JP2008058483A - 動画像表示装置および動画像表示方法 - Google Patents

動画像表示装置および動画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動画像処理のパラメータをユーザに合わせて設定する技術を提供する。
【解決手段】動画像表示装置は、学習手段と、特徴量取得手段と、パラメータ設定手段と、動画像処理手段と、動画像表示手段とを備える。学習手段は、ユーザの操作に基づいて、動画像データの特徴量と動画像処理のためのパラメータとの対応を示す対応情報を学習する。特徴量取得手段は、表示対象である対象動画像データの特徴量である対象特徴量を取得する。パラメータ設定手段は、対象特徴量と対応情報とを用いて、対象動画像データのためにパラメータを設定する。動画像処理手段は、対象動画像データに対して設定されたパラメータに応じた動画像処理を行う。動画像表示手段は、動画像処理後の対象動画像データに基づく対象動画像を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像表示装置および動画像表示方法に関し、特に、動画像処理のパラメータの設定に関する。
従来、CRTやテレビ等の動画像表示装置において動画像を表示する場合、動画像中の移動する被写体のちらつき(以下「動画フリッカ」と呼ぶ)や、移動する被写体の残像(以下「動画ボケ」と呼ぶ)が生じる場合があった。このような動画フリッカや動画ボケは、液晶パネルを用いた液晶表示装置のように、各画素が蓄積型の表示素子で構成される動画像表示装置(以下「蓄積型表示装置」と呼ぶ)において発生しやすい。
動画像表示の際の動画フリッカや動画ボケを軽減するために、動画像に対して種々の動画像処理を行う技術が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2003−280617号公報 特開平2002−149121号公報
上記技術では、電子プログラムガイド(EPG)情報から放送番組の種別を判定し、放送番組の種別に応じて動画像処理のパラメータを設定している。
動画フリッカや動画ボケを軽減するための処理をはじめとする動画像処理は、その感じ方に個人差があり、また、動画像の内容によっても動画フリッカや動画ボケの発生の程度に差異がある。このため、これらの動画像処理のパラメータは、放送番組の種別に応じて画一的に設定するだけでは、適切な値に設定できないおそれがあった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、動画像処理のパラメータをユーザに合わせて設定する技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の態様は、動画像表示装置を提供する。第1の態様に係る動画像表示装置は、学習手段と、特徴量取得手段と、パラメータ設定手段と、動画像処理手段と、動画像表示手段とを備える。前記学習手段は、ユーザの操作に基づいて、動画像データの特徴量と動画像処理のためのパラメータとの対応を示す対応情報を学習する。前記特徴量取得手段は、表示対象である対象動画像データの前記特徴量である対象特徴量を取得する。前記パラメータ設定手段は、前記対象特徴量と前記対応情報とを用いて、前記対象動画像データのために前記パラメータを設定する。前記動画像処理手段は、前記対象動画像データに対して前記設定されたパラメータに応じた前記動画像処理を行う。前記動画像表示手段は、前記動画像処理後の前記対象動画像データに基づく対象動画像を表示する。
第1の態様に係る動画像表示装置によれば、ユーザの操作に基づいて対応情報を学習し、学習された対応情報を用いて動画像処理のためのパラメータを設定する。そして、設定されたパラメータに応じた動画像処理後の対象動画像を表示する。従って、この動画像表示装置では、動画像処理のパラメータをユーザの嗜好に合わせて適切に設定することができる。
第1の態様に係る動画像表示装置において、前記学習手段は、動画像を表示しながら、前記パラメータを指定するパラメータ指定を前記ユーザから受け付ける指定受付手段と、前記受け付けられたパラメータ指定により指定された前記パラメータと前記パラメータ指定が入力されたときに表示されていた動画像の前記特徴量との対応を示す前記対応情報を生成する対応情報生成手段と、前記生成された対応情報を記録するためのデータベースを格納するデータベース格納部と、を含んでも良い。こうすれば、ユーザは、評価用動画像を見ながら、動画像表示装置に、対応情報を容易に学習させることができる。
第1の態様に係る動画像表示装置において、前記特徴量取得手段は、前記対象動画像の表示の進行に応じて、連続的に前記対象特徴量を取得し、前記パラメータ設定手段は、連続的に取得される前記対象特徴量に応じて、連続的に前記パラメータを設定し、前記動画像処理手段は、連続的に設定される前記パラメータに応じた前記動画像処理を行っても良い。こうすれば、動画像表示装置は、対象動画像の表示の進行に応じてリアルタイムに設定されるパラメータに応じて対象動画像データに動画像処理を行うので、ユーザの嗜好に合致した動画像処理を施された対象動画像を表示することができる。
第1の態様に係る動画像表示装置において、前記動画像処理は、被写体の動きに伴う画質劣化を軽減するための処理を含んでも良い。こうすれば、見る人によって感じ方の個人差が大きい被写体の動きに伴う画質劣化を軽減するための処理のパラメータをユーザの嗜好に合わせて適切に設定することができる。
第1の態様に係る動画像表示装置において、前記画質劣化を軽減するための処理は、動画ボケを軽減するための処理を含んでも良い。かかる場合において、前記動画ボケを軽減するための処理は、動画像を構成するフレーム画像に基づき、画像を構成する画素の内の少なくとも一部の画素の輝度が低減された少なくとも1つのマスク画像を生成する処理であっても良い。こうすれば、動画ボケを軽減するための処理のパラメータをユーザの嗜好に合わせて適切に設定することができる。
第1の態様に係る動画像表示装置において、前記画質劣化を軽減するための処理は、動画フリッカを軽減するための処理を含んでも良い。かかる場合において、前記動画フリッカを軽減するための処理は、動画像を構成するフレーム画像中の連続した第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との少なくとも一方に対して輝度を低減すると共に輝度低減処理後の前記第1のフレーム画像と前記第2のフレーム画像とを合成することによって、第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との間に表示するための中間フレーム画像を生成する処理であっても良い。こうすれば、動画フリッカを軽減するための処理のパラメータをユーザの嗜好に合わせて適切に設定することができる。
第1の態様に係る動画像表示装置において、前記特徴量は、動画像における被写体の動きに対応するベクトル量を含んでも良い。こうすれば、動画像表示装置は、被写体の動きの特性と動画像処理のためのパラメータとの対応を示す対応情報を学習する。そして、対象動画像データにおける被写体の動きの特性と対応情報とを用いて設定されたパラメータに応じた動画像処理後の対象動画像を表示する。この結果、被写体の動きの特性とユーザの嗜好との対応を考慮してパラメータを設定することができ、よりユーザの嗜好に合致した動画像処理を施した対象動画像を表示することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、動画像表示方法および装置、動画像調整方法および装置、動画像補正方法および装置、動画像出力方法および装置、これらの方法、システムまたは装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.実施例:
・動画像表示装置の構成:
図1は、本発明の実施例としての動画像表示装置DP1の構成を示す概略図である。実施例の動画像表示装置DP1は、プロジェクタとして構成されている。
動画像表示装置DP1は、信号変換部10と、メモリ書込制御部30と、フレームメモリ20と、メモリ読出制御部40と、駆動画像データ生成部50と、O.S.D(On-Screen Display)部55と、解像度変換部60と、特徴量算出部65と、液晶パネル駆動部70と、CPU80と、メモリ90と、液晶パネル100と、光源ユニット110と、投写光学系120と、操作パネル130とを備えている。
信号変換部10は、外部から入力される映像信号を、メモリ書込制御部30で処理可能な信号に変換するための処理回路である。例えば、入力される映像信号がアナログの映像信号(例えば、コンポジット信号)である場合には、入力される映像信号に含まれている同期信号に同期して、ディジタルの映像信号に変換する。また、入力される映像信号が圧縮符号化されたディジタルデータ(例えば、MPEG形式で圧縮された動画像データ及びJPEG形式で圧縮された静止画データ)である場合には、圧縮されたディジタルデータを複号化して、ディジタルの映像信号を生成する。信号変換部10は、ディジタルの映像信号を書込用同期信号と共に、メモリ書込制御部30に出力する。
メモリ書込制御部30は、信号変換部10から出力されたディジタルの映像信号に含まれている各フレームの画像データ(フレームデータ)を、その映像信号に対応する書込用同期信号に同期して、順にフレームメモリ20に書き込む。なお、書込用同期信号には、書込垂直同期信号や書込水平同期信号、書込クロック信号が含まれている。
メモリ読出制御部40は、CPU80から与えられる読出制御条件に基づいて読出用同期信号を生成するとともに、この読出用同期信号に同期して、フレームメモリ20に記憶されたフレームデータを読み出す。そして、メモリ読出制御部40は、読み出された画像データ(読出画像データ)信号および読出用同期信号をO.S.D部55や解像度変換部60や特徴量算出部65に出力する。なお、読出用同期信号には、読出垂直同期信号や読出水平同期信号、読出クロック信号が含まれている。また、読出垂直同期信号の周期は、フレームメモリ20に書き込まれる映像信号の書込垂直同期信号の周期(フレーム周期)の2倍速に設定されており、メモリ読出制御部40は、フレームメモリ20に記憶された画像データを、1フレーム周期の間に2回読み出して、O.S.D部55に出力する。
O.S.D部55は、必要に応じて、メモリ読出制御部40から供給される読出画像データ信号や、後述する評価用動画像データ格納部92から供給される評価用動画像データに、メニュー表示画面を表すデータをミキシングするメニュー画面生成処理を行う。メニュー画面生成処理については、後述する。
