160a,160bは、ハーフミラー受け板111aの移動領域内にあるか移動領域外にあるかを問わず、撮像光路外に位置している。さらに、後述するストッパーピン161,162も、これらは移動しないが、同様に撮像光路外に位置している。
サブミラー122は、光を反射して透過しないミラーであり、サブミラー受け板122aに保持されている。サブミラー受け板122aは、回動軸125を中心として回動可能である。第1の状態では、図1に示すように、サブミラー受け板122aの突部122bがストッパーピン162に当接して位置決めされ、ハーフミラー111からの透過光を焦点検出ユニット121(コンデンサーレンズ164)側に反射させる位置に保持されている。
前述したように、第1の状態においては、撮影光学系103からの光束のうち一部はハーフミラー111で反射してファインダ光学系に導かれ、残りの光束はハーフミラー111を透過してサブミラー122で反射されて焦点検出ユニット121に導かれる。
図1に示す第1の状態から、図7に示すように軸受け111cと第1の回動中心ピン171a,171bとの係合が解除された後、ミラーストッパ160a,160bがハーフミラー受け板111aの移動領域から退避する。これにより、ハーフミラー受け板111aは、不図示のバネによる矢印A方向の付勢力を受けてピン111bを中心として回動し、ストッパーピン161に当接して、図3に示す第2の状態となる。
ここで、ハーフミラー111が第1の状態から第2の状態に移行するときには、ハーフミラー111の作動に先行してサブミラー122が回動軸125を中心に、図1における時計回り方向に回動してミラーボックス101aの下部に移動する。これにより、ハーフミラー111がサブミラー122に干渉するのを回避している。
また、前述したように、第2の状態では、図3に示すように、撮像レンズ103aからの光束のうち一部がハーフミラー111で反射して焦点検出ユニット121に導かれ、残りの光束がハーフミラー111を透過して撮像素子106に到達する。このとき、フォーカルプレンシャッタ113は開放されている。
第2の状態におけるハーフミラー111の反射面の位置は、第1の状態におけるサブミラー122の反射面の位置と等しい。ここにいう「等しい」には、光学的に等しいとみなせる範囲で差がある状態も含む。このように構成することで、第1の状態と第2の状態とで、焦点検出ユニット121に入射する光束の位置ずれを回避し、焦点検出精度を維持している。
一方、第1の状態(図1)から第3の状態(図2)に移行する際には、図6に示すように、第1の回動中心ピン171a,171bが軸受け111cに係合し、かつ軸受け170a,170bとピン111bとの係合が解除される。この状態において、ミラー駆動機構の一部である不図示のハーフミラー駆動レバーがピン111bを押し上げることにより、ハーフミラー111を撮像光路から上方(ファインダ光学系のフォーカシングスクリーン105側)に移動させ、第1の退避位置に退避させる。また、ミラー駆動機構によってサブミラー122を回動軸125を中心として、図3における時計回り方向に回動させることにより、サブミラー122を撮像光路に対して下方に退避させる。
そして、第3の状態では、撮像光学系103(レンズ103a)からの光束が撮像素子106に直接、到達する。
一方、第2の状態(図3)から第3の状態(図4)に移行する際には、図9に示すように、第2の回動中心ピン172a,172bが軸受け111dに係合し、かつ軸受け170a,170bとピン111bとの係合が解除される。この状態において、ハーフミラー駆動レバーがピン111bを押し下げることにより、ハーフミラー111を撮像光路に対して下方(焦点検出ユニット121側)に移動させ、第2の退避位置に退避させる。
図4に示す第3の状態でも、図2に示す第3の状態と同様に、撮像光学系103(レンズ103a)からの光束が撮像素子106に直接、到達する。
次に、図12〜図16のフローチャートを用いて本実施例のカメラシステムの動作について説明する。これらのフローチャートにおいて、同じ丸囲み符号が付された部分は、互いに繋がっていることを示す。また、以下の説明では、光学ファインダ(OVF)を用いて被写体像を観察する第1の状態をOVFモード、電子ファインダ(EVF)を用いて被写体像を観察する第2の状態をEVFモードという。
まず、図12のフローチャートを用いて、システム起動時におけるファインダモードを判別し、その結果に応じて各モードに対応した動作へ移行する前までの動作について説明する。以下の動作は、主としてカメラシステム制御回路135及びレンズシステム制御回路141により制御される。
ステップS1で、メインスイッチ119がオンになったことを検知すると、カメラシステム制御回路135は、ステップS2で、カメラ101の電気回路を起動する。
ステップS3では、カメラシステム制御回路135は、ファインダモード切り換えスイッチ123によって設定されているファインダモードを検出する。OVFモードであればステップS4に進み、EVFモードである場合にはステップS8に進む。
