JP2004005832A - データ再生装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
データ再生装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】利用者が所望する再生条件とこの再生条件で再生させる音楽データを、キー入力装置3の入力操作にて入力し、再生条件設定手段21で再生条件情報として設定してリストデータ作成手段22でリストデータを作成する。利用者による再生要求指令の入力操作にて、内蔵時計11で計測する時刻データおよび利用者にて入力された再生状態情報に基づいて、ハードディスク2aを検索して該当するリストデータを選出し、音楽データを順次読み取って再生処理し、音として出力して再生させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録されるデータの再生順序を指定するリストデータに基づいてデータを再生処理するデータ再生装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、データ再生装置として、例えば磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体に記録された音楽データを再生する構成が知られている。このデータ再生装置は、記録媒体にデータとともにデータの再生順番を指定するリストデータに基づいて順次データを再生処理する。
【0003】
ところで、近年のデジタル技術の向上により、データを圧縮処理して限られた記録領域に多くのデータを記録できるデータ圧縮方法が開発されているとともに、記録媒体の記録領域が極めて大きい記録媒体も開発されている。このことから、近年では、記録媒体に多量のデータを記録することが可能となっている。このため、例えばデータとして音楽データを記録した場合、多量の音楽データを連続して鑑賞することは多大な時間となる。よって、音楽データを再生する際には、多量に記録されていても常に再生する順番が小さい音楽データが再生され、利用者は記録された音楽データを十分に鑑賞できない。
【0004】
また、記録された音楽データを無作為に再生させる処理方法が知られている。このことにより、再生する度に異なる音楽データが再生され、多量に記録された音楽データを効率よく鑑賞することが可能となる。しかしながら、例えば起床時にゆっくりとした曲調の音楽データが再生されたり、就寝時にテンポが速い曲調の音楽データが再生されたのでは、音楽を鑑賞するという目的を得られなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の再生装置では、特に記録媒体に多量にデータを記録した場合において、限られた時間内で全てのデータを有効的に再生することができない。また、無作為にデータを再生させたのでは、利用者が所望するデータの再生が得られない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、利用者が所望するデータを効率よく容易に再生できるデータ再生装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、記録媒体に複数記録されたデータの再生順序を指定するリストデータを読み取り、この読み取ったリストデータに基づいて前記記録媒体に複数記録されたデータを順次再生処理するデータ再生装置であって、前記記録媒体に記録された前記データおよび前記リストデータを読み取るデータ読取手段と、再生条件情報を設定する再生条件設定手段と、この再生条件設定手段にて設定された再生条件情報に基づいて前記データ読取手段にて読み取られるリストデータを選出するリストデータ選択手段と、このリストデータ選択手段にて選出されたリストデータに基づいて前記データ読取手段にて読み取るデータを再生処理するデータ処理手段と、を具備したことを特徴としたデータ再生装置である。
【0008】
この発明では、再生条件設定手段にて設定された再生条件情報に基づいて、データ読取手段にて記録媒体に複数記録されたリストデータを読み取る。そして、データ処理手段により、読み取ったリストデータで指定される再生順序に基づいてデータ読取手段にて記録媒体から読み取ったデータを再生するための処理をする。このことにより、利用者が所望する再生条件に対応する再生条件情報を設定し、この再生条件情報に基づいて対応するリストデータが選出されてデータが再生されるので、利用者の嗜好に対応したデータが再生されるとともに、利用者が所望するデータを再生させるための操作が容易となり、取扱性が向上する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、記録媒体に複数記録されたデータの再生順序を指定するリストデータを読み取り、この読み取ったリストデータに基づいて前記記録媒体に複数記録されたデータを順次再生処理するデータ再生装置であって、前記記録媒体に記録された前記データおよび前記リストデータを読み取るデータ読取手段と、再生条件情報を設定する再生条件設定手段と、この再生条件設定手段にて設定された再生条件情報に基づいて前記データ読取手段にて読み取られるリストデータを選出するリストデータ選択手段と、このリストデータ選択手段にて選出したリストデータに基づいて前記データ読取手段にて読み取られるデータの再生処理を実行させる旨の入力を促す報知をする報知手段と、を具備したことを特徴としたデータ再生装置である。
【0010】
この発明では、再生条件設定手段にて設定された再生条件情報に基づいて、データ読取手段にて記録媒体に複数記録されたリストデータを読み取る。そして、報知手段により、読み取ったリストデータで指定される再生順序に基づいてデータ読取手段にて記録媒体から読み取ったデータを再生するための処理を実行させる旨の入力を促す報知をする。このことにより、利用者が所望する再生条件に対応する再生条件情報を設定し、この再生条件情報に基づいて対応するリストデータが選出されてデータの再生処理の待機状態となり、その旨を報知するので、データの再生処理を実行させる旨の入力が実施されると、利用者が所望する再生条件でデータが再生処理され、利用者の嗜好に対応してデータが再生されるとともに、データの再生処理は利用者の入力で実施されるので、利用者にデータの再生処理を確認することとなり、より利用者の嗜好に対応したデータの再生が得られる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のデータ再生装置において、リストデータは、リストデータ選択手段にて再生条件情報との適合性を判断する固有の識別情報を有したことを特徴とする。
【0012】