駆動画像データ生成部50は、メモリ読出制御部40からO.S.D部55を介して供給される読出画像データ信号および読出同期信号とに基づいて、後述する液晶パネル100を駆動するための駆動画像データ信号を生成し、生成した駆動画像データ信号を後述する液晶パネル駆動部70に出力する。その際に、駆動画像データ生成部50は、CPU80から供給される動画像処理のためのパラメータに応じて、読出画像データ信号に対して動画像処理を行い、動画像処理後の画像データを駆動画像データ信号として出力する。パラメータおよび動画像処理については後述する。
解像度変換部60は、メモリ読出制御部40から供給される読出画像データ信号の解像度を、より低い解像度に変換する。解像度変換部60は、解像度変換後の画像データ信号をCPU80に出力する。
特徴量算出部65は、メモリ読出制御部40から供給される読出画像データ信号に基づいて、フレームデータが表す動画像の特徴量を算出する。算出される特徴量の内容およびその算出方法については後述する。
液晶パネル駆動部70は、駆動画像データ生成部50から供給された駆動画像データ信号を液晶パネル100に供給可能な信号に変換して液晶パネル100に供給する。
光源ユニット110は、液晶パネル100に向けて照明光を発する。液晶パネル100は、液晶パネル駆動部70から供給される駆動画像データに従って駆動される蓄積型表示装置であり、光源ユニット110から発せられた照明光を駆動画像データが表す画像を表す光(画像光)に変換する。投写光学系120は、画像光を投写スクリーンSC上で結像させることにより、投写スクリーンSC上に画像を投写する。
操作パネル130は、ユーザが種々の操作を入力するための入力装置であり、例えば、後述する動画ボケ軽減処理のパラメータを指定するパラメータ指定をユーザから受け付けるために用いられる。
CPU80は、メモリ90に記憶されている制御プログラム(図示省略)を実行することにより、上述した各構成要素の動作を制御する。CPU80は、制御プログラムを実行することにより様々な機能を実現するが、図1においては、本実施例の説明に必要な機能部を選択的に図示している。以下では、図示した機能部について説明する。CPU80が実現する機能部は、パラメータ値設定部82と、評価用動画像データ生成部83と、データセット生成部84を含む。パラメータ値設定部82は、動画ボケ軽減処理のためのパラメータをはじめとする動画像処理のためのパラメータを設定する。評価用動画像データ生成部83は、上述した各構成要素を制御して、入力される映像信号の全部または一部を用いて評価用動画像データを生成する。具体的には、評価用動画像データ生成部83は、解像度変換部60に変換解像度を指示して、評価用動画像として用いるフレームデータの解像度を変換させ、解像度変換後のフレームデータを用いて評価用動画像データを生成して、後述する評価用動画像データ格納部92に格納する。データセット生成部84は、データセットを生成して、後述する学習データベースに記録する。データセットは、評価用動画像データの特徴量と、動画像処理のためのパラメータとの対応を示す対応情報である。パラメータ値設定部82および評価用動画像データ生成部83およびデータセット生成部84については、さらに、後述する。
メモリ90は、評価用動画像データ格納部92と、学習データベース格納部93と、バッファ94とを含んでいる。評価用動画像データ格納部92は、評価用動画像データ生成部83により生成された評価用動画像データが格納される領域である。評価用動画像データ格納部92に格納された評価用動画像データは、O.S.D部55に供給され、後述するようにメニュー画面にミキシングされ、メニュー画面上に表示される。学習データベース格納部93は、学習データベースを格納するための領域である。学習データベースは、上述したデータセットが格納されたデータベースである。学習データベースについては後述する。バッファ94は、CPU80が演算結果や画像データなどを一時的に格納するための作業領域であり、例えば、後述するように評価用動画像データを生成するためにキャプチャされたフレームデータが一時的に格納される。
・駆動画像データ生成部の構成および動作:
図2は、駆動画像データ生成部50の構成の一例を示す概略図である。駆動画像データ生成部50は、マスク制御部510と、第1のラッチ部520と、画像データ調整部560と、マスクデータ生成部530と、第2のラッチ部540と、マルチプレクサ(MPX)550と、を備えている。
マスク制御部510は、メモリ読出制御部40から供給された読出用同期信号RSNKに含まれている読出垂直同期信号VS、読出水平同期信号HS、読出クロックDCK、および、フィールド選択信号FIELDに基づいて、第1のラッチ部520および第2のラッチ部540の動作を制御するラッチ信号LTSと、マルチプレクサ550の動作を制御する選択制御信号MXSを出力し、駆動画像データ信号DVDSの生成を制御する。なお、フィールド選択信号FIELDは、フレームメモリ20から2倍速で読出された読出画像データ信号RVDSが、第1フィールドの読出画像データ信号であるか第2フィールドの読出画像データ信号であるか区別するための信号である。
画像データ調整部560は、メモリ読出制御部40から供給された読出画像データ信号RVDSに対して画像調整処理を行い、画像調整処理後の読出画像データ信号RVDS1を第1のラッチ部520に出力する。画像データ調整部560が行う画像調整処理は、読出画像データに対する輝度補正処理が含まれる。輝度補正処理については、後述する。
第1のラッチ部520は、画像データ調整部560から供給された読出画像データ信号RVDS1を、マスク制御部510から供給されたラッチ信号LTSに従って順次ラッチし、ラッチ後の読出画像データ信号RVDS1をマスクデータ生成部530および第2のラッチ部540に出力する。
マスクデータ生成部530は、CPU80から供給された動画ボケ軽減処理のためのパラメータである輝度係数MPと、第1のラッチ部520から供給された読出画像データ信号RVDS1とに基づいて、マスクデータを生成し、生成したマスクデータをマスクデータ信号MDS1として第2のラッチ部540に出力する。ここで、マスクデータは、読出画像データ信号RVDS1が表す画像の輝度に上述した輝度係数MPを掛けて、輝度を減衰させた画像を表す画像データである。例えば、読出画像データ信号RVDS1が表す画像の画素値が、YCbCr色空間を用いて(Y、Cb、Cr)と表されるとする(Y:輝度信号、Cb、Cr:色差信号)。かかる場合には、マスクデータ信号MDS1が表す画像の画素の画素値は、YCbCr色空間を用いて(MP×Y、Cb、Cr)と表される。輝度係数MPは、0〜1の範囲の数値を取る。
第2のラッチ部540は、第1のラッチ部520から出力された読出画像データ信号RVDS1およびマスクデータ生成部530から出力されたマスクデータ信号MDS1を、ラッチ信号LTSに従って順次ラッチし、ラッチ後の読出画像データを読出画像データ信号RVDS2として、また、ラッチ後のマスクデータをマスクデータ信号MDS2としてマルチプレクサ550に出力する。
マルチプレクサ550は、読出画像データ信号RVDS2とマスクデータ信号MDS2の一方を、マスク制御部510から出力される選択制御信号MXSに従って選択することによって、駆動画像データ信号DVDSを生成し、液晶パネル駆動部70に出力する。具体的には、マルチプレクサ550は、選択制御信号MXSがハイレベルである場合には、読出画像データ信号RVDS2を駆動画像データ信号DVDSとして出力し、選択制御信号MXSがローレベルである場合には、マスクデータ信号MDS2を駆動画像データ信号DVDSとして出力する。これにより、駆動画像データ信号DVDSに含まれるデータ(駆動画像データ)が表す画像は、読出画像データが表す画像の画素と、マスクデータが表す画像の画素とが混在した画像となる。駆動画像データについては、さらに、後述する。
選択制御信号MXSは、読出画像データに挿入されるマスクデータのパターンが所定のマスクパターンとなるように、フィールド選択信号FIELDと、読出垂直同期信号VSと、読出水平同期信号HSと、読出クロックDCKとに基づいて生成される。
図3を参照して、生成される駆動画像データについて説明する。図3は、駆動画像データが表す画像を説明するための概念図である。図3(a)は、フレームメモリ20に書き込まれているフレームデータが表す画像を示している。各フレームデータは、一定の周期(フレーム周期)Tfrの間にメモリ書込制御部30(図1)によって、フレームメモリ20に格納される。図3(a)は、Nフレーム(Nは1以上の整数)のフレームデータFR(N)と、(N+1)フレームのフレームデータFR(N+1)が順にフレームメモリ20に格納される場合を例に示している。
図3(b)は、フレームメモリ20から読み出される読出画像データが表す画像を示している。メモリ読出制御部40(図1)によって、フレームメモリ20に格納されているフレーム画像データが、フレーム周期Tfrの2倍速の周期(フィールド周期)Tfiで2回読み出されて、第1フィールドに対応する読出画像データFI1および第2フィールドに対応する読出画像データFI2として順に出力される。図3(b)は、Nフレームにおける第1フィールドの読出画像データFI1(N)および第2フィールドの読出画像データFI2(N)と、(N+1)フレームにおける第1フィールドの読出画像データFI1(N+1)および第2フィールドの読出画像データFI2(N+1)が順に出力される場合を例に示している。
図3(c)は、駆動画像データが表す画像を示している。駆動画像データ生成部50では、第1フィールドの読出画像データFI1の偶数番目の水平ライン(2,4,6,8,...)をマスクデータ(クロスハッチで示される領域)に置き換えた第1の駆動画像データが生成される(図3(c))。具体的には、第1フィールドの読出画像データ信号が入力されている期間(第1フィールド期間)において、駆動画像データ生成部50のマスク制御部510が、奇数番目の水平ラインに対応する水平走査期間(読出水平同期信号HSの奇数番目の周期)においてHレベルとなり、偶数番目の水平ラインに対応する水平走査期間(読出水平同期信号HSの偶数番目の周期)においてLレベルとなる選択制御信号MXSを生成することにより、駆動画像データ生成部50は、第1の駆動画像データを生成することができる。
