JP2008059153A - モデル作成プログラム、モデル作成プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびモデル作成装置 - Google Patents

モデル作成プログラム、モデル作成プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびモデル作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板の設計データから電磁界解析に必要なモデルを一意的に作成するモデル作成プログラムを提供する。
【解決手段】まず、回路基板をメッシュ分割する(S802)。次いで、回路解析をする際に基準電位となる所定の端子を選択する(S804)。そして、その所定の端子に対応する導体面を生成し、導体面を回路基板と垂直方向に1メッシュ分ずらして配置する(S806)。最後に、導体面と解析対象の端子との間に、所定の回路解析で必要となる回路素子を配置する(S808)。
【選択図】図8

Description

本発明は、時間領域有限差分法による電磁界解析法と過渡電気回路解析による回路解析法を結合した連携解析に関する。特に、連携解析の際に用いるモデルを作成する技術に関する。
電磁界回路連携解析では、電磁界解析で定義される電界や磁界と回路解析で定義される電圧や電流を関連付けながら解析を行なう。電磁界解析と回路解析とを融合した数値シミュレーションは、回路素子の特性とその周囲の電磁界現象を統一的に解析できるといった特徴を持っており、回路中を伝搬する高周波信号の解析に非常に有用であることが一般に知られている。
上述したような電磁界解析の1つの手法である時間領域有限差分法(以下、「FDTD(Finite Difference Time Domain)法」と呼ぶ)は、解析領域を格子で分割し、格子点に未知電磁界を配置するものである。FDTD法では、電界を配置する格子と磁界を配置する格子とを、格子の半分の幅だけずらすYee格子という構造により解析が行なわれる。FDTD法は、これらの電界および磁界と、隣接する磁界および電界との間に働く関係式をマクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって導き、それを基に電界および磁界をあるタイムステップを単位に更新していくことで全体の電磁界挙動を求める解析手法である。この解析手法に従えば、あるタイムステップで電界を更新し、1/2タイムステップ後に磁界を更新し、1タイムステップ後に電界を更新するというようにして、電界および磁界を交互に求めることができる。
また、現在、過渡電気回路解析用のツールとして、カリフォルニア大学バークレイ校により開発された、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)シミュレータが知られている。そのツールは、非常に複雑な電子装置におけるプロセスをシミュレートする効率的な手法を提供する。
非特許文献1では、集積回路等の回路をシミュレーションする方法として、FDTD法とSPICE等の回路シミュレータを組み合わせた方法が提案されている。この従来のFDTD法と回路シミュレータ(この場合はSPICE)とを結合する電磁界回路連携解析では、FDTDのセル内に、回路素子が組み込まれ、セルの1辺に対応する端子間に電流源とキャパシタを配置することでFDTD法と回路解析を結合する手法(電流源法)が用いられている。
また、非特許文献2では、アクティブ回路を、Sパラメータによりモデル化することでFDTD法へ組み込む方法(ブラックボックスモデル法)が提案されている。この方法では、まず、周波数領域のSパラメータを逆フーリエ変換により時間領域上の表現に変換する。そして、入射波を反射波、透過波および観測波から導出する。最後に、上記Sパラメータを使って高周波回路をFDTD法によりシミュレーションする。
回路素子を含む回路基板に対して、上記のような電磁界解析を適用する場合、回路を解析するためのモデルを作成する必要がある。ここで、例として電流源法によるモデル作成を考える。
図9は、電流源法によるモデルの例を示す図である。
図9を参照して、電流源法によるモデル作成について説明する。なお、図9(A)は、回路基板をセルに分割した、2次元電磁界解析モデルを示す図であり、図9(B)は、図9(A)で示したモデルに対して端子間距離を1セルにした例を示す図である。
図9(A)に示すように、FDTD法にて電磁界解析するためには、回路基板の設計データに基づき、回路基板をセルに分割したモデルを作成する。なお、回路基板1は、グランド端子GNDと、端子a,b,cとを含む。
電流源法では、上述したように、セルの1辺に対応する端子間に電流源とキャパシタを配置するため、解析対象の端子として対になっている端子の間隔を1セルにする必要がある。このため、対になっている端子からそれぞれ導体を生成し、端子間距離を1セルにする。