メインスイッチ119が起動した時点でOVFモードであった場合、ハーフミラー111及びサブミラー122からなる光路分割ユニットは、図1に示す第1の状態にある。またこのとき、図6に示すように、第1の回動中心ピン171a,171bが軸受け111cに係合し、ミラーストッパ160a,160bはハーフミラー受け板111aの移動領域内に進入した位置でハーフミラー111を位置決めしている。さらに、軸受け170a,170bとピン111bとの係合は解除されている。また、アイピースシャッタ163は開いている。
ステップS4では、カメラシステム制御回路135は、ファインダモード切り換えスイッチ123の操作(押下げ)を監視し、該操作を検出した場合は、ステップS5のファインダ切り換え動作(OVFモードからEVFモードへの切り換え)に進む。ステップS5からは図13に示すフローチャートへ進む。また、ファインダモード切り換えスイッチ123の操作が検出されない場合には、ステップS6に進み、ファインダ切り換え動作を行わずにステップS7の撮像動作スタンバイに進む。ステップS7からは、図14に示すフローチャートへ進む。
メインスイッチ119が起動した時点でEVFモードであった場合、光路分割ユニットは図3に示す第2の状態にある。またこのとき、図9に示すように、第2の回動中心ピン172a,172bが軸受け111dに係合し、ハーフミラー受け板111aはストッパーピン161に当接してハーフミラー111を位置決めしている。なお、ミラーストッパ160a,160bはハーフミラー受け板111aの移動領域外に退避した位置にある。また、軸受け170a,170bとピン111bとの係合は解除されている。さらに、アイピースシャッタ163は閉じている。
EVFモード(第2の状態)では、撮像光学系103からの光束はハーフミラー111を透過して撮像素子106に到達する。このハーフミラー111を透過した光束の結像位置は、第3の状態においてハーフミラー111を透過せずに撮像素子106に到達する光束の結像位置に対して若干ずれる。このため、ステップS8では、この結像位置のずれを補正するために、ピント補正モードを起動する。
本実施例において、焦点検出ユニット121から出力される焦点検出信号は、第3の状態において撮像光学系103からの光束が撮像素子106に直接到達したときの焦点状態を示す。これに対し、第2の状態においてピント補正モードが設定されているときには、撮像光学系103からの光束がハーフミラー111を透過して撮像素子106に到達したときの焦点状態を示すように、焦点検出信号が補正される。このため、第2の状態におけるフォーカスレンズの合焦位置は、第1及び第3の状態での合焦位置に対して焦点検出信号を補正した分だけずれる。
したがって、EVFモードでのSW2のONにより撮像動作を行う場合(第2の状態から第3の状態に切り換える場合)には、フォーカルプレンシャッタ113の先幕駆動機構をチャージし、かつフォーカスレンズの位置を上述のずれ分だけ補正する。すなわち、フォーカスレンズを第2の状態での合焦位置から第3の状態での合焦位置に移動させる。この後、フォーカルプレンシャッタ113を所定時間だけ開き、撮像素子106を露光して撮像動作を行う。
このように動作することで、EVFモード(第2の状態)においてはディスプレイユニット107でピントが合った画像を確認することができ、また第3の状態で撮像動作を行ったときにもピントが合った撮像画像を得ることができる。
ステップS9では、カメラシステム制御回路135は、フォーカルプレンシャッタ113の先幕だけを開くように走行させて撮像素子106を露光状態とすることで、撮像光学系103を通過した被写体からの光束を連続的に撮像素子106に到達させる。これにより、ディスプレイユニット107上で表示させる画像の取得が可能な状態とする。
ステップS10では、カメラシステム制御回路135は、ディスプレイユニット107の電源を投入する。ステップS11では、撮像光学系103によって形成された被写体像に対して撮像素子106からの信号読み出しと画像生成とを連続的に行い、これにより生成された画像データをディスプレイユニット107上にリアルタイム表示させる。
ステップS12では、ファインダモード切り換えスイッチ123の操作(押下)を監視し、該操作を検出した場合は、ステップS13のファインダ切り換え動作(EVFモードからOVFモードへの切り換え)に進む。ステップS13からは図15に示すフローチャートへ進む。
ファインダモード切り換えスイッチ123の操作がなされない場合には、ステップS14に進んでファインダ切り換え動作を行わずに、ステップS15の撮像動作スタンバイに進む。ステップS15からは図16に示すフローチャートへ進む。
次に、図13を用いて、OVFモードからEVFモードに切り換える場合の動作について説明する。