この発明では、リストデータ選択手段にて再生条件情報との適合性を判断する固有の識別情報をリストデータに設ける。このことにより、利用者が所望するデータを再生するための処理が簡単な構成で容易となり、処理効率が向上する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ再生装置において、時刻を計時する計時手段を具備し、再生条件設定手段は、時刻情報を含む再生条件情報を設定可能で、リストデータ選択手段は、前記計時手段にて計時する時刻と同時刻となる時刻情報を含む再生条件情報に基づいてリストデータを選出することを特徴とする。
【0014】
この発明では、リストデータ選択手段により、計時手段にて計時する時刻と同時刻となる、再生条件設定手段にて設定された時刻情報を含む再生条件情報に基づいてリストデータを選出する。このことにより、利用者の所望するデータが時刻で区分されることとなり、より利用者の嗜好に対応したデータの再生が得られる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のデータ再生装置において、再生条件設定手段は、データの再生状況に関する再生状態情報を含む再生条件情報を設定入力可能であることを特徴とする。
【0016】
この発明では、再生条件設定手段は、再生条件情報としてデータの再生状況に関する再生状態情報を設定入力可能である。このことにより、利用者が所望する状況に応じたデータの再生が実施され、より利用者の嗜好に対応できる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ再生装置において、リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて選出される複数のリストデータのうち無作為に1つのリストデータを選出することを特徴とする。
【0018】
この発明では、リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて選出するリストデータが複数となる場合には無作為に1つのリストデータを選出する。このことにより、同様の再生条件情報が設定されても、同一のリストデータによるデータの再生処理が防止され、記録されたデータが有効的に再生処理されるとともに、利用者の再生されるデータの鑑賞性が向上する。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1および3ないし5のいずれかに記載のデータ再生装置において、リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて対応する複数のリストデータを選出し、データ処理手段は、前記リストデータ選択手段にて選出された複数のリストデータを順列として順次データを再生処理することを特徴とする。
【0020】
この発明では、リストデータ選択手段により再生条件情報に基づいて対応する複数のリストデータを選出した場合には、データ処理手段により、複数のリストデータを順列として順次読み取ってこれら複数のリストデータに指定された再生順序に基づいて順次データを再生処理する。このことにより、利用者の所望するデータがまとめて再生され、利用者の再生されるデータの鑑賞性が向上する。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載のデータ再生装置において、リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて複数のリストデータを選出した場合、再生条件設定手段にて設定される再生条件情報の変更または再生条件の追加修正を要求する報知をすることを特徴とする。
【0022】
この発明では、リストデータ選択手段により、再生条件情報に基づいて複数のリストデータが選出された場合には、再生条件情報の変更やさらなる再生条件の追加修正を要求する報知をする。このことにより、利用者が再生条件情報を変更または再生条件の追加修正をする処理をすることにより、リストデータが1つに絞られデータを検索して再生処理するための負荷が低減する。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1および3ないし8のいずれかに記載のデータ再生装置において、データ処理手段は、リストデータ選択手段にてリストデータを選出できない場合には記録媒体に記録された全てのデータを順次再生処理することを特徴とする。
【0024】
この発明では、リストデータ選択手段にてリストデータを選出できない場合には、データ処理手段により記録媒体に記録された全てのデータを順次再生処理する。このことにより、特に利用者の所望する再生条件がない場合にデータを再生する場合には、全てのデータが再生されるので、データの連続再生も可能で、鑑賞性が向上する。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載のデータ再生装置と、このデータ再生装置と送受信可能に接続され前記データ再生装置にて再生処理されるデータを再生する端末装置と、を具備したことを特徴としたデータ再生システムである。
【0026】
この発明では、利用者の嗜好に対応したデータが再生される請求項1ないし9のいずれかに記載のデータ再生装置で再生処理されるデータを、送受信可能に接続する端末装置で再生する。このことにより、大容量の記録媒体を備えることなく、再生処理されたデータを単に再生させればよく、データを再生する端末装置が容易に小型化するとともに、例えばネットワークの利用による利用の拡大が図れる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のデータ再生システムにおいて、端末装置は、データを再生する再生手段と、入力操作により再生条件設定手段にて設定される再生条件情報を入力する入力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