図9(A)のモデルに対し、端子間距離を1セルにした例は図9(B)のようになる。なお、図9(B)において、太線は導体を示す。
図9(B)において、グランド端子GND、端子a,b,cからそれぞれ導体が生成される。そして、セルの1辺に対応する端子間に電流源92が挿入される。
ここで、挿入されている電流源は、便宜上、電流源法の電流観測位置を示すために記したものであり、実際のFDTD法における解析のモデルでは開放となっている。同様の処理は、ブラックボックスモデル法など対になっている端子を必要とする回路解析により回路素子を扱う場合も必要となる。
A. Thomas, et al.: The use of SPICE lumped circuits as sub-grid models for FDTD analysis, IEEE Microwave Guided Wave Letters, vol. 4, pp. 141-143 (1994) 辻村彰宏、関根秀一、庄木裕樹:Sパラメータを用いたモデル化に基づくFDTD法による高周波回路解析、電子情報通信学会論文誌B、vol. J85-B, No.9, pp. 1526-1534 (2002)
しかしながら、上述のようなモデルを作成する際、対になっている端子同士をつなぐ導体経路は複数存在する場合がある。このような場合、計算機による自動モデル化は困難である。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、回路基板の設計データから電磁界解析に必要なモデルを一意的に作成するモデル作成プログラムを提供することである。
本発明の1つの局面に従うと、演算処理部を有するコンピュータに、回路基板について電磁界回路連携解析をする際に用いられるモデルの作成処理を実行させるためのモデル作成プログラムであって、演算処理部が、回路基板をメッシュ分割するステップと、演算処理部が、回路解析をする際に基準電位となる所定の端子に対応する導体面を生成した上で、導体面を回路基板と垂直方向に1メッシュ分ずらして配置したとして、所定の端子に対応する導体面上の位置を特定するステップと、演算処理部が、導体面と解析対象の端子との間に、所定の回路解析で必要となる回路素子を配置する位置の特定を行なうステップとを備える。
好ましくは、導体面上の位置を特定するステップは、演算処理部が、回路基板上における端子に対応する端子を含むような導体面を生成する。
好ましくは、導体面上の位置を特定するステップは、演算処理部が、回路基板上における所定の端子以外の端子に対応する、端子を含むようなメッシュを削除した導体面を生成する。
好ましくは、回路基板をメッシュ分割するステップは、演算処理部が、メッシュ分割された回路基板からメッシュ座標を算出するステップと、演算処理部が、メッシュの各頂点の空間座標と回路基板上における複数の端子の空間座標とから、端子のメッシュ座標を算出するステップとを含む。
本発明の他の局面にしたがうと、上述のモデル作成プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明のさらに他の局面にしたがうと、回路基板について電磁界回路連携解析をする際に用いられるモデル作成処理を実行するためのモデル作成装置であって、回路基板の3次元形状を表わすデータを格納する記憶装置と、モデル作成処理を実行するための演算処理装置とを備え、演算処理装置は、回路基板をメッシュ分割する手段と、回路解析をする際に基準電位となる所定の端子に対応する導体面を生成し、導体面を回路基板と垂直方向に1メッシュ分ずらして配置したとして、所定の端子に対応する、導体面上の位置を特定する手段と、導体面と解析対象の端子との間に、所定の回路解析で必要となる回路素子を配置する位置の特定を行なう手段とを含む。
本発明によれば、設計データから電磁界解析に必要なモデルを一意的に作成できる。これにより、モデル作成時間を短縮することができる。したがって、効率的に電磁界回路連携解析を行なうことができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明は繰り返さない。
以下の説明で明らかとなるように、本発明のモデル作成方法を実行するモデル作成プログラムでは、設計データから回路基板を電磁界解析に必要なモデルを一意的に作成する。これにより、モデル作成時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態における「回路基板」とは、絶縁性のある樹脂を含浸した基板上に、銅箔など導電体で回路配線が構成されたプリント基板に対し、集積回路、抵抗器、コンデンサ等の電子部品を実装したものである。これらの電子部品のことを「回路素子」と呼び、回路素子の端子のことを「回路端子」と呼ぶ。
また、以下の説明において、電磁界解析を実行する際に用いるモデルを「電磁界解析モデル」と呼び、回路解析を実行する際に用いるモデルを「回路モデル」と呼ぶ。さらに、「電磁界解析モデル」および「回路モデル」を総称して「モデル」と呼ぶ。
(1. 本発明のシステム構成)
