JP2008067518A - インバータ装置及び空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流電圧の検出遅延を低減することのできるインバータ装置及び空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】インバータ回路5と、インバータ回路5に入力される直流電圧Vinを監視し、該直流電圧Vinの瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知する第1のマイクロコンピュータ20とを備え、第1のマイクロコンピュータ20とインバータ回路5とが共通のグラウンドに接続されているインバータ装置1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、空気調和機等に用いられるインバータ装置に関するものである。
従来、直流電力を交流電力に変換して負荷などに出力するインバータ装置において、入力直流電圧を所定の時定数のフィルタに通し、このフィルタ通過後の値と該入力直流電圧の瞬時値との差が所定値以上となった場合に、瞬時停電を検知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−253673号公報
しかしながら、通常、上述のような直流電圧を検出する際には、フォトカプラなどを介し、絶縁した状態で電圧を検出することが行われていたため、フォトカプラによる検出遅延が発生し、リアルタイムで直流電圧を検出することができないという問題があった。
また、上述した従来のインバータ装置では、インバータ装置の使用状態等に応じて瞬時停電の検知タイミングを変更できないという問題があった。
特に、空気調和機においては、上記問題により、動作停止の前に電源復帰となるタイミングでは、電子部品破損や動作不安定となることが懸念される。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、直流電圧の検出遅延の低減を図ることのできるインバータ装置及び空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は、使用状態に応じて瞬時停電の検知タイミングを調整することのできるインバータ装置及び空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、インバータ手段と、前記インバータ手段に入力される直流電圧を監視し、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知するマイクロコンピュータとを備え、前記マイクロコンピュータと前記インバータ手段とが共通のグラウンドに接続されているインバータ装置を提供する。
このような構成によれば、インバータ手段に入力される直流電圧は、マイクロコンピュータにより監視されており、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に瞬時停電が検知されることとなる。この場合において、マイクロコンピュータとインバータ手段とは、共通のグラウンドに接続されているので、フォトカプラなどを介在させずに、インバータ手段に入力される直流電圧を直接的にマイクロコンピュータにおいて検出することが可能となる。
本発明は、インバータ手段と、前記インバータ手段に入力される直流電圧を監視し、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記直流電圧が入力されるローパスフィルタを有し、該ローパスフィルタの出力値を前記平均値として用いるとともに、前記インバータ手段から出力される電流値に応じて、前記ローパスフィルタの時定数を変更するインバータ装置を提供する。
このような構成によれば、インバータ手段に入力される直流電圧は、制御手段により監視され、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に瞬時停電が検知されることとなる。この場合において、ローパスフィルタを通過した該直流電圧が直流電圧の平均値として用いられるので、簡素な構成により直流電圧の平均値を求めることが可能となる。更に、このローパスフィルタの時定数がインバータ手段から出力される電流値に応じて変更されることとなるので、インバータ手段の使用状況に応じたタイミングで瞬時停電を検知することができる。これにより、空気調和機が動作不安定に陥る前に運転を停止することができ、電子部品または空気調和機のシステムを保護することが可能となる。
上記ローパスフィルタは、抵抗とコンデンサ等を組み合わせた回路のようにハードウェア的に実現されるものでも良いし、マイクロコンピュータの演算等のようにソフトウェア的に実現されるものでも良い。
