JP2008063794A - 土又は建築物躯体の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤中に浸透しやすく、固結しても地盤中の透水性が失われにくく、周囲の環境に影響を与えにくい土又は建築物躯体の処理方法を提供する。
【解決手段】多価金属化合物と炭酸ガスを有効成分とする組成物を土中に浸透させ又は注入する等して不溶性塩を形成させる。送液管路5の上流側に低圧炭酸ガス圧送管路14を介し、低圧炭酸ガス容器8−1から電磁弁10−1、減圧弁11−1及び炭酸ガス吹出ノズル15を経て多価金属化合物水溶液(A液)貯槽1−1、その他の組成物水溶液(B液)貯槽1−2に炭酸ガスを噴射し、又は気液混合装置2で多価金属化合物水溶液と炭酸ガスを充分混合し、注入ポンプ3により炭酸ガスの吸収された多価金属化合物水溶液を送液管路5介して注入管7に送液する。又は高圧炭酸ガス圧送管路12を介し、高圧炭酸ガス容器8−2から電磁弁10−2、減圧弁11−2及び炭酸ガス吹出ノズル13を経て注入管7中あるいは地盤6に炭酸ガスを噴射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地盤改良あるいは排出土や産業廃棄物や有害物を含む土等の固結といった土の処理方法及びコンクリート構造物等の建造物の劣化部や亀裂部等を補修する建造物躯体の処理方法に関する。ここで、構造物躯体とはコンクリート構造物のみならず、石積やブロック積構造物等も含む。
土を固結し地盤を改良するに際して、従来、主成分が水ガラスあるいはセメント系の注入材が多く用いられている。これらの注入材は、いずれも強アルカリあるいは強酸を使用する場合が多く、このため、取り扱いに注意が要求され、また、地盤中の地下水がアルカリや酸によって汚染される危険があり、環境上からも好ましいものではない。さらに、セメント系注入材の場合、地盤への浸透性に限界があった。
さらに、コンクリート構造物等の構造物躯体の劣化部や亀裂部の補修に際して、従来、有機系あるいは無機系の塗料をこれら劣化部や亀裂部に塗布することにより、耐酸性、水密性、耐海水性を改良している。特に、コンクリートは酸と接触すると、中性化される。例えば、空気中の炭酸ガスによっても比較的短期間に中性化される。また、コンクリート躯体に鉄筋が内蔵されている場合には、鉄筋のさびによる膨脹のためにコンクリート構造物が破壊されてしまう。
以上の問題を解決する為に本出願人によって特許文献1(特開2004−067819号公報)記載の発明が出願されている。
特開2004−067819号公報 特公平07−057870号公報
従来の水ガラス系注入材は、地盤中でシリカの含水ゲルを生成して止水性を向上させるものであるが、そのために水ガラスのシリカ分を高濃度にするとゲル化時間が短くなり広範囲を固結することが出来ず、又ゲル化時間を長くする為に反応材を少なくすると未反応水ガラスのアルカリによりシリカゲルが再溶出して耐久性が得られないという問題がある。
また、水ガラスと塩化カルシウムを用いる注入材の場合には、これらの水溶液を混合すると、瞬時に、ほぼ全部がゲル化してしまうため、注入管の周辺しか固結できなかった。
さらに、懸濁型注入材の場合には、高強度に固結するが、注入材の浸透距離に限界があり、地盤の改良範囲を広くすることができない。
また、水ガラス系注入材で改良された地盤ではアルカリが強い為、地上の樹木等に影響を与える等の水質上の問題がある。
本発明者らによる上記特許文献1(特開2004−067819号公報)記載の発明は、注入材として、アルカリ土類金属化合物と炭酸や炭酸塩を用い、この注入液を土中に浸透させ又は注入し、又は土と混合し、あるいはこの注入液をコンクリート躯体に吹きつけ、浸透、塗布または注入して炭酸カルシウム等の不溶性塩を形成し、アルカリ汚染を生じることなく、水質汚染を生じることのない発明に関わるものである。