図1は、本発明のモデル作成方法を用いた、電磁界回路連携解析プログラムを実行するコンピュータ100の一例を示す概念図である。
図1において、連携解析するためのプログラムを実行させるためのコンピュータ100は、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)118等の光ディスク上の情報を読み込むための光ディスクドライブ108およびフレキシブルディスク(Flexible Disk、以下「FD」と呼ぶ)116に情報を読み書きするためのFDドライブ106を備えたコンピュータ本体102と、コンピュータ本体102に接続された表示装置としてのディスプレイ104と、同じくコンピュータ本体102に接続された入力装置としてのキーボード110およびマウス112とを備える。
図2は、コンピュータ100の構成をブロック図形式で示す図である。
図2に示されるように、このコンピュータ100を構成するコンピュータ本体102は、光ディスクドライブ108およびFDドライブ106に加えて、それぞれバス105に接続されたCPU(Central Processing Unit)120と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むメモリ122と、直接アクセスメモリ装置、たとえば、ハードディスク124と、外部とデータの授受を行なうための通信インターフェイス128とを含んでいる。光ディスクドライブ108にはCD−ROM118などの光ディスクが装着される。FDドライブ106にはFD116が装着される。
ハードディスク124内には、解析対象となる回路基板について、基板の形状、基板の誘電率等の物理的性質を表現するパラメータ、解析対象の回路素子の形状、信号端子情報、解析条件等が格納された設計データ134と、解析対象の回路素子ごとに、解析手法(電流源法、電圧源法、ブラックボックス法等)に対応した、ネットリスト情報やSパラメータ情報および解析対象と対となる端子である対端子名を格納した解析対象モデル135と、時間領域の電磁界解析を行なう手法の一つであるFDTDを実行するプログラム136と、回路解析を実行するプログラム137などが格納される。ここで、たとえば、設計データ134、解析対象モデル135については、通信インターフェイス128を介して、外部のデータベースから供給されてもよい。また、各プログラムは、FD116、またはCD−ROM118等の記録媒体によって供給されてもよいし、他のコンピュータにより通信回線を経由して供給されてもよい。また、FDTDや回路解析の実行は、通信インターフェイス128を介して、外部のコンピュータに実行させ、その結果をハードディスク124に格納させてもよい。
また、記憶装置、たとえば、ハードディスク124の記憶領域には、電磁界解析中の解析結果である電界値、磁界値を一時格納し、次のステップでそれらの値を更新するための電界値記憶領域138と、磁界値記憶領域139とが設けられる。
なお、ここでは、FDTDを実行するプログラム136と回路解析を実行するプログラム137を総称して、電磁界回路連携解析プログラムと呼ぶ。
したがって、以下では、1つのコンピュータ装置内において、時間領域の電磁界解析と回路解析とが連携して実行されるものとして説明する。しかしながら、電磁界解析と回路解析とはそれぞれ別のコンピュータ装置で実行するものとして、この別々のコンピュータ装置間でデータを通信インターフェイス128を相互にやり取りして、連携解析を実行してもよい。
演算処理装置として機能するCPU120は、メモリ122をワーキングメモリとして、上述したFDTDを実行するプログラム136や回路解析を実行するプログラム137に対応した処理を実行する。
なお、CD−ROM118は、コンピュータ本体に対してインストールされるプログラム等の情報を記録可能な媒体であれば、他の媒体、たとえば、DVD−ROM(Digital Versatile Disc)やメモリーカードなどでもよく、その場合は、コンピュータ本体102には、これらの媒体を読み取ることが可能なドライブ装置が設けられる。
FDTDを実行するプログラム136や回路解析を実行するプログラム137は、上述の通り、CPU120により実行されるソフトウェアである。一般的に、こうしたソフトウェアは、CD−ROM118、FD116等の記録媒体に格納されて流通し、光ディスクドライブ108またはFDドライブ106等により記録媒体から読み取られてハードディスク124に一旦格納される。または、コンピュータ100がネットワークに接続されている場合には、ネットワーク上のサーバから一旦ハードディスク124にコピーされる。そうしてさらにハードディスク124からメモリ122中のRAMに読み出されてCPU120により実行される。なお、ネットワーク接続されている場合には、ハードディスク124に格納することなくRAMに直接ロードして実行するようにしてもよい。
図3は、CPU120の機能的構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、CPU120の機能的構成を説明する。