本発明によれば、インバータ手段と、前記インバータ手段に入力される直流電圧を監視し、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記直流電圧が入力されるローパスフィルタを有し、該ローパスフィルタの出力値を前記平均値として用いるとともに、ブレーカの状態に応じて、前記ローパスフィルタの時定数を変更するインバータ装置を提供する。
このような構成によれば、インバータ手段に入力される直流電圧は、制御手段により監視され、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に瞬時停電が検知されることとなる。この場合において、ローパスフィルタを通過した該直流電圧が直流電圧の平均値として用いられるので、簡素な構成により直流電圧の平均値を求めることが可能となる。更に、このローパスフィルタの時定数がブレーカの状態に応じて変更されることとなるので、瞬時停電が実際に発生している場合といない場合とで、検知タイミングを異ならせることができる。また、電源事情を制限することなく、空気調和機のシステム保護がなされ、部品破損の懸念を払拭することが可能となる。
本発明のインバータ装置は、空気調和機に使用されるのに好適なものである。
また、上記各種構成は、可能な範囲で組み合わせて利用することができるものである。
本発明によれば、直流電圧の検出遅延を低減することができるという効果を奏する。
本発明によれば、インバータ装置の使用状態、空気調和機の運転状況に応じて、瞬時停電の検知タイミングを調整することができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係るインバータ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るインバータ装置の概略構成を示した回路ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインバータ装置1は、交流電源2、交流電源2から出力された交流電力を直流電力に変換する整流回路3、整流回路3から出力された直流電力を所望の電圧値の直流電力に変換するとともに、力率改善を行うアクティブフィルタ回路4、及びアクティブフィルタ回路4から出力された直流電力を交流電力に変換して負荷6に出力するインバータ回路5を主な構成として備えている。
交流電源2と整流回路3との間には、ノイズ成分を除去するためのノイズフィルタ7が設けられている。また、整流回路3とアクティブフィルタ回路4との間の電源線L1には、リレー8が介挿されている。このリレー8には、抵抗9が並列的に接続されている。リレー8とアクティブフィルタ回路4との間の電源線L1には、リアクタ10が介挿されている。また、アクティブフィルタ回路4とインバータ回路5との間には、コンデンサ11が並列的に接続されている。具体的には、アクティブフィルタ回路4とインバータ回路5との間の電源線L1には、コンデンサ11のプラス側が、アクティブフィルタ回路4とインバータ回路5との間のグラウンド線L2には、コンデンサ11のマイナス側が接続されている。
アクティブフィルタ回路4は、例えば、スイッチング回路12とダイオード13とを備えて構成されている。スイッチング回路12は、コンデンサ11に並列に接続されている。つまり、スイッチング回路12の一端が電源線L1に接続され、他端がグラウンド線L2に接続されている。スイッチング回路12は、例えば、FET、IGBTなどのスイッチング素子を備えている。ダイオード13は、スイッチング回路12とコンデンサ11との間の電源線L1に介挿されている。電源線L1において、ダイオード13のアノード端子は、スイッチング回路12側に接続され、ダイオード13のカソード端子は、コンデンサ11側に接続されている。
上記アクティブフィルタ回路4、並びに、上述のリアクタ10及びコンデンサ11は、昇圧チョッパとして機能する。具体的には、スイッチング回路12がオン状態にある場合には、電源線L1を流れる直流電流がリアクタ10、スイッチング回路12を介してグラウンド線L2に流れることにより、リアクタ10にエネルギーが蓄えられる。この状態において、スイッチング回路12がオフ状態になると、リアクタ10に蓄えられたエネルギーが電流としてダイオード13を介してコンデンサ11に流れることとなる。このようにして、スイッチング回路12がオン、オフを所定のデューティ比で繰り返すことにより、コンデンサ11の両端電圧を所望の電圧値、つまり、インバータ回路5の入力電圧を制御することが可能となる。また、アクティブフィルタ回路4は、上記電圧制御を行うとともに、力率制御の機能も備えている。
