JP2008065055A - データ登録装置、データ登録方法及びデータ登録プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、音楽データを音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類し得るようにする。
【解決手段】本発明は、リスト記憶部16に複数種類のプレイリストPLを記憶すると共に、テーブル記憶部21に異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルRET1乃至RET4を記憶し、登録部20が、音楽データD1を音楽の特徴と第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて何れのプレイリストPLへも登録し得ないと、当該音楽データD1を音楽の特徴と第2の登録条件テーブルRET2乃至RET4とに基づいて何れかのプレイリストPLに登録することにより、音楽データD1を何れかのプレイリストPLにほぼ確実に登録することができ、音楽データD1を音楽の特徴に応じたプレイリストPLに登録するようにして当該音楽データD1を音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、リスト記憶部16に複数種類のプレイリストPLを記憶すると共に、テーブル記憶部21に異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルRET1乃至RET4を記憶し、登録部20が、音楽データD1を音楽の特徴と第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて何れのプレイリストPLへも登録し得ないと、当該音楽データD1を音楽の特徴と第2の登録条件テーブルRET2乃至RET4とに基づいて何れかのプレイリストPLに登録することにより、音楽データD1を何れかのプレイリストPLにほぼ確実に登録することができ、音楽データD1を音楽の特徴に応じたプレイリストPLに登録するようにして当該音楽データD1を音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明はデータ登録装置、データ登録方法及びデータ登録プログラムに関し、例えば音楽データの再生順序を規定するプレイリストに従い音楽データを再生する再生装置に適用して好適なものである。
従来の音楽コンテンツ自動分類装置は、まず楽曲のテンポを解析し、その解析結果により楽曲テンポテーブルを参照して当該楽曲をテンポにより分類する。次いで音楽コンテンツ自動分類装置は、楽曲の調を解析し、その解析結果とテンポによる分類結果とにより楽曲調テーブルを参照して、当該テンポで分類していた楽曲をさらに長調及び短調の何れかに分類する。続いて音楽コンテンツ自動分類装置は、楽曲の周波数特性を解析し、その解析結果とテンポ及び調による分類結果とにより楽曲周波数テーブルを参照して、当該テンポ及び調で分類していた楽曲をさらに高音及び低音の何れかに分類する。そして音楽コンテンツ自動分類装置では、サービス提供者が、その分類された楽曲をさらに吟味して推薦作業を行い、ユーザに対しイメージ等の抽象的なキーワードを選択させることで、当該選択されたキーワードに属する楽曲を提供していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−58147公報(第3頁、第4頁、第5頁、表1、表2、表3)
ところで、かかる構成の音楽コンテンツ自動分類装置では、楽曲をテンポで分類した後、当該テンポで分類した楽曲をさらに調及び周波数特性で順次分類することにより、楽曲を複数種類のグループの何れかにほぼ確実に分類することができる。ところが音楽コンテンツ自動分類装置では、楽曲を調や周波数特性で分類する際には、それぞれ長調及び短調や高音及び低音のように2種類に分類するように、分類の条件が大まかに設定されている。このため音楽コンテンツ自動分類装置では、最終的に特徴の異なる楽曲同士を同一のグループに分類する場合があり、楽曲を特徴に応じて的確に分類し得るとは言い得ない。
そこで音楽コンテンツ自動分類装置では、楽曲を分類するためのグループ毎にテンポ、調及び周波数特性の何れを分類に利用するのかを個別に選定し、またこれらテンポ、調及び周波数特性に対する適合範囲も個別に選定するようにして分類の条件を比較的厳しく設定すると、最終的に特徴の極力似ている楽曲同士のみを同一のグループに分類することができる。しかしながら音楽コンテンツ自動分類装置では、グループ毎の分類の条件をそれぞれ比較的厳しく設定すると、何れのグループにも分類し得ない楽曲が存在する場合があり、やはり楽曲を特徴に応じて的確に分類し得るとは言い難い問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、音楽データを音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類し得るデータ登録装置、データ登録方法及びデータ登録プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、リスト記憶部に対し音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶すると共に、テーブル記憶部に対し音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶しておき、登録部により、音楽データを音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、その音楽データを第1の登録条件テーブルに従い何れのリストへも登録し得ないと、当該音楽データを音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するようにした。
従って本発明では、音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて音楽データをリストに登録し得ない場合でも、当該音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて、その音楽データを複数種類のリストのうち何れかのリストにほぼ確実に登録することができる。
本発明によれば、リスト記憶部に対し音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶すると共に、テーブル記憶部に対し音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶しておき、登録部により、音楽データを音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、その音楽データを第1の登録条件テーブルに従い何れのリストへも登録し得ないと、音楽データを音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するようにしたことにより、音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて音楽データをリストに登録し得ない場合でも、当該音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて、その音楽データを複数種類のリストのうち何れかのリストにほぼ確実に登録することができ、かくして音楽データを音楽の特徴に応じたリストに登録するようにして当該音楽データを音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類し得るデータ登録装置、データ登録方法及びデータ登録プログラムを実現することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態による再生装置の概要
図1において、1は全体として第1の実施の形態による再生装置の構成の概要を示す。かかる再生装置1においてリスト記憶部2は、音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶する。また再生装置1においてテーブル記憶部3は、音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶する。さらに再生装置1において登録部4は、音楽データを音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、音楽データを第1の登録条件テーブルに従い何れのリストへも登録し得ないと、音楽データを音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録する。かかる構成により再生装置1は、音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて音楽データをリストに登録し得ない場合でも、当該音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて、その音楽データを複数種類のリストのうち何れかのリストにほぼ確実に登録することができる。よって再生装置1は、音楽データを音楽の特徴に応じたリストに登録するようにして当該音楽データを音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類することができる。
(1−1)第1の実施の形態による再生装置の概要
図1において、1は全体として第1の実施の形態による再生装置の構成の概要を示す。かかる再生装置1においてリスト記憶部2は、音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶する。また再生装置1においてテーブル記憶部3は、音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶する。さらに再生装置1において登録部4は、音楽データを音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、音楽データを第1の登録条件テーブルに従い何れのリストへも登録し得ないと、音楽データを音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類のリストのうち何れかの当該リストに登録する。かかる構成により再生装置1は、音楽の特徴と第1の登録条件テーブルとに基づいて音楽データをリストに登録し得ない場合でも、当該音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて、その音楽データを複数種類のリストのうち何れかのリストにほぼ確実に登録することができる。よって再生装置1は、音楽データを音楽の特徴に応じたリストに登録するようにして当該音楽データを音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類することができる。
(1−2)第1の実施の形態による再生装置の詳細構成
次いで図2を用いて、第1の実施の形態による再生装置10の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成を説明する。かかる再生装置10は、再生部11により、当該再生装置10に装填されるCD(Compact Disc)等のメディアから音楽データを再生するメディア再生機能や、当該メディアに記録されている音楽データを録音する録音機能、音楽データを登録しているプレイリストを利用して当該音楽データを再生するリスト利用再生機能等の各種機能を実現し得るようになされている。
次いで図2を用いて、第1の実施の形態による再生装置10の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成を説明する。かかる再生装置10は、再生部11により、当該再生装置10に装填されるCD(Compact Disc)等のメディアから音楽データを再生するメディア再生機能や、当該メディアに記録されている音楽データを録音する録音機能、音楽データを登録しているプレイリストを利用して当該音楽データを再生するリスト利用再生機能等の各種機能を実現し得るようになされている。
ここで再生装置10の操作部12は、例えば図3に示すような直方体状のリモートコントローラRMを有している。かかるリモートコントローラRMの正面一端側には、装置本体(すなわち、再生装置10)の電源をオン/オフするためのトグル式の電源ボタンRMAと、再生中の音楽の音量を調節するための音量調節ボタンRMBとが配置されている。またリモートコントローラRMの正面中央部には、上述した各種機能を切り替えて選択させるためのトグル式の機能選択ボタンRMCと、各種設定項目を呼び出すための設定ボタンRMDとが配置されている。これに加えてリモートコントローラRMの正面中央部には、それぞれ頂点を正面一端側及び正面他端側に向けた三角形状を有し、表示画面上で上方向及び下方向を選択させるための上方向選択ボタンRME及び下方向選択ボタンRMFと、それぞれ頂点を正面左側及び正面右側に向けた三角形状を有し、当該表示画面上で左方向及び右方向を選択させるための左方向選択ボタンRMG及び右方向選択ボタンRMHと、例えば表示画面上で種々の選択を決定するための決定ボタンRMIとが配置されている。
さらにリモートコントローラRMの正面他端寄りには、音楽データの再生を制御するための再生開始ボタンRMJ、再生停止ボタンRMK、早送ボタンRML、巻戻ボタンRMM、曲送ボタンRMN、曲戻ボタンRMO及び一時停止ボタンRMPが配置されている。従って再生装置10では、ユーザに対し、操作部12のリモートコントローラRMにおいて機能選択ボタンRMCを押下操作させる簡易な操作で、上述した各種機能を容易に選択させ得るようになされている。
すなわち再生装置10において再生部11は、ユーザによる操作部12(すなわち、リモートコントローラRM)の操作に応じてメディア再生機能を選択するメディア再生機能選択命令が入力されると、メディア再生機能を起動する。この場合、再生部11は、再生装置10に装填されたメディアから、これに記録されている音楽データを再生して音楽として出力する。これにより再生部11は、ユーザに対し再生した音楽データに基づく音楽を聴かせることができる。
また再生部11は、ユーザによる操作部12(すなわち、リモートコントローラRM)の操作に応じて録音機能を選択する録音機能選択命令が入力されると、録音機能を起動する。この場合、再生部11は、再生装置10に装填されたメディアから音楽データを読み出して所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化した後、データ記憶部13に送出する。これによりデータ記憶部13は、再生部11から与えられたATRAC3(Adaptive Transform
Acoustic Coding 3)、AAC(Advanced Audio Coding )、WMA(Windows (登録商標)Media Audio )、RealAUDIO G2 Music Codec、MP3(MPEG Audio Layer-3)フォーマット等の所定フォーマットの音楽データを記憶する。
Acoustic Coding 3)、AAC(Advanced Audio Coding )、WMA(Windows (登録商標)Media Audio )、RealAUDIO G2 Music Codec、MP3(MPEG Audio Layer-3)フォーマット等の所定フォーマットの音楽データを記憶する。
これに加えて再生部11は、ユーザによる操作部12の操作に応じて、音楽データを取得するように要求する取得要求命令が入力されると、通信部14を介してネットワークNT上の外部装置15にアクセスし、音楽データの配信を要求する。その結果、再生部11は、外部装置15から送信された音楽データを、通信部14を介してダウンロードしてデータ記憶部13に送出する。これによりデータ記憶部13は、再生部11により外部装置15からダウンロードされた所定フォーマットの音楽データを記憶する。
ここで図4に示すように、データ記憶部13には、音楽データ管理用のデータベース(以下、これを音楽データベースと呼ぶ)MDBが構築されている。そして再生部11は、データ記憶部13の音楽データベースMDBに対し、上述した録音機能の実行によりメディアから読み出した音楽データD1や外部装置15からダウンロードした音楽データD1を、それぞれ音楽データD1に関連する関連情報(以下、これをデータ関連情報と呼ぶ)DREと共に音楽データ管理情報CAとして記憶している。この場合、データ関連情報DREは、対応する音楽データD1の属性情報(以下、これをデータ属性情報と呼ぶ)DATと、その音楽データD1の中で、当該音楽データD1に基づく音楽の例えば「さび」と呼ばれる特徴的な部分(以下、これを特徴部分と呼ぶ)に対応する位置(例えば、「さび」の始まりに対応する位置であり、以下これを特徴位置と呼ぶ)を示す特徴位置情報SPとを有している。
そして、かかるデータ属性情報DATは、対応する音楽データD1に基づく音楽のタイトル(以下、これを音楽タイトルと呼ぶ)、アーティストの名称(以下、これをアーティスト名と呼ぶ)、音楽の属するジャンルの名称(以下、これをジャンル名と呼ぶ)を含んでいる。またデータ属性情報DATは、対応する音楽データD1の提供元(すなわち、メディアや外部装置15)や記憶日時、当該音楽データD1全体の再生時間、データ記憶部13における音楽データD1の記憶アドレス等を示す各種情報、その音楽データD1の収録されたアルバムのジャケット写真の画像データ(以下、これをジャケット写真画像データと呼ぶ)等も含んでいる。因みにデータ属性情報DATは、メディアからの音楽データD1の録音時に外部の情報提供装置(図示せず)からダウンロードされ、また外部装置15から音楽データD1と共にダウンロードされている。
これに加えて再生装置10にはリスト記憶部16が設けられている。そしてリスト記憶部16には、それぞれ複数の音楽データD1の再生順序を規定する複数種類のプレイリストPLが記憶されている。またリスト記憶部16には、例えばラジオ放送局を選局するためのチャンネルのように、それぞれ1つのプレイリストPLを割り当てた複数のチャンネルをリスト化して示すチャンネルリストCLも記憶されている。因みに、かかるチャンネルリストCLには、複数のチャンネルそれぞれを個別に識別可能な識別情報としてのチャンネル番号CNが、所定の順番(例えば、チャンネル番号CNが順次大きくなるような順番)に並べて格納されている。
この場合、プレイリストPLは、当該プレイリストPLの属性情報(以下、これをリスト属性情報と呼ぶ)LATを有している。またプレイリストPLには、当該プレイリストPLに複数の音楽データD1を登録するための複数の音楽登録情報TRが、これら複数の音楽データD1の任意に選定された再生順序に従って並べて格納されている。
そしてリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLの割り当てられたチャンネルのチャンネル番号CNを示すチャンネル割当情報CHAと、当該対応するプレイリストPLの名称(以下、これをリスト名と呼ぶ)を示すリスト名情報LNとが含まれている。因みにリスト名は、プレイリストPLが割り当てられたチャンネルの名称にもなるものである。またリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLの構成に対する具体的な説明文のテキストデータ等からなるリスト詳細情報LDも含まれている。
さらにリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLに登録された複数の音楽データD1を、予め規定された再生順序に従い再生する規定順序再生形態と、当該複数の音楽データD1を予め規定された再生順序を無作為に並べ替えた他の順序で再生するシャッフル再生形態との何れの再生形態で再生するかを示す再生形態情報PMも含まれている。因みに、かかる再生形態は、例えばユーザに対し適宜選定させ得るようになされている。さらにリスト属性情報LATには、対応するプレイリストPLを音楽データD1の再生に利用するか否かを示す再生利用設定情報LSも含まれている。因みにプレイリストPLに対する音楽データD1の再生への利用の有無については、例えばユーザに対し任意に選定させ得るようになされている。
一方、プレイリストPLに格納された音楽登録情報TRは、当該プレイリストPLに登録された音楽データD1毎に生成されている。そして音楽登録情報TRには、プレイリストPLに登録された音楽データD1の再生の有無を示す再生設定情報PSが含まれている。因みにプレイリストPLに登録されている個々の音楽データD1に対する再生の有無については、例えばユーザに対し任意に選定させ得るようになされている。また音楽登録情報TRには、プレイリストPLに登録された音楽データD1の記憶場所(すなわち、データ記憶部13における音楽データD1の記憶アドレス)のように当該音楽データD1を再生可能なように識別して指示する情報(以下、これを音楽指示情報と呼ぶ)MIDも含まれている。