CPU120は、モデルを作成するモデル作成部30と、電磁界回路連携プログラムに従い電磁界解析を実行する電磁界回路連携解析実行部32とから構成される。
モデル作成部30は、設計データ134から解析対象の部品の3次元形状、端子名情報、解析条件として与えられているメッシュサイズを、さらに解析対象モデル135から解析手法別の情報および対端子名を取得する。そして、これらに基づき、電磁界解析で用いるFDTDにおける電磁界解析モデルを作成する。
電磁界回路連携解析実行部32は、モデル作成部30が作成したFDTDにおける電磁界解析モデルと、解析対象モデル135から回路解析に必要なネットリスト、ビヘイビアモデル等、解析領域の媒質情報および電源情報などを取得する。そして、これらに基づき、解析領域内の全電磁界成分を計算する。
なお、図1および図2に示したコンピュータのハードウェア自体およびその動作原理は一般的なものである。したがって、本発明の機能を実現するに当り本質的な部分は、FD116、CD−ROM118、ハードディスク124等の記録媒体に記憶されたソフトウェアである。
また、一般的傾向として、コンピュータのオペレーティングシステムの一部として様々なプログラムモジュールを用意しておき、アプリケーションプログラムはこれらモジュールを所定の配列で必要なときに呼び出して処理を進める方式が一般的である。そうした場合、当該ソフトウェア自体にはそうしたモジュールは含まれず、当該コンピュータでオペレーティングシステムと協働してはじめて電磁界回路連携解析が可能になる。しかし、一般的なプラットフォームを使用する限り、そうしたモジュールを含ませたソフトウェアを流通させる必要はなく、それらモジュールを含まないソフトウェア自体およびそれらソフトウェアを記録した記録媒体(およびそれらソフトウェアがネットワーク上を流通する場合のデータ信号)が実施の形態を構成すると考えることができる。
(2. 電磁界回路連携解析方法)
以下、本発明に係る電磁界回路連携解析の方法について説明する。
(2.1 電磁界解析と回路解析との連携解析方法)
まず、電磁界解析を行なう手法の一つであるFDTD法について説明し、次いで連携解析するのに用いられる解析手法の例として電流源法について説明する。
FDTD法は、マクスウェルの電磁界方程式を差分化することによって数値計算する方法である。まず、解析領域を格子で分割し、格子の各辺の中心に電界、各面の中心に磁界を配置する、いわゆるYee格子という構造を取る。そして、マクスウェルの方程式を差分化すると、電界・磁界は、空間的に半セル、時間的に半タイムステップずらした位置に配置される。ここで、求めたい未知電界、未知磁界と隣接する1タイムステップ前の既知電界、既知磁界の間に働く関係式を電磁気学に基づくマクスウェル方程式から導くと次の式(1)および(2)のようになる。
Figure 2008059153
なお、式中で太字は、当該変数がベクトルであることを示す。
式(1)はnタイムステップの電界E(ベクトル)、式(2)は(n+1/2)タイムステップの磁界H(ベクトル)についての関係式である。ただし、Δt,μ,ε,σは、それぞれ、タイムステップ、透磁率、誘電率、導電率とする。
これらをもとに未知電界、未知磁界をあるタイムステップΔtを単位に更新していくことで、解析領域全体の電磁界挙動を時間領域で求めることができる。
このように、FDTD法では解析領域内の未知電界、未知磁界を陽解法により逐次的に計算することで解析対象の時間領域電磁界応答を解析できる。
次に、電磁界回路連携解析に用いられる、FDTD法と回路解析を直接結合する手法の一つである電流源法について説明する。
図4は、電流源法による連携解析の模式図である。図4(A)は、回路解析の対象となる回路素子を含むFDTDセルを示す図であり、図4(B)は、電流源法の概略的な処理の流れを示す図であり、図4(C)は、図4(A)のセルに対応する、電流源法の等価回路を示す図である。
図4を参照して、電流源法について説明する。図4(A)では、電界は実線で示される格子セルの辺に沿って矢印の向きに、磁界は点線で示される格子セルの辺に沿って矢印の向きに割り当てられている。Δx,Δy,ΔzはFDTDセルの各辺の長さを示し、実線の格子セルと点線の格子セルは、1/2Δx,1/2Δy,1/2Δzずつ、ずれて配置されている。ここでは、電界のある辺abに、回路解析で動作解析する対象の回路素子が配置されているとする。
図4(B)を参照して、電流源法の処理の流れを説明する。まず、FDTD法にてセルの磁界を計算する(ステップS400)。
そして、回路素子が含まれるセルにアンペアの法則を適用し、z成分について展開すると、以下の式(3)が得られる。
Figure 2008059153
ただし、JLは素子に流れる導電電流密度とする。
ここで、式(3)の左辺第1項のε(ΔxΔy)/Δzを等価的に平行平板コンデンサの容量Cとし、右辺をセルに流れる全電流Iとすると、式(3)は、以下の式(4)のように書き直すことが出来る。
