JP2008096521A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動画表示の際に生じる動画ぼけを改善しつつ、フリッカの発生を軽減することが可能な映像表示装置を提供する。
【解決手段】LCDコントローラ15は、動きの速い動画の映像フレームに対して、各映像フレーム期間に黒信号レベルが高い黒フレームを挿入してパネル駆動回路18へ出力し、常にHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力する。LCDコントローラ15は、通常の動画の映像フレームに対して、各映像フレーム期間に黒信号レベルが中程度の黒フレームを挿入してパネル駆動回路18へ出力し、各映像フレーム期間の半分の期間がHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力する。LCDコントローラ15は、ほぼ静止画の映像フレームをそのままパネル駆動回路18へ出力し、各映像フレーム期間の1/5の期間がHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号の各映像フレーム期間内に、各映像フレームに応じた黒信号を挿入することにより、動画表示の際に生じる動画ぼけを改善しつつ、フリッカの発生を軽減することが可能な映像表示装置に関する。
近年、高精細表示、低消費電力、軽量化、省スペース等の実現が可能な液晶ディスプレイ(LCD)が普及している。液晶ディスプレイは、映像表示装置として従来から用いられているCRT(陰極線管)ディスプレイに対して、動きのある映像を表示した場合、人間の視覚では動き部分の輪郭がぼけて知覚されてしまい、所謂「動画ボケ」が発生し易い。これは、CRTディスプレイが、電子ビームが管面の蛍光体に当たった時点から数ミリ秒の間だけ光を発し、これにより映像が瞬間的に表示されるインパルス型の表示装置であるのに対し、液晶ディスプレイが、画素へのデータの書き込みが終わった時点から次の書き込みが開始されるまでの1フレーム期間、表示光を保持するホールド型の表示装置であるからである。
そこで、特許文献1及び特許文献2では、映像信号の1映像フレーム期間内において、映像信号と黒信号とを液晶表示パネルに書き込むことにより、時系列的に前後する映像フレーム間に黒画像を挿入し、擬似的なインパルス型の表示制御を行なう表示装置が開示されている。これにより、ホールド型の液晶ディスプレイの表示精度を、インパルス型のCRTディスプレイの表示精度に近付けることができ、液晶ディスプレイにおいて、動画を表示させる際に生じる動画ボケを軽減することができ、表示された画像の画質の劣化を改善することができる。
特開2004−233932号公報 特開2003−186454号公報
特許文献1及び特許文献2で開示されたような液晶ディスプレイにおいては、それぞれの映像フレーム期間に挿入される黒信号の黒信号レベルが固定値である場合が多く、黒信号レベルの高い黒信号を挿入した場合、表示された映像にフリッカが発生して画質の劣化を招き、黒信号レベルの低い黒信号を挿入した場合、動画ボケを良好に改善することが困難となるという問題を有している。また、固定値の黒信号レベルの黒信号を挿入する液晶ディスプレイにおいては、表示された映像における見た目の輝度が低下し、視聴者に不快感を与える虞があるという問題を有している。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、映像信号に基づく映像における表示対象の動きに応じた黒信号を挿入することにより、フリッカの発生を軽減して画質の劣化を防止しつつ動画ボケを良好に改善することが可能な映像表示装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが速い場合、黒信号レベルが高い黒信号(挿入期間が長い黒信号、又は黒画素の画素数が多い黒信号)を挿入し、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが遅い場合、黒信号レベルが低い黒信号(挿入期間が短い黒信号、又は黒画素の画素数が少ない黒信号)を挿入することにより、動画ボケを良好に改善しつつフリッカの発生を軽減することが可能な映像表示装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、動画ボケ及びフリッカの発生を良好に改善しつつ、表示映像における見た目の輝度の変化を低減させた良好な映像を表示させることが可能な映像表示装置を提供することにある。
本発明に係る映像表示装置は、複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入する黒挿入手段と、該黒挿入手段が黒信号を挿入した映像信号を表示する表示手段とを備える映像表示装置において、時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出する差分算出手段と、該差分算出手段が算出した差分量に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号の黒信号レベルを特定する特定手段とを備え、前記黒挿入手段は、前記特定手段が特定した黒信号レベルの黒信号を挿入するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入し、黒信号が挿入された映像信号を表示する映像表示装置が、時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出し、算出した差分量に応じて、挿入すべき黒信号の黒信号レベルを特定する。よって、各映像信号において、時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じた黒信号レベルの黒信号の挿入が可能となる。
本発明に係る映像表示装置は、前記特定手段は、前記差分算出手段が算出した差分量の大/小に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号の黒信号レベルを高/低に特定するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が大きい場合、黒信号レベルが高い黒信号を対応する映像フレーム期間内に挿入する。また、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が小さい場合、黒信号レベルが低い黒信号を対応する映像フレーム期間内に挿入する。
本発明に係る映像表示装置は、液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトと、前記特定手段が特定した黒信号レベルの高/低に応じて、前記バックライトの輝度を高/低に制御する駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じて特定した黒信号の黒信号レベルが高い場合、液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトの輝度を高く制御し、前記黒信号の黒信号レベルが低い場合、バックライトの輝度を低く制御する。