また、駆動画像データ生成部50では、第2フィールドの読出画像データFI2の奇数番目の水平ライン(1,3,5,7,...)をマスクデータに置き換えた第2の駆動画像データが生成される(図3(c))。具体的には、第2フィールドの読出画像データ信号が入力されている期間(第2フィールド期間)において、駆動画像データ生成部50のマスク制御部510が、奇数番目の水平ラインに対応する水平走査期間においてLレベルとなり、偶数番目の水平ラインに対応する水平走査期間においてHレベルとなる選択制御信号MXSを生成することにより、駆動画像データ生成部50は、第2の駆動画像データを生成することができる。
なお、第1フィールドの読出画像データFI1の奇数番目の水平ラインをマスクデータに置き換え、第2フィールドの読出画像データFI2の偶数番目の水平ラインをマスクデータに置き換えるようにしても良い。
また、図3に示した駆動画像データの表す画像は、説明を容易にするために1フレームの画像を水平8ラインで垂直10ラインの画像としているため、離散した画像に見えるが、実際の画像は、数百本以上の水平および垂直ラインを有しているので、人間の視覚の性質上ほとんど目立たない。
以上説明したように、駆動画像データ生成部50は、1つのフレームデータを第1フィールドと第2フィールドの画像データとして読み出し、第1フィールドの読出画像データに対しては、偶数番目の水平ラインに対応する読出画像データをマスクデータに置き換えて第1の駆動画像データを生成し、第2フィールドの読出画像データに対しては、奇数番目の水平ラインに対応する読出画像データをマスクデータに置き換えて第2の駆動画像データを生成する。このような動画像処理により、1つの水平ラインについて着目すると、液晶パネルの各画素に対してマスクデータと画像データとがフィールド周期Tfiで交互に入力されることになるため、各画素では、読出画像データに対応する画像を表示する前に、一旦マスクデータの表す画像を表示することによって、その前に表示された画像の影響を抑制して、新たな画像データの表す画像を表示する。これにより、いわゆる動画ボケを軽減することができる。このような動画像処理における動画ボケの軽減の程度は、動画像処理のパラメータである輝度係数MPの値を変更することにより、調整することができる。
例えば、輝度係数MPを0とすると、マスクデータは、輝度が0の画像データ、すわなわち、黒の画像を表す画像データとなる。この結果、表示される動画像において、動画ボケの軽減の程度は最大になる一方で、実質的な輝度はフレームデータが表す画像の輝度に対して約半分に減衰してしまう。一方、輝度係数MPを1とすると、マスクデータは、フレームデータを表す画像と同一になる。この結果、動画ボケの軽減の程度は0になり、表示される動画像はフレームデータが表す画像そのものになる。以上から解るように、0〜1の範囲で変化する輝度係数MPが小さいほど、表示される動画像における動画ボケの軽減の程度は大きくなり、輝度は小さくなる。
・ユーザによる動画像処理のパラメータの設定:
図4〜図9を参照して、ユーザによる、上述した輝度係数MPを含む動画調整のためのパラメータの設定(動画調整設定)について、説明する。図4は、動画調整設定の第1のメニュー画面を示す図である。図5は、動画調整設定の第2のメニュー画面を示す図である。図6は、輝度補正について説明する概略図である。
ユーザによる輝度係数MPの設定は、ユーザの操作に基づいて、CPU80が、各構成要素を制御することにより実行される。ユーザが操作パネル130を介して、動画調整設定の処理の開始指示を入力すると、図4に示す動画調整設定の第1のメニュー画面200が表示される。第1のメニュー画面200は、CPU80がO.S.D部55を制御して、O.S.D部55に第1のメニュー画面200を表す画像データを読出画像データ信号RVDSとして出力させることにより、最終的に投写スクリーンSC上に表示される。後述する他のメニュー画面(例えば、第2のメニュー画面400)についても同様である。第1のメニュー画面200は、評価用動画像表示部201と、動画ボケ軽減レベル入力用ユーザインターフェース(UI)202と、輝度補正レベル入力用UI203と、動画像処理可否入力用UI204と、評価用動画像操作用UI205と、キャプチャ画面移行用UI206と、設定処理終了入力用UI208とを含んでいる。
評価用動画像表示部201は、後述する評価用動画像データが表す動画像を表示するための領域である。動画ボケ軽減レベル入力用UI202は、ユーザが動画ボケ軽減レベルを指定する軽減レベル指定を入力するためのUIである。輝度補正レベル入力用UI203は、ユーザが輝度補正のレベルを指定する輝度補正レベル指定を入力するためのUIである。動画像処理可否入力用UI204は、ユーザが評価用動画像データに対して動画像処理を行うか否かを指定する可否指定を入力するためのUIである。評価用動画像操作用UI205は、ユーザが評価用動画像表示部201に表示される評価用動画像データが表す動画像の表示状況を操作するためのUIである。キャプチャ画面移行用UI206は、ユーザが後述する評価用動画像をキャプチャするための第2のメニュー画面に移行する移行指示を入力するためのUIである。設定処理終了入力用UI208は、ユーザが動画調整設定の処理を終了する指示を入力するためのUIである。
ユーザは、まず、評価用動画像データを生成するために用いる動画像データ(元画像データ)をキャプチャするために、キャプチャ画面移行用UI206をクリックする。そうすると、動画像表示装置DP1は、第1のメニュー画面200に代えて、図5に示す第2のメニュー画面400を表示する。第2のメニュー画面400は、UI表示部410を含んでいる。第2のメニュー画面400におけるUI表示部410を除く領域は、信号変換部10に入力されている動画像データが表す動画像が表示される表示領域である。UI表示部410は、キャプチャ開始指定用UI411と、フレーム数指定用UI413と、解像度指定用UI414と、を含んでいる。
ユーザは、表示領域に表示される動画像を見ながら、UI表示部410に含まれる各UI411〜414を操作することにより、動画像表示装置DP1に、評価用動画像データを作成させる。生成される評価用動画像データのフレーム数は、フレーム数指定用UI413により指定された数となる。生成される評価用動画像データの解像度は、解像度指定用UI414により指定した解像度となる。ユーザは、フレーム数指定用UI413および解像度指定用UI414を操作して、指定フレーム数および指定解像度を変更することができる。
ユーザが、表示領域に評価用動画像として用いたいシーンが表示されているタイミングで、キャプチャ開始指定用UI411を押すと、評価用動画像データ生成部83は、表示領域に表示されているフレーム画像を表すフレームデータをキャプチャし、キャプチャされたフレームデータの解像度を、解像度指定用UI414により指定された解像度に変換し、解像度変換後のフレームデータをメモリ90の評価用動画像データ格納部92に評価用動画像データとして記憶する。具体的には、評価用動画像データ生成部83は、キャプチャ開始指定用UI411が押されたタイミングで、フレームメモリ20に格納されているフレームデータを、メモリ読出制御部40に読み出させ、解像度変換部60に対して出力させる。評価用動画像データ生成部83は、解像度変換部60に、読み出されたフレームデータの解像度を指定された解像度に変換させ、解像度変換後のフレームデータを取得する。評価用動画像データ生成部83は、取得したフレームデータを評価用動画像データ格納部92に格納する。そして、評価用動画像データ生成部83は、フレーム数指定用UI413により指定されたフレーム数分のフレームデータを、評価用動画像データ格納部92に記憶するまで、時系列順に次のフレームデータについて上述した処理を繰り返す。こうすることによって、キャプチャ開始指定用UI411が押された時点から、時系列順に、指定されたフレーム数分のフレームデータが評価用動画像データとして評価用動画像データ格納部92に記憶される。
図4に戻って説明を続ける。評価用動画像データが生成されると、再び、図4に示す第1のメニュー画面200が表示される。このとき、生成された評価用動画像データが表す画像(評価用動画像)が、評価用動画像表示部201に表示される。具体的には、CPU80の制御に従い、メモリ読出制御部40は、評価用動画像データ格納部92に格納されている評価用動画像データがフレーム単位で読み出され、O.S.D部55に供給される。そして、CPU80の制御に従い、O.S.D部55は、供給された評価用動画像データを用いて、評価用動画像表示部201に評価用動画像が表示された第1のメニュー画面200を表す読出画像データ信号RVDSを生成する。これによって、最終的に、評価用動画像表示部201に評価用動画像が表示された第1のメニュー画面200が投写スクリーンSCに表示される。ユーザは、評価用動画像操作用UI205を介して、評価用動画像表示部201に表示される評価用動画像の表示状況、例えば、「再生」「停止」「リピート」を操作することができる。
評価用動画像表示部201に評価用動画像が表示されているときに、動画像処理可否入力用UI204において、評価用動画像データに対して動画像処理を行う指定が入力されていると、評価用動画像表示部201には、動画像処理後の評価用動画像データに基づいて、評価用動画像が表示される。一方、動画像処理可否入力用UI204において、評価用動画像データに対して動画像処理を行わない指定が入力されていると、評価用動画像表示部201には、動画像処理前の評価用動画像データに基づいて、評価用動画像が表示される。本実施例では、図4に示すようなチェックボックス型の動画像処理可否入力用UI204にチェックがなされている場合には、動画像処理を行う指定が入力されていることを表し、チェックがなされていない場合には、動画像処理を行わない指定が入力されていることを表す。
評価用動画像表示部201に動画像処理後の評価用動画像が表示される場合には、動画像処理における動画ボケ軽減レベルおよび輝度補正レベルは、動画ボケ軽減レベル入力用UI202および輝度補正レベル入力用UI203により指定されたレベルにそれぞれ設定される。
動画ボケ軽減レベルは、上述したようにマスクデータの生成時に用いられる輝度係数MPの大きさに対応しており、動画ボケ軽減レベルが大きいほど輝度係数MPは小さくされ、動画ボケ軽減レベルが小さいほど輝度係数MPは大きくされる。
本実施例における輝度補正は、図6に示すようなトーンカーブを用いて行われる。本実施例に用いられる輝度補正に用いられるトーンカーブの形状は、入力値を基準輝度値Yrefとした場合の出力値がYref+AP×ΔYとなる一次特性線とされている。図6には、補正係数APと、輝度補正に用いられるトーンカーブの曲線形状との対応関係が示されている。図6から解るように、本実施例では、輝度補正レベルは、輝度補正に用いられるトーンカーブの曲線形状を決定する補正係数APに対応しており、輝度補正レベルが大きいほど補正係数APは大きくされ、輝度補正レベルが小さいほど補正係数APは小さくされる。補正係数APの値は、例えば、0〜1の範囲で定められる。