ところで、かかる構成のプレイリストPLとしては、データ記憶部13に記憶された音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析し、当該解析した特徴をもとに検索した音楽データD1を登録するようにして生成されたものがある。またプレイリストPLとしては、リスト利用再生機能の起動時に、データ記憶部13の音楽データベースMDBに記憶された全ての音楽データD1の中から、記憶日時の新しい所定数の音楽データD1を自動的に検索し登録するようにして、当該リスト利用再生機能の起動毎に登録内容が更新されるもの等もある。
このため再生部11は、ユーザに対しこれら種々のプレイリストPLの中からチャンネルとして所望のプレイリストPLを選択させるようにしている。そして再生部11は、ユーザにより選択されたプレイリストPLに従い、データ記憶部13から当該プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を順次読み出して再生する。これにより再生部11は、ユーザに対し好みの印象や好みのイメージに近い複数の音楽、また好みのアーティストやジャンル等の複数の音楽等を連続して聴かせることができる。
すなわち再生部11は、ユーザによる操作部12(すなわち、リモートコントローラRM)の操作に応じてリスト利用再生機能選択命令が入力されると、これに応じてリスト利用再生機能を起動する。因みに再生部11は、再生装置10の動作停止状態(すなわち、電源がオフの状態)で操作部12を介してリスト利用再生機能が選択されると、これに応じて再生装置10が起動する(すなわち、電源がオンの状態になる)ことにより、その起動に合わせてリスト利用再生機能を起動する。また再生部11は、他の機能が実行されている状態で操作部12を介してリスト利用再生機能が選択されると、これに応じて当該他の機能から切り替えてリスト利用再生機能を起動する。
ところで再生部11は、リスト利用再生機能を終了する毎に、当該リスト利用再生機能の終了時に(すなわち、最後に)ユーザにより選択されていたチャンネルのチャンネル番号CNを順次更新して保持している。また再生部11は、リスト利用再生機能の起動初期の(すなわち、最初の)選択用として予め選定されたチャンネルのチャンネル番号CNも保持している。そして再生部11は、リスト利用再生機能の起動初期には、前回のリスト利用再生機能の終了時に選択されていたチャンネルと、予め選定されたチャンネルとの何れか一方を自動的に選択するように設定されている。
すなわち再生部11は、かかる設定の内容に応じて、前回のリスト利用再生機能の終了時に選択されていたチャンネルのチャンネル番号CNと、予め選定されたチャンネルのチャンネル番号CNとの何れか一方を、リスト利用再生機能を起動する毎に自動的に選択するチャンネルのチャンネル番号(以下、これを起動初期使用チャンネル番号と呼ぶ)CNとしている。従って再生部11は、リスト利用再生機能を起動すると、起動初期使用チャンネル番号CNに従いチャンネルを自動的に選択する。そして再生部11は、リスト記憶部16から、チャンネルリストCLと共に、その自動的に選択したチャンネルに割り当てられたプレイリストPLを読み出す。
この状態で再生部11は、プレイリストPLに格納されている音楽登録情報TR内の音楽指示情報MIDに従い、対応する音楽データD1及びデータ関連情報DREをデータ記憶部13から読み出す。そして再生部11は、データ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPに従い、音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始して、ユーザに対し音楽を特徴部分の頭から試聴させる。
また再生部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中(すなわち、音楽データD1に対する特徴位置から後尾位置までの間の再生途中)に、ユーザにより操作部12を介して、チャンネルを切り替えるチャンネル切替命令が入力されると、現在選択されているチャンネルのチャンネル番号CNと、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びとに従って、切替後のチャンネルを判別する。そして再生部11は、リスト記憶部16から、切替後のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLを読み出すと共に、そのプレイリストPLに従い音楽データD1及びデータ関連情報DREをデータ記憶部13から読み出す。これにより再生部11は、その時点の音楽データD1の再生を中断すると共に、上述と同様に、データ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPに従い、新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
このようにして再生部11は、ユーザによりチャンネルの切り替えが要求される毎(すなわち、チャンネル切替命令が入力される毎)に、切替後のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLに従い、これに登録されている音楽データD1を特徴位置から再生する。これにより再生部11は、ユーザに対し、プレイリストPLに従い再生可能な(すなわち、登録されている)音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、音楽データD1の再生に使用するプレイリストPLを選択させることができる。
さらに再生部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中に、ユーザにより操作部12を介して、再生する音楽データD1を切り替える再生音楽切替命令が入力されると、現在選択されているプレイリストPLに従い、上述と同様にデータ記憶部13から新たな音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出す。これにより再生部11は、その時点の音楽データD1の再生を中断すると共に、データ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPに従い、新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
このようにして再生部11は、ユーザにより音楽データD1の切り替えが要求される毎(すなわち、再生音楽切替命令が入力される毎)に、切替後の音楽データD1を特徴位置から再生する。これにより再生部11は、ユーザに対し、プレイリストPLに従い再生可能な(すなわち、登録されている)音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、当該プレイリストPLに従い再生可能な複数の音楽データD1の中から、所望の音楽データD1を選択(すなわち、検索)させることができる。
そして再生部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中に、ユーザにより操作部12を介して、当該再生中の音楽データD1を所望の音楽データD1として選択決定する音楽選択決定命令が入力されると、その時点の音楽データD1に対する再生(すなわち、特徴位置から開始していた再生)を一旦停止すると共に、改めてその音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始する。このようにして再生部11は、ユーザにより所望の音楽データD1が選択されると、これに応じて当該所望の音楽データD1に基づく音楽の全体を聴取させることができる。
因みに再生部11は、かかる音楽データD1の先頭位置からの再生が終了すると(すなわち、かかる音楽データD1を先頭位置から後尾位置まで再生すると)、現在選択されているプレイリストPLに従い、データ記憶部13から新たに音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出す。そして再生部11は、その時点に再生の終了した音楽データD1に引き続き、新たな音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始する。また再生部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生途中に、ユーザによりチャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えが何ら要求されず、当該音楽データD1の特徴位置から後尾位置までの再生が終了したときにも、現在選択されているプレイリストPLに従い、データ記憶部13から新たに音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出す。そして再生部11は、その時点に再生の終了した音楽データD1に引き続き、新たな音楽データD1に対する先頭位置からの再生を開始する。
このようにして再生部11は、特徴位置から再生を開始した音楽データD1を後尾位置まで再生して、当該音楽データD1の再生が終了すると、ユーザにより、プレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1に基づく複数の音楽を聴取するように要求されたものとみなす。そして再生部11は、現在選択されているプレイリストPLに従い複数の音楽データD1の全体を順次再生して複数の音楽の全体を連続して聴取させることができる。因みに再生部11は、1つのプレイリストPLに従い音楽データD1を特徴位置や先頭位置から順次再生する場合、当該プレイリストPLに格納されている複数の音楽登録情報TRを、これに適用された規定順序再生形態又はシャッフル再生形態に応じた並びに従って、あたかも先頭と後尾とを繋げた環状にする。これにより再生部11は、1つのプレイリストPLに登録されている複数の音楽データD1を循環的に再生し得るようになされている。
これに加えて再生部11は、音楽データD1に対する先頭位置からの再生途中(すなわち、音楽データD1に対する先頭位置から後尾位置までの間の再生途中)に、ユーザにより操作部12を介して再生音楽切替命令が入力されると、現在選択されているプレイリストPLに従い、上述と同様にデータ記憶部13から新たな音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出す。これにより再生部11は、その時点の音楽データD1の再生を中断すると共に、データ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPに従い新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。このようにして再生部11は、ユーザにより選択された音楽データD1を再生しても、新たに所望の音楽データD1を検索するように要求されると、これに応じて、かかる再生を中断する。そして再生部11は、上述と同様にユーザに対し、現在選択されているプレイリストPLに従い新たな音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、所望の音楽データD1を改めて選択(すなわち、検索)させることができる。
また再生部11は、音楽データD1に対する先頭位置からの再生途中に、ユーザにより操作部12を介してチャンネル切替命令が入力されると、現在選択されているチャンネルのチャンネル番号CNと、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びとに従って、切替後のチャンネルを判別する。そして再生部11は、リスト記憶部16から、切替後のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLを読み出すと共に、上述と同様にデータ記憶部13から、そのプレイリストPLに従い音楽データD1及びデータ関連情報DREを読み出す。これにより再生部11は、その時点の音楽データD1の再生を中断すると共に、データ関連情報DREに含まれる特徴位置情報SPに従い新たな音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する。
このようにして再生部11は、ユーザにより選択されたプレイリストPLに従い複数の音楽データD1を再生していても、音楽データD1の再生に使用するプレイリストPLを切り替えるように要求されると(すなわち、チャンネル切替命令が入力されると)、これに応じて、かかる再生を中断する。そして再生部11は、上述と同様にユーザに対し、その時点まで音楽データD1の再生に使用していたプレイリストPLとは異なる他のプレイリストPLに従い音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させて、音楽データD1の再生に使用する新たなプレイリストPLを選択させることができる。
ところで再生部11は、リスト利用再生機能を起動すると、リスト記憶部16から読み出したチャンネルリストCLを表示処理部17に送出する。また再生部11は、リスト記憶部16からプレイリストPLを読み出す毎に、当該読み出したプレイリストPLに格納されているリスト属性情報LATも表示処理部17に送出する。さらに再生部11は、データ記憶部13から音楽データD1と共にデータ関連情報DREを読み出す毎に、そのデータ関連情報DREに含まれるデータ属性情報DATも表示処理部17に送出する。
これにより表示処理部17は、リスト利用再生機能の起動に合わせて、チャンネルリストCL、リスト属性情報LAT及びデータ属性情報DATに基づき、チャンネル及び音楽データD1を選択させるための選択画面データを生成する。そして表示処理部17は、かかる選択画面データを表示部18に送出する。これにより表示処理部17は、表示部18に対し選択画面データに基づく図5に示すような選択画面20を表示する。
この場合、選択画面20は、画面左側に、上下方向に長いチャンネル選択領域21が設けられると共に、残りの画面左側に音楽選択領域22が設けられている。そしてチャンネル選択領域21の中央部には、現在選択中のチャンネルをチャンネル番号CNによって通知するための表示子(以下、これを選択チャンネル通知アイコンと呼ぶ)23が表示されている。またチャンネル選択領域21の上側及び下側には、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びに従い、現在選択中のチャンネルから切り替えて選択可能なチャンネルを、チャンネル番号CNによって通知するための表示子(以下、これを選択可能チャンネル通知アイコンと呼ぶ)24及び25が表示されている。
そしてチャンネル選択領域21には、上側に表示された選択可能チャンネル通知アイコン24のさらに上側に、例えば頂点を上側に向けた三角形状の第1のマークM1が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、チャンネル選択領域21内の第1のマークM1と形状及び向きが同一な上方向選択ボタンRMEを押下操作すれば、その都度、選択チャンネル通知アイコン23が示すチャンネル番号CNを、チャンネルリストCLにおけるチャンネル番号CNの並びに従い例えば1小さいチャンネル番号CNに切り替えるようにして、所望のチャンネルを選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
またチャンネル選択領域21には、下側に表示された選択可能チャンネル通知アイコン25のさらに下側に、例えば頂点を下側に向けた三角形状の第2のマークM2が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、チャンネル選択領域21内の第2のマークM2と形状及び向きが同一な下方向選択ボタンRMFを押下操作すれば、その都度、選択チャンネル通知アイコン23が示すチャンネル番号CNを、チャンネルリストCLにおけるチャンネル番号CNの並びに従い例えば1大きいチャンネル番号CNに切り替えるようにして、所望のチャンネルを選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
因みに再生装置10では、例えば何れかのチャンネルに割り当てられたプレイリストPLが音楽データD1の再生には利用しないように設定されると、そのプレイリストPLをこれが割り当てられたチャンネルとして選択させないようになされている。このため選択画面20のチャンネル選択領域21には、音楽データD1の再生には利用しないように設定されているプレイリストPLが割り当てられたチャンネルのチャンネル番号CNが、選択チャンネル通知アイコン23や選択可能チャンネル通知アイコン24及び25として表示されないようになされている。
従って選択画面20は、上方向選択ボタンRMEを押下操作すれば、音楽データD1の再生には利用しないように設定されているプレイリストPLが割り当てられたチャンネルのチャンネル番号CNを飛ばすようにして、選択チャンネル通知アイコン23が示すチャンネル番号CNを少なくとも1小さいチャンネル番号CN(すなわち、選択可能チャンネル通知アイコン24が示していた少なくとも1小さいチャンネル番号CN)に切り替えて所望のチャンネルを選択し得ることを認識させている。また選択画面20は、下方向選択ボタンRMFを押下操作すれば、音楽データD1の再生には利用しないように設定されているプレイリストPLが割り当てられたチャンネルのチャンネル番号CNを飛ばすようにして、選択チャンネル通知アイコン23が示すチャンネル番号CNを少なくとも1大きいチャンネル番号CN(すなわち、選択可能チャンネル通知アイコン25が示していた少なくとも1大きいチャンネル番号CN)に切り替えて所望のチャンネルを選択し得ることを認識させている。
一方、音楽選択領域22には、その左側に、現在選択中のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLのリスト名26と、当該プレイリストPLの構成に対する具体的な説明文27(すなわち、上述したリスト詳細情報LDとしてのテキストデータに基づく説明文)とが表示されている。また音楽選択領域22には、現在再生中の音楽データD1に関する情報として、右側にジャケット写真画像29が表示されると共に、そのジャケット写真画像29の下側に音楽タイトル30及びアーティスト名31が表示されている。
これに加えて音楽選択領域22には、ジャケット写真画像29の左側に、例えば頂点を左側に向けた三角形状の第3のマークM3が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、音楽選択領域22内の第3のマークM3と形状及び向きが同一な左方向選択ボタンRMGを押下操作すれば、その都度、再生する音楽データD1を、現在選択中のプレイリストPLに従い1つ前の音楽データD1に戻すように切り替えて選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
また音楽選択領域22には、ジャケット写真画像29の右側に、例えば頂点を右側に向けた三角形状の第4のマークM4が表示されている。これにより選択画面20は、例えばリモートコントローラRMにおいて、音楽選択領域22内の第4のマークM4と形状及び向きが同一な右方向選択ボタンRMHを押下操作すれば、その都度、再生する音楽データD1を、現在選択中のプレイリストPLに従い1つ後の音楽データD1に送るように切り替えて選択し得ることを直感的に認識させ得るようになされている。
ところでチャンネルの切り替えについては、チャンネルリストCLに格納されているチャンネル番号CNの並びに沿った切替方向がある。このため再生部11は、表示処理部17により表示部18に選択画面20が表示された状態で、リモートコントローラRMの上方向選択ボタンRMEや下方向選択ボタンRMFが押下操作されチャンネル切替命令が入力されると、チャンネルリストCLと、現在選択中のチャンネルのチャンネル番号CNと、そのとき押下操作された上方向選択ボタンRMEや下方向選択ボタンRMFに応じた切替方向とに基づいて、切替後のチャンネルを判別する。因みに再生部11は、この際、チャンネルリストCLに格納されている複数のチャンネル番号CNを、これらの先頭と後尾とを繋げた環のように扱うことにより、チャンネルを循環的に切り替えるようになされている。
そして再生部11は、判別したチャンネルに応じて、リスト記憶部16から新たにプレイリストPLを読み出すと共にデータ記憶部13からデータ関連情報DREを読み出すと、そのプレイリストPLに格納されたリスト関連情報LATやデータ関連情報DREに含まれるデータ属性情報DATを表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、再生部11から与えられたリスト属性情報LATとデータ属性情報DATと基づき、表示部18に表示している選択画面20においてチャンネル選択領域21及び音楽選択領域22の表示内容を更新する。このようにして再生部11は、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させつつ、選択画面20の選択チャンネル通知アイコン23やリスト名26等も目視確認させて、音楽データD1の再生に使用する所望のプレイリストPLを選択させることができる。