Figure 2008059153
ただし、VLは回路素子両端の電圧、ILは回路素子に流れる全電流とする。
セルに流れる全電流Iは、アンペアの法則を用いて素子の周りの磁界を面40に沿って周回積分して求められるが、磁界は一定であるため、Iは定電流源と考えることができる。したがって、式(4)は、図4(C)に示すように、電流源42とコンデンサ44と回路網46を含む等価回路として考えられる。
再び図4(B)にもどって、FDTDで求めた磁界Hから電流Iを計算し、電流源値Iとして回路解析に渡す(ステップS402)ことで、回路解析によりVL、ILを求めることが出来る。そして、回路解析にてVLを求め、回路素子のセル辺の電界を計算するためVLをFDTD法に渡し(ステップS404)、ステップS406にて、電界Eが計算される。
以上のようにして、回路解析とFDTD法が直接結合されることになる。これにより、電磁界との結合は回路の入出力端子だけを考えて解析することができる。
なお、ここではアンペアの法則に基づいて定式化した電流源法を連携解析方法として示したが、連携解析方法として、ファラデーの法則に基礎をおく方法である電圧源法を用いてもよいし、アクティブ素子を、予め用意したSパラメータを用いてモデル化し、FDTD法へ組み込むブラックボックスモデル法を用いてもよい。
(2.2 本発明のモデル作成方法)
ここでは、本発明のモデル作成方法の概略を説明する。
回路解析において、回路素子を挿入する、対になっている端子の組み合わせとして、回路の信号端子とグランド端子という組み合わせ、回路の信号端子と電源端子という組み合わせが設計データに予め与えられていることが多い。また、電磁界解析において回路を挿入する際は、回路基板をセルに分割した後の端子間は1セルである必要がある。このため、端子間が2セル以上のときはそれらの端子から導体が生成されたとして端子間距離を1セルにし、回路素子を挿入する。しかしながら、このように導体を生成して端子間を結ぶような経路は複数存在し、モデル化は困難である。
そこで、本発明に係るモデル作成方法では、電磁界解析モデルにおいて、グランド端子や電源端子のような基準電位の端子に対応する導体面を生成し、回路基板と垂直方向に1セルずらして配置したとしてモデルを作成する。これにより、回路基板上の、基準電位の端子と組み合わせられた他方の端子と導体面との距離は1セルになり、それらをつなぐ経路は一意に定まる。そして、基準電位の端子に対応する導体面と、基準電位の端子と組み合わせられた他方の端子との間に、解析手法に応じた回路素子を挿入して回路解析を実行する。たとえば、解析方法が電流源法なら、なにも素子をいれず、電流の観測ポイントのみを設定する。また、FDTD法では、これらの接続は開放して電磁界解析を行なう。
以下では、グランド端子や電源端子のような基準電位の端子を「基準端子」と呼ぶ。また、基準端子と組み合わせとなり、回路解析の際に回路素子が挿入される端子のことを「対端子」と呼ぶ。
ここで、本発明に係るモデル作成方法について、具体例を用いて説明する。
図5は、図9(A)で示す2次元電磁界解析モデルに対して導体面を生成した例を示す図である。
図5では、グランド端子GNDを基準端子、端子a,b,cは、それぞれグランド端子GNDに対する対端子とする。
図5に示すように、セル分割された回路基板1において、グランド端子GNDと端子a,b,cとは2セル以上離れている。そこで、グランド端子GNDに対応する導体面3を生成し、回路基板1に対し垂直方向に1セルずらして配置する。なお、図5では、導体面3は回路基板1の上に配置されているが、下に配置されていてもよい。また、導体面3は、回路基板1上の端子に対応する端子50a,50b,50c,50dを含む。たとえば、端子50aは、端子aに対応する。
さらに、導体面3上においてグランド端子GNDに対応する位置を定めるため、グランド端子GNDと端子50dとを導体52で接続し、導体面上の端子と回路基板上の端子間に解析方法に応じた回路素子を挿入する。なお、図5では、電流源51a,51b,51cを挿入して、電流源法にて回路解析を行なう例を示している。
図5で示すように導体面を生成すれば、基準端子であるグランド端子GNDと端子50a,50b,50c,50dとの電位が同一と考えることができる。したがって、導体面上の端子とその端子に対応する回路基板上の端子との間に回路素子を挿入して回路解析を行なうことは、基準端子とその対端子との間に回路素子を挿入して回路解析を行なうことと等価である。
また、導体面と対端子との距離は1セルなので、回路素子を配置する位置を一意に定めることができる。
さらに、別の具体例を示して説明する。
図6は、図9(A)で示す2次元電磁界解析モデルに対して導体面を生成した、図5とは異なる例を示す図である。