本発明に係る映像表示装置は、複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入する黒挿入手段と、該黒挿入手段が黒信号を挿入した映像信号を表示する表示手段とを備える映像表示装置において、時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出する差分算出手段と、該差分算出手段が算出した差分量に応じて、各映像フレーム期間に対して前記黒挿入手段が挿入する黒信号の挿入期間を特定する特定手段とを備え、前記黒挿入手段は、前記特定手段が特定した挿入期間の黒信号を挿入するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入し、黒信号が挿入された映像信号を表示する映像表示装置が、時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出し、算出した差分量に応じて、挿入すべき黒信号の各映像フレーム期間に対する挿入期間を特定する。よって、各映像信号において、時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じた挿入期間の黒信号の挿入が可能となる。
本発明に係る映像表示装置は、前記特定手段は、前記差分算出手段が算出した差分量の大/小に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号の挿入期間を長/短に特定するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が大きい場合、対応する映像フレーム期間内に長い挿入期間の黒信号を挿入する。また、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が小さい場合、対応する映像フレーム期間内に短い挿入期間の黒信号を挿入する。
本発明に係る映像表示装置は、液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトと、前記特定手段が特定した挿入期間の長/短に応じて、前記バックライトの輝度を高/低に制御する駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じて特定した黒信号の挿入期間が長い場合、液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトの輝度を高く制御し、前記黒信号の挿入期間が短い場合、バックライトの輝度を低く制御する。
本発明に係る映像表示装置は、複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入する黒挿入手段と、該黒挿入手段が黒信号を挿入した映像信号を表示する表示手段とを備える映像表示装置において、前記黒挿入手段は、複数の黒画素を含む黒信号フレームを各映像フレーム期間内に挿入するように構成してあり、時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出する差分算出手段と、該差分算出手段が算出した差分量に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号フレームに含まれる黒画素の画素数を特定する特定手段とを備え、前記黒挿入手段は、前記特定手段が特定した画素数の黒画素を含む黒信号フレームを挿入するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に、複数の黒画素を含む黒信号フレームを挿入し、黒信号フレームが挿入された映像信号を表示する映像表示装置が、時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出し、算出した差分量に応じて、挿入すべき黒信号フレームに含まれる黒画素の画素数を特定する。よって、各映像信号において、時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じた画素数の黒画素を含む黒信号フレームの挿入が可能となる。
本発明に係る映像表示装置は、前記特定手段は、前記差分算出手段が算出した差分量の大/小に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号フレームに含まれる黒画素の画素数を多/少に特定するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が大きい場合、黒画素の画素数が多い黒信号フレームを対応する映像フレーム期間内に挿入する。また、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が小さい場合、黒画素の画素数が少ない黒信号フレームを対応する映像フレーム期間内に挿入する。
本発明に係る映像表示装置は、液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトと、前記特定手段が特定した画素数の多/少に応じて、前記バックライトの輝度を高/低に制御する駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じて特定した黒画素の画素数が多い場合、液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトの輝度を高く制御し、前記黒画素の画素数が少ない場合、バックライトの輝度を低く制御する。
本発明では、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じた黒信号レベルの黒信号を、対応する映像フレーム期間内に挿入する。よって、映像信号に基づく映像における表示対象の動きに応じた黒信号レベルの黒信号を挿入することができ、これにより、擬似的なインパルス型の表示制御が可能となり、画質の劣化を防止しつつ動画ボケを良好に改善することができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が大きい場合、即ち、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが速い場合、黒信号レベルが高い黒信号を対応する映像フレーム期間内に挿入することにより、動画ボケを良好に改善し、動画特性の優れた映像を表示させることができる。また、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が小さい場合、即ち、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが遅い場合、黒信号レベルが低い黒信号を対応する映像フレーム期間内に挿入することにより、フリッカの発生を軽減して画質の劣化を防止することができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像フレーム期間内に対して黒信号レベルが高い黒信号を挿入する場合、バックライトの輝度を高く制御し、各映像フレーム期間内に対して黒信号レベルが低い黒信号を挿入する場合、バックライトの輝度を低く制御することにより、挿入される黒信号の黒信号レベルの変化によって生じる可能性のある表示映像における見た目の輝度の変化を低減することができる。