また再生する音楽データD1の切り替えについてもプレイリストPLに従った音楽データD1の再生の順序に沿う切替方向がある。このため再生部11は、表示処理部17により表示部18に選択画面20が表示された状態で、リモートコントローラRMの左方向選択ボタンRMGや右方向選択ボタンRMHが押下操作され再生音楽切替命令が入力されると、プレイリストPLにより規定された音楽データD1の再生順序(すなわち、かかる再生順序しては、規定順序再生形態とランダム再生形態との何れか一方に準じたものである)と、そのとき押下操作された左方向選択ボタンRMGや右方向選択ボタンRMHに応じた切替方向とに基づいて、切替後の音楽データD1を判別する。因みに再生部11は、この際、プレイリストPLにより再生順序の規定された複数の音楽データD1に対応する音楽指示情報MIDを、これらの先頭と後尾とを繋げた環のように扱うことにより、音楽データD1を循環的に切り替えるようになされている。
そして再生部11は、判別した音楽データD1に応じて、データ記憶部13から新たにデータ関連情報DREを読み出すと、そのデータ関連情報DREに含まれるデータ属性情報DATを表示処理部17に送出する。これにより表示処理部17は、再生部11から与えられたデータ属性情報DATに基づき、表示部18に表示している選択画面20の表示内容(すなわち、ジャケット写真画像29や音楽タイトル30、アーティスト名31)を更新する。このようにして再生部11は、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽を特徴部分の頭から実際に試聴させつつ、選択画面20の音楽タイトル30やアーティスト名31等も目視確認させて、所望の音楽データD1を選択させることができる。
また再生部11は、表示処理部17により表示部18に対し選択画面20が表示されている状態で、リモートコントローラRMの決定ボタンRMIが押下操作され音楽選択決定命令が入力されると、これを表示処理部17に通知する。このとき表示処理部17は、その時点に再生部11から与えられていたリスト属性情報LAT(すなわち、その時点に選択されているプレイリストPLに格納されているリスト属性情報LAT)と、データ属性情報DAT(すなわち、その時点に再生されている音楽データD1に対応するデータ属性情報DAT)とに基づき、再生中の音楽データD1を通知するための再生画面データを生成する。そして表示処理部17は、かかる再生画面データを表示部18に送出する。これにより表示処理部17は、表示部18に対し選択画面20に替えて再生画面データに基づく図6に示すような再生画面40を表示する。
この場合、再生画面40は、画面左側に選択チャンネル通知領域41が設けられると共に、残りの画面左側に再生音楽通知領域42が設けられている。そして選択チャンネル通知領域41には、現在選択中のチャンネルをチャンネル番号CNとして通知するための表示子(以下、これを選択チャンネル通知アイコンと呼ぶ)43が表示されている。また再生音楽通知領域42には、その左側に、現在選択中のチャンネルに割り当てられたプレイリストPLのリスト名44が表示されている。さらに再生音楽通知領域42には、現在再生中の音楽データD1に関する情報として、音楽タイトル45やアーティスト名46、ジャケット写真画像47が表示されている。
そして表示処理部17は、表示部18に再生画面40を表示している状態で、プレイリストPLに従い再生する音楽データD1が切り替わると(すなわち、音楽データD1に対する後尾位置までの再生が終了して、新たな音楽データD1が先頭位置から再生されると)、そのとき再生部11から与えられる新たなデータ属性情報DATに基づき再生画面40の再生音楽通知領域42に対する表示内容を更新する。これにより表示処理部17は、ユーザに対し再生画面40の表示内容により、現在再生中の音楽データD1に対する音楽タイトル45やアーティスト名46等を確認させることができると共に、その音楽データD1の再生に利用しているプレイリストPLについても容易に確認させることができる。
ところで再生部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始する毎に内部のタイマを一旦リセットして再生時間を計時している。そして再生部11は、音楽データD1に対する特徴位置からの再生時間が、予め選定された所定時間(かかる所定時間は、音楽データD1に対する特徴位置から後尾位置までの再生に要する時間よりも短い時間である)に達するまでの間に、操作部12を介して何ら命令が入力されないときには、当該再生時間が所定時間に達した時点に、音楽データD1を特徴位置から所定時間再生したことを表示処理部17に通知する。そして表示処理部17は、再生部11により音楽データD1を特徴位置から所定時間再生したことが通知されると、そのとき表示部18に表示していた選択画面20を自動的に再生画面40に切り替える。
また表示処理部17は、表示部18に再生画面40を表示している状態で、再生部11から新たなリスト属性情報LATと共にデータ属性情報DATが与えられると(すなわち、ユーザによりチャンネルを切り替えるように命令されると)、そのリスト属性情報LATとデータ属性情報DATとに基づき選択画面データを生成する。これにより表示処理部17は、表示部18に表示していた再生画面40を再び選択画面20に切り替える。さらに表示処理部17は、表示部18に再生画面40を表示している状態で、再生部11から新たなデータ属性情報DATが与えられると(すなわち、ユーザにより音楽データD1を切り替えるように命令されると)、そのデータ属性情報DATに基づき選択画面データを生成する。これにより表示処理部17は、このとき表示部18に表示していた再生画面40を再び選択画面20に切り替える。
すなわち図7に示すように、表示処理部17は、リスト利用再生機能が起動されると、表示部18に対し選択画面20を表示する。この状態で表示処理部17は、ユーザによるチャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えの要求に応じて、再生部11によって音楽データD1が特徴位置から再生されると、当該特徴位置から再生される音楽データD1に応じて、選択画面20の表示内容を更新する。また表示処理部17は、表示部18に対し選択画面20を表示している状態で、再生部11により、音楽データD1が特徴位置から所定時間再生されたこと、また再生中の音楽データD1が所望の音楽データD1として選択決定されたことが通知されると、これに応じて表示部18に対し、選択画面20から再生画面40へと切り替えて表示する。
そして表示処理部17は、表示部18に対し再生画面40を表示している状態で、再生部11により音楽データD1が先頭位置から再生されると、当該先頭位置から再生される音楽データD1に応じて再生画面40の表示内容を更新する。ところで表示処理部17は、表示部18に対し再生画面40を表示している状態で、ユーザによるチャンネルの切り替えや音楽データD1の切り替えの要求に応じて、再生部11によって音楽データD1が特徴位置から再生されると、表示部18に対し再生画面40から選択画面20へと切り替えて表示する。このようにして表示処理部17は、チャンネルや音楽データD1の切り替え等に応じて、表示部18に表示する選択画面20や再生画面40の表示内容を更新し、また選択画面20及び再生画面40を切り替えて表示する。これにより表示処理部17は、ユーザに対しこれら選択画面20や再生画面40を介して、選択されているチャンネルやプレイリストPL、再生中の音楽データD1を通知することができる。
これにより図8に示すように、再生部11は、リスト利用再生機能を実行している間は、ユーザに対しあたかもラジオ放送の受信中にチャンネルを切り替えてラジオ放送局を選局するような感覚で、適宜チャンネルを切り替えさせるようにして所望のプレイリストPLを容易に選択させることができる。また再生部11は、このようにユーザによりチャンネルが切り替えられて所望のプレイリストPLが選択される間は、途切れることなく、順次音楽データD1を特徴位置や先頭位置から再生して、ユーザに対し、より多くの音楽を聴かせることができる。
因みに再生部11は、ユーザによりリモートコントローラRMの上方向選択ボタンRMEや下方向選択ボタンRMFが比較的速く連続して押下操作されると、その連続的な押下操作が開始される時点に選択されていたチャンネルと、当該連続的な押下操作の速度がある程度遅くなったときに選択されたチャンネルとの間に存在する他のチャンネルの選択を無視するようになされている。これにより再生部11は、比較的すばやい連続的な押下操作が開始されてから、その連続的な押下操作の速度がある程度遅くなるまでの間に、多数のチャンネルに割り当てられているプレイリストPLに従い、順次異なる音楽データD1を僅かずつ再生することで、あたかも異なる複数の音楽が数音ずつノイズのように聴こえることを回避している。
ここで実際上、再生部11は、ユーザにより操作部12を介してリスト利用再生機能が選択されたことに応じてリスト利用再生機能を起動すると、図9に示すリスト利用再生機能起動処理手順RT1を開始する。再生部11は、かかるリスト利用再生機能起動処理手順RT1を開始すると、ステップSP1において起動初期使用チャンネル番号CNを取得して、次のステップSP2に移る。ステップSP2において再生部11は、リスト記憶部16からチャンネルリストCLを読み出すと共に、その起動初期使用チャンネル番号CNのチャンネルに割り当てられているプレイリストPLもリスト記憶部16から読み出して、次のステップSP3に移る。
ステップSP3において再生部11は、プレイリストPLを正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP3において肯定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損してはいないことを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP4に移る。そしてステップSP4において再生部11は、プレイリストPLを用いてチャンネル初期化処理を実行する。ここで再生部11は、チャンネル初期化処理として、例えばプレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生形態情報PMがシャッフル再生形態を示していると、当該プレイリストPLで規定されている音楽データD1の再生順序を無作為に並べ替えた他の順序に変更するような処理を実行する。そして再生部11は、このようなチャンネル初期化処理を実行した後、次のステップSP5に移る。
ステップSP5において再生部11は、チャンネル初期化処理後のプレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生利用設定情報LSに基づき、当該プレイリストPLが音楽データD1の再生に利用するように設定されているか否かを判別する。このステップSP5において否定結果が得られると、このことは、プレイリストPLを利用して音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP6に移る。
ここで、複数のチャンネルの中には、音楽データD1の再生に利用するように設定され、かつ当該設定を変更しないようになされたプレイリストPLが、固定的に割り当てられているものがある。従ってステップSP6において再生部11は、そのプレイリストPLが割り当てられているチャンネルのチャンネル番号CNを取得して、ステップSP2に戻る。これにより再生部11は、リスト記憶部16から、かかるチャンネル番号CNのチャンネルに割り当てられているプレイリストPLを読み出して、再び上述と同様の処理を実行する。
ところでステップSP5において肯定結果が得られると、このことは、プレイリストPLを利用して音楽データD1を再生し得ることを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP7に移る。ステップSP7において再生部11は、プレイリストPLに従い再生順序が1番目の音楽データD1をデータ記憶部13から読み出して、次のステップSP8に移る。
ステップSP8において再生部11は、このとき音楽データD1を正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP8において肯定結果が得られると、このことは、例えばこのとき読み出した音楽データD1が破損してはいないことを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP9に移る。そしてステップSP9において再生部11は、表示処理部17に対し表示部18に上述した選択画面20を表示させると共に、音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始して、次のステップSP10に移り、かかるリスト利用再生機能起動処理手順RT1を終了する。
因みに上述したステップSP3において否定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損していることを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP11に移る。またステップSP8において否定結果が得られると、このことは、例えばこのとき読み出した音楽データD1が破損していることを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得たときも、ステップSP11に移る。そしてステップSP11において再生部11は、エラー処理として、例えばユーザに対し音楽データD1を再生し得ないことを通知した後、ステップSP10に移る。このようにして再生部11は、リスト利用再生機能を起動している。
次いで、リスト利用再生機能の実行中におけるチャンネル切換処理について説明する。再生部11は、リスト利用再生機能を実行している状態で、ユーザによる操作部12の操作に応じてチャンネル切替命令が与えられると、図10に示すチャンネル切替処理手順RT2を開始する。そして再生部11は、かかるチャンネル切替処理手順RT2を開始すると、ステップSP21において、チャンネルリストCLに登録されているチャンネル番号CNの並びと、ユーザにより指定されたチャンネル番号CNの切替方向とに従い、現在選択中のチャンネルのチャンネル番号CNを1増やしたチャンネル番号CN又は1減らしたチャンネル番号CNを切替後のチャンネル番号CNとして、次のステップSP22に移る。ステップSP22において再生部11は、リスト記憶部16から切替後のチャンネル番号CNのチャンネルに割り当てられているプレイリストPLを読み出して、次のステップSP23に移る。
ステップSP23において再生部11は、プレイリストPLを正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP23において肯定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損してはいないことを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP24に移る。そしてステップSP24において再生部11は、チャンネル変更時処理を実行する。
ステップSP24において再生部11は、チャンネル変更時処理として、例えばプレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生形態情報PMがシャッフル再生形態を示していると、当該プレイリストPLで規定されている音楽データD1の再生順序を無作為に並べ替えた他の順序に変更するような処理を実行する。そして再生部11は、このようなチャンネル変更時処理を実行した後、次のステップSP25に移る。
ステップSP25において再生部11は、プレイリストPLのリスト属性情報LATに含まれている再生利用設定情報LSに基づき、当該プレイリストPLが音楽データD1の再生に利用するように設定されているか否かを判別する。このステップSP25において否定結果が得られると、このことは、プレイリストPLを利用して音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP21に戻り、そのプレイリストPLに対応するチャンネルのチャンネル番号CNを、さらに1増やしたチャンネル番号CN又は1減らしたチャンネル番号CNを新たな切替後のチャンネル番号CNとして、再び上述と同様の処理を実行する。
ところでステップSP25において肯定結果が得られると、このことは、プレイリストPLを利用して音楽データD1を再生し得ることを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP26に移る。ステップSP26において再生部11は、切替後のチャンネルに割り当てられているプレイリストPLに従い再生順序が1番目の音楽データD1をデータ記憶部13から読み出して、次のステップSP27に移る。ステップSP27において再生部11は、このとき音楽データD1を正しく読み出せたか否かを判別する。このステップSP27において肯定結果が得られると、このことは、例えばこのとき読み出した音楽データD1が破損してはいないことを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP28に移る。
ステップSP28において再生部11は、切替前のチャンネルに割り当てられていたプレイリストPLに従って再生していた音楽データD1の当該再生を中断して、次のステップSP29に移る。そしてステップSP29において再生部11は、表示処理部17に対し表示部18に表示させていた選択画面20の表示内容を更新させると共に、切替後のチャンネルに対応する音楽データD1の特徴位置からの再生を開始して、次のステップSP30に移る。これによりステップSP30において再生部11は、かかるチャンネル切替処理手順RT2を終了する。
因みに上述したステップSP23において否定結果が得られると、このことは、例えばプレイリストPLのデータが破損していることを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP31に移る。またステップSP27において否定結果が得られると、このことは、例えば音楽データD1が破損していることを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得たときも、ステップSP31に移る。そしてステップSP31において再生部11は、エラー処理として、例えばユーザに対し音楽データD1を再生し得ないことを通知した後、ステップSP30に移る。このようにして再生部11は、リスト利用再生機能の実行中に、ユーザの要求に応じてチャンネルを切り替えている。
次いで、リスト利用再生機能の実行中における再生音楽切替処理について説明する。再生部11は、リスト利用再生機能を実行している状態で、ユーザによる操作部12の操作に応じて再生音楽切替命令が与えられると、図11に示す再生音楽切替処理手順RT3を開始する。再生部11は、かかる再生音楽切替処理手順RT3を開始すると、ステップSP41において、現在選択中のプレイリストPLに登録されている音楽指示情報MIDの並び(シャッフル再生形態が指定されているときには、変更後の並び)と、ユーザにより指定された音楽データD1の切替方向とに従い、現在再生中の音楽データD1よりも1つ前に再生する音楽データD1又は1つ後に再生する音楽データD1を切替後の音楽データD1とする。そして再生部11は、データ記憶部13から切替後の音楽データD1を読み出して、次のステップSP42に移る。
ステップSP42において再生部11は、切替後の音楽データD1が再生可能であるか否かを判別する。このステップSP42において否定結果が得られると、このことは、例えば切替後の音楽データD1が破損していること、又は切替後の音楽データD1に対応する音楽登録情報TRの再生設定情報PSが、当該音楽データD1を再生しないことを示していることにより、このままでは音楽データD1を再生し得ないことを表している。従って再生部11は、かかる否定結果を得ると、ステップSP41に戻り、切替後の音楽データD1よりもさらに1つ前に再生する音楽データD1又は1つ後に再生する音楽データD1を新たな切替後の音楽データD1として、再び上述と同様の処理を実行する。
これに対してステップSP42において肯定結果が得られると、このことは、例えば切替後の音楽データD1が破損してはいないし、当該切替後の音楽データD1に対応する音楽登録情報TRの再生設定情報PSが、その音楽データD1を再生し得ることを示していることにより、何ら問題なく音楽データD1を再生し得ることを表している。従って再生部11は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP43に移る。ステップSP43において再生部11は、現在再生中の音楽データD1の当該再生を中断して、次のステップSP44に移る。そしてステップSP44において再生部11は、表示処理部17に対し表示部18に表示させていた選択画面20の表示内容を更新させると共に、切替後の音楽データD1に対する特徴位置からの再生を開始して、次のステップSP45に移る。これによりステップSP45において再生部11は、かかる再生音楽切替処理手順RT3を終了する。このようにして再生部11は、リスト利用再生機能の実行中に、ユーザの要求に応じて、再生する音楽データD1を切り替えている。