また、インバータ装置1は、上記インバータ回路5を制御する第1のマイクロコンピュータ(制御手段)20を備えている。第1のマイクロコンピュータ(以下「第1のマイコン」という。)20は、交流電源2の瞬時停電等を検知する瞬時停電検知機能等を備えている。第1のマイコン20のグランド(GND)端子は、インバータ回路5のグラウンド線L2に接続されている。つまり、第1のマイコン20とインバータ回路5等は共通のグラウンドに接続されている。また、第1のマイコン20の一の入力端子には、アクティブフィルタ回路4とインバータ回路5との間の電源線L1が間接的に接続されている。具体的には、電源線L2の電圧が分圧回路(図示せず)により分圧されて、第1のマイコン20の許容電圧範囲内とされた後、該一の入力端子に入力されるようになっている。これにより、第1のマイコン20において、インバータ回路5に入力される直流電圧Vinをフォトカプラなどの絶縁素子を介さずに、直接的に検出することができるようになっている。
また、上記インバータ回路5の出力側には、インバータ回路5の出力電流Iout、換言すると、負荷6に流入する電流Ioutを検出する電流センサ14が設けられており、この電流センサ14の検出値が第1のマイコン20の他の入力端子に入力されるようになっている。
また、第1のマイコン20は、フォトカプラ22を介して第2のマイクロコンピュータ(以下、「第2のマイコン」という)21に接続されている。これにより、第1のマイコン20と第2のマイコン21とは、絶縁された状態で、情報の授受が可能となっている。
第2のマイコン21は、例えば、上述したアクティブフィルタ回路4等を制御するものである。
このような構成を備えるインバータ装置1において、上記インバータ回路5が第1のマイコン20により駆動され、また、アクティブフィルタ回路4が第2のマイコン21により駆動される。
交流電源2からの交流電力は、ノイズフィルタ7によってノイズ成分が除去された後に、整流回路3により直流電力に変換され、リレー8、リアクタ10を介してアクティブフィルタ回路4に入力される。アクティブフィルタ回路4の作用により、アクティブフィルタ回路4に入力された直流電力は、所定の電圧値、且つ、所定の力率に変換されて、インバータ回路5に入力される。インバータ回路5において、該直流電力は、所望の周波数、且つ、所定の電流値の交流電力に変換され、モータ等の負荷6に供給される。
その一方で、インバータ回路5に入力される直流電圧Vin(以下、単に「直流電圧Vin」という。)及びインバータ回路5の出力電流Iout(以下、単に「出力電流Iout」という。)は、第1のマイコン20によって監視されており、これらの値に基づいて、交流電源2の瞬時停電等が検知される。
以下、本実施形態に係る第1のマイコン20により実現される瞬時停電検知機能について説明する。
図2は、第1のマイコン20の機能ブロック図を示した図である。
第1のマイコン20は、直流電圧Vinの瞬時値を検出する電圧検出部31、直流電圧Vinの平均値を得るために設けられたローパスフィルタ32、電圧検出部31により検出された直流電圧Vinの瞬時値とローパスフィルタ32の出力値、換言すると、直流電圧Vinの平均値との差分が所定の閾値ΔV以上となった場合に瞬時停電を検知する瞬時停電検知部33、出力電流Ioutに応じて、ローパスフィルタ32の時定数τ及び瞬時停電検知部33により用いられる閾値ΔVを切り替える条件切替部34、インバータ回路5を制御するインバータ制御部35、第2のマイコン21に信号を出力する信号出力部36、及びリレー8を制御するリレー制御部37等を備えている。
上記条件切替部34は、出力電流Ioutと時定数τと閾値ΔVとが対応付けられた条件設定テーブルを備えている。図3に、条件切替部34が保有している条件設定テーブルの一例を示す。本実施形態では、インバータ回路5の出力電流Ioutが所定の閾値Iref(例えば、500mA)未満の場合には、ローパスフィルタ32の時定数τが30sec、上記瞬時停電検知部33により用いられる閾値ΔVが70Vに設定され、該出力電流Ioutが所定の閾値Iref以上の場合には、時定数τが0.1sec、閾値ΔVが50Vに設定されるようになっている。なお、これらの具体的な値は一例であり、インバータ装置1の使用状況に応じて適宜設定できるものとする。また、時定数τ及び閾値ΔVは、2段階ではなく、多段階に設定されていても良い。
リレー制御部37は、それぞれ異なる時間Td1、Td2、Td3(ここで、Td1<Td2<Td3とする)を計時する3つのタイマ(図示略)を保有している。このタイマの駆動タイミングについては、後述する。
このような第1のマイコン20において、インバータ装置1の運転中に、瞬時停電が発生した場合について図4を参照して説明する。ここでは、ローパスフィルタ32の時定数τは0.1secに、瞬時停電検知部33により用いられる閾値ΔVは50Vに設定されていることとする。