ステップS21では、カメラシステム制御回路135は、アイピースシャッタ163を閉じる。すなわち、不図示のアイピースシャッタ駆動回路の駆動を制御することによって、アイピースシャッタ163をファインダ光学系の光路内に進入させる。これは、前述したように、外光がファインダレンズ109を介してカメラ101内に入り込み、撮像素子106に到達することでゴーストが発生するのを防ぐためである。また、ファインダ光学系を介して被写体像を観察できないことを、使用者が故障と誤解しないようにする意味もある。
ステップS22では、カメラシステム制御回路135は、情報表示回路142を制御して、光学ファインダ内情報表示ユニット180によるファインダ視野内での表示を非表示とする。ここで、アイピースシャッタ163は、ステップS21での処理によってすでに閉じ状態となっているため、ファインダ視野内に特定の情報を表示させても、該情報を撮像者は見ることができない。したがって、光学ファインダ内情報表示ユニット180の駆動を停止させることで、カメラシステム内での不要な電力消費を抑制し、電池の消耗を抑制することができる。
ステップS23では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、これに連動して駆動される軸受け170a,170bを図5に示すようにピン111bに係合させる。
ステップS24では、ミラー駆動機構に連動して駆動される第1の回動中心ピン171a,171bの軸受け111cとの係合を解除する(図5)。
ステップS25では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御して、サブミラー122をミラーボックス101aの下部に移動させて撮像光路から退避させる。
ステップS26では、ミラー駆動機構に連動して駆動されるミラーストッパ160a,160bを図7に示すようにハーフミラー受け板111aの移動領域内から退避させる。
ステップS27では、ハーフミラー受け板111aが不図示のバネによる図1中の矢印A方向の付勢力を受けてピン111bを中心として回動し、ストッパーピン161に当接して停止する。これにより、図3に示す第2の状態となる。この結果、撮像光学系103からの光束の一部は、ハーフミラー111で反射して焦点検出ユニット121に導かれ、残りの光束はハーフミラー111を透過して撮像素子106に到達する。
ステップS28では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御して、これに連動して駆動される第2の回動中心ピン172a,172bを図8に示すように軸受け111dに係合させる。
ステップS29では、ミラー駆動機構に連動して駆動される軸受け170a,170bのピン111bとの係合を解除する(図9)。
なお、ステップS23〜S26及びS28〜S29での軸受け170a,170bと回動中心ピン171a,171b,172a,172bの駆動は、モータを駆動源とするミラー駆動機構に連動するものであるが、専用のアクチュエータにより駆動してもよい。
ステップS30では、カメラシステム制御回路135は、上述したピント位置のずれを補正するためにピント補正モードを起動する。
ステップS31では、カメラシステム制御回路135は、フォーカルプレンシャッタ113の先幕だけを走行させて撮像素子106を露光状態とし、撮像光学系103を通過した被写体からの光束を連続的に撮像素子106に到達させる。これにより、ディスプレイユニット107上で表示させる画像の取得が可能な状態とする。
ステップS32では、カメラシステム制御回路135は、ディスプレイユニット107の電源を投入する。ステップS33では、撮像光学系103によって形成された被写体像に対して撮像素子106からの信号読み出しと画像生成とを連続的に行い、これにより生成された画像データをディスプレイユニット107上にリアルタイム表示させる。そして、ステップS34にて、OVFモードからEVFモードへの切り換え動作を終了し、撮像動作スタンバイ状態とする。すなわち、図12のステップS15と同じ状態となる。
次に、OVFモードから撮像動作を行う場合について、図14を用いて説明する。
ステップS41では、SW1がONか否かを判別し、SW1がONである場合にはステップS42に進む。また、SW1がONでない場合には、図12のステップS4に戻り、ファインダモード切り換えスイッチ123の状態を監視し続ける。
ステップS42において、カメラシステム制御回路135は、測光動作を開始し、その測光結果に基づいて露出値(絞り値及び露出時間)を決定する。また、焦点検出ユニット121での検出結果に基づいて焦点調節動作を行い、フォーカスレンズを合焦位置に駆動する。
ステップS43では、カメラシステム制御回路135は、SW2がONか否かを判別する。SW2がONでない場合には、ステップS41へ戻り、SW1がONであるか否かを判別する。ステップS43において、SW2がONの場合にはステップS44に進む。
ステップS44において、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、サブミラー122を回動軸125を中心として回動させてミラーボックス101aの下部に移動させ、撮像光路から退避させる。