更に又、前記先願発明の目的は高強度に土を固結することはもちろん、広範囲に、かつ高強度に地盤をも改良し、さらに、均一地盤を改良しても、その透水性の程度を調整することができて地下水の流れを大きく変更させることがなく、しかも、コンクリートの比較的表面で緻密な層を形成し、さらにまた、コンクリート構造物の劣化部や亀裂部を補修して中性化を防止し、前述の公知技術に存する欠点を改良した土の固結方法及びコンクリート躯体の処理方法を提供することにあった。
しかし、多価金属化合物として水溶性のCaCl2と難溶性のCa(OH)2を例とした場合、炭酸塩として重炭酸ソーダや炭酸ソーダのように水溶性の場合、容易に地下水と共に溶脱しやすいため、固結性が低い。又、炭酸カルシウムのように難溶性の場合は溶解度が低くやはり反応性が低いため、固結性が低い。
このように前記先願発明は地下水の存在下で多価金属化合物と炭酸塩との接触時間は短く、反応性が低いことから固結性が低いことに問題があった。
本発明はこの問題を解決するために炭酸ガスを利用する方法を提供し、地盤中に浸透しやすく、固結しても地盤中の透水性が失われにくく、周囲の環境に影響を与えにくい地盤改良方法等、土又は建築物躯体の処理方法を提供するものである。
上述の目的を達成するため、本発明は多価金属化合物と炭酸ガスを有効成分とする組成物を、土中に浸透させまたは注入し、又は土と混合して、又は建造物躯体に浸透させ又は吹き付けて又は被覆して不溶性塩を形成させ、土又は、建造物躯体を処理する。或いは、有害物を含む土を固結し有害物を分解して浄化する。なお、本発明において炭酸ガスとは炭酸水として使用する場合も含む。
本発明は炭酸ガスが水に溶け、炭酸水となって多価金属化合物と反応し、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム、あるいは水酸化マグネシウム等の不溶性の多価金属化合物となって、長期にわったて土の間隙や岩壁の亀裂やコンクリートの割れ目に沈殿し、土や岩壁やコンクリートの構造物を固結強化し続けることに着目したものである。
本発明の原理を以下に説明する。
地盤中、或いは注入液に吹き込んだ炭酸ガスは地下水、あるいは注入液に溶け二酸化炭素がカルシウムイオンと反応し地盤中の間隙や岩の割れ目に炭酸カルシウムを析出・沈殿させることができる。
Ca2+ + CO2 + H2O → CaCO3↓ +2H+
さらに、上述の目的を達成するため、本発明の建造物躯体の処理方法によれば、多価金属化合物を有効成分とし、その他の組成物の混合物、あるいはこれらのいずれかをA液、B液に分けてそれぞれの液、或いは混合物に炭酸ガスを吹き込む及び/又は炭酸ガスを溶解した炭酸水を混合するか、土中においてA、B液と炭酸ガス及び/又は炭酸水を浸透又は混合せしめ、あるいは建造物躯体に吹き付け、浸透、塗布または注入して不溶性塩を形成することを特徴とする。
上述の本発明によれば、多価金属化合物と炭酸ガス及び/又は炭酸水を有効成分として土中またはコンクリート躯体中に浸透(注入も含む)混合、または皮膜(吹き付けまたは塗布)によって不溶性塩を形成することにより有害物を発生せず、環境への悪影響を与えることなく土を固化することができ、あるいは排出土等を固結したり、コンクリート構造物の劣化部や亀裂部等を補修することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体的に詳述する。
本発明にかかる土の固結方法及び建造物躯体の処理方法はいずれも、一液性の注入材として、あるいは多価金属化合物を有効成分としたA液とし、その他の組成物をB液として用いても良い。一液或いは、炭酸ガス又は/更に炭酸水はA液、B液のどちらか、或いは両方に吹き込んでもよく、A液、B液の混合物、或いは注入後の地盤に直接注入しても良い。