図6に示すように、まず、グランド端子GNDに対応する導体面5を生成する。なお、導体面5は、回路基板1上の端子に対応する端子60a,60b,60c,60dを含む。そして、導体面5から、導体面上で基準端子に対応する端子60d以外の端子が接する導体セルを削除する。このようにして生成された導体面7を、回路基板1に対して垂直方向に1セルずらして配置する。さらに、導体面7上において回路基板上の端子に対応する位置を定めるため、回路基板上の端子とその端子に対応する導体面上の端子とを導体62a,62b,62c,62dで接続する。そして、端子60a,60b,60cと導体面7との間に解析方法に応じた回路素子を挿入する。なお、図6では、電流源61a,61b,61cを挿入して、電流源法にて回路解析を行なう例を示している。
図5の説明と同様に、このように導体面を生成すれば、導体面はグランド端子GNDと、導体面上の端子は回路基板上の対応する端子と電位が同一と考えることができる。したがって、導体面5上の端子と導体面との間に回路素子を挿入して回路解析を行なうことは、基準端子とその対端子との間に回路素子を挿入して回路解析を行なうことと等価である。
また、導体面と対端子に対応する導体面上の端子(図6では、端子60a,60b,60c)との距離は1セルなので、回路素子を配置する位置を一意に定めることができる。
図5で示したモデル作成方法は、基準端子に対応する導体面を回路基板の上または下に配置すればよいので基準端子が2個以下の場合に有効である。しかし、基準端子が3個以上の場合は、導体面を配置できない。
一方、図6で示したモデル作成方法は、導体面5から導体面7を生成したように、基準端子に対応する端子以外の導体面上の端子が接する導体セルを削除した導体面を生成するため、導体面を生成する必要があるような基準端子が3個以上の場合にも適用できる。
(3. コンピュータ100への実装)
以上の発明に係る電磁界回路連携解析は、以下の手続きによってコンピュータソフトウェアとして実装できる。
以下、その手続きについてまとめる。
図7は、図4(C)で示した連携解析の処理の流れを具体的に示したフローチャートである。
図7を参照して、連携解析の処理の流れを説明する。なお、ステップS7100〜S7120は、FDTDを実行するプログラム136に、ステップS7200〜S7212は、回路解析を実行するプログラム137に従った処理である。
また、図4(B)のステップS400はステップS7100〜S7102に、ステップS402はステップS7104〜S7106に、ステップS404はステップS7200〜S7212に、ステップS406はステップS7108〜S7120に対応している。
電磁界解析の処理の流れについて説明する。
まず、CPU120は、ハードディスク124に格納されている設計データ134、解析対象モデル135から解析に必要なデータを読み込む(ステップS7100)。ここで読み込むデータとは、たとえば、格子セルの寸法、FDTD解析のタイムステップ、回路解析のタイムステップ、解析時間、解析領域内の電界、磁界の初期値、回路素子の電流、電圧の初期値、解析領域内に配置されている誘電体、導体の座標値、回路素子のネットリスト、最大解析時刻Tmaxである。
さらに、CPU120は、解析時刻tをゼロにし、メモリ122に解析条件の解析領域サイズ、セルサイズ分の記憶領域を確保し、配置されている導体、誘電体情報をもとに解析領域セルの係数項計算を行なう(ステップS7101)。また、所定の電界、磁界初期値をもとに、電界、磁界値の設定を行なう。この際、(2.2)で述べた方法により回路モデルを作成する。詳細については後述する。
続いて、CPU120は、解析領域セルの全磁界Hを計算し、更新する(ステップS7102)。ステップS7102で更新した磁界をもとに、CPU120は、回路素子を含むセル(以下、回路セルとする)の近傍の磁界Hを以下のアンペアの式(5)で電流値Iに変換する(ステップS7104)。
Figure 2008059153
ここで、CPU120は、この電流値Iを回路解析のネットリストに付加する電流源値とする。
CPU120は、ステップS7104の電流源値を回路解析に与える(ステップS7106)。電流源値を受け取った回路解析の処理の流れは後述する。
ステップS7108では、CPU120は、現在の解析時刻tをFDTDタイムステップの半分進め、解析領域の全電界Eを計算し、更新する(ステップS7110)。
次いで、CPU120は、回路解析で計算された電圧を受け取る(ステップS7112)。なお、まだ計算されていなければ、計算されるまで処理を中断する。
ステップS7114では、CPU120は、回路解析から受け取った電圧値を以下の式(6)により、回路セルの電界値に変換する。
Figure 2008059153
ΔyはFDTDセルのY方向の長さである。なお、ここでは回路素子がY方向に配置されているとしたが、任意方向に配置することができる。
そして、CPU120は、ステップS7114で求めた電圧値を電磁界解析領域の回路素子を挿入した場所の電界値とする(ステップS7116)。
ステップS7118で、CPU120は、現在の解析時刻tをFDTDのタイムステップの半分進める。また、解析時刻tのときの解析領域の電界をハードディスク124内の電界値記憶領域138に、磁界情報をハードディスク124内の磁界値記憶領域139に格納する。