かかる構成に加えて再生装置10の場合、解析部19は、音楽データD1をプレイリストPLに登録する際に利用される、当該音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析している。ただし解析部19は、再生部11によりメディアから読み出された音楽データD1や外部装置15からダウンロードされた音楽データD1がデータ記憶部13に記憶されると、装置本体の処理負荷が低い状態において、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析している。
このため再生部11は、メディアから読み出した音楽データD1や外部装置15からダウンロードした音楽データD1をデータ記憶部13に記憶するとき、その音楽データD1に対応するデータ属性情報DATに対し、当該音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析が終了しているか否かを示す解析フラグを格納している。そして再生部11による音楽データD1の記憶時にデータ属性情報DATに対して格納される解析フラグは、対応する音楽データD1に基づく音楽の特徴が未解析であることを示すように設定されている。従って解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析するとき、データ記憶部13内のデータ属性情報DATに格納されている解析フラグに基づき、音楽の特徴が未解析の音楽データD1を検索し得るようになされている。
また再生装置10は、ユーザにより操作部12のリモートコントローラRMを介して電源オフ命令が入力されると(すなわち、ユーザにより装置本体に対し電源オフ操作が行われると)、これに応じて電源オン状態から、再生部11等の各回路ブロックの動作を停止させてスタンバイ状態に移行する。因みにスタンバイ状態とは、装置本体内の再生部11、通信部14、表示処理部17及び表示部18等のほとんどの回路ブロックが動作を停止させたことで当該装置本体の処理負荷が低くなった状態である。また再生装置10は、電源オン状態でも、再生部11が上述したメディア再生機能等の全ての機能を停止させて処理負荷が一定以下のアイドル状態になり一定時間経過すると(すなわち、再生部11がアイドル状態になり、装置本体に対しユーザにより一定時間何ら操作が行われないと)、自動的に残りの回路ブロックの動作も停止させてスタンバイ状態に移行する。
そして解析部19は、装置本体のスタンバイ状態において音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析するか否かをユーザに対し設定させ得るようにしている。これにより解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析するように設定されていると、ユーザの電源オフ操作により操作部12から電源オフ命令が入力されたことに応じて装置本体がスタンバイ状態に移行したこと(すなわち、装置本体が処理負荷の低い状態になったこと)を検出して、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析する解析処理を開始する。
また解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析するように設定されていると、装置本体の電源オン状態の間、再生部11の動作状態と操作部12に対するユーザの操作状況とを監視している。従って解析部19は、再生部11がアイドル状態になりそのまま装置本体がスタンバイ状態に移行したこと(すなわち、装置本体が処理負荷の低い状態になったこと)も検出することができる。これにより解析部19は、このようにして再生部11のアイドル状態から装置本体がスタンバイ状態に移行したときにも、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析処理を開始する。
ところで解析部19は、例えば装置本体が電源オン状態の間、データ記憶部13に記憶されている全ての音楽データD1の数と、音楽の特徴が未解析の音楽データD1の数とを定期的に検出する。そして解析部19は、データ記憶部13に記憶されている全ての音楽データD1の中で音楽の特徴が未解析の音楽データD1が所定の割合以上存在していることを検出すると、その旨を告知するための告知画面を、表示処理部17を介して表示部18に表示する。
従って解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析しないように設定されている場合に、データ記憶部13に対し新たに複数の音楽データD1が記憶されても、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析するように促すことができる。また解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析するように設定されている場合でも、再生装置10が長時間、電源をオフさせずに使用され続けている間に、データ記憶部13に対し新たに複数の音楽データD1が記憶されると、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析するように促すことができる。
そして解析部19は、音楽の特徴が未解析の音楽データD1が存在することを告知したときに、当該音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析するように設定されていると、その告知の後、装置本体がスタンバイ状態に移行して当該装置本体の処理負荷が低い状態を検出したとき、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析処理を開始する。これに対して解析部19は、ユーザに対し音楽の特徴が未解析の音楽データD1が存在することを告知したときに、当該音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的には解析しないように設定されていると、その告知に合わせてユーザに対し、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析するための2つの手法を通知する。この場合、解析部19は、ユーザに対し、一方の手法として音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的に解析するように設定し直したうえで電源オフ操作を行うと、当該音楽データD1に基づく音楽の未解析の特徴を解析し得ることを通知する。
また解析部19は、他方の手法として、装置本体が電源オン状態のままでも、ユーザが手動で解析の実行を要求すること(すなわち、操作部12を介して解析実行命令が入力されること)で、音楽データD1に基づく音楽の未解析の特徴を解析し得ることも通知する。そして再生部11は、ユーザにより操作部12を介して解析実行命令が入力されたときに(すなわち、ユーザにより解析実行操作が行われたときに)、ディスク再生機能等の何れかの機能を実行していると、その機能を強制的に終了させて自己の動作を停止させる。
従って解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的には解析しないように設定されていても、ユーザにより手動で音楽の特徴に対する解析の実行が要求されると、その要求に応じた再生部11の動作の停止に伴う装置本体の処理負荷が低い状態を検出する。これにより解析部19は、装置本体の処理負荷が低い状態で、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析処理を開始する。因みに解析部19は、音楽データD1に基づく音楽の特徴を自動的には解析しないように設定されていても、ユーザにより操作部12を介してメディア再生機能等の終了命令が入力された後、解析実行操作により操作部12から解析実行命令が入力されたときには、すでに再生部11が動作を停止させていることにより装置本体の処理負荷が低い状態を検出する。これにより解析部19は、このような場合でも装置本体の処理負荷が低い状態で、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析処理を開始する。
解析部19は、このようにして音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析処理を開始すると、まずデータ記憶部13内のデータ属性情報DATに格納されている解析フラグに基づき、音楽の特徴が未解析の音楽データD1を検索する。そして解析部19は、データ記憶部13から、検索した全ての音楽データD1を順次指定して読み出すことが可能な記憶アドレスのような情報(以下、これを未解析音楽指定情報と呼ぶ)の一覧(以下、これを未解析音楽一覧と呼ぶ)を生成する。
ところで再生装置10では、データ記憶部13から音楽の特徴が未解析の音楽データD1をどのような順序で読み出して音楽の特徴を解析するかを、例えばユーザに設定させ得るようにしている。従って解析部19は、このように未解析音楽一覧を生成したときには、その未解析音楽一覧内の未解析音楽指定情報を、ユーザの設定に従い生成時の並びのままにし、又はデータ属性情報DATとしての記憶日時や音楽データD1の提供元、アーティスト名、ジャンル名等のデータ属性情報DATに応じた順序に並べ替える。
因みにデータ記憶部13から音楽の特徴が未解析の全ての音楽データD1を読み出す順序としては、当該音楽の特徴が未解析の全ての音楽データD1を記憶日時の新しいものから順に読み出す順序や、音楽の特徴が未解析の全ての音楽データD1を当該音楽データD1の提供元、アーティスト又はジャンルで分類して当該分類毎に記憶日時の新しいものから順に読み出す順序がある。また、かかる順序としては、音楽の特徴が未解析の全ての音楽データD1を、対応する音楽タイトルの五十音やアルファベットの順に読み出す順序や、当該音楽の特徴が未解析の全ての音楽データD1をアーティストやジャンルで分類して、当該分類毎に音楽タイトルの五十音やアルファベットの順に読み出す順序等もある。
解析部19は、このような未解析音楽一覧に従いデータ記憶部13から音楽の特徴が未解析の音楽データD1を読み出して内部のメモリに格納する。そして解析部19は、未解析音楽一覧が示す読出順序で内部のメモリから1個の音楽データD1を読み出して音楽の特徴を解析した後、再び内部のメモリから1個の新たな音楽データD1を読み出して音楽の特徴を解析するように、順次1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析している。
ただし解析部19は、ユーザの電源オフ操作や解析実行操作に応じた装置本体の処理負荷が低い状態で音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析処理を開始しても、ユーザの電源オン操作や機能選択操作に応じて装置本体が電源オン状態や処理負荷の高い状態に移行すると、その解析処理を中断して当該装置本体がユーザの要求に対処し得るようにする。このため解析部19に対しては、解析処理のためにデータ記憶部13から1度に読み出す音楽データD1の数の上限が予め50個等の所定数(以下、これを上限所定数と呼ぶ)に選定されている。
従って解析部19は、音楽の特徴が未解析の音楽データD1の総数が上限所定数以下であると、データ記憶部13から音楽の特徴が未解析の音楽データD1を一回の読出処理で全て読み出す。これに対して解析部19は、音楽の特徴が未解析の音楽データD1の総数が上限所定数よりも多いと、データ記憶部13から音楽の特徴が未解析の音楽データD1を上限所定数だけ読み出し、当該読み出した音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析が終了すると、再びデータ記憶部13から音楽の特徴が未解析の音楽データD1を上限所定数だけ(又は上限所定数に満たない残りの全てを)読み出して音楽の特徴を解析する。
これにより解析部19は、データ記憶部13からの音楽データD1の1回の読出時間を極力短縮している。その結果、解析部19は、装置本体の処理負荷が低い状態を検出してから、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析し始めるまでの時間を極力短縮している。従って解析部19は、装置本体の処理負荷が低い状態を検出してから、比較的速い時点にユーザによって電源オン操作や機能選択操作が行われて装置本体が電源オン状態や処理負荷の高い状態に戻り解析処理を中断するような場合でも、極力多くの音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析し得るようにしている。
ところで解析部19は、実際には内部のメモリから1個の音楽データD1を読み出したとき、当該1個の音楽データD1を周波数解析する周波数解析処理と、その周波数解析の結果をもとに、当該1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴を数値化する特徴数値化処理とを順次実行している。すなわち解析部19は、内部のメモリから1個の音楽データD1を読み出すと、当該読み出した1個の音楽データD1に対する周波数解析処理を実行する。これにより解析部19は、メモリから読み出した音楽データD1を音楽の時間軸に沿って所定の単位処理部分(例えば、1秒分の音楽に相当する部分である)に分けると共に、順次単位処理部分から1オクターブの12音階それぞれに相当する周波数帯域毎のエネルギーを抽出する。
このようにして解析部19は、音楽データD1全体に亘って周波数帯域毎のエネルギーを得ると、次いで、その周波数帯域毎のエネルギーをもとに特徴数値化処理を実行する。これにより解析部19は、音楽の演奏に利用されている楽器や和音、テンポ等の種々の情報を検出する。また解析部19は、かかる検出結果に基づき、音楽の特徴を複数種類の項目(以下、これを特徴項目と呼ぶ)それぞれについて数値化して、当該音楽の特徴を表す複数の特徴値からなる特徴数値化情報を生成する。
ここで図12に示すように、解析部19は、1個の音楽データD1の特徴を表す特徴数値化情報SNとして、音楽の基本的な特徴をテンポ(Tempo)や音のばらつき(Dispersion)、音階(Major)、リズム(Rhythmratio)等の複数種類の特徴項目それぞれについて数値化して表す複数の特徴値を生成している。また解析部19は、かかる特徴数値化情報SNとして、音楽の雰囲気の特徴をアコースティック(Acoustic)、元気(Energy)、クラシック(Classic)、ジャズ(Jazz)、カフェテラス(Cafe)等の複数種類の特徴項目それぞれについて数値化して表す複数の特徴値も生成している。さらに解析部19は、かかる特徴数値化情報SNとして、音楽の印象の特徴を幸せ(Happy)、悲しい(Sad)、明るい(Bright)、うれしい(Joyful)、さわやか(Fresh)等の複数種類の特徴項目それぞれについて数値化して表す複数の特徴値も生成している。
このようにして解析部19は、1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析し、その解析結果として当該音楽の特徴を表す特徴数値化情報SNを得ている。そして解析部19は、このようにして得た特徴数値化情報SNを、対応する(すなわち、このとき音楽の特徴を解析し終えた)音楽データD1の記憶アドレスと共に登録部20に送出する。因みに解析部19は、このように特徴数値化情報SNを得ると、当該特徴数値化情報SNを、対応する音楽データD1の先頭又は後尾に付加されているタグに格納している。
ところで上述した複数種類のプレイリストPLの中には、アーティスト名やジャンル名、データ記憶部13に記憶している全ての音楽データD1から無作為に選定した所定数の音楽データD1等のように、それぞれ音楽データD1を登録するための具体的なテーマが決められているものが複数ある。そしてこれら複数のプレイリストPLには、それぞれ具体的なテーマに合った音楽の音楽データD1がデータ属性情報DAT等に応じて特定され登録される。また上述した複数種類のプレイリストPLの中には、気候、場所、季節、気分、雰囲気、イベント等のように、それぞれ特徴の似ている音楽の音楽データD1を登録するための抽象的なテーマが決定されているものも複数ある。そしてこれら複数のプレイリストPLには、それぞれ抽象的なテーマに合った(又は抽象的なテーマをイメージさせる)特徴を有する音楽の音楽データD1が当該音楽の特徴に応じて特定され登録される。
ここで抽象的なテーマが決定され、音楽データD1の登録に音楽の特徴を利用する複数種類のプレイリストPLについては、それぞれ抽象的なテーマに合った特徴を有する音楽の音楽データD1を特定して登録するための登録条件が設定されている。そしてこのような複数のプレイリストPLとしては、それぞれ抽象的なテーマに合った特徴を有する音楽の音楽データD1を特定するための1又は複数の特徴項目と、その特徴項目毎の特徴値に対する下限閾値及び又は上限閾値とが任意に選定され、当該選定された特徴項目において下限閾値以上の特徴値や上限閾値未満の特徴値、下限閾値以上でかつ上限閾値未満の特徴値を有する音楽データD1を特定して登録するような登録条件(以下、これを第1の閾値利用登録条件と呼ぶ)が設定されているものが複数ある。
このため図13に示すように、再生装置10のテーブル記憶部21には、第1の閾値利用登録条件が設定された複数のプレイリスト(以下、これを特に閾値利用プレイリストと呼ぶ)PLを識別可能な例えばリスト名と、当該第1の閾値利用登録条件とを対応付けて示す第1の登録条件テーブルRET1が記憶されている。従って登録部20は、解析部19から1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNが与えられる毎に、閾値利用プレイリストPLに当該1個の音楽データD1を登録するための登録処理(以下、これを閾値利用登録処理と呼ぶ)を実行する。そして登録部20は、かかる閾値利用登録処理を実行すると、特徴数値化情報SN(すなわち、複数の特徴項目に対応する複数の特徴値)と、第1の登録条件テーブルRET1とに基づき、複数の閾値利用プレイリストPLの中に、当該音楽データD1を登録可能な(すなわち、音楽データD1が適合する第1の閾値利用登録条件を有する)閾値利用プレイリストPLが存在するか否かを判別する。
その結果、登録部20は、音楽データD1を音楽の特徴に応じて登録可能な特定の閾値利用プレイリストPLが存在すると、かかる閾値利用プレイリストPLに対し、このとき解析部19から与えられた記憶アドレスを音楽指示情報MIDとして格納する。これにより登録部20は、音楽データD1の特徴に応じた特定の閾値利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録する。
ところで図14に示すように、これら複数の閾値利用プレイリストPLの中には、第1の閾値利用登録条件の設定内容(すなわち、特徴項目や下限閾値及び又は上限閾値の選定内容)に応じて、互いの第1の閾値利用登録条件に対し同一の音楽データD1が適合するような複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2が存在する場合がある。そして再生装置10では、基本的に複数の閾値利用プレイリストPLに対し同一の音楽データD1が登録されることを許容している。
しかしながら再生装置10では、互いの第1の閾値利用登録条件に同一の音楽データD1が比較的多く適合する可能性の高い複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2を、ユーザ設定等に応じて排他グループとしてグループ化している。そして登録部20は、同一の排他グループに属する複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2の第1の閾値利用登録条件に同一の音楽データD1が適合したときには、これら閾値利用プレイリストPL1及びPL2それぞれに対しすでに登録されている音楽データD1の登録総数や、第1の閾値利用登録条件として用いられる特徴項目の数、特徴項目の特徴値に対する下限閾値及び又は上限閾値等に応じて、一部の閾値利用プレイリストPL1又はPL2にのみ当該音楽データD1を登録し、残りの閾値利用プレイリストPL1又はPL2へは、その音楽データD1を登録しないようにする。
これにより登録部20は、互いの第1の閾値利用登録条件に対し同一の音楽データD1が比較的多く適合する可能性の高い複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2(すなわち、同一の排他グループに属する複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2)に対しそれぞれ同一の音楽データD1を多く登録するようなことを回避している。従って登録部20は、同一の排他グループに属する閾値利用プレイリストPL1及びPL2の何れが音楽データD1の再生に利用されても、それぞれ異なる音楽を試聴及び聴取させることができる。因みに登録部20は、同一の排他グループに属する複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2の第1の閾値利用登録条件に適合した同一の音楽データD1を、何れかの閾値利用プレイリストPL1又はPL2に登録するときには、上述した音楽データD1の登録総数等に応じて、当該同一の排他グループに属する複数の閾値利用プレイリストPL1及びPL2に対し音楽データD1の登録総数が極端に偏ることを極力回避するようにしている。