従来の水ガラスグラウト等による注入では、注入中、注入材がゲル化時間に達すれば、流動性が失われて急激に圧力が上昇する。さらに、それ以上注入すれば、地盤が破壊して地盤の弱体化あるいは地盤変位を来たす。
また、水ガラスは硬化剤の塩化カルシウムと接触すると、瞬時に両液のカルシウム分とシリカ分の全量が反応して流動性のないゲルを生じる。このため、水ガラス系では注入範囲がせまく、また、繰り返して注入しても破壊や地盤***を起こしてしまう。
これに対して、本発明では土中またはコンクリート躯体中に炭酸ガス又は/更に炭酸水を混合すると、多価金属イオンと反応し土粒子間、またはコンクリート躯体間に析出し空隙を埋めるもので、極めてゆるやかに反応し、液全体がゲル化しないので流動性がそこなわれることはない。
このため、液をそのまま注入しても全量が直ちに反応せず、地盤中の粒子表面に白濁分が付着する程度であって、そのまま地盤中に浸透する。しかし、そのまま注入し続けると、どこまでも流出してしまうので、ある程度注入した時点で注入を中断し、加圧をやめれば、その領域の土粒子間隙に注入液が保持されたまま反応が進行する。
したがって、この工程を繰り返せば、土粒子表面に付着する反応生成物が徐々に厚くなり、最終的には土粒子間隙が反応生成物で填充され、しかも必要以上の範囲まで注入液が逸脱しないですむ。
炭酸ガスは気体であるため、微細な地盤中の空隙や構造物躯体の亀裂に入ることが可能であり、注入液中に溶解した多価金属イオンと反応し微細な空隙を埋めることが出来る。
また、懸濁状の多価金属化合物は炭酸ガスや、炭酸ガスが水に溶解した炭酸水と反応し大きな空隙や亀裂を埋めることが出来る。
炭酸ガスはガスボンベよりそのボンベ圧で地盤中或いは多価金属化合物の溶液中に吹き込むことが出来る。また、液化炭酸ガス(加圧下で水に炭酸ガスを溶解させたもの)やドライアイスを用いても良い。
炭酸ガスは気体であるので多価金属塩溶液の濃度を変化させることなくCO2を吸収させることが出来るので、炭酸水としてCO2を反応させるのに比べて高い強度を得ることが出来る。又多価金属化合物の水溶液がアルカリを呈する場合は炭酸ガスが容易に溶解して反応するため効果的である。
本発明者らは二酸化炭素と多価金属化合物との反応の挙動が従来の水ガラス系グラウトのゲル化と極めて異なる点に着目し、この特性を利用して地盤中で不溶性多価金属化合物を形成し、本発明を完成した。
又、注入材組成分としてシリカ分を加えてゲル化機能を与えれば、止水性の優れた固結体が形成されかつ固結を早めることも出来る。
上述の多価金属化合物と炭酸ガス又は/更に炭酸水を土中、地盤中ないしはコンクリート躯体中で反応させれば、反応生成物である炭酸ガスによって多価金属の炭酸塩、鉱物、方解石、しょう乳石等に類似した沈殿物を人工的に生ぜしめることが可能である。
例えば多価金属がCa、Mgの場合、CaCO3、MgCO3等を、Alの場合Al(OH)3等を形成して沈殿する。例えば、アルミン酸ナトリウム水溶液にCO2を反応させると、Al(OH)3が生成し結晶性のものが沈殿する。
NaAlO3+2H2O+CO2→Al(OH) 3+NaHCO3
又、多価金属化合物がCaCl2のように水溶性でなくて、CaCO3、CaSO4、Mg(OH)2、Ca(OH) 2等のように難溶性塩であっても、その水溶液中にはCa、Mgがイオンとなって溶解しているため、これらが炭酸ガスと反応して難溶性塩の固形分が浸透できない細かい土粒子間や亀裂中に侵入して沈殿物を形成して透水性を閉塞して止水硬化を生ずる。
このようにして得られた炭酸カルシウムを主成分とする硬化物はアルカリ分や酸類を溶出せず、全く公害性のない硬化物である。これはほぼ中性でありながら、長期的にしょう乳洞にみられる結晶構造を人工的に形成している。したがって、配合や施工法を工夫することによって、強度や、結晶構造の形成速度を促進させることができる。