これにより、動画ボケ及びフリッカの発生を良好に改善しつつ、表示映像における輝度の変化に基づき視聴者に与え得る違和感を低減させた良好な映像を表示させることができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じた挿入期間の黒信号を、対応する映像フレーム期間内に挿入する。よって、映像信号に基づく映像における表示対象の動きに応じた挿入期間の黒信号を挿入することができ、これにより、擬似的なインパルス型の表示制御が可能となり、画質の劣化を防止しつつ動画ボケを良好に改善することができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が大きい場合、即ち、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが速い場合、対応する映像フレーム期間内に長い挿入期間の黒信号を挿入することにより、動画ボケを良好に改善し、動画特性の優れた映像を表示させることができる。また、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が小さい場合、即ち、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが遅い場合、対応する映像フレーム期間内に短い挿入期間の黒信号を挿入することにより、フリッカの発生を軽減して画質の劣化を防止することができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像フレーム期間内に対して挿入期間が長い黒信号を挿入する場合、バックライトの輝度を高く制御し、各映像フレーム期間内に対して挿入期間が短い黒信号を挿入する場合、バックライトの輝度を低く制御することにより、挿入される黒信号の挿入期間の変化によって生じる可能性のある表示映像における見た目の輝度の変化を低減することができる。これにより、動画ボケ及びフリッカの発生を良好に改善しつつ、表示映像における輝度の変化に基づき視聴者に与え得る違和感を低減させた良好な映像を表示させることができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量に応じた画素数の黒画素を含む黒信号フレームを、対応する映像フレーム期間内に挿入する。よって、映像信号に基づく映像における表示対象の動きに応じた画素数の黒画素を含む黒信号フレームを挿入することができ、これにより、擬似的なインパルス型の表示制御が可能となり、画質の劣化を防止しつつ動画ボケを良好に改善することができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が大きい場合、即ち、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが速い場合、黒画素の画素数が多い黒信号フレームを対応する映像フレーム期間内に挿入することにより、動画ボケを良好に改善し、動画特性の優れた映像を表示させることができる。また、映像表示装置が、各映像信号において時系列的に前後する映像フレーム間の差分量が小さい場合、即ち、映像信号に基づく映像における表示対象の動きが遅い場合、黒画素の画素数が少ない黒信号フレームを対応する映像フレーム期間内に挿入することにより、フリッカの発生を軽減して画質の劣化を防止することができる。
本発明では、映像表示装置が、各映像フレーム期間内に対して黒画素の画素数が多い黒信号フレームを挿入する場合、バックライトの輝度を高く制御し、各映像フレーム期間内に対して黒画素の画素数が少ない黒信号フレームを挿入する場合、バックライトの輝度を低く制御することにより、挿入される黒信号フレームに含まれる黒画素の画素数の変化によって生じる可能性のある表示映像における見た目の輝度の変化を低減することができる。これにより、動画ボケ及びフリッカの発生を良好に改善しつつ、表示映像における輝度の変化に基づき視聴者に与え得る違和感を低減させた良好な映像を表示させることができる。
以下に、本発明に係る映像表示装置を、その実施の形態である液晶テレビを示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は本発明に係る映像表示装置としての実施形態1の液晶テレビの要部構成例を示すブロック図である。本実施形態1の液晶テレビ1は、例えばUHFテレビジョン放送信号及びVHFテレビジョン放送信号等のアナログの映像信号を受信するためのアナログチューナ(図示せず)、例えば地上波デジタル放送信号又はBSデジタル放送信号等のデジタルの映像信号を受信するためのデジタルチューナ(図示せず)、デジタルカメラ及び録画装置等の映像処理装置(図示せず)等との接続が可能に構成されており、アナログチューナ、デジタルチューナ及び映像処理装置のいずれかから入力された映像信号に基づく映像の表示を行なう。
本実施形態1の液晶テレビ1は、映像信号処理回路12、LCDコントローラ15、バックライト制御回路16、バックライト17、パネル駆動回路18、液晶表示パネル19等を備えている。また、液晶テレビ1は、ROM及びRAMが内蔵されたCPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等で構成された制御部10を備えている。
制御部10は、上述したようなハードウェア各部の動作を制御すると共に、自身に内蔵されたROMに予め格納されている制御プログラムを適宜RAMに読み出して実行する。ROMには、液晶テレビ1を本発明に係る映像表示装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムが予め格納されている。RAMはSRAM又はSDRAM等で構成されており、制御部10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
映像信号処理回路12は、上述したように外部のアナログチューナ、デジタルチューナ又は映像処理装置のいずれかから入力された映像信号に対して、例えば、輝度信号及び色差信号に分離するYC分離処理、カラーマトリクスを用いた色変換処理、インタレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換するIP変換処理、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換処理等の信号処理を必要に応じて実行する。なお、制御部10及び映像信号処理回路12にはフレームメモリ11が接続されており、制御部10は、映像信号処理回路12によって各種の信号処理が実行される際の映像信号をフレーム単位でフレームメモリ11に適宜記憶させる。
また、映像信号処理回路12は、上述したような各種の信号処理を行ない、フレームメモリ11に記憶させた映像信号に対して、2倍のフレームレートで各映像フレームを2回繰り返して読み出すことによってフレームレートの変換処理を実行し、更に、スケーリング回路(図示せず)により液晶表示パネル19の画素数に応じたスケーリング処理を行なった後、動き検出回路13及びLCDコントローラ15へ映像信号を出力する。なお、映像信号処理回路12から出力される映像信号は、例えば1秒当たり30枚の映像フレームで構成されている。