この発明では、データを再生する再生手段、および、再生条件設定手段にて設定される再生条件情報を入力操作により入力する入力手段とを端末装置に設ける。このことにより、端末装置で利用者が再生条件情報を入力することにより、利用者が所望する再生条件で、データ再生装置にて再生処理されたデータが再生され、利用者毎の端末装置にてそれぞれ利用者の所望のデータ再生が得られ、嗜好性が向上するとともに、利用の拡大が容易に得られる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の発明のデータ再生装置をデータ再生方法に展開したもので、記録媒体に複数記録されたデータを、前記記録媒体に複数記録され前記データの再生順序を指定するリストデータに基づいて再生処理するデータ再生方法であって、再生条件情報の設定を認識し、この認識した再生条件情報に基づいて、前記記録媒体に複数記録されるリストデータを選出し、この選出したリストデータに基づいて前記データを読み取って再生処理することを特徴とする。このことにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項2に記載の発明のデータ再生装置をデータ再生方法に展開したもので、記録媒体に複数記録されたデータを、前記記録媒体に複数記録され前記データの再生順序を指定するリストデータに基づいて再生処理するデータ再生方法であって、再生条件情報の設定を認識し、この認識した再生条件情報に基づいて前記記録媒体に複数記録されたリストデータを読み出し、この読み出したリストデータに基づいて前記記録媒体に記録されたデータを読み出して再生処理を実行させる旨の入力を促す報知をすることを特徴とする。このことにより、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0031】
請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載のデータ再生方法をコンピュータに実行させることを特徴としたデータ再生プログラムである。
【0032】
この発明では、例えば汎用のコンピュータを利用してコンピュータにインストールすることにより請求項12または13に記載のデータ再生方法をコンピュータに実行させることができ、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0033】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のデータ再生プログラムがコンピュータにて読取可能に記録されたことを特徴としたデータ再生プログラムを記録した記録媒体である。
【0034】
この発明では、請求項12または13に記載のデータ再生方法を実行させるための請求項14に記載のデータ再生プログラムを記録媒体に記録させるので、データ再生プログラムの取扱が容易で、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0035】
なお、請求項14に記載の発明および請求項15に記載の発明において、コンピュータは、1つに限らず、例えば複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成や、マイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態におけるデータ再生装置について、図面を参照して説明する。
【0037】
〔データ再生装置の構成〕
図1は、データ再生装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、ハードディスクに記録された音楽データのテーブル構造、そのプレイリストデータのデータ構造、および複数のリストデータのテーブル構造の関係を示す説明図である。図3は、ハードディスクの複数のリストデータを記録するテーブル構造を示す説明図である。
【0038】
この図1において、1はデータ再生装置で、このデータ再生装置1は、データである音楽データを、この音楽データの再生順序を指定するプレイリストに関するリストデータに基づいて再生処理する。そして、データ再生装置1は、記憶手段2と、入力手段としてのキー入力装置3と、表示装置4と、音声コーデック部5と、第1の音声アンプ6と、第2のアンプ7と、処理本体8と、を備えている。また、処理本体8は、計時手段としての内蔵時計11と、メモリ12と、信号・データ処理プロセッサ部13と、を備えている。
【0039】
記憶手段2は、記録媒体としての例えばハードディスク2aと、データ読取手段としてのハードディスクドライブ2bと、を備えている。そして、ハードディスク2aは、例えば図2に示すように、音楽データ2a1、音楽データ2a1に関連付けられたアーティスト名やタイトル名などの図示しないタグデータ、記録された音楽データ2a1の目次的なプレイリストのデータであるプレイリストデータ2a2、利用者により設定され音楽データ2a1の再生順序を指定する複数のリストデータ2a3、図示しない画像データなど、各種データを記憶可能な記憶領域を有している。
【0040】
また、ハードディスクドライブ2bは、処理本体8の信号・データ処理プロセッサ部13に接続されている。そして、ハードディスクドライブ2bは、信号・データ処理プロセッサ部13からの制御信号により、ハードディスク2aに各種データを記録、および、ハードディスク2aに記録された各種データを読み取って出力する。
【0041】
入力手段としてのキー入力装置3は、信号・データ処理プロセッサ部13に接続されている。このキー入力装置3は、データ再生装置1全体の動作指令をするための図示しない操作スイッチや操作ボタンを備えている。そして、キー入力装置3は、これら操作スイッチや操作ボタンの入力操作に対応する所定の信号を信号・データ処理プロセッサ部13へ出力する。
【0042】
表示装置4は、信号・データ処理プロセッサ部13に接続されている。この表示装置4は、信号・データ処理プロセッサ部13から出力される映像データに基づいて適宜画像表示する図示しない表示面を備えている。この表示装置4は、ハードディスク2aに記録された画像データにより、プレイリストやタグデータに基づく例えばアーティスト名やタイトル名などを表示する。
【0043】
音声コーデック部5は、信号・データ処理プロセッサ部13に接続されている。この音声コーデック部5は、信号・データ処理プロセッサ部13から出力されるデジタル信号の音楽データ2a1を再生処理し、アナログ信号に変換して出力する。
【0044】
第1の音声アンプ6は、スピーカやヘッドホン、イヤホンなどの図示しない発音手段が接続される音声出力端子6aを備え、音声コーデック部5に接続されている。この第1の音声アンプ6は、音声コーデック部5にて変換されたアナログ信号の音楽データ2a1を適宜増幅して音声出力端子6aから出力させる。この出力により、スピーカやヘッドホン、イヤホンなどの図示しない発音手段が発音し、音声データが音として再生される。
【0045】
第2の音声アンプ7は、図示しないマイクロホンなどの音波を電気信号に変換する装置が接続される音声入力端子7aを備え、音声コーデック部5に接続されている。この第2の音声アンプ7は、音声入力端子7aから入力されるアナログ信号を適宜増幅して音声コーデック部5に出力する。
【0046】
処理本体8の内蔵時計11は、時刻を計時する。この内蔵時計11は、信号・データ処理プロセッサ部13に接続されている。そして、内蔵時計11は、計時した時刻データを信号・データ処理プロセッサ部13に出力する。
【0047】