ステップS45では、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、ハーフミラー111を、軸受け111cに係合した第1の回動中心ピン171a,171bを中心として、図1における時計回り方向に回動させ、撮像光路から退避させる。この動作は、ステップS44でのサブミラー122の動作とほぼ同時に行われる。
ここまでの動作により、ハーフミラー111は、図1に示す第1の状態から図2に示す第3の状態、すなわちミラーボックス101aの上方に設定された第1の退避位置に短時間で移動する。また、サブミラー121も、ミラーボックス101aの下部に短時間で異動する。
ステップS46において、カメラシステム制御回路135は、絞り値に関する情報をレンズシステム制御回路141に送信する。レンズシステム制御回路141は、受信した絞り値情報に応じた絞り口径となるように、交換レンズ102内に設けられた絞りの駆動を制御する。
ステップS47において、カメラシステム制御回路135は、撮像素子106の電荷をクリアした後、撮像素子106での電荷蓄積を開始させる。
ステップS48において、カメラシステム制御回路135は、フォーカルプレンシャッタ113を開き、撮像素子106の露光を開始させる。
ステップS49において、カメラシステム制御回路135は、測光結果に基づいて閃光発光ユニット104を発光させるか否かを判別する。ここで、閃光発光ユニット104を発光させる必要があると判断した場合にはステップS50に進み、発光させる必要がないと判断した場合にはステップS51に進む。
ステップS50において、カメラシステム制御回路135は、閃光発光ユニット104を制御して、被写体に対して照明光を照射させる。
ステップS51において、カメラシステム制御回路135は、先に決定された所定の露出時間が経過したか否かを判断し、該露出時間が経過した場合には、フォーカルプレンシャッタ113を閉じて、撮像素子106への露光を終了させる。
ステップS52において、カメラシステム制御回路135は、レンズシステム制御回路141に対して絞りを開放状態まで駆動するよう指示する。レンズシステム制御回路141は、開放状態となるように絞りを制御する。
ステップS53では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、ハーフミラー111を第1の退避位置から撮像光路内に駆動させる。さらに、ステップS54では、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、サブミラー122を、ミラーボックス101aの下部から元の撮像光路内の位置(焦点検出ユニット121に光を導く位置)に戻す。これにより、ハーフミラー111とサブミラー122は、図2に示す第3の状態から図1に示す第1の状態に短時間で戻る。
ステップS55では、カメラシステム制御回路135は、設定された電荷蓄積時間が経過したか否かを確認し、該電荷蓄積時間が経過した場合は、撮像素子106の電荷蓄積処理を終了させる。
ステップS56では、カメラシステム制御回路135は、撮像素子106から蓄積された電荷信号を読み出し、読み出された信号に対するA/D変換器130、RGB画像処理回路131、YC処理回路132及び記録処理回路133での処理を実行する。そして、これらの処理によって生成された撮像画像データを、メモリの所定領域に書き込む。
ステップS57において、カメラシステム制御回路135は、記録再生系(必要に応じて画像処理系)を用いて、メモリの所定領域に書き込まれた撮像画像データを読み出す。そして、内部メモリに記憶した演算結果を用いて、オートホワイトバランス処理、ガンマ変換処理、色変換処理を含む各種現像処理を行わせる。さらに、設定された画像圧縮モードに応じた画像圧縮処理を、不図示の圧縮・伸長回路に行わせ、メモリの画像記憶バッファ領域の空き部分に、圧縮処理した画像データを書き込む。
ステップS58では、カメラシステム制御回路135は、メモリの画像記憶バッファ領域に記憶した撮像画像データを読み出して記録処理を行う。記録処理は、不図示のインタフェースやコネクタを介して半導体メモリや光ディスク等の記録媒体への書き込みを行う処理である。また、記録処理は、メモリの画像記憶バッファ領域の空き部分に、一連の撮像処理を終えた画像データの書き込みが新たに行われるごとに、その画像データに対して実行される。
そして、記録終了後は、再びSW1の状態を監視するステップS41へ戻り、次の撮像動作に備える。
次に、図15を用いて、EVFモードからOVFモードへ切り換える場合の動作について説明する。
EVFモードにおいては、ハーフミラー111及びサブミラー122が図3に示す第2の状態にあり、ディスプレイユニット107においてリアルタイム表示が行われている。この状態から、まずステップS61では、カメラシステム制御回路135は、ディスプレイユニット107の電源をオフし、被写体像がリアルタイム表示されないようにする。また、撮像素子106による光電変換動作を停止させる。これにより、カメラシステム内での不要な電力消費を抑制することができる。