また図15に示すように、データ記憶部13に記憶される複数の音楽データD1の中には、所定の特徴項目において互いに比較的近い特徴値を示すような複数の音楽データD1A乃至D1Dが存在する場合がある。このため図16及び図17に一例を示すように、登録部20は、同一の排他グループに属してはいない複数の閾値利用プレイリストPL(すなわち、リスト名X及びリスト名Yの閾値利用プレイリストPL)において、所定の特徴項目の特徴値に対する下限閾値が比較的高い値に選定され、また上限閾値が比較的低い値に選定される等して(すなわち、その特徴値に対する適合範囲が狭められて)第1の閾値利用登録条件が比較的厳しく設定されると、比較的近い特徴値を示す複数の音楽データD1Aの一部のみを閾値利用プレイリストPLに登録する。そして登録部20は、残りの音楽データD1B乃至D1Dを何れの閾値利用プレイリストPLに対しても登録し得なくなる。
すなわち再生装置10では、複数の閾値利用プレイリストPLにおいてそれぞれ第1の閾値利用登録条件が比較的厳しく設定されると、これら閾値利用プレイリストPLに対し個々の抽象的なテーマに沿って(又は抽象的なテーマのイメージに近い)特徴の類似する音楽の音楽データD1を極力厳選して登録するようになる。その結果、再生装置10では、データ記憶部13に記憶した複数の音楽データD1の中で、何れの閾値利用プレイリストPLにも登録されない音楽データD1が増加することになる。
これに対して図18及び図19に一例を示すように、登録部20は、同一の排他グループに属してはいない複数の閾値利用プレイリストPL(すなわち、リスト名X及びリスト名Yの閾値利用プレイリストPL)において、所定の特徴項目の特徴値に対する下限閾値が比較的低い値に選定され、また上限閾値が比較的高い値に選定される等して(すなわち、その特徴値に対する適合範囲が広げられて)第1の閾値利用登録条件が比較的緩和されて設定されていると、これら複数の閾値利用プレイリストPLに対し、比較的近い特徴値を示す複数の音楽データD1A乃至D1Dを重複して登録する可能性がある。すなわち再生装置10では、複数の閾値利用プレイリストPLにおいてそれぞれ第1の閾値利用登録条件が比較的緩和されて設定されると、これら複数の閾値利用プレイリストPLに対し、それぞれ抽象的なテーマに沿って(又は抽象的なテーマのイメージに近い)特徴の類似する音楽の音楽データD1と共に、その抽象的なテーマに沿わない(又は抽象的なテーマのイメージからかけ離れた)特徴の異なる音楽の音楽データD1も登録するようになる。
このため再生装置10では、登録部20により試験的に種々の音楽データD1を複数の閾値利用プレイリストPLに登録し、その登録結果に応じて、これら複数の閾値利用プレイリストPLに対応する第1の閾値利用登録条件の設定内容が適宜調整されている。これにより図20に一例を示すように、登録部20は、所定の閾値利用プレイリストPL(すなわち、リスト名X及びリスト名Yの閾値利用プレイリストPL)に対し、比較的近い特徴値を示す複数の音楽データD1A乃至D1Dを適宜分散させて登録している。すなわち登録部20は、データ記憶部13に記憶された複数の音楽データD1の中で、何れの閾値利用プレイリストPLにも登録されない音楽データD1が増加することを極力押えながら、複数の閾値利用プレイリストPLに対し、個々の抽象的なテーマに沿って(又は抽象的なテーマのイメージに近い)特徴の類似する音楽の音楽データD1を登録している。
しかしながら再生装置10では、これら複数の閾値利用プレイリストPLの第1の閾値利用登録条件それぞれが他の閾値利用プレイリストPLの第1の閾値利用登録条件をほとんど考慮せずに設定されている。すなわち再生装置10では、閾値利用プレイリストPL毎にその抽象的なテーマに応じて、利用する特徴項目やその種類、また特徴値に対する下限閾値及び又は上限閾値が任意に選定されて第1の閾値利用登録条件が設定されている。このため再生装置10では、このように複数の閾値利用プレイリストPLの第1の閾値利用登録条件の設定内容がそれぞれ適宜調整されても、データ記憶部13に記憶している全ての音楽データD1を必ずしも何れかの閾値利用プレイリストPLに振り分けて登録し得るわではなく、何れの閾値利用プレイリストPLにも登録されない音楽データD1が存在する可能性がある。
このためテーブル記憶部21には、音楽データD1を音楽の特徴に応じて登録するための第1の閾値利用登録条件を示す第1の登録条件テーブルRET1と共に、音楽データD1を音楽の特徴に応じて登録するために第1の閾値利用登録条件とは異なり、かつ当該第1の閾値利用登録条件よりも緩和された登録条件を示す第2の登録条件テーブルも記憶されている。そして登録部20は、閾値利用登録処理を開始した場合、まず第1段階の処理(以下、これを第1段階処理と呼ぶ)を実行することにより、上述したように第1の登録条件テーブルRET1に従って1個の音楽データD1を何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するようにする。しかしながら登録部20は、第1段階処理において、第1の登録条件テーブルRET1に従い1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLにも登録し得ないときには、引き続き閾値利用登録処理の一環として第2段階の処理(以下、これを第2段階処理と呼ぶ)を実行する。これにより登録部20は、第1段階処理では何れの閾値利用プレイリストPLにも登録し得なかった1個の音楽データD1を音楽の特徴を示す特徴数値化情報SNと第2の登録条件テーブルとに基づいて改めて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録している。
ところで、かかる第2段階処理としては、以下のような2種類の手法が考えられる。従って以下には、一方の手法による第2段階処理と、他方の手法による第2段階処理とについて順番に説明する。まず登録部20は、一方の手法による第2段階処理を実行するように構成されている場合、予め試験的に多数の音楽データD1のそれぞれ同一種類の複数の特徴値を多次元空間の座標値として用いて、これら多数の音楽データD1に対する多次元クラスタリングを行う。これにより登録部20は、それぞれ音楽の特徴が類似する音楽データD1同士をまとめる(すなわち、音楽データD1を特徴に応じて分類する)複数のクラスタを生成する。
因みに登録部20は、多数の音楽データD1それぞれが必ず何れか1つのクラスタにのみ属するように、これら多数の音楽データD1に対する多次元クラスタリングを行っている。またクラスタの総数は、例えば、複数の閾値利用プレイリストPLの数と同数、又はその数よりも多く選定されている。そして登録部20は、これら複数のクラスタそれぞれの多次元空間における中心座標値(以下、これをクラスタ中心値と呼ぶ)を検出する。
さらに再生装置10では、これら複数のクラスタに属する音楽データD1を再生し音楽を実際に聴取させることで、閾値利用プレイリストPL毎に、その抽象的なテーマに合う特徴の音楽の音楽データD1が属するクラスタを選定させる。そして再生装置10では、その選定結果に応じて、複数のクラスタそれぞれに対し必ず何れか1つの閾値利用プレイリストPLのみが対応するように、複数の閾値利用プレイリストPLにそれぞれ少なくとも1つのクラスタが対応付けられる。
これにより再生装置10では、新たな音楽データD1に基づく音楽の特徴とクラスタ中心値とに基づいて当該音楽データD1が属する何れか1つのクラスタを判別すると共に、当該判別した1つのクラスタに対応付けられている閾値利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録するような登録条件(以下、これを第1のクラスタ利用登録条件と呼ぶ)が設定される。そして図21に示すように、再生装置10のテーブル記憶部21には、第2の登録条件テーブルとして、複数のクラスタそれぞれを識別可能な例えばクラスタ番号と、クラスタ中心値と、クラスタに属する音楽データD1に基づく音楽の特徴が抽象的なテーマに合う閾値利用プレイリストPLのリスト名とを対応付けて第1のクラスタ利用登録条件を示すクラスタ利用登録条件テーブルRET2が記憶されている。
この状態で登録部20は、閾値利用登録処理において第1段階処理に引き続き第2段階処理を開始すると、第1の登録条件テーブルRET1に従い何れの閾値利用プレイリストPLにも登録し得なかった1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNから、これに含まれる全ての特徴値のうち、上述した多次元クラスタリングの際に用いられたものと同一種類の特徴値を全て取り出す。そして図22に示すように、登録部20は、その特徴数値化情報SNから取り出した複数種類の特徴値(すなわち、多次元空間の座標値として用いる)と、クラスタ利用登録条件テーブルRET2内のクラスタ中心値とに基づき、1個の音楽データD1と個々のクラスタとのベクトル空間距離L1乃至L4を検出する。その結果、登録部20は、1個の音楽データD1と個々のクラスタとのベクトル空間距離L1乃至L4のうち、当該1個の音楽データD1とのベクトル空間距離L3が最も短い1個のクラスタを判別する。すなわち登録部20は、ベクトル空間距離L3により1個の音楽データD1がその音楽の特徴に応じて属する1個のクラスタを判別する。
また登録部20は、その判別結果をもとにクラスタ利用登録条件テーブルRET2を参照して、1個の音楽データD1が属する1個のクラスタ(すなわち、ベクトル空間距離L3の最も短い1個のクラスタ)に対応付けられている1個の閾値利用プレイリストPLを検出する。このようにして登録部20は、複数の閾値利用プレイリストPLの中から、音楽データD1に基づく音楽の特徴に合う抽象的なテーマの1つの閾値利用プレイリストPLを検出する。そして登録部20は、その検出した閾値利用プレイリストPLに対し、このとき第2段階処理に用いた1個の音楽データD1に対応する記憶アドレスを音楽指示情報MIDとして格納する。これにより登録部20は、1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴に応じた特定の閾値利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録する。
このようにして登録部20は、一方の手法による第2段階処理を実行した場合、複数の閾値利用プレイリストPLに対しそれぞれ少なくとも1個のクラスタが対応付けられており、これら複数の閾値利用プレイリストPLに対応付けられている複数のクラスタの中から、1個の音楽データD1が属する(すなわち、類似する特徴の音楽の音楽データD1を分類する)1つのクラスタを判別している。従って登録部20は、第1段階処理において1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないとき、当該1個の音楽データD1を、当該音楽データD1が属する1個のクラスタをもとに、音楽の特徴に応じた何れか1つの閾値利用プレイリストPLに確実に登録することができる。
実際上、登録部20は、一方の手法による第2段階処理を実行するように構成されている場合、解析部19から1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNが与えられると、図23に示す第1の二段階登録処理手順RT8を開始する。そして登録部20は、かかる第1の二段階登録処理手順RT8を開始すると、ステップSP81において第1段階処理を開始して特徴数値化情報SN及び第1の登録条件テーブルRET1に基づき、当該第1の登録条件テーブルRET1内に1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴に適合する第1の閾値利用登録条件が存在するか否かを判別する。
このステップSP81において肯定結果が得られると、このことは第1の登録条件テーブルRET1に従い1個の音楽データD1を音楽の特徴に応じた少なくとも1つの閾値利用プレイリストPLに登録し得ることを表している。従って登録部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP82に移る。そしてステップSP82において登録部20は、1個の音楽データD1を音楽の特徴が適合する閾値利用プレイリストPLに登録して、次のステップSP83に移る。
ところで上述したステップSP81において否定結果が得られると、このことは第1の登録条件テーブルRET1内の第1の閾値利用登録条件では、1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないことを表している。従って登録部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP83に移る。ステップSP83において登録部20は、第2段階処理を実行するか否かを判別する。このステップSP83において肯定結果が得られると、このことは第1段階処理で1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得なかったことを表している。従って登録部20は、かかる肯定結果を得ると、ステップSP84に移る。
ステップSP84において登録部20は、第1段階処理に引き続き第2段階処理を開始して、特徴数値化情報SN、及び第2の登録条件テーブルとしてのクラスタ利用登録条件テーブルRET2に基づいて1個の音楽データD1が音楽の特徴に応じて属する1個のクラスタを判別して、次のステップSP85に移る。ステップSP85において登録部20は、クラスタ利用登録条件テーブルRET2を参照して、その判別したクラスタに対応付けられている閾値利用プレイリストPLを検出して、次のステップSP86に移る。
ステップSP86において登録部20は、1個の音楽データD1を、その検出した閾値利用プレイリストPLに登録した後、次のステップSP87に移り、かかる第1の二段階登録処理手順RT8を終了する。ところで上述したステップSP83において否定結果が得られると、このことは第1段階処理で第1の登録条件テーブルRET1に従い1個の音楽データD1を何れかの閾値利用プレイリストPLへ登録し得たことを表している。従って登録部20は、かかる否定結果を得ると、第2段階処理は開始せずにステップSP87に移り、第1の二段階登録処理手順RT8を終了する。
次いで登録部20が他方の手法による第2段階処理を実行するように構成されている場合について説明する。この場合、再生装置10では、閾値利用プレイリストPL毎に、上述した第1の閾値利用登録条件の閾値のみを変更した例えば2種類の第2及び第3の閾値利用登録条件が追加で設定されている。
閾値利用プレイリストPL毎の第2の閾値利用登録条件は、対応する第1の閾値利用登録条件に比べて、下限閾値の少なくとも1部が小さい値に変更され、及び又は上限閾値の少なくとも一部が大きい値に変更されて特徴値の適合範囲が広げられている。すなわち閾値利用プレイリストPL毎の第2の閾値利用登録条件は、対応する第1の閾値利用登録条件に比べて緩和されている。
また閾値利用プレイリストPL毎の第3の閾値利用登録条件は、対応する第2の閾値利用登録条件に比べて、下限閾値の少なくとも1部が小さい値に変更され、及び又は上限閾値の少なくとも一部が大きい値に変更されて特徴値の適合範囲がさらに広げられている。すなわち、閾値利用プレイリストPL毎の第3の閾値利用登録条件は、対応する第2の閾値利用登録条件に比べて緩和されている。なお第3の閾値利用登録条件は、第1の閾値利用登録条件に従い何れの閾値利用プレイリストPLにも登録し得なかった音楽データD1を、最終的には音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLに対しほぼ確実に登録し得るように、その設定内容(すなわち、下限閾値及び又は上限閾値)が適宜選定されている。
そして図24(A)及び(B)に示すように、テーブル記憶部21には、第2の登録条件テーブルとして、上述した第1の登録条件テーブルRET1が示す閾値利用プレイリストPL毎の第1の閾値利用登録条件が第2及び第3の閾値利用登録条件に変更されたことを除いて当該第1の登録条件テーブルRET1と同様に構成された第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4が記憶されている。
この状態で登録部20は、閾値利用登録処理において第1段階処理に引き続き第2段階処理を開始すると、まず第1の登録条件テーブルRET1に従い何れの閾値利用プレイリストPLにも登録し得なかった1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNと、第1閾値利用登録条件テーブルRET3とに基づき、複数の閾値利用プレイリストPLの中に、当該音楽データD1を登録可能な(すなわち、音楽データD1が適合する第2の閾値利用登録条件を有する)閾値利用プレイリストPLが存在するか否かを判別する。
その結果、登録部20は、1個の音楽データD1を音楽の特徴に応じて登録可能な特定の閾値利用プレイリストPLが存在すると、かかる閾値利用プレイリストPLに対し、このとき第2段階処理に用いた音楽データD1に対応する記憶アドレスを音楽指示情報MIDとして格納する。これにより登録部20は、音楽データD1の特徴に応じた特定の閾値利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録する。
これに対して登録部20は、第1閾値利用登録条件テーブルRET3を利用しても、1個の音楽データD1を登録可能な閾値利用プレイリストPLを検出し得ないときには、引き続き当該1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNと、第2閾値利用登録条件テーブルRET4とに基づき、複数の閾値利用プレイリストPLの中で、その音楽データD1を登録可能な(すなわち、音楽データD1が適合する第3の閾値利用登録条件を有する)閾値利用プレイリストPLを判別する。
そして登録部20は、その判別した閾値利用プレイリストPLに対し、このとき第2段階処理に用いた1個の音楽データD1に対応する記憶アドレスを音楽指示情報MIDとして格納する。これにより登録部20は、音楽データD1の特徴に応じた特定の閾値利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録する。このようにして登録部20は、他方の手法による第2段階処理を実行した場合も、第1の閾値利用登録条件を僅かずつ緩和している第2及び第3の閾値利用登録条件を順次用いることにより、第1段階処理において何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ない1個の音楽データD1を何れかの閾値利用プレイリストPLにほぼ確実に登録することができる。
また登録部20は、他方の第2段階処理を実行するように構成された場合、第1の閾値利用登録条件を僅かずつ緩和している第2及び第3の閾値利用登録条件を順次用いることにより、第1段階処理において何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ない1個の音楽データD1を、音楽の特徴に極力合う抽象的なテーマの閾値利用プレイリストPLに登録することができる。よって登録部20は、第2段階処理を実行しても、閾値利用プレイリストPLに対し特徴の異なる音楽の音楽データD1同士を登録することを極力回避している。
実際上、登録部20は、他方の手法による第2段階処理を実行するように構成されている場合、解析部19から1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNが与えられると、図25に示す第2の二段階登録処理手順RT9を開始する。そして登録部20は、かかる第2の二段階登録処理手順RT9を開始すると、ステップSP91において第1段階処理を開始して特徴数値化情報SN及び第1の登録条件テーブルRET1に基づき、当該第1の登録条件テーブルRET1内に1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴に適合する第1の閾値利用登録条件が存在するか否かを判別する。
このステップSP91において肯定結果が得られると、このことは第1の登録条件テーブルRET1に従い1個の音楽データD1を音楽の特徴に応じた少なくとも1つの閾値利用プレイリストPLに登録し得ることを表している。従って登録部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP92に移る。そしてステップSP92において登録部20は、1個の音楽データD1を音楽の特徴が適合する閾値利用プレイリストPLに登録して、次のステップSP93に移る。
ところで上述したステップSP91において否定結果が得られると、このことは第1の登録条件テーブルRET1内の第1の閾値利用登録条件では、1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないことを表している。従って登録部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP93に移る。ステップSP93において登録部20は、第2段階処理を実行するか否かを判別する。このステップSP93において肯定結果が得られると、このことは第1段階処理で1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得なかったことを表している。従って登録部20は、かかる肯定結果を得ると、ステップSP94に移る。