図2は実施形態1の液晶テレビ1における映像信号を説明するための波形図である。図2の入力同期信号がHレベルからLレベルに変化するタイミングで入力映像信号が液晶テレビ1の映像信号処理回路12へ入力され、映像信号処理回路12は、上述したような各信号処理を行なった後、図2の出力同期信号がHレベルからLレベルに変化するタイミングで出力映像信号を動き検出回路13及びLCDコントローラ15へ出力する。なお、図2(a)〜(c)については後述する。
LCDコントローラ15には、液晶表示パネル19を駆動させるパネル駆動回路18と、液晶表示パネル19の背面に配置されたバックライト17の点灯及び消灯を制御するバックライト制御回路(駆動手段)16とが接続されている。液晶表示パネル19は、例えば、複数の液晶素子を2次元マトリクス状に配列して構成されている。バックライト17は、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)を利用して構成されている。LCDコントローラ15は、制御部10からの制御に従って、映像信号処理回路12から取得した映像信号に基づいてバックライト制御回路16及びパネル駆動回路18を駆動させ、映像信号に基づく映像を液晶表示パネル19に表示させる。
本実施形態1の液晶テレビ1は、動き検出回路13及び黒信号発生回路14を更に備えている。動き検出回路13は、減算器(図示せず)を有しており、映像信号処理回路12から順次入力される映像信号に対して、時系列的に前後する映像フレーム間の差分量を減算器によって算出する差分算出手段として動作する。具体的には、動き検出回路13は、時系列的に前後する2つの映像フレームにおいて、それぞれ対応する各画素の画素値の差分値を算出する。ここで、本実施形態では、映像フレームの各画素は、例えば8ビットのデータであり、映像フレーム中の各画素の差分値も0〜255の各値をとるものとする。
動き検出回路13は、2つの映像フレーム間において算出した各画素の差分値を、例えば制御部10のROMに予め記憶してある閾値に基づいて2値化処理を実行する。更に、動き検出回路13は、2値化した各画素の差分値の合計値を算出し、算出した合計値を映像フレーム間の差分量とする。更に、動き検出回路13は、上述したように算出した2つの映像フレーム間の差分量を、例えば制御部10のROMに予め記憶してある第1閾値と比較し、差分量が第1閾値よりも大きい場合、対応する映像フレームに基づく映像が動きの速い動画であると判断する。
また、動き検出回路13は、差分量が第1閾値よりも小さい場合、差分量を、第1閾値よりも小さい値の第2閾値と比較し、差分量が第2閾値よりも大きい場合、対応する映像フレームに基づく映像が通常の動画であると判断し、差分量が第2閾値よりも小さい場合、対応する映像フレームに基づく映像がほぼ静止画であると判断する。動き検出回路13は、このように判断した結果を黒信号発生回路14へ通知する。
黒信号発生回路14は、動き検出回路13から通知された判断結果に応じて、対応する映像フレーム期間内に挿入すべき黒信号の黒信号レベルを特定する特定手段として動作し、特定した黒信号レベルの黒信号からなる黒フレーム(黒信号フレーム)を発生させてLCDコントローラ15へ出力する。具体的には、黒信号発生回路14は、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像が動きの速い動画であると通知された場合、黒信号レベルの高い黒信号からなる黒フレームを発生させてLCDコントローラ15へ出力する。また、黒信号発生回路14は、対応する映像フレームに基づく映像が通常の動画であると通知された場合、黒信号レベルが中程度の黒信号からなる黒フレームを発生させてLCDコントローラ15へ出力する。なお、本実施形態では、黒信号発生回路14は、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像がほぼ静止画であると通知された場合、黒フレームを発生させず、対応する映像フレーム期間内には黒信号を挿入しない。
LCDコントローラ15は、制御部10からの指示に従って、映像信号処理回路12から出力された映像信号に対して、更に3倍のフレームレートへの変換処理を行なうと共に、黒信号発生回路14から出力された黒フレームを、対応する各映像フレーム期間内に挿入する黒挿入手段として動作し、図2(a)〜(c)で示すような出力信号をパネル駆動回路18へ出力すると共に、図2(a)〜(c)で示すようなバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力する。
図2(a)は、動きの速い動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合に、LCDコントローラ15がパネル駆動回路18へ出力する出力信号と、LCDコントローラ15がバックライト制御回路16へ出力するバックライト制御信号とを示す。また、図2(b)は、通常の動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合に、LCDコントローラ15がパネル駆動回路18へ出力する出力信号と、LCDコントローラ15がバックライト制御回路16へ出力するバックライト制御信号とを示す。図2(c)は、ほぼ静止画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合に、LCDコントローラ15がパネル駆動回路18へ出力する出力信号と、LCDコントローラ15がバックライト制御回路16へ出力するバックライト制御信号とを示す。
動きの速い動画の映像フレームに対して、LCDコントローラ15は、黒信号レベルが高い黒信号からなる黒フレーム、具体的には、例えば各画素値が255の画素からなる黒フレームを黒信号発生回路14から取得し、取得した黒フレームを、図2(a)に示すように、映像信号処理回路12から出力された映像フレームに対して各映像フレーム期間の1/3の期間に挿入する。図2(a)においては、映像信号処理回路12から出力された映像フレームAの映像フレーム期間に対して、後半の1/3の期間に黒フレームが挿入された映像信号が示されており、LCDコントローラ15は、このように黒フレームを挿入した映像信号をパネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、動きの速い動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合、常にHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力することにより、バックライト17の輝度を常にHレベルに制御する。