ステップS62では、カメラシステム制御回路135は、フォーカルプレンシャッタ113の後幕を閉じるように走行させ、撮像動作に備えて先幕及び後幕の駆動機構をチャージする。
ステップS63では、カメラシステム制御回路135は、上述したピント補正モードの動作を解除する。
ステップS64では、後のステップで行われるハーフミラー111の駆動に備えて、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、これに連動する軸受け170a,170bを図8に示すようにピン111bに係合させる。
ステップS65では、ミラー駆動機構に連動する第2の回動中心ピン172a、172bの軸受け111dとの係合を解除する(図7)。
ステップS66では、ミラー駆動機構を制御し、ピン111bを中心として、不図示のバネをチャージしつつ、ハーフミラー受け板111aを図3中の時計回り方向に回動させる。この回動は、ハーフミラー受け板111aが、後のステップでハーフミラー受け板111aの移動領域に進入するミラーストッパ160a,160bの位置を越えるまで継続される。すなわち、回動が停止したときに、ハーフミラー111は第1の状態の位置を越えた位置まで移動している。
ステップS67では、ミラー駆動機構に連動させてミラーストッパ160a,160bをハーフミラー受け板111aの移動領域内に進入させる。
ステップS68では、ハーフミラー受け板111aを図3中の時計回り方向に回動させる機構との連結がはずれる。これにより、ハーフミラー受け板111aが不図示のバネによって反時計回り方向に付勢され、ミラーストッパ160a,160bに当接して位置決めされる。これにより、ハーフミラー111は第1の状態の位置にセットされる。
上述したように、本実施例では、ミラーストッパ160a,160bがハーフミラー受け板111aの移動領域から退避している間にハーフミラー受け板111aを第1の状態の位置を越える位置まで移動させる。そして、その後にミラーストッパ160a,160bをハーフミラー受け板111aの移動領域内に進入させる。このため、ハーフミラー受け板111aが移動する際にミラーストッパ160a,160bに干渉することはない。
ステップS69では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、これに連動する第1の回動中心ピン171a,171bを図5に示すように軸受け111cに係合させる。
ステップS70では、ミラー駆動機構に連動する軸受け170a,170bのピン111bとの係合を解除する(図6)。
ステップS71では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、サブミラー122をミラーボックス101aの下部から撮像光路内に進入させる。これにより、サブミラー122は、焦点検出ユニット121に光を導く位置に移動する。
ステップS72では、カメラシステム制御回路135は、アイピースシャッタ163を開く。
ステップS73では、カメラシステム制御回路135は、情報表示回路142を制御して、光学ファインダ内情報表示ユニット180にファインダ内情報を表示させる。これにより、EVFモードからOVFモードへの切り換え動作を終了し、ステップS74にてOVFモードでの撮像動作スタンバイ状態になる。すなわち、図12のステップS7と同じ状態となる。
次に、EVFモードから撮像動作を行う場合について、図16を用いて説明する。この状態では、ハーフミラー111及びサブミラー122は、図3に示す第2の状態にあり、撮像素子106にて連続的に被写体像の画像を取得し、ディスプレイユニット107にリアルタイム表示を行っている。撮像者はディスプレイユニット107に表示された被写体画像を確認しながら、撮像の構図を決めることができる。
ステップS81では、カメラシステム制御回路135は、SW1がONか否かを判別し、SW1がONである場合にはステップS82に進む。また、SW1がONでない場合にはステップS12に戻り、ファインダモード切り換えSWの状態を監視し続ける。
ステップS82において、カメラシステム制御回路135は、測光動作を開始させ、その測光結果に基づいて露出値(絞り値及び露出時間)を決定する。また、焦点検出ユニット121での検出結果に基づいて焦点調節動作を行い、フォーカスレンズを合焦位置に駆動する。OVFモードから撮像動作を行う場合と同じ焦点検出ユニット121で位相差検出方式による焦点検出を行うため、高速に焦点調節を行うことができる。
ステップS83では、カメラシステム制御回路135は、SW2がONか否かを判別し、SW2がONでない場合にはステップS81へ戻り、SW1がONか否かを判別する。これにより、SW2がONになるまではディスプレイユニット107に被写体画像のリアルタイム表示が継続して行われる。一方、ステップS83において、SW2がONの場合にはステップS84に進む。