ステップS7120では、CPU120は、現在の解析時刻tと最大解析時刻Tmaxの比較を行なう。解析時刻tのほうが最大解析時刻Tmaxより小さければ(ステップS120にて、No)、ステップS7102に戻る。そうでなければ(ステップS7120にて、Yes)、解析に使用したメモリ122の記憶領域の開放を行ない、計算を終了する。
次に、回路解析の処理の流れについて説明する。
まず、CPU120は、解析時刻をゼロに設定する。そして、所定のネットリストをもとに、メモリ122に記憶領域を確保し、素子の結線情報をもとに電流源法による電流源とキャパシタを追加した回路行列を生成する(ステップS7200)。
ステップS7202では、CPU120は、電磁界解析から電流源値を受け取る。なお、電流源値を受け取るまでは処理を中断する。
次いで、CPU120は、電流源値を、ステップS7202で受け取った電流源値に更新し(ステップS7204)、解析時刻がΔt(n−1/2)からΔt(n+1/2)までの回路解析を行ない、電圧を求める(ステップS7206)。
さらに、CPU120は、時刻Δt(n+1/2)での電圧値を電磁界解析に与える(ステップS7208)。ただし、回路解析の対象が相互インダクタンスであった場合は電圧差値を与える。また、CPU120は、ハードディスク124に、時刻Δt(n+1/2)での電流、電圧値を格納する。
ステップS7210では、CPU120は、現在の解析時刻tを回路解析タイムステップ分進め、ハードディスク124に、解析時刻tと回路素子端子間の電圧または電圧差を格納する。
そして、CPU120は、現在の解析時刻tと最大解析時刻Tmaxの比較を行なう(ステップS7212)。解析時刻tのほうが最大解析時刻Tmaxより小さければ(ステップS7212にて、No)、ステップS7202に戻る。そうでなければ(ステップS7212にて、Yes)、解析に使用したメモリ122の記憶領域の開放を行ない、計算を終了する。
以上のようにして、本発明では(2.2)で述べたモデル作成方法を用いた電磁界回路連携解析を行なう。
なお、以上の説明では、解析処理が最大解析時刻を越えることを条件として終了するものとして説明したが、解析処理の終了条件としては、他の条件、たとえば、電界および磁界が定常状態となってから所定時間経過した後との条件が満たされるか等を用いることもできる。
また、電磁界解析や回路解析は、上述のように、CPU120がFDTDを実行するプログラム136や回路解析を実行するプログラム137に従って行なうが、通信インターフェイス128経由で接続される複数個のCPUに実行させ、その結果をコンピュータ100を介してやりとりさせるようにしてもよい。また、電磁界解析や回路解析は、単一のCPUを用いて解析してもよいが、解析領域を複数の領域に分割して複数個のCPUを用いて解析してもよい。
次に、ステップS7200で行なう回路モデル作成処理について説明する。
図8は、モデル作成処理の流れを示したフローチャートである。
図8を参照して、モデル作成方法について説明する。
まず、ステップS800において、CPU120は、設計データ134、解析対象モデル135から解析に必要なデータを読み込み、各種設定を行なう。具体的には、設計データ134から電磁界解析に用いるメッシュサイズや、CADデータの座標系において、解析対象となる回路素子の存在している領域を示す形状座標と回路端子が存在している位置を示す端子座標を読み込む。また、解析対象モデル135から解析対象回路の解析種別情報(電流源法、電圧源法、ブラックボックス法等)を取得し、各解析方法に従った設定を行なう。
次いで、ステップS802において、CPU120は、解析条件として与えられているメッシュサイズを用いて、回路基板の形状をメッシュに分割する。メッシュに分割する際、メッシュサイズは有限であるため、メッシュ頂点に必ずしも全端子の中心が存在しない場合がある。このような場合において、端子のメッシュ座標決定の一例として、端子座標からもっとも近いメッシュ頂点座標を端子のメッシュ座標としてもよい。
そして、ステップS804において、CPU120は、導体面を生成する端子の選択を行なう。ここで、設計データ134に基づき、基準端子として使われている端子を選択してもよいし、ステップS802におけるメッシュ分割により対端子と2セル以上離れた基準端子を選択してもよい。基準端子に対応する導体面を生成することにより、導体面を基準電位の面として扱うことができる。
続いて、ステップS806において、CPU120は、上述の(2.2)で説明したような導体面を生成し、回路基板と垂直方向に1セル分ずらして配置したとして、ステップS804で選択された端子から導体面に対し、回路基板と垂直方向に1セル分導体を伸ばす。これにより、選択された端子と導体面が接続される。選択した端子の数によって、どのような導体面を生成するかを予め設定しておいてもよい。また、生成した導体面に対応する基準端子を導体で接続する。なお、図6で示した導体面7のような導体面を生成する場合は、回路基板上の端子から導体面が配置される側へ垂直方向に1セル分導体が伸ばされたとする。