この現象は他の硫酸や燐酸の化合物と、多価金属化合物との反応においても同様である。なお、本発明では上述配合液、或いはA液及びB液の両方またはいずれか一方を加温することにより、結晶構造の形成が一層促進され、強度増加が早くなる。
多価金属化合物としては、例えばカルシウムやマグネシウムの酸化物、水酸化物、塩化物等が挙げられ、この中で特に、消石灰、塩化カルシウムや塩化マグネシウム等の多価金属塩化物が好ましい。
さらに、カルシウム塩、マグネシウム塩やカルシウム、マグネシウムやアルミニウムの水酸化物や炭酸塩、これらを含む微粒子石灰、微粒子セメント等も挙げられる。これら微粒子石灰や微粒子セメントとしては、平均粒径が10μm以下、比表面積が5000cm2/g以上のものが好ましい。
これらの多価金属化合物は単独で、又は複数種を組み合わせて用いられる。これらの難溶性多価金属化合物を含む注入液は溶解度に相当する多価金属イオンを含むため、これらの混合物を地盤中に注入すると固形分が大きな割れ目や土粒子間に充填され、上澄み液に相当する部分が細い亀裂や土粒子間に浸透し、炭酸ガス、或いはそれが溶解した炭酸水によって炭酸カルシウムを沈殿させて止水性を付与する。
又、この際大きな粒系の炭酸カルシウムとカルシウムイオンと炭酸水による炭酸カルシウムが一体となった固結体が形成される。上記においてA液として多価金属を含有させた場合、A液中の多価金属化合物の濃度は特に限定されないが、1〜30重量%が好ましい。
さらに、B液を構成する化合物は炭酸ガス或いは更に炭酸塩、重炭酸塩を併用しても良い。勿論これらの一部をA液側に混合しても良い。又、上記本発明全組成物の混合液とA液又はB液を同時あるいは時間差をおいて地盤中に注入して地盤中の反応を促進してもよい。
本発明により析出するカルシウム塩とは炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、二酸化アルミニウム等で、注入する地盤や配合に影響される。
B液中の化合物の濃度はA液の多価金属化合物との反応が十分に行われる濃度であって、A液の濃度及びA、B液の使用割合にも関係するが、好ましくは0.1〜30重量%である。また、透水性の悪い地盤を固結する際に、出来るだけ地盤内部まで固結する場合には、低濃度液を用い、繰り返して土中に浸透または注入し、または土と混合する。
本発明にかかる上述の全組成物の混合液はA液及びB液は地盤注入等、土の固結の場合には、これらを土中に浸透または注入し、または土と混合して不溶性塩を形成させ、土を固結する。
上述のA液及びB液からなる本発明にかかる注入材はさらに、次の(1)〜(7)に示される組成物の一種または複数種を併用することもでき、これにより強度や止水性が一層向上する。
(1) 水ガラスを有効成分とする組成物
これは例えば、水ガラスと、硬化剤とを有効成分とする組成物である。水ガラスはSiO2 /Na2O=2〜6のモル比を呈し、工業的に製造されているもの、あるいはこれに苛性アルカリを添加したものである。使用に際しては水で稀釈される。
硬化剤としては、重炭酸塩、塩化カルシウム、重硫酸ソーダ、アルミン酸ソーダ、硫酸バンド、みょうばん等の無機塩、炭酸、硫酸、燐酸、塩酸等の無機酸類、酢酸等の有機酸類、ジアセチン、トリアセチン、エチレンカーボネート等のエステル類、グリオキザール、微粒子セメント等のセメント類、微粒子スラグ等のスラグ類、消石灰や苛性アルカリ等のアルカリ剤等が挙げられる。
この組成物の併用方法は、いかなる方法でもよいが、本発明にかかるA、B液を注入する前後に浸透させて併用する。
(2) 水ガラス以外の硬化性組成物