例えば、図4の時刻T1において、瞬時停電が発生すると(図4のA参照)、電圧検出部31により検出される直流電圧Vinの瞬時値は徐々に降下し(図4のB参照)、これに伴い、ローパスフィルタ32の出力も徐々に低下する(図4のC参照)。そして、図4の時刻T2において、直流電圧Vinの瞬時値とローパスフィルタ32の出力値との差分が閾値ΔV(=50V)以上になると、瞬時停電検知部33は、瞬時停電を検知し、その旨を示す報知信号をインバータ制御部35、信号出力部36、及びリレー制御部37に出力する。
インバータ制御部35は、報知信号が入力されると、インバータ回路5を速やかに停止させる(図4のD参照)。信号出力部36は、報知信号が入力されると、この報知信号をフォトカプラ22(図1参照)を介して第2のマイコン21へ出力する。第2のマイコン21は、この報知信号が入力されると、所定時間Td1経過後に、アクティブフィルタ回路4を停止させる(図4のE参照)。
リレー制御部37は、報知信号が入力されると、その入力から所定時間Td1経過後にリレー8をオフするとともに(図4のF参照)、所定時間Td3を計時するタイマを起動させる(図4のH参照)。
続いて、図4の時刻T3において、瞬時停電が解消すると(図4のA参照)、電圧検出部31により検出される直流電圧Vinの瞬時値は徐々に上昇する(図4のB参照)。そして、図4の時刻T4において、直流電圧Vinの瞬時値が、先ほど瞬時停電が検知されたときの瞬時値Vref以上となると、リレー制御部37は、所定時間Td2を計時するタイマを起動させる(図4のG参照)。その後、時刻T5において、いずれかのタイマがカウントアップすると、リレー制御部37は、リレー8を強制的にオンさせる(図4のF参照)。なお、本実施形態では、所定時間Td2を計時するタイマがカウントアップした場合を示している。このようにしてリレー8がオンされたことを検知すると、上述したインバータ制御部35によるインバータ回路5の駆動が再開されるとともに、第2のマイコン21によるアクティブフィルタ回路4の駆動が再開されることとなる(図示略)。
次に、インバータ装置1の運転停止時において、ユーザによって主電源のスイッチがオンされた後に、すぐにオフされ、再度オンされた場合における第1のマイコン20の制御内容について図5を参照して説明する。
なお、この場合には、インバータ装置1は運転を開始していないので、インバータ回路5の出力電流Ioutは0となる。従って、ローパスフィルタ32の時定数τは30secに、瞬時停電検知部33により用いられる閾値ΔVは70Vに設定されている(図3参照)。
まず、図5の時刻T1において、主電源がオンされると(図5のA参照)、電圧検出部31により検出される直流電圧Vinの瞬時値は急上昇し(図5のB参照)、これに伴い、ローパスフィルタ32の出力も徐々に増加する(図5のC参照)。そして、図5の時刻T2において、ローパスフィルタ32の出力値が予め設定されている始動閾値以上となると、リレー制御部35は、所定時間Td3を計時するタイマを起動させ、時刻T3において、このタイマがカウントアップすると、リレー8をオンさせる(図5のD参照)。
続いて、図5の時刻T4において、主電源がオフされると(図5のA参照)、電圧検出部31により検出される直流電圧Vinの瞬時値は徐々に降下し(図5のB参照)、これに伴い、ローパスフィルタ32の出力も徐々に低下する(図5のC参照)。
そして、時刻T5において、直流電圧Vinの瞬時値とローパスフィルタ32の出力値との差分が閾値ΔV(=70V)以上になると、瞬時停電検知部33は、瞬時停電を検知し、その旨を示す報知信号をリレー制御部37に出力する。
リレー制御部37は、報知信号が入力されると、その入力から所定時間Td1経過後にリレー8をオフするとともに(図5のD参照)、所定時間Td3を計時するタイマを起動させる(図示略)。
続いて、図5の時刻T6において、主電源が再度オンされると(図5のA参照)、電圧検出部31により検出される直流電圧Vinの瞬時値は徐々に上昇する(図5のB参照)。そして、時刻T7において、直流電圧Vinの瞬時値が、先ほど瞬時停電が検知されたときの瞬時値Vref以上となると、リレー制御部37は、所定時間Td2を計時するタイマを起動させる(図5のE参照)。その後、時刻T7において、いずれかのタイマがカウントアップすると、リレー制御部37は、リレー8を強制的にオンさせる(図5のD参照)。なお、図5では、所定時間T2を計時するタイマがカウントアップした場合について示している。
このようにしてリレー8がオンされたことを検知すると、上述したインバータ制御部35によるインバータ回路5の駆動が開始されるとともに、第2のマイコン21によるアクティブフィルタ回路4の駆動が開始されることとなる(図示略)。