処理本体8のメモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)などで、信号・データ処理プロセッサ部13に接続されている。そして、メモリ12は、信号・データ処理プロセッサ部13からのデータを記憶するとともに、記憶するデータを信号・データ処理プロセッサ部13へ出力する。このメモリ12には、例えばデータ再生装置1全体の動作制御をするOS(Operating System)上に展開される各種プログラムが記憶されている。
【0048】
さらに、メモリ12には、例えば時刻に基づいて、例えば朝や昼・夜などの時間帯、記念日や休日あるいは平日などの日時、季節などのカテゴリが記録されている。これらカテゴリは、時刻に基づいて適宜信号・データ処理プロセッサ部13で取得される。
【0049】
処理本体8の信号・データ処理プロセッサ部13は、メモリ12に記憶された各種プログラムにより、再生条件設定手段21と、リスト作成手段22と、リストデータ選択手段23と、データ処理手段24と、報知手段25と、を備えている。
【0050】
再生条件設定手段21は、キー入力装置3による入力操作にて入力される、音楽データ2a1を再生する条件である再生条件を再生条件情報として設定する。この設定される再生条件情報は、例えばメモリ12に記憶される。ここで、再生条件としては、例えば再生させる時刻、朝や昼・夜などの時間帯、記念日や休日あるいは平日などの日時、季節などの時刻情報、携帯鑑賞あるいは屋内鑑賞または車内鑑賞などのデータ再生装置1の利用形態、山あるいは海または湖畔などのデータ再生する周辺状況、音楽データ2a1のジャンル別、アーティスト別などが例示される。
【0051】
リスト作成手段22は、図3に示すテーブル構造の複数のリストデータ2a3を作成する。この作成されるリストデータ2a3は、図3に示すように、キー入力装置3による入力操作にて入力される、リスト番号2a3aや再生条件情報2a3bを含む固有の識別情報2a31、再生順序を指定する音楽データ2a1のファイル名のリスト情報2a32、このリストで最後に再生された音楽データ2a1の情報やランダム再生の設定の有無情報などの再生状態情報2a33などが1つのレコードとして構成されるデータ構造である。そして、キー入力装置3の入力操作により各項目が入力されてリスト作成手段22にて作成されたリストデータ2a3は、図3に示すようにハードディスク2aに複数記録される。すなわち、ハードディスク2aは、図3に示すように複数のリストデータ2a3を記録するテーブル構造の記録領域を有している。
【0052】
リストデータ選択手段23は、再生条件設定手段21にて設定されてメモリ12に記録された再生条件情報と、ハードディスク2aに記録された複数のリストデータ2a3の固有の識別情報2a31とを照合し、再生条件情報に合致する固有の識別情報2a31を有するリストデータ2a3を選出する。このリストデータ2a3の選出は、例えば図2に示すように、比較結果として再生条件情報が合致した旨の信号2a34が書き加えられることにより選出される。そして、この選出したリストデータ2a3は、メモリ12に記憶される。
【0053】
データ処理手段24は、リストデータ選択手段23にて選出されたリストデータ2a3に基づいて、ハードディスク2aから対応する音楽データ2a1を検索し、読み取って一旦メモリ12に記憶させるとともに、再生するための処理をする。なお、音楽データ2a1の検索は、リストデータ2a3に記述された音楽データ2a1のファイル名が順番にリストアップされた再生順序を示すリスト情報2a32に基づいて検索される。また、再生するための処理としては、例えば音楽データ2a1がMP3(MPEG(Moving Picture Experts Group)−1 Audio Layer−3)方式で圧縮されたデータの場合には伸長処理するなどの処理をいう。
【0054】
報知手段25は、例えば利用者により入力された再生条件でデータを再生できる待機状態となった旨を報知する処理をする。具体的には、表示装置4にて画像出力させたり、第1の音声アンプ6を介して音声出力端子6aに接続される発音手段にて音声などを出力させるなどの処理をする。
【0055】
また、信号・データ処理プロセッサ部13には、例えばパーソナルコンピュータや音響装置などの図示しない外部機器との間で制御やデータ転送を実施するため、あるいは各種センサが接続されデータ再生装置1の利用形態や周辺状況などを認識するための信号を受信するためなどの外部インターフェース27が設けられている。
【0056】
〔データ再生装置における音楽データの再生処理〕
次に、本実施の形態における音楽データの再生処理について、図面を参照して説明する。図4は、リストデータを登録する動作を示すフローチャートである。図5は、曲再生時におけるリストデータを選出する動作を示すフローチャートである。図6は、曲再生時における曲の選出動作を示すフローチャートである。図7は、再生条件情報を設定する動作を説明する概念図である。図8は、リストデータを選出する動作を説明する概念図である。
【0057】
(リストデータの登録動作)
まず、利用者によるリストデータ2a3の登録動作について説明する。電源が投入されたデータ再生装置1は、メニュー表示する処理をする(ステップS1)。すなわち、処理本体8の信号・データ処理プロセッサ部13は、ハードディスクドライブ2bを制御して、ハードディスク2aに記録されたメニュー表示のための画像データを読み取り、適宜処理する。この後、処理した画像データを表示装置4に出力し、表示装置4にメニュー表示させる。
【0058】
この後、信号・データ処理プロセッサ部13は、キー入力装置3からの信号の入力を待機する待機状態となる(ステップS2)。このステップS2で、信号・データ処理プロセッサ部13が利用者によるキー入力装置3の入力操作にて再生条件を入力したことを認識すると、再生条件設定手段21により入力された再生条件に基づいて再生条件情報を設定し(ステップS3)、メモリ12に記憶させる。
【0059】
そして、信号・データ処理プロセッサ部13は、リストデータ選択手段23によりメモリ12に記憶された再生条件情報と、ハードディスク2aに記録された複数のリストデータ2a3の固有の識別情報2a31とを照合し、再生条件情報に合致する固有の識別情報2a31を有するリストデータ2a3を検索する(ステップS4)。このステップS4で、再生条件情報に合致する固有の識別情報2a31を有するリストデータ2a3を検出した場合には、例えば既存のリストデータ2a3が登録されている旨、あるいは既存のリストデータ2a3を、表示装置4に表示させる制御をし(ステップS5)、リストデータ2a3を作成する動作を終了する。
【0060】