具体的には、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の硬化性樹脂組成物が挙げられる。
(3) 難溶性カルシウム化合物を有効成分とする組成物
本発明において、難溶性カルシウム化合物とは水に対する溶解度(20℃)が5重量%以下のカルシウムが好ましく、具体的には炭酸カルシウム、セメント類、スラグ類、石灰類等が挙げられる。
この併用方法としては、地盤が不均一のために本発明にかかるA、B液が逸脱するような場合に、この逸脱を防止することを主目的として併用することが好ましく、具体的には、本発明にかかるA、B液を注入する前に一次注入材として併用することも出来るが、前述したように難溶性カルシウム化合物の上溶液による炭酸カルシウムの生成を本発明に用いることが出来る。
(4) 微粒子スラグまたは微粒子セメントを有効成分とする組成物
これら微粒子スラグや微粒子セメントとしては平均粒径が10μm以下、比表面積が5000cm/g以上のものが用いられる。この場合も(3)の場合と同じく、上澄液による炭酸カルシウムの生成を本発明に用いることが出来る。
(5) アルカリ剤を有効成分とする組成物
アルカリ剤としては、消石灰、苛性アルカリ等が用いられる。
(6) 活性シリカまたはコロイダルシリカを有効成分とする組成物
水ガラスをイオン交換樹脂またはイオン交換膜を用いて、水ガラス中のアルカリ分を除去して得られる活性シリカ、酸性水ガラスの酸根やアルカリ金属をイオン交換樹脂、イオン交換膜で除去して得られる活性シリカ、活性シリカを濃縮して造粒したコロイダルシリカ等が挙げられる。
硬化剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩及び硬化速度やpHの調整のために酸類あるいはアルカリ類が使用される。
(7) 炭酸ガス
炭酸ガスを多価金属化合物に吹き込んで注入しても良いし、又、炭酸ガスをあとから地盤中に注入して初期における炭酸カルシウムの析出による固結を加速して炭酸カルシウムを形成しても良い。
又、本発明の注入液と同時にあるいは注入後に地盤中に炭酸ガス或いは炭酸ガスと水ガラスの混合液を吹き込んでもよい。この方法や装置は本出願人によって(例えば、特許文献2(特公平07−057870号公報)等)、既に開示されている。
以下、本発明を実施例により具体的に詳述する。
〔実施例1〕炭酸カルシウムの析出実験
炭酸ガスによる多価金属化合物の硬化実験を行った。
多価金属化合物としては、石灰0.59gを25mlの蒸留水に溶解したもの(石灰水)と、貝殻を多く含む地盤を300gを採取し、500mlの蒸留水でよく撹拌後、ろ過した液(ろ過液)25mlの2種類を用意した。
炭酸ガスはガスボンベより1L/minで液中に吹き込んだ。
25℃、2時間吹込んだ後に観察を行った。
結果を表1に示す。
Figure 2008063794
カルシウムを含む液において炭酸ガスを添加した場合、白色の炭酸カルシウムの析出が見られた。また有機栄養源を加えることで析出量が多くなった。
比較例1、2はカルシウムは含むが炭酸ガスを吹き込まない液であり、炭酸カルシウムの析出がみられなかった。
また、カルシウムを含まない液に炭酸ガスを添加しても炭酸カルシウムの析出は見られなかった。
〔実施例2〕
多価金属化合物と炭酸ガスを配合した薬液を用い透水試験を行った。
(1) 使用材料
多価金属化合物:
消石灰 比表面積:10,000cm/g
塩化カルシウム2水塩 試薬1級
塩化マグネシウム6水塩 試薬1級
炭酸ガス
(2) 配合
塩化カルシウム(2水塩)を水に溶解して、20(重量)%の溶液を調製した。同様に他の多価金属化合物についても調製した。
これらを表2に示す。
Figure 2008063794
この液にノズルにより炭酸ガスを1l/minで吹き込んだ。
(3) 土中への浸透試験