ここで、ユーザが動画ボケ軽減レベル入力用UI202および輝度補正レベル入力用UI203を操作することにより、動画像処理における動画ボケ軽減レベルおよび輝度補正レベルを変更すると、かかるレベル変更は、評価用動画像表示部201に表示される評価用動画像にリアルタイムに反映される。また、ユーザが動画像処理可否入力用UI204を操作して、動画像処理を行う指定と、動画像処理を行わない指定とを切り替えると、かかる切り替えは、評価用動画像表示部201に表示される評価用動画像にリアルタイムに反映される。具体的には、ユーザから、動画ボケ軽減レベルおよび輝度補正レベルを変更や、動画像処理を行う指定と動画像処理を行わない指定との切り替えが入力されると、かかる入力を受け付けたCPU80のパラメータ値設定部82は、かかる入力に応じて、上述した補正係数APおよび輝度係数MPを設定する。例えば、動画像処理を行う指定が入力されているときに、輝度補正レベルを減少させる入力がなされると、パラメータ値設定部82は補正係数APの値を入力に応じて減少させ、動画ボケ軽減レベルを減少させる入力がなされると、パラメータ値設定部82は輝度係数MPの値を入力に応じて増大させる。また、動画像処理を行う指定から動画像処理を行わない指定に切り替えられると、パラメータ値設定部82は補正係数APの値を0に、輝度係数MPの値を1に変更し、動画像処理を行わない指定から動画像処理を行う指定に切り替えられると、パラメータ値設定部82は補正係数APおよび輝度係数MPの値を指定されている輝度補正レベルおよび動画ボケ軽減レベルに応じた値に変更する。パラメータ値設定部82は、補正係数APの値を変更すると、駆動画像データ生成部50の画像データ調整部560に変更後の補正係数APの値を供給する。画像データ調整部560は、供給された補正係数APに応じて輝度補正がなされた読出画像データ信号RVDS2を生成する。また、パラメータ値設定部82は、輝度係数MPの値を変更すると、駆動画像データ生成部50のマスクデータ生成部530に変更後の輝度係数MPの値を供給する。マスクデータ生成部530は、供給された輝度係数MPの値に基づいて、マスクデータ信号MDS1を生成する。これにより、ユーザからの入力(例えば、動画ボケ軽減レベルの変更の入力)が、評価用動画像表示部201に表示される評価用動画像にリアルタイムに反映される。
ユーザの操作により設定処理終了入力用UI208の「適用」ボタンが押されると、「適用」ボタンが押された時点において指定されている輝度補正レベルおよび動画ボケ軽減レベルに応じたパラメータ(補正係数APおよび輝度係数MP)が確定される。パラメータが確定されると、確定されたパラメータを指定するパラメータ指定が、CPU80のデータセット生成部84に入力される。一方、ユーザの操作により設定処理終了入力用UI208の「キャンセル」ボタンが押されると、パラメータの確定は行われず、パラメータ指定の入力は行われない。
パラメータ指定が入力されると、データセット生成部84は、学習処理を実行する。図7〜図10を参照して、学習処理について説明する。図7は、学習処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図8は、動きベクトルの算出について説明するための図である。図9は、特徴量空間について概念的に示す図である。図10は、学習データベースについて概念的に示す図である。
学習処理は、上述したパラメータ指定により指定されたパラメータ(補正係数APおよび輝度係数MP)と、評価用動画像データの特徴量との対応を示すデータセットを、学習データベースに格納する処理である。学習処理において、データセット生成部84は、上述したパラメータ指定が入力されるまで待機しており(ステップS110:NO)、上述したパラメータ指定が入力されると(ステップS110:YES)、パラメータ指定に応じたパラメータ、具体的には、パラメータ指定により指定された補正係数APおよび輝度係数MPの値を取得する(ステップS120)。
次に、データセット生成部84は、パラメータ指定が入力されたときに評価用動画像表示部201に表示されていた評価用動画像データの特徴量を取得する(ステップS130)。本ステップで取得される特徴量は、動きベクトルの大きさ|V|と、動きベクトルの方向θと、移動被写体面積比Sである。
これらの特徴量の取得について説明する。先ず、データセット生成部84は、評価用動画像データの動きベクトルVを算出する。具体的には、データセット生成部84は、パラメータ指定が入力されたときに表示領域に表示されているフレーム画像を表すフレームデータ(第1フレームデータ)とそのフレームデータより時系列順に1つ前のフレームデータ(第2フレームデータ)とを、評価用動画像データ格納部92から取得する。データセット生成部84は、第1フレームデータおよび第2フレームデータを、N×N画素の正方形の画素ブロックに分割するとともに、ブロック単位の動きベクトルvb(ブロックベクトルと呼ぶ。)を算出する。
図8に、フレームデータのブロック化を概念的に示している。本実施例では、8×8画素の正方形の画素ブロックに分割するものとした。図8において、大きなマスおよび小さなマスは、それぞれブロックおよび画素を示している。図中の左上のブロックが(bx,by)=(1,1)のブロックである。また、各ブロックにおいて、左上の画素が(xi,yj)=(1,1)の画素である。
データセット生成部84は、各ブロックのブロックベクトルvbの水平成分と垂直成分とを、例えば、以下の式を用いて算出する。
Figure 2008058483
ここで、Gnは、n番目の画面データの注目ブロックにおける画素の値である。上式の値Mが最小となるdxおよびdyが、それぞれ各ブロックのブロックベクトルvbの水平成分および垂直成分である。
データセット生成部84は、各ブロックのブロックベクトルの大きさ|vb|=(dx2+dy21/2を算出する。さらに、データセット生成部84は、各ブロックのブロックベクトルに基づいて、評価用動画像データの動きベクトルV=(Vx,Vy)を算出する。例えば、Vxには、ブロックベクトルの大きさ|vb|が所定値以上であるブロックのブロックベクトルvbの水平成分dxの平均値が用いられる。例えば、Vyには、ブロックベクトルの大きさ|vb|が所定値以上であるブロックのブロックベクトルvbの垂直成分dyの平均値が用いられる。
データセット生成部84は、動きベクトルの大きさ|V|および方向θを、動きベクトルV=(Vx,Vy)を用いて、以下の式(2)、(3)によりそれぞれ算出する。
|V|=(Vx2+Vy21/2…(2)
θ=C0S-1(Vx/(Vx2+Vy21/2) (Vy≧0)
=2π−C0S-1(Vx/(Vx2+Vy21/2) (Vy<0)…(3)
データセット生成部84は、移動被写体面積比Sを、以下の式(4)により算出する。
S=Km/Kt …(4)
ここで、Ktは、フレームデータにおける全ブロック数を表し、Kmは、フレームデータにおけるブロックベクトルvbが所定値以上のブロックの数を表す。移動被写体面積比Sは、フレームデータが表す画像の全面積に対する、動きがある被写体面積の割合を表している。
データセット生成部84は、動きベクトルの大きさ|V|および方向θ、移動被写体面積比Sが算出されると、算出された値をそれぞれ0〜16までの17段階の整数値に変換する。例えば、動きベクトルの大きさ|V|は、想定される最大値をVmaxとすると、16/Vmaxを掛けて四捨五入した値に変換される。同様にして、方向θは16/2πを掛けて四捨五入した値に、移動被写体面積比Sは16を掛けて四捨五入した値に、それぞれ変換される。
この結果、評価用動画像データの特徴量(|V|、θ、S)は、図9に示すような特徴量空間における17×17×17の格子点のいずれかで表されることになる。
評価用動画像の特徴量が算出されると、データセット生成部84は、算出された評価用動画像データの特徴量(|V|、θ、S)と、ステップS120において取得されたパラメータ(補正係数APおよび輝度係数MP)との対応を示すデータセットを生成し(ステップS140)、生成されたデータセットを学習データベースに格納する(ステップS150)。
図10には、学習データベースの一例が示されている。図10に示す学習データベースの1つの行に記述された情報が1つのデータセットを表している。ここで、補正係数APおよび輝度係数MPの値は、特徴量(|V|、θ、S)と同様に、0〜16までの17段階の整数値に変換されて格納される。図10に示すように、学習データベースには、デフォルトデータセットを格納する領域と、学習データセットを格納する領域とが用意されている。デフォルトデータセットは、予め、例えば、動画像表示装置DP1の製造時に格納されるデータセットである。本実施例では、特徴量空間における17×17×17の格子点のそれぞれについて1つずつのデフォルトデータセットが学習データベースに格納されている。学習データセットは、上述したステップS150において生成されるデータセットである。上述のようにユーザによってパラメータ指定が入力される度に1つの学習データセットが学習データベースに格納される。
・表示対象動画像を表示する際のパラメータ設定処理:
続いて、表示対象動画像を表示する際のパラメータ設定処理について、図11を参照しながら説明する。図11は、パラメータ設定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。パラメータ設定処理は、表示対象動画像を表示する際に、CPU80のパラメータ値設定部82により実行される。ここで、表示対象動画像は、動画像表示装置DP1が通常動作において投写スクリーンSCに表示する画像である点で、動画調整設定において、ユーザが上述のパラメータを設定する際に第1のメニュー画面200に表示される評価用動画像と異なる。表示対象動画像を表すデータ(表示対象動画像データ)は、信号変換部10を介して映像信号として動画像表示装置DP1に入力され、例えば、動画像表示装置DP1に接続されたVTRやDVDプレーヤが出力する動画像データである。