一方、ステップS4で、再生条件情報に合致する固有の識別情報2a31を有するリストデータ2a3を検出できなかった場合には、リスト作成手段22により、入力された再生条件情報を有する新規のリストデータ2a3を作成する処理をする(ステップS6)。具体的には、信号・データ処理プロセッサ部13は、再生順序を指定する音楽データ2a1のファイル名のリスト情報2a32、このリストで最後に再生された音楽データ2a1の情報やランダム再生の設定の有無情報などの再生状態情報2a33などの各項目の入力を促す表示を表示装置4に表示させる。この表示に内容に従って利用者が入力することにより、ステップS3で設定した再生条件情報とともに入力された各情報に基づいてリストデータ2a3を作成する。そして、ハードディスク2aに記録して登録し(ステップS7)、リストデータ2a3を作成する動作を終了する。
【0061】
(音楽データの再生動作)
そして、音楽データ2a1を再生する際には、図5のリストデータ2a3の選択処理のフローチャートおよび図6の音楽データ2a1の選択処理のフローチャートに示す動作に基づいて処理される。すなわち、図5のリストデータ2a3の選択処理のフローチャートに示すように、データ再生装置1は、再生指令信号の入力待機状態となっている(ステップS11)。この入力待機状態は、利用者によるキー入力装置3にて再生を実行させる旨の入力操作、例えば再生待機状態となっている報知に基づいて再生処理を実行させる旨の入力操作、または、上述した再生条件の入力操作に基づいて作成したリストデータ2a3を再生させる旨の入力操作、あるいは、単に音楽データ2a1を再生させる旨の入力操作など、利用者による入力の待機状態である。
【0062】
このステップS11で、信号・データ処理プロセッサ部13が、再生指令信号を認識すると、ハードディスク2a内に登録されたリストデータ2a3の有無を判断する(ステップS12)。このステップS12でリストデータ2a3が登録されていないと判断した場合、信号・データ処理プロセッサ部13は、利用者が単にハードディスク2aに記録された音楽データ2a1の再生指令を入力したと判断する。この判断により、信号・データ処理プロセッサ部13は、デフォルトのプレイリスト、すなわちハードディスク2aに記録されたプレイリストデータ2a2を読み出して選出し(ステップS13)、曲再生処理に移行する。
【0063】
一方、ステップS12で、プレイリストが登録されていると判断した場合には、内蔵時計11から出力される時刻データを取得する(ステップS14)。そして、この取得した時刻データに基づいて、信号・データ処理プロセッサ部13により、図7に示すように、朝昼夜などの時間帯、曜日、季節などの時刻に関するカテゴリ化処理をする(ステップS15)。すなわち、信号・データ処理プロセッサ部13は、取得した時刻データに基づいて、その時刻に対応しメモリ12に記憶されているカテゴリを読み取る。
【0064】
さらに、信号・データ処理プロセッサ部13は、利用者の入力操作による再生指令の入力の際に入力、あるいは外部インターフェース27を介して取得した信号により、他の再生条件を認識する(ステップS16)。すなわち、外部インターフェース27を介して接続されている外部機器を認識、あるいは入力操作された再生条件の認識により携帯鑑賞あるいは屋内鑑賞または車内鑑賞などのデータ再生装置の利用形態をカテゴリ化したり、入力操作された再生条件の認識により、山あるいは海または湖畔などのデータ再生する周辺状況、音楽データ2a1のジャンル別、アーティスト別などをカテゴリ化するなど、時刻のカテゴリ化とともに他の再生条件情報のカテゴリ化処理をする。これらカテゴリ化された再生条件情報は、メモリ12に記憶される。
【0065】
この後、信号・データ処理プロセッサ部13は、リストデータ選択手段23により、取得した再生条件情報と、ハードディスク2aに記録された複数のリストデータ2a3の固有の識別情報2a31とを照合する。すなわち、ハードディスク2aを検索し、検出したリストデータ2a3の固有の識別情報2a31と再生条件情報とを照合させる(ステップS17)。そして、再生条件情報と固有の識別情報2a31とが一致するか否かを判断する(ステップS18)。このステップS18で、一致しないと判断した場合には、再びハードディスク2aを検索して次のリストデータ2a3を検出させる処理をする(ステップS19)。
【0066】
また、ステップS18で再生条件情報と固有の識別情報2a31とが一致すると判断した場合、信号・データ処理プロセッサ部13は、そのリストデータ2a3を選出、すなわち図8に示すように、そのリストデータ2a3に比較結果として再生条件情報が合致した旨の信号2a34を書き加える(ステップS20)。この後、ステップS19に進む。
【0067】
さらに、ステップS19にてリストデータ2a3が検出されたか否かを判断する(ステップS21)。そして、ステップS21でリストデータ2a3が検出されたと判断した場合には、ステップS17に進み、再生条件情報との照合を継続処理する。また、ステップS21でリストデータ2a3が検出できないと判断した場合には、現在までの照合した比較結果で再生条件に該当するリストデータ2a3が合ったか否か、すなわち再生条件情報が合致した旨の信号2a34が書き加えられたリストデータ2a3の有無を判断する(ステップS22)。
【0068】
そして、ステップS22で、再生条件に該当するリストデータ2a3を検出できなかったと判断した場合には、ステップS13に進み、入力された再生指令要求に基づいて、全音楽データ2a1を再生処理する。また、ステップS22で、該当するリストデータ2a3を検出したと判断した場合には、図8に示すように、この該当したリストデータ2a3をメモリ12に記憶させ(ステップS23)、曲再生処理に移行する。
【0069】
このステップS23において、複数のリストデータ2a3が選出された場合には、さらに利用者に再生条件の入力を促す表示を表示装置4で表示させる処理をし、リストデータ2a3を1つに絞り込むいわゆるマージ処理を実施する。
【0070】
この曲再生処理に際しては、図6の音楽データ2a1の選択処理のフローチャートに示すように、図5のリストデータ2a3の選択処理のフローチャートに示す処理により、信号・データ処理プロセッサ部13がリストデータ2a3が選出されたことを認識すると(ステップS31)、このリストデータ2a3に記述されている最後に再生された音楽データ2a1の情報である再生状態情報2a33を取得する(ステップS32)。
【0071】
さらに、信号・データ処理プロセッサ部13は、ランダム再生が設定されているか否かを判断する。すなわち、選出されたリストデータ2a3に記述されているランダム再生の設定の有無情報である再生状態情報2a33を取得し、ランダム再生が設定されているか否かを判断する(ステップS33)。
【0072】