直径5cm、長さ1mのプラスチック製モールドに豊浦標準砂を90cm充填した。(相対密度60%、透水係数=1.5×10−2cm/s)。次いで、1000mlの水を自然流下させた。次に、A液500mlとB液500mlを混合し自然流下させた。
A液及びB液の混合液の自然流下を1サイクルとした。このサイクルを5サイクルと、10サイクルの2種類を行った。
終了後モールドの上下をラップで密封し、室内養生した。一軸圧縮強度は養生7日に測定した。
(4) 透水試験
固結物をモールドから脱型し、測定法(土質工学会基準)に準じた加圧透水試験を行った。水圧は0.1MPaとした。
(5) 透水試験、一軸圧縮強度の結果
水のみの場合と、本発明を比較した結果を表2に示す。
水のみの場合に比べ、本発明の実施例ではどれも透水係数は約1桁低下しており、地盤の止水効果と固結効果が得られることがわかった。
表3に5サイクル繰り返した場合の結果と、10サイクル繰り返した場合の透水係数と一軸圧縮強度を示す。10サイクル繰り返した場合は、透水係数が5サイクルよりも更に一桁減少した。この結果より本発明は一般の水ガラスのように一回の注入で不透性になるわけではないが、注入を繰り返すことにより透水性が低下することがわかった。これは生成した炭酸カルシウムが土粒子の間隙に沈積するためと思われる。
したがって、注入の繰り返しの程度によって透水性の低下を任意にコントロールすることが出来ることが判った。又、透水性を低下させる一方、完全に止水性にしないように透水性を保持しながら固結効果を得るという特徴は、地盤中の本来ある地下水脈は保持しながら地盤改良を行うという極めて特異な効果が得られるという特徴を持つことが判った。
又、このような特徴は道路下の地盤の支持力を増加しながら排水機能は持たすという画期的な利用効果を持つ。又、地盤を強化しながら排水機能は保持するために斜面の補強に使用すれば地すべり防止に画期的な地盤改良を可能にする。
Figure 2008063794
〔実施例3〕
(1) 配合
実施例2の配合を用いた水酸化カルシウム(消石灰)と炭酸ガスを用いた。液温は20℃で行った。
(2) 実験方法
1)コンクリート浸漬試験
モルタル供試体(直径5cm×長さ10cm)を本発明の混合液150mlに所定時間浸漬後、モルタル供試体を液から取り出し、軽く拭いた後、放置し1サイクルとした。
浸漬後、液から取り出し、供試体をラップで包み、室内養生した。
2)コンクリート塗布試験
モルタル供試体(直径5cm×長さ10cm)の全面に本発明の混合液を幅4cmのハケで塗布した。
塗布量は、塗布後のモルタル供試体の重量変化で確認した。塗布後、室温に30分以上放置し、これを1サイクルとした。
3)コンクリート吹付け試験
モルタル供試体(直径5cm×長さ10cm)の片面に塗装機により、本発明の混合液を吹付け、30分以上放置した。これを1サイクルとし数回吹き付けた。
(3) 結果
結果を表4に示す。浸透、塗布、吹付のいずれでも、未処理のものに比べ透水係数が低下し改善が見られた。
Figure 2008063794
さらに、本発明の地盤注入剤を用いて不溶性塩を形成する場合、
(1)多価金属化合物を有効成分とするA液に炭酸ガスを吹き込む、又は炭酸ガスを吹き込んだ水(炭酸水)を配合する方法、
(2)多価金属化合物以外の化合物を有効成分とするB液に炭酸ガスを吹き込む、又は炭酸ガスを吹き込んだ水(炭酸水)を配合する方法、
(3)上記A液、B液を混合した液に炭酸ガスを吹き込む、又は炭酸ガスを吹き込んだ水(炭酸水)を配合する方法、
(4)上記A液、B液を土中又はコンクリート躯体中に浸透(注入も含む)混合、又は皮膜(吹き付け又は塗布)後、或いは同時に炭酸ガスを浸透混合または皮膜、又は炭酸ガスを次き込んだ水(炭酸水)を浸透混合または皮膜する方法、
を用いることも出来る。
〔実施例4〕