また、図2(b)に示すように、通常の動画の映像フレームに対しても、LCDコントローラ15は、映像信号処理回路12から出力された映像フレームAの映像フレーム期間に対して、後半の1/3の期間に黒フレームを挿入する。なお、通常の動画の映像フレームに対して、LCDコントローラ15は、黒信号レベルが中程度の黒信号からなる黒フレーム、具体的には、例えば各画素値が128の画素からなる黒フレームを黒信号発生回路14から取得し、取得した黒フレームを、映像信号処理回路12から出力された映像フレームに対して挿入し、このように黒フレームを挿入した映像信号をパネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、通常の動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合、図2(b)に示すバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力することにより、各映像フレーム期間において例えば半分の期間、バックライト17の輝度がHレベルになるように制御する。
更に、図2(c)に示すように、ほぼ静止画の映像フレームに対して、LCDコントローラ15は、映像信号処理回路12から出力された映像フレームに対して3倍のフレームレートへの変換処理を行なった後、黒フレームを挿入せずにパネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、ほぼ静止画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合、図2(c)に示すバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力することにより、各映像フレーム期間において例えば1/5の期間、バックライト17の輝度がHレベルになるように制御する。なお、バックライト17の輝度の制御は、PWM(Pulse Width Modulation)のデューティ制御によって行ない、バックライト制御信号のHレベルの期間が短い程、バックライト17の輝度が暗くなり、バックライト制御信号が常にHレベルである場合、バックライト17の輝度が最高に制御される。
上述したようにLCDコントローラ15から出力信号を取得したパネル駆動回路18は、取得した出力信号に従って液晶表示パネル(表示手段)19に映像を書き込み、LCDコントローラ15からバックライト制御信号を取得したバックライト制御回路16は、取得したバックライト制御信号に従ってバックライト17を点灯及び消灯させる。
上述したように、映像信号に基づく映像が動きの速い動画である場合、黒信号レベルが高い黒信号からなる黒フレームを対応する各映像フレーム期間内に挿入しつつ、バックライト17の輝度を常にHレベルに制御することにより、擬似的にインパルス型の表示制御を行なうことができ、動画ボケを良好に改善し、動画特性の優れた映像を表示させることができると共に、黒フレームの挿入に伴って生じる表示映像における輝度の変化に基づき視聴者に与え得る違和感を低減させることができる。また、映像信号に基づく映像がほぼ静止画である場合、黒フレームを挿入しないことにより、表示映像においてフリッカの発生を防止することができる。なお、映像信号に基づく映像が通常の動画である場合には、黒信号レベルが中程度の黒信号からなる黒フレームを対応する各映像フレーム期間内に挿入しつつ、バックライト17の輝度を中間レベルに制御することにより、動画ボケを良好に改善しつつ表示映像においてフリッカの発生を軽減することができる。
以下に、上述した構成の液晶テレビ1において、表示すべき映像信号に黒信号を挿入する処理について説明する。図3及び図4は実施形態1に係る液晶テレビ1における黒信号の挿入処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、制御部10に内蔵されたROMに予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
液晶テレビ1の制御部10は、外部から映像信号を取得した場合(S1)、映像信号処理回路12によって各種の信号処理を実行し(S2)、各種の信号処理が施された映像信号をフレーム単位で動き検出回路13及びLCDコントローラ15へ出力する。次に制御部10は、動き検出回路13によって、時系列的に前後する2つの映像フレーム間の差分量を算出し(S3)、算出した差分量が、自身のROMに予め記憶してある第1閾値よりも大きいか否かを判断する(S4)。
制御部10は、動き検出回路13によって、算出した差分量が第1閾値よりも大きいと判断した場合(S4:YES)、その旨を黒信号発生回路14へ通知し、黒信号発生回路14によって、黒信号レベルが高い黒信号からなる黒フレームを発生し(S5)、LCDコントローラ15へ出力する。次に制御部10は、LCDコントローラ15によって、常にHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力すると共に(S6)、ステップS5で発生させた黒フレームを、映像信号処理回路12から入力された映像フレームに対して挿入してパネル駆動回路18へ出力する(S7)。
制御部10は、ステップS3で算出した差分量が第1閾値よりも小さいと判断した場合(S4:NO)、差分量が、自身のROMに予め記憶してある第2閾値よりも大きいか否かを判断する(S8)。制御部10は、差分量が第2閾値よりも大きいと判断した場合(S8:YES)、その旨を黒信号発生回路14へ通知し、黒信号発生回路14によって、黒信号レベルが中程度の黒信号からなる黒フレームを発生し(S9)、LCDコントローラ15へ出力する。次に制御部10は、LCDコントローラ15によって、各映像フレーム期間の半分の期間がHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力すると共に(S10)、ステップS9で発生させた黒フレームを、映像信号処理回路12から入力された映像フレームに対して挿入してパネル駆動回路18へ出力する(S11)。
制御部10は、ステップS3で算出した差分量が第2閾値よりも小さいと判断した場合(S8:NO)、その旨を黒信号発生回路14へ通知し、黒信号発生回路14に黒フレームを発生させず、LCDコントローラ15によって、各映像フレーム期間の1/5の期間がHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力すると共に(S12)、映像信号処理回路12から入力された映像フレームをそのままパネル駆動回路18へ出力する(S13)。これにより、バックライト制御回路16が、LCDコントローラ15から入力されたバックライト制御信号に基づいてバックライト17を点灯させ、パネル駆動回路18が、LCDコントローラ15から入力された映像フレームに基づく映像を液晶表示パネル19に表示させる。
制御部10は、映像信号処理回路12に入力された映像信号の全ての映像フレームの表示が終了したか否かを判断しており(S14)、全ての映像フレームの表示が終了していないと判断した場合(S14:NO)、ステップS3へ処理を戻し、全ての映像フレームの表示が終了するまで、上述したステップS3からS14の処理を繰り返す。また、制御部10は、全ての映像フレームの表示が終了したと判断した場合(S14:YES)、上述した処理を終了する。