このステップS33で、ランダム再生が設定されていないと判断した場合には、ステップS32で取得した再生状態情報2a33に基づいて認識した音楽データ2a1の次の再生順序に指定されている音楽データ2a1を認識する(ステップS34)。また、ステップS33で、ランダム再生が設定されていると判断した場合には、リストデータ2a3に記述されているリスト情報2a32で乱数を発生させ、次に再生する音楽データ2a1を認識する(ステップS35)。
【0073】
そして、このステップS34またはステップS35で認識した音楽データ2a1のファイル名に基づいて、音楽データを読み取る(ステップS36)。すなわち、図6に示すように、プレイリストデータ2a2を用いて音楽データ2a1を読み取るファイルがハードディスク2aのどの場所に記録されているかを認識し、その場所から音楽データ2a1のファイルを検索して音楽データ2a1を読み取る。
【0074】
この後、読み取った音楽データ2a1を再生処理する(ステップS37)。すなわち、信号・データ処理プロセッサ部13は、ハードディスク2aから読み取った音楽データ2a1を伸長処理するなどして処理した後、音声コーデック部5でアナログ信号に変換し、第1の音声アンプ6で適宜増幅し、音声出力端子を介して発音手段から音として出力させて再生させる。
【0075】
〔データ再生装置の効果〕
上述したように、本実施の形態では、再生条件設定手段21にて設定された再生条件情報に基づいて、ハードディスクドライブ2bにてハードディスク2aに複数記録されたリストデータ2a3のうち再生条件情報に該当するリストデータ2a3を読み取る。そして、データ処理手段24により、読み取ったリストデータ2a3で指定される再生順序に基づいてハードディスク2aから読み取った音楽データ2a1を再生するための処理をする。このため、利用者が所望する再生条件の入力にて設定される再生条件情報に基づいて、対応するリストデータ2a3が選出され、このリストデータ2a3に記述された再生順序の指示に従って利用者が所望する音楽データ2a1を読み取って再生処理するので、利用者の嗜好に対応した音楽データ2a1を再生できるとともに、利用者が所望する音楽データ2a1を再生させるための操作が再生条件を入力する容易な操作ででき、取扱性を向上できる。
【0076】
そして、利用者が所望する再生条件に該当するリストデータ2a3を選出するために、リストデータ選択手段23にて再生条件情報との適合性を判断する固有の識別情報2a3bをリストデータ2a3に設ける。このため、利用者が所望する音楽データ2a1を再生するための処理が、リストデータ2a3に識別情報2a3bを付加するという簡単な構成で容易にでき、処理するためのプログラム構成を簡略化できるとともに処理効率を向上できる。
【0077】
また、リストデータ選択手段23により、内蔵時計11にて計時する時刻と同時刻となる、再生条件設定手段21にて設定された時刻情報を含む再生条件情報に基づいてリストデータ2a3を選出する。このため、利用者の所望する音楽データ2a1が時刻で区分されることとなり、より利用者の嗜好に対応した音楽データ2a1を再生できる。
【0078】
そして、設定する再生条件情報として、利用者が音楽データ2a1を再生させる再生条件の設定が容易なカテゴリを用いるため、再生条件情報の設定が容易にでき、取扱性を向上できる。
【0079】
さらに、この再生条件情報を構成するカテゴリで該当するリストデータ2a3を選出させるために、内蔵時計11で得られる時刻データをカテゴリ化処理し、カテゴリで該当するリストデータ2a3の検索をする。このため、ある程度の範囲を持ったカテゴリによる処理により、処理負荷が低減し、処理効率の向上も期待できる。
【0080】
また、再生条件情報として、時刻や時間帯、曜日などの時刻情報とともに、携帯鑑賞あるいは屋内鑑賞または車内鑑賞などのデータ再生装置1の利用形態、山あるいは海または湖畔などのデータ再生する周辺状況、音楽データ2a1のジャンル別、アーティスト別などの音楽データ2a1の再生状況に関する再生状態情報を設定可能である。このため、利用者が所望する状況に応じて音楽データ2a1を再生でき、より利用者の嗜好に対応できる。
【0081】
さらに、再生条件情報として、そのリストデータ2a3に最後に再生した音楽データ2a1をリストアップする情報を記述できる構成としたため、再び同一のリストデータ2a3が選出されても、それまで再生された音楽データ2a1から次の音楽データ2a1を再生できるので、同じ曲を何回も聴くことになることを防止でき、利用者の鑑賞性の低下を防止できるとともに、ハードディスク2aに蓄積された音楽データ2a1が有効的に再生できる。
【0082】
さらには、再生条件情報として、リストデータ2a3にランダム再生を設定できる構成としたため、上述したように、再び同一のリストデータ2a3が選出されても、同じ曲を何回も聴くことになることを防止でき、利用者の鑑賞性の低下を防止できるとともに、ハードディスク2aに蓄積された音楽データ2a1が有効的に再生できる。
【0083】
そして、再生要求指令を認識しても該当するリストデータ2a3を選出できない場合には、特に利用者の所望する再生条件がないと判断してプレイリストデータ2a2を選出してハードディスク2aに記録された全音楽データ2a1を順次再生処理して連続再生させるため、鑑賞性も向上できる。
【0084】
また、複数のリストデータ2a3が選出された場合には、さらに利用者に再生条件の入力を促す表示をしてリストデータ2a3を1つに絞り込むいわゆるマージ処理を実施するため、所定の音楽データ2a1を再生するための処理負荷を低減できる。
【0085】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0086】
すなわち、再生するデータは、MP3方式で圧縮されたデータに限らず、例えばCD−DA(Compact Disk−Digital Audio)に記録された音楽データ2a1のように圧縮処理が施されていないデータ、また、音楽データ2a1に限らず、画像データなどの他のデータを対象とすることもできる。
【0087】
そして、記録媒体としてハードディスク2aを用いて説明したが、音楽データ2a1を記録しておく記録媒体としては、ハードディスク2aに限らず、例えば磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスク、磁気カードなど、いずれの構成でもできる。また、記録媒体を着脱可能な外部メディアとし、この外部メディアからデータを読み取る構成としてもできる。
【0088】
さらに、再生条件情報としては、時刻情報のみ、再生状態情報のみ、あるいは、これら時刻情報や再生状態情報を構成する項目のいずれかの組み合わせなどでもできる。
【0089】