パラメータ設定処理は、動画像表示装置DP1が表示対象動画像を表示しているときに、その表示処理と並行して、CPU80のパラメータ値設定部82により実行される。パラメータ値設定部82は、表示対象動画像を表示するために、フレームメモリ20に格納されているフレームデータ(表示対象動画像データを構成するフレームデータ)を、所定のサンプリング周期で、2フレームずつサンプリングする(ステップS210)。具体的には、パラメータ値設定部82は、メモリ読出制御部40を制御して、サンプリング対象の2つの時系列に連続するフレームデータをフレームメモリ20から読み出させ、特徴量算出部65に供給させる。
次に、パラメータ値設定部82は、サンプリングされたフレームデータの特徴量を取得する(ステップS220)。具体的には、パラメータ値設定部82は、特徴量算出部65を制御して、サンプリングされたフレームデータの特徴量を算出させ、特徴量算出部65から算出された特徴量を取得する。本ステップで取得される特徴量は、上述した評価用動画像データについて算出された特徴量と同様に、動きベクトルの大きさ|V|および方向θ、移動被写体面積比Sの3つである。本ステップで取得される特徴量(|V|、θ、S)は、上述した評価用動画像データの特徴量と同様に、特徴量空間(図9)における17×17×17の格子点のいずれかで表される。本ステップで取得される特徴量(|V|、θ、S)の算出手法は、上述した評価用動画像データの特徴量の算出手法と同じであるので、その説明を省略する。
サンプリングされたフレームデータの特徴量を取得すると、パラメータ値設定部82は、取得された特徴量(|V|、θ、S)に応じて、動画像処理のためのパラメータ、すなわち、上述した輝度係数MPおよび補正係数APを決定する(ステップS230)。輝度係数MPおよび補正係数APは、上述した学習データベース(図10)を参照して決定される。パラメータ値設定部82は、取得された特徴量(|V|、θ、S)に対応する学習データセットが学習データベースに格納されていない場合には、取得された特徴量(|V|、θ、S)に対応するデフォルトデータセットに基づいて輝度係数MPおよび補正係数APを決定する。パラメータ値設定部82は、取得された特徴量(|V|、θ、S)に対応する学習データセットが学習データベースに格納されている場合には、学習データセットに基づいて輝度係数MPおよび補正係数APを決定する。取得された特徴量(|V|、θ、S)に対応する学習データセットが複数個格納されている場合には、パラメータ値設定部82は、複数の学習データセットに規定されている輝度係数MPおよび補正係数APの平均値を用いる。
パラメータ値設定部82は、パラメータ(輝度係数MPおよび補正係数AP)を決定すると、決定されたパラメータを駆動画像データ生成部50に供給する(ステップS240)。具体的には、輝度係数MPは、駆動画像データ生成部50のマスクデータ生成部530に供給され、補正係数APは、駆動画像データ生成部50の画像データ調整部560に供給される。この結果、マスクデータ生成部530では、供給された輝度係数MPを用いてマスクデータが生成され、画像データ調整部560では、供給された補正係数APを用いて輝度補正が行われる。この結果、決定されたパラメータを用いた動画像処理を施された表示対象動画像が投写スクリーンSCに表示される。
パラメータ値設定部82は、パラメータを駆動画像データ生成部50に供給すると、ステップS210に戻って、上述の処理(ステップS210〜240)を繰り返す。この結果、表示対象動画像の表示の進行に応じて、所定のサンプリング周期で連続的にパラメータ(輝度係数MPおよび補正係数AP)が設定され、駆動画像データ生成部50に供給される。動画像表示装置DP1は、連続的に設定されるパラメータに応じた動画像処理を施された表示対象動画像を投写スクリーンSCに表示する。この結果、連続的に設定されるパラメータがリアルタイムに表示対象動画像に反映される。
以上説明したように、実施例に係る動画像表示装置DP1によれば、ユーザは、キャプチャされた評価用動画像データに基づく動画像を見て、動画ボケを軽減する動画像処理の効果を確認しながら、動画像処理のためのパラメータを指定することができる。動画像表示装置DP1は、ユーザから受け付けたパラメータ指定と、評価用動画像データの特徴量とを対応付けて学習する。動画像表示装置DP1は、その後に表示しようとする動画像を表す動画像データに対して、その動画像データの特徴量と上述した学習の結果とを用いて、その動画像データに対して行うべき動画像処理のパラメータを設定する。この結果、動画像処理のパラメータをユーザの嗜好に合わせて適切に設定することができ、ユーザの嗜好に合致した動画像を表示することができる。
さらに、動画像表示装置DP1は、表示しようとする動画像を表す動画像データをサンプリングし、サンプリングされた動画像データ(フレームデータ)の特徴量に応じて、動画像処理のパラメータを動的に設定する。この結果、表示しようとする動画像のシーンごとに、それぞれユーザの嗜好に応じた動画像処理を施すことができる。したがって、よりユーザの嗜好に合致した動画像を表示することができる。
動画ボケを軽減する動画像処理の効果をユーザが感じる程度は、動画像における被写体の動きの特性、例えば、被写体の動きの早さおよび動く被写体の全画面に占める割合によっても異なる。したがって、動画像における被写体の動きの特性が異なれば、どの程度の動画像処理を施すことをユーザが好むかについても異なってくる。本実施例に係る動画像表示装置DP1では、動画像における被写体の動きの特性を表す特徴量(|V|、θ、S)と対応付けて、ユーザから受け付けたパラメータ指定を学習する。この結果、動画像表示装置DP1は、被写体の動きの特性とユーザの嗜好との対応を考慮してパラメータを設定することができ、よりユーザの嗜好に合致した動画像処理を施した対象動画像を表示することができる。
B.変形例:
・第1変形例:
上記実施例に係る動画像表示装置DP1では、動画像処理のパラメータとして、動画ボケ軽減レベルに対応する輝度係数MPと、輝度補正レベルに対応する補正係数APを指定することができるが、他のパラメータを指定できるように構成しても良い。動画像処理のパラメータとして動画ボケを軽減する処理のタイプを指定可能な動画像表示装置を、図12〜図14を参照しながら、第1変形例として説明する。図12は、第1変形例に係る第1のメニュー画面を示す図である。図13および図14は、第1変形例における駆動画像データが表す画像を説明するための概念図である。第1変形例に係る動画像表示装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施例に係る動画像表示装置DP1の概略構成と同様であるのでその説明を省略する。
図12に示すように、第2変形例における第1のメニュー画面200bは、実施例における第1のメニュー画面200(図4)の構成に加えて、動画ボケ軽減タイプ入力用UI207a〜207cを含んでいる。本変形例における動画ボケ軽減タイプ入力用UI207a〜207cは、ラジオボタン型のUIであり、UI207a〜207cのうちのいずれか1つがオンになるように構成されている。これにより、ユーザは、3つのタイプA〜Cの中から、1つのタイプを択一的に選択することができる。
タイプAの動画像処理は、実施例において、図3を参照して説明したものと同じであるので、その説明を省略する。
タイプBの動画像処理について、図13を参照して説明する。図13(a)は、図3(a)と同様に、フレームメモリ20に書き込まれているフレームデータが表す画像を示している。各フレームデータは、一定の周期(フレーム周期)Tfrの間にメモリ書込制御部30(図1)によって、フレームメモリ20に格納される。
図13(b)は、図3(b)と同様に、フレームメモリ20から読み出される読出画像データが表す画像を示している。メモリ読出制御部40(図1)によって、フレームメモリ20に格納されているフレーム画像データが、フレーム周期Tfrの2倍速の周期(フィールド周期)Tfiで2回読み出されて、第1フィールドに対応する読出画像データFI1および第2フィールドに対応する読出画像データFI2として順に出力される。
図13(c)は、タイプBの動画処理における駆動画像データが表す画像を示している。タイプBの動画像処理において、駆動画像データ生成部50では、第1フィールドの読出画像データFI1の偶数番目の垂直ラインを形成する画素(2,4,6,8,...)をマスクデータ(クロスハッチで示される領域)に置き換えた第1の駆動画像データが生成される(図13(c))。具体的には、第1フィールド期間において、駆動画像データ生成部50のマスク制御部510が、各水平ラインに対応する水平走査期間(読出水平同期信号HSの各周期)において、各画素の読み出しに対応する読出クロックDCKの周期ごとにHレベルとLレベルとに交互に変化する選択制御信号MXSを生成することにより、駆動画像データ生成部50は、第1の駆動画像データを生成することができる。選択制御信号MXSは、水平方向に奇数番目の画素に対応するクロック周期ではHレベルとなり、偶数番目の画素に対応するクロック周期ではLレベルとされる。
また、駆動画像データ生成部50では、第2フィールドの読出画像データFI2の奇数番目の垂直ラインを形成する画素(1,3,5,7,...)をマスクデータに置き換えた第2の駆動画像データが生成される(図13(c))。具体的には、第2フィールド期間において、駆動画像データ生成部50のマスク制御部510が、各水平ラインに対応する水平走査期間(読出水平同期信号HSの各周期)において、各画素の読み出しに対応する読出クロックDCKの周期ごとにHレベルとLレベルとに交互に変化する選択制御信号MXSを生成することにより、駆動画像データ生成部50は、第2の駆動画像データを生成することができる。選択制御信号MXSは、第1フィールド期間とは逆に、水平方向に奇数番目の画素に対応するクロック周期ではLレベルとなり、偶数番目の画素に対応するクロック周期ではHレベルとされる。
なお、第1フィールドの読出画像データFI1の奇数番目の垂直ラインをマスクデータに置き換え、第2フィールドの読出画像データFI2の偶数番目の垂直ラインをマスクデータに置き換えるようにしてもよい。
なお、図13に示した画像データの表す画像も、図3と同様に、説明を容易にするために1フレームの画像を水平8ラインで垂直10ラインの画像としているため、離散した画像に見えるが、実際の画像は、数百本以上の水平および垂直ラインを有しているので、人間の視覚の性質上ほとんど目立たない。