図1は本発明において実際の地盤において炭酸ガスを混合する方法を説明したフローシートであって、主にA、B液送液管路5、複数系統(図1では2系統)の炭酸ガス圧送管路、すなわち、高圧炭酸ガス圧送管路12及び低圧炭酸ガス圧送管路14、及び地盤6中に挿入された注入管7を含んで構成される。
A、B液送液管路5は多価金属化合物水溶液(A液)貯槽1−1、その他の組成物水溶液(B液)貯槽1−2から地盤6中に挿入された注入管7に配管され、図1に示されるように上流側からそれぞれ、気液混合装置2、注入ポンプ3及び流量計4が送液管路5に配置される。
高圧炭酸ガス圧送管路12は高圧炭酸ガス容器8−2と連結管9−2を介して連結され、注入管7まで配管される。管路12内には電磁弁10−2、減圧弁11−2及び炭酸ガス吹出ノズル13がそれぞれ配置される。この炭酸ガス吹出ノズル13は図示しないが注入管7に備えることもできる。
低圧炭酸ガス圧送管路14は上述の高圧炭酸ガス圧送管路12と同様、圧力の低下された高圧炭酸ガス容器8−1と連結管9−1を介して連結され、水溶液貯槽1−1、1−2又は送液管路5の気液混合装置2よりも上流側まで配管される。管路14内には上述と同様、電磁弁10−1、減圧弁11−1及び上記と同様な炭酸ガス吹出ノズル15がそれぞれ配置される。
上述の構成からなる本発明装置によれば、送液管路5の上流側、又は水溶液貯槽1−1、1−2中に、低圧炭酸ガス圧送管路14を介し、低圧炭酸ガス容器8−1から電磁弁10−1、減圧弁11−1及び炭酸ガス吹出ノズル15を経て水溶液に炭酸ガスを噴射し、次いで、気液混合装置2で多価金属化合物とその他の組成物と炭酸ガスを充分混合して炭酸ガスの水溶液への吸収率を高め、かつ注入ポンプ3により炭酸ガスの吸収された多価金属化合物水溶液を送液管路5介して注入管7に送液する。
さらに、高圧炭酸ガス圧送管路12を介し、高圧炭酸ガス容器8−2から電磁弁10−2、減圧弁11−2及び炭酸ガス吹出ノズル13を経て注入管7中に炭酸ガスを噴射する。
本発明にかかる注入材の注入装置の一具体例の説明図である。
符号の説明
1 水溶液貯槽
2 混合槽
3 注入ポンプ
4 流量計
5 水溶液送液管路
6 地盤
7 注入管
8 炭酸ガス容器
9 連結管
10 電磁弁
11 減圧弁
12 高圧炭酸ガス圧送管路
13 炭酸ガス吹出ノズル
14 低圧炭酸ガス圧送管路
15 炭酸ガス吹出ノズル

Claims (5)

  1. 多価金属化合物と炭酸ガスを有効成分とする組成物を、土中に浸透させまたは注入し、又は土と混合して、又は建造物躯体に浸透させ又は吹き付けて又は被覆して不溶性塩を形成させることを特徴とする土又は建築物躯体の処理方法。
  2. 請求項1において、多価金属化合物は、多価金属の塩化物、炭酸塩、水酸化物、硫酸塩、及びセメント又はスラグの群から選択される一種または複数種であることを特徴とする土又は建造物躯体の処理方法。
  3. 請求項1において、前記組成物に更に、炭酸塩、重炭酸塩、多価金属化合物の群から選択される一種または複数種を有効成分とする組成物を、土中に浸透させまたは注入し、又は土と混合して、又は建造物躯体に浸透させ又は吹き付けて又は被覆して不溶性塩を形成させることを特徴とする土又は建築物躯体の処理方法。
  4. 請求項1〜3において、多価金属化合物を有効成分とする組成物を、注入又は混合した土又は構造物躯体に炭酸ガスを有効成分とする組成物を1回又は複数回注入することを特徴とする土又は建築物躯体の処理方法。
  5. 請求項1〜3において、難溶性多価金属化合物を有効成分とする組成物を、土中又は構造物躯体に注入し、さらに水溶性多価金属化合物を有効成分とする組成物を注入することを特徴とする土又は建築物躯体の処理方法。
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