ステップS84では、カメラシステム制御回路135は、撮像素子106の電荷をクリアするとともに、撮像動作を一旦停止する。そして、撮像素子106から最後に読み出された画像(フリーズ画像)をディスプレイユニット107に表示させる。
ステップS85では、フォーカルプレンシャッタ113の後幕を閉じるように走行させ、撮像動作に備えて不図示のシャッタチャージ機構により先幕及び後幕の駆動機構をチャージする。シャッタチャージ機構は、不図示の電磁モータとギア列により構成される。これにより、シャッタ開口を開放していたフォーカルプレンシャッタ113の先幕がチャージされてシャッタ開口が閉じられる。
ステップS86において、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御する。これにより、ハーフミラー111を、軸受け111dに係合した第2の回動中心ピン172a,172bを中心として、図3中の反時計回り方向に回動させ、撮像光路から退避させる。
ここまでの動作により、ハーフミラー111は、図3に示す第2の状態の位置から図4に示す第3の状態の位置、すなわちミラーボックス101の下方に設定された第2の退避位置に短時間で異動する。
ステップS87において、カメラシステム制御回路135は、絞り値に関する情報をレンズシステム制御回路141に送信する。レンズシステム制御回路141は、受信した絞り値情報に応じた絞り口径となるように、交換レンズ102内に設けられた絞りを制御する。
ステップS88において、カメラシステム制御回路135は、撮像素子106の電荷をクリアにした後、撮像素子106での電荷蓄積を開始させる。
ステップS89において、カメラシステム制御回路135は、フォーカルプレンシャッタ113を開き、撮像素子106への露光動作を開始させる。
ステップS90において、カメラシステム制御回路135は、測光結果に基づいて閃光発光ユニット104を発光させるか否かを判別する。ここで、閃光発光ユニット104を発光させる必要があると判断した場合にはステップS91に進み、発光させる必要がないと判断した場合にはステップS92に進む。
ステップS91において、カメラシステム制御回路135は、閃光発光ユニット104を制御して、被写体に対して照明光を照射させる。
ステップS92において、カメラシステム制御回路135は、先に決定された所定の露出時間が経過したか否かを判別する。該露出時間が経過した場合には、フォーカルプレンシャッタ113を閉じて、撮像素子106への露光を終了させる。
ステップS93において、カメラシステム制御回路135は、レンズシステム制御回路141に対して絞りを開放状態に駆動するよう指示する。これにより、レンズシステム制御回路141は、開放状態となるように絞りを制御する。
ステップS94では、カメラシステム制御回路135は、ミラー駆動制御回路145を介してミラー駆動機構を制御し、ハーフミラー111を第2の退避位置から撮像光路内における焦点検出ユニット121へ光を導く位置に戻す。
これにより、ハーフミラー111は、図4に示す第3の状態から図3に示す第2の状態に短時間で戻る。
ステップS95では、カメラシステム制御回路135は、設定された電荷蓄積時間が経過したか否かを確認する。電荷蓄積時間が経過した場合は、撮像素子106での電荷蓄積処理を終了させる。
ステップS96では、カメラシステム制御回路135は、撮像素子106から蓄積された電荷信号を読み出し、読み出された信号に対するA/D変換器130、RGB画像処理回路131、YC処理回路132及び記録処理回路133での処理を実行する。そして、これらの処理によって生成された撮像画像データを、メモリの所定領域に書き込む。
ステップS97では、カメラシステム制御回路135は、シャッタチャージ機構を駆動して、フォーカルプレンシャッタ113の先幕と後幕の駆動機構を露光準備位置までチャージする。その後、先幕だけを開くように走行させて撮像素子106を露光状態とし、撮像素子106に連続的に被写体からの光を導く。これにより、ディスプレイユニット107に画像を表示させるための画像生成を可能にする。
ステップS98では、ディスプレイユニット107でリアルタイム表示を開始させる。これにより、撮像者はディスプレイユニット107で表示された被写体画像を見ながら撮像のための構図を決定することができる。
ステップS99において、カメラシステム制御回路135は、記録再生系(必要に応じて画像処理系)を用いて、メモリの所定領域に書き込まれた撮像画像データを読み出す。そして、内部メモリに記憶した演算結果を用いて、オートホワイトバランス処理、ガンマ変換処理、色変換処理を含む各種現像処理を行わせる。さらに、設定された画像圧縮モードに応じた画像圧縮処理を、不図示の圧縮・伸長回路に行わせ、メモリの画像記憶バッファ領域の空き部分に、圧縮処理した画像データを書き込む。
ステップS100では、カメラシステム制御回路135は、メモリの画像記憶バッファ領域に記憶した撮像画像データを読み出して記録処理を行う。記録処理は、不図示のインタフェースやコネクタを介して半導体メモリや光ディスク等の記録媒体への書き込みを行う処理である。また、記録処理は、メモリの画像記憶バッファ領域の空き部分に、一連の撮像処理を終えた画像データの書き込みが新たに行われるごとに、その画像データに対して実行される。