以上説明したように、タイプBの動画像処理では、駆動画像データ生成部では、第1フィールドの各水平ラインの画像データのうち偶数番目の画素に対応する読出画像データがマスクデータに置き換えられ、第2フィールドの各水平ラインの画像データのうち奇数番目の画素に対応する読出画像データがマスクデータに置き換えられる。この結果、第1フィールドの読出画像データに対しては、奇数番目の垂直ラインに対応する読出画像データがマスクデータに置き換えられて第1の駆動画像データが生成され、第2フィールドの読出画像データに対しては、偶数番目の垂直ラインに対応する読出画像データがマスクデータに置き換えられて第2の駆動画像データが生成される。このような動画像処理により、1つの垂直ラインについて着目すると、液晶パネルに対してマスクデータと画像データとがフィールド周期で交互に入力されることになるため、各画素では、読出画像データに対応する画像を表示する前に、一旦マスクデータの表す画像を表示することによって、その前に表示された画像の影響を抑制して、新たな画像データの表す画像を表示する。これによりタイプAの動画像処理(図3)と同様に動画ボケを改善することができる。タイプBの動画像処理における動画ボケの軽減の程度は、タイプAの動画像処理と同様に、パラメータである輝度係数MPの値を変更することのより、調整することができる。
タイプBの動画像処理では、垂直ラインを形成する画素に対する読出が画像データがマスクデータに置き換えられるので、タイプAの動画像処理のように水平ラインに対する読出画像データがマスクデータに置き換えられる場合に比べて、水平方向の移動を含む動画像に対する動画ボケの改善をより効果的に実現することができる。ただし、垂直方向の移動を含む動画像に対する動画ボケの改善はタイプAの動画像処理の方がタイプBの動画像処理よりも効果的である。
タイプCの動画像処理について、図14を参照して説明する。図14(a)は、図3(a)および図13(a)と同様に、フレームメモリ20に書き込まれているフレームデータが表す画像を示している。各フレームデータは、一定の周期(フレーム周期)Tfrの間にメモリ書込制御部30(図1)によって、フレームメモリ20に格納される。
図14(b)は、図3(b)および図13(b)と同様に、フレームメモリ20から読み出される読出画像データが表す画像を示している。メモリ読出制御部40(図1)によって、フレームメモリ20に格納されているフレーム画像データが、フレーム周期Tfrの2倍速の周期(フィールド周期)Tfiで2回読み出されて、第1フィールドに対応する読出画像データFI1および第2フィールドに対応する読出画像データFI2として順に出力される。
図14(c)は、タイプCの動画処理における駆動画像データが表す画像を示している。タイプCの動画像処理において、駆動画像データ生成部50では、第1フィールドの読出画像データFI1の奇数番目の水平ライン(1,3,5,7,...)における偶数番目の垂直ラインを形成する画素(2,4,6,8,...)をマスクデータ(クロスハッチで示される領域)に置き換えるとともに、偶数番目の水平ライン(2,4,6,8,...)における奇数番目の垂直ラインを形成する画素(1,3,5,7,...)をマスクデータに置き換えた第1の駆動画像データが生成される。すなわち、チェッカフラグ状にマスクデータを有する駆動画像データが生成される。具体的には、第1フィールド期間において、駆動画像データ生成部50のマスク制御部510が、各水平ラインに対応する水平走査期間(読出水平同期信号HSの各周期)において、各画素の読み出しに対応する読出クロックDCKの周期ごとにHレベルとLレベルとに交互に変化する選択制御信号MXSを生成することにより、駆動画像データ生成部50は、第1の駆動画像データを生成することができる。選択制御信号MXSは、奇数番目の水平ラインに対応する水平走査期間において、水平方向に奇数番目の画素に対応するクロック周期ではHレベルとなり、偶数番目の画素に対応するクロック周期ではLレベルとされると共に、偶数番目の水平ラインに対応する水平走査期間において、水平方向に奇数番目の画素に対応するクロック周期ではLレベルとなり、偶数番目の画素に対応するクロック周期ではHレベルとされる。
また、駆動画像データ生成部50では、第2フィールドの読出画像データFI2の奇数番目の水平ライン(1,3,5,7,...)における奇数番目の垂直ラインを形成する画素(1,3,5,7,...)をマスクデータに置き換えるとともに、偶数番目の水平ライン(2,4,6,8,...)における偶数番目の垂直ラインを形成する画素(2,4,6,8,...)をマスクデータに置き換えた第2の駆動画像データが生成される。すなわち、第1フィールドにおけるマスクデータの位置とは異なった画素で、チェッカフラグ状にマスクデータを有する駆動画像データが生成される。具体的には、第2フィールド期間において、駆動画像データ生成部50のマスク制御部510が、各水平ラインに対応する水平走査期間(読出水平同期信号HSの各周期)において、各画素の読み出しに対応する読出クロックDCKの周期ごとにHレベルとLレベルとに交互に変化する選択制御信号MXSを生成することにより、駆動画像データ生成部50は、第2の駆動画像データを生成することができる。その際に、選択制御信号MXSは、奇数番目の水平ラインに対応する水平走査期間において、水平方向に奇数番目の画素に対応するクロック周期ではLレベルとなり、偶数番目の画素に対応するクロック周期ではHレベルとされると共に、偶数番目の水平ラインに対応する水平走査期間において、水平方向に奇数番目の画素に対応するクロック周期ではHレベルとなり、偶数番目の画素に対応するクロック周期ではLレベルとされる。
なお、第1フィールドの読出画像データFI1の奇数番目の水平ラインの奇数番目の画素および偶数番目の水平ラインの偶数番目の画素をマスクデータに置き換え、第2フィールドの読出画像データFI2の奇数番目の水平ラインの偶数番目の画素および偶数番目の水平ラインの奇数番目の水平ラインをマスクデータに置き換えるようにしてもよい。
また、図14に示した画像データの表す画像も、図3および図13と同様に、説明を容易にするために1フレームの画像を水平8ラインで垂直10ラインの画像としているため、離散した画像に見えるが、実際の画像は、数百本以上の水平および垂直ラインを有しているので、人間の視覚の性質上ほとんど目立たない。
以上説明したように、タイプCの動画像処理では、第1フィールドの画像データに対しては奇数番目の水平ラインにおける偶数番目の垂直ラインを形成する画素および偶数番目の水平ラインにおける奇数番目の垂直ラインを形成する画素に対応する読出画像データがマスクデータに置き換えられ、第2フィールドの画像データに対しては奇数番目の水平ラインにおける奇数番目の垂直ラインを形成する画素および偶数番目の水平ラインにおける偶数番目の垂直ラインを形成する画素に対応する読出画像データがマスクデータに置き換えられる。このような画像処理により、ある画素について着目すると、液晶パネルに対してマスクデータと画像データとがフィールド周期で交互に入力されることになるため、各画素では、新たな画像データに対応する画像を表示する前に、一旦マスクデータの表す画像を表示することによって、その前に表示された画像の影響を抑制して、新たな画像データの表す画像を表示する。これによりタイプAおよびタイプBの動画像処理(図3、図13)と同様に動画ボケを改善することができる。タイプCの動画像処理における動画ボケの軽減の程度は、タイプAおよびタイプBの動画像処理と同様に、パラメータである輝度係数MPの値を変更することのより、調整することができる。
タイプCの動画像処理では、チェッカフラグ状にマスクデータを有するので、タイプAの動画像処理のように垂直方向の移動を含む動画像に対する動画ボケの改善効果と、タイプBの動画像処理のように水平方向の移動を含む動画像に対する動画ボケの改善効果のバランス良く得ることが可能である。また、タイプCの動画像処理のようにチェッカフラグ状にマスクデータを有する場合には、タイプAおよびタイプBの動画像処理と比較して、マスクデータが表示されるパターンが細かくなるため、網膜上に起こる残像現象を低減させることができ、動画ボケをより改善することができる。
本変形例における学習処理では、データセット生成部84は、ユーザが上述した動画像調整設定において指定した動画像処理のタイプA〜Cを、輝度係数MPおよび補正係数APと共に動画像処理のパラメータとして、評価用動画像データの特徴量と対応付け、学習データベースに格納する。そして、本変形例におけるパラメータ設定処理では、パラメータ値設定部82は、表示対象動画像データの特徴量と学習データベースを用いて、画像処理のタイプA〜Cを、輝度係数MPおよび補正係数APと共に動画像処理のパラメータとして設定する。
どのタイプの動画像処理が最も効果的であるかについても、見る人により個人差があるし、被写体の動きの方向の違いなど動画像の特性によっても異なってくる。以上説明した第1変形例に係る動画像表示装置は、輝度係数MPおよび補正係数APに加えて、画像処理のタイプA〜Cのいずれかをユーザの嗜好に応じて適切に設定することができる。この結果、動画像表示装置は、よりユーザの嗜好に合致した動画像を表示することができる。
・第2変形例:
上記実施例に係る動画像表示装置DP1では、動画像処理として動画ボケを軽減する処理が用いられているが、他の処理であっても良い。動画ボケを軽減する処理と同様に、見る人や動画像の種類によって、効果が異なる動画像処理としては、フリッカ軽減処理がある。フリッカ軽減処理は、被写体の動きに伴う画質劣化の1つであるいわゆる動画フリッカを軽減する処理である。フリッカ軽減処理におけるフリッカ軽減レベルを調整可能な動画像表示装置を図15〜図17を参照しながら、第2変形例として説明する。図15は、第2変形例に係る第1のメニュー画面を示す図である。図16および図17は、フリッカ軽減処理について説明する図である。第2変形例に係る動画像表示装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施例に係る動画像表示装置DP1の概略構成と同様であるのでその説明を省略する。
図15に示すように、第3変形例における第1のメニュー画面200cは、実施例における第1のメニュー画面200(図4)における動画ボケ軽減レベル入力用UI202および輝度補正レベル入力用UI203に代えて、フリッカ軽減レベル入力用UI209を備えている。フリッカ軽減レベル入力用UI209を操作して、ユーザは、フリッカ軽減レベルを設定することができる。フリッカ軽減処理におけるフリッカ軽減レベル(動画フリッカの軽減の程度)に対応するパラメータは、後述する中間フレーム数Mであり、フリッカ軽減レベルが大きいほど中間フレーム数Mは大きくされ、フリッカ軽減レベルが小さいほど中間フレーム数Mは小さくされる。