ステップSP94において登録部20は、第1段階処理に引き続き第2段階処理を開始して、特徴数値化情報SN、及び第2の登録条件テーブルとしての第1閾値利用登録条件テーブルRET3に基づき、当該第1閾値利用登録条件テーブルRET3内に1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴に適合する第2の閾値利用登録条件が存在するか否かを判別する。このステップSP94において肯定結果が得られると、このことは第1閾値利用登録条件テーブルRET3に従い1個の音楽データD1を音楽の特徴に応じた少なくとも1つの閾値利用プレイリストPLに登録し得ることを表している。従って登録部20は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP95に移る。そしてステップSP95において登録部20は、1個の音楽データD1を音楽の特徴が適合する閾値利用プレイリストPLに登録した後、次のステップSP96に移り、かかる第2の二段階登録処理手順RT9を終了する。
これに対してステップSP94において否定結果が得られると、このことは第1閾値利用登録条件テーブルRET3内の第2の閾値利用登録条件では、1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないことを表している。従って登録部20は、かかる否定結果を得ると、ステップSP97に移る。ステップSP97において登録部20は、特徴数値化情報SN、及び第2の登録条件テーブルとしての第2閾値利用登録条件テーブルRET4に基づき、当該第2閾値利用登録条件テーブルRET4内で1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴に適合する第3の閾値利用登録条件を判別して、次のステップSP98に移る。そしてステップSP98において登録部20は、1個の音楽データD1を音楽の特徴が適合する第3の閾値利用登録条件に対応する閾値利用プレイリストPLに登録した後、次のステップSP96に移り、かかる第2の二段階登録処理手順RT9を終了する。
ところで上述したステップSP93において否定結果が得られると、このことは第1段階処理で第1の登録条件テーブルRET1に従い1個の音楽データD1を何れかの閾値利用プレイリストPLへ登録し得たことを表している。従って登録部20は、かかる否定結果を得ると、第2段階処理は開始せずにステップSP96に移り、第2の二段階登録処理手順RT9を終了する。
このようにして図26に示すように、登録部20は、解析部19から1個の音楽データD1の特徴数値化情報SNが与えられて閾値利用登録処理を開始した場合、第1段階処理を実行する。これにより登録部20は、1個の音楽データD1を特徴数値化情報SNと第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するようにして、当該1個の音楽データD1を何れかの閾値利用プレイリストPLに登録し得ると、かかる第1段階処理と共に閾値利用登録処理を終了する。
これに対して登録部20は、第1段階処理において1個の音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないと、第2段階処理を実行する。これにより登録部20は、1個の音楽データD1を特徴数値化情報SNと第2の登録条件テーブル(すなわち、クラスタ利用登録条件テーブルRET2、又は第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4)とに基づいて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録して、かかる第2段階処理と共に閾値利用登録処理を終了する。すなわち図27に一例を示すように、登録部20は、第1段階処理において何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得なかった1個の音楽データD1を、引き続き第2段階処理を実行することで最終的には音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLに対しほぼ確実に登録することができる。
ところで再生装置10では、抽象的なテーマが決定され、音楽データD1の登録に音楽の特徴を利用する複数種類のプレイリストPLとして、上述した閾値利用プレイリストPLのみではなく、クラスタを用いる登録条件が設定されたプレイリスト(以下、これを特にクラスタ利用プレイリストと呼ぶ)PLも所定数用意されている。この場合、登録部20は、上述した試験的な多次元クラスタリングにより生成した複数のクラスタを利用して、クラスタ利用プレイリストPL毎に、その抽象的なテーマに合う特徴を有する音楽の音楽データD1が属するクラスタを選定させる。因みにクラスタの総数は、例えば、クラスタ利用プレイリストPLの数よりも多く選定されている。そして再生装置10では、その選定結果に応じて、複数のクラスタそれぞれに必ず何れか1つのクラスタ利用プレイリストPLのみが対応するように、所定数のクラスタ利用プレイリストPLにそれぞれ少なくとも1つのクラスタが対応付けられる。
これにより再生装置10では、新たな音楽データD1に基づく音楽の特徴とクラスタ中心値とに基づいて当該音楽データD1が属する何れか1つのクラスタを判別すると共に、当該判別した1つのクラスタに対応付けられているクラスタ利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録するような登録条件(以下、これを第2のクラスタ利用登録条件と呼ぶ)が設定される。そして図28に示すように、テーブル記憶部21には、複数のクラスタそれぞれを識別可能な例えばクラスタ番号と、クラスタ中心値と、クラスタに属する音楽データD1に基づく音楽の特徴が抽象的なテーマに合うクラスタ利用プレイリストPLのリスト名とを対応付けて第2のクラスタ利用登録条件を示す第3の登録条件テーブルRET10が記憶されている。
この状態で登録部20は、解析部19から1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNが与えられる毎に、上述した閾値利用登録処理と共に、クラスタ利用プレイリストPLへ当該音楽データD1を登録する登録処理(クラスタ利用登録処理と呼ぶ)も実行している。そして登録部20は、クラスタ利用登録処理を実行すると、上述した第2段階処理と基本的には同様に、1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNから、これに含まれる全ての特徴値のうち、上述した多次元クラスタリングの際に用いられたものと同一種類の特徴値を全て取り出す。また登録部20は、その特徴数値化情報SNから取り出した複数種類の特徴値(すなわち、多次元空間の座標値として用いる)と、第3の登録条件テーブルRET10内のクラスタ中心値とに基づき、音楽データD1と個々のクラスタとのベクトル空間距離を検出する。その結果、登録部20は、音楽データD1と個々のクラスタとのベクトル空間距離のうち、音楽データD1とのベクトル空間距離が最も短いクラスタを判別する。すなわち登録部20は、ベクトル空間距離により音楽データD1がその音楽の特徴に応じて属する1個のクラスタを判別する。
また登録部20は、その判別結果をもとに第3の登録条件テーブルRET10を参照して、1個の音楽データD1が属する(すなわち、ベクトル空間距離の最も短い)1個のクラスタに対応付けられているクラスタ利用プレイリストPLを検出する。このようにして登録部20は、複数のクラスタ利用プレイリストPLの中から、音楽データD1に基づく音楽の特徴に最も合う抽象的なテーマの1つのクラスタ利用プレイリストPLを検出する。そして登録部20は、その検出したクラスタ利用プレイリストPLに対し、このとき解析部19から与えられた記憶アドレスを音楽指示情報MIDとして格納する。これにより登録部20は、音楽データD1に基づく音楽の特徴に応じた特定のクラスタ利用プレイリストPLに対し、その音楽データD1を登録する。このようにして登録部20は、クラスタ利用登録処理を実行した場合、解析部19により音楽の特徴が解析された音楽データD1を、所定数のクラスタ利用プレイリストPLの何れか1つに対し確実に登録し得るようになされている。
ところで登録部20は、解析部19から1個の音楽データD1に対応する特徴数値化情報SNが与えられる毎に、当該1個の音楽データD1に対する閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理を実行する。そして登録部20は、1個の音楽データD1に対する閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理が終了する毎に、当該閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理の終了を解析部19に通知する。これにより解析部19は、登録部20から閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理の終了が通知されると、データ記憶部13上で、その閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理によりプレイリストPLに登録された音楽データD1に対応する解析フラグの設定内容(すなわち、未解析を示す)を、解析済を示すように変更する。従って解析部19は、この後、再び解析処理を開始したときには解析フラグの設定内容により、すでに音楽の特徴の解析が終了している音楽データD1を的確に判別し、当該音楽データD1に基づく音楽の特徴を再び無駄に解析することを回避している。
因みに解析部19は、解析対象の1個の音楽データD1が破損している等して音楽の特徴を解析し得ないときには、その1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析を中断する(すなわち、周波数解析処理及び特徴数値化処理を中断する)。そして解析部19は、データ記憶部13上で、音楽の特徴の解析を中断した音楽データD1に対応する解析フラグの設定内容(すなわち、未解析を示す)を、解析失敗を示すように変更する。これにより解析部19は、この後、再び解析処理を開始したときには解析フラグの設定内容により、正常に音楽の特徴を解析し得なかった音楽データD1を的確に判別し、当該音楽データD1に基づく音楽の特徴を再び解析しようとすることを回避している。
このようにして解析部19は、データ記憶部13に記憶されている音楽データD1に基づく音楽の特徴を順次解析しながら、上述したように登録部20と連携して当該音楽の特徴を解析した音楽データD1に対する閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理を実行する。その結果、データ記憶部13に記憶されている全ての音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析が終了すると共に、登録部20による閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理も終了すると、解析処理を終了する。そして解析部19は、装置本体のスタンバイ状態で実行していた解析処理が終了したときには、当該装置本体を電源オフ状態に移行させる。また解析部19は、電源オン状態でも装置本体の処理負荷が低い状態で実行していた解析処理が終了したときには、例えば表示処理部17及び表示部18を順次介してユーザに対し解析処理の終了を通知すると共に、装置本体に対しその処理負荷の低い状態でユーザ操作を待ち受けさせる。
ところで解析部19は、解析処理の実行中には、定期的に装置本体全体(自己や登録部20を含む)が正常動作しているかを監視している。そして解析部19は、解析処理の実行中に装置本体において動作異常が発生すると、解析処理を一旦中断して、装置本体を再起動させるようなフェイルセーフ機能を実行する。これにより解析部19は、例えば音楽データD1の解析処理や登録部20による閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理が暴走して音楽データD1に基づく音楽の特徴を誤って解析し、また登録部20において音楽データD1を誤ってプレイリストPLに登録することを回避している。
因みに解析部19は、解析処理を中断したときに、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析も中断していると、当該音楽の特徴の解析を中断した音楽データD1に対応する解析フラグの設定内容(すなわち、未解析を示す)を何ら変更しないようにする。これにより解析部19は、装置本体の動作異常で音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析を中断した場合には、この後、装置本体を再起動させて解析処理を再開したときに解析フラグの設定内容に従い、その解析を中断していた音楽データD1に基づく音楽の特徴を改めて解析し得るようにしている。
ここで実際上、再生装置10のデータ記憶部13には、ミドルウェアとして装置本体全体の制御をつかさどる制御モジュールと、音楽データD1に対する音楽の特徴の解析及びプレイリストPLへの登録を行うための解析モジュールと、データ記憶部13に記憶されている各種データや種々の情報を管理するための例えばデータベース管理システム(DBMS:Database Management System )でなる管理モジュールとが予め記憶されている。そして解析部19及び登録部20は、かかる制御モジュール及び解析モジュール並びに管理モジュールに従い、上述したように音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析し、当該特徴を解析した音楽の音楽データD1をプレイリストPLに登録する解析登録処理を実行している。
従って、以下には、図29を用いて解析部19及び登録部20が制御モジュール100及び解析モジュール101並びに管理モジュール102に従って実行する解析登録処理手順RT10について説明する。ただし、かかる解析登録処理手順RT10については、便宜上、制御モジュール100及び解析モジュール101並びに管理モジュール102をハードウェアの回路ブロックに見立てて説明する。
この場合、制御モジュール100は、装置本体の処理負荷が低い状態を検出すると、解析登録処理手順RT10を開始する。そして制御モジュール100は、かかる解析登録処理手順RT10を開始すると、ステップSP101において解析モジュール101に対し音楽データD1に基づく音楽の特徴に対する解析開始を要求する。従ってステップSP102において解析モジュール101は、制御モジュール100の要求に応じて、音楽データD1に基づく音楽の特徴に対する解析を開始すると共に、当該制御モジュール100に対し音楽の特徴の解析を開始したことを応答して、次のステップSP103に移る。
ステップSP103において解析モジュール101は、管理モジュール102に対し、データ記憶部13に記憶されている全ての音楽データD1の中から音楽の特徴が未解析の音楽データD1を検索するように要求する。これによりステップSP104において管理モジュール102は、解析モジュール101の要求に応じて、データ記憶部13に記憶されている解析フラグに基づき音楽の特徴が未解析の音楽データD1を検索する。また管理モジュール102は、音楽の特徴が未解析の音楽データD1に対する検索結果に応じて未解析音楽一覧を生成し、これを解析モジュール101に提供する。
これによりステップSP105において解析モジュール101は、管理モジュール102から取得した未解析音楽一覧に従い、管理モジュール102に対し音楽の特徴が未解析の複数の音楽データD1を要求する。その結果、解析モジュール101は、管理モジュール102によりデータ記憶部13から読み出された複数の音楽データD1を取得して、次のステップSP106に移る。ステップSP106において解析モジュール101は、1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析することにより特徴数値化情報SNを得て、次のステップSP107に移る。そしてステップSP107において解析モジュール101は、特徴数値化情報SNと第1乃至第3の登録条件テーブルRET1及びRET10とに基づいて、音楽データD1を音楽の特徴に応じて登録可能なプレイリストPL(すなわち、閾値利用プレイリストPL及びクラスタ利用プレイリストPLの両方)を判別し、その判別結果を管理モジュール102に通知する。
これによりステップSP108において管理モジュール102は、解析モジュール101からの通知に応じて、データ記憶部13上で音楽データD1をプレイリストPL(すなわち、閾値利用プレイリストPL及びクラスタ利用プレイリストPLの両方)に登録する。そして管理モジュール102は、その登録が終了すると、当該登録の終了を解析モジュール101に通知する。よってステップSP109において解析モジュール101は、管理モジュール102に対し、音楽の特徴の解析及びプレイリストPLへの登録の終了した音楽データD1に対応する解析フラグの設定内容を変更するように要求する。従ってステップSP110において管理モジュール102は、解析モジュール101からの要求に応じて、データ記憶部13上で、このとき音楽の特徴の解析及びプレイリストPLへの登録の終了した音楽データD1に対応する解析フラグの設定内容を未解析から解析済へと変更する。
ところで解析フラグの設定内容を変更すると、ステップSP111において解析モジュール101は、上述したステップSP105において管理モジュール102から1度の要求で取得した複数の音楽データD1全てについて音楽の特徴の解析が終了したか否かを判別する。このステップSP111において否定結果が得られると、このことは管理モジュール102から取得した複数の音楽データD1の中に、未だ音楽の特徴を解析し終えてはいないものがあることを表している。従って解析モジュール101は、かかる否定結果を得ると、ステップSP106に戻り、再び1個の音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析する。このようにして解析モジュール101は、管理モジュール102から1度の要求で取得した複数の音楽データD1全てについて音楽の特徴を解析し、プレイリストPLへ登録し終えるまでは、管理モジュール102と共にステップSP106乃至ステップSP111の処理を循環的に繰り返し実行する。
そしてステップSP111において肯定結果が得られると、このことは管理モジュール102から1度の要求で取得した複数の音楽データD1全てについて音楽の特徴の解析が終了し、プレイリストPLへの登録も終了したことを表している。従って解析モジュール101は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP112に移る。そしてステップSP112において解析モジュール101は、管理モジュール102から音楽の特徴が未解析の音楽データD1全てを取得したか否かを判別する。このステップSP112において否定結果が得られると、このことは、管理モジュール102から音楽の特徴が未解析の複数の音楽データD1を分割して取得しており、未だ音楽の特徴が未解析の音楽データD1全てを取得し終えてはいないことを表している。従って解析モジュール101は、かかる否定結果を得ると、ステップSP105に戻り、再び管理モジュール102に対し音楽の特徴が未解析の複数の音楽データD1を要求する。このようにして解析モジュール101は、未解析音楽一覧に従い管理モジュール102から音楽の特徴が未解析の音楽データD1全てを取得して音楽の特徴を解析し、プレイリストPLへ登録し終えるまでは、管理モジュール102と共にステップSP105乃至ステップSP112の処理を循環的に繰り返し実行する。
そしてステップSP112において肯定結果が得られると、このことは未解析音楽一覧に従い管理モジュール102から音楽の特徴が未解析の全ての音楽データD1を取得し、また当該全ての音楽データD1に対する音楽の特徴の解析とプレイリストPLへの登録とが終了したことを表している。従って解析モジュール101は、かかる肯定結果を得ると、次のステップSP113に移る。そしてステップSP113において解析モジュール101は、音楽データD1に対する音楽の特徴の解析とプレイリストPLへの登録とが全て終了したことを制御モジュール100に通知する。これによりステップSP114において制御モジュール100は、解析モジュール101からの通知に応じて、このときスタンバイ状態であると、装置本体を電源オフ状態にする。また制御モジュール100は、このとき再生部11がアイドル状態であると、ユーザに対し音楽データD1に対する解析の終了を通知する。そして制御モジュール100は、解析モジュール101及び管理モジュール102と共に、かかる解析登録処理手順RT10を全て終了する。