最後に、ステップS808において、CPU120は、端子間に解析種別による回路素子を挿入して端子間を接続する。
以上の操作により、回路モデルを作成する。なお、本実施例では電流源法によるモデル化を扱ったが、ブラックボックス法などの他の対端子を必要とする回路解析手法でも同様に扱うことができる。また、電流源法による電磁界解析と回路解析の連携処理の流れは(2.1)で説明した通りである。
以上で説明したように、本発明によれば、設計データから電磁界解析に必要な回路モデルを一意的に作成できる。これにより、モデル作成時間を短縮することができる。したがって、効率的に電磁界回路連携解析を行なうことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のモデル作成方法を用いた、電磁界回路連携解析プログラムを実行するコンピュータ100の一例を示す概念図である。 コンピュータ100の構成をブロック図形式で示す図である。 CPU120の機能的構成を示す機能ブロック図である。 電流源法による連携解析の模式図である。 図9(A)で示す2次元電磁界解析モデルに対して導体面を生成した例を示す図である。 図9(A)で示す2次元電磁界解析モデルに対して導体面を生成した、図5とは異なる例を示す図である。 図4(C)で示した連携解析の処理の流れを具体的に示したフローチャートである。 モデル作成処理の流れを示したフローチャートである。 電流源法によるモデルの例を示す図である。
符号の説明
1 回路基板、3,7 導体面、30 モデル作成部、32 電磁界回路連携解析実行部、42,92 電流源、44 コンデンサ、46 回路網、100 コンピュータ、102 コンピュータ本体、104 ディスプレイ、106 FDドライブ、108 光ディスクドライブ、110 キーボード、112 マウス、116 FD、118 CD−ROM、120 CPU、122 メモリ、124 ハードディスク、128 通信インターフェイス、134 設計データ、135 解析対象モデル、136 FDTDを実行するプログラム、137 回路解析を実行するプログラム、138 電界値記憶領域、139 磁界値記憶領域。

Claims (6)

  1. 演算処理部を有するコンピュータに、回路基板について電磁界回路連携解析をする際に用いられるモデルの作成処理を実行させるためのモデル作成プログラムであって、
    前記演算処理部が、前記回路基板をメッシュ分割するステップと、
    前記演算処理部が、回路解析をする際に基準電位となる所定の端子に対応する導体面を生成した上で、前記導体面を前記回路基板と垂直方向に1メッシュ分ずらして配置したとして、前記所定の端子に対応する前記導体面上の位置を特定するステップと、
    前記演算処理部が、前記導体面と解析対象の端子との間に、所定の回路解析で必要となる回路素子を配置する位置の特定を行なうステップとを備える、モデル作成プログラム。
  2. 前記導体面上の位置を特定するステップは、前記演算処理部が、前記回路基板上における端子に対応する端子を含むような導体面を生成する、請求項1記載のモデル作成プログラム。
  3. 前記導体面上の位置を特定するステップは、前記演算処理部が、前記回路基板上における前記所定の端子以外の端子に対応する、前記端子を含むような前記メッシュを削除した導体面を生成する、請求項1記載のモデル作成プログラム。
  4. 前記前記回路基板をメッシュ分割するステップは、
    前記演算処理部が、メッシュ分割された前記回路基板からメッシュ座標を算出するステップと、
    前記演算処理部が、メッシュの各頂点の空間座標と前記回路基板上における複数の端子の空間座標とから、前記端子の前記メッシュ座標を算出するステップとを含む、請求項1記載のモデル作成プログラム。
  5. 請求項1記載のモデル作成プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 回路基板について電磁界回路連携解析をする際に用いられるモデル作成処理を実行するためのモデル作成装置であって、
    前記回路基板の3次元形状を表わすデータを格納する記憶装置と、
    前記モデル作成処理を実行するための演算処理装置とを備え、
    前記演算処理装置は、
    前記回路基板をメッシュ分割する手段と、
    回路解析をする際に基準電位となる所定の端子に対応する導体面を生成し、前記導体面を前記回路基板と垂直方向に1メッシュ分ずらして配置したとして、前記所定の端子に対応する、前記導体面上の位置を特定する手段と、
    前記導体面と解析対象の端子との間に、所定の回路解析で必要となる回路素子を配置する位置の特定を行なう手段とを含む、モデル作成装置。
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