以上説明してきたように、本実施形態に係るインバータ装置1によれば、インバータ回路5に入力される直流電圧Vinは、第1のマイコン20により監視されており、該直流電圧Vinの瞬時値と平均値との差分が所定の閾値ΔV以上となった場合に、瞬時停電が検知されることとなる。この場合において、第1のマイコン20とインバータ回路5とは、共通のグラウンドに接続されているので、フォトカプラなどを介在させずに、インバータ回路5に入力される直流電圧Vinを直接的に第1のマイコン20において検出することが可能となる。これにより、直流電圧の検出遅延の低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るインバータ装置1によれば、ローパスフィルタ32の出力が直流電圧Vinの平均値として用いられるので、簡素な構成により直流電圧Vinの平均値を求めることが可能となる。更に、このローパスフィルタ32の時定数τがインバータ回路5から出力される電流値Ioutに応じて変更されることとなるので、インバータ回路5の使用状況、空気調和機の運転状況等に応じて瞬時停電の検知タイミングを調整することができる。これにより、空気調和機が動作不安定に陥る前に運転を停止することが可能となり、電子部品または空気調和機のシステムを保護することができる。更に、電源事情を制限することなく、空気調和機のシステム保護がなされ、部品破損の懸念を払拭することができる。
なお、本実施形態では、インバータ回路5の出力電流Ioutに応じて、ローパスフィルタ32の時定数τ及び瞬時停電検知部33により用いられる閾値ΔVを変更することとしたが、これに代えて、ブレーカの状態、つまり、ブレーカが落ちている状態にあるか否かにより、上記時定数τと閾値ΔVとを変更させることとしても良い。このように、ブレーカの状態に応じて時定数τと閾値ΔVとを変更させることにより、瞬時停電が実際に発生している場合といない場合とで、検知タイミングを異ならせることができる。
また、本実施形態においては、時定数τと閾値ΔVとの両方を変更することとしたが、何れか一方を変更することとしても良い。
本発明に係るインバータ装置は、例えば、空気調和機の電源装置に利用されるのに好適なものであるが、空気調和機以外の電源装置にも当然に適用可能である。
また、本実施形態では、マイクロコンピュータによるソフトウェア処理を前提として上述の説明を行ったが、マイクロコンピュータに代えて、電子回路などのハードウェアを用いることとしても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の一実施形態に係るインバータ装置の概略構成を示した電気回路図である。 図1に示した第1のマイクロコンピュータの機能ブロック図である。 条件切替部が保有する条件設定テーブルの一例を示した図である。 瞬時停電が発生した場合における第1のマイクロコンピュータの制御の内容を示したタイミングチャートである。 ユーザにより主電源のオンオフが繰り返された場合における第1のマイクロコンピュータの制御の内容を示したタイミングチャートである。
符号の説明
1 インバータ装置
2 交流電源
3 整流回路
4 アクティブフィルタ回路
5 インバータ回路
8 リレー
14 電流センサ
20 第1のマイクロコンピュータ
31 電圧検出部
32 ローパスフィルタ
33 瞬時停電検知部
34 条件切替部
35 インバータ制御部
36 信号出力部
37 リレー制御部

Claims (4)

  1. インバータ手段と、
    前記インバータ手段に入力される直流電圧を監視し、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知するマイクロコンピュータと
    を備え、
    前記マイクロコンピュータと前記インバータ手段とが共通のグラウンドに接続されているインバータ装置。
  2. インバータ手段と、
    前記インバータ手段に入力される直流電圧を監視し、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記直流電圧が入力されるローパスフィルタを有し、該ローパスフィルタの出力値を前記平均値として用いるとともに、前記インバータ手段から出力される電流値に応じて、前記ローパスフィルタの時定数を変更するインバータ装置。
  3. インバータ手段と、
    前記インバータ手段に入力される直流電圧を監視し、該直流電圧の瞬時値と平均値との差分が所定の閾値以上となった場合に、瞬時停電を検知する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記直流電圧が入力されるローパスフィルタを有し、該ローパスフィルタの出力値を前記平均値として用いるとともに、ブレーカの状態に応じて、前記ローパスフィルタの時定数を変更するインバータ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のインバータ装置を備える空気調和機。
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