図16および図17を参照して、フリッカ軽減処理について説明する。図16(a)および図17(a)は、フレームメモリ20に書き込まれているフレームデータが表す画像を示している。第2変形例における動画像表示装置においては、フレームメモリ20に、時系列に連続する2枚のフレームデータが保存される。例えば、ある時点t1では、(N−1)フレームのフレームデータFR(N−1)とNフレームのフレームデータFR(N)が、フレームメモリ20に格納されており、時点t1から1フレーム周期後の時点t2では、NフレームのフレームデータFR(N)と(N+1)フレームのフレームデータFR(N+1)が、フレームメモリ20に格納されている。
図16(b)および図17(b)は、フレームメモリ20から読み出される読出画像データが表す画像を示している。メモリ読出制御部40は、フレームメモリ20から、先に表示すべき画像のフレームデータ(以下、「先フレームデータ」と呼ぶ)と、後に表示すべき画像のフレームデータ(以下、「後フレームデータ」と呼ぶ)とを、それぞれ、フレームデータのフレームレートの(M+1)倍の周期で、(2M+1)回連続して読出画像データとして読み出す(Mは、中間フレーム数を示す。)。例えば、中間フレーム数Mが1の場合には、先フレームデータと後フレームデータとが、それぞれ、フレームレートの2倍の周期で3回連続して読み出され(図16(b))、中間フレーム数Mが2の場合には、先フレームデータと後フレームデータとが、それぞれ、フレームレートの3倍の周期で5回連続して読み出される(図17(b))。このとき、(M+1)回目に読み出される読出画像データは独立して読み出される。一方、(M+1)回目以外の順番に読み出された読出画像データは、先フレームデータと後フレームデータを画素毎に交互に読み出すことで、先フレームデータと後フレームデータが合成された合成画像データとなる。例えば、中間フレーム数Mが1の場合には2回目、中間フレーム数Mが2の場合には3回目に読み出される読出画像データは独立して読み出される(図16(b)、図17(b))。一方、例えば、先フレームデータの3回目の読み出しと後フレームデータの3回目の読み出しに対応する読出画像データは、1つの合成画像データとなる。
図16(c)および図17(c)は、フリッカ軽減処理における駆動画像データが表す画像を示している。駆動画像データ生成部50は、各フレームデータから(M+1)回目に読み出された読出画像データに対応する駆動画像データD3として、読出画像データをそのまま出力する。従って、各フレームデータから(M+1)回目に読み出された読出画像データに対応する駆動画像データD3は、フレームデータそのものの画像を表す。
一方、駆動画像データ生成部50は、(M+1)回目以外の順番に読み出された読出画像データに対応する駆動画像データD2として、読出画像データに輝度補正を行ったデータを出力する。上述したように(M+1)回目以外の順番に読み出された読出画像データは、先フレームデータと後フレームデータとの合成画像データである。駆動画像データ生成部50は、合成画像データのうち、先フレームデータに対応する画素の輝度値Yaに第1の輝度係数K1を積算し、後フレームデータに対応する画素の輝度値Ybに第2の輝度係数K2を積算することにより、輝度補正を行う。駆動画像データD2は、動画フリッカの軽減のために追加される中間フレームに相当し、フレームレートの1周期につき、中間フレーム数Mの値の数だけ追加される。図15に示す例では、中間フレーム数M=1であるので、フレームレートの1周期につき1枚分、図16に示す例では、中間フレーム数M=2であるので、フレームレートの1周期につき2枚分の駆動画像データD2が生成される。
輝度補正に用いられる第1の輝度係数K1および輝度係数K2は、CPU80のパラメータ値設定部82により設定され、駆動画像データ生成部50に供給される。パラメータ値設定部82は、中間フレーム数Mに応じて、輝度係数K2および輝度係数K3の値を決定する。具体的には、パラメータ値設定部82は、以下に表1として示すテーブルに基づき、輝度係数K1およびK2を求めるための角度θ(rd)(0≦θ≦π)を駆動画像データD2ごと(中間フレームごと)に決定する。
Figure 2008058483
表1に示したテーブルには、0からπまでの区間を中間フレーム数Mによって分割することによって得られる値が定義されている。このテーブルによれば、例えば、中間フレーム数M=3の場合には、1枚目の中間フレームに対応する駆動画像データD2を生成するためのθは(1/4)πとなり、2枚目は、(1/2)π、3枚目は(3/4)πとなる。そして、このθの値と、下記式(1)および(2)に示す正弦関数を用いて、各駆動画像データD2(中間フレーム画像データ)の生成に用いる輝度係数K1およびK2をそれぞれ決定する。
K1=(COSθ)/2+0.5 ・・・(1)
K2=0.5−(COSθ)/2 ・・・(2)
例えば、中間フレーム数M=1の場合は(K1、K2)=(0.50、0.50)となり、中間フレーム数M=2の場合は1枚目:(K1、K2)=(0.75、0.25)、2枚目:(K1、K2)=(0.25、0.75)となり、中間フレーム数M=3の場合は1枚目:(K1、K2)=(0.85、0.15)、2枚目:(K1、K2)=(0.50、0.50)、3枚目:(K1、K2)=(0.15、0.85)となる。
このようなフリッカ軽減処理によれば、元の動画像を構成する各フレームの間に、前後フレームの輝度を調整して合成した中間フレームが挿入されるため、滑らかに黒丸が移動していくように観察される。そのため、動画フリッカが軽減され、ユーザの視聴上の負荷を軽減することができる。このようなフリッカ軽減処理の効果は、中間フレーム数Mに応じて変動する。具体的には、中間フレーム数Mが多いほど、動画フリッカの軽減効果は大きいと考えられる。例えば、中間フレーム数M=1の場合(図16)、前後のフレームの輝度をそれぞれ半分にして合成した一枚の中間フレームが生成されるのに対し、中間フレーム数M=2の場合(図17)、先のフレームの輝度が徐々に低下し、後のフレームの輝度が徐々に増加するように合成された2枚のフレームが生成される。この結果、中間フレーム数M=2の場合には、中間フレーム数M=1の場合より被写体が徐々に移動しているかのような効果を得ることができ、中間フレーム数Mを2に設定した場合には、中間フレーム数Mを1に設定した場合と比較して、動画フリッカをより軽減することが可能になる。
本変形例における学習処理では、データセット生成部84は、ユーザが上述した動画像調整設定において指定したフリッカ軽減レベルに対応した中間フレーム数Mを、実施例における輝度係数MPおよび補正係数APに代えて、動画像処理のパラメータとして、評価用動画像データの特徴量と対応付け、学習データベースに格納する。そして、そして、本変形例におけるパラメータ設定処理では、パラメータ値設定部82は、表示対象動画像データの特徴量と学習データベースを用いて、中間フレーム数Mを動画像処理のパラメータとして設定する。
フリッカ軽減処理の効果についても、見る人により個人差があるし、被写体の動きの程度など動画像の種類によっても異なってくる。以上説明した第2変形例に係る動画像表示装置によれば、フリッカ軽減レベルに対応する中間フレーム数Mをユーザの嗜好に応じて適切に設定することができる。この結果、動画像表示装置は、ユーザの嗜好に合致した動画像を表示することができる。
・第3変形例:
実施例に係る動画像表示装置DP1では、動画ボケを軽減する処理を動画像処理として行い、第2変形例に係る動画像表示装置では、動画フリッカを軽減する処理を動画像処理として行っているが、動画ボケを軽減する処理と動画フリッカを軽減する処理を組み合わせた動画像処理を行うこととしても良い。このような、動画像処理を行う動画像表示装置を、図18および図19を参照して第3変形例として説明する。図18は、第3変形例における第1のメニュー画面を示す図である。図19は、第3変形例における動画像処理について説明する図である。第3変形例に係る動画像表示装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施例に係る動画像表示装置DP1の概略構成と同様であるのでその説明を省略する。
図17に示すように、第3変形例における第1のメニュー画面200dは、実施例における第1のメニュー画面200(図4)の構成に加えて、第2変形例におけるフリッカ軽減レベル入力用UI209を備えている。動画ボケ軽減レベルは、実施例と同様に、後述する輝度係数MPの大きさに対応しており、動画ボケ軽減レベルが大きいほど輝度係数MPは小さくされ、動画ボケ軽減レベルが小さいほど輝度係数MPは大きくされる。フリッカ軽減レベルは、第2変形例と同様に、後述する中間フレーム数Mの値に対応しており、フリッカ軽減レベルが大きいほど中間フレーム数Mは大きくされ、フリッカ軽減レベルが小さいほど中間フレーム数Mは小さくされる。
図18を参照して、第3変形例における動画像処理について説明する。第3変形例における動画像処理は、基本的に第2変形例におけるフリッカ軽減処理(図16、図17)と同様であるが、第3変形例における動画像処理では、生成される中間フレームを表す駆動画像データD2のうちの1枚分において、第2変形例におけるフリッカ軽減処理の場合より輝度を低くする輝度補正がなされる点で、第2変形例におけるフリッカ軽減処理と異なっている。具体的には、第3変形例における動画像処理では、第2変形例におけるフリッカ軽減処理により生成された中間フレームを表す駆動画像データD2のうちの1枚分について、各画素の輝度値に第1実施例と同様の輝度係数MPを積算することにより、輝度補正がなされる。
例えば、図19に示すように、中間フレーム数Mが3である場合には、生成される3枚の中間フレームのうち、中間の1枚について、輝度補正がなされる。このように輝度補正がなされた中間フレームをマスクフレームと呼ぶ。このように、中間フレームのうちの一枚をマスクフレームとすれば、輝度の低いマスクフレームが合成元の2つのフレームが表示される間の所定のタイミングで表示されることになる。このようなタイミングで輝度の低いマスクフレームを表示するものとすれば、実施例と同様に動画ボケを軽減することが可能になる。
本変形例における学習処理では、データセット生成部84は、ユーザが上述した動画像調整設定において指定したフリッカ軽減レベルに対応した中間フレーム数Mを、輝度係数MPおよび補正係数APと共に動画像処理のパラメータとして、評価用動画像データの特徴量と対応付け、学習データベースに格納する。そして、本変形例におけるパラメータ設定処理では、パラメータ値設定部82は、表示対象動画像データの特徴量と学習データベースを用いて、中間フレーム数Mを、輝度係数MPおよび補正係数APと共に動画像処理のパラメータとして設定する。