上述した実施形態1では、時系列的に前後する2つの映像フレーム間における差分量として、各映像フレームにおける全画素の差分値の合計値を用いたが、これに限る必要はなく、例えば、各映像フレームにおける所定の領域内の各画素の差分値の合計を用いることもできる。具体的には、1920×1080画素を有する各映像フレームにおいて、例えば、所定の100×100画素のブロック内の各画素の差分値の合計値が10未満である場合にほぼ静止画であると判断し、合計値が50未満である場合に通常の動画であると判断し、合計値が50以上である場合には動きの速い動画であると判断するようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、時系列的に前後する2つの映像フレーム間の差分量を第1閾値及び第2閾値の2つの閾値と比較し、表示すべき映像信号に基づく映像が動きの速い動画であるか、通常の動画であるか、又はほぼ静止画であるかに区分し、それぞれの映像信号に応じた黒信号レベルの黒信号からなる黒フレームを各映像フレーム期間内に挿入する構成について説明した。しかし、例えば、映像フレーム間の差分量を1つの閾値と比較し、表示すべき映像信号に基づく映像が動画であるか、又はほぼ静止画であるかに区分し、それぞれの映像信号に応じた黒フレームを各映像フレーム期間内に挿入する構成としてもよい。
(実施形態2)
以下に、実施形態2に係る液晶テレビについて説明する。なお、本実施形態2の液晶テレビの内部構成については、上述した実施形態1の液晶テレビ1と同様であるので、構成についての説明は省略する。
図5は実施形態2の液晶テレビ1における映像信号を説明するための波形図である。本実施形態2の液晶テレビ1は、上述した実施形態1の液晶テレビ1と同様に、図5の入力同期信号がHレベルからLレベルに変化するタイミングで入力映像信号が映像信号処理回路12へ入力される。また、映像信号処理回路12は、実施形態1で説明したような各種の信号処理を行なった後、図5の出力同期信号がHレベルからLレベルに変化するタイミングで出力映像信号を動き検出回路13及びLCDコントローラ15へ出力する。
動き検出回路13は、映像信号処理回路12から順次入力される映像信号に対して、時系列的に前後する2つの映像フレーム間の差分量を算出し、算出した差分量を、例えば制御部10のROMに予め記憶してある第1閾値及び第2閾値と比較し、対応する映像フレームに基づく映像が動きの速い動画であるか、通常の動画であるか、ほぼ静止画であるかを判断し、この判断結果を黒信号発生回路14及びLCDコントローラ15へ通知する。
本実施形態2の液晶テレビ1では、黒信号発生回路14が、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像が動きの速い動画であると通知された場合、又は対応する映像フレームに基づく映像が通常の動画であると通知された場合、所定の黒信号レベルの黒信号からなる黒フレームを発生させてLCDコントローラ15へ出力する。なお、黒信号発生回路14は、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像がほぼ静止画であると通知された場合、黒フレームを発生させない。
LCDコントローラ15は、制御部10からの指示に従って、映像信号処理回路12から出力された映像信号に対して、更に3倍のフレームレートへの変換処理を行なうと共に、黒信号発生回路14から入力された黒フレームを、対応する各映像フレーム期間内に挿入する黒挿入手段として動作する。この際、LCDコントローラ15は、動き検出回路13から通知された判断結果に応じて、対応する各映像フレーム期間内に対して挿入する黒信号の挿入期間を特定する特定手段として動作する。
具体的には、LCDコントローラ15は、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像が動きの速い動画であると通知された場合、映像信号処理回路12から取得する映像フレームに対して、各映像フレーム期間の半分の期間に、黒信号発生回路14から入力された黒フレームを挿入する。また、LCDコントローラ15は、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像が通常の動画であると通知された場合、映像信号処理回路12から取得する映像フレームに対して、各映像フレーム期間の1/3の期間に、黒信号発生回路14から入力された黒フレームを挿入する。更に、LCDコントローラ15は、動き検出回路13から、対応する映像フレームに基づく映像がほぼ静止画であると通知された場合、映像信号処理回路12から取得する映像フレームに対して黒フレームを挿入しない。
LCDコントローラ15は、上述したように特定された挿入期間に基づいて、映像信号処理回路12から取得する映像フレームに対して、黒信号発生回路14から入力された黒フレームを挿入し、図5(a)〜(c)で示すような出力信号をパネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、図5(a)〜(c)で示すようなバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力する。
図5(a)は、動きの速い動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合に、LCDコントローラ15がパネル駆動回路18へ出力する出力信号と、LCDコントローラ15がバックライト制御回路16へ出力するバックライト制御信号とを示す。また、図5(b)は、通常の動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合に、LCDコントローラ15がパネル駆動回路18へ出力する出力信号と、LCDコントローラ15がバックライト制御回路16へ出力するバックライト制御信号とを示す。図5(c)は、ほぼ静止画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合に、LCDコントローラ15がパネル駆動回路18へ出力する出力信号と、LCDコントローラ15がバックライト制御回路16へ出力するバックライト制御信号とを示す。
図5(a)に示すように、動きの速い動画の映像フレームに対して、LCDコントローラ15は、映像信号処理回路12から出力された映像フレームAの1回目の映像フレーム期間における初めの1/3の期間及び最後の1/3の期間に黒フレームを挿入し、2回目の映像フレーム期間における中央の1/3の期間に黒フレームを挿入し、パネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、動きの速い動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合、常にHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力することにより、バックライト17の輝度を常にHレベルに制御する。