そして、利用者がキー入力装置3によるデータの再生要求指令の入力操作により、時刻情報および再生状態情報に基づいてリストデータ2a3を選出したが、例えば時刻情報に基づいてリストデータ2a3を選出する処理をし、リストデータ2a3が選出された場合には、そのリストデータ2a3に基づいて自動的に再生処理をしてもよい。このことにより、利用者が再生要求指令の入力操作をすることなしにデータが再生処理され、利便性の向上が図れる。
【0090】
さらには、時刻情報に基づいてリストデータ2a3を選出する処理をし、リストデータ2a3が選出された場合、報知手段25により、選出されたリストデータ2a3を表示装置4で表示させたり、案内音を出力させるなど、再生要求指令により選出されたリストデータ2a3に基づいて再生処理可能である再生要求指令の待機状態となっていることを報知する処理をしてもよい。このように、利用者に再生処理の確認をすることにより、より利用者の嗜好に対応したデータの再生処理ができる。
【0091】
また、再生条件情報に基づいて複数のリストデータ2a3が選出された場合に、さらに利用者に再生条件の入力を促す表示をしてリストデータ2a3を1つに絞り込むいわゆるマージ処理を実施して説明したが、選出された複数のリストデータ2a3のいずれかをランダムに1つだけ選出し、この選出したリストデータ2a3に基づいて音楽データ2a1を再生させたり、すべての選出されたリストデータ2a3で順次音楽データ2a1を再生させるなどしてもよい。
【0092】
なお、ランダムに1つだけリストデータ2a3を選出する構成では、利用者が既に所望する条件を満たしたリストであり、さらに利用者による再生条件の入力操作が不要で、利便性を向上できるとともに、ランダム再生する構成と同様に、同じ曲を何回も聴くことになることを防止でき、利用者の鑑賞性の低下を防止できるとともに、ハードディスク2aに蓄積された音楽データ2a1が有効的に再生できる。さらに、全てのリストデータ2a3で順次再生処理する構成では、利用者の所望する音楽データ2a1がまとめて再生され、利用者の再生されるデータの鑑賞性が向上する。
【0093】
そして、データ再生装置1の音声出力端子6aに接続される発音手段から再生させる構成について説明したが、例えば図9に示すように、データ再生装置1で再生処理したデータを通信により端末装置31に送信し、この端末装置31で再生させるシステムとして構成することもできる。なお、この図9に示す構成において、図1ないし図8に示す実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0094】
すなわち、図9に示すように、データ再生システム32は、データ再生装置1と端末装置とを備えている。そして、データ再生装置1に、信号・データ処理プロセッサ部13に接続する通信手段33を設ける。また、端末装置31は、表示装置4と、キー入力装置3と、音声出力手段35と、これらに信号の送受信が可能に接続される端末通信手段36と、を備えている。
【0095】
そして、データ再生装置1の通信手段33は、信号・データ処理プロセッサ部13から出力される信号を受信し、無線媒体38を介して端末通信手段36に出力するとともに、端末通信手段36から出力される信号を受信し、信号・データ処理プロセッサ部13に出力する。また、端末装置31の音声出力手段35は、例えば図示しない音声コーデック部、音声アンプ、および、発音手段を備え、端末通信手段36を介してデータ再生装置1から取得した音楽データ2a1を、適宜音声コーデック部でアナログ信号に変換して適宜音声アンプで増幅した後に発音手段で音として出力させる。端末装置31の表示装置4は、端末通信手段36を介してデータ再生装置1から取得した画像データを画面表示させる。端末装置31のキー入力装置3は、入力操作により入力された情報やデータを端末通信手段36を介してデータ再生装置1に出力する。
【0096】
この構成により、利用者が実際にデータを再生させる端末装置31にハードディスク2aなどのデータを蓄積する記録媒体や所望のデータを再生させるためのリストデータ2a3を選出するための構成が不要で、利用者が利用する再生装置としての端末装置31が小型ででき、利用の拡大を図ることができる。
【0097】
さらに、ハードディスク2aに蓄積する音楽データ2a1を取得する方法として、音声入力端子7aを有した第2の音声アンプ7および音声コーデック部5を介して信号・データ処理プロセッサ部13で処理してハードディスク2aに記録する他に、例えば図9に示すように、インターネット41やイントラネットなどを介して音楽データ配信サーバ装置42から配信される音楽データ2a1を通信手段33を介して取得し、信号・データ処理プロセッサ部13で処理してハードディスク2aに記録するなどしてもよい。
【0098】
本発明は、上述した一実施の形態および実施形態の変形のみに限ることなく、その他、本発明の目的を逸脱しない範囲で様々な応用が可能である。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者が所望する再生条件に対応する再生条件情報に基づいて記録媒体に複数記録されたリストデータを読み取り、リストデータで指定される再生順序に基づいて記録媒体からデータを読み取って再生処理するため、利用者の嗜好に対応したデータを再生できるとともに、利用者が所望するデータを再生させるための操作が容易となり、取扱性を向上できる。
【0100】
また、本発明によれば、利用者が所望する再生条件に対応する再生条件情報に基づいて記録媒体に複数記録されたリストデータを読み取り、リストデータで指定される再生順序に基づいて記録媒体からデータを読み取って再生処理をする旨の入力を促す報知をするため、報知に基づく再生処理を実行させる旨の入力により利用者の嗜好に対応してデータを再生できるとともに、利用者にデータの再生処理を確認することとなり、より利用者の嗜好に対応したデータの再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るデータ再生装置を示すブロック図である。
【図2】前記一実施の形態におけるハードディスクのテーブル構造を示す説明図である。
【図3】前記一実施の形態におけるハードディスクに複数記録されるリストデータのテーブル構造を示す説明図である。
【図4】前記一実施の形態におけるリストデータを登録する動作を示すフローチャートである。
【図5】前記一実施の形態における曲再生時におけるリストデータを選出する動作を示すフローチャートである。
【図6】前記一実施の形態における曲再生時における曲の選出動作を示すフローチャートである。
【図7】前記一実施の形態における再生条件情報を設定する動作を説明する概念図である。