以上説明した第3変形例に係る動画像表示装置は、輝度係数MPおよび補正係数APに加えて、フリッカ軽減レベルに対応した中間フレーム数Mをユーザの嗜好に応じて適切に設定することができる。この結果、動画像表示装置は、よりユーザの嗜好に合致した動画像を表示することができる。
・第4変形例:
学習データベースにおいて、ユーザにより入力されたパラメータ指定に基づく学習データセットを、パラメータ指定を入力したユーザごとに分けて格納することとしても良い。このような例を、図20を参照して第4変形例として説明する。図20は、第4変形例における学習データベースの一例を示す概略図である。
第4変形例に係る動画像表示装置では、動画像調整設定において、ユーザ名などのユーザ識別子と対応付けてパラメータ指定を入力可能に構成される。そして、本変形例における学習処理において、データセット生成部84は、生成した学習データセットを、図20に示すように、パラメータ指定を入力したユーザごとに分けて、学習データベースに格納する。図20に示す例では、3人のユーザA〜Cについて、それぞれ学習データセットが格納されていることが解る。
本変形例に係る動画像表示装置では、表示対象動画像を表示する前に、鑑賞するユーザがユーザ名などのユーザ識別子を入力可能に構成される。そして、本変形例に係る動画像表示装置において表示対象動画像を表示する際には、パラメータ設定処理において、パラメータ値設定部82は、学習データベースに格納された学習データセットのうち、入力されたユーザ識別子によって特定されたユーザについての学習データセットを選択的に用いて、動画像処理のためのパラメータ(輝度係数MPおよび補正係数AP)を設定する。
以上説明した第4変形例に係る動画像表示装置は、複数のユーザによって動画像表示装置が用いられる場合、動画像処理のためのパラメータを、それぞれのユーザの嗜好に応じて適切に設定することができる。この結果、動画像表示装置は、よりユーザの嗜好に合致した動画像を表示することができる。
・その他の変形例:
上記実施例におけるパラメータ設定処理において、学習データベースに格納された学習データセットに基づいて動画像処理のパラメータを設定する方法は、あくまで一例であり、他の方法を用いることも可能である。パラメータ設定処理においてサンプリングされたフレームデータの特徴量を入力とし、学習データベースを参照して動画像処理のパラメータを出力可能な様々なアルゴリズムを用いることが可能であり、例えば、ニューラルネットワークを用いたアルゴリズムを適用しても良い。
上記各実施例および変形例における動画像処理の内容は、あくまで一例であり、動画像処理の内容を他の内容とすることも可能である。また、動画像表示装置の構成は、動画像処理の内容に応じて変形可能である。
例えば、上記各実施例および変形例では、フレームデータの輝度値を調整することで、中間フレームを表すデータやマスクデータを生成したりしているが、例えば、色相や色彩、あるいは、R,G,B値のうちいずれかの値を調整することで生成するものとしてもよい。
上記実施例および変形例では、動画像処理のパラメータとして輝度係数MPや中間フレーム数Mを用いているが、これらに代えて、あるいは、これらと共に、他の値を用いるとしても良い。他の値としては、例えば、フリッカ軽減処理において、中間フレームの生成に用いる輝度係数K1およびK2をパラメータとして用いても良い。
上記各実施例における各種メニュー画面(図4、5、12、15、18)の内容は、あくまで一例であり、他の構成としてもよい。例えば、第1のメニュー画面200において、2つの評価用動画像表示部201を含んでいてもよい。一の評価用動画像表示部201に動画像処理前の評価用動画像を表示し、他の評価用動画像表示部201に動画像処理後後の評価用動画像を表示してもよい。
上記各実施例および変形例では、動画像表示装置をプロジェクタとして構成した例を示したが、動画像表示装置は、液晶ディスプレイや、ブラウン管ディスプレイ、プラズマディスプレイ等として構成することも可能である。この場合には、図1に示した液晶パネル駆動部70や液晶パネル100等は、各表示装置に適合した駆動回路や表示デバイスに置き換えられる。
また、上記各実施例および変形例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
本発明の実施例としての動画像表示装置の構成を示す概略図。 駆動画像データ生成部の構成の一例を示す概略図。 駆動画像データが表す画像を説明するための概念図。 動画調整設定の第1のメニュー画面を示す図。 動画調整設定の第2のメニュー画面を示す図。 輝度補正について説明する概略図。 学習処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 動きベクトルの算出について説明するための図。 特徴量空間について概念的に示す図。 学習データベースについて概念的に示す図。 パラメータ設定処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 第1変形例に係る第1のメニュー画面を示す図である。 第1変形例における駆動画像データが表す画像を説明するための概念図。 第1変形例における駆動画像データが表す画像を説明するための概念図。 第2変形例に係る第1のメニュー画面を示す図。 フリッカ軽減処理について説明する図。 フリッカ軽減処理について説明する図。 第3変形例における第1のメニュー画面を示す図。 第3変形例における動画像処理について説明する図。 第4変形例における学習データベースの一例を示す概略図。
符号の説明
10…信号変換部
20…フレームメモリ
30…メモリ書込制御部
40…メモリ読出制御部
50…駆動画像データ生成部
60…解像度変換部
65…特徴量算出部
70…液晶パネル駆動部
80…CPU
82…パラメータ値設定部
83…評価用動画像データ生成部
84…データセット生成部
90…メモリ
92…評価用動画像データ格納部
93…学習データベース格納部
94…バッファ
100…液晶パネル
110…光源ユニット
120…投写光学系
130…操作パネル
510…マスク制御部
520…第1のラッチ部
530…マスクデータ生成部
540…第2のラッチ部
550…マルチプレクサ
560…画像データ調整部
SC…投写スクリーン

Claims (10)

  1. 動画像表示装置であって、
    ユーザの操作に基づいて、動画像データの特徴量と動画像処理のためのパラメータとの対応を示す対応情報を学習する学習手段と、
    表示対象である対象動画像データの前記特徴量である対象特徴量を取得する特徴量取得手段と、
    前記対象特徴量と前記対応情報とを用いて、前記対象動画像データのために前記パラメータを設定するパラメータ設定手段と、
    前記対象動画像データに対して前記設定されたパラメータに応じた前記動画像処理を行う動画像処理手段と、
    前記動画像処理後の前記対象動画像データに基づく対象動画像を表示する動画像表示手段と、
    を備える動画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の動画像表示装置において、
    前記学習手段は、
    動画像を表示しながら、前記パラメータを指定するパラメータ指定を前記ユーザから受け付ける指定受付手段と、
    前記受け付けられたパラメータ指定により指定された前記パラメータと前記パラメータ指定が入力されたときに表示されていた動画像の前記特徴量との対応を示す前記対応情報を生成する対応情報生成手段と、
    前記生成された対応情報を記録するためのデータベースを格納するデータベース格納部と、
    を含む、動画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の動画像表示装置において、
    前記特徴量取得手段は、前記対象動画像の表示の進行に応じて、連続的に前記対象特徴量を取得し、
    前記パラメータ設定手段は、連続的に取得される前記対象特徴量に応じて、連続的に前記パラメータを設定し、
    前記動画像処理手段は、連続的に設定される前記パラメータに応じた前記動画像処理を行う、動画像表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の動画像表示装置において、
    前記動画像処理は、被写体の動きに伴う画質劣化を軽減するための処理を含む、動画像表示装置。
  5. 請求項4に記載の動画像表示装置において、
    前記画質劣化を軽減するための処理は、動画ボケを軽減するための処理を含む、動画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の動画像表示装置において、
    前記動画ボケを軽減するための処理は、動画像を構成するフレーム画像に基づき、画像を構成する画素の内の少なくとも一部の画素の輝度が低減された少なくとも1つのマスク画像を生成する処理である、動画像表示装置。
  7. 請求項4に記載の動画像表示装置において、
    前記画質劣化を軽減するための処理は、動画フリッカを軽減するための処理を含む、動画像表示装置。
  8. 請求項7に記載の動画像表示装置において、
    前記動画フリッカを軽減するための処理は、動画像を構成するフレーム画像中の連続した第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との少なくとも一方に対して輝度を低減すると共に輝度低減処理後の前記第1のフレーム画像と前記第2のフレーム画像とを合成することによって、第1のフレーム画像と第2のフレーム画像との間に表示するための中間フレーム画像を生成する処理である、動画像表示装置。
  9. 請求項4ないし請求項8のいずれかに記載の動画像表示装置において、
    前記特徴量は、動画像における被写体の動きに対応するベクトル量を含む、動画像表示装置。
  10. 動画像表示方法であって、
    動画像データの特徴量と動画像処理のためのパラメータとの対応を示す対応情報を格納し、
    表示対象である対象動画像データの前記特徴量である対象特徴量を取得し、
    前記対象特徴量と前記対応情報とを用いて、前記対象動画像データのために前記パラメータを設定し、
    前記対象動画像データに対して前記設定されたパラメータに応じた前記動画像処理を行い、
    前記動画像処理後の前記対象動画像データに基づく対象動画像を表示する、動画像表示方法。
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