また、図5(b)に示すように、通常の動画の映像フレームに対して、LCDコントローラ15は、映像信号処理回路12から出力された映像フレームAの各映像フレーム期間における後半の1/3の期間に黒フレームを挿入してパネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、通常の動画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合、図5(b)に示すバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力することにより、各映像フレーム期間の例えば半分の期間においてバックライト17の輝度がHレベルになるように制御する。
更に、図5(c)に示すように、ほぼ静止画の映像フレームに対して、LCDコントローラ15は、映像信号処理回路12から出力された映像フレームに対して3倍のフレームレートへの変換処理を行なった後、黒フレームを挿入せずにパネル駆動回路18へ出力する。また、LCDコントローラ15は、ほぼ静止画の映像フレームを液晶表示パネル19に表示させる場合、図5(c)に示すバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力することにより、各映像フレーム期間の例えば1/5の期間においてバックライト17の輝度がHレベルになるように制御する。
上述したようにLCDコントローラ15から出力信号を取得したパネル駆動回路18は、取得した出力信号に従って液晶表示パネル19に映像を書き込み、LCDコントローラ15からバックライト制御信号を取得したバックライト制御回路16は、取得したバックライト制御信号に従ってバックライト17を点灯及び消灯させる。
上述したように、映像信号に基づく映像が動きの速い動画である場合、各映像フレーム期間に対して長い挿入期間(例えば、映像フレーム期間の半分の期間)に黒フレームを挿入しつつ、バックライト17の輝度を常にHレベルに制御することにより、擬似的にインパルス型の表示制御を行なうことができ、動画ボケを良好に改善し、動画特性の優れた映像を表示させることができると共に、黒フレームの挿入に伴って生じる表示映像における輝度の変化に基づき視聴者に与え得る違和感を低減させることができる。また、映像信号に基づく映像がほぼ静止画である場合、黒フレームを映像フレームに挿入しないことにより、表示映像においてフリッカの発生を防止することができる。なお、映像信号に基づく映像が通常の動画である場合には、各映像フレーム期間に対して中程度の期間(例えば、映像フレーム期間の1/3の期間)に黒フレームを挿入しつつ、バックライト17の輝度を中間レベルに制御することにより、動画ボケを良好に改善しつつ表示映像においてフリッカの発生を軽減することができる。
以下に、上述した構成の液晶テレビ1において、表示すべき映像信号に黒信号を挿入する処理について説明する。図6及び図7は実施形態2に係る液晶テレビ1における黒信号の挿入処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、制御部10に内蔵されたROMに予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
液晶テレビ1の制御部10は、外部から映像信号を取得した場合(S21)、映像信号処理回路12によって各種の信号処理を実行し(S22)、各種の信号処理が施された映像信号をフレーム単位で動き検出回路13及びLCDコントローラ15へ出力する。次に制御部10は、動き検出回路13によって、時系列的に前後する2つの映像フレーム間の差分量を算出し(S23)、算出した差分量が、自身のROMに予め記憶してある第1閾値よりも大きいか否かを判断する(S24)。
制御部10は、動き検出回路13によって、算出した差分量が第1閾値よりも大きいと判断した場合(S24:YES)、その旨を黒信号発生回路14及びLCDコントローラ15へ通知し、黒信号発生回路14によって、所定の黒信号レベルの黒信号からなる黒フレームを発生し(S25)、LCDコントローラ15へ出力する。次に制御部10は、LCDコントローラ15によって、常にHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力すると共に(S26)、ステップS25で発生させた黒フレームを、映像信号処理回路12から入力された映像フレームに対して、各映像フレーム期間の半分の期間に挿入してパネル駆動回路18へ出力する(S27)。
制御部10は、ステップS23で算出した差分量が第1閾値よりも小さいと判断した場合(S24:NO)、差分量が、自身のROMに予め記憶してある第2閾値よりも大きいか否かを判断する(S28)。制御部10は、差分量が第2閾値よりも大きいと判断した場合(S28:YES)、その旨を黒信号発生回路14及びLCDコントローラ15へ通知し、黒信号発生回路14によって、所定の黒信号レベルの黒信号からなる黒フレームを発生し(S29)、LCDコントローラ15へ出力する。次に制御部10は、LCDコントローラ15によって、各映像フレーム期間の半分の期間がHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力すると共に(S30)、ステップS29で発生させた黒フレームを、映像信号処理回路12から入力された映像フレームに対して、各映像フレーム期間の1/3の期間に挿入してパネル駆動回路18へ出力する(S31)。
制御部10は、ステップS23で算出した差分量が第2閾値よりも小さいと判断した場合(S28:NO)、その旨を黒信号発生回路14及びLCDコントローラ15へ通知し、黒信号発生回路14に黒フレームを発生させず、LCDコントローラ15によって、各映像フレーム期間の1/5の期間がHレベルのバックライト制御信号をバックライト制御回路16へ出力すると共に(S32)、映像信号処理回路12から入力された映像フレームをそのままパネル駆動回路18へ出力する(S33)。これにより、バックライト制御回路16が、LCDコントローラ15から入力されたバックライト制御信号に基づいてバックライト17を点灯させ、パネル駆動回路18が、LCDコントローラ15から入力された映像フレームに基づく映像を液晶表示パネル19に表示させる。
制御部10は、映像信号処理回路12に入力された映像信号の全ての映像フレームの表示が終了したか否かを判断しており(S34)、全ての映像フレームの表示が終了していないと判断した場合(S34:NO)、ステップS23へ処理を戻し、全ての映像フレームの表示が終了するまで、上述したステップS23からS34の処理を繰り返す。また、制御部10は、全ての映像フレームの表示が終了したと判断した場合(S34:YES)、上述した処理を終了する。
上述した実施形態2では、映像信号に基づく映像が動きの速い動画であるか、通常の動画であるか、ほぼ静止画であるかに応じて、対応する映像フレーム期間内に対して挿入すべき黒信号の挿入期間を変更する構成の液晶テレビ1について説明した。しかし、各映像フレーム期間に対して挿入される黒フレームの挿入期間は一定とし、挿入される黒フレームに含まれる黒画素の画素数を変更するように液晶テレビ1を構成してもよい。