【図8】前記一実施の形態におけるリストデータを選出する動作を説明する概念図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るデータ再生装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 データ再生装置
2a 記憶手段としてのハードディスク
2a1 データである音楽データ
2a3 リストデータ
2a31 識別情報
2a33 再生状態情報
2b データ読取手段としてのハードディスクドライブ
11 計時手段としての内蔵時計
21 再生条件設定手段
23 リストデータ選択手段
24 データ処理手段
25 報知手段
31 端末装置
32 データ再生システム
Claims (15)
- 記録媒体に複数記録されたデータの再生順序を指定するリストデータを読み取り、この読み取ったリストデータに基づいて前記記録媒体に複数記録されたデータを順次再生処理するデータ再生装置であって、
前記記録媒体に記録された前記データおよび前記リストデータを読み取るデータ読取手段と、
再生条件情報を設定する再生条件設定手段と、
この再生条件設定手段にて設定された再生条件情報に基づいて前記データ読取手段にて読み取られるリストデータを選出するリストデータ選択手段と、
このリストデータ選択手段にて選出されたリストデータに基づいて前記データ読取手段にて読み取るデータを再生処理するデータ処理手段と、
を具備したことを特徴としたデータ再生装置。 - 記録媒体に複数記録されたデータの再生順序を指定するリストデータを読み取り、この読み取ったリストデータに基づいて前記記録媒体に複数記録されたデータを順次再生処理するデータ再生装置であって、
前記記録媒体に記録された前記データおよび前記リストデータを読み取るデータ読取手段と、
再生条件情報を設定する再生条件設定手段と、
この再生条件設定手段にて設定された再生条件情報に基づいて前記データ読取手段にて読み取られるリストデータを選出するリストデータ選択手段と、
このリストデータ選択手段にて選出したリストデータに基づいて前記データ読取手段にて読み取られるデータの再生処理を実行させる旨の入力を促す報知をする報知手段と、
を具備したことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1または2に記載のデータ再生装置において、
リストデータは、リストデータ選択手段にて再生条件情報との適合性が判断される固有の識別情報を有した
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ再生装置において、
時刻を計時する計時手段を具備し、
再生条件設定手段は、時刻情報を含む再生条件情報を設定可能で、
リストデータ選択手段は、前記計時手段にて計時する時刻と同時刻となる時刻情報を含む再生条件情報に基づいてリストデータを選出する
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のデータ再生装置において、
再生条件設定手段は、データの再生状況に関する再生状態情報を含む再生条件情報を設定入力可能である
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ再生装置において、
リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて選出される複数のリストデータのうち無作為に1つのリストデータを選出する
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1および3ないし5のいずれかに記載のデータ再生装置において、
リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて対応する複数のリストデータを選出し、
データ処理手段は、前記リストデータ選択手段にて選出された複数のリストデータを順列として順次データを再生処理する
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載のデータ再生装置において、
リストデータ選択手段は、再生条件情報に基づいて複数のリストデータを選出した場合、再生条件設定手段にて設定される再生条件情報の変更または再生条件の追加修正を要求する報知をする
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1および3ないし8のいずれかに記載のデータ再生装置において、
データ処理手段は、リストデータ選択手段にてリストデータを選出できない場合には記録媒体に記録された全てのデータを順次再生処理する
ことを特徴としたデータ再生装置。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載のデータ再生装置と、
このデータ再生装置と送受信可能に接続され前記データ再生装置にて再生処理されるデータを再生する端末装置と、
を具備したことを特徴としたデータ再生システム。 - 請求項10に記載のデータ再生システムにおいて、
端末装置は、データを再生する再生手段と、入力操作により再生条件設定手段にて設定される再生条件情報を入力する入力手段と、を備えた
ことを特徴としたデータ再生システム。 - 記録媒体に複数記録されたデータを、前記記録媒体に複数記録され前記データの再生順序を指定するリストデータに基づいて再生処理するデータ再生方法であって、
再生条件情報の設定を認識し、
この認識した再生条件情報に基づいて、前記記録媒体に複数記録されるリストデータを選出し、
この選出したリストデータに基づいて前記データを読み取って再生処理する
ことを特徴とするデータ再生方法。 - 記録媒体に複数記録されたデータを、前記記録媒体に複数記録され前記データの再生順序を指定するリストデータに基づいて再生処理するデータ再生方法であって、
再生条件情報の設定を認識し、
この認識した再生条件情報に基づいて前記記録媒体に複数記録されたリストデータを読み出し、
この読み出したリストデータに基づいて前記記録媒体に記録されたデータを読み出して再生処理を実行させる旨の入力を促す報知をする
ことを特徴とするデータ再生方法。 - 請求項12または13に記載のデータ再生方法をコンピュータに実行させる
ことを特徴としたデータ再生プログラム。 - 請求項14に記載のデータ再生プログラムがコンピュータにて読取可能に記録された
ことを特徴としたデータ再生プログラムを記録した記録媒体。
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- 2002-05-31 JP JP2002159879A patent/JP2004005832A/ja active Pending
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