因みに制御モジュール100は、解析登録処理手順RT10のステップSP103からステップSP113の処理が実行されている間(すなわち、図29において破線で示す範囲の処理)、定期的に解析モジュール101に対し正常に機能しているか否かを問い合わせる正常機能応答要求を与える。そして解析モジュール101は、制御モジュール100から正常機能応答要求が与えられる毎に、自己や管理モジュール102が正常に機能していると、正常機能確認応答を返す。このようにして制御モジュール100は、定期的に装置本体全体(解析部19や登録部20を含む)が正常動作しているかを監視している。
なお第1の実施の形態の場合、上述した複数の閾値利用プレイリストPLは、それぞれ1つのチャンネルに割り当てられている。このため再生装置10では、ユーザによりチャンネルを選択させるようにして、これら閾値利用プレイリストPLも選択させることができる。
また上述したクラスタ利用プレイリストPLは、例えば朝、昼、夕方、夜、深夜のように時間帯をテーマにした5種類のものである。このため登録部20は、朝の時間帯をテーマにしたクラスタ利用プレイリスト(以下、これを朝用プレイリストと呼ぶ)PLに対しては、朝の時間帯をイメージさせる音楽データD1を登録する。また登録部20は、昼の時間帯をテーマにしたクラスタ利用プレイリスト(以下、これを昼用プレイリストと呼ぶ)PLに対しては、昼の時間帯をイメージさせる音楽データD1を登録する。さらに登録部20は、夕方の時間帯をテーマにしたクラスタ利用プレイリスト(以下、これを夕方用プレイリストと呼ぶ)PLに対しては、夕方の時間帯をイメージさせる音楽データD1を登録する。さらに登録部20は、夜の時間帯をテーマにしたクラスタ利用プレイリスト(以下、これを夜用プレイリストと呼ぶ)PLに対しては、夜の時間帯をイメージさせる音楽データD1を登録する。さらにまた登録部20は、深夜の時間帯をテーマにしたクラスタ利用プレイリスト(以下、これを深夜用プレイリストと呼ぶ)PLに対しては、深夜の時間帯をイメージさせる音楽データD1を登録する。
そして再生装置10では、これら朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL及び深夜用プレイリストPLに対し朝、昼、夕方、夜及び深夜を分類する時間帯(例えば、朝は5時から10時59分59秒まで、昼は11時から15時59分59秒まで、夕方は16時から18時59分59秒まで、夜は19時から20時59分59秒まで、深夜は21時から4時59分59秒までのような時間帯であり、以下、これらを分類時間帯と呼ぶ)をそれぞれ示す時間帯情報を対応付けている。また再生装置10は、これら5種類の朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL及び深夜用プレイリストPLを、1つのチャンネル(以下、これを時間帯チャンネルと呼ぶ)に対応付けている。この状態で再生部11は、リスト利用再生機能の実行時に、ユーザにより、時間帯チャンネルが選択されると、その時点の時刻が含まれる分類時間帯を検出し、当該検出した分類時間帯に対応する1つの朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLを時間帯チャンネルに割り当てる。これにより再生部11は、その時間帯チャンネルに割り当てた1つの朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLに従って音楽データD1を再生し、かくしてユーザに対し音楽を試聴又は聴取させる。
ところで再生部11は、ユーザにより時間帯チャンネルが選択されている間は、その時間帯チャンネルに割り当てた1つの朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLに従い音楽データD1の再生を開始する毎に、現在の時刻と、当該現在の時刻が含まれる分類時間帯を検出する。そして再生部11は、音楽データD1の再生を開始する毎に検出する分類時間帯が変化しない間は、時間帯チャンネルに対する朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLの割り当てを変更せずに、そのまま音楽データD1の再生に利用する。
また再生部11は、音楽データD1の再生を開始する毎に検出する分類時間帯が変化したときには、その時点まで時間帯チャンネルに割り当てていた朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLに替えて、変化後の分類時間帯に対応する1つの朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLを割り当てる。これにより再生部11は、その時間帯チャンネルに対し新たに割り当てた1つの朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL又は深夜用プレイリストPLに従って音楽データD1を再生し、かくしてユーザに対し音楽を試聴又は聴取させる。
このようにして再生部11は、リスト利用再生機能の実行中に時間帯チャンネルが選択されている間は、音楽データD1の再生を開始する時点の分類時間帯に応じて、当該時間帯チャンネルに対し朝用プレイリストPL1、昼用プレイリストPL1、夕方用プレイリストPL1、夜用プレイリストPL1及び深夜用プレイリストPL1の何れか1つを適宜切り替えて割り当てている。そして登録部20は、上述したようにデータ記憶部13に記憶された全ての音楽データD1の中で、解析部19により特徴の解析された音楽データD1を、朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL及び深夜用プレイリストPLの何れか1つに必ず登録している。従って再生装置10では、例えば時間帯チャンネルが1日中選択されていると、分類時間帯の変化に応じて朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL及び深夜用プレイリストPLを自動的に順次切り替えて音楽データD1の再生に利用することにより、解析部19により特徴の解析された全ての音楽データD1に基づく音楽を試聴又は聴取させることができる。
また第1の実施の形態の場合、解析部19の内部には、周波数解析処理を実行する周波数解析回路と、特徴数値化処理を実行する特徴数値化回路とが設けられている。そして解析部19は、内部のメモリから1個の音楽データD1を読み出して周波数解析回路により、その音楽データD1に対する周波数解析処理を実行した後、特徴数値化回路により、当該1個の音楽データD1に対する特徴数値化処理を実行する。ただし解析部19は、特徴数値化回路により1個の音楽データD1に対する特徴数値化処理を実行している間は、メモリから新たに1個の音楽データD1を読み出して周波数解析回路により当該新たな1個の音楽データD1に対する周波数解析処理を実行する。このようにして解析部19は、解析処理の実行中は、周波数解析回路と特徴数値化回路とを同時並行で動作させることにより、音楽の特徴が未解析の音楽データD1に対する当該音楽の特徴の解析を効率良く実行している。
さらに第1の実施の形態の場合、再生装置10は、装置本体が電源オン状態の間は、例えば装置筐体の正面に設けられた青色のイルミネーションランプを点灯させることにより、ユーザに対し電源がオン状態であることを通知し得るようにしている。また再生装置10は、装置本体がスタンバイ状態に移行して音楽データD1に基づく音楽の特徴が解析されている間は、青色のイルミネーションランプを比較的ゆっくりと明滅させることにより、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽の特徴が解析処理されていることを通知し得るようにしている。そして再生装置10は、スタンバイ状態において特徴が未解析の全ての音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析が終了して、電源オフ状態に移行すると、青色のイルミネーションランプを消灯させることにより、ユーザに対し装置本体が電源オフ状態であることを通知し得るようにしている。
(1−3)動作及び効果
以上の構成において、再生装置10は、リスト記憶部16に対し複数の閾値利用プレイリストPLを記憶している。また再生装置10は、テーブル記憶部21に対し音楽データD1を音楽の特徴に応じて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルRET1を記憶している。さらに再生装置10は、メディアから読み出した音楽データD1や外部装置15からダウンロードした音楽データD1をデータ記憶部13に記憶する。
以上の構成において、再生装置10は、リスト記憶部16に対し複数の閾値利用プレイリストPLを記憶している。また再生装置10は、テーブル記憶部21に対し音楽データD1を音楽の特徴に応じて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルRET1を記憶している。さらに再生装置10は、メディアから読み出した音楽データD1や外部装置15からダウンロードした音楽データD1をデータ記憶部13に記憶する。
そして再生装置10は、閾値利用登録処理を開始すると、第1段階処理において、データ記憶部13に記憶した音楽データD1を音楽の特徴と第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて、複数の閾値利用プレイリストPLに登録するようにする。その結果、再生装置10は、音楽データD1を音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLに登録し得ると、第1段階処理と共に閾値利用登録処理を終了する。これに対して再生装置10は、第1段階処理で音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないときには、引き続き第2段階処理において当該音楽データD1を音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて、その音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLに登録して、第2段階処理と共に閾値利用登録処理を終了する。
従って再生装置10は、閾値利用登録処理の第1段階処理において、音楽の特徴と第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて音楽データD1を何れの閾値利用プレイリストPLへ登録し得ない場合でも、当該音楽の特徴と共に、第1の登録条件テーブルRET1とは登録条件の異なる第2の登録条件テーブルを用いて、その音楽データD1を複数の閾値利用プレイリストPLのうち音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLにほぼ確実に登録することができる。
以上の構成によれば、再生装置10は、リスト記憶部16に対し音楽データD1を登録可能な複数種類の閾値利用プレイリストPLを記憶すると共に、テーブル記憶部21に対し音楽データD1を音楽の特徴に応じて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルRET1を記憶しておく。そして再生装置10は、登録部20により、音楽データD1を音楽の特徴と第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するようにして、その音楽データD1を第1の登録条件テーブルRET1に従い何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得ないと、音楽データD1を音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて何れかの閾値利用プレイリストPLに登録するようにした。これにより再生装置10は、音楽の特徴と第1の登録条件テーブルRET1とに基づいて音楽データD1を閾値利用プレイリストPLに登録し得ない場合でも、当該音楽の特徴と第2の登録条件テーブルとに基づいて、その音楽データD1を何れかの閾値利用プレイリストPLにほぼ確実に登録することができる。よって再生装置10は、音楽データD1を音楽の特徴に応じた閾値利用プレイリストPLに登録するようにして当該音楽データD1を音楽の特徴に応じてほぼ的確に分類することができる。
また再生装置10は、登録部20が一方の第2段階処理を実行するように構成されている場合、テーブル記憶部21に対し第2の登録条件テーブルとして、複数の閾値利用プレイリストPLにそれぞれ対応付けられたクラスタを用いる第1のクラスタ利用登録条件を示すクラスタ利用登録条件テーブルRET2を記憶している。従って再生装置10は、かかる構成で登録部20により閾値利用登録処理において第2段階処理を実行した場合、音楽データD1に基づく音楽の特徴とクラスタ利用登録条件テーブルRET2とに基づいて、当該音楽データD1の属するクラスタを判別し、その判別したクラスタに対応付けられている何れかの閾値利用プレイリストPLに対し当該音楽データD1を登録するような簡易な処理で、当該音楽データD1を音楽の特徴に応じた閾値利用プレイリストPLに確実に登録することができる。
さらに再生装置10は、登録部20が他方の第2段階処理を実行するように構成されている場合、テーブル記憶部21に対し第2の登録条件テーブルとして、第1の登録条件テーブルRET1が示す第1の閾値利用登録条件の閾値を僅かずつ変更して、特徴値に対する適合範囲を徐々に広げた2種類の第2及び第3の閾値利用登録条件を示す第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4を記憶している。そして再生装置10は、かかる構成で登録部20により閾値利用登録処理において第2段階処理を実行した場合、音楽データD1に基づく音楽の特徴と共に、第1の閾値利用登録条件に比べて特徴値に対する適合範囲を徐々に広げた第2及び第3の閾値利用登録条件を示す第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4を段階的に用いて、当該音楽データD1を音楽の特徴に応じた閾値利用プレイリストPLに登録するようにした。従って再生装置10は、第1段階処理で何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得なかった音楽データD1を、音楽の特徴の極力似ている他の音楽の音楽データD1が登録される閾値利用プレイリストPLへほぼ確実に登録することができる。
さらに再生装置10は、装置本体の処理負荷が低い状態を検出すると、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析し、その解析した音楽の特徴をもとに音楽データD1をプレイリストPLに登録しておくことで、音楽データD1の再生時に、当該音楽データD1に対する音楽の特徴の解析処理及びプレイリストPLへの閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理により処理負荷が著しく高くなることを回避することができる。よって再生装置10は、音楽データD1の再生時に安定して動作することができる。
実際に再生装置10は、装置本体が電源オフ操作されスタンバイ状態に移行したことで当該装置本体の処理負荷が低い状態を検出したときや、再生部11の処理負荷が一定以下のアイドル状態になり一定時間ユーザによって何ら操作が行われずにスタンバイ状態に移行したことで装置本体の処理負荷が低い状態を検出したときに、音楽データD1に基づく音楽の特徴に対する解析を開始して、当該音楽の特徴を解析した音楽データD1をプレイリストPLに登録するようにした。従って再生装置10は、ユーザの装置本体に対する使用を何ら妨げることなく、音楽データD1に対する音楽の特徴の解析やプレイリストPLへの登録を実行することができる。よって再生装置10は、ユーザに対し音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析やプレイリストPLへの登録を何ら気にさせず、当該ユーザが装置本体を使用するときには、すでにプレイリストPLを更新しておくことができる。
また再生装置10は、装置本体がスタンバイ状態に移行ときだけではなく、データ記憶部13に対し音楽の特徴が未解析の音楽データD1がある程度以上記憶されたとき、その旨をユーザに告知し、その結果、ユーザによって解析実行操作が行われても、これに応じて処理負荷が低い状態で音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析を開始して、当該音楽の特徴を解析した音楽データD1をプレイリストPLに登録するようにした。従って再生装置10は、ユーザにより音楽データD1に対する音楽の特徴の解析が要求されたときにも、これに迅速に対処することができ、かくして装置本体の使い勝手を向上させることができる。
さらに再生装置10は、音楽の特徴が未解析の音楽データD1を示す未解析音楽一覧を生成した場合、かかる未解析音楽一覧内の未解析音楽指定情報をユーザの選定した記憶日時のようなデータ属性情報DATに応じた順序に並べ替え、当該並べ替えた未解析音楽指定情報の順序で対応する音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析して、当該音楽の特徴を解析した音楽データD1をプレイリストPLに登録するようにした。従って再生装置10は、例えば録音して間もない音楽データD1やユーザ所望のアーティストの音楽データD1のように、ユーザの要求する音楽データD1を優先的にプレイリストPLに登録することができる。
さらに再生装置10は、データ記憶部13に対し音楽の特徴が未解析の音楽データD1がある程度以上記憶されたときには、その旨をユーザに告知するようにした。従って再生装置10は、ユーザに対し、データ記憶部13に記憶した音楽データD1を音楽の特徴を解析してプレイリストPLに登録するように促すことができる。よって再生装置10は、データ記憶部13に記憶した音楽の特徴が未解析の音楽データD1がそのまま何時までも音楽の特徴を解析せず、プレイリストPLへ登録もせずに残ることを極力回避することができる。
(1−4)他の実施の形態
なお上述した第1の実施の形態においては、登録部20が他方の第2段階処理を実行する際に、2種類の第2及び第3の閾値利用登録条件を示す第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4を段階的に利用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1段階処理で何れの閾値利用プレイリストPLに対しても登録し得なかった1個の音楽データD1を第2段階処理で音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLへ登録することができれば、1種類又は3種類以上の閾値利用登録条件を示す1又は3個以上の閾値利用登録条件テーブルを利用するようにしても良い。そして再生装置10では、第2段階処理において3種類以上の閾値利用登録条件を利用する場合、かかる3種類以上の閾値利用登録条件の閾値が僅かずつ異なる値に変更され、第1の閾値利用登録条件の閾値に値が近いものから順に用いると、第1段階処理で何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得なかった1個の音楽データD1を、特徴の極力似ている音楽の音楽データD1が登録される閾値利用プレイリストPLへ登録することができる。
なお上述した第1の実施の形態においては、登録部20が他方の第2段階処理を実行する際に、2種類の第2及び第3の閾値利用登録条件を示す第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4を段階的に利用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1段階処理で何れの閾値利用プレイリストPLに対しても登録し得なかった1個の音楽データD1を第2段階処理で音楽の特徴に応じた何れかの閾値利用プレイリストPLへ登録することができれば、1種類又は3種類以上の閾値利用登録条件を示す1又は3個以上の閾値利用登録条件テーブルを利用するようにしても良い。そして再生装置10では、第2段階処理において3種類以上の閾値利用登録条件を利用する場合、かかる3種類以上の閾値利用登録条件の閾値が僅かずつ異なる値に変更され、第1の閾値利用登録条件の閾値に値が近いものから順に用いると、第1段階処理で何れの閾値利用プレイリストPLへも登録し得なかった1個の音楽データD1を、特徴の極力似ている音楽の音楽データD1が登録される閾値利用プレイリストPLへ登録することができる。