具体的には、映像信号に基づく映像が動きの速い動画である場合、黒画素(例えば、画素値が255)の画素数が多い(例えば、黒フレームに含まれる画素の内の50%)黒フレームを各映像フレーム期間内に挿入し、映像信号に基づく映像が通常の動画である場合、黒画素の画素数が中程度(例えば、黒フレームに含まれる画素の内の33%)の黒フレームを各映像フレーム期間内に挿入し、映像信号に基づく映像がほぼ静止画である場合、黒フレームを挿入しないように構成してもよい。また、上述した実施形態2における液晶テレビ1においても、上述した実施形態1で説明した変形例と同様の変形例の適用が可能である。
上述した実施形態1,2では、時系列的に前後する2つの映像フレーム間の差分量に基づいて、各映像フレーム期間内に挿入すべき黒信号の黒信号レベル又は黒フレームの挿入期間を変化させつつ、バックライト17の輝度も変化させる構成の液晶テレビ1について説明した。しかし、バックライト17の輝度の制御は行なわずに、各映像フレーム期間内に挿入すべき黒信号の黒信号レベル又は黒フレームの挿入期間のみを変化させる構成としてもよく、この場合、液晶テレビ1のように液晶表示パネル19に映像を表示させる装置に限られず、例えばプロジェクタにも本発明を適用することができる。なお、バックライト17の輝度制御を行なわない場合、黒フレームの挿入に伴って生じる可能性のある表示画面における輝度変化を軽減することはできないが、擬似的なインパルス型の表示制御を行なうことによって、動画ボケを良好に改善し、動画特性の優れた映像を表示させることはできる。
実施形態1の液晶テレビの要部構成例を示すブロック図である。 実施形態1の液晶テレビにおける映像信号の波形図である。 実施形態1に係る液晶テレビにおける黒信号の挿入処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態1に係る液晶テレビにおける黒信号の挿入処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2の液晶テレビにおける映像信号の波形図である。 実施形態2に係る液晶テレビにおける黒信号の挿入処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係る液晶テレビにおける黒信号の挿入処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 液晶テレビ(映像表示装置)
10 制御部
13 動き検出回路(差分算出手段)
14 黒信号発生回路(特定手段)
15 LCDコントローラ(黒挿入手段)
16 バックライト制御回路(駆動手段)
17 バックライト
19 液晶表示パネル(表示手段)

Claims (9)

  1. 複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入する黒挿入手段と、該黒挿入手段が黒信号を挿入した映像信号を表示する表示手段とを備える映像表示装置において、
    時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出する差分算出手段と、
    該差分算出手段が算出した差分量に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号の黒信号レベルを特定する特定手段とを備え、
    前記黒挿入手段は、前記特定手段が特定した黒信号レベルの黒信号を挿入するように構成してあることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記特定手段は、前記差分算出手段が算出した差分量の大/小に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号の黒信号レベルを高/低に特定するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 液晶表示パネルと、
    該液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトと、
    前記特定手段が特定した黒信号レベルの高/低に応じて、前記バックライトの輝度を高/低に制御する駆動手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
  4. 複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入する黒挿入手段と、該黒挿入手段が黒信号を挿入した映像信号を表示する表示手段とを備える映像表示装置において、
    時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出する差分算出手段と、
    該差分算出手段が算出した差分量に応じて、各映像フレーム期間に対して前記黒挿入手段が挿入する黒信号の挿入期間を特定する特定手段とを備え、
    前記黒挿入手段は、前記特定手段が特定した挿入期間の黒信号を挿入するように構成してあることを特徴とする映像表示装置。
  5. 前記特定手段は、前記差分算出手段が算出した差分量の大/小に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号の挿入期間を長/短に特定するように構成してあることを特徴とする請求項4に記載の映像表示装置。
  6. 液晶表示パネルと、
    該液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトと、
    前記特定手段が特定した挿入期間の長/短に応じて、前記バックライトの輝度を高/低に制御する駆動手段と
    を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の映像表示装置。
  7. 複数の映像フレームからなる映像信号の各映像フレーム期間内に黒信号を挿入する黒挿入手段と、該黒挿入手段が黒信号を挿入した映像信号を表示する表示手段とを備える映像表示装置において、
    前記黒挿入手段は、複数の黒画素を含む黒信号フレームを各映像フレーム期間内に挿入するように構成してあり、
    時系列的に前後の映像フレーム間の差分量を算出する差分算出手段と、
    該差分算出手段が算出した差分量に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号フレームに含まれる黒画素の画素数を特定する特定手段とを備え、
    前記黒挿入手段は、前記特定手段が特定した画素数の黒画素を含む黒信号フレームを挿入するように構成してあることを特徴とする映像表示装置。
  8. 前記特定手段は、前記差分算出手段が算出した差分量の大/小に応じて、前記黒挿入手段が挿入する黒信号フレームに含まれる黒画素の画素数を多/少に特定するように構成してあることを特徴とする請求項7に記載の映像表示装置。
  9. 液晶表示パネルと、
    該液晶表示パネルの背面に配置されたバックライトと、
    前記特定手段が特定した画素数の多/少に応じて、前記バックライトの輝度を高/低に制御する駆動手段と
    を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の映像表示装置。
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