そして、記録終了後は、再びSW1の状態を監視するステップS81へ戻り、次の撮像動作に備える。
以上説明したように、本実施例では、光路分割ユニットを第2の状態から第3の状態に切り換える場合のハーフミラー111の光路外位置(第2の退避位置)を以下のように設定している。すなわち、第2の状態の位置から第2の退避位置までの回動量(45°)が、第2の状態の位置から第1の状態の位置を介して第1の退避位置に回動させる場合の回動量(135°)よりも小さくなるように設定している。言い換えれば、第2の状態の位置から第2の退避位置への回動量が、第1の状態の位置から第1の退避位置への回動量と等しくなるように設定している。なお、ここにいう「等しい」は、メカ的な誤差程度の差がある場合を含む意味である。
このため、本実施例によれば、光路分割ユニットの第2の状態と第3の状態との間の切り換え動作を、第1の状態と第3の状態との間の切り換えと同様に、短時間で完了させることができる。
さらに言えば、本実施例では、ファインダモードに応じて異なる軸を中心にハーフミラー111を回動させる。これにより、OVFモードとEVFモードのいずれのモードから撮像動作を行う場合でも、ハーフミラー111の撮像光路からの退避動作と退避位置からの復帰動作とを、単純な回動運動によって高速で行える。
したがって、本実施例によれば、EVFモードから撮像動作を行う場合でも、OVFモードから撮像動作を行う場合と同様に、レリーズタイムラグを短くすることができる。また、ミラー駆動によってファインダにより被写体像が見えない時間(ファインダ消失時間)を短時間に抑えることができる。
また、次の撮像動作までの間に焦点検出動作を行って、再び素早く光路分割ユニットを撮像光路外に退避させることで、連写速度の速いカメラを実現できる。
また、本実施例によれば、OVFモードに加えて、EVFモードでも、合焦位置をフォーカスレンズの駆動前に求められる位相差検出方式による焦点検出を行うので、撮像光学系の焦点調節動作を高速で行うことができる。
さらに、本実施例では、第1の状態で光学ファインダに導く光束を反射するハーフミラー111の反射面と第2の状態において焦点検出ユニットに導く光束を反射するハーフミラー111の反射面とが同一面である。このため、光量の損失がほとんどなく焦点検出ユニットへ光束を導くことができる。したがって、第1の状態と第2の状態のどちらにおいても良好な焦点検出を行うことができる。
なお、上記実施例では、光路分割ユニットをミラー部材によって構成する場合について説明したが、本発明はこの場合に限らず適用することができる。例えば、透光性の部材の内部に半透過反射膜や反射膜を形成した光学部材を用いて光路分割ユニットを構成してもよい。
本発明の実施例であるカメラの光路分割ユニットが第1の状態にあるときの断面図。 実施例のカメラの光路分割ユニットが第1の退避位置に退避した第3の状態にあるときの断面図。 実施例のカメラの光路分割ユニットが第2の状態にあるときの断面図。 実施例のカメラの光路分割ユニットが第2の退避位置に退避した第3の状態にあるときの断面図。 実施例のカメラの第1の状態(第2の状態への切り換え直前状態)を示す正面図。 実施例のカメラの第1の状態(退避直前状態)を示す正面図。 実施例のカメラの第1の状態と第2の状態への切り換え可能な状態を示す正面図。 実施例のカメラの第2の状態(第1の状態への切り換え直前状態)を示す正面図。 実施例のカメラの第2の状態(退避直前状態)を示す正面図。 実施例のカメラシステムの構成を示す概略図。 実施例のカメラシステムの電気的構成を示すブロック図。 実施例のカメラシステムの動作を示すフローチャート。 実施例のカメラシステムにおけるOVFモードからEVFモードへの切り換え動作を示すフローチャート。 実施例のカメラシステムにおけるOVFモードからの撮像動作を示すフローチャート。 実施例のカメラシステムにおけるEVFモードからOVFモードへの切り換え動作を示すフローチャート。 実施例のカメラシステムにおけるEVFモードからの撮像動作を示すフローチャート。
符号の説明
101 カメラ
101a ミラーボックス
102 交換レンズ
103 撮像光学系
106 撮像素子(CMOSセンサ)
107 ディスプレイユニット
109 ファインダレンズ
111 ハーフミラー
121 焦点検出ユニット
122 サブミラー
122a サブミラー受け板
123 ファインダモード切り換えスイッチ
135 カメラシステム制御回路
140 AF制御回路
145 ミラー駆動制御回路
170a,170b 軸受け
171a,171b 第1の回動中心ピン
172a,172b 第2の回動中心ピン

Claims (13)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子と、
    被写体像の観察を可能とするファインダ光学系と、