また上述した第1の実施の形態においては、再生装置10において音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析結果を外部から取得するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、音楽データD1を閾値利用プレイリストPLに登録する閾値利用登録処理の第2段階処理で、第2の登録条件テーブルとしてクラスタ利用登録条件テーブルRET2と、第1及び第2閾値利用登録条件テーブルRET3及びRET4との何れか一方を利用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、閾値利用登録処理の第2段階処理において、第2の登録条件テーブルとしてクラスタ利用登録条件テーブルRET2と、閾値利用登録条件テーブルとを併用して利用するようにしても良い。そして、かかる構成の場合、再生装置10では、閾値利用登録処理の第2段階処理において、まず第1の閾値利用登録条件に比べて特徴値に対する適合範囲を広げた閾値利用登録条件を示す1又は複数の閾値利用登録条件テーブルを段階的に利用するものの、かかる閾値利用登録条件テーブルを利用しても、音楽データD1を音楽の特徴に応じた閾値利用プレイリストPLに登録し得ないときにクラスタ利用登録条件テーブルRET2を利用するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、録音やダウンロードによりデータ記憶部13に記憶した音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、装置本体のスタンバイ状態(すなわち、処理負荷が低い状態)においてメディアから音楽データD1を読み出して録音するようなときに、当該音楽データD1を録音しながら音楽の特徴を解析してプレイリストPLに登録するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、再生部11の処理負荷が一定以下のアイドル状態になり一定時間ユーザによって何ら操作が行われずにスタンバイ状態に移行したことで装置本体の処理負荷が低い状態を検出したときに、音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析を開始して、当該音楽の特徴を解析した音楽データD1をプレイリストPLに登録するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、再生部11の処理負荷が一定以下のアイドル状態になり装置本体の処理負荷が低い状態を検出したときに、スタンバイ状態に移行せずに音楽データD1に基づく音楽の特徴の解析を開始して、当該音楽の特徴を解析した音楽データD1をプレイリストPLに登録するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析したときに当該音楽データD1に対する閾値利用登録処理及びクラスタ利用登録処理を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽データD1に基づく音楽の特徴を解析したときに当該音楽データD1に対する閾値利用登録処理のみを実行するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、データ記憶部13に記憶されている全ての音楽データD1の中で音楽の特徴が未解析の音楽データD1が所定の割合以上存在していることを検出すると、その旨をユーザに告知するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ記憶部13に対し音楽の特徴が未解析の音楽データD1が1個でも記憶されていたら、その旨をユーザに告知するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、所定数のクラスタ利用プレイリストPLとして、朝用プレイリストPL、昼用プレイリストPL、夕方用プレイリストPL、夜用プレイリストPL及び深夜用プレイリストPLを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定数のクラスタ利用プレイリストPLとして、リビング、寝室、会社、電車の中等のように装置の使用場所をテーマに決定したプレイリストPLを適用するようにしても良い。
(2)第2の実施の形態
図30は、第2の実施の形態による再生装置300のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を示す。かかる再生装置300は、当該再生装置300の筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作ボタンでなる操作入力部301がユーザによって操作されると、当該操作入力部301でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部302に送出する。入力処理部302は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス303を介して中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit )304に送出する。
図30は、第2の実施の形態による再生装置300のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を示す。かかる再生装置300は、当該再生装置300の筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作ボタンでなる操作入力部301がユーザによって操作されると、当該操作入力部301でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部302に送出する。入力処理部302は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス303を介して中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit )304に送出する。
中央処理ユニット304は、ROM(Read Only Memory)305又はハードディスクドライブ306に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムをバス303を介してRAM(Random Access Memory)307に読み出す。そして中央処理ユニット304は、RAM307上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部302から与えられる操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット304は、通信処理部308及びネットワークインタフェース309を順次介してネットワークNTに接続し、当該ネットワークNT上の音楽提供サーバ310にアクセスすることができる。この場合、音楽提供サーバ310は、所定フォーマットの多数の音楽データを蓄積している。
従って中央処理ユニット304は、ユーザにより操作入力部301を介して、所望の音楽データをダウンロード要求するための操作入力信号が入力されると、これに応じて音楽提供サーバ310にアクセスし所望の音楽データをダウンロード要求する。その結果、中央処理ユニット304は、音楽提供サーバ310から返信される所望の音楽データをネットワークインタフェース309及び通信処理部308を順次介してダウンロードする。これにより中央処理ユニット304は、かかる音楽データをハードディスクドライブ306に送出してハードディスクに記憶する。
また中央処理ユニット304は、ユーザにより操作入力部301を介して、CD等のメディアに記録された音楽データを録音するための操作入力信号が入力されると、メディアドライブ311によりメディアから音楽データを読み出すと共に、当該読み出した音楽データを、例えばDSP(Digital Signal Processor)構成のデータ処理回路312に送出する。データ処理回路312は、メディアドライブ311から与えられた音楽データを圧縮符号化してハードディスクドライブ306に送出しハードディスクに記憶する。
そして中央処理ユニット304は、ユーザにより操作入力部301を介してハードディスクドライブ306内の音楽データが指定され、かつ当該指定された音楽データを再生要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ306から、当該指定された音楽データを読み出してデータ処理回路312に送出する。データ処理回路312は、この際、音楽データを復号した後、デジタルアナログ変換や増幅等の音声処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ313に送出する。このようにして中央処理ユニット304は、スピーカ313から音楽信号に基づく音楽を出力してユーザに聴かせることができる。
さらにハードディスクドライブ306は、ハードディスクに対し複数種類のプレイリストを記憶している。そして中央処理ユニット304は、ユーザにより操作部301を介して、音楽データの再生に利用するプレイリストが指定され、かつそのプレイリストに従い音楽データを再生するように要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ306から当該指定されたプレイリストを読み出す。また中央処理ユニット304は、そのプレイリストに従いこれに登録されている複数の音楽データを順次ハードディスクドライブ306から読み出してデータ処理回路312に送出する。従ってデータ処理回路312は、この際、中央処理ユニット304から音楽データが与えられる毎に当該音楽データを復号した後、デジタルアナログ変換や増幅等の音声処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ313に送出する。このようにして中央処理ユニット304は、スピーカ313から音楽信号に基づく音楽を順次出力するようにしてユーザに対し複数の音楽を連続的に聴かせることができる。
さらに中央処理ユニット304は、各種プログラムの実行結果(例えば、音楽データの取得、録音及び再生等)に応じた表示用データを生成して表示処理部314に送出する。表示処理部314は、中央処理ユニット304から与えられた表示用データに基づく画面をディスプレイ315に表示する。このようにして中央処理ユニット304は、ディスプレイ315を介して、音楽データの取得、録音及び再生等に関する各種画面をユーザに視認させることができる。
ところで再生装置300は、上述したように基本的には中央処理ユニット304がROM305又はハードディスクドライブ306に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に各ハードウェアを制御している。このため再生装置300では、図2について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成の再生装置10の機能に応じて、ROM305又はハードディスクドライブ306に記憶させる各種プログラムを、上述した制御モジュール100(図29)及び解析モジュール101(図29)並びに管理モジュール102(図29)のように適宜選定することにより、中央処理ユニット304を上述の解析部19(図2)及び登録部20(図2)と同様に機能させることができる。また再生装置300では、メディアドライブ311及びデータ処理回路312並びにスピーカ313を、上述の再生部11(図2)と同様に機能させることができると共に、操作入力部301及び入力処理部302を、上述の操作部12(図2)と同様に機能させることができる。さらに再生装置300では、ハードディスクドライブ306を、上述のデータ記憶部13(図2)及びリスト記憶部16(図2)並びにテーブル記憶部21(図2)と同様に機能させることができると共に、通信処理部308及びネットワークインタフェース309を、上述の通信部14(図2)と同様に機能させることができる。
さらに再生装置300では、表示処理部314を、上述の表示処理部17(図2)と同様に機能させることができる。そして、ディスプレイ315は、上述の表示部18(図2)に対応する。また音楽提供サーバ310は、上述の外部装置15(図2)に対応する。従って再生装置300は、再生装置10の機能に応じて、ROM305又はハードディスクドライブ306に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該再生装置10と同様の上述した処理を実行することができ、かくして上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
ところで再生装置300は、ROM305又はハードディスクドライブ306に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、中央処理ユニット304を解析部19内の特徴数値化回路と同様に機能させると共に、データ処理回路312を解析部19内の周波数解析回路と同様に機能させることができる。従って再生装置300は、図2について上述した再生装置10の場合と同様に、中央処理ユニット304及びデータ処理回路312を連携させて音楽データに基づく音楽の特徴の解析を効率良く実行させることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明によるデータ登録装置を、図1乃至図30について上述した再生装置1、10及び300に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )等の情報処理装置、また携帯型音楽再生装置、据置型音楽再生装置等の再生装置、さらにDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやハードディスクレコーダ等の記録再生装置等のように、この他種々の構成のデータ登録装置に広く適用することができる。
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明によるデータ登録装置を、図1乃至図30について上述した再生装置1、10及び300に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )等の情報処理装置、また携帯型音楽再生装置、据置型音楽再生装置等の再生装置、さらにDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやハードディスクレコーダ等の記録再生装置等のように、この他種々の構成のデータ登録装置に広く適用することができる。
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、リスト記憶部に記憶する、音楽データを登録可能な複数種類のリストとして、図1乃至図30について上述したようにプレイリストPLを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽データD1を登録して機器間での転送に用いる転送リスト等のように、この他種々のリストを広く適用することができる。
本発明は、プレイリストに従い音楽データを再生可能な音楽再生装置等のデータ登録装置に利用することができる。
1、10、300……再生装置、2、16……リスト記憶部、3、21……テーブル記憶部、4、20……登録部、13……データ記憶部、19……解析部、304……中央処理ユニット、306……ハードディスクドライブ、311……メディアドライブ、312……データ処理回路、D1……音楽データ、PL……プレイリスト、RET1……第1の登録条件テーブル、RET2……クラスタ利用登録条件テーブル、RET3……第1閾値利用登録条件テーブル、RET4……第2閾値利用登録条件テーブル、RT8……第1の二段階登録処理手順、RT9……第2の二段階登録処理手順、RT10……解析登録処理手順、SN……特徴数値化情報。
Claims (13)
- 音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶するリスト記憶部と、
上記音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶するテーブル記憶部と、
上記音楽データを上記特徴と上記第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、上記音楽データを上記第1の登録条件テーブルに従い何れの上記リストへも登録し得ないと、上記音楽データを上記特徴と上記第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録する登録部と
を具えることを特徴とするデータ登録装置。 - 上記テーブル記憶部は、
上記特徴に対する所定の適合範囲を示す上記第1の登録条件テーブルを記憶すると共に、上記音楽データを上記特徴に応じて分類するための複数種類のクラスタと、当該複数種類のクラスタにそれぞれ対応付けられた上記リストとを示す上記第2の登録条件テーブルを記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。 - 上記テーブル記憶部は、
上記特徴に対する所定の適合範囲を示す上記第1の登録条件テーブルを記憶すると共に、上記特徴に対し、上記第1の登録条件テーブルが示す上記所定の適合範囲よりも広い適合範囲を示す上記第2の登録条件テーブルを記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。 - 上記音楽データを記憶するデータ記憶部
を具え、
上記登録部は、
上記データ記憶部に上記音楽データが記憶されると、当該音楽データを、複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。 - 装置本体の処理負荷が低い状態を検出すると、上記データ記憶部に記憶された、上記特徴が未解析の上記音楽データに基づく音楽の上記特徴を解析する解析部
を具え、
上記登録部は、
上記解析部により上記特徴が解析された上記音楽データを、複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録する
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ登録装置。 - 上記解析部は、
上記装置本体の上記処理負荷の低い状態としてのスタンバイ状態を検出すると、上記特徴が未解析の上記音楽データに基づく音楽の上記特徴を解析する
ことを特徴とする請求項5に記載のデータ登録装置。 - 上記解析部は、
上記再生部が再生機能を停止させたアイドル状態を一定時間継続したことで上記装置本体が上記スタンバイ状態に移行したことを検出すると、上記特徴が未解析の上記音楽データに基づく音楽の上記特徴を解析する
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ登録装置。 - 上記解析部は、
上記装置本体に対し一定時間操作がないことで当該装置本体が上記スタンバイ状態に移行したことを検出すると、上記特徴が未解析の上記音楽データに基づく音楽の上記特徴を解析する
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ登録装置。 - 上記解析部は、
上記データ記憶部に記憶された上記特徴が未解析の複数の上記音楽データを、当該音楽データの属性情報に応じた順序で並べて、当該並びの順序で上記音楽データに基づく音楽の上記特徴を解析する
ことを特徴とする請求項5に記載のデータ登録装置。 - 上記解析部は、
上記装置本体への電源オフ操作に応じて上記処理負荷の低い状態を検出して、上記特徴が未解析の上記音楽データに基づく音楽の上記特徴の解析を開始し、上記特徴が未解析の全ての上記音楽データに基づく音楽の上記特徴の解析が終了すると、上記装置本体の電源をオフする
ことを特徴とする請求項5に記載のデータ登録装置。 - 上記解析部は、
上記データ記憶部に上記特徴が未解析の上記音楽データが記憶されている場合、当該特徴が未解析の上記音楽データが存在することを告知する
ことを特徴とする請求項5に記載のデータ登録装置。 - 音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶するリスト記憶部と、上記音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶するテーブル記憶部とを有するデータ登録装置のデータ登録方法であって、
上記音楽データを上記特徴と上記第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、上記音楽データを上記第1の登録条件テーブルに従い何れの上記リストへも登録し得ないと、上記音楽データを上記特徴と上記第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録する登録ステップ
を具えることを特徴とするデータ登録方法。 - 音楽データを登録可能な複数種類のリストを記憶するリスト記憶部と、上記音楽データを、当該音楽データに基づく音楽の特徴に応じて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録するためのそれぞれ異なる登録条件を示す第1及び第2の登録条件テーブルを記憶するテーブル記憶部とを有するコンピュータに対し、
上記音楽データを上記特徴と上記第1の登録条件テーブルとに基づいて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録するようにして、上記音楽データを上記第1の登録条件テーブルに従い何れの上記リストへも登録し得ないと、上記音楽データを上記特徴と上記第2の登録条件テーブルとに基づいて複数種類の上記リストのうち何れかの当該リストに登録する登録ステップ
を実行させるためのデータ登録プログラム。
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