    被写体からの光束を用いて焦点状態を検出する焦点検出ユニットと、
    被写体からの光束を前記ファインダ光学系及び前記焦点検出ユニットに導く第1の状態、被写体からの光束を前記撮像素子及び前記焦点検出ユニットに導く第2の状態、及び被写体からの光束の前記撮像素子への光路外に位置する第3の状態に切り換えられる光路分割ユニットとを有し、
    前記光路分割ユニットを構成する少なくとも1つの光学部材は、前記光路分割ユニットが前記第1の状態から前記第3の状態へと切り換えられる場合は第1の光路外位置に移動し、前記第2の状態から前記第3の状態へと切り換えられる場合は前記第1の光路外位置とは異なる第2の光路外位置に移動することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記光学部材を前記第2の状態での位置から前記第2の光路外位置に移動させる場合の移動量は、該光学部材を前記第2の状態での位置から前記第1の状態での位置を経て前記第1の光路外位置に移動させる場合の移動量より小さいことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記光学部材の前記第2の状態での位置から前記第2の光路外位置への移動量は、前記第1の状態での位置から前記第1の光路外位置への移動量と等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の光路外位置と前記第2の光路外位置とは、前記光路を挟んだ互いに反対側の位置であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の撮像装置。
  5. 前記ファインダ光学系と前記焦点検出ユニットとが前記光路を挟んで互いに反対側に置されており、
    前記第1の光路外位置は前記光路よりも前記ファインダ光学系に近い位置であり、前記第2の光路外位置は前記光路よりも前記焦点検出ユニットに近い位置であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記光路分割ユニットは、前記光学部材としての第1のミラー部材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の撮像装置。
  7. 前記光路分割ユニットは、被写体からの光束の一部を反射して他の一部を透過させる前記第1のミラー部材と、該第1のミラー部材を透過した光束を反射する第2のミラー部材とを有し、
    前記第1の状態では、前記第1及び第2のミラー部材が前記光路内に位置し、
    前記第2の状態では、前記第1のミラー部材が前記光路内に位置するとともに前記第2のミラー部材が前記光路外に位置し、
    前記第3の状態では、前記第1及び第2のミラー部材が前記光路外に位置することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第1のミラー部材は、前記光路分割ユニットが前記第1の状態から前記第3の状態へと切り換えられる場合は第1の軸を中心として回動し、前記第2の状態から前記第3の状態へと切り換えられる場合は前記第1の軸とは異なる第2の軸を中心として回動することを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の軸と前記第2の軸とが、前記第1のミラー部材の反射領域を挟んで互いに反対側に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記第1のミラー部材に係合して該第1のミラー部材を前記第1の軸を中心として回動可能に保持する第1の係合部材と、
    前記第1のミラー部材に係合して該第1のミラー部材を前記第2の軸を中心として回動可能に保持する第2の係合部材とを有し、
    前記第1及び第2の係合部材の前記第1のミラー部材に対する係合と係合解除とを切り換える機構とを有することを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
  11. 前記光路分割ユニットが前記第1の状態と前記第2の状態との間で切り換えられる場合において、前記第1のミラー部材は、前記光路外に移動することなく第3の軸を中心として回動することを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の撮像装置。
  12. 前記第1のミラー部材に係合して該第1のミラー部材を前記第3の軸を中心として回動可能に保持する第3の係合部材と、
    該第3の係合部材の前記第1のミラー部材に対する係合と係合解除とを切り換える機構とを有することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1つに記載の撮像装置と、
    該撮像装置に装着され、被写体像を形成するレンズ装置とを有することを特徴とする